JP6322942B2 - 伝送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、伝送装置、受信装置、伝送方法、光伝送システム、プログラムに係り、特に、偏波多重方式を用いる伝送装置、受信装置、伝送方法、光伝送システム、プログラムに関する。
情報伝送の大容量化により、より高速に大容量の光通信を行うための技術の必要性が増している。高速に大容量の光通信を行うための技術としては、例えば、多値変調方式や偏波多重技術、デジタルコヒーレント受信技術などがある。
このような1シンボル時間で多ビットの情報を伝送する場合には、伝送レーン間で特性のばらつきが発生する可能性があることがある。特に、偏波多重方式を組み合わせた場合には、光送受信機、伝送路の偏波依存性損失(PDL、Polarization Dependent Loss)を原因として、X偏波の伝送レーンとY偏波の伝送レーンとの特性のばらつきが大きくなることがあった。
そして、このような伝送レーン間の特性のばらつきは、受信する信号のランダム性を低下させる結果、誤り訂正性能を劣化させていた。
伝送路や光デバイスのPDLなどが原因で発生する伝送チャンネル間の特性のばらつきを考慮する光伝送システムとしては、特許文献1が知られている。特許文献1には、X偏波で伝送されることになるチャネルの各ビットと、Y偏波で伝送されることになるチャネルの各ビットとを所定の割合で入れ替えることで、特性のばらつきが全ての伝送チャネルに亘って平均化されるように各伝送チャネルへの送信データの割当を行う伝送システムが記載されている。
特開2009−089194号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている技術では、誤り訂正符号の性能自体は変わらないため、誤り訂正符号の性能劣化に十分に対応できないことがあった。このように、誤り訂正符号の性能劣化に十分な対応が出来ない、と言う問題が生じていた。
そこで、本発明の目的は、上述した課題である、誤り訂正符号の性能劣化に十分な対応が出来ない、という問題を解決することが出来る伝送装置を提供することにある。
かかる目的を達成するため本発明の一形態である伝送装置は、
偏波多重した信号光を伝送する伝送装置であって、
電気信号を所定のフレームフォーマットに従って符号化するフレーム符号化部と、
前記フレーム符号化部により符号化した符号化信号データに所定の誤り訂正符号を付与する誤り訂正符号化部と、
前記誤り訂正符号を付与した前記符号化信号データの伝送時に当該符号化信号データが受ける損失に基づく伝送損失情報を、送信先となる受信装置から取得する伝送損失情報取得部と、
を備え、
前記誤り訂正符号化部は、前記伝送損失情報取得部が取得した前記伝送損失情報に基づいて、前記符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度を調整する、
という構成を採る。
また、本発明の他の形態である受信装置は、
符号化信号データと誤り訂正符号とからなる信号データを変調した、第1の方向の偏波と第2の方向の偏波とを多重した偏波多重信号光を受信する信号光受信部と、
前記符号化信号データが伝送中に受けた損失を検出し、当該符号化信号データが伝送中に受けた損失に基づく伝送損失情報を取得する伝送損失情報検出部と、
前記伝送損失情報取得部が取得した前記伝送損失情報を伝送装置に通知する伝送損失情報通知部と、
前記第1の方向の偏波により伝送される符号化信号データを、当該第1の方向の偏波により伝送される符号化信号データに付与された前記誤り訂正符号に基づいて復号化する第1の方向用誤り訂正復号化部と、
前記第2の方向の偏波により伝送される符号化信号データを、当該第2の方向の偏波により伝送される符号化信号データに付与された前記誤り訂正符号に基づいて復号化する第2の方向用誤り訂正復号化部と、
を備える、
という構成を採る。
また、本発明の他の形態である伝送方法は、
受信した電気信号を符号化し、符号化した符号化信号データに所定の誤り訂正符号を付与した信号データを、偏波多重信号光で伝送する伝送方法であって、
符号化信号データが伝送中に受ける損失に基づく伝送損失情報を取得し、
前記伝送損失情報に基づいて、前記符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度を調整する、
という構成を採る。
また、本発明の他の形態である光伝送システムは、
電気信号を所定のフレームフォーマットに従って符号化するフレーム符号化部と、
前記フレーム符号化部により符号化した符号化信号データに所定の誤り訂正符号を付与する誤り訂正符号化部と、
前記誤り訂正符号を付与した前記符号化信号データの伝送時に当該符号化信号データが受ける損失に基づく伝送損失情報を、送信先となる受信装置から取得する伝送損失情報取得部と、
を備え、
前記誤り訂正符号化部は、前記伝送損失情報取得部が取得した前記伝送損失情報に基づいて、前記符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度を調整する、伝送装置と、
前記伝送装置により伝送される前記誤り訂正符号を付与した前記符号化信号データを受信する信号光受信部と、
前記符号化信号データが伝送中に受けた損失を検出し、当該符号化信号データが伝送中に受けた損失に基づく伝送損失情報を取得する伝送損失情報検出部と、
前記伝送損失情報取得部が取得した前記伝送損失情報を伝送装置に通知する伝送損失情報通知部と、
前記第1の方向の偏波により伝送される符号化信号データを、当該第1の方向の偏波により伝送される符号化信号データに付与された前記誤り訂正符号に基づいて復号化する第1の方向用誤り訂正復号化部と、
前記第2の方向の偏波により伝送される符号化信号データを、当該第2の方向の偏波により伝送される符号化信号データに付与された前記誤り訂正符号に基づいて復号化する第2の方向用誤り訂正復号化部と、を備える受信装置と、
を備える、光伝送システム。
という構成を採る。
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
偏波多重した光信号を伝送する伝送装置に、
電気信号を所定のフレームフォーマットに従って符号化するフレーム符号化手段と、
前記フレーム符号化手段により符号化した符号化信号データに所定の誤り訂正符号を付与する誤り訂正符号化手段と、
前記誤り訂正符号を付与した前記符号化信号データの伝送時に当該符号化信号データが受ける損失に基づく伝送損失情報を、送信先となる受信装置から取得する伝送損失情報取得手段と、を実現させ、
前記誤り訂正符号化手段は、前記伝送損失情報取得手段が取得した前記伝送損失情報に基づいて、前記符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度を調整するよう機能する、プログラムである。
本発明は、以上のように構成されることにより、誤り訂正符号の性能劣化を低減することが出来る。
本発明の第1の実施形態における光伝送システムの構成の概要を示すブロック図である。 図1で示す伝送装置の構成を示すブロック図である。 図2で示す送信信号処理部の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における誤り訂正符号を付与したフレームの構成を示す図である。 図1で示す受信装置の構成を示すブロック図である。 図5で示すデジタル信号処理部の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における伝送装置の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態における送信信号処理部の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態における受信装置の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態におけるデジタル信号処理部の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態において冗長度可変Bit数情報を算出する際の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態におけるデジタル信号処理部の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態における伝送装置の構成を示すブロック図である。 図13で示す伝送装置内の信号データと信号光の流れを矢印で示すブロック図である。 第3の実施形態における受信装置の構成を示すブロック図である。 図15で示す受信装置内の信号データと信号光の流れを矢印で示すブロック図である。
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図1乃至図11を用いて説明する。図1は、光伝送システムの構成の概要を示すブロック図である。図2は、伝送装置1の構成を示すブロック図である。図3は、伝送装置1が備える送信信号処理部11の構成を示すブロック図である。図4は、本実施形態において、前方誤り訂正符号を付与した際のフレームの構成を示す図である。図5は、受信装置3の構成を示すブロック図である。図6は、受信装置3が備えるデジタル信号処理部33の構成を示すブロック図である。図7は、伝送装置1の動作を示すフローチャートである。図8は、送信信号処理部11の動作を示すフローチャートである。図9は、受信装置3の動作を示すフローチャートである。図10は、デジタル信号処理部33の動作を示すフローチャートである。図11は、冗長度可変Bit数情報を算出する際の流れを示すフローチャートである。
本発明の第1の実施形態では、偏波多重方式の光信号を伝送する光信号伝送システムについて説明する。
図1で示すように、第1の実施形態における光信号伝送システムは、伝送装置1と受信装置3とを備えて構成されている。また、伝送装置1と受信装置3とは、光伝送路2を介して接続されている。伝送装置1と受信装置3とを光伝送路2を介して接続することで、光信号伝送システムは、伝送装置1から受信装置3へと、偏波多重された信号光を伝送することが出来る。本実施形態では、光伝送路2として光ファイバを用いている。なお、本発明は、光ファイバの種類には依存せず実施可能である。
(構成)
まず、伝送装置1の構成について説明する。伝送装置1は、外部から入力された電気信号を信号光に変換して光伝送路2へと伝送する装置である。図2で示すように、本実施形態における伝送装置1は、送信信号処理部11と、光源12と、光変調部13a、13bと、偏波多重部14と、を備えて構成されている。
また、送信信号処理部11と光変調部13a、13bの間は、電気信号を送信可能なよう接続されている。具体的には、送信信号処理部11と光変調部13aの間、送信信号処理部11と光変調部13bの間、それぞれの間は、電気信号を送信可能な2本の送信レーンにより接続されている。また、光源12と光変調部13a、13bの間、光変調部13a、13bと偏波多重部14の間はそれぞれ、光を伝送可能なよう接続されている。そして、偏波多重部14は、光伝送路2である光ファイバと接続されている。以下、伝送装置1の各構成について説明する。
送信信号処理部11は、入力された電気信号(信号データ)を、誤り訂正符号を含むフレームに符号化する部分である。また、送信信号処理部11は、符号化した電気信号の出力振幅調整を行う部分である。送信信号処理部11において符号化された信号データは、4レーンに分配された後出力振幅調整を行った上で、アナログ電気信号として光変調部13a、13bへと出力されることになる。なお、送信信号処理部11の詳細な構成については、後述する。
光源12は、一定の出力で連続的にCW光(CWレーザー、Continuous wave laser)を出力する部分であり、発光素子を備えて構成されている。光源12から出力されるCW光は、光変調部13a、13bへと伝送されることになる。光源12は、具体的には、半導体レーザーなどにより構成される。
光変調部13a、13bは、光源12から入力されるCW光に対して、送信信号処理部11から入力された2レーンのアナログ電気信号により、それぞれ同一方向の偏波の位相変調を行う部分である。そして、光変調部13a、13bは、位相変調を行った信号光(位相変調信号光)を、偏波多重部14へと伝送する。光変調部13a、13bとしては例えば、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)を用いた光変調器などが用いられる。
偏波多重部14は、光変調部13a、13bからそれぞれ入力される位相変調信号光を偏波多重して光伝送路2へと伝送する部分である。具体的には、偏波多重部14は、光変調部13aから伝送された位相変調信号光をX偏波(第1の方向の偏波)の位相変調信号とする。また、偏波多重部14は、光変調部13bから伝送された位相変調信号光の偏波角を90度シフトさせて、Y偏波(第2の方向の偏波)の位相変調信号とする。そして、偏波多重部14は、X偏波の位相変調信号とY偏波の位相変調信号とを合波(偏波多重)する。その後、偏波多重部14は、偏波多重された多値の位相変調信号光を光伝送路2へと出力する。偏波多重部としては例えば、偏波合成器などが用いられる。
以上が、伝送装置1の構成である。このように構成することで、伝送装置1は、外部から入力された電気信号に応じた、偏波多重された位相変調信号光を出力することが出来る。ここで、上述した送信信号処理部11の詳細な構成について、図3を用いて説明する。
図3で示すように、本実施形態における送信信号処理部11は、フレーム符号化部21と、X偏波用誤り訂正符号化部22(誤り訂正符号化部)と、Y偏波用誤り訂正符号化部23(誤り訂正符号化部)と、データ分配部24と、信号出力増幅部25と、試験信号生成部26と、を備えて構成されている。また、送信信号処理部11は、図示しない冗長度可変Bit数情報取得手段(伝送損失情報取得部)を備えている。冗長度可変Bit数情報取得手段は、受信装置3から冗長度可変Bit数情報(伝送損失情報、偏波依存性損失情報)を取得する手段である。本実施形態においては、フレーム符号化部21が冗長度可変Bit数情報取得手段を備えている。なお、冗長度可変Bit数情報の算出方法については後述する。また、本実施形態では、伝送損失情報として冗長度可変Bit数情報を取得するとした。しかしながら、本発明は、例えば、ビットエラーの数を受信装置3から伝送装置1へ送信する等により、送信信号処理部11が冗長度可変Bit数情報を算出するように構成しても構わない。
また、図3で示すように、フレーム符号化部21とX偏波用誤り訂正符号化部22の間、フレーム符号化部21とY偏波用誤り訂正符号化部23の間、X偏波用誤り訂正符号化部22、Y偏波用誤り訂正符号化部23とデータ分配部24の間、データ分配部24と信号出力増幅部25の間、試験信号生成部26とフレーム符号化部21の間、それぞれの構成の間は、電気信号を通信可能なように接続されている。以下、送信信号処理部11の各構成について説明する。
まず、フレーム符号化部21について説明する。フレーム符号化部21は、外部から入力される電気信号(信号データ)を所要のフレームフォーマットに従って符号化する部分である。具体的には、図4で示すように、フレーム符号化部21は、外部から入力される信号データを受信すると、信号データに応じた送信データに制御情報等から成るヘッダを付与する。これにより、フレーム符号化部21は、X偏波用のフレーム(X偏波用フレーム)とY偏波用のフレーム(Y偏波用フレーム)とを交互に生成する。そして、フレーム符号化部21は、フレーム単位でBit多重したX偏波用の信号データをX偏波用誤り訂正符号化部22へと送信する。また、フレーム単位でBit多重したY偏波用の信号データをY偏波用誤り訂正符号化部22へと送信する。
また、上述したように、本実施形態におけるフレーム符号化部21は、冗長度可変Bit数情報取得手段を備える。そして、フレーム符号化部21は、冗長度可変Bit数情報取得手段により取得した冗長度可変Bit数情報を、X偏波用フレームとY偏波用のフレームを生成する際に、各フレームのヘッダ部分に書き込む。フレーム符号化部21が各フレームのヘッダ部分に冗長度可変Bit数情報を書き込むことで、後述する様々な処理を実施することが出来るようになる。
また、X偏波用フレームとY偏波用フレームとを生成する際には、フレーム符号化部21は、冗長度可変Bit数情報取得手段により取得した冗長度可変Bit数情報に応じて、X偏波用フレーム、Y偏波用フレームを構成する各送信データのBit数を調整する。後述するように、X偏波用誤り訂正符号化部22で付与するX偏波用誤り訂正符号とY偏波用誤り訂正符号化部23で付与するY偏波用誤り訂正符号とはそれぞれ、冗長度可変Bit数情報に基づいてその冗長度(Bit数)が調整される。そこで、フレーム符号化部21は、X偏波用誤り訂正符号化部22とY偏波用誤り訂正符号化部23とで異なる冗長度の誤り訂正符号を付与されてもフレーム全体の総Bit数が同じになるように、各送信データのBit数を調整する。
具体的には、例えば図4で示すように、フレーム符号化部21は、後述するX偏波用の誤り訂正部22で付与される誤り訂正符号の冗長度がM+x bitとなる場合(つまり、X偏波に対する冗長度可変Bit数情報が+xである場合)には、ヘッダと送信データとの合計のBit数をN−x Bitとなるように、X偏波用のフレームを生成する。また、フレーム符号化部21は、後述するY偏波用の誤り訂正部23で付与される誤り訂正符号の冗長度がM−x bitとなる場合(つまり、Y偏波に対する冗長度可変Bit数情報が−xである場合)には、ヘッダと送信データとの合計のBit数をN+x Bitとなるように、Y偏波用のフレームを生成する。このようにX偏波用のフレームとY偏波用のフレームを生成することで、フレーム符号化部21は、後述する各誤り訂正部により誤り訂正符号を付与することで全体の総Bit長がN+M Bitで同一となる、X偏波用のフレームとY偏波用のフレームとを生成することが出来る。
なお、フレーム符号化部21によるBit数の調整は、フレームを構成するヘッダと送信データのうち、ヘッダ部分のBit数は変えずに送信データのBit数を変えることで行う。つまり、フレーム符号化部21は、誤り訂正符号の冗長度に応じて(あるいは、冗長度可変Bit数情報に応じて)送信データのBit数を調整する機能を持つ。
また、フレーム符号化部21は、上述したような外部からの電気信号の入力と、後述する試験信号生成部26からの試験信号の入力と、を切り替える機能を持つ。本実施形態においては、フレーム符号化部21が試験信号生成部26からの試験信号の入力に切り替えることで、後述する冗長度可変Bit数情報の算出を行うことが出来るようになる。
次に、X偏波用誤り訂正符号化部22とY偏波用誤り訂正符号化部23について説明する。X偏波用誤り訂正符号化部22及びY偏波用誤り訂正符号化部23は、受信した各フレームに対してそれぞれ、冗長度可変Bit数情報が指定する長さの誤り訂正符号を付与する部分である。そして、X偏波用誤り訂正符号化部22、Y偏波用誤り訂正符号化部23はそれぞれ、それぞれが受信した各フレームに対して誤り訂正符号を付与した後に、誤り訂正符号付与後のフレームをデータ分配部24へと送信する。
具体的には、X偏波用誤り訂正符号化部22及びY偏波用誤り訂正符号化部23は、後述する受信装置3から送信される冗長度可変Bit数情報を、各フレームのヘッダ部分から読み取る。後述するように、冗長度可変Bit数情報には、誤り訂正符号の冗長度を変化させるBit数である「x」と、その変化の方向、及び、X偏波、Y偏波のいずれについての情報であるかの情報が記載されている。そこで、図4で示すように、X偏波用誤り訂正符号化部22及びY偏波用誤り訂正符号化部23は、各フレームのヘッダ部分から読み取った冗長度可変Bit数情報に基づいて、それぞれ指定された長さ(+x、−x)の誤り訂正符号を、それぞれの信号データへと付与する。これにより、X偏波用誤り訂正符号化部22及びY偏波用誤り訂正符号化部23は、予め定められた冗長度であるM bitから、+x Bitまたは、−x Bit分、長く又は短くした誤り訂正符号を各フレームに付与することが可能になる。X偏波用誤り訂正符号化部22及びY偏波用誤り訂正符号化部23がそれぞれ、冗長度可変Bit数情報により指定された異なるBit数の誤り訂正符号を付与することで、X偏波用のフレームの総Bit長とY偏波用のフレームの総Bit長とは同一の長さになる。なお、X偏波用誤り訂正符号化部22及びY偏波用誤り訂正符号化部23は、受信装置3から直接、冗長度可変Bit数情報を受信するように構成しても構わない。
次に、データ分配部24について説明する。本実施形態におけるデータ分配部24は、X偏波用誤り訂正符号化部22、Y偏波用誤り訂正符号化部23から入力された誤り訂正符号が付与されたフレームを4つに分配して、それぞれを信号出力増幅部25へと出力する部分である。なお、本実施形態では4つに分配するとしたが、4つ以下、又は4つ以上に分配するように構成しても構わない。
具体的には、データ分配部24は、X偏波用誤り訂正符号化部22、Y偏波用誤り訂正符号化部23からそれぞれ入力された誤り訂正符号が付与されたフレームに対して、フレーム単位で多重した後、Bit単位で4つの送信レーンにそれぞれ分配する。なお、この分配及び出力は、信号出力増幅部25を経て光変調部13aへと送信される送信レーンには、X偏波用誤り訂正符号化部22でX偏波用の誤り訂正符号が付与されたフレームが分配されるように制御する。また、信号出力増幅部25を経て光変調部13bへと送信される送信レーンには、Y偏波用誤り訂正符号化部22でY偏波用の誤り訂正符号が付与されたフレームが分配されるように制御する。この制御は、例えば、各フレームのヘッダ部分に書き込まれた冗長度可変Bit数情報をデータ分配部24が読み取ることで行う。
次に、信号出力増幅部25について説明する。信号出力増幅部25は、光変調部13a、13bに応じた出力振幅調整を行う部分である。そして、信号出力増幅部25は、適切な出力振幅調整を行った後に、光変調部13a、13bに対してアナログ電気信号を出力する。
次に、試験信号生成部26について説明する。試験信号生成部26は、擬似ランダム系列からなる試験信号を生成する部分である。試験信号は、後述する冗長度可変Bit数情報を算出する際に用いられる信号である。上述したように、フレーム符号化部21は、外部からの電気信号を受信するか試験信号生成部からの試験信号を受信するか制御することが出来るように構成されている。そのため、試験信号生成部26は、フレーム符号化部21からの指示に従って、試験信号をフレーム符号化部21へと送信するように構成されている。
以上が、送信信号処理部11の構成である。このように送信信号処理部11を構成することで、送信信号処理部11は、入力された電気信号(信号データ)を誤り訂正符号を含むフレームに符号化し、符号化後の信号データをアナログ電気信号として、光変調部13a、13bへと出力することが出来る。
次に、図1で示す受信装置3の構成について説明する。受信装置3は、伝送装置1から光伝送路2を介して伝送される、偏波多重された位相変調信号光を受信するデジタルコヒーレント受信装置である。図5で示すように、本実施形態における受信装置3は、コヒーレント光検出部31(信号光受信部)と、A/D(Analog/Digital)変換部32と、デジタル信号処理部33(一部が、伝送損失情報検出部、伝送損失情報通知部としての役割を果たす)と、を備えて構成されている。また、コヒーレント光検出部31は、偏波ビームスプリッタ41a、41bと、局部発振光源42と、光ハイブリッド回路43a、43bと、O/E(Optical/Electrical)変換部44と、を備えて構成されている。
図5で示すように、コヒーレント光検出部31と各A/D変換部32との間、各A/D変換部とデジタル信号処理部との間は、電気信号を送信可能なように接続されている。また、偏波ビームスプリッタ41aと光ハイブリッド回路43a、43bの間、局部発振光源42と偏波ビームスプリッタ41bの間、偏波ビームスプリッタ41bと光ハイブリッド回路43a、43bの間、光ハイブリッド回路43a、43bと各O/E変換部の間はそれぞれ、光を伝送することが可能な伝送路により接続されている。さらに、コヒーレント光検出部31は光伝送路2と接続されており、デジタル信号処理部33は外部へと電気信号を送信可能なように構成されている。
以下、受信装置3の各構成について説明する。
コヒーレント光検出部31は、受信装置3が受信する偏波多重された信号光と局部発振光源42から出力される局発光とを混合してコヒーレント検波を行い、偏波多重された信号光に応じた電気信号を出力する部分である。上述したように、コヒーレント検出部31は、偏波ビームスプリッタ41a、41bと、局部発振光源42と、光ハイブリッド回路43a、43bと、O/E変換部44と、を備えて構成されている。以下、コヒーレント光検出部31の詳細な構成について説明する。
偏波ビームスプリッタ41aは、偏波多重された位相変調信号光を、X方向の偏波とY方向の偏波とに分離する光学装置である。具体的には、偏波ビームスプリッタ41aはまず、光伝送路2を介して伝送装置1から伝送された、偏波多重された位相変調信号光を受信する。続いて、偏波ビームスプリッタ41aは、受信した信号光をX方向の偏波とY方向の偏波とに分離する。そしてその後、偏波ビームスプリッタ41aは、分離したX方向の偏波を光ハイブリッド回路43aへと出力する。また、偏波ビームスプリッタ41aは、分離したY方向の偏波を光ハイブリット回路43bへと出力する。
偏波ビームスプリッタ41bは、偏波ビームスプリッタ41aと同様の構成をしており、局部発振光源が出力する局発光を、X方向の偏波とY方向の偏波とに分離する光学装置である。つまり、偏波ビームスプリッタ41bは、局部発振光源42から入力される局発光を受信して、X方向の偏波とY方向の偏波とに分離する。そして、偏波ビームスプリッタ41bは、分離したX方向の偏波を光ハイブリッド回路43aへと出力する。また、偏波ビームスプリッタ41bは、分離したY方向の偏波を光ハイブリッド回路43bへと出力する。
局部発振光源42は、一定の出力の局発光を出力する光源であり、発光素子を備えて構成されている。上述したように、局部発振光源42が出力した局発光は、偏波ビームスプリッタ41bへと入力される。
光ハイブリッド回路43a、43bは、位相変調信号光(伝送装置1からの受信光)と局部発振光源42から入力される局発光とを2種類以上の異なる位相で混合して出力する光学部品である。本実施形態においては、光ハイブリッド回路43a、43bは、入力された信号光及び局発光を混合し、位相が互いに90度異なる2組の光(同相Iと直交Q)としてO/E変換部44へと出力する。なお、上述したように、光ハイブリッド回路43aにはX方向の偏波が入力され、光ハイブリッド回路43bにはY方向の偏波が入力される。
O/E変換部44は、光ハイブリッド回路43a、43bから入力される同相の信号光又は直交の信号光に対して光電変換を行う光デバイスであり、受光素子を備えて構成されている。O/E変換部44は、光信号を電気信号に変換した後に、適切な出力振幅調整などを行ったうえで、出力振幅調整を行ったアナログ電気信号を出力する。
以上が、コヒーレント光検出部31の構成である。このように構成することで、コヒーレント光検出部31は、入力された信号光に応じたアナログ電気信号を出力することが出来る。
そして、図5で示すように、コヒーレント光検出部31から出力されるアナログ電気信号は、A/D変換部32へと送信されることになる。
A/D変換部32は、入力されたアナログ電気信号を適切な時間間隔でサンプリングすることで、量子化されたデジタル信号へと変換する部分である。そして、A/D変換部32は、変換したデジタル信号を、デジタル信号処理部33へと出力する。
デジタル信号処理部33は、入力されたデジタル信号の等化処理を行った上で、誤り訂正符号に基づいて復号化を実施する部分である。デジタル信号処理部33は、伝送装置1が変調した上で伝送した信号データを復調して外部へと出力する。
例えば、伝送装置1から伝送される位相変調信号光は、信号光が光伝送路2を伝送することにより、位相回転が発生することがある。また、一般的な波長多重用の光源を用いた場合には、光源12と局部発振光源42の間には、光周波数のずれ(オフセット)が発生し得る。そこで、デジタル信号処理部33は、このような位相回転や周波数オフセットの補正を行う。そして、デジタル信号処理部33は、位相回転や周波数オフセットの補正を行ったうえで、復号化を実施することになる。
ここで、デジタル信号処理部33の詳細な構成について、図6を用いて説明する。図6で示すように、本実施形態におけるデジタル信号処理部33は、偏波分離部51と、周波数/位相補償部52と、信号識別部53と、フレーム分配部54と、X偏波用試験信号誤り数カウンタ55(伝送損失情報検出部)と、Y偏波用試験信号誤り数カウンタ56(伝送損失情報検出部)と、X偏波用誤り訂正復号化部57と、Y偏波用誤り訂正復号化部58と、フレーム復号化部59と、監視/制御部60(伝送損失情報送付部)と、を備えている。
また、図6で示すように、偏波分離部51と周波数/位相補償部52の間、周波数/位相補償部52と信号識別部53の間、信号識別部53とフレーム分配部54の間、フレーム分配部54とX偏波用試験信号誤り数カウンタ55、Y偏波用試験信号誤り数カウンタ56のそれぞれの間、フレーム分配部54とX偏波用誤り訂正復号化部57、Y偏波用誤り訂正復号化部58のそれぞれの間、X偏波用誤り訂正復号化部57、Y偏波用誤り訂正復号化部58とフレーム復号化部59の間、それぞれの間は、電気信号が送信可能なように構成されている。また、監視/制御部60とX偏波用試験信号誤り数カウンタ55の間、監視/制御部60とY偏波用試験信号誤り数カウンタ56の間も、図示しない送信レーンにより電気信号を送信可能なように接続されている。以下、デジタル信号処理部33の各構成について説明する。
まず、偏波分離部51について説明する。偏波分離部51は、A/D変換部32から入力されたデジタル信号を偏波分離して、それぞれX偏波、Y偏波毎の信号データを取り出す部分である。デジタル信号の偏波分離は、例えば、CMA(Constant Modulus Algorithm)などの適応等化フィルタを適用することにより行われる。これは、偏波多重信号光が光伝送路2を伝送中にクロストークが発生することなどにより、X偏波とY偏波のそれぞれに、他方に多重された信号も含まれて受信することがあるため必要となる。つまり、デジタル信号処理部33における処理前のデジタル信号では不完全な偏波分離状態となっているため、そのような状態のデジタル信号の等化処理を行うのが偏波分離部51である。偏波分離部51により分離されたX偏波、Y偏波毎の信号データは、周波数/位相補償部52へと送信されることになる。
ここで、CMAとは、偏波多重された信号を混合することなく正確に分離するアルゴリズムであり、例えば、フィルタ係数の調整により出力信号の振幅絶対値を指摘する基準値に近付けるものである。また、CMAは伝送される情報を必要としないため、ブラインド等化処理とも呼ばれるものである。
次に、周波数/位相補償部52について説明する。周波数/位相補償部52は、X偏波、Y偏波それぞれの信号データに対して、偏波の位相回転や、伝送装置1の光源12と受信装置3の局部発振光源42の周波数に起因する差周波数オフセットの補正を行う部分である。そして、周波数/位相補償部52は、補正後の信号データを信号識別部53へと送信する。位相回転や周波数差は時間的に高速な変動を伴うものであるため、通常、適応等化フィルタが適用される。
次に、信号識別部53について説明する。信号識別部53は、周波数/位相補償部52から入力されるデジタル信号(信号データ)が、0と1のどちらの論理を示す信号データであるかを識別する部分である。この識別は、伝送装置1のフレーム符号化部21でフレームフォーマットに埋め込まれた情報を用いることで行われる。そして、信号識別部53は、識別したデータ信号を、フレーム分配部54へと送信する。
次に、フレーム分配部54について説明する。フレーム分配部54は、信号識別部53から入力されたデジタル信号を、X偏波用フレームとY偏波用フレームとに判別する部分である。これは、伝送装置1のフレーム符号化部21にてフレームフォーマットに埋め込まれた情報(例えば、ヘッダ部分の冗長度可変Bit数情報)を用いることで行われる。そして、フレーム分配部54は、X偏波用フレームとY偏波用フレームとを判別した後に、X偏波用フレームをX偏波用誤り訂正復号化部57へと送信し、Y偏波用フレームをY偏波用誤り訂正復号化部58へと送信する。
また、フレーム分配部54は、伝送装置1の試験信号生成部26から伝送される試験信号を判別する。さらに、フレーム分配部54は、判別した試験信号をX偏波用とY偏波用とに判別する。そして、X偏波用の試験信号をX偏波用試験信号誤り数カウンタへと送信し、Y偏波用の試験信号をY偏波用試験信号誤り数カウンタへと送信する。フレーム分配部54がこのように試験信号を分配することで、後述するように、冗長度可変Bit数情報を算出する事が出来るようになる。
次に、X偏波用誤り訂正復号化部57、Y偏波用誤り訂正復号化部58について説明する。X偏波用誤り訂正復号化部57、Y偏波用誤り訂正復号化部58は、フレーム分配部54から分配されたX偏波用フレーム、Y偏波用フレームを、それぞれのフレーム内の誤り訂正符号に基づいて復号化する部分である。上述したように、X偏波用フレームとY偏波用フレームとでは、誤り訂正符号の冗長度(Bit数)が異なっている。そこで、X偏波用誤り訂正復号化部57とY偏波用誤り訂正復号化部58とは、それぞれ異なる冗長度の誤り訂正符号に基づいて、復号化を実施することになる。そして、X偏波用誤り訂正復号化部57とY偏波用誤り訂正復号化部58とは、X偏波用フレーム、Y偏波用フレームを復号化した後に、それぞれをフレーム復号化部59へと送信することになる。
次に、フレーム復号化部59について説明する。フレーム復号化部59は、偏波毎の指定の長さのフレームフォーマットに基づき、入力されるデジタル信号を復号する部分である。そして、フレーム復号化部59は、復号した電気信号(信号データ)を外部へと出力する。
次に、X偏波用試験信号誤り数カウンタ55及びY偏波用試験信号誤り数カウンタ56、監視/制御部60について説明する。X偏波用試験信号誤り数カウンタ55及びY偏波用試験信号誤り数カウンタ56、監視/制御部60は、冗長度可変Bit数情報を算出する際に用いられる部分である。
ここで、冗長度可変Bit数情報の算出方法について説明する。冗長度可変Bit数情報の算出は、伝送装置1の試験信号生成部26から受信装置3へと擬似ランダム系列からなる試験信号を伝送することにより行われる。試験信号は、通常の信号データと同様の経路を経て受信装置3へと伝送される。そして、上述したように、X偏波用の試験信号は、受信装置3のフレーム分配部54からX偏波用試験信号誤り数カウンタ55へと送信される。また、Y偏波用の試験信号は、フレーム分配部54からY偏波用試験信号誤り数カウンタ56へと送信される。
その後、X偏波用の試験信号を受信したX偏波用試験信号誤り数カウンタ55とY偏波用の試験信号を受信したY偏波用試験信号誤り数カウンタ56は、受信したX偏波用の試験信号、Y偏波用の試験信号のビットエラーの数を計測する。そして、X偏波用試験信号誤り数カウンタ55、Y偏波用試験信号誤り訂正数カウンタ56は、計測したビットエラーの数を基に、偏波毎のBER(Bit Error Rate)を算出する。その後、X偏波用試験信号誤り数カウンタ55、Y偏波用試験信号誤り訂正数カウンタ56は、算出したそれぞれの偏波のBERを監視/制御部60へと送信する。
X偏波とY偏波それぞれのBERを受信した監視/制御部60は、X偏波とY偏波のBERの差分を取り、値が一致するように「x」を決定する。そして、監視/制御部60は、値「x」と、X偏波とY偏波のどちらをプラスにし、どちらをマイナスにするかの情報を冗長度可変Bit数情報として伝送装置1へと通知する。
監視/制御部60から伝送装置1への通知手段は、光伝送装置間(伝送装置1と受信装置3の間)に一般的に用いられている制御経路を用いることが出来る。例えば、光送受信機が対向で接続されている場合には、図4で示す各偏波のフレームのヘッダ部分を用いることで、冗長度可変Bit数情報を通知することが出来るように構成することが出来る。また、予め用意したROMなどに「x」などの情報を書き込み、フレーム符号化部21の起動時に読み出す形に構成しても構わない。上述したように、このようにして算出された冗長度可変Bit数情報を用いて、誤り訂正符号の冗長度の調整などが行われることになる。
以上が、デジタル信号処理部33の構成である。このように構成することで、デジタル信号処理部33は、入力されたデジタル信号を、伝送装置1が変調する前の信号データ(電気信号)に復調して外部へと出力することが出来る。
次に、本実施形態における光信号伝送システムの動作を、図7乃至図11を用いて説明する。最初に、伝送装置1の動作について、図7を用いて説明する。
(動作)
まず、電気信号(信号データ)を伝送装置1が受信する。伝送装置1の内部においては、最初に、送信信号処理部11が電気信号を受信する。
次に、電気信号(信号データ)を受信した送信信号処理部11は、受信した信号データを、誤り訂正符号を含むフレームに符号化(X偏波用、Y偏波用)する。そして、符号化を行った後に、送信信号処理部11は、符号化した信号データを4レーン(XI、XQ、YI、YQ)に分配する(S001)。なお、信号データを分配する際には、送信信号処理部11は、X偏波用の信号データを光変調部13aへと分配し、Y偏波用の信号データを光変調部13bへと分配するように、分配先を制御する。
続いて、送信信号処理部11が分配したそれぞれの符号化した信号データを、光変調部13a、13bが、受信する。また、光変調部13a、13bには、光源12から一定の出力でCW光が入力されている。そこで、光変調部13a及び13bは、それぞれが受信した信号データに応じて、光源12から入力されるCW光に対する、それぞれ同一方向の偏波の位相変調を行う(S002)。そして、光変調部13a、13bにより位相変調された信号光はそれぞれ、偏波多重部14へと出力される。
その後、光変調部13a、13bにより位相変調された信号光はそれぞれ、偏波多重部14へと入力される。そして、信号光が入力された偏波多重部14は、光変調部13a、13bからそれぞれ入力される位相変調された信号光を合波する。具体的には、偏波多重部14は、光変調部13aから入力された位相変調信号光をX偏波の位相変調信号とする。また、偏波多重部14は、光変調部13bから入力された位相変調信号光の偏波角を90度シフトさせて、Y偏波の位相変調信号とする。そして、偏波多重部14は、X偏波の位相変調信号とY偏波の位相変調信号とを合波する(S003)。
その後、偏波多重部14は、偏波多重された多値の位相変調信号光を光伝送路2へと出力する。以上が、伝送装置1の動作である。伝送装置1は、このような動作により、入力された電気信号に応じた信号光を出力する。そして、伝送装置1が出力した信号光は、光伝送路2を介して受信装置3へと伝送されることになる。
次に、伝送装置1内の送信信号処理部11の詳細な動作について、図8を用いて説明する。
上述したように、電気信号(信号データ)を伝送装置1が受信した際には、まず、送信信号処理部11が電気信号を受信する。ここで、送信信号処理部11が電気信号を受信した際にはまず、送信信号処理部11内のフレーム符号化部21が電気信号を受信する。また、フレーム符号化部21は、冗長度可変Bit数情報取得手段により冗長度可変Bit数情報を取得する。
すると、電気信号を受信したフレーム符号化部21は、所要のフレームフォーマットに従って、受信した電気信号を符号化する(S101)。具体的には、フレーム符号化部21は、電気信号(信号データ)を受信すると、冗長度可変Bit数情報に応じたBit数の信号データに対応する送信データに、制御情報など(例えば、冗長度可変Bit数情報など)から成るヘッダを付与する。これにより、フレーム符号化部21は、冗長度可変Bit数情報に応じたBit数のX偏波用のフレーム(X偏波用フレーム)とY偏波用のフレーム(Y偏波用フレーム)とを交互に生成する。
そして、フレーム符号化部21は、フレーム単位でBit多重したX偏波用の信号データをX偏波用誤り訂正符号化部22へと送信する。また、フレーム単位でBit多重したY偏波用の信号データをY偏波用誤り訂正符号化部22へと送信する。
次に、X偏波用の信号データをX偏波用誤り訂正符号化部22が受信する。続いて、X偏波用誤り訂正符号化部22は、(X偏波用)フレームのヘッダ部分に書き込まれた冗長度可変Bit数情報を読み取る。そして、X偏波用誤り訂正符号化部22は、冗長度可変Bit数情報に応じた冗長度(Bit数)の誤り訂正符号(X偏波用)を受信した(X偏波用)フレームに付与する(S102)。また、Y偏波用の信号データをY偏波用誤り訂正符号化部23が受信する。同様に、Y偏波用誤り訂正符号化部23は、(Y偏波用)フレームのヘッダ部分に書き込まれた冗長度可変Bit数情報を読み取る。そして、Y偏波用誤り訂正符号化部23は、冗長度可変Bit数情報に応じた冗長度(Bit数)の誤り訂正符号(Y偏波用)を受信した(Y偏波用)フレームに付与する(S103)。
その後、X偏波用誤り訂正符号化部22は、誤り訂正符号を付与したX偏波用フレームをデータ分配部24へと送信する。また、Y偏波用誤り訂正符号化部23は、誤り訂正符号を付与したY偏波用フレームをデータ分配部24へと送信する。
そして、X偏波用誤り訂正符号化部22、Y偏波用誤り訂正符号化部23が送信した誤り訂正符号が付与された各フレームを、データ分配部24が受信する。すると、データ分配部24は、各フレームのヘッダ部分(例えば、冗長度可変Bit数情報)を読みとる。そして、データ分配部24は、X偏波用のフレームを光変調部13aへと送信される2つの送信レーンに分配する。また、データ分配部24は、Y偏波用のフレームを光変調部13bへと送信される2つの送信レーンに分配する(S104)。
その後、データ分配部24により分配された各フレームを、それぞれの送信レーンの信号出力増幅部25が受信する。そして、信号出力増幅部25は、受信した各フレーム(電気信号)に対して、適切な出力振幅調整を行う(S105)。その後、信号出力増幅部25はそれぞれ、適切な出力振幅調整を行った電気信号を光変調部13a、13bへと出力する。
以上が、送信信号処理部11の詳細な動作である。送信信号処理部11がこのような動作を行うことで、伝送装置1は、冗長度可変Bit数情報に応じた適切な冗長度の誤り訂正符号を付与したフレームを伝送することが出来るようになる。
次に、受信装置3の動作について、図9を用いて説明する。
上述したように、伝送装置1から出力される信号光は、光伝送路2を介して、受信装置3へと伝送される。そして、伝送装置1から伝送される信号光は、まず、受信装置3内のコヒーレント光検出部31へと伝送されることになる。
コヒーレント光検出部31は、伝送装置1から受信した信号光と局部発振光源42から出力される局発光とを混同してコヒーレント検波を行い、受信した信号光に応じた電気信号を出力する(S201)。
具体的には、伝送装置1から受信した信号光を偏波ビームスプリッタ41aが受信する。すると、偏波ビームスプリッタ41aは、受信した信号光をX方向の偏波(X偏波)とY方向の偏波(Y偏波)とに分離する。そして、偏波ビームスプリッタ41aは、信号光を分離したX偏波を光ハイブリッド回路43aへと伝送する。また、偏波ビームスプリッタ41aは、信号光を分離したY偏波を光ハイブリッド回路43bへと伝送する。
また、局部発振光源42から出力される局発光を偏波ビームスプリッタ41bが受信する。すると、偏波ビームスプリッタ41bは、受信した局発光をX方向の偏波(X偏波)とY方向の偏波(Y偏波)とに分離する。そして、偏波ビームスプリッタ41bは、局発光を分離したX偏波を光ハイブリッド回路43aへと伝送する。また、偏波ビームスプリッタ41bは、局発光を分離したY偏波を光ハイブリッド回路43bへと伝送する。
このような動作により、光ハイブリッド回路43aは、偏波ビームスプリッタ41aから、信号光を分離したX偏波を受信する。また、光ハイブリッド回路43aは、偏波ビームスプリッタ41bから、局発光を分離したX偏波を受信する。そこで、光ハイブリッド回路43aは、受信したX方向の信号光、局発光を混合し、位相が互いに90度異なる2組の光としてO/E変換部32へと出力する。
同様に、光ハイブリッド回路43bは、偏波ビームスプリッタ41aから、信号光を分離したY偏波を受信する。また、光ハイブリッド回路43bは、偏波ビームスプリッタ41bから、局発光を分離したY偏波を受信する。そこで、光ハイブリッド回路43bは、受信したY方向の信号光、局発光を混合し、位相が互いに90度異なる2組の光としてO/E変換部32へと出力する。
そして、各O/E変換部44は、入力されたそれぞれの信号光に対する光電変換を行う。その後、光電変換により光から変換された各電気信号は、適切な出力振幅調整を行った後に、コヒーレント光検出部31から外部へと出力されることになる。このような動作により、コヒーレント光検出部31は、受信した信号光に応じたアナログ電気信号を出力することが出来る。
その後、コヒーレント光検出部31が出力したアナログ電気信号を各A/D変換部32が受信する。すると、各A/D変換部32は、受信したアナログ電気信号を適切な時間間隔でサンプリングすることで、量子化されたデジタル電気信号へと変換する(S202)。そして、各A/D変換部32は、アナログ電気信号を変換したデジタル電気信号をデジタル信号処理部33へと送信する。
デジタル信号処理部33は、デジタル信号を受信する。そして、受信したデジタル信号に等化処理を行った上で、復号化することになる。これにより、受信装置3は、伝送装置1で変調される前の電気信号を復調することが出来る。その後、受信装置3は、伝送装置1から受信した電気信号(信号データ)を外部へと出力する。
以上が、受信装置3の動作である。次に、受信装置3内のデジタル信号処理部33の詳細な動作について、図10を用いて説明する。
上述したように、デジタル信号処理部33は、A/D変換部32によりアナログ電気信号から変換されたデジタル電気信号を受信する。すると、デジタル信号処理部33は、まず、偏波分離部51においてデジタル電気信号の偏波分離を行う。
具体的には、偏波分離部51は、CMAなどの適応等化フィルタを適用することにより、デジタル電気信号を偏波分離して、それぞれX偏波、Y偏波毎の信号データを取り出す(S301)。そして、偏波分離部51は、取り出した信号データ(デジタル電気信号)を周波数/位相補償部52へと送信する。
次に、周波数/位相補償部52は、偏波分離部51から送信される信号データを受信する。そして、周波数/位相補償部52は、受信した信号データに対して、位相回転や周波数オフセットの補正を行う(S302)。その後、周波数/位相補償部52は、補正後の信号データを信号識別部53へと送信する。
続いて、信号識別部53が周波数/位相補償部52から送信される信号データを受信する。すると、信号識別部53は、各フレームのフレームフォーマットに埋め込まれた情報を用いることで、受信した信号データが0と1のどちらの論理を示す信号データであるかを識別する(S303)。その後、信号識別部53は、識別した信号データをフレーム分配部54へと送信する。
フレーム分配部54は、識別した信号データを受信すると、各信号データを構成するフレームのヘッダ部分を読み取ることで、その信号データがX偏波用であるかY偏波用であるかを判断する。そして、フレーム分配部54は、受信した信号データをX偏波用誤り訂正復号化部57とY偏波用誤り訂正復号化部58とに分配する(S304)。具体的には、フレーム分配部54は、X偏波用の信号データ(フレーム)をX偏波用誤り訂正復号化部57へと送信する。また、フレーム分配部54は、Y偏波用の信号データ(フレーム)をY偏波用誤り訂正復号化部58へと送信する。
続いて、X偏波用の信号データ(フレーム)を受信したX偏波用誤り訂正復号化部57は、受信したX偏波用の信号データを、当該信号データ内の誤り訂正符号に基づいて復号化する(S305)。そして、X偏波用誤り訂正復号化部57は、フレーム内の誤り訂正符号に基づいて復号化した信号データを、フレーム復号化部59へと送信する。
また、Y偏波用の信号データ(フレーム)を受信したY偏波用誤り訂正復号化部58は、受信したY偏波用の信号データを、当該信号データ内の誤り訂正符号に基づいて復号化する(S306)。そして、Y偏波用誤り訂正復号化部58は、フレーム内の誤り訂正符号に基づいて復号化した信号データを、フレーム復号化部59へと送信する。
上述した動作の結果、フレーム復号化部59は、X偏波用誤り訂正復号化部57、Y偏波用誤り訂正復号化部58からそれぞれ送信される、誤り訂正符号に基づいて復号された信号データを受信する。そこで、フレーム復号化部59は、偏波毎の指定の長さのフレームフォーマットに基づき、受信した信号データを復号化する(S307)。そして、フレーム復号化部59は、復号した信号データを外部へと出力する。
以上が、デジタル信号処理部33の動作である。デジタル信号処理部33がこのように動作することで、受信装置3は、受信した信号光を変換した電気信号を補正して適切な形に直した上で、受信装置3の外部へと電気信号を出力することが出来るようになる。
次に、冗長度可変Bit数情報を算出する際の光伝送システムの動作について、図11を用いて説明する。
まず、フレーム符号化部21からの要求に応じて、試験信号生成部26が擬似ランダム系列からなる試験信号を生成する。そして、試験信号生成部26は、生成した試験信号をフレーム符号化部21へと送信する。
試験信号生成部26が生成した試験信号は、通常の外部から入力される電気信号と同様のルートで、X偏波とY偏波の信号光に変調される。そして、合波された上で伝送装置1から光伝送路2へと伝送される。その後、通常の場合と同様に、光伝送路2を介して伝送される試験信号光を、受信装置3が受信する。
受信装置3の内部においても通常の場合と同様の処理をされる。つまり、受信装置3が受信した試験信号光はコヒーレント光検出部31によりアナログ電気信号へと変換される。そして、A/D変換部32がアナログ電気信号をデジタル電気信号に変換する。その後、デジタル電気信号をデジタル信号処理部が受信する。
デジタル信号処理部内においても同様のルートを辿り、フレーム分配部54が試験信号を受信する。そして、フレーム分配部54は、受信した試験信号(フレーム)のヘッダ部分を読み取る。これにより、フレーム分配部54は、当該フレームが試験信号であることを理解する。また、フレーム分配部54は、その試験信号がX偏波用であるかY偏波用であるかを判別する。その後、フレーム分配部54は、受信した試験信号を試験信号誤り数カウンタに分配する(S401)。具体的には、X偏波として伝送された(X偏波用の)試験信号をX偏波用試験信号誤り数カウンタ55に送信する。また、Y偏波として伝送された(Y偏波用の)試験信号をY偏波用試験信号誤り数カウンタ56に送信する。
続いて、X偏波用試験信号誤り数カウンタ55、Y偏波用試験信号誤り数カウンタ56は、受信した試験信号のビットエラー数を計測する(S402)。そして、X偏波用試験信号誤り数カウンタ55、Y偏波用試験信号誤り数カウンタ56は、計測したビットエラー数からBER(Bit Error Rate)を算出する(S403)。そして、X偏波用試験信号誤り数カウンタ55、Y偏波用試験信号誤り数カウンタ56は、算出したBERを監視/制御部60に送信する。
次に、監視/制御部60がBERを受信する。そこで、監視/制御部60は、X偏波とY偏波のBERの差分をとり、値が一致するように「x」の値を決定する(S404)。そして、監視/制御部60は、値「x」と、X偏波とY偏波のどちらをプラスにし、どちらをマイナスにするかについての情報を冗長度可変Bit数情報として伝送装置1へと通知する。なお、通知の方法については、上述したように、様々な方法を用いることが出来る。
以上が、冗長度可変Bit数情報を算出する際の光伝送システムの動作である。
このように、本実施形態の伝送装置は、フレーム符号化部と、誤り訂正符号化部と、冗長度可変Bit数情報取得手段(伝送喪失情報取得部)と、を備える。このように構成することで、誤り訂正符号化部は、冗長度可変Bit数情報取得手段が取得した冗長度可変Bit数情報に応じた冗長度の、誤り訂正符号を付与することが出来るようになる。その結果、誤り訂正符号の性能劣化に十分に対応した状態で、伝送装置が信号光を伝送することが出来る。
また、本実施形態における誤り訂正符号化部は、冗長度可変Bit数情報により、X偏波用の誤り訂正符号とY偏波用の誤り訂正符号とでその冗長度が変化するように構成されえる。このように構成することで、誤り訂正符号化部は、BERに応じた冗長度の誤り訂正符号を付与することが出来るようになる。その結果、PDL(偏波依存性損失)差をなくすことが可能となり、より確実に信号光を伝送することが出来る。
また、本実施形態のフレーム符号化部は、冗長度可変Bit数情報に応じたBit数のX偏波用(第1の方向)のフレームとY偏波用(第2の方向)のフレームとを生成するように構成される。このように構成することで、X偏波用フレームとY偏波用フレームに誤り訂正符号化部が冗長度の異なる誤り訂正符号を付与した際に、X偏波用フレームとY偏波用フレームの総Bit長が同一になるように各フレームを生成することが出来るようになる。その結果、X偏波とY偏波のBit数が異なることによる伝送の時間差などの問題を解決し、より確実に信号光を伝送することが出来る。
また、このように、フレーム符号化部と、誤り訂正符号化部と、冗長度可変Bit数情報取得手段と、を備える伝送装置を構成することで、高コストである光デバイスと同等の伝送特性を維持することが可能になる。そして、高コストである光デバイスのPDLの仕様を緩和することが出来るようになる。その結果、光デバイスの低コスト化が可能になる。
また、本実施形態の受信装置は、信号光受信部(コヒーレント光検出部)と、伝送損失情報検出部(試験信号誤り数カウンタ)と、伝送損失情報送付部(監視/制御部)と、各方向誤り訂正復号化部(X偏波、Y偏波)と、を備える。このように構成することで、信号光を伝送する際のビットエラーを計測できるようになる。その結果、BERを算出して伝送装置に送付することが可能になり、上述した伝送装置の動作を実現することが可能になる。また、伝送損失情報を伝送装置に伝えることで、上述したように、冗長度の異なる誤り訂正符号が付与されたフレームが伝送装置から伝送されることになる。そのため、受信装置がX偏波、Y偏波用の誤り訂正復号化部を備えることで、それぞれの冗長度の誤り訂正符号に基づいて復号化することが出来るようになる。その結果、伝送装置から受信装置への信号データの伝送を実現することが出来る。
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態を、図12を用いて説明する。図12は、本実施形態におけるデジタル信号処理部33の構成を示すブロック図である。
(構成)
本実施形態における伝送装置1の構成は実施形態1とほぼ同様である。ただし、後述するように、本実施形態において冗長度可変Bit数情報を算出する際には、試験信号は使用しない。そのため、本実施形態における伝送装置1は、試験信号生成部26を備えていなくても構わない。また、第1の実施形態と同様に、伝送装置1と受信装置3とは、光伝送路2を介して接続されている。
また、受信装置3の構成も第1の実施形態とほぼ同様の構成をしている。つまり、本実施形態における受信装置3は、コヒーレント光検出部31と、A/D変換部32と、デジタル信号処理部33とを備えている。ただし、本実施形態のデジタル信号処理部33は、第1の実施形態の構成と異なる構成を備えている。そこで、以下においては、デジタル信号処理部33のうち特に第1の実施形態と異なる構成について説明する。
図12で示すように、本実施形態におけるデジタル信号処理部33は、第1の実施形態と同様に、偏波分離部51と、周波数/位相補償部52(本実施形態において、伝送損失情報検出部としての役割の一部を果たす)と、信号識別部53と、フレーム分配部54と、X偏波用誤り訂正復号化部57と、Y偏波用誤り訂正復号化部58と、フレーム復号化部59と、監視/制御部60(伝送損失情報検出部としての役割の一部を果たす)と、を備えている。また、デジタル信号処理部33は、X偏波用信号品質モニタ61と、Y偏波用信号品質モニタ62と、を備えている。なお、本実施形態におけるデジタル信号処理部33は、X偏波用信号品質モニタ61と、Y偏波用信号品質モニタ62と、を備える代わりに、X偏波用誤り数訂正数カウンタ63と、Y偏波用誤り数訂正数カウンタ64と、を備えるように構成することが出来る。また、デジタル信号処理部33は、X偏波用信号品質モニタ61と、Y偏波用信号品質モニタ62と、X偏波用誤り数訂正数カウンタ63と、Y偏波用誤り数訂正数カウンタ64と、を全て備えていても構わない。
なお、本実施形態におけるデジタル信号処理部33は、第1の実施形態で備えていたX偏波用試験信号誤り数カウンタ55と、Y偏波用試験信号誤り数カウンタ56と、は備えていなくても構わない。
ここで、X偏波用信号品質モニタ61と、Y偏波用信号品質モニタ62とは、図12で示すように、周波数/位相補償部52と電気信号で通信可能なように構成されている。また、図示しない送信レーンにより、X偏波用信号品質モニタ61、Y偏波用信号品質モニタ62は、監視/制御部60と電気信号で通信可能なように構成されている。なお、他の構成の接続関係は、第1の実施形態と同様である。
また、X偏波用誤り数訂正数カウンタ63と、Y偏波用誤り数訂正数カウンタ64と、を用いる場合には、X偏波用誤り数訂正数カウンタ63は、X偏波用誤り訂正復号化部57と電気信号で通信可能なように構成する。また、Y偏波用誤り数訂正数カウンタ64は、Y偏波用誤り訂正復号化部58と電気信号で通信可能なように構成する。さらに、X偏波用誤り数訂正数カウンタ63、Y偏波用誤り数訂正数カウンタ64と、監視/制御部60とは、図示しない送信レーンにより電気信号を通信可能なように構成する。以下、本実施形態における第1の実施形態と異なる構成について、重点的に説明する。
偏波分離部51は、第1の実施形態と同様の構成をしているため、詳しい説明は省略する。
周波数/位相補償部52も、第1の実施形態と同様の構成を備えている。そして、本実施形態における周波数/位相補償部52は、第1の実施形態の構成に追加して、位相回転や周波数オフセットを補正する際に、補正の対象となる信号データの品質(信号品質)をリアルタイムで算出するように構成されている。周波数/位相補償部52により算出される信号品質は、冗長度可変Bit数情報を算出する際に元となる情報である。信号品質は、例えば、位相回転や周波数オフセット、ビットエラーの程度などに基づいて算出する。
X偏波用信号品質モニタ61と、Y偏波用信号品質モニタ62とは、周波数/位相補償部52が算出する信号品質を示す信号品質情報を取得する部分である。また、X偏波用信号品質モニタ61と、Y偏波用信号品質モニタ62とは、周波数/位相補償部52から取得した信号品質情報を監視/制御部60へ送信する。
信号識別部53と、フレーム分配部54と、X偏波用誤り訂正復号化部57と、Y偏波用誤り訂正復号化部58と、フレーム復号化部59とは、偏波分離部51と同様に、第1の実施形態と同様の構成をしている。そのため、詳しい説明は省略する。
監視/制御部60は、X偏波用信号品質モニタ61と、Y偏波用信号品質モニタ62と、から信号品質情報を取得する。そして、信号品質情報に基づいて、X偏波とY偏波の差分をとり、値が一致するように「x」を決定する。そして、監視/制御部60は、値「x」と、X偏波とY偏波のどちらをプラスにし、どちらをマイナスにするかの情報を冗長度可変Bit数情報として伝送装置1へと通知する。なお、監視/制御部60から伝送装置1への通知手段は、第1の実施形態と同様である。
X偏波用誤り数訂正数カウンタ63と、Y偏波用誤り数訂正数カウンタ64は、X偏波用誤り訂正復号化部57、Y偏波用誤り訂正復号化部58がそれぞれの誤り訂正符号に基づいて復号化した際に、その訂正数を数える部分である。X偏波用誤り数訂正数カウンタ63と、Y偏波用誤り数訂正数カウンタ64とが数えた訂正数を表す定性数情報は監視/制御部60へと伝えられる。そして、監視/制御部60により「x」が決定されることになる。
このように、本実施形態におけるデジタル信号処理部33は、X偏波用信号品質モニタ61と、Y偏波用信号品質モニタ62と、を備える。また、周波数/位相補償部52は、信号品質を算出するように構成される。このように構成されることにより、光伝送システムは、インサービス中に(実際の信号データを伝送している最中に)、冗長度可変Bit数情報である「x」の値を求めることが出来るようになる。その結果、光変調部13a、13bや偏波多重部14により固定的に発生するPDLだけでなく、劣化量が時間的に変動するPDLに対しても対応することが可能になる。
<実施形態3>
次に、本発明の第3の実施形態を、図13乃至図16を用いて説明する。図13は、本実施形態における伝送装置7の構成の概略を示すブロック図である。図14は、伝送装置7内の電気信号と信号光の流れを矢印で示すブロック図である。図15は、本実施形態における受信装置8の構成の概略を示すブロック図である。図16は、受信装置8内の電気信号と信号光の流れを矢印で示すブロック図である。
第3の実施形態では、受信した電気信号を符号化して、偏波多重した信号光を伝送する伝送装置7と、伝送装置7から伝送される信号光を受信する受信装置8について説明する。なお、本実施形態では、伝送装置7、受信装置8の構成の概略について説明する。また、本実施形態においては、伝送装置7から受信装置8へと信号光を伝送可能なように、伝送装置7と受信装置8とは伝送路を介して接続されている。
(構成)
まず、伝送装置7について説明する。図13で示すように、伝送装置7は、フレーム符号化部71と、誤り訂正符号化部72と、伝送損失情報取得部73と、を備えている。また、図示しない信号光送信手段を備えている。なお、伝送損失情報取得部73は、伝送損失情報取得部73としての機能をフレーム符号化部71が備えるように構成しても構わない。
また、図14で示すように、フレーム符号化部71と誤り訂正符号化部72の間、伝送損失情報取得部73と誤り訂正符号化部72の間、誤り訂正符号化部72と信号光送信手段の間は、電気信号を送信可能なように構成されている。また、伝送損失情報取得部73とフレーム符号化部71の間も電気信号を送信可能なように構成しても構わない。以下、伝送装置7の各構成について説明する。
フレーム符号化部71は、受信した電気信号(信号データ)を所定のフレームフォーマットに従って符号化する部分である。そして、フレーム符号化部71は、信号データを符化した後に、符号化した信号データ(符号化信号データ)を誤り訂正符号化部72へと送信する。
誤り訂正符号化部72は、フレーム符号化部71が符号化した符号化信号データに所定の冗長度(Bit数)の誤り訂正符号を付与する部分である。そして、誤り訂正符号化部72は、誤り訂正符号を符号化信号データに付与した後に、誤り訂正符号を付与した符号化信号データを信号光送信手段に送信する。なお、誤り訂正符号の冗長度の詳細については後述する。
伝送損失情報取得部73は、誤り訂正符号を付与した符号化信号データの伝送時に当該符号化信号データが受ける損失に基づく伝送損失情報を、送信先となる受信装置8から取得する部分である。伝送損失情報取得部73は、取得した伝送損失情報を、誤り訂正符号化部72に送信する。なお、受信装置8からの伝送損失情報の取得は、光伝送装置間に一般的に用いられている制御経路を用いるなど、いかなる手段を用いても構わない。
ここで、誤り訂正符号化部72が付与する誤り訂正符号の冗長度について説明する。本実施形態において、誤り訂正符号の冗長度は、伝送損失情報に基づいて調整する。つまり、誤り訂正符号化部72は、伝送損失情報取得部73が取得した伝送損失情報に基づいて、符号化信号データに付与する誤り訂正符号の冗長度を調整する。
信号光送信手段は、誤り訂正符号化部72から受信した誤り訂正符号を付与した符号化信号データにより、信号光を変調する。そして、信号光送信手段は、変調した信号光を偏波多重した後に、伝送路へと出力する。なお、本実施形態における信号光送信手段は、偏波多重した信号光を伝送する伝送装置における一般的な構成を用いることが出来る。そのため、詳細な説明は省略する。
ここで、本実施形態で示す伝送装置7は、上述したように、偏波多重した信号光を伝送する伝送装置である。そのため、伝送損失情報取得部73は、伝送損失情報として、第1の方向の偏波が受ける偏波依存性損失に基づく偏波依存性損失情報と、第2の方向の偏波が受ける偏波依存性損失に基づく偏波依存性損失情報と、をそれぞれ取得するように構成することが出来る。また、この場合には、誤り訂正符号化部72は、第1の方向の偏波として伝送される符号化信号データに付与する誤り訂正符号の冗長度と、第2の方向の偏波として伝送される符号化信号データに付与する誤り訂正符号の冗長度と、を、偏波依存性損失情報に応じてそれぞれ調整するように構成することが出来る。
以上が、本実施形態における伝送装置7の構成の概略である。次に、受信装置8について説明する。図15で示すように、受信装置8は、信号光受信部81と、伝送損失情報取得部82と、伝送損失情報通知部83と、第1の方向用誤り訂正復号化部84と、第2の方向用誤り訂正復号化部85と、を備えている。また、図示しないフレーム復号化部を備えている。
また、図16で示すように、信号光受信部81と伝送損失情報取得部82の間、伝送損失情報取得部82と伝送損失情報通知部83の間、信号光受信部81と第1の方向用誤り訂正復号化部84の間、信号光受信部81と第2の方向用誤り訂正復号化部85の間は、電気信号が通信可能なように構成されている。また、第1の方向用誤り訂正復号化部84とフレーム復号化部の間、第2の方向用誤り訂正復号化部85とフレーム復号化部の間も電気信号が通信可能なように構成されている。以下、受信装置8の各構成について説明する。
信号光受信部81は、伝送路を介して伝送装置7から伝送される信号光を受信する部分である。つまり、信号光受信部81は、符号化信号データと誤り訂正符号とからなる信号データを変調した、第1の方向の偏波と第2の方向の偏波とを多重した偏波多重信号光を受信する。そして、信号光受信部81は、受信した信号光を電気信号に変換する。その後、信号光受信部81は、受信した信号光を変換した電気信号を伝送損失情報取得部82へと送信する。また、信号光受信部81は、受信した信号光を変換した電気信号を第1の方向用誤り訂正復号化部84と第2の方向用誤り訂正復号化部85へと送信する。
伝送損失情報取得部82は、伝送装置7から伝送された符号化信号データが伝送中に受けた損失を検出して、符号化信号データが伝送中に受けた損失に基づく伝送損失情報を取得する部分である。伝送損失情報取得部82は、例えば、受信した各符号化信号データの
ビットエラーの数を計測することで、符号化信号データが伝送中に受けた損失を検出する。そして、伝送損失情報取得部82は、検出した損失に基づいて、伝送損失情報を取得(算出)する。その後、伝送損失情報取得部は、取得した伝送損失情報を伝送損失情報通知部83へと送信する。
伝送損失情報通知部83は、伝送損失情報取得部82が取得した伝送損失情報を伝送装置7に通知する部分である。なお、伝送損失情報通知部83から伝送装置7への伝送損失情報の通知手段は、上述したように、光伝送装置間に一般的に用いられている制御経路を用いるなど、いかなる手段を用いても構わない。
第1の方向用誤り訂正復号化部84は、第1の方向の偏波により伝送される符号化信号データを、当該符号化信号データに付与された誤り訂正符号に基づいて復号化する部分である。また、第2の方向用誤り訂正復号化部85は、第2の方向の偏波により伝送される符号化信号データを、当該符号化信号データに付与された誤り訂正符号に基づいて復号化する部分である。第1の方向用誤り訂正復号化部84、第2の方向用誤り訂正復号化部85によりそれぞれ、それぞれの誤り訂正符号に基づいて復号化された各符号化信号データは、フレーム復号化部へと送信される。
フレーム復号化部は、所要のフレームフォーマットに基づいて、第1の方向用誤り訂正復号化部84、第2の方向用誤り訂正復号化部85からそれぞれ受信する符号化信号データを復号化する部分である。そして、フレーム復号化部は、受信した符号化信号データを信号データに復号化した後、復号化した信号データを外部へと出力する。なお、フレーム復号化部の構成は一般的なものであるため、詳細については省略する。
以上が、本実施形態における受信装置8の構成の概略である。
なお、上述した伝送装置7により実行される伝送方法は、受信した電気信号を符号化し、符号化した符号化信号データに所定の誤り訂正符号を付与した信号データを、偏波多重信号光で伝送する伝送方法であって、符号化信号データが伝送中に受ける損失に基づく伝送損失情報を取得し、伝送損失情報に基づいて、符号化信号データに付与する誤り訂正符号の冗長度を調整する、という伝送方法である。このような伝送方法であっても、上述した伝送装置7と同様の効果を奏するために、本発明の目的を発生することが出来る。
また、上述した伝送装置7及び受信装置8を備える光伝送システムによっても、上述した伝送装置7及び受信装置8と同様の効果を奏するために、本発明の目的を達成することが出来る。
また、偏波多重した光信号を伝送する伝送装置に、電気信号を所定のフレームフォーマットに従って符号化するフレーム符号化手段と、フレーム符号化手段により符号化した符号化信号データに所定の誤り訂正符号を付与する誤り訂正符号化手段と、誤り訂正符号を付与した符号化信号データの伝送時に当該符号化信号データが受ける損失に基づく伝送損失情報を、送信先となる受信装置から取得する伝送損失情報取得手段と、を実現させ、誤り訂正符号化手段は、伝送損失情報取得手段が取得した伝送損失情報に基づいて、符号化信号データに付与する誤り訂正符号の冗長度を調整するよう機能するプログラムを組み込むことによっても、上述した伝送装置7と同様の効果を奏するために、本発明の目的を発生することが出来る。
上述した構成を有する伝送方法、光伝送システム、プログラム、であっても、上記伝送装置7と同様の作用を有するために、上述した本発明の目的を達成することが出来る。
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における伝送装置などの概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
偏波多重した信号光を伝送する伝送装置であって、
電気信号を所定のフレームフォーマットに従って符号化するフレーム符号化部と、
前記フレーム符号化部により符号化した符号化信号データに所定の誤り訂正符号を付与する誤り訂正符号化部と、
前記誤り訂正符号を付与した前記符号化信号データの伝送時に当該符号化信号データが受ける損失に基づく伝送損失情報を、送信先となる受信装置から取得する伝送損失情報取得部と、
を備え、
前記誤り訂正符号化部は、前記伝送損失情報取得部が取得した前記伝送損失情報に基づいて、前記符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度を調整する、
伝送装置。
この構成によると、伝送装置が、フレーム符号化部と、誤り訂正符号化部と、伝送損失情報取得部と、を備える。このような構成により、誤り訂正符号化部は、伝送損失情報取得部が取得した伝送損失情報に基づいて、符号化信号データに付与する誤り訂正符号の冗長度を調整する。その結果、誤り訂正符号化部は、誤り訂正符号の性能劣化に対応した冗長度を備える、誤り訂正符号を付与することが出来るようになる。
(付記2)
付記1に記載の伝送装置であって、
前記伝送損失情報取得部は、前記伝送損失情報として、第1の方向の偏波が受ける偏波依存性損失に基づく偏波依存性損失情報と、第2の方向の偏波が受ける偏波依存性損失に基づく偏波依存性損失情報と、をそれぞれ取得し、
前記誤り訂正符号化部は、前記第1の方向の偏波として伝送される符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度と、前記第2の方向の偏波として伝送される符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度と、を、前記偏波依存性損失情報に応じてそれぞれ調整する、
伝送装置。
この構成によると、伝送損失情報取得部は、伝送損失情報として、第1の方向の偏波が受ける偏波依存性損失に基づく偏波依存性損失情報と、第2の方向の偏波が受ける偏波依存性損失に基づく偏波依存性損失情報と、をそれぞれ取得するように構成される。このような構成により、誤り訂正符号化部は、第1の方向の偏波として伝送される符号化信号データに付与する誤り訂正符号の冗長度と、第2の方向の偏波として伝送される符号化信号データに付与する誤り訂正符号の冗長度と、を、偏波依存性損失情報に応じてそれぞれ調整することが出来るようになる。その結果、誤り訂正符号化部は、偏波依存性損失による誤り訂正符号の性能劣化に対応した冗長度をそれぞれ備える、誤り訂正符号を付与することが出来るようになる。
(付記3)
付記2に記載の伝送装置であって、
前記誤り訂正符号化部は、前記第1の方向の偏波が受ける前記偏波依存性損失情報と、前記第2の方向の偏波が受ける前記偏波依存性損失情報と、の比較結果に応じて、前記偏波依存性損失が大きい方向の偏波として伝送される前記符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度を、他方の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度よりも長くなるように調整する、
伝送装置。
この構成によると、誤り訂正符号化部は、偏波依存性損失が大きい方向の偏波として伝送される符号化信号データに付与する誤り訂正符号の冗長度を、他方の方向の偏波として伝送される符号化信号データに付与する誤り訂正符号の冗長度よりも長くなるように調整するよう構成される。このように構成することで、より誤り訂正符号の性能劣化に対応することが可能になる。その結果、より確実に信号データを伝送することが可能になる。
(付記4)
付記3に記載の伝送装置であって、
前記誤り訂正符号化部は、前記第1の方向の偏波が受ける前記偏波依存性損失情報と、前記第2の方向の偏波が受ける前記偏波依存性損失情報と、の比較結果に応じて、前記偏波依存性損失が小さい方向の偏波として伝送される前記符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度を、他方の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度よりも短くなるように調整する、
伝送装置。
(付記5)
付記3又は4に記載の伝送装置であって、
前記フレーム符号化部は、第1の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データと第2の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データとに対して、前記誤り訂正符号化部が冗長度の異なる前記誤り訂正符号をそれぞれ付与した際に、前記第1の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データと前記誤り訂正符号との総ビット長と第2の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データと前記誤り訂正符号との総ビット長とが同じ長さになるように、前記誤り訂正符号化部により付与されることになる前記各誤り訂正符号の冗長度に応じて、前記第1の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データのビット長と前記第2の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データのビット長とを調整する、
伝送装置。
この構成によると、フレーム符号化部は、第1の方向の偏波として伝送される誤り訂正符号を付与した符号化信号データの総Bit長と、第2の方向の偏波として伝送される誤り訂正符号を付与した符号化信号データの総Bit長と、が同一の長さになるように、それぞれの方向の偏波として伝送する符号化信号データのBit長を調整するように構成される。このような構成により、それぞれの方向の偏波として各誤り訂正符号を付与した符号化信号データを伝送する際に、各方向のデータの総Bit数に差が生じないことになる。その結果、第1の方向の偏波と第2の方向の偏波とを合波した際に、第1の方向の偏波と第2の方向の偏波とでBit数の差などの問題が生じなくなり、より確実に信号データを伝送することが可能になる。
(付記6)
符号化信号データと誤り訂正符号とからなる信号データを変調した、第1の方向の偏波と第2の方向の偏波とを多重した偏波多重信号光を受信する信号光受信部と、
前記符号化信号データが伝送中に受けた損失を検出し、当該符号化信号データが伝送中に受けた損失に基づく伝送損失情報を取得する伝送損失情報検出部と、
前記伝送損失情報取得部が取得した前記伝送損失情報を伝送装置に通知する伝送損失情報通知部と、
前記第1の方向の偏波により伝送される符号化信号データを、当該第1の方向の偏波により伝送される符号化信号データに付与された前記誤り訂正符号に基づいて復号化する第1の方向用誤り訂正復号化部と、
前記第2の方向の偏波により伝送される符号化信号データを、当該第2の方向の偏波により伝送される符号化信号データに付与された前記誤り訂正符号に基づいて復号化する第2の方向用誤り訂正復号化部と、
を備える、
受信装置。
この構成によると、受信装置が信号光受信部と、伝送損失情報検出部と、伝送損失情報通知部と、第1の方向用誤り訂正復号化部と、第2の方向用誤り訂正復号化部と、を備える。この構成によると、第1の方向用誤り訂正復号化部と第2の方向用誤り訂正復号化部とで、それぞれ異なる冗長度の誤り訂正符号に基づいて復号化することが出来るようになる。その結果、誤り訂正符号の性能劣化に対応する伝送装置に対応する受信装置を実現することが出来る。
(付記7)
付記6に記載の受信装置であって、
前記伝送損失情報検出部は、前記第1の方向の偏波として伝送された前記符号化信号データと前記第2の方向の偏波として伝送された前記符号化信号データのビットエラーの数を計測し、当該ビットエラーの数に基づいて、第1の方向の偏波が受ける偏波依存性損失に基づく偏波依存性損失情報と、第2の方向の偏波が受ける偏波依存性損失に基づく偏波依存性損失情報と、を前記伝送損失情報としてそれぞれ取得する、
受信装置。
(付記8)
受信した電気信号を符号化し、符号化した符号化信号データに所定の誤り訂正符号を付与した信号データを、偏波多重信号光で伝送する伝送方法であって、
符号化信号データが伝送中に受ける損失に基づく伝送損失情報を取得し、
前記伝送損失情報に基づいて、前記符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度を調整する、
伝送方法。
(付記9)
付記8に記載の伝送方法であって、
前記伝送損失情報として、第1の方向の偏波が受ける偏波依存性損失に基づく偏波依存性損失情報と、第2の方向の偏波が受ける偏波依存性損失に基づく偏波依存性損失情報と、をそれぞれ取得し、
前記第1の方向の偏波が受ける偏波依存性損失に基づく偏波依存性損失情報と、前記第2の方向の偏波が受ける偏波依存性損失に基づく偏波依存性損失情報と、に基づいて、前記第1の方向の偏波として伝送される符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度と、前記第2の方向の偏波として伝送される符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度と、を、それぞれ調整する、
伝送方法。
(付記10)
電気信号を所定のフレームフォーマットに従って符号化するフレーム符号化部と、
前記フレーム符号化部により符号化した符号化信号データに所定の誤り訂正符号を付与する誤り訂正符号化部と、
前記誤り訂正符号を付与した前記符号化信号データの伝送時に当該符号化信号データが受ける損失に基づく伝送損失情報を、送信先となる受信装置から取得する伝送損失情報取得部と、
を備え、
前記誤り訂正符号化部は、前記伝送損失情報取得部が取得した前記伝送損失情報に基づいて、前記符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度を調整する、伝送装置と、
前記伝送装置により伝送される前記誤り訂正符号を付与した前記符号化信号データを受信する受信部と、
前記符号化信号データが伝送中に受けた損失を検出し、当該符号化信号データが伝送中に受けた損失に基づく伝送損失情報を取得する伝送損失情報検出部と、
前記伝送損失情報取得部が取得した前記伝送損失情報を伝送装置に通知する伝送損失情報通知部と、
前記第1の方向の偏波により伝送される符号化信号データを、当該第1の方向の偏波により伝送される符号化信号データに付与された前記誤り訂正符号に基づいて復号化する第1の方向用誤り訂正復号化部と、
前記第2の方向の偏波により伝送される符号化信号データを、当該第2の方向の偏波により伝送される符号化信号データに付与された前記誤り訂正符号に基づいて復号化する第2の方向用誤り訂正復号化部と、を備える受信装置と、
を備える、光伝送システム。
(付記11)
付記10に記載の光伝送システムであって、
前記伝送損失情報取得部は、前記伝送損失情報として、第1の方向の偏波が受ける偏波依存性損失に基づく偏波依存性損失情報と、第2の方向の偏波が受ける偏波依存性損失に基づく偏波依存性損失情報と、をそれぞれ取得し、
前記誤り訂正符号化部は、前記第1の方向の偏波として伝送される符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度と、前記第2の方向の偏波として伝送される符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度と、を、前記偏波依存性損失情報に応じてそれぞれ調整し、
前記伝送損失情報検出部は、前記第1の方向の偏波として伝送された前記符号化信号データと前記第2の方向の偏波として伝送された前記符号化信号データのビットエラーの数を計測し、当該ビットエラーの数に基づいて、第1の方向の偏波が受ける偏波依存性損失に基づく偏波依存性損失情報と、第2の方向の偏波が受ける偏波依存性損失に基づく偏波依存性損失情報と、を前記伝送損失情報としてそれぞれ取得する、
光伝送システム。
(付記12)
偏波多重した光信号を伝送する伝送装置に、
電気信号を所定のフレームフォーマットに従って符号化するフレーム符号化手段と、
前記フレーム符号化手段により符号化した符号化信号データに所定の誤り訂正符号を付与する誤り訂正符号化手段と、
前記誤り訂正符号を付与した前記符号化信号データの伝送時に当該符号化信号データが受ける損失に基づく伝送損失情報を、送信先となる受信装置から取得する伝送損失情報取得手段と、を実現させ、
前記誤り訂正符号化手段は、前記伝送損失情報取得手段が取得した前記伝送損失情報に基づいて、前記符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度を調整するよう機能する、プログラム。
(付記13)
付記12に記載のプログラムであって、
前記伝送損失情報取得手段は、前記伝送損失情報として、第1の方向の偏波が受ける偏波依存性損失に基づく偏波依存性損失情報と、第2の方向の偏波が受ける偏波依存性損失に基づく偏波依存性損失情報と、をそれぞれ取得し、
前記誤り訂正符号化手段は、前記第1の方向の偏波として伝送される符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度と、前記第2の方向の偏波として伝送される符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度と、を、前記偏波依存性損失情報に応じてそれぞれ調整するよう機能する、プログラム。
1 伝送装置
11 送信信号処理部
12 光源
13 光変調部
14 偏波多重部
2 光伝送路
21 フレーム符号化部
22 X偏波用誤り訂正符号化部
23 Y偏波用誤り訂正符号化部
24 データ分配部
25 信号出力増幅部
26 試験信号生成部
3 受信装置
31 コヒーレント光検出部
32 A/D変換部
33 デジタル信号処理部
41 偏波ビームスプリッタ
42 局部発振光源
43 光ハイブリッド回路
44 O/E変換部
51 偏波分離部
52 周波数/位相補償部
53 信号識別部
54 フレーム分配部
55 X偏波用試験信号誤り数カウンタ
56 Y偏波用試験信号誤り数カウンタ
57 X偏波用誤り訂正復号化部
58 Y偏波用誤り訂正復号化部
59 フレーム復号化部
60 監視/制御部
61 X偏波用信号品質モニタ
62 Y偏波用信号品質モニタ
63 X偏波用誤り数訂正数カウンタ
64 Y偏波用誤り数訂正数カウンタ
7 伝送装置
71 フレーム符号化部
72 誤り訂正符号化部
73 伝送損失情報取得部
8 受信装置
81 信号光受信部
82 伝送損失情報取得部
83 伝送損失情報通知部
84 第1の方向用誤り訂正復号化部
85 第2の方向用誤り訂正復号化部

Claims (5)

  1. 偏波多重した信号光を伝送する伝送装置であって、
    電気信号を所定のフレームフォーマットに従って符号化するフレーム符号化部と、
    前記フレーム符号化部により符号化した符号化信号データに所定の誤り訂正符号を付与する誤り訂正符号化部と、
    前記誤り訂正符号を付与した前記符号化信号データの伝送時に当該符号化信号データが受ける損失に基づく伝送損失情報を、送信先となる受信装置から取得する伝送損失情報取得部と、
    を備え、
    前記誤り訂正符号化部は、前記伝送損失情報取得部が取得した前記伝送損失情報に基づいて、前記符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度を調整し、
    前記伝送損失情報取得部は、前記伝送損失情報として、第1の方向の偏波が受ける偏波依存性損失に基づく偏波依存性損失情報と、第2の方向の偏波が受ける偏波依存性損失に基づく偏波依存性損失情報と、をそれぞれ取得し、
    前記誤り訂正符号化部は、前記第1の方向の偏波として伝送される符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度と、前記第2の方向の偏波として伝送される符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度と、を、前記偏波依存性損失情報に応じてそれぞれ調整し、
    前記誤り訂正符号化部は、前記第1の方向の偏波が受ける前記偏波依存性損失情報と、前記第2の方向の偏波が受ける前記偏波依存性損失情報と、の比較結果に応じて、前記偏波依存性損失が大きい方向の偏波として伝送される前記符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度を、他方の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度よりも長くなるように調整し、
    前記フレーム符号化部は、第1の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データと第2の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データとに対して、前記誤り訂正符号化部が冗長度の異なる前記誤り訂正符号をそれぞれ付与した際に、前記第1の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データと前記誤り訂正符号との総ビット長と第2の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データと前記誤り訂正符号との総ビット長とが同じ長さになるように、前記誤り訂正符号化部により付与されることになる前記各誤り訂正符号の冗長度に応じて、前記第1の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データのビット長と前記第2の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データのビット長とを調整する、
    伝送装置。
  2. 請求項に記載の伝送装置であって、
    前記誤り訂正符号化部は、前記第1の方向の偏波が受ける前記偏波依存性損失情報と、前記第2の方向の偏波が受ける前記偏波依存性損失情報と、の比較結果に応じて、前記偏波依存性損失が小さい方向の偏波として伝送される前記符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度を、他方の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度よりも短くなるように調整する、
    伝送装置。
  3. 受信した電気信号を符号化し、符号化した符号化信号データに所定の誤り訂正符号を付与した信号データを、偏波多重信号光で伝送する伝送方法であって、
    符号化信号データが伝送中に受ける損失に基づく伝送損失情報を取得し、
    前記伝送損失情報に基づいて、前記符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度を調整し、
    前記伝送損失情報として、第1の方向の偏波が受ける偏波依存性損失に基づく偏波依存性損失情報と、第2の方向の偏波が受ける偏波依存性損失に基づく偏波依存性損失情報と、をそれぞれ取得し、
    前記第1の方向の偏波として伝送される符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度と、前記第2の方向の偏波として伝送される符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度と、を、前記偏波依存性損失情報に応じてそれぞれ調整し、
    前記第1の方向の偏波が受ける前記偏波依存性損失情報と、前記第2の方向の偏波が受ける前記偏波依存性損失情報と、の比較結果に応じて、前記偏波依存性損失が大きい方向の偏波として伝送される前記符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度を、他方の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度よりも長くなるように調整し、
    第1の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データと第2の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データとに対して、前記誤り訂正符号化部が冗長度の異なる前記誤り訂正符号をそれぞれ付与した際に、前記第1の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データと前記誤り訂正符号との総ビット長と第2の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データと前記誤り訂正符号との総ビット長とが同じ長さになるように、前記誤り訂正符号化部により付与されることになる前記各誤り訂正符号の冗長度に応じて、前記第1の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データのビット長と前記第2の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データのビット長とを調整する、
    伝送方法。
  4. 電気信号を所定のフレームフォーマットに従って符号化するフレーム符号化部と、
    前記フレーム符号化部により符号化した符号化信号データに所定の誤り訂正符号を付与する誤り訂正符号化部と、
    前記誤り訂正符号を付与した前記符号化信号データの伝送時に当該符号化信号データが受ける損失に基づく伝送損失情報を、送信先となる受信装置から取得する伝送損失情報取得部と、
    を備え、
    前記誤り訂正符号化部は、前記伝送損失情報取得部が取得した前記伝送損失情報に基づいて、前記符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度を調整し、
    前記伝送損失情報取得部は、前記伝送損失情報として、第1の方向の偏波が受ける偏波依存性損失に基づく偏波依存性損失情報と、第2の方向の偏波が受ける偏波依存性損失に基づく偏波依存性損失情報と、をそれぞれ取得し、
    前記誤り訂正符号化部は、前記第1の方向の偏波として伝送される符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度と、前記第2の方向の偏波として伝送される符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度と、を、前記偏波依存性損失情報に応じてそれぞれ調整し、
    前記誤り訂正符号化部は、前記第1の方向の偏波が受ける前記偏波依存性損失情報と、前記第2の方向の偏波が受ける前記偏波依存性損失情報と、の比較結果に応じて、前記偏波依存性損失が大きい方向の偏波として伝送される前記符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度を、他方の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度よりも長くなるように調整し、
    前記フレーム符号化部は、第1の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データと第2の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データとに対して、前記誤り訂正符号化部が冗長度の異なる前記誤り訂正符号をそれぞれ付与した際に、前記第1の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データと前記誤り訂正符号との総ビット長と第2の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データと前記誤り訂正符号との総ビット長とが同じ長さになるように、前記誤り訂正符号化部により付与されることになる前記各誤り訂正符号の冗長度に応じて、前記第1の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データのビット長と前記第2の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データのビット長とを調整する、伝送装置と、
    前記伝送装置により伝送される前記誤り訂正符号を付与した前記符号化信号データを受信する信号光受信部と、
    前記符号化信号データが伝送中に受けた損失を検出し、当該符号化信号データが伝送中に受けた損失に基づく伝送損失情報を取得する伝送損失情報検出部と、
    前記伝送損失情報取得部が取得した前記伝送損失情報を伝送装置に通知する伝送損失情報通知部と、
    前記第1の方向の偏波により伝送される符号化信号データを、当該第1の方向の偏波により伝送される符号化信号データに付与された前記誤り訂正符号に基づいて復号化する第1の方向用誤り訂正復号化部と、
    前記第2の方向の偏波により伝送される符号化信号データを、当該第2の方向の偏波により伝送される符号化信号データに付与された前記誤り訂正符号に基づいて復号化する第2の方向用誤り訂正復号化部と、を備える受信装置と、
    を備える、光伝送システム。
  5. 偏波多重した光信号を伝送する伝送装置に、
    電気信号を所定のフレームフォーマットに従って符号化するフレーム符号化手段と、
    前記フレーム符号化手段により符号化した符号化信号データに所定の誤り訂正符号を付与する誤り訂正符号化手段と、
    前記誤り訂正符号を付与した前記符号化信号データの伝送時に当該符号化信号データが受ける損失に基づく伝送損失情報を、送信先となる受信装置から取得する伝送損失情報取得手段と、を実現させ、
    前記誤り訂正符号化手段は、前記伝送損失情報取得手段が取得した前記伝送損失情報に基づいて、前記符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度を調整するよう機能し、
    前記伝送損失情報取得部は、前記伝送損失情報として、第1の方向の偏波が受ける偏波依存性損失に基づく偏波依存性損失情報と、第2の方向の偏波が受ける偏波依存性損失に基づく偏波依存性損失情報と、をそれぞれ取得し、
    前記誤り訂正符号化部は、前記第1の方向の偏波として伝送される符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度と、前記第2の方向の偏波として伝送される符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度と、を、前記偏波依存性損失情報に応じてそれぞれ調整し、
    前記誤り訂正符号化部は、前記第1の方向の偏波が受ける前記偏波依存性損失情報と、前記第2の方向の偏波が受ける前記偏波依存性損失情報と、の比較結果に応じて、前記偏波依存性損失が大きい方向の偏波として伝送される前記符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度を、他方の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データに付与する前記誤り訂正符号の冗長度よりも長くなるように調整し、
    前記フレーム符号化部は、第1の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データと第2の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データとに対して、前記誤り訂正符号化部が冗長度の異なる前記誤り訂正符号をそれぞれ付与した際に、前記第1の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データと前記誤り訂正符号との総ビット長と第2の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データと前記誤り訂正符号との総ビット長とが同じ長さになるように、前記誤り訂正符号化部により付与されることになる前記各誤り訂正符号の冗長度に応じて、前記第1の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データのビット長と前記第2の方向の偏波として伝送される前記符号化信号データのビット長とを調整する、プログラム。
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