JP2010105228A - インクジェット記録方式の印刷方法及び印刷装置 - Google Patents

インクジェット記録方式の印刷方法及び印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】インク非吸収性および低吸収性の記録媒体に対して、高速印刷が可能であって、耐擦性に優れ、インクジェットヘッドの目詰まりを生じにくいインクジェット記録方式の印刷方法を提供する。
【解決手段】本実施形態は、インク非吸収性および低吸収性の記録媒体に、インクジェット記録方式により画像を形成する印刷方法であって、水性インクセットは、着色剤を含む色インクと、樹脂インクとを備え、樹脂インクは、水溶性樹脂溶剤と、樹脂成分として熱可塑性の樹脂粒子およびワックスを含み、熱可塑性樹脂粒子の含有率は樹脂インク中において4質量%12質量%以下であり、ワックスの含有率は樹脂インク中において0.5質量%以上6質量%以下であり、印刷工程は、色インクで記録する工程と、色インクで記録する工程の後に、樹脂インクで記録する工程とを含む。
【選択図】なし

Description

本発明は、インク非吸収性および低吸収性の記録媒体にインクジェット記録方式で画像を形成する印刷方法に関する。
インクジェット記録方法は、インク小滴を飛翔(吐出)させ、紙等の記録媒体に付着させて記録を行う記録方法である。近年のインクジェット記録技術の革新的な進歩により、これまで銀塩写真やオフセット印刷が担ってきた高精細な画像記録(印刷)の分野においてもインクジェット記録方法が用いられるようになってきている。そのため、インクジェット記録方法に用いられるインクに求められる特性の一つとして、画像に乱れが生じないように長期間安定してインク小滴を吐出できること等が挙げられる。
近年、インク吸収性の高い記録媒体とは別に、インク非吸収性および低吸収性の記録媒体にインクジェット記録方式で画像を形成することが要請されている。このような、インク非吸収性および低吸収性の記録媒体にインクジェット記録方式で画像を形成する印刷方法として、特開2000−44858号公報(特許文献1)に、水、グリコール系溶剤、不溶性着色剤、ポリマー分散剤、シリコン界面活性剤およびフッ素化界面活性剤、水不溶性グラフトコポリマーバインダー、N−メチルピロリドンを含むインクを、疎水性基材上に印刷する方法が提案されている。特許第3937170号公報(特許文献2)には、40℃〜80℃のガラス転移温度を有する水性エマルジョンポリマー、顔料、アルキレングリコールのモノアルキルエーテル、2−ピロール、N−メチルピロリドン、スルホランから選ばれる水溶性表面剤からなるインクを、疎水性表面上に画像提供する方法が提案されている。特開2005−220352号公報(特許文献3)には、沸点285℃以下の揮発性共溶剤、酸官能化ポリマーコロイド粒子、顔料着色剤からなる非多孔質基材に印刷するためのポリマーコロイド含有インクジェットインクが提案されている。
印刷後の画像上に高い耐性を付与するためのオーバーコート組成物として、特開2004−195451号公報(特許文献4)には、水性キャリアー、保湿剤、界面活性剤、酸価110を超えた付加ポリマーを含む組成物が提案されている。また、上述の特許文献1には、インク組成物から着色剤を除いたオーバーコート組成物で塗布する工程を備えた印刷方法が提案されている。
しかし、インク非吸収性および低吸収性の記録媒体はインクの吸収層が無い、あるいは、インクの吸収層が乏しいために、吸収性の高いインクジェット記録用媒体に印刷する場合に比べて、インクが吸収されないか又は吸収されにくいため、乾燥後のインクが磨耗により剥離しやすいという問題がある。
乾燥後のインクの耐擦性を高めるためには、インク中の着色剤や樹脂成分の量を増大させればよいが、この場合には、インク粘度が高くなり、高速印刷において吐出安定性を確保することが難しくなる。また、インクジェットヘッドの目詰まりが起こりやすくなる。このため、高速印刷やインクジェットヘッドの目詰まり防止を考慮すると、インク中に添加する着色剤や樹脂成分の量には限界がある。
特開2000−44858号公報 特許第3937170号公報 特開2005−220352号公報 特開2004−195451号公報
従って、本発明は、インク非吸収性および低吸収性の記録媒体に対して、高速印刷が可能であって、耐擦性に優れ、インクジェットヘッドの目詰まりを生じにくいインクジェット記録方式の印刷方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明のインクジェット記録方式の印刷方法は、インク非吸収性および低吸収性の記録媒体に、水性インクセットを用いたインクジェット記録方式により画像を形成する印刷方法であって、(1)水性インクセットは、着色剤を含む色インクと、着色剤を含まない樹脂インクとを備え、(2)色インクは、水不溶性の着色剤と、樹脂成分と、水溶性溶剤と、界面活性剤とを含み、(3)樹脂インクは、水溶性樹脂溶剤と、樹脂成分として、水には不溶であるが水溶性樹脂溶剤には相溶する熱可塑性の樹脂粒子と、ワックスとを含み、熱可塑性樹脂粒子の含有率は樹脂インク中において4質量%以上12質量%以下であり、ワックスの含有率は樹脂インク中において0.5質量%以上6質量%以下であり、(4)印刷工程は、色インクで記録する工程と、色インクで記録する工程の後に、樹脂インクで記録する工程とを含み、(5)印刷中および/または印刷後に乾燥工程を含む、ことを特徴とする。
熱可塑性樹脂粒子のガラス転移温度が、40℃以上であることを特徴とする。
色インクは、樹脂インク中に含まれる熱可塑性樹脂粒子およびワックスと同じ熱可塑性樹脂粒子およびワックスを樹脂成分として含む。
色インクが、プロセスカラーに加えて、さらにスペシャルカラーを含み、かつ、当該スペシャルカラーがオレンジとグリーンからなることを特徴とする。
本発明の印刷装置は、上記記載の印刷方法を備えたものである。
本発明のインクジェット記録方式の印刷方法によれば、インク非吸収性および低吸収性の記録媒体に対して、高速印刷が可能であって、耐擦性に優れ、インクジェットヘッドの目詰まりを生じにくいインクジェット記録方式の印刷方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録方式の印刷方法は、インク非吸収性および低吸収性の記録媒体に、水性インクセットを用いたインクジェット記録方式により画像を形成する印刷方法であって、(1)水性インクセットは、着色剤を含む色インクと、着色剤を含まない樹脂インクとを備え、(2)色インクは、水不溶性の着色剤と、樹脂成分と、水溶性溶剤と、界面活性剤とを含み、(3)樹脂インクは、水溶性樹脂溶剤と、樹脂成分として、水には不溶であるが水溶性樹脂溶剤には相溶する熱可塑性の樹脂粒子と、ワックスとを含み、熱可塑性樹脂粒子の含有率は樹脂インク中において4質量%以上12質量%以下であり、ワックスの含有率は樹脂インク中において0.5質量%以上6質量%以下であり、(4)印刷工程は、色インクで記録する工程と、色インクで記録する工程の後に、樹脂インクで記録する工程とを含み、(5)印刷中および/または印刷後に乾燥工程を含む、ことを特徴とする。
[記録媒体]
本実施形態では、印刷対象となる記録媒体は、インク非吸収性および低吸収性の記録媒体である。インク非吸収性および低吸収性の記録媒体とは、インクの吸収層を備えていない、あるいは、インクの吸収層が乏しい記録媒体をいう。より定量的には、インク非吸収性および低吸収性の記録媒体とは、印字面が、ブリストー(Bristow)法において接触開始から30msec1/2までの水吸収量が10mL/m以下である記録媒体を示す。このブリストー法は、短時間での液体吸収量の測定方法として最も普及している方法であり、日本紙パルプ技術協会(JAPAN TAPPI)でも採用されている。試験方法の詳細は「JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法2000年版」の規格No.51「紙及び板紙−液体吸収性試験方法−ブリストー法」に述べられている。インク非吸収性の記録媒体として、例えば、インクジェット印刷用に表面処理をしていない(すなわち、インク吸収層を形成していない)プラスチックフィルム、紙等の基材上にプラスチックがコーティングされているものやプラスチックフィルムが接着されているもの等が挙げられる。ここでいうプラスチックとしては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。インク低吸収性の記録媒体として、アート紙、コート紙、マット紙等の印刷本紙等が挙げられる。
[水性インクセット]
本実施形態に係る印刷方法に用いる水性インクセットは、着色剤を含む色インクと、着色剤を含まない樹脂インクを備える。色インクとは、記録媒体にカラー及びモノクロの画像を形成するためのインクである。さらに、樹脂インクとは、前述の色インクの印刷前、印刷中の同時、あるいは印刷後に印刷して、主に印刷物に耐擦性を付与する目的に使われる。以下、各インクについて説明する。
[色インク]
上述したように、色インクは、少なくとも水不溶性の着色剤、水溶性および/または非水溶性の樹脂成分、水溶性溶剤、界面活性剤を含んでいる。次に、色インクを構成する各成分について説明する。
(着色剤)
水不溶性の着色剤は、水不溶性の染料または顔料が挙げられるが、顔料であることが好ましい。顔料を用いたインクで印刷した印刷物は、耐水性、耐ガス性、耐光性等の保存性に優れるからである。顔料として、公知の無機顔料、有機顔料およびカーボンブラックのいずれも用いることができる。これらの中でも、発色が良好であって、比重が小さいために分散時に沈降しにくい観点から、カーボンブラック、有機顔料が好ましい。
カーボンブラックの具体例としては、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、もしくはチャネルブラック等(C.I.ピグメントブラック7)、市販品として、No.2300、900、MCF88、No.20B、No.33、No.40、No.45、No.52、MA7、MA8、MA77、MA100、No2200B等(以上全て商品名、三菱化学株式会社製)、カラーブラックFW1、FW2、FW2V、FW18、FW200、S150、S160、S170、プリテックス35、U、V、140U、スペシャルブラック6、5、4A、4、250等(以上全て商品名、デグサ社製)、コンダクテックスSC、ラーベン1255、5750、5250、5000、3500、1255、700等(以上全て商品名、コロンビアカーボン社製)、リガール400R、330R、660R、モグルL、モナーク700、800、880、900、1000、1100、1300、1400、エルフテックス12等(以上全て商品名、キャボット社製)が挙げられる。なお、これらは本発明に好適なカーボンブラックの一例の記載であり、これらによって本発明が限定されるものでは無い。これらのカーボンブラックは単独あるいは二種類以上の混合物として用いてよい。
これらの顔料はブラックインク全量に対して、固形分量で0.5質量%〜12質量%、好ましくは2質量%〜8質量%の添加が好ましい。
有機顔料としては、キナクリドン系顔料、キナクリドンキノン系顔料、ジオキサジン系顔料、フタロシアニン系顔料、アントラピリミジン系顔料、アンサンスロン系顔料、インダンスロン系顔料、フラバンスロン系顔料、ペリレン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、ペリノン系顔料、キノフタロン系顔料、アントラキノン系顔料、チオインジゴ系顔料、ベンツイミダゾロン系顔料、イソインドリノン系顔料、アゾメチン系顔料またはアゾ系顔料等が挙げられる。
有機顔料の具体例としては下記のものが挙げられる。
シアンインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントブルー1、2、3、15:3、15:4、16、22、60等;C.I.バットブルー4、60等が挙げられ、好ましくは、C.I.ピグメントブルー15:3、15:4、及び60からなる群から選択される単独あるいは二種類以上の混合物である。
マゼンタインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントレッド5、7、12、48(Ca)、48(Mn)、57(Ca)、57:1、112、122、123、168、184、202、C.I.ピグメントバイオレット19等が挙げられ、好ましくはC.I.ピグメントレッド122、202、及び209、C.I.ピグメントバイオレット19からなる群から選択される単独あるいは二種類以上の混合物である。
イエローインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントイエロー1、2、3、12、13、14C、16、17、73、74、75、83、93、95、97、98、119、110、114、128、129、138、150、151、154、155、180、185、等が挙げられ、好ましくはC.I.ピグメントイエロー74、109、110、128、138、及び180からなる群から選択される単独あるいは二種類以上の混合物である。
色インクとして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのプロセスカラーに加えて、さらにスペシャルカラーを含むことが好ましく、さらにスペシャルカラーがオレンジとグリーンからなることがより好ましい。インク非吸収性および低吸収性の記録媒体はインクの吸収層・発色層が無い、あるいは乏しいために、吸収性の高いインクジェット記録用媒体に印刷する場合に比べて発色性が低い。このため、プロセスカラーに加えてスペシャルカラーを追加することで、吸収性が低くても高い発色を得ることができる。スペシャルカラーとしては、レッド、グリーン、ブルー、オレンジ、バイオレット等を上げられるが、特に好ましくはオレンジとグリーンである。
このようなオレンジインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントオレンジ36もしくは43またはこれらの混合物である。
グリーンインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントグリーン7もしくは36またはこれらの混合物である。
これら顔料は分散樹脂を用いて樹脂分散して用いてもよく、あるいはオゾン、次亜塩素酸、発煙硫酸等により、顔料表面を酸化、あるいはスルホン化して自己分散顔料として用いてもよい。
また、これらの顔料は各色のインク全量に対して、固形分量で0.5質量%〜15質量%程度、好ましくは2質量%〜10質量%程度含有してなる。
(樹脂成分)
樹脂成分として、上記の顔料を水性媒体中で分散させるための分散剤を含むことが好ましい。また、好ましい分散剤としては、顔料分散液を調製するのに慣用されている分散剤、例えば高分子分散剤を使用することができる。
[分散剤]
分散剤の好ましい例としては、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリル酸−アクリロニトリル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、酢酸ビニル−エチレン共重合体、酢酸ビニル−脂肪酸ビニルエチレン共重合体、酢酸ビニル−マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体が挙げられ、好ましい分散剤としては、インク中に添加された溶剤等に容易に溶解し難いものが良く、例えば、親水基の末端がアクリル酸であるものより、エステル化された方が好ましい。
これらの共重合体は重量平均分子量が3,000〜50,000程度であるのが好ましく、より好ましくは5,000〜30,000程度である。
分散剤の添加量は、顔料を安定に分散させ、本発明による他の効果を失わない範囲で適宜添加されて良い。
さらに、樹脂成分として、水には不要であるが水溶性樹脂溶剤には相溶する熱可塑性樹脂粒子と、ワックスとを含むことが好ましい。熱可塑性樹脂粒子を含むことにより、乾燥後の色インクの耐擦性を向上させることができる。また、ワックスを含むことにより、乾燥後の色インクの滑り性を向上させることができ、結果的に、耐擦性を向上させることができる。この熱可塑性樹脂粒子およびワックスの具体例については、樹脂インクの項で説明する。
また、色インクが、樹脂成分として熱可塑性樹脂粒子およびワックスを含む場合には、樹脂インクに含まれるものと同じ熱可塑性樹脂粒子およびワックスを含むことが好ましい。このように、樹脂インクに含まれるものと同じ熱可塑性樹脂粒子およびワックスを含むことにより、樹脂成分同士の相性が良好となることから、色インクと樹脂インクの界面での剥離が生じることを防止できる。
(水溶性溶剤)
水溶性溶剤は、後述する界面活性剤と相乗して、記録媒体に対する色インクの濡れ性を高めて均一に濡らす作用を有する。そのため、色インクに水溶性溶剤を含有させることは、インクの印刷ムラや滲みを低減することができるため、好ましい。このような水溶性溶剤としては、1価アルコール、または多価アルコールおよびその誘導体が挙げられる。
1価アルコールとしては、特に炭素数1〜4の1価アルコール、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、またはn−ブタノールなどを用いることができる。
多価アルコールおよびその誘導体としては、炭素数2〜6の2価〜5価アルコール、およびそれらと炭素数1〜4の低級アルコールとの完全または部分エーテルを用いることができる。ここで多価アルコール誘導体とは、少なくとも1個のヒドロキシル基がエーテル化されたアルコール誘導体であり、エーテル化されたヒドロキシル基を含まない多価アルコールそれ自体を意味するものではない。
これらの多価アルコールおよびそれらの低級アルキルエーテルの具体例としては、1,2−ヘキサンジオール、1,3−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、1,3−ヘプタンジオール、1,2−オクタンジオール、1,3−オクタンジオール、1,2−ペンタンジオール等のジオール類、モノ、ジ若しくはトリエチレングリコール−モノ若しくはジ−アルキルエーテル、モノ、ジ若しくはトリプロピレングリコール−モノ若しくはジ−アルキルエーテルが挙げられ、好ましくは1,2−ヘキサンジオール、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノペンチルエーテル、またはプロピレングリコールモノブチルエーテルなどを挙げることができる。
水溶性溶剤の含有量は、例えば、各色のインク全量に対して0.5質量%〜15.0質量%、好ましくは、1.0質量%〜8.0質量%である。
(界面活性剤)
界面活性剤は、上述した水溶性溶剤と相乗して、記録媒体に対する色インクの濡れ性を高めて均一に濡らす作用を有する。界面活性剤としては、シリコン系界面活性剤とアセチレングリコール系界面活性剤が好ましい。
シリコン系界面活性剤は、記録媒体上でインクの印刷ムラや滲みを生じないように均一に広げる作用を有する。
シリコン系界面活性剤としては、ポリシロキサン系化合物等が好ましく用いられ、例えば、ポリエーテル変性オルガノシロキサン等が挙げられる。例えば、BYK−306、BYK−307、BYK−333、BYK−341、BYK−345、BYK−346、BYK−347、BYK−348(以上商品名、ビックケミー・ジャパン株式会社製)、KF−351A、KF−352A、KF−353、KF−354L、KF−355A、KF−615A、KF−945、KF−640、KF−642、KF−643、KF−6020、X−22−4515、KF−6011、KF−6012、KF−6015、KF−6017(以上商品名、信越化学株式会社製)等が挙げられ、BYK−348が好ましい。
シリコン系界面活性剤の含有量は、各色のインク全量に対して、好ましくは0.1質量%〜1.5質量%である。シリコン系界面活性剤の含有量が0.1質量%未満であると、記録媒体上でインクが均一に濡れ広がりにくいため、インクの印刷ムラや滲みが発生しやすい。一方、シリコン系界面活性剤の含有量が1.5質量%を超えた場合、水性インク組成物の保存安定性・吐出安定性が確保できない場合がある。
アセチレングリコール系界面活性剤は、他の界面活性剤と比較して、表面張力および界面張力を適正に保つ能力に優れており、かつ起泡性がほとんどないという特性を有する。これにより、アセチレングリコール系界面活性剤を含有する色インクは、表面張力およびヘッドノズル面等のインクと接触するプリンタ部材との界面張力を適正に保つことができるため、これをインクジェット記録方式に適用した場合、吐出安定性を高めることができる。また、アセチレングリコール系界面活性剤を含有する色インクは、記録媒体に対して良好な濡れ性・浸透性を示すため、インクの印刷ムラや滲みの少ない高精細な画像を得ることができる。
アセチレングリコール系界面活性剤としては、例えば、サーフィノール104、104E、104H、104A、104BC、104DPM、104PA、104PG−50、104S、420、440、465、485、SE、SE−F、504、61、82、DF37、DF110D、CT111、CT121、CT131、CT136、TG、GA(以上全て商品名、Air Products and Chemicals. Inc.社製)、オルフィンB、Y、P、A、STG、SPC、E1004、E1010、PD−001、PD−002W、PD−003、PD−004、EXP.4001、EXP.4036、EXP.4051、AF−103、AF−104、AK−02、SK−14、AE−3(以上全て商品名、日信化学工業株式会社製)、アセチレノールE00、E00P、E40、E100(以上全て商品名、川研ファインケミカル株式会社製)等が挙げられ、サーフィノール104PG−50、DF110Dが好ましい。
アセチレングリコール系界面活性剤の含有量は、各色のインク全量に対して、好ましくは0.05質量%〜1.0質量%である。アセチレングリコール系界面活性剤の含有量が0.05質量%未満であると、記録媒体上でインクが均一に濡れ広がりにくいため、インクの印刷ムラや滲みが発生しやすい。一方、アセチレングリコール系界面活性剤の含有量が1.0質量%を超えた場合、色インクの保存安定性・吐出安定性が確保できない場合がある。
特に好ましくは、シリコン系界面活性剤とHLB値が6以下のアセチレングリコール系界面活性剤とを同時に含む組み合わせである。
上述の水溶性溶剤と界面活性剤を組み合わせて、水性インクの表面張力を23.0mN/m〜40.0mN/mの範囲で用いることが好ましく、より好ましくは25.0mN/m〜35.0mN/mの範囲である。
(水)
水は、水性インクの主な媒体であり、好ましい水は、イオン性の不純物を極力低減することを目的として、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、又は超純水を用いることができる。また、紫外線照射、又は過酸化水素添加等により滅菌した水を用いると、顔料分散液及びこれを用いた水性インクを長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を防止することができるので好適である。
(色インクのその他の成分)
さらに必要に応じて添加するものとして、水溶性樹脂溶剤、保湿剤、防腐剤・防かび剤、pH調整剤、溶解助剤、酸化防止剤、金属トラップ剤などがあげられる。水溶性樹脂溶剤については、樹脂インクの項で説明する。
保湿剤としては、乾燥時に塗膜中に残留しないものが好ましく、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ヘキシレングリコール、2,3−ブタンジオール等が挙げられる。
防腐剤・防かび剤の例としては、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−ジベンジソチアゾリン−3−オン(ICI社のプロキセルCRL、プロキセルBDN、プロキセルGXL、プロキセルXL−2、プロキセルTN)などが挙げられる。
pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機アルカリ、アンモニア、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、モルホリン、リン酸二水素カリウムまたはリン酸水素二ナトリウム等が挙げられる。
溶解助剤としては、尿素、チオ尿素、ジメチル尿素、テトラエチル尿素、アロハネート、メチルアロハネートなどのアロハネート類、ビウレット、ジメチルビウレット、テトラメチルビウレットなどのビウレット類などがあげられる。
金属トラップ剤としては、エチレンジアミン4酢酸2ナトリウムなどがあげられる。
[樹脂インク]
樹脂インクは、水溶性樹脂溶剤と、樹脂成分として、水には不溶であるが前記水溶性樹脂溶剤には相溶する熱可塑性の樹脂粒子およびワックスを含んでいる。相溶とは、樹脂溶剤中に樹脂粒子を混ぜると溶解あるいは粒子が膨潤する組み合わせを指す。以下、各成分について説明する。
(水溶性樹脂溶剤)
水溶性樹脂溶剤は、樹脂インクに同時に添加している樹脂粒子と相溶する水溶性溶剤から選ばれる。用いる樹脂によって最適な組み合わせはあるが、例えば、水溶性の複素環式化合物、水溶性のアルキレングリコールアルキルエーテル等が好ましく、具体的には、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドン、2−ピロリドン等のピロリドン類、ジメチルスルホキシド、ε−カプロラクタム、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸イソプロピル、乳酸ブチル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールイソプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、1,4−ジオキサン等が好ましい。特に、樹脂インクの保存安定性、十分な乾燥速度、と樹脂粒子の皮膜化促進の点で、ピロリドン類、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル等のアルキレングリコールモノアルキルエーテル類が特に好ましい。
水溶性樹脂溶剤は樹脂インクに添加するものであるが、色インクに添加しても問題なく、樹脂粒子により形成される皮膜をさらに強化する為に有効である。
水溶性樹脂溶剤添加量は、樹脂インクの全量に対して、好ましくは1.0質量%〜20.0質量%、さらに好ましくは2.0質量%〜15.0質量%である。水溶性樹脂溶剤添加量が、1質量%未満である場合、樹脂インク中の樹脂粒子の皮膜形成に支障が生じ、結果的に樹脂インクの固化・定着が不充分となる場合がある。一方、水溶性樹脂溶剤添加量が20質量%を超えた場合、樹脂インクの保存安定性に劣化を生じる場合がある。
(熱可塑性樹脂粒子)
熱可塑性樹脂粒子は、水溶性樹脂溶剤と相溶することで、樹脂インクの乾燥後に強固な樹脂膜を形成することができ、かつ樹脂粒子の元々のガラス転移温度より低い温度で造膜することができる。水に不要な樹脂粒子を用いることで、樹脂インク中に十分な量の樹脂成分を添加しつつ、各インクの粘度を低く抑えることができ、高速印刷において吐出安定性を確保することができるため好ましい。
熱可塑性樹脂粒子は、通常の保存状態(室温)では、インク中で水溶性樹脂溶剤に溶解することなく、存在していると考えられる。すなわち、インク中の半分以上の主成分は水であり、水溶性樹脂溶剤の添加量は20質量%以下と薄い為、熱可塑性樹脂粒子と水溶性樹脂溶剤がインク中で共存しても、熱可塑性樹脂粒子が直ぐに溶解状態になることはない。しかしながら、インクが、記録媒体上にインクジェットヘッドから吐出され、乾燥されると、まずインク中の主成分である水が蒸発しはじめ、その結果インク中での水溶性樹脂溶剤が濃縮されることで、熱可塑性樹脂粒子が溶解状態となる。次に水が全て蒸発すると、次に蒸発しやすい、溶剤成分が蒸発し始め、溶解していた熱可塑性樹脂粒子(溶解している為、粒子ではなくなっている)が、水溶性樹脂溶剤が蒸発とともに、今度は強固な皮膜を形成して固化する。最終的に記録媒体上に固形分である着色成分とそれを覆うように皮膜化した熱可塑性樹脂粒子等の固形分のみが存在することとなる。
このような水不溶性の熱可塑性樹脂の具体例としては、ポリアクリル酸、ポリメタアクリル酸、ポリメタアクリル酸エステル、ポリエチルアクリル酸、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリブタジエン、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、クロロプレン共重合体、フッ素樹脂、フッ化ビニリデン、ポリオレフィン樹脂、セルロース、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタアクリル酸共重合体、ポリスチレン、スチレン−アクリルアミド共重合体、ポリイソブチルアクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアセタール、ポリアミド、ロジン系樹脂、ポリエチレン、ポリカーボネート、塩化ビニリデン樹脂、セルロース系樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−アクリル共重合体、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン、ロジンエステル等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
熱可塑性樹脂粒子は、微粒子粉末として水性インク中の他の成分と混合されても良いが、樹脂エマルジョンの形態でインク中に含まれることが好ましい。その理由は、樹脂粒子のままインク中に添加しても該樹脂粒子の分散が不十分となる場合があるため、分散性の観点からはエマルジョンの形態が好ましいからである。また、エマルジョンとしては、樹脂インクの保存安定性の観点から、アクリルエマルジョンが好ましく、スチレン−アクリル酸共重合体エマルジョンがさらに好ましい。
本願明細書において、「樹脂粒子」とは、水に不溶性の樹脂が主として水からなる分散媒中に粒子状に分散しているもの、あるいは水に不溶性の樹脂を主として水からなる分散媒中に粒子状に分散させたもの、更にはその乾燥物をも包含したものを意味する。また、「エマルジョン」というときは、ディスパージョン、ラテックス、サスペンジョンと呼ばれる固/液の分散体をも包含したものを意味するものとする。
樹脂をエマルジョンの状態で得る場合には、樹脂粒子を場合により界面活性剤と共に水に混合することによって調製することができる。例えば、アクリル系樹脂またはスチレン−アクリル酸共重合体系樹脂のエマルジョンは、(メタ)アクリル酸エステルの樹脂又はスチレン−(メタ)アクリル酸エステルの樹脂と、場合により(メタ)アクリル酸樹脂と、界面活性剤とを水に混合することによって得ることができる。樹脂成分と界面活性剤との混合の割合は、通常50:1〜5:1程度とするのが好ましい。界面活性剤の使用量が前記範囲に満たない場合には、エマルジョンが形成されにくく、また前記範囲を越える場合には、インクの耐水性が低下したり、密着性が悪化する傾向があるので好ましくない。
樹脂エマルジョンとして、市販の樹脂エマルジョンを利用することも可能であり、例えばマイクロジェルE−1002、E−5002(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン;日本ペイント株式会社製)、ボンコート4001(アクリル系樹脂エマルジョン;大日本インキ化学工業株式会社製)、ボンコート5454(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン;大日本インキ化学工業株式会社製)、SAE1014(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン;日本ゼオン株式会社製)、またはサイビノールSK−200(アクリル系樹脂エマルジョン;サイデン化学株式会社製)などを挙げることができる。
熱可塑性樹脂粒子は、樹脂インク全量に対して、固形分換算で4質量%〜12質量%の範囲で含まれることが好ましく、6質量%〜10質量%の範囲で含まれることがより好ましい。これら熱可塑性樹脂粒子の含有量の好適範囲は、樹脂インクのインクジェット適正物性値、信頼性(目詰まりや吐出安定性等)の観点から上限値を規定し、本発明の効果(耐擦性等)をより有効に得る観点から下限値を規定したものである。
また、熱可塑性樹脂粒子のガラス転移温度は、40℃以上であることが好ましく、より好ましくは60℃以上であり、さらに好ましくは80℃以上である。このような熱可塑性樹脂粒子であれば、乾燥後のインクは、通常の使用範囲では強固な被膜を維持することができ、インク膜の耐擦性を向上させることができる。一方、転移温度が室温以下の場合、乾燥後の印字画像の耐擦性が不十分なものとなり、しかもインクジェットヘッドのノズル詰まりが発生しやすくなる。特に本発明の印刷方法では、インク非吸収性の記録媒体に印刷する為、インクの速乾性が向上しており、ガラス転移温度が室温以下の樹脂の場合は実使用での目詰まり性が課題となる。
なお、本発明において、ガラス転移点(Tg)は、通常の方法、例えば、示差走査熱量計(DSC)等の熱分析装置を用いて測定できる。熱分析装置としては、例えば、セイコー電子社製SSC5000が挙げられる。また、ガラス転移点(Tg)は、樹脂が共重合体の場合、ガラス転移点計算値として評価することができる。共重合体のガラス転移点(Tg)及びその評価の方法論は以下の通りである。特定の単量体組成を有する共重合体のガラス転移点(Tg)は、フォックス(Fox)の式により計算より求めることができる。ここで、フォックスの式とは、共重合体を形成する個々の単量体について、その単量体の単独重合体のTgに基づいて、共重合体のTgを算出するためのものであり、その詳細は、ブルテン・オブ・ザ・アメリカン・フィジカル・ソサエティー,シリーズ2(Bulletin of the American Physical Society,Series 2)1巻・3号・123頁(1956年)に記載されている。本発明の明細書において用いる「ガラス転移点計算値」なる語の概念には、フォックス(Fox)の式により計算したガラス転移点をも包含する。フォックス(Fox)の式による共重合体のTgを計算するための基礎となる各種モノマーについての単独重合体のTgは、例えば、高分子データ・ハンドブック基礎編(高分子学会編)525〜546頁に記載されている数値又は通常の方法で測定した実測値を採用することができる。
(ワックス)
ワックスは、乾燥後のインク膜表面の摩擦抵抗を低減する特性を有する。このようなワックスを構成する成分としては、例えばカルナバワックス、キャンデリワックス、みつろう、ライスワックス、ラノリン等の植物・動物系ワックス;パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、酸化ポリエチレンワックス、ペトロラタム等の石油系ワックス;モンタンワックス、オゾケライト等の鉱物系ワックス;カーボンワックス、ヘキストワックス、ポリオレフィンワックス、ステアリン酸アミド等の合成ワックス類、α−オレフィン・無水マレイン酸共重合体等の天然・合成ワックスエマルジョンや配合ワックス等を単独あるいは複数種を混合して用いることができる。この中で好ましいワックスの種類としては、ポリオレフィンワックス、特にポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスであり、さらには、インク非吸収性又は低吸収性の記録媒体に対する耐擦性の観点から、ポリエチレンワックスがより好ましい。ワックスとしては市販品をそのまま利用することもでき、例えばノプコートPEM17(商品名、サンノプコ株式会社製)、ケミパールW4005(商品名、三井化学株式会社製)、AQUACER515(以上商品名、ビックケミー・ジャパン株式会社製)等が挙げられる。
ワックスの含有量は、樹脂インク中において、固形分換算で好ましくは0.5質量%〜6質量%であり、より好ましくは1質量%〜3質量%である。これらワックスの含有量の好適範囲は、樹脂インクのインクジェット適正物性値、信頼性(目詰まりや吐出安定性等)の観点から上限値を規定し、本発明の効果(耐擦性等)をより有効に得る観点から下限値を規定したものである。
上述した熱可塑性樹脂粒子およびワックスを併用した場合に印刷物の耐擦性が良好となる理由はいまだ明らかではないが、下記のように推察される。熱可塑性樹脂粒子は、記録媒体上に色インクを強固に定着させるとともに、乾燥後の樹脂被膜を堅固にする特性を有する。一方、ワックスは、この樹脂皮膜表面の摩擦抵抗を低減する特性を有する。これにより、外部から擦れによって削れにくく、かつ記録媒体から剥がれにくい樹脂皮膜を形成することができるため、印刷物の耐擦性が向上するものと推察される。
(樹脂インクのその他の成分)
その他の成分として、樹脂インクは、必要に応じて、水溶性溶剤や、界面活性剤を含む。水溶性溶剤および界面活性剤の種類については、色インクで使用されるものと同様のものを用いることができる。ここで、樹脂インクについても、界面活性剤として、シリコン系界面活性剤と、HLB値が6以下のアセチレングリコール系界面活性剤とを含むことが好ましい。シリコン系界面活性剤とアセチレングリコール系界面活性剤を併用することで、非吸収性から低吸収性の幅広い記録媒体に対して同様にインクを濡らすことができ、印刷ムラ等の少ない印刷物を得ることができる。これらの各成分については、色インクで説明したものと同様の材料が採用される。これらの添加量は、記録媒体やインクの種類に応じて適宜調整できる。
また、樹脂インクは、色インクと同様に、主な媒体として水を含む。さらに必要に応じて添加するものとして、保湿剤、防腐剤・防かび剤、pH調整剤、溶解助剤、酸化防止剤、金属トラップ剤などがあげられる。これらの材料については、色インクで説明したものと同様の材料を適用できる。
[印刷方法]
本実施形態に係る印刷方法は、インクジェット記録方式を用いて、記録媒体に色インクと樹脂インクとを印字する工程を含んでなるものである。
印刷工程では、色インクを記録媒体上に印刷した後に、色インク上に樹脂インクが印刷される。色インクを印刷した後に、色インク上に樹脂インクを印刷することにより、印刷面の表面側に樹脂インクの成分が多く含まれることとなり、印刷面の耐擦性を上げることができる。
インクジェット記録方法を用いることにより、色インクを付着させる場所にのみ選択的に樹脂インクを付着させることができ、樹脂インクの消費量を必要最小限に抑えることができる。また、紙面全体に大量の樹脂インクを付着させてしまう場合に乾燥後に観察されるカールの発生を抑制できる。
また、記録媒体に色インクと樹脂インクを記録する方法は、マルチパスでも1パスでも良いが、高速印刷の観点から、1パス又は2パスで記録することが好ましい。ここで1パスとは、記録ヘッドの1回の走査で、その走査領域に形成すべきドット全てを記録する記録方法のことである。すなわち、色インクと樹脂インクが1パスで印字されるということは、記録ヘッド走査領域内に記録すべき色インクと樹脂インクのドットが、1回の記録ヘッドの走査で記録を完了するということである。2パスとは、記録ヘッド走査領域に記録するドットを、2回の記録ヘッド走査によって記録する方法である。さらに、1パス記録方法には、記録ヘッドを主走査方向に1回走査してドットを記録した後、副走査方向に記録媒体を記録領域分だけ移動させることを繰り返すことで、画像全体を形成する方法と、記録ヘッドは固定し、記録媒体を走査することで画像を形成する方法などがあるが、いずれも好適に用いることができる。1パスまたは2パスで記録することで高速な印刷が可能となり、記録物の生産性が高まる。
例えば、各色あたりの印刷解像度が360dpi(ドットパーインチ)以上で、印刷解像度に対するインクジェットノズルの解像度比が1倍から2倍の範囲であり、インク粘度が1.5mPa・s〜15mPa・s(20℃)である。高画質を得る為には360dpi以上の高い印刷解像度が望ましく、かつ印刷解像度に対するインクジェットノズルの解像度比が1倍から2倍の範囲であれば高速に印刷することができ、さらにインクタンクからヘッドに安定にインク供給するためにはインク粘度は1.5mPa・s〜15mPa・s(20℃)であることが好ましい。例えば、360dpiのノズル解像度の場合は、360dpi〜720dpiで印刷する場合は、上述の要件が好ましい。
上述したような高速印刷では、インク粘度は低いことが好ましい。本実施形態では、色インクと樹脂インクとを分けることにより、色インク中に十分な量の着色剤、樹脂インク中に十分な量の樹脂成分を添加しつつ、各インクの粘度を低く抑えることができ、高速印刷において吐出安定性を確保することができる。
例えば、樹脂インクおよびインク組成物の20℃における粘度は1.5mPa・s〜15mPa・sの範囲にあるのが好ましく、より好ましくは1.5mPa・s〜10mPa・sの範囲である。また、好適には樹脂インクとインク組成物との粘度をほぼ等しいものとする。例えば一方の粘度が他方の粘度の50%〜200%となるようにする。これによって、樹脂インクおよびインク組成物を共にインクジェット記録ヘッドから吐出する場合、記録ヘッド、流路構造、および駆動回路を同一のものとすることができる点で有利である。
本実施形態に係る印刷方法は、印刷中および/または印刷後に乾燥工程を含むことが好ましい。乾燥工程を加えることで、色インク及び樹脂インク中の液媒体(具体的には、水、水溶性溶剤)の蒸発が促され、印刷ムラ・滲みが少ない高画質な画像や耐擦性を持つ記録物を短時間で得ることができ、また記録媒体のしわの発生を防ぎ、さらに記録媒体のカールの発生を有効に防止することもできる。
さらにまた、乾燥時の加熱により、色インクや樹脂インクに含まれる樹脂粒子の融着を促し、優れた皮膜を形成することが可能となって、記録物の耐擦性がより一層向上する。加熱温度は、色インク及び樹脂インク中に存在する液媒体が蒸発し、かつ樹脂剤の皮膜を形成することができれば特に制限はないが、40℃以上であればその効果が得られ、40℃〜150℃程度が好ましく、より好ましくは、40℃〜80℃程度である。温度が100℃を超えてくると、記録媒体が変形等を生じ搬送に不具合を生じたりする場合があり、また、インクジェットヘッドのノズル近傍のインクが熱の影響を受け、水が蒸発してインク中の水溶性樹脂溶剤が濃縮されると、ノズル近傍のインク中に存在する熱可塑性樹脂粒子が溶解、乾燥固化する為、ヘッドのノズル詰まり等の不具合が頻発するようになる。
なお、乾燥/加熱時間は、色インク及び樹脂インク中に存在する液媒体が蒸発し、かつ樹脂剤の皮膜を形成することができれば特に制限はなく、用いる液媒体種・樹脂種・印刷速度を加味して適宜設定することができる。
乾燥方式としては、色インク及び樹脂インクに含まれる液媒体の揮発を促進させる方法であれば特に限定されない。印刷前後の記録媒体に熱を加える方法、印刷後の記録媒体に風を吹き付ける方法、さらにそれらを組み合わせる方法等が挙げられる。具体的には、強制空気加熱、輻射加熱、伝導加熱、高周波乾燥、マイクロ波乾燥、乾燥空気送風等が挙げられる。
(実施例)
以下の実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(色インク)
表1に示す配合量(色インクの全質量に対する各成分の質量%)で各構成成分を配合して、色インクセットA1を得た。
Figure 2010105228
(樹脂インク)
また、表2に示す配合量(樹脂インクの全質量に対する各成分の質量%)で各構成成分を配合して、樹脂インクB1〜B14を得た。
Figure 2010105228
(インクセット)
そして、表1に示す色インクセットA1と、表2に示す樹脂インクB1〜B13のいずれかを備えるインクセットを用意し、表3に示す条件(実施例1〜実施例11、比較例1〜比較例4)でインクジェット法にて印刷した。本実施例では、インク非吸収性の記録媒体として、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなるフィルムおよびポリ塩化ビニルからなるフィルムを用い、インク低吸収性の記録媒体として、紙ベースのものを用いた。この3種類の記録媒体に対して、紙案内部にヒーターを取り付けて40℃に調整したインクジェットプリンターPX−G930(商品名、セイコーエプソン株式会社製、ノズル解像度180dpi)を用い、表3に記載のインクセットを用いて印刷解像度360dpiにてパッチや画像を印刷した。印刷はまず、色インクのみの印刷データをプリンタに送信し、記録媒体に対してパッチや画像を印刷し、その後、樹脂インクの印刷データをプリンタに送信することで、色インクの印刷領域に対して樹脂インクをベタ印刷した。
次に、色インクセットA1で使用している熱可塑性樹脂粒子のみを「スチレン−アクリル酸共重合体(Tg=80℃,φ=50)」から、「スチレン−アクリル酸共重合体(Tg=60℃,φ=57)」に変更した色インクセットA2、スチレン−アクリル酸共重合体(Tg=40℃,φ=65)」に変更したものを色インクセットA3、「スチレン−アクリル酸共重合体(Tg=20℃,φ=68)」に変更したものを色インクセットA4と、表2に示す樹脂インクB14〜B16とを、表3に示す条件(実施例12、実施例13、比較例14、比較例15)を同様にインクジェット法にて印刷した。また、色インクと樹脂インクの樹脂粒子が異なるインクセット(実施例14)を同様にインクジェット法にて印刷した。
さらに、比較例6として、実施例1と全くおなじ色インクセットと樹脂インクを使用し印刷の順序のみ逆にした。すなわち、最初に、樹脂インクの印刷データをプリンタに送信して樹脂インクのベタ印刷した後、色インクの印刷データをプリンタに送信して色インクの印刷を実施し、比較例7として、同様に実施例1と全くおなじ色インクセットと樹脂インクを使用して色インクと樹脂インクを同時に印刷した。
Figure 2010105228
得られた記録物について、以下の評価を行った。表3に、評価の結果が示されている。
(耐摩耗性評価)
乾燥後の印刷メディアを学振型摩耗堅牢度試験機AB−301(商品名、テスター産業株式会社製)にセットし、接触部に白綿布(JIS L 0803準拠)を取り付けた摩擦子(荷重;300g)にて50回擦ることで、耐摩耗性評価を実施した。以下の判断基準で評価した。
A:画像印刷メディアに摩擦による画像の乱れがなく、また白綿布にも記録画像から転写された汚れもない。
B:画像印刷メディアに摩擦による画像の乱れは確認できないが、白綿布には記録画像から転写した汚れが若干視認される。
C:画像印刷メディアの非印刷部分に若干の地汚れが視認され、白綿布にも記録画像から転写された汚れが視認できる。
D:画像印刷メディアの非印刷部分に明らかに地汚れ視認され、白綿布も記録画像との接触により汚れている。
※時汚れ:紙の非印刷部にインキがつくことで、耐摩擦性評価により、印刷部分がこすられてその表面が削られ、非印刷部分にこすりつけられることにより発生する。
(目詰まり性評価)
インクジェットプリンターPX−G930(商品名、セイコーエプソン株式会社製、ノズル解像度180dpi)を用い、各インクを充填してすべてのノズルからインクが吐出可能であることを確認した。次に停電等の突発事故でプリンタが停止した状態を想定して、プリンタが動作している途中で電源コードを外し、インクジェットヘッドがヘッドキャップから外れた状態でプリンタを停止させ、40℃/20%Rhの環境で24時間放置した後、再度プリンタの電源を入れて、インクの吐出状況を確認評価した。評価基準は以下の通りである。
A:プリンタの電源を投入した初期動作後、問題なく全てのノズルからインクが吐出可能である。
B:プリンタの電源を投入した初期動作の直後は吐出しないノズルが存在する。数回のヘッドクリーニング動作により全てのノズルからインクが吐出可能となる。
C:プリンタの電源を投入した初期動作の直後は吐出しないノズルが存在する。数回から10回のクリーニング動作により全てのノズルからインクが吐出可能となる。
D:プリンタの電源を投入した初期動作の直後は吐出しないノズルが存在する。10回以上のクリーニング動作を実施しても全てのノズルからはインク吐出が不可。
E:プリンタの電源を投入した初期動作後、及び、10回以上のクリーニング動作を実施しても全くインクが吐出しない。
本発明は、インク非吸収性および低吸収性の記録媒体にインクジェット記録方式で画像を形成する印刷方法について、産業上の利用可能性を有する。

Claims (5)

  1. インク非吸収性および低吸収性の記録媒体に、水性インクセットを用いたインクジェット記録方式により画像を形成する印刷方法であって、
    (1)前記水性インクセットは、着色剤を含む前記色インクと、着色剤を含まない樹脂インクとを備え、
    (2)前記色インクは、水不溶性の前記着色剤と、樹脂成分と、水溶性溶剤と、界面活性剤とを含み、
    (3)前記樹脂インクは、水溶性樹脂溶剤と、樹脂成分として、水には不溶であるが前記水溶性樹脂溶剤には相溶する熱可塑性の樹脂粒子と、ワックスとを含み、前記熱可塑性樹脂粒子の含有率は前記樹脂インク中において4質量%以上12質量%以下であり、前記ワックスの含有率は前記樹脂インク中において0.5質量%以上6質量%以下であり、
    (4)印刷工程は、前記色インクで記録する工程と、前記色インクで記録する工程の後に、前記樹脂インクで記録する工程とを含み、
    (5)印刷中および/または印刷後に乾燥工程を含む、
    ことを特徴とするインクジェット記録方式の印刷方法。
  2. 前記熱可塑性樹脂粒子のガラス転移温度が、40℃以上であることを特徴とする請求項1記載の印刷方法。
  3. 前記色インクは、前記樹脂インク中に含まれる熱可塑性樹脂粒子およびワックスと同じ熱可塑性樹脂粒子およびワックスを前記樹脂成分として含む、
    請求項1または2に記載の印刷方法。
  4. 前記色インクが、プロセスカラーに加えて、さらにスペシャルカラーを含み、かつ、当該スペシャルカラーがオレンジとグリーンからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の印刷方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の印刷方法を備えていることを特徴とする印刷装置。
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