JP2010105217A - 印刷用凹版の製造方法、印刷用凹版、導体パターン - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも凹部のアスペクト比が高い印刷用凹版を容易かつ安価に製造することができる印刷用凹版の製造方法を提供する。
【解決手段】印刷用凹版4の製造方法に関する。導電性基材1の表面に所定パターン形状のレジスト層2を形成する。次いで前記レジスト層2が形成されていない箇所にめっきを行う。その後、前記レジスト層2を除去することによって所定パターン形状の凹部3を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、グラビア印刷やオフセット印刷等に用いられる印刷用凹版の製造方法、この方法を使用して製造された印刷用凹版、この印刷用凹版を用いて形成された導体パターンに関するものである。
従来、プリント配線板の回路パターンとしての導体パターン7や、電磁波シールド材の電磁波シールドパターンとしての導体パターン7は、サブトラクティブ法、アディティブ法、セミアディティブ法等を使用して形成されている。このようにして形成された導体パターン7は導電性が高いものであるが、上記方法はいずれも工程数が多いものであり、手間がかかるものである。
そこで、工程数を減らして手間を省くため、導電性ペースト6を所定パターン形状にスクリーン印刷することによって導体パターン7を形成することが行われている。ところが、このスクリーン印刷では生産性が低いので、これよりも生産性の高いグラビア印刷やオフセット印刷等により導体パターンを形成することが検討されている。
ここで、グラビア印刷やオフセット印刷等に用いられる印刷用凹版4は、図7に示すように、酸を用いたエッチングによる方法を使用して製造されている(例えば、特許文献1参照。)。すなわち、まず図7(a)のように銅板等の導電性基材1の表面に感光性材料を用いてレジスト層2を形成する。次にマスクパターン(図示省略)を用い、紫外線等で露光した後現像することによって、図7(b)のようにレジスト層2に所定パターン形状の溝22を形成する。このとき溝22の底面においては導電性基材1が露出している。その後、過酸化水素/硫酸等の酸を用いてエッチングを行い、図7(c)のように上記溝22の底面の導電性基材1を除去することによって凹部3を形成する。そして、レジスト層2を除去することによって、図7(d)に示すような印刷用凹版4を得ることができるものである。
しかし、図7に示す従来の方法では、凹部3の深さと幅の比(アスペクト比)を高くすることができないという問題がある。具体的には、図8のようにアスペクト比は0.5程度にするのが限界であり、また凹部3の底面と側面とを略垂直にするのも困難である。従って、上記のようにして製造された印刷用凹版4を用いてグラビア印刷やオフセット印刷等を行うと、形成される導体パターン7も高さと幅の比(アスペクト比)が低いものとなる。そして、このようにアスペクト比の低い導体パターン7は、表面抵抗が高くなり、導電性が低くなるものである。
他方、銅板等の導電性基材1の表面に所定パターン形状にレーザーを照射することによって凹部3を形成する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。しかし、この方法では、凹部3のアスペクト比を高くすることはできるものの、高出力のレーザーを安定的に照射する必要があり、その設備やエネルギー消費にコストがかさみ実用的ではなく、また製造時のレーザー制御も困難であるという問題がある。
特開2002−79771号公報 特開2001−71451号公報
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、従来よりも凹部のアスペクト比が高い印刷用凹版を容易かつ安価に製造することができる印刷用凹版の製造方法、従来よりもアスペクト比が高い導体パターンを生産性高く形成することができる印刷用凹版、従来よりも表面抵抗が低く、導電性が高い導体パターンを提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1に係る印刷用凹版の製造方法は、導電性基材1の表面に所定パターン形状のレジスト層2を形成し、次いで前記レジスト層2が形成されていない箇所にめっきを行った後、前記レジスト層2を除去することによって所定パターン形状の凹部3を形成することを特徴とするものである。
本発明の請求項2に係る印刷用凹版は、請求項1に記載の方法を使用して製造されたことを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項2において、凹部3の深さと幅の比(深さ/幅)が0.55以上であり、かつ凹部3の幅が50μm以下であることを特徴とするものである。
本発明の請求項4に係る導体パターンは、請求項2又は3に記載の印刷用凹版4を用いて、基材5の表面に導電性ペースト6が所定パターン形状に印刷されて形成されていることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項4において、高さと幅の比(高さ/幅)が0.55以上であり、かつ幅が50μm以下であることを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項4又は5において、所定パターン形状に印刷された導電性ペースト6が水蒸気8により加熱処理されて形成されていることを特徴とするものである。
請求項7に係る発明は、請求項4又は5において、所定パターン形状に印刷された導電性ペースト6が加圧されて形成されていることを特徴とするものである。
請求項8に係る発明は、請求項4又は5において、所定パターン形状に印刷された導電性ペースト6が加圧されながら水蒸気8により加熱処理されて形成されていることを特徴とするものである。
本発明の請求項1に係る印刷用凹版の製造方法によれば、従来よりも凹部のアスペクト比が高い印刷用凹版を容易かつ安価に製造することができるものである。
本発明の請求項2に係る印刷用凹版によれば、従来よりもアスペクト比が高い導体パターンを生産性高く形成することができるものである。
請求項3に係る発明によれば、高さと幅の比(高さ/幅)が0.55以上であり、かつ幅が50μm以下である微細な導体パターンを容易に形成することができるものである。
本発明の請求項4に係る導体パターンによれば、従来よりも表面抵抗を低くして、導電性を高くすることができるものである。
請求項5に係る発明によれば、従来よりもさらに表面抵抗を低くして、導電性を高くすることができるものである。
請求項6に係る発明によれば、水蒸気により加熱処理されることによって、導電性ペースト中の金属粉等の導電性微粒子間の接触面積が増加し、表面抵抗がさらに低くなるものである。
請求項7に係る発明によれば、加圧されていることによって、導電性ペースト中の金属粉等の導電性微粒子間の接触面積が増加し、表面抵抗がさらに低くなるものである。
請求項8に係る発明によれば、水蒸気による加熱処理と加圧とを組み合わせることによって、表面抵抗がさらに低くなるものである。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係る印刷用凹版の製造方法の一例を示すものであり、この方法ではまず図1(a)のように導電性基材1の表面に感光性材料を用いてレジスト層2を形成する。ここで、導電性基材1としては銅板等を用いることができ、また感光性材料としてはドライフィルムや液状のもの等を用いることができる。また導電性基材1の厚みは0.001〜50mm、レジスト層2の厚みは0.001〜500μmに設定することができる。そしてマスクパターン(図示省略)を用い、紫外線等で露光した後現像することによって、図1(b)のように所定パターン形状のレジスト層2を形成する。次いで図1(c)のようにレジスト層2が形成されていない箇所にめっきを行うことによってめっき層9を形成する。ここで、めっきとしては、電解銅めっき等の電解めっきや無電解銅めっき等の無電解めっきを行うことができる。まためっき層9の厚みは、レジスト層2の厚みに応じて任意に厚くすることができる。その後、溶剤等を用いて図1(d)のようにレジスト層2を除去することによって、所定パターン形状の凹部3が形成された印刷用凹版4を得ることができるものである。
ここで、図7に示す従来の方法では、図7(c)のように溝22の底面の導電性基材1を酸で溶解して除去しているので凹部3の断面形状を制御するのが難しく、このためアスペクト比を高くすることができず、凹部3の底面と側面とを略垂直にすることもできない。しかし、本発明に係る印刷用凹版の製造方法では、凹部3の断面形状の制御はレジスト層2の形成により容易に行うことができ、しかもレジスト層2の厚みに応じてめっき層9を厚くすれば容易に凹部3のアスペクト比を高くすることができると共に、凹部3の底面と側面とを略垂直にすることもできるものである。またレーザーの照射装置のような大掛かりな設備は不要であるので、安価に印刷用凹版4を製造することができるものである。
そして、上記のようにして製造された印刷用凹版4をグラビア印刷機10やオフセット印刷機11(いずれも後述)にセットして用いることによって、従来よりもアスペクト比が高い導体パターン7を生産性高く形成することができるものである。なお、この導体パターン7は、例えば、プリント配線板の回路パターンや電磁波シールド材の電磁波シールドパターン等として利用することができる。
特に印刷用凹版4の凹部3の深さと幅の比(深さ/幅)は0.55以上(上限は5.0)であり、かつ凹部3の幅は50μm以下(下限は0.1μm)であることが好ましい。これにより、高さと幅の比(高さ/幅)が0.55以上であり、かつ幅が50μm以下である微細な導体パターン7を容易に形成することができるものである。図2にアスペクト比が1.0であり、かつ幅が20μmである凹部3の一例を示す。
ここで、導体パターン7は、上記印刷用凹版4を用いて、基材5の表面に導電性ペースト6を所定パターン形状に印刷することによって形成することができるが、このとき用いられる基材5としては、絶縁性のあるものであれば特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)のほか、ポリメタクリル酸メチルに代表されるアクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル樹脂、JSR株式会社製の商品名「アートン」に代表されるノルボルネン系樹脂、東ソー株式会社製の品番「TI−160」に代表されるオレフィンマレイミド樹脂等にて形成される有機樹脂基体や、ガラスにて形成されるガラス基体、特開平08−148829号公報に記載されているエポキシ樹脂基材等のような、シート状あるいは板状のもの等を挙げることができる。
また導電性ペースト6としては、金属粉、アンチモン−錫酸化物やインジウム−錫酸化物等の金属酸化物粉末、グラファイト、カーボンブラック、熱可塑性樹脂、添加剤、溶媒等を配合して調製されたものを用いることができる。金属粉としては、銀粉、銅粉、ニッケル粉、アルミニウム粉、鉄粉、マグネシウム粉及びこれらの合金粉もしくはこれらの粉末に異種金属を1層以上コーティングしたものから選ばれるものを用いることができ、この配合量は導電性ペースト6全量に対して0〜99質量%であることが好ましい。またカーボンブラック、グラファイトの配合量は0〜99質量%であることが好ましい。なお、少なくとも金属粉、カーボンブラック、グラファイトのいずれかを用いる。また熱可塑性樹脂としては、ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂などや、−COC−骨格、−COO−骨格などを含むこれらの樹脂の誘導体、カルボキシメチルセルロース、アセチルセルロース、セルロースアセテートブチレート等のセルロース誘導体等を用いることができ、この配合量は0.1〜20質量%であることが好ましい。また添加剤としては、ビックケミー・ジャパン株式会社製「BYK333(シリコンオイル)」等の消泡剤・レベリング剤を用いることができ、この配合量は0〜10質量%であることが好ましい。また溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール(IPA)、メチルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、トルエン、酢酸エチル、シクロヘキサノン、キシレン、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、1−(2−メトキシ−2−メチルエトキシ)−2−プロパノール、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート及び水等をそれぞれ単独で用いたり、任意の割合で混合した混合溶媒として用いたりすることができるものであり、この配合量は0.1〜50質量%であることが好ましい。
そして印刷は、スクリーン印刷よりも生産性の高いグラビア印刷やオフセット印刷等を採用して行うことができる。
すなわち、図3はグラビア印刷機10の一例を示すものであり、これは円筒状の版胴12及び圧胴13を設けて形成されており、印刷用凹版4は凹部3を外側にして版胴12に巻き付けてセットされる。そして、版胴12を回転させながらその外表面の凹部3に導電性ペースト6を供給して充填すると共に、余分な導電性ペースト6をドクター14で削ぎ落とす。導体パターン7が形成される基材5は、版胴12と逆向きに回転する圧胴13によって版胴12と圧胴13の間を通り、圧胴13の圧力で版胴12の凹部3の導電性ペースト6が基材5の表面に転移して印刷されるものである。
他方、図4はオフセット印刷機11の一例を示すものであり、これは円筒状の版胴12、ゴムロール15及び圧胴13を設けて形成されており、印刷用凹版4は凹部3を外側にして版胴12に巻き付けてセットされる。そして、版胴12を回転させながらその外表面の凹部3に導電性ペースト6を供給して充填すると共に、余分な導電性ペースト6をドクター14で削ぎ落とす。版胴12の凹部3の導電性ペースト6は、版胴12と逆向きに回転するゴムロール15の外表面に一旦転移する。導体パターン7が形成される基材5は、ゴムロール15と逆向きに回転する圧胴13によってゴムロール15と圧胴13の間を通り、ゴムロール15の外表面に転移していた導電性ペースト6は圧胴13の圧力で基材5の表面に転移して印刷されるものである。
そして、上記のようにして形成された導体パターン7は、印刷用凹版4の凹部3の形状をそのまま受け継ぐことによって、アスペクト比が高いものとなり、従来よりも表面抵抗が低く、導電性が高くなるものである。
特に導体パターン7の高さと幅の比(高さ/幅)は0.55以上(上限は5.0)であり、かつ幅は50μm以下(下限は0.1μm)であることが好ましい。これにより、従来よりもさらに表面抵抗を低くして、導電性を高くすることができるものである。
また、基材5の表面に所定パターン形状に印刷された導電性ペースト6は、50〜150℃、0.1〜180分の条件で加熱して乾燥させ、これを図5のように加熱加圧装置16を用いて加圧することによって導体パターン7を形成するのが好ましい。このようにして形成された導体パターン7は、加圧で圧縮されることによって金属粉等の導電性微粒子間の接触面積が増加するので、導電性ペースト6で形成された従来の導体パターン7に比べて、表面抵抗が低くなり、導電性が高くなるものである。ここで、加圧は50〜150℃、0.01〜200kgf/cm(0.98kPa〜19.6MPa)、0.1〜180分の条件で行うのが好ましい。また、加熱加圧終了後に、圧力を保ったまま水冷等で急速冷却、例えば110℃から40℃まで30分で冷却することも導電性ペースト6の圧縮状態を保つ上で有効である。なお、加圧する場合には、図5のように導電性ペースト6が印刷された基材5と加熱加圧装置16との間に離型シート17を介在させるようにしてもよい。この離型シート17としては、ポリエステルフィルム、ポリエステルフィルムにシリコーン樹脂等の剥離剤を塗布して剥離剤層を設けたもの、公知の偏光板等を用いることができる。
また、基材5の表面に所定パターン形状に印刷された導電性ペースト6は、50〜150℃、0.1〜180分の条件で加熱して乾燥させ、これを図6のように水蒸気加熱装置18を用いて水蒸気8により加熱処理することによって導体パターン7を形成するのも好ましい。ここで、水蒸気加熱装置18は、処理室19内に高温の水蒸気8を噴出する蒸気噴出部20を設けて形成されている。そして、導電性ペースト6を乾燥させた後の基材5を処理室19内に入れて、蒸気噴出部20から水蒸気8を噴出させることによって、水蒸気8による加熱処理(水蒸気加熱処理)を行うことができる。このようにして形成された導体パターン7は、水蒸気8により加熱処理されることによって、熱可塑性樹脂等のバインダー樹脂成分が金属粉等の導電性微粒子間から流れ出して排除され、導電性微粒子間の接触面積が増加するので、導電性ペースト6で形成された従来の導体パターン7に比べて、表面抵抗が低くなり、導電性が高くなるものである。ここで、水蒸気加熱処理は40〜200℃、湿度50〜100%、0.0001〜100時間の条件で行うのが好ましい。
また、水蒸気加熱処理は、加圧しながら行うのが好ましい。この場合、水蒸気加圧加熱装置21を用いることができるものであり、この水蒸気加圧加熱装置21は、耐圧容器で形成された処理室19内に高温の水蒸気8を噴出する蒸気噴出部20及び処理室19内を加圧する加圧手段(図示省略)を設けて形成されている。そして、導電性ペースト6を乾燥させた後の基材5を処理室19内に入れて、蒸気噴出部20から水蒸気8を噴出させると共に加圧手段によって処理室19内を加圧することによって、水蒸気加熱処理を加圧しながら行うことができる。このようにして形成された導体パターン7は、水蒸気加熱処理によって得られる効果に加えて、加圧することによって、熱可塑性樹脂等のバインダー樹脂成分が金属粉等の導電性微粒子間から流れ出して排除されるのが促進され、導体パターン7を短時間で効率よく形成することができると共に、導電性ペースト6中の金属粉等の導電性微粒子同士を凝集させ、表面抵抗をさらに低くすることができるものである。ここで、加圧を伴う水蒸気8による加熱処理(水蒸気加圧加熱処理)は30〜200℃、湿度50〜100%、0.01〜200kgf/cm(0.98kPa〜19.6MPa)、0.0001〜50時間の条件で行うのが好ましい。
以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。
(実施例1)
印刷用凹版4を製造するにあたって、導電性基材1として厚み3.0mmの銅板を用い、感光性材料として厚み20μmのドライフィルムを用いた。
まず図1(a)のように導電性基材1の表面に感光性材料を用いて厚み20μmのレジスト層2を形成した。そしてマスクパターン(図示省略するが、線幅/ピッチ=20μm/300μmの格子状パターンが形成されたもの)を用い、紫外線等で露光した後現像することによって、図1(b)のように所定パターン形状のレジスト層2を形成した。次いで図1(c)のようにレジスト層2が形成されていない箇所にめっきを行うことによって厚み20μmのめっき層9を形成した。ここで、めっきとしては、電解銅めっきを行った。その後、溶剤を用いて図1(d)のようにレジスト層2を除去することによって、所定パターン形状の凹部3が形成された印刷用凹版4を製造した。
このようにして得られた印刷用凹版4の凹部3の深さと幅の比(深さ/幅)は1.0であり、かつ凹部3の幅は20μmであった。
次に導体パターン7を形成するにあたって、基材5として、厚み100μmのPETフィルム(東洋紡績株式会社製の品番「A4300」)の表面に厚み5μmのインク受容層(イーストマンケミカルジャパン株式会社製の品番「CAB551−0.2」)を設けて形成されたものを用い、導電性ペースト6として太陽インキ製造株式会社製の品番「AF5200E」を用いた。
そして、上記のようにして製造した印刷用凹版4を図3に示すようなグラビア印刷機10にセットして用いることによって、基材5の表面に導電性ペースト6を所定パターン形状にグラビア印刷した。引き続き、この導電性ペースト6を120℃、30分の条件で加熱して乾燥させることによって導体パターン7を形成した。
このようにして得られた導体パターン7の高さと幅の比(高さ/幅)は0.95であり、かつ幅は20μmであった。また表面抵抗は0.52Ω/□であった。
(実施例2)
実施例1と同様の印刷用凹版4を図3に示すようなグラビア印刷機10にセットして用いることによって、基材5の表面に導電性ペースト6を所定パターン形状にグラビア印刷し、これを120℃、30分の条件で加熱して乾燥させることによって、導体パターン7を形成した。このようにして得られた導体パターン7の高さと幅の比(高さ/幅)は0.95であり、かつ幅は20μmであった。また表面抵抗は0.52Ω/□であった。
引き続き、この導体パターン7を図5のように加熱加圧装置16を用いて115℃、2.54kgf/cm(249kPa)、50分の条件で加熱加圧したところ、この導体パターン7の表面抵抗は0.15Ω/□となった。
(実施例3)
実施例1と同様の印刷用凹版4を図3に示すようなグラビア印刷機10にセットして用いることによって、基材5の表面に導電性ペースト6を所定パターン形状にグラビア印刷し、これを120℃、30分の条件で加熱して乾燥させることによって、導体パターン7を形成した。このようにして得られた導体パターン7の高さと幅の比(高さ/幅)は0.95であり、かつ幅は20μmであった。また表面抵抗は0.52Ω/□であった。
引き続き、この導体パターン7を図6のように水蒸気加熱装置18を用いて85℃、湿度90%、12時間の条件で水蒸気8により水蒸気加熱処理したところ、この導体パターン7の表面抵抗は0.17Ω/□となった。
(実施例4)
実施例1と同様の印刷用凹版4を図3に示すようなグラビア印刷機10にセットして用いることによって、基材5の表面に導電性ペースト6を所定パターン形状にグラビア印刷し、これを120℃、30分の条件で加熱して乾燥させることによって、導体パターン7を形成した。このようにして得られた導体パターン7の高さと幅の比(高さ/幅)は0.95であり、かつ幅は20μmであった。また表面抵抗は0.52Ω/□であった。
引き続き、この導体パターン7を図6のように水蒸気加熱加圧装置21を用いて115℃、湿度90%、2.54kgf/cm(249kPa)、50分の条件で加圧しながら水蒸気8により加熱処理したところ、この導体パターン7の表面抵抗は0.12Ω/□となった。
(比較例1)
印刷用凹版4を製造するにあたって、実施例1と同様の導電性基材1及び感光性材料を用いた。
まず図7(a)のように導電性基材1の表面に感光性材料を用いてレジスト層2を形成した。次にマスクパターン(図示省略するが、線幅/ピッチ=20μm/300μmの格子状パターンが形成されたもの)を用い、紫外線等で露光した後現像することによって、図7(b)のようにレジスト層2に所定パターン形状の溝22を形成した。このとき溝22の底面においては導電性基材1が露出している。その後、過酸化水素/硫酸を用いてエッチングを行い、図7(c)のように上記溝22の底面の導電性基材1を除去することによって凹部3を形成した。そして、レジスト層2を除去することによって、図7(d)に示すような印刷用凹版4を製造した。
このようにして得られた印刷用凹版4の凹部3の深さと幅の比(深さ/幅)は0.5であり、かつ凹部3の幅は20μmであった。
次に導体パターン7を形成するにあたって、実施例1と同様の基材5及び導電性ペースト6を用いた。
そして、上記のようにして製造した印刷用凹版4を図3に示すようなグラビア印刷機10にセットして用いることによって、基材5の表面に導電性ペースト6を所定パターン形状にグラビア印刷した。引き続き、この導電性ペースト6を120℃、30分の条件で加熱して乾燥させることによって導体パターンを形成した。
このようにして得られた導体パターン7の高さと幅の比(高さ/幅)は0.43であり、かつ幅は20μmであった。また表面抵抗は0.9Ω/□であった。
本発明に係る印刷用凹版の製造方法の一例を示すものであり、(a)〜(d)は断面図である。 本発明に係る印刷用凹版の凹部断面の電子顕微鏡写真をプリントアウトしたものである。 グラビア印刷機の一例を示す概略断面図である。 オフセット印刷機の一例を示す概略断面図である。 本発明に係る印刷用凹版の製造方法の他の一例を示す断面図である。 本発明に係る印刷用凹版の製造方法の他の一例を示す断面図である。 従来の印刷用凹版の製造方法の一例を示すものであり、(a)〜(d)は断面図である。 従来の印刷用凹版の凹部断面の電子顕微鏡写真をプリントアウトしたものである。
符号の説明
1 導電性基材
2 レジスト層
3 凹部
4 印刷用凹版
5 基材
6 導電性ペースト
7 導体パターン
8 水蒸気

Claims (8)

  1. 導電性基材の表面に所定パターン形状のレジスト層を形成し、次いで前記レジスト層が形成されていない箇所にめっきを行った後、前記レジスト層を除去することによって所定パターン形状の凹部を形成することを特徴とする印刷用凹版の製造方法。
  2. 請求項1に記載の方法を使用して製造されたことを特徴とする印刷用凹版。
  3. 凹部の深さと幅の比(深さ/幅)が0.55以上であり、かつ凹部の幅が50μm以下であることを特徴とする請求項2に記載の印刷用凹版。
  4. 請求項2又は3に記載の印刷用凹版を用いて、基材の表面に導電性ペーストが所定パターン形状に印刷されて形成されていることを特徴とする導体パターン。
  5. 高さと幅の比(高さ/幅)が0.55以上であり、かつ幅が50μm以下であることを特徴とする請求項4に記載の導体パターン。
  6. 所定パターン形状に印刷された導電性ペーストが水蒸気により加熱処理されて形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の導体パターン。
  7. 所定パターン形状に印刷された導電性ペーストが加圧されて形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の導体パターン。
  8. 所定パターン形状に印刷された導電性ペーストが加圧されながら水蒸気により加熱処理されて形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の導体パターン。
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