JP2010100306A - バナナの包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】その形態を損なうことなく通気性を保って包装することができるのでバナナの保存性が良好であり、内方面とバナナ表面への水滴の付着を防止することで、外観が美しく、かつ消費者がバナナを食す際に不快感を与えることのなく、かつ、衝撃又は機械的圧力に対しても有効であり、ヘタ傷、果指傷、スレ傷、ヘタ腐、軸腐等の発生を抑えることができ、孔を設けても包装体の強度低下を招くおそれもない。
【解決手段】プラスチックフィルムの真空成形ロールを用いた成形により多数のキャップを形成した凹凸状キャップフィルムと、もう1枚の平坦状プラスチックフィルムをバックフィルムとしてキャップフィルムのキャップの底部に貼り合わされ、キャップ内に気体が密閉された多数の気泡部が形成されている気泡シート7により成形し、底部をバナナAの湾曲に見合うように湾曲底14にした袋体6であり、通気孔15を被包装体であるバナナAの長さに対応して適宜間隔で並べた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、衝撃又は機械的圧力に特に敏感なバナナを搬送する際や展示・陳列・保管する際に使用され、衝撃又は機械的圧力からバナナを保護し、かつ、バナナの鮮度保持を行い、内部の結露を防止したバナナの包装体に関するものである。
バナナは外国の産地で収穫され、カッティング、箱詰、船積、日本到着後(保税倉庫)、植物防疫法による検疫受け、エチレン処理を施して追熟させ、量販店の店頭でちょうど売り頃の状態であるカラー(グリーンチップ)となるように出荷される。
ところで、バナナの品質低下は外観的にはシュガースポットの発生、萎れ、カラーの進行が主であり、その他に果肉の軟化、酸度の低下などが揚げられる。
エチレン処理後のバナナは極めて鮮度低下が激しく、気温によってエチレン処理後の追熟進行具合が大きく異なるため、未熟あるいは過熟のクレームが発生することも多い。
下記特許文献は、外国の産地での箱詰時に発生するバナナの首折れや、産地で箱詰した後の輸送時に発生するバナナのヘタ傷、果指傷、スレ傷、ヘタ腐、軸腐等を防止し、しかもパッキングコストの低減化を著しく図り、それに商品価値を著しく高め、更に日本での作業の簡略化を図るものとして提案されたバナナ輸送兼陳列用包装袋である。
登録実用新案公報 第3014778号
この特許文献1は、図9に示すように、底部1が拡開自在に内側へダブルギャザー状に折込まれた筒状の包装袋本体2の一端側開口端にバナナA挿入用の挿入孔3を設け、且つ包装袋本体2の他端側開口端上部に、バナナAのヘタBを外部に突出させるための突出孔4を設け、この突出孔4から前記底部1側にかけた部分には、バナナAのヘタB側屈曲部Cに合わせた閉鎖状の湾曲部5を設けたものである。
前記包装袋本体2の前後面には検疫時に行われる殺虫ガスによる数個の燻蒸孔10が適宜間隔に配設されている。
前記特許文献1のバナナ輸送兼陳列用包装袋では、透明な軟質合成樹脂製とあるが、この軟質合成樹脂が従来バナナの包装に用いられている二軸延伸ポリプロピレンやポリエチレンでは、透湿性が悪いため青果物から放出された水分が包装体内に溜まり、包装体内面あるいはバナナ表面への水滴の付着を防止することはできない。
なお、前記燻蒸孔10を水抜き用の穴として用いることも考えられなくはないが、この燻蒸孔10がパンチ穴のような大きな穴を開けた場合に薄いフィルムによる包装体の強度が極めて低下して、破けるようなおそれがある。
さらに、薄いフィルムによる包装体では衝撃又は機械的圧力に特に敏感なバナナを完全に保護することはできず、ヘタ傷、果指傷、スレ傷、ヘタ腐、軸腐等の発生を抑えることができない。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、その形態を損なうことなく通気性を保って包装することができるのでバナナの保存性が良好であり、内方面とバナナ表面への水滴の付着を防止することで、外観が美しく、かつ消費者がバナナを食す際に不快感を与えることのなく、かつ、衝撃又は機械的圧力に対しても有効であり、ヘタ傷、果指傷、スレ傷、ヘタ腐、軸腐等の発生を抑えることができ、孔を設けても包装体の強度低下を招くおそれもないバナナの包装体を提供することにある。
請求項1記載の本発明は前記目的を達成するため、プラスチックフィルムの真空成形ロールを用いた成形により多数のキャップを形成した凹凸状キャップフィルムと、もう1枚の平坦状プラスチックフィルムをバックフィルムとしてキャップフィルムのキャップの底部に貼り合わされ、キャップ内に気体が密閉された多数の気泡部が形成されている気泡シートにより成形し、底部をバナナの湾曲に見合うように湾曲底にした袋体であり、通気孔を被包装体であるバナナの長さに対応して適宜間隔で並べたことを要旨とするものである。
請求項1記載の本発明によれば、凸状のキャップを多数設けた凹凸状キャップフィルムと、平坦なバックフィルムとを貼り合わせてなる気泡シート体が緩衝性能を発揮して内部に収めたババナを衝撃や機械的圧力に対して有効に保護できるものとなり、しかも、通気孔を設けることで、ババナから放出された水分が袋体内に溜まり、袋体内面あるいはバナナ表面への水滴の付着を防止することはできる。さらに、パンチ穴のような一定の大きさの通気孔を設けることで十分な透湿性を確保でき、また、気泡シートはそれ自体が強度があり、パンチ穴のような一定の大きさの通気孔を設けても包装体の強度低下を招くおそれもない。
請求項2記載の本発明は、気泡シートによる袋体は、キャップフィルムのキャップ部を内側面とすることを要旨とするものである。
請求項2記載の本発明によれば、キャップフィルムのキャップ部を内側面とすることで、被包装するバナナにはキャップのみが当接することになり、バナナに対する摺れ等バナナに与える衝撃も少ないものとなる。
また、キャップの周囲に空間を確保でき、この部分がバナナからの水分の蒸発を助ける役割をしてバナナが蒸れにくいものとなる。
請求項3記載の本発明は、袋体は、裏面をシール部分としたフラップを開口縁に設け、このフラップで開口を閉鎖することを要旨とするものである。
請求項3記載の本発明によれば、フラップで開口を閉鎖することで、シール性を簡単に向上させることができ、端部を適宜止着テープD等にて止着する等の手間も不要である。
請求項4記載の本発明は、袋体は、開封用のミシン目を一片側面に形成したことを要旨とするものである。
請求項4記載の本発明によれば、ミシン目を一片側面に形成したことにより簡単に開封でき、しかも、ミシン目を大きく形成することにより、大きく開封して、バナナの取り出しを容易にすることができる。また、フラップで開口を閉鎖してもこの開口を再度開けずとも、ミシン目の開封で何らの支障もきたさない。
請求項5記載の本発明は、袋体は、開封用の延伸用フィルムを気泡シートのバックフィルムに貼り合わせることを要旨とするものである。
請求項5記載の本発明によれば、開封用のミシン目を一片側面に形成する代わりに開封用の延伸用フィルムを気泡シートのバックフィルムに貼り合わせるものであり、この延伸用フィルムが容開封性(直線カット性)フィルムとして、ミシン目がなくとも手で開封できるものとなる。
請求項6記載の本発明は、気泡シートを構成するプラスチックフィルムの少なくとも1枚に、銀系抗菌剤を添加したことを要旨とするものである。
請求項6記載の本発明によれば、気泡シートに抗菌性を与えることにより、抗菌機能と鮮度保持機能とを長期間有効に機能せしめるバナナの包装体とすることができ、銀系抗菌剤は抗菌剤を混練したプラスチックフィルムで気泡シートを製造することである。銀系抗菌剤は、プラスチックの加工条件で揮発したり変質したりしないし、プラスチックの加工を妨げないし、少量で効果があり、コストを高めないし、および気泡シートの使用後の廃棄に問題がない。
請求項7記載の本発明は、気泡シートを構成するプラスチックフィルムの少なくとも1枚が光分解性・生分解性・ガスバリヤ性の熱可塑性樹脂組成物からなることを要旨とするものである。
請求項7記載の本発明によれば、気泡シートの特性を失うことなく、軽量でガスバリヤ性に優れ、使用後廃棄され土中に埋立処分されると、微生物の作用で生分解して減容化し埋立地を浪費することなく、また山野に放棄された時、日光に曝されるとすみやかに光分解して微粉末となり減容化して自然の美観を損なうことなく、かつ光分解した微粉末は風力などで飛散しても、地上あるいは土中の適度な湿度、温度および酸素の条件下ですみやかに生分解し、最終的には主として水と炭酸ガスになり、自然の生態系を損なうことのないものである。
以上述べたように本発明のバナナの包装体は、その形態を損なうことなく通気性を保って包装することができるのでバナナの保存性が良好であり、内方面とバナナ表面への水滴の付着を防止することで、外観が美しく、かつ消費者がバナナを食す際に不快感を与えることのなく、かつ、衝撃又は機械的圧力に対しても有効であり、ヘタ傷、果指傷、スレ傷、ヘタ腐、軸腐等の発生を抑えることができ、孔を設けても包装体の強度低下を招くおそれもないものである。
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明のバナナの包装体の1実施形態を示す正面図、図2は図1のA−A線断面図で、図中6は袋体である。
袋体6は、図6、図7に示すように、プラスチックフィルムの真空成形ロールを用いた成形により多数のキャップを形成した凹凸状キャップフィルム(凹凸シート)8と、もう1枚の平坦状プラスチックフィルム(平坦シート)をバックフィルム9とから構成される2層構造の気泡シート7により成形した。
キャップフィルム8は多数の円柱状突起部であるキャップ11がエンボス加工されており、気泡シート7では、バックフィルム9がキャップフィルム8のキャップ11の底部に貼り合わされ、キャップ11内に気体が密閉された多数の気泡部12が形成されている。
キャップフィルム8およびバックフィルム9は、一例として、ポリオレフィン系樹脂が使用される。原材料であるポリオレフィン系樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂であれば特に限定はなく、オレフィン成分を50モル%以上含有する樹脂であり、例えば分岐状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、直鎖状超低密度ポリエチレン、エチレン−プロピレンブロック共重合体、エチレン−プロピレンランダム共重合体、エチレン−ブテンブロック共重合体、エチレン−ブテンランダム共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルメタアクリレート共重合体、プロピレン単独重合体、プロピレン−ブテンランダム共重合体、ポリブテン、ポリペンテン、プロピレン−エチレン−ブテン三元共重合体、プロピレン−アクリル酸共重合体、プロピレン−無水マレイン酸共重合体等が挙げられる、好ましくは分岐状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンなどのポリエチレン系樹脂である。これらのポリオレフィン系樹脂は、一種単独又は二種以上の混合物としても使用される。
キャップフィルム8およびバックフィルム9は、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)と、アイオノマー樹脂とから構成さる合成樹脂製のシートから構成されるものでもよい。
気泡シート7は、通常の製膜方法により生成した合成樹脂性シートを2枚用意し、一方の合成樹脂シートにエンボス加工により多数の凹凸部(円柱状突起部)を形成してキャップフィルム8とし、他方の合成樹脂シートを平坦状シートであるバックフィルム9として、これらを加熱融着して形成される。
袋体6は、底部をバナナの湾曲に見合うように湾曲底14にした袋体であり、パンチ穴による通気孔15を被包装体であるバナナの長さに対応して適宜間隔で並べた。図示の例では4列、計17個を設けている。
また、袋体6は前記湾曲底14に対向した開口16を有するものであり、この、開口16の縁に裏面をシール部分としたフラップ17を形成し、このフラップ17で開口16を閉鎖できるようにした。図3に示すようにフラップ17は気泡シート7によるものでよいが、図2に示すように気泡シート7に限定されるものでなくてもよい。
本発明において、図2、図3に示すように、気泡シート7のキャップフィルム8のキャップ11が内側へ突出し、このキャップ11の部分が袋体6は内側面を形成することが重要である。
このようにすることで、被包装するバナナにはキャップのみが当接することになり、バナナに対する摺れ等バナナに与える衝撃も少ないものとなる。また、キャップの周囲に空間を確保でき、この部分がバナナからの水分の蒸発を助ける役割をしてバナナが蒸れにくいものとなる。
なお、キャップフィルム8のキャップ11の形状は、上から見て円形のみでなく、楕円形、三角形、四角形、五角形、星形、ハート形、クローバー形など種々の形態が採用し得る。
図1に示すように、前記開口16は袋体6に湾曲するバナナAをそのまま挿入できるような幅を確保したものであり、また、必要に応じて前記湾曲底14、もしくはその他の辺部分を内側に折り込んだギャザーとして形成し、この部分を広げられるようにしてもよい。
袋体6は、開封用のミシン目18を一片側面に形成するが、その位置は開口16から内部に封入したバナナAを開封して取り出すに適するものであればよく、特に限定はないが、一例として図4に示すように一側辺に沿って設ける場合や図5に示すように一面の中央を横切るように形成する場合などがある。なお、図示は省略するが開封用のミシン目18をクロスさせて設けてもよい。
また、このような開封用のミシン目18を設ける代わりに、袋体6を形成する気泡シート7は開封用の延伸用フィルム13をバックフィルム9に貼り合わせるものとしてもよい。
延伸用フィルム13は易開封性(直線カット性)フィルムである。カット方向性のあるフィルムとは、一軸延伸フィルムでプラスチックフィルムは、未延伸の状態では長い分子がからみあって、たとえば毛糸をほどいて手で丸めたような状態になっている。一方向にひっぱると平たくなって伸びる。一軸延伸フィルムは、ひっぱった方向には分子が伸びきっているので、もうほとんど伸びないが、直角の方向には割り箸を割るように裂くことができる。
延伸したままでは徐々にもとに縮もうとするが、引張った状態で熱をかけると、この温度以上にならない限り収縮しないようになる。これを熱固定するという。
延伸用フィルム13に用いる市販されている直線カット性フィルムとしては、商品名(東レ トレファンBO YT−12、YT−22)、(東洋化学 カラリヤンY Y−20、Y−30)(三井化学 ハイブロン、ノーブレン)(出光石油化学 ユニアスロンTB1000)(ユニチカ エンブレムNC、エンブレットPC)(クリロン化成 カットラミナー)などがある。
他の実施形態として、気泡シート7に抗菌性を与えることも可能である。気泡シート7の表面に抗菌性の薬剤を塗布することも可能であるが、塗布された薬剤が揮発したり、他物との接触で剥落したりして、抗菌性能が意外に早く失われるおそれがあるので、抗菌剤を混練したプラスチックフィルムで気泡シート7を製造するようにした。
気泡シート7を構成する上記のプラスチックフィルム、キャップフィルム8、バックフィルム9、ライナーフィルム13の少なくとも1枚に、銀系抗菌剤を添加した。気泡シート7の素材とするプラスチックは、常用の気泡シートの素材と同様に、ポリオレフィンとくにポリエチレンでよい。
プラスチックに添加する銀系の抗菌剤の代表である銀−リン酸ジルコニウム抗菌剤は、白色の粉末として提供される抗菌剤であって、平均粒子径にして2〜3μm、所望であれば1.5μm以下の微細粒子が入手できる。 そのため、少量で有効であることとあいまって、有効量をプラスチックに混合しても、その加工性に実質上の影響を与えないで済み、既知の技術に従ってフィルムの製造や、その熱融着を行なうことができる。もちろん、プラスチックに色や匂いを与えることもない。
銀系抗菌剤の使用量は、選択した抗菌剤の種類と要求される抗菌性程度によっても異なるが、銀−リン酸ジルコニウム抗菌剤の場合、プラスチックフィルムに対して、0.02〜0.5重量%の範囲から選ぶ。
プラスチックへの抗菌剤の添加には、いわゆるマスターバッチを使用する。代表的には重量で約10%の銀系抗菌剤を含有するペレットをあらかじめ用意し、これを気泡シート製造のプラスチック材料に必要量混合したものを、気泡シート製造装置に供給する。
気泡シート7に抗菌性を与える他の方法として、キャップフィルム8とバックフィルム9を貼着して形成される多数の気泡部12内にアリル芥子油を封入してから貼着して気泡シート7を形成するようにしてもよい。
アリル芥子油は、揮発して抗菌、鮮度保持機能を有するが、該機能の有効成分はアリルイソチオシアネート(allyl−isothiocyanate)である。
この場合もキャップフィルム8、バックフィルム9の素材はポリエチレンが好ましく、アリル芥子油が気泡膜を透過して食品に作用し得る。
気泡シート7を構成するプラスチックフィルムキャップフィルム8、バックフィルム9、ライナーフィルム13の少なくとも1枚が光分解性・生分解性・ガスバリヤ性の熱可塑性樹脂組成物からなるものとしてもよい。
このようにすることで、気泡シート7が使用後廃棄され地上に放棄されても日光に曝されるとすみやかに光分解して微粉化し自然の景観を損なうことがなく、更に微粉化した分解生成物は風力などで飛散しても地上とか土中あるいは海水中などの適当な湿度、温度、酸素の条件のもとですみやかに生分解し最終的には主として水と炭酸ガスになるため自然の生態系に害を与えることのないものとすることができる。
光分解性・生分解性・ガスバリヤ性樹脂組成物としてはエチレン/一酸化炭素共重合樹脂と高密度ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂及び脂肪族ポリエステル系樹脂を押出機で溶融混合したものを用いる。該エチレン/一酸化炭素共重合樹脂はJIS K7210によるメルトフローレート(以下、MFRと略す)が0.3〜5.0g/10min.、一酸化炭素含量が0.5〜10重量%の共重合樹脂が好ましい。混合樹脂組成物中の該共重合樹脂の配合割合は、光分解性速度との関連で30〜70重量%が好ましい。
混合する高密度ポリエチレン樹脂は光分解性・生分解性・ガスバリヤ性樹脂組成物の配合コストを安価にするとともにポリアミド樹脂との相乗効果で気泡シート1のガスバリヤ性を向上する効果を与える。気泡シート1の成形時の加工のしやすさと、ガスバリヤ性の向上の点より、MFR=0.25以上、密度=0.955g/立方センチメートル以上の樹脂の使用が好ましい。混合樹脂組成物中のその配合割合は、気泡シート1の光分解性・生分解性との関連で20〜40%が好ましい。
混合するポリアミド樹脂としてはナイロン4、ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6−6、ナイロン6−10、ナイロン6−12及びこれらの共重合体のナイロン6/6−6、ナイロン6/6−10、ナイロン6/6−12などの脂肪族系のものの使用が気泡シート1の製造コストの点より好ましく、特にナイロン6、ナイロン6−6、ナイロン6/6−6などが好ましい。これらナイロンは気泡シート1の光分解生成物の生分解性を考慮してISO1133試験法によるMFRが30〜150立方センチメートル/10min.の低、中粘度のものが特に好ましい。
ポリアミドは本発明による気泡シート1にガスバリヤ性向上効果を与えるのみでなく、エチレン/一酸化炭素共重合樹脂中のC=Oグループとポリアミドの末端アミノグループが反応しグラフト共重合体樹脂を生成する。該グラフト共重合体樹脂の存在は、エチレン/一酸化炭素共重合体樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂及び脂肪族ポリエステル系樹脂混合物を押出機で溶融混合する際、相溶化剤の作用をなし、均質透明な気泡シート1を与えるのみでなく、得られた気泡シート1に、エチレン/一酸化炭素共重合体単独使用により得られた気泡シート1より機械的強度が強く、かつ日光に曝されると、より早く容易に光分解する特性を与え、その分解生成物がよりすみやかに生分解する効果を与える。
ポリアミド樹脂の混合樹脂組成物中の配合割合は、上記エチレン/一酸化炭素共重合体樹脂と高密度ポリエチレン樹脂及び脂肪族ポリエステル系樹脂の混合物との相溶性の点より3〜15%が好ましい。
混合する脂肪族ポリエステル系樹脂は、JIS K7210(試験条件4)試験法によるMFRが0.1〜50g/10min.の樹脂が好ましい。
脂肪族ポリエステル系樹脂は、土中あるいは堆肥中など微生物の繁殖する環境で生分解されやすく、かつエチレン/一酸化炭素共重合体樹脂、ポリエチレン樹脂及びナイロン樹脂と相溶性がよくこれら樹脂と均質な樹脂組成物が得やすいので気泡シート7に生分解性を付与する。該脂肪族ポリエステル系樹脂の混合樹脂組成物中の配合割合は5〜40%が好ましい。
本発明のバナナの包装体の1実施形態を示す正面図である。 図1のA−A線断面図である。 他の実施形態として、図1のA−A線断面図である。 開封用のミシン目の配置の一例を示す本発明のバナナの包装体の1実施形態を示す正面図である。 開封用のミシン目の配置の他例を示す本発明のバナナの包装体の1実施形態を示す正面図である。 気泡シートの斜視図である。 気泡シートの縦断正面図である。 気泡シートの他例を示す縦断正面図である。 従来例を示す斜視図である。
符号の説明
1…底部 2…包装袋本体
3…挿入孔 4…突出孔
5…湾曲部 6…袋体
7…気泡シート 8…キャップフィルム
9…バックフィルム 10…燻蒸孔
11…キャップ 12…気泡部
13…延伸用フィルム 14…湾曲底
15…通気孔 16…開口
17…フラップ 18…開封用のミシン目

Claims (7)

  1. プラスチックフィルムの真空成形ロールを用いた成形により多数のキャップを形成した凹凸状キャップフィルムと、もう1枚の平坦状プラスチックフィルムをバックフィルムとしてキャップフィルムのキャップの底部に貼り合わされ、キャップ内に気体が密閉された多数の気泡部が形成されている気泡シートにより成形し、底部をバナナの湾曲に見合うように湾曲底にした袋体であり、通気孔を被包装体であるバナナの長さに対応して適宜間隔で並べたことを特徴とするバナナの包装体。
  2. 気泡シートによる袋体は、キャップフィルムのキャップ部を内側面とする請求項1記載のバナナの包装体。
  3. 袋体は、裏面をシール部分としたフラップを開口縁に設け、このフラップで開口を閉鎖する請求項1または請求項2記載のバナナの包装体。
  4. 袋体は、開封用のミシン目を一片側面に形成した請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のバナナの包装体。
  5. 袋体は、開封用の延伸用フィルムを気泡シートのバックフィルムに貼り合わせる請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のバナナの包装体。
  6. 気泡シートを構成するプラスチックフィルムの少なくとも1枚に、銀系抗菌剤を添加した請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のバナナの包装体。
  7. 気泡シートを構成するプラスチックフィルムの少なくとも1枚が光分解性・生分解性・ガスバリヤ性の熱可塑性樹脂組成物からなる請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のバナナの包装体。
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