JP2010098665A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】給電ラインから放射される漏れ電磁波の影響を低減できるアンテナ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】アンテナ装置1は、開口を有するホーン3と、ホーン3の奥部に配置され、ホーン3の開口方向に電磁波を放射するアンテナ基板(アンテナ部)2とから構成される。アンテナ基板2は、開口方向に平行に配置された誘電体基板20と、ダイポールアンテナ21と、給電ライン23とを有する。ダイポールアンテナ21は、誘電体基板20上に形成された一対の放射素子21a、21bからなる。給電ライン23は、ダイポールアンテナ21に電力を供給するものであって、誘電体基板20に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナ装置に関する。
従来から、例えばレーダー等に使用されるアンテナ装置として、パッチアンテナ(マイクロストリップアンテナ)装置が多く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
パッチアンテナ装置は、誘電体基板と、誘電体基板の一方の面に形成された薄膜導体からなるパッチと、誘電体基板の他方の面に形成されたグランドと、誘電体基板の前記一方の面に形成され、パッチの一端に連結されている薄膜導体からなる給電ラインとから構成されている。このようなパッチアンテナ装置では、給電ラインによりパッチに電力が供給されると、パッチから基板に直交する方向に電磁波が放射されるようになっている。
特開平5−206729号公報
しかしながら、上述したようなパッチアンテナ装置の場合、パッチと同じく基板上にある給電ラインから、この給電ラインを流れる電流により生じる電磁波(漏れ電磁波)が、誘電体基板に直交する方向に放射されている。従って、パッチから放射される電磁波の方向と、漏れ電磁波の方向とが同じであるため、パッチから放射される電磁波は、漏れ電磁波の影響を受けてしまい、設計通りの特性の電磁波を放射させることが困難であった。
そこで、本発明は、給電ラインから放射される漏れ電磁波の影響を低減できるアンテナ装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
請求項1のアンテナ装置は、開口を有するホーンと、このホーンの奥部に配置され、前記ホーンの開口方向に電磁波を放射するアンテナ部とを有するアンテナ装置であって、前記アンテナ部が、基板と、前記基板上に形成された一対の放射素子からなるダイポールアンテナと、前記ダイポールアンテナに給電する給電ラインと、を備えることを特徴とする。
給電ラインを介してダイポールアンテナに電力が供給されると、ダイポールアンテナから電磁波が放射される。通常、ダイポールアンテナは、一対の放射素子の配列方向に直交する方向への放射電力が最大となるように電磁波を放射する。ダイポールアンテナからホーンの開口方向に交差する方向に放射された電磁波の一部は、ホーンの内面で反射して、前記開口方向に向かう。そのため、前記開口方向に直交する方向のビーム幅が狭くなり、ダイポールアンテナから放射される電磁波の電力を前記開口方向に集中させることができる。
請求項2のアンテナ装置は、請求項1において、前記基板が、前記開口方向と平行に配置されており、前記給電ラインが、前記基板に形成されていることを特徴とする。
基板に形成された給電ラインからは、この給電ラインを流れる電流により生じる電磁波(漏れ電磁波)が、基板に直交する方向に放射される。基板は、ホーンの開口方向に平行に配置されているため、ダイポールアンテナから放射される電磁波の方向(ホーンの開口方向)と、給電ラインから放射される漏れ電磁波の方向とは直交している。そのため、ダイポールアンテナから放射される電磁波は、漏れ電磁波の影響を受けることがほとんどなく、アンテナ装置は、ほぼ設計通りの特性の電磁波を放射することができる。
請求項3のアンテナ装置は、請求項2において、前記ホーンが、前記開口を形成するホーン本体と、前記基板の前記給電ラインが形成された領域に対向して配置される金属製の第1板部と、前記第1板部に前記基板を介して対向配置される金属製の第2板部とを備え、前記第1板部と前記第2板部とが前記ホーン本体の基部に連結されていることを特徴とする。
この構成によると、金属製の第1板部と第2板部とは、基板の給電ラインが形成された領域を介して対向配置されているため、給電ラインから放射された漏れ電磁波を第1板部と第2板部との間に閉じ込めて、漏れ電磁波が外部に漏れるのを抑制することができる。また、給電ラインから放射された漏れ電磁波によって、第1板部と第2板部との間には電磁界が形成される。この電磁界による電磁波がホーン本体側に漏れる場合があるが、この電磁波は特定の指向性(電磁波の放射の角度と強度の関係)を有しておらず、様々な方向に徐々に漏れ出すため、ダイポールアンテナから開口方向に放射される電磁波にほとんど影響を及ぼさない。
請求項4のアンテナ装置は、請求項3において、前記基板が、前記第2板部に載設されることを特徴とする。この構成によると、基板を安定してホーンに設置することができる。
請求項5のアンテナ装置は、請求項3又は4において、前記ホーンが、前記第1板部と前記第2板部との間の隙間を塞ぐように、前記第1板部及び前記第2板部の前記開口方向とは反対側の端部に連結される金属製の第3板部を備えることを特徴とする。
この構成によると、第1板部と第2板部の前記開口方向とは反対側の端部の間が、金属製の第3板部により塞がれているため、給電ラインから放射された漏れ電磁波が、後方に漏れ出るのを確実に防止することができる。
請求項6のアンテナ装置は、請求項3〜5の何れかにおいて、前記第1板部と前記基板との間の隙間が、前記ダイポールアンテナから放射される電磁波の波長の1/10以上であることを特徴とする。
第1板部と基板との間の隙間が、波長の1/10よりも小さ過ぎる場合、第1板部と基板との間に生じる電磁界が強くなり、この電磁界の影響で、ダイポールアンテナに所望の電力を供給できなくなる。第1板部と基板との間の隙間を、波長の1/10以上とすることにより、第1板部と基板との間に生じる電磁界に起因してダイポールアンテナに所望の電力を供給できなくなるのを防止することができる。
請求項7のアンテナ装置は、請求項1〜6の何れかにおいて、前記給電ラインの少なくとも一部が、絶縁体で被覆されることを特徴とする。
給電ラインが絶縁体で被覆されていない場合、供給される電力がかなり大きいと、給電ラインとホーン等との間の電圧差が大きくなり、これらの間で放電が生じ、ダイポールアンテナに電力を供給できなくなる場合がある。給電ラインの少なくとも一部が、絶縁体で被覆されていることにより、給電ラインとホーン等との間で放電が生じるのを抑制できる。
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
本実施形態のアンテナ装置1は、例えば船舶用レーダーに用いられるものである。図1に示すように、アンテナ装置1は、開口を有するホーン3と、このホーン3の奥部に配置されるアンテナ基板(アンテナ部)2と、給電管4とから構成されている。
詳細については後述するが、図4に示すように、ホーン3は、開口を形成するホーン本体30と、このホーン本体30の基部に連結された2つの反射板31、32と、2つの反射板31、32の間に形成されたシールド部33とから構成されている。ホーン3は、その開口方向が、地表面に平行な方向に一致するように配置されている。図1に示すように、ホーン3の開口方向をz軸方向(又は前方向)、地表面に対して鉛直上向きの方向をx軸方向、x軸とy軸に直交する方向をy軸方向とする。
図4に示すように、アンテナ基板2は、シールド部33の後述する下板35に載設されている。図2及び図3に示すように、アンテナ基板2は、誘電体基板20と、誘電体基板20に形成された8つのダイポールアンテナ21と、誘電体基板20に形成された配線22とから構成されている。
誘電体基板20は、アンテナ基板2の外形を構成している。誘電体基板20は、y軸方向に長い長方形状の薄板部材であり、yz平面に平行に配置されている。
誘電体基板20の前端部には、8つのダイポールアンテナ21がy軸方向に等間隔に並んで配置されている。なお、本実施形態では、ダイポールアンテナ21の数を8つとしたが、この数に限定されるものではなく、1つであっても、8以外の複数の数であってもよい。
ダイポールアンテナ21は、銅箔などの薄膜導体からなり、誘電体基板20の表面にプリントによって形成されている。一般的に、このようなプリント形成されたダイポールアンテナ21は、平面ダイポールアンテナ又はプリントダイポールアンテナと呼ばれている。
各ダイポールアンテナ21は、z軸に平行な直線に関して対称に配置された2つの(一対の)放射素子21a、21bからなる。図5に示すように、放射素子21aは、誘電体基板20の上面に配置され、放射素子21bは、誘電体基板20の下面に配置されている。
放射素子21a、21bは、y軸方向に長い略長方形状に形成されている。放射素子21aのy軸のプラス側の端部と、放射素子21bのy軸のマイナス側の端部とは、誘電体基板20を介して対向している。放射素子21a、21bのy軸方向長さは、それぞれダイポールアンテナ21から放射される電磁波の波長λの1/4に設定されている。
通常、ダイポールアンテナの指向性(電磁波の放射の角度と強度の関係)は、2つの放射素子の配列方向に直交する方向への放射が最大となり、2つの放射素子の配列方向(本実施形態では、y軸のプラス方向及びマイナス方向)には放射がゼロとなる。
図2及び図3に示すように、配線22は、ダイポールアンテナ21の後方に形成されている。配線22は、ダイポールアンテナ21と同様に、銅箔などの薄膜導体からなり、プリントにより誘電体基板20の表面に形成されている。図5に示すように、配線22は、誘電体基板20の上面に形成された給電ライン23と、誘電体基板20の下面に形成されたグランド24とからなる。給電ライン23とグランド24とは、所謂マイクロストリップ線路を構成している。
グランド24は、グランド本体24aと8つの接続線24bとから構成されている。グランド本体24aは、誘電体基板20の下面の後側の略半分の領域に形成されている。接続線24bは、グランド本体24aからz軸方向に延びて形成されており、その先端は、放射素子21bのy軸のマイナス側の端部に連結されている。
給電ライン23は、y軸方向に延在する幹線23aと、幹線23aから分岐した8つの支線23bとから構成されている。幹線23aは、誘電体基板20の上面の後側の領域、即ち、グランド本体24aの裏側に形成されている。8つの支線23bは、それぞれ幹線23aから分岐してz軸方向に延在している。8つの支線23bは、y軸方向に等間隔で配置されている。支線23bの先端は、放射素子21aのy軸のプラス側の端部に連結されている。従って、支線23bと接続線24bとは誘電体基板20を介して対向配置されている。
幹線23aのy軸方向の中央には、給電部23cが形成されている。図1に示すように、給電部23cには、給電管4の後述する中心導体4aが接続されている。なお、本実施形態では、給電部23cは、幹線23aの中央部に設けられているが、幹線23aの端部に設けられていてもよい。
図3に示すように、幹線23a及び支線23bの幅は、一定ではなく変化している。幹線23a及び支線23bの幅を変化させることにより、8つのダイポールアンテナ21に供給される電力を調整している。
また、給電ライン23は、後述する隙間Dの大きさや供給する電力の大きさによっては、合成樹脂などの絶縁体で被覆されていることが好ましいが、絶縁体で被覆されていなくてもよい。
上述したように、ホーン3は、ホーン本体30と、2つの反射板31、32と、シールド部33とから構成されている。図1及び図6に示すように、ホーン3は、y軸方向にわたって断面形状がほぼ一定である。ホーン本体30、反射板31、32及びシールド部33のy軸方向長さは、ほぼ同じ長さで形成されている。ホーン3は、銅やアルミニウムなどの金属材料で形成されている。
図4に示すように、ホーン本体30は、アンテナ基板2の両面側に上下対称に配置された一対の板部材で構成されている。本実施形態では、ホーン本体30を構成する一対の板部材は、前方に向かうほど広がるように配置されているが、平行に配置されていてもよい。
2つの反射板31、32は、それぞれホーン本体30の基部に連結されている。2つの反射板31、32は、上下方向に並んで配置されており、それぞれz軸方向に直交している。
2つの反射板31、32の間には、アンテナ基板2が介在しており、反射板31、32は、ダイポールアンテナ21の後方に位置している。ダイポールアンテナ21と反射板31、32の前面とのz軸方向の距離A(図4参照)は、ダイポールアンテナ21から放射される電磁波の波長に応じて設定されている。具体的には、ダイポールアンテナ21から後方に放射され、反射板31、32で反射して前方に向かう電磁波の位相が、ダイポールアンテナ21から前方に放射された電磁波の位相に一致するように、距離Aは設定されている。
また、反射板31の下端部と、アンテナ基板2の上面との間には隙間Dが形成されており、反射板32の上端部は、アンテナ基板2の下面に当接している。反射板32の上下方向の長さは、アンテナ基板2がホーン本体30の上下方向中央に位置するように設定されている。
シールド部33は、2つの反射板31、32の間に、反射板31、32から後方に突出して形成されている。シールド部33は、上板(第1板部)34と、下板(第2板部)35と、後板(第3板部)36とから構成されている。
上板34の前端部は、反射板31の下端部に連結され、下板35の前端部は、反射板32の上端部に連結されている。即ち、上板34は反射板31を介してホーン本体30の基部に連結され、下板35は反射板32を介してホーン本体30の基部に連結されている。上板34及び下板35は、x軸に直交しており、アンテナ基板2を介して対向配置されている。
下板35の上面には、アンテナ基板2が載せられてネジ等で固定されている。詳細には、アンテナ基板2のグランド本体24aが形成されている部分が、下板35に載せられており、アンテナ基板2の前側の略半分は、ホーン本体30側に突出している。これにより、アンテナ基板2を安定してホーン3に固定することができる。また、下板35には、給電管4が挿通される貫通孔(図示省略)が形成されている。
上板34は、アンテナ基板2の給電ライン23が形成された領域に対向して配置されている。上板34とアンテナ基板2との間には隙間Dが形成されている。この隙間Dは、例えば、ダイポールアンテナ21から放射される電磁波の波長λの1/10〜1/2であることが好ましく、さらに好ましいのは、波長λの1/10〜1/3である。
後板36は、z軸に直交しており、上板34と下板35との間の隙間を塞ぐように、上板34及び下板35の後方端部に連結されている。
また、図6に示すように、上板34と後板36のy軸方向の中央部には、切欠部37が形成されている。切欠部37のy軸方向長さは、例えば、支線23bのy軸方向の配置間隔以下であることが好ましい。切欠部37が設けられていることにより、アンテナ基板2を下板35にネジ等で固定しやすい。なお、本実施形態では、切欠部37は、シールド部33のy軸方向中央部に1つだけ形成されているが、切欠部37の数及び形成位置は、これに限定されるものではない。
給電管4は、給電ライン23に電力を供給するためのものであって、ホーン3の支持柱を兼ねている。図4に示すように、給電管4は、上下方向に延在しており、下板35に形成された貫通孔(図示省略)に挿通されて、アンテナ基板2に連結されている。図示は省略するが、給電管4は、中心導体4aと、中心導体4aの外周に形成された空気層または誘電体層(図示省略)と、誘電体層の外周に形成された外導体(図示省略)とを備えている。中心導体4aは、誘電体基板20を貫通して給電部23cに接続されており、外導体(図示省略)は、グランド本体24aに接続されている。
本実施形態では、給電管4を下板35に貫通させて、アンテナ基板2の下面から、給電ライン23に電力を供給しているが、後板36(又は切欠部37)に給電管を貫通させて、アンテナ基板2の上面から、給電ライン23に電力を供給してもよい。この場合には、下板35の貫通孔(図示省略)は不要になる。
次に、アンテナ装置1の作用について説明する。
給電管4及び給電部23cを介して供給された電力は、幹線23aを伝播して、8つの支線23bにそれぞれ分岐された後、ダイポールアンテナ21に給電される。これにより、各ダイポールアンテナ21が励振され、電磁波が放射される。
なお、これは、給電部23cから給電されて各ダイポールアンテナ21から電磁波が送信される場合であるが、受信の場合には上記のルートの逆方向を辿る。即ち、各ダイポールアンテナ21により受信された電力は、給電ライン23を介して給電部23cに伝送される。
上述したように、通常、ダイポールアンテナは、2つの放射素子の配列方向(本実施形態では、y軸のプラス方向及びマイナス方向)への放射電力がゼロとなり、2つの放射素子の配列方向に直交する方向への放射電力が最大となるように電磁波を放射する。
ダイポールアンテナ21からアンテナ基板2に交差する方向に放射された電磁波の一部は、ホーン本体30の内側の面に反射して、前方に向かう。そのため、x軸方向のビーム幅が小さくなり、ダイポールアンテナ21から放射される電磁波の電力を前方に集中させることができる。
また、反射板31、32が、ダイポールアンテナ21の後方に配置されているため、ダイポールアンテナ21から後方に放射された電磁波は、反射板31、32で反射して、前方に向かう。従って、本来後方に放射される電磁波の電力を、前方に集中させることができる。
さらに、8つのダイポールアンテナ21は、y軸方向に並列配置されているため、8つのダイポールアンテナ21からそれぞれ放射される電磁波が合成されて、y軸方向のビーム幅が小さくなる。その結果、ダイポールアンテナ21から放射される電磁波の電力を前方に集中させることができる。
これらにより、アンテナ装置1から放射される電磁波の方向(主ビーム方向)は、前方(z軸方向)となっている。
このとき、ダイポールアンテナ21に電力を供給する給電ライン23は、誘電体基板20上に形成されているため、この給電ライン23を流れる電流により生じる電磁波(漏れ電磁波)が、誘電体基板20に直交する方向(x軸方向)に放射される。なお、漏れ電磁波は、特に、給電ライン23の分岐点(幹線23aと支線23bとの連結点)や、幅の変化している箇所で生じやすい。
誘電体基板20は、z軸方向に平行に配置されているため、ダイポールアンテナテナ基板2から放射される主ビームの方向(z軸方向)と、給電ライン23から放射される漏れ電磁波の方向とは直交している。そのため、ダイポールアンテナ21から放射される電磁波は、漏れ電磁波の影響を受けることがほとんどなく、アンテナ装置1は、ほぼ設計通りの特性の電磁波を放射することができる。
また、上述したように、上板34と下板35とは、アンテナ基板2の給電ライン23が形成された領域を介して対向配置されているため、給電ライン23から放射された漏れ電磁波を上板34と下板35との間に閉じ込めて、漏れ電磁波が外部に漏れるのを抑制することができる。また、給電ライン23から放射された漏れ電磁波によって、上板34と下板35との間には電磁界が形成される。この電磁界による電磁波がホーン本体30側に漏れる場合があるが、この電磁波は特定の指向性を有しておらず、様々な方向に徐々に漏れ出すため、ダイポールアンテナ21から前方に放射される電磁波にほとんど影響を及ぼさない。
また、上述したように、上板34及び下板35の後端部の間が、後板36によって塞がれているため、給電ライン23からの漏れ電磁波が、後方に漏れ出るのを確実に防止することができる。さらに、ダイポールアンテナ21から後方に放射された電磁波が、上板34とアンテナ基板2との間に進入した場合に、電磁波がそのまま上板34とアンテナ基板2との間を通過して、後方に漏れるのを防止することができる。
また、上述したように、シールド部33には、切欠部37が形成されている。そのため、切欠部37から、シールド部33内の漏れ電磁波が外部に放出してしまうように思えるが、後述するシミュレーションの結果からもわかるように、切欠部37のy軸方向長さが、支線23bの間隔以下程度であれば、漏れ電磁波が切欠部37から外部に漏れ出ることはほとんどなく、漏れ電磁波が外部に放出されるのを防止することができる。
但し、供給される電力が非常に大きい場合には、特に給電部23c付近の漏れ電磁波の電力が大きくなるため、切欠部37から漏れ電磁波が外部に放出される場合がある。これにより、シールド部33内の給電部23c付近の電磁界が弱まるため、漏れ電磁波の電磁界によって、ダイポールアンテナ21から前方に放射される電磁波が乱れるのを防止することができる。
上板34とアンテナ基板2との間の隙間Dが、波長λの1/10よりも小さ過ぎる場合、上板34とアンテナ基板2との間の電磁界が強くなり、この電磁界の影響で、ダイポールアンテナ21に所望の電力を供給できなくなる。そのため、上板34とアンテナ基板2との間の隙間を、波長λの1/10以上とすることにより、上板34とアンテナ基板2との間に生じる電磁界に起因してダイポールアンテナ21に所望の電力を供給できなくなるのを防止することができる。
また、上板34とアンテナ基板2との間の隙間D、即ち、反射板31の下端部とアンテナ基板2との間の隙間Dが、波長λの1/2よりも大き過ぎる場合、反射板31で反射される電磁波が、反射板32で反射される電磁波に比べてかなり少なくなってしまう。その結果、前方に放射される電磁波の指向性の、上下方向の対称性が崩れてしまう。そのため、反射板31とアンテナ基板2との間の隙間Dを、波長λの1/2以下にすることにより、前方に放射される電磁波の指向性の上下方向の非対称性の程度を、許容できる範囲に抑えることができる。
また、上板34とアンテナ基板2との間の隙間Dが、波長λの1/3よりも大きい場合、ダイポールアンテナ21から後方に放射された電磁波が、上板34とアンテナ基板2との間に進入しやすくなる。上板34とアンテナ基板2との間に進入した電磁波は、後板36で反射して前方に向かう。
この場合、ダイポールアンテナ21と後板36の前面とのz軸方向の距離B(図4参照)によっては、後板36で反射した電磁波が、ダイポールアンテナ21から前方に放射される電磁波の特性に悪影響を与える場合があるため、距離Bは波長λに応じて設定することが望ましい。具体的には、ダイポールアンテナ21から後方に放射され、上板34とアンテナ基板2との間を通過して、後板36で反射して前方に向かう電磁波の位相が、ダイポールアンテナ21から前方に放射された電磁波の位相に一致するように、距離Bを設定すればよい。
一方、上板34とアンテナ基板2との間の隙間Dを、電磁波の波長λの1/3以下にした場合、ダイポールアンテナ21から後方に放射された電磁波が、上板34とアンテナ基板2との間に進入しにくくなるため、距離Bを波長λに関わらず設定することができる。従って、電磁波の波長λを変える場合であっても、同じホーン3を用いることができる。
また、特に、供給される電力がかなり大きく、且つ、隙間Dが小さい場合、給電ライン23が絶縁体で被覆されていないと、給電ライン23と上板34又は反射板31の下端部との間での電圧差が大きくなり、これらの間で放電が生じて、ダイポールアンテナに給電できなくなる場合がある。このような放電が生じる可能性がある場合には、給電ライン23を絶縁体で被覆することが好ましい。これにより、給電ライン23と上板34等との間で放電が生じるのを抑制できる。
また、アンテナから放射される電磁波の電界成分の方向はこのアンテナを流れる電流の流れる方向に一致する。ダイポールアンテナ21を流れる電流の方向は主にy軸方向であるため、ダイポールアンテナ21から放射される電磁波は、電界成分の方向が地表面に平行な、所謂水平偏波が主となる。なお、電界成分の方向が地表面に直交する方向(x軸方向)である電磁波を垂直偏波という。通常、船舶用レーダーでは水平偏波が用いられる。電力の伝送効率を高めるには、アンテナから放射される主偏波の電力に対する、交差偏波(主偏波に直交する偏波)の電力の割合(交差偏波比)を抑えることが好ましい。
ここで、上述した特許文献1に記載されているようなパッチアンテナ装置では、本実施形態と同様に、地表面に平行な所定の方向(図1中のz軸方向に相当)に電磁波を放射させる場合、誘電体基板は、地表面に対して垂直に配置される。パッチは構造が方形であるため、電磁波を放射させる場合に電流が水平、垂直、斜め方向に流れる。そのため、パッチから放射される電磁波は水平方向が主成分であるが、垂直や斜め方向の成分も存在し、パッチから放射される電磁波の交差偏波比が悪くなってしまう。一方、本実施形態では、ダイポールアンテナ21はライン状の放射素子で形成されている。そのため、電磁波放射時に垂直や斜め方向の不要な成分が発生しにくく、交差偏波比を抑えることができる。
また、以上説明したアンテナ装置1では、ダイポールアンテナ21及び配線22(給電ライン23とグランド24)が、誘電体基板20にプリントにより形成されているため、ダイポールアンテナ21と配線22を1つの工程で形成することができ、ダイポールアンテナ21又は配線22が棒状の導体で構成される場合に比べて、製造が容易になるとともに、製造コストを低減できる。さらに、1つのアンテナ基板2にダイポールアンテナ21と配線22の両方が配置されていることにより、取り扱い性が向上し、ホーン3への取付けが容易になる。
なお、本実施形態では、シールド部33のy軸方向の両端は開口しているが、金属製の板部材によって閉じられていてもよい。これにより、給電ライン23から放射された漏れ電磁波が、外部に漏れるのをより確実に防止できる。さらに、ホーン本体30のy軸方向の両端も、金属製の板部材によって閉じられていてもよい。これにより、ダイポールアンテナ21から放射された電磁波が前方以外の方向に外部に放出されるのを抑制できる。
また、本実施形態では、アンテナ基板2は下板35に載せられてホーン3に固定されているが、アンテナ基板2を固定するための構成は、これに限定されない。例えば、アンテナ基板2の後端部を後板36に固定してもよい。この場合、下板35とアンテナ基板2との間に隙間を空けてもよい。さらに、反射板31、32の上下方向長さを同じにして、且つ、シールド部33の上下方向の中央部にアンテナ基板2を配置してもよい。これにより、ダイポールアンテナ21から後方に放射され、反射板31で反射される電磁波と、反射板32で反射される電磁波がほぼ同じになるため、前方に放射される電磁波の指向性が、上下方向に関してほぼ対称となる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。但し、前記第1実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を用いて適宜その説明を省略する。
本実施形態のアンテナ装置101は、シールド部の構成が第1実施形態と異なるが、他の構成は第1実施形態と同様である。図7に示すように、本実施形態のシールド部133は、上板134と、下板135と、2つの側板138、139とから構成される。側板138は、上板134と下板135のy軸のプラス側端部同士を連結している。側板139と、上板134及び下板135のy軸のマイナス側端部同士を連結している。
上板134とアンテナ基板2との間の隙間Dは、例えば、電磁波の波長λの1/10〜1/3が好ましい。また、上板134のz軸方向の長さは、少なくとも上板34が誘電体基板20の給電ライン23が形成されている領域に対向配置されるような長さであれば、特に限定されるものではない。
この構成のアンテナ装置101によると、前記第1実施形態と同様に、給電ライン23から放射された漏れ電磁波を上板134と下板135との間に閉じ込めて、漏れ電磁波が外部に漏れるのを抑制することができる。
また、上板134とアンテナ基板2との間の隙間Dを電磁波の波長λの1/3以下にすることにより、ダイポールアンテナ21から後方に放射された電磁波が上板134とアンテナ基板2との間に進入しにくくなるため、シールド部133の後端から電磁波が外部に放出されるのを抑制することができる。
前記第1実施形態のように後板36を設ける場合、誘電体基板20のz軸方向長さは、ダイポールアンテナ21から後板36までの距離B以下に設定する必要がある。一方、本実施形態では、後板を設けないため、誘電体基板20のz軸方向の長さは制限を受けない。
なお、本実施形態では、2つの側板138、139によって、上板134と下板135とを連結しているが、後板36を設けずに上板134と下板135とを連結する構成は、これに限定されるものではない。例えば、多数のスリットが形成された板部材によって、上板134と下板135の後端部を連結してもよい。また、例えば、上板134と下板135の後端部の間に、y軸方向に並んだ複数の支柱を配置して、上板134と下板135を連結してもよい。このように、上板134と下板135の後端部に連結用の部材を設ける場合、この連結用の部材とダイポールアンテナとのz軸方向の距離は、できるだけ長くすることが好ましい。誘電体基板20のz軸方向長さを設定しやすくなるからである。
以上、本発明の好適な実施形態として、第1実施形態及び第2実施形態を説明したが、上記の実施形態は以下のように変更して実施することができる。
1]前記第1実施形態及び前記第2実施形態では、ダイポールアンテナ21を構成する2つの放射素子21a、21bは、誘電体基板20の上面と下面にそれぞれ形成されているが、同一面上に形成されていてもよい。
2]前記第1実施形態及び前記第2実施形態では、給電ライン23は、誘電体基板20上に形成されているが、給電ライン23は誘電体基板20内に形成されていてもよい。具体的には、誘電体基板20が多層構造であり、層間に給電ライン23が形成されていてもよい。
3]前記第1実施形態及び前記第2実施形態では、配線22として、マイクロストリップ線路が用いられているが、配線22の種類は、これに限定されるものではない。例えば、配線として、グランドと給電ラインとが誘電体基板の同一面上に形成されるコプレーナ線路を用いてもよい。なお、このようなマイクロストリップ線路以外の伝送線路を配線22に用いた場合であっても、給電ラインからは、誘電体基板20に直交する方向に漏れ電磁波が放射される。
4]ホーン3は、シールド部33(133)を備えていなくてもよい。但し、この場合、アンテナ基板2をホーン3の奥部に固定するための固定部(下板35に相当)が必要となる。シールド部33(133)を設けない場合、給電ライン23から放射される漏れ電磁波は、外部に放出するものの、ダイポールアンテナ21から前方に放射される電磁波は、漏れ電磁波の影響を受けにくいという効果は得ることができる。
5]前記第1実施形態及び前記第2実施形態では、給電管4がホーン3の支持柱を兼ねているが、ホーン3を直接固定台などに取り付けてもよい。
また、前記第1実施形態の構成において、上板34とアンテナ基板2の間の隙間Dの大きさを変化させて、シミュレーションを行った。
図8及び図9は、それぞれ、隙間Dが波長λの1/4、1/2の場合の放射特性を示す。また、図10〜図12は、それぞれ、隙間Dが波長λの1/10、1/16、1/32の場合の放射特性を示す。
図8〜図12において、(a)はyz平面の指向性を示し、(b)はxz平面の指向性を示している。また、(a)、(b)において、黒色の線は、水平偏波(主偏波)成分の指向性を示し、灰色の線は、垂直偏波(交差偏波)成分の指向性を示している。また、(a)、(b)では、ダイポールアンテナ21を基準の位置としてz軸のプラス方向を0°としており、(a)の90°は、y軸のプラス方向を示し、(b)の90°は、x軸のプラス方向を示している。また、半径方向の軸は最大値を基準とした相対利得(単位:dB)を示している。なお、後述する図13〜図16も同様である。
シミュレーションの条件としては、ダイポールアンテナ21の数を20個とし、全てy軸方向に並列配置した。誘電体基板20は、誘電率を2.6、板厚を0.74mm、y軸方向長さを430mmとした。また、ホーン3は、x軸方向長さを86.06mm、z軸方向長さを81.68mm、y軸方向長さを430mmとし、ホーン本体30の開き角度は、垂直ビーム幅が25°程度となる角度に設定した。ダイポールアンテナ21と後板36の前面とのz軸方向の距離Bは、27mmとした。また、切欠部37は設けないものとした。
図8及び図9に示すように、隙間Dがλ/2、λ/4の場合とも、後方への放射が少なく、放射される電力の大部分が前方に集中している。但し、図9に示す隙間Dがλ/2の場合、xz平面の指向性の対称性が若干崩れている。これは、隙間Dが大きいほど、反射波31で反射された電磁波が、反射板32で反射される電磁波に比べて少なくなるためと考えられる。従って、前記第1実施形態の構成の場合、隙間Dはλ/2以下が好ましい。
図10に示すように、隙間Dがλ/10の場合の指向性は、λ/4の場合の指向性(図8参照)とほとんど同じである。また、図11に示すように、隙間Dがλ/16の場合、yz平面の指向性において−90°〜+90°の範囲でサイドローブ(主ビーム方向と異なる方向に発生する不要な放射)が増加している。これは、隙間Dが小さ過ぎるために、上板34と下板35との間の電磁界が強くなり、ダイポールアンテナ21に所望の電力を供給できなくなったためと考えられる。従って、前記第1実施形態の構成の場合、隙間Dはλ/10以上が好ましい。
また、シールド部33に後板36が設けられていない場合(前記第2実施形態の構成)について、隙間Dの大きさを変化させて、シミュレーションを行った。
図13及び図14は、それぞれ、隙間Dが波長λの1/4、1/2の場合の放射特性を示す。なお、シミュレーションの条件は、後板36が設けられていない点以外は、上記したシミュレーション条件と同様とした。
図8及び図13の結果から、隙間Dがλ/4の場合、後板36を設けても設けなくても、指向性がほとんど変化しないことがわかった。詳細には、後板36を設けない場合、後方への交差偏波(xz平面、yz平面とも)が若干増大するものの、主偏波はほとんど変化しない。
また、図9及び図14の結果から、隙間Dがλ/2の場合、後板36が設けられていないと、後方に放射される電磁波が増大することがわかった。
以上の結果より、隙間Dが大きい場合には、ダイポールアンテナ21から後方に放射された電磁波が、シールド部内に進入しやすくなるため、後板36を設けていないと、シールド部の後端から後方に放出してしまうことがわかった。
逆に、隙間Dが小さい場合は、ダイポールアンテナ21から放射された電磁波はほとんどシールド部内に進入しないため、たとえ後板36を備えていなくても、シールド部の後端から外部に放出しにくくなることがわかった。
なお、シミュレーション結果は省略するが、隙間Dがλ/3の場合も、後板36を設けても設けなくても、指向性にほとんど変化はなかった。従って、後板36を設けない場合、後方へ電磁波が放出されるのを防止するには、隙間Dは、λ/3以下にすることが好ましい。
また、シールド部33に切欠部37を設けた場合について、シミュレーションを行った。さらに、上板34を設けない場合についてもシミュレーションを行った。
図15は、切欠部37を設けた場合の放射特性を示す。切欠部37の数は3つとし、3つの切欠部37の位置は、シールド部33のy軸方向の端部から全長の1/4、2/4、3/4の位置とした。切欠部37のy軸方向長さは、20mmとした。なお、この切欠部37の長さは、支線23bの間隔である21.67mmより短い。図16は、上板34を設けず、後板36を設けた場合の放射特性を示す。なお、シミュレーションの条件は、隙間Dをλ/4とし、それ以外は上記したシミュレーション条件と同様とした。
図8及び図16の結果から、上板34を設けない場合、xz平面の指向性において、後ろ斜め上方(約100〜180°の範囲)に放射される電磁波が増大することがわかった。
また、図8及び図15の結果から、切欠部37を設けても設けなくても、指向性はほとんど変化しないことがわかった。
以上の結果より、上板34は、シールド部33内の電磁波が外部へ放出するのを防止するには必要であるが、上板34に切欠部37程度の隙間が生じていても、そこからシールド部33内の電磁波が外部に漏れ出ることはほとんどないことがわかった。
なお、シミュレーション結果は省略するが、切欠部37の数を1つとした場合、及び、2つとした場合にも、切欠部37を設けない場合と指向性がほぼ同じとなった。
本発明の第1実施形態に係るアンテナ装置の斜視図である。 アンテナ基板の斜視図である。 (a)はアンテナ基板の平面図であり、(b)はアンテナ基板の底面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図4の部分拡大図である。 アンテナ装置の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るアンテナ装置の斜視図である。 本発明のアンテナ装置の指向性を示すグラフである。 本発明のアンテナ装置の指向性を示すグラフである。 本発明のアンテナ装置の指向性を示すグラフである。 本発明のアンテナ装置の指向性を示すグラフである。 本発明のアンテナ装置の指向性を示すグラフである。 本発明のアンテナ装置の指向性を示すグラフである。 本発明のアンテナ装置の指向性を示すグラフである。 本発明のアンテナ装置の指向性を示すグラフである。 本発明のアンテナ装置の指向性を示すグラフである。
符号の説明
1、101 アンテナ装置
2 アンテナ基板(アンテナ部)
3、103 ホーン
4 給電管
20 誘電体基板
21 ダイポールアンテナ
21a、21b 放射素子
22 配線
23 給電ライン
23a 幹線
23b 支線
24 グランド
24a グランド本体
24b 接続線
30 ホーン本体
31、32 反射板
33、133 シールド部
34、134 上板(第1板部)
35、135 下板(第2板部)
36 後板(第3板部)
37 切欠部
138、139 側板

Claims (7)

  1. 開口を有するホーンと、このホーンの奥部に配置され、前記ホーンの開口方向に電磁波を放射するアンテナ部とを有するアンテナ装置であって、
    前記アンテナ部が、
    基板と、
    前記基板上に形成された一対の放射素子からなるダイポールアンテナと、
    前記ダイポールアンテナに給電する給電ラインと、
    を備えることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記基板が、前記開口方向と平行に配置されており、
    前記給電ラインが、前記基板に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記ホーンが、
    前記開口を形成するホーン本体と、
    前記基板の前記給電ラインが形成された領域に対向して配置される金属製の第1板部と、
    前記第1板部に前記基板を介して対向配置される金属製の第2板部とを備え、
    前記第1板部と前記第2板部とが前記ホーン本体の基部に連結されていることを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記基板が、前記第2板部に載設されることを特徴とする請求項3に記載のアンテナ装置。
  5. 前記ホーンが、
    前記第1板部と前記第2板部との間の隙間を塞ぐように、前記第1板部及び前記第2板部の前記開口方向とは反対側の端部に連結される金属製の第3板部を備えることを特徴とする請求項3又は4に記載のアンテナ装置。
  6. 前記第1板部と前記基板との間の隙間が、前記ダイポールアンテナから放射される電磁波の波長の1/10以上であることを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載のアンテナ装置。
  7. 前記給電ラインの少なくとも一部が、絶縁体で被覆されることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のアンテナ装置。
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