JP2010098412A - ストリップライン共振器およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のストリップライン共振器では、十分なQ値が得られていなかった。
【解決手段】グランド電極11と、誘電体シート12を挟んでこのグランド電極11と対向するストリップライン電極13とを備え、ストリップライン電極13のグランド電極11と対向する面はほぼ平面であり、ストリップライン電極13のグランド電極11とは反対側の面は周囲がなだらかな形状にしたもので、これによりストリップライン共振器のQ値を向上させることができる。
【選択図】図1
【解決手段】グランド電極11と、誘電体シート12を挟んでこのグランド電極11と対向するストリップライン電極13とを備え、ストリップライン電極13のグランド電極11と対向する面はほぼ平面であり、ストリップライン電極13のグランド電極11とは反対側の面は周囲がなだらかな形状にしたもので、これによりストリップライン共振器のQ値を向上させることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は通信機器等に使用されるストリップライン共振器およびその製造方法に関するものである。
ストリップライン共振器を用いてフィルタを構成する場合、低損失化が重要なファクターとなるが、これを達成するためにはストリップライン共振器のQ値を向上させることが不可欠となる。ストリップライン共振器のQ値を劣化させる要因の一つに電極の抵抗がある。直流的な抵抗は、電極の厚さを厚くすると下げることができるが、ストリップライン共振器として使われるような高周波領域では表皮効果による影響が大きくなるため、電極を厚くしても改善することができなくなる。これに対して、従来のストリップライン共振器では図2のように、グランド電極1に対し誘電体シート2を挟んで平行に設けたストリップライン電極3aに対して、異なる平面にさらにストリップライン電極3bを設け、これらを相互にビア4で接続することにより表皮効果による影響を低減することが行なわれている。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば特許文献1が知られている。
特開平11−234006号公報
しかしながら、ビア接続により電流が電極の尖っている部分に集中しやすく、このために十分にQ値を改善することができていなかった。これに対し本発明は、さらにQ値を改善することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、グランド電極と、誘電体シートを挟んでこのグランド電極と対向するストリップライン電極とを備え、ストリップライン電極のグランド電極と対向する面はほぼ平面であり、ストリップライン電極のグランド電極とは反対側の面は周囲がなだらかな形状になるようにしたものであり、このようにすることによりストリップライン共振器が使用される高周波領域においても、電極の抵抗値が大きくなることを防ぎ、ストリップライン共振器のQ値をさらに良くすることができる。
本発明によると、ストリップライン電極の実効的な抵抗値を下げ、ストリップライン共振器のQ値を向上させることができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の一実施の形態におけるストリップライン共振器について、図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の一実施の形態におけるストリップライン共振器について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態におけるストリップライン共振器の断面図である。図1において、誘電体シート12を挟んでグランド電極11とストリップライン電極13が対向している。誘電体シート12は、セラミック粉末にガラスをまぜ、低温で焼結するようにした低温焼結セラミック材からなり、グランド電極11およびストリップライン電極13には銀を用いている。
ここでストリップライン電極13のグランド電極11と対向している面は、グランド電極11に対してほぼ平行であり、ほぼ平坦になっている。ここでほぼ平行、ほぼ平坦とは、セラミックシート材を積層して焼結してできる程度をいう。ストリップライン共振器では、分布定数型になり、グランド電極11とストリップライン電極13との間の静電容量は場所によって変動しないのが望ましいため、ストリップライン電極13のグランド電極11と対向している面をほぼ平面としている。
一方ストリップライン電極13のグランド電極11とは反対側の面は、静電容量を作らないため、平面である必要はない。そこでこの面を周囲がなだらかな形状にすることにより、表面積を増やすとともに、角をなくし、電流の集中による損失を低減させ、ストリップライン共振器としてのQ値を向上させることができるものである。
さらに、ストリップライン電極13はその中に誘電体層が設けられ、この誘電体層はストリップライン電極の材料で完全に覆われているようにすることが望ましい。このようにすることによりストリップライン電極13の表面積を増やすことができ、表皮効果による抵抗の増大を防ぐことができ、さらにストリップライン共振器としてのQ値を向上させることができる。
次にその製造方法について説明する。まず通常の方法で、誘電体シート12を挟んでグランド電極11とストリップライン電極下部13aを形成する。次にストリップライン電極下部13aの上に、スクリーン印刷を用いて誘電体層14を印刷する。ここで誘電体層14には、粘度が350Pa・sより低いガラスペーストを用い、この印刷する範囲をストリップライン電極下部13aの内側とする。
そのあと所定の温度で誘電体層14を仮硬化させる。このようにしてストリップライン電極下部13aの上に周囲がなだらかな形状をした誘電体層14を形成することが出来る。
次に誘電体層14およびストリップ電極下部13aの上にストリップ電極上部13bを形成する。このようにすることにより、ストリップ電極上部13bの形状は誘電体層14の上面とほぼ同じ形状となり、周囲がなだらかな形状となる。
以上のようにしてストリップライン電極13は、誘電体層14を完全に囲い、ストリップライン電極13のグランド電極11と対向する面はほぼ平面であり、グランド電極11とは反対側の面は周囲がなだらかな形状とすることができる。
本発明のストリップライン共振器は、ストリップライン電極の実効的な抵抗値を下げ、ストリップライン共振器のQ値を向上させることができ、フィルタ等の高周波デバイスに広く適用することができる。
11 グランド電極
12 誘電体シート
13 ストリップライン電極
13a ストリップ電極下部
13b ストリップ電極上部
14 誘電体層
12 誘電体シート
13 ストリップライン電極
13a ストリップ電極下部
13b ストリップ電極上部
14 誘電体層
Claims (3)
- グランド電極と、誘電体シートを挟んでこのグランド電極と対向するストリップライン電極とを備え、前記ストリップライン電極の前記グランド電極と対向する面はほぼ平面であり、前記ストリップライン電極の前記グランド電極とは反対側の面は周囲がなだらかな形状になっているストリップライン共振器。
- ストリップライン電極の中に誘電体層が設けられ、前記誘電体層は前記ストリップライン電極の材料で完全に覆われている請求項1記載のストリップライン共振器。
- 誘電体シートにグランド電極となる電極を形成する工程と、誘電体シートを挟んで前記グランド電極と対向するストリップ電極下部を形成する工程と、前記ストリップ電極下部の上に誘電体層を印刷する工程と、前記誘電体層および前記ストリップ電極下部の上にストリップ電極上部を形成する工程とを備えたストリップライン共振器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008265988A JP2010098412A (ja) | 2008-10-15 | 2008-10-15 | ストリップライン共振器およびその製造方法 |
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JP2008265988A JP2010098412A (ja) | 2008-10-15 | 2008-10-15 | ストリップライン共振器およびその製造方法 |
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ID=42259806
Family Applications (1)
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JP2008265988A Pending JP2010098412A (ja) | 2008-10-15 | 2008-10-15 | ストリップライン共振器およびその製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2010098412A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5700187B2 (ja) * | 2013-02-13 | 2015-04-15 | 株式会社村田製作所 | 高周波信号伝送線路、電子機器及び高周波信号伝送線路の製造方法 |
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2008
- 2008-10-15 JP JP2008265988A patent/JP2010098412A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5700187B2 (ja) * | 2013-02-13 | 2015-04-15 | 株式会社村田製作所 | 高周波信号伝送線路、電子機器及び高周波信号伝送線路の製造方法 |
US9608304B2 (en) | 2013-02-13 | 2017-03-28 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | High-frequency signal transmission line, electronic device and manufacturing method of high-frequency signal transmission line |
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