JP2010095888A - 内外双方向開閉自在の扉及びその扉用錠 - Google Patents

内外双方向開閉自在の扉及びその扉用錠 Download PDF

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Abstract

【課題】 押開きによって簡単に出入りができる内外双方向開閉自在の門扉を提供する。
【解決手段】 支柱10にキャッチャー30を,扉体20の戸先にプッシャー40をそれぞれ配置して,キャッチャー30に収納して突出方向に個別に付勢した内外一対のラッチボルト33によって扉体20の戸先を,その内外見付面を挟持するように保持して施錠状態とする一方,プッシャー40に収納した同じく内外一対の押圧部材43を,レバーハンドル45の開操作に連動して同時に突出してラッチボルト33を押圧没入し,扉体20を支柱10からずらすようにして開成する。開成した扉体20を押せば,その戸先がラッチボルト33のそれぞれ外側に向いたテーパー面に対接して,これを没入し,他方の突出したラッチボルト33を戸当りとして定位置に復帰した後,没入したラッチボルト33が突出するから,施錠動作なく再度の施錠状態とできる。
【選択図】 図1

Description

本発明は,ドア,門扉等の内外双方向開閉自在の扉に関し,またこれに用いる扉用錠に関する。
この種の内外双方向開閉自在の扉として,扉体の内外を問わずにその押開きによって可及的容易な開閉を可能とすることによって,その使い勝手を向上した下記特許文献記載の門扉を提案済であり,このとき該内外方向開閉自在の扉は,ヒンジの軸心と門扉の吊元側に位置する吊元框の内外方向中心線を同一線上に位置するように,吊元側の吊支持を門扉厚さの内外中央位置において行なうようにしたものとし,その扉用のロック装置は,例えば内側の施開錠操作によって,支柱乃至両開き一方設置のフックにアームを掛け止める内掛け錠とされている。
一方,扉の錠は,門扉においては,一般に内掛け錠,空錠等を用いることが多いが,ドアにあっては空錠,グレモン錠,面付錠,シリンダー錠等も広く用いられている。
特願2007−220995号
この場合,該門扉は,内外いずれかの位置から単に扉体を押せばその押開きの開成を行なうことができるから,出入りを容易化して,例えば車椅子使用者,その介助者,身体障害者,高齢者等を含めて,門扉を出入りする者にとって,従来の門扉の出入りに比して,使い勝手を向上したものとすることが可能となる。
しかし乍ら,該門扉は,上記内掛け錠を用いるものとされているから,出入りに際して,開錠,扉体の開成(開放といってもよい),門扉の通過,扉体の閉成(閉鎖といってもよい),施錠の動作を行なう必要があり,上記使い勝手が向上したとはいえ,なお出入りに際して煩雑な作業が残っていることになる。
本発明はかかる事情に基づいてなされたもので,その解決課題とするところは,扉体の双方向開閉を前提として,更に極く容易な出入りをなし得るようにした双方向開閉自在の扉を提供するにあり,またこれに好適に使用し得るようにした該双方向開閉自在の扉用錠を提供するにある。
上記課題に沿って本発明は,戸先側の枠乃至支柱に配置したキャッチャーと,扉体戸先に配置したプッシャーとを備え,キャッチャーが有する内外一対の常時付勢突出する個別突没自在の押圧部材によって扉体戸先を保持することによって扉体を閉成状態とする一方,プッシャーが有する内外一対にしてハンドル操作に連動して同時に突出する押圧部材によって,上記内外一対の押圧部材を強制的に同時に押圧没入することにより,扉体の回動開成を許容し,該扉体を任意の内外一方に向けて押開き開成し得るようにし,また扉体の回動閉成に伴う扉体戸先の接触押圧により,上記個別突没自在とした一方の突没部材を強制的に没入するとともに付勢突出した他方の突没部材を戸当ストッパー兼用とすることによって扉体戸先を定位置に導入し,該他方の突没部材と再度付勢突出した上記一方の突没部材間に扉体戸先を保持するようにして,ハンドル操作による開錠,該開錠時の押開きによる内外一方に向けた扉体の開成,出入り後の,例えば扉体を押す如くに,簡易な閉成の動作によって,施錠の動作をすることなく扉体を自動的に閉成して,その出入りを極く容易になし得るようにしたものであって,即ち請求項1に記載の発明を,扉体戸先側に向けて常時付勢突出することによって扉体戸先の挟持状保持を自在とし且つ扉体閉成回動の戸先接触による個別の押圧没入を自在とした内外一対の突没部材を具備して戸先側の枠乃至支柱に配置したキャッチャーと,上記扉体のハンドル操作に連動して扉体戸先から同時突出することによって上記キャッチャーにおける内外一対の突没部材の同時の押圧没入を自在とした内外一対の押圧部材を具備して扉体戸先側に配置したプッシャーとを備えてなることを特徴とする内外双方向開閉自在の扉としたものである。
請求項2に記載の発明は,上記に加えて,ラッチボルト片側のテーパー面を内外方向外側に向けて配置し,該テーパー面を上記扉体戸先の回動接触部位とし,内外方向内側を,上記戸当ストッパー兼用の扉体戸先の保持部位とすることによって,ラッチボルトを押圧部材として使用して,扉体戸先の保持と扉体の自動的な閉成を確実になし得るものとするように,これを,上記突没部材を,ラッチボルトによるものとし,そのテーパー面を内外方向外側に向けて配置して上記扉体閉成回動の戸先接触による個別没入を自在とするとともにその内側を上記扉体戸先の保持部位としてなることを特徴とする請求項1に記載の内外双方向開閉自在の扉としたものである。
請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,押圧部材を常時付勢没入の状態として,ハンドル操作時を除いて,押圧部材が突没部材を押圧することによる扉体戸先の保持の不完全乃至不能を防止したものとするように,これを,上記プッシャーにおける内外一対の押圧部材を,ハンドルの復帰方向付勢力によって常時没入方向に付勢してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の内外双方向開閉自在の扉としたものである。
請求項4に記載の発明は,同じく上記に加えて,プッシャーの押圧部材を,押圧機能を確保しながら可及的に外観のよいものとするように,これを,上記プッシャーにおける内外一対の押圧部材を,扉体戸先の内外双方の見付面に配置したプレート部材によるものとしてなることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の内外双方向開閉自在の扉としたものである。
請求項5に記載の発明は,同じく上記に加えて,扉体戸先の吊支持を,戸先枠又は戸先支柱の中心を通る線上に位置するようにして,扉体の閉成時にその戸先の空隙が拡大するのを防止して,可及的に外観のよい納まりを確保し得るものとするように,これを,上記吊元側の枠乃至支柱に対する扉体の吊支持を,該扉体の厚さ方向内外中央位置において行ってなることを特徴とする請求項1,2,3又は4に記載の内外双方向開閉自在の扉としたものである。
請求項6に記載の発明は,同じく上記に加えて,扉体の閉成に際して,該扉体を他の錠によって施錠し,夜間等必要な時の防犯性を確保し得るものとするように,これを,上記キャッチャー及びプッシャーに加えて,これらの間又はこれらと別にデッドボルト錠,内掛け錠等の内側操作の錠を追加的に備えてなることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5に記載の内外双方向開閉自在の扉としたものである。
請求項7に記載の発明は,同じく上記に加えて,上記戸先側の枠乃至支柱に対するキャッチャー及び扉体戸先に対するプッシャーの各配置を,可及的簡易に確実に作動するものとするように,これを,上記キャッチャーを,上記戸先側の枠乃至支柱の内外双方の見付面に添設配置し,プッシャーを上記扉体戸先の内外双方の見付面に添設配置してなることを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6に記載の双方向開閉自在の扉としたものである。
請求項8に記載の発明は,同じく上記に加えて,上記戸先側の枠乃至支柱と扉を備えた片開きの扉に代えて,両開きの扉の各戸先間に適用して,該両開き扉を可及的容易な扉体の出入りを可能とするものとするように,これを,戸先側の枠乃至支柱に配置したキャッチャーを,両開き一方の扉に配置し,上記扉体に配置したプッシャーを,両開き他方の扉に配置してなることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6又は7に記載の双方向開閉自在の扉としたものである。
請求項9に記載の発明は,双方向開閉自在の扉に適用するに好適な錠を提供するように,これを,常時扉体戸先側に向けて付勢突出することによって扉体戸先の挟持状保持を自在とし且つ扉体閉成回動の戸先接触による個別没入を自在とした内外一対の突没部材を具備して戸先側の枠乃至支柱配置用のキャッチャーと,上記扉体のハンドル操作に連動して扉体戸先から同時突出することによって上記キャッチャーにおける内外一対の突没部材の同時押圧没入を自在とした内外一対の押圧部材を具備して扉体戸先配置用の開錠操作連動のプッシャーとを備えてなることを特徴とする内外双方向開閉自在の扉用錠としたものである。
請求項10に記載の発明は,上記に加えて,上記キャッチャー及びプッシャーを,該双方向開閉自在の扉の見付面に添設固定するものとするとともにその添設固定を外観よくなし得るものとするように,これを,上記キャッチャー及びプッシャーを,戸先側の枠乃至支柱又は扉体の内外見付面に添設固定するそれぞれ一対のハウジングと,該ハウジングに配置した上記突没部材又は押圧部材とを備えて形成してなることを特徴とする請求項9に記載の内外方向開閉自在の扉用錠としたものである。
本発明は,これらをそれぞれ発明の要旨として,上記課題解決の手段としたものである。
なお本発明においてハンドルとは,例えば,レバーハンドル錠のレバーハンドル,プッシュプル錠のグリップ,握り玉錠の握り玉等を含む,扉体の開閉操作に際して錠の手握り操作を行なう操作部位を意味するように用いる。
本発明は以上のとおりに構成したから,請求項1に記載の発明は,戸先側の枠乃至支柱に配置したキャッチャーと,扉体戸先に配置したプッシャーとを備え,キャッチャーが有する内外一対の常時付勢突出する個別突没自在の押圧部材によって扉体戸先を保持することによって扉体を閉成状態とする一方,プッシャーが有する内外一対にしてハンドル操作に連動して同時に突出する押圧部材によって,上記内外一対の押圧部材を強制的に同時に押圧没入することにより,扉体の回動開成を許容し,該扉体を任意の内外一方に向けて押開き開成し得るようにし,また扉体の回動閉成に伴う扉体戸先の接触押圧により,上記個別突没自在とした一方の突没部材を強制的に没入するとともに付勢突出した他方の突没部材を戸当ストッパー兼用とすることによって扉体戸先を定位置に導入し,該他方の突没部材と再度付勢突出した上記一方の突没部材間に扉体戸先を保持するようにして,ハンドル操作による開錠,該開錠時の押開きによる内外一方に向けた扉体の開成,出入り後の,例えば扉体を押す如くに,簡易な閉成の動作によって,施錠動作をすることなく扉体を自動的に閉成して,出入りを可及的容易になし得るようにした内外双方向開閉自在の扉を提供することができる。
請求項2に記載の発明は,上記に加えて,ラッチボルト片側のテーパー面を内外方向外側に向けて配置し,該テーパー面を上記扉体戸先の回動接触部位とし,内外方向内側を,上記戸当ストッパー兼用の扉体戸先の保持部位とすることによって,ラッチボルトを押圧部材として使用して,扉体戸先の保持と扉体の自動閉成を確実になし得るものとすることができる。
請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,押圧部材を常時付勢没入の状態として,ハンドル操作時を除いて,押圧部材が突没部材を押圧することによる扉体戸先の保持の不完全乃至不能を防止したものとすることができる。
請求項4に記載の発明は,同じく上記に加えて,プッシャーの押圧部材を,押圧機能を確保しながら可及的に外観のよいものとすることができる。
請求項5に記載の発明は,同じく上記に加えて,扉体戸先の吊支持を,戸先枠又は戸先支柱の中心を通る線上に位置するようにして,扉体の閉成時にその戸先の空隙が拡大するのを防止して,可及的に外観のよい納まりを確保し得るものとすることができる。
請求項6に記載の発明は,同じく上記に加えて,扉体の閉成に際して,該扉体を他の錠によって施錠し,夜間等必要な時の防犯性を確保し得るものとすることができる。
請求項7に記載の発明は,同じく上記に加えて,上記戸先側の枠乃至支柱に対するキャッチャー及び扉体戸先に対するプッシャーの各配置を,可及的簡易に確実に作動するものとすることができる。
請求項8に記載の発明は,同じく上記に加えて,上記戸先側の枠乃至支柱と扉を備えた片開きの扉に代えて,両開きの扉の各戸先間に適用して,該両開き扉を可及的容易な扉体の出入りを可能とするものとすることができる。
請求項9に記載の発明は,双方向開閉自在の扉に適用するに好適な錠を提供することができる。
請求項10に記載の発明は,上記に加えて,上記キャッチャー及びプッシャーを,該双方向開閉自在の扉の見付面に添設固定するものとするとともにその添設固定を外観よくなし得るものとすることができる。
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば,Aは,本例にあって片開き門扉とした内外双方向開閉自在の扉であり,該片開き門扉Aは,戸先側の支柱10及び図示省略の吊元側の支柱と,該吊元側の支柱に吊り支持した扉体20を備え,上記吊元側の支柱に対する扉体20の吊支持は,これを,該扉体20の厚さ方向内外中央位置において行った,アルミ押出材製のものとしてある。
このとき該片開き門扉Aは,扉体20戸先側に向けて常時付勢突出することによって扉体20戸先の挟持状保持を自在とし且つ扉体20閉成回動の戸先接触による個別の押圧没入を自在とした内外一対の突没部材33を具備して戸先側の支柱10に配置したキャッチャー30と,上記扉体20のハンドル45操作に連動して扉体20戸先から同時突出することによって上記キャッチャー30における内外一対の突没部材33の同時の押圧没入を自在とした内外一対の押圧部材43を具備して扉体20戸先側に配置したプッシャー40とを備えたものとしてあり,本例にあってキャッチャー30及びプッシャー40は,これらを,戸先側の支柱10又は扉体20の内外見付面に添設固定するそれぞれ一対のハウジング31,41と,該ハウジング31,41に配置した上記突没部材33又は押圧部材43とを備えたものとし,また上記プッシャー40における内外一対の押圧部材43は,これを,ハンドル45の復帰方向付勢力によって常時没入方向に付勢してある。
本例にあってキャッチャー30及びプッシャー40は,それぞれ見付面に対して個別に設置するようにした上記内外一対のハウジング31,41と,該ハウジング31,41に配置した上記突没部材33又は押圧部材43を備えて形成したものとしてある。このとき本例のキャッチャー30の一対のハウジング31は,戸先側に開口し,突没部材33のスライドガイドを兼用する収納部32を備えたものとし,それぞれ裏面を対接面として,例えばネジ等適宜の固定手段によって,該対接面を,上記戸先側の支柱10の内外の各見付面に対接して,その添設固定を行ってあり,該添設固定は,該一対のハウジング31を,その戸先側の支柱10における高さ方向及び内外方向に同一位置をなすように行なってある。
本例のキャッチャー30における突没部材33は,これを,ラッチボルトによるものとし,そのテーパー面を内外方向外側に向けて配置して上記扉体20閉成回動の戸先接触による個別没入を自在とするとともにその内側を上記扉体20戸先の保持部位34としたものとしてある。即ちラッチボルトは,市販のラッチ錠用のものを用いて,上記ハウジング31の収納部32に,その開口を突没ガイドとするように収納し,例えばコイルスプリングによる内蔵の圧縮バネ35によって,該ハウジング31から,テーパー面を内外方向外側に露出し,扉体見付面を挟持状に保持する保持部位34を内外方向内側に対向するように,扉体20の戸先側に向けて常時突出するように付勢してある。
該キャッチャー30の添設固定は,上記戸先側の支柱10における内外の見付面に,突没部材33を収納した各ハウジング31を,該支柱10の高さ方向に内外同一位置をなすように,その位置を調製して配置してあり,このとき本例の戸先側の支柱10は,その断面形状を凸字状として,その扉体20側の見込面の中間を扉体側に部分的に突出することによって扉体20と同一見込幅乃至これよりやや幅広とした中間突条11を突出することによって受入段部を形成し,該受入段部に各ハウジング31を配置してあり,これによって該ハウジング31が,支柱10から内外方向に突出して外観を損なうのを防止するとともに幅広の見込面を有する支柱10と,幅狭の見込面を有する扉体20における見込方向の寸法差を吸収することによって,その突没部材33が扉体20戸先の見付面を挟持状に保持し得るようにしてある。
一方,本例のプッシャー40における一対のハウジング41は,戸先側の支柱10側に開口し,押圧部材43のスライドガイドを兼用する収納部42を備えたものとし,同じくそれぞれ裏面を対接面として,同様にネジ等適宜の固定手段によって,該対接面を,扉体20戸先,例えば縦框21内外の各見付面に対接して,その添設固定を行ってあり,該添設固定は,該縦框21における高さ方向及び内外方向に同一位置をなし且つ上記キャッチャー30の突没部材33の高さ位置に押圧部材43の位置を合せるように行なってある。本例におけるハウジング41は,ハンドル45を扉体20に固定する内外一対のハンドル固定プレートと兼用し,該ハンドル固定プレートに収納部42を形成し,該収納部42にそれぞれ押圧部材43を収納するようにし,これによって,ハンドル固定プレートに加えて更にハウジングを配置することによる外観の煩雑さを解消し,ハンドル45操作との押圧部材43の連動を可及的簡易になし得るようにしてある。
即ち,本例にあってハンドル45は,これをレバーハンドルによるものとしてあり,該レバーハンドルは,例えば扉体20戸先,本例にあっては縦框21に設置したハンドル固定プレートに回転軸46を回転自在に軸支し,該回転軸46の内外両端に内外一対のレバーハンドル45を固定したものとしてあり,このとき該レバーハンドル45は,ハンドル固定プレートと回転軸46から突出した係止杆47との間に圧縮バネ44を介設することによって付勢して,上記縦框21長手方向に直交するように水平配置を常態とするようにしてあり,従ってレバーハンドル45を下向きに回動して扉体20の開操作を行なうことによって,上記内外一対の押圧部材43をハウジング41から同時に突出させる一方,ハンドル45から手を離すことによって上記圧縮バネ44によって水平配置の常態に復帰するようにしてあり,このとき押圧部材43のハンドル45操作への連動は,上記回転軸46と押圧部材43の後端との間をリンクバー48によって連結して,該リンクバー48によって上記レバーハンドル45の開操作による回転軸46の回転運動を押圧部材43の直線運動に変換して,該押圧部材43をハウジングから戸先側の支柱10に向けて水平方向に突出し,また開操作後の手離しによるレバーハンドル45の上記圧縮バネ44による復帰方向への付勢力によって該押圧部材43を逆方向に引寄せてハウジング41内に没入するようにしてある。
本例のプッシャー40における内外一対の押圧部材43は,これを,扉体20戸先の内外双方の見付面に配置した,例えば金属製のプレート部材によるものとしてあり,本例にあって該押圧部材43は,上記ハンドル固定プレートにおけるレバーハンドル45の回転軸46の軸支位置より下方に位置するように,ハウジング41の収納部に収納してある。
このように形成した本例の門扉Aは,上記戸先側の支柱10に配置したキャッチャー30と,扉体20戸先に配置したプッシャー40を,門扉20の錠として備えることによって,扉体20を閉成したとき,キャッチャー30の突没部材33,本例にあってラッチボルトにおける内外方向内側の保持部位34が,扉体20戸先の縦框21内外見付面を挟持状に保持して,該扉体20を閉成の施錠状態に維持する一方,レバーハンドル45の開操作によってプッシャー40から突出した押圧部材43が,キャッチャー40のラッチボルトを同時に押圧没入して,扉体20戸先の保持を解除し,上記施錠状態を開錠状態として,該扉体20の開成を可能とする。また開成した扉体20を閉成方向に押して該扉体20を回動閉成すれば,扉体20戸先がキャッチャー30一方の突没部材33,本例にあってラッチボルトのテーパー面に接触して該ラッチボルトを個別に押圧して,これを強制的に没入するとともに付勢突出している他方の突没部材33の上記保持部位を戸当ストッパーとして,扉体20戸先がこれに当ることによって,キャッチャー30の内外一対の突没部材33が扉体20戸先を保持して,扉体20を閉成した施錠状態とすることができる。
即ちキャッチャー30によって保持した扉体20戸先は,上記レバーハンドル45の開操作に連動して,プッシャー40の押圧部材43が,キャッチャー30における内外一対にして個別突没自在のラッチボルトを同時に押圧して,該ラッチボルトを没入する結果,該開操作の間に,扉体20戸先の保持が,その内外方向の双方で同時解除されるから,扉体20戸先を内外いずれかの方向,例えば押し開け方向に回動すれば,キャッチャー30のラッチボルトとプッシャー40の押圧部材43の位置にずれを生じて,非回動側一方,即ち手前側のラッチボルトはその付勢力によって扉体20戸先を保持する状態に突出するが,回動側他方,即ち押し開け側のラッチボルトは扉体20戸先,特にその見込面に対接摺動して,扉体20戸先がこれを通過するまでの間は没入している状態となるとともに扉体20戸先がこれを完全に通過すれば,同じく付勢力によって突出するに至る。
従って扉体20を開成することによってキャッチャー30の内外一対のラッチボルトは,その双方が付勢力によって突出した状態となるところ,扉体20を閉成すれば,扉体20戸先が回動しながら,内外方向一方のラッチボルトのテーパー面に対接する結果,該扉体20戸先が対接したラッチボルト,即ち上記回動側他方のラッチボルトは,該扉体20戸先に押圧されて強制的に没入して,扉体20戸先の通過を許容する一方,内外方向他方のラッチボルト,即ち上記非回動側一方のラッチボルトは,その付勢力によって突出した状態にあるから,その保持部位34が戸当ストッパーとなって,扉体20戸先を受止めして,その一方の見付面が定位置に至るとともに扉体20戸先が通過することによって,上記押圧されて強制的に没入したラッチボルトがその付勢力によって突出する結果,再び扉体20戸先をその見付面で挟持するように保持した状態となる。
このためハンドル操作による開錠,該開錠時の押開きによる内外一方に向けた扉体20の開成,出入り後の,例えば扉体20を押す如くに,簡易な閉成の動作によって,施錠動作をすることなく扉体20を自動的に閉成して,出入りを可及的容易に行なうことが可能となり,使い勝手を向上したものとすることができる。またハンドル操作によって内外一対の突没部材33,即ちラッチが突没することがなく,その保持部位34が常に戸当ストッパーとして突出しているので,例えばハンドル操作の状態,即ちレバーハンドル45を下げた開錠の状態で扉体20を閉成するといった不用意なハンドル操作がなされても,扉体20を常に確実に閉めることができ,従ってハンドル操作とラッチの突没が連動した従来の門扉に見られる如くに,戸先がラッチ受を通過して扉体が外側に飛び出して,通行人に当ったり,ハンドル操作者が転倒したりするような危険を解消して,門扉20開閉時の安全性を高度に確保したものとすることができる。
図中12は,戸先側の支柱10に配置したキャッチャー30のハウジング31を,図示省略のネジによって固定するナットを上下スライド自在に保持してハウジング31を支柱高さ方向調整自在に固定するに用いるナット受溝,22は,本例にあってキャッチャー30の突没部材33に対する扉体20閉成回動の戸先接触をスムーズに行なうとともに扉体20戸先の接触による損傷を防止するように該扉体20戸先の突没部材33対応位置に配置した突没部材摺動用の摺動プレート,49は,本例にあって上記キャッチャー30及びプッシャー40に加えて,これらの間,例えば手動操作によってキャッチャー30の内側のハウジング31からプッシャー40の同じく内側のハウジング41に配置した受孔に対してスライド係止自在に配置することによって追加的に内側操作の施錠をなし得るようにしたデッドボルト錠を示す。
図示した例は以上のとおりとしたが,上記門扉以外に,玄関ドア,室内ドア等の枠付きドアに上記構造を適用すること,両開き一方の扉にキャッチャーを,両開き他方の扉にプッシャーを配置することによって,上記構造を両開き扉に適用すること,キャッチャーを,例えば戸先側の枠乃至支柱に内蔵することによって,その見込面において突没部材を突没自在とするように配置して,その突没部材によって扉体戸先を保持するようにすること,キャッチャー及び/又はプッシャーを内外一体のハウジングにそれぞれ突没部材又は押圧部材を配置したものとすること,内側操作の錠を追加的に備えるものとするとき,内掛け錠を含めて適宜な錠を用いること,上記キャッチャー及びプッシャーを備えたものを内外双方向開閉自在の扉用錠として構成すること等を含めて,本発明の実施に当って,戸先側の枠乃至支柱,扉体,キャッチャー,その突没部材,プッシャー,その押圧部材,扉体のハンドル,必要に応じて用いるラッチボルト,そのテーパー面,保持部位,ハウジング,プレート部材等の各具体的構造,形状,材質,これらの関係,これらに対する付加等は,上記発明の要旨に反しない限り様々な形態のものとすることができる。
キャッチャーによる扉体戸先の保持状態を示す門扉の横断面図である。 プッシャーによるキャッチャーの保持解除状態を示す門扉の横断面図である。 扉体保持状態のキャッチャーとプッシャーの関係を示す概念図である。 扉体保持解除状態のキャッチャーとプッシャーの関係を示す概念図である。 門扉の戸先側の部分斜視図である。 同じく門扉の戸先側の部分斜視図である。
符号の説明
A 片開き門扉
10 戸先側の支柱
11 中間突条
12 ナット受溝
20 扉体
21 縦框
22 摺動プレート
30 キャッチャー
31 ハウジング
32 収納部
33 突没部材
34 保持部位
35 圧縮バネ
40 プッシャー
41 ハウジング
42 収納部
43 押圧部材
44 圧縮バネ
45 レバーハンドル
46 回転軸
47 係止杆
48 リンクバー
49 デッドボルト錠

Claims (10)

  1. 扉体戸先側に向けて常時付勢突出することによって扉体戸先の挟持状保持を自在とし且つ扉体閉成回動の戸先接触による個別の押圧没入を自在とした内外一対の突没部材を具備して戸先側の枠乃至支柱に配置したキャッチャーと,上記扉体のハンドル操作に連動して扉体戸先から同時突出することによって上記キャッチャーにおける内外一対の突没部材の同時の押圧没入を自在とした内外一対の押圧部材を具備して扉体戸先側に配置したプッシャーとを備えてなることを特徴とする内外双方向開閉自在の扉。
  2. 上記突没部材を,ラッチボルトによるものとし,そのテーパー面を内外方向外側に向けて配置して上記扉体閉成回動の戸先接触による個別没入を自在とするとともにその内側を上記扉体戸先の保持部位としてなることを特徴とする請求項1に記載の内外双方向開閉自在の扉。
  3. 上記プッシャーにおける内外一対の押圧部材を,ハンドルの復帰方向付勢力によって常時没入方向に付勢してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の内外双方向開閉自在の扉。
  4. 上記プッシャーにおける内外一対の押圧部材を,扉体戸先の内外双方の見付面に配置したプレート部材によるものとしてなることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の内外双方向開閉自在の扉。
  5. 上記吊元側の枠乃至支柱に対する扉体の吊支持を,該扉体の厚さ方向内外中央位置において行ってなることを特徴とする請求項1,2,3又は4に記載の内外双方向開閉自在の扉。
  6. 上記キャッチャー及びプッシャーに加えて,これらの間又はこれらと別にデッドボルト錠,内掛け錠等の内側操作の錠を追加的に備えてなることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5に記載の内外双方向開閉自在の扉。
  7. 上記キャッチャーを,上記戸先側の枠乃至支柱の内外双方の見付面に添設配置し,プッシャーを上記扉体戸先の内外双方の見付面に添設配置してなることを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6に記載の双方向開閉自在の扉。
  8. 戸先側の枠乃至支柱に配置したキャッチャーを,両開き一方の扉に配置し,上記扉体に配置したプッシャーを,両開き他方の扉に配置してなることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6又は7に記載の双方向開閉自在の扉。
  9. 常時扉体戸先側に向けて付勢突出することによって扉体戸先の挟持状保持を自在とし且つ扉体閉成回動の戸先接触による個別没入を自在とした内外一対の突没部材を具備して戸先側の枠乃至支柱配置用のキャッチャーと,上記扉体のハンドル操作に連動して扉体戸先から同時突出することによって上記キャッチャーにおける内外一対の突没部材の同時押圧没入を自在とした内外一対の押圧部材を具備して扉体戸先配置用の開錠操作連動のプッシャーとを備えてなることを特徴とする内外双方向開閉自在の扉用錠。
  10. 上記キャッチャー及びプッシャーを,戸先側の枠乃至支柱又は扉体の内外見付面に添設固定するそれぞれ一対のハウジングと,該ハウジングに配置した上記突没部材又は押圧部材とを備えて形成してなることを特徴とする請求項9に記載の内外方向開閉自在の扉用錠。
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