JP3097235U - 駅ホームの安全柵におけるパニックドア用ロック装置 - Google Patents

駅ホームの安全柵におけるパニックドア用ロック装置 Download PDF

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Abstract

【課題】パニックドアの開放状態において錠止ロッドの先端部が突出しないように拘束され、閉鎖時に該拘束が解除されてロックが自動的に成立する、駅ホームの安全柵におけるパニックドア用ロック装置を提供する。
【解決手段】本体ケース2にトリガープレート14の主体部分部14bが当たる位置決め板部18を安全柵21側に設け、検知端部14bがパニックドア1の背面側に大きく突出した待機位置にあるとき、トリガープレート14の主体部分14aの内面に錠止ロッド12の先端が当接する一方、パニックドア1の閉鎖時に該位置決め板部18によって押された検知端部14bが所定位置まで移動したとき、主体部分14aに形成した垂直孔14cと錠止ロッド12の位置が合致するように配置する。
【選択図】  図13

Description

【0001】
【考案が属する技術分野】本考案は、駅のプラットホームの端部に設置される安全柵の適所に配備され、電車が定位置停車しない緊急時に開放回転されて乗客の脱出用通路を形成するパニックドアに使用されるロック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ホームからの乗客の転落、高速車両の風圧に伴う乗客の不測の事故などを防止するために、安全柵がホームの線路側の端部に設置されている。
この安全柵は車両の乗降口に対応した部位に開口部が設けられ、該開口部は安全柵の長さ方向に沿って移動するスライドドアによって常時は閉鎖されている。
電車が所定位置に停車したとき、電動や油圧などの駆動手段によってスライドドアが開放位置に駆動され、該開口部を通して乗客が電車に乗り降りすることになる。
【0003】
しかしながら、前記開口部は電車が所定位置に正しく停車することを前提として設けられているため、何らかの原因によって電車が定位置停車しないときには、電車の乗降口が該開口部に対面しないことになる。安全柵までの間隔に余裕のあるホームでは、ホーム端部に沿って乗客が安全柵の前記開口部まで移動することができるが、ホーム端部の間隔が狭いときには、乗客のこのような移動は困難であり、また、狭いところに多数の乗客が殺到することは危険である。
乗客の殺到によるパニック事故を防止するために安全柵の適所に、または安全柵の全長にわたって前記通常時用の開口部の他に非常時用の開口部を設け、該非常時用の開口部をパニックドアと称するドア部材によって常時は閉鎖して置くことが提案されている。このパニックドアはホーム側と電車側のいずれからも開放操作できるものである。
【0004】
このようなパニックドアでは、ロック装置の本体ケースがパニックドアのドアフレームに内蔵固定され、該本体ケースに収納装備したリンク機構がハンドルの回転操作で駆動されることによって、該リンク機構に連結された上下一対の錠止ロッドが本体ケース側に引き戻され、錠止ロッドの先端部が安全柵側の受金部とホーム側の受金部から脱出する。そして、ハンドルからの回転力が無くなったとき、復帰バネの作用によって錠止ロッドの先端部が本体ケースより押し出され、パニックドアの上下端面から突き出るようになっている。
開放状態においてパニックドアの上端面から突出している錠止ロッドの先端部には乗客の体や衣服が引っ掛かる危険性があり、また、パニックドアの下端面から突出している錠止ロッドの先端部はホーム床面と擦れることによって不快音を発生させる不都合がある。
また、パニックドアの上端面から錠止ロッドの先端部が突出したままパニックドアを閉鎖回転させたときには、錠止ロッドの先端部が安全柵の上部枠に激突することによって錠止ロッドの歪曲変形や安全柵の塗装面の剥離などの問題を発生させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって本考案の目的は上記問題を解消し、パニックドアの解錠操作をホーム側と電車側から的確に行なえ、かつ解錠操作手段が通行や乗降の支障とならないパニックドア用ロック装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以下、添付図面中の参照符号を用いて説明すると、本考案のパニックドア用ロック装置は、本体ケース2がパニックドア1の垂直軸22とは反対側のドアフレーム23に内蔵固定され、本体ケース2に収納装備したリンク機構17がハンドル4の回転操作によって駆動され、リンク機構17に連結された錠止ロッド12が本体ケース2側に引き戻されて、錠止ロッド12の先端部が安全柵21側の受金部27とホーム20側の受金部28から脱出する一方、ハンドル4からの回転力が無くなったとき、復帰バネ15の作用によって錠止ロッド12が錠止方向に突出するものであり、本体ケース2にトリガープレート14の主体部分14aをパニックドア1の前後方向に移動可能に収納し、トリガープレート14をパニックドア1の背面側方向に戻しバネ16によって移動付勢し、パニックドア1の背面板1bに対して進退する検知端部14bを主体部分14aに連続して形成し、該検知端14bが当たる位置決め板部18を安全柵21側に設け、検知端部14bがパニックドア1の背面側に大きく突出した待機位置にあるとき、トリガープレート14の主体部分14aの内面に錠止ロッド12の先端が当接する一方、パニックドア1の閉鎖時に該位置決め板部18によって押された検知端部14bが所定位置まで移動したとき、主体部分14aに形成した垂直孔14cと錠止ロッド12の位置が合致するものである。
【0007】
そして、前記ハンドル4は通常時は前記ドアフレーム23から取外されており、非常時に前記ドアフレーム23のホーム側の側壁24の透孔25から本体ケース2に挿入されたハンドル4の駆動軸部4aは、本体ケース2の水平軸孔3に回転可能に装着したハンドルカム5の受動孔5bに挿入されるものであり、
前記パニックドア1の背面側の凹部内には電車側から操作されるパニックレバー6が配置され、パニックレバー6の基端部は水平枢軸6aによって前記ドアフレーム23に枢着され、水平枢軸6aより離れた位置に偏心駆動突子6bが突設 されており、
 前記本体ケース2内に前記復帰バネ15によって上方に摺動付勢して収納されたスライダー7には、ハンドルカム5の偏心駆動突起5aが係合する受動段部7aと、パニックレバー6の偏心駆動突子6bが係合する受動溝7bを設けてあり、水平軸回りに回転可能に本体ケース2に収納配置されたカム軸8には、スライダー7の横長スロット7cに係合する偏心突起8aを端面に設けてあり、
 前記リンク機構17は、中間部のガイド突起9aを本体ケース2の縦長スロット2aに挿入され、前記カム軸8の側面アーム部8bに枢軸9bによって基端部が連結された上下一対の揺動リンク9,9と、基端部が枢軸10aによって揺動リンク9の先端部に連結された上下一対の中継リンク10,10と、基端部が中継リンク10の先端部にガイド枢軸11aによって連結され、ガイド枢軸11aが本体ケース2の縦長スロット2aに挿入された上下一対のスライドリンク11,11と、前記カム軸8とによって構成されており、上下一対の錠止ロッド12はスライドリンク11の先端部に枢軸12aによって連結されている。
【0008】
【考案の実施の形態】図示の実施形態では、本体ケース2はパニックドア1の垂直軸22とは反対側のドアフレーム23内に縦長に収納固定されており、ハンドル4はドアフレーム23のホーム側の側壁24の透孔25から本体ケース2に挿入される。本体ケース2の水平軸孔3にはハンドルカム5が回転可能に装着され、中央部の受動孔5bにはハンドル4の駆動軸部4aが挿入される。ドアフレーム23には電車側から操作されるパニックレバー6が装着されている。
本体ケース2内にはスライダー7が縦長に収納されており、スライダー7には、ハンドルカム5の偏心駆動突起5aが係合する受動段部7aと、パニックレバー6の偏心駆動突子6bが係合する受動溝7bを設けてある。本体ケース2には、水平軸回りに回転可能にカム軸8が収納配置されており、カム軸8の端面にはスライダー7の横長スロット7cに係合する偏心突起8aを設けてある。
【0009】
前記リンク機構17は、前記カム軸8と、中間部のガイド突起9aを本体ケース2の縦長スロット2aに挿入され、カム軸8の側面アーム部8bに枢軸9bによって基端部が連結された上下一対の揺動リンク9,9と、基端部が枢軸10aによって揺動リンク9の先端部に連結された上下一対の中継リンク10,10と、基端部が中継リンク10の先端部にガイド枢軸11aによって連結され、ガイド枢軸11aが本体ケース2の縦長スロット2aに挿入された上下一対のスライドリンク11,11とで構成されている。
スライドリンク11の先端部には枢軸12aによって上下一対の錠止ロッド12,12を連結してあり、錠止ロッド12の先端部は安全柵21の上部枠26の受金部27とホーム20の床面の受金部28に係脱する。前記復帰バネ15は本体ケース2とスライダー7の間に装備され、スライダー7を上方に摺動付勢している。
【0010】
本体ケース2には固定ベース板29が固着されており、前記スライダー7は固定ベース板29の一側に配置され、前記リンク機構は固定ベース板29の他側に配置されている。カム軸8は本体ケース2の中央部の水平軸孔30と固定ベース板29の中央部の水平軸孔31に前後端部を回転可能に嵌め込み支持されている。固定ベース板29には、スライダー7の縦長のガイドスロット7dに挿入されるガイドピン32が突設されている。また、固定ベース板29には、スライダー7の上下動ストロークの大きさを規制するストッパーピン33が突設されており、スライダー7にはストッパーピン33が係合する規制溝7eを設けてある。
【0011】
本体ケース2の内面にはバネ受けピン2cが突設され、スライダー7にはバネ受けピン7fが突設されている。バネ受けピン7fは固定ベース板29の縦長の逃げ34から本体ケース2内に挿入される。これらバネ受けピン2cとバネ受けピン7fの間には引張りコイルバネで構成された復帰バネ15が架設されている。固定ベース板29には、揺動リンク9のガイド突起9aとスライドリンク11のガイド枢軸11aが案内される縦長ガイド孔35を設けてある。
パニックドア1の垂直軸22は蝶番軸によって構成されている。ハンドル4の駆動軸部4aは角軸に形成され、ハンドルカム5の受動孔5bは角孔に形成されている。
【0012】
パニックドア1は、図5に示したようにドアフレーム23で囲まれた空間にガラス板1aと背面板1bを取付けたものであり、ガラス板1aの正面はドアフレーム23の正面壁24と面位置が合致している。パニックレバー6は、背面板1bの一部をくり貫いた凹部内に配置されており、パニックレバー6の基端部は水平枢軸6aによってドアフレーム23に枢着され、水平枢軸6aより離れた位置に偏心駆動突子6bが突設されている。
図12と図13に示したようにパニックドア1の上端部内には、端面板1cと平行にガイド板1dがビス1fによって固定されており、背面板1bの横長スリット1eからトリガープレート14の主体部分14aが、端面板1cとガイド板1dの間に前後方向に摺動可能に挿入されている。ガイド板1dには、錠止ロッド12の大径な先端部12bが嵌挿されるガイド筒部1gを連結してある。
パニックドア1の端面板1cにはガイド筒部1gと合致した位置に垂直孔1hを設けてある。
戻しバネ16としては圧縮コイルバネが使用されており、主体部分14aの前端とガイド板1dの折り曲げ板部との間に挿入されている。位置決め板部18は安全柵21の上部枠26の下面に固着されている。位置決め板部18には、上部枠26の垂直孔からなる受金部27に合致させて縦孔18aを設けてある。
【0013】
図示は省略したが、パニックドア1の下端部にも同様にトリガープレート14が装着されている。安全柵21に下部枠が存在する場合には、位置決め板部18は該下部枠の上面側に固着されるが、下部枠が存在しない構成の安全柵においては、パニックドア1の自由端に近接して安全柵の柱が存在していれば、該柱の側面部に固着される。そのような下部枠や柱が存在しないときには、ホーム床面に設けられる。
下側の錠止ロッド12はホーム床面側の受金部28に係脱するようになっているが、安全柵21に下部枠を上部枠26と平行に設けたときには、受金部28を該下部枠に設けることもできる。パニックドア1で開閉される非常時用の開口部は、図1と図2に示したようにスライドドア37で開閉される通常時用の開口部に隣接させて設けることには限定されず、安全柵21の長さ方向に沿った任意の位置に単独あるいは連続して複数個設けることもできる。
【0014】
このように構成されたパニックドア用ロック装置では、平常時にはハンドル4がハンドルカム5とドアフレーム23の透孔25から抜き取られ、指定駅員らの管理者によって保管されている。ハンドル4の抜取り状態では、図6と図7に示したようにスライダー7は復帰バネ15の付勢によって最大限位置まで押し上げられており、図8と図9に示したように、前記カム軸8を介して連結された上下各一対の揺動リンク9と中継リンク10とスライドリンク11よりなるリンク機構は伸張状態にある。また、トリガープレート14は位置決め板部18に押されて最も前方に移動した位置にあり、主体部分14aの前端がガイド板1dの立ち上がり板部に当接している。
そのため、図5と図14、図15に示したように上側の錠止ロッド12の先端部12bは、トリガープレート14の垂直孔14cから突出して安全柵21の上部枠26の受金部27に係合し、下側の錠止ロッド12はトリガープレート14の垂直孔14cから突出してホーム20の床面の受金部28に係合している。
これらの係合は前記リンク機構17とスライダー7を介して作用する復帰バネ15によって的確に維持され、安全柵21の途中に開設された非常用開口部は閉鎖状態にある。
【0015】
電車が所定位置に停止しなかった非常時には、指定駅員らの管理者が保管場所からハンドル4を取り出し、ホーム側からハンドル4の駆動軸部をドアフレーム23の透孔25を通してハンドルカム5の受動孔5bに嵌め込み、ハンドル4を所定方向に回転させる。あるいは、電車側であるホーム端部よりパニックドア1に接近した電車乗務員や乗客が、パニックレバー6を押し下げ回転させる。
ハンドルカム5の偏心駆動突起5aが復帰バネ15の付勢に抗してスライダー7の受動段部7aを押し下げることによって、あるいは、パニックレバー6の偏心駆動突子6bがスライダー7の受動溝7bを押し下げることによって、スライダー7が下方に摺動する。
このスライダー7の下方摺動によって、スライダー7の横長スロット7cに係合しているカム軸8の偏心突起8aが下方に引かれるため、カム軸8が本体ケース2に対して水平軸回りに回転し、図10と図11に示したように前記リンク機構が縮められる。このとき、揺動リンク9の中間部のガイド突起9aとスライドリンク11の基端部のガイド枢軸11aは、本体ケース2の縦長スロット2a内を、上側のセットについては下方に移動し、下側のセットについては上方に移動する。
【0016】
前記リンク機構17のこのような動きによって上下のスライドリンク11,11が本体ケース2側に引き戻されるから、上側の錠止ロッド12の先端部は安全柵21の上部枠26の受金部27から脱出し、下側の錠止ロッド12はホーム20の床面の受金部28から脱出することになる。かくして、パニックドア1は手で押すことによって前記垂直軸22を中心にホーム20の内部側に開放され、非常用開口部が開放されることになる。
上記のように錠止ロッド12の先端部12bが本体ケース2内に引戻され、先端面がガイド板1dの外面より退没すると、前記戻しバネ16の付勢によってトリガープレート14がパニックドア1の背面方向に移動する。この移動は、主体部分14aの基端部に形成したフック部14dが前記ビス1fの軸部に係合することによって停止する。
【0017】
このようにしてトリガープレート14の背面方向への移動が終了したときには、図12と図13に示したようにトリガープレート14の垂直孔14cは、錠止ロッド12と位相がずれており、錠止ロッド12の先端部12bの先端面の約半分は垂直孔14cに対面しているが、残りの約半分が主体部分14aの内面に当接する位置にあるため、錠止ロッド12はパニックドア1の内部に閉じ込められた状態となる。
パニックドア1の開放後ハンドル4又はパニックレバー6から手を離すことによって、リンク機構17への回転力が無くなったときには、復帰バネ15によって錠止ロッド12は突出方向に移動付勢されるのであるが、戻しバネ16によってトリガープレート14が背面方向に押され続けられるため、錠止ロッド12はパニックドア1の開放中、パニックドア1の内部に拘束保持された状態となる。
【0018】
パニックドア1を垂直軸22を中心に閉鎖回転させると、トリガープレート14の検知端部14bが安全柵21側やホーム20側の位置決め板部18に当たるため、トリガープレート14は戻しバネ16の付勢に抗してパニックドア1の正面方向に押されることになる。
トリガープレート14のフック部14dがガイド板1dの立ち上がり板部に当接するまで移動したとき、トリガープレート14の垂直孔14cと錠止ロッド12の位相が合致し、錠止ロッド12は復帰バネ15の付勢によって突出駆動され、先端部12bが安全柵21側の受金部27とホーム20側の受金部28に係合することになる。
【0019】
【考案の効果】以上のように本考案のパニックドア用ロック装置においては、錠止ロッド12によるロックを解除してパニックドア1を開放した状態では、トリガープレート14が戻しバネ16によってパニックドア1の背面方向に押され、錠止ロッド12の先端がトリガープレート14の主体部分14aの内面に突き当たっているため、錠止ロッド12は本体ケース2内に拘束保持される。そのため、パニックドア1の上端面より突き出た錠止ロッド12の先端部12bに乗客の体や衣服などが引っ掛かることがなく、また、パニックドア1の下端面より突き出た錠止ロッド12の先端部12bがホーム20の床面に擦れて不快音を立てたり、床面を損傷することがない。
また、パニックドア1を所定の閉鎖位置まで回転させると、パニックドア1の背面側に突出していたトリガープレート14の検知端部14bが安全柵21の位置決め板部21aに押されることによって、トリガープレート14の主体部分14aの垂直孔14cと錠止ロッド12の位置が合致するため、錠止ロッド12の先端部12bは復帰バネ15の作用によって瞬時に突出して、安全柵21側の受金部27やホーム20側の受金部28に係合し、パニックドア1が自動的に閉鎖位置にロックされる。このようにパニックドア1の閉鎖と錠止が一連の動作によって簡単かつ的確になされる。
【0020】
このパニックドア用ロック装置は、本体ケース2内に前記復帰バネ15によって上方に摺動付勢して収納したスライダー7に、ハンドルカム5の偏心駆動突起5aが係合する受動段部7aと、パニックレバー6の偏心駆動突子6bが係合する受動溝7bを設け、水平軸回りに回転可能に本体ケース2に収納配置したカム軸8の端面に、スライダー7の横長スロット7cに係合する偏心突起8aを設け、前記リンク機構17を、中間部のガイド突起9aを本体ケース2の縦長スロット2aに挿入され、前記カム軸8の側面アーム部8bに枢軸9bによって基端部が連結された上下一対の揺動リンク9,9と、基端部が枢軸10aによって揺動リンク9の先端部に連結された上下一対の中継リンク10,10と、基端部が中継リンク10の先端部にガイド枢軸11aによって連結され、ガイド枢軸11aが本体ケース2の縦長スロット2aに挿入された上下一対のスライドリンク11,11と、前記カム軸8とによって構成し、上下一対の錠止ロッド12がスライドリンク11の先端部に枢軸12aによって連結したものであり、非常時にはホーム側からハンドル4の駆動軸部4aをドアフレーム23の透孔25を通して受動孔5bに嵌め込んでハンドルカム5を所定方向に回転させ、ハンドルカム5の偏心駆動突起5aでスライダー7の受動段部7aを押し下げることによって、あるいは、電車側のホーム端部よりパニックレバー6を押し下げ回転させ、パニックレバー6の偏心駆動突子6bでスライダー7の受動溝7bを押し下げることによって、前記スライダー7を下方に摺動させ、スライダー7の横長スロット7cに係合している偏心突起8aを下方に引いてカム軸8を回転させ、前記リンク機構を縮めて上下のスライドリンク11,11を本体ケース2側に引き戻し、錠止ロッド12によるパニックドア1のロックを解除するものであり、パニックドア1の解錠と開放操作がホーム側あるいは電車側から的確になされる。
前記ハンドル4は通常時は前記ドアフレーム23から取外されており、非常時に前記ドアフレーム23のホーム側の側壁24の透孔25から本体ケース2に挿入されるものであり、パニックレバー6はパニックドア1の背面側の凹部内には配置されたものであるから、ハンドル4とパニックレバー6は平常時において駅 員や乗客の通行あるいは乗客の乗降の支障となることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るパニックドア用ロック装置を使用した駅ホームの安全柵の概略的な正面図である。
【図2】図1の安全柵の概略的な平面図である。
【図3】前記ロック装置の分解斜視図である。
【図4】図1のA−A線断面図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】図4のC−C線断面図である。
【図7】図4のD−D線断面図である。
【図8】図4のE−E線断面図であり、ロック状態を示す。
【図9】図4のF−F線断面図であり、ロック状態を示す。
【図10】図4のE−E線断面図であり、ロック解除状態を示す。
【図11】図4のF−F線断面図であり、ロック解除状態を示す。
【図12】前記パニックドアの上端部の水平断面図であり、ロック解除状態を示す。
【図13】図12のG−G線断面図であり、ロック解除状態を示す。
【図14】前記パニックドアの上端部の水平断面図であり、ロック状態を示す。
【図15】図14のH−H線断面図であり、ロック状態を示す。
【符号の説明】
1 パニックドア
2 本体ケース
2a 縦長スロット
3 ハンドルカムの水平軸孔
4 ハンドル
5 ハンドルカム
6 パニックレバー
7 スライダー
8 カム軸
8a 偏心突起
8b 側面アーム部
9 揺動リンク
9a ガイド突起
10 中継リンク
11 スライドリンク
11a ガイド枢軸
12 錠止ロッド
14 トリガープレート
14a 主体部分
14b 検知端部
14c 垂直孔
15 復帰バネ
16 戻しバネ
17 リンク機構
18 位置決め板部
20 ホーム
21 安全柵
26 上部枠
27 受金部
28 受金部

Claims (1)

  1. 本体ケース2がパニックドア1の垂直軸22とは反対側のドアフレーム23に内蔵固定され、本体ケース2に収納装備したリンク機構17がハンドル4の回転操作によって駆動され、リンク機構17に連結された錠止ロッド12が本体ケース2側に引き戻されて、錠止ロッド12の先端部が安全柵21側の受金部27とホーム20側の受金部28から脱出する一方、ハンドル4からの回転力が無くなったとき、復帰バネ15の作用によって錠止ロッド12が錠止方向に突出するものであり、本体ケース2にトリガープレート14の主体部分14aをパニックドア1の前後方向に移動可能に収納し、トリガープレート14をパニックドア1の背面側方向に戻しバネ16によって移動付勢し、パニックドア1の背面板1bに対して進退する検知端部14bを主体部分14aに連続して形成し、該検知端14bが当たる位置決め板部18を安全柵21側に設け、検知端部14bがパニックドア1の背面側に大きく突出した待機位置にあるとき、トリガープレート14の主体部分14aの内面に錠止ロッド12の先端が当接する一方、パニックドア1の閉鎖時に該位置決め板部18によって押された検知端部14bが所定位置まで移動したとき、主体部分14aに形成した垂直孔14cと錠止ロッド12の位置が合致するようにした駅ホームの安全柵におけるパニックドア用ロック装置において、
    前記ハンドル4は通常時は前記ドアフレーム23から取外されており、非常時に前記ドアフレーム23のホーム側の側壁24の透孔25から本体ケース2に挿入されたハンドル4の駆動軸部4aは、本体ケース2の水平軸孔3に回転可能に装着したハンドルカム5の受動孔5bに挿入されるものであり、
    前記パニックドア1の背面側の凹部内には電車側から操作されるパニックレバー6が配置され、パニックレバー6の基端部は水平枢軸6aによって前記ドアフレーム23に枢着され、水平枢軸6aより離れた位置に偏心駆動突子6bが突設されており、
     前記本体ケース2内に前記復帰バネ15によって上方に摺動付勢して収納され たスライダー7には、ハンドルカム5の偏心駆動突起5aが係合する受動段部7aと、パニックレバー6の偏心駆動突子6bが係合する受動溝7bを設けてあり、水平軸回りに回転可能に本体ケース2に収納配置されたカム軸8には、スライダー7の横長スロット7cに係合する偏心突起8aを端面に設けてあり、
     前記リンク機構17は、中間部のガイド突起9aを本体ケース2の縦長スロット2aに挿入され、前記カム軸8の側面アーム部8bに枢軸9bによって基端部が連結された上下一対の揺動リンク9,9と、基端部が枢軸10aによって揺動リンク9の先端部に連結された上下一対の中継リンク10,10と、基端部が中継リンク10の先端部にガイド枢軸11aによって連結され、ガイド枢軸11aが本体ケース2の縦長スロット2aに挿入された上下一対のスライドリンク11,11と、前記カム軸8とによって構成されており、上下一対の錠止ロッド12はスライドリンク11の先端部に枢軸12aによって連結されていることを特徴とする駅ホームの安全柵におけるパニックドア用ロック装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0451979A (ja) * 1990-06-18 1992-02-20 Marcom:Kk パチンコ玉の入賞回数カウント装置
JP2011218958A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Nippon Signal Co Ltd:The ホーム柵装置
CN108412335A (zh) * 2018-03-16 2018-08-17 常州市百亿达尔轨道客车配件有限公司 紧急解锁锁挡总成

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