JP2010094189A - 電動車椅子 - Google Patents

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宣弘 井手
Kazuya Fukumoto
運弥 福本
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Abstract

【課題】運転者がシートに搭乗した状態で電動走行する電動車椅子にあっては、何時でも運転者が常に着座できる状態にしておくことが望ましく、又、電動車椅子本来の目的に沿うものである。従って、このような搭乗走行態勢に入った状態においてこそ、走行クラッチが不意打ち的に切り位置にあると、危険性を受け易いものである。
【解決手段】モータ1によって車輪2を駆動する走行伝動機構に、この走行伝動を入り、切りする走行クラッチ3を設け、シートフレーム4上に正面向きから横向きへ旋回可能のシート5を搭載し、前記シート5が正面向きにあるときは、前記走行クラッチ3を入り位置に維持して、切り位置への切替を行わせないように牽制すると共に、このシート5を横向きへ旋回することによって、前記走行クラッチ3を切り位置へ操作可能にするクラッチ牽制装置6を設けたことを特徴とする電動車椅子の構成とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、電動車椅子に関するもので、走行運転時において、走行クラッチが切り位置にある状態での不意走行を防止して、走行の安全を図るものである。
シートの上下方向の起立、倒伏作動と、走行クラッチの入り、切り位置とを連動して、シートを着座不能な状態に起立開放することによって走行クラッチを切り位置にし、シートを着座可能な状態に倒伏閉鎖することによって入り位置にするように連動構成する技術(例えば、特許文献1参照)が知られている。
特公昭2000−233660号公報。
運転者がシートに搭乗した状態で電動走行する電動車椅子にあっては、このシートを、搭乗不能状態に起立開放させるのは、バッテリーや、モータ等のメンテナンスを行うときはともかくとして、それ以外のときの、例え走行しないときにおいても、何時でも運転者が常に着座できる状態にしておくことが望ましく、又、電動車椅子本来の目的に沿うものである。従って、このような搭乗走行態勢に入った状態においてこそ、走行クラッチが不意打ち的に切り位置にあると、危険性を受け易いものである。
請求項1に記載の発明は、モータ1によって車輪2を駆動する走行伝動機構に、この走行伝動を入り、切りする走行クラッチ3を設け、シートフレーム4上に正面向きから横向きへ旋回可能のシート5を搭載し、前記シート5が正面向きにあるときは、前記走行クラッチ3を入り位置に維持して、切り位置への切替を行わせないように牽制すると共に、このシート5を横向きへ旋回することによって、前記走行クラッチ3を切り位置へ操作可能にするクラッチ牽制装置6を設けたことを特徴とする電動車椅子の構成とする。
電動車椅子に搭乗して運転するときは、シート5を正面向きにした状態で搭乗して運転操作する。走行クラッチ3を入り位置にした状態でモータ1を起動してスロットル操作等で、このモータ1の回転を制御操作することによって、走行速度を増、減速することができ、このスロットル操作を中立位置へ戻してブレーキを効かせることによって走行を停止することができる。このとき前記走行クラッチ3は入り位置に維持されていて、モータブレーキが効いた状態にあって走行停止の状態を維持して、車輪2を回転させず、走行させないように維持する。又、この走行クラッチ3は、クラッチ牽制装置6によって入り位置に維持されると共に、切り位置への操作を牽制されるために、クラッチレバー等の操作で切り位置へは操作することができない。
この走行クラッチ3を切り位置へ操作するときは、前記のように走行を停止した状態で、シート5を横向きに旋回する。このシート5の横向き状態においては、前記クラッチ牽制装置6の牽制作用が解除されて、このシート5が横向きに旋回されているときはクラッチレバー等による走行クラッチ3の入り、切り操作を自由の状態にして、この走行クラッチ3を切り位置へ操作することができる。
請求項2に記載の発明は、前記クラッチ牽制装置6を、前記シート5の下側に突出するシート軸7に、前記シートフレーム4に設けられる支持軸8側から出入りする牽制ピン9の係合可能な係合部10と、この牽制ピン9を摺接させて該係合部10への係合作動を規制する規制面11を形成し、このシート軸7を支持軸8に嵌合させて旋回可能に支持すると共に、前記牽制ピン9を規制面11に摺接させて係合部10に対して係合しないように規制したり、又は、この規制を解除して係合可能に構成したことを特徴とする。
シート5を取り付けるには、シート軸7をシートフレーム4の支持軸8の上端部から嵌合させて、この支持軸8に支持させる。この支持状態においては、シート軸7の下端部に形成される係合部10、及び規制面11が、支持軸8の牽制ピン9の位置に対向する。ここでシート5を、支持軸8に対して、このシート軸7周りに旋回させて正面向きの運転姿勢位置に向けた状態では、支持軸8の牽制ピン9がこのシート軸7周りの規制面11に摺接することによって、係合部10への係合を阻止して、前記走行クラッチ3の切り位置への作動を牽制維持する。このため、クラッチレバー等の操作で走行クラッチ3を切り位置へ切替えようとしても、切り操作することができない。
又、この走行クラッチ3を切り位置に操作するときは、シート5、及びシート軸7を、この支持軸8に対して外側へ旋回させて横向き状態にすると、前記規制面11によって摺接規制されていた牽制ピン9が、係合部10に嵌入係合して、走行クラッチ3を切り位置へ作動させ、又は、切り位置へ操作することができる。
このようなクラッチ牽制装置6において、シート5の向きが正面向きの運転姿勢位置にあるときは、支持軸8側の牽制ピン9をシート軸7の外周の規制面11に摺接させて、シート5が横向きの非運転姿勢位置にあるときにこの牽制ピンをシート軸7の係合部10に係合させるものであるから、これら牽制ピン9の係合部10に対する係合形態においては、この牽制ピン9の係合を外しておくことによって、支持軸8に対してシート軸7を上方へ引き抜き、シート5、及びシート軸7を抜き外すことができる。
請求項3に記載の発明は、前記走行クラッチ3を操作するクラッチレバー12はトグルスプリング13を有して、走行クラッチ3入り位置と、切り位置とに切替可能に構成し、このクラッチレバー12と、前記支持軸8の牽制ピン9との間をワイヤー14乃至リンク機構等によって連動して、前記シート5の横向きでの走行クラッチ3の切り作動を可能とするが、正面向きでの走行クラッチ3の切り作動を行わせないように牽制連動する。
前記クラッチ牽制装置6のワイヤー14は、トグルスプリング13により切替えられるクラッチレバー12と、シート5の向きによって係合部10へ係合したり規制面11に摺接する牽制ピン9との間を連動していて、シート5が横向きの非運転姿勢位置にあるときにのみ、走行クラッチ3を切り位置に切替可能にして、シート5が正面向きの運転姿勢位置にあるときは、走行クラッチ3を切り位置へは切替不能に牽制運動するものであるから、これらクラッチレバー12とワイヤ14連動の牽制ピン9を、シート軸7から孤立、分離したクラッチ牽制装置6の一部連動機構部分形態として、シート5の着脱や、クラッチレバー12の連動操作や、手動操作等を容易にするものである。
請求項4に記載の発明は、前記車輪3を駆動するモータ1、及びこのモータ1と一体の伝動ケース15をダンパスプリング16を介して支架したシートフレーム4に、モータ1駆動用の電動するバッテリ17を搭載すると共に、前記支持軸8、及び、これらの上部を覆うシートカバー18等を形成し、この支持軸8には上側から旋回可能のシート軸7を差込んで着脱可能に支持すると共に、前記伝動ケース15に設けられたクラッチレバー12に連動の牽制ピン9を設けたことを特徴とする。
シートカバー18は、シートフレーム4の外側部を覆うため、シート5を取り外しても、この下側に配置、構成される各構成部分、特にクラッチ牽制装置6部を被覆して、シート5を取り外したり、又は、横向きに旋回させた状態においても、簡潔な形態として運転、操作等の邪魔になり難い。又、メンテナンス時等においては、このシートカバー18を開くことによって、前記クラッチ牽制装置6や、シート軸7の着脱部、乃至バッテリー17等のメンテナンスを簡単に行うことができる。
請求項5に記載の発明は、前記シート5を押し下げるか、又はこのシート5に着座することにより、前記シートフレーム4をダンパスプリング16に抗して下動して、走行クラッチ3の切り位置にあるクラッチレバー12を入り位置へ作動することを特徴とするように構成する。
前記クラッチ牽制装置6は、シート5を正面向きの運転姿勢位置に向けているときは、クラッチレバー12を入り位置に維持して切り作動を牽制すると共に、シート5を横向きに旋回して非運転姿勢位置にした状態では、クラッチレバー12を切り位置へ操作可能な状態とするが、このクラッチレバー12が切り位置にあるときは、運転者がシート5上に搭乗するか、又は、このシート5を押し下げることによって、シートフレーム4のダンパスプリング16に抗する下動により、クラッチレバー12を前記トグルスプリング13に抗して回動し、走行クラッチ3を入り位置へ切替えるものである。
請求項1に記載の発明は、シート5の着座向きを、正面向き走行姿勢位置から、走行しない横向き姿勢位置への偏向旋回によって、走行クラッチ3を切り位置へ操作可能な状態とすると共に、正面向き走行姿勢位置での走行クラッチ3の切り位置を牽制することができ、走行クラッチ3の操作を的確に、簡単に行うことができ、ニュートラル走行をなくして安全性を高めることができる。又、運転者の不搭乗状態、又は、搭乗した状態であっても、このシート5の旋回、乃至旋回操作を行うことができ、又、走行クラッチ3の入り、切り操作を行うことが可能であり、シート5の旋回操作、及び走行クラッチ3の操作を簡単、容易に行うことができる。
請求項2に記載の発明は、シート軸7を支持軸8に対して上側から差し込み嵌合したり、又は抜き外すことによって、これらシート軸7の係合部10部と、支持軸8の牽制ピン9との間の関係位置を、係合位置に接近させたり、離脱位置に離間することによって、簡単に着脱することができる。この支持軸8の牽制ピン9は、シート軸7の規制面11に摺接して、この係合部10への係合を規制して、走行クラッチ3が切り位置になるのを牽制するものであり、機械的に一体的連結構成の機構を有しないで、牽制ピン9はシートフレーム4の支持軸8側に構成し、係合部10はシート軸7側に形成した分離形態の構成であるため、シート軸7の着脱可能な取付け構成を簡単にすることができると共に、前記のようなシート5の正面向き、横向き等の旋回切替操作を容易に行うことができる。
請求項3に記載の発明は、トグルスプリング13により切替えられるクラッチレバー12と、牽制ピン9との間をワイヤー14連動するため、これら牽制ピン9の、シート軸7の係合部10への係合、離脱作用や、シート5の上下動によるクラッチレバー12の切替作用等を、機械的な一体的連結機構を有しない分離機構の形態として行わせることができる。とくに、トグルスプリング13により、クラッチレバー12とこれに連動連結する牽制ピン9とによって、走行クラッチ3の切り位置への作動を牽制したり、入り位置を維持するため、連結機構の一部を取り外して分離解体するような煩雑な機構や、手数を無くして、シート軸7の着脱を簡単、容易に行うことができる。
請求項4に記載の発明は、シートカバー18によって、シート軸7を支持する支持軸8部や、これらの間の係合部10と牽制ピン9からなるクラッチ牽制装置6機構部等を被覆するため、シート5の着脱や、正面向き、乃至横向きのシート旋回等を行い易くすると共に、シートカバー18の外装部を簡潔的な形態とすることができ、運転者の昇降や、運転操作を行い易くするものである。
請求項5に記載の発明は、シート5を正面向きにした状態で、運転者の搭乗により走行可能な状態にあって、走行クラッチ3を入り位置にすることができるため、特別の操作を要することなく、簡単、的確な操作を行うことができ、走行操作の安全性を高めることができる。又、シート5を横向きにした状態においても、前記トグルスプリング13により切り位置に維持されているクラッチレバー12を、このシート5の押し下げによって入り位置へ切替えることができる形態とすることも可能である。
図面に基づいて、電動車椅子は、車体20の後部に、モータ1によって伝動ケース15の伝動機構を介して駆動される左右両側の車輪2を車軸21により軸装し、このモータ1、及び伝動ケース15等の上部に構成されるシートフレーム4の上周部を覆うシートカバー18上にシート5を設けている。このシートカバー18外側には、リヤフェンダー56を設け、前側には、ステップフロア22を形成して前部にハンドル23によって操向する左右の前輪24を設けて、前、後四輪走行形態に構成している。車体20の前部にはハンドルポスト25を形成して、ハンドル軸26を支持し、このハンドルポスト25の前側をダッシュボード27、及びフロントフェンダー28で覆っている。
又、車体20の後部に形成のシートフレーム4は、シート5の直下部に丸形大径断面のパイプ材からなる支持軸8を上下方向に立設固定し、この支持軸8の上端は、前記シートカバー18の軸穴部を挿通させて上面に突出させて、シート軸7をこの支持軸8の上側の開口部29から嵌合して上下移動、及びこの軸周りに旋回可能の構成としている。このシート軸7の上端部には、外周部にノッチ30を形成したレバーガイドプレート31を有して、このノッチ30にシートレバー32のフック33を係合することによって、シート5の向きを正面向きF(前進方向)、横向きY、又は斜め向き等の適宜の方向へ旋回して向きを決めることができる。
前記シート5は、底部にシートベース34を有して、このシートベース34の下側に丸形小径断面のパイプ材からなるシート軸7を一体的に構成し、この下端部にノッチ形態の係合部10を形成する。このシート軸7を前記支持軸8上端の開口部29へ差し込むことによって、シート5を取付けることができる。このシート軸7を支持軸8に嵌合して、シート5を正面向きF、後向きR、又は横向きY等に旋回することができる。このシートベース34の下側のシートレバー32を、スプリング35に抗してレバー軸60周りに回動操作してフック33をノッチ30との係合から外した状態で、シート5を正面向きF、又は横向きY等へ旋回して、この旋回位置においてシートレバー32を開放すると、フック33がノッチ30に係合して、シート5の向きを正面向きF、又は横向きY等に固定することができる。従って、このシート5の向きはレバーガイドプレート31に形成のノッチ30の配置位置によって決まる。
前記シートフレーム4は、前記伝動ケース15に対してダンパスプリング16を介して支持する。前記支持軸8の下端部に横方向のアーム軸36を設け、このアーム軸36の左右両端部に、後側の伝動ケース15の横側から突出の支架アーム37をダンパリング38を介在させて回動自在に支持する。そして、運転者がシート5に搭乗すると、この体重によってシートフレーム4が前記モータ1、及び車輪2等に対して、ダンパスプリング16に抗して下動することとなり、走行車体の衝撃や、振動を吸収、緩和するものである。前記モータ1には、このモータ1の回転を制動するブレーキアーム39を設け、前記ハンドル23部のブレーキレバー40との間をブレーキワイヤー41で連結している。57はメインキー、58はバックレスト、59はアームレストである。
ここにおいて、この電動車椅子は、前記モータ1によって車輪2を駆動する走行伝動機構に、この走行伝動を入り、切りする走行クラッチ3を設け、シートフレーム4上に正面向きFから横向きYへ旋回可能のシート5を搭載し、前記シート5が正面向きにあるときは、前記走行クラッチ3を入り位置に維持して、切り位置への切替を行わせないように牽制すると共に、このシート5を横向きYへ旋回することによって、前記走行クラッチ3を切り位置へ操作可能にするクラッチ牽制装置6を設ける。
そして、この電動車椅子に搭乗して運転するときは、シート5を正面向きFにした状態で搭乗して運転操作する。走行クラッチ3を入り位置にした状態でモータ1を起動してアクセル操作等で、このモータ1の回転を制御操作することによって、走行速度を増、減速することができ、このアクセル操作を中立位置へ戻してブレーキを効かせることによって走行を停止することができる。このとき前記走行クラッチ3は入り位置ONに維持されていて、モータブレーキが効いた状態にあって走行停止の状態を維持して、車輪2を回転させず、走行させないように維持する。又、この走行クラッチ3は、クラッチ牽制装置6によって入り位置ONに維持されると共に、切り位置OFFへの操作を牽制されるために、クラッチレバー等の操作で切り位置OFFは操作することができない。前記アクセル操作するアクセルレバー61はハンドル23部に設けている。
この走行クラッチ3を切り位置OFFへ操作するときは、前記のように走行を停止した状態で、シート5を横向きYに旋回する。このシート5の横向きY状態においては、前記クラッチ牽制装置6の牽制作用が解除されて、このシート5が横向きYに旋回されているときはクラッチレバー等による走行クラッチ3の入り、切り操作を自由の状態にして、この走行クラッチ3を切り位置OFFへ操作することができる。
前記クラッチ牽制装置6の構成については、伝動ケース15の一側に、前記走行伝動機構の一部のギヤの噛合を入り、切り可能の走行クラッチ3とするもので、この走行クラッチ3を操作するシフタ軸42にクラッチレバー12を設けて、伝動ケース15との間にトグルスプリング13を設けて、走行クラッチ3を入り位置ON、切り位置OFFに回動して維持することができる。この走行クラッチレバー12と前記牽制ピン9との間をワイヤー14で連結する。この牽制ピン9は、シートフレーム4の支持軸8部に対して直交状に摺動するように設けられて、この牽制ピン9の先端部を、支持軸8の内部に差し込まれたシート軸7下端部の係合部10に係合させることによって、この牽制ピン9、及びワイヤー14を移動させて、クラッチレバー12を切り位置OFFへ作動させることができる。このワイヤー14は、一端部をシートフレーム4部に連結固定したインナワイヤー43と、このインナワイヤー43の外周に沿って摺動自在に嵌挿するアウタワイヤー44とから構成されて、前記クラッチレバー12を入り位置ONから切り位置OFFへ回動操作すると、このアウタワイヤー44を押して、この先端部にアウタ受け52を介して連結の牽制ピン9を係合部10へ移動させることができる。この牽制ピン9にはスプリング45を設けて、この係合部10から外側方向への牽制ピン9の戻りを円滑に行わせる。
又、前記インナワイヤー43先端の端子46には長穴47を形成し、この長穴47を伝動ケース15のピン48に係合させる。このインナワイヤー43の先端部には、クラッチレバー12のアウタ受け49とワイヤ端子46との間に弱いスプリング50を設けて、ワイヤー14の弛みを防止している。
このクラッチレバー12を入り位置ONから切り位置OFFへ操作するときは、アウタワイヤー44、及びアウタ受け49をスプリング45に抗して押すため、インナワイヤ43、及びワイヤ端子46を長穴47による遊動域で同調移動する。このとき、アウタワイヤー44先端の牽制ピン9が、支持軸8外周の規制面11に接当して係合部10へ移動できない走行クラッチ3切り位置OFFへの操作を牽制する牽制状態と、この支持軸8のピン穴からシート軸7の係合部10へ移動させることのできる牽制解除状態とに作動される。このようなワイヤー14の作動差は、前記長穴47の遊動域によって吸収される。
そして、この走行クラッチ3切り位置OFFの牽制解除状態では、前記シート軸7の係合部10がこの牽制ピン9に対向した位置にあるから、このクラッチレバー12を切り位置OFFへ回動するとき、このクラッチレバー12の回動初期で、この長穴47の先端部がピン4に係合するまではこれらアウタワイヤー44、及び牽制ピン9は移動しないで、この長穴47の先端部がピン48に係止した位置からのクラッチレバー12の切り位置OFFへの回動操作によって、牽制ピン9が支持軸8内側の係合部10へ差し込まれて係合することのできる牽制解除の状態となる。又、走行クラッチ切り位置OFFの牽制状態では、該牽制ピン9が支持軸8の外周規制面11に当接して、係合部10部へ移動できないためアウタワイヤー44が移動できず、クラッチレバー12の切り位置OFFへの作動を牽制するものであり、クラッチレバー12を入り位置ONへ操作することができない。
又、このように、クラッチ牽制装置6を、前記シート5の下側に突出するシート軸7に、前記シートフレーム4に設けられる支持軸8側から出入りする牽制ピン9の係合可能な係合部10と、この牽制ピン9を摺接させて該係合部10への係合作動を規制する規制面11を形成し、このシート軸7を支持軸8に嵌合させて旋回可能に支持すると共に、前記牽制ピン9を規制面11に摺接させて係合部10に対して係合しないように規制したり、又は、この規制を解除して係合可能に構成する。
シート5を取り付けるには、シート軸7をシートフレーム4の支持軸8の上端部から嵌合させて、この支持軸8に支持させる。この支持状態においては、シート軸7の下端部に形成される係合部10、及び規制面11が、支持軸8の牽制ピン9の位置に対向する。ここで、シート5を、支持軸8に対して、このシート軸7周りに旋回させて正面向きFの運転姿勢位置に向けた状態では、支持軸8の牽制ピン9がこのシート軸7周りの規制面11に摺接することによって、係合部10への係合を阻止して、前記走行クラッチ3の切り位置OFFへの作動を牽制維持する。このため、クラッチレバー等の操作で走行クラッチ3を切り位置へ切替ようとしても、切り操作することができない。又、このシート軸7の係合部10は、シート5の向きが前記正面向きF位置を除いた横向きY位置の領域において形成する。即ち、運転走行を行うことのないシート5の向きにおいて牽制ピン9を嵌合させることができるように形成している。尚、係合部10はシート5が斜め前方を向いた位置において牽制ピン9を嵌合させるよう構成しても良い。
又、この走行クラッチ3を切り位置OFFに操作するときは、シート5、及びシート軸7を、この支持軸8に対して外側へ旋回させて横向きY状態にすると、前記規制面11によって摺接規制されていた規制ピン9が、係合部10に嵌入係合して、走行クラッチ3を切り位置OFFへ作動させ、又は、切り位置OFFへ操作することができる。
このようなクラッチ牽制装置6において、シート5の向きが正面向きFの運転姿勢位置あるときは、支持軸8側の牽制ピン9をシート軸7の外周の規制面11に摺接させて、シート5が横向きYの非運転姿勢位置にあるときにこの牽制ピン9をシート軸7の係合部10に係合させるものであるから、これら牽制ピン9の係合部10に対する係合形態にあっては、この牽制ピン9の係合を外しておくことによって、支持軸8に対してシート軸7を上方へ引き抜くことによって、シート5、及びシート軸7を抜き外すことができる。
又、前記走行クラッチ3を操作するクラッチレバー12はトグルスプリング13を有して、走行クラッチ3入り位置ONと、切り位置OFFとに切替可能に構成し、このクラッチレバー12と、前記支持軸8の牽制ピン9との間をワイヤー14乃至リンク機構等によって連動して、前記シート5の横向きYでの走行クラッチ3の切り作動を可能とするが、正面向きFでの走行クラッチ3の切り作動を行わせないように牽制連動する。又、図例ではクラッチ牽制装置6として、ワイヤー14を用いているが、このワイヤー14に代えてリンク機構を用いることも可能である。
前記クラッチ牽制装置6のワイヤー14は、トグルスプリング13により切替られるクラッチレバー12と、シート5の向きによって係合部10へ係合したり規制面11に摺接する牽制ピン9との間を連動していて、シート5が横向きYの非運転姿勢位置にあるときにのみ、走行クラッチ3を切り位置OFFに切替可能にして、シートが正面向きFの運転姿勢位置にあるときは、走行クラッチ3を切り位置OFFへは切替不能に牽制連動するものであるから、これらクラッチレバー12とワイヤ14連動の牽制ピン9を、シート軸7から孤立、分離したクラッチ牽制装置6の一部連動機構部分形態として、シート5の着脱や、クラッチレバー12の連動操作や、手動操作等を容易にするものである。
又、前記車輪3を駆動するモータ1、及びこのモータ1と一体の伝動ケース15をダンパスプリング16を介して支架したシートフレーム4に、モータ1を電動するバッテリ17を搭載すると共に、前記支持軸8、及び、これらの上部を覆うシートカバー18等を形成し、この支持軸8には上側から旋回可能のシート軸7を差し込んで着脱可能に支持すると共に、前記伝動ケース15に設けられたクラッチレバー12に連動の牽制ピン9を設ける。
シートカバー18は、シートフレーム4の外側部を覆うため、シート5を取り外しても、この下側に配置、構成される各構成部分、特にクラッチ牽制装置6部を被覆して、シート5取り外したり、又は、横向きに旋回させた状態においても、簡潔な形態とすることができる。又、メンテナンス時等においては、このシートカバー18を開くことによって、前記クラッチ牽制装置6や、シート軸7の着脱部、乃至バッテリー17等のメンテナンスを簡単に行うことができる。
更には、前記シート5を押し下げるか、又はこのシート5に着座することにより、前記シートフレーム4をダンパスプリング16に抗して下動して、走行クラッチ3の切り位置OFFにあるクラッチレバー12を入り位置へ作動するように構成する。
前記クラッチ牽制装置6は、シート5を正面向きFの運転姿勢位置に向けているときは、クラッチレバー12を入り位置ONに維持して切り作動を牽制すると共に、シート5を横向きYに旋回して非運転姿勢位置にした状態では、クラッチレバー12を切り位置OFFへ操作可能な状態とするが、このクラッチレバー12が切り位置OFFにあるときは、運転者がシート5上に搭乗するか、又は、このシート5を押し下げることによって、シートフレーム4のダンパスプリング16に抗する下動により、クラッチレバー12を前記トグルスプリング13に抗して回動し、走行クラッチ3を入り位置ONへ切替えるものである。
前記クラッチレバー12は、伝動ケース15の横側に配置するが、このクラッチレバー12の先端部をシートカバー18の後下部のレバーガイド穴から露出させて手動操作可能に構成している。このクラッチレバー12の上側には、前記上下揺動するシートフレーム4の対向位置に、突出量を調節可能な作動ボルト51を設け、シートフレーム4の下動によって、作動ボルト51が切り位置OFFにあるクラッチレバー12をトグルスプリング13に抗して押し下げ回動して、走行クラッチ3入り位置ONに切替えることができる。
電動車椅子のクラッチ牽制装置部の左側面図。 その作動状態を示す同左側面図。 その牽制ピン部拡大側面図。 そのクラッチレバー部の作動状態を示す側面図。 そのシートレバー部の側面図。 そのシートレバー部の右側面図。 その電動車椅子の左側面図。 その平面図。
符号の説明
1 モータ
2 車輪
3 走行クラッチ
4 シートフレーム
5 シート
6 クラッチ牽制装置
7 シート軸
8 支持軸
9 牽制ピン
10 係合部
11 規制面
12 クラッチレバー
13 トグルスプリング
14 ワイヤー
15 伝動ケース
16 ダンパリング
17 バッテリー
18 シートカバー

Claims (5)

  1. モータ(1)によって車輪(2)を駆動する走行伝動機構に、この走行伝動を入り、切りする走行クラッチ(3)を設け、シートフレーム(4)上に正面向きから横向きへ旋回可能のシート(5)を搭載し、前記シート(5)が正面向きにあるときは、前記走行クラッチ(3)を入り位置に維持して、切り位置への切替を行わせないように牽制すると共に、このシート(5)を横向きへ旋回することによって、前記走行クラッチ(3)を切り位置へ操作可能にするクラッチ牽制装置(6)を設けたことを特徴とする電動車椅子。
  2. 前記クラッチ牽制装置(6)を、前記シート(5)の下側に突出するシート軸(7)に、前記シートフレーム(4)に設けられる支持軸(8)側から出入りする牽制ピン(9)の係合可能な係合部(10)と、この牽制ピン(9)を摺接させて該係合部(10)への係合作動を規制する規制面(11)を形成し、このシート軸(7)を支持軸(8)に嵌合させて旋回可能に支持すると共に、前記牽制ピン(9)を規制面(11)に摺接させて係合部(10)に対して係合しないように規制したり、又は、この規制を解除して係合可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の電動車椅子。
  3. 前記走行クラッチ(3)を操作するクラッチレバー(12)はトグルスプリング(13)を有して、走行クラッチ(3)入り位置と、切り位置とに切替可能に構成し、このクラッチレバー(12)と、前記支持軸(8)の牽制ピン(9)との間をワイヤー(14)乃至リンク機構等によって連動して、前記シート(5)の横向きでの走行クラッチ(3)の切り作動を可能とするが、正面向きでの走行クラッチ(3)の切り作動を行わせないように牽制連動することを特徴とする請求項1、又は2に記載の電動車椅子。
  4. 前記車輪(3)を駆動するモータ(1)、及びこのモータ(1)と一体の伝動ケース(15)をダンパスプリング(16)を介して支架したシートフレーム(4)に、モータ(1)駆動用のバッテリ(17)を搭載すると共に、前記支持軸(8)、及び、これらの上部を覆うシートカバー(18)等を形成し、この支持軸(8)には上側から旋回可能のシート軸(7)を差し込んで着脱可能に支持すると共に、前記伝動ケース(15)に設けられたクラッチレバー(12)に連動の牽制ピン(9)を設けたことを特徴とする請求項1、2、又は3に記載の電動車椅子。
  5. 前記シート(5)を押し下げるか、又はこのシート(5)に着座することにより、前記シートフレーム(4)をダンパスプリング(16)に抗して下動して、走行クラッチ(3)の切り位置にあるクラッチレバー(12)を入り位置へ作動することを特徴とする請求項1、2、3、又は4に記載の電動車椅子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010200961A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Suzuki Motor Corp 電動車両のクラッチ装置

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