JP2010093747A - 固体撮像素子及び信号処理システム - Google Patents

固体撮像素子及び信号処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】画素部から読み出される画素信号を、光信号により高速伝送を可能とすると共に、光通信に起因する熱の影響を抑えた固体撮像素子を提供する。
【解決手段】固体撮像素子1Aは、光を電気信号に変換する画素部10Aと、画素部10Aが形成される基板18と、画素部10Aから読み出される信号をディジタル信号に変換するA/D変換部11Aと、A/D変換部11Aでディジタル化された信号を、光信号に変換して出力する光通信部12Aとを備え、単一または複数の光通信部12Aが、画素部10Aの周囲で基板18の周辺部に集合配置される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光の像を電気信号に変換する固体撮像素子及びこの固体撮像素子を備えた信号処理システムに関する。詳しくは、固体撮像素子から読み出される画素信号を、光信号で出力できるようにしたものである。
回路基板の高速化、高集積化が進み、信号遅延、EMIの発生等の問題への対応が急務になってきている。電気配線により問題になっていた信号遅延、信号劣化、及び配線から放射される電磁干渉ノイズについて解決され、かつ高速伝送が可能である光配線技術が注目されている。
このような光配線技術を利用して、カメラ本体部に着脱可能に構成されたレンズに固体撮像素子を備えると共に、固体撮像素子から出力される信号を光でカメラ本体部に伝達できるようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、固体撮像素子で発生する熱を抑えるために、画素出力の必要が無いタイミングでは出力部を駆動しないように電源供給を制御する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−196972号公報 特開2004−112422号公報
光配線技術を利用することで、信号の高速伝送が可能である。しかし、特許文献1に記載の技術では、固体撮像素子が実装されている基板に発光素子が実装される構成が開示されるのみで、発光素子の配置について記載されていない。これにより、固体撮像素子と発光素子との位置関係に起因する熱に関する課題が解決されていない。また、特許文献2に記載の技術のように、固体撮像素子が発生する熱ではなく、発光素子から発生する熱が固体撮像素子に与える影響について考慮されていない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、画素部から読み出される画素信号を、光信号により高速伝送を可能とすると共に、光通信に起因する熱の影響を抑えた固体撮像素子及び信号処理システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の固体撮像素子は、光を電気信号に変換する画素部と、画素部が形成される基板と、画素部から読み出される信号をディジタル信号に変換するA/D変換部と、A/D変換部でディジタル化された信号を、光信号に変換して出力する光通信部とを備え、単一または複数の光通信部が、画素部の周囲で基板の周辺部に集合して配置されるものである。
本発明の固体撮像素子は、光を電気信号に変換する画素部と、画素部が形成される基板と、画素部から読み出される信号をディジタル信号に変換するA/D変換部と、A/D変換部でディジタル化された信号を、光信号に変換して出力する光通信部とを備え、単一の光通信部が、画素部の周囲で基板の周辺部に分散して配置されるものである。
本発明の固体撮像素子は、光を電気信号に変換する画素部と、画素部が形成される基板と、画素部から読み出される信号をディジタル信号に変換するA/D変換部と、A/D変換部でディジタル化された信号を、光信号に変換して出力する光通信部とを備え、複数の光通信部が、画素部の周囲で基板の周辺部に分散して集合配置されるものである。
本発明の信号処理システムは、上述した固体撮像素子を備えるものである。すなわち、入射された光を電気信号に変換する固体撮像素子及び固体撮像素子に光を入射させる光学素子を有した光学装置と、光学装置が接続される信号処理装置を備え、固体撮像素子は、光を電気信号に変換する画素部と、画素部が形成される基板と、画素部から読み出される信号をディジタル信号に変換するA/D変換部と、A/D変換部でディジタル化された信号を、光信号に変換して出力する光通信部とを備え、単一または複数の光通信部が、画素部の周囲で基板の周辺部に集合して配置されるか、単一の光通信部が、画素部の周囲で基板の周辺部に分散して配置されるか、または、複数の光通信部が、画素部の周囲で基板の周辺部に分散して集合配置されるものである。
本発明では、画素部に光が入射することで光電変換された電気信号が読み出され、A/D変換部に入力される。A/D変換部に入力された信号はディジタル信号に変換され、信号配線を伝送されて光通信部に入力される。光通信部に入力されたディジタル信号は光信号に変換され、信号光が出力される。光通信部は、伝送チャネル数や負荷等に応じて熱の発生源を集めて一括冷却する構成、熱を分散させる構成等、熱の管理に基づく配置が選択され、基板の周辺部に集合配置、分散配置、または分散集合配置される。
本発明によれば、画素部から読み出された信号の伝送を光信号で行うこととし、かつ、光通信部を、集合配置、分散配置、または分散集合配置することとした。これにより、光通信部から発生する熱や電磁ノイズ、偽光信号について、光通信部の配置に応じた最適化が可能で、ノイズ成分の効率的除去が可能となる。
また、光通信部の配置の自由度が向上することで、光通信部の冷却部の配置の自由度が向上する。例えば、光通信部を集合させて配置し、一括して冷却する方式や、光通信部を分散させて配置し、熱の発生源を分散させて冷却する方式等、様々な冷却方式を採用することができる。
更に、光通信部の配置の自由度が向上することで、例えば、パラレル伝送、データ線に同期信号とクロック信号を重畳シリアル伝送、シリアル化したデータ線とクロック信号の複数伝送等、様々な信号伝送方式を採用することができる。
また、画素部からの読み出し方式に応じて光通信部を配置できることから、読み出し方式毎に最適な光通信部の配置が可能で、また、読み出しデータ量等に応じた構成を選択できるので、固体撮像素子の信号読み出し方式の自由度が増える。
以下、図面を参照して本発明の固体撮像素子、固体撮像素子を備えた光学装置、光学装置が接続される信号処理装置、光学装置と信号処理装置を備えた信号処理システムの実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態の固体撮像素子の構成例>
(1−1)光通信部が集合配置された固体撮像素子の構成例
図1は、光通信部が集合配置された固体撮像素子の一例を示す模式的な平面図、図2は、各実施の形態における固体撮像素子を実現する機能の一例を示す機能ブロック図である。
光通信部が集合配置された固体撮像素子1Aは、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ、またはCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサで構成される。固体撮像素子1Aは、光を電気信号に変換して出力する画素部10Aを備える。画素部10Aは、光を電気に変換する画素が2次元または1次元に配列され、入射された光の強度に応じた電気信号が出力される。
固体撮像素子1Aは、画素部10Aから出力される電気信号をディジタル信号に変換するA/D変換部11Aと、A/D変換部11Aでディジタル化された電気信号を、光信号に変換して出力する光通信部12Aを備える。
光通信部12Aは、電気信号を光信号に変換する光出力部120Aを、1個または複数備える。光通信部12Aは、光出力部120Aの第1の実施の形態として、電圧の印加で発光する例えば半導体レーザ(LD)等の自発光型の発光素子を有する。半導体レーザ等の発光素子は、印加される電圧の変化等による電気信号で光の変調が可能である。これにより、光通信部12Aは、自発光する光を、A/D変換部11Aでディジタル信号に変換された電気信号に基づき変調することで、画素部10Aから読み出される画素データに基づく信号光Lsを出力する。
また、光通信部12Aは、光出力部120Aの第2の実施の形態として、外部から入力されて透過または反射する光を、電圧の変化等による電気信号に基づいて外部変調する光変調器を有する。光通信部12Aでは、外部からの一定の光が光変調器に入力されると共に、A/D変換部11Aでディジタル信号に変換された電気信号が光変調器に入力される。これにより、光通信部12Aは、外部から入力された光を、A/D変換部11Aから入力された電気信号に基づいて変調することで、画素部10Aから読み出される画素データに基づく信号光Lsを出力する。
固体撮像素子1Aは、動作モードに応じた駆動クロック(CLK)を生成し、画素部10A、A/D変換部11A及び光通信部12Aの各機能ブロックに供給するタイミングジェネレータ(TG)13Aを備える。また、固体撮像素子1Aは、制御信号等の入出力が行われる制御I/O14Aと、電源を供給するDC−DC部15Aと、画素データの読み出しを制御する制御部16Aを備える。制御部16AとDC−DC部15Aとタイミングジェネレータ13Aは、バス17に接続されて、制御信号やデータの送受が行われる。
制御部16Aは、DC−DC部15Aを制御して、固体撮像素子1Aの電源のオンとオフを切り替える。また、制御部16Aは、駆動クロックをタイミングジェネレータ13Aで生成して画素部10AとA/D変換部11Aと光通信部12Aに供給し、駆動クロックに同期させて画素部10AとA/D変換部11Aと光通信部12Aを動作させる。
画素部10AとA/D変換部11Aと光通信部12Aは、タイミングジェネレータ13Aから供給される駆動クロックで、信号の入出力を同期させる。画素部10Aでは、入射される光の像に応じた画素データが、電気信号として読み出される。A/D変換部11Aでは、画素部10Aから読み出された画素データが入力され、ディジタル信号に変換されて出力される。光通信部12Aでは、画素部10Aから読み出され、A/D変換部11Aでディジタル信号に変換された電気信号が入力され、画素データに基づく光信号に変換されて、信号光Lsが出力される。
固体撮像素子1Aは、画素部10Aと、A/D変換部11Aと、光通信部12Aと、タイミングジェネレータ13Aと、DC−DC部15Aと、制御部16Aが、シリコン(Si)で構成される基板18上に集積形成される。固体撮像素子1Aは、半導体の製造プロセスを利用してこれら構成要素が集積形成されて1チップ化されている。
固体撮像素子1Aは、基板18の一方の面に画素部10Aが形成される。画素部10Aは、基板18の一方の面側から光が入射される。また、固体撮像素子1Aは、画素部10Aとの間で電気信号及び電源の入出力が行われるA/D変換部11Aと、DC−DC部15Aと、制御部16Aが、基板18の一方の面に形成される。更に、固体撮像素子1Aは、光通信部12Aが基板の一方の面に形成される。また、固体撮像素子1は、制御I/O14Aとして、基板18の裏面に電源供給線140と制御線141が形成される。なお、電源供給線140と制御線141は、基板18の表面に形成される構成でも良い。
図3は、単一の伝送チャネルを実現する光通信部の配置例を示す模式的な平面図である。また、図4〜図6は、複数の伝送チャネルを実現する光通信部の配置例を示す模式的な平面図である。
固体撮像素子1Aは、図3に示すように、1個の光出力部120Aを有した光通信部12Aを1個備えることで、光による信号伝送を1本のチャネルで行う構成となる。また、固体撮像素子1Aは、図4及び図5に示すように、複数の光出力部120Aがアレイ化された光通信部12Aを1個または複数備えることで、光による信号伝送を複数のチャネルで行う構成となる。更に、図6に示すように、1個の光出力部120Aを有した光通信部12Aを複数備えることでも、光による信号伝送を複数のチャネルで行う構成となる。
固体撮像素子1Aは、A/D変換部11Aから出力される例えばnビット(n>1)のディジタル信号を、後述するようにシリアル伝送する構成では、光による信号伝送を、1本のチャネルで行うことが可能となる。
例えば、データ信号に同期信号とクロック信号が重畳されてシリアル化されたディジタル信号を生成することで、1本のチャネルで信号伝送が可能となる。これにより、固体撮像素子1Aは、図3に示すように、1個の光出力部120Aを有した1個の光通信部12Aを備えることで、シリアル伝送が実現される。
また、固体撮像素子1Aは、シリアル化されたデータ信号とクロック信号を独立したチャネルで伝送する構成では、光による信号伝送を、複数(2本)のチャネルで行うことが可能となる。
固体撮像素子1Aは、1個の光出力部120Aを有した光通信部12Aを2個備えることで、クロック信号を独立して伝送するシリアル伝送が実現される。または、2個の光出力部120Aがアレイ化された光通信部12Aを1個備えることでも、同様にクロック信号を独立して伝送するシリアル伝送が実現される。
更に、固体撮像素子1Aは、A/D変換部11Aから出力されるnビットのディジタル信号を、後述するようにパラレル伝送する構成では、光による信号伝送を、複数のチャネルで行うことが可能となる。
固体撮像素子1Aは、伝送チャネル数分の光出力部120Aがアレイ化された光通信部12Aを1個備えることで、パラレル伝送が実現される。例えば、8ビットのディジタル信号をパラレル伝送する構成では、固体撮像素子1Aは、図4に示すように、8個の光出力部120Aがアレイ化された光通信部12Aを1個備えれば良い。
または、固体撮像素子1Aは、複数の光出力部120Aがアレイ化された光通信部12Aを、光出力部120Aが伝送チャネル数分となる複数備えることで、パラレル伝送が実現される。例えば、8ビットのディジタル信号をパラレル伝送する構成では、固体撮像素子1Aは、図5に示すように、4個の光出力部120Aがアレイ化された光通信部12Aを2個備えれば良い。
あるいは、固体撮像素子1Aは、1個の光出力部120Aを有した光通信部12Aを伝送チャネル数分備えることで、パラレル伝送が実現される。例えば、8ビットのディジタル信号をパラレル伝送する構成では、固体撮像素子1Aは、図6に示すように1個の光出力部120Aを有した光通信部12Aを8個備えれば良い。
図1に示す固体撮像素子1Aは、例えば複数の光出力部120Aがアレイ化された光通信部12Aが、基板18の1箇所に配置される。このように、複数の光出力部120Aを1箇所に集合させる光通信部12Aの配置を集合配置と称す。
また、図5に示すように、複数の光出力部120Aがアレイ化された光通信部12Aを複数備え、基板18の1箇所に集合させて配置した形態も集合配置である。同様に、図6に示すように、1個の光出力部120Aを有した光通信部12Aを複数備え、基板18の1箇所に集合させて配置した形態も集合配置である。なお、図4に示すように、1個の光出力部120Aを有した1個の光通信部12Aを、基板18の1箇所に配置した形態も集合配置に含められる。
固体撮像素子1Aにおいて、単一のA/D変換部11Aの後段に複数の光通信部12Aを接続する構成では、A/D変換部11Aと各光通信部12Aが信号配線180で接続される。光通信部12Aが集合配置された固体撮像素子1Aでは、単一のA/D変換部11Aの後段に、全ての光通信部12Aを近づけるような配置として、A/D変換部11Aと各光通信部12Aとの間の信号配線180の配線長が、短くなるように構成される。
(1−2)光通信部が集合配置された固体撮像素子の効果例
光通信部12Aが集合配置された固体撮像素子1Aでは、熱の発生源となる光通信部12Aを1箇所に集めることができる。これにより、光通信部12Aで発生する熱を局所的に冷却することができる。例えば、光通信部12Aに冷却部200を備えることで、光通信部12Aで発生する熱を画素部10Aに到達させずに、外部に放熱できる構成とすることができる。なお、集合配置における冷却部の詳細は後述する。
また、光通信部12Aが基板18の1箇所に集合していることから、A/D変換部11Aの後段に光通信部12Aを備えて、全ての光通信部12AをA/D変換部11Aに近づけて配置できる。これにより、A/D変換された後のディジタル信号を、電気信号で長い距離にわたり引き回す必要がなく、電気配線を短くできる。従って、電気信号の伝送による電磁ノイズの発生、信号の劣化を抑えることができる。
また、伝送チャネル数分の光出力部120Aを有した光通信部12Aを別に製作して組み立てるような製造工程とすれば、高集積化と製造容易性の向上の両立を図ることができる。
(2−1)光通信部が分散配置された固体撮像素子の構成例
図7は、光通信部が分散配置された固体撮像素子の一例を示す模式的な平面図である。図7に示す固体撮像素子1Bは、1個の光出力部120Aを有した複数の光通信部12Aが、基板18の複数箇所に分散して配置される。このように、1個の光出力部120Aを複数個所に分散させる光通信部12Aの配置を分散配置と称す。
光通信部12Aが分散配置された固体撮像素子1Bは、光通信部12A同士の距離がなるべく長くなるように、各光通信部12Aの配置が決められる。通常、固体撮像素子は四角形であり、基板18の周辺部、例えば対向する2辺に光通信部12Aが配置される。
なお、光通信部12Aが分散配置された固体撮像素子1Bでは、複数の光通信部12Aを同期させてディジタル信号がパラレル伝送される構成である。
(2−2)光通信部が分散配置された固体撮像素子の効果例
光通信部12Aが分散配置された固体撮像素子1Bでは、個々の光通信部12Aは、パラレル伝送の1ビット分の信号伝送を担当する形態となる。このため、個々の光通信部12Aで出力される信号の伝送量は小さくすることができる。これにより、個々の光通信部12Aで発生する熱は、1つの光通信部12A内において光出力部がアレイ化された光通信部に比べて小さくなる。
このような光通信部12Aが基板18に分散配置されることで、光通信部12Aで発生する熱を、固体撮像素子1Bの全体に分散させることができる。これにより、各光通信部12Aで発生する熱が画素部10Aに与える影響を非常に小さくすることができる。また、光通信部12Aにおける発熱量が少なく、画素部に与える影響も少ないことから、光通信部12Aを冷却する冷却部が不要となる。
(3−1)光通信部が分散集合配置された固体撮像素子の構成例
図8は、光通信部が分散集合配置された固体撮像素子の一例を示す模式的な平面図である。図8に示す固体撮像素子1Cは、複数の光出力部120Aを有した複数の光通信部12Aが、基板18の複数箇所に分散して配置される。このように、複数の光出力部120Aを複数個所に分散させる光通信部12Aの配置を分散集合配置と称す。
また、図5に示すように、複数の光出力部120Aがアレイ化された光通信部12Aを複数備え、基板18の複数個所に分散させて配置した形態も分散集合配置である。同様に、図6に示すように、1個の光出力部120Aを有した光通信部12Aを複数備え、基板18の複数個所に分散させて配置した形態も分散集合配置である。
(3−2)光通信部が分散集合配置された固体撮像素子の効果例
光通信部12Aが分散集合配置された固体撮像素子1Cでは、複数の光通信部を集合配置することによる製作容易性及び配線容易性と、複数の光通信部を分散配置することによる熱均一性確保等を両立させることができる。
固体撮像素子では、画素部10Aを構成する各画素の特性や、画素の位置等に応じて分けられた単位毎に信号の読み出しを行うため、多線による信号の読み出しが行われる構成のものがある。
このような固体撮像素子では、画素部10Aから複数の信号線で信号が読み出され、信号が読み出される各信号線に対して、それぞれA/D変換部11Aが接続される。このため、全ての光通信部12Aを基板18の1箇所に集める集合配置とすると、各A/D変換部11Aから1箇所の光通信部12Aまで、長い距離にわたり電気信号の信号配線を形成する必要が生じる。
そこで、複数の光出力部120Aがアレイ化された複数の光通信部12A、または、1つの光出力部120Aを有した複数の光通信部12Aを、基板18の複数個所に分散して配置する。そして、各A/D変換部11Aの後段に、それぞれ光通信部12Aを近づけて配置する。これにより、A/D変換された後のディジタル信号を、電気信号で長い距離にわたり引き回す必要がなく、電気配線を短くできる。従って、電気信号の伝送による電磁ノイズの発生、信号の劣化を抑えることができる。
また、複数の光通信部12A毎に基板18の複数個所に分散させて配置することで、各光通信部12Aで発生する熱を固体撮像素子1Cの全体に分散させることができる。また、分散配置された各箇所の複数の光通信部12A毎に冷却部200を備えることで、光通信部12Aが分散配置された各箇所毎に冷却が可能である。なお、分散集合配置における冷却部の詳細も後述する。
<固体撮像素子の光通信部の構成例>
図9は、固体撮像素子の光通信部の一例を示す構成図である。各実施の形態の固体撮像素子1A〜1C(以下、固体撮像素子1とも称す)の光通信部12Aは、光出力部120Aとして自発光型の発光素子を備える。自発光型の発光素子としては、例えば、基板の面に対して垂直方向に光を出力する面発光型半導体レーザ(VCSEL)121Aが用いられる。
面発光型半導体レーザ121Aは、p型電極500aとn型電極500bの間に、上方ブラック反射ミラー(DBRミラー)500cと、活性層500dと、下方ブラック反射ミラー(DBRミラー)500eと、n型半導体基板500fが積層される。面発光型半導体レーザ121Aは、活性層500dの上下に、誘電体多層膜で構成された上方ブラック反射ミラー500cと下方ブラック反射ミラー500eが形成されることで、ミラー間で共振器が構成される。
次に、面発光型半導体レーザ121Aの動作原理について説明する。
(1)p型電極500aとn型電極500bに電圧を印加し外部から電流を流すことにより、活性層500dにおけるエネルギー準位において、反転分布状態を生じさせる。
(2)活性層500dにおいて、エネルギーギャップに対応するエネルギーを持つ光子が自然放出し、そのホトンが誘導放出を引き起こすことにより、光を増幅する。
(3)活性層500dの上下のミラーにより光は反射され、その一部は再び活性層500d内へ導かれ、誘導放出により増幅される。
(4)増幅された光の一部がp型電極500a側の端面を通過して外部に出射される。
これにより、A/D変換部11Aから出力されるディジタル信号の1と0を、電圧のオンとオフに対応付けることで光のオンとオフとなり、変調が実現される。なお、自発光型の発光素子としては、端面発光型の半導体レーザでも良い。
図10は、固体撮像素子の光通信部の他の例を示す構成図、図11は、印加電圧と光の吸収量の関係を示すグラフである。固体撮像素子1の光通信部12Aは、光出力部120Aとして外部変調型の光変調器を備える。外部変調型の光変調器としては、電界吸収型光変調器121Bを備える。電界吸収型光変調器121Bは、量子井戸と呼ばれる半導体の微細構造に電界を印加すると、半導体のバンド構造が変化し、光の吸収量が変化する現象を利用している。
電界吸収型光変調器121Bは、多重量子井戸構造を有する導波路層501を、P層502aとN層502bで挟む構成である。電界吸収型光変調器121Bにおける導波路層501の光吸収量は、バイアス電圧によって、図11に示すように吸収帯域がシフトする。これにより、例えばλ2の波長の光を導波路層501に入力した場合、印加電圧があると光が吸収され、印加電圧が無いと光が透過し、導波路層501に入力された光が、印加される電圧に応じて損失が変化することで強度変調される。
固体撮像素子1Aでは、A/D変換部11Aから出力される電気信号に応じた電圧を電界吸収型光変調器121Bに印加することで、光の変調を実現する。そこで、固体撮像素子1Aの光通信部12Aは、A/D変換部11Aでディジタル信号に変換されて出力される電気信号による電圧が、電界吸収型光変調器121BのP層502aとN層502bに印加されるように構成される。
これにより、固体撮像素子1Aの光通信部12Aは、外部から入力された一定の光が、画素部10Aから読み出されてディジタル化された電気信号Dsに基づき変調され、信号光Lsとして出力される。
図12は、固体撮像素子の光通信部の他の例を示す構成図である。固体撮像素子1Aの光通信部12Aは、外部変調型の光変調器の他の例として、マッハツェンダ型光変調器121Cを備える。マッハツェンダ型光変調器121Cは、電圧を印加することによって屈折率が変わる電気光学効果(ポッケルス効果)を利用している。電気光学効果を利用した光変調器では、印加する電圧によって、光の位相を変調することができる。
マッハツェンダ型光変調器121Cでは、電気光学効果で生じる光の位相差を利用して、マッハツェンダ干渉計を構成する2本の導波路で光路長差を生じさせることで光を干渉させ、光のオンとオフを実現している。
マッハツェンダ型光変調器121Cは、ニオブ酸リチウム(LiNbO)等の強誘電体結晶の基板503に、分岐部504aと結合部504bにより第1の導波路505aと第2の導波路505bに分岐結合される光導波路505を備える。また、電圧を印加する電極506を備える。なお、マッハツェンダ型光変調器121Cは、GaAs(ガリウム砒素)やInP(インジウムリン)等の半導体材料を用いて構成しても良い。半導体材料によるマッハツェンダ型光変調器121Cは、半導体プロセスによりInP基板上に作成され、LiNbOによるマッハツェンダ型変調器に比べて、より小型化が可能である。
マッハツェンダ型光変調器121Cは、第1の導波路505aと第2の導波路505bを通過する光の位相がπだけずれるような電圧V1を印加すると、分岐部504aで分岐した光は、位相がπだけずれて結合部504bで合波される。位相がπだけずれて合波した光は、干渉により互いに打ち消しあい、出力は0となる。
一方、第1の導波路505aと第2の導波路505bを通過する光の位相にずれが生じないような電圧V0を印加すると、分岐部504aで分岐した光は、同位相で結合部504bで合波される。同位相で合波した光は、干渉により強めあい、出力は1となる。
このように、マッハツェンダ型光変調器121Cは、位相がπずれる電圧を印加することで、光のオン/オフ制御が実現される。
固体撮像素子1Aでは、A/D変換部11Aから出力される電気信号に応じた電圧をマッハツェンダ型光変調器121Cに印加することで、光の変調を実現する。そこで、固体撮像素子1Aの光通信部12Aは、A/D変換部11Aでディジタル信号に変換されて出力される電気信号による電圧が、マッハツェンダ型光変調器121Cの電極506に印加されるように構成される。
これにより、固体撮像素子1Aの光通信部12Aは、外部から入力された一定の光Lが、画素部10Aから読み出されてディジタル化された電気信号Dsに基づき変調され、信号光Lsとして出力される。
図13は、固体撮像素子の光通信部の他の例を示す構成図である。固体撮像素子1Aの光通信部12Aは、光変調部として、ミラー部121Dを備える。ミラー部121Dは、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を利用して形成されたマイクロミラーデバイス(DMD; Digital Micromirror Device)である。
ミラー部121Dは、例えばシリコン(Si)の基板507上に、反射ミラー508と、反射ミラー508に取り付けられるヨーク509と、反射ミラー508をヨーク509に固定するミラーサポートホスト510を備える。反射ミラー508とヨーク509は、ヒンジ511により基板507に支持される。ヨーク509の先端には緩衝板509aが形成される。ヒンジ511は、変形かつ復元する弾性を有する。基板507にはアドレス電極512が形成される。アドレス電極512は、ヨーク509及び反射ミラー508と対向する。ヨーク509と反射ミラー508は、バイアスリセットバス513に機械的及び電気的に接続される。
ミラー部121Dは、バイアス電圧を印加すると共に、アドレス電極512に電圧を印加すると、静電引力が反射ミラー508とアドレス電極512の間、及びヨーク509とアドレス電極512の間に作用して静電トルクを発生する。これにより、反射ミラー508とヨーク509は、緩衝板509aが着地、停止するまで回転して、反射ミラー508が傾けられる。バイアス電圧が無印加の場合には、ヒンジ511の復元力で、反射ミラー508とヨーク509は水平位置で安定する。
このように、ミラー部121Dは、反射ミラー508に入力される光が反射される方向が、電圧の印加の有無で変化し、受光側では、反射ミラー508の角度によって受光量が変わるので、光のオン/オフ制御が実現される。
固体撮像素子1Aでは、A/D変換部11Aから出力される電気信号に応じた電圧をミラー部121Dに印加することで、光の変調を実現する。そこで、固体撮像素子1Aの光通信部12Aは、A/D変換部11Aでディジタル信号に変換されて出力される電気信号による電圧が、ミラー部121Dに印加されるように構成される。
これにより、固体撮像素子1Aの光通信部12Aは、外部から入力された一定の光Lが、画素部10Aから読み出されてディジタル化された電気信号Dsに基づき変調され、信号光Lsとして出力される。
<各実施の形態の固体撮像素子の光通信部を構成する要素の内部の配置例>
各実施の形態の固体撮像素子では、光通信部は、光出力部として自発光型の発光素子または外部変調型の光変調器と、発光素子または光変調器の駆動部等を備えている。次に、発光素子または光変調器と、駆動部の好適な配置例について説明する。
(1)自発光型の光出力部を1個備えた配置例
図14及び図15は、光通信部を構成する要素の第1の配置例を示し、図14は、光通信部を構成する要素の第1の配置例を示す模式的な平面図、図15は、光通信部を構成する要素の第1の配置例を示す模式的な側面図である。
図14及び図15に示す例では、固体撮像素子1の光通信部12Aは、自発光型の発光素子を1個備えた構成で、光出力部120Aとして、端面発光型の半導体レーザで構成される発光部121Eを備えた構成である。
発光部121Eは、一方の側端面が発光面であり、信号光Lsが矢印で示す方向に出力される。なお、発光部121Eは、発光面と反対側の側端面から、若干量の漏れ光Lnが矢印で示す方向に出力される。
光出力部120Aは、発光部121Eを駆動する駆動部120T備える。駆動部120Tは、発光部121Eにおける信号光Lsの出力方向に対して直列させて、漏れ光Lnが出力される側端面と対向する側に、発光部121Eと並べて配置される。駆動部120Tは、直列する発光部121Eと反対側から、例えば矢印で示す向きの駆動信号線120Sgによって、ディジタル信号に変換された電気信号が供給される。なお、光出力部120Aは、発光部121Eと駆動部120Tが独立した素子で形成された構成では、駆動部120Tと発光部121Eの間は、ボンディングワイヤ120Wで接続されて、電気信号が供給される。また、光出力部120Aは、発光部121Eと駆動部120Tが集積された構成では、駆動部120Tと発光部121Eの間は、半導体内でアルミニウムやタングステン等による配線層で接続されて、電気信号が供給される。
光通信部12Aは、発光部121Eから出力される漏れ光Lnを遮光する遮光部240Aを備える。遮光部240Aは、少なくとも発光部121Eにおける発振波長の光は透過しない材質で構成され、発光部121Eに対して、漏れ光Lnが出力される側端面と対向して配置される。
本例では、駆動部120Tが発光部121Eと直列に配置されるため、遮光部240Aは、発光部121Eと直列に配置される駆動部120Tに対して、発光部121Eの反対側に配置される。これにより、発光部121Eから出力される漏れ光Lnを、遮光部240Aで遮光することができる。
図14及び図15に示す例では、発光部121Eで光が出力される向きに対して直列して駆動部120Tを配置した。これにより、光出力部120Aをアレイ化する場合には、発光部121Eと駆動部120Tが直列する方向に対して発光部121Eを並列させれば、隣り合う発光部121Eの間に駆動部120Tが配置されず、小型化が可能となる。
(2)自発光型の光出力部を1個備えた他の配置例
図16及び図17は、光通信部を構成する要素の第2の配置例を示し、図16は、光通信部を構成する要素の第2の配置例を示す模式的な平面図、図17は、光通信部を構成する要素の第2の配置例を示す模式的な側面図である。
図16及び図17に示す例では、固体撮像素子1の光通信部12Aは、自発光型の発光素子を1個備えた構成で、光出力部120Aとして、図9に示すような面発光型半導体レーザ(VCSEL)で構成される発光部121Fを備えた構成である。
発光部121Fは、上面が発光面であり、信号光Lsが矢印で示す方向に出力される。なお、発光部121Fは、発光面と反対側の下面から、若干量の漏れ光が出力される。
光出力部120Aは、発光部121Fを駆動する駆動部120T備える。駆動部120Tは、発光部121Fと直列に配置される。駆動部120Tは、直列する発光部121Fと反対側から、例えば矢印で示す向きの駆動信号線120Sgによって、ディジタル信号に変換された電気信号が供給される。なお、光出力部120Aは、発光部121Fと駆動部120Tが独立した素子で形成された構成では、駆動部120Tと発光部121Fの間は、ボンディングワイヤ120Wで接続されて、電気信号が供給される。また、光出力部120Aは、発光部121Fと駆動部120Tが集積された構成では、駆動部120Tと発光部121Fの間は、半導体内でアルミニウムやタングステン等による配線層で接続されて、電気信号が供給される。
光通信部12Aは、発光部121Fから出力される漏れ光Lnを遮光する遮光部240Bを備える。遮光部240Bは、少なくとも発光部121Fにおける発振波長の光は透過しない材質で構成され、発光部121Fに対して、漏れ光が出力される下面に配置される。これにより、発光部121Fから出力される漏れ光を、遮光部240Bで遮光することができる。
図16及び図17に示す例でも、発光部121Fに直列して駆動部120Tを配置した。これにより、光出力部120Aをアレイ化する場合には、発光部121Fと駆動部120Tが直列する方向に対して発光部121Fを並列させれば、隣り合う発光部121Fの間に駆動部120Tが配置されず、小型化が可能となる。
(3)自発光型の光出力部をアレイ化した配置例
図18は、光通信部を構成する要素の第3の配置例を示す模式的な平面図である。図18に示す例では、発光素子として、端面発光型の半導体レーザで構成される発光部121Eを備え、発光部121Eと駆動部120Tを備えた光出力部120Aをアレイ化した構成である。
上述したように、発光部121Eで光が出力される向きに対して直列して駆動部120Tが配置される。光出力部120Aをアレイ化する場合には、発光部121Eと駆動部120Tが直列する方向に対して発光部121Eを並列させる。
これにより、複数の発光部121E同士及び駆動部120T同士が隣り合って集積され、隣り合う発光部121Eの間に駆動部120Tが配置されず、光通信部12Aの小型化が可能となる。なお、図18の構成で、端面発光型の半導体レーザを面発光型の半導体レーザに置き換えても同様の効果が得られる。
図18の構成では、光通信部12Aは、複数本の信号光Lsが並列されて出力される形態となる。信号光Lsのピッチは、駆動部120Tの配置に制約されずに決めることができるので、アレイ化する光のピッチの自由度が増加する。
(4)外部変調型の光出力部を1個備えた配置例
図19は、光通信部を構成する要素の第4の配置例を示す模式的な平面図である。図19に示す例では、固体撮像素子1の光通信部12Aは、光出力部120Aとして外部変調型の光変調部121Gを1個備えた構成で、光変調部121Gは、図10で説明した電界吸収型光変調器121Bまたは図12で説明したマッハツェンダ型光変調器121Cで構成される。
光出力部120Aは、光変調部121Gの一方の端面側が光の入力端、反対側の他方の端部が光の出力端となり、光導波路等で構成される入光部120Jが入力端に接続される。また、光導波路等で構成される出光部120Kが出力端に接続される。
光変調部121Gは、外部からの一定の光Lが、矢印で示す方向から入光部120Jに入力される。また、変調された信号光Lsが、入力される光Lとは反対側へ、出光部120Kから矢印で示す方向に出力される。
光通信部12Aは、光変調部121Gを駆動する駆動部120T備える。駆動部120Tは、光変調部121Gに入力する光L及び出力する信号光Lsに対して直交するような位置で、光変調部121Gの側部に並べて配置される。これにより、光変調部121Gに入力する光L及び出力する信号光Lsを、駆動部120Tで遮らないような構成としている。駆動部120Tは、例えば矢印で示す向きの駆動信号線120Sgによって、ディジタル信号に変換された電気信号が供給される。なお、光出力部120Aは、光変調部121Gと駆動部120Tが独立した素子で形成された構成では、駆動部120Tと光変調部121Gの間は、ボンディングワイヤ120Wで接続されて、電気信号が供給される。また、光出力部120Aは、光変調部121Gと駆動部120Tが集積された構成では、駆動部120Tと光変調部121Gの間は、半導体内でアルミニウムやタングステン等による配線層で接続されて、電気信号が供給される。
(5)外部変調型の光出力部を1個備えた他の配置例
図20及び図21は、光通信部を構成する要素の第5の配置例を示し、図20は、光通信部を構成する要素の第5の配置例を示す模式的な側面図、図21は、光通信部を構成する要素の第5の配置例を示す模式的な平面図である。
図20及び図21に示す例では、固体撮像素子1の光通信部12Aは、上述したように外部変調型の光変調部121Gを1個備えた構成で、光変調部121Gに接続された入光部120Jと出光部120Kに遮光部240Cを備える。
光変調部121Gは、外部からの光Lが、入光部120Jに対して水平方向から入力される。また、変調された信号光Lsが、出光部120Kから水平方向に出力される。遮光部240Cは、入光部120Jの外部からの光の入力部分と、出光部120Kの外部への光の出力部分が形成される端面を除いて、入光部120J及び出光部120Kの側面と上面の全体を覆う構成とする。
なお、入光部120J及び出光部120Kの下面の全体も覆う構成として、光通信部12Aを構成する基板への光の漏れを防止できるようにしても良い。更に、入光部120J及び出光部120Kと、光変調部121Gとの接続箇所からの光の漏れを防止するため、光変調部121Gを含めて入光部120Jと出光部120Kを遮光部240Cで覆うようにしても良い。
これにより、入光部120Jに入力されて光変調部121Gへ導波される光Lが、入光部120Jから漏れることを防止できる。また、光変調部121Gから出力されて出光部120Kを導波される信号光Lsが、出光部120Kの出力部分以外から漏れることを防止できる。
(6)外部変調型の光出力部を1個備えた他の配置例
図22及び図23は、光通信部を構成する要素の第6の配置例を示し、図22は、光通信部を構成する要素の第6の配置例を示す模式的な側面図、図23は、光通信部を構成する要素の第6の配置例を示す模式的な平面図である。
図22及び図23に示す例では、固体撮像素子1の光通信部12Aは、上述したように外部変調型の光変調部121Gを1個備えた構成で、光変調部121Gに接続された入光部120Jと出光部120Kに遮光部240Dを備える。
入光部120Jは、外部からの光の入力部分に45度の反射面120Nが形成され、外部からの光Lが、入光部120Jに対して垂直方向から入力される。出光部120Kも同様に、外部への光の入力部分に45度の反射面120Nが形成され、変調された信号光Lsが、出光部120Kから垂直方向に出力される。
遮光部240Dは、入光部120Jの外部からの光の入力部分と、出光部120Kの外部への光の出力部分が形成される上面の一部を除いて、入光部120J及び出光部120Kの端面と側面と下面の全体、上面の残部を覆う構成とする。
なお、入光部120J及び出光部120Kと、光変調部121Gとの接続箇所からの光の漏れを防止するため、光変調部121Gを含めて入光部120Jと出光部120Kを遮光部240Dで覆うようにしても良い。
これにより、入光部120Jに入力されて光変調部121Gへ導波される光Lが、反射等により入光部120Jから漏れることを防止できる。また、光変調部121Gから出力されて出光部120Kを導波される信号光Lsが、反射等により出光部120Kの出力部分以外から漏れることを防止できる。
(7)外部変調型の光出力部をアレイ化した配置例
図24は、光通信部を構成する要素の第7の配置例を示す模式的な平面図である。図24に示す例では、固体撮像素子1の光通信部12Aは、上述したように外部変調型の光変調部121Gを備え、光変調部121Gと駆動部120Tを備えた光出力部120Aをアレイ化した構成である。
光変調部121Gは、上述したように対向する端面の一方に入光部120Jが接続され、他方に出光部120Kが接続されるので、駆動部120Tが光変調部121Gの側部に配置される。光出力部120Aをアレイ化する場合には、光変調部121Gに入力する光L及び出力する信号光Lsに対して直交する方向に、光変調部121Gが並列され、光変調部121Gと駆動部120Tが交互に並ぶ配置となる。
(8)外部変調型の光出力部を1個備えた他の配置例
図25及び図26は、光通信部を構成する要素の第8の配置例を示し、図25は、光通信部を構成する要素の第8の配置例を示す模式的な平面図、図26は、光通信部を構成する要素の第8の配置例を示す模式的な斜視図である。
図25及び図26に示す例では、固体撮像素子1の光通信部12Aは、外部変調型の光変調部121Pを1個備えた構成で、光変調部121Pは、図13で説明したマイクロミラーデバイスであるミラー部121Dで構成される。
光変調部121Pは、外部からの光Lを反射する際に、反射方向を切り替えることで信号光Lsを出力する。図26(a)では、例えば、図13で説明した反射ミラー508が、光通信部12Aを構成する基板130に対して垂直方向に立てられた形態で、光が基板130に対して水平方向から入出射する。このため、光変調部121Pに入力する光L及び反射して出力される信号光Lsが、光変調部121Pから所定の方向以外に漏れないように、光変調部121Pの周囲に遮光部240Eを備える。光変調部121Pの駆動部120Tは、例えば遮光部240Eの裏側に配置される。図26(b)では、例えば図13で説明した反射ミラー508が、基板130に対して水平で、光が基板130に対して垂直方向から入出射する。このため、光変調部121Pに入力する光L及び反射して出力される信号光Lsが、光変調部121Pから所定の方向以外に漏れないように、光変調部121Pの周囲に所定の高さで遮光部240Eを備える。また、光変調部121Pに入力されなかった光を遮光する周辺遮光部240Fを、光変調部121Pの周囲の下部に備える。
<光通信部の構成及び配置に応じた冷却部の構成例>
固体撮像素子1において、光通信部12Aで発生する熱が、画素部10A、各走査回路等のアナログ処理部、及びA/D変換部11A等の撮像部に影響を与える可能性がある。そこで、光通信部12Aを局所的に冷却すると共に、光通信部12Aで発生した熱を画素部10Aとは逆方向へ放出されるように放熱部を配置して熱の影響を除去できるようにする。これにより、光通信部12Aで発生する熱を冷却する。
(1)自発光型で集合配置された光通信部における冷却部の構成例
図27は、自発光型で集合配置された光通信部における冷却部の構成例を示す固体撮像素子の模式的な平面図である。固体撮像素子1は、基板18の周辺部の1箇所の角部に1つの光通信部12Aが集合配置される。光通信部12Aは、例えば端面発光型の半導体レーザを備える。
端面発光型の半導体レーザは、一方の端面から信号光Lsが出力される。一方、反対側の端面からも若干の光が出力される。そこで、端面発光型の半導体レーザを備える光通信部12Aでは、信号光Lsの出力端と反対側の端面が画素部10Aに向かない方向に傾斜させて配置される。これにより、漏れ光Lnが画素部10Aに入射することを防ぐ。
固体撮像素子1は、光通信部12Aの周囲に冷却部210Aを備える。冷却部210Aは、基板18に比較して熱伝導性の高い材質で構成され、光通信部12Aで発生した熱を、基板18に伝搬させずに放熱する機能を有する。
このため、冷却部210Aは、発光素子として、端面発光型の半導体レーザを使用する構成では、光通信部12Aの発光面を除いて、例えば板状の部材で光通信部12Aの下面及び側面を覆い、周囲を囲む構成とする。ここで、光通信部12Aの周囲で、画素部10Aと対向する基板18の内側を向いた面には、冷却部210Aが形成されるように構成される。これにより、画素部10A等が形成される基板18の内側に向けて熱が伝搬されないようにする。また、冷却部210Aは、固体撮像素子1の外形より外側となる基板18の外側に一部を突出させて、放熱部211Aが形成される。
このように、基板18の1箇所に集合して光通信部12Aが形成された固体撮像素子1において、冷却部210Aを備えることで、光通信部12Aを駆動することで発生する熱が、基板18ではなく冷却部210Aに伝搬される。これにより、光通信部12Aで発生する熱を画素部10Aの形成位置とは逆方向に伝搬させて画素部10Aに到達しないようにして、光通信部12Aで発生する熱が画素部10Aに及ぼす影響を大幅に減少できる。また、冷却部210Aは、固体撮像素子1の外形より外側に放熱部211Aが形成されることで、光通信部12Aから伝搬される熱を、固体撮像素子1の外へ放熱することができる。
ここで、図27では、光通信部12Aを1個備えた例で説明したが、図4及び図5で説明したように、複数の光出力部120Aがアレイ化された光通信部12Aを1個または複数備えた構成で、冷却部210Aを備えても良い。同様に、図6で説明したように、1個の光出力部120Aを有した光通信部12Aを複数備えた構成で、冷却部210Aを備えても良い。これにより、複数の光通信部12Aで発生する熱を、1個の冷却部210Aで局所的に冷却することができる。
(2)自発光型で集合配置された光通信部における冷却部の他の構成例
図28は、自発光型で集合配置された光通信部における冷却部の他の構成例を示す固体撮像素子の模式的な平面図である。固体撮像素子1は、基板18の周辺部の1箇所の角部に1つの光通信部12Aが集合配置される。光通信部12Aは、例えば端面発光型の半導体レーザを備える。図28に示す例では、信号光Lsが出力される向きが基板18の辺に対して略垂直となる向きで光通信部12Aが配置される。
固体撮像素子1は、光通信部12Aの周囲に冷却部210Bを備える。冷却部210Bは、基板18に比較して熱伝導性の高い材質で構成され、光通信部12Aで発生した熱を、基板18に伝搬させずに放熱する機能を有する。
このため、冷却部210Bは、発光素子として、端面発光型の半導体レーザを使用する構成では、光通信部12Aの発光面を除いて、例えば板状の部材で光通信部12Aの下面及び側面を覆い、周囲を囲む構成とする。ここで、光通信部12Aの周囲で、画素部10Aと対向する基板18の内側を向いた2面には、冷却部210Bが形成されるように構成される。これにより、画素部10A等が形成される基板18の内側に向けて熱が伝搬されないようにする。また、冷却部210Bは、固体撮像素子1の外形より外側となる基板18の外側に一部を突出させて、放熱部211Bが形成される。
固体撮像素子1は、光通信部12Aの周囲に遮光部250Bを備える。遮光部250Bは、少なくとも発振波長の光は透過しない材質で構成される。遮光部250Bは、発光素子として端面発光型の半導体レーザを使用する構成では、信号光Lsの出力端と反対側の端面と対向する位置に形成される。これにより、光通信部12Aからの漏れ光Lnが画素部10Aに入射することを防ぐ。
このように、基板18の1箇所に集合して光通信部12Aが形成された固体撮像素子1において、冷却部210Bと遮光部250Bを備えることで、光通信部12Aを駆動することで発生する熱が、基板18ではなく冷却部210Bに伝搬される。これにより、光通信部12Aで発生する熱を画素部10Aの形成位置とは逆方向に伝搬させて画素部10Aに到達しないようにして、光通信部12Aで発生する熱が画素部10Aに及ぼす影響を大幅に減少できる。また、冷却部210Bは、固体撮像素子1の外形より外側に放熱部211Bが形成されることで、光通信部12Aから伝搬される熱を、固体撮像素子1の外へ放熱することができる。
更に、光通信部12Aから漏れる光を遮光部250Bで遮光して、光通信部12Aからの漏れ光Lnが、迷光となって画素部に10Aに入射することを防ぐことができる。
(3)自発光型で分散集合配置された光通信部における冷却部の構成例
図29は、自発光型で分散集合配置された光通信部における冷却部の構成例を示す固体撮像素子の模式的な平面図である。固体撮像素子1は、基板18の周辺部の2箇所の角部に複数の光通信部12Aが分散して集合配置される。光通信部12Aは、例えば端面発光型の半導体レーザを備える。図29に示す例では、信号光Lsが出力される向きが基板18の辺に対して略垂直となる向きで各光通信部12Aが配置される。
固体撮像素子1は、光通信部12Aの周囲に冷却部210Cを備える。冷却部210Cは、基板18に比較して熱伝導性の高い材質で構成され、光通信部12Aで発生した熱を、基板18に伝搬させずに放熱する機能を有する。
このため、冷却部210Cは、発光素子として、端面発光型の半導体レーザを使用する構成では、各光通信部12Aの発光面を除いて、例えば板状の部材で光通信部12Aの下面及び側面を覆い、集合配置された複数の光通信部12Aの周囲を囲む構成とする。ここで、光通信部12Aの周囲で、画素部10Aと対向する基板18の内側を向いた2面には、冷却部210Cが形成されるように構成される。これにより、画素部10A等が形成される基板18の内側に向けて熱が伝搬されないようにする。また、冷却部210Cは、固体撮像素子1の外形より外側となる基板18の外側に一部を突出させて、放熱部211Cが形成される。
固体撮像素子1は、光通信部12Aの周囲に遮光部250Bを備える。遮光部250Bは、少なくとも発振波長の光は透過しない材質で構成される。遮光部250Bは、発光素子として端面発光型の半導体レーザを使用する構成では、各光通信部12Aで信号光Lsの出力端と反対側の端面と対向する位置に形成される。これにより、光通信部12Aからの漏れ光Lnが画素部10Aに入射することを防ぐ。
このように、基板18の複数箇所に分散集合して光通信部12Aが形成された固体撮像素子1において、冷却部210Cと遮光部250Bを備えることで、光通信部12Aを駆動することで発生する熱が、基板18ではなく冷却部210Cに伝搬される。これにより、分散集合配置された各光通信部12Aで発生する熱を画素部10Aの形成位置とは逆方向に伝搬させて画素部10Aに到達しないようにして、光通信部12Aで発生する熱が画素部10Aに及ぼす影響を大幅に減少できる。また、冷却部210Cは、固体撮像素子1の外形より外側に放熱部211Cが形成されることで、光通信部12Aから伝搬される熱を、固体撮像素子1の外へ放熱することができる。
更に、光通信部12Aから漏れる光を遮光部250Bで遮光して、光通信部12Aからの漏れ光Lnが、迷光となって画素部に10Aに入射することを防ぐことができる。
(4)自発光型で分散配置された光通信部における冷却部の構成例
図30は、自発光型で分散配置された光通信部における冷却部の構成例を示す固体撮像素子の模式的な平面図である。固体撮像素子1は、基板18の周辺部の4箇所の角部に1個ずつの光通信部12Aが分散配置される。光通信部12Aは、例えば端面発光型の半導体レーザを備える。図30に示す例では、信号光Lsが出力される向きが基板18の辺に対して略垂直となる向きで各光通信部12Aが配置される。
固体撮像素子1は、光通信部12Aの周囲に冷却部210Bを備える。冷却部210Bは、基板18に比較して熱伝導性の高い材質で構成され、光通信部12Aで発生した熱を、基板18に伝搬させずに放熱する機能を有する。
このため、冷却部210Bは、発光素子として、端面発光型の半導体レーザを使用する構成では、光通信部12Aの発光面を除いて、例えば板状の部材で光通信部12Aの下面及び側面を覆い、分散配置された各光通信部12Aの周囲を囲む構成とする。ここで、光通信部12Aの周囲で、画素部10Aと対向する基板18の内側を向いた2面には、冷却部210Bが形成されるように構成される。これにより、画素部10A等が形成される基板18の内側に向けて熱が伝搬されないようにする。また、冷却部210Bは、固体撮像素子1の外形より外側となる基板18の外側に一部を突出させて、放熱部211Bが形成される。
固体撮像素子1は、光通信部12Aの周囲に遮光部250Bを備える。遮光部250Bは、少なくとも発振波長の光は透過しない材質で構成される。遮光部250Bは、発光素子として端面発光型の半導体レーザを使用する構成では、各光通信部12Aで信号光Lsの出力端と反対側の端面と対向する位置に形成される。これにより、光通信部12Aからの漏れ光Lnが画素部10Aに入射することを防ぐ。
このように、基板18の複数箇所に分散して光通信部12Aが形成された固体撮像素子1において、冷却部210Bと遮光部250Bを備えることで、光通信部12Aを駆動することで発生する熱が、基板18ではなく冷却部210Bに伝搬される。これにより、分散配置された各光通信部12Aで発生する熱を画素部10Aの形成位置とは逆方向に伝搬させて画素部10Aに到達しないようにして、光通信部12Aで発生する熱が画素部10Aに及ぼす影響を大幅に減少できる。また、冷却部210Bは、固体撮像素子1の外形より外側に放熱部211Bが形成されることで、光通信部12Aから伝搬される熱を、固体撮像素子1の外へ放熱することができる。
更に、光通信部12Aから漏れる光を遮光部250Bで遮光して、光通信部12Aからの漏れ光Lnが、迷光となって画素部に10Aに入射することを防ぐことができる。
(5)外部変調型で分散集合配置された光通信部における冷却部の構成例
図31は、外部変調型で分散集合配置された光通信部における冷却部の構成例を示す固体撮像素子の模式的な平面図である。固体撮像素子1は、基板18の周辺部の2箇所の角部に複数の光通信部12Aが分散して集合配置される。光通信部12Aは、図22及び図23で説明したような構成で外部変調型の光変調部を備える。
固体撮像素子1は、光通信部12Aの周囲に冷却部210Dを備える。冷却部210Dは、基板18に比較して熱伝導性の高い材質で構成され、光通信部12Aで発生した熱を、基板18に伝搬させずに放熱する機能を有する。
このため、冷却部210Dは、光出力部として外部変調型の光変調部を使用する構成では、各光変調部への光の入力部分及び出力部分を除いて、例えば板状の部材で光通信部12Aの下面及び側面を覆う。これにより、光通信部12Aに入力される光Lと出力される信号光Lsを冷却部210Dが遮らないようにして、集合配置された複数の光通信部12Aの周囲を囲む構成とする。なお、図中に矢印で示す光の入出力方向は模式的なものである。ここで、光通信部12Aの周囲で、画素部10Aと対向する基板18の内側を向いた面には、冷却部210Dが形成されるように構成される。これにより、画素部10A等が形成される基板18の内側に向けて熱が伝搬されないようにする。また、冷却部210Dは、固体撮像素子1の外形より外側となる基板18の外側に一部を突出させて、放熱部211Dが形成される。
固体撮像素子1は、光通信部12Aの周囲に遮光部250Cを備える。遮光部250Cは、光通信部12Aに入力される波長の光は透過しない材質で構成される。遮光部250Cは、光出力部として外部変調型の光変調部を使用する構成では、図22及び図23に示すように、光変調部への光の入出力部分以外の導波路経路の周囲に形成される。これにより、光通信部12Aからの漏れ光が画素部10Aに入射することを防ぐ。
このように、基板18の複数箇所に分散集合して光通信部12Aが形成された固体撮像素子1において、冷却部210Dと遮光部250Cを備えることで、光通信部12Aを駆動することで発生する熱が、基板18ではなく冷却部210Dに伝搬される。これにより、分散集合配置された各光通信部12Aで発生する熱を画素部10Aの形成位置とは逆方向に伝搬させて画素部10Aに到達しないようにして、光通信部12Aで発生する熱が画素部10Aに及ぼす影響を大幅に減少できる。また、冷却部210Dは、固体撮像素子1の外形より外側に放熱部211Dが形成されることで、光通信部12Aから伝搬される熱を、固体撮像素子1の外へ放熱することができる。
更に、光通信部12Aから漏れる光を遮光部250Cで遮光して、光通信部12Aからの漏れ光が、迷光となって画素部に10Aに入射することを防ぐことができる。
(6)外部変調型で分散配置された光通信部における冷却部の構成例
図32は、外部変調型で分散配置された光通信部における冷却部の構成例を示す固体撮像素子の模式的な平面図である。固体撮像素子1は、基板18の周辺部の4箇所の角部に1個ずつの光通信部12Aが分散配置される。光通信部12Aは、図22及び図23で説明したような構成で外部変調型の光変調部を備える。
固体撮像素子1は、光通信部12Aの周囲に冷却部210Eを備える。冷却部210Eは、基板18に比較して熱伝導性の高い材質で構成され、光通信部12Aで発生した熱を、基板18に伝搬させずに放熱する機能を有する。
このため、冷却部210Eは、光出力部として外部変調型の光変調部を使用する構成では、各光変調部への光の入力部分及び出力部分を除いて、例えば板状の部材で光通信部12Aの下面及び側面を覆う。これにより、光通信部12Aに入力される光Lと出力される信号光Lsを冷却部210Eが遮らないようにして、分散配置された各光通信部12Aの周囲を囲む構成とする。なお、図中に矢印で示す光の入出力方向は模式的なものである。ここで、光通信部12Aの周囲で、画素部10Aと対向する基板18の内側を向いた2面には、冷却部210Eが形成されるように構成される。これにより、画素部10A等が形成される基板18の内側に向けて熱が伝搬されないようにする。また、冷却部210Eは、固体撮像素子1の外形より外側となる基板18の外側に一部を突出させて、放熱部211Eが形成される。
固体撮像素子1は、光通信部12Aの周囲に遮光部250Cを備える。遮光部250Cは、光通信部12Aに入力される波長の光は透過しない材質で構成される。遮光部250Cは、光出力部として外部変調型の光変調部を使用する構成では、図22及び図23に示すように、光変調部への光の入出力部分以外の導波路経路の周囲に形成される。これにより、光通信部12Aからの漏れ光が画素部10Aに入射することを防ぐ。
このように、基板18の複数箇所に分散して光通信部12Aが形成された固体撮像素子1において、冷却部210Eと遮光部250Cを備えることで、光通信部12Aを駆動することで発生する熱が、基板18ではなく冷却部210Eに伝搬される。これにより、分散集合配置された各光通信部12Aで発生する熱を画素部10Aの形成位置とは逆方向に伝搬させて画素部10Aに到達しないようにして、光通信部12Aで発生する熱が画素部10Aに及ぼす影響を大幅に減少できる。また、冷却部210Eは、固体撮像素子1の外形より外側に放熱部211Eが形成されることで、光通信部12Aから伝搬される熱を、固体撮像素子1の外へ放熱することができる。
更に、光通信部12Aから漏れる光を遮光部250Cで遮光して、光通信部12Aからの漏れ光が、迷光となって画素部に10Aに入射することを防ぐことができる。
(7)外部変調型で分散配置された光通信部における冷却部の他の構成例
図33は、外部変調型で分散配置された光通信部における冷却部の他の構成例を示す固体撮像素子の模式的な平面図である。固体撮像素子1は、基板18の周辺部の4箇所の角部に1個ずつの光通信部12Aが分散配置される。光通信部12Aは、図25及び図26で説明したような構成で外部変調型の光変調部を備える。
固体撮像素子1は、光通信部12Aの周囲に冷却部210Fを備える。冷却部210Fは、基板18に比較して熱伝導性の高い材質で構成され、光通信部12Aで発生した熱を、基板18に伝搬させずに放熱する機能を有する。
このため、冷却部210Fは、光出力部として反射型の光変調部を使用する構成では、各変調部への光の入出力の方向と反対側に配置される。ここで、光通信部12Aの周囲で、画素部10Aと対向する基板18の内側を向いた面には、冷却部210Fが形成されるように構成される。これにより、画素部10A等が形成される基板18の内側に向けて熱が伝搬されないようにする。また、冷却部210Fは、固体撮像素子1の外形より外側となる基板18の外側に一部を突出させて、放熱部211Fが形成される。
このように、基板18の複数箇所に分散して光通信部12Aが形成された固体撮像素子1において、冷却部210Fを備えることで、光通信部12Aを駆動することで発生する熱が、基板18ではなく冷却部210Fに伝搬される。これにより、分散集合配置された各光通信部12Aで発生する熱を画素部10Aの形成位置とは逆方向に伝搬させて画素部10Aに到達しないようにして、光通信部12Aで発生する熱が画素部10Aに及ぼす影響を大幅に減少できる。また、冷却部210Fは、固体撮像素子1の外形より外側に放熱部211Fが形成されることで、光通信部12Aから伝搬される熱を、固体撮像素子1の外へ放熱することができる。
なお、各実施の形態の固体撮像素子1では、冷却部として、光通信部12Aと基板18との間に熱の伝搬を遮蔽する断熱部材を備えても良い。また、ヒートパイプ等の媒体を介した熱の移動あるいはペルチェ素子等による熱の移動で、光通信部12Aで発生した熱を伝搬できるようにした冷却部を備えても良い。
<固体撮像素子を備えた信号処理システムの概要>
図34は、固体撮像素子を備えた信号処理システムの概要を示す機能ブロック図で、まず、固体撮像素子を備えた光学装置の概要について説明する。光学装置2Aは、上述した固体撮像素子1と、レンズ部20と、固体撮像素子1とレンズ部20等が実装されるハウジング21を備え、例えばカメラシステムのレンズユニットを構成する。レンズ部20は光学素子の一例で、1枚のレンズまたは複数枚のレンズを組み合わせて構成される。
光学装置2Aは、固体撮像素子1の画素部10Aが、レンズ部20の焦点位置に合うように構成され、レンズ部20から入射した光の像が、固体撮像素子1の画素部10Aに結像される。
光学装置2Aは、撮像対象物との距離によらず、レンズ部20の焦点位置を固体撮像素子1の画素部10Aに合わせるため、例えば、固体撮像素子1に対してレンズ部20を光軸方向に移動させる焦点合わせ機構を備えている。
次に、光学装置が接続される信号処理装置の概要について説明する。信号処理装置3Aは、光信号を電気信号に変換する光通信部30Aと、制御信号等の入出力が行われる制御I/O31Aを備え、例えばカメラシステムのカメラ本体部を構成する。信号処理装置3Aは、光学装置2Aが接続されると、光通信部30Aが固体撮像素子1の光通信部12Aと光学的に結合される。また、制御I/O31Aが固体撮像素子1の制御I/O14Aと接続される。
信号処理装置3Aは、ユーザによる操作を受ける操作部32Aと、操作部32Aでの操作に基づいて、光学装置2Aの固体撮像素子1に画素データの読み出しを指示する読み出し制御部33Aを備える。
信号処理装置3Aは、制御I/O31Aから光学装置2Aの固体撮像素子1に画素データの読み出しを指示し、自機の光通信部30Aと固体撮像素子1の光通信部12Aとの間で光通信を行って、固体撮像素子1から画素データを取得する。
光通信部30Aは、受光部としてフォトダイオード(PD)等の受光素子を有し、固体撮像素子1の光通信部12Aから出力される信号光Lsが入力されて、光信号で入力される画素データを電気信号に変換して出力する。
なお、固体撮像素子1の光通信部12Aが外部光を変調する光変調部を備える構成では、信号処理装置3Aの光通信部30Aは、固体撮像素子1の光変調部に入力される光を出力する発光部を備える。発光部は半導体レーザ等の発光素子を有し、一定の連続した光Lを出力する。
信号処理装置3Aは、固体撮像素子1と光通信を行って取得した画素データに所定の信号処理を行い、画像データを生成する信号処理部34Aを備える。また、信号処理装置3Aは、固体撮像素子1から取得した画素データを保持するデータ保持部35Aと、信号処理部34Aで生成された画像データから画像を表示する表示部36Aを備える。
信号処理装置3Aは、自機及び光学装置2Aに電源を供給する電源37Aと、電源の供給を制御する電源制御部38Aを備える。電源制御部38Aは、信号処理装置3Aの電源をオンとする操作、及び電源をオフとする操作に基づき、信号処理装置3Aに対する電源の供給の有無と、光学装置2Aに対する電源の供給の有無を、所定の順番で切り替える電源供給制御を行う。
次に、光学装置と信号処理装置を備えた信号処理システムの概要について説明する。
信号処理システム4Aは、上述した光学装置2Aと信号処理装置3Aを備え、例えばカメラシステムを構成する。カメラシステムでは、レンズユニットを構成する光学装置2Aが、カメラ本体部を構成する信号処理装置3Aに対して着脱可能で交換できるように構成される。
信号処理システム4Aは、信号処理装置3Aに光学装置2Aが接続されると、信号処理装置3Aの光通信部30Aと、光学装置2Aを構成する固体撮像素子1の光通信部12Aが光学的に結合される。また、信号処理装置3Aの制御I/O31Aと、固体撮像素子1の制御I/O14Aが接続される。
これにより、信号処理システム4Aは、固体撮像素子1の光通信部12Aと、信号処理装置3Aの光通信部30Aによって、光学装置2Aと信号処理装置3Aとの間でデータが光信号で入出力される。
また、信号処理システム4Aは、信号処理装置3Aの制御I/O31Aと、固体撮像素子1の制御I/O14Aによって、信号処理装置3Aと光学装置2Aとの間で制御信号が入出力される。更に、信号処理システム4Aは、信号処理装置3Aの制御I/O31Aと、固体撮像素子1の制御I/O14Aによって、信号処理装置3Aと光学装置2Aとの間で電源の供給が行われる。
信号処理システム4Aは、信号処理装置3Aの操作部32Aでユーザの操作を受け、操作部32Aでの操作に基づいて、信号処理装置3Aの読み出し制御部33Aが、画素データの読み出しを指示する制御信号を出力する。
信号処理システム4Aは、信号処理装置3Aの制御I/O31Aと、光学装置2Aの制御I/O14Aによって、画素データの読み出しを指示する制御信号が光学装置2Aの固体撮像素子1に入力される。
信号処理システム4Aは、画素データの読み出しを指示する制御信号が光学装置2Aの固体撮像素子1に入力されると、固体撮像素子1の制御部16Aが、タイミングジェネレータ13Aで駆動クロックを生成する。
タイミングジェネレータ13Aで生成された駆動クロックは、画素部10AとA/D変換部11Aと光通信部12Aに供給され、画素部10Aでは画素データが電気信号として読み出される。A/D変換部11Aでは、画素部10Aから読み出された画素データが入力され、ディジタル信号に変換されて出力される。光通信部12Aでは、A/D変換部11Aでディジタル信号に変換された電気信号が入力され、画素データが信号光Lsに変換されて出力される。なお、固体撮像素子1の光通信部12Aが外部光を変調する光変調器を備える構成では、光通信部12Aでは、信号処理装置3Aから入力された一定の光が、A/D変換部11Aでディジタル信号に変換された電気信号に基づき変調され、信号光Lsが出力される。
信号処理システム4Aは、固体撮像素子1の光通信部12Aと、信号処理装置3Aの光通信部30Aによって、固体撮像素子1で読み出された画素データが、光通信で信号処理装置3Aに入力される。
信号処理システム4Aは、固体撮像素子1で読み出された画素データが、光通信で信号処理装置3Aに入力されると、信号処理装置3Aの光通信部30Aが、光信号で入力される画素データを電気信号に変換して出力する。
信号処理システム4Aは、信号処理装置3Aの光通信部30Aで電気信号に変換された画素データに、信号処理装置3Aの信号処理部34Aが所定の信号処理を行って画像データを生成し、例えば表示部36Aに画像を表示する。
<信号処理システムの具体例>
図35は、信号処理システムの応用例としてのカメラシステムの一例を示す模式的な斜視図、図36は、カメラシステムを構成するレンズユニットの模式的な正面図である。図34で説明した信号処理システム4Aの一例として、カメラシステム401Aが構成される。
カメラシステム401Aは、図34で説明した光学装置2Aとしてレンズユニット402Aを備えると共に、信号処理装置3Aとしてカメラ本体部403Aを備える。レンズユニット402Aは、レンズ部20と、レンズ鏡筒22を備えると共に、上述した固体撮像素子1を備える。固体撮像素子1は、画素部10Aのサイズが、図36に示すように、レンズユニット402Aのレンズ部20で規定される。
カメラ本体部403Aは、レンズユニット402Aが例えば交換可能に取り付けられ、信号処理基板350を備える。信号処理基板350は、図34等で説明した信号処理装置3Aを構成し、レンズユニット402Aが取り付けられると、固体撮像素子1の光通信部12Aと光通信部30Aが光学的に結合される。また、固体撮像素子1の制御I/O14Aと制御I/O31Aが接続される。
固体撮像素子1は、上述したように、基板18の表面側に光通信部12Aが備えられる。固体撮像素子1が、光通信部12Aとして、端面発光型の半導体レーザを備えた構成では、信号光は基板18の面と水平な方向に出力される。これにより、レンズユニット402Aがカメラ本体部403Aに取り付けられたときに、固体撮像素子1の側方に例えば水平方向に並列して信号処理基板350が備えられていれば良い。
図37は、信号処理システムの応用例としてのカメラシステムの他の例を示す模式的な斜視図、図38は、カメラシステムを構成するレンズユニットの模式的な正面図である。図34で説明した信号処理システム4Aの一例として、カメラシステム401Bが構成される。
カメラシステム401Bは、図34で説明した光学装置2Aとしてレンズユニット402Bを備えると共にカメラ本体部403Bを備える。レンズユニット402Bは、レンズ部20と、レンズ鏡筒22を備えると共に、上述した固体撮像素子1を備える。固体撮像素子1は、画素部10Aのサイズが、図38に示すように、レンズユニット40BAのレンズ部20で規定される。
カメラ本体部403Bは、レンズユニット402Aが例えば交換可能に取り付けられ、信号処理基板350を備える。信号処理基板350は、図34等で説明した信号処理装置3Aを構成し、レンズユニット402Aが取り付けられると、固体撮像素子1の光通信部12Aと光通信部30Aが光学的に結合される。また、固体撮像素子1の制御I/O14Aと制御I/O31Aが接続される。
固体撮像素子1は、上述したように、基板18の表面側に光通信部12Aが備えられる。固体撮像素子1が、光通信部12Aとして、面発光型の半導体レーザを備えた構成では、信号光は基板18の面と垂直な方向に出力される。これにより、レンズユニット402Aがカメラ本体部403Aに取り付けられたときに、固体撮像素子1の垂直方向に縦向きに信号処理基板350が備えられていれば良い。
このように、光通信部12Aの構成に応じて、固体撮像素子1が接続される信号処理基板350の向き等を決めることができるので、カメラ本体部、固体撮像素子が接続される信号処理装置の自由度が向上する。例えば、レンズユニットとカメラ本体部を一体型とし、レンズユニット内に信号処理基板を収容するような構成も可能である。
<各実施の形態の固体撮像素子の具体例>
図39は、各実施の形態の固体撮像素子の具体例を示す機能ブロック図である。図39に示す固体撮像素子1は、CMOSイメージセンサで構成される。
CMOSイメージセンサを構成する固体撮像素子1の画素部10Aは、画素100が2次元配列される画素アレイ101と、画素データを読み出す画素100をXYアドレス方式で選択する垂直走査回路102及び水平走査回路103を備える。
垂直走査回路(Row Decoder/Driver)102は、画素アレイ101の行方向において画素データを読み出す画素100を選択する。また、動作モード毎に行の選択パターンを生成して、生成された選択パターンに基づき画素データを読み出す画素100を選択する。
水平走査回路(Column Decoder/Driver)103は、画素アレイ101の列方向において画素データを読み出す画素100を選択する。また、動作モード毎に列の選択パターンを生成して、生成された選択パターンに基づき画素データを読み出す画素100を選択する。更に、水平方向の画素加算等の演算を行って、各画素100から出力された信号の並びを並列直列変換する。
固体撮像素子1は、画素データからノイズを除去するカラム(Column)CDS回路104を備える。CDS(Correlated Double Sampling:相関2重サンプリング)回路とは、信号の中に含まれる基準(リセット)レベルと信号レベルをサンプリングし、減算を行って差分を算出する動作を行う回路である。カラムCDS回路104は、画素アレイ101から画素データを出力する列信号線105に接続されたCDS回路で、画素100毎に増幅等のばらつきを除去する。カラムCDS回路104では、回路内部でアナログ信号のまま処理が行われる。
固体撮像素子1は、画素部10Aの上述した垂直走査回路102と水平走査回路103がバス17に接続される。また、上述したA/D変換部11Aと、光通信部12Aと、タイミングジェネレータ13Aと、DC−DC部15Aと、制御部16Aがバス17に接続される。
そして、タイミングジェネレータ13Aで生成される駆動クロックφhが水平走査回路103とカラムCDS回路104に供給される。また、駆動クロックφADCがA/D変換部11Aに供給される。更に、駆動クロックφOptが光通信部12Aに供給される。
図40及び図41では、各画素の構成と画素信号の読み出し構成を示し、図40は、画素アレイの具体例を示す回路構成図、図41は、各画素の構造モデル例を示す断面構造図である。画素100は、光を電気(信号電荷)に変換するフォトダイオード(PD)106と、電気信号を増幅するFDアンプ107と、行選択スイッチを構成する行選択トランジスタ(Tr)108を備える。各画素100は、垂直走査回路102により行選択線109で行選択トランジスタ108のオンとオフが切り替えられ、FDアンプ107で増幅された電気信号が列信号線105に出力される。
FDアンプ107は、電荷検出部(FD)110と、リセットトランジスタ111と、増幅トランジスタ112を備え、蓄積期間の間に光電変換された電荷の増幅機能を持つ。
すなわち、FDアンプ107は、蓄積期間が完了すると、信号を出力する前に電荷検出部110がリセットゲート(Rst)を構成するリセット線113でリセットされる。リセットされた電荷検出部110の電圧が、増幅トランジスタ112のゲートに接続されているので、信号の無い状態であるリセットレベルが、増幅トランジスタ112のソースから列信号線105に出力される。
その直後にフォトダイオード106から読み出しゲート(Rd)を構成する行読み出し線114により電荷検出部110に信号電荷が読み出され、転送を終えてから行読み出し線114が閉じられると、電荷検出部110の電圧が、フォトダイオード106に入射した光の強さに相当する分変化するので、信号のある状態である信号レベルが、増幅トランジスタ112から列信号線105に出力される。
なお、図41に示すフォトダイオード106は、N層領域106aの表面にP層領域106bが形成される埋め込みフォトダイオードと称される構成で、P層領域106bが暗電流の発生を抑制し、暗電流によるFPN(Fixed Pattern Noise)が改善されている。
<各実施の形態の固体撮像素子の光通信部の配置例>
図42〜図45は、各実施の形態の固体撮像素子における光通信部の配置例を示す機能ブロック図である。図42〜図45に示す固体撮像素子1は、CMOSイメージセンサで構成される。また、バス等の信号線は図示していない。ここで、図42〜図45では、四角形の基板18において、水平走査回路103及びカラムCDS回路104が形成されている側を上側、反対側を下側と称す。また、垂直走査回路102が形成されている側を左側、反対側を右側と称す。
図42の例では、光通信部12Aと、A/D変換部11A及びタイミングジェネレータ13Aが、基板18の上側に形成されるカラムCDS回路104の近傍で、基板18の右上角部に配置されている。このような配置では、カラムCDS回路104とA/D変換部11A、及びA/D変換部11Aと光通信部12Aが近づけて配置され、画素部10Aから読み出される電気信号が通る配線長を短くできる。
図43の例では、光通信部12Aと、A/D変換部11A及びタイミングジェネレータ13Aが、カラムCDS回路104と反対の下側で、基板18の右下角部に配置されている。また、図44の例では、光通信部12Aと、A/D変換部11A及びタイミングジェネレータ13Aが、基板18の上下の中央付近で、右端部に配置されている。図43及び図44に示すような配置では、熱源となる光通信部12Aを、カラムCDS回路104等から離すことができる。
図45の例では、光通信部12Aと、A/D変換部11A及びタイミングジェネレータ13Aが、基板18の上側に形成されるカラムCDS回路104の近傍で、基板18の左上角部に配置されている。このような配置では、熱源となる光通信部12Aを垂直走査回路102の外側に配置して、画素部10Aから離すことができる。
<各単位画素自体の構成に応じた光通信部の配置例>
固体撮像素子1の画素部10Aにおいて、特性が近い画素単位で読み出しを行う等、多線で画素データの読み出しを行う場合がある。多線で読み出される画素データを1つの光通信部で伝送する場合、画素部10Aからの各読み出し線でA/D変換後の高速パラレル信号が伝送される信号線を、光通信部まで長い距離にわたって配線する必要が生じる。このような電気配線を行った場合、電磁ノイズが多く発生し、伝送路における信号劣化が激しくなる可能性がある。
そこで、光通信部までの電気信号の伝送経路の最短化を図る。つまり、多線読み出しに対応する各カラムCDS回路の後段にA/D変換部を備え、A/D変換部の出力に対して光通信部を配置する構成として、光通信部までの伝送距離を最短化する。
これにより、光通信部を例えば固体撮像素子の一方の端部側に集合させるような配置とすることができる。従って、光通信部で発生する熱を効率的に冷却及び放熱が可能となるような構成とすることが可能となる。
(1)画素構成に応じた多線読み出し時の光通信部の配置例
図46は、画素構成に応じた多線読み出し時の光通信部の配置例を示す模式的な平面図である。固体撮像素子1は、カラーで撮像するために各画素にカラーフィルタを備える構成のものがある。例えば、画素100(1),100(2),100(3),100(4)は、それぞれ異なる波長に対応したカラーフィルタを備えている。カラーフィルタとしては、RGBに対応したもの、赤外線フィルタ、紫外線フィルタ等がある。図46の例では、色を種別軸として、例えば画素フィルタに応じて光通信部を配置する。
画素部10Aは、異なる色の画素フィルタを備えた画素100(1)〜(4)に対応して、本例では4個のカラムCDS回路104(1),104(2),104(3),104(4)を備える。また、各カラムCDS回路104(1)〜104(4)の後段に、それぞれA/D変換部11A(1)〜11A(4)を備える。更に、各A/D変換部11A(1)〜11A(4)の出力に、それぞれ光通信部12A(1)〜12A(4)を備える。
カラムCDS回路104(1),104(2)が形成される位置を基板18の上側、カラムCDS回路104(3),104(4)が形成される位置を基板18の下側と称す。また、垂直走査回路102が形成される位置を基板18の左側と称す。
A/D変換部11A(1)は、カラムCDS回路104(1)の右側に配置され、光通信部12A(1)はA/D変換部11A(1)の右側に配置される。カラムCDS回路104(1)とA/D変換部11A(1)の間、及びA/D変換部11A(1)と光通信部12Aとの間は、それぞれ電気配線による信号線で接続される。カラムCDS回路104(1)とA/D変換部11A(1)及び光通信部12A(1)は、基板18の表面に形成されることから、各要素間の電気配線は、基板18の表面に形成可能である。
同様に、A/D変換部11A(2)は、カラムCDS回路104(2)の右側に配置され、光通信部12A(2)はA/D変換部11A(2)の右側に配置される。A/D変換部11A(3)は、カラムCDS回路104(3)の右側に配置され、光通信部12A(3)はA/D変換部11A(3)の右側に配置される。A/D変換部11A(4)は、カラムCDS回路104(4)の右側に配置され、光通信部12A(4)はA/D変換部11A(4)の右側に配置される。
これにより、A/D変換部11A(1)〜11A(4)から光通信部12A(1)〜12A(4)までの伝送距離が最短化される。また、光通信部12A(1)〜12A(4)を固体撮像素子1の右側端部に集合させる配置とすることができる。
なお、図46の説明では、画素構成としてカラーフィルタによる種別を軸とした。画素構成としては、これ以外に、画素を構成するフォトダイオードに応じた種別を軸としても良い。例えば、画素を構成するフォトダイオードの材質、受光感度、強度波長プロファイルなどを種別軸としても良いし、画素埋め込み型PD、積層型PD等の構造を種別軸としても良い。
(2)電子シャッタタイミングに応じた多線読み出し時の光通信部の配置例
図47は、電子シャッタタイミングに応じた多線読み出し時の光通信部の配置例を示す模式的な平面図である。また、図48は、電子シャッタのタイミングと露光時間を示すタイムチャートである。
固体撮像素子1は、画素100(1)〜100(4)で、図48に示すように、電子シャッタのタイミングを異ならせて、画素毎に露光時間を調整できるようにしたものがある。そこで、図47の例では、露光時間に応じた種別で光通信部を配置する。
画素部10Aは、同じ露光時間の画素100(1)〜(4)に対応して、本例では4個のカラムCDS回路104(1)〜104(4)を備える。また、各カラムCDS回路104(1)〜104(4)の後段に、それぞれA/D変換部11A(1)〜11A(4)を備える。更に、各A/D変換部11A(1)〜11A(4)の出力に、それぞれ光通信部12A(1)〜12A(4)を備える。
A/D変換部11A(1)は、カラムCDS回路104(1)の右側に配置され、光通信部12A(1)はA/D変換部11A(1)の右側に配置される。カラムCDS回路104(1)とA/D変換部11A(1)の間、及びA/D変換部11A(1)と光通信部12Aとの間は、それぞれ電気配線による信号線で接続される。カラムCDS回路104(1)とA/D変換部11A(1)及び光通信部12A(1)は、基板18の表面に形成されることから、各要素間の電気配線は、基板18の表面に形成可能である。
同様に、A/D変換部11A(2)は、カラムCDS回路104(2)の右側に配置され、光通信部12A(2)はA/D変換部11A(2)の右側に配置される。A/D変換部11A(3)は、カラムCDS回路104(3)の右側に配置され、光通信部12A(3)はA/D変換部11A(3)の右側に配置される。A/D変換部11A(4)は、カラムCDS回路104(4)の右側に配置され、光通信部12A(4)はA/D変換部11A(4)の右側に配置される。
これにより、A/D変換部11A(1)〜11A(4)から光通信部12A(1)〜12A(4)までの伝送距離が最短化される。また、光通信部12A(1)〜12A(4)を固体撮像素子1の右側端部に集合させる配置とすることができる。
(3)画素の読み出し速度に応じた多線読み出し時の光通信部の配置例
図49は、画素の読み出し速度に応じた多線読み出し時の光通信部の配置例を示す模式的な平面図である。固体撮像素子1は、画素100(1)〜100(4)で、画素の容量や形状等に応じて読み出し速度が変えられたものがある。
画素部10Aは、同じ読み出し速度の画素100(1)〜(4)に対応して、本例では4個のカラムCDS回路104(1)〜104(4)を備える。また、各カラムCDS回路104(1)〜104(4)の後段に、それぞれA/D変換部11A(1)〜11A(4)を備える。更に、各A/D変換部11A(1)〜11A(4)の出力に、それぞれ光通信部12A(1)〜12A(4)を備える。
A/D変換部11A(1)は、カラムCDS回路104(1)の右側に配置され、光通信部12A(1)はA/D変換部11A(1)の右側に配置される。カラムCDS回路104(1)とA/D変換部11A(1)の間、及びA/D変換部11A(1)と光通信部12Aとの間は、それぞれ電気配線による信号線で接続される。カラムCDS回路104(1)とA/D変換部11A(1)及び光通信部12A(1)は、基板18の表面に形成されることから、各要素間の電気配線は、基板18の表面に形成可能である。
同様に、A/D変換部11A(2)は、カラムCDS回路104(2)の右側に配置され、光通信部12A(2)はA/D変換部11A(2)の右側に配置される。A/D変換部11A(3)は、カラムCDS回路104(3)の右側に配置され、光通信部12A(3)はA/D変換部11A(3)の右側に配置される。A/D変換部11A(4)は、カラムCDS回路104(4)の右側に配置され、光通信部12A(4)はA/D変換部11A(4)の右側に配置される。
これにより、A/D変換部11A(1)〜11A(4)から光通信部12A(1)〜12A(4)までの伝送距離が最短化される。また、光通信部12A(1)〜12A(4)を固体撮像素子1の右側端部に集合させる配置とすることができる。
なお、光通信部の配置を種別する画素構成としては、以上の例以外に、各画素に備える増幅器(FDアンプ)、各画素に備えるレンズ、導波構造等に応じたものでも良い。
以上のように、画素の特性等に応じて分けられた単位毎に画素の読み出しを行うことで、後段の処理では、同じ特性毎に同じ補正を行うことができる。そして、画素部10Aから多線で読み出しを行う構成で、各カラムCDS回路の後段にA/D変換部を配置し、A/D変換部の出力に光通信部を配置すれば、電気配線の配線長を最短化できる。
<画素読み出し方式に応じた光通信部の配置例>
固体撮像素子1の画素部10Aにおいて、画素部10Aを複数のエリアに分けて、エリア毎に読み出しを行う場合も、多線で画素データの読み出しが行われる。多線で読み出される画素データを1つのA/D変換部と1つの光通信部で伝送する場合、長い距離にわたるアナログ伝送、あるいは長い距離にわたる高速パラレルディジタル伝送を行う必要がある。このような電気配線を行った場合、電磁ノイズが多く発生し、伝送路における信号劣化が激しくなる可能性がある。
そこで、光通信部を画素部の周囲に配置することで、伝送距離の最適化を行う。つまり、多線読み出しに対応する各カラムCDS回路の後段にA/D変換部を備え、A/D変換部の出力に対して光通信部を配置する構成として、光通信部までの伝送距離を最短化する。
これにより、光通信部を例えば固体撮像素子の周辺部に分散させるような配置とすることができる。従って、光通信部で発生する熱及び電磁ノイズの影響を全体に分散させることが可能となる。
(1)エリア読み出しに応じた多線読み出し時の光通信部の配置例
図50は、エリア読み出しに応じた多線読み出し時の光通信部の配置例を示す模式的な平面図である。固体撮像素子1は、画素部10Aを複数のエリア、本例では4つエリア(1)〜(4)に分割して、読み出しが行われる構成である。画素部10Aは、読み出しエリア(1)〜(4)に対応して、4個の垂直走査回路102(1)〜102(4)と、4個の水平走査回路103(1)〜103(4)を備える。
また、4個のカラムCDS回路104(1)〜104(4)を備える。更に、各カラムCDS回路104(1)〜104(4)の後段に、それぞれA/D変換部11A(1)〜11A(4)を備える。また、各A/D変換部11A(1)〜11A(4)の出力に、それぞれ光通信部12A(1)〜12A(4)を備える。
A/D変換部11A(1)は、カラムCDS回路104(1)の右側に配置され、光通信部12A(1)はA/D変換部11A(1)の上側に配置される。カラムCDS回路104(1)とA/D変換部11A(1)の間、及びA/D変換部11A(1)と光通信部12Aとの間は、それぞれ電気配線による信号線で接続される。カラムCDS回路104(1)とA/D変換部11A(1)及び光通信部12A(1)は、基板18の表面に形成されることから、各要素間の電気配線は、基板18の表面に形成可能である。
同様に、A/D変換部11A(2)は、カラムCDS回路104(2)の左側に配置され、光通信部12A(2)はA/D変換部11A(2)の上側に配置される。A/D変換部11A(3)は、カラムCDS回路104(3)の左側に配置され、光通信部12A(3)はA/D変換部11A(3)の下側に配置される。A/D変換部11A(4)は、カラムCDS回路104(4)の右側に配置され、光通信部12A(4)はA/D変換部11A(4)の下側に配置される。
これにより、A/D変換部11A(1)〜11A(4)から光通信部12A(1)〜12A(4)までの伝送距離が最短化される。また、固体撮像素子1の右側に配置されるカラムCDS回路104(1),104(4)に対して、A/D変換部11A(1),11A(4)と光通信部12A(1),12A(4)を右側の側部に配置する。これに対して、固体撮像素子1の左側に配置されるカラムCDS回路104(2),104(3)に対して、A/D変換部11A(2),11A(3)と光通信部12A(2),12A(3)を左側の側部に配置する。これにより、光通信部12A(1)〜12A(4)を固体撮像素子1の周辺の端部側、例えば4箇所の角部に分散させる配置とすることができる。
(2)観音読み出しに応じた多線読み出し時の光通信部の配置例
図51は、観音読み出しに応じた多線読み出し時の光通信部の配置例を示す模式的な平面図である。固体撮像素子1は、画素部10Aを左右の2つエリア(1),(2)に分割して、読み出しが行われる構成である。このような読み出しを観音読み出しと称している。画素部10Aは、読み出しエリア(1),(2)に対応して、2個の水平走査回路103(1),103(2)を備える。
また、2個のカラムCDS回路104(1),104(2)を備える。更に、各カラムCDS回路104(1),104(2)の後段に、それぞれA/D変換部11A(1),11A(2)を備える。また、各A/D変換部11A(1),11A(2)の出力に、それぞれ光通信部12A(1),12A(2)を備える。
A/D変換部11A(1)は、カラムCDS回路104(1)の左側に配置され、光通信部12A(1)はA/D変換部11A(1)の上側に配置される。カラムCDS回路104(1)とA/D変換部11A(1)の間、及びA/D変換部11A(1)と光通信部12Aとの間は、それぞれ電気配線による信号線で接続される。カラムCDS回路104(1)とA/D変換部11A(1)及び光通信部12A(1)は、基板18の表面に形成されることから、各要素間の電気配線は、基板18の表面に形成可能である。
同様に、A/D変換部11A(2)は、カラムCDS回路104(2)の右側に配置され、光通信部12A(2)はA/D変換部11A(2)の上側に配置される。
これにより、A/D変換部11A(1),11A(2)から光通信部12A(1),12A(2)までの伝送距離が最短化される。また、固体撮像素子1の左側に配置されるカラムCDS回路104(1)に対して、A/D変換部11A(1)と光通信部12A(1)を左側の側部に配置する。これに対して、固体撮像素子1の右側に配置されるカラムCDS回路104(2)に対して、A/D変換部11A(2)と光通信部12A(2)を右側の側部に配置する。これにより、光通信部12A(1)〜12A(4)を固体撮像素子1の周辺の端部側、例えば上側の両端に分散させる配置とすることができる。
(3)フィールド読み出しに応じた多線読み出し時の光通信部の配置例
図52は、フィールド読み出しに応じた多線読み出し時の光通信部の配置例を示す模式的な平面図である。固体撮像素子1は、画素部10Aの偶数ライン2nと奇数ライン2n−1で独立して読み出しが行われる構成である。このような読み出しをフィールド読み出しと称している。画素部10Aは、偶数フィールドと奇数フィールドに対応して、2個の垂直走査回路102(1),102(2)と、2個の水平走査回路103(1),103(2)を備える。
また、2個のカラムCDS回路104(1),104(2)を備える。更に、各カラムCDS回路104(1),104(2)の後段に、それぞれA/D変換部11A(1),11A(2)を備える。そして、各A/D変換部11A(1),11A(2)の出力に、それぞれ光通信部12A(1),12A(2)を備える。
A/D変換部11A(1)は、カラムCDS回路104(1)の右側に配置され、光通信部12A(1)はA/D変換部11A(1)の右側に配置される。カラムCDS回路104(1)とA/D変換部11A(1)の間、及びA/D変換部11A(1)と光通信部12Aとの間は、それぞれ電気配線による信号線で接続される。カラムCDS回路104(1)とA/D変換部11A(1)及び光通信部12A(1)は、基板18の表面に形成されることから、各要素間の電気配線は、基板18の表面に形成可能である。
同様に、A/D変換部11A(2)は、カラムCDS回路104(2)の右側に配置され、光通信部12A(2)はA/D変換部11A(2)の右側に配置される。
これにより、A/D変換部11A(1),11A(2)から光通信部12A(1),12A(2)までの伝送距離が最短化される。また、固体撮像素子1の画素部10Aを挟んで例えば下側に配置されるカラムCDS回路104(1)に対して、A/D変換部11A(1)を右側の側部に配置する。同様に、固体撮像素子1の上側に配置されるカラムCDS回路104(2)に対して、A/D変換部11A(2)を右側の側部に配置する。これにより、光通信部12A(1),12A(2)を固体撮像素子1の周辺の端部側、例えば右端に分散させる配置とすることができる。
(4)4画素加算読み出しに応じた多線読み出し時の光通信部の配置例
図53は、4画素加算読み出しに応じた多線読み出し時の光通信部の配置例を示す模式的な平面図である。固体撮像素子1は、カラー化のために画素部10AにR,Gb,Gr,Bのカラーフィルタを備えた構成で、特定の波長(色)に対応する画素について、画素信号を加算して読み出しが行われる構成である。4画素加算読み出しでは、画素の間引きと、周囲で画素加算による平均化を行い、実際に読み出しが行われる画素数の削減が行われる。画素100R,100G,100Bの中で、(n,k),(n,k+2),(n+2,k),(n+2,k+2)の位置にある画素100Bから読み出される画素信号が加算して出力される。また、画素100R及び画素100Gから読み出される画素信号が加算して出力される。画素100R及び画素100Bと、画素100G(Gb,Gr)に対応して、2個の水平走査回路103(1),103(2)を備える。
また、2個のカラムCDS回路104(1),104(2)を備える。更に、カラムCDS回路104(1)の後段に、加算器190とA/D変換部11A(1)を備え、カラムCDS回路104(2)の後段に、加算器190とA/D変換部11A(2)を備える。また、各A/D変換部11A(1),11A(2)の出力に、それぞれ光通信部12A(1),12A(2)を備える。
A/D変換部11A(1)は、カラムCDS回路104(1)の右側に配置され、光通信部12A(1)はA/D変換部11A(1)の右側に配置される。カラムCDS回路104(1)と加算器190とA/D変換部11A(1)の間、及びA/D変換部11A(1)と光通信部12Aとの間は、それぞれ電気配線による信号線で接続される。カラムCDS回路104(1)と加算器190とA/D変換部11A(1)及び光通信部12A(1)は、基板18の表面に形成されることから、各要素間の電気配線は、基板18の表面に形成可能である。
同様に、A/D変換部11A(2)は、カラムCDS回路104(2)の右側に配置され、光通信部12A(2)はA/D変換部11A(2)の右側に配置される。
これにより、A/D変換部11A(1),11A(2)から光通信部12A(1),12A(2)までの伝送距離が最短化される。また、固体撮像素子1の画素部10Aを挟んで例えば下側に配置されるカラムCDS回路104(1)に対して、A/D変換部11A(1)を右側の側部に配置する。同様に、固体撮像素子1の上側に配置されるカラムCDS回路104(2)に対して、A/D変換部11A(2)を右側の側部に配置する。これにより、光通信部12A(1),12A(2)を固体撮像素子1の周辺の端部側、例えば右端に分散させる配置とすることができる。
<信号伝送の形態に応じた光通信部の実装形態例>
固体撮像素子1では、図2等で説明したA/D変換部11AでのA/D変化後の出力信号は、A/D変換部の分解能で規定されるビット数分の並列信号となる。このような複数ビットの信号伝送を光通信で実現するため、信号伝送に応じた光通信部の最適な実施形態について説明する。
(1)光通信部をアレイ化することによるパラレル伝送例
図54は、アレイ化された光通信部の一例を示す機能ブロック図で、次に、パラレル伝送に応じた光通信部の最適な実装形態について説明する。
固体撮像素子1の光通信部12Aは、自発光型の発光素子または外部変調型の光変調器で構成される光出力部120Xが並列された光出力部アレイ120Yを備える。光出力部アレイ120Yは、A/D変換部11Aでディジタル信号に変換された画素データDATA_TXが出力されるデータ線と、クロック信号CLK_TXが出力されるクロック線で構成される光信号線の数に合わせて光出力部120Xが並列されてアレイ化される。
固体撮像素子1は、上述したように、図34で説明した信号処理装置3Aの光通信部30Aとの間で光通信が行われる。このため、信号処理装置3Aの光通信部30Aは、固体撮像素子1から出力される光信号線の数に合わせて光受信部300Aが並列されてアレイ化される。
固体撮像素子1は、図39で説明したA/D変換部11AでA/D変換された画素データDATA_TXと、タイミングジェネレータ13Aで生成されるクロック信号CLK_TXが、光通信部12Aに入力される。ディジタル信号に変換された画素データDATA_TXとクロック信号CLK_TXは、光出力部アレイ120Yのそれぞれ対応する光出力部120Xで信号光に変換されて出力される。
固体撮像素子1の光通信部12Aから出力された光信号は、信号処理装置3Aの光通信部30Aに入力され、それぞれ対応する光受信部300Aで電気信号に変換されて画素データDATA_RXと、クロック信号CLK_RXが出力される。
図55は、パラレル伝送を行う光通信部の配置例を示す固体撮像素子の模式的な平面図である。光通信部を1個で構成する場合、光通信部の動作周波数が非常に高くなる。また、データをシリアル化する処理部が必要で、コストが高くなる場合がある。そこで、図55に示す例では、複数の光出力部120Aがアレイ化された光通信部12Aを備える。画素データをパラレル伝送とすることで、シリアルインタフェース等の処理部が不要となる。また、各光出力部120Aの動作周波数はシリアル伝送の場合と比較して低く抑えられるので、負荷を下げることができる。これにより、熱及び電磁ノイズの発生を抑えることができ、通信品質の向上を図ることができる。また、光出力部120Aをアレイ化することで、1度に集積形成が可能であり、コストを下げることができる。
(2)データをシリアル化することによるシリアル伝送例
図56は、画素データをシリアル化して光通信する光通信部の一例を示す機能ブロック図で、次に、シリアル伝送に応じた光通信部の最適な実装形態について説明する。
A/D変換部11Aでディジタル信号に変換された画素データをパラレル伝送する構成では、A/D変換部のビット数や数で規定される画素データのビット数分のチャネルが発生する。このため、画素数の増加に合わせて画素データのビット数が増加すると、光通信部の数が増大する可能性がある。光通信部の数の増大は、コスト増につながる。また、画素データの多ビット化に対応して、上述したように光出力部をアレイ化した光通信部を備える構成では、光通信部での熱の発生量が多くなる。一方、1個の光出力部を有した光通信部を、基板の周辺部に分散配置する構成とすれば、1個の光通信部で発生する熱及び電磁ノイズの影響を小さくできる。但し、熱及び電磁ノイズの発生源が分散することで、熱及び電磁ノイズの管理が難しくなる可能性がある。
そこで、信号伝送の並列度、実装可能な光通信部の数に応じてデータのシリアル化を行って、光通信部への配線と、配置及び構造を決定する。これにより、光通信部の数を削減して、熱及び電磁ノイズの発生を抑えられるようにする。
すなわち、図56(a)に示す例の固体撮像素子1の光通信部12Aは、図39で説明したA/D変換部11Aでディジタル信号に変換された画素データをシリアルデータに変換するシリアルインタフェース(I/F)122Aを備える。
シリアルインタフェース122Aは、A/D変換部11AでA/D変換された画素データDATAと、タイミングジェネレータ13Aで生成された同期信号を重畳するエンコード部124を備える。エンコード部124は、タイミングジェネレータ13Aで生成されたクロック信号CLKが入力される。また、タイミングジェネレータ13Aで生成され、垂直走査回路102を駆動する垂直同期信号φVと、水平走査回路103を駆動する水平同期信号φHと、フィールドを選択するフィールド信号Fが入力される。エンコード部124は、例えば8b/10b方式を採用し、データ線にクロック信号と同期信号を重畳して1本の信号線で送る。
また、シリアルインタフェース122Aは、同期信号が重畳された画素データをスクランブルするデータスクランブル部125と、同期信号が重畳されてスクランブルされた画素データをシリアルデータに変換するパラレル/シリアル変換部126を備える。更に、光通信部12Aは、シリアル化された画素データと同期信号を光信号に変換して出力する光出力部120Aを備える。
図56(b)に示すように、信号処理装置3Aの光通信部30Aは、シリアル化された画素データと同期信号が光信号として入力され、入力された光信号を電気信号に変換する光受信部302を備える。また、光通信部30Aは、シリアル化された画素データと同期信号からクロックを再生し、画素データを検出するシリアル/パラレル変換部303を備える。更に、光通信部30Aは、同期信号が重畳された画素データをデスクランブルするデスクランブル部304と、同期信号を検出するデコード部305を備える。
画素データをシリアル化して光通信する光通信部12Aを備えた固体撮像素子1では、シリアルインタフェース122Aによりデータ線にクロック信号と同期信号が重畳されたシリアル信号が、シリアルインタフェース122Aから光出力部120Aに伝送される。
図57は、シリアル伝送を行う光通信部の配置例を示す固体撮像素子の模式的な平面図である。図50で説明したエリア読み出しの例では、1つの画素部10Aに対して分割したエリア数分の光通信部12Aが用いられる。このため、各光通信部12Aでの伝送速度は、画素部全体のデータを1つの光通信部で伝送する場合と比較して、低く抑えられる。
そこで、各A/D変換部11Aの出力に図56で説明したシリアルインタフェース122Aを備える。シリアルインタフェース122Aでは、データ信号に同期信号とクロック信号が重畳されてシリアル化されたディジタル信号を生成することで、1本のチャネルで信号伝送が可能となる。これにより、各光通信部12Aは、1個の光出力部120Aを備えるもので良く、画素数の増大に伴う多ビット化によっても、光出力部120Aの数を減らすことができる。なお、図56(c)に示すように、シリアルインタフェース122Aを、光通信部12Aとは独立した機能ブロックとして備えても良い。
(3)画素データのシリアル化と複数の光出力部を備えることによる複数伝送例
図58は、画素データをシリアル化して複数の光出力部で光通信する光通信部の一例を示す機能ブロック図で、次に、画素データをシリアル化して、クロック信号との複数伝送に応じた光通信部の最適な実装形態について説明する。
図58(a)に示す例の固体撮像素子1Aの光通信部12Aは、A/D変換部11AでA/D変換された画素データDATA_TXをシリアルデータに変換するパラレル/シリアル(P/S)変換部122Bを備える。パラレル/シリアル変換部122Bは、A/D変換部11AでA/D変換された画素データDATA_TXと、タイミングジェネレータ13Aで生成されるクロック信号CLK_TXが入力される。
また、光通信部12Aは、シリアル化された画素データSDATA_TXを、光信号に変換して出力する光出力部120Sと、クロック信号φSCLK_TXを、光信号に変換して出力する光出力部120CLを備える。
信号処理装置3Aの光通信部30Aは、シリアル化され光信号に変換された画素データSDATA_TXが光通信によるデータ線LsDで入力され、入力された光信号をシリアル化された電気信号としての画素データSDATA_RXに変換する光受信部300Sを備える。また、光通信部30Aは、光信号に変換されたクロック信号φSCLK_TXが光通信によるクロック線LsCLで入力され、入力された光信号を電気信号としてのクロック信号φSCLK_RXに変換する光受信部300CLを備える。
更に、光通信部30Aは、光受信部300CLで電気信号に変換されたクロック信号φSCLK_RXで、光受信部300Sで電気信号に変換された画素データSDATA_RXから画素データDATA_RXを検出するシリアル/パラレル変換部301Aを備える。
画素データをシリアル化すると共に、データ線LsDとクロック線LsCLを有して光通信する光通信部12Aを備えた固体撮像素子1では、シリアル信号がパラレル/シリアル変換部122Bから光出力部120Sに伝送される。また、クロック信号がパラレル/シリアル変換部122Bから出力部120CLに伝送される。
図59は、シリアル化されたデータ信号とクロック信号を独立したチャネルで伝送する光通信部の配置例を示す固体撮像素子の模式的な平面図である。図53で説明した4画素加算読み出しの例では、2個の光通信部12Aでデータ伝送が行われる。そこで、各A/D変換部11Aの出力に図58で説明したパラレル/シリアル変換部122Bを備える。パラレル/シリアル変換部122Bは、クロック信号の重畳は行われず、回路構成が簡単で安価である。一方、データ信号のシリアル化を行うことで、データ線とクロック線の2本の信号線で伝送が可能である。
このため、2個の光出力部120S,120CLを有した光通信部12Aを備えることで、データ信号とクロック信号の伝送が可能となる。これにより、光通信部の数が増加することによるコスト増は低く抑えられると共に、光通信部の負荷を下げることが可能となる。なお、図58(b)に示すように、パラレル/シリアル変換部122Bを、光通信部12Aとは独立した機能ブロックとして備えても良い。
<光通信部を集合配置、分散配置、分散集合配置した固体撮像素子の効果例>
各実施の形態の固体撮像素子では、画素部から読み出された画素信号の伝送を光信号で行うこととし、かつ、光通信部を、集合配置、分散配置、または分散集合配置することとした。これにより、光通信部から発生する熱や電磁ノイズ、偽光信号について、光通信部の配置に応じた最適化が可能で、ノイズ成分の効率的除去が可能となる。
また、光通信部の配置の自由度が向上することで、光通信部の冷却部の配置の自由度が向上する。例えば、光通信部を集合させて配置し、一括して冷却する方式や、光通信部を分散させて配置し、熱の発生源を分散させて冷却する方式等、様々な冷却方式を採用することができる。
更に、光通信部の配置の自由度が向上することで、例えば、パラレル伝送、データ線に同期信号とクロック信号を重畳シリアル伝送、シリアル化したデータ線とクロック信号の複数伝送等、様々な信号伝送方式を採用することができる。
また、画素部からの読み出し方式に応じて光通信部を配置できることから、読み出し方式毎に最適な光通信部の配置が可能で、また、読み出しデータ量等に応じた構成を選択できるので、固体撮像素子の信号読み出し方式の自由度が増える。
本発明は、固体撮像素子を備えた光学装置に適用される。
光通信部が集合配置された固体撮像素子の一例を示す模式的な平面図である。 各実施の形態における固体撮像素子を実現する機能の一例を示す機能ブロック図である。 単一の伝送チャネルを実現する光通信部の配置例を示す模式的な平面図である。 複数の伝送チャネルを実現する光通信部の配置例を示す模式的な平面図である。 複数の伝送チャネルを実現する光通信部の配置例を示す模式的な平面図である。 複数の伝送チャネルを実現する光通信部の配置例を示す模式的な平面図である。 光通信部が分散配置された固体撮像素子の一例を示す模式的な平面図である。 光通信部が分散集合配置された固体撮像素子の一例を示す模式的な平面図である。 固体撮像素子の光通信部の一例を示す構成図である。 固体撮像素子の光通信部の他の例を示す構成図である。 印加電圧と光の吸収量の関係を示すグラフである。 固体撮像素子の光通信部の他の例を示す構成図である。 固体撮像素子の光通信部の他の例を示す構成図である。 光通信部を構成する要素の第1の配置例を示す模式的な平面図である。 光通信部を構成する要素の第1の配置例を示す模式的な側面図である。 光通信部を構成する要素の第2の配置例を示す模式的な平面図である。 光通信部を構成する要素の第2の配置例を示す模式的な側面図である。 光通信部を構成する要素の第3の配置例を示す模式的な平面図である。 光通信部を構成する要素の第4の配置例を示す模式的な平面図である。 光通信部を構成する要素の第5の配置例を示す模式的な側面図である。 光通信部を構成する要素の第5の配置例を示す模式的な平面図である。 光通信部を構成する要素の第6の配置例を示す模式的な側面図である。 光通信部を構成する要素の第6の配置例を示す模式的な平面図である。 光通信部を構成する要素の第7の配置例を示す模式的な平面図である。 光通信部を構成する要素の第8の配置例を示す模式的な平面図である。 光通信部を構成する要素の第8の配置例を示す模式的な斜視図である。 自発光型で集合配置された光通信部における冷却部の構成例を示す固体撮像素子の模式的な平面図である。 自発光型で集合配置された光通信部における冷却部の他の構成例を示す固体撮像素子の模式的な平面図である。 自発光型で分散集合配置された光通信部における冷却部の構成例を示す固体撮像素子の模式的な平面図である。 自発光型で分散配置された光通信部における冷却部の構成例を示す固体撮像素子の模式的な平面図である。 外部変調型で分散集合配置された光通信部における冷却部の構成例を示す固体撮像素子の模式的な平面図である。 外部変調型で分散配置された光通信部における冷却部の構成例を示す固体撮像素子の模式的な平面図である。 外部変調型で分散配置された光通信部における冷却部の他の構成例を示す固体撮像素子の模式的な平面図である。 固体撮像素子を備えた信号処理システムの概要を示す機能ブロック図である。 信号処理システムの応用例としてのカメラシステムの一例を示す模式的な斜視図である。 カメラシステムを構成するレンズユニットの模式的な正面図である。 信号処理システムの応用例としてのカメラシステムの他の例を示す模式的な斜視図である。 カメラシステムを構成するレンズユニットの模式的な正面図である。 各実施の形態の固体撮像素子の具体例を示す機能ブロック図である。 画素アレイの具体例を示す回路構成図である。 各画素の構造モデル例を示す断面構造図である。 各実施の形態の固体撮像素子における光通信部の配置例を示す機能ブロック図である。 各実施の形態の固体撮像素子における光通信部の配置例を示す機能ブロック図である。 各実施の形態の固体撮像素子における光通信部の配置例を示す機能ブロック図である。 各実施の形態の固体撮像素子における光通信部の配置例を示す機能ブロック図である。 画素構成に応じた多線読み出し時の光通信部の配置例を示す模式的な平面図である。 電子シャッタタイミングに応じた多線読み出し時の光通信部の配置例を示す模式的な平面図である。 電子シャッタのタイミングと露光時間を示すタイムチャートである。 画素の読み出し速度に応じた多線読み出し時の光通信部の配置例を示す模式的な平面図である。 エリア読み出しに応じた多線読み出し時の光通信部の配置例を示す模式的な平面図である。 観音読み出しに応じた多線読み出し時の光通信部の配置例を示す模式的な平面図である。 フィールド読み出しに応じた多線読み出し時の光通信部の配置例を示す模式的な平面図である。 4画素加算読み出しに応じた多線読み出し時の光通信部の配置例を示す模式的な平面図である。 アレイ化された光通信部の一例を示す機能ブロック図である。 パラレル伝送を行う光通信部の配置例を示す固体撮像素子の模式的な平面図である。 画素データをシリアル化して光通信する光通信部の一例を示す機能ブロック図である。 シリアル伝送を行う光通信部の配置例を示す固体撮像素子の模式的な平面図である。 画素データをシリアル化して複数の光出力部で光通信する光通信部の一例を示す機能ブロック図である。 シリアル化されたデータ信号とクロック信号を独立したチャネルで伝送する光通信部の配置例を示す固体撮像素子の模式的な平面図である。
符号の説明
1,1A,1B,1C・・・固体撮像素子、10A・・・画素部、11A・・・A/D変換部、12A・・・光通信部、13A・・・タイミングジェネレータ、14A・・・制御I/O、15A・・・DC−DC部、16A・・・制御部、17・・・バス、18・・・基板、100・・・画素、101・・・画素アレイ、102・・・垂直走査回路、103・・・水平走査回路、104・・・カラムCDS回路、120A・・・光出力部、122A・・・シリアルインタフェース、122B・・・パラレル/シリアル変換部、210A〜210F・・・冷却部、211A〜211F・・・放熱部

Claims (19)

  1. 光を電気信号に変換する画素部と、
    前記画素部が形成される基板と、
    前記画素部から読み出される信号をディジタル信号に変換するA/D変換部と、
    前記A/D変換部でディジタル化された信号を、光信号に変換して出力する光通信部とを備え、
    単一または複数の前記光通信部が、前記画素部の周囲で前記基板の周辺部に集合して配置される
    固体撮像素子。
  2. 前記光通信部は、前記A/D変換部の出力に配置される
    請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 前記画素部から読み出され、前記A/D変換部でディジタル化された信号を、シリアルデータに変換するシリアルインタフェースを備え、
    前記光通信部は、前記シリアルインタフェースから出力される信号を光信号に変換して出力する
    請求項1記載の固体撮像素子。
  4. 前記画素部は、各画素の特性または各画素の位置に応じて分けられた単位毎に信号の読み出しが行われ、
    前記画素部から信号が読み出される複数の信号線に対して、それぞれ前記A/D変換部が配置される
    請求項2記載の固体撮像素子。
  5. 前記画素部は、各画素の特性または各画素の位置に応じて分けられた単位毎に信号の読み出しが行われ、
    前記画素部から信号が読み出される複数の信号線に対して、それぞれ前記A/D変換部と前記シリアルインタフェースが配置される
    請求項3記載の固体撮像素子。
  6. 前記光通信部は、少なくとも前記画素部に面した周囲に、前記光通信部で発生した熱を冷却する冷却部を備えた
    請求項1記載の固体撮像素子。
  7. 光を電気信号に変換する画素部と、
    前記画素部が形成される基板と、
    前記画素部から読み出される信号をディジタル信号に変換するA/D変換部と、
    前記A/D変換部でディジタル化された信号を、光信号に変換して出力する光通信部とを備え、
    単一の前記光通信部が、前記画素部の周囲で前記基板の周辺部に分散して配置される
    固体撮像素子。
  8. 前記光通信部は、前記A/D変換部の出力に配置される
    請求項7記載の固体撮像素子。
  9. 前記画素部から読み出され、前記A/D変換部でディジタル化された信号を、シリアルデータに変換するシリアルインタフェースを備え、
    前記光通信部は、前記シリアルインタフェースから出力される信号を光信号に変換して出力する
    請求項7記載の固体撮像素子。
  10. 前記画素部は、各画素の特性または各画素の位置に応じて分けられた単位毎に信号の読み出しが行われ、
    前記画素部から信号が読み出される複数の信号線に対して、それぞれ前記A/D変換部が配置される
    請求項8記載の固体撮像素子。
  11. 前記画素部は、各画素の特性または各画素の位置に応じて分けられた単位毎に信号の読み出しが行われ、
    前記画素部から信号が読み出される複数の信号線に対して、それぞれ前記A/D変換部と前記シリアルインタフェースが配置される
    請求項9記載の固体撮像素子。
  12. 前記光通信部は、少なくとも前記画素部に面した周囲に、前記光通信部で発生した熱を冷却する冷却部を備えた
    請求項7記載の固体撮像素子。
  13. 光を電気信号に変換する画素部と、
    前記画素部が形成される基板と、
    前記画素部から読み出される信号をディジタル信号に変換するA/D変換部と、
    前記A/D変換部でディジタル化された信号を、光信号に変換して出力する光通信部とを備え、
    複数の前記光通信部が、前記画素部の周囲で前記基板の周辺部に分散して集合配置される
    固体撮像素子。
  14. 前記光通信部は、前記A/D変換部の出力に配置される
    請求項13記載の固体撮像素子。
  15. 前記画素部から読み出され、前記A/D変換部でディジタル化された信号を、シリアルデータに変換するシリアルインタフェースを備え、
    前記光通信部は、前記シリアルインタフェースから出力される信号を光信号に変換して出力する
    請求項13記載の固体撮像素子。
  16. 前記画素部は、各画素の特性または各画素の位置に応じて分けられた単位毎に信号の読み出しが行われ、
    前記画素部から信号が読み出される複数の信号線に対して、それぞれ前記A/D変換部が配置される
    請求項14記載の固体撮像素子。
  17. 前記画素部は、各画素の特性または各画素の位置に応じて分けられた単位毎に信号の読み出しが行われ、
    前記画素部から信号が読み出される複数の信号線に対して、それぞれ前記A/D変換部と前記シリアルインタフェースが配置される
    請求項15記載の固体撮像素子。
  18. 前記光通信部は、少なくとも前記画素部に面した周囲に、前記光通信部で発生した熱を冷却する冷却部を備えた
    請求項13記載の固体撮像素子。
  19. 入射された光を電気信号に変換する固体撮像素子及び前記固体撮像素子に光を入射させる光学素子を有した光学装置と、
    前記光学装置が接続される信号処理装置を備え、
    前記固体撮像素子は、
    光を電気信号に変換する画素部と、
    前記画素部が形成される基板と、
    前記画素部から読み出される信号をディジタル信号に変換するA/D変換部と、
    前記A/D変換部でディジタル化された信号を、光信号に変換して出力する光通信部とを備え、
    単一または複数の前記光通信部が、前記画素部の周囲で前記基板の周辺部に集合して配置されるか、単一の前記光通信部が、前記画素部の周囲で前記基板の周辺部に分散して配置されるか、または、複数の前記光通信部が、前記画素部の周囲で前記基板の周辺部に分散して集合配置される
    信号処理システム。
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