JP2010092552A - データスライス回路及びこれを用いた光ディスク装置 - Google Patents

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【課題】本発明は、入力信号の欠落発生時や欠落解消時において、スライスレベル制御を適切に行うことが可能なデータスライス回路を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係るデータスライス回路は、アナログ信号をスライスしてデジタル信号に変換するデータスライス部1と、データスライス部1のスライスレベルを制御するスライスレベル制御部2と、アナログ信号の欠落を検出する欠落検出部3と、データスライス部1のスライスレベルを平滑して平滑スライスレベルを生成するローパスフィルタ部4と、を有して成り、スライスレベル制御部2は、欠落非検出時には、デジタル信号のデューティ比に基づいて、データスライス部1のスライスレベルを制御する一方、欠落検出時には、デジタル信号のデューティ比に依ることなく、データスライス部1のスライスレベルを欠落検出時点の前記平滑スライスレベルにホールドする構成とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、データスライス回路及びこれを用いた光ディスク装置に関するものである。
光ディスク装置(本明細書中では、光ディスク再生機能を備えた電子機器全般を指すものとする)は、光ディスクから読み出されたアナログRF[Radio Frequency]信号をデジタル信号に変換する手段として、データスライス回路が搭載されている。
図6及び図7は、それぞれ、データスライス回路の一従来例を示す図である。図6に示した従来のデータスライス回路は、コンデンサを通して直流成分がカットされたアナログRF信号に対して、スライスレベル制御部102で設定されたスライスレベルをバイアスし、これと所定の基準電圧とをコンパレータ101で比較することにより、アナログRF信号を2値化してデジタル信号を再生する構成とされていた。一方、図7に示した従来のデータスライス回路は、コンデンサを通して直流成分がカットされたアナログRF信号に対して所定の基準電圧をバイアスし、これとスライスレベル制御部102で設定されたスライスレベルとをコンパレータ101で比較することにより、アナログRF信号を2値化してデジタル信号を再生する構成とされていた。
なお、光ディスクに記録されているデジタル信号は、多くの場合、データ「0」とデータ「1」の出現頻度が等しくなるように、所定の変調処理(例えば、EFM[Eight to Fourteen Modulation]処理)が施されており、その直流成分が基本的にゼロとなる特性を有している。そこで、従来のデータスライス回路は、上記の特性に鑑み、コンパレータ101から出力されるデジタル信号が期待通りのデューティ比(50%)となるように、スライスレベル制御部102を用いたフィードバック制御を行うことにより、前記スライスレベルを前記基準電圧に一致させる構成とされていた。
すなわち、図6及び図7に示した2つのデータスライス回路は、いずれもアナログRF信号をその中点電圧基準でスライスすることにより、デューティ比50%のデジタル信号を生成するように機能するという点で、互いに等価な回路であると言える。
なお、上記に関連する従来技術の例としては、特許文献1〜4を挙げることができる。
特開平10−106160号公報 特開2000−235771号公報 特開2001−229617号公報 特許第3655805号明細書
確かに、上記従来のデータスライス回路であれば、前記スライスレベルを適切に制御することができるので、光ディスクに記録されたデジタル信号の再生精度を高めることが可能となる。
ところで、光ディスクの再生動作に際して、光ディスクの表面に傷や埃などの付着した欠陥部位が存在した場合には、その欠陥部位に記録されているデータを正しく読み出すことができずに、アナログRF信号の欠落を生じるおそれがあった。また、光ディスクの表面に指紋などの付着した欠陥部位が存在した場合には、アナログRF信号のレベル低下を生じるおそれがあった。
図8は、従来課題を説明するための波形図であり、光ディスクの欠陥部位を再生したときの様子を示したものである。なお、図8中において、符号SA〜SDを付した信号波形は、それぞれ図7中の符号SA〜SDで示した箇所に現れる信号波形(アナログRF信号SA、デジタル信号SB、スライスレベルSC、及び、欠落検出信号SD)である。
図8に示すように、アナログRF信号SAの欠落が生じると、アナログRF信号SAの電圧レベルは、所定の基準電圧(アナログRF信号SAの中点電圧)となる。このとき、スライスレベル制御部102は、デジタル信号SBのデューティ比を50%に維持しようとするので、スライスレベルSCは、スライスレベル制御部102の時定数に応じた発振状態になる。その後、アナログRF信号SAの欠落が解消されると、スライスレベルSCは、スライスレベル制御部102の時定数に応じて所定の基準電圧(アナログRF信号SAの中点電圧)に収束する。
なお、スライスレベル制御部102の時定数を大きく設定するほど、スライスレベルSCは、アナログRF信号SAの欠落に追従しなくなるので、アナログRF信号SAの欠落に伴うスライスレベルSCの発振を防止することが可能となる。ただし、スライスレベル制御部102の時定数を大きく設定するほど、アナログRF信号SAの欠落解消後におけるスライスレベルSCの復帰時間(基準電圧への収束に要する時間)は長くなり、また、光ディスクの表面に付着した指紋等に起因するアナログRF信号SAのレベル変動にも追従しなくなるので、光ディスクに記録されたデジタル信号の再生精度が低下してしまう。
一方、スライスレベル制御部102の時定数を小さく設定するほど、アナログRF信号SAの欠落解消後におけるスライスレベルSCの復帰時間を短縮することが可能となる。ただし、スライスレベル制御部102の時定数を小さく設定するほど、アナログRF信号SAの欠落に伴うスライスレベルSCの発振が大きくなる上、アナログRF信号SAの僅かなレベル変動や光ディスク表面の小さな欠陥に対しても、スライスレベルSCが過敏に反応するようになるため、光ディスクに記録されたデジタル信号を安定して再生することが困難となる。
なお、特許文献1では、上記課題を解決する手段の一例として、アナログRF信号の欠落検出時に、スライスレベルを予め設定しておいた所定値に固定する構成や、アナログRF信号の欠落検出時に、欠落検出直前のスライスレベルをホールドする構成が開示・提案されている。しかしながら、前者の構成では、様々な光ディスクやLSIのばらつき等に対応しきれないという問題があった。また、後者の構成では、アナログRF信号が欠落してからこれが検出されるまでの間に生じるスライスレベルの変動が問題となる。この問題点について、図9を参照しながら説明する。
前述したように、アナログRF信号SAの欠落が生じると、スライスレベルSCは発振する。一方、欠落検出部103によってアナログRF信号SAの欠落が検出されるタイミング(図9の場合、欠落検出信号SDの立上げタイミング)は、アナログRF信号SAの欠落が実際に生じたタイミングよりも時間的に遅れるため、そのタイムラグ期間中において、スライスレベルSCは、抑制されることなく発振を継続する。そのため、アナログRF信号SAの欠落検出タイミングによっては、その時点におけるスライスレベルSCが正しいホールドレベルである基準電圧(アナログRF信号SAの中点電圧)から大きく乖離したものとなり、アナログRF信号SAの欠落解消後におけるスライスレベルSCの復帰時間が却って長くなるケースもあり得た。
また、特許文献2では、上記課題を解決する手段の一例として、アナログRF信号の欠落が検出されている間、スライスレベル制御部の時定数を小さくして追従性を高める構成が開示・提案されている。しかしながら、このような構成では、アナログRF信号の欠落解消時に、時定数を元に戻すタイミング制御が困難であった。すなわち、時定数を元に戻すタイミングが早過ぎると、スライスレベルが基準電圧に収束する前に時定数を元に戻してしまう結果となり、逆に、時定数を元に戻すタイミングが遅過ぎると、光ディスク再生動作の安定性に欠ける結果となっていた(図10を参照)。
また、特許文献3では、上記課題を解決する手段の一例として、アナログRF信号の欠落検出時に直前のスライスレベルをホールドする構成が開示・提案されている。さらに、特許文献3では、アナログRF信号が欠落してからこれが検出されるまでの間に生じるスライスレベルの変動問題を解消する手段の一例として、並列に設けられた2つのコンデンサをスイッチしながら充放電し、欠落検出時より前のスライスレベルをホールドする構成も開示・提案されている。しかしながら、前者の構成では、先述の特許文献1と同様の課題が解消されておらず、また、この課題を解消する後者の構成では、2つのコンデンサをスイッチするタイミング制御が難しい上、精度の高いアナログ回路が必要となるという新たな課題があった。さらに、後者の構成では、スイッチやコンデンサが増えるため、回路が大きくなるという課題もあった。
また、特許文献4では、上記課題を解決する手段の一例として、アナログRF信号の欠落が検出されている間、スライスレベル制御部の時定数を小さくして追従性を高める構成が開示・提案されている。しかしながら、このような構成では、先述の特許文献2と同様の課題を包含していた。
本発明は、上記の問題点に鑑み、入力信号の欠落発生時や欠落解消時において、スライスレベル制御を適切に行うことが可能なデータスライス回路、及び、これを用いた光ディスク装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るデータスライス回路は、アナログ信号をスライスしてデジタル信号に変換するデータスライス部と、前記データスライス部のスライスレベルを制御するスライスレベル制御部と、前記アナログ信号の欠落を検出する欠落検出部と、前記データスライス部のスライスレベルを平滑化して平滑スライスレベルを生成するローパスフィルタ部と、を有して成り、前記スライスレベル制御部は、前記アナログ信号の欠落が検出されていないときには、前記デジタル信号のデューティ比に基づいて、前記データスライス部のスライスレベルを制御する一方、前記アナログ信号の欠落が検出されているときには、前記デジタル信号のデューティ比に依ることなく、前記データスライス部のスライスレベルを欠落検出時点の前記平滑スライスレベルにホールドする構成(第1の構成)とされている。
なお、上記第1の構成から成るデータスライス回路において、前記スライスレベル制御部は、前記アナログ信号の欠落が検出されていないときには、ランダムに前記デジタル信号をサンプリングし、その論理レベルに応じてカウント値の加算または減算を行う一方、前記アナログ信号の欠落が検出されているときには、前記デジタル信号をサンプリングすることなく、欠落検出時点の前記平滑スライスレベルをカウント値としてロード及びホールドするアップダウンカウンタと;前記アップダウンカウンタのカウント値をデジタル/アナログ変換して、前記データスライス部のスライスレベルを生成するデジタル/アナログコンバータと;を有して成る構成(第2の構成)にするとよい。
また、上記第2の構成から成るデータスライス回路において、前記データスライス部は所定の基準電圧と、前記スライスレベルがバイアスされた前記アナログ信号と、を比較するコンパレータである構成(第3の構成)にするとよい。
或いは、上記第2の構成から成るデータスライス回路において、前記データスライス部は、前記スライスレベルと、所定の基準電圧がバイアスされた前記アナログ信号と、を比較するコンパレータである構成(第4の構成)にするとよい。
また、本発明に係る光ディスク装置は、光ディスクから読み出されたアナログ信号をデジタル信号に変換する手段として、上記第1〜第4いずれかの構成から成るデータスライス回路を有して成る構成(第5の構成)とされている。
本発明によれば、入力信号の欠落発生時や欠落解消時において、スライスレベル制御を適切に行うことが可能なデータスライス回路、及び、これを用いた光ディスク装置を提供することが可能となる。
図1及び図2は、それぞれ、本発明に係るデータスライス回路の第1実施形態及び第2実施形態を示す図である。第1、第2実施形態のデータスライス回路は、いずれも、光ピックアップ(不図示)を用いて光ディスクから読み出されたアナログRF信号をデジタル信号に変換する手段として光ディスク装置に搭載されるものであり、コンパレータ1と、スライスレベル制御部2と、欠落検出部3と、ローパスフィルタ部4(以下では、LPF[Low Pass Filter]部4と呼ぶ)と、を有して成る。
コンパレータ1は、アナログRF信号をスライスしてデジタル信号に変換するデータスライス部である。コンパレータ2で生成されたデジタル信号は、後段のデジタル信号処理回路(不図示)に出力されるほか、スライスレベル制御部2にも出力される。
なお、第1実施形態のデータスライス回路では、図1に示すように、コンパレータ1の非反転入力端(+)は、コンデンサを介してアナログRF信号の入力端に接続されると共に、抵抗を介してスライスレベル制御部2の出力端(スライスレベルの出力端)にも接続されている。また、コンパレータ1の反転入力端(−)は、所定の基準電圧の印加端に接続されている。
すなわち、第1実施形態のデータスライス回路は、コンデンサを通して直流成分がカットされたアナログRF信号に対して、スライスレベル制御部2で設定されたスライスレベルをバイアスし、これと所定の基準電圧とをコンパレータ1で比較することにより、アナログRF信号を2値化してデジタル信号を再生する構成とされている。
一方、第2実施形態のデータスライス回路では、図2に示すように、コンパレータ1の非反転入力端(+)は、コンデンサを介してアナログRF信号の入力端に接続されると共に、抵抗を介して所定の基準電圧の印加端にも接続されている。また、コンパレータ2の反転入力端(−)は、スライスレベル制御部2の出力端(スライスレベルの出力端)に接続されている。
すなわち、第2実施形態のデータスライス回路は、コンデンサを通して直流成分がカットされたアナログRF信号に対して所定の基準電圧をバイアスし、これとスライスレベル制御部2で設定されたスライスレベルとをコンパレータ1で比較することにより、アナログRF信号を2値化してデジタル信号を再生する構成とされている。
スライスレベル制御部2は、コンパレータ1のスライスレベルを制御する手段であり、通常時には、コンパレータ1から出力されるデジタル信号が期待通りのデューティ比(50%)となるように、前記スライスレベルのフィードバック制御を行い、これを前記基準電圧に一致させる。
すなわち、第1、第2実施形態のデータスライス回路は、いずれもアナログRF信号をその中点電圧基準でスライスすることにより、デューティ比50%のデジタル信号を生成するように機能するという点で、互いに等価な回路であると言える。
なお、スライスレベル制御部2は、アナログRF信号の欠落が検出されたときに、上記通常時と異なる動作を行うが、これについては後ほど詳細に説明する。
欠落検出部3は、アナログRF信号の欠落を検出する手段である。なお、欠落検出部3の回路構成については、アナログRF信号のエンベロープに基づいて欠落検出を行う構成や、デジタル信号のエンベロープに基づいて欠落検出を行う構成など、公知の従来技術を任意に適用することで足りるため、詳細な説明は割愛する。
LPF部4は、スライスレベル制御部2で生成されたスライスレベルを平滑化して平滑スライスレベルを生成し、これをスライスレベル制御部2に出力する手段である。なお、本発明に係るデータスライス回路は、LPF部4を備えたことにより、異なる時定数を持つ2つのスライスレベル制御部を並列に有する構成と等価な作用を奏するが、これについては後ほど詳細に説明する。
次に、アナログRF信号の欠落検出時におけるスライスレベル制御部2の動作について図3を参照しながら詳細に説明する。
図3は、スライスレベル制御部2の動作を説明するための波形図であり、光ディスクの欠陥部位を再生したときの様子を示したものである。なお、図3中において、符号Sa〜Seを付した信号波形は、それぞれ、図2中の符号Sa〜Seで示した箇所に現れる信号波形(アナログRF信号Sa、デジタル信号Sb、スライスレベルSc、欠落検出信号Sd、及び、平滑スライスレベルSe)である。
図3に示したように、スライスレベル制御部2は、アナログRF信号Saの欠落が検出されていないとき(欠落検出信号Sdがローレベルであるとき)には、デジタル信号Sbのデューティ比が50%となるように、スライスレベルScのフィードバック制御を行う一方、アナログRF信号Saの欠落が検出されているとき(欠落検出信号Sdがハイレベルであるとき)には、デジタル信号Sbのデューティ比に依ることなく、スライスレベルScとして、欠落検出時点の平滑スライスレベルSeをロードし、これをホールドする。
このように、スライスレベル制御部2は、アナログRF信号Saの欠落検出時点でコンパレータ1に出力されていたスライスレベルSc自体をホールドするのではなく、これを平滑化して得られる平滑スライスレベルSeをロードしてからホールドする構成とされている。このような構成とすることにより、アナログRF信号Saに欠落が生じていない通常時には、アナログRF信号の変動(欠落以外)に追従するために必要な時定数に基づいてスライスレベルScのフィードバック制御を行うことができるので、光ディスクの安定した再生を実現することが可能となり、また、アナログRF信号Saの欠落が生じたときには、LPF部4を用いて生成された平滑スライスレベルSe(通常時の時定数よりも大きい時定数に基づいて設定されたスライスレベルと等価)をロードし、これをスライスレベルScとしてホールドすることができるので、アナログRF信号Raの欠落中にもスライスレベルScの発振を防止することが可能となる。
また、本発明に係るデータスライス回路であれば、アナログRF信号Saが欠落してからこれが検出されるまでの間にスライスレベルScが正しい電圧レベル(アナログRF信号Saの中点電圧)から大きく乖離してしまった場合であっても、スライスレベル制御部2では、より乖離度の小さい平滑スライスレベルSeがホールドされることになるので、アナログRF信号Saの欠落が解消された直後から、デジタル信号を正しく再生することが可能となる。また、アナログRF信号Saの欠落が解消された後、スライスレベル制御部2は、通常時の時定数に基づいたスライスレベルScのフィードバック制御を再開するので、スライスレベルScの復帰時間(アナログRF信号Saの中点電圧に収束するまでの所要時間)を短縮することも可能となる。
図4は、スライスレベル制御部2の一構成例を示すブロック図である。図4に示すように、本構成例のスライスレベル制御部2は、アップダウンカウンタ21と、デジタル/アナログコンバータ22(以下ではD/A[Digital/Analog]コンバータ22と呼ぶ)と、を有して成る。
アップダウンカウンタ21は、欠落検出信号Sdをモニタし、アナログRF信号Saの欠落が検出されていないときには、ランダムにデジタル信号Sbをサンプリングし、その論理レベル(ハイレベル/ローレベル)に応じてカウント値Sc’の加算(+1)または減算(−1)を行うデジタル積分器である。また、本構成例のアップダウンカウンタ21は、上記した積分機能のほか、アナログRF信号Saの欠落が検出されているときには、デジタル信号Sbをサンプリングすることなく、欠落検出時点の平滑スライスレベルSeをカウント値Sc’としてロード及びホールドする機能も備えている。
D/Aコンバータ22は、アップダウンカウンタ21のカウント値Sc’をデジタル/アナログ変換して、コンパレータ1に出力するスライスレベルScを生成する。
なお、平滑スライスレベルSeを生成するLPF部4は、アップダウンカウンタ21のカウント値Sc’に対してデジタル的に平滑化処理を施す構成とされている。
このような構成とすることにより、回路規模の不要な増大を招くことなく、先述のスライスレベル制御部2を実現することが可能となる。
ただし、スライスレベル制御部2の構成は、これに限定されるものではなく、例えば、デジタル信号Sbを積分してスライスレベルScを生成する手段として、アップダウンカウンタ21とD/Aコンバータ22に代えて、図5に示すように、アナログ積分器23を用いることも可能である。このような構成を採用する場合には、アナログ積分器23で得られるスライスレベルScに対してアナログ的に平滑化処理を施すLPF部4を用意しておき、欠落検出信号Sdに応じて、デジタル信号Sbと平滑スライスレベルSeのいずれをアナログ積分器23に入力するかをセレクタ24で切り替える構成とすればよい。
なお、上記の実施形態では、光ディスク装置に搭載されるデータスライス回路に本発明を適用した構成を例に挙げて説明を行ったが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、その他の用途に供されるデータスライス回路にも、本発明は広く適用することが可能である。
また、本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。
本発明は、光ディスク再生機能を搭載した電子機器全般に有用な技術であり、例えば、パーソナルコンピュータ用の光ディスクドライブ、光ディスクプレーヤ、光ディスクレコーダ、光ディスクを用いたゲーム機、光ディスクへの記録が可能なデジタルビデオカメラなどに好適な技術である。
は、本発明に係るデータスライス回路の第1実施形態を示す図である。 は、本発明に係るデータスライス回路の第2実施形態を示す図である。 は、スライスレベル制御部2の動作を説明するための波形図である。 は、スライスレベル制御部2の一構成例を示すブロック図である。 は、スライスレベル制御部2の別の一構成例を示すブロック図である。 は、データスライス回路の一従来例を示す図である。 は、データスライス回路の別の従来例を示す図である。 は、従来課題を説明するための波形図である。 は、従来課題を説明するための波形図である。 は、従来課題を説明するための波形図である。
符号の説明
1 コンパレータ(データスライス部)
2 スライスレベル制御部
3 欠落検出部
4 ローパスフィルタ部
21 アップダウンカウンタ(デジタル積分器)
22 デジタル/アナログコンバータ
23 アナログ積分器
24 セレクタ

Claims (5)

  1. アナログ信号をスライスしてデジタル信号に変換するデータスライス部と、前記データスライス部のスライスレベルを制御するスライスレベル制御部と、前記アナログ信号の欠落を検出する欠落検出部と、前記データスライス部のスライスレベルを平滑化して平滑スライスレベルを生成するローパスフィルタ部と、を有して成り、
    前記スライスレベル制御部は、前記アナログ信号の欠落が検出されていないときには、前記デジタル信号のデューティ比に基づいて、前記データスライス部のスライスレベルを制御する一方、前記アナログ信号の欠落が検出されているときには、前記デジタル信号のデューティ比に依ることなく、前記データスライス部のスライスレベルを欠落検出時点の前記平滑スライスレベルにホールドすることを特徴とするデータスライス回路。
  2. 前記スライスレベル制御部は、
    前記アナログ信号の欠落が検出されていないときには、ランダムに前記デジタル信号をサンプリングし、その論理レベルに応じてカウント値の加算または減算を行う一方、前記アナログ信号の欠落が検出されているときには、前記デジタル信号をサンプリングすることなく、欠落検出時点の前記平滑スライスレベルをカウント値としてロード及びホールドするアップダウンカウンタと;
    前記アップダウンカウンタのカウント値をデジタル/アナログ変換して、前記データスライス部のスライスレベルを生成するデジタル/アナログコンバータと;
    を有して成ることを特徴とする請求項1に記載のデータスライス回路。
  3. 前記データスライス部は、所定の基準電圧と、前記スライスレベルがバイアスされた前記アナログ信号と、を比較するコンパレータであることを特徴とする請求項2に記載のデータスライス回路。
  4. 前記データスライス部は、前記スライスレベルと、所定の基準電圧がバイアスされた前記アナログ信号と、を比較するコンパレータであることを特徴とする請求項2に記載のデータスライス回路。
  5. 光ディスクから読み出されたアナログ信号をデジタル信号に変換する手段として、請求項1〜請求項4のいずれかに記載のデータスライス回路を有して成ることを特徴とする光ディスク装置。
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