以下、図面について、本発明の実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
(1−1)第1の実施の形態の概要
まず、第1の実施の形態の概要を説明する。ちなみにこの概要を説明した後、第1の実施の形態の具体例の説明に移る。
図1において1は、第1の実施の形態の概要となる再生装置を示す。この再生装置1は、記憶部2と、選択部3と、通知部4と、再生部5とを有している。
記憶部2は、音楽データと、当該音楽データを所定の単位でまとめるグループ(例えばアルバムやアーティスト)を識別するためのグループ識別情報(例えばアルバムタイトルやアーティスト名)とを記憶するようになっている。選択部3は、記憶部2に記憶されたグループ識別情報を選択するようになっている。
通知部4は、選択部3により選択されたグループ識別情報を音声で通知するようになっている。再生部5は、通知部4によるグループ識別情報の通知とともに、選択部3により選択されたグループ識別情報により識別されるグループに属する音楽データを再生するようになっている。
このような構成により再生装置1は、ユーザに音楽を聴かせながらその音楽が属するグループを容易に認識させることができ、かくして従来と比して一段と容易に使い勝手を向上させることができる。
(1−2)第1の実施の形態の具体例
(1−2−1)携帯型再生装置の外観構成
図2において100は、上述した再生装置1の具体例である携帯型再生装置の外観構成を示す。
携帯型再生装置100は、略円柱状の筐体101を有している。この筐体101の一端部には、筐体101の形状に沿うように略円柱状のダイヤル型でなる回転操作部102が設けられている。つまり、この携帯型再生装置100は、筐体101と回転操作部102とで、全体として略円柱状の形状を成しており、その大きさは、例えば片手で把持し得る程度の大きさに選定されている。
回転操作部102は、筐体101の長手方向の中心軸A1を回転軸として、回転操作部102を真上から見て矢印B1で示す時計回り方向及び矢印B2で半時計回り方向に回転できるように筐体101に取り付けられている。
この回転操作部102は、内部の付勢部材(例えばバネ)により所定の基準位置に付勢されるようになっており、ユーザの操作により、この基準位置から例えば+−100度の範囲で回転できるようになっている。尚、ここでは、矢印B2で示す半時計回り方向を+方向、矢印B1で示す時計回り方向を−方向とする。
さらにこの回転操作部102の上面には、再生/一時停止ボタン103が設けられている。
また筐体101の他端部には、イヤホン端子104が設けられ、このイヤホン端子104にイヤホン105を接続できるようになっている。
またこの他端部には、外部装置(例えばパーソナルコンピュータ)と接続する為の外部接続端子106が設けられ、この外部接続端子106にケーブル(図示せず)を接続できるようになっている。携帯型再生装置100は、この外部接続端子106に接続されたケーブルを介して外部装置と接続できるようになっている。
そして携帯型再生装置100は、ケーブルを介して接続された外部装置から音楽データが転送されてくると、これを筐体101内の記憶部(図示せず)に記憶する。その後、ケーブルが外され、再生/一時停止ボタン103が押下されると、携帯型再生装置100は、筐体101内の記憶部に記憶している音楽データの再生を開始する。
そして携帯型再生装置100は、音楽データを再生することで得られる音声信号に基づく音声を、イヤホン端子104に接続されたイヤホン105から出力する。このようにして携帯型再生装置100は、音楽データを再生するようになっている。
さらに携帯型再生装置100は、回転操作部102の回転操作に応じて、音楽データをサビ部分の音声やアナウンスなどにより検索できるようにもなっている。このような検索を音声検索とも呼び、この音声検索の詳細については後述する。
(1−2−2)携帯型再生装置の内部構成(機能構成)
次に携帯型再生装置100の内部構成について説明する。図3に示すように、携帯型再生装置100は、制御部110と、操作部111と、記憶部112と、パラメータ出力部113と、選択部114と、再生部115と、外部接続部116とを有している。
尚、操作部111には、上述した回転操作部102及び再生/一時停止ボタン103が含まれる。また再生部115には、上述したイヤホン端子104が含まれる。また外部接続部116には、上述した外部接続端子106が含まれる。
ここで、記憶部112が、再生装置1の記憶部2に対応する機能部であり、選択部114が、再生装置1の選択部3に対応する機能部であり、再生部115が、再生装置1の通知部4及び再生部5に対応する機能部である。
この携帯型再生装置100は、外部接続部116及びケーブルを介して外部装置と接続された状態で、この外部装置から音楽データが転送されてくると、これを記憶部112に記憶する。
このとき外部装置からは、音楽データとともに、この音楽データの関連情報が転送されてくる。携帯型再生装置100は、この関連情報も記憶部112に記憶する。尚、この関連情報には、音楽データに基づく曲を識別する為の曲タイトル、アーティストを識別する為のアーティスト名、この曲が収録されたアルバムを識別する為のアルバムタイトル、収録されたアルバムでのトラック番号などの属性情報が含まれている。また、アルバムのジャケット画像や、曲のサビ位置などの属性情報も含まれている。
さらに、この携帯型再生装置100では、制御部110が、この関連情報をもとに、図4に示すような階層構造の関連情報データベースDbを構築するようになっている。この関連情報データベースDbは、アーティスト名のイニシャル(先頭文字のことであり「A」、「B」など)を最上位の階層として、その直下の階層に、各イニシャルを先頭文字とするアーティスト名を配した構造でなる。さらにこの関連情報データベースDbは、アーティスト名の直下の階層に、各アーティストのアルバムのアルバムタイトルを配した構造でなる。さらにこの関連情報データベースDbは、アルバムタイトルの直下の階層である最下位階層に、各アルバムに収録されたトラックを配した構造でなる。
尚、最下位階層のトラックのそれぞれが、記憶部112に記憶された音楽データに対応する。
またこの関連情報データベースの各階層はそれぞれソートできるようになっている。例えば、初期設定では、イニシャルがアルファベット順にソートされ、その直下の階層のアーティスト名がイニシャルごとにアルファベット順にソートされる。さらにその直下の階層のアルバムタイトルがアーティスト名ごとにアルファベット順にソートされ、その直下の階層のトラックがアルバムタイトルごとにトラック番号順にソートされる。
つまり各階層は、上位の階層がソートされたうえでソートされる。例えば、最下位階層のトラック(つまり音楽データ)は、その上位の階層であるイニシャル、アーティスト名、アルバムタイトルがソートされたうえでソートされる。
さらに関連情報には、後述する音声検索に利用する、アーティスト名をアナウンスする為のアーティスト名音声データ、アルバムタイトルをアナウンスする為のアルバムタイトル音声データが含まれている。またこれらの音声データとは別に、イニシャルをアナウンスする為のイニシャル音声データが記憶部112にあらかじめ記憶されている。
その後、ケーブルが外され、操作部111の再生/一時停止ボタン103が押下操作されると、携帯型再生装置100は、通常再生モードになり、選択部114が記憶部112されている音楽データの1つを選択する。すると再生部115が、この音楽データの再生を開始する。
そして再生部115は、音楽データを再生することで得られる音声信号に基づく音声(つまり曲の音声)をイヤホン105から出力する。こうすることで携帯型再生装置100は、音楽データに基づく曲の音声をユーザに聴かせることができる。
さらに携帯型再生装置100は、操作部111の回転操作部102が回転操作されると、音声検索モードになり、音楽データの音声検索を行う。
具体的に携帯型再生装置100では、操作部111の回転操作部102が回転操作されると、この回転量を示すパラメータがパラメータ出力部113から出力され、このパラメータが選択部114及び再生部115に送られる。
ここで、パラメータ出力部113は、図5に示すように、回転操作部102が基準位置にあるときには、パラメータとして「0」を出力し、回転操作部102が+90度の位置にあるときには、パラメータとして「13」を出力するようになっている。さらにパラメータ出力部113は、回転操作部102が基準位置から+90度の間にあるときには、その回転量に応じて、パラメータとして「1」〜「12」を出力するようになっている。
つまりパラメータ出力部113は、回転操作部102が+方向に回転操作された場合、その回転量(0%(基準位置)〜100%(+90度の位置))に応じて、「0」〜「13」の14段階のパラメータを出力するようになっている。
またパラメータ出力部113は、回転操作部102が−方向に回転操作された場合も同様に、その回転量(0%(基準位置)〜100%(−90度の位置))に応じて、「0」〜「13」の14段階のパラメータを出力するようになっている。
尚、+方向への回転と−方向への回転とを区別する為に、パラメータ出力部113は、例えば、+方向への回転量を示すパラメータには+の符号を、−方向への回転量を示すパラメータには−の符号を付して出力するようにもなっている。
選択部114は、記憶部112に記憶された関連情報データベースDbを利用して、パラメータ出力部113から出力されたパラメータ(つまり回転操作部102の回転量)に応じて、選択対象(つまり検索範囲)を切り換えるようになっている。
すなわち選択部114は、図6に示すように、パラメータが「1」〜「9」であるときには、関連情報データベースDbに登録されている最下位階層のトラック(音楽データ)を選択対象として、ソートされている順に所定時間(例えば数秒)ごとに選択していく。
ここで、関連情報データベースDbに登録されているトラックは、上述したように、上位の階層であるイニシャル、アーティスト名、アルバムタイトルがソートされたうえで、アルバムタイトルごとにトラック番号順にソートされている。
このとき、最下位階層のトラックは、アルファベット順にソートされたイニシャルごとに大きく区分され、さらに各イニシャルのなかでアルファベット順にソートされたアーティスト名ごとに区分されている。さらにトラックは、各アーティスト名のなかでアルファベット順にソートされたアルバムタイトルごとに細かく区分され、最後に各アルバムタイトルのなかでトラック番号順に並べられている。
つまりトラックの全ては、イニシャル、アーティスト名、アルバムタイトルの順に区分されて1列に並べられた状態である。
選択部114は、このようにイニシャル、アーティスト名、アルバムタイトルの順に区分されて1列に並べられた状態のトラックを順に選択していく。尚、この場合の選択部114は、最後尾のトラックの次が先頭のトラックと認識するようになっている。
このとき再生部115は、選択部114により選択されたトラックのサビ部分を再生する。
このように携帯型再生装置100は、パラメータ出力部113から出力されるパラメータが「1」〜「9」の場合には、トラックを順に選択しながら、選択したトラックのサビ部分を再生していく。
つまり、この場合の携帯型再生装置100は、トラックのサビ部分を順に再生していくことで、所望の曲をユーザに検索させることができる。尚、このように、トラックのサビ部分を再生することで所望の曲を検索することをサビ検索とも呼び、このとき携帯型再生装置100は、音声検索モードでのサビ検索モードであるとする。
またこのサビ検索モード時に、選択部114により選択されるトラックが、或るアーティスト名に区分されたトラックから別のアーティスト名に区分されたトラックに切り替わったとする。つまり、選択部114により、トラックの選択にともなって、選択されているアーティスト名が切り替わったとする。すると再生部115は、切り替わったアーティスト名に対応するアーティスト名音声データを再生するようになっている。
またこのサビ検索モード時に、選択部114により選択されるトラックが、或るアルバムタイトルに区分されたトラックから別のアルバムタイトルに区分されたトラックに切り替わったとする。つまり、選択部114により、トラックの選択にともなって、選択されているアルバムタイトルが切り替わったとする。すると再生部115は、切り替わったアルバムタイトルに対応するアーティスト名音声データを再生するようになっている。
こうすることで、携帯型再生装置100は、現在どのアーティストのどのアルバムに収録されたトラックを選択しているのかを、ユーザに音声のみで容易に認識させることができる。
また選択部114は、パラメータが「10」〜「12」であるときには、関連情報データベースDbに登録されているトラックの上位階層であるアーティスト名を選択対象として、ソートされている順に所定時間ごとに選択していく。
このとき再生部115は、選択部114により選択されたアーティスト名に対応するアーティスト名音声データを再生する。
このように携帯型再生装置100は、パラメータ出力部113から出力されるパラメータが「10」〜「12」の場合には、アーティスト名を順に選択しながら、選択したアーティスト名に対応するアーティスト名音声データを再生していく。
つまり、この場合の携帯型再生装置100は、アーティスト名音声データを順に再生していくことで、所望のアーティスト名をユーザに検索させることができる。尚、このように、アーティスト名音声データを再生することで、所望のアーティスト名を検索することをアーティスト検索とも呼び、このとき携帯型再生装置100は、音声検索モードでのアーティスト検索モードであるとする。
さらに選択部114は、パラメータが「13」であるときには、関連情報データベースDbに登録されているアーティスト名の上位階層であるイニシャルを選択対象として、ソートされている順に所定時間ごとに選択していく。
このとき再生部115は、選択部114により選択されたイニシャルに対応するイニシャル音声データを再生する。
このように携帯型再生装置100は、パラメータ出力部113から出力されるパラメータが「13」の場合には、イニシャルを順に選択しながら、選択したイニシャルに対応するイニシャル音声データを再生していく。
つまり、この場合の携帯型再生装置100は、イニシャル音声データを順に再生していくことで、所望のイニシャルをユーザに検索させることができる。尚、このように、イニシャル音声データを再生することで、所望のイニシャルを検索することをイニシャル検索とも呼び、このとき携帯型再生装置100は、音声検索モードでのイニシャル検索モードであるとする。
尚、パラメータの符号が−である場合、選択部114は、パラメータの符号が+である場合とは逆順で選択していくようになっている。
さらに再生部115は、選択部114によるトラック、アーティスト名、イニシャルの選択などに応じて、各種効果音データを再生する。各種効果音データは、あらかじめ記憶部112に記憶されており、その詳細については後述する。
このように携帯型再生装置100では、回転操作部102を回転させる単一の操作でありながら、その回転量によってイニシャル検索モードと、アーティスト検索モードと、サビ検索モードとを切り替えながら音楽データを検索することができる。
このとき携帯型再生装置100は、回転操作部102の回転量が多くなるほどイニシャル検索のように大まかな検索、少なくなるほどサビ検索のように細かな検索を行うことができるので、より直感的な検索操作をユーザに提供することができる。
また携帯型再生装置100は、どのイニシャル、どのアーティスト名、どの曲タイトルを選択しているのかをユーザに音声で認識させることができるので、表示部がなくとも、何を選択しているのかをユーザに容易に認識させることができる。
かくしてユーザは、回転操作部102を操作する手の感覚と、イヤホン105から聞こえてくる音声だけで、携帯型再生装置100に記憶された数多くの音楽データのなかから所望の音楽データを容易に検索することができる。
その後、携帯型再生装置100は、回転操作部102が基準位置に戻されると(つまりパラメータ出力部113から出力されるパラメータが「0」になると)、音声検索モードから通常再生モードに戻る。
このとき選択部114は、通常再生モードになる直前に、トラックを選択していた場合、引き続きそのトラックを選択する。このとき再生部115は、通常再生モードになる直前にサビ部分を再生していた音楽データを引き続き再生する。
また選択部114は、通常再生モードになる直前に、アーティスト名を選択していた場合、そのアーティスト名に区分されているトラックの1つ(つまり選択していたアーティスト名のアーティストが作った曲の1つ)を選択する。
さらに選択部114は、通常再生モードになる直前に、イニシャルを選択していた場合、そのイニシャルに区分されているトラックの1つ(つまり選択していたイニシャルを持つアーティスト名のアーティストが作った曲の1つ)を選択する。
そしてこのとき再生部115は、選択部114により選択されたトラックに対応する音楽データを再生する。
このように携帯型再生装置100は、回転操作部102が基準位置に戻されることにより、音声検索モードから通常再生モードに移ると、移る直前に選択していたイニシャル、アーティスト名、サビ部分に対応する音楽データを再生するようになっている。
こうすることで携帯型再生装置100は、音声検索モードでのイニシャル検索、アーティスト名検索、サビ検索により所望の音楽データを見付けたユーザに対して、直ちにその音楽データに基づく曲を聴かせることができる。
(1−2−3)音声検索モード時の再生制御
次に、上述した音声検索モード時の、各種音声データ(音楽データのサビ部分、イニシャル音声データ、アーティスト名音声データ、アルバムタイトル音声データ、効果音データ)の再生制御について、詳しく説明する。
尚、この再生制御は、主として、携帯型再生装置100の選択部114と再生部115とが協働して行う制御である。またここでは、イニシャル音声データ、アーティスト名音声データ及びアルバムタイトル音声データをまとめてアナウンス音声データとも呼ぶ。
携帯型再生装置100の再生部115は、上述したように、回転操作部102が操作されると、音声検索モードに移行して、各種音声データを再生するようになっている。このとき携帯型再生装置100の再生部115は、回転操作部102の回転量に応じて、検索モード(サビ検索モード、アーティスト検索モード、イニシャル検索モード)、各種音声データの再生時間、再生間隔、再生音量を変化させるようになっている。
ここでまず携帯型再生装置100にセットされている、検索モード、各種音声データの再生時間、再生間隔、再生音量を変化させる為の設定値から説明する。
具体的に、携帯型再生装置100には、図5に示すように、回転操作部102の回転量(すなわち上述したパラメータ)に応じて検索モード、各種音声データの再生時間、再生間隔、再生音量を変化させる為の設定値が、記憶部112に記憶されている。
この設定値の1つとして、現在の検索モードを示す設定値(これをsearch_statusとも呼ぶ)がある。
このsearch_statusには、パラメータ出力部113から出力されるパラメータ「1」〜「9」に対応する値として、サビ検索モードを示す値「1」が設定されている。
またこのsearch_statusには、パラメータ出力部113から出力されるパラメータ「10」〜「12」に対応する値として、アーティスト検索モードを示す値「2」が設定されている。
さらにこのsearch_statusには、パラメータ出力部113から出力されるパラメータ「13」に対応する値として、イニシャル検索モードを示す値「2」が設定されている。
つまり携帯型再生装置100は、このsearch_statusに応じて、現在の検索モードを切り替えるようになっている。
また設定値の1つとして、サビ検索モードでのサビ部分の再生時間、アーティスト検索モード及びイニシャル検索モードでの効果音データの再生間隔を示す設定値(これをsearch_play_timeとも呼ぶ)がある。
このsearch_play_timeは、パラメータ出力部113から出力されるパラメータ「1」〜「9」に対応する値と、パラメータ「10」〜「12」に対応する値と、パラメータ「13」に対応する値とで、その意味が異なっている。
すなわちこのsearch_play_timeには、パラメータ出力部113から出力されるパラメータ「1」〜「9」に対応する値として、サビ検索モードでのサビ部分の再生時間を示す値が設定されている。この値は、パラメータが「1」〜「9」へと大きくなるにつれてサビ部分の再生時間が短くなるように設定されている。
つまり携帯型再生装置100は、サビ検索モード時、このsearch_play_timeに応じて、サビ部分の再生時間を変化させるようになっている。
またこのsearch_play_timeには、パラメータ出力部113から出力されるパラメータ「10」〜「12」に対応する値として、アーティスト検索モードでの効果音データの再生間隔を示す値が設定されている。この値は、パラメータが「10」〜「12」へと大きくなるにつれて効果音データの再生間隔が短くなるように設定されている。
携帯型再生装置100は、アーティスト検索モード時、このsearch_play_timeに応じて、効果音データの再生間隔を変化させるようになっている。
さらにこのsearch_play_timeには、パラメータ出力部113から出力されるパラメータ「13」に対応する値として、イニシャル検索モードでの効果音データの再生間隔を示す値が設定されている。
携帯型再生装置100は、イニシャル検索モード時、このsearch_play_timeに応じて、効果音データの再生間隔を設定するようになっている。
さらに設定値の1つとして、サビ検索モードでのサビ部分の再生間隔、アーティスト検索モード及びイニシャル検索モードでのアナウンス音声データの再生間隔を示す設定値(これをsearch_fade_start_timeとも呼ぶ)がある。
このsearch_fade_start_timeも、パラメータ出力部113から出力されるパラメータ「1」〜「9」に対応する値と、パラメータ「10」〜「12」に対応する値と、パラメータ「13」に対応する値とで、その意味が異なっている。
すなわちこのsearch_fade_start_timeには、パラメータ出力部113から出力されるパラメータ「1」〜「9」に対応する値として、サビ検索モードでのサビ部分の再生間隔を示す値が設定されている。この値は、パラメータが「1」〜「9」へと大きくなるにつれてサビ部分の再生間隔が短くなるように設定されている。
つまり携帯型再生装置100は、サビ検索モード時、このsearch_fade_start_timeに応じて、サビ部分の再生間隔を変化させるようになっている。
またこのsearch_fade_start_timeには、パラメータ出力部113から出力されるパラメータ「10」〜「12」に対応する値として、アーティスト検索モードでのアナウンス音声データの再生間隔を示す値が設定されている。この値は、パラメータが「10」〜「12」へと大きくなるにつれてアナウンス音声データの再生間隔が短くなるように設定されている。
つまり携帯型再生装置100は、アーティスト検索モード時、このsearch_fade_start_timeに応じて、アナウンス音声データの再生間隔を変化させるようになっている。
さらにこのsearch_fade_start_timeには、パラメータ出力部113から出力されるパラメータ「13」に対応する値として、イニシャル検索モードでのアナウンス音声データの再生間隔を示す値が設定されている。
携帯型再生装置100は、イニシャル検索モード時、このsearch_fade_start_timeに応じて、アナウンス音声データの再生間隔を設定するようになっている。
さらに設定値の1つとして、サビ検索モードでのサビ部分の再生を開始するときのフェードイン時間を示す設定値(これをsearch_fade_inとも呼ぶ)がある。
このsearch_fade_inは、パラメータ出力部113から出力されるパラメータが「1」〜「9」のときだけ(つまりサビ検索モードのときだけ)有効となる設定値である。
すなわちこのsearch_fade_inには、パラメータ出力部113から出力されるパラメータ「1」〜「9」に対応する値として、サビ検索モードでのフェードイン時間を示す値が設定されている。この値は、パラメータが「1」〜「9」へと大きくなるにつれてフェードイン時間が短くなるように設定されている。
つまり携帯型再生装置100は、サビ検索モード時、このsearch_fade_inに応じて、フェードイン時間を変化させるようになっている。
さらに設定値の1つとして、サビ検索モードでのサビ部分の再生を終了するときのフェードアウト時間を示す設定値(これをsearch_fade_outとも呼ぶ)がある。
このsearch_fade_outは、パラメータ出力部113から出力されるパラメータが「1」〜「9」のときだけ(つまりサビ検索モードのときだけ)有効となる設定値である。
すなわちこのsearch_fade_outには、パラメータ出力部113から出力されるパラメータ「1」〜「9」に対応する値として、サビ検索モードでのフェードアウト時間を示す値が設定されている。この値は、パラメータが「1」〜「9」へと大きくなるにつれてフェードアウト時間が短くなるように設定されている。
つまり携帯型再生装置100は、サビ検索モード時、このsearch_fade_outに応じて、フェードアウト時間を変化させるようになっている。
さらに設定値の1つとして、サビ検索モードでのサビ部分の再生音量を調整する為の設定値(これをsearch_track_volumeとも呼ぶ)がある。尚、このsearch_track_volumeは、トラック(サビ部分)の再生音量そのものを示す設定値ではなく、別途指定される再生音量を調整する為の設定値である。
尚、このsearch_track_volumeは、パラメータ出力部113から出力されるパラメータが「1」〜「9」のときだけ(つまりサビ検索モードのときだけ)有効となる設定値である。
すなわちこのsearch_track_volumeには、パラメータ出力部113から出力されるパラメータ「1」〜「9」に対応する値として、サビ検索モードでのサビ部分の再生音量を調整する為の値が設定されている。この値は、パラメータが「1」〜「9」へと大きくなるにつれて再生音量が小さくなるように設定されている。
つまり携帯型再生装置100は、サビ検索モード時、このsearch_track_volumeに応じて、サビ部分の再生音量を変化させるようになっている。
さらに設定値の1つとして、サビ検索モードでの効果音データ(後述するsearch_fx)の再生音量を調整する為の設定値(これをsearch_fx_volumeとも呼ぶ)がある。このsearch_fx_volumeも、効果音データの再生音量そのものを示す設定値ではなく、別途指定される再生音量を調整する為の設定値である。
尚、このsearch_fx_volumeは、パラメータ出力部113から出力されるパラメータが「1」〜「9」のときだけ(つまりサビ検索モードのときだけ)有効となる設定値である。
すなわちこのsearch_fx_volumeには、パラメータ出力部113から出力されるパラメータ「1」〜「9」に対応する値として、サビ検索モードでの効果音データの再生音量を調整する為の値が設定されている。この値は、パラメータが「1」〜「9」へと大きくなるにつれて再生音量が大きくなるように設定されている。
つまり携帯型再生装置100は、サビ検索モード時、このsearch_fx_volumeに応じて、効果音データの再生音量を変化させるようになっている。
このような設定値に基づいて、携帯型再生装置100は、音声検索モード時に、検索モード、各種音声データの再生時間、再生間隔、再生音量を変化させる。
次に上述したサビ部分の再生時間と、サビ部分の再生間隔と、フェードイン時間とフェードアウト時間との関係について、図7に示すタイミングチャートを用いて説明する。
すなわち携帯型再生装置100の再生部115が、サビ検索モード時に、或る時点t1から、或るトラック(音楽データ)のサビ部分の再生を開始したとする。すると再生部115は、この時点t1から時点t2までの間、サビ部分の再生音量を0からsearch_track_volumeで指定される値まで大きくすることでフェードイン処理を行う。
このときの時点t1から時点t2までの時間をフェードイン時間とする。つまりこのフェードイン時間が、search_fade_inにより指定されるようになっている。
その後、再生部115は、時点t2から時点t3まで再生音量を変えずにサビ部分の再生を継続する。そして再生部115は、時点t3から時点t4までの間、サビ部分の再生音量をsearch_track_volumeで指定される値から0まで小さくすることでフェードアウト処理を行って、時点t4でこのトラックのサビ部分の再生を終了する。
また再生部115は、時点t3から或る時間T1経過した時点t5から、次のトラックのサビ部分の再生を開始する。
このときの時点t1から時点t3までの時間をサビ部分の再生時間とする。つまりこの再生時間が、search_play_timeにより指定されるようになっている。
またこのときの時点t3から時点t4までの時間をフェードアウト時間とする。つまりこのフェードアウト時間が、search_fade_outにより指定されるようになっている。
さらにこのときの時点t3から時点t5までの時間T1、つまりサビ部分のフェードアウト処理を開始してから次のサビ部分のフェードイン処理を開始するまでの時間T1をサビ部分の再生間隔とする。つまりこの再生間隔が、search_fade_start_timeにより指定されるようになっている。
尚、search_fade_outよりもsearch_fade_start_timeの方が短い場合、時点t5〜時点t4までのように、或るトラックのサビ部分のフェードアウト処理と、次のトラックのサビ部分のフェードイン処理とが重なることになる。この場合、再生部115は、クロスフェード処理を行う。
ここまでの説明を踏まえて、検索モード、各種音声データの再生時間、再生間隔、再生音量がどのように変化するのかについて、図8〜図19に示すタイミングチャートを用いて、具体的な例を挙げながら詳しく説明する。
図8に示すように、携帯型再生装置100の再生部115が、選択部114に選択された或るトラック(例えばTrack.02)を通常再生中であるとする。ここで、時点t10において、回転操作部102がユーザにより基準位置から回転量50%の位置まで回転されたとする。
このときパラメータ出力部113から出力されるパラメータが「0」から「7」に変わることにより、選択部114及び再生部115は、回転操作部102の回転を検知する。すると再生部115は、回転操作部102の回転を検知したことを通知する為の効果音データ(これをsearch ctrlとも呼ぶ)を、現在再生中のTrack.02にミキシングして再生する。尚、図中で上下に重なる部分がミキシング再生される部分である。
このように携帯型再生装置100は、search ctrlを再生することで、回転操作部102の回転を検知したことをユーザに認識させることができる。
選択部114は、時点t10から時点t11まで待機する。この間、再生部115は、Track.02の再生を継続する。
この時点t10から時点t11までの待機時間は、ユーザが音声検索モードを利用する為に回転操作部102を回転操作しているのかどうかを判別する為に設けられた時間である。尚、この待機時間は、記憶部112に記憶された設定値の1つである、search_dlyにより指定されるようになっている。このsearch_dlyは、パラメータに依らず一定の値であるとする。
すなわち選択部114及び再生部115は、この待機時間内に、パラメータが再び「0」に戻った場合、ユーザが音声検索モードを利用する為に回転操作部102を回転操作しているのではないと判別して、回転操作を受け付けずに、通常再生モードのまま動作する。
これに対して、この待機時間中、パラメータが「1」以上であった場合、選択部114及び再生部115は、ユーザが音声検索モードを利用する為に回転操作部102を回転操作していると判別して、時点t11で回転操作を受け付ける。そしてこのとき選択部114及び再生部115は、音声検索モードに切り替わる。
尚、このときのパラメータが「7」であるとすると、選択部114及び再生部115は、対応するsearch_statusがサビ検索モードを示す値「1」であることにより、音声検索モードのサビ検索モードになる。
再生部115は、音声検索モードに切り替わると、音声検索モードに切り替わったことを通知する為の効果音データ(これをsearch inとも呼ぶ)を、現在再生中のTrack.02にミキシングして再生する。
このように携帯型再生装置100は、search inを再生することで、音声検索モードに切り替わったことをユーザに認識させることができる。
また再生部115は、search inを再生しつつ、時点t11から設定された時間T2経過した時点t12までの間で、Track.02のフェードアウト処理を行って、時点t12でTrack.02の再生を終了する。尚、このときの時間(フェードアウト時間)T2は、記憶部112に記憶された設定値の1つであるfade_outにより指定されるようになっている。このfade_outは、パラメータに依らず一定の値であるとする。
選択部114は、時点t11から設定された時間T3経過する時点t13までの間で、次の音楽データ(例えばTrack.03)を選択する。すると再生部115は、時点t13から、選択部114により選択されたTrack.03のサビ部分の再生を開始する。尚、このときの時間T3は、記憶部112に記憶された設定値の1つであるfade_startにより指定されるようになっている。このfade_startは、パラメータに依らず一定の値であるとする。
そして再生部115は、この時点t13からsearch_fade_inにより指定される時点t14までの間、このサビ部分の再生音量を0からsearch_track_volumeが示す値まで大きくすることでフェードイン処理を行う。このときのsearch_fade_in及びsearch_track_volumeは、このときパラメータ出力部113から出力されているパラメータ(この場合「7」)に対応する値である。
その後、再生部115は、時点t14からsearch_play_timeにより指定される時点t15まで再生音量を変えずにTrack.03のサビ部分の再生を継続する。このときのsearch_play_timeも、このときパラメータ出力部113から出力されているパラメータ(この場合「7」)に対応する値である。
時点t15になると、再生部115は、トラックの切り替わりを通知する為の効果音データ(これをsearch fxとも呼ぶ)を現在サビ再生中のTrack.03にミキシングして再生する。尚、このとき再生部115は、search_fx_volumeにより指定される再生音量でsearch fxを再生するようになっている。このときのsearch_fx_volumeも、このときパラメータ出力部113から出力されているパラメータ(この場合「7」)に対応する値である。
また再生部115は、search fxを再生しつつ、時点t15からsearch_fade_outにより指定される時点t16までの間、Track.03のサビ部分の再生音量を0まで小さくすることでフェードアウト処理を行う。そして再生部115は、時点t16でTrack.03のサビ部分の再生を終了する。このときのsearch_fade_outも、このときパラメータ出力部113から出力されているパラメータ(この場合「7」)に対応する値である。
選択部114は、時点t15からsearch_fade_start_timeにより指定される時点t17までの間で、次の音楽データ(例えばTrack.04)を選択する。すると再生部115は、時点t17から、選択部114により選択されたTrack.04のサビ部分の再生を開始する。このときのsearch_fade_start_timeも、このときパラメータ出力部113から出力されているパラメータ(この場合「7」)に対応する値である。
尚、ここではsearch_fade_outよりsearch_fade_start_timeが短く設定されている為、再生部115は、時点t17〜時点t16までの間で、クロスフェード処理を行う。
このように携帯型再生装置100は、サビ検索モードになると、選択するトラックを順に切り替えながら、トラックのサビ部分を順に再生していく。
また携帯型再生装置100は、或るトラックのサビ部分の再生と、次のトラックのサビ部分の再生との間に、トラックの切り替わりを通知する為のsearch fxを再生する。
こうすることで、携帯型再生装置100は、トラックの切り替わりをユーザに認識させながらそのサビ部分を順次聴かせることができ、これによりユーザに所望の曲を容易に検索させることができる。
ところで、図9に示すように、時点t14〜時点t15の間、つまりTrack.03のサビ部分を再生している途中の時点t20で、ユーザにより回転操作部102が回転量約50%の位置から約70%の位置まで回転させられたとする。
このときパラメータ出力部113から出力されるパラメータが「7」から「9」に変わることにより、選択部114及び再生部115は、回転操作部102の回転を検知する。すると再生部115は、回転操作部102の回転を検知したことを通知する為の効果音データ(search ctrl)を、現在サビ再生中のTrack.03にミキシングして再生する。
選択部114は、時点t20からsearch_dlyにより指定される時点t21まで待機する。この間、再生部115は、Track.03のサビ再生を継続する。
そして選択部114及び再生部115は、時点t20から時点t21までの間、パラメータが「1」以上であることにより、ユーザが音声検索モードを利用する為に回転操作部102を回転操作していると判別すると、時点t21で回転操作を受け付ける。
このときのパラメータが「9」であるとすると、選択部114及び再生部115は、対応するsearch_statusがサビ検索モードを示す値「1」であることにより、引き続きサビ検索モードで動作する。この場合、パラメータが「7」のときと比べて、サビ部分の再生時間、再生間隔、フェードイン時間及びフェードアウト時間が短くなり、サビ部分の再生音量が小さくなる代わりに効果音データの再生音量が大きくなるよう制御される。
再生部115は、時点t21において、トラックの切り替わりを通知する為の効果音データ(search fx)を現在サビ生中のTrack.03にミキシングして再生する。尚、このとき再生部115は、search_fx_volumeにより指定される再生音量でsearch fxを再生するようになっている。このときのsearch_fx_volumeは、このときパラメータ出力部113から出力されているパラメータ(この場合「9」)に対応する値である。
また再生部115は、search fxを再生しつつ、時点t21からsearch_fade_outにより指定される時点t23までの間、Track.03のサビ部分の再生音量を0まで小さくすることでフェードアウト処理を行う。そして再生部115は、時点t23でTrack.03のサビ部分の再生を終了する。このときのsearch_fade_outも、このときパラメータ出力部113から出力されているパラメータ(この場合「9」)に対応する値である。
選択部114は、時点t21からsearch_fade_start_timeにより指定される時点t22までの間で、次のトラック(例えばTrack.04)を選択する。すると再生部115は、時点t22から、選択部114により選択されたTrack.04のサビ部分の再生を開始する。このときのsearch_fade_start_timeも、このときパラメータ出力部113から出力されているパラメータ(この場合「9」)に対応する値である。
そして再生部115は、この時点t22からsearch_fade_inにより指定される時点t24までの間、このサビ部分の再生音量を0からsearch_track_volumeの値まで大きくすることでフェードイン処理を行う。このときのsearch_fade_in及びsearch_track_volumeは、このときパラメータ出力部113から出力されているパラメータ(この場合「9」)に対応する値である。
その後、再生部115は、時点t24からsearch_play_timeにより指定される時点t25まで再生音量を変えずにTrack.04のサビ部分の再生を継続する。このときのsearch_play_timeも、このときパラメータ出力部113から出力されているパラメータ(この場合「9」)に対応する値である。
時点t25になると、再生部115は、トラックの切り替わりを通知する為の効果音データ(search fx)を、現在サビ再生中のTrack.04にミキシングして再生する。尚、このとき再生部115は、search_fx_volumeにより指定される再生音量でsearch fxを再生するようになっている。このときのsearch_fx_volumeも、このときパラメータ出力部113から出力されているパラメータ(この場合「9」)に対応する値である。
また再生部115は、search fxを再生しつつ、時点t25からsearch_fade_outにより指定される時点t26までの間、Track.04のサビ部分の再生音量を0まで小さくすることでフェードアウト処理を行う。そして再生部115は、時点t26でTrack.04のサビ部分の再生を終了する。このときのsearch_fade_outも、このときパラメータ出力部113から出力されているパラメータ(この場合「9」)に対応する値である。
選択部114は、時点t25からsearch_fade_start_timeにより指定される時点t27までの間で、次の音楽データ(例えばTrack.05)を選択する。すると再生部115は、時点t27から、選択部114により選択されたTrack.05のサビ部分の再生を開始する。このときのsearch_fade_start_timeも、このときパラメータ出力部113から出力されているパラメータ(この場合「9」)に対応する値である。
尚、ここではsearch_fade_outよりsearch_fade_start_timeが短く設定されている為、再生部115は、時点t27〜時点t26までの間で、クロスフェード処理を行う。
また図10に示すように、時点t14〜時点t15の間、つまりTrack.03のサビ部分を再生している途中の時点t30で、ユーザにより回転操作部102が回転量約50%の位置から約40%の位置まで戻されたとする。
このときパラメータ出力部113から出力されるパラメータが「7」から「5」に変わることにより、選択部114及び再生部115は、回転操作部102の回転を検知する。すると再生部115は、回転操作部102の回転を検知したことを通知する為の効果音データ(search ctrl)を、現在サビ再生中のTrack.03にミキシングして再生する。
選択部114は、時点t30からsearch_dlyにより指定される時点t31まで待機する。この間、再生部115は、Track.03のサビ再生を継続する。
そして選択部114及び再生部115は、時点t30から時点t31までの間、パラメータが「1」以上であることにより、ユーザが音声検索モードを利用する為に回転操作部102を回転操作していると判別すると、時点t31で回転操作を受け付ける。
このときのパラメータが「5」であるとすると、選択部114及び再生部115は、対応するsearch_statusがサビ検索モードを示す値「1」であることにより、引き続きサビ検索モードで動作する。この場合、パラメータが「7」のときと比べて、サビ部分の再生時間、再生間隔、フェードイン時間及びフェードアウト時間が長くなり、サビ部分の再生音量が大きくなる代わりに効果音データの再生音量が小さくなるよう制御される。
すると再生部115は、時点t31からこのときのパラメータ(この場合「5」)に対応するsearch_play_timeにより指定される時点t32までTrack.03のサビ部分の再生を延長する。
時点t32になると、再生部115は、トラックの切り替わりを通知する為の効果音データ(search fx)を、現在サビ再生中のTrack.03にミキシングして再生する。
また再生部115は、search fxを再生しつつ、時点t32からsearch_fade_outにより指定される時点t33までの間、Track.03のサビ部分の再生音量を0まで小さくすることでフェードアウト処理を行う。そして再生部115は、時点t33でTrack.03のサビ部分の再生を終了する。このときのsearch_fade_outも、このときパラメータ出力部113から出力されているパラメータ(この場合「5」)に対応する値である。
選択部114は、時点t32からsearch_fade_start_timeにより指定される時点t34までの間で、次のトラック(例えばTrack.04)を選択する。すると再生部115は、時点t34から、選択部114により選択されたTrack.04のサビ部分の再生を開始する。このときのsearch_fade_start_timeも、このときパラメータ出力部113から出力されているパラメータ(この場合「5」)に対応する値である。
上述したように携帯型再生装置100は、サビ検索モード時、回転操作部102が回転操作されると、その回転量に応じて、サビ部分の再生時間、再生間隔、フェードイン時間及びフェードアウト時間を変化させる。
すなわち携帯型再生装置100は、サビ検索モード時、回転操作部102の回転量が多くなるほどトラック(サビ部分)の再生時間及び次のトラック(サビ部分)に切り替わるまでの時間を短くする一方で、回転量が少なくなるほどこれらの時間を長くする。
換言すると、携帯型再生装置100は、回転操作部102の回転量が多くなるほどトラックの切り替えを速く、回転量が少なくなるほどトラックの切り替えを遅くする。
こうすることで携帯型再生装置100は、サビ検索モード時、回転操作部102の回転量が多くなるほど迅速な検索、回転量が少なくなるほどゆっくりとした検索をユーザに行わせることができ、かくしてより直感的な検索操作をユーザに提供することができる。
また図11に示すように、時点t14〜時点t15の間、つまりTrack.03のサビ部分を再生している途中の時点t40で、ユーザにより回転操作部102が回転量約50%の位置から基準位置まで戻されたとする。
このときパラメータ出力部113から出力されるパラメータが「7」から「0」に変わることにより、選択部114及び再生部115は、回転操作部102の回転を検知する。すると再生部115は、回転操作部102の回転を検知したことを通知する為の効果音データ(search ctrl)を、現在サビ再生中のTrack.03にミキシングして再生する。
選択部114は、時点t40からsearch_dlyにより指定される時点t41まで待機する。この間、再生部115は、Track.03のサビ再生を継続する。
そして選択部114及び再生部115は、時点t41で、パラメータが「0」であることにより、ユーザが通常再生モードを利用する為に回転操作部102を回転操作していると判別すると、時点t41で回転操作を受け付ける。そして選択部114及び再生部115は、サビ検索モードから通常再生モードに移る。
再生部115は、通常再生モードに切り替わると、通常検索モードに切り替わったことを通知する為の効果音データ(これをsearch outとも呼ぶ)を再生する。
このように携帯型再生装置100は、search outを再生することで、通常再生モードに切り替わったこと(つまり音声検索モードを抜けたこと)をユーザに認識させることができる。
さらに再生部115は、時点t41から、search outを再生しつつ、Track.03の通常再生を開始する。この場合、再生部115は、時点t41まで再生されていたサビ部分に続く部分を再生していく。
尚、search outの再生と、Track.03の通常再生とが重なる区間では、一時的に、Track.03の再生音量が抑えられるようになっている。
尚、このときsearch outの再生が開始されると、Track.03の再生音量は、フェードアウトしながら抑えられ、search outの再生が終了するとフェードインしながら徐々に100%に戻されるようになっている。
このように携帯型再生装置100は、サビ検索モードから通常再生モードに移ると、サビ検索モードでサビ再生していたトラックを通常再生する。
こうすることで、携帯型再生装置100は、ユーザを、所望のトラックの検索から、所望のトラックの聴取へと、スムーズに移行させることができる。
さらに図12に示すように、サビ検索モードでアーティスト名「Aa**」に区分されているTrack.10のサビ部分が再生されている途中の時点t50で、ユーザにより回転操作部102が回転量約90%の位置まで回転させられたとする。
このときパラメータ出力部113から出力されるパラメータが「12」に変わることにより、選択部114及び再生部115は、回転操作部102の回転を検知する。すると再生部115は、回転操作部102の回転を検知したことを通知する為の効果音データ(search ctrl)を、現在サビ再生中のTrack.10にミキシングして再生する。
選択部114は、時点t50からsearch_dlyにより指定される時点t51まで待機する。この間、再生部115は、Track.10のサビ再生を継続する。
そして選択部114及び再生部115は、時点t50から時点t51までの間、パラメータが「1」以上であることにより、ユーザが音声検索モードを利用する為に回転操作部102を回転操作していると判別すると、時点t51で回転操作を受け付ける。
このときのパラメータが「12」であるとすると、選択部114及び再生部115は、対応するsearch_statusがアーティスト検索モードを示す値「2」であることによりアーティスト検索モードで動作する。
そして選択部114は、時点t51において、アーティスト名「Aa**」の次のアーティスト名「Af**」を選択する。すると再生部115は、時点t51から区分(この場合アーティスト名)の切り替わりを通知するための効果音データ(Effect1)と、選択部114により選択されたアーティスト名に対応するアーティスト名音声データ(Effect2)とを順に連続再生する。
このように携帯型再生装置100は、Effect1及びEffect2を順に再生することで、どのアーティスト名に切り替わったのかをユーザに認識させることができる。
また再生部115は、時点t51から、トラックの切り替わりを通知する為のsearch fxを、search_play_timeにより指定される間隔で繰り返し再生していく。このときのsearch_play_timeは、このときパラメータ出力部113から出力されているパラメータ(この場合「12」)に対応する値である。
尚、アーティスト検索モードではトラックの切り替えを行わないので、このときのsearch fxは、厳密にトラックの切り替わりを通知する為のものではなく、サビ検索モード時よりもトラックの切り替わりが速くなったことを通知する為のものである。従って、このときのsearch fxの再生間隔は、サビ検索モード時の再生間隔よりも短くなるように設定されている。
さらに再生部115は、時点t51からsearch_fade_outにより指定される時点t52までの間、Track.10のサビ部分の再生音量を0まで小さくすることでフェードアウト処理を行う。そして再生部115は、時点t52でTrack.10のサビ部分の再生を終了する。尚、アーティスト検索モード時は、search_fade_outが無効になる為、ここでは、例えば、アーティスト検索モードに切り替わる直前のサビ検索モード時のsearch_fade_outを利用する。
このとき、再生部115は、Effect1及びEffect2と、search fxと、Track10のサビ部分とをミキシングして再生する。
その後、時点t53で再生部115によるEffect2の再生が終了すると、選択部114は、この時点t53からsearch_fade_start_timeにより指定される時点t54までの間で、次のアーティスト名「Ag**」を選択する。このときのsearch_fade_start_timeは、このときパラメータ出力部113から出力されているパラメータ(この場合「12」)に対応する値である。
尚、search_fade_start_timeにより指定されるアーティスト名の切り替え間隔は、search fxにより表されるトラックの切り替え間隔よりも長く設定されている。
再生部115は、時点t54からアーティスト名の切り替わりを通知するための効果音データ(Effect1)と、選択部114により選択されたアーティスト名に対応するアーティスト名音声データ(Effect2)とを順に連続再生する。
このとき、再生部115は、Effect1及びEffect2と、search fxとをミキシングして再生するようになっている。
このように携帯型再生装置100は、アーティスト検索モードになると、選択するアーティスト名を順に切り替えながら、アーティスト名音声データを順に再生していく。
こうすることで、携帯型再生装置100は、ユーザに、選択中のアーティスト名を認識させながら所望のアーティスト名を容易に検索させることができる。
また携帯型再生装置100は、このアーティスト検索モード時、トラックの切り替え間隔を示す効果音データ(search fx)をサビ検索モード時の再生間隔よりも短い間隔で繰り返し再生する。
こうすることで、携帯型再生装置100は、サビ検索モード時よりもトラックの切り替えが速くなったことをユーザに認識させながらアーティスト名を検索させることができる。
さらに図13に示すように、アーティスト検索モードでアーティスト名「Ag**」が選択され、search fxが再生されている途中の時点t60で、ユーザにより回転操作部102が回転量約90%の位置から約40%の位置まで戻されたとする。
このときパラメータ出力部113から出力されるパラメータが「12」から「5」に変わることにより、選択部114及び再生部115は、回転操作部102の回転を検知する。すると再生部115は、回転操作部102の回転を検知したことを通知する為の効果音データ(search ctrl)を、現在再生中のsearch fxにミキシングして再生する。
選択部114は、時点t60からsearch_dlyにより指定される時点t61まで待機する。この間、再生部115は、search fxの再生を継続する。
そして選択部114及び再生部115は、時点t60から時点t61までの間、パラメータが「1」以上であることにより、ユーザが音声検索モードを利用する為に回転操作部102を回転操作していると判別すると、時点t61で回転操作を受け付ける。
このときのパラメータが「5」であるとすると、選択部114及び再生部115は、対応するsearch_statusがサビ検索モードを示す値「1」であることにより、アーティスト検索モードからサビ検索モードに移る。
選択部114は、時点t61において、アーティスト選択モードで選択していたアーティスト名「Ag**」に区分されているアルバムタイトルのうちの1番目のアルバムタイトルの1番目のトラック(Track.01)を選択する。
すると再生部115は、時点t61から区分の切り替わりを通知するための効果音データ(Effect1)を再生する。
そして再生部115は、このEffect1の再生が終了した時点t62から、選択部114により選択されたアルバムタイトルに対応するアルバムタイトル音声データ(Effect2)を再生する。
このように携帯型再生装置100は、Effect1及びEffect2を順に再生することで、どのアルバムタイトルに切り替わったのかをユーザに認識させることができる。
また再生部115は、時点t62から、Effect2を再生しつつ、選択部114により選択されたTrack.01のサビ部分の再生を開始する。そして再生部115は、この時点t62からsearch_fade_inにより指定される時点t63までの間、このサビ部分の再生音量を0からsearch_track_volumeの値まで大きくすることでフェードイン処理を行う。
その後、再生部115は、時点t63からsearch_play_timeにより指定される時点t64まで再生音量を変えずにTrack.01のサビ部分の再生を継続する。
尚、Effect2の再生と、Track.01のサビ部分の再生とが重なる場合、Effect2によるアナウンスがサビ部分の音声で聴こえにくくならないように、一時的に、サビ部分の再生音量が抑えられるようになっている。
時点t64になると、再生部115は、トラックの切り替わりを通知する為の効果音データ(search fx)を、現在サビ再生中のTrack.01にミキシングして再生する。尚、このとき再生部115は、search_fx_volumeにより指定される再生音量でsearch fxを再生するようになっている。
このときも、Effect2の再生と、search fxの再生とが重なる場合、Effect2によるアナウンスがsearch fxの効果音で聴こえにくくならないように、一時的に、search fxの再生音量が抑えられるようになっている。
尚、Effect2の再生が終了すると、サビ部分の再生音量及びsearch fxの再生音量は、search_track_volume及びsearch_fx_volumeの値までフェードインしながら徐々に戻されるようになっている。
また再生部115は、search fxを再生しつつ、時点t64からsearch_fade_outにより指定される時点t65までの間、Track.01のサビ部分の再生音量を0まで小さくすることでフェードアウト処理を行う。そして再生部115は、時点t65でTrack.01のサビ部分の再生を終了する。
選択部114は、時点t64からsearch_fade_start_timeにより指定される時点t66までの間で、次の音楽データ(例えばTrack.02)を選択する。すると再生部115は、時点t66から、選択部114により選択されたTrack.02のサビ部分の再生を開始する。
このように携帯型再生装置100は、アーティスト検索モードからサビ検索モードに移ると、アーティスト検索モードで選択していたアーティスト名に区分されているトラックのうちの1つを選択して、そのトラックから順にサビ部分を再生していく。
こうすることで、携帯型再生装置100は、ユーザを、所望のアーティスト名の検索から、所望のアーティスト名に区分されたトラックの検索へと、スムーズに移行させることができる。
尚、ここでは、アーティスト検索モードからサビ検索モードに移る場合を例に説明したが、図13の時点t61以降の処理は、サビ検索モードで、或るアーティスト名に区分されたトラックから次のアーティスト名に区分されたトラックに切り替わる場合にも行われる処理である。
またこの場合に限らず、サビ検索モードで、或るアルバムタイトルに区分されたトラックから次のアルバムタイトルに区分されたトラックに切り替わる場合にも行われる処理である。
例えば、簡略化した図14に示すように、サビ検索モードで、選択部114により選択されるトラックが、或る時点tpで、アーティスト名「Af**」に区分されたトラックから次のアーティスト名「Ag**」に区分されたトラックに切り替わったとする。このとき選択部114は、アーティスト名「Ag**」に区分された1番目のアルバムタイトル「Ba**」の1番目のトラック(Tr.01)を選択する。
すると、再生部115は、区分の切り替わりを通知するための効果音データ(Effect1)を再生する。そして再生部115は、このEffect1の再生が終了した時点tqから、選択部114により選択されたTr.01のサビ部分の再生を開始する。また再生部115は、この時点tqから、Tr.01と共に、Tr.01が区分されたアルバムタイトル「Ba**」及びそのアルバムタイトル「Ba**」が区分されたアーティスト名「Ag**」をアナウンスする為の音声データ(Effect2)を再生する。
この場合のEffect2は、アーティスト名音声データ+アルバムタイトル音声データで構成される。このようなEffect2を、トラックの区分が切り替わった時に、そのトラックのサビ部分と共に再生することで、携帯型再生装置100は、ユーザにどのアーティスト名のどのアルバムタイトルのどのようなトラックに切り替わったかを容易に認識させることができる。
その後、選択部114は、トラック番号順に選択するトラックを切り替え、これに応じて再生部115は、トラックのサビ再生を順に切り替えていく。
そして、選択部114により選択されるトラックが、或る時点trで、アルバムタイトル「Ba**」に区分されたトラックから次のアルバムタイトル「Db**」に区分されたトラックに切り替わったとする。この場合、選択部114は、アルバムタイトル「Db**」の1番目のトラック(Tr.01)を選択する。
すると、再生部115は、区分の切り替わりを通知するための効果音データ(Effect1)を再生する。そして再生部115は、このEffect1の再生が終了した時点tsから、選択部114により選択されたTr.01のサビ部分の再生を開始する。また再生部115は、この時点tsから、Tr.01と共に、Tr.01が区分されたアルバムタイトル「Db**」をアナウンスする為の音声データ(Effect2)を再生する。
この場合のEffect2は、アルバムタイトル音声データのみで構成される。このようなEffect2を、トラックの区分が切り替わった時に、トラックのサビ部分と共に再生することで、携帯型再生装置100は、ユーザにどのアルバムタイトルのどのようなトラックに切り替わったかを容易に認識させることができる。
このように携帯型再生装置100は、サビ検索モード時に、選択するトラックの区分が切り替わると、トラックのサビ部分と共に、その区分をアナウンスする為の音声データを再生する。こうすることで携帯型再生装置100は、ユーザに、どのアーティストのどのアルバムのどのようなトラックに切り替わったのかを容易に認識させることができる。
ところで、上述したように、Effect2は、アーティスト名音声データやアルバムタイトル音声データで構成される為、その再生時間はアーティスト名やアルバムタイトルの長さによって決まる。
従ってアーティスト名やアルバムタイトルが長くなるほど、このEffect2の再生時間も長くなる。このようにEffect2の再生時間が長くなると、Effect2の再生が終了する前に、或るアルバムに収録された全トラックのサビ部分の再生が終了してしまう状況が起こり得る。
そこで、携帯型再生装置100は、このような状況を回避する為に、図15に示すように、少なくとも、Effect2の再生が終了するまで、サビ部分の再生を継続するようになっている。
すなわち携帯型再生装置100の再生部115は、Effect2の再生が終了する前に、或るアルバムの最終トラック(例えばTr.06)のサビ部分の再生が終了すると、再びそのアルバムの先頭トラック(例えばTr.01)に戻ってそのサビ部分を再生する。このようにして再生部115は、Effect2の再生が終了するまで、サビ部分の再生を繰り返す。尚、この場合も、Effect2の再生中、サビ部分の再生音量が抑えられるようになっている。
かくして携帯型再生装置100は、Effect2に基づくアナウンスを再生している途中で、このアナウンスに対応するトラックの再生が終了してしまうことを回避することができる。
また一方で図16に示すように、アーティスト検索モードでアーティスト名「Ag**」が選択され、search fxが再生されている途中の時点t70で、ユーザにより回転操作部102が回転量約90%の位置から基準位置まで戻されたとする。
このときパラメータ出力部113から出力されるパラメータが「12」から「0」に変わることにより、選択部114及び再生部115は、回転操作部102の回転を検知する。すると再生部115は、回転操作部102の回転を検知したことを通知する為の効果音データ(search ctrl)を、現在再生中のsearch fxにミキシングして再生する。
選択部114は、時点t70からsearch_dlyにより指定される時点t71まで待機する。この間、再生部115は、search fxの再生を継続する。
そして選択部114及び再生部115は、時点t71で、パラメータが「0」であることにより、ユーザが通常再生モードを利用する為に回転操作部102を回転操作していると判別すると、時点t71で回転操作を受け付ける。そして選択部114及び再生部115は、アーティスト検索モードから通常再生モードに移る。
選択部114は、時点t71において、アーティスト検索モードで選択していたアーティスト名「Ag**」に区分されているアルバムタイトルのうちの1番目のアルバムタイトルの1番目のトラック(Track.01)を選択する。
すると再生部115は、時点t71から区分の切り替わりを通知するための効果音データ(Effect1)を再生する。
そして再生部115は、このEffect1の再生が終了した時点t72から、選択部114により選択されたアルバムタイトルに対応するアルバムタイトル音声データ(Effect2)を再生する。
このように携帯型再生装置100は、Effect1及びEffect2を順に再生することで、どのアルバムタイトルに切り替わったのかをユーザに認識させることができる。
また再生部115は、時点t72から、Effect2を再生しつつ、選択部114により選択されたTrack.01の通常再生を開始する。尚、Effect2の再生と、Track.01の再生とが重なる区間では、Effect2によるアナウンスがの音声でTrack.01の再生で聴こえにくくならないように、一時的に、Track.01の再生音量が抑えられるようになっている。
尚、Effect2の再生が終了すると、Track.01の再生音量は、フェードインしながら徐々に元に戻されるようになっている。
このように携帯型再生装置100は、アーティスト検索モードから通常再生モードに移ると、アーティスト検索モードで選択していたアーティスト名に区分されているトラックのうちの1つを選択して、そのトラックを通常再生する。
こうすることで、携帯型再生装置100は、アーティスト名の検索から、そのアーティスト名に区分されたトラックの再生へと、スムーズに移行することができる。
さらに図17に示すように、サビ検索モードでアーティスト名「Ag**」に区分されているTrack.10のサビ部分が再生されている途中の時点t80で、ユーザにより回転操作部102が回転量約100%の位置まで回転させられたとする。
このときパラメータ出力部113から出力されるパラメータが「13」に変わることにより、選択部114及び再生部115は、回転操作部102の回転を検知する。すると再生部115は、回転操作部102の回転を検知したことを通知する為の効果音データ(search ctrl)を、現在サビ再生中のTrack.10にミキシングして再生する。
選択部114は、時点t80からsearch_dlyにより指定される時点t81まで待機する。この間、再生部115は、Track.10のサビ再生を継続する。
そして選択部114及び再生部115は、時点t80から時点t81までの間、パラメータが「1」以上であることにより、ユーザが音声検索モードを利用する為に回転操作部102を回転操作していると判別すると、時点t81で回転操作を受け付ける。
このときのパラメータが「13」であるとすると、選択部114及び再生部115は、対応するsearch_statusがイニシャル検索モードを示す値「3」であることによりイニシャル検索モードで動作する。
そして選択部114は、時点t81において、サビ部分を再生していたTrack.10のアーティスト名「Ag**」が区分されたイニシャル「A」を選択する。すると再生部115は、時点t81から区分の切り替えを通知するための効果音データ(Effect1)と、選択部114により選択されたイニシャルに対応するイニシャル音声データ(Effect2)とを順に連続再生する。
このように携帯型再生装置100は、Effect1及びEffect2を順に再生することで、どのイニシャルに切り替わったのかをユーザに音声で認識させることができる。
また再生部115は、時点t81から、トラックの切り替わりを通知する為のsearch fxを、search_play_timeにより指定される間隔で繰り返し再生していく。このときのsearch_play_timeは、このときパラメータ出力部113から出力されているパラメータ(この場合「13」)に対応する値である。
尚、イニシャル検索モードではトラック自体の切り替えを行わないので、このときのsearch fxは、厳密にトラックの切り替わりを通知する為のものではなく、アーティスト検索モード時よりもトラックの切り替わりが速くなったことを認識させる為のものである。従って、このときのsearch fxの再生間隔は、アーティスト検索モード時の再生間隔よりも短くなるように設定されている。
さらに再生部115は、時点t81からsearch_fade_outにより指定される時点t82までの間、Track.10のサビ部分の再生音量を0まで小さくすることでフェードアウト処理を行う。そして再生部115は、時点t82でTrack.10のサビ部分の再生を終了する。尚、アーティスト検索モード時は、search_fade_outが無効になる為、ここでは、例えば、アーティスト検索モードに切り替わる直前のサビ検索モード時のsearch_fade_outを利用する。
さらに再生部115は、時点t81から、イニシャル検索モードであること、つまり最速の検索モードであることを通知する為の効果音データ(これをsearch_MAX_fxとも呼ぶ)の再生を開始して、フェードイン処理を行う。
このとき、再生部115は、Effect1及びEffect2と、search fxと、Track10のサビ部分と、search_MAX_fxとをミキシングして再生する。
その後、時点t83で再生部115によるEffect2の再生が終了すると、選択部114は、この時点t83からsearch_fade_start_timeにより指定される時点t84までの間で、次のイニシャル「B」を選択する。このときのsearch_fade_start_timeは、このときパラメータ出力部113から出力されているパラメータ(この場合「13」)に対応する値である。
尚、search_fade_start_timeにより指定されるイニシャルの切り替え間隔は、search fxにより表されるトラックの切り替え間隔よりも長く設定されている。
再生部115は、時点t84からイニシャルの切り替えを通知するための効果音データ(Effect1)と、選択部114により選択されたイニシャルに対応するイニシャル音声データ(Effect2)とを順に連続再生する。
このとき、再生部115は、Effect1及びEffect2と、search fxと、search_MAX_fxとをミキシングして再生するようになっている。
このように携帯型再生装置100は、イニシャル検索モードになると、選択するイニシャルを順に切り替えながら、イニシャル音声データを順に再生していく。
こうすることで、携帯型再生装置100は、ユーザに、選択中のイニシャルを音声で認識させながら所望のイニシャルを容易に検索させることができる。
また携帯型再生装置100は、このアーティスト検索モード時、トラックの切り替え間隔を示す効果音データ(search fx)をアーティスト検索モード時の再生間隔よりも短い間隔で繰り返し再生する。
こうすることで、携帯型再生装置100は、アーティスト検索モード時よりもトラックの切り替えが速くなったことをユーザに認識させながらアーティスト名を検索させることができる。
実際、search fxの再生間隔は、回転操作部102の回転量が多くなるほど、短くなるように設定されている。従って、携帯型再生装置100は、回転操作部102の回転量が多くなるほど、トラックの切り替えが速くなったことをユーザに認識させることができ、かくして、より直感的な検索操作をユーザに提供できる。
さらに図18に示すように、イニシャル検索モードでイニシャル「C」が選択され、search fx及びsearch_MAX_fxが再生されている途中の時点t90で、回転操作部102が回転量約100%の位置から約90%の位置まで戻されたとする。
このときパラメータ出力部113から出力されるパラメータが「13」から「12」に変わることにより、選択部114及び再生部115は、回転操作部102の回転を検知する。すると再生部115は、回転操作部102の回転を検知したことを通知する為の効果音データ(search ctrl)を、現在再生中のsearch fx及びsearch_MAX_fxにミキシングして再生する。
選択部114は、時点t90からsearch_dlyにより指定される時点t91まで待機する。この間、再生部115は、search fx及びsearch_MAX_fxの再生を継続する。
そして選択部114及び再生部115は、時点t90から時点t91までの間、パラメータが「1」以上であることにより、ユーザが音声検索モードを利用する為に回転操作部102を回転操作していると判別すると、時点t91で回転操作を受け付ける。
このときのパラメータが「12」であるとすると、選択部114及び再生部115は、対応するsearch_statusがアーティスト検索モードを示す値「2」であることにより、イニシャル検索モードからアーティスト検索モードに移る。
選択部114は、時点t91において、イニシャル選択モードで選択していたイニシャル「C」に区分されているイニシャルに区分されている1番目のアーティスト名(例えば「Ca**」)を選択する。
すると再生部115は、時点t91から区分の切り替わりを通知するための効果音データ(Effect1)と、選択部114により選択されたアーティスト名に対応するアーティスト名音声データ(Effect2)とを順に連続再生する。
このように携帯型再生装置100は、Effect1及びEffect2を順に再生することで、どのアーティスト名に切り替わったのかをユーザに認識させることができる。
また再生部115は、時点t91から、search_MAX_fxのフェードアウト処理を行って、このsearch_MAX_fxの再生を終了する。
さらに再生部115は、時点t91以降、トラックの切り替わりを通知する為のsearch fxを、search_play_timeにより指定される間隔で繰り返し再生していく。このときのsearch_play_timeは、このときパラメータ出力部113から出力されているパラメータ(この場合「12」)に対応する値である。
このときのsearch fxの再生間隔は、イニシャル検索モード時の再生間隔よりも長くなるように設定されている。
その後、時点t92で再生部115によるEffect2の再生が終了すると、選択部114は、この時点t92からsearch_fade_start_timeにより指定される時点t93までの間で、次のアーティスト名「Cb**」を選択する。このときのsearch_fade_start_timeは、このときパラメータ出力部113から出力されているパラメータ(この場合「12」)に対応する値である。
再生部115は、時点t93からアーティスト名の切り替わりを通知するための効果音データ(Effect1)と、選択部114により選択されたアーティスト名に対応するアーティスト名音声データ(Effect2)とを順に連続再生する。
このとき、再生部115は、Effect1及びEffect2と、search fxとをミキシングして再生するようになっている。
このように携帯型再生装置100は、イニシャル検索モードからアーティスト検索モードに移ると、イニシャル検索モードで選択していたイニシャルに区分されているアーティスト名のうちの1つを選択して、そのアーティスト名音声データを再生する。
こうすることで、携帯型再生装置100は、イニシャルの検索から、そのイニシャルに区分されたアーティスト名の検索へと、スムーズに移行することができる。
さらに図19に示すように、イニシャル検索モードでイニシャル「C」が選択され、search fx及びsearch_MAX_fxが再生されている途中の時点t100で、回転操作部102が回転量約100%の位置から基準位置まで戻されたとする。
このときパラメータ出力部113から出力されるパラメータが「13」から「0」に変わることにより、選択部114及び再生部115は、回転操作部102の回転を検知する。すると再生部115は、回転操作部102の回転を検知したことを通知する為の効果音データ(search ctrl)を、現在再生中のsearch fx及びsearch_MAX_fxにミキシングして再生する。
選択部114は、時点t100からsearch_dlyにより指定される時点t101まで待機する。この間、再生部115は、search fx及びsearch_MAX_fxの再生を継続する。
そして選択部114及び再生部115は、時点t101で、パラメータが「0」であることにより、ユーザが通常検索モードを利用する為に回転操作部102を回転操作していると判別すると、時点t101で回転操作を受け付ける。そして選択部114及び再生部115は、イニシャル検索モードから通常再生モードに移る。
選択部114は、時点t101において、イニシャル選択モードで選択していたイニシャル「C」に区分されている1番目のアーティスト名(例えば「Ca**」)の1番目のアルバムタイトルの1番目のトラック(Track.01)を選択する。
すると再生部115は、時点t101から区分の切り替わりを通知するための効果音データ(Effect1)を再生すると共に、search_MAX_fxのフェードアウト処理を行って、search_MAX_fxの再生を終了する。
そして再生部115は、このEffect1の再生が終了した時点t102から、選択部114により選択されたアーティスト名及びアルバムタイトルに対応する音声データ(Effect2)を再生する。つまり、このときのEffect2は、アーティスト名音声データ+アルバムタイトル音声データで構成される。
このように携帯型再生装置100は、Effect1及びEffect2を順に再生することで、どのアーティスト名のどのアルバムタイトルのトラックに切り替わったのかをユーザに認識させることができる。
また再生部115は、時点t102から、Effect2を再生しつつ、選択部114により選択されたTrack.01の通常再生を開始する。尚、Effect2の再生と、Track.01の再生とが重なる区間では、Effect2によるアナウンスがの音声でTrack.01の再生で聴こえにくくならないように、一時的に、Track.01の再生音量が抑えられるようになっている。
尚、Effect2の再生が終了すると、Track.01の再生音量は、フェードインしながら徐々に元に戻されるようになっている。
このように携帯型再生装置100は、イニシャル検索モードから通常再生モードに移ると、イニシャル検索モードで選択していたイニシャルのアーティスト名に区分されているトラックのうちの1つを選択して、そのトラックを通常再生する。
こうすることで、携帯型再生装置100は、イニシャルの検索から、そのイニシャルのアーティスト名に区分されたトラックの再生へと、スムーズに移行することができる。
ここまで説明したように、携帯型再生装置100は、回転操作部102の回転量に応じて、検索モード、各種音声データの再生時間、再生間隔、再生音量を変化させるようになっている。
(1−2−4)モード切替処理手順
次に、図20に示すフローチャートを用いて、上述した携帯型再生装置100によるモード(通常再生モード、サビ検索モード、アーティスト検索モード、イニシャル検索モード)切り替えの処理手順(これをモード切替処理手順とも呼ぶ)RT1について簡単に説明する。尚、この処理の詳細については、上述の説明を参照とする。
携帯型再生装置100の制御部110は、携帯型再生装置100が起動すると、このモード切替処理手順RT1を開始する。モード切替処理手順RT1を開始するとステップSP1において、携帯型再生装置100の選択部114及び再生部115は、回転操作部102の回転量を示すパラメータをパラメータ出力部113から取得する。
そしてこのパラメータが「0」の場合、選択部114及び再生部115は、ステップSP2に移り、通常再生モードになる。つづくステップSP3において選択部114は、トラックを選択する。するとステップSP4において、再生部115が、このトラックの通常再生を開始する。そして選択部114及び再生部115は、再びステップSP1に戻る。
またパラメータが「1」〜「9」の場合、選択部114及び再生部115は、ステップSP5に移り、音声検索モードのサビ検索モードになる。つづくステップSP6において、選択部114は、トラックを選択する。するとステップSP7において再生部115は、今回選択されたトラックが、前回選択されたトラックとは別の区分(別のアーティスト名、もしくは別のアルバムタイトル)のトラックであるかどうかを判別する。
このステップSP7で肯定結果を得ると、再生部115は、ステップSP8に移り、今回選択されたトラックの区分に対応するアナウンス音声データの再生を開始して、次のステップSP9に移る。
これに対して、今回選択されたトラックが、前回選択されたトラックと同じ区分であることにより、上述のステップSP7で否定結果を得ると、再生部115は、アナウンス音声データを再生せずに、ステップSP9に移る。
ステップSP9において再生部115は、今回選択されたトラックのサビ部分の再生を開始する。そして選択部114及び再生部115は、再びステップSP1に戻る。
さらに、このパラメータが「10」〜「12」の場合、選択部114及び再生部115は、ステップSP10に移り、音声検索モードのアーティスト検索モードになる。つづくステップSP11において選択部114は、アーティスト名を選択する。するとステップSP12において再生部115は、このアーティスト名に対応するアナウンス音声データの再生を開始する。そして選択部114及び再生部115は、再びステップSP1に戻る。
さらに、このパラメータが「13」の場合、選択部114及び再生部115は、ステップSP13に移り、音声検索モードのイニシャル検索モードになる。つづくステップSP14において選択部114は、イニシャルを選択する。するとステップSP15において再生部115は、このイニシャルに対応するアナウンス音声データの再生を開始する。そして選択部114及び再生部115は、再びステップSP1に戻る。
このようなモード切替処理手順RT1に従って、携帯型再生装置100は、モードを切り替えるようになっている。
(1−2−5)第1の実施の形態の動作及び効果
以上の構成において携帯型再生装置100のパラメータ出力部113は、回転操作部102が回転操作されると、その回転量を示すパラメータを出力する。
携帯型再生装置100の選択部114及び再生部115は、このパラメータが「1」〜「9」の場合、サビ検索モードで動作する。
すなわち、このサビ検索モード時、選択部114は、記憶部112に記憶された関連情報データベースDbに基づいて、トラックを順に選択していく。一方、再生部115は、選択部114により順に選択されたトラックのサビ部分を再生していくことで、どのトラックが選択されているのかをユーザに通知する。
またパラメータが「10」〜「12」の場合、選択部114及び再生部115は、アーティスト検索モードで動作する。
すなわち、このアーティスト検索モード時、選択部114は、記憶部112に記憶された関連情報データベースDbに基づいて、トラックを区分しているアーティスト名を順に選択していく。一方、再生部115は、選択部114により順に選択されたアーティスト名のアナウンス音声データを再生していくことで、どのアーティスト名が選択されているのかをユーザに通知する。
さらにパラメータが「13」の場合、選択部114及び再生部115は、イニシャル検索モードで動作する。
すなわち、このイニシャル検索モード時、選択部114は、記憶部112に記憶された関連情報データベースDbに基づいて、アーティスト名を区分しているイニシャルを順に選択していく。一方、再生部115は、選択部114により順に選択されたイニシャルのアナウンス音声データを再生していくことで、どのイニシャルが選択されているのかをユーザに通知する。
こうすることで携帯型再生装置100は、回転操作部102の回転操作だけで、その回転量によって選択対象をトラック、又はトラックを区分するアーティスト名やそのイニシャルに切り替えることができる。さらに携帯型再生装置100は、選択したトラック、アーティスト名又はイニシャルを音声でユーザに認識させながら、選択するトラック、アーティスト名又はイニシャルを切り替えていくことができる。
また携帯型再生装置100は、サビ検索モード時、選択部114により選択されるトラックが、或るアルバムタイトルに区分されたトラックから別のアルバムタイトルに区分されたトラックに切り替わったとする。
すると再生部115は、そのトラックのアルバムタイトルに対応するアルバムタイトル音声データを再生しつつ、そのトラックを通常再生する。つまりこのときの再生部115は、アルバムタイトル音声データとトラックとをミキシングして再生する。
こうすることで携帯型再生装置100は、ユーザに曲を聴かせながらその曲が収録されたアルバムのアルバムタイトルを容易に認識させることができる。
以上の構成によれば、携帯型再生装置100は、ユーザに曲を聴かせながらその曲が収録されたアルバムのアルバムタイトルを容易に認識させることができ、かくして従来と比して一段と容易に使い勝手を向上させることができる。
(2)第2の実施の形態
次に第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態は、上述した第1の実施の形態の携帯型再生装置100の再生制御の一部(詳しくは後述する)を、この携帯型再生装置100とは異なる操作部を有する機器に適用した例である。
(2−1)携帯型再生装置の外観構成
図21において200は、第2の実施の形態の携帯型再生装置の外観構成を示す。
携帯型再生装置200は、全体的に丸みを帯びた略扁平矩形状の筐体201を有している。この筐体201の一端部には、略円柱状の回転操作部202が設けられている。この携帯型再生装置200は、筐体201と回転操作部202とで全体として例えば片手で把持し得る程度の大きさに選定されている。
回転操作部202は、筐体201の長手方向の中心軸A10を回転軸として、回転操作部202を真上から見て矢印B10で示す時計回り方向及び矢印B11で示す半時計回り方向に回転できるように筐体201に取り付けられている。
この回転操作部202は、内部の付勢部材(例えばバネ)により所定の基準位置に付勢されるようになっており、ユーザの操作により、この基準位置から例えば+−30度の範囲で回転できるようになっている。尚、ここでは、矢印B11で示す半時計回り方向を+方向、矢印B10で示す時計回り方向を−方向とする。
またこの回転操作部202は、筐体201から遠ざかる方向に所定の位置まで引き出すことができ、また引き出された位置から、元の位置に押し込むことができるようになっている。
すなわちこの回転操作部202は、回転操作と、引出及び押込操作との2種類の操作がができるようになっている。
またこの回転操作部202の端部には、イヤホン端子203が設けられ、このイヤホン端子203にイヤホン204を接続できるようになっている。
さらに筐体201には、音楽データの関連情報などを表示する為の表示部205と、再生/一時停止ボタン206と、音量調節ボタン207と、外部装置(例えばパーソナルコンピュータ)と接続する為の外部接続端子208とが設けられている。
携帯型再生装置200は、この外部接続端子208に接続されたケーブル(図示せず)を介して外部装置と接続できるようになっている。
さらに携帯型再生装置200は、ケーブルを介して接続された外部装置から音楽データが転送されてくると、これを筐体201内の記憶部(図示せず)に記憶する。このとき外部装置からは、第1の実施の形態と同様、音楽データの関連情報も転送されてくるようになっており、携帯型再生装置200は、この関連情報も記憶するようになっている。
その後、ケーブルが外され、再生/一時停止ボタン206が押下されると、携帯型再生装置200は、筐体201内の記憶部に記憶している音楽データの再生を開始する。
そして携帯型再生装置200は、音楽データを再生することで得られる音声信号に基づく音声を、イヤホン端子203に接続されたイヤホン204から出力する。このようにして携帯型再生装置200は、音楽データを再生するようになっている。
またこのとき携帯型再生装置200は、再生している音楽データの関連情報をもとに、表示部205に、音楽データの曲タイトル、アルバムタイトル、アーティスト名、再生時間などを表示するようにもなっている。
さらに携帯型再生装置200は、回転操作部202の引出及び押込操作に応じて、選択対象をトラック(音楽データ)からアルバム、またはその逆に切り替えることができるようにもなっている。例えば、回転操作部102が引き出されると選択対象がアルバムタイトルになり、押し込まれるとトラックになる。
そして携帯型再生装置200は、回転操作部202が引き出されている状態で、回転操作部102が所定量回転させられると、次のアルバムタイトルを選択するように、つまり選択するアルバムタイトルを次のアルバムタイトルに切り替えるようになっている。
また携帯型再生装置200は、回転操作部202が押し込まれている状態で、回転操作部102が所定量回転させられると、次のトラックを選択するように、つまり選択するトラックを次のトラックに切り替えるようになっている。
そしてこの携帯型再生装置200は、アルバムタイトルの切り替え、またはアルバムタイトルをまたぐトラックの切り替え時に、上述した第1の実施の形態と同様にして、アナウンス音声データを再生することで、どのアルバムタイトルに切り替わったかをユーザに通知するようになっている。
(2−2)携帯型再生装置の内部構成(機能構成)
次に携帯型再生装置200の内部構成について説明する。図22に示すように、携帯型再生装置200は、制御部210と、操作部211と、記憶部212と、選択部213と、再生部214と、表示部205と、外部接続部215とを有している。
尚、操作部211には、上述した回転操作部202、再生/一時停止ボタン206及び音量調節ボタン207が含まれる。また再生部214には、上述したイヤホン端子203が含まれる。また外部接続部215には、上述した外部接続端子208が含まれる。
この携帯型再生装置200は、外部接続部215及びケーブルを介して外部装置と接続された状態で、この外部装置から音楽データが転送されてくると、これを記憶部212に記憶する。
このとき外部装置からは、音楽データとともに、この音楽データの関連情報が転送されてくる。携帯型再生装置200は、この関連情報も記憶部212に記憶する。尚、この関連情報には、音楽データに基づく曲の曲タイトル、アーティスト名、この曲が収録されたアルバムのアルバムタイトル、ジャケット画像、収録されたアルバムでのトラック番号、曲のサビ位置などの属性情報が含まれている。
さらに、この携帯型再生装置200では、制御部210が、この関連情報をもとに、携帯型再生装置100と同様にして、関連情報データベースDbを構築するようになっている。
さらに関連情報には、アルバムタイトルをアナウンスする為のアルバムタイトル音声データが含まれている。
その後、ケーブルが外され、操作部211の再生/一時停止ボタン206が押下操作されると、携帯型再生装置200は、選択部213が記憶部212に記憶されている音楽データの1つを選択する。すると再生部214が、この音楽データの再生を開始する。
そして再生部214は、音楽データを再生することで得られる音声信号に基づく音声(つまり曲の音声)をイヤホン204から出力する。こうすることで携帯型再生装置200は、音楽データに基づく曲の音声をユーザに聴かせることができる。
また再生部214は、操作部211の音量調節ボタン207が押下操作されると、音楽データの再生音量を調節するようになっている。
またこのとき制御部210は、再生している音楽データの関連情報を表示部205に表示するようになっている。
さらに選択部213は、操作部210の回転操作部202の回転操作に応じて、選択するアルバムタイトル又はトラックの切り替えを行う。
具体的に選択部213は、回転操作部202が押し込まれた状態で、所定量回転させられると、選択するトラックを次のトラックに切り替える。すると再生部214は、このとき選択部213により選択されたトラックの再生を開始する。
ここで、選択部213により選択されるトラックが、或るアルバムタイトルに区分されたトラックから別のアルバムタイトルに区分されたトラックに切り替わったとする。すると再生部214は、選択されたトラックを再生しながら、このトラックのアルバムタイトルに対応するアルバムタイトル音声データを再生する。
このときの再生制御は、携帯型再生装置100での再生制御と同様である。すなわち、このとき再生部214は、図14のタイミングチャートに示した再生制御と同様の再生制御を行うようになっている。
具体的に再生部214は、或るアルバムタイトルに区分されたトラックから別のアルバムタイトルに区分されたトラックに切り替わると、まず、その旨を示すEffect1を再生する。その後、再生部214は、そのトラックのアルバムタイトルに対応するアルバムタイトル音声データ(Effect2)の再生を開始すると共に、そのトラック(Track.01)の通常再生を開始する。つまり、このときの再生部214は、アルバムタイトル音声データとトラックとをミキシングして再生するようになっている。
さらに選択部213は、回転操作部202が引き出された状態で、所定量回転させられると、選択するアルバムタイトルを次のアルバムタイトルに切り替える。すると再生部214は、このとき選択部213により選択されたアルバムタイトルに対応するアルバムタイトル音声データを再生する。また再生部214は、このアルバムタイトル音声データを再生しつつ、このアルバムタイトルに区分されたトラックのサビ部分を順に再生していく。
このときの再生制御も、携帯型再生装置100での再生制御と同様である。すなわち、このとき再生部214は、図14及び図15のタイミングチャートに示した再生制御と同様の再生制御を行うようになっている。
具体的に再生部214は、或るアルバムタイトルから次のアルバムタイトルに切り替わると、まず、その旨を示すEffect1を再生する。その後、再生部214は、そのトラックのアルバムタイトルに対応するアルバムタイトル音声データ(Effect2)の再生を開始すると共に、そのアルバムタイトルに区分されたトラックのサビ部分を順に再生していく。このときの再生部214は、アルバムタイトル音声データとトラックのサビ部分とをミキシングして再生するようになっている。
尚、このときの再生部214は、図15のタイミングチャートに示したように、少なくともアルバムタイトル音声データの再生が終了するまで、トラックのサビ部分の再生を繰り返すようになっている。
このように携帯型再生装置200は、アルバムタイトルの切り替え時に、切り替え後のアルバムタイトルをアナウンスしつつ、そのアルバムタイトルに区分されているトラックを再生するようになっている。
こうすることで携帯型再生装置200は、アルバムタイトルのアナウンスと、そのアルバムタイトルに区分されているトラックの曲とを同時に聴かせることができる。
(2−3)選択処理手順
次に、図23に示すフローチャートを用いて、上述した携帯型再生装置200によるトラック及びアルバム選択時の処理手順(これを選択処理手順とも呼ぶ)RT2について簡単に説明する。尚、この処理の詳細については、上述の説明を参照とする。
携帯型再生装置200の制御部210は、携帯型再生装置200が起動すると、この選択処理手順RT2を開始する。選択処理手順RT2を開始するとステップSP20において、携帯型再生装置200の制御部210は、回転操作部202が回転されるのを待ち受ける。
回転操作部202が回転されると、制御部210は、次のステップSP21に移る。ステップSP21において制御部210は、このとき回転操作部202が押し込まれた状態であるかどうかを判別する。
このステップSP21で肯定結果を得ると、制御部210は、回転操作部202が押し込まれた状態で回転されたことを選択部213に通知する。
回転操作部202が押し込まれた状態で回転されたことが通知されると選択部213は、ステップSP22において、トラックを選択する。すると、ステップSP23において再生部214は、今回選択されたトラックが、前回選択されたトラックとは別の区分(別の別のアルバムタイトル)のトラックであるかどうかを判別する。
このステップSP23で肯定結果を得ると、再生部214は、ステップSP24に移り、今回選択されたトラックのアルバムタイトルに対応するアナウンス音声データの再生を開始して、次のステップSP25に移る。
これに対して、今回選択されたトラックが、前回選択されたトラックと同じアルバムタイトルに区分されたものであることにより、上述のステップSP23で否定結果を得ると、再生部214は、アナウンス音声データを再生せずに、ステップSP25に移る。
ステップSP25において再生部214は、今回選択されたトラックの再生を開始する。そして選択部213及び再生部214は、再びステップSP20に戻る。
一方、上述のステップSP21で否定結果を得ると、制御部210は、回転操作部202が引き出された状態で回転されたことを選択部213に通知する。
回転操作部202が引き出された状態で回転されたことが通知されると選択部213は、ステップSP26において、アルバムタイトルを選択する。すると、ステップSP27において再生部214は、今回選択されたアルバムタイトルに対応するアナウンス音声データの再生を開始して、次のステップSP28に移る。
ステップSP28において再生部214は、今回選択されたアルバムタイトルに区分されているトラックのサビ再生を先頭トラックから開始する。そして選択部213及び再生部214は、再びステップSP20に戻る。
このような選択処理手順RT2に従って、携帯型再生装置200は、トラック及びアルバム選択時の処理を行うようになっている。
(2−4)第2の実施の形態における動作及び効果
以上の構成において携帯型再生装置200の選択部213は、回転操作部202が押し込まれた状態で回転させられると、選択するトラックの切り替えを行う一方で、引き出された状態で回転させられると、選択するアルバムタイトルの切り替えを行う。
ここで選択部213により選択されるトラックが、或るアルバムタイトルに区分されたトラックから別のアルバムタイトルに区分されたトラックに切り替わったとする。
すると再生部214は、そのトラックのアルバムタイトルに対応するアルバムタイトル音声データを再生しつつ、そのトラックを通常再生する。つまりこのときの再生部214は、アルバムタイトル音声データとトラックとをミキシングして再生する。
また選択部213により選択されるアルバムタイトルが別のアルバムタイトルに切り替わったとする。
すると再生部214は、そのアルバムタイトルに対応するアルバムタイトル音声データを再生しつつ、そのアルバムタイトルに区分されている先頭トラックから順にサビ部分を再生していく。つまりこのときの再生部214は、アルバムタイトル音声データとトラックのサビ部分とをミキシングして再生する。
こうすることで携帯型再生装置200は、ユーザに音楽を聴かせながらその音楽が収録されたアルバムのアルバムタイトルを容易に認識させることができる。
以上の構成によれば、携帯型再生装置200は、ユーザに音楽を聴かせながらその音楽が収録されたアルバムのアルバムタイトルを容易に認識させることができ、かくして従来と比して一段と容易に使い勝手を向上させることができる。
(3)第3の実施の形態
次に第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態では、上述した第1の実施の形態の携帯型再生装置100及び第2の実施の形態の携帯型再生装置200をハードウェア構成により実現した例である。
図24に示す携帯型再生装置300は、上述した第1の実施の形態の機能構成の携帯型再生装置100をハードウェア構成により実現した例である。
この携帯型再生装置300は、入力デバイス301がユーザによって操作されると、入力デバイス301でこれを認識し、その操作に応じた操作入力信号を入力処理部302に送る。
入力処理部302は、供給される操作入力信号を操作コマンドに変換して、これをバスを介してCPU(Central Processing Unit)303に送る。
CPU303は、ROM(Read Only Memory)304又はフラッシュメモリ305に予め記憶されている各種プログラムをバスを介してRAM(Random Access Memory)306にロードする。
そしてCPU303は、RAM306にロードした各種プログラムに従って全体を制御することで、入力処理部302から与えられる操作コマンドなどに応じた各種処理(上述したモード切替処理など)を実行する。
具体的に言うと、CPU303は、外部インタフェース307を介して接続された外部装置から転送される音楽データやアナウンス音声データなどの各種データを、フラッシュメモリ305に記憶させる。
またCPU303は、入力処理部302から与えられる操作コマンドに応じてフラッシュメモリ305から音楽データやアナウンス音声データを読み出し、これらを音声処理部308に入力する。
音声処理部308は、入力された音楽データやアナウンス音声データを再生処理した結果得られる音楽やアナウンス音声をイヤホン309を介して出力する。
ところで、この携帯型再生装置300は、上述したように、CPU303がROM304又はフラッシュメモリ305に予め記憶されている各種プログラムにしたがって各種処理を実行するようになっている。
ゆえに、携帯型再生装置100の機能及び実行する処理に応じて、ROM304又はフラッシュメモリ305に記憶させる各種プログラムを適宜選定することで、CPU303を携帯型再生装置100の制御部110と同様に機能させることができる。またCPU303を、携帯型再生装置100の選択部114と同様に機能させることができる。
さらに入力デバイス301を携帯型再生装置100の操作部111と同様に機能させることができる。さらに入力処理部302を携帯型再生装置100のパラメータ出力部113と同様に機能させることができる。尚、ここでは、携帯型再生装置100の操作部111と同様の操作が可能な入力デバイス301が選定されているとする。また、パラメータ出力部113と同様のパラメータが出力可能な入力処理部302が選定されているとする。
さらにフラッシュメモリ305を携帯型再生装置100の記憶部112と同様に機能させることができる。さらに音声処理部308及びイヤホン309を携帯型再生装置100の再生部115と同様に機能させることができる。さらに外部インタフェース部307を携帯型再生装置100の外部接続部116と同様に機能させることができる。
従って、携帯型再生装置300は、図24に示すようなハードウェア構成で、機能構成でなる携帯型再生装置100の各種機能を実現することができ、かくして、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、この第3の実施の形態では、携帯型再生装置300のCPU303がROM304又はフラッシュメモリ305に予め記憶された各種プログラムにしたがって、各種処理を実行するようにした。
本発明はこれに限らず、各種プログラムを、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの記録媒体に記録しておき、CPU303がこの記録媒体から各種プログラムを読み出して、各種処理を実行するようにしてもよい。
この場合、外部インタフェース307にドライブ(図示せず)を接続して、このドライブを介してCPU303が記録媒体から各種プログラムを読み出すようにすればよい。また、各種プログラムをこの記録媒体からフラッシュメモリ305にインストールするようにしてもよい。
一方、図25に示す携帯型再生装置400は、上述した第2の実施の形態の機能構成の携帯型再生装置200をハードウェア構成により実現した例である。
この携帯型再生装置400は、上述した携帯型再生装置300のハードウェア構成に、表示処理部401とディスプレイ402とを追加したハードウェア構成でなる。
すなわちこの携帯型再生装置400は、入力デバイス301がユーザによって操作されると、入力デバイス301でこれを認識し、その操作に応じた操作入力信号を入力処理部302に送る。
入力処理部302は、供給される操作入力信号を操作コマンドに変換して、これをバスを介してCPU303に送る。
CPU303は、ROM(Read Only Memory)304又はフラッシュメモリ305に予め記憶されている各種プログラムロをバスを介してRAM(Random Access Memory)306にロードする。
そしてCPU303は、RAM306にロードした各種プログラムに従って全体を制御することで、入力処理部302から与えられる操作コマンドなどに応じた各種処理(上述した選択処理など)を実行する。
具体的に言うと、CPU303は、外部インタフェース307を介して接続された外部装置から転送される音楽データやその関連情報、アナウンス音声データなどの各種データを、フラッシュメモリ305に記憶させる。
またCPU303は、入力処理部302から与えられる操作コマンドに応じてフラッシュメモリ305から音楽データやアナウンス音声データを読み出し、これらを音声処理部308に入力する。
音声処理部308は、入力された音楽データやアナウンス音声データを再生処理した結果得られる音楽やアナウンス音声をイヤホン309を介して出力する。
またCPU303は、再生中の音楽データの関連情報を表示処理部401に送ることで、この関連情報をディスプレイ402に表示させる。
ところで、この携帯型再生装置400も、上述したように、CPU303がROM304又はフラッシュメモリ305に予め記憶されている各種プログラムにしたがって各種処理を実行するようになっている。
従って、携帯型再生装置200の機能及び実行する処理に応じて、ROM303又はフラッシュメモリ305に記憶させる各種プログラムを適宜選定することで、CPU303を携帯型再生装置200の制御部210と同様に機能させることができる。またCPU303を、携帯型再生装置200の選択部213と同様に機能させることができる。
さらに入力デバイス301及び入力処理部302を携帯型再生装置200の操作部211と同様に機能させることができる。尚、ここでは、携帯型再生装置200の操作部211と同様の操作が可能な入力デバイス301が選定されているとする。
さらにフラッシュメモリ305を携帯型再生装置200の記憶部212と同様に機能させることができる。さらに音声処理部308及びイヤホン309を携帯型再生装置200の再生部214と同様に機能させることができる。さらに外部インタフェース部307を携帯型再生装置200の外部接続部215と同様に機能させることができる。
さらに表示処理部401及びディスプレイ402を携帯型再生装置200の表示部205と同様に機能させることができる。
従って、携帯型再生装置400は、図25に示すようなハードウェア構成で、機能構成でなる携帯型再生装置200の各種機能を実現することができ、かくして、第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、この第3の実施の形態では、携帯型再生装置400のCPU303がROM304又はフラッシュメモリ305に予め記憶された各種プログラムにしたがって、各種処理を実行するようにした。
本発明はこれに限らず、各種プログラムを、CDやDVDなどの記録媒体に記録しておき、CPU303がこの記録媒体から各種プログラムを読み出して、各種処理を実行するようにしてもよい。
この場合も、外部インタフェース307を介して接続されたドライブ(図示せず)により記録媒体から各種プログラムをCPU303が読み出すようにすればよい。また、各種プログラムをこの記録媒体からフラッシュメモリ305にインストールするようにしてもよい。
(4)第4の実施の形態
次に、第4の実施の形態について説明する。この第4の実施の形態は、第1の実施の形態の携帯型再生装置200による音声検索を、画像データを検索する場合のGUIに適用した例である。
(4−1)携帯型画像表示装置の外観構成
図26(A)において500は、第4の実施の形態の携帯型画像表示装置の外観構成を示す。携帯型画像表示装置500は、片手で把持し得る程度の大きさでなる略扁平矩形状の筐体501を有している。この筐体501の前面には、長方形状の表示部502が設けられている。この表示部502には、その表面を覆うようにタッチパネル503が設けられている。
携帯型画像表示装置500は、この表示部502に触れるようにしてユーザがタッチパネル503に触れると、これを操作入力として受け付け、各種命令に変換するようになっている。
さらに筐体501の側面には、メモリカードMcのスロット504が設けられている。携帯型画像表示装置500は、このスロット504に挿入されたメモリカードMcに記録されている画像データを読み出して、その画像データに基づく画像Pを表示部502に表示するようになっている。
また携帯型画像表示装置500は、この表示部502に、画像Pとは別に、携帯型再生装置100の回転操作部102を真上から見たようなつまみ形状の操作アイコン(これをつまみアイコンとも呼ぶ)Oiを表示するようになっている。
このつまみアイコンOiは、図26(B)に示すように、つまみアイコンOiを回すようなタッチ操作(これを回転操作とも呼ぶ)に応じて、所定の基準位置から例えば+−90度の範囲で回転できるようになっている。尚、ここでは、矢印B20で示す半時計回り方向を+方向、矢印B21で示す時計回り方向を−方向とする。
そしてこの携帯型画像表示装置500は、このつまみアイコンOiに対する回転操作に応じて、メモリカードMcに記録されている画像データを順に選択して表示するようになっている。
(4−2)携帯型画像表示装置の内部構成(機能構成)
次に携帯型画像表示装置500の内部構成について説明する。図27に示すように、携帯型画像表示装置500は、表示部502と、制御部510と、記憶部511と、パラメータ出力部512と、選択部513と、操作部514とを有している。尚、記憶部511には、上述したスロット504及びメモリカードMcが含まれる。また操作部514には、上述したタッチパネル503が含まれる。
このメモリカードMcには、画像データと共に、この画像データの関連情報が記録されている。この関連情報には、画像データに基づく画像の画像タイトル、撮影日時(年月日時分秒)などの属性情報が含まれている。
さらに、この携帯型画像表示装置500では、制御部510が、この関連情報をもとに、図28に示すような階層構造の関連情報データベースDbxを構築するようになっている。この関連情報データベースDbxは、撮影日時の撮影年を最上位の階層として、その直下の階層に、各撮影年の撮影月を配した構造でなる。さらにこの関連情報データベースDbxは、撮影月の直下の階層に、各撮影月の撮影日を配した構造でなる。さらにこの関連情報データベースDbxは、各撮影日の直下の階層である最下位階層に、各撮影日に撮影された画像ファイルを配した構造でなる。
またこの関連情報データベースDbxの各階層はそれぞれソートできるようになっている。例えば、初期設定では、撮影年、撮影月、撮影日、画像データのそれぞれが撮影日時の新しい順にソートされる。
つまり画像ファイルの全ては、この関連情報データベースDbxにより、撮影年、撮影月、撮影日の順に区分されて撮影日時の新しい順に1列に並べられた状態である。
さらに制御部510は、つまみアイコンOiが配されたGUI画面データを生成して、図29(A)に示すように、このGUI画面データに基づくGUI画面Gsを表示部502に表示させる。さらに制御部510は、このGUI画面Gs上に、選択部513が選択した画像データに基づく画像Pを表示させる。
くわえて、この携帯型画像表示装置500は、つまみアイコンOiが回転操作されると、検索モードになり、画像データの検索を行うことができる。
具体的に携帯型再生装置100では、つまみアイコンOiが回転操作されると、この回転量を示すパラメータがパラメータ出力部512から出力され、このパラメータが制御部510及び選択部513に送られる。
ここで、パラメータ出力部512は、図30に示すように、つまみアイコンOiが基準位置にあるときには、パラメータとして「0」を出力し、つまみアイコンOiが+90度の位置にあるときには、パラメータとして「13」を出力するようになっている。さらにパラメータ出力部113は、つまみアイコンOiが基準位置から+90度の間にあるときには、その回転量に応じて、パラメータとして「1」〜「12」を出力するようになっている。
つまりパラメータ出力部512は、つまみアイコンOiが+方向に回転操作された場合、その回転量(0%(基準位置)〜100%(+90度の位置))に応じて、「0」〜「13」の14段階のパラメータを出力するようになっている。
またパラメータ出力部512は、つまみアイコンOiが−方向に回転操作された場合も同様に、その回転量(0%(基準位置)〜100%(−90度の位置))に応じて、「0」〜「13」の14段階のパラメータを出力するようになっている。
尚、+方向への回転と−方向への回転とを区別する為に、パラメータ出力部512は、例えば、+方向への回転量を示すパラメータには+の符号を、−方向への回転量を示すパラメータには−の符号を付して出力するようにもなっている。
選択部513は、記憶部511に記憶された関連情報データベースDbxを利用して、パラメータ出力部512から出力されたパラメータ(つまみアイコンOiの回転量)に応じて、選択対象(つまり検索範囲)を切り換えるようになっている。
すなわち選択部513は、パラメータが「1」〜「5」であるときには、関連情報データベースDbxに登録されている最下位階層の画像ファイルを選択対象として、ソートされている順に所定時間(例えば数秒)ごとに選択していく。
ここで、関連情報データベースDbxに登録されている画像ファイルは、撮影年、撮影月、撮影日の順に区分されて撮影日時の新しい順に1列に並べられた状態である。
従って、選択部513は、このように1列に並べられた状態の画像ファイルを順に選択していく。尚、この場合の選択部513は、最後尾の画像ファイルの次が先頭の画像ファイルと認識するようになっている。
このとき制御部510は、選択部513により選択された画像ファイルに基づく画像の縮小画像と、選択された画像ファイルの前後の画像ファイルに基づく画像の縮小画像とをGUI画面Gsに表示する。このときのGUI画面Gsを、図31に示す。尚、制御部510も、最後尾の画像ファイルの次が先頭の画像ファイルと認識するようになっている。
GUI画面Gsには、選択部513に選択された画像ファイルに基づく縮小画像Ps(n)が中心の選択枠Fr内に表示される。さらにこのGUI画面Gsには、縮小画像Ps(n)の左隣に1つ前の縮小画像Ps(n−1)が表示され、さらにその左隣に2つ前の縮小画像Ps(n−2)の一部が表示される。
さらに縮小画像Ps(n)の右隣には、次の縮小画像Ps(n+1)が表示され、さらにその右隣にその次の縮小画像Ps(n+2)の一部が表示される。
つまり、このときのGUI画面Gsには、選択部513により選択された画像ファイルに基づく縮小画像Ps(n)を中心として、その前後の縮小画像Ps(n−2、n−1、n+1、n+2)が横1列に並んだ状態で一覧表示される。
そして、選択部513により選択される画像ファイルが次の画像ファイルに切り替わると、横1列に並んだ複数の縮小画像Psが左方向にスクロールして、選択枠Fr内に表示される画像Ps(n)が、次の画像Ps(n+1)へと切り替わる。因みに、パラメータの値が大きいほど画像が切り替わる速度が速くなるようになっている。
このように携帯型画像表示装置500は、パラメータ出力部512から出力されるパラメータが「1」〜「5」の場合には、画像ファイルを順に選択しながら、選択した画像ファイルに基づく縮小画像とその前後の画像ファイルに基づく縮小画像とを表示していく。
つまり、この場合の携帯型画像表示装置500は、画像ファイルに基づく縮小画像を順に表示していくことで、所望の画像をユーザに検索させることができる。尚、このように、画像ファイルに基づく縮小画像を表示することで所望の画像を検索することを画像検索とも呼び、このとき携帯型画像表示装置500は、検索モードでの画像検索モードであるとする。
また選択部513は、パラメータが「6」〜「9」であるときには、その間、関連情報データベースDbxに登録されている画像ファイルの上位階層である撮影日を選択対象として、ソートされている順に所定時間ごとに選択していく。
このとき制御部510は、選択部513により選択された撮影日と、その前後の撮影日とをGUI画面Gsに表示する。このときのGUI画面Gsを、図32に示す。
GUI画面Gsには、選択部513に選択された撮影日(例えば「10日」)が記された撮影日アイコンDi(n)が中心の選択枠Fr内に表示される。この撮影日アイコンDi(n)内には、その撮影日に区分された画像ファイル(つまりその撮影日に撮影された画像の画像ファイル)に基づく縮小画像Psが表示される。ここで、その撮影日に区分された画像ファイルが複数存在する場合、撮影日アイコンDi(n)内には、複数の縮小画像Psが横1列に右側から撮影時刻の早い順に並べて表示される。
さらにこのGUI画面Gsには、撮影日アイコンDi(n)の左隣に1つ前の撮影日(例えば「20日」)が記された撮影日アイコンDi(n−1)の少なくとも一部が表示される。この撮影日アイコンDi(n−1)内にも、その撮影日に区分された画像ファイルに基づく縮小画像Psが表示される。ここで、その撮影日に区分された画像ファイルが複数存在する場合、撮影日アイコンDi(n−1)内には、それぞれの縮小画像Psが横1列に右側から撮影時刻の速い順に並べて表示される。
さらにこのGUI画面Gsには、撮影日アイコンDinの右隣に次の撮影日(例えば「6日」)が記された撮影日アイコンDi(n+1)の一部が表示される。この撮影日アイコンDi(n+1)内にも、その撮影日に区分された画像ファイルに基づく縮小画像Psが表示される。ここでも、その撮影日に区分された画像ファイルが複数存在する場合、撮影日アイコンDi(n+1)内には、それぞれの縮小画像Psが横1列に左側から撮影時刻の遅い順に並べて表示される。
つまり、このときのGUI画面Gsには、選択部513により選択された撮影日が記された撮影日アイコンDi(n)を中心として、その前後の撮影日のそれぞれが記された撮影日アイコンDi(n−1、n+1)が横1列に並んだ状態で一覧表示される。
またこのときのGUI画面Gsには、選択部513により選択された撮影日に区分された画像ファイルに基づく縮小画像Psと、その前後の撮影日に区分された縮小画像Psとが横1列に並んだ状態で一覧表示される。
そして、選択部513により選択される撮影日が次の撮影日に切り替わると、横1列に並んだ複数の撮影日アイコンDiが左方向にスクロールして、選択枠Fr内に表示される撮影日アイコンDi(n)が、次の撮影日アイコンDi(n+1)へと切り替わる。因みに、パラメータの値が大きいほど撮影日が切り替わる速度が速くなるようになっている。
このように携帯型画像表示装置500は、パラメータ出力部512から出力されるパラメータが「6」〜「9」の場合には、撮影日を順に選択しながら、選択した撮影日と前後の撮影日とを、それぞれの撮影日に撮影された画像(縮小画像Ps)と共に表示していく。
つまり、この場合の携帯型画像表示装置500は、撮影日を、その撮影日に撮影された画像(縮小画像Ps)と共に順に表示していくことで、所望の撮影日をユーザに検索させることができる。尚、このように、撮影日を、その撮影日に撮影された画像(縮小画像Ps)と共に表示することで所望の撮影日を検索することを撮影日検索とも呼び、このとき携帯型画像表示装置500は、検索モードでの撮影日検索モードであるとする。
さらに選択部513は、パラメータが「10」〜「12」であるときには、その間、関連情報データベースDbxに登録されている撮影日の上位階層である撮影月を選択対象として、ソートされている順に所定時間ごとに選択していく。
このとき制御部510は、選択部513により選択された撮影月と、その前後の撮影月とをGUI画面Gsに表示する。このときのGUI画面Gsを、図33に示す。
GUI画面Gsには、選択部513に選択された撮影月(例えば「8月」)が記された撮影月アイコンMi(n)が中心の選択枠Fr内に表示される。この撮影月アイコンMi(n)内には、その撮影月に区分された撮影日(つまりその撮影月で画像を撮影した日)が記された撮影日アイコンDiが表示される。ここで、その撮影月に区分された撮影日が複数存在する場合、撮影月アイコンMi(n)内には、それぞれの撮影日アイコンDiが横1列に右側から撮影日の早い順に並べて表示される。
さらにこのGUI画面Gsには、撮影月アイコンMi(n)の左隣に1つ前の撮影月が記された撮影月アイコンMi(n−1)の少なくとも一部が表示される。この撮影月アイコンMi(n−1)内にも、その撮影月に区分された撮影日が記された撮影日アイコンDiが表示される。ここで、その撮影月に区分された撮影日が複数存在する場合、撮影月アイコンMi(n−1)内には、それぞれの撮影日アイコンDiが横1列に右側から撮影日の速い順に並べて表示される。
さらにこのGUI画面Gsには、撮影月アイコンMi(n)の右隣に次の撮影月が記された撮影月アイコンMi(n+1)の少なくとも一部が表示される。この撮影月アイコンMi(n+1)内にも、その撮影月に区分された撮影日が記された撮影日アイコンDiが表示される。ここで、その撮影月に区分された撮影日が複数存在する場合、撮影月アイコンMi(n+1)内には、それぞれの撮影日アイコンDiが横1列に左側から撮影日の遅い順に並べて表示される。
つまり、このときのGUI画面Gsには、選択部513により選択された撮影月が記された撮影月アイコンMi(n)を中心として、その前後の撮影月のそれぞれが記された撮影月アイコンMi(n−1、n+1)が横1列に並んだ状態で一覧表示される。
またこのときのGUI画面Gsには、選択部513により選択された撮影月に区分された撮影日が記された撮影日アイコンDiと、その前後の撮影月のそれぞれに区分された撮影日が記された撮影日アイコンDiとが横1列に並んだ状態で一覧表示される。尚、ここでは、撮影日アイコンDiの横幅が、その撮影日に撮影された画像の数が多いほど長くなるようになっている。こうすることで、その撮影日にどれくらい画像を撮影したのかをユーザに容易に認識させることができる。
そして、選択部513により選択される撮影月が次の撮影月に切り替わると、横1列に並んだ複数の撮影月アイコンMiが左方向にスクロールして、選択枠Fr内に表示される撮影月アイコンMi(n)が、次の撮影月アイコンMi(n+1)へと切り替わる。因みに、パラメータの値が大きいほど撮影月が切り替わる速度が速くなるようになっている。
このように携帯型画像表示装置500は、パラメータ出力部512から出力されるパラメータが「10」〜「12」の場合には、撮影月を順に選択しながら、選択した撮影月とその前後の撮影月とを、それぞれの撮影月での撮影日と共に表示していく。
つまり、この場合の携帯型画像表示装置500は、撮影月を、その撮影月での撮影日と共に順に表示していくことで、所望の撮影月をユーザに検索させることができる。尚、このように、撮影月を、その撮影月での撮影日と共に表示することで所望の撮影月を検索することを撮影月検索とも呼び、このとき携帯型画像表示装置500は、検索モードでの撮影月検索モードであるとする。
さらに選択部513は、パラメータが「13」であるときには、その間、関連情報データベースDbxに登録されている撮影月の上位階層である撮影年を選択対象として、ソートされている順に所定時間ごとに選択していく。
このとき制御部510は、選択部513により選択された撮影年と、その前後の撮影年とをGUI画面Gsに表示する。このときのGUI画面Gsを、図34に示す。
GUI画面Gsには、選択部513に選択された撮影年(例えば「2007」)が記された撮影月アイコンYi(n)が中心の選択枠Fr内に表示される。この撮影年アイコンYi(n)内には、その撮影年に区分された撮影月(つまりその撮影年で画像を撮影した月)が記された撮影月アイコンMiが表示される。ここで、その撮影年に区分された撮影月が複数存在する場合、撮影年アイコンYi(n)内には、複数の撮影月アイコンMiが横1列に右側から撮影月の早い順に並べて表示される。
さらにこのGUI画面Gsには、撮影年アイコンYi(n)の左隣に1つ前の撮影年が記された撮影年アイコンYi(n−1)の少なくとも一部が表示される。この撮影年アイコンYi(n−1)内にも、その撮影年に区分された撮影月が記された撮影月アイコンMiが表示される。ここで、その撮影年に区分された撮影月が複数存在する場合、撮影年アイコンYi(n−1)内には、複数の撮影月アイコンMiが横1列に右側から撮影月の遅い順に並べて表示される。
さらにこのGUI画面Gsには、撮影年アイコンYi(n)の右隣に次の撮影年が記された撮影年アイコンYi(n+1)の少なくとも一部が表示される。この撮影年アイコンYi(n+1)内にも、その撮影年に区分された撮影月が記された撮影月アイコンMiが表示される。ここで、その撮影年に区分された撮影月が複数存在する場合、撮影年アイコンYi(n+1)内には、複数の撮影月アイコンMiが横1列に左側から撮影月の遅い順に並べて表示される。
つまり、このときのGUI画面Gsには、選択部513により選択された撮影年が記された撮影年アイコンYi(n)を中心として、その前後の撮影年のそれぞれが記された撮影年アイコンYi(n−1、n+1)が横1列に並んだ状態で一覧表示される。
またこのときのGUI画面Gsには、選択部513により選択された撮影年に区分された撮影月が記された撮影月アイコンMiと、その前後の撮影年のそれぞれに区分された撮影月が記された撮影月アイコンMiとが横1列に並んだ状態で一覧表示される。尚、ここでは、撮影月アイコンMiの横幅が、その撮影月に撮影された画像の数が多いほど長くなるようになっている。こうすることで、その撮影月にどれくらい画像を撮影したのかをユーザに容易に認識させることができる。
そして、選択部513により選択される撮影年が次の撮影年に切り替わると、横1列に並んだ複数の撮影年アイコンYiが左方向にスクロールして、選択枠Fr内に表示される撮影年アイコンYi(n)が、次の撮影年アイコンYi(n+1)へと切り替わる。
このように携帯型画像表示装置500は、パラメータ出力部512から出力されるパラメータが「13」の場合には、撮影年を順に選択しながら、選択した撮影年とその前後の撮影年とを、それぞれの撮影年での撮影月と共に表示していく。
つまり、この場合の携帯型画像表示装置500は、撮影年を、その撮影年での撮影月と共に順に表示していくことで、所望の撮影年をユーザに検索させることができる。尚、このように、撮影年を、その撮影年での撮影月と共に表示することで所望の撮影年を検索することを撮影年検索とも呼び、このとき携帯型画像表示装置500は、検索モードでの撮影年検索モードであるとする。
その後、携帯型画像表示装置500は、つまみアイコンOiが基準位置に戻されると(つまりパラメータ出力部512から出力されるパラメータが「0」になると)、検索モードから通常再生モードに戻る。
このとき選択部513は、通常再生モードになる直前に、画像ファイルを選択していた場合、引き続きその画像ファイルを選択する。このとき制御部510は、図29に示したように、その画像ファイルに基づく画像Pを表示部502に表示させる。
また選択部513は、通常再生モードになる直前に、撮影日を選択していた場合、その撮影日に区分されている画像ファイルのうちの1つ(例えば撮影時刻が一番新しい画像ファイル)を選択する。
さらに選択部513は、通常再生モードになる直前に、撮影月を選択していた場合、その撮影月に区分されている画像ファイルのうちの1つ(例えば撮影時刻が一番新しい画像ファイル)を選択する。
さらに選択部513は、通常再生モードになる直前に、撮影年を選択していた場合、その撮影年に区分されている画像ファイルのうちの1つ(例えば撮影時刻が一番新しい画像ファイル)を選択する。
そしてこのとき制御部510は、選択部513により選択された画像ファイルに基づく画像Pを表示部502に表示させる。
このように携帯型画像表示装置500は、回転操作部102が基準位置に戻されることにより、画像検索モードから通常再生モードに移ると、移る直前に選択していた撮影年、撮影月、撮影日に対応する画像データを再生するようになっている。
こうすることで携帯型画像表示装置500は、検索モードでの撮影年検索、撮影月検索、撮影日検索、画像検索により所望の画像データを見付けたユーザに対して、直ちにその画像データに基づく画像を閲覧させることができる。
このように携帯型画像表示装置500では、つまみアイコンOiを回転させる単一の操作でありながら、その回転量によって撮影年検索モードと、撮影月検索モードと、撮影日検索モードと、画像検索モードとを切り替えながら音楽データを検索することができる。
このとき携帯型画像表示装置500は、つまみアイコンOiの回転量が多くなるほど撮影年検索のように大まかな検索、少なくなるほど画像検索のように細かな検索を行うことができるので、より直感的な検索操作をユーザに提供することができる。
また携帯型画像表示装置500は、どの撮影年、どの撮影月、どの撮影日、どの画像を選択しているのかをGUIで認識させることができるので、何を選択しているのかをユーザに容易に認識させることができる。
このようにして、この第4の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の携帯型再生装置200による音声による検索を、GUIにより実現した。これにより、この第4の実施の形態の携帯型画像表示装置500は、第1の実施の形態の携帯型再生装置100と同様の効果をGUIによって得ることができる。
尚、各検索モード間の切り替えについては、第1の実施の形態での音声検索と技術的に同様であるので、第1の実施の形態を参照とする。すなわち、例えば、撮影年検索モードで或る撮影年を選択している状態から、撮影月検索モードに移った場合、直前に選択していた撮影年に区分された撮影月の1つ(例えば)が選択されるようになっている。また撮影月検索モードで或る撮影月を選択している状態から、撮影年検索モードに移った場合、直前に選択していた撮影月を含んだ撮影年が選択された状態になっている。
こうすることで、携帯型画像表示装置500は、ユーザに、所望の撮影年の検索から、所望の撮影年に区分された撮影月の検索へというように、スムーズに検索対象を切り換えながら検索を行わせることができる。
尚、ここでは、つまみアイコンOiの操作に応じて、検索対象を切り替えるようにした。これに限らず、例えば、図29(B)、図31(B)〜図34(B)に示すように、つまみアイコンOiの代わりに、スライドバーSbを表示するようにして、このスライドバーSbの操作に応じて、検索対象を切り替えるようにしてもよい。
このスライドバーSbは、スライドバーSbをスライドさせるようなタッチ操作(これをスライド操作とも呼ぶ)に応じて、所定の基準位置から例えば左右所定距離の範囲内でスライドできるようになっている。尚、ここでは、右方向を+方向、左方向を−方向とする。そしてこの場合、パラメータ出力部512は、スライドバーSbのスライド量に応じたパラメータを出力する。
(5)第5の実施の形態
次に第5の実施の形態について説明する。この第5の実施の形態では、上述した第4の実施の形態の携帯型画像表示装置500をハードウェア構成により実現した例である。
図35に示す携帯型画像表示装置600は、上述した第4の実施の形態の機能構成の携帯型画像表示装置500をハードウェア構成により実現した例である。
この携帯型画像表示装置600は、入力デバイス601がユーザによって操作されると、入力デバイス601でこれを認識し、その操作に応じた操作入力信号を入力処理部602に送る。
入力処理部602は、供給される操作入力信号を操作コマンドに変換して、これをバスを介してCPU603に送る。
CPU603は、フラッシュメモリ604に予め記憶されている各種プログラムをバスを介してRAM605にロードする。
そしてCPU603は、RAM605にロードした各種プログラムに従って全体を制御することで、入力処理部602から与えられる操作コマンドなどに応じた各種処理(上述したGUIの表示処理など)を実行する。
具体的に言うと、CPU603は、入力処理部602から与えられる操作コマンドに応じて、メモリカードインタフェース606に接続されたメモリカード607から画像データを読み出し、これらを画像処理部608に入力する。
画像処理部608は、入力された画像データを再生処理した結果得られる画像をディスプレイ609に表示させる。
ところで、この携帯型画像表示装置600は、上述したように、CPU603がフラッシュメモリ604に予め記憶されている各種プログラムにしたがって各種処理を実行するようになっている。
従って、携帯型画像表示装置500の機能に応じて、フラッシュメモリ604に記憶させる各種プログラムを適宜選定することで、CPU603を携帯型画像表示装置500の制御部510と同様に機能させることができる。またCPU603を、携帯型画像表示装置500の選択部513と同様に機能させることができる。
さらに入力デバイス601及び入力処理部602を携帯型画像表示装置500の操作部514と同様に機能させることができる。尚、ここでは、携帯型画像表示装置600の操作部514と同様の操作が可能な入力デバイス601が選定されているとする。
さらにメモリカード607を携帯型画像表示装置500の記憶部511と同様に機能させることができる。さらに画像処理部608を携帯型画像表示装置500の制御部510と同様に機能させることができる。さらにディスプレイ609を携帯型画像表示装置500の表示部502と同様に機能させることができる。
従って、携帯型画像表示装置600は、図35に示すようなハードウェア構成で、機能構成でなる携帯型画像表示装置500の各種機能を実現することができ、かくして、第4の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、この第5の実施の形態では、携帯型再生装置600のCPU603がフラッシュメモリ604に予め記憶された各種プログラムにしたがって、各種処理を実行するようにした。
本発明はこれに限らず、各種プログラムを、メモリカード607などの記録媒体に記録しておき、CPU603がこの記録媒体から各種プログラムを読み出して、各種処理を実行するようにしてもよい。
また、各種プログラムをこのメモリカード607からフラッシュメモリ604にインストールするようにしてもよい。
(6)他の実施の形態
(6−1)他の実施の形態1
尚、上述した第1の実施の形態では、具体的な例として、音楽データの再生機能を有する携帯型再生装置100について述べた。これに限らず、例えば、図36に示すように、携帯型再生装置100と同様の再生制御が可能な再生装置PLと、携帯型再生装置100の回転操作部102を有するリモートコントローラRMとからなる再生システム700に適用することもできる。
この場合、リモートコントローラRMには、図37に示すように、携帯型再生装置100と同様の操作部111及びパラメータ出力部113にくわえて、送信部701を設けるようにする。そして、このリモートコントローラRMが、パラメータ出力部113から出力されたパラメータを送信部701から再生装置PLに送信するようにする。
一方、再生装置PLには、携帯型再生装置100と同様の制御部110、記憶部112、選択部114、再生部115及び外部接続部116にくわえて、受信部702を設けるようにする。そしてこの再生装置PLが、リモートコントローラRMから送信されるパラメータを受信部702で受信して、このパラメータに応じて、携帯型再生装置100と同様の再生制御を行うようにする。
こうすることで、このような再生システム700でも、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
因みに、リモートコントローラRMと再生装置PLとの通信は、赤外線や無線LANなどによる無線であってもよいし、ケーブルなどによる有線であってもよい。
また、リモートコントローラRMに、音声出力部を設け、再生装置PLから、音楽データを再生した結果得られる音声信号を送信するようにして、リモートコントローラRMで音楽を聞けるようにしてもよい。
(6−2)他の実施の形態2
また、上述した第1の実施の形態では、アーティスト名の切り替わり時に次のアーティスト名を、アルバムタイトルの切り替わり時に、次のアルバムタイトルをアナウンスするようにした。
そして、このようなアナウンスを実現する為に、アーティスト名をアナウンスする為のアナウンス音声データ及びアルバムタイトルをアナウンスする為のアルバムタイトル音声データを予め関連情報に含めるようにした。
これに限らず、例えば、文字データを音声データに変換する文字音声変換部を携帯型再生装置100に設け、この文字音声変換部で、関連情報に含まれているアーティスト名やアルバムタイトルをアナウンス音声データに変換するようにしてもよい。
この場合、文字音声変換部の処理速度に余裕があれば、アーティスト名やアルバムタイトルの切り替わり時に、その都度、アーティスト名やアルバムタイトルをアナウンス音声データに変換して再生するようにしてもよい。また、関連情報を取得したときに、アナウンス音声データを生成して記憶部112に記憶し、以降、記憶部112から読み出して再生するようにしてもよい。
このようにすれば、関連情報にアナウンス音声データを含めずに済み、結果として、既存の関連情報(つまりアナウンス音声データを含まない関連情報)を利用できる。
さらに「次のアーティストです」や「次のアルバムです」と言うような汎用的なアナウンスをする為のアナウンス音声データを予め記憶部112に記憶しておき、アーティスト名やアルバムタイトルの切り替え時に、このアナウンス音声データを再生するようにしてもよい。
このようにすれば、アーティスト名音声データやアルバムタイトル音声データがない場合でも、アーティスト名の切り替わりや、アルバムタイトルの切り替わりをユーザに通知することができる。
さらに、アーティスト名の切り替わり時やアルバムタイトルの切り替わり時だけでなく、トラックの切り替わり時に、次のトラックの曲タイトルをアナウンスするようにしてもよい。
この場合、関連情報に、曲タイトルをアナウンスする為の曲タイトル音声データを含めるようにしてもよいし、文字音声変換部で、関連情報に含まれる曲タイトルを音声変換することで、曲タイトル音声データを生成するようにしてもよい。
さらに、サビ検索モード時に、トラックのサビ部分を再生する代わりに、この曲タイトル音声データを再生するようにしてもよい。さらに、サビ検索モード時に限らず、通常再生モード時でも、例えば任意のプレイリストに従ってトラックを順に再生する場合に、アーティスト名の切り替わり時やアルバムタイトルの切り替わり時に、対応するアナウンス音声データを再生するようにしてもよい。尚、第2の実施の形態に対しても同様である。
(6−3)他の実施の形態3
さらに、上述した第1の実施の形態では、図15に示したように、サビ検索モード時、アナウンス音声データ(Effect2)の再生が終了する前に、アルバムの全トラックのサビ再生が終了することのないよう、サビ部分を繰り返し再生するようにした。
これに限らず、図38(A)に示すように、アナウンス音声データの再生中に、アルバムの最終トラックのサビ部分の終わりまで再生したら、引き続き、最終トラックのサビ部分以降を、アナウンス音声データの再生が終了するまで再生するようにしてもよい。
またこれに限らず、アナウンス音声データの再生開始から終了まで、そのアナウンス音声データに対応するアルバムに区分されたトラックの1つを繰り返し再生するようにしてもよい。
例えば、或るアーティスト名の或るアルバムタイトルに切り替わる場合、携帯型再生装置100の選択部114がこのアルバムタイトルに区分されたトラックのうちの再生回数が最も多いトラックを選択する。すると再生部115が、或るアーティスト名の或るアルバムタイトルをアナウンスすると共に、選択部114に選択された再生回数が最も多いトラックをこのアナウンスが終了するまで再生する。
尚、このとき選択部114が選択するトラックは、再生回数が最も多いトラックに限らず、例えば、予め関連情報にアルバムの代表曲として指定されているトラックであってもよいし、アルバムに収録されたトラックからランダムに選択したトラックであってもよい。またアルバムに収録されたトラックのうちの1番最近再生されたトラックであってもよい。
またアルバムから選択部114が選択するトラックは、1つであってもよいし、複数(例えば予め設定された数)であってもよい。複数選択する場合には、例えば、再生回数が多いものから順に複数選択してもよいし、再生された日付が新しい順に複数選択するなどしてもよい。尚、第2の実施の形態に対しても同様である。
(6−4)他の実施の形態4
さらに、上述した第1の実施の形態では、図15に示したように、例えば、アルバムタイトルの切り替わり時に、その切り替わりを通知する為の効果音データ(Effect1)を再生してから、次のアルバムタイトルに区分されたトラックのサビ部分の再生を開始するようにした。
これに限らず、例えば、図38(B)に示すように、効果音データ(Effect1)の再生と共に、トラックのサビ部分の再生を開始するようにしてもよい。尚、第2の実施の形態に対しても同様である。
(6−5)他の実施の形態5
さらに、上述した第1の実施の形態では、携帯型再生装置100が、音楽データを、イニシャル、アーティスト名、アルバムタイトルの単位の順で区分するようにした。本発明はこれに限らず、音楽データの関連情報を利用して、この他種々の区分(つまり単位)で、音楽データを区分するようにしてもよい。
例えば、ジャンル、アーティスト名、アルバムタイトルの順で区分してもよいし、アルバムタイトルのみで区分するようにしてもよいし、アルバム発売年、アルバムタイトルの順で区分するなどしてもよい。
また各区分でのソートを変えてもよい。例えば、各アルバムタイトルに区分されたトラックを、トラック番号順ではなく、曲タイトルのアルファベット順や、再生回数の多い順にソートするようにしてもよい。
そして、このような種々の区分及びソートの組み合わせを、関連情報データベースDbに反映さることで、携帯型再生装置100は、その組み合わせに応じた検索を行うことができる。
また、これに限らず、携帯型再生装置100の記憶部112に、区分及びソートの組み合わせパターンを予め複数種類記憶させておき、これらのなかから選択した組み合わせパターンを用いて、検索を行うようにしてもよい。
この場合、例えば、図39に示すように、携帯型再生装置100の筐体101に組み合わせパターンを切り替える為の切替ボタン800を別途設け、この切替ボタン800が押下されるごとに、組み合わせパターンを切り替えていくようにしてもよい。
(6−6)他の実施の形態6
さらに、上述した第1の実施の形態では、図11に示したように、サビ検索モードから、通常再生モードに移ると、サビ検索モードでサビ再生していたトラックを、サビ再生していた部分に続けて通常再生するようにした。
これに限らず、通常再生モードに移ると、一旦、サビ再生していたトラックの再生を終了して、通常再生モードに移ったことを通知する為の効果音データを再生した後、サビ再生していたトラックを、その先頭位置から再生し直すようにしてもよい。
(6−7)他の実施の形態7
さらに、上述した第1の実施の形態では、回転操作部102が回転されると、search_dlyにより指定される待機時間内に、回転操作部102が基準位置に戻らなかった場合に、その回転を音声検索モードに関わる操作として受け付けるようにした。
これに限らず、例えば、待機時間内に、回転操作部102が基準位置に戻された場合には、曲送り(又は曲戻し)の操作として受け付けるようにしてもよい。
例えば、携帯型再生装置100が、通常再生モードにおいて、待機時間内に、回転操作部102が+方向に所定量(例えば45度以上)まで回転され基準位置に戻されたとする、すると携帯型再生装置100は、選択中の音楽データを次の音楽データに切り替える(つまり次のトラックを選択する)。
このようにすれば、回転操作部102の回転操作だけで、曲送り(又は曲戻し)の操作も実現することができる。
(6−8)他の実施の形態8
さらに、上述した第1の実施の形態では、回転操作部102の回転量を、14段階のパラメータで示すようにした。本発明はこれに限らず、15段階以上のパラメータでより細かく回転量を示すようにしてもよいし、13段階以下のパラメータでより大まかに回転量を示すようにしてもよい。
さらに、上述した第1の実施の形態では、パラメータの範囲に応じて切り替わる、サビ検索モードと、アーティスト検索モードと、イニシャル検索モードとを設けるようにした。これに限らず、例えば、サビ検索モードと、アーティスト検索モードだけにしてもよいし、別途アルバム検索モードを設けるなどしてもよい。
ここで、例えば、パラメータが「6」〜「9」である場合を、アルバム検索モードに設定したとする。このアルバム検索モード時、選択部114は、アルバムタイトルを順に選択していく。そしてこのとき再生部115は、選択部114に選択されたアルバムタイトルに対応するアルバムタイトル音声データを再生する。
尚、このとき再生部115が、サビ検索モード時よりも短い間隔で、選択部114により選択されたアルバムタイトルに区分されたトラックのサビ部分を再生していくようにしてもよい。また、このとき再生部115が、アルバムの代表曲のトラックを再生するようにしてもよい。また、このアルバムタイトルから再生回数の多い順に数曲ずつ選択して、その曲のトラックのサビ部分を再生していくようにしてもよい。尚、第2の実施の形態についても同様である。
さらに、再生部115が、アーティスト検索モード時に、アルバム検索モード時よりも短い間隔で、選択部114により選択されたアーティストに区分されたトラックのサビ部分を再生していくようにしてもよい。
この場合、再生部115が、例えば、各アルバムから代表曲を数曲づつ選択して、その曲のトラックのサビ部分を再生していくようにしてもよい。また、各アルバムから再生回数の多い順に数曲ずつ選択して、その曲のトラックのサビ部分を再生していくようにしてもよい。
(6−9)他の実施の形態9
さらに、上述した第1の実施の形態では、図5に示したように、効果音データの再生音量を調整する為の設定値であるSearch_fx_volumeをサビ検索モード時のみ有効とした。これに限らず、このSearch_fx_volumeをアーティスト検索モード及びイニシャル検索モードでも有効にしてもよい。
この場合、例えば、パラメータが「1」〜「13」へと大きくなるにつれて再生音量が大きくなるように設定する。
また上述した設定値以外の設定値を記憶部112に記憶しておくようにしてもよい。例えば、効果音データの音程の高さを示す設定値(これをsearch_fx_tuneとも呼ぶ)を記憶しておくようにしてもよい。このsearch_fx_tuneは、パラメータが大きくなるにつれて(つまり検索速度が上がるにつれて)、効果音データの音程が高くなるように設定されている。
再生部115は、このsearch_fx_tuneに指定される高さの音程で、効果音データを再生する。
また、アナウンス音声データの再生速度を示す設定値(これをsearch_play_speedとも呼ぶ)を記憶しておくようにしてもよい。このsearch_play_speedは、パラメータが大きくなるにつれて、アナウンス音声データの再生速度が速くなるように設定されている。
再生部115は、このsearch_play_speedに指定される速さでアナウンス音声データを再生する。因みに、この場合、アナウンス音声データの無音部分を切り詰めることで、再生速度を変えるようにしてもよい。また、予めアナウンスの読み上げ速度が異なる複数のアナウンス音声データを用意しておき、search_play_speedに指定される速さに応じたアナウンス音声データを再生することで、再生速度を変えるようにしてもよい。
また、サビ部分の再生開始位置を示す設定値(これをsearch_play_start_timeとも呼ぶ)を記憶しておくようにしてもよい。このsearch_play_start_timeは、パラメータが大きくなるにつれて、サビ部分の再生開始位置が後方にずれるように設定されている。
再生部115は、このsearch_play_start_timeに指定される時間だけ、サビ部分の再生開始位置を関連情報に含まれているサビ開始位置からずらして再生する。
尚、このようにサビ部分の再生開始位置を後方にずらすことで、サビ部分の再生時間が短くなっても、サビ部分の主要部分(例えばヴォーカルが入る部分)を確実に再生することができる。
(6−10)他の実施の形態10
さらに上述した第4の実施の形態では、表示部502につまみアイコンOiを表示するようにした。さらに、図40に示すように、このつまみアイコンOi内に、そのときのモードを示す番号を表示するようにしてもよい。
具体的には、例えば、通常再生モードのときには、つまみアイコンOi内に、番号「0」を表示するようにする。そして、画像検索モードのときには、番号「1」、撮影日検索モードのときには、番号「2」、撮影月検索モードのときには、番号「3」、撮影年検索モードのときには、番号「4」を表示するようにする。
このようにすれば、現在のモードと、モードが移ったのかどうかを、容易にユーザに認識させることができる。
(6−11)他の実施の形態11
さらに上述した第1の実施の形態では、トラックのサビ部分と、アナウンスとをミキシングして再生するようにした。これに限らず、例えば、トラックのサビ部分をステレオ音声の左チャンネルから再生して、アナウンスを右チャンネルから再生するなどしてもよい。尚、第2の実施の形態についても同様である。
(6−12)他の実施の形態12
さらに上述した第1乃至第5の実施の形態では、ユーザの操作により所定の範囲内で変位し得る操作対象として、操作デバイスとしての回転操作部102、タッチパネルで操作可能なGUIとしてのつまみアイコンOi、スライドバーSbを用いた。これに限らず、ユーザの操作により所定の範囲内で変位し得る操作対象であれば、この他種々の操作デバイス及びGUIを用いるようにしてもよい。
例えば、回転操作部102の代わりに、操作デバイスとしてのスライドバーやアナログスティックを携帯型再生装置100の筐体101に設けるようにしてもよい。
(6−13)他の実施の形態13
さらに上述した第1の実施の形態では、音楽データを再生する携帯型再生装置100に本発明を適用した。また第4の実施の形態では、画像データを再生する携帯型画像表示装置に本発明を適用した。これに限らず、この他種々のコンテンツデータ(例えば動画像データやテキストデータ)を検索する装置に本発明を適用してもよく、また適用することができる。具体的には、ゲーム機、パーソナルコンピュータ、テレビジョン受像機、ビデオレコーダなどに適用することができる。
(6−14)他の実施の形態14
さらに、本発明は、上述した第1乃至第5の実施の形態及びここまで説明した他の実施の形態に限定されるものではなく、これらの一部または全部を任意に組み合わせた形態、もしくは一部を抽出した形態にもその適用範囲が及ぶものである。
例えば、第1の実施の形態と、第4の実施の形態とを組み合わせることで、音楽データの検索と、アルバムジャケット画像の検索とを同期させるようにしてもよい。
具体的には、携帯型画像表示装置500に、携帯型再生装置100の機能を追加する。そして、この携帯型画像表示装置500が、つまみアイコンOiの回転量に応じて、携帯型再生装置100と同様の音声検索を行う。そして携帯型画像表示装置500は、サビ検索モード時には、サビ再生中の音楽データが収録されたアルバムのジャケット画像を表示部502に表示させる。このとき前後のアルバムのジャケット画像を表示してもよい。
またアーティスト検索モード時には、選択中のアーティスト名と共に、そのアーティスト名に区分されるアルバムタイトルに対応するアルバムのジャケット画像を表示する。このとき前後のアーティスト名に区分されるアルバムタイトルに対応するアルバムのジャケット画像を表示してもよい。さらに、イニシャル検索モード時には、選択中のイニシャルと共に、そのイニシャルに区分されるアルバムタイトルに対応するアルバムのジャケット画像を表示する。このとき前後のイニシャルに区分されるアルバムタイトルに対応するアルバムのジャケット画像も表示してよい。
このように音声と画像とで音楽データを検索させるようにすれば、音声だけ、または画像だけで検索する場合よりも情報量が増えるので、より容易に所望の音楽データを検索することができる。またユーザを楽しませながら音楽データを検索させることができるとも言える。
またこれに限らず、例えば、携帯型画像表示装置500に、携帯型再生装置100の回転操作部102を設けるようにしてもよい。
さらに上述した第4の実施の形態と、他の実施の形態1を組み合わせることで、他の実施の形態1のリモートコントローラRMを、携帯型画像表示装置500のリモートコントローラとするようにしてもよい。
1……再生装置、2、112、212、511……記憶部、3、114、213、513……選択部、4……通知部、5、115、214……再生部、6……操作対象、111、211、514……操作部、100、200、300、400……携帯型再生装置、102、202……回転操作部、500……携帯型画像表示装置、502……表示部、503……タッチパネル、700……再生システム、800……切替ボタン、Oi……つまみアイコン、PL……再生装置、RM……リモートコントローラ、Sb……スライドバー。