JP2010090457A - 軟窒化用非調質鋼 - Google Patents

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Abstract

【課題】調質処理を行わずに軟窒化処理を施しても、高い疲労強度と優れた曲げ矯正性を有するV含有量の少ない低コストの軟窒化用非調質鋼の提供。
【解決手段】C:0.30〜0.60%、Si:0.05〜0.80%、Mn:0.20%以上0.80%未満、P:0.050%以下、S:0.005〜0.10%、V:0.05〜0.20%、Ti:0.005〜0.030%及びN:0.007〜0.030%を含有し、残部はFeと不純物からなり、不純物中のCr、Al及びPbがそれぞれ、Cr<0.10%、Al≦0.005%及びPb≦0.02%で、かつ、0≦N−0.63×Ti≦0.020を満足する軟窒化用非調質鋼。Mo≦0.30%とCa≦0.0050%のいずれか一方又は双方を含んでもよい。
【選択図】なし

Description

本発明は、軟窒化用非調質鋼に関し、詳しくは、調質処理(焼入れ−焼戻し処理)を行わずに軟窒化処理を施しても、高い疲労強度と優れた曲げ矯正性を有する自動車、産業機械および建設機械用などのクランクシャフトなど軟窒化機械部品の素材となるV含有量の少ない低コストの軟窒化用非調質鋼に関する。
従来、自動車、産業機械および建設機械用などのクランクシャフトなどは、熱間鍛造などの方法で素材鋼片を所望の形状に熱間加工した後、調質処理を行って組織を微細化し、その後、主として疲労強度を高める目的で軟窒化処理を施して製造されてきた。
しかしながら、コスト削減や省エネルギーの観点から調質処理を省略することが望まれており、近年その要求は特に強まっている。
一般に、調質処理を省略すると、結晶粒径の調節がなされないため、熱間加工中および熱間加工後の冷却工程で発達した結晶組織がそのまま最終製品に引き継がれてしまう。例えば、通常のクランクシャフトは、素材を1250℃程度というオーステナイト単相領域に保持した後、数回の熱間鍛造によって仕上げられるが、一般に、その鍛造終了温度は1000℃を超えている。この場合、上記のオーステナイト単相領域での保持により、オーステナイト粒径は粗大化し、その結果、冷却中のフェライトへの変態の際にフェライト核生成サイトが減少し、このため、低温へ持ちきたされるオーステナイトが増える。そして、上記のオーステナイトが共析変態すればパーライトになるが、旧オーステナイト粒径が大きいため、フェライトに囲まれたパーライトコロニー群を「パーライト粒」とした場合のいわゆる「パーライト粒径」が大きくなってしまう。このため、軟窒化処理しても高い疲労強度を確保できないことが多い。
なお、軟窒化処理を施すと歪みが発生して部品の寸法精度が低下する。したがって、特にクランクシャフトなどの部品においては、軟窒化処理後に曲げ矯正が行われることが多いので、軟窒化用鋼には軟窒化処理後の曲げ矯正性が優れていることも要求される。しかしながら、調質処理を省略した場合の曲げ矯正性は著しく劣っている。
このため、調質処理を省略しても高い疲労強度と優れた曲げ矯正性を備えた軟窒化用非調質鋼に対する要望が大きい。
ここで、上記の「優れた曲げ矯正性」とは、大きな曲げ変位量まで部品の表面に亀裂が入らないか、あるいは、亀裂長さが十分に短いことを指す。具体的には、後述する直径20mm×長さ300mmの試験片を用いた支点間距離200mmの3点曲げ矯正試験において、亀裂が入らない(ゲージアウトとならない)ストローク量が3.0mm以上であることを指す。
なお、「軟窒化処理」は、一般に、500〜600℃の温度域でNとCを同時に侵入・拡散させて表面を硬化させる手法である。主に耐摩耗性を向上させることを目的とする「窒化処理」に対して、「軟窒化処理」は特に疲労強度を向上させる手法として秀でており、急速に普及している。
前記した要望に応えるべく、特許文献1〜3に、種々の軟窒化用鋼が提案されている。また、特許文献4および5には、窒化用非調質鋼が提案されている。
具体的には、特許文献1に、重量%で、C:0.20〜0.60%、Si:0.05〜1.0%、Mn:0.3〜1.0%、P:0.05%以下、S:0.005〜0.10%、Cr:0.3%以下、Al:0.08%以下、Ti:0.03%以下、N:0.008〜0.020%、Ca:0.005%以下、Pb:0.30%以下、Cu:0.30%以下、Ni:0.30%以下、Mo:0.30%以下、V:0.20%以下、Nb:0.05%以下など特定の元素を含み、〔221C(%)+99.5Mn(%)+52.5Cr(%)−304Ti(%)+577N(%)+25〕で表される式の値が150以上を満たし、残部はFeおよび不可避不純物の化学組成であって、組織が、フェライトおよびパーライトからなりそのフェライト分率が10%以上であることを特徴とする「軟窒化用鋼材」が開示されている。
特許文献2には、C、Si、Mn、Cr、Mo、酸可溶AlおよびNなど特定元素の含有量を適正化した「軟窒化用非調質鋼」が開示されている。
また、本発明者らが提案した特許文献3には、C:0.30〜0.50%、Si:0.05〜0.5%、Mn:0.2〜0.8%、P:0.005〜0.05%、S:0.005〜0.1%、V:0.2%を超えて0.3%以下およびN:0.005〜0.030%を含有し、残部はFeおよび不純物からなり、不純物中のCrが0.10%未満であることを特徴とする「軟窒化用非調質鋼」が開示されている。
特許文献4には、質量%で、C:0.15〜0.40%、Si≦0.50%、Mn:0.20〜1.50%、Cr:0.05〜0.50%など特定の元素を含み、残部Feおよび不可避不純物からなり、熱間加工後の組織が実質上フェライト・パーライト組織、すなわち、「フェライト」と「パーライト」との混合組織であり、フェライト面積率が30%以上かつフェライト粒度番号が5番以上の粒度であり、パーライト平均寸法が50μm以下である「窒化鋼」が開示されている。
特許文献5には、質量%で、C:0.30〜0.50%、Cr:0.1〜1.5%、V:0.09〜0.25%、原子%比でMn/S:0.6〜1.4など特定の元素を含み、残部Feおよび不可避不純物からなり、熱間加工後の調質処理を省略し、微細MnSを主成分とする硫化物系介在物を5000個/mm2以上含有する「窒化用高強度非調質鋼」が開示されている。
特開平9−324241号公報 特開2000−309846号公報 特開2007−2292号公報 特開平9−291339号公報 特開2005−113163号公報
前述した特許文献1で開示された技術によれば、鋼成分を適正化し、フェライト分率を10%以上とすることによって引張強度、疲労強度および曲げ特性に優れる軟窒化用鋼材を提供できる。この技術で開示されている疲労強度は381.8〜440.9MPaであった。
特許文献2で開示された技術によれば、軟窒化処理後に矯正を行うことができる優れた曲げ矯正性を有し、かつ、軟窒化処理によって優れた疲労強度を示す「軟窒化用非調質鋼」を提供することができるとはいうものの、曲げ矯正性を5mm×10mmの断面積の板を用いた支点間距離100mmの3点曲げ試験で評価したものに過ぎない。このため、必ずしも十分な曲げ矯正性が得られているとはいえない。
本発明者らが特許文献3で提案した軟窒化用非調質鋼は、高い疲労強度と良好な曲げ矯正性を有するものである。しかしながら、合金コストの上昇が著しいVを質量%で、0.2%を超えて0.3%以下含むものである。このため、Vの含有量をできるだけ低減して合金コストを抑制したいという産業界の要望に対しては、必ずしも十分応えることができていない。
特許文献4で開示された技術によれば、C、MnおよびCrの含有量を適正化してフェライト面積率を増加させ、かつ微細化することによって疲れ特性と曲げ特性を良化させた窒化鋼が提供できるとはいうものの、曲げ矯正性(曲げ特性)は、直径10mmの円柱状試験片を用いて、支点間距離100mmの3点曲げ試験で評価したものに過ぎず、しかも、割れが発生するまでの最大変位量は、高々598μmである。このため、必ずしも十分な曲げ矯正性を有しているとはいえない。
特許文献5で開示された技術によれば、Mn/S比を規定し鋼中の微細硫化物系介在物量を制御することで矯正時の亀裂深さが抑制されるとしている。しかしながら、この特許文献5で提案された鋼は窒化用鋼であり、軟窒化処理や疲労強度の検討がなされたものではない。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたもので、調質処理を行わずに軟窒化処理を施しても、高い疲労強度と優れた曲げ矯正性を有するV含有量の少ない低コストの軟窒化用非調質鋼、具体的には、図1に示す形状の試験片を用いて室温で小野式回転曲げ疲労試験をした場合の460MPa以上の疲労強度および、直径20mm×長さ300mmの試験片を用いた支点間距離200mmの3点曲げ矯正試験において、亀裂が入らない(ゲージアウトとならない)ストローク量が3.0mm以上の曲げ矯正性を有するV含有量の少ない低コストの軟窒化用非調質鋼を提供することを目的とする。
ここで、「ゲージアウトとなる」とは、試験片にひずみゲージを貼付した位置に亀裂が入ることによりひずみゲージがはがれる、あるいは、測定可能範囲を超えてしまうことを指す。なお、き裂が入った場合には物理的に必ずゲージアウトするため、ゲージアウトが起こることは試験片にき裂が入ったことと同義となる。
本発明者らは、前記した課題を解決するために、種々の軟窒化用鋼を作製して軟窒化後の疲労強度と曲げ矯正性を調査するとともに、ミクロ組織についても詳細に研究を行い、疲労強度と曲げ矯正性に及ぼす影響を調査した。その結果、下記(a)および(b)の基礎的な知見を得た。
(a)非調質鋼は軟質なフェライトを含む「フェライト・パーライト組織」であるため、母相の強度が低く、高い疲労強度が得られない。また、粗粒な「フェライト・パーライト組織」であるため、良好な曲げ矯正性が得られない。
(b)軟窒化後、フェライト地が過度に強化されて表層部の硬さが高すぎる場合にも曲げ矯正性の劣化が生じる。
そこで、上記の知見を踏まえて、種々の合金元素について疲労強度と曲げ矯正性に対する効果について詳細な研究を行った。その結果、下記(c)〜(h)に示す重要な知見を得た。
(c)質量%で、0.05%以上のVを含有すれば、熱間加工後の冷却過程でV炭化物が微細析出し、このV炭化物の析出強化作用によって母材(生地)の硬さが高くなり、高い疲労強度を確保することができる。
(d)一方、Vは、従来、窒化物形成能が高いAl、Cr、Mnなどと同様に軟窒化時に表層部に微細窒化物を形成して、表層部の硬さを過度に高めるため曲げ矯正性を害すると考えられてきた。
(e)しかしながら、不純物中のCrの含有量を0.10%未満に、Alの含有量を0.005%以下に制限しておけば、Vは、軟窒化によりフェライト地を過度に強化することなく、表層部の硬さを適度に高める作用を有する。このため、0.05質量%以上の量のVを含有させても、曲げ矯正性の著しい低下は起こらない。
(f)さらに、Vに対し、その1オーダー程度低い含有量のTiを複合して含有する場合には、VとTiの原子比が同じオーダーのVとTiの複合炭窒化物(以下、「(V+Ti)炭窒化物」という。)が鋼の凝固後の冷却過程で生成する。この(V+Ti)炭窒化物は熱間加工時の1000℃を超える温度域での加熱でも固溶せず、オーステナイト粒をピン止めして組織を微細化するだけではなく、Baker−Nuttingの関係から有能なフェライト核生成サイトとなることができるため、フェライトの生成サイトを増加させ、得られる母材の「フェライト・パーライト組織」をさらに微細にすることができ、これによって曲げ矯正性の低下をさらに抑えることが可能である。なお、上記の効果を得るためには、質量%で、0.005%以上の量のTiをVと複合して含有させる必要がある。ただし、0.05質量%以上のVと0.005質量%以上のTiを複合して含有させただけでは、優れた疲労強度と曲げ矯正性との両立を図ることができない場合がある。
(g)質量%で、0.05%以上のVと0.005%以上のTiが含まれる場合に、上記(f)のような(V+Ti)炭窒化物が「フェライト・パーライト組織」を微細化する効果を得てこれによって高い曲げ矯正性を確保するためには、下記の(1)式で表されるfn1の値が、「0≦fn1」を満たす必要がある。すなわち、「fn1<0」の場合には、Nが不足して十分な量の(V+Ti)炭窒化物が生成しないため、「フェライト・パーライト組織」を微細にすることができず、良好な曲げ矯正性が得られない。
fn1=N−0.63×Ti・・・(1)
ここで、(1)式中の元素記号は、その元素の質量%での含有量を表す。
(h)一方、前記(c)のV炭化物による析出強化作用によって高い疲労強度を確保するためには、上記の(1)式で表されるfn1の値が、「fn1≦0.020」を満たす必要がある。すなわち、「0.020<fn1」の場合には、Nの量が過剰となるため、鋼の凝固後の冷却過程で(V+Ti)炭窒化物だけでなく、V窒化物も生成してしまう。このV窒化物は熱間加工時の1000℃を超える温度域での加熱でも固溶しないため、析出強化作用を有する微細なV炭化物の析出に寄与するV量が不足し、熱間加工後の冷却過程で微細析出するV炭化物の析出量が減少してしまう。このため、十分な母材(生地)の硬さが確保されず、疲労強度が低下してしまう。
本発明者らはさらに、質量%で、0.05%のVが含まれる場合に、他の元素が曲げ矯正性と疲労強度に及ぼす影響をミクロ組織および硬さプロファイルの観点から詳細に検討した。その結果、下記(i)および(j)の重要な知見を得た。
(i)質量%で、0.05%以上のVが含まれている場合には、AlおよびCrは微量であっても表層部の硬さを高くして曲げ矯正性を著しく低下させてしまう。このため、Alの含有量は0.005%以下に、また、Crの含有量は0.10%未満に制限しなければならない。
(j)質量%で、0.05%以上のVが含まれている場合に、0.02%を超えるPbが含まれていると、母材(生地)中に軟質部が形成され、その軟質部を起点として疲労破壊が起こるために、疲労強度が低下してしまう。
本発明は、上記の知見に基づいて完成されたものであり、その要旨は、下記(1)〜(3)に示す軟窒化用非調質鋼にある。
(1)質量%で、C:0.30〜0.60%、Si:0.05〜0.80%、Mn:0.20%以上0.80%未満、P:0.050%以下、S:0.005〜0.10%、V:0.05〜0.20%、Ti:0.005〜0.030%およびN:0.007〜0.030%を含有し、残部はFeおよび不純物からなり、不純物中のCr、AlおよびPbがそれぞれ、Cr:0.10%未満、Al:0.005%以下およびPb:0.02%以下で、かつ下記の(1)式で表されるfn1の値が、0≦fn1≦0.020を満足することを特徴とする軟窒化用非調質鋼。
fn1=N−0.63×Ti・・・(1)
ここで、(1)式中の元素記号は、その元素の質量%での含有量を表す。
(2)Feの一部に代えて、Mo:0.30%以下を含有することを特徴とする上記(1)に記載の軟窒化用非調質鋼。
(3)Feの一部に代えて、Ca:0.0050%以下を含有することを特徴とする上記(1)または(2)に記載の軟窒化用非調質鋼。
本発明の軟窒化用非調質鋼は、調質処理を行わずに軟窒化処理を施しても、高い疲労強度と優れた曲げ矯正性を有するので、自動車、産業機械および建設機械用などのクランクシャフトなど軟窒化機械部品の素材として用いることができる。この軟窒化用非調質鋼はV含有量が少ないので、合金コストを抑制することができる。
以下、本発明の各要件について詳しく説明する。なお、化学成分の含有量の「%」は「質量%」を意味する。
C:0.30〜0.60%
Cは、熱間加工後の冷却過程でVと結合して微細なV炭化物を形成し、析出強化に寄与して疲労強度を向上させる作用を有する。また、Cは、クランクシャフトなど機械部品に耐摩耗性を付与するのに有効な元素である。さらに、Cは、凝固後の冷却過程でNとともにVおよびTiと結合して(V+Ti)炭窒化物を形成し、この(V+Ti)炭窒化物が、熱間加工時の加熱の際にオーステナイト粒のピン止め作用を有するとともに、熱間加工後の冷却過程でフェライト核生成サイトになるので、「フェライト・パーライト組織」を微細化することができ、この組織微細化によって高い曲げ矯正性を確保するのにも効果を有する元素である。これらの効果を得るには、0.30%以上のC含有量が必要である。しかしながら、Cを過剰に含有するとパーライトの量が増加して曲げ矯正性が損なわれ、特に、Cの含有量が0.60%を超えると曲げ矯正性の劣化が著しくなる。したがって、Cの含有量を0.30〜0.60%とした。なお、C含有量の望ましい下限は0.35%であり、また、望ましい上限は0.55%である。
Si:0.05〜0.80%
Siは、脱酸作用を有するとともにフェライト中に固溶して固溶強化作用を有する。しかしながら、その含有量が0.05%未満では効果に乏しい。一方、Siを過剰に含有すると曲げ矯正性が損なわれ、特に、Siの含有量が0.80%を超えると曲げ矯正性の劣化が著しくなる。したがって、本発明においては、フェライトの固溶強化に必要かつ十分な0.80%をその含有量の上限として、Siの含有量を0.05〜0.80%とした。なお、Si含有量の望ましい下限は0.10%であり、また、望ましい上限は0.60%である。
Mn:0.20%以上0.80%未満
Mnは、固溶強化元素であり、母材硬さを高めて疲労強度を向上させる作用を有する。この効果を得るには、0.20%以上のMn含有量が必要である。しかしながら、Mnを過剰に含有すると曲げ矯正性が損なわれ、特に、Mnの含有量が0.80%以上になると曲げ矯正性の劣化が著しくなる。したがって、Mnの含有量を0.20%以上0.80%未満とした。なお、Mn含有量の望ましい下限は0.30%であり、また、望ましい上限は0.75%である。
P:0.050%以下
Pは、不可避的に含有される不純物である。また、強化元素としての作用効果も有する。このような作用効果を得る場合には、0.005%以上含有させることが望ましい。しかしながら、過剰のPは粒界に偏析して粒界の脆化割れを助長し、特に、その含有量が0.050%を超えると、粒界の脆化割れが著しくなる。したがって、Pの含有量を0.050%以下とした。なお、P含有量の望ましい上限は0.045%である。
S:0.005〜0.10%
Sは、鋼の被削性の向上に有効な元素であり、この効果を得るためには0.005%以上含有させる必要がある。しかしながら、Sの含有量が多すぎると熱間加工性や疲労強度の低下を招き、特に、その含有量が0.10%を超えると、熱間加工性および疲労強度の低下が著しくなる。したがって、Sの含有量を0.005〜0.10%とした。なお、S含有量の望ましい下限は0.010%であり、また、望ましい上限は0.080%である。
V:0.05〜0.20%
Vは、本発明において最も重要な元素の一つである。すなわち、Vは、熱間加工後の冷却過程でCと結合し、V炭化物の析出強化作用を通じて高い疲労強度を確保する作用を有する。Vは、また、凝固後の冷却過程でTiとともにC、Nと結合して(V+Ti)炭窒化物を形成し、この(V+Ti)炭窒化物が、熱間加工時の加熱の際にオーステナイト粒のピン止め作用を有するとともに、熱間加工後の冷却過程におけるフェライト核生成サイトになるので、組織(「フェライト・パーライト組織」)を微細化することができ、この組織微細化によって曲げ矯正性を高める効果も併せ持つ元素である。こうした効果を得るためには、0.05%以上の量のVを含有させる必要がある。しかしながら、Vの過度の添加は合金コストの増大につながる。したがって、本発明においては、0.20%をその含有量の上限として、Vの含有量を0.05〜0.20%とした。なお、V含有量の望ましい下限は0.08%である。
Ti:0.005〜0.030%
Tiは、本発明において最も重要な元素の一つである。すなわち、Tiは、凝固後の冷却過程でVとともにC、Nと結合して(V+Ti)炭窒化物を形成し、この(V+Ti)炭窒化物が、熱間加工時の加熱の際にオーステナイト粒のピン止め作用を有するとともに、熱間加工後の冷却過程におけるフェライト核生成サイトになるので、「フェライト・パーライト組織」を微細化することができ、この組織微細化によって高い曲げ矯正性を確保するのに効果を有する元素である。こうした効果を得るためには、0.005%以上のTi含有量が必要である。一方、Tiの含有量が多くなり、特に、0.030%を超えると、(V+Ti)炭窒化物が粗大化してその効果が飽和するばかりか、介在物として疲労破壊の起点となって、疲労強度を低下させることがある。したがって、Tiの含有量を0.005〜0.030%とした。なお、Ti含有量の望ましい下限は0.010%であり、また、望ましい上限は0.025%である。
N:0.007〜0.030%
Nは、凝固後の冷却過程でCとともにVおよびTiと結合して(V+Ti)炭窒化物を形成し、この(V+Ti)炭窒化物が、熱間加工時の加熱の際のオーステナイト粒のピン止め作用を有するとともに、熱間加工後の冷却過程におけるフェライト核生成サイトになるので、「フェライト・パーライト組織」が微細化し、曲げ矯正性を高めるのに効果を有する。前記の効果を得るには、0.007%以上のN含有量が必要である。しかしながら、Nを含有量で0.030%を超えた量とするのは工業的な困難を伴う上、例えば、インゴット中で気泡欠陥を生成して材質を損なうことがある。このため、Nの含有量を0.007〜0.030%とした。なお、N含有量の望ましい下限は0.010%を超える量であり、また、望ましい上限は0.025%である。
本発明においては、さらに、不純物中のCr、AlおよびPbの含有量について、次のとおり規定する。
Cr:0.10%未満
0.05%以上のVを含む本発明に係る軟窒化用非調質鋼の場合、Crは微量でも著しい曲げ矯正性の低下を招き、特に、その含有量が0.10%以上になると、曲げ矯正性の低下が著しくなる。したがって、不純物中のCrの含有量を0.10%未満とした。
Al:0.005%以下
0.05%以上のVを含む本発明に係る軟窒化用非調質鋼の場合、Alは微量でも著しい曲げ矯正性の低下を招き、特に、その含有量が0.005%を超えると、曲げ矯正性の低下が著しくなる。したがって、不純物中のAlの含有量を0.005%以下とした。
Pb:0.02%以下
0.05%以上のVを含む本発明に係る軟窒化用非調質鋼の場合、Pbは母材(生地)中に軟質部を形成して疲労強度の低下を招き、特に、その含有量が0.02%を超えると、疲労強度の低下が著しくなる。したがって、不純物中のPbの含有量を0.02%以下とした。
本発明においては、さらに、TiおよびNの含有量に関する前記(1)式、つまり、〔fn1=N−0.63×Ti〕の式で表されるfn1の値についても次のとおり規定する。以下、このことについて説明する。
0≦fn1≦0.020
Vに対し、その1オーダー程度低い含有量のTiを複合して含有する場合には、鋼の凝固後の冷却過程でVとTiの原子比がほぼ等しいVとTiの複合炭窒化物、つまり、(V+Ti)炭窒化物が生成する。この(V+Ti)炭窒化物は熱間加工時の1000℃を超える温度域での加熱でも固溶せず、オーステナイト粒をピン止めして組織を微細化するだけではなく、熱間加工後の冷却過程においてフェライトの生成サイトを増加させ、得られる母材の「フェライト・パーライト組織」をさらに微細にすることができる。
Vの含有量がTiより1オーダー程度多い本発明の軟窒化用非調質鋼において、このような(V+Ti)炭窒化物を得るためには、Tiの含有量に対して同じオーダーの量のVからなる(V+Ti)炭窒化物を形成させるためのNが必要となる。(V+Ti)炭窒化物はTi炭窒化物のTiの一部がVに置き換わったものであり、含まれるV量が最大の場合、原子比でV:Ti=1:1となる。したがって、含まれるTiをすべて(V+Ti)炭窒化物にするために必要なN量が以下のように計算できる。
V、Ti、N、(V+Ti)の原子量をそれぞれ、M(V)、M(Ti)、M(N)、M(V+Ti)で表すと、M(V)/M(Ti)=50.94/47.88≒1.1であることから、M(V+Ti)は2.1×M(Ti)となる。同様に、M(N)/M(Ti)=14.01/47.88≒0.3である。
したがって、質量%で、(2.1×Ti)をすべて窒化物とするために必要なNの量は、(2.1×Ti)×0.3となり、Nの量が、少なくとも(2.1×Ti)×0.3=0.63×Tiより多ければ、Tiはすべて(V+Ti)炭窒化物となるのに十分である。
すなわち、前記(1)式で表されるfn1の値が0より小さければ、十分な量の(V+Ti)炭窒化物が得られないのに対して、fn1の値が0以上であるときには、所望の(V+Ti)炭窒化物が得られるので、高い曲げ矯正性を確保することが可能である。
一方、前記(1)式で表されるfn1の値が0.020を超える場合には、Nの量が過剰となるため、鋼の凝固後の冷却過程で(V+Ti)炭窒化物だけでなく、V窒化物が生成してしまう。このV窒化物は熱間加工時の1000℃を超える温度域での加熱でも固溶しないため、析出強化作用を有する微細なV炭化物の析出に寄与するV量が不足し、熱間加工後の冷却過程で微細析出するV炭化物の析出量が減少してしまう。このため、十分な母材(生地)の硬さが確保されず、疲労強度が低下してしまう。
以上の理由から、前記(1)式で表されるfn1の値が、0≦fn1≦0.020を満足することと規定した。
本発明の軟窒化用非調質鋼の一つは、上記元素のほか、残部がFeと不純物からなるものである。なお、本発明に係る軟窒化用非調質鋼における不純物中のCuとNiについては、Cuが0.3%以下、Niが0.2%以下の範囲で許容できる。
本発明の軟窒化用非調質鋼の他の一つは、上記の元素に加えてさらに、MoおよびCaのうちから選んだ1種以上の元素を含有するものである。以下、これらの元素の作用効果と、含有量の限定理由について説明する。
Mo:0.30%以下
Moは、固溶強化元素としてフェライトの強度を上げ、これによって疲労強度を高める作用を有するので、こうした効果を得るためにMoを含有してもよい。しかしながら、Moの含有量が0.30%を超えるとコストがかさむ。したがって、添加する場合のMoの含有量を0.30%以下とした。なお、Moの含有量は0.20%以下とすることが好ましい。
一方、前記したMoの疲労強度向上効果を確実に得るためには、Mo含有量の下限を0.01%とすることが好ましく、0.03%とすれば一層好ましい。
Ca:0.0050%以下
Caは、鋼の被削性を高める作用を有する。しかしながら、Caの過度の添加は熱間加工性および疲労強度の低下をきたし、特に、Caの含有量が0.0050%を超えると熱間加工性および疲労強度の低下が著しくなる。したがって、添加する場合のCaの含有量を0.0050%以下とした。なお、Caの含有量は0.0045%以下とすることが好ましい。
一方、前記したCaの被削性向上効果を確実に得るためには、Ca含有量の下限を0.0005%とすることが好ましく、0.0008%とすれば一層好ましい。
自動車、産業機械および建設機械用などのクランクシャフトなど軟窒化機械部品は、本発明の軟窒化用非調質鋼からなる鋳片や鋼塊、あるいは、その鋳片や鋼塊から作製した鋼片を所望の形状に熱間加工した後、これに調質処理を行うことなく軟窒化処理を施すことによって得ることができる。
なお、上記所望の形状への熱間加工条件は特に規定する必要はない。ただし、所望の形状に熱間加工する前の加熱温度を1100〜1250℃とし、加工温度は加工中にV炭化物が析出しない900℃以上とし、熱間加工後の冷却は大気中での放冷とすることが好ましい。
また、軟窒化処理条件も特に規定する必要はなく、ガス軟窒化、塩浴軟窒化やプラズマ軟窒化などを適宜用いればよい。いずれの処理であっても、表面に厚さほぼ20μmの化合物層とその直下の拡散層を安定かつ均質に形成させることができる。例えば、ガス軟窒化の場合には、通常行われるように、RXガスとアンモニアガスを1:1に混合した温度が570℃の雰囲気中で3時間程度処理すればよい。なお、上記の「RXガス」は変性ガスの1種で、ガスの商標名である。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。
表1に示す化学組成を有する鋼1〜20を真空炉溶製して180kg鋼塊を作製した。
表1中の鋼1〜10は、化学組成が本発明で規定する範囲内にある鋼である。一方、鋼11〜20は、成分元素のいずれかの含有量、あるいは、前記の(1)式で表されるfn1の値が本発明で規定する条件から外れた比較例の鋼である。
Figure 2010090457
このようにして得た鋼塊を、1200℃に加熱した後、鋼材の温度が1000℃を下回らないように熱間鍛造して直径60mmの丸棒とした。熱間鍛造後の冷却は大気中での放冷とした。
鋼1〜20の上記直径60mmの各丸棒のR/2部(「R」は半径を意味する。)から、図1に示す小野式回転曲げ疲労試験片および直径20mm×長さ300mmの曲げ矯正性試験片を採取した。
次いで、上記の各試験片を、RXガスとアンモニアガスを1:1に混合した温度が570℃の雰囲気中で3時間保持して軟窒化処理し、その後100℃の油中に冷却した。
軟窒化処理した図1に示す形状の試験片を用いて、室温、大気中で小野式回転曲げ疲労試験を行い、疲労強度を測定した。
小野式回転曲げ疲労試験は、試験数を各8、回転数を3000rpmとして行い、繰り返し数1.0×107回まで破断しなかったうちの最も高い応力を「疲労強度」とし、460MPa以上の疲労強度が得られた場合に耐疲労特性に優れているとした。
また、軟窒化処理した直径20mm×長さ300mmの試験片を用いて、曲げ矯正性試験を行い、曲げ矯正性を調査した。
曲げ矯正性試験は、三点曲げの手法で支点間を200mmとして行い、試験片の中央部に歪みゲージを貼付し、ゲージアウトとなったときのストローク量を記録し、そのストローク量が3.0mm以上であるときに曲げ矯正性が良好であるとした。なお、ストローク量が3.3mmに達した場合には、試験打ち切りとした。
なお、既に説明したとおり、「ゲージアウトとなる」とは、試験片にひずみゲージを貼付した位置に亀裂が入ることによりひずみゲージがはがれる、あるいは、測定可能範囲を超えてしまうこと、すなわち試験片にき裂が入ったことを指す。
表2に、各供試鋼について、疲労強度および曲げ矯正性の評価基準としてのストローク量をまとめて示す。
Figure 2010090457
表2から、本発明に係る鋼1〜10の軟窒化用非調質鋼を用いた試験番号1〜10の場合は、いずれも、曲げ矯正試験した場合のストロークは3.0mm以上で、良好な曲げ矯正性を有することが明らかである。また、疲労強度は全て460MPaを超えた値で、高い疲労強度を有していることが明らかである。
これに対して、本発明で規定する条件から外れた比較例の鋼を用いた試験番号11〜20の場合は、疲労強度と曲げ矯正性のいずれかが劣っている。
すなわち、試験番号11の場合、鋼11のSiの含有量が0.80%を超えているため、ストロークは2.9mmで3.0mmに達しておらず、曲げ矯正性に劣っている。
試験番号12の場合は、鋼12のVの含有量が0.05%に満たないため、疲労強度が439MPaと低く目標に達していない。
試験番号13の場合は、鋼13のCrの含有量が0.10%以上であるため、ストロークは2.3mmと小さく、曲げ矯正性に劣っている。
試験番号14の場合は、鋼14の(1)式で表されるfn1の値が0に満たないため、ストロークは2.2mmと小さく、曲げ矯正性に劣っている。
試験番号15の場合は、鋼15のCの含有量が0.60%を超えているため、ストロークは2.9mmで3.0mmに達しておらず、曲げ矯正性に劣っている。
試験番号16の場合は、鋼16のAlの含有量が0.015%で0.005%を超えるため、ストロークは2.1mmと小さく、曲げ矯正性に劣っている。
試験番号17の場合は、鋼17の(1)式で表されるfn1の値が0.020を超えているため、疲労強度が450MPaと低く目標に達していない。
試験番号18の場合は、鋼18のTiの含有量が0.005%に満たないため、ストロークは2.8mmで3.0mmに達しておらず、曲げ矯正性に劣っている。
試験番号19の場合は、鋼19のMnの含有量が0.80%以上であるため、ストロークは2.5mmと小さく、曲げ矯正性に劣っている。
試験番号20の場合は、鋼20のPbの含有量が0.02%を超えるため、疲労強度が395MPaと低く目標に達していない。
本発明の軟窒化用非調質鋼は、調質処理を行わずに軟窒化処理を施しても、高い疲労強度と優れた曲げ矯正性を有するので、自動車、産業機械および建設機械用などのクランクシャフトなど軟窒化機械部品の素材として用いることができる。この軟窒化用非調質鋼はV含有量が少ないので、合金コストを抑制することができる。
実施例で用いた小野式回転曲げ疲労試験片の形状を示す図である。

Claims (3)

  1. 質量%で、C:0.30〜0.60%、Si:0.05〜0.80%、Mn:0.20%以上0.80%未満、P:0.050%以下、S:0.005〜0.10%、V:0.05〜0.20%、Ti:0.005〜0.030%およびN:0.007〜0.030%を含有し、残部はFeおよび不純物からなり、不純物中のCr、AlおよびPbがそれぞれ、Cr:0.10%未満、Al:0.005%以下およびPb:0.02%以下で、かつ下記の(1)式で表されるfn1の値が、0≦fn1≦0.020を満足することを特徴とする軟窒化用非調質鋼。
    fn1=N−0.63×Ti・・・(1)
    ここで、(1)式中の元素記号は、その元素の質量%での含有量を表す。
  2. Feの一部に代えて、Mo:0.30%以下を含有することを特徴とする請求項1に記載の軟窒化用非調質鋼。
  3. Feの一部に代えて、Ca:0.0050%以下を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の軟窒化用非調質鋼。
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