JP2010090226A - 水まわり用の発泡性洗浄剤組成物 - Google Patents
水まわり用の発泡性洗浄剤組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010090226A JP2010090226A JP2008260014A JP2008260014A JP2010090226A JP 2010090226 A JP2010090226 A JP 2010090226A JP 2008260014 A JP2008260014 A JP 2008260014A JP 2008260014 A JP2008260014 A JP 2008260014A JP 2010090226 A JP2010090226 A JP 2010090226A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- acid
- briquette
- foamable
- component
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Detergent Compositions (AREA)
Abstract
【課題】高い洗浄力を有し、かつ、使用者へより高い洗浄実感をもたらすことのできる水まわり用発泡性洗浄剤を提供する。
【解決手段】(A)水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物、固体オキシカルボン酸及び陰イオン界面活性剤を含み、直径が3〜15mmであるブリケット、(B)水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物、固体オキシカルボン酸及び陰イオン界面活性剤を含み、Tyler No.16メッシュの篩を通過する粒子、及び(C)キレート剤を配合する。
【選択図】なし
【解決手段】(A)水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物、固体オキシカルボン酸及び陰イオン界面活性剤を含み、直径が3〜15mmであるブリケット、(B)水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物、固体オキシカルボン酸及び陰イオン界面活性剤を含み、Tyler No.16メッシュの篩を通過する粒子、及び(C)キレート剤を配合する。
【選択図】なし
Description
本発明は、高い発泡性を長時間持続することができるため、洗浄力が高く、かつ、使用者にとって洗浄実感が高い水まわり用の発泡性洗浄剤組成物に関する。
排水管や洗濯槽といった「水まわり」は、目視による直接洗浄が困難である。そこで、水まわりの洗浄には発泡性洗浄剤が用いられている(特許文献1〜3)。
従来の水まわり用発泡性洗浄剤の形状は粉末又は錠剤であった。粉末型洗浄剤は、水まわりへ投入直後に激しく発泡することができるが、その発泡時間は短い。一方、錠剤型洗浄剤は、水まわりへ投入後、発泡を持続させることができるが、その発泡性は低い。
なお、錠剤型洗浄剤については、衣料用洗剤を対象とする技術ではあるものの、製造効率の観点からその形状をブリケット型とすることが知られている(特許文献4)。
従来の水まわり用発泡性洗浄剤の形状は粉末又は錠剤であった。粉末型洗浄剤は、水まわりへ投入直後に激しく発泡することができるが、その発泡時間は短い。一方、錠剤型洗浄剤は、水まわりへ投入後、発泡を持続させることができるが、その発泡性は低い。
なお、錠剤型洗浄剤については、衣料用洗剤を対象とする技術ではあるものの、製造効率の観点からその形状をブリケット型とすることが知られている(特許文献4)。
目視による直接洗浄が困難な水まわり部分を発泡性洗浄剤で洗浄する場合、高い発泡性が長時間持続することは、実際の洗浄力の点だけでなく、使用者の洗浄実感(使用者が、目視はできないものの洗浄が行われていることを実感できること)という点でも重要である。
しかし、従来の粉末型洗浄剤では発泡持続性が十分でなく、錠剤型洗浄剤では発泡性が十分ではなかった。したがって、高い洗浄力を有し、かつ、使用者へより高い洗浄実感をもたらすことのできる発泡性洗浄剤は存在していなかった。
しかし、従来の粉末型洗浄剤では発泡持続性が十分でなく、錠剤型洗浄剤では発泡性が十分ではなかった。したがって、高い洗浄力を有し、かつ、使用者へより高い洗浄実感をもたらすことのできる発泡性洗浄剤は存在していなかった。
上記課題について本発明者等は鋭意検討を重ねたところ、発泡性洗浄剤の剤型を特定形状のブリケットと粉末との混合物とすることにより、高い発泡性を長時間持続することができることを見出した。本発明は、この知見に基づいてなされたものである。
すなわち、本発明は、
(1)水まわり用の発泡性洗浄剤組成物であって、
(A)水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物、固体オキシカルボン酸及び陰イオン界面活性剤を含み、直径が3〜15mmであるブリケット、
(B)水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物、固体オキシカルボン酸及び陰イオン界面活性剤を含み、Tyler No.16メッシュの篩を通過する粒子、及び
(C)キレート剤
を含むことを特徴とする、発泡性洗浄剤組成物;
(2)水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物が、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、モノ過硫酸水素カリウム及びこれらの組み合わせからなる群より選ばれる、前記(1)記載の発泡性洗浄剤組成物;
(3)固体オキシカルボン酸が、クエン酸、フマル酸、コハク酸、リンゴ酸及びこれらの組み合わせからなる群より選ばれる、前記(1)又は(2)記載の発泡性洗浄剤組成物;
(4)陰イオン界面活性剤が、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩及びこれらの組み合わせからからなる群より選ばれる、前記(1)〜(3)のいずれかに記載の発泡性洗浄剤組成物;
(5)キレート剤が、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸の塩である、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の発泡性洗浄剤組成物、並びに、
(6)直径が3〜15mmであるブリケットが、短径と3〜15mmの長径とを有する形状のブリケットである、前記(1)〜(5)のいずれかに記載の発泡性洗浄剤組成物
に関するものである。
すなわち、本発明は、
(1)水まわり用の発泡性洗浄剤組成物であって、
(A)水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物、固体オキシカルボン酸及び陰イオン界面活性剤を含み、直径が3〜15mmであるブリケット、
(B)水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物、固体オキシカルボン酸及び陰イオン界面活性剤を含み、Tyler No.16メッシュの篩を通過する粒子、及び
(C)キレート剤
を含むことを特徴とする、発泡性洗浄剤組成物;
(2)水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物が、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、モノ過硫酸水素カリウム及びこれらの組み合わせからなる群より選ばれる、前記(1)記載の発泡性洗浄剤組成物;
(3)固体オキシカルボン酸が、クエン酸、フマル酸、コハク酸、リンゴ酸及びこれらの組み合わせからなる群より選ばれる、前記(1)又は(2)記載の発泡性洗浄剤組成物;
(4)陰イオン界面活性剤が、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩及びこれらの組み合わせからからなる群より選ばれる、前記(1)〜(3)のいずれかに記載の発泡性洗浄剤組成物;
(5)キレート剤が、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸の塩である、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の発泡性洗浄剤組成物、並びに、
(6)直径が3〜15mmであるブリケットが、短径と3〜15mmの長径とを有する形状のブリケットである、前記(1)〜(5)のいずれかに記載の発泡性洗浄剤組成物
に関するものである。
後述する実施例で示されるように、本発明の発泡性洗浄剤組成物は高い発泡性を長時間持続することができる。したがって、本発明により水まわりの十分な洗浄が可能になる。更に、使用者は高い洗浄実感を得ることができる。
本発明の水まわり用の発泡性洗浄剤組成物は、
(A)水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物、固体オキシカルボン酸及び陰イオン界面活性剤を含み、直径が3〜15mmであるブリケットと、
(B)水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物、固体オキシカルボン酸及び陰イオン界面活性剤を含み、Tyler No.16メッシュの篩を通過する粒子と、
(C)キレート剤
との混合物である。以下、詳細に説明する。
(A)水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物、固体オキシカルボン酸及び陰イオン界面活性剤を含み、直径が3〜15mmであるブリケットと、
(B)水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物、固体オキシカルボン酸及び陰イオン界面活性剤を含み、Tyler No.16メッシュの篩を通過する粒子と、
(C)キレート剤
との混合物である。以下、詳細に説明する。
A成分のブリケットを構成する「水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物」は、活性酸素による洗浄力及び除菌力を発泡性洗浄剤組成物へ付与するために配合する。
「水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物」としては、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、モノ過硫酸水素カリウム等があげられる。これらの中では過炭酸ナトリウムが好ましい。
モノ過硫酸水素カリウムとしては、デュポン社よりオキソン(登録商標)として市販されている化合物(化学式:2KHSO5・KHSO4・K2SO4)等があげられる。
「水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物」は公知物質であり、市場において容易に入手することができるか、又は、調製可能である。
本発明では、単一種類の「水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物」を単独で用いてもよく、複数種類の「水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物」を組み合わせて使用してもよい。
「水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物」としては、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、モノ過硫酸水素カリウム等があげられる。これらの中では過炭酸ナトリウムが好ましい。
モノ過硫酸水素カリウムとしては、デュポン社よりオキソン(登録商標)として市販されている化合物(化学式:2KHSO5・KHSO4・K2SO4)等があげられる。
「水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物」は公知物質であり、市場において容易に入手することができるか、又は、調製可能である。
本発明では、単一種類の「水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物」を単独で用いてもよく、複数種類の「水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物」を組み合わせて使用してもよい。
洗浄力及び除菌力の更なる向上を目的として、上述の「水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物」に加えて「水と接触したときに次亜塩素酸を発生する有機化合物」をA成分へ配合することができる。
具体例としては、ジクロロイソシアヌル酸及びそのアルカリ金属塩、トリクロロイソシアヌル酸及びそのアルカリ金属塩、並びに高度さらし粉(次亜塩素酸カルシウム)等があげられる。これらの中ではジクロロイソシアヌル酸及びそのアルカリ金属塩があげられる。アルカリ金属塩としては、ナトリウム塩やカリウム塩等があげられ、ナトリウム塩が好ましい。
「水と接触したときに次亜塩素酸を発生する有機化合物」は公知物質であり、市場において容易に入手することができるか、又は、調製可能である。
本発明では、単一種類の「水と接触したときに次亜塩素酸を発生する有機化合物」を単独で用いてもよく、複数種類の「水と接触したときに次亜塩素酸を発生する有機化合物」を組み合わせて使用してもよい。
具体例としては、ジクロロイソシアヌル酸及びそのアルカリ金属塩、トリクロロイソシアヌル酸及びそのアルカリ金属塩、並びに高度さらし粉(次亜塩素酸カルシウム)等があげられる。これらの中ではジクロロイソシアヌル酸及びそのアルカリ金属塩があげられる。アルカリ金属塩としては、ナトリウム塩やカリウム塩等があげられ、ナトリウム塩が好ましい。
「水と接触したときに次亜塩素酸を発生する有機化合物」は公知物質であり、市場において容易に入手することができるか、又は、調製可能である。
本発明では、単一種類の「水と接触したときに次亜塩素酸を発生する有機化合物」を単独で用いてもよく、複数種類の「水と接触したときに次亜塩素酸を発生する有機化合物」を組み合わせて使用してもよい。
A成分のブリケットを構成する「固体オキシカルボン酸(固体ヒドロキシ酸ともいう)」は、発泡性洗浄剤組成物を洗浄に使用したときに「水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物」及び後述の任意成分である「炭酸塩」との反応により二酸化炭素を発生して、発泡性及び洗浄実感を発泡性洗浄剤組成物へ付与するために配合する。
具体例としては、クエン酸、フマル酸、コハク酸、アジピン酸、酒石酸、リンゴ酸及びマロン酸等があげられる。これらの中ではクエン酸、フマル酸、コハク酸及びリンゴ酸が好ましい。
「オキシカルボン酸」は公知物質であり、市場において容易に入手することができるか、又は、調製可能である。
本発明では、単一種類の「オキシカルボン酸」を単独で用いてもよく、複数種類の「オキシカルボン酸」を組み合わせて使用してもよい。
本発明の発泡性洗浄剤組成物は、固体のオキシカルボン酸を含んでいる。固体のオキシカルボン酸を用いると、発泡性洗浄剤組成物製造時における「水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物」(特に過炭酸ナトリウム)との反応を抑制することができる。なお、「固体」とは、製造が行われる一般的な温度である0〜40℃における状態をいう。
具体例としては、クエン酸、フマル酸、コハク酸、アジピン酸、酒石酸、リンゴ酸及びマロン酸等があげられる。これらの中ではクエン酸、フマル酸、コハク酸及びリンゴ酸が好ましい。
「オキシカルボン酸」は公知物質であり、市場において容易に入手することができるか、又は、調製可能である。
本発明では、単一種類の「オキシカルボン酸」を単独で用いてもよく、複数種類の「オキシカルボン酸」を組み合わせて使用してもよい。
本発明の発泡性洗浄剤組成物は、固体のオキシカルボン酸を含んでいる。固体のオキシカルボン酸を用いると、発泡性洗浄剤組成物製造時における「水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物」(特に過炭酸ナトリウム)との反応を抑制することができる。なお、「固体」とは、製造が行われる一般的な温度である0〜40℃における状態をいう。
A成分のブリケットを構成する「陰イオン界面活性剤」は、洗浄力を発泡性洗浄剤組成物へ付与するために配合する。
本発明では、水まわり用洗浄剤に通常使用されているものであれば特に制限なく使用することができる。具体例としては、アルキル硫酸塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩(AES)、α-オレフィン脂肪酸スルホン酸塩、α-スルホ脂肪酸メチルエステル塩、スルホコハク酸ジエステル塩等があげられる。これらの中では、汚れに対する浸透力及び汚れの剥離作用の点でLAS及びAESが好ましい。LASが特に好ましい。
「陰イオン界面活性剤」は公知物質であり、市場において容易に入手することができるか、又は、調製可能である。
本発明では、単一種類の「陰イオン界面活性剤」を単独で用いてもよく、複数種類の「陰イオン界面活性剤」を組み合わせて使用してもよい。
本発明では、水まわり用洗浄剤に通常使用されているものであれば特に制限なく使用することができる。具体例としては、アルキル硫酸塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩(AES)、α-オレフィン脂肪酸スルホン酸塩、α-スルホ脂肪酸メチルエステル塩、スルホコハク酸ジエステル塩等があげられる。これらの中では、汚れに対する浸透力及び汚れの剥離作用の点でLAS及びAESが好ましい。LASが特に好ましい。
「陰イオン界面活性剤」は公知物質であり、市場において容易に入手することができるか、又は、調製可能である。
本発明では、単一種類の「陰イオン界面活性剤」を単独で用いてもよく、複数種類の「陰イオン界面活性剤」を組み合わせて使用してもよい。
炭酸塩を更に配合することが好ましい。炭酸塩は「固体オキシカルボン酸」と反応して二酸化炭素を発生し、発泡性洗浄剤組成物の洗浄実感をより高めることができる。
炭酸塩の具体例としては炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムや炭酸カリウム等があげられる。
「炭酸塩」は公知物質であり、市場において容易に入手することができるか、又は、調製可能である。
本発明では、単一種類の「炭酸塩」を単独で用いてもよく、複数種類の「炭酸塩」を組み合わせて使用してもよい。
炭酸塩の具体例としては炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムや炭酸カリウム等があげられる。
「炭酸塩」は公知物質であり、市場において容易に入手することができるか、又は、調製可能である。
本発明では、単一種類の「炭酸塩」を単独で用いてもよく、複数種類の「炭酸塩」を組み合わせて使用してもよい。
A成分の形状はブリケットである。ブリケットとは、粉体の圧縮造粒法の一つであるブリケッティング(表面に成型物の母型であるポケットを彫ってあるロールを用いたロールプレス法)を用いて得られる造粒物をいう(「造粒ハンドブック」(日本粉体工業技術協会編、平成3年3月10日、株式会社オーム社発行、第4章、特に216〜225頁参照)。
ブリケッティングは、ロールプレス法(反対方向にくい込み勝手に回転する2個のロール間に原料粉末を供給し、ロール間の回転によって圧縮成形する方法)の1つである。したがって、ブリケットは、原料粉末をピストンで打錠することにより得られるタブレット(錠剤)とは明確に区別されるものである。
ブリケッティングは、ロールプレス法(反対方向にくい込み勝手に回転する2個のロール間に原料粉末を供給し、ロール間の回転によって圧縮成形する方法)の1つである。したがって、ブリケットは、原料粉末をピストンで打錠することにより得られるタブレット(錠剤)とは明確に区別されるものである。
A成分のブリケットは、原料粉末(水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物、固体オキシカルボン酸及び陰イオン界面活性剤並び任意成分(水と接触したときに次亜塩素酸を発生する有機化合物及び炭酸塩))を、市販のブリケッティングマシン(例えば、ホソカワミクロン(株)製 25CS)及び周知のブリケッティング条件(例えば、前出の「造粒ハンドブック」に記載の条件)へ適用することにより製造することができる。
A成分のブリケットの形状は特に限定されるものではない。具体例としてはピロー型、レンズ型、アーモンド型等があげられる。
ブリケットは3〜15mmの直径を有する。
ブリケットの形状が短径と長径とを有する型である場合、例えば、後述のレンズ型ブリケットの場合、ブリケットの長径は3〜15mm、好ましくは3〜12mm、特に好ましくは5〜10mmである。長径が3〜15mmであると、後述のB成分との組み合わせにより長時間持続する高い発泡性を発泡性洗浄剤組成物へ付与することができる。ブリケットの短径は3〜15mmである。
ブリケットの形状が短径と長径とを有する型である場合、例えば、後述のレンズ型ブリケットの場合、短径/長径の比は1/1〜1/5、好ましくは1/1〜1/3、特に好ましくは1/1〜1/2である。尚、短径/長径の比が1/1である場合、ブリケットの形状は単一の径を有する型となる。
ブリケットの形状が単一の径を有する型(短径/長径の比が1/1であるブリケット)である場合、その径は3〜15mm、好ましくは5〜12mm、特に好ましくは5〜10mmである。
ブリケットの厚みは、例えば、後述のレンズ型ブリケットの場合、2〜15mm、好ましくは2〜12mm、特に好ましくは3〜10mmである。厚みが2〜15mmであると使用時に良好な溶解性を得ることができ、かつ、輸送時の過度の崩壊を回避することができる。
上述のブリケットの形状及び大きさ(径及び厚み)であると、後述のB成分との組み合わせにより長時間持続する高い発泡性を発泡性洗浄剤組成物へ付与することができ、更に使用者による発泡性洗浄剤組成物使用量の調節を容易にすることができる。
A成分のブリケットの形状は特に限定されるものではない。具体例としてはピロー型、レンズ型、アーモンド型等があげられる。
ブリケットは3〜15mmの直径を有する。
ブリケットの形状が短径と長径とを有する型である場合、例えば、後述のレンズ型ブリケットの場合、ブリケットの長径は3〜15mm、好ましくは3〜12mm、特に好ましくは5〜10mmである。長径が3〜15mmであると、後述のB成分との組み合わせにより長時間持続する高い発泡性を発泡性洗浄剤組成物へ付与することができる。ブリケットの短径は3〜15mmである。
ブリケットの形状が短径と長径とを有する型である場合、例えば、後述のレンズ型ブリケットの場合、短径/長径の比は1/1〜1/5、好ましくは1/1〜1/3、特に好ましくは1/1〜1/2である。尚、短径/長径の比が1/1である場合、ブリケットの形状は単一の径を有する型となる。
ブリケットの形状が単一の径を有する型(短径/長径の比が1/1であるブリケット)である場合、その径は3〜15mm、好ましくは5〜12mm、特に好ましくは5〜10mmである。
ブリケットの厚みは、例えば、後述のレンズ型ブリケットの場合、2〜15mm、好ましくは2〜12mm、特に好ましくは3〜10mmである。厚みが2〜15mmであると使用時に良好な溶解性を得ることができ、かつ、輸送時の過度の崩壊を回避することができる。
上述のブリケットの形状及び大きさ(径及び厚み)であると、後述のB成分との組み合わせにより長時間持続する高い発泡性を発泡性洗浄剤組成物へ付与することができ、更に使用者による発泡性洗浄剤組成物使用量の調節を容易にすることができる。
B成分の粒子を構成する「水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物」、「固体オキシカルボン酸」及び「陰イオン界面活性剤」の定義は、前述のA成分の欄で述べたものと同一である。
また、B成分は、必要に応じ「水と接触したときに次亜塩素酸を発生する有機化合物」及び「炭酸塩」を含んでいてもよい。「水と接触したときに次亜塩素酸を発生する有機化合物」及び「炭酸塩」の定義は、前述のA成分の欄で述べたものと同一である。
また、B成分は、必要に応じ「水と接触したときに次亜塩素酸を発生する有機化合物」及び「炭酸塩」を含んでいてもよい。「水と接触したときに次亜塩素酸を発生する有機化合物」及び「炭酸塩」の定義は、前述のA成分の欄で述べたものと同一である。
尚、「水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物」、「固体オキシカルボン酸」、「陰イオン界面活性剤」、「水と接触したときに次亜塩素酸を発生する有機化合物」及び「炭酸塩」のそれぞれについて、A成分として用いられるものとB成分として用いられるものとは同一種類であってもよく、異なる種類であってもよい。発泡性洗浄剤組成物の製造効率の点では、A成分として用いられるものとB成分として用いられるものとは同一種類であることが好ましい。
B成分の粒子は、原料粉末(水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物、固体オキシカルボン酸及び陰イオン界面活性剤並び任意成分(水と接触したときに次亜塩素酸を発生する有機化合物及び炭酸塩))を定法により混合し、必要に応じて粒径調節することにより製造することができる。
A成分として用いられる原料とB成分として用いられる原料とが同一種類である場合には、A成分のブリケット製造段階で生じた微紛を再利用(必要に応じて適宜粒径調節する)することにより、より効率的にB成分の粒子を得ることができる。
A成分として用いられる原料とB成分として用いられる原料とが同一種類である場合には、A成分のブリケット製造段階で生じた微紛を再利用(必要に応じて適宜粒径調節する)することにより、より効率的にB成分の粒子を得ることができる。
B成分粒子は、Tyler No.16メッシュ(目開き:1,000μm)の篩を通過する粒子(すなわち、粒径1000μm未満の粒子)である。Tyler No.16メッシュの篩を用いた篩い分け手順は当該技術分野で周知である(例えば、「造粒ハンドブック」(日本粉体工業技術協会編、平成3年3月10日、株式会社オーム社発行参照)。具体例としては、下記の手順が挙げられる。
Tyler No.16メッシュ(目開き:1,000μm)篩と受け皿とを組み合わせ、篩い分け前の粒子(例:A成分のブリケット製造段階で生じた微紛)100gをTyler No.16メッシュ篩の上に入れる。次いで、篩に蓋をしてロータップ型ふるい振盪機(飯田製作所社製、タッピング:156回/分、ローリング:290回/分)に取り付け、10分間振動させた後、受け皿上に溜まった粉体をB成分とする。
Tyler No.16メッシュ(目開き:1,000μm)篩と受け皿とを組み合わせ、篩い分け前の粒子(例:A成分のブリケット製造段階で生じた微紛)100gをTyler No.16メッシュ篩の上に入れる。次いで、篩に蓋をしてロータップ型ふるい振盪機(飯田製作所社製、タッピング:156回/分、ローリング:290回/分)に取り付け、10分間振動させた後、受け皿上に溜まった粉体をB成分とする。
本発明の水まわり用の発泡性洗浄剤組成物は、A成分ブリケットとB成分粒子との混合物である。
A成分のブリケットとB成分の粒子との混合は発泡性洗浄剤組成物分野における周知の混合手段(例えば、リボンミキサー)を用いて行うことができる。
A成分のブリケットとB成分の粒子との混合は発泡性洗浄剤組成物分野における周知の混合手段(例えば、リボンミキサー)を用いて行うことができる。
発泡性洗浄剤組成物における「水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物」の配合量(A成分に含まれる「水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物」量とB成分に含まれる「水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物」量との合計量)は、発泡性洗浄剤組成物の総質量に対して20〜60質量%、好ましくは40〜50質量%である。20〜60質量%であると良好な洗浄力を得ることができる。
発泡性洗浄剤組成物における「水と接触したときに次亜塩素酸を発生する有機化合物」の配合量(A成分に含まれる「水と接触したときに次亜塩素酸を発生する有機化合物」量とB成分に含まれる「水と接触したときに次亜塩素酸を発生する有機化合物」量との合計量)は、発泡性洗浄剤組成物の総質量に対して20〜40質量%、好ましくは20〜30質量%である。20〜40質量%であると良好な洗浄力を得ることができる。
発泡性洗浄剤組成物における「固体オキシカルボン酸」の配合量(A成分に含まれる「固体オキシカルボン酸」量とB成分に含まれる「固体オキシカルボン酸」量との合計量)は、発泡性洗浄剤組成物の総質量に対して15〜40質量%、好ましくは20〜30質量%である。15〜40質量%であると良好な発泡性を得ることができる。
発泡性洗浄剤組成物における「陰イオン界面活性剤」の配合量(A成分に含まれる「陰イオン界面活性剤」量とB成分に含まれる「陰イオン界面活性剤」量との合計量)は、発泡性洗浄剤組成物の総質量に対して0.02〜2.00質量%、好ましくは0.20〜1.00質量%である。0.02〜2.00質量%であると良好な洗浄力を得ることができる。
発泡性洗浄剤組成物における「炭酸塩」の配合量(A成分に含まれる「炭酸塩」量とB成分に含まれる「炭酸塩」量との合計量)は、発泡性洗浄剤組成物の総質量に対して5〜40質量%、好ましくは15〜25質量%である。5〜40質量%であると良好な発泡性を得ることができる。
また、発泡性洗浄剤組成物におけるA成分とB成分との質量比(A成分/B成分)は50/1〜1/1、好ましくは30/1〜2/1、特に好ましくは20/1〜2/1である。質量比が50/1〜1/1であると長時間持続する高い発泡性を発泡性洗浄剤組成物へ付与することができる。
発泡性洗浄剤組成物における「水と接触したときに次亜塩素酸を発生する有機化合物」の配合量(A成分に含まれる「水と接触したときに次亜塩素酸を発生する有機化合物」量とB成分に含まれる「水と接触したときに次亜塩素酸を発生する有機化合物」量との合計量)は、発泡性洗浄剤組成物の総質量に対して20〜40質量%、好ましくは20〜30質量%である。20〜40質量%であると良好な洗浄力を得ることができる。
発泡性洗浄剤組成物における「固体オキシカルボン酸」の配合量(A成分に含まれる「固体オキシカルボン酸」量とB成分に含まれる「固体オキシカルボン酸」量との合計量)は、発泡性洗浄剤組成物の総質量に対して15〜40質量%、好ましくは20〜30質量%である。15〜40質量%であると良好な発泡性を得ることができる。
発泡性洗浄剤組成物における「陰イオン界面活性剤」の配合量(A成分に含まれる「陰イオン界面活性剤」量とB成分に含まれる「陰イオン界面活性剤」量との合計量)は、発泡性洗浄剤組成物の総質量に対して0.02〜2.00質量%、好ましくは0.20〜1.00質量%である。0.02〜2.00質量%であると良好な洗浄力を得ることができる。
発泡性洗浄剤組成物における「炭酸塩」の配合量(A成分に含まれる「炭酸塩」量とB成分に含まれる「炭酸塩」量との合計量)は、発泡性洗浄剤組成物の総質量に対して5〜40質量%、好ましくは15〜25質量%である。5〜40質量%であると良好な発泡性を得ることができる。
また、発泡性洗浄剤組成物におけるA成分とB成分との質量比(A成分/B成分)は50/1〜1/1、好ましくは30/1〜2/1、特に好ましくは20/1〜2/1である。質量比が50/1〜1/1であると長時間持続する高い発泡性を発泡性洗浄剤組成物へ付与することができる。
本発明の発泡性洗浄剤組成物はキレート剤を含んでいる。キレート剤を配合することにより、洗浄水に含まれ、かつ、陰イオン界面活性剤の機能を妨げる金属イオン(カルシウムイオンやマグネシウムイオン)を捕捉し、陰イオン界面活性剤による洗浄力を向上させることができる。具体例としては1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸の塩(好ましくは1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸の4ナトリウム塩(HEDP-4Na))や、エチレンジアミン四酢酸の塩(好ましくはエチレンジアミン四酢酸のナトリウム塩)等があげられる。HEDP-4Naが特に好ましい。
尚、上述の固体オキシカルボン酸であるクエン酸やリンゴ酸はキレート作用を有する物質である。固体オキシカルボン酸としてクエン酸やリンゴ酸を配合する場合でも、これらクエン酸やリンゴ酸とは別に、キレート剤としての物質を配合する。
キレート剤の配合量は発泡性洗浄剤組成物の総質量に対して1〜10質量%、好ましくは3〜7質量%である。
尚、上述の固体オキシカルボン酸であるクエン酸やリンゴ酸はキレート作用を有する物質である。固体オキシカルボン酸としてクエン酸やリンゴ酸を配合する場合でも、これらクエン酸やリンゴ酸とは別に、キレート剤としての物質を配合する。
キレート剤の配合量は発泡性洗浄剤組成物の総質量に対して1〜10質量%、好ましくは3〜7質量%である。
本発明の発泡性洗浄剤組成物には、任意成分としてアルカリ剤や溶解促進剤を適宜配合することができる。
洗浄力の更なる向上を目的としてアルカリ剤を配合することができる。具体例としては無水メタケイ酸ナトリウムやオルトケイ酸ナトリウム等があげられる。無水メタケイ酸ナトリウムが好ましい。アルカリ剤の配合量は発泡性洗浄剤組成物の総質量に対して、例えば1〜10質量%である。
洗浄力の更なる向上を目的としてアルカリ剤を配合することができる。具体例としては無水メタケイ酸ナトリウムやオルトケイ酸ナトリウム等があげられる。無水メタケイ酸ナトリウムが好ましい。アルカリ剤の配合量は発泡性洗浄剤組成物の総質量に対して、例えば1〜10質量%である。
使用時の溶解促進を目的として溶解促進剤をバランスとして配合することができる。具体例としては硫酸ナトリウム(ぼう硝)があげられる。
本発明の発泡性洗浄剤組成物は、水まわりの洗浄に用いられる。水まわりの具体例としては排水管(パイプ)、洗濯槽やキッチンシンク等があげられる。また、風呂水の除菌にも用いることができる。これらの中では排水管及び洗濯槽に対して、本発明の発泡性洗浄剤組成物を好適に用いることができる。水まわりの洗浄は、本発明の発泡性洗浄剤組成物を洗浄対象部位へ直接振りかける(目視できる部位の場合)又は洗浄対象へとつながる部位(例えば、排水管)へ投入する(目視できない部位の場合)ことにより行うことができる。
以下に実施例を示して具体的に説明するが、本発明は実施例により限定されるものではない。
発泡性洗浄剤組成物の製造
表2〜3に示す組成を有する発泡性洗浄剤組成物を製造した。表2に示す発泡性洗浄剤組成物は実施例であり、表3に示す発泡性洗浄剤組成物は比較例である。表2〜3の各成分の配合量単位は、発泡性洗浄剤組成物の全質量を基準とする質量%を示す。
各成分の名称及び入手先を表1に示す(実施例及び比較例共通)。
表2〜3に示す組成を有する発泡性洗浄剤組成物を製造した。表2に示す発泡性洗浄剤組成物は実施例であり、表3に示す発泡性洗浄剤組成物は比較例である。表2〜3の各成分の配合量単位は、発泡性洗浄剤組成物の全質量を基準とする質量%を示す。
各成分の名称及び入手先を表1に示す(実施例及び比較例共通)。
実施例及び比較例の発泡性洗浄剤組成物はいずれも下記工程に従い製造した。
A成分のブリケットは、ブリケッティングマシン(ホソカワミクロン(株)製 25CS)を用いて常法にしたがい製造した。
B成分の粒子は、A成分のブリケット製造段階で生じた微紛を再利用して製造した。したがって、実施例及び比較例のすべての発泡性洗浄剤組成物において、A成分として用いた原料とB成分として用いた原料とは同一であった。
B成分の製造は、A成分のブリケット製造段階で生じた微紛を以下の篩い分け工程に付することにより行った。
Tyler No.16メッシュ(目開き:1,000μm)篩と受け皿とを組み合わせ、A成分のブリケット製造段階で生じた微紛100gをTyler No.16メッシュ篩の上に入れた。次いで、篩に蓋をしてロータップ型ふるい振盪機(飯田製作所社製、タッピング:156回/分、ローリング:290回/分)に取り付け、10分間振動させた後、受け皿上に溜まった粉体をB成分とした。
A成分のブリケットとB成分の粒子との混合は両成分をビニール袋に入れ、さらに空気を入れて袋を膨らませながら手動で振盪することにより行った。
A成分のブリケットは、ブリケッティングマシン(ホソカワミクロン(株)製 25CS)を用いて常法にしたがい製造した。
B成分の粒子は、A成分のブリケット製造段階で生じた微紛を再利用して製造した。したがって、実施例及び比較例のすべての発泡性洗浄剤組成物において、A成分として用いた原料とB成分として用いた原料とは同一であった。
B成分の製造は、A成分のブリケット製造段階で生じた微紛を以下の篩い分け工程に付することにより行った。
Tyler No.16メッシュ(目開き:1,000μm)篩と受け皿とを組み合わせ、A成分のブリケット製造段階で生じた微紛100gをTyler No.16メッシュ篩の上に入れた。次いで、篩に蓋をしてロータップ型ふるい振盪機(飯田製作所社製、タッピング:156回/分、ローリング:290回/分)に取り付け、10分間振動させた後、受け皿上に溜まった粉体をB成分とした。
A成分のブリケットとB成分の粒子との混合は両成分をビニール袋に入れ、さらに空気を入れて袋を膨らませながら手動で振盪することにより行った。
発泡性洗浄剤組成物の物性
上記で製造した各種発泡性洗浄剤組成物について下記の物性を評価した。
ブリケット(A成分)の長径、短径及び短径/長径の比
実施例及び比較例で製造したブリケットの形状は、いずれも先に図示した形状を有するレンズ型であった。表2〜3に「ブリケットの長径(mm)」、「ブリケットの短径(mm)」、「ブリケットの厚み(mm)」の欄に示す。
併せて、ブリケットの短径/長径の比を表2〜3の「ブリケットの短径/長径の比」の欄に示す。
上記で製造した各種発泡性洗浄剤組成物について下記の物性を評価した。
ブリケット(A成分)の長径、短径及び短径/長径の比
実施例及び比較例で製造したブリケットの形状は、いずれも先に図示した形状を有するレンズ型であった。表2〜3に「ブリケットの長径(mm)」、「ブリケットの短径(mm)」、「ブリケットの厚み(mm)」の欄に示す。
併せて、ブリケットの短径/長径の比を表2〜3の「ブリケットの短径/長径の比」の欄に示す。
発泡性洗浄剤組成物の評価
上記で製造した各種発泡性洗浄剤組成物について、洗濯槽及びパイプ汚れに対する洗浄力、発泡性並びに発泡持続力を評価した。
上記で製造した各種発泡性洗浄剤組成物について、洗濯槽及びパイプ汚れに対する洗浄力、発泡性並びに発泡持続力を評価した。
洗濯槽汚れに対する洗浄力
(1)洗濯槽汚れテストピース作成
汚れの付着が飽和段階まで進行して、黒かび等が付着した全自動洗濯機のステンレス製洗濯槽を7cm×5cmに切断して得られたステンレス板をテストピースとした。
(2)洗濯槽洗浄力評価方法
20℃の水道水1Lをビーカーに入れ、テストピースを鉛直方向に立てて配置し、各例で製造した発泡性洗浄剤組成物3gを投入し、スターラーで攪拌しながら20℃にて3時間浸漬した。浸漬後テストピースを取り出し、ビーカーにためた20℃の水道水1L中で20回上下に動かすことによりすすぎを行って洗浄を完了した。洗浄前後のテストピース写真の目視評価による汚れの落ち具合(%)を、5人のパネラーによる評価の平均値として求めた。
下記の評価基準に基づく評価結果を表2〜3の「洗浄力(洗濯槽)」の欄に示す。
評価基準
◎:平均値が76〜100%
○:平均値が51〜75%
△:平均値が26〜50%
×:平均値が0〜25%
◎及び○を合格とし、△及び×は不合格とした。
(1)洗濯槽汚れテストピース作成
汚れの付着が飽和段階まで進行して、黒かび等が付着した全自動洗濯機のステンレス製洗濯槽を7cm×5cmに切断して得られたステンレス板をテストピースとした。
(2)洗濯槽洗浄力評価方法
20℃の水道水1Lをビーカーに入れ、テストピースを鉛直方向に立てて配置し、各例で製造した発泡性洗浄剤組成物3gを投入し、スターラーで攪拌しながら20℃にて3時間浸漬した。浸漬後テストピースを取り出し、ビーカーにためた20℃の水道水1L中で20回上下に動かすことによりすすぎを行って洗浄を完了した。洗浄前後のテストピース写真の目視評価による汚れの落ち具合(%)を、5人のパネラーによる評価の平均値として求めた。
下記の評価基準に基づく評価結果を表2〜3の「洗浄力(洗濯槽)」の欄に示す。
評価基準
◎:平均値が76〜100%
○:平均値が51〜75%
△:平均値が26〜50%
×:平均値が0〜25%
◎及び○を合格とし、△及び×は不合格とした。
パイプ(排水管)汚れに対する洗浄力
(1)パイプ汚れテストピース作成
汚れの付着が飽和段階まで進行して、ヌメリがほぼ全面に付着したポリプロピレン製キッチンストレーナーを10cm×5cmに切断して得られた板をテストピースとした。
(2)パイプ洗浄力評価方法
20℃の水道水1Lをビーカーに入れ、テストピースを鉛直方向に立てて配置し、各例で製造した発泡性洗浄剤組成物3gを投入し、スターラーで攪拌しながら20℃にて30分浸漬した。浸漬後テストピースを取り出し、ビーカーにためた20℃の水道水1L中で20回上下に動かすことによりすすぎを行って洗浄を完了した。洗浄前後のテストピース写真の目視評価による汚れの落ち具合(%)を、5人のパネラーによる評価の平均値として求めた。
下記の評価基準に基づく評価結果を表2〜3の「洗浄力(パイプ)」の欄に示す。
評価基準
◎:平均値が76〜100%
○:平均値が51〜75%
△:平均値が26〜50%
×:平均値が0〜25%
◎及び○を合格とし、△及び×は不合格とした。
(1)パイプ汚れテストピース作成
汚れの付着が飽和段階まで進行して、ヌメリがほぼ全面に付着したポリプロピレン製キッチンストレーナーを10cm×5cmに切断して得られた板をテストピースとした。
(2)パイプ洗浄力評価方法
20℃の水道水1Lをビーカーに入れ、テストピースを鉛直方向に立てて配置し、各例で製造した発泡性洗浄剤組成物3gを投入し、スターラーで攪拌しながら20℃にて30分浸漬した。浸漬後テストピースを取り出し、ビーカーにためた20℃の水道水1L中で20回上下に動かすことによりすすぎを行って洗浄を完了した。洗浄前後のテストピース写真の目視評価による汚れの落ち具合(%)を、5人のパネラーによる評価の平均値として求めた。
下記の評価基準に基づく評価結果を表2〜3の「洗浄力(パイプ)」の欄に示す。
評価基準
◎:平均値が76〜100%
○:平均値が51〜75%
△:平均値が26〜50%
×:平均値が0〜25%
◎及び○を合格とし、△及び×は不合格とした。
発泡性の評価方法
23℃の水道水を満たした透明S字パイプへ、各例で製造した発泡性洗浄剤組成物10gを投入した。投入直後から投入30秒後の間の発泡音を、5人のパネラーによる聴覚評価の平均値として求めた。
下記の評価基準に基づく評価結果を表2〜3の「発泡性」の欄に示す。
評価基準
◎:激しい発泡音がした。
○:はっきりとした発泡音がした。
△:少し発泡音がした。
×:ほとんど発泡音がしなかった。
◎及び○を合格とし、△及び×は不合格とした。
23℃の水道水を満たした透明S字パイプへ、各例で製造した発泡性洗浄剤組成物10gを投入した。投入直後から投入30秒後の間の発泡音を、5人のパネラーによる聴覚評価の平均値として求めた。
下記の評価基準に基づく評価結果を表2〜3の「発泡性」の欄に示す。
評価基準
◎:激しい発泡音がした。
○:はっきりとした発泡音がした。
△:少し発泡音がした。
×:ほとんど発泡音がしなかった。
◎及び○を合格とし、△及び×は不合格とした。
発泡持続力の評価方法
23℃の水道水を満たした透明S字パイプへ、各例で製造した発泡性洗浄剤組成物10gを投入した。投入後の透明S字パイプ内での発泡持続時間を、5人のパネラーによる視覚評価の平均値として求めた。
下記の評価基準に基づく評価結果を表2〜3の「発泡持続力」の欄に示す。
評価基準
◎:投入後、5分間以上発泡が続いた。
○:投入後、2分間以上5分間未満発泡が続いた。
△:投入後、1分間以上2分間未満発泡が続いた。
×:投入後、1分間未満で発泡が終了した。
◎及び○を合格とし、△及び×は不合格とした。
表2〜3の解釈
本発明の要件を具備しない比較例1及び4(水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物を含まない)、比較例2(オキシカルボン酸を含まない)、比較例3(陰イオン界面活性剤を含まない)、比較例5及び6(ブリケットの長径の要件を満たさない)、比較例7(B成分(粒子)を含まない)並びに比較例8(A成分(ブリケット)を含まない)の発泡性洗浄剤組成物は、洗浄力並びに洗浄実感(発泡性及び発泡持続力)の全て又は何れかにおいて満足のいく結果をもたらすことができなかった。
一方、本発明の要件を具備する実施例1〜16の発泡性洗浄剤組成物は、洗浄力並びに洗浄実感(発泡性及び発泡持続力)の双方において満足のいく結果をもたらした。
上述の実施例の発泡性洗浄剤組成物は、任意成分である無水メタケイ酸Na(アルカリ剤)及びぼう硝(溶解促進剤)を含むものであるが、これらの任意成分を含まない場合も、同様に満足のいく洗浄力及び洗浄実感が得られる。
23℃の水道水を満たした透明S字パイプへ、各例で製造した発泡性洗浄剤組成物10gを投入した。投入後の透明S字パイプ内での発泡持続時間を、5人のパネラーによる視覚評価の平均値として求めた。
下記の評価基準に基づく評価結果を表2〜3の「発泡持続力」の欄に示す。
評価基準
◎:投入後、5分間以上発泡が続いた。
○:投入後、2分間以上5分間未満発泡が続いた。
△:投入後、1分間以上2分間未満発泡が続いた。
×:投入後、1分間未満で発泡が終了した。
◎及び○を合格とし、△及び×は不合格とした。
表2〜3の解釈
本発明の要件を具備しない比較例1及び4(水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物を含まない)、比較例2(オキシカルボン酸を含まない)、比較例3(陰イオン界面活性剤を含まない)、比較例5及び6(ブリケットの長径の要件を満たさない)、比較例7(B成分(粒子)を含まない)並びに比較例8(A成分(ブリケット)を含まない)の発泡性洗浄剤組成物は、洗浄力並びに洗浄実感(発泡性及び発泡持続力)の全て又は何れかにおいて満足のいく結果をもたらすことができなかった。
一方、本発明の要件を具備する実施例1〜16の発泡性洗浄剤組成物は、洗浄力並びに洗浄実感(発泡性及び発泡持続力)の双方において満足のいく結果をもたらした。
上述の実施例の発泡性洗浄剤組成物は、任意成分である無水メタケイ酸Na(アルカリ剤)及びぼう硝(溶解促進剤)を含むものであるが、これらの任意成分を含まない場合も、同様に満足のいく洗浄力及び洗浄実感が得られる。
本発明は、水まわり用の洗浄剤分野において利用可能である。
Claims (6)
- 水まわり用の発泡性洗浄剤組成物であって、
(A)水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物、固体オキシカルボン酸及び陰イオン界面活性剤を含み、直径が3〜15mmであるブリケット、
(B)水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物、固体オキシカルボン酸及び陰イオン界面活性剤を含み、Tyler No.16メッシュの篩を通過する粒子、及び
(C)キレート剤
を含むことを特徴とする、発泡性洗浄剤組成物。 - 水と接触したときに活性酸素を発生する無機化合物が、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、モノ過硫酸水素カリウム及びこれらの組み合わせからなる群より選ばれる、請求項1記載の発泡性洗浄剤組成物。
- 固体オキシカルボン酸が、クエン酸、フマル酸、コハク酸、リンゴ酸及びこれらの組み合わせからなる群より選ばれる、請求項1又は2記載の発泡性洗浄剤組成物。
- 陰イオン界面活性剤が、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩及びこれらの組み合わせからからなる群より選ばれる、請求項1〜3のいずれかに記載の発泡性洗浄剤組成物。
- キレート剤が、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸の塩である、請求項1〜4のいずれかに記載の発泡性洗浄剤組成物。
- 直径が3〜15mmであるブリケットが、短径と3〜15mmの長径とを有する形状のブリケットである、請求項1〜5のいずれかに記載の発泡性洗浄剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008260014A JP2010090226A (ja) | 2008-10-06 | 2008-10-06 | 水まわり用の発泡性洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008260014A JP2010090226A (ja) | 2008-10-06 | 2008-10-06 | 水まわり用の発泡性洗浄剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010090226A true JP2010090226A (ja) | 2010-04-22 |
Family
ID=42253264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008260014A Pending JP2010090226A (ja) | 2008-10-06 | 2008-10-06 | 水まわり用の発泡性洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010090226A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2016132735A1 (ja) * | 2015-02-17 | 2017-10-05 | 日本曹達株式会社 | 食器洗浄機用洗浄錠剤組成物、食器洗浄機用洗浄錠剤及び食器洗浄機用洗浄錠剤の製造方法 |
JP2019119879A (ja) * | 2017-12-29 | 2019-07-22 | 四国化成工業株式会社 | 起泡性洗浄剤組成物 |
JP2019183152A (ja) * | 2018-04-04 | 2019-10-24 | 四国化成工業株式会社 | 起泡性洗浄剤組成物 |
JP2021187867A (ja) * | 2020-05-25 | 2021-12-13 | 四国化成工業株式会社 | 起泡性洗浄剤及びその使用方法 |
JP7011098B1 (ja) | 2021-06-14 | 2022-01-26 | 富士フイルムエレクトロニクスマテリアルズ株式会社 | 洗浄組成物、半導体基板の洗浄方法、および、半導体素子の製造方法 |
JP7475969B2 (ja) | 2020-05-29 | 2024-04-30 | エステー株式会社 | 発泡性洗浄剤組成物および洗濯槽の洗浄方法 |
-
2008
- 2008-10-06 JP JP2008260014A patent/JP2010090226A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2016132735A1 (ja) * | 2015-02-17 | 2017-10-05 | 日本曹達株式会社 | 食器洗浄機用洗浄錠剤組成物、食器洗浄機用洗浄錠剤及び食器洗浄機用洗浄錠剤の製造方法 |
JP2019119879A (ja) * | 2017-12-29 | 2019-07-22 | 四国化成工業株式会社 | 起泡性洗浄剤組成物 |
JP2019183152A (ja) * | 2018-04-04 | 2019-10-24 | 四国化成工業株式会社 | 起泡性洗浄剤組成物 |
JP2021152186A (ja) * | 2018-04-04 | 2021-09-30 | 四国化成工業株式会社 | 起泡性洗浄剤組成物 |
JP7220256B2 (ja) | 2018-04-04 | 2023-02-09 | 四国化成ホールディングス株式会社 | 起泡性洗浄剤組成物 |
JP2021187867A (ja) * | 2020-05-25 | 2021-12-13 | 四国化成工業株式会社 | 起泡性洗浄剤及びその使用方法 |
JP7475969B2 (ja) | 2020-05-29 | 2024-04-30 | エステー株式会社 | 発泡性洗浄剤組成物および洗濯槽の洗浄方法 |
JP7011098B1 (ja) | 2021-06-14 | 2022-01-26 | 富士フイルムエレクトロニクスマテリアルズ株式会社 | 洗浄組成物、半導体基板の洗浄方法、および、半導体素子の製造方法 |
WO2022264869A1 (ja) * | 2021-06-14 | 2022-12-22 | 富士フイルム株式会社 | 洗浄組成物、半導体基板の洗浄方法、および、半導体素子の製造方法 |
JP2022190401A (ja) * | 2021-06-14 | 2022-12-26 | 富士フイルムエレクトロニクスマテリアルズ株式会社 | 洗浄組成物、半導体基板の洗浄方法、および、半導体素子の製造方法 |
TWI791384B (zh) * | 2021-06-14 | 2023-02-01 | 日商富士軟片股份有限公司 | 洗淨組成物、半導體基板的洗淨方法、及半導體元件的製造方法 |
CN117397010A (zh) * | 2021-06-14 | 2024-01-12 | 富士胶片株式会社 | 清洗组合物、半导体基板的清洗方法以及半导体元件的制造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3299446B1 (en) | Detergent composition in the form of an effervescent tablet | |
JP2010090226A (ja) | 水まわり用の発泡性洗浄剤組成物 | |
PL177250B1 (pl) | Trwałe, dwufunkcyjne, niskoalkaliczne tabletki środka czyszczącego do mechanicznego mycia naczyń oraz sposób ich wytwarzania | |
JP2024032791A (ja) | 起泡性洗浄剤及びその使用方法 | |
JP6820166B2 (ja) | 発泡性固形状洗浄剤 | |
JP5339672B2 (ja) | 漂白洗浄剤組成物 | |
JP5631027B2 (ja) | 圧縮成形型浴用剤組成物 | |
JP4708776B2 (ja) | 固形排水管洗浄剤及び排水管の洗浄方法 | |
JP4401673B2 (ja) | 洗浄剤組成物 | |
JP2003336098A (ja) | 起泡性組成物 | |
JP5629592B2 (ja) | 粉末洗浄剤組成物 | |
JP2835710B2 (ja) | 義歯洗浄用組成物 | |
JP5534874B2 (ja) | 浴用剤組成物 | |
JP5072570B2 (ja) | 粒状発泡性浴用剤 | |
JP2009263413A (ja) | ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム含有錠剤 | |
JPH1017454A (ja) | 義歯洗浄用発泡組成物 | |
JP5347156B2 (ja) | 高嵩密度粒状洗剤組成物 | |
JP2010043210A (ja) | 起泡性洗浄組成物 | |
JPH07173496A (ja) | 風呂釜・排水管用洗浄剤組成物 | |
JP7475969B2 (ja) | 発泡性洗浄剤組成物および洗濯槽の洗浄方法 | |
JPS59219205A (ja) | 発泡性錠剤の製造方法 | |
JP5985547B2 (ja) | 浮上性発泡錠剤 | |
JP6188196B2 (ja) | 食器洗い機用洗浄剤 | |
JP7130471B2 (ja) | 洗浄セット及びその利用 | |
JP7017448B2 (ja) | 発泡性洗浄剤組成物 |