JP2010089134A - 線材の曲がり矯正装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スプールから巻き出された線材における曲がり癖の方向と矯正方向とを確実に一致させて、安定した矯正を可能にする。
【解決手段】本発明の線材の曲がり矯正装置は、少なくとも3個の矯正ローラ32よりなる矯正ローラ群と、スプール5と矯正ローラ群との間で線材4の移動方向Sに並んで配設される複数の拘束ローラ対22よりなる拘束ローラ群と、を備えている。各拘束ローラ対22における各拘束ローラ221は、スプール5の回転軸51及び線材4の移動方向Sのそれぞれに対して垂直に延在する回転軸を有するとともに、線材4の略円弧部41を含む平面の両側に配設されて拘束外周面で線材4を拘束する。このため、スプール5の回転軸51に対して平行に延在する回転軸を有する矯正ローラ32の矯正方向と、線材4の曲がり癖の方向とが一致する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の線材の曲がり矯正装置は、少なくとも3個の矯正ローラ32よりなる矯正ローラ群と、スプール5と矯正ローラ群との間で線材4の移動方向Sに並んで配設される複数の拘束ローラ対22よりなる拘束ローラ群と、を備えている。各拘束ローラ対22における各拘束ローラ221は、スプール5の回転軸51及び線材4の移動方向Sのそれぞれに対して垂直に延在する回転軸を有するとともに、線材4の略円弧部41を含む平面の両側に配設されて拘束外周面で線材4を拘束する。このため、スプール5の回転軸51に対して平行に延在する回転軸を有する矯正ローラ32の矯正方向と、線材4の曲がり癖の方向とが一致する。
【選択図】図1
Description
本発明は線材の曲がり矯正装置に関し、詳しくはスプールから巻き出された線材の曲がり癖を矯正する線材の曲がり矯正装置に関する。
鋼線、硬鋼線や導線等の線材は、一般にスプール(ボビン)に巻回されたコイルとなって市場で取り引きされている。スプールから巻き出されたコイル状線材には、略円弧部よりなる曲がり癖(巻き癖)が付いている。このため、このコイル状線材を使用する際、コイル状線材の曲がり癖を矯正して直線状に整形することが一般に行われている。
線材の曲がり矯正装置として、従来、2つの曲がり矯正機構を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この曲がり矯正装置では、スプールから巻き出されて移動する線材の進行方向に、第1矯正機構と第2矯正機構とが順に直列配設されている。第1矯正機構は、線材の両側に互い違いに配設された複数の第1矯正ローラを備える。第2矯正機構は、線材の両側に互い違いに配設された複数の第2矯正ローラを備える。そして、第1矯正ローラの回転軸と第2矯正ローラの回転軸とは互いに垂直に延在する。このため、この曲がり矯正装置によれば、互いに直交する2方向からコイル状線材の曲がり癖を矯正することができる。
実開昭62−020737号公報
ところが、スプールから巻き出された線材は必ずしも安定した姿勢を維持しない。このため、スプールから巻き出された線材の姿勢が不安定であることに起因して、スプールから巻き出された線材における曲がり癖の方向と第1矯正ローラ群における矯正方向とが一致せずにずれる場合がある。そうすると、上記従来の曲がり矯正装置では、安定した矯正が困難となり、第1矯正ローラ群で矯正した後の線材が螺旋状に変形してしまう。なお、曲がり癖の略円弧部を含む平面に対して矯正ローラの回転軸が垂直をなしていれば、曲がり癖の方向と矯正方向とが一致する。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、スプールから巻き出された線材における曲がり癖の方向と矯正方向とを確実に一致させて、安定した矯正を可能にすることを解決すべき技術課題とする。
上記課題を解決する本発明の線材の曲がり矯正装置は、スプールから巻き出されて移動している線材の略円弧部よりなる曲がり癖を矯正する線材の曲がり矯正装置であって、少なくとも3個の矯正ローラよりなる矯正ローラ群と、前記スプールと前記矯正ローラ群との間で前記線材の移動方向に並んで配設される複数の拘束ローラ対よりなる拘束ローラ群と、を備え、各前記矯正ローラが、矯正外周面と前記スプールの回転軸に対して平行に延在する回転軸とを有するとともに、前記線材の前記略円弧部の内側及び外側に互い違いに配設されて該矯正外周面で該線材を該略円弧部の内側及び外側から交互に押圧し、各前記拘束ローラ対における各拘束ローラが、拘束外周面と前記スプールの回転軸及び前記線材の移動方向のそれぞれに対して垂直に延在する回転軸とを有するとともに、該線材の前記略円弧部を含む平面の両側に配設されて該拘束外周面で該線材を拘束することを特徴とする。
本発明の線材の曲がり矯正装置では、複数の拘束ローラ対が線材の移動方向に並設されるとともに、各拘束ローラ対における各拘束ローラがスプールから巻き出された線材の略円弧部を含む平面の両側に配設される。このため、拘束ローラ対における各拘束ローラが、線材の移動方向の所定範囲にわたって、スプールから巻き出された線材をその線材の略円弧部を含む平面の両側から拘束して確実に挟持する。
一方、矯正ローラ群における各矯正ローラの回転軸は、スプールの回転軸に対して平行に延在する。また、各拘束ローラ対における各拘束ローラの回転軸は、スプールの回転軸及び線材の移動方向のそれぞれに対して垂直に延在する。すなわち、拘束ローラの回転軸は、矯正ローラの回転軸に対して垂直に延在する。
したがって、各拘束ローラ対で挟持された線材は、各矯正ローラの回転軸に対して確実に垂直に延びた姿勢となる。すなわち、各矯正ローラの矯正方向は、線材の略円弧部を含む平面に対して垂直になる。このため、線材の曲がり癖の方向と矯正ローラ群における各矯正ローラの矯正方向とが一致する。
したがって、拘束ローラ群で拘束された線材に対して矯正ローラ群で曲がり癖を矯正すれば、曲がり癖の方向と矯正方向とを確実に一致させることができ、安定した矯正が可能になる。
よって、本発明の線材の曲がり矯正装置によると、スプールから巻き出された線材の曲がり癖を確実に矯正することが可能になる。
以下、本発明の線材の曲がり矯正装置の実施形態について詳しく説明する。なお、説明する実施形態は一実施形態にすぎず、本発明の線材の曲がり矯正装置は、下記実施形態に限定されるものではない。本発明の線材の曲がり矯正装置は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、当業者が行い得る変更、改良等を施した種々の形態にて実施することができる。
図1及び図2に示される本実施形態の線材の曲がり矯正装置は、スプール保持部1と、線材拘束部2と、線材矯正部3と、線材巻き出し部(図示せず)とを備えている。スプール保持部1、線材拘束部2及び線材矯正部3は一体的に形成されている。
スプール保持部1は、間隔をおいて互いに対向する一対のスプール保持板11、11を有する。一対のスプール保持板11、11は、両者の間で、線材4が巻き取られたスプール5の回転軸51を回動自在に枢支する。また、一対のスプール保持板11、11は、スプール5を脱着可能に保持する。なお、一対のスプール保持板11、11は、線材拘束部2の後述する拘束ローラ保持板21の一端部(上端部)にボルトや接着剤等により固定されている。
線材巻き出し部は、スプール保持部1に保持されたスプール5から線材4を巻き出す。線材巻き出し部の構成は特に限定されず、従来と同様、線材巻き出し用のローラ等を用いればよい。スプール5から巻き出された線材4は略円弧部41よりなる曲がり癖をもっている。線材4はスプール5から斜め下方に向かって巻き出され、その後鉛直方向に下に移動する。すなわち、線材4の移動方向Sは鉛直方向の下向きとなる。
線材拘束部2は、所定の間隔をおいて互いに対向しつつ鉛直方向に延在する長尺状の一対の拘束ローラ保持板21、21を有する。なお、両拘束ローラ保持板21、21の間隔の大きさが拘束幅A(図1参照)となる。
一対の拘束ローラ保持板21、21の間には、複数の拘束ローラ対22が回動自在に枢支されている。複数の拘束ローラ対22は、鉛直方向に延びる一対の拘束ローラ保持板21、21の長手方向(図1、図2の上下方向)に所定ピッチで並んでいる。また、複数の拘束ローラ対22は、鉛直方向に直線状に並んでいる。すなわち、各拘束ローラ対22は水平方向に互いにずれておらず、全ての拘束ローラ対22が水平方向において同じ位置に配設されている。なお、複数の拘束ローラ対22のうち最上位の拘束ローラ対22と最下位の拘束ローラ対22との間の距離が拘束長さL(図2参照)となる。
拘束ローラ対22は、所定の間隔をおいて互いに対向する一対の拘束ローラ221、221よりなる。一つの拘束ローラ対22を構成する両拘束ローラ221、221は同じ高さ位置に配設されている。拘束ローラ221は円柱状の拘束外周面221aを有する。拘束ローラ対22を構成する両拘束ローラ221、221の両拘束外周面221a、221a同士の間隔は、スプール5に巻き取られた線材4の外径の大きさと同等又は略同等の大きさとされている。すなわち、両拘束ローラ221、221の両拘束外周面221a,221aは線材4を挟持する。なお、拘束ローラ221は、拘束幅Aの長さと同等の長さとされている。
拘束ローラ221の長さ(拘束幅A)、拘束ローラ221の拘束外周面221aの外径、拘束ローラ対22の数、拘束ローラ対22のピッチの大きさ、及び拘束長さLは特に限定されないが、スプール5から巻き出された線材4をより確実に拘束することができるように設定することが好ましい。
具体的には、拘束ローラ221の長さ(拘束幅A):100〜400mm程度、拘束ローラ221の拘束外周面221aの外径:10〜20mm程度、拘束ローラ対22の数:5〜25程度、拘束ローラ対22のピッチの大きさ:20〜100mm程度、拘束長さL:150〜500mm程度とすることが好ましい。
線材矯正部3は、所定の間隔をおいて互いに対向しつつ鉛直方向に延在する一対の矯正ローラ保持板31、31を有する。一対の矯正ローラ保持板31、31の間には、少なくとも3個の矯正ローラ32が回動自在に枢支されている。矯正ローラ32は矯正外周面32aを有する。本実施形態では矯正ローラ32を3個とした。3個の矯正ローラ32は、スプール5から巻き出された線材4の略円弧部41の内側及び外側に互い違いに配設されている。また、3個の矯正ローラ32よりなる矯正路ローラ32群は、拘束幅Aの範囲内に収まって位置している。
すなわち、図1及び図2の上から順に、第1内側矯正ローラ32A、外側矯正ローラ32B及び第2内側矯正ローラ32Cにより矯正ローラ32群が構成されており、第1内側矯正ローラ32A及び第2内側矯正ローラ32Cがスプール5から巻き出された線材4の略円弧部41の内側に配設され、外側矯正ローラ32Bが略円弧部41の外側に配設されている。また、スプール5から巻き出された線材4の移動方向Sにおいて、第1内側矯正ローラ32A、外側矯正ローラ32B及び第2内側矯正ローラ32Cがこの順で配列している。なお、第1内側矯正ローラ32Aと第2内側矯正ローラ32Cとは水平方向に互いにずれておらず、第1内側矯正ローラ32Aと第2内側矯正ローラ32Cとは水平方向において同じ位置に配設されている。
各矯正ローラ32の回転軸321は、スプール保持部1に保持されたスプール5の回転軸51に対して平行に延びている。各拘束ローラ221の回転軸は、スプール保持部1に保持されたスプール5の回転軸51に対して垂直に延び、かつスプール5から巻き出された線材4の移動方向(鉛直方向)Sに対して垂直に延びている。すなわち、拘束ローラ221の回転軸は矯正ローラ32の回転軸321に対して垂直に延びている。
また、矯正ローラ32の矯正外周面32aの外径、矯正ローラ32の数、第1内側矯正ローラ32Aと外側矯正ローラ32Bとの水平方向における軸間距離P(図1参照)、及び第1内側矯正ローラ32Aと外側矯正ローラ32Bとの鉛直方向における軸間距離Q(図1参照)は特に限定されないが、スプール5から巻き出された線材4をより確実に矯正することができるように設定することが好ましい。
具体的には、矯正ローラ32の矯正外周面32aの外径:20〜50mm程度、矯正ローラ32の数:3〜5程度、第1内側矯正ローラ32Aと外側矯正ローラ32Bとの水平方向における軸間距離P:18〜40mm程度、第1内側矯正ローラ32Aと外側矯正ローラ32Bとの鉛直方向における軸間距離Q:25〜60mm程度とすることが好ましい。
線材矯正部3は、一対の矯正ローラ保持板31、31の一端(上端)同士を連結する天板33を有する。この天板33の上面に一対の拘束ローラ保持板21、21がボルトや接着剤等により固定されている。また、天板33の略中央部に貫設された貫通孔には、線材4を通過させてガイドするためのガイド管34が配設されている。線材拘束部2の拘束ローラ対22を通過した線材4は、このガイド管34を通って線材矯正部3の矯正ローラ32に導かれる。
上記構成を有する本実施形態の線材の曲がり矯正装置では、複数の拘束ローラ対22が線材4の移動方向Sに並設されるとともに、各拘束ローラ対22における各拘束ローラ221がスプール5から巻き出された線材4の略円弧部41を含む平面の両側に配設される。このため、拘束ローラ対22における各拘束ローラ221の拘束外周面221aが、線材4の移動方向Sの所定範囲(拘束長さLの範囲)にわたって、スプール5から巻き出された線材4をその線材4の略円弧部41を含む平面の両側から拘束して確実に挟持する。
一方、矯正ローラ32群における各矯正ローラ32の回転軸321は、スプール5の回転軸51に対して平行に延在する。また、各拘束ローラ対22における各拘束ローラ221の回転軸は、スプール5の回転軸51及び線材4の移動方向Sのそれぞれに対して垂直に延在する。すなわち、拘束ローラ221の回転軸は、矯正ローラ32の回転軸321に対して垂直に延在する。
したがって、各拘束ローラ対22で挟持された線材4は、各矯正ローラ32の回転軸321に対して確実に垂直に延びた姿勢となる。すなわち、各矯正ローラ32の矯正方向は、線材4の略円弧部41を含む平面に対して垂直になる。このため、線材4の曲がり癖の方向と矯正ローラ32群における各矯正ローラ32の矯正方向とが一致する。
したがって、拘束ローラ221群で拘束された線材4に対して矯正ローラ32群で曲がり癖を矯正すれば、曲がり癖の方向と矯正方向とを確実に一致させることができ、安定した矯正が可能になる。すなわち、移動方向Sに移動している線材4に対して、第1内側矯正ローラ32Aによる略円弧部41の内側からの押圧、外側矯正ローラ32Bによる略円弧部41の外側からの押圧、及び第2内側矯正ローラ32Cによる略円弧部41の内側からの押圧を順に確実に行うことができる。
よって、本実施形態の線材の曲がり矯正装置によると、スプール5から巻き出された線材4の曲がり癖を確実に矯正することが可能になる。
ここに、拘束幅A及び拘束長さLは、スプール5から巻き出された線材4をより確実に拘束する観点より、以下の関係を満たすことが好ましい。
図3に示されるように、スプール5から巻き出された線材4の略円弧部の半径をR(mm)とし、X(mm)=R−(R2−L2/4)1/2としたとき、拘束幅A(mm)は下記(1)式を満たし、拘束長さL(mm)は下記(2)式又は(3)式を満たすことが好ましい。なお、(3)式は(2)式の関係を概略的に示したものである。また、線材4の略円弧部の半径Rは、200〜300が望ましい。
A>X+30 (1)
2X/L>tan15° (2)
L>R (3)
2X/L>tan15° (2)
L>R (3)
(実施例1)
前述した実施形態の線材の曲がり矯正装置を用いて、スプール(JIS Z 3200 S300)に巻き取られたコイル状の溶接ワイヤの曲がり矯正を行った。
前述した実施形態の線材の曲がり矯正装置を用いて、スプール(JIS Z 3200 S300)に巻き取られたコイル状の溶接ワイヤの曲がり矯正を行った。
この溶接ワイヤにおける材質、径、質量、キャスト及びヘリックスは、以下のとおりである。なお、ここでいうキャストとは、溶接ワイヤを二巻き切断して拘束をかけないで平面に置いた場合に、広がったワイヤの輪の直径のことである。また、ヘリックスとは、溶接ワイヤを二巻き切断して拘束をかけないで平面に置いた場合に、その平面からワイヤの最大の立ち上がり距離のことである。
ワイヤ材質:JIS Z 3312 YGW12
ワイヤ径:φ1.6mm
質量:20kg
キャスト:200mm
ヘリックス:0mm
実施例1では、拘束ローラ221の長さ、拘束ローラ221の拘束外周面221aの外径、拘束ローラ対22の数、拘束ローラ対22のピッチの大きさ、矯正ローラ32の矯正外周面32aの外径、矯正ローラ32の数、第1内側矯正ローラ32Aと外側矯正ローラ32Bとの水平方向における軸間距離P、第1内側矯正ローラ32Aと外側矯正ローラ32Bとの鉛直方向における軸間距離Qは、以下のとおりとした。
ワイヤ径:φ1.6mm
質量:20kg
キャスト:200mm
ヘリックス:0mm
実施例1では、拘束ローラ221の長さ、拘束ローラ221の拘束外周面221aの外径、拘束ローラ対22の数、拘束ローラ対22のピッチの大きさ、矯正ローラ32の矯正外周面32aの外径、矯正ローラ32の数、第1内側矯正ローラ32Aと外側矯正ローラ32Bとの水平方向における軸間距離P、第1内側矯正ローラ32Aと外側矯正ローラ32Bとの鉛直方向における軸間距離Qは、以下のとおりとした。
拘束ローラ221の長さ:100mm
拘束ローラ221の拘束外周面221aの外径:10mm
拘束ローラ対22の数:3
拘束ローラ対22のピッチの大きさ:25mm
矯正ローラ32の矯正外周面32aの外径:20mm
矯正ローラ32の数:3
軸間距離P:19.5mm
軸間距離Q:25mm
また、実施例1では、拘束ローラ221の長さ:200mm、拘束ローラ221の外径:10mm、拘束ローラ対22の数:3、及び拘束ローラ対22のピッチの大きさ:25mmとされているので、拘束幅A及び拘束長さLは以下のとおりである。
拘束ローラ221の拘束外周面221aの外径:10mm
拘束ローラ対22の数:3
拘束ローラ対22のピッチの大きさ:25mm
矯正ローラ32の矯正外周面32aの外径:20mm
矯正ローラ32の数:3
軸間距離P:19.5mm
軸間距離Q:25mm
また、実施例1では、拘束ローラ221の長さ:200mm、拘束ローラ221の外径:10mm、拘束ローラ対22の数:3、及び拘束ローラ対22のピッチの大きさ:25mmとされているので、拘束幅A及び拘束長さLは以下のとおりである。
拘束幅A:100mm
拘束長さL:50mm
(実施例2)
線材拘束部2における拘束ローラ対22の数を3から5に変更することにより、拘束長さLを50mmから100mmに変更すること以外は、実施例1と同様にして、溶接ワイヤの曲がり矯正を行った。
拘束長さL:50mm
(実施例2)
線材拘束部2における拘束ローラ対22の数を3から5に変更することにより、拘束長さLを50mmから100mmに変更すること以外は、実施例1と同様にして、溶接ワイヤの曲がり矯正を行った。
(実施例3)
線材拘束部2における拘束ローラ対22の数を3から9に変更することにより、拘束長さLを50mmから200mmに変更すること以外は、実施例1と同様にして、溶接ワイヤの曲がり矯正を行った。
線材拘束部2における拘束ローラ対22の数を3から9に変更することにより、拘束長さLを50mmから200mmに変更すること以外は、実施例1と同様にして、溶接ワイヤの曲がり矯正を行った。
(実施例4)
線材拘束部2における拘束ローラ対22の数を3から13に変更することにより、拘束長さLを50mmから300mmに変更すること以外は、実施例1と同様にして、溶接ワイヤの曲がり矯正を行った。
線材拘束部2における拘束ローラ対22の数を3から13に変更することにより、拘束長さLを50mmから300mmに変更すること以外は、実施例1と同様にして、溶接ワイヤの曲がり矯正を行った。
(比較例)
線材拘束部2における拘束ローラ対22をなくすこと以外は、実施例1と同様にして、溶接ワイヤの曲がり矯正を行った。すなわち、スプールから巻き出された溶接ワイヤを拘束ローラ対22で拘束することなくそのまま矯正ローラで矯正した。
線材拘束部2における拘束ローラ対22をなくすこと以外は、実施例1と同様にして、溶接ワイヤの曲がり矯正を行った。すなわち、スプールから巻き出された溶接ワイヤを拘束ローラ対22で拘束することなくそのまま矯正ローラで矯正した。
(評価)
実施例1〜4及び比較例で矯正した矯正後のワイヤについて、キャスト及びヘリックスを調べた。その結果を表1に示す。
実施例1〜4及び比較例で矯正した矯正後のワイヤについて、キャスト及びヘリックスを調べた。その結果を表1に示す。
表1から明らかなように、スプールから巻き出された溶接ワイヤを拘束することなくそのまま矯正ローラで矯正した比較例では、矯正後のヘリックスが60mmと大きく、矯正後のワイヤが螺旋状に変形していた。
これに対し、スプールから巻き出された溶接ワイヤを拘束ローラ対22で拘束しながら矯正ローラで矯正した実施例1〜4では、矯正後のヘリックスが比較例と比べて大幅に減少した。
特に、拘束ローラ対22による拘束長さLを100mm以上とした実施例2〜4では、矯正後においてもヘリックスが10mm以下であり、矯正後のワイヤが螺旋状に変形していなかった。また、拘束長さLを100mm以上とした実施例2〜4では、矯正後のキャストの数値も大きく増大しており、曲がり癖の矯正効果も高かった。これにより、拘束長さLを100mm以上にするのが好ましいことがわかった。
1…スプール保持部 2…線材拘束部
3…線材矯正部 4…線材
5…スプール 22…拘束ローラ対
32…矯正ローラ 221…拘束ローラ
221a…拘束外周面 32a…矯正外周面
3…線材矯正部 4…線材
5…スプール 22…拘束ローラ対
32…矯正ローラ 221…拘束ローラ
221a…拘束外周面 32a…矯正外周面
Claims (1)
- スプールから巻き出されて移動している線材の略円弧部よりなる曲がり癖を矯正する線材の曲がり矯正装置であって、
少なくとも3個の矯正ローラよりなる矯正ローラ群と、
前記スプールと前記矯正ローラ群との間で前記線材の移動方向に並んで配設される複数の拘束ローラ対よりなる拘束ローラ群と、を備え、
各前記矯正ローラが、矯正外周面と前記スプールの回転軸に対して平行に延在する回転軸とを有するとともに、前記線材の前記略円弧部の内側及び外側に互い違いに配設されて該矯正外周面で該線材を該略円弧部の内側及び外側から交互に押圧し、
各前記拘束ローラ対における各拘束ローラが、拘束外周面と前記スプールの回転軸及び前記線材の移動方向のそれぞれに対して垂直に延在する回転軸とを有するとともに、該線材の前記略円弧部を含む平面の両側に配設されて該拘束外周面で該線材を拘束することを特徴とする線材の曲がり矯正装置。
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