JP3232607B2 - 溶接ワイヤの矯正装置 - Google Patents

溶接ワイヤの矯正装置

Info

Publication number
JP3232607B2
JP3232607B2 JP33430191A JP33430191A JP3232607B2 JP 3232607 B2 JP3232607 B2 JP 3232607B2 JP 33430191 A JP33430191 A JP 33430191A JP 33430191 A JP33430191 A JP 33430191A JP 3232607 B2 JP3232607 B2 JP 3232607B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding wire
roller
wire
bending
roller set
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33430191A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05138351A (ja
Inventor
仁志 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP33430191A priority Critical patent/JP3232607B2/ja
Publication of JPH05138351A publication Critical patent/JPH05138351A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3232607B2 publication Critical patent/JP3232607B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Wire Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、ワイヤリールまたは
ペイル缶から引き出した溶接ワイヤを直線状に矯正する
ための矯正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤリールまたはペイル缶から引き出
した溶接ワイヤには巻きぐせが付いており、このため、
通常はこれを直線状に矯正して溶接トーチへと送給する
ようにしている。従来、この種の溶接ワイヤの矯正装置
としては、少なくとも3つのローラを所定の位置関係で
配置し、これらの間に溶接ワイヤを通してその巻きぐせ
と反対方向へ押圧して直線状に矯正するようにしたもの
が一般に用いられていた(例えば実開昭56−160672号公
報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 ところで、上記ワイ
ヤリールまたはペイル缶には溶接ワイヤが多層に巻回さ
れており、したがって溶接ワイヤの引き出しと引き終り
とでは、その巻きぐせの曲率が異なるようになる。しか
しながら、上記従来の矯正装置によれば、その3つのロ
ーラの位置関係は機械的に定まっているため、溶接ワイ
ヤの引き出しと引き終りとで矯正程度に差が生じ、溶接
トーチの先端で溶接ワイヤに振れが生じて、溶接品質が
安定しないという問題があった。
【0004】 本発明は、上記従来の問題を解決するこ
とを課題としてなされたもので、その目的とするところ
は、溶接ワイヤの巻きぐせの曲率の大きさによらずに確
実に直線状に矯正できる溶接ワイヤの矯正装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本発明は、上記目的を
達成するため、ワイヤリールまたはペイル缶からそれら
の軸方向へ引き出した溶接ワイヤを矯正する装置におい
て、ワイヤ引出しの上流側に溶接ワイヤを所定の曲率に
曲げ変形させる曲げローラ組を配置し、ワイヤ引出しの
下流側に前記曲げローラ組による曲げ方向と反対方向に
溶接ワイヤを曲げて直線状に矯正する矯正ローラ組を配
置し、前記曲げローラ組および前記矯正ローラ組のそれ
ぞれは、溶接ワイヤを挟持可能に密に配置した3本ロー
ラから構成し、前記各3本ローラのうちの2本は、前記
曲げローラ組および前記矯正ローラ組の相互間で共用し
ことを特徴とする。
【0006】
【作用】 上記のように構成した溶接ワイヤの矯正装置
においては、曲げローラ組を用いて、一旦溶接ワイヤを
曲げ変形させてその曲率を一定とすることにより、その
後の矯正ローラ組による矯正程度は溶接ワイヤの引き出
しと引き終りとで一様となる。
【0007】
【実施例】 以下、本発明の実施例を添付図面にもとづ
いて説明する。
【0008】図1は、本発明の第1実施例を示したもの
である。同図において、1は溶接ワイヤWを巻回積層し
たリール、2は溶接ワイヤWをリール1から引き出しこ
れを溶接トーチ(図示略)へ送給するワイヤ送り装置、
3は溶接ワイヤWを案内するガイドチューブ4を有する
ガイド装置、10は本発明にかゝる矯正装置であり、これ
らは1つのスタンド(図示略)に縦方向に配列して一括
支持されている。ワイヤ送り装置2はモータの出力軸5
に連結された駆動ローラ6とこの駆動ローラ6に対して
溶接ワイヤWを押圧する従動ローラ7とから成ってお
り、駆動ローラ6の作動によりリール1から引き出され
た溶接ワイヤWは、ガイド装置3を経て矯正装置10に導
入され、そこで直線性を与えられた後、その直線性を維
持して溶接トーチへ給送されるようになっている。
【0009】上記リール1は、こゝでは横置きに固定状
態でセットされており、溶接ワイヤWはリール1の軸方
向へ引き出されるようになっている。ガイドチューブ4
は旋回可能に設けられており、リール1から溶接ワイヤ
Wが引出されるに従ってこのガイドチューブ4がリール
1の周りを旋回し、これによって溶接ワイヤWのからみ
や変形が防止されるようになっている。なお、溶接が終
了する時には送り装置2の駆動ローラ6の回転は即座に
止められるが、ガイドチューブ4がフリーになっている
と、自体の慣性で余分に旋回し、リール1に巻き付けて
ある溶接ワイヤWが弛む虞がある。そこで、前記ガイド
装置3にはガイドチューブ4の回転を抑える制動機構が
内蔵されており、この制動機構の作動により即座にガイ
ドチューブ4の旋回も停止されるようになっている。
【0010】本発明にかゝる矯正装置10は、2つの受け
ローラ11,12と、1つの成形ローラ13と2つの加圧ロー
ラ14,15とを備えている。2つの受けローラ11,12は溶
接ワイヤWの引き出し方向(鉛直方向)に沿ってその上
流側と下流側とに所定の間隔で配置され、一方、成形ロ
ーラ13は前記両受けローラの間に配置されている。成形
ローラ13は、加圧機構(図示略)により溶接ワイヤWの
引き出し方向に直交する方向から2つの受けローラ11と
12との間にほヾ密接する状態で進入できるようになって
おり、この前進により溶接ワイヤWは2つの受けローラ
11と12を支点として一方向へ曲げられるようになる。ま
た2つの加圧ローラ14,15は、それぞれ上流側の受けロ
ーラ(以下、第1の受けローラという)11、下流側の受
けローラ(以下、第2の受けローラという)12に対応し
て配置され、成形ローラ13の加圧機構とは独立の加圧機
構により対応する受けローラ11,12に対して溶接ワイヤ
Wを押圧するものとなっている。すなわち、溶接ワイヤ
Wは、成形ローラ13と加圧ローラ15とにより第2の受け
ローラ12に押圧され、視点を代えれば、成形ローラ13と
加圧ローラ15とを支点として第2の受けローラ12により
前記成形ローラ13による場合とは反対方向へ曲げられる
ようになっている。なお、各ローラの周面には溶接ワイ
ヤWを案内するためのU溝が設けられている。
【0011】 こゝで、第1の受けローラ11、成形ロー
ラ13および第2の受けローラ12は溶接ワイヤWを所定の
曲率に曲げ変形させる曲げローラ組を、成形ローラ13、
第2の受けローラ12およびこれに対応する加圧ローラ15
は前記曲げローラ組を通過した溶接ワイヤを直線状に矯
正する矯正ローラ組をそれぞれ構成するもので、成形ロ
ーラ13および第2の受けローラ12は前記2つのローラ組
で共用されている。しかして、成形ローラ13は矯正ロー
ラ組を構成する第2の受けローラ12より小径に形成され
ており、したがって溶接ワイヤWは、前記曲げローラ組
により、例えばその巻きぐせと反対方向へ大きく曲げら
れた後、前記矯正ローラ組により比較的小さく逆曲げさ
れて直線状に矯正されるようになる。
【0012】本第1実施例においては、ワイヤ送り装置
2の作動によりリール1から引き出された溶接ワイヤW
は、ガイド装置3を経て矯正装置10に導入される。そし
て、先ず第1の受けローラ11、成形ローラ13および第2
の受けローラ12から成る曲げローラ組によって所定の曲
率で曲げ変形され、続いて成形ローラ13、第2の受けロ
ーラ12およびこれに対応する加圧ローラ15から成る矯正
ローラ組により直線状に矯正される。すなわち、矯正ロ
ーラ組に導入される前の溶接ワイヤWの曲率は一定とな
っているので、矯正ローラ組による矯正程度は溶接ワイ
ヤWの引き出しと引き終りとで一様となる。
【0013】ところで、本第1実施例のようにリール1
の軸方向へ溶接ワイヤWを引き出す場合は、引き出され
た溶接ワイヤWにねじり応力が発生する。図2は、この
ねじり応力の発生状態を説明したもので、リール1に巻
回されている溶接ワイヤWに点Pを含む仮想目印線Lを
付したとすると、この仮想目印線Lはリール1から溶接
ワイヤWを引き出すに伴って螺旋状となり、溶接ワイヤ
Wにねじり応力が発生していることが明らかとなる。そ
して、このねじり応力の発生により外部の拘束を解放す
ると、溶接ワイヤWは自転して溶接トーチ先端で振れが
起こり、溶接品質を阻害する原因となる。しかし、上記
のように構成した本発明にかゝる矯正装置によれば、曲
げローラ組にて大きな塑性変形を受けることにより溶接
ワイヤWに残留するねじり応力が緩和されることとな
り、前記した溶接トーチ先端での振れは解消され、この
面からもきわめて有用となる。
【0014】図3は、本発明の第2実施例を示したもの
である。なお、前出図1に示した部分と同一部分には同
一符号を付し、その説明は省略する。本第2実施例にお
いては溶接ワイヤWの供給源としてペイル缶20を用いて
いる。ペイル缶20は、周知のように有底の外筒21と内筒
22とを同心に配置し、外筒21と内筒22との間に多量の溶
接ワイヤWを巻回収納したもので、その上部には、通常
溶接ワイヤWを軸方向に案内するガイド板23が設けられ
ている。この場合、溶接ワイヤWはガイド板23によって
ペイル缶20のほヾ軸線上を引き出されるようになり、そ
こで本第2実施例では、上記したガイドチューブ4を含
むガイド装置3を省略し、さらに、矯正装置10内におけ
る第1、第2の受けローラ11,12を溶接ワイヤWの引き
出し方向(鉛直方向)に対して所定の傾斜角度θで配置
することにより第1の受けローラ11に対する加圧ローラ
14(図1)をも省略している。本第2実施例の作用効果
は上記第1実施例と同様であるばかりか、前記した加圧
ローラ14やガイド装置3の省略により第1実施例より製
作コストを低減できる効果がある。
【0015】
【発明の効果】 以上、詳細に説明したように、本発明
にかゝる溶接ワイヤの矯正装置によれば、溶接ワイヤの
巻きぐせの曲率の大きさによらずに確実に直線状に矯正
することができる。また、ワイヤリールまたはペイル缶
からの引き出しに伴って生じる溶接ワイヤのねじり応力
を緩和することができるので、溶接トーチ先端の振れを
抑えることができ、溶接品質の安定化を達成できる。さ
らに、曲げローラ組および矯正ローラ組を構成する3本
ローラのうちの2本をローラ組の相互間で共用している
ので、全体構造がそれほど複雑、大型化することはな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を模式的に示す正面図で
ある。
【図2】 溶接ワイヤにおけるねじり応力発生状態を説
明する説明図である。
【図3】 本発明の第2実施例を模式的に示す正面図で
ある。
【符号の説明】
1 ワイヤリール 2 ワイヤ送り装置 3 ガイド装置 4 ガイドチューブ 10 矯正装置 11 受けローラ 12 受けローラ 13 成形ローラ 14 加圧ローラ 15 加圧ローラ 20 ペイル缶 W 溶接ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/12 B21F 1/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤリールまたはペイル缶からそれら
    の軸方向へ引き出した溶接ワイヤを矯正する装置におい
    て、ワイヤ引出しの上流側に溶接ワイヤを所定の曲率に
    曲げ変形させる曲げローラ組を配置し、ワイヤ引出しの
    下流側に前記曲げローラ組による曲げ方向と反対方向に
    溶接ワイヤを曲げて直線状に矯正する矯正ローラ組を配
    置し、前記曲げローラ組および前記矯正ローラ組のそれ
    ぞれは、溶接ワイヤを挟持可能に密に配置した3本ロー
    ラから構成し、前記各3本ローラのうちの2本は、前記
    曲げローラ組および前記矯正ローラ組の相互間で共用し
    ことを特徴とする溶接ワイヤの矯正装置。
JP33430191A 1991-11-22 1991-11-22 溶接ワイヤの矯正装置 Expired - Fee Related JP3232607B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33430191A JP3232607B2 (ja) 1991-11-22 1991-11-22 溶接ワイヤの矯正装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33430191A JP3232607B2 (ja) 1991-11-22 1991-11-22 溶接ワイヤの矯正装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05138351A JPH05138351A (ja) 1993-06-01
JP3232607B2 true JP3232607B2 (ja) 2001-11-26

Family

ID=18275817

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33430191A Expired - Fee Related JP3232607B2 (ja) 1991-11-22 1991-11-22 溶接ワイヤの矯正装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3232607B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012086257A (ja) * 2010-10-21 2012-05-10 Ihi Corp 溶接ワイヤ矯正装置
CN110072644A (zh) * 2016-12-16 2019-07-30 爱科技术线网公司 用于散装包装的焊丝的线材成形装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101257182B1 (ko) * 2011-03-29 2013-04-22 현대제철 주식회사 와이어 직선교정장치를 구비한 일렉트로 가스 용접기용 용접토치
US20230211404A1 (en) * 2022-01-03 2023-07-06 Lincoln Global, Inc. Wire straightening solution for bulk packaging

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012086257A (ja) * 2010-10-21 2012-05-10 Ihi Corp 溶接ワイヤ矯正装置
CN110072644A (zh) * 2016-12-16 2019-07-30 爱科技术线网公司 用于散装包装的焊丝的线材成形装置
US11541474B2 (en) 2016-12-16 2023-01-03 Alcotec Wire Corporation Wire shaping device for bulk packaged welding wire

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05138351A (ja) 1993-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3249200B2 (ja) カール矯正装置
JP3232607B2 (ja) 溶接ワイヤの矯正装置
JP2812433B2 (ja) スプリング製造装置
US3442108A (en) Metal-handling method and apparatus
US7065999B2 (en) Bending roll apparatus
JPS5935841A (ja) ワイヤ矯正装置
JP2010089134A (ja) 線材の曲がり矯正装置
US20200346274A1 (en) Wire feeding unit and wire bending apparatus including the same
JPH09277047A (ja) 溶接ワイヤ矯正装置
JPH09271875A (ja) ワイヤについた巻癖の自動矯正装置
JP3277769B2 (ja) 薄肉管の巻取装置
JP2013103272A (ja) 溶接ワイヤ送給装置
JP2003245721A (ja) ベンディング方法およびベンディングロール
JPH11179548A (ja) 溶接トーチ
JPS62240109A (ja) 内面螺旋溝付管の連続的製造装置
JP2871884B2 (ja) 樹脂製コイル管の巻きぐせ矯正装置
JPS61202778A (ja) 溶接ワイヤ矯正装置
JP4040554B2 (ja) 線材送り出し装置
JP2786720B2 (ja) 余長付線状体入り金属パイプ心線の製造方法
JPS6313034Y2 (ja)
CN213968803U (zh) 一种在弹簧机上校直和调节线向的装置
JP2558761Y2 (ja) 線材矯正装置
JPH0824944A (ja) 金属板または金属条の巻き取り装置
JPS6113166Y2 (ja)
JPS594213B2 (ja) 連続引伸矯正機

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees