JP2010088381A - シートたばこの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】喫味品質の高いシートたばこを簡易に、しかも安価に製造することのできるシートたばこの製造方法を提供する。
【解決手段】シートたばこ原料から生成したベースシートたばこの表面に前記シートたばこ原料から抽出した第1の香味成分を添加し、所定の乾燥処理を施した後、更にこのベースシートたばこの表面に、所定の香味原料(たばこ葉原料)から抽出した第2の香味成分を添加する。
【選択図】図1
【解決手段】シートたばこ原料から生成したベースシートたばこの表面に前記シートたばこ原料から抽出した第1の香味成分を添加し、所定の乾燥処理を施した後、更にこのベースシートたばこの表面に、所定の香味原料(たばこ葉原料)から抽出した第2の香味成分を添加する。
【選択図】図1
Description
本発明は、喫味品質を向上させたシートたばこの製造方法に関する。
シートたばこは、例えばたばこの製造過程において余剰物として生じるたばこ中骨やたばこ細粉に結合剤および補強材、更には水等を混合して造粒し、これによって得られた湿潤粉粒物をシート状に圧延した後、乾燥することによって製造される。この種のシートたばこの従来一般的な製造方法については、例えば特許文献1,2等に詳しく紹介される。ちなみにシートたばこは、通常のたばこ製造過程と同様に、裁刻・加湿等の処理が施された後、たばこ刻みの一部を代替して製品たばこに含められる。
特開2002−176964号公報
特開2000−41648号公報
ところでシートたばこを製造する場合、予め上述したシートたばこ原料から抽出した香味成分(香味抽出液)を、前記シートたばこ原料から生成したベースシートたばこの表面に添加することで、シートたばこ自体の喫味品質を確保することが行われる。しかしながらその喫味品質が十分に高いとは言い難く、一般的には刺激と辛みとが強くなる傾向にある。この点、シートたばこの喫味を改善する手法として、シートたばこ原料に黄色種やバーレ種等のたばこ葉原料を配合することが知られている。しかしながら、この種の高級原料の配合割合を多くする必要があるので、原料費の増大が否めない。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、喫味品質の高いシートたばこを簡易に、しかも安価に製造することのできるシートたばこの製造方法を提供することにある。
上述した目的を達成するべく本発明に係るシートたばこの製造方法は、シートたばこ原料から生成したベースシートたばこの表面に前記シートたばこ原料から抽出した第1の香味成分を添加し、所定の乾燥処理を施した後、更にこのベースシートたばこの表面に、所定の香味原料から抽出した第2の香味成分を添加することを特徴としている。
ちなみに前記所定の香味原料から抽出した第2の香味成分は、バーレー種や黄色種等のたばこ葉原料から抽出した香味抽出液からなる。また前記ベースシートたばこの表面への前記第2の香味成分の添加は、スプレー加香(静電塗工)、ロール塗工(サイズプレス)、若しくはグラビア塗工により施すことが好ましい。
ちなみに前記所定の香味原料から抽出した第2の香味成分は、バーレー種や黄色種等のたばこ葉原料から抽出した香味抽出液からなる。また前記ベースシートたばこの表面への前記第2の香味成分の添加は、スプレー加香(静電塗工)、ロール塗工(サイズプレス)、若しくはグラビア塗工により施すことが好ましい。
本発明によれば、従来一般的なシートたばこの製造方法に従って製造されたベースシートたばこの表面に、更に所定の香味原料、具体的にはバーレー種や黄色種等のたばこ葉原料から抽出したした第2の香味成分を添加するだけで、その喫味品質を十分に高めることができる。特にシートたばこ原料から抽出した第1の香味成分をその表面に添加し、所定の乾燥処理を施したベースシートたばこの表面に、例えばたばこ葉原料からから直接抽出した第2の香味成分を更に添加するだけで、簡易にして効果的にシートたばこの喫味品質を高めることができる。具体的にはシートたばこ原料に、黄色種やバーレ種等の高価なたばこ葉原料を、例えば5〜10%配合して製造されるシートたばこの喫味と同程度にその喫味を高めることができ、その原料費を安価に抑えることができる。
以下、図面を参照して本発明に係るシートたばこの製造方法の一実施形態について説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るシートたばこの製造方法を概略的に示す製造工程図である。この製造工程図に示すように本発明に係るシートたばこは、たばこ中骨やたばこ細粉等のシートたばこ原料Aから生成されるベースシートたばこBに、上記シートたばこ原料Aから抽出した第1の香味成分Cを添加した後、更にこの第1の香味成分Cを添加したベースシートたばこDの表面に、黄色種やバーレ種等のたばこ葉原料Eから抽出した第2の香味成分Fを添加することにより喫味品質を高めた加香シートたばこGとして製造される。
図1は本発明の一実施形態に係るシートたばこの製造方法を概略的に示す製造工程図である。この製造工程図に示すように本発明に係るシートたばこは、たばこ中骨やたばこ細粉等のシートたばこ原料Aから生成されるベースシートたばこBに、上記シートたばこ原料Aから抽出した第1の香味成分Cを添加した後、更にこの第1の香味成分Cを添加したベースシートたばこDの表面に、黄色種やバーレ種等のたばこ葉原料Eから抽出した第2の香味成分Fを添加することにより喫味品質を高めた加香シートたばこGとして製造される。
ちなみに前記ベースシートたばこBは、基本的には先ず、例えばシートたばこ原料(たばこ中骨)Aを叩解機1にて叩解処理し、更に所定のスラリー濃度に希釈した後、これを抄紙機2を用いて抄くいながらベルトコンベヤ3上に連続して流し込むことで帯状に展開・脱水し、更に乾燥ドラム4を用いて前乾燥処理を施すことにより製造される。一方、前記叩解機1に供給する前記シートたばこ原料Aから、予め分離機5を用いて抽出した第1の香味成分(香味抽出液)Cを濃縮機6を用いて濃縮し、この第1の香味成分(香味抽出液)Cを、例えばローラ7を用いて上記前記ベースシートたばこBの表面に加香比36重量%程度の割合で添加(ロール塗工)する。その後、上述した如く加香処理を施した長尺のベースシートたばこBを、例えばその含有水分量が12%程度となるように乾燥機8を用いて乾燥処理することで、初期加香処理が施されたベースシートたばこDが製造される。
しかる後、黄色種やバーレ種等のたばこ葉原料Eから抽出した第2の香味成分(香味抽出液)Fを、例えばローラ9を用いて前記ベースシートたばこDの表面に加香比で4重量%程度の割合で添加(ロール塗工)する。その後、その表面に第2の香味成分(香味抽出液)Fを添加したベースシートたばこDを乾燥機10に導き、乾燥処理を施すことで所定の含有水分濃度に調整された本発明に係るシートたばこである加香シートたばこGが製造される。尚、たばこ葉原料Eからの第2の香味成分(香味抽出液)Fの抽出は分離機11を用いて行われ、この分離抽出した香味成分(香味抽出液)Fは濃縮機12を介して所定の濃度に濃縮された後に前記ベースシートたばこDの表面に添加される。この際、香味成分(香味抽出液)Fを抽出した後の前記たばこ葉原料Eの残渣(たばこ中骨等)は、シートたばこ原料Aの一部として前述したベースシートたばこBの製造に供される。
ちなみにベースシートたばこDの表面への前記第2の香味成分(香味抽出液)Fの添加は、スプレー加香(静電塗工)であっても良く、或いはグラビア塗工であっても良い。しかしスプレー加香(静電塗工)によるシートたばこへの香味成分の添加率が30%程度であるのに対して、ロール塗工やグラビア塗工の場合にはその90%程度を添加することができるので、少量の香味成分(香味抽出液)Fを有効に用いてシートたばこの喫味品質を高めることができる。
また第2の香味成分(香味抽出液)Fの抽出原料となる前述した黄色種やバーレ種等のたばこ葉原料Eは、いわゆる高級原料であり高価であり、従って第2の香味成分(香味抽出液)F自体も高価なものとなることが否めない。従って前述したロール塗工やグラビア塗工によって前記ベースシートたばこの表面に第2の香味成分(香味抽出液)Fを添加することで、高価な第2の香味成分(香味抽出液)Fの無駄な消費を抑えて、その製造コスト(原料コスト)を抑えることが可能となる。
本発明者等の実験(検証)によれば、シートたばこ原料Aに、高級なたばこ葉原料Eを重量比で2.4%配合することで喫味品質を高めた、いわゆる従来の1段混合法により製造したシートたばこに比較して、前述した如く第1の香味成分と第2の香味成分とを2回に亘ってベースシートたばこに添加した加香シートたばこGの香味品質が何等遜色がないことが確認された。むしろシートたばこの刺激と辛みを抑え、たばこ本来の喫味を十分に引き出し得ることが確認できた。更にはその香味付け(加香)に必要とする、黄色種やバーレ種等の高級なたばこ葉原料Eの量を大幅に削減することができ、前述した1段混合法により製造した従来のシートたばこと同等な喫味品質を維持しながら、その原料コストを大きく低減し得ることが確認できた。
以上のように本発明に係るシートたばこの製造方法においては、シートたばこ原料Aから第1の香味成分Cを抽出する一方、たばこ葉原料Eから第2の香味成分Fを抽出し、前記シートたばこ原料Aから生成されるベースシートたばこBの表面に前記第1の香味成分Cを添加した後、更にこの第1の香味成分Cを添加した後のベースシートたばこDの表面に更に前記第2の香味成分Fを添加すると言う2段階の加香処理を行うだけで、簡易にして効果的にその喫味品質を高めることができる。しかも第1および第2の香味成分C,Fをシートたばこ原料Aおよびたばこ葉原料Eからそれぞれ個別に抽出し、ベースシートたばこの表面への添加量を個別に設定するので、高価なたばこ葉原料Eから抽出される第2の香味成分Fの使用量を少なく抑えながら喫味品質の向上効果を高めることができる。従ってシートたばこの原料コストを安価に抑えることができる等の実用上多大なる効果が奏せられる。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えばベースシートたばこDへの第2の香味成分Fの添加量については、該第2の香味成分Fの抽出に用いたたばこ葉原料Eの種別等に応じて調整すれば十分である。またベースシートたばこBの製造方法については、従来より種々提唱されている手法を適宜採用可能である。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
A シートたばこ原料
B ベースシートたばこ
C 第1の香味成分
D 第1の香味成分Cを添加したベースシートたばこ
E たばこ葉原料
F 第2の香味成分
G 加香シートたばこ
B ベースシートたばこ
C 第1の香味成分
D 第1の香味成分Cを添加したベースシートたばこ
E たばこ葉原料
F 第2の香味成分
G 加香シートたばこ
Claims (3)
- シートたばこ原料から生成したベースシートたばこの表面に前記シートたばこ原料から抽出した第1の香味成分を添加し、所定の乾燥処理を施した後、このベースシートたばこの表面に、更に所定の香味原料から抽出した第2の香味成分を添加することを特徴とするシートたばこの製造方法。
- 前記所定の香味原料から抽出した第2の香味成分は、バーレ種や黄色種等のたばこ葉原料から抽出した香味抽出液である請求項1に記載のシートたばこの製造方法。
- 前記ベースシートたばこの表面への前記第2の香味成分の添加は、スプレー加香、ロール塗工、若しくはグラビア塗工により施されるものである請求項1に記載のシートたばこの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008263312A JP2010088381A (ja) | 2008-10-10 | 2008-10-10 | シートたばこの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015526102A (ja) * | 2012-08-28 | 2015-09-10 | フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム | タバコフラワーを含むタバコ組成物 |
CN107096658A (zh) * | 2017-04-21 | 2017-08-29 | 昆明七零五所科技发展总公司 | 一种烟草加料用静电雾化喷嘴 |
CN111657532A (zh) * | 2020-05-22 | 2020-09-15 | 苏州东福来机电科技有限公司 | 再造烟叶涂布压延生产线以及生产工艺 |
CN112056607A (zh) * | 2020-09-29 | 2020-12-11 | 云南中烟工业有限责任公司 | 一种具有高、低沸点成分的香料在线加香的装置及方法 |
CN112914143A (zh) * | 2021-03-06 | 2021-06-08 | 中国烟草总公司郑州烟草研究院 | 一种彰显烟叶香型风格的烟片复烤温度设定方法 |
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2008
- 2008-10-10 JP JP2008263312A patent/JP2010088381A/ja active Pending
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