JP2010088145A - 鉄道車両の駆動システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、車両を駆動する機器、および車両の走行状態から発生する損失を最小化する高効率運転速度を算出することにより、限られたエネルギ資源で、できるだけ長距離走行することを可能とする、鉄道車両の駆動システムを提供することにある。
【解決手段】本発明の鉄道車両の駆動システムは、インバータ装置8と、それにより駆動されてけん引力を発生する三相交流電動機20を有し、インバータ装置8を駆動する電源として、エンジン5や蓄電手段28などの内部供給型エネルギ手段を設備する。また、車両の駆動または走行により発生するエネルギ損失を算出するために必要な、エンジン軸出力、エンジン回転速度、蓄電池放電電流、車両速度(≒モータの回転速度)を、情報伝送手段13等を介してそれぞれ各機器から収集し、これらの情報を処理して高効率な運転速度を算出するシステム統括制御装置10を設備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道車両の駆動システムに関し、特に、車両を駆動する機器、および車両の走行状態から発生する損失を最小化する高効率運転速度を算出することにより、限られたエネルギ資源で、できるだけ長距離の走行を可能とする、駆動制御技術に関する。
鉄道車両を駆動するためのエネルギ供給方式には、架線や第三軌条など地上側の電力供給設備から、集電装置を介してインバータ装置等の駆動システムに電力を供給する方式(外部供給方式)と、エンジン、蓄電装置など、車上側の電力供給設備から、インバータ装置等の駆動システムに電力を供給する方式(内部供給方式)がある。
外部供給方式によれば、地上側の電力供給設備が正常に機能している限りは、車両への電力供給を続けられる。このため、終端駅に達する等の物理的な条件を除けば、供給エネルギの制限を受けることなく走行を続けられる。しかし、内部供給方式の場合、エンジンを駆動する燃料や、蓄電装置の蓄電能力など、車両内に搭載できるエネルギ量には制限がある。このため、車両の走行距離は、搭載できる燃料(エンジン)、蓄電量(蓄電装置)などにより制限される。
以上のように、外部供給方式のエネルギと、内部供給方式のエネルギでは、車両を駆動するためのエネルギ量制限の有無という点に差異がある。特に、内部供給方式で駆動される車両は、限られたエネルギ源を効率よく利用してできるだけ長距離を走行するため、高効率エンジン、低損失蓄電装置の研究開発が活発に行われている。
ところで、ひとつの編成列車に外部供給方式のエネルギと、内部供給方式のエネルギ双方に対応できる駆動システム搭載した鉄道車両も存在する。これは、通常時は外部供給方式エネルギを駆動システムに電力を供給するが、外部供給方式エネルギで電力を供給できない状況では、内部供給方式エネルギを駆動システムに切替えて供給できるように、駆動システムを構成するものである。外部供給型エネルギを供給できない状況としては、外部供給方式エネルギを受ける集電装置、または集電装置からインバータ装置等の駆動システムに至る電力供給設備に異常が発生した場合、あるいは外部供給型エネルギを供給する設備(架線、第三軌条等)が設けられていない場合等が考えられる。
外部供給方式エネルギを、架線で受けて使用するように設定されたインバータ制御装置により駆動される電気車両において、内部供給方式エネルギである蓄電池により給電を受けた場合でも、インバータ制御装置を動作させる構成について、特許文献1のインバータ制御式鉄道電気車両で述べられている。
図9に、特許文献1に示されている、架線からの給電と、架線より電圧の低い別電源による給電の何れかで駆動されるインバータ制御式鉄道電気車両を実現させる機器構成を示す。
インバータ制御式電気車両が架線からの給電により運転されるときは、パンタグラフ102が架線に接触することから、パンタグラフ切断スイッチ122が閉じ、パンタグラフ切断スイッチ122とインターロックされる連動接点123が開き、制御回路部分127の各励磁コイル124、125、126が励磁されないので、パンタグラフ102、パンタグラフ切断スイッチ122、遮断器133、主回路主接点128を介して各インバータ制御装置103に電力が給電され、各三相交流電動機107を駆動し、車両が運転される。一方、蓄電池106による運転を行うためには、パンタグラフ102が折りたたまれるため、この動作と連動してパンタグラフ切断スイッチ122が切りとなり、次いで、切替スイッチ121を操作すると、パンタグラフ切断スイッチ122とインターロックされている連動接点123が閉じているので、各励磁コイル124、125、126が励磁され、蓄電池運転のための回路が構成される。つまり、インバータ制御装置103が1組だけ、蓄電池106と主回路蓄電池接点130、遮断器133および主回路接点128を介して接続され、1組のインバータ制御装置103を蓄電池106により荷電し、三相交流電動機107を駆動する。
特開平6−98409号公報
架線などの外部供給方式のエネルギを得られない状況で、蓄電池などの内部供給方式のエネルギで走行する場合、同じエネルギ量において走行距離を最大化したいという要求があると考えられる。これは、前述のように内部供給方式エネルギとして、車両に搭載できる蓄電池、あるいは燃料の量(体積、重量)には限界があるため、内部供給方式エネルギをいかに効率良く車両の運動エネルギに変換して、車両の走行距離を最大化することが、システム構築の上で重要だからである。外部供給方式エネルギを得られない状況としては、以下を想定できる。
(1)架線などが設備されていない区間を走行する場合
(2)架線停電により外部供給方式エネルギ自体の供給が停止している場合
(3)外部供給方式エネルギを得られる状況でも、集電装置からインバータ装置までの電気的経路が故障により断たれている場合
ところで、特許文献1のインバータ制御式鉄道電気車両によれば、本来、架線から給電を受けて使用するように設定されたインバータ制御装置によって駆動される電機車両において、架線より電圧の低い別電源により給電を受けた場合でも、インバータ制御装置を動作させることができる。この中で、架線より電圧の低い別電源により給電を受けた、インバータ制御装置を動作させる状況として、「架線からの給電により運転されて来た列車を、架線がない区間に移動させる場合」が取り上げられている。このように、エネルギ源は蓄電池である鉄道電気車両において、架線のない区間を移動する走行距離は、蓄電池に蓄積されている蓄電エネルギに依存すると考えられる。しかし、特許文献1のインバータ制御式鉄道電気車両においては、内部供給方式エネルギである蓄電エネルギについて、その利用効率の最大化するための手段は、特に設けられていない。また、限られたエネルギ資源で、できるだけ長距離を走破するなどエネルギの有効利用を意識した記述は見られない。
本発明の目的は、車両を駆動する機器、および車両の走行状態から発生する損失を最小化する高効率運転速度を算出することにより、限られたエネルギ資源で、できるだけ長距離走行することを可能とする、鉄道車両の駆動システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の鉄道車両の駆動システムは、車両に設備され電力を発生する電力発生手段と、前記電力を電圧/周波数可変交流電力に変換する電力変換手段と、前記交流電力で駆動され車両の牽引力を発生する交流電動機と、前記電力発生手段、前記電力変換手段、前記交流電動機の動作を制御し、その動作状態を検出して集約する統括制御手段を備え、前記統括制御手段は、曲線、勾配、速度制限などの路線条件を記憶する路線条件記憶手段と、前記電力発生手段、前記電力変換手段、前記交流電動機の動作状態から機器効率を算定する効率算定手段と、前記路線条件のもとで前記機器効率を最大とする運転指針を決定する効率最適化手段と、前記運転指針に従い、前記電力発生手段、前記電力変換手段、前記交流電動機の全て、または少なくともいずれか一つを制御する効率制御手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の鉄道車両の駆動システムは、車両の外部から電力を得る給電手段と、前記電力を電圧/周波数可変交流電力に変換する電力変換手段と、前記交流電力により駆動され車両の牽引力を発生する交流電動機と、前記電力変換手段、前記交流電動機の動作を制御し、その動作状態を検出して集約する統括制御手段を備え、前記統括制御手段は、曲線、勾配、速度制限などの路線条件を記憶する路線条件記憶手段と、前記電力変換手段、前記交流電動機の動作状態から機器効率を算定する効率算定手段と、前記路線条件のもとで前記機器効率を最大とする運転指針を決定する効率最適化手段と、前記運転指針に従い、前記電力変換手段、前記交流電動機の全て、またはいずれかを制御する効率制御手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の鉄道車両の駆動システムは、車両の外部から電力を得る給電手段と、車両に設備され電力を発生する電力発生手段と、前記電力を電圧/周波数可変交流電力に変換する電力変換手段と、前記交流電力により駆動され車両の牽引力を発生する交流電動機と、前記電力発生手段、前記電力変換手段、前記交流電動機の動作を制御し、その動作状態を検出して集約する統括制御手段を備え、前記統括制御手段は、曲線、勾配、速度制限などの路線条件を記憶する路線条件記憶手段と、前記電力発生手段、前記電力変換手段、前記交流電動機の動作状態から機器効率を算定する効率算定手段と、前記路線条件のもとで前記機器効率を最大とする運転指針を決定する効率最適化手段と、前記運転指針に従い、前記電力発生手段、前記電力変換手段、前記交流電動機の全て、または少なくともいずれか一つを制御する効率制御手段を備えることを特徴とする。
さらに、本発明の鉄道車両の駆動システムは、車両に設備され電力を発生する前記電力発生手段は、電力の蓄積が可能な蓄電手段と、前記蓄電手段の充電および放電を制御する充放電電流制御手段であることを特徴とする。
さらに、本発明の鉄道車両の駆動システムは、車両に設備され電力を発生する前記電力発生手段は、エンジンを動力源として、発電機を駆動するエンジン発電手段であることを特徴とする。
本発明によれば、鉄道車両の駆動システムにおいて、車両を駆動する機器、および車両の走行状態から発生する損失を最小化する高効率運転速度を算出することにより、限られたエネルギ資源で、できるだけ長距離の走行を可能とすることができる。
内部供給方式エネルギを、車両の運動エネルギに効率良く変換するためには、車両の駆動または走行により発生するエネルギ損失を最小化すればよい。車両の駆動または走行により発生するエネルギ損失は、次の項目が考えられる。
(a)エンジン発電による損失
(i)エンジン動作の損失、(ii)発電機駆動の損失、(iii)AC/DC電力変換の損失
これら損失要素は、エンジン軸出力と回転速度(発電機ロータ周波数)の関数として評価できる。
(b)蓄電装置放電による損失
(i)蓄電装置の放電損失(蓄電装置の場合)、(ii)DC/DC電力変換器の損失
これら損失要素は、各損失要素は、蓄電池放電電流の関数として評価できる。
(c)モータ駆動による損失
(i)DC/ACインバータ装置の損失、(ii)電動機駆動の損失、(iii)減速機の損失
これら損失要素は、車両速度(または、電動機ロータ周波数)の関数として評価できる。
(d)車両の走行による損失
(i)車両抵抗による損失、(ii)勾配抵抗による損失、(iii)曲線勾配による損失
これら損失要素は、車両速度(または、電動機ロータ周波数)の関数として評価できる。
上記、(a)〜(d)の和が車両の走行で発生する総合損失である。この総合損失については、(a)〜(d)より、エンジン軸出力、エンジン回転速度、蓄電池放電電流、車両速度(≒モータの回転速度)の関数として評価できると考えられる。さらに、エンジン軸出力あるいは蓄電池放電電流は、極低速域では車両速度(≒モータの回転速度)に概ね比例することを考慮すると、車両の走行で発生する損失は概算的には車両速度との相関が高いといえる。
本発明の鉄道車両の駆動システムは、インバータ装置8と、それにより駆動されてけん引力を発生する三相交流電動機20を有し、インバータ装置8を駆動する電源として、エンジン5や蓄電手段28などの内部供給型エネルギ手段を設備する。また、車両の駆動または走行により発生するエネルギ損失を算出するために必要な、エンジン軸出力、エンジン回転速度、蓄電池放電電流、車両速度(≒モータの回転速度)を、情報伝送手段13等を介してそれぞれ各機器から収集し、これらの情報を処理して高効率な運転速度を算出するシステム統括制御装置10を設備する。また、前述のシステム統括制御装置10は、導出した高効率運転速度に従い、インバータ装置8を駆動する指令等を発生する機能を備える。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明していく。
図1は、本発明の電気鉄道車両の駆動システムにおける一実施形態の基本構成を示す図である。
車両1a、1bは、列車編成を構成する車両の一部である。車両1aと車両1bは車間連結器14aで連結されている。本実施形態では2車両を連結した編成車両により説明を進めるが、本発明において列車編成を構成する車両の数に制限はない。具体的には、車両1bの後位に設けている車間連結器14bにより第三の車両を連結でき、以降、車両の前位、後位に設けた車間連結器により、3車両以上で列車編成を構成することも可能である。
車両1aは、台車2aを介して輪軸3a、3bにより、また、台車2bを介して輪軸3c、3dにより、図示していないレール面上に支持されている。同じく、車両1bは、台車2cを介して輪軸3e、3fにより、また、台車2dを介して輪軸3g、3hにより、図示していないレール面上に支持されている。
まず、車両1a、1bの機器構成を説明する。
車両1aには、集電装置4、エンジン5、発電機6、AC/DC電力変換器7、電力伝達手段9a、システム統括制御装置10a、情報制御装置12a、情報伝達手段13aが設備される。車両1bには、インバータ8、電力伝達手段9b、システム統括制御装置10b、情報制御装置12b、情報伝達手段13bが設備される。
車両1aの電力伝達手段9aと、車両1bの電力伝達手段9bとは、電力系連結器15aにより接続する。また、車両1bの電力伝達手段9bと、図示していない後位車両の電力伝達手段とは、電力系連結器15bにより接続する。
車両1aの情報伝達手段13aと、車両1bの情報伝達手段13bとは、情報連結器16aにより接続する。また、車両1bの情報伝達手段13bと、図示していない後位車両の情報伝達手段とは、情報系連結器16bにより接続する。
エンジン5は、その出力(軸回転力)により発電機6を駆動する。発電機6は誘導発電機または同期発電機であり、エンジン5が発生した軸回転力を交流電力に変換する。AC/DC電力変換器7は、発電機6が発生した交流電力を直流電力に変換して、電力伝達手段9aに供給する。ところで、集電装置4から得られる電力が交流電力である場合も想定されるが、集電装置4からの交流電力を、AC/DC電力変換器7において直流電力に変換した上で、電力伝達手段9aに供給するも可能である。
インバータ装置8は、電力伝達手段9bにより供給される直流電力を、3相交流電力に変換して、図示していない電動機20を駆動する。電動機20の出力は、図示していない動力伝達手段を介して、輪軸3e、3f、3g、3hの全て、またはいずれかを駆動して、車両1bに加減速力を与える。
システム統括制御装置10aは、エンジン5、発電機6、AC/DC電力変換器7と接続し、制御要求D_eng、D_cnvをエンジン5、AC/DC電力変換器7に与えると共に、エンジン5の状態情報S_eng、AC/DC電力変換器7の状態情報S_cnvを集約する。
また、システム統括制御装置10aは、エンジン5の状態情報S_eng、AC/DC電力変換器7の状態情報S_cnvを情報制御装置12aに送る。情報制御装置12aは、情報伝送手段13a、13bを経て、情報制御装置12bまたは編成内の他車両の情報制御装置との間で情報を共有できる。つまり、情報制御装置12aでは、列車全体の情報収集が可能であり、そのうちシステム統括制御装置10aは、必要な情報を選択して受信できる。
システム統括制御装置10bは、インバータ装置8と接続し、制御要求D_invをインバータ装置8に与えると共に、インバータ装置8の状態情報S_invを集約する。
また、システム統括制御装置10bは、インバータ装置8から収受した情報D_infを情報制御装置12bに送る。情報制御装置12bは、情報伝送手段13a、13bを経て、情報制御装置12aまたは編成内の他車両の情報制御装置との間で情報を共有できる。つまり、情報制御装置12bでは、列車全体の情報収集が可能であり、そのうちシステム統括制御装置10bは、インバータ装置8の制御に必要な情報S_infを選択して受信できる。
さらに、システム統括制御装置10aは、車両効率演算手段11を備え、エンジン5の状態情報S_eng、AC/DC電力変換器7の状態情報S_cnv、車両1bのシステム統括制御装置10bより伝送された、インバータ装置8の状態情報S_infをもとに、エンジンの動作効率(ζ_eng)、発電機6の動作効率(ζ_mg)、AC/DCコンバータ装置7の動作効率(ζ_cnv)、インバータ装置8の動作効率(ζ_inv)、図示していない電動機20の動作効率(ζ_mm)、図示していない減速機の動作効率(ζ_gb)、列車編成の走行抵抗Rを算出して、これらの情報により、車両全体としての動作効率を最大化(損失を最小化)する高効率運転速度Vel_optを算出する。高効率運転速度Vel_optは、情報制御装置12a、12b、情報伝送手段13a、13bを介してシステム統括制御装置10bに伝送され、これを情報表示手段45に表示し、高効率運転速度Vel_optを参考にインバータ装置8を駆動する。
以上の構成によれば、エンジン5、発電機6、AC/DC電力変換器7、インバータ装置8の動作状態を、システム統括制御装置10aで収集し、さらに、情報制御装置12a、12b、および情報伝送手段13、情報系連結器16a、16bを介して、車両効率演算手段11に集約できる。車両効率演算手段11では、これらの情報をもとに、車両全体としての動作効率を最大化(損失を最小化)する高効率運転速度Vel_optを算出できる。高効率運転速度Vel_optは、情報制御装置12a、12b、および情報伝送手段13、情報系連結器16a、16bを介してインバータ装置8に伝送して、定速走行など高効率運転速度Vel_optにもとづいた運転を実現できるほか、運転台に高効率運転速度Vel_optと、実速度を表示することにより、運転士に高効率な運転操作を促すことができる。
すなわち、車両に搭載された機器全体の動作効率を最大化する高効率運転速度を求め、これを基に車両を駆動することにより、必要最小限のエネルギでの運行を可能とする、鉄道車両駆動システムを実現できる。
図2は、本発明の電気車の駆動システムにおける一実施形態の機器構成の詳細を示す図である。
車両1aには、集電装置4、発電機6、AC/DC電力変換器7、電力伝達手段9a、システム統括制御装置10a、情報制御装置12a、情報伝達手段13aが設備される。ここでは、同じく車両1aに設備されるエンジン5は図示されていない。
車両1bには、インバータ装置8、電力伝達手段9b、システム統括制御装置10b、情報制御装置12b、情報伝達手段13b、電動機20a、20bが設備される。ここで、車両1bに搭載される電動機は、電動機20a、20bの2台が図示されているが、これは、一車両に設備される電動機を2台に限定するものではない。
AC/DC電力変換器7は、発電機6が発生した交流電力を、AC/DC電力変換回路21で直流電力に変換して、電力伝達手段9aに供給する。コンデンサ18aは、前記直流電力の電圧変動を軽減するために設けられる。また、電流遮断器26a、26bは電力伝達手段9a、9bに供給する直流電力の源として、集電装置4、またはAC/DC電力変換回路21のいずれかを選択するために設けられる。すなわち、電流遮断器26aを開放して電流遮断器26bを投入すると、集電装置4から電力伝達手段9aに直流電力が供給され、電流遮断器26aを投入して電流遮断器26bを開放すると、AC/DC電力変換回路21から電力伝達手段9aに直流電力が供給される。電圧検出手段29aは、コンデンサ18aの両端電位差V_fc2を検出して、AC/DC電力変換回路21に入力する。電流検出手段30g、30h、30iは、発電機6が発生する3相交流電流Iu2、Iv2、Iw2を検出してAC/DC電力変換回路21に入力する。電流検出手段30jは、電流遮断器26aを流れる直流電流Is_2を検出して、AC/DC電力変換回路21に入力する。
AC/DC電力変換器7は、システム統括制御部10aから得たエンジン出力に応じた発電機の負荷指令Load_cmdに基づいて、発電機の負荷出力(発電電力)を調整するとともに、AC/DC電力変換回路21は発電機6が発生した三相交流電力を直流電力に変換する。また、発電機6の回転速度Rev、電圧検出手段29aで検出したコンデンサ18aの両端電位差V_fc2、電流検出手段30jで検出した直流電流Is_2をシステム統括制御装置10aに入力する。
インバータ装置8は、電力供給手段9bから得られる直流電力を、VVVF(Variable Voltage Variable Frequency)交流電力に変換して、電動機20a、20bを駆動する。コンデンサ18bは、前記直流電力の電圧変動を軽減する。また、コンデンサ18bと、リアクトル17でフィルタ回路を構成して、インバータ回路19から集電装置4を経て電力線に流れ込む直流電力に含まれる交流成分の周波数を制限する。電圧検出手段29bは、コンデンサ18bの両端電位差を検出して、インバータ回路19に入力する。電流検出手段30a、30b、30cは、電動機20a、20bに供給する3相交流電流Iu、Iv、Iwを検出してインバータ回路19に入力する。電流検出手段30dは、フィルタリアクトル17を流れる直流電流を検出して、インバータ回路19に入力する。インバータ回路19は、システム統括制御部10bより得た速度指令Vel_cmdに基づいて、直流電力をもとに電動機20a、20bを駆動するように、三相交流電力を制御する。また、電動機20a、20bの回転速度Vel、電圧検出手段29bで検出したフィルタコンデンサ18bの両端電位差V_fc、電流検出手段30dで検出した直流電流Isをシステム統括制御装置10bに入力する。
システム統括制御装置10aは、車両効率演算部11を備える。また、車両効率演算部11は、車両効率演算手段31と、最適速度演算手段32を備える。車両効率演算手段31は、エンジン5の状態情報S_eng、AC/DC電力変換器7の状態情報Scnv、車両1bのシステム統括制御装置10bより伝送されたインバータ装置8の状態情報S_infをもとに、エンジン5の動作効率(ζ_eng)、発電機6の動作効率(ζ_mg)、AC/DC電力変換器7の動作効率(ζ_cnv)、インバータ装置8の動作効率(ζ_inv)、図示していない電動機20の動作効率(ζ_mm)、図示していない減速機の動作効率(ζ_gb)、列車編成の走行抵抗Rを算出する。最適速度演算手段32では、車両効率演算手段31で算出された情報に基づいて、車両全体としての動作効率を最大化(損失を最小化)する高効率運転速度Vel_optを算出する。高効率運転速度Vel_optは、情報制御装置12a、12b、情報伝送手段13a、13bを介してシステム統括制御装置10bに伝送され、高効率運転速度Vel_optを参考にインバータ装置8を駆動する。
以上の構成によれば、エンジン5、発電機6、AC/DC電力変換器7、インバータ装置8の動作状態を、システム統括制御装置10aで収集し、さらに、情報制御装置12a、12b、および情報伝送手段13、情報系連結器16a、16bを介して、車両効率演算手段11に集約できる。車両効率演算手段11では、これらの情報をもとに、車両全体としての動作効率を最大化(損失を最小化)する高効率運転速度Vel_optを算出できる。高効率運転速度Vel_optは、情報制御装置12a、12b、および情報伝送手段13、情報系連結器16a、16bを介してインバータ装置8に伝送して、定速走行など高効率運転速度Vel_optにもとづいた運転を実現できるほか、運転台に高効率運転速度Vel_optと、実速度を表示することにより、運転士に高効率な運転操作を促すことができる。
すなわち、車両に搭載された機器全体の動作効率を最大化する高効率運転速度を求め、これを基に車両を駆動することにより、必要最小限のエネルギでの運行を可能とする、鉄道車両駆動システムを実現できる。
図3は、本発明の電気車の駆動システムの一実施形態における制御方式を示すブロック図である。
車両効率演算部31は、エンジン5の軸出力Power_eng、発電機6の回転速度Rev、電動機20の回転速度Velを入力として、車両走行損失Loss_Runを算出する。以下、車両効率演算部31における、車両走行損失Loss_Runの計算手順を説明する。
エンジン効率演算手段33は、エンジン5の軸出力Power_engと、発電機6の回転速度Revをもとにエンジン5の動作効率ζ_engを出力する。発電機効率演算手段35は、発電機6の回転速度Revをもとに発電機6の動作効率ζ_mgを出力する。電力変換器効率演算手段34は、発電機6の回転速度RevをもとにAC/DC電力変換器7の動作効率ζ_cnvを出力する。エンジン5の動作効率ζ_engと、発電機6の動作効率ζ_mgと、AC/DC電力変換器7の動作効率ζ_cnvを乗算器41aで掛け算して発電効率ζ_GENとする。
インバータ効率演算手段36は、電動機20の回転速度Velをもとにインバータ装置8の動作効率ζ_invを算出する。電動機効率演算手段37は、電動機20の回転速度Velをもとに電動機20の動作効率ζ_mmを算出する。減速機効率演算手段38は、電動機20の回転速度Velをもとに減速機の動作効率ζ_gbを算出する。駆動効率ζ_TRCは、インバータ装置8の動作効率ζ_invと、電動機20の動作効率ζ_mmと、減速機の動作効率ζ_gbを乗算器41bで掛け算して求める。発電駆動効率ζ_GTは、発電効率ζ_GENと、駆動効率ζ_TRCを乗算器41cで掛け算して求める。
車両抵抗演算手段39は、電動機20の回転速度Velをもとに列車編成の走行抵抗損失Loss_OPを算出する。
発電駆動損失率ξ_GTは、減算器42aにおいて、発電駆動効率ζ_GTを1から減算することにより求める。この発電駆動損失率ξ_GTに、エンジン5の軸出力Power_engを乗算器41dで掛け算することにより、発電駆動損失Loss_GTを求める。また、発電駆動損失Loss_GTと、走行抵抗損失Loss_OPを、加算器42bで足し算することにより、車両走行損失Loss_Runを求める。
最適速度算出部32は、車両走行損失Loss_Runを最小化する速度を探索し、高効率運転速度Vel_optとして出力する。
なお、車両抵抗演算手段39については、走行抵抗損失Loss_OPの他に、車両が勾配を走行するときの登坂力に相当する勾配抵抗、曲線部分を走行するときのステアリング力に相当する曲線抵抗を考慮することが考えられる。この場合、勾配抵抗、曲線抵抗は車両の走行位置に対するデータとして、システム統括制御装置10a、10bに蓄えておけば、車両速度の積算などの手法で走行位置を演算して前記データを参照することにより、その時点の勾配抵抗、曲線抵抗を導出することができる。これにより、さらに正確な車両走行損失Loss_Run、高効率運転速度Vel_optを出力できる。
すなわち、システム統括制御装置10に、曲線、勾配、速度制限などの路線条件を記憶する路線条件記憶手段を有しておき、この路線条件のもとで高効率運転速度Vel_optを決定することができる。
また、高効率運転速度Vel_optに従い、エンジン5、AC/DC電力変換器7、交流電動機20a、20bの全て、または少なくともいずれか一つを制御する効率制御手段をシステム統括制御装置10に備えることにより高効率運転速度Vel_optにもとづいた運転を実現できる。
以上の構成によれば、システム統括制御装置10aで収集し、さらに、情報制御装置12a、12b、および情報伝送手段13、情報系連結器16a、16bを介して集約された、エンジン5、発電機6、AC/DC電力変換器7、インバータ装置8の動作状態にもとづいて、車両全体としての動作効率を最大化(損失を最小化)する高効率運転速度Vel_optを算出できる。高効率運転速度Vel_optは、情報制御装置12a、12b、および情報伝送手段13、情報系連結器16a、16bを介してインバータ装置8に伝送して、定速走行など高効率運転速度Vel_optにもとづいた運転を実現できるほか、運転台に高効率運転速度Vel_optと、実速度を表示することにより、運転士に高効率な運転操作を促すことができる。
すなわち、車両に搭載された機器全体の動作効率を最大化する高効率運転速度を求め、これを基に車両を駆動することにより、必要最小限のエネルギでの運行を可能とする、鉄道車両の駆動システムを実現できる。
図4は、本発明の電気車の駆動システムの一実施形態の総合的な動作を示す波形図である。
運転指令NTCは、運転士、または運転制御装置が与える力行指令である。状態が「(0)」のとき力行オフ(停止または惰行)、「(1)」のとき力行オン(加速)を示す。車両走行損失Loss_Runは、前述したように、車両効率演算部31において、エンジン5の軸出力Power_eng、発電機6の回転速度Rev、電動機20の回転速度Velにもとづいて算出される。電動機速度Velは、電動機20の回転速度である。図4では、運転指令NTCに基づいて加速される電動機速度Velに対して、車両走行損失Loss_Runが推移する様子を示している。
時刻t1において、運転指令NTCが「(1)」となり、車両は停止状態から加速をはじめる。加速により電動機速度Velは増加する一方、車両走行損失Loss_Runは減少していく。
時刻t2において、電動機速度VelがVel_optに達した時点で、車両総合損失Loss_Runは、Loss_aにて極小となる。車両走行損失Loss_Runを極小とする電動機速度Vel_optは、最適速度算出部32で少なくとも実時間よりも以前に算出される。
運転指令NTCは、最適速度算出部32が算出した電動機速度Vel_optに達するまで力行オン指令を与えて車両を加速させる。速度が電動機速度Vel_optに達した時点で力行オフ指令して車両を惰行させる。車両は惰行時に減速(平坦または登り勾配)、または加速(降り勾配)するが、そのときに速度が電動機速度Vel_optに対して所定の速度差0〜10km/h)に達した時点で、車両の速度が再び電動機速度Vel_optとなるように、力行または制動指令を与える。図4では、t2で電動機速度Vel_optに達して惰行に入り、その後、減速により時刻t3で電動機速度Vel_rpwに達した時点で再び力行指令を与えて再加速を開始し、時刻t4で再び電動機速度Vel_optに達している。時刻t4以降では、同様に電動機速度Vel_optと、電動機速度Vel_rpwの間で力行、惰行動作を繰返して走行する。
以上のように、車両全体としての動作効率を最大化(損失を最小化)する高効率運転速度Vel_optを求め、定速走行など高効率運転速度Vel_optの近傍での運転、または、運転台に高効率運転速度Vel_optと、実速度を表示することにより、運転士に高効率な運転操作を促すことにより、必要最小限のエネルギでの運行を可能とする、鉄道車両の駆動システムを実現できる。
図5は、本発明の電気車の駆動システムにおける第二の実施形態の基本構成を示す図である。
車両1a、1bは、列車編成を構成する車両の一部である。車両1aと車両1bは車間連結器14aで連結されている。本実施形態では2車両を連結した編成車両により説明を進めるが、本発明において列車編成を構成する車両の数に制限はない。具体的には、車両1bの後位に設けている車間連結器14bにより第三の車両を連結でき、以降、車両の前位、後位に設けた車間連結器により、3車両以上で列車編成を構成することも可能である。
車両1aは、台車2aを介して輪軸3a、3bにより、また、台車2bを介して輪軸3c、3dにより、図示していないレール面上に支持されている。同じく、車両1bは、台車2cを介して輪軸3e、3fにより、また、台車2dを介して輪軸3g、3hにより、図示していないレール面上に支持されている。
まず、車両1a、1bの機器構成を説明する。
車両1aには、集電装置4、DC/DC電力変換器22、蓄電手段28、電力伝達手段9a、システム統括制御装置10a、情報制御装置12a、情報伝達手段13aが設備される。車両1bには、インバータ8、電力伝達手段9b、システム統括制御装置10b、情報制御装置12b、情報伝達手段13bが設備される。
車両1aの電力伝達手段9aと、車両1bの電力伝達手段9bとは、電力系連結器15aにより接続する。また、車両1bの電力伝達手段9bと、図示していない後位車両の電力伝達手段とは、電力系連結器15bにより接続する。
車両1aの情報伝達手段13aと、車両1bの情報伝達手段13bとは、情報連結器16aにより接続する。また、車両1bの情報伝達手段13bと、図示していない後位車両の情報伝達手段とは、情報系連結器16bにより接続する。
蓄電手段28に蓄電された電力は、蓄電手段28の端子間電圧と、電力伝達手段9aにおける直流電力の電圧に応じて、DC/DC電力変換器22により充放電制御される。DC/DC電力変換器22により放電された蓄電手段28の電力は、電力伝達手段9aに供給する。
インバータ装置8は、電力伝達手段9bにより供給される直流電力を、3相交流電力に変換して、図示していない電動機20を駆動する。電動機20の出力は、図示していない動力伝達手段を介して、輪軸3e、3f、3g、3hの全て、またはいずれかを駆動して、車両1bに加減速力を与える。
システム統括制御装置10aは、蓄電手段28、DC/DC電力変換器22と接続し、制御要求D_btr、D_chpを蓄電手段28、AC/DC電力変換器22に与えると共に、蓄電手段28の状態情報S_eng、DC/DC電力変換器22の状態情報S_chpを集約する。
また、システム統括制御装置10aは、蓄電手段28の状態情報S_btr、DC/DC電力変換器22の状態情報S_chpを情報制御装置12aに送る、情報制御装置12aは、情報伝送手段13a、13bを経て、情報制御装置12bまたは編成内の他車両の情報制御装置との間で情報を共有できる。つまり、情報制御装置12aでは、列車全体の情報収集が可能であり、そのうちシステム統括制御装置10aは、必要な情報を選択して受信できる。
システム統括制御装置10bは、インバータ装置8と接続し、制御要求D_invをインバータ装置8に与えると共に、インバータ装置8の状態情報S_invを集約する。
また、システム統括制御装置10bは、インバータ装置8から収受した情報D_infを情報制御装置12bに送る、情報制御装置12bは、情報伝送手段13a、13bを経て、情報制御装置12aまたは編成内の他車両の情報制御装置との間で情報を共有できる。つまり、情報制御装置12bでは、列車全体の情報収集が可能であり、そのうちシステム統括制御装置10bは、インバータ装置8の制御に必要な情報S_infを選択して受信できる。
さらに、システム統括制御装置10aは、車両効率演算手段11を備え、蓄電手段28の状態情報S_btr、DC/DC電力変換器22の状態情報S_chp、車両1bのシステム統括制御装置10bより伝送された、インバータ装置8の状態情報S_infをもとに、蓄電手段の動作効率(ζ_btr)、DC/DC電力変換器22の動作効率(ζ_chp)、インバータ装置8の動作効率(ζ_inv)、図示していない電動機20の動作効率(ζ_mm)、図示していない減速機の動作効率(ζ_gb)、列車編成の走行抵抗Rを算出して、これらの情報により、車両全体としての動作効率を最大化(損失を最小化)する高効率運転速度Vel_optを算出する。高効率運転速度Vel_optは、情報制御装置12a、12b、情報伝送手段13a、13bを介してシステム統括制御装置10bに伝送され、高効率運転速度Vel_optを参考にインバータ装置8を駆動する。
以上の構成によれば、蓄電手段28、DC/DC電力変換器22、インバータ装置8の動作状態を、システム統括制御装置10aで収集し、さらに、情報制御装置12a、12b、および情報伝送手段13a、13b、情報系連結器16a、16bを介して、車両効率演算手段11に集約できる。車両効率演算手段11では、これらの情報をもとに、車両全体としての動作効率を最大化(損失を最小化)する高効率運転速度Vel_optを算出できる。高効率運転速度Vel_optは、情報制御装置12a、12b、および情報伝送手段13、情報系連結器16a、16bを介してインバータ装置8に伝送して、定速走行など高効率運転速度Vel_optにもとづいた運転を実現できるほか、運転台に高効率運転速度Vel_optと、実速度を表示することにより、運転士に高効率な運転操作を促すことができる。
すなわち、車両に搭載された機器全体の動作効率を最大化する高効率運転速度を求め、これを基に車両を駆動することにより、必要最小限のエネルギでの運行を可能とする、鉄道車両の駆動システムを実現できる。
図6は、本発明の電気車の駆動システムにおける第二の実施形態の機器構成の詳細を示す図である。
車両1aには、集電装置4、蓄電手段28、DC/DC電力変換器22、電力伝達手段9a、システム統括制御装置10a、情報制御装置12a、情報伝達手段13aが設備される。
車両1bには、インバータ装置8、電力伝達手段9b、システム統括制御装置10b、情報制御装置12b、情報伝達手段13b、電動機20a、20bが設備される。ここで、車両1bに搭載される電動機は、電動機20a、20bの2台が図示されているが、これは、一車両に設備される電動機を2台に限定するものではない。
DC/DC電力変換器22は、蓄電手段28が発生した直流電力を、蓄電手段28の端子間電圧と、電力伝達手段9aにおける直流電力の電圧に応じて、電流の通流量、すなわち蓄電手段28に充放電される電流を制御する。DC/DC電力変換器22により放電された蓄電手段28の電力は、電力伝達手段9aに供給する。コンデンサ18aは、前記直流電力の電圧変動を軽減するために設けられる。また、電流遮断器26a、26bは電力伝達手段9a、9bに供給する直流電力の源として、集電装置4、またはDC/DC電力変換回路23のいずれかを選択するために設けられる。すなわち、電流遮断器26aを開放して電流遮断器26bを投入すると、集電装置4から電力伝達手段9aに直流電力が供給され、電流遮断器26aを投入して電流遮断器26bを開放すると、DC/DC電力変換回路23から電力伝達手段9aに直流電力が供給される。電圧検出手段29aは、コンデンサ18aの両端電位差V_fc2を検出して、DC/DC電力変換回路23に入力する。電流検出手段30fは、電流遮断器26aを流れる直流電流Is_2を検出して、DC/DC電力変換回路23に入力する。
DC/DC電力変換器22は、システム統括制御部10aから得たDC/DC電力変換回路23への充放電電力指令P_chp_cmdに基づいて、DC/DC電力変換回路23の充放電出力を調整する。また、DC/DC電力変換回路23における実際の充放電電力P_chp、電圧検出手段29aで検出したフィルタコンデンサ18aの両端電位差V_fc2、電流検出手段30jで検出した直流電流Is_2をシステム統括制御装置10aに入力する。
インバータ装置8は、電力供給手段9bから得られる直流電力を、VVVF(Variable Voltage Variable Frequency)交流電力に変換して、電動機20a、20bを駆動する。コンデンサ18bは、前記直流電力の電圧変動を軽減する。また、コンデンサ18bと、フィルタリアクトル17aでフィルタ回路を構成して、インバータ回路19から集電装置4を経て電力線に流れ込む直流電力に含まれる交流成分の周波数を制限する。電圧検出手段29bは、コンデンサ18bの両端電位差を検出して、インバータ回路19に入力する。電流検出手段30a、30b、30cは、電動機20a、20bに供給する3相交流電流Iu、Iv、Iwを検出してインバータ回路19に入力する。電流検出手段30dは、フィルタリアクトル17aを流れる直流電流を検出して、インバータ回路19に入力する。インバータ回路19は、システム統括制御部10bより得た速度指令Vel_cmdに基づいて、直流電力をもとに電動機20a、20bを駆動するように、三相交流電力を制御する。また、電動機20a、20bの回転速度Vel、電圧検出手段29bで検出したフィルタコンデンサ18bの両端電位差V_fc、電流検出手段30dで検出した直流電流Isをシステム統括制御装置10bに入力する。
システム統括制御装置10aは、車両効率演算部11を備える。また、車両効率演算部11は、車両効率演算手段31と、最適速度演算手段32を備える。車両効率演算手段31は、蓄電手段28の状態情報S_btr、DC/DC電力変換器22の状態情報S_chp、車両1bのシステム統括制御装置10bより伝送されたインバータ装置8の状態情報S_infをもとに、蓄電手段28の充放電効率(ζ_btr)、DC/DC電力変換器22の動作効率(ζ_chp)、インバータ装置8の動作効率(ζ_inv)、図示していない電動機20の動作効率(ζ_mm)、図示していない減速機の動作効率(ζ_gb)、列車編成の走行抵抗Rを算出する。最適速度演算手段32では、車両効率演算手段31で算出された情報に基づいて、車両全体としての動作効率を最大化(損失を最小化)する高効率運転速度Vel_optを算出する。高効率運転速度Vel_optは、情報制御装置12a、12b、情報伝送手段13a、13bを介してシステム統括制御装置10bに伝送され、これを情報表示手段45に表示し、高効率運転速度Vel_optを参考にインバータ装置8を駆動する。
以上の構成によれば、蓄電手段28、DC/DC電力変換器22、インバータ装置8の動作状態を、システム統括制御装置10aで収集し、さらに、情報制御装置12a、12b、および情報伝送手段13a、13b、情報系連結器16a、16bを介して、車両効率演算手段11に集約できる。車両効率演算手段11では、これらの情報をもとに、車両全体としての動作効率を最大化(損失を最小化)する高効率運転速度Vel_optを算出できる。高効率運転速度Vel_optは、情報制御装置12a、12b、および情報伝送手段13、情報系連結器16a、16bを介してインバータ装置8に伝送して、定速走行など高効率運転速度Vel_optにもとづいた運転を実現できるほか、運転台に高効率運転速度Vel_optと、実速度を表示することにより、運転士に高効率な運転操作を促すことができる。
すなわち、車両に搭載された機器全体の動作効率を最大化する高効率運転速度を求め、これを基に車両を駆動することにより、必要最小限のエネルギでの運行を可能とする、鉄道車両駆動システムを実現できる。
図7は、本発明の電気車の駆動システムの第二の実施形態における制御方式を示すブロック図である。
車両効率演算部31は、蓄電手段28の出力電圧V_btr、蓄電手段28の充放電電流I_btr、電動機20の回転速度Velを入力として、車両走行損失Loss_Runを算出する。以下、車両効率演算部31における、車両走行損失Loss_Runの計算手順を説明する。
蓄電手段効率演算手段43は、蓄電手段28の充放電電流I_btrをもとに蓄電手段28の充放電効率ζ_btrを出力する。DC/DC電力変換器効率演算手段44は、蓄電手段28の充放電電流I_btrをもとにDC/DC電力変換器22の動作効率ζ_chpを出力する。蓄電手段28の充放電効率ζ_btrと、DC/DC電力変換器22の動作効率ζ_chpを乗算器41aで掛け算して充放電効率ζ_STRとする。
インバータ効率演算手段36は、電動機20の回転速度Velをもとにインバータ装置8の動作効率ζ_invを算出する。電動機効率演算手段37は、電動機20の回転速度Velをもとに電動機20の動作効率ζ_mmを算出する。減速機効率演算手段38は、電動機20の回転速度Velをもとに減速機の動作効率ζ_gbを算出する。駆動効率ζ_TRCは、インバータ装置8の動作効率ζ_invと、電動機20の動作効率ζ_mmと、減速機の動作効率ζ_gbを乗算器41bで掛け算して求める。充放電駆動効率ζ_STは、充放電効率ζ_STRと、駆動効率ζ_TRCを乗算器41cで掛け算して求める。
車両抵抗演算手段39は、電動機20の回転速度Velをもとに列車編成の走行抵抗損失Loss_OPを算出する。
充放電駆動損失率ξ_STは、減算器42aにおいて、発電駆動効率ζ_STを1から減算することにより求める。この発電駆動損失率ξ_STに、蓄電手段28の充放電電力Power_btrを乗算器41dで掛け算することにより、充放電駆動損失Loss_STを求める。なお、充放電電力Power_btrは、蓄電手段28の出力電圧V_btrと、同じく充放電電流I_btrを、乗算器41dで掛け算することにより求める。また、充放電駆動損失Loss_STと、走行抵抗損失Loss_OPを、加算器42bで足し算することにより、車両走行損失Loss_Runを求める。
高効率運転速度算出部32は、車両走行損失Loss_Runを最小化する速度を探索し、高効率運転速度Vel_optとして出力する。
なお、車両抵抗演算手段39については、走行抵抗損失Loss_OPの他に、車両が勾配を走行するときの登坂力に相当する勾配抵抗、曲線部分を走行するときのステアリング力に相当する曲線抵抗を考慮することが考えられる。この場合、勾配抵抗、曲線抵抗は車両の走行位置に対するデータとして、システム統括制御装置10a、10bに蓄えておけば、車両速度の積算などの手法で走行位置を演算して前記データを参照することにより、その時点の勾配抵抗、曲線抵抗を導出することができる。これにより、さらに正確な車両走行損失Loss_Run、高効率運転速度Vel_optを出力できる。
すなわち、システム統括制御装置10に、曲線、勾配、速度制限などの路線条件を記憶する路線条件記憶手段を有しておき、この路線条件のもとで高効率運転速度Vel_optを決定することができる。
また、高効率運転速度Vel_optに従い、蓄電手段28、DC/DC電力変換器22、交流電動機20a、20bの全て、または少なくともいずれか一つを制御する効率制御手段をシステム統括制御装置10に備えることにより高効率運転速度Vel_optにもとづいた運転を実現できる。
以上の構成によれば、システム統括制御装置10aで収集し、さらに、情報制御装置12a、12b、および情報伝送手段13、情報系連結器16a、16bを介して集約された、蓄電装置28、DC/DC電力変換器22、インバータ装置8の動作状態にもとづいて、車両全体としての動作効率を最大化(損失を最小化)する高効率運転速度Vel_optを算出できる。高効率運転速度Vel_optは、情報制御装置12a、12b、および情報伝送手段13、情報系連結器16a、16bを介してインバータ装置8に伝送して、定速走行など高効率運転速度Vel_optにもとづいた運転を実現できるほか、運転台に高効率運転速度Vel_optと、実速度を表示することにより、運転士に高効率な運転操作を促すことができる。
すなわち、車両に搭載された機器全体の動作効率を最大化する高効率運転速度を求め、これを基に車両を駆動することにより、必要最小限のエネルギでの運行を可能とする、鉄道車両駆動システムを実現できる。
図8は、本発明の電気車の駆動システムにおいて高効率運転を実現する情報表示の概念図である。
この情報表示は、前述の車両効率演算部31で算出された車両総合効率、および高効率運転速度算出部32で算出された高効率運転速度を、運転台の表示装置に表示することにより、運転士に対して、状態における車両総合効率と、最適効率点の差異、および車両速度と高効率運転速度の差異を認識させることにより、これらの差異を最小化するような運転操作を促すことを目的としている。
運転情報表示部51には、緊急走行時に運転士が把握すべき最小限の情報を簡潔に示す。具体的には、日付(1、Date)、現在時刻(2、Time)、終着駅(3、Distination)、到達可能駅(4、Attainable st。)、残距離(5、Remaining)、蓄電量(6、Storage)などの情報を表示することが考えられる。特に、到達可能駅(4、Attainable st.)、残距離(5、Remaining)、蓄電量(6、Storage)は、緊急走行時には必須の情報である。
走行軌跡表示部52には、緊急走行開始点から現在までに走行した距離対速度軌跡54、その地点における高効率運転速度パターン55、現在位置対速度ポイント表示56、到達可能駅に向けて減速を開始すべきポイントを各速度に対して示した減速パターン57が表示される。緊急走行において、運転士は、現在位置対速度ポイント表示56と、高効率運転速度パターン55の差異が最小となるように、運転ノッチ操作(力行オン/オフ)を行う。その結果として、距離対速度軌跡54が表示され、運転士は高効率運転速度パターン55に対する追従性を視覚的に認識して省エネ走行の度合いを把握する。減速パターン57は、到達可能駅に停車するための減速開始ポイントを示しており、現在位置対速度ポイント表示56が、減速パターン57と一致した時点で、運転士が指定された運転ノッチ操作(ブレーキステップ投入)を行うことで、到達可能駅の停車ポイントに停車できる。
車両総合効率表示部53は、現時点の車両総合効率パターン58と、速度対車両総合効率ポイント表示59を同時に表示する。すなわち運転士は、走行速度に応じて時々刻々と変化する速度対車両総合効率ポイント表示59が、車両総合効率パターン58のどの位置に在るか視覚的に認識することにより、車両効率をリアルタイムの把握できる。また、運転士に対して車両総合効率パターン58の頂点(最高効率点)に、速度対車両総合効率ポイント表示59ができるだけ留まるような運転操作(力行オン/オフ)を行うことを、暗に促す効果を期待できるため、高効率運転を実現できる。
このように運転士は、運転台に設置された表示装置に表示する、前述の高効率運転促進画面を参照しながら緊急運転を行うことにより、走行状態における車両総合効率と、最適効率点の差異を認識でき、その際が小さくなるような運転操作を行うことができる。
すなわち、車両に搭載された機器全体の動作効率を最大化する高効率運転速度を求め、これを基に車両を駆動することにより、必要最小限のエネルギでの運行を可能とする、鉄道車両駆動システムを実現できる。
本発明の電気車の駆動システムにおける一実施形態の基本構成を示す図。 本発明の電気車の駆動システムにおける一実施形態の機器構成の詳細を示す図。 本発明の電気車の駆動システムの一実施形態における制御方式を示すブロック図。 本発明の電気車の駆動システムの一実施形態の総合的な動作を示す波形図。 本発明の電気車の駆動システムにおける第二の実施形態の基本構成を示す図。 本発明の電気車の駆動システムにおける第二の実施形態の機器構成の詳細を示す図。 本発明の電気車の駆動システムの第二の実施形態における制御方式を示すブロック図。 本発明の電気車の駆動システムにおいて高効率運転を実現する表示手段の概念図。 従来の技術を示す図。
符号の説明
1…車両、2…台車、3…輪軸、4…集電装置、5…エンジン、6…発電機、7…AC/DC電力変換器、8…インバータ装置、9…電力伝達手段、10…システム統括制御装置、11…車両効率演算装置、12…情報制御装置、13…情報伝送手段、14…車両間連結器、15…電力系連結器、16…情報系連結器、17…リアクトル、18…コンデンサ、19…インバータ回路、20…電動機、21…AC/DC電力変換回路、22…DC/DC電力変換器、23…DC/DC電力変換回路、26…電流遮断器、27…平滑リアクトル、28…蓄電手段、29…電圧検出手段、30…電流検出手段、31…車両効率演算部、32…最適速度算出部、33…エンジン効率演算手段、34…発電機効率演算手段、35…DC/DC電力変換器効率演算手段、36…インバータ効率演算手段、37…モータ効率演算手段、38…減速機効率演算手段、39…車両抵抗演算手段、40…高効率運転速度演算手段、41…乗算器、42…加算器、減算器、43…蓄電手段効率演算手段、44…DC/DC電力変換器効率演算手段、45…情報表示手段、51…運転情報表示部、52…走行軌跡表示部、53…車両総合効率表示部、54…距離対速度軌跡、55…高効率運転速度パターン、56…現在位置対速度ポイント表示、57…減速パターン、58…車両総合効率パターン、59…速度対車両総合効率ポイント表示、102…パンタグラフ、103…インバータ制御装置、105…充電装置、106…蓄電池、107…三相交流電動機、121…切替スイッチ、122…パンタグラフ切断スイッチ、123…パンタグラフ切断スイッチとの連動接点、124…補機回路の蓄電池電源接点の励磁コイル、125…主回路蓄電池電源接点の励磁コイル、126…主回路主接点の励磁コイル、128…主回路主接点、130…主回路蓄電池接点、131…補機回路の蓄電池電源接点、132…補機回路部分、133…遮断器

Claims (5)

  1. 車両に設備され電力を発生する電力発生手段と、前記電力を電圧/周波数可変交流電力に変換する電力変換手段と、前記交流電力で駆動され車両の牽引力を発生する交流電動機と、前記電力発生手段、前記電力変換手段、前記交流電動機の動作を制御し、その動作状態を検出して集約する統括制御手段を備え、
    前記統括制御手段は、曲線、勾配、速度制限などの路線条件を記憶する路線条件記憶手段と、前記電力発生手段、前記電力変換手段、前記交流電動機の動作状態から機器効率を算定する効率算定手段と、前記路線条件のもとで前記機器効率を最大とする運転指針を決定する効率最適化手段と、前記運転指針に従い、前記電力発生手段、前記電力変換手段、前記交流電動機の全て、または少なくともいずれか一つを制御する効率制御手段を備えることを特徴とする鉄道車両の駆動システム。
  2. 車両の外部から電力を得る給電手段と、前記電力を電圧/周波数可変交流電力に変換する電力変換手段と、前記交流電力により駆動され車両の牽引力を発生する交流電動機と、前記電力変換手段、前記交流電動機の動作を制御し、その動作状態を検出して集約する統括制御手段を備え、
    前記統括制御手段は、曲線、勾配、速度制限などの路線条件を記憶する路線条件記憶手段と、前記電力変換手段、前記交流電動機の動作状態から機器効率を算定する効率算定手段と、前記路線条件のもとで前記機器効率を最大とする運転指針を決定する効率最適化手段と、前記運転指針に従い、前記電力変換手段、前記交流電動機の全て、またはいずれかを制御する効率制御手段を備えることを特徴とする鉄道車両の駆動システム。
  3. 車両の外部から電力を得る給電手段と、車両に設備され電力を発生する電力発生手段と、前記電力を電圧/周波数可変交流電力に変換する電力変換手段と、前記交流電力により駆動され車両の牽引力を発生する交流電動機と、前記電力発生手段、前記電力変換手段、前記交流電動機の動作を制御し、その動作状態を検出して集約する統括制御手段を備え、
    前記統括制御手段は、曲線、勾配、速度制限などの路線条件を記憶する路線条件記憶手段と、前記電力発生手段、前記電力変換手段、前記交流電動機の動作状態から機器効率を算定する効率算定手段と、前記路線条件のもとで前記機器効率を最大とする運転指針を決定する効率最適化手段と、前記運転指針に従い、前記電力発生手段、前記電力変換手段、前記交流電動機の全て、または少なくともいずれか一つを制御する効率制御手段を備えることを特徴とする鉄道車両の駆動システム。
  4. 請求項1または3の鉄道車両の駆動システムにおいて、
    車両に設備され電力を発生する前記電力発生手段は、電力の蓄積が可能な蓄電手段と、前記蓄電手段の充電および放電を制御する充放電電流制御手段であることを特徴とする鉄道車両の駆動システム。
  5. 請求項1または3の鉄道車両の駆動システムにおいて、
    車両に設備され電力を発生する前記電力発生手段は、エンジンを動力源として、発電機を駆動するエンジン発電手段であることを特徴とする鉄道車両の駆動システム。
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