JP2010087981A - 導波管接続素子及び導波管 - Google Patents

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哲也 宮川
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Abstract

【課題】2つの導波管の接続部分の構造を小型化できる導波管接続素子を提供する。
【解決手段】導波管接続素子1は、2つの導波管21、22を接続するものであり、接続素子本体2と、接続素子本体2を一方の導波管21に固定する固定部材6とを備える。接続素子本体2は、2つの導波管21、22の接続時に他の導波管22の管軸方向に電流が流れる内面(壁部22aの内面)に接し、2つの導波管21、22の内面同士を電気的に接続する管内板部3を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、2つの導波管を接続するために用いられる導波管接続素子、及び、他の導波管と接続するために接続構造を有する導波管に関する。
導波管は、円形状や方形状の中空の金属管からなり、電磁波を伝播させるものである。このような導波管は、アンテナに電力を供給する給電線として使用できる。
導波管同士を接続させる方法としては、導波管の開口端同士を密着させる方法がある。具体的には、両導波管の開口端にフランジを形成して、このフランジ同士を突き合わせて、ボルト等で締め付ける方法が用いられている(例えば、特許文献1の第2図参照)。
しかしながら、一般的に、フランジや導波管は、鋳造によって製造されており、その表面に凹凸が生じやすいため、フランジ同士の間に隙間が生じる場合がある。隙間があると、インピーダンスが変化して反射波が生じ、その結果、反射損失が大きくなってしまう。また、隙間から電磁波が外部に漏れて、損失が大きくなる場合もある。
この問題を解消するには、フランジを鋳造により製造した後で開口端を精度良く加工するか、削り出しなどの寸法精度の高い製法でフランジを製造する必要がある。そのため、製造コストが高くなってしまう。また、たとえ寸法精度を向上させても、正確に位置合わせして、フランジ同士を隙間なく接触させる作業は困難である。
そこで、突き合わされる2つのフランジのうちの一方に所謂チョーク付フランジを使用して、導波管の開口端同士を直接接触させずに導波管を接続する方法が採用されている(例えば、特許文献1の第3図参照)。チョーク付フランジには、導波管の内面に連結された断面ハット状のチョーク溝が形成されている。このチョーク溝の導波管の内面からの奥行は、全部で1/2波長(管軸方向に直交する方向の奥行きが1/4波長、管軸方向の奥行きが1/4波長)に設定されている。これにより、導波管の開口端同士が直接接触しているのと等価になり、良好な反射特性で伝送することができる。
実開昭63―131401号公報(第2図、第3図)
ところで、近年、アンテナを用いたレーダー装置、特に航海用レーダー装置では、風の影響を低減するなどの目的から、小型化が求められている。そのため、アンテナ自体の小型化に加えて、給電用の導波管をより狭い空間に設置して、給電部分も小型化することが求められている。
しかしながら、導波管同士を接続する際に、上述したようなフランジ又はチョーク付フランジを用いた場合、フランジが導波管の外面よりも突出しているため、導波管の外面と他の部品等との間に少なくともフランジの突出分の隙間を空けてなければならず、導波管を狭い空間に設置することができなかった。
そこで、本発明は、2つの導波管の接続部分の構造を小型化できる導波管接続素子及び導波管を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
請求項1に記載の導波管接続素子は、2つの導波管を接続する導波管接続素子であって、接続素子本体と、前記接続素子本体を一方の導波管に固定する固定部材とを備え、前記接続素子本体は、少なくとも管軸方向に電流が流れる面に配置され、前記2つの導波管の接続時に他の導波管の内面に接し、前記2つの導波管の内面同士を電気的に接続する管内板部を備えることを特徴とする。
この構成によると、2つの導波管を導波管接続素子によって接続した際、接続素子本体は、固定部材によって一方の導波管に固定され、接続素子本体の管内板部は、他方の導波管の内面に接している。このように、導波管接続素子は、フランジのように導波管の外面から突出する部分を有していないため、2つの導波管の接続部分の構造を小型化することができる。
また、導波管内を電磁波が伝播するとき、導波管の内面には、導波管の内面付近で生じる磁界成分に直交する方向に電流が流れる。管内板部は、少なくとも管軸方向に電流が流れる面に配置され、他の導波管の内面に接しており、2つの導波管の内面同士を電気的に接続している。このような管内板部を設けることにより、2つの導波管の接続部分において、管軸方向に流れる電流の流れが阻害されるのを防ぐことができる。その結果、電磁界が乱れることによる反射損失を抑制できる。
請求項2に記載の導波管接続素子は、請求項1において、前記管内板部の前記管軸方向の長さが、前記導波管の内部を伝播する電磁波の管内波長の1/2の整数倍にほぼ等しいことを特徴とする。
管内板部は導波管の内側に配置されるため、2つの導波管の接続部分の内寸は、管内板部の管軸方向の両端部において、それぞれ管内板部の板厚分だけ変化する。そのため、管内板部の板厚や導波管内の電界の強さ等によっては、インピーダンスが変化して反射損失が大きくなってしまう場合がある。しかしながら、管内板部の管軸方向の長さを、管内波長の1/2の整数倍にほぼ等しい値とすることにより、インピーダンスの整合が取れて、反射損失を低減することができる。
具体的には、管内板部の管軸方向の両端部では、導波管の内寸が管内板部の板厚分だけ変化して電界の強さが変化するため、それぞれ誘導性リアクタンス成分と容量性リアクタンス成分が生じる。この誘導性リアクタンス成分と容量性リアクタンス成分とは、管内板部の管軸方向長さを上記の値に設定することにより、並列共振回路を構成することとなる。並列共振回路は、インピーダンスが無限大であり、接続されていないのと同等となる。そのため、インピーダンスの整合が取れ、反射損失を低減できる。
請求項3に記載の導波管接続素子は、請求項1又は2において、前記管内板部がバネ性を有し、前記バネ性により前記管内板部が前記導波管の内面に付勢されることを特徴とする。
この構成によると、管内板部はバネ性を有しており、このバネ性によって導波管の内面に付勢されているため、管内板部を導波管の内面に確実に接触させることができる。そのため、導波管の内面と管内板部と接触部分で、電流の流れが阻害されるのを防止でき、その結果、電磁界が乱れることによる反射損失を抑制できる。
請求項4に記載の導波管接続素子は、請求項1〜3の何れかにおいて、前記管内板部に、スリットが形成されていることを特徴とする。
この構成によると、管内板部にスリットが形成されていることにより、管内板部を導波管の内面に均一に接触させることができる。そのため、導波管の内面と管内板部と接触部分で、電流の流れが阻害されるのを防止でき、その結果、電磁界が乱れることによる反射損失を抑制できる。
請求項5に記載の導波管接続素子は、請求項1〜4の何れかにおいて、前記固定部材が、前記接続素子本体を前記一方の導波管に固定するネジ部材であることを特徴とする。この構成によると、ネジ部材を用いることにより、接続素子本体と導波管とを確実に固定することができる。
請求項6に記載の導波管接続素子は、請求項5において、前記導波管が、方形導波管であって、前記ネジ部材の固定位置が、前記一方の導波管の角部付近であることを特徴とする請求項5に記載の導波管接続素子。
方形導波管の管軸方向に直交する断面の電界分布において、導波管の角部付近は、電界の弱い位置である。ネジ部材の固定位置を、導波管の角部付近とすることにより、ネジ部材の先端が導波管内に突出しても、電界への影響を小さくすることができ、反射損失を抑制することができる。
請求項7に記載の導波管接続素子は、請求項1〜6の何れかにおいて、前記管内板部は、前記他の導波管内から前記一方の導波管内まで延在しており、前記固定部材は、前記管内板部を前記一方の導波管の内面に固定することを特徴とする。
この構成によると、管内板部は、2つの導波管の内面に接しているため、2つの導波管の開口端同士をほとんど隙間なく接触させることが可能となる。そのため、隙間に起因する反射損失を低減できる。
請求項8に記載の導波管は、他の導波管と接続するための接続構造を有する導波管であって、前記接続構造は、少なくとも管軸方向に電流が流れる面に配置され、前記他の導波管との接続時に前記他の導波管の内面に接し、前記他の導波管と電気的に接続する管内板部を備えることを特徴とする。
この構成によると、本発明の導波管と他の導波管とを接続した際、本発明の導波管の接続構造の管内板部は、他の導波管の内面に接している。接続構造は、フランジのように導波管の外面から突出する部分を有していないため、他の導波管との接続部分の構造を小型化することができる。
また、導波管内を電磁波が伝播するとき、導波管の内面には、導波管の内面付近で生じる磁界成分に直交する方向に電流が流れる。管内板部は、管軸方向に電流が流れる面に配置されて他の導波管の内面に接しており、且つ、他の導波管と電気的に接続している。このような管内板部を設けることにより、他の導波管との接続部分において、管軸方向に流れる電流の流れが阻害されるのを防ぐことができる。その結果、導波管内の電磁界が乱れることによる反射損失を抑制できる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本実施形態では、2つの方形導波管を接続する際に、本発明の導波管接続素子を適用した場合を例に挙げて説明する。
図1及び図3に示すように、本実施形態の導波管接続素子1によって接続される2つの導波管21、22は、断面形状が長方形状の方形導波管である。導波管21、22は、アルミや銅などの金属材料で形成されており、内面には、平滑性を高めるために金又は銀のメッキが施されている。導波管21は、断面形状の長辺を構成する2つの長辺壁部21aと、断面形状の短辺を構成する2つの短辺壁部21bとから構成されている。導波管22も同様に、2つの長辺壁部22aと、2つの短辺壁部22bとから構成されている。2つの導波管21、22の開口内寸は同じである。導波管21、22の長辺方向の内寸(長辺壁部21a、22aの内面の幅)をa、導波管21、22の短辺方向の内寸(短辺壁部21b、22bの内面の幅)をbとする。また、導波管21の壁厚は、導波管22の壁厚よりも厚くなっている。これは、導波管21には、後述するネジ部材6によって後述する接続素子本体2が固定されるためである。なお、導波管21、22の壁厚は同じであってもよい。
図1(a)及び(b)に示すように、2つの導波管21、22は、開口端同士が対向した状態で、2つの導波管接続素子1によって接続されている。電磁波の伝搬方向は、導波管21から導波管22へ向かう方向とする。
図1(b)に示すように、2つの導波管21、22の開口端の間には、後述する導波管接続素子1の連結部5が介在している。詳細には、長辺壁部21aの端面と長辺壁部22aの端面の間に、連結部5が介在している。導波管21、22の開口端の間隔をWとする。導波管22の開口端と連結部5とは必ずしも密着していなくてもよい。従って、間隔Wは、連結部5の板厚と同じかそれ以上である。また、短辺壁部21bの端面と短辺壁部22bの端面との間には、間隔Wの隙間が生じていることとなる。
各長辺壁部21aには、後述する接続素子本体2を固定するための2つのネジ孔21cが形成されている。2つのネジ孔21cは、長辺壁部21aの短辺壁部21bに近い位置に形成されている。つまり、ネジ孔21cは、導波管21の角部付近に形成されている。
導波管21、22内を伝播する電磁波の伝播モードは、TE10モードである。TE10モードは、TEモードの1つであり、TEモードは、電磁波の伝播方向の電界成分が存在しない伝播形式である。なお、導波管21、22内を伝播する電磁波の伝播モードは、TEn0モード(nは整数)であることが好ましい。
図3(a)〜(c)に、導波管21内を伝播する電磁波の電磁界分布を示す。図3(a)及び(b)に示すように、電界は、短辺方向に平行(長辺壁部21aに直交する方向)に生じている。短辺壁部21bの内面において電界は0になり、長辺方向の中心部で電界は最大となる。また、図3(a)及び(c)に示すように、磁界は、長辺壁部21aに平行であって、電界に直交するように環状に生じている。また、導波管21、22内を伝播する電磁波の管内波長をλgとする。
また、図4に、導波管21の内面を流れる電流の方向と磁界分布を示す。なお、図4は、導波管21を展開した場合の導波管21の内面を表示しているが、2つの長辺壁部21aのうちの一方は省略している。図4に示すように、導波管21の内面(詳細には、内面及び内面近傍の壁内部)には、磁界に直交する方向に電流が流れている。電流は、短辺壁部21bでは、管軸方向に直交する方向にのみ流れており、長辺壁部21aでは、長辺の中央において管軸方向に流れている。
以下、本発明の実施の形態である2つの導波管接続素子1について説明する。
図1(b)に示すように、2つの導波管接続素子1は、同形であって、導波管21、22内を流れる電流が管軸方向である面に対向配置されている。ここでは、TE10モードの伝播モードで電磁波が伝播するため、導波管内を伝送する電磁波のH面に対向する面である長手方向の面(長辺壁部22a)に導波管接続素子1が配置されることとなる。なお、TEn0モードの場合も同様である。
導波管接続素子1は、接続素子本体2とネジ部材(固定部材)6とから構成されている。接続素子本体2は、導波管22の内面に接する管内板部3と、導波管21の外面に接する管外板部4と、連結部5とから構成されている。連結部5は、管内板部3と管外板部4とを連結するとともに、2つの導波管21、22の開口端同士の間に介在している。
接続素子本体2は、1枚の金属板を折り曲げることにより形成された板状部材である。接続素子本体2を構成する金属としては、電気伝導性が高いものが用いられる。具体的には、例えば、リン青銅、銅などが挙げられる。また、接続素子本体2の表面には、金メッキや、銀メッキが施されていてもよい。なお、接続素子本体2のうち、少なくとも管内板部3が金属製であれば、それ以外の部分は金属以外の材料(例えば樹脂やセラミックスなど)で形成されていてもよい。また、接続素子本体2の管軸方向に直交する方向(導波管22の長辺方向)の幅は、導波管22の長辺方向の内寸aと同じ又は内寸aより若干小さい。
図1(b)に示すように、管内板部3は、長辺壁部22aの内面に接している。また、管内板部3の図1中の左端は、導波管21の開口端まで延在しており、その先端には連結部5が接続されている。これにより、2つの導波管21、22の内面は、管内板部3によって電気的に接続されている。管内板部3の管軸方向の長さ(以下、単に管内板部3の長さという)sは、管内波長λgの1/2の整数倍にほぼ等しい値が好ましい。具体的には、例えば0.42λg〜0.5λgの整数倍の値が好ましい。
また、管内板部3には、管内板部3を導波管22の内壁に均一に接触させるために、管軸方向に延在する4つのスリット3aが並列して形成されている。なお、スリット3aの延在方向は必ずしも管軸方向でなくてもよい。また、スリット3aは必ずしも形成されていなくてもよい。また、管内板部3の連結部5と反対側の先端部は、略45度で直線状に隅切りされている。
図2に示すように、接続素子本体2に外力が作用していない無負荷状態では管内板部3と連結部5とがなす角度は、90度よりも若干小さい角度であるが、図1(b)に示すように、導波管21、22の内面に接している状態では、管内板部3と連結部5とがなす角度は、ほぼ90度となっている。そのため、管内板部3はバネ性を有しており、そのバネ性によって管内板部3は長辺壁部22aの内面に付勢されている。これにより、管内板部3は長辺壁部22aの内面に確実に接触している。
管外板部4は、長辺壁部21aの外面に接している。図2に示すように、無負荷状態では管外板部4と連結部5とがなす角度は、ほぼ90度である。図1(b)及び図2に示すように、管外板部4には、長辺壁部21aに形成された2つのネジ孔21cに対応する位置に、2つの貫通孔4aが形成されている。
ネジ部材6は、貫通孔4a及びネジ孔21cに螺合され、管外板部4を長辺壁部21aに固定している。ネジ部材6を用いることにより、接続素子本体2と導波管21とを確実に固定することができる。
また、ネジ部材6の先端は、導波管21(長辺壁部21a)の内面から突出している。ネジ部材6の導波管21の内面からの突出量をDとする。なお、導波管21の壁厚を厚くして、ネジ部材6を導波管21内に突出しないようにしてもよい。
以上説明した2つの導波管接続素子1により2つの導波管21、22を接続する際には、まず、2つの接続素子本体2の管外板部4を、ネジ部材6によって導波管21の2つの長辺壁部21aにそれぞれ固定する。次に、管内板部3と連結部5とのなす角度が90度以上になるように、管内板部3を押圧し、その状態で、管内板部3を導波管22の内側に挿入する。このとき、管内板部3の先端部の角部が隅切りされているため、挿入しやすい。なお、導波管21、22の接続時には、挿入した管内板部3が導波管22から抜け出ることを防止するために、導波管21、22を固定する保持部材を設けることが望ましい。
2つの導波管の開口端にそれぞれフランジを設けて、開口端同士(フランジ同士)を突き合わせて接続する場合、フランジが導波管の外面よりも突出しているため、導波管の接続部分の構造を小型化できない。一方、本実施形態の導波管接続素子1の場合、フランジのように導波管の外面から大きく突出する部分を有していないため、2つの導波管21、22の接続部分の構造を小型化することができる。
また、2つの導波管の開口端同士を突き合わせて接合する場合、予め、開口端面や内面の寸法精度を高くするための加工等を行い、さらに、厳密に位置を合わせて接合する必要がある。また、上述したような2つの導波管の外面に接する接続具の場合、導波管の開口端面や内面だけでなく、外面の寸法精度も高くする必要がある。一方、本実施形態では、導波管21、22の開口端同士を密着させる構成ではなく、さらに、導波管21、22の開口端同士の間隔Wには精密性は要求されない。そのため、上述したような加工等の手間を省略でき、製造コストを低減できるとともに、厳密な位置合わせが不要なため、接続作業が容易になる。
また、上述したように、長辺壁部22aの内面(及び内面側の壁内部)には、管軸方向に平行に電流が流れている(図4参照)。そのため、管内板部3と長辺壁部22aとが接触していない場合、電流の流れが阻害されて、電磁界が乱れるため、反射損失が大きくなってしまう。さらに、電流の流れが阻害されることにより、導波管21、22又は管内板部3が発熱し、熱損失が大きくなってしまう場合がある。本実施形態では、管内板部3は、長辺壁部22aの内面に接しており、2つの導波管21、22の内面同士を電気的に接続している。このような管内板部3を設けることにより、2つの導波管21、22の接続部分において、管軸方向に流れる電流の流れが阻害されるのを防ぐことができる。その結果、電磁界が乱れることによる反射損失を抑制できるとともに、発熱による損失を抑制することができる。
また、上述したように、管内板部3はそのバネ性によって長辺壁部22aの内面に付勢されているため、管内板部3を長辺壁部22aの内面に確実に接触する。さらに、管内板部3にはスリット3aが形成されているため、管内板部3を導波管22の内面に均一に接触させることができる。これらにより、導波管21、22の内面と管内板部3と接触部分で、電流の流れが阻害されるのを防止でき、その結果、電磁界が乱れることによる反射損失を抑制できるとともに、発熱による損失を抑制することができる。
また、2つの導波管の開口端同士を突き合わせて接合する場合、開口端同士の間に隙間が生じていると、インピーダンスが変化して反射波が生じるため、反射損失が大きくなってしまう。一方、本実施形態では、管内板部3が、長辺壁部22aの内面に接するとともに、導波管21の開口端まで延在しているため、導波管21、22の開口端同士の間の隙間Wは、導波管の内側から管内板部3によって塞がれていることとなる。そのため、隙間に起因する反射損失を抑制することができる。
また、上述したように、導波管22内に生じる電界は、長辺方向の中央部において最大となるため、仮にネジ部材6の固定位置を、長辺壁部21aの長辺方向のほぼ中央部とした場合、ネジ部材6の先端が導波管21内に突出していると、電界分布が乱れて反射が生じ、反射損失が大きくなってしまう。本実施形態では、ネジ部材6の固定位置を、長辺壁部21aの短辺壁部21bに近い位置(導波管21の角部付近)としているため、ネジ部材6の先端が導波管21内に突出していても、電界への影響を小さくすることができ、反射損失を抑制することができる。なお、反射損失をより抑制するには、ネジ部材6は導波管21に突出していないことが好ましい。
また、導波管21、22の接続部分の内寸は、管内板部3の管軸方向の両端部において、それぞれ管内板部3の板厚分だけ変化している。そのため、管内板部3の板厚や導波管内の電界の強さ等によっては、インピーダンスが変化して反射損失が大きくなってしまう場合がある。しかしながら、管内板部3の管軸方向の長さsを、管内波長λgの1/2の整数倍にほぼ等しい値とすることにより、インピーダンスの整合が取れて、反射損失を低減することができる。その理由について、以下、具体的に説明する。
図1(a)に示すように、導波管21の開口端から管内板部3の図1中の右端までの区間を接続区間23とし、接続区間23以降の導波管22を、導波管22´とする。
TE10モードの場合、導波管の特性インピーダンスは、導波管の長辺方向の内寸と、電磁波の自由空間波長とに依存している。図1(a)に示すように、導波管21、接続区間23及び導波管22´の長辺方向の内寸はaで一定である。そのため、導波管21の特性インピーダンスZ[Ω]、導波管22´の特性インピーダンスZ[Ω]、接続区間23の特性インピーダンスZ[Ω]は互いに同じである。
一方、図1(b)に示すように、短辺方向の内寸は、導波管21と接続区間23との境界、及び、導波管22´と接続区間23との境界において、管内板部3の板厚分だけ変化する。短辺方向(電界方向)の内寸が変化すると、電界の強さが変化して、リアクタンス成分が生じる。電磁波の進行方向は、導波管21から導波管22´へと進む方向であるため、導波管21と接続区間23との境界では、短辺方向の幅が狭くなっており、容量性リアクタンス成分Xが生じる。また、接続区間23と導波管22´との境界では、短辺方向の幅が広くなるため、誘導性リアクタンス成分Xが生じる。つまり、図5(a)に示すように、2つの導波管21、22を導波管接続素子1により接続した回路は、導波管21と接続区間23との境界に容量性リアクタンス成分Xが接続され、導波管22´と接続区間23との境界に誘導性リアクタンス成分Xが接続されたのと等価の回路となる。
ここで、接続区間23の終端Bに、誘導性リアクタンス成分XとインピーダンスZの素子とが並列接続されていると解釈する。誘導性リアクタンス成分XとインピーダンスZの素子との合成インピーダンスをZ2L[Ω]とすると、接続区間23の始端AからB側を見た場合の入力インピーダンスZin[Ω]は、下記数式1で表される。ここで、接続区間23は、完全導体であり、無損失の伝送路であるものとする。
Figure 2010087981
上記数式1の接続区間23の長さsに、s=n×λg/2(n:整数)を代入すると、A点からB点側を見た場合の入力インピーダンスZinは、下記数式2で表される。
Figure 2010087981
従って、接続区間23の長さがλg/2の整数倍の場合、図5(b)に示すように、A点に接続区間23が接続されておらず、A点に直接誘導性リアクタンス成分XとインピーダンスZの素子とが並列接続されているのと等価の回路となる。
これにより、容量性リアクタンス成分Xと誘導性リアクタンス成分Xとは並列接続されていることとなり、並列共振回路が構成される。並列共振回路は、周波数が共振周波数の場合、インピーダンス(リアクタンス)は無限大となり接続されていないのと同等となる。その結果、A点の上流側のインピーダンスZ1と、Aの下流側のインピーダンスZとが同じになり、整合が取れる。
以上により、管内板部3の長さ(接続区間23の長さ)sがλg/2の整数倍の場合、インピーダンスの整合が取れるため、反射損失を低減できる。また、管内板部3の長さsが、λg/2の整数倍から若干ずれた値であっても、ほぼ同様の効果が得られる。
なお、2つの導波管の接続部分の構造の小型化を実現する接続具としては、2つの導波管の外面に接して、2つの導波管にそれぞれ固定される板状の接続具も考えられるが、このような接続具の場合、2つの導波管の開口端同士の間に隙間が生じていると、その箇所で導波管の内寸が変化して、インピーダンスが変化するため、反射損失が大きくなる場合がある。一方、本実施形態では、管内板部3の板厚分だけ内寸が変化するが、上述したように、管内板部3の管軸方向長さを管内波長λgの1/2の整数倍にほぼ等しい値に設定することにより、インピーダンスの整合が取れ、反射損失を低減することが可能となる。
前記実施形態の導波管接続素子1を用いて2つの導波管21、22を接続した構造について、管内板部3の長さsを変化させた場合の、反射特性S11及び透過特性S21をシミュレーションにより求めた。
反射特性S11及び透過特性S21は、所謂S(Scattering) パラメータの要素である。反射特性S11は、入力電力に対する反射電力の比をデシベルで表したものであり、透過特性S21は、入力電力に対する伝送された電力の比をデシベルで表したものである。
なお、シミュレーションでは、導波管21、22、接続素子本体2及びネジ部材6は全て導体とした。また、導波管21、22の内寸(a×b)を22.9mm×10.2mmとし、導波管21の壁厚を2mm、導波管22の壁厚を1.25mmとした。接続素子本体2は、長辺方向の幅を22mm、板厚を0.5mmとし、管内板部3には、切り込み幅が1mmのスリット3aを4つ形成した。長辺壁部21aのネジ孔の中心位置は、短辺壁部21bから3.2mm、開口端から4.0mmの位置とした。ネジ部材6の径を3mmとし、ネジ部材6の導波管21内への突出量Dは0mmとした。また、導波管21、22の開口端の間の間隔Wは、接続素子本体2の板厚と同じ0.5mmとした。
また、上記形状の導波管21、22では、電磁波の周波数を9.41GHzとすると、管内波長λgは44.3mmとなる。この管内波長λgの値を基準として管内板部3の長さsを変えてシミュレーションを行った。図6〜10は、管内板部3の長さsを、それぞれ18.6mm(0.42λg)、20mm(0.45λg)、22.2mm(0.5λg)、42mm(≒λg)、11mm(0.25λg)とした場合の、反射特性S11及び透過特性S21の周波数特性を示すグラフである。横軸は周波数(単位:GHz)を、縦軸は反射特性S11及び透過特性S21(単位:dB)を示す。各グラフ中、反射特性S11を実線で示し、透過特性S21を破線で示し、さらに、周波数9.41GHzのラインを破線で表示している。
図6に示すように、s=22mm(0.5λg)の場合、周波数9.41GHzにおいて、約−31dBの良好な反射特性S11が得られた。また、s=22mmの場合、反射特性S11の周波数特性は、9.0GHzにおいて、共振によるピークが生じている。
また、図6〜8に示すように、s=18.6mm(0.42λg)〜22.2mm(0.5λg)の範囲内であれば、−30dB以下の良好な反射特性S11が得られることがわかった。また、管内板部3の長さsが短いほど、反射特性S11の共振ピークが高周波側に移動しており、図7に示すs=20mm(0.45λg)の場合に、周波数9.41GHzにおいて、反射特性S11の共振ピークとなるため、反射特性が最も良好となることがわかった。
また、図9に示すように、s=42mm(≒λg)の場合にも、周波数9.41GHzにおいて、−30dB以下の良好な反射特性S11が得られた。
以上の結果から、管内板部3の長さsが0.5λgの整数倍の場合だけでなく、上記の値から若干ずれている場合であっても、−30dB以下の良好な反射特性S11が得られることがわかった。
また、図10に示すように、s=11mm(0.25λg)の場合、周波数9.41GHzにおいて、反射特性S11は約−20dBであった。なお、−20dB程度という数値は、導波管の使用目的によっては使用可能な値である。
また、図6〜12の各グラフは、反射特性S11の共振ピークの周波数が異なるものの、反射特性S11の上限値は全て−20dB程度であることから、管内板部3の長さsをどのような値に設定しても、周波数9.41GHzにおいて、−20dB程度の反射特性S11は得ることができると考えられる。つまり、管内板部3の長さsが、管内波長λgの1/2の整数倍にほぼ等しい値でなくても、−20dB程度の反射特性S11を得ることができることがわかった。
また、ネジ部材6の導波管21内への突出量Dが1.0mm及び1.5mmの場合について、それぞれ、シミュレーションにより反射特性S11及び透過特性S21を求めた。その結果を、図11(a)及び(b)に示す。なお、管内板部3の長さsを20mmとし、その他の条件は、上述したシミュレーション条件と同様とした。
図11(a)及び(b)の結果から、ネジ部材6の導波管21内への突出量Dは1.5mm程度までであれば、周波数9.41GHzにおける反射特性S11は約−30dB以下となり、図7に示すD=0mmの場合と比べると劣るものの、良好な反射特性S11が得られることがわかった。
これは、ネジ部材6の固定位置を電界の弱い短辺壁部21b側とすることにより、ネジ部材6の電界への影響が小さくなり、反射波が抑制されたためと考えられる。
また、図7及び図11に示すように、ネジ部材6の導波管21内への突出量Dが長くなるほど、反射特性S11の共振ピークが低周波側に移動する。また、上述したように、管内板部3の長さsが短いほど、反射特性S11の共振ピークは高周波側に移動している。そのため、ネジ部材6が導波管21内へ突出している場合、突出していない場合よりも管内板部3の長さsを短めに設定することにより、反射特性S11を調整して良好な反射特性S11を得ることができる。
また、2つの導波管21、22の開口端同士の間隔Wが4mmの場合について、シミュレーションにより反射特性S11及び透過特性S21を求めた。その結果を、図12に示す。なお、管内板部3の長さsを20mm、ネジ部材6の導波管21内への突出量Dを0mmとした。その他の条件は、上述のシミュレーション条件と同様とした。
図12の結果から、導波管21、22の開口端同士の間隔Wは4mm程度までであれば、周波数9.41GHzにおける反射特性S11は約−30dB以下となり、図7に示すW=0.5mmの場合と比べると劣るものの、良好な反射特性S11が得られることがわかった。また、周波数9.4GHzにおける透過特性S21は、ほぼ0dBであり、短辺壁部21b、22bの隙間(及びスリット3aの隙間)から電磁波が外部に漏れていないことがわかる。
また、図7及び図12に示すように、間隔Wが大きくなるほど、反射特性S11の共振ピークが低周波側に移動する。上述したように、管内板部3の長さsは短いほど、反射特性S11の共振ピークが高周波側に移動する。そのため、例えば、導波管21、22及び接続素子本体2に寸法誤差や、導波管22内への管内板部3の差し込み不足などにより、間隔Wが比較的大きくなってしまった場合には、管内板部3の長さsを短めに設定することにより、反射特性S11を調整して良好な反射特性S11を得ることができる。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を用いて適宜その説明を省略する。
1]前記実施形態では、管内板部3がバネ性を有し、このバネ性により導波管22の内面に付勢されているが、管内板部3は必ずしもバネ性を有していなくてもよい。つまり、無負荷状態での管内板部3と連結部5とがなす角度がほぼ90度であってもよい(変更形態1)。但し、この場合、管内板部3と導波管22とを確実に接触させるために、接続素子本体2及び導波管22の寸法精度を高くする必要がある。
2]管内板部3と導波管22にネジ孔をそれぞれ形成して、ネジ部材によって管内板部3を導波管22に固定してもよい(変更形態2)。この構成によると、接続素子本体2が2つの導波管21、22に確実に固定されるため、導波管21、22の開口端同士の間隔Wは一定となり、それ以上大きくなることがない。そのため、安定した反射特性を得ることができる。
3]図13に示すように、2つの導波管21、22の内面に接する管内板部のみからなる接続素子本体202と、この接続素子本体(管内板部)202を導波管21、22に固定する2つのネジ部材(固定部材)206とを備える導波管接続素子201であってもよい(変更形態3)。この場合、接続素子本体(管内板部)202の管軸方向の長さsは、管内波長λgの1/2の整数倍にほぼ等しい値であることが好ましい。
この構成によると、前記実施形態のように導波管21、22の開口端同士の間に連結部5が介在しないので、導波管21、22の開口端同士をほとんど隙間なく接触させることができる。従って、前記実施形態に比べて、隙間に起因する反射損失を低減できる。なお、導波管21、22の開口端同士は、完全に密着させなくてもよく、開口端同士の間には、若干の隙間が生じていてもよい。
さらに、接続素子本体202は導波管21、22にネジ部材206によって固定されているため、たとえ隙間が空いていても隙間の大きさは変化しないため、安定した反射特性を得ることができる。
但し、この構成の場合、接続素子本体202と導波管21、22を確実に接触させるために、接続素子本体202及び導波管21、22の内面の寸法精度を高くする必要がある。一方、前記実施形態のように、管内板部3が導波管22にのみ接触する場合、2つの導波管21、22の内面の寸法誤差はある程度許容できるため、この点においては、前記実施形態の方が好ましい。
4]図14(b)に示すように、2つの導波管21、22の内面に接する管内板部のみからなる接続素子本体302と、この接続素子本体(管内板部)302を導波管21に固定するネジ部材(固定部材)306とを備える導波管接続素子301であってもよい(変更形態4)。なお、接続素子本体302は、図14(a)に示すように、無負荷状態で管軸方向の略中央部で曲がった形状に形成され、バネ性を有していてもよいが、直線状に形成され、バネ性を有していなくてもよい。
この構成によると、変更形態4と同様に、導波管21、22の開口端同士をほとんど隙間なく接触させることができるため、前記実施形態に比べて、隙間に起因する反射損失を低減できる。
但し、接続素子本体302がバネ性を有しない場合、変更形態4と同様に、接続素子本体302及び導波管21、22の内面の寸法精度を高くする必要がある。
5]前記実施形態では、導波管接続素子1は、導波管21、22とは別部材であるが、導波管21に一体化されていてもよい。つまり、導波管21は、導波管22と接続するための接続構造を有し、この接続構造は、導波管22との接続時に導波管22の少なくとも管軸方向に電流が流れる内面(長辺壁部21aの内面)に接し、導波管22と電気的に接続する管内板部を有する構成であってもよい(変更形態5)。この構成によると、2つの導波管を接続する際に、ネジ部材などによって接続素子本体を導波管に接続する必要がないため、接続作業が簡易化される。
以上説明した実施形態及び変更形態では、2つの方形導波管を接続する場合に本発明を適用した例を挙げて説明したが、本発明の適用対象は、これに限られるものではない。TE11モードの円形導波管など方形導波管以外の導波管を接続する場合にも、本発明の導波管接続素子を適用することができる。
本発明の実施形態に係る導波管接続素子を用いて2つの導波管を接続した状態を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)はI―I線断面図である。 接続素子本体の斜視図である。 導波管内の電磁界分布を示す図であり、(a)は管軸方向に直交する断面図であって(c)のII―II線断面図であり、(b)は(c)のIII―III線断面図であり、(c)は導波管を管軸方向に沿って切断した断面図である。 導波管の内面を流れる電流の方向と磁界分布を示す図である。 導波管接続素子を用いた導波管の接続構造の等価回路である。 導波管接続素子を用いた導波管の接続構造についてs=0.5λgの条件でシミュレーションを行った場合の伝送特性の周波数特性を示すグラフである。 導波管接続素子を用いた導波管の接続構造についてs=0.45λgの条件でシミュレーションを行った場合の伝送特性の周波数特性を示すグラフである。 導波管接続素子を用いた導波管の接続構造についてs=0.42λgの条件でシミュレーションを行った場合の伝送特性の周波数特性を示すグラフである。 導波管接続素子を用いた導波管の接続構造についてs≒λgの条件でシミュレーションを行った場合の伝送特性の周波数特性を示すグラフである。 導波管接続素子を用いた導波管の接続構造についてs=0.25λgの条件でシミュレーションを行った場合の伝送特性の周波数特性を示すグラフである。 導波管接続素子を用いた導波管の接続構造についてシミュレーションを行った場合の伝送特性の周波数特性を示すグラフであり、(a)はD=1.0mmの条件でのグラフであり、(b)はD=1.5mmの条件でのグラフである。 導波管接続素子を用いた導波管の接続構造についてW=4mmの条件でシミュレーションを行った場合の伝送特性の周波数特性を示すグラフである。 実施形態3に係る導波管接続素子を用いて2つの導波管を接続した状態を示す図であって、図1(b)に相当する図である。 (a)は実施形態4に係る導波管接続素子を用いて2つの導波管を接続する途中の状態を示す図であり、(b)は接続した状態を示す図であって、図1(b)に相当する図である。
符号の説明
1、201、301 導波管接続素子
2、202、302 接続素子本体
3 管内板部
3a スリット
4 管外板部
4a 貫通孔
5 連結部
6、206、306 ネジ部材(固定部材)
21、22 導波管
21a、22a 長辺壁部
21b、22b 短辺壁部
21c ネジ孔

Claims (8)

  1. 2つの導波管を接続する導波管接続素子であって、
    接続素子本体と、
    前記接続素子本体を一方の導波管に固定する固定部材とを備え、
    前記接続素子本体は、
    少なくとも管軸方向に電流が流れる面に配置され、前記2つの導波管の接続時に他の導波管の内面に接し、前記2つの導波管の内面同士を電気的に接続する管内板部を備えることを特徴とする導波管接続素子。
  2. 前記管内板部の前記管軸方向の長さが、前記導波管の内部を伝播する電磁波の管内波長の1/2の整数倍にほぼ等しいことを特徴とする請求項1に記載の導波管接続素子。
  3. 前記管内板部がバネ性を有し、前記バネ性により前記管内板部が前記導波管の内面に付勢されることを特徴とする請求項1又は2に記載の導波管接続素子。
  4. 前記管内板部に、スリットが形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の導波管接続素子。
  5. 前記固定部材が、前記接続素子本体を前記一方の導波管に固定するネジ部材であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の導波管接続素子。
  6. 前記導波管が、方形導波管であって、
    前記ネジ部材の固定位置が、前記一方の導波管の角部付近であることを特徴とする請求項5に記載の導波管接続素子。
  7. 前記管内板部は、前記他の導波管内から前記一方の導波管内まで延在しており、
    前記固定部材は、前記管内板部を前記一方の導波管の内面に固定することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の導波管接続素子。
  8. 他の導波管と接続するための接続構造を有する導波管であって、
    前記接続構造は、少なくとも管軸方向に電流が流れる面に配置され、前記他の導波管との接続時に前記他の導波管の内面に接し、前記他の導波管と電気的に接続する管内板部を備えることを特徴とする導波管。
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JP2016512408A (ja) * 2013-03-15 2016-04-25 シーレイト リミテッド ライアビリティー カンパニーSearete Llc 表面散乱アンテナの改善
CN115401403A (zh) * 2021-05-26 2022-11-29 深圳市鸿运鑫精密工业有限公司 一种用于波导管的内径无缝对接加工工艺

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