JP2014007456A - 同軸導波管変換器及びその製造方法 - Google Patents

同軸導波管変換器及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】少ないスペースでも同軸伝送線路に容易に接続することができ、伝送損失が低く、かつ安価な同軸導波管変換器を提供する。
【解決手段】同軸部30は、導波部20の側面21に結合される。同軸部30は、第1アングルP1及び第2アングルP2で向きを変えて延びる。同軸部30の内導体31の棒状体31aは、アングルP1とアングルP2にて折り曲げられている金属製平板で構成され、一端が導波部20の内に突出している。外導体32は、導波部20の側面21に結合される。この外導体32は、内導体31を収容するため、導波部20内に通じている角型長穴部32a及び丸型長穴部32bを持っている。
【選択図】図1

Description

この発明は、導波管から同軸線路へあるいは同軸線路から導波管へ高周波電力を伝達するときに用いられる同軸導波管変換器及びその製造方法に関する。
マイクロ波などの高周波の伝送には、導波管や同軸ケーブルなどの伝送線路が用いられる。そして、導波管から高周波信号を取り出したり、導波管へ高周波信号を入力したりする際には、例えば特許文献1(特開2003−133815号公報)に記載されているような同軸導波管変換器が使用されてきた。例えば、船舶のレーダ装置などでは、Sバンド(2GHzから4GHz程度)のマイクロ波に対応する導波管や同軸ケーブルとともにこれらを接続するための同軸導波管変換器が用いられる。船舶などの輸送機器においては、レーダ装置や伝送線路に割り当てることのできるスペースが限られる。そのため、同軸ケーブルで大電力を伝送する場合には、図10に示すように、太い同軸ケーブル110を曲げるのに必要な曲率半径Rが大きくなって、限られたスペースでは同軸ケーブル110を同軸導波管変換器100に接続するのが困難になることがある。
このように限られたスペースで同軸ケーブルを同軸導波管変換器100に接続する場合には、図11に示すように、L型コネクタ120によって伝送線路を90度に曲げることが行われる。このようなL型コネクタ120を介して同軸ケーブル110と同軸導波管変換器100とを接続することで、少ないスペースでの接続が可能になる。
ところが、一般に、L型コネクタ120を用いると伝送損失が大きく、例えば電圧定在波比(VSWR:Voltage Standing Wave Ratio)が1.2よりも大きくなることが多い。例えば、Sバンドを使用するレーダ装置など、VSWRが1.1以下であることが要求されるレーダ装置では、伝送損失の大きいL型コネクタ120を使うことは難しい。もし、伝送損失の小さいL型コネクタ120を用いようとすれば、L型コネクタ120の構造が複雑になり、伝送線路に要するコストが増加するという問題が発生する。
この発明の目的は、少ないスペースでも同軸伝送線路に容易に接続することができ、伝送損失が低く、かつ安価な同軸導波管変換器を提供することにある。
本発明に係る同軸導波管変換器は、外導体と内導体を有する同軸ケーブルに接続される同軸部と導波管に接続される導波部とを有し、同軸部が同軸ケーブルに接続される入力端を持つとともに導波部との境界に出力端を持つ同軸導波管変換器であって、外導体と入力端で電気的に接続され、入力端から出力端まで延びる長穴部が形成された同軸部外導部と、内導体に入力端で電気的に接続され、長穴部の内壁との間に空隙を形成して配置される同軸部内導部と、を備え、同軸部内導部は、入力端と出力端の間に屈曲部を有する矩形の棒状体で形成されている。
本発明の同軸導波管変換器では、同軸部内導部が矩形の棒状体で構成されているため、同軸部内導部を急な角度で折り曲げることが容易に行なえ、屈曲部の加工精度が上がり、しかも同軸線路を屈曲させるためのコストを抑えることができる。また、矩形の棒状体を精度良く屈曲させることで、屈曲した同軸線路のリターンロスを低く抑えられる。そして、同軸導波管変換器の矩形の棒状体が急角度で折れ曲がっていることから、同軸導波管変換器に接続させる同軸ケーブルの方を湾曲させなくてもよくなる。
本発明に係る同軸導波管変換器の製造方法は、金属製平板を屈曲させて同軸部の同軸部内導部の矩形の棒状体に屈曲部を形成する同軸部内導部形成工程と、電磁波伝搬方向に平行な導波部の側面から、矩形の棒状体に沿って屈曲して延びる長穴部を有する同軸部外導部を形成する同軸部外導部形成工程と、同軸部外導部の長穴部に同軸部内導部を組付ける同軸部内導部組付け工程とを備える。
本発明の同軸導波管変換器では、同軸部内導部形成工程では、金属製平板を折り曲げることで矩形の棒状体の屈曲部を容易に形成でき、屈曲部の加工精度が上がり、しかも同軸線路を屈曲させるためのコストを抑えることができる。また、金属製平板を精度良く屈曲させることで、屈曲した同軸線路のリターンロスを低く抑えられる。そして、同軸導波管変換器の矩形の棒状体が急角度で折れ曲がっていることから、同軸導波管変換器に接続させる同軸ケーブルの方を湾曲させなくてもよくなる。
本発明によれば、少ないスペースでも同軸伝送線路に容易に接続することができ、伝送損失が低く、かつ安価な同軸導波管変換器を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る同軸導波管変換器の断面図。 同軸導波管変換器の分解組立て図。 コネクタを外した状態の同軸導波管変換器の背面図。 (a) 図1の同軸導波管変換器のI−I線断面図。(b) 図1の同軸導波管変換器のII−II線断面図。(c) 図1の同軸導波管変換器のIII−III線断面図。 (a) シミュレーションの対象である同軸部の屈曲部を示す斜視図。(b) 同軸部の屈曲部についてリターンロスのシミュレーション結果の一例を示すグラフ。 (a) シミュレーションの対象である同軸部の形状変更部分を示す斜視図。(b) 形状変更部分についてリターンロスのシミュレーション結果の一例を示すグラフ。 (a) シミュレーションの対象である導波部から同軸部への変換部分を示す斜視図。(b) 変換部分についてリターンロスのシミュレーション結果の一例を示すグラフ。 同軸導波管変換器の製造工程を示すフローチャート。 (a) 同軸導波管変換器の同軸線路の形状変換の他の構成を示す部分断面図。(b) 図9のIV−IV線断面図。 従来の同軸導波管変換器への同軸ケーブルの接続状態を説明するための部分断面図。 L型コネクタを用いた従来の同軸導波管変換器への同軸ケーブルの接続状態を説明するための部分断面図。 (a) 一実施形態に係る内導体の屈曲部の加工方法を説明するための斜視図。(b) 変形例に係る内導体の屈曲部の加工方法を説明するための斜視図。
以下、一実施形態に係る同軸導波管変換器について図1乃至図9を参照しながら説明する。
(1)全体構成
本発明の一実施形態に係る同軸導波管変換器10は、図1乃至図3に示すように、導波部20と同軸部30とで構成される。この導波部20は、外部の導波管に接続される導波管の部分を含み、周波数約3GHzの電磁波が管長方向DR1に電波し、電磁波の伝搬方向に平行な側面21に同軸部30が結合されている。
同軸部30は、コネクタ40及びコネクタ40から延びる同軸線路の部分を含み、コネクタ40を介して外部の同軸ケーブルに接続されるため、内導体31と外導体32とによって構成される。従来と異なり、この同軸部30は、2つの屈曲箇所である第1アングルP1と第2アングルP2(図1の一点鎖線の箇所)でそれぞれ45度ずつ屈曲して、全体としては90度折れ曲がっている。つまり、同軸部30は、第1アングルP1と第2アングルP2でそれぞれ同程度の角度ずつ屈曲してL字型に成形されている。そのため、同軸部30に接続すべき外部の同軸ケーブルは、導波部20の管長方向DR1と平行な方向で接続できる。ここでは、同軸部30から導波部20に伝搬される高周波電力を基準にして、コネクタ40の側を同軸部30の入力端と呼び、側面21の側を同軸部30の出力端と呼ぶが、これは伝搬の方向を制限することを意味するものではない。
(2)詳細構成
(2−1)導波管及び外導体
導波部20は、高さ方向の長さLaが例えば34mm程度、横方向の長さLbが例えば72mm程度で、La/Lbが例えば1/2程度になるよう設定されており、TE10モードの電磁波が伝搬するように設計されている。TE10モードにおいては、同軸部30が結合される上方の側面21に対して、伝搬する電磁波の磁界面が平行に形成される。管内波長をλgとすると、背面側の導波部20のショート面22からλg/4の距離に内導体31が配置される。内導体31を導波部20内に突出させて配置するため、この導波部20の側面21には開口部23が形成されており、この開口部23が外導体32の角型長穴部32aに通じている。
導波部20と外導体32とは、磁界面即ち側面21に垂直な平面を境に右側の部材10aと左側の部材10bとに分割されている。右側の部材10aは、導波部20と外導体32とを構成するための部品が、例えば鋳型によって一体成形されたものである。同様に、左側の部材10bも導波部20と外導体32を構成するための部品が一体成形されたものである。これらの部材10a,10bを合わせてネジ止めすることで、導波部20に結合した外導体32を形成することができる。なお、ネジ止めのためのネジ穴などは図示していない。
外導体32は、部材10a,10bを合わせた状態で、角型長穴部32aと丸型長穴部32bからなる長穴部32が形成される。角型長穴部32aは、その中心軸に垂直な断面の形状が長方形になる。長方形になっている角型長穴部32aの断面形状は、例えば図1のI−I線断面(図4(a)参照)に表れている。この角型長穴部32aは、開口部23から上方に向かって、導波部20を伝搬する電磁波の磁界面に垂直に延びるように形成される。そして、第1アングルP1で45度屈曲し、さらに第2アングルP2で45度屈曲する。第2アングルP2は、第1アングルP1に対して管長方向DR1(水平方向)に例えば18mmずれている。また、第2アングルP2は、第1アングルP1に対して磁界面に垂直な方向(高さ方向)に例えば18mmずれている。
第2アングルP2の先に、導波部20を伝搬する電磁波の磁界面に対して角型長穴部32aが平行になる部分がある。導波部20の管長方向DR1に平行になる角型長穴部32aの端部の先に丸型長穴部32bが形成されている。従って、この丸型長穴部32bの中心軸も管長方向DR1に平行になっている。
外導体32の角型長穴部32aは、図4(a)に示すような高さ方向の長さLcが例えば10mm、横方向の長さLdが例えば15mmの長方形状の断面を呈する。角型長穴部32aの中心軸の任意の場所における中心軸に垂直な断面の形状は、図4(a)に示す断面形状と同じである。また、外導体32の丸型長穴部32bは、図4(b)及び図4(c)に示すような直径D1が例えば16mmの円形状の断面を呈する。
(2−2)内導体
内導体31は、金属製平板からなる矩形の棒状体31aと金属製円柱からなる円柱状部31bとで構成されている。図4(a)及び図4(b)に示されている棒状体31aの断面形状は、高さ方向の長さLeが例えば2.5mm、横方向の長さLfが例えば7.5mmの長方形である。図4(c)に示す円柱状部31bの直径D2は例えば7mmである。
内導体31の棒状体31aは、導波部20の側面21からこの側面21に垂直に例えば18mm(λg/4)だけ突出している。そして、内導体31の棒状体31aは、ショート面22からの距離が例えば18mm(λg/4)になるように配置されている。このような設定をして導波部20と同軸部30とのインピーダンスの整合を図ることによって、リターンロスを小さくしている。
内導体31は、棒状体31aが第1アングルP1と第2アングルP2において45度の角度で折れ曲がっている。つまり、複数箇所で同軸部30を折り曲げて、全体として90度折り曲げている。このように、複数箇所で同軸部30を折り曲げることで、1箇所で同軸部30を90度に折り曲げる場合に比べてリターンロスを小さくすることができる。
内導体31の棒状体31aと外導体32の角型長穴部32aの中心軸が一致するように配置されて同軸線路を形成するが、上述のような寸法に設定することでこの同軸線路のインピーダンスが50Ωに設定される。また、内導体31の円柱状部31bと外導体32の丸型長穴部32bの中心軸が一致するように配置されて同軸線路を形成するが、上述のような寸法に設定することでこの同軸線路のインピーダンスも50Ωに設定される。このようにインピーダンスを整合させることにより、内導体31と外導体32の形状が変換されるところでの反射を抑えている。
また、図1に示すように、内導体31の棒状体31aと円柱状部31bとの境界31cは、角型長穴部32aと丸型長穴部32bとの境界32cから距離Lgだけ離れて配置される。ここでは、距離Lgが例えば2mmに設定される。つまり、内導体31の棒状体31aと円柱状部31bの継ぎ目(境界31c)と、角型長穴部32aと丸型長穴部32bの継ぎ目(境界32c)との間に、2mmのギャップLgが設けられている。このようなギャップLgを設けることによってもリターンロスの低減が図られている。
(2−3)スペーサ
内導体31は、外導体32の角型長穴部32aに嵌め込まれた樹脂製スペーサ33a,33bによって支持されている。このような樹脂製スペーサ33は、誘電率の小さな発泡ポリエチレンや発泡ポリプロピレンなどで形成される。角型長穴部32aの全体ではなくてその一部分にこのような発泡ポリエチレンや発泡ポリプロピレンからなる樹脂製スペーサ33を用いると、樹脂製スペーサ33の弾力によって組付けが容易になるばかりでなく、組み付ける際の精度もよくなる。
(2−4)コネクタ
コネクタ40は、上述の内導体31と外導体32とに適した一般的な規格に当て嵌まるものである。内導体31の円柱状部31bには、コネクタ40の中心導体41が接続される。図示を省略しているが、外部導体42のフランジが同軸部30の外導体32にネジなどで取り付けられる。
(3)同軸導波管変換器の特性
上述の同軸導波管変換器10のうちのリターンロスが生じ易い部分についてのシミュレーション結果を図5乃至図7に示す。図5(a)には、シミュレーションの対象となった同軸部30の90度折り曲げ部分の斜視図が示されており、図5(b)には、図5(a)に示す部分のリターンロスの周波数特性が示されている。図6(a)には、シミュレーションの対象となった同軸部30の内導体31と外導体32の形状変換部分の斜視図が示されており、図6(b)には、図6(a)に示す部分のリターンロスの周波数特性が示されている。図7(a)には、シミュレーションの対象となった同軸部30と導波部20の変換部分の斜視図が示されており、図7(b)には、図7(a)に示す部分のリターンロスの周波数特性が示されている。
図5(b)、図6(b)及び図7(b)を見ると、いずれも3GHzの近傍で極小値をとる。例えば、周波数が3GHzの場合には、いずれも35dB以下の値を示しており、VSWRに換算すると1.05よりも小さくなる。例えば、3.05GHzであれば、40dB以下の値を示すから、VSWRに換算して1.05より十分に小さい良好な周波数特性を得られることが分かる。
(4)同軸導波管変換器の製造
次に、図8に示すフローに沿って製造方法を説明する。既に説明したように、ステップS1では、導波部20と外導体32を一体化した部材10a,10bを鋳造によって成形する。部材10a,10bは、導波部20内の磁界面に垂直で導波部20の管長方向DR1に広がる平面で2等分された部材である。
ステップS2では、内導体31の棒状体31aを加工する。そのために、先ず例えば2.5mm×7.5mmの長方形の断面を持つ金属板を所定の長さで切断する。次に、45度で屈曲する2つの箇所が所定の間隔で配置されるように、プレス加工によってアングルを2箇所形成する。ステップS3では、内導体31の円柱状部31bを加工する。円柱状部31bには、平らな一面に棒状体31aが嵌まる溝を形成するとともに、その反対面にコネクタ40の中心導体41の雄ネジ部41a(図2参照)が捻じ込まれる雌ネジ部31e(図3参照)を形成する。ステップS4では、溶接やビス止めによって棒状体31aと円柱状部31bとを接合する。
ステップS5では、従来の方法で製造されるコネクタ40や所定形状の発泡ポリエチレンを準備する。樹脂製スペーサ33を形成するため、準備された所定形状の発泡ポリエチレンに棒状体31aを差し込むための切れ目を入れる。
ステップS6では、上述のステップS1〜S5で準備された導波部20及び外導体32と内導体31と樹脂製スペーサ33とコネクタとを組み立てる。樹脂製スペーサ33の切れ目に内導体31の棒状体31aを差し込んで、樹脂製スペーサ33を部材10aの角型長穴部32aに嵌め込む。図示を省略しているが、ネジ止めのためのネジ穴や位置合わせのためのピン及びピンが嵌まる孔などが部材10a,10bに設けられているので、内導体31を外導体32の角型長穴部32a及び丸型長穴部32bの所定の位置に設置した後、2つの部材10a,10bを合わせてネジ止めする。その後、コネクタ40の中心導体41に内導体31を取り付け、コネクタ40の外部導体42を外導体32に取り付ける。
<特徴>
(1)
内導体31(同軸部内導部)の棒状体31aが金属製平板で構成されているので、第1アングルP1及び第2アングルP2に対応する2箇所(屈曲部)で棒状体31aを屈曲させる加工が容易になる。加工が容易であるため内導体31を安価に製造することができ、ひいては同軸導波管変換器10の製造コストを抑えることができる。
プレス加工などで棒状体31aの屈曲部を精度よく成形できることや2箇所で屈曲させることで、リターンロスも小さくできる。さらに、2箇所で45度ずつ屈曲させて同軸部30をL字型に屈曲させることで、リターンロスを抑制し易くなる
(2)
内導体31の棒状体31aと円柱状部31bの継ぎ目(境界31c)と、外導体32(同軸部外導部)の角型長穴部32aと丸型長穴部32bの継ぎ目(境界32c)との間にギャップLgが形成されている。このギャップLgを設けると、ギャップを設けない場合に比べてリターンロスが軽減される。
(3)
部材10a,10bのように、外導体32を分割することで、内導体31を外導体32の角型長穴部32a及び丸型長穴部32bに組み付け易くなる。また、樹脂製スペーサ33を用いることで、さらに内導体31の外導体32への設置が容易になる。
<変形例>
(1)
上記実施形態では、内導体31の棒状体31aと円柱状部31bの継ぎ目と、外導体32の角型長穴部32aと丸型長穴部32bの継ぎ目との間にギャップLgを設ける場合について説明したが、図9に示すようにテーパを用いて同軸部30の形状を変換してもよい。図9(b)は、図9(a)のIV−IV線断面図である。図9において、内導体31Aのテーパ部31f及び外導体32Aのテーパ部32fは、図4(a)に示した長方形の形状から図4(c)に示した円形の形状に徐々に形状が変化する。
(2)
上記実施形態では、同軸部30を導波部20の背面側に屈曲させる場合について説明したが、屈曲させる向きは背面側だけに限られない。例えば、正面側や左右に屈曲させるように構成してもよい。
(3)
上記実施形態では、外導体32を鋳造して成形する例を示したが、外導体32は削り出しなど他の加工方法によって成形してもよい。
(4)
上記実施形態では、平らな金属板をプレス加工して折り曲げ、第1アングルP1と第2アングルP2を形成して内導体31の棒状体31aを製造する方法について説明した(図12(a)参照)。しかし、例えば図12(b)に示されているように、内導体131の棒状体131aを打ち抜き加工によって第1アングルP1と第2アングルP2を持つように成形してもよく、棒状体の加工方法は、上記実施形態で説明した態様には限られない。
10 同軸導波管変換器
20 導波部
30 同軸部
31 内導体
31a 棒状体
31b 円柱状部
32 外導体
40 コネクタ
特開2003−133815号公報

Claims (14)

  1. 外導体と内導体を有する同軸ケーブルに接続される同軸部と導波管に接続される導波部とを有し、前記同軸部が前記同軸ケーブルに接続される入力端を持つとともに前記導波部との境界に出力端を持つ同軸導波管変換器であって、
    前記外導体と前記入力端で電気的に接続され、前記入力端から前記出力端まで延びる長穴部が形成された同軸部外導部と、
    前記内導体に前記入力端で電気的に接続され、前記長穴部の内壁との間に空隙を形成して配置される同軸部内導部と、
    を備え、
    前記同軸部内導部は、前記入力端と前記出力端の間に屈曲部を有する矩形の棒状体で形成されている、同軸導波管変換器。
  2. 請求項1記載の同軸導波管変換器であって、
    前記同軸部内導部は、前記屈曲部が前記棒状体の複数のアングルによって構成されている同軸導波管変換器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の同軸導波管変換器であって、
    前記同軸部内導部は、前記矩形の棒状体の断面が長辺部と短辺部を有する同軸導波管変換器。
  4. 請求項3記載の同軸導波管変換器であって、
    前記同軸部内導部は、前記長辺部を含む面が屈曲している同軸導波管変換器。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかの請求項に記載の同軸導波管変換器であって、
    前記長穴部は、前記矩形の棒状体の前記屈曲部に沿って屈曲し、断面が矩形である同軸導波管変換器。
  6. 請求項5記載の同軸導波管変換器であって、
    前記導波部は、前記出力端の近傍で前記同軸部外導部に接続され、電磁波を導波させる空洞部を有し、
    前記空洞部の中心軸は、前記出力端の近傍の前記長穴部の中心軸に対して垂直である同軸導波管変換器。
  7. 請求項6記載の同軸導波管変換器であって、
    前記空洞部は、該空洞部の中心軸に垂直な断面が矩形である同軸導波管変換器。
  8. 請求項6または請求項7に記載の同軸導波管変換器であって、
    前記同軸部内導部の一部が、前記空洞部に配置されている同軸導波管変換器。
  9. 請求項8に記載の同軸導波管変換器であって、
    前記同軸部外導部は、
    前記長穴部の一部を形成する第1の同軸部外導部と、前記長穴部の一部を形成する第2の同軸部外導部とを備え、
    前記第1の同軸部外導部と前記第2の同軸部外導部は、前記同軸部内導部の中心軸を含む平面内で互いに接合されている同軸導波管変換器。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれかの請求項に記載の同軸導波管変換器であって、
    前記同軸部は、
    前記導波管外導部と前記導波管内導部を電気的に絶縁して、前記入力端の近傍で前記導波管内導体を前記長穴内で保持する第1の内導体保持部と、
    前記導波管外導部と前記導波管内導部を電気的に絶縁して、前記出力端の近傍で前記導波管内導体を前記長穴内で保持する第2の内導体保持部とをさらに備える同軸導波管変換器。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれかの請求項に記載の同軸導波管変換器であって、
    前記同軸部外導部は、
    前記長穴部が、中心軸に垂直な断面形状が長方形の角型長穴部と中心軸に垂直な断面形状が円形の丸型長穴部とを継ぎ合わせた構造を持ち、
    前記同軸部内導部は、
    前記矩形の棒状体の他端に継ぎ合わされた円柱形の棒状体をさらに有し、前記矩形の棒状体と前記円柱形の棒状体との境界が前記角型長穴部と前記丸型長穴部との境界よりも所定距離だけ前記入力端に近い位置に配置されている同軸導波管変換器。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれかの請求項に記載の同軸導波管変換器であって、
    前記矩形の棒状体は、複数の前記アングルとして第1アングルと第2アングルとを持ち、前記第1アングルと前記第2アングルとが互いに略等しい角度を持つ同軸導波管変換器。
  13. 金属製平板を屈曲させて同軸部の同軸部内導部の棒状体に屈曲部を形成する同軸部内導部形成工程と、
    電磁波伝搬方向に平行な前記導波部の側面から、前記矩形の棒状体に沿って屈曲して延びる長穴部を有する同軸部外導部を形成する同軸部外導部形成工程と、
    前記同軸部外導部の前記長穴部に前記同軸部内導部を組付ける同軸部内導部組付け工程と、
    を備える同軸導波管変換器の製造方法。
  14. 請求項13に記載の同軸導波管変換器の製造方法であって、
    前記同軸部外導部形成工程は、
    前記同軸部外導部の前記長穴部に、中心軸に垂直な断面形状が方形の角型長穴部と中心軸に垂直な断面形状が円形の丸型長穴部とを形成する工程を含み、
    前記同軸部内導部形成工程は、
    前記矩形の棒状体の他端から延びる円柱形の棒状体を前記同軸部内導部に形成する工程を含み、
    前記同軸部内導部組付け工程は、
    前記角型長穴部と前記丸型長穴部との境界が前記矩形の棒状体と前記円柱形の棒状体との境界よりも所定距離だけ前記導波部に近い位置に前記同軸部内導部が配置されるように、前記長穴部に前記同軸部内導部を組み付ける、同軸導波管変換器の製造方法。
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