JP2010087919A - 映像再生装置および映像再生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 MEPGで符号化されたデータの倍速再生中に出力された画像を効率よく再出力すること
【解決手段】 MEPGで符号化されたデータの倍速再生処理において、次に出力するIピクチャの位置情報を、所定間隔で出力するようにIピクチャ位置情報計算手段150dによって計算し、Iピクチャ検索手段150eにて検索して、検索した画像を順次復元して出力しながら、RAM150cに記憶する。そして、倍速再生で出力した画像を再現する方向への画像のスキップ再生処理において、RAM150cに記憶された情報を利用して、次に次に復元されるIピクチャの位置情報をIピクチャ位置情報計算手段150dによって計算する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、MPEGで符号化された映像データを再生する映像再生装置および映像再生方法に係り、特に映像を倍速で再生する装置および映像を倍速で再生する方法に関する。
周知のように、MPEGで符号化された映像データは、GOPレイヤと呼ばれる階層では、Iピクチャを先頭として複数のPピクチャやBピクチャが順次並んでいるGOPというグループ構造が定義されている。そのような構造を持つ映像データを倍速で再生する場合、GOPに含まれる全てのフレームを復調することは、復調するGOPへのアクセスやそのGOP内フレームの復調などに時間がかかってしまうので、非常に困難である。
例えば特許文献1によれば、動画の倍速再生において、再生速度倍率やビットレートなどにより算出されたシーク距離に基づいて、Iピクチャをシークして、発見したIピクチャのみを復元する手法が公開されている。
特開2008−78755号公報 (図3 段落0036−0037)
ところが従来は、倍速再生を行う場合の画像復元の技術向上に関して、様々な発明がなされているが、倍速再生中に復元されて表示された画像を、効率よく再表示する手法については言及されていなかった。
例えば、倍速再生中に復元されて出力された画像を効率よく再出力するために、倍速再生を停止した後に倍速再生が行われたのと逆方向に再生を行う場合には、逆方向の再生の速度が遅いので再出力させたい画像が再出力されるまでに時間がかかったり、また、倍速再生を停止した後に倍速再生が行われたのと逆方向に、同じ速度で倍速再生を行う場合には、逆方向の倍速再生で再出力したい画像が再出力されなかったり、再出力したい画像が過ぎてしまってから次には順方向に倍速再生を行ったりして、非常に効率が悪かった。
そこで、本発明は上述した課題を解決するために、倍速再生中に出力された画像を効率よく再出力する映像再生装置および映像再生方法を提供する。
本発明は上述した課題を解決するため、MPEG映像データに含まれ周期的に存在するIピクチャの画像を、再生速度の応じた所定間隔で順次出力する倍速再生を行う倍速再生手段と、前記倍速再生で順次出力した前記画像のIピクチャの位置情報を記憶する情報記憶手段と、前記倍速再生を一時停止する要求を受けて一時停止した後に、前記倍速再生で出力した前記画像がある向きへの再生を要求されたとき、前記情報記憶手段に記憶されている情報に基づいた、特定のIピクチャの画像を出力して、その状態を維持するスキップ再生を行うスキップ再生手段とを具備することを特徴とするものである。
また本発明は上述した課題を解決するため、前記情報記憶手段は、前記倍速再生の再生速度の情報も記憶することを含むものである。
また本発明は上述した課題を解決するため、前記情報記憶手段は、前記倍速再生においてIピクチャの画像を出力するたびに、出力した全てのIピクチャの位置情報を記憶することを含むものである。
また本発明は上述した課題を解決するため、前記情報記憶手段は、前記倍速再生においてIピクチャの画像を出力するたびに、出力したIピクチャの位置情報を上書きして記憶することを含むものである。
また本発明は上述した課題を解決するため、前記情報記憶手段は、前記倍速再生において再生速度が変更されたときは、前記位置情報および前記再生速度の情報を更新して記憶することを含むものである。
また本発明は上述した課題を解決するため、MPEG映像データに含まれ周期的に存在するIピクチャの画像を、再生速度の応じた所定間隔で順次出力する倍速再生を行い、前記倍速再生で順次出力した前記画像のIピクチャの位置情報を記憶し、前記倍速再生を一時停止する要求を受けて一時停止した後に、前記倍速再生で出力した前記画像がある向きへの再生を要求されたとき、記憶されている情報に基づいた、特定のIピクチャの画像を出力して、その状態を維持するスキップ再生を行うことを特徴とするものである。
本発明によれば、倍速再生で順次出力した前記画像のIピクチャの位置情報を記憶するので、順方向倍速再生中に表示された画像を効率よく再表示することができる。
以下、本発明における実施形態について図面を用いて説明する。
まず初めに、MPEGで符号化されたデータ構造とそのデータの再生手法の一実施形態を、図3、図4を用いて説明する。
MEPGで符号化されたデータは階層構造になっていて、上位概念としてシーケンスレイヤがあり、その下にはGOP(Group Of Picture;グループ・オブ・ピクチャ;以下GOPと称する)レイヤがある。また、さらにその下にもレイヤ構造はあるが、ここでは省略する。
GOPレイヤは、Iピクチャ(Intra Picture;イントラ・ピクチャ;以下Iピクチャと称する)と、Pピクチャ(Predictive Picture;プリディクティブ・ピクチャ;以下Pピクチャと称する)と、Bピクチャ(Bidirectionally Predictive Picture;バイディレクショナリ・プリディクティブ・ピクチャ;以下Bピクチャと称する)という3つのタイプのピクチャによって構成される。
Iピクチャはフレーム内符号化画像であり、他のフレームの情報を使用せず、それ自身のフレームの情報のみで符号化されていて、このフレームの情報のみで画像が復元できる。また、時間的に前後にあるフレームとは独立したフレームであることから、ランダムアクセス時のアクセス点として利用されたり、エラーが発生したときの復帰点として利用されたりする。すなわち、Iピクチャの復元には他のピクチャの情報は不要である。
Pピクチャはフレーム間順方向予測符号化画像であり、時間的に前にあるIピクチャまたはPピクチャを参照ピクチャとする、いわゆる前方向予測を行って符号化される。すなわち、Pピクチャの復元には、時間的に前にあるIピクチャまたはPピクチャの情報が必要である。
Bピクチャは双方向予測符号化画像であり、時間的に前と後ろにあるIピクチャまたはPピクチャを参照ピクチャとする、いわゆる双方向予測を行って符号化される。すなわち、Bピクチャの復元には、時間的に前と後ろにあるIピクチャまたはPピクチャの情報が必要である。
図3は、MPEGデータのGOPレイヤにおけるGOP構成とピクチャ構成の一実施形態を示す図である。
GOPレイヤでは、複数のピクチャで構成されたGOP310と呼ばれるグループが定義されている。本実施形態におけるGOP310は、前述したIピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャで構成され、Iピクチャを先頭フレームとして時間的に前から、I、B、B、P、B、B、P、B、B、…という順序で、15個のピクチャが並んでいる。そしてさらに前述した構成の複数のGOPが、図3の上段に示すように、Iピクチャa301、Iピクチャb302、Iピクチャc303、Iピクチャd304、それぞれを先頭フレームとして順に並んでいる。
このような構成のMPEGデータを時間経過と同じ順方向に再生を行う通常再生処理では、時間的に前のGOPから順次読み出されて復調処理されて映像フレームが復元される。つまり、Iピクチャa301、Iピクチャb302、Iピクチャc303、Iピクチャd304、をそれぞれ先頭フレームとしたそれぞれのGOPが、順次読み出されて復元される。なおGOP内のそれぞれのピクチャの復調処理の詳細な説明は、ここでは省略する。
また通常再生処理とは逆に、時間を遡る方向に逆方向再生を行う逆方向再生処理では、時間経過と逆方向に全てのIピクチャへアクセスし、そのIピクチャを先頭フレームとするGOPを復元するが、そのGOP内で復元された映像フレームを、時間を遡る方向に順次出力することで逆方向の映像を再生する。
また通常再生に対して所定倍の速度で映像フレームを順次表示する倍速再生処理においては、PピクチャやBピクチャの復調処理に時間を要するので、その映像フレームの復元に他のピクチャの情報を必要としないIピクチャへアクセスして、アクセスしたIピクチャのデータのみを読み出してその画像を復元する。また倍速再生の速度に応じて、読み出すIピクチャの間隔を変えて順次復元して出力する。例えば、通常再生に対して2倍の速度で倍速再生を行う場合には、順次並んでいるGOPを一つおきに選択し、その先頭にあるIピクチャの画像を復元する。同様に通常再生の10倍の速度の場合には、順次並んでいるGOPを10個おきに選択し、その先頭のIピクチャの画像を復元する、といった処理を行うことで倍速再生の速度を変える。つまり倍速再生処理は、所定間隔ごとに存在するIピクチャを読み出し、復元して静止画像を出力し、その読み出し間隔を変えることで再生速度を変える処理である。なお倍速再生は、時間経過と同じ順方向に再生する順方向倍速再生と、時間を遡る方向に再生する逆方向に再生する逆方向倍速再生と、両方向で行うことが可能である。
すなわち図3の下段に示すように並んだGOPの構成においては、順方向倍速再生の処理は、初めにIピクチャa321へアクセスしてその画像を復元し、その次は、時間順に2つ先のIピクチャd324へアクセスしてその画像を復元する。さらに次は同様に、時間順に2つ先のIピクチャg327へアクセスしてその画像を復元する。この場合には、それぞれのIピクチャの間にある、Iピクチャb322やIピクチャc323、Iピクチャe325やIピクチャf326へはアクセスされないので、当然処理されない。
次に図4は、順方向倍速再生中に復元されて出力された画像を再度出力する処理の従来の一実施形態を示す図であり、以下に説明する。
順方向倍速再生の処理が行われている場合は、所定間隔のIピクチャを読み出して復元する処理が行われる。すなわち本実施形態では、Iピクチャa401、Iピクチャb402、Iピクチャc403、Iピクチャd404、と順次アクセスして、画像が復元される。
上述した順方向倍速再生中に、例えばIピクチャa401で復元した画像を再度表示する場合は、まずユーザは復元された画像を見ながら順方向倍速再生の一時停止処理の要求を行うが、その画像の復元に一定の時間を要したり、順次Iピクチャの読出しが行われたりするために、ユーザによる一時停止処理の要求は、Iピクチャa401の位置よりも遅れたIピクチャc403の位置などでなされることがある。またさらにその一時停止処理の要求が、Iピクチャc403のデータ読み出しが開始されるタイミングでなされた場合には、その要求に対する実際の順方向倍速再生の一時停止処理は、その次のアクセス点であるIピクチャd404で行われる。また一時停止処理において、複数のGOPに含まれるIピクチャを利用して静止画像を復元する場合に、Iピクチャd404以降に存在するIピクチャのデータまで読み出すことがある。
さらにその状態から、復元対象であるIピクチャa401へアクセスするために、CASE1として、逆方向再生処理を行う。しかしIピクチャ全てに逆方向にアクセスしてそれらの画像を復元した場合、上述した順方向倍速再生においては、例えば本実施形態では、アクセスして画像復元するIピクチャの位置情報間隔に相当する時間が30秒とすると、Iピクチャd404からIピクチャa401までに到達するには90秒分のIピクチャが存在し、例えばIピクチャが0.5秒間隔で出現する構造の場合には、Iピクチャd404からIピクチャa401までの間に存在するIピクチャの数は90÷0.5=180ポイントにもおよび、Iピクチャへのアクセス処理やIピクチャの復元処理などにより、所望の画像を再表示するまでには多くの時間を要するので利便性が悪い。
またCASE2として、順方向倍速再生をIピクチャd404で一時停止処理を行う際に、それ以降に存在するIピクチャのデータまで読み出すことがあるので、そこから逆方向倍速再生を行った場合には、その開始時点はIピクチャd404以降に存在するIピクチャとなり、順方向倍速再生と同じ間隔に存在するIピクチャへアクセスする逆方向倍速再生を行っても、Iピクチャa401への到達は保障されない。
(第1の実施形態)
本発明による第1の実施形態として、映像再生装置であるDVDレコーダにおける、本発明の特徴である倍速再生処理の一実施形態について、さらに本発明の特徴であるIピクチャスキップ再生処理の一実施形態について、図1、図2、図5、図6、図7、図8を用いて説明する。
まず図1は、本発明による映像再生装置であるDVDレコーダの主要な構成要素を示す構成図であり、その動作について以下に説明をする。
DVDレコーダ10は、テレビ放送などの映像コンテンツをHDDや録画用DVDなどの記録装置に録画するレコーダ機能や、またそのHDDに録画されている映像コンテンツや、CDやDVDに保存された映像コンテンツを再生するプレーヤ機能を有していて、これらの機能の詳細な説明は後述する。
なお、以下で説明する映像再生装置はDVDレコーダだけでなく、以上で説明した動作を行う映像再生装置である、HDDレコーダやテレビジョン受像機、コンピュータ装置、携帯型情報処理端末等であってもよい。
まずレコーダ機能とプレーヤ機能の詳細を説明する。
DVDレコーダ10のユーザは、リモコンRCや操作部130による操作入力によって、所望の放送チャンネルや信号源の選択を行い、映像コンテンツを再生したり記録したりすることができる。そしてDVDレコーダ10の外部へ通知すべき装置の動作状況などの情報は表示部132に表示される。
すなわち選択された放送チャンネルや信号源の情報は、操作部130からの信号や、リモコンRCからの信号を受光部131で受光した信号として、データ制御バス151を介して制御部150へ出力される。そして、その情報に応じて放送波の選局や信号源の選択の処理が行われることで、ユーザ所望の放送チャンネルや信号源が選択されて信号処理され、映像や音声が再生されたり記録されたりする。
つまりデジタルチューナ部101は、アンテナATdで受信されたデジタル放送信号を供給されて、制御部150によって設定された所望のチャンネルの放送信号を選局して復調・復号部104へ出力する。そして復調・復号部104はデジタルチューナ部101で選局された放送信号に対して、放送波種別ごとに必要となる復調や復号の処理を行い、信号処理部108へ信号データを出力する。
またアナログチューナ部102は、アンテナATaで受信されたアナログ放送信号を供給されて、制御部150によって設定された所望のチャンネルの放送信号を選局して復調部105へ出力する。そして復調部105は、アナログチューナ部102で選局された放送信号に対して復調処理を行いセレクタ106へ信号データを出力する。
さらに、A/V入力部103から入力される外部装置からのアナログ映像音声信号データと、復調部105から出力される信号データは、セレクタ106に入力され、制御部150からの制御信号によりどちらかが選択されてADC部107へ出力される。そしてADC部107は、入力された信号をA/D変換して信号処理部108へ出力する。
なおデジタルチューナ部101やアナログチューナ部102またはA/V入力部103は、複数備えている形態であってもよい。
また通信I/F部140は、接続コネクタを含むLANなどのネットワーク接続部であり、図示していないネットワークに接続されたコンテンツサーバ装置などに記録された映像コンテンツを、ネットワークを介して取得することが可能である。
またi.LINKI/F部143は、接続コネクタを含むi.LINK規格に基づいた外部装置接続部であり、DV端子を介して、図示していないD−VHS方式のビデオデッキやDVDレコーダ等の外部装置から、データ制御バス151を通して映像コンテンツデータをやりとりすることが可能である。
またカードI/F部141は、デジタル放送受信のための、図示していないB−CASカードを接続するためのものや、記録装置である図示していないメモリカードを接続するための、接続コネクタを含むカード接続部であり、メモリカードを接続した場合には、データ制御バス151を通して映像コンテンツデータをやりとりすることが可能である。
またUSBI/F部142は、接続コネクタを含むUSB規格に基づいた外部装置接続部であり、USB端子を介して、図示していないデジタルカメラのデータ記録装置やメモリカードなどの記録装置などに接続して、それらに記録されている写真画像を表示することが可能である。またキーボードを接続して、外部入力装置として利用することも可能である。さらには、USB規格に基づいた接続端子を備えた、図示していない外部のHDD装置を接続して、データ制御バス151を通して映像コンテンツデータをやりとりすることが可能である。
ところで信号処理部108は、制御部150によって制御されて、エンコーダ108aは、前述したADC部107から入力された信号に対してMPEG符号化演算処理などを行い、MPEGで符号化された信号を生成し、デコーダ108bは、前述した復調・復号部104から入力されたMPEGで符号化された信号や、エンコーダ108aにて生成されたMPEGで符号化された信号、またはデータ制御バス151を介して映像コンテンツデータを取得可能な各部から入力された信号などの、MPEGで符号化された信号に対してMPEG復号化演算処理をして映像処理部110や音声処理部112へ映像音声信号を出力し、またデータ処理部108cは、前述したMPEGで符号化された信号に含まれる文字情報などのデータを抽出して映像データ化して映像処理部110へ出力する。
またOSD信号生成部109は、制御部150によって制御されて、信号処理部108から出力された映像信号と併せて映像処理部110へOSD信号を出力する。
さらに信号処理部108内部で生成されたMPEGで符号化された信号は、記録装置または記録媒体に記録するために適した転送処理がデータ転送制御部114によってなされて記録用データとなり、DVDレコーダ10に備えられた記録装置であるHDD115や、光ディスクドライブ116に装着された記録媒体である記録用光ディスクODなどに記録される。
すなわち前述した、テレビ放送などの映像コンテンツのデータを、適切な信号処理を行って記録装置や記録媒体へ保存する機能がレコーダ機能である。
また、DVDレコーダ10に備えられたHDD115や、光ディスクドライブ116に装着された光ディスクODなどに保存されているデータは、記録装置または記録媒体から読み出すために適した転送処理がデータ転送制御部114によってなされてMPEGで符号化された信号となり、デコーダ108bによってMPEG復号化演算処理がなされて映像処理部110や音声処理部112へ映像音声信号となって出力される。
すなわち前述した、記録装置や記録媒体に保存されたテレビ放送などの映像コンテンツのデータを読み出して、適切な信号処理を行って出力する機能がプレーヤ機能である。
なお記録装置や記録媒体として利用されるのは、HDD115や光ディスクODだけでなく、前述したDVDレコーダ10の外部に接続された図示していないHDDや、カードI/F部141に接続されたメモリカードなどを利用することも可能である。
さらに前述した信号処理部108から出力された音声信号は、制御部150の制御によって、アナログ信号やヘッドフォン出力信号、さらにはコネクタを含むHDMI規格に準拠した外部装置接続部であるHDMII/F部144から出力されるデジタル信号や光デジタル音声信号などに音声処理部112で変換されて、音声出力部113へ出力される。
そして音声出力部113は、図示していない外部接続された、アナログ音声入力部やHDMI入力端子を備えたテレビジョン受像機やA/Vアンプなどの音声信号入力部へ接続するための外部装置接続部であり、また音声信号出力部である。
また前述した信号処理部108から出力された映像信号は、制御部150の制御によって、アナログ信号やコネクタを含むHDMI規格に準拠した外部装置接続部であるHDMII/F部144から出力されるデジタル信号などに映像処理部110で変換されて、映像出力部111へ出力される。
そして映像出力部111は、図示していない外部接続された、アナログ映像入力部やHDMI端子を備えたテレビジョン受像機やA/Vアンプなどの装置の信号入力部へ接続するための外部装置接続部であり、また映像信号出力部である。
なおこれまで説明した制御部150は、演算実行部であるCPU150aを有し、CPU117aがDVDレコーダ10の動作を制御するために実行するプログラムをあらかじめ記憶するROM150bと、CPU150aのワークメモリとして使用され、本実施形態においては、後述する、復元して出力したIピクチャの位置情報や、行われた倍速再生処理の速度情報などの記憶や、次に復元して出力するIピクチャの位置情報を計算する際のワークメモリとして使用されるRAM150cなどを備えている。
さらに、次に復元して出力するIピクチャの位置情報を計算するIピクチャ位置情報計算手段150dや、位置情報を基にIピクチャを検索するIピクチャ検索手段150eなども備えている。
次に、図2はリモコンRCの一実施形態を示す図であり、図に示すように複数のボタンを備えている。
入力切替ボタン201は、映像コンテンツを再生したり録画したりする場合にその映像コンテンツを提供する信号源を選択するボタンであり、押下するたびに信号源が入れ替わる。またチャンネルUPボタン202とチャンネルDOWNボタン203は、入力切替ボタン201で選択した信号源がテレビ放送などの複数のチャンネルを選局できる場合にチャンネルを選択するボタンであり、チャンネルUPボタン202によってチャンネル番号は大きくなり、チャンネルDOWNボタン203によってチャンネル番号は小さくなる。
再生ボタン206は映像コンテンツを再生する場合に使用し、停止ボタン204は映像コンテンツの再生を停止する場合に使用する。
一時停止ボタン209は、映像コンテンツを再生しているときに、再生を一時停止して静止画像を表示するためのボタンである。
またRevボタン205は、映像コンテンツを再生または一時停止中に押下することで、逆方向に倍速で再生を開始するボタンであり、FFボタン207は映像コンテンツの再生または一時停止中に押下することで、順方向に倍速で再生を開始するボタンである。
さらにFFスキップボタン210は、再生中や一時停止中に押下して、そのシーンの次のチャプターシーンへスキップするためのボタンであり、Revスキップボタン208は、再生中や一時停止中に押下して、そのシーンの前のチャプターシーンへスキップするためのボタンであるが、本発明の特徴である、前述した逆方向または順方向の倍速再生を一時停止した後の処理に移行する場合で用いられる。
また前述したそれぞれのボタンと同じ動作を行うための複数のボタンは、操作部130にも備えられていて、従ってユーザは、リモコンRCや操作部130による操作入力によって、前述した各部や装置などを信号源として選択して、映像コンテンツの再生や停止、一時停止などの操作を行うことが可能である。
次に、本第1の実施形態である倍速再生処理の一実施形態の詳細を図5、図7を用いて説明する。
図5は、本発明による順方向倍速再生中に復元されて出力された画像を再度出力する処理の一実施形態を示す図である。
図7は、本発明による倍速再生処理の一実施形態のフローチャートを示す図である。
本第1の実施形態における倍速再生の一実施形態の詳細を、図7のフローチャートに基づいて、図5の順方向倍速再生中に復元されて出力された画像を再度出力する処理の一実施形態を以下に説明する。
MPEGで符号化された映像コンテンツのデータがHDD115や光ディスクODなどに保存されていて、その保存されたデータを読み出して再生するPLAY603の状態、もしくは、再生を一時停止するPAUSE602の状態が継続されている(S701)場合に、装置に対する処理要求がなければ、それらの状態を継続する(S702のNo)。しかし、リモコンRCなどのFFボタン207への入力によって順方向倍速再生処理の要求がされる(S702のYes)と、その時点で、映像出力部111などから出力されて図示していない装置外部のディスプレイに表示されている映像フレームが含まれるGOPの先頭にあるIピクチャの位置情報と、要求された順方向倍速再生処理の再生速度に応じた所定の位置情報間隔を基に、次に復元されるIピクチャの位置情報が、Iピクチャ位置情報計算手段150dによって計算される(S703)。さらに、算出されたIピクチャの位置情報を、RAM150cに記憶する(S704)。
そして、Iピクチャ位置情報計算手段150dによって算出されたIピクチャの位置情報をアクセスターゲットとして、Iピクチャ検索手段150eにより、データ転送制御部114を制御して、その映像コンテンツのデータが保存されているHDD115や光ディスクODなどから検索して(S705)、さらに検索されたIピクチャのデータを読み出して信号処理部108へ出力する。
信号処理部108へ出力されたIピクチャのデータは、デコーダ108bによってMPEG復号化演算処理がなされて復元され、映像処理部110などへ出力されて図示していない装置外部の映像表示器などに表示される(S706)。なおこのとき、出力されたIピクチャが含まれるGOP内の全てのピクチャの復調処理は行わず、つまり、HDD115や光ディスクODなどから検索されて読み出されたIピクチャのデータを復元すると静止画になるので、(S706)の処理の後は、一時停止状態となる。
さらにこの状態で、リモコンRCなどの再生ボタン206への入力による再生処理の要求や、一時停止ボタン209への入力による一時停止処理の要求や、停止ボタン204への入力による停止処理の要求などがなければ(S707のNo)、次に復元されるIピクチャの位置情報を計算する処理(S703)に移行して、それ以降は前述した複数の処理が同様に行われる。つまり、その時点で復元し出力している画像の基となるIピクチャの位置情報と、要求された順方向倍速再生処理の再生速度に応じた所定の位置情報間隔を基に計算された、Iピクチャの位置情報が計算されて記憶され、そのIピクチャを検索して読み出されたデータを復元した画像を出力して、図示していない装置外部の映像表示器などに表示する、処理が繰り返される。
ところで(S706)の処理の後の一時停止状態で、リモコンRCなどの再生ボタン206への入力による再生処理の要求や、一時停止ボタン209への入力による一時停止処理の要求や、停止ボタン204への入力による停止処理の要求などがされた場合(S707のYes)には、要求された処理に応じた処理が行われる(S708)。
なお(S702)の処理は、リモコンRCのFFボタン207だけでなく、リモコンRCのRevボタン205や、操作部130に備えられた同じ動作を行うためのボタンによって行われてもよい。なおRevボタン205による処理の場合には、逆方向倍速再生処理が行われる。
なお、倍速再生の処理においては、Iピクチャのデータのみを読み出して復元する処理を繰り返し行うが、復元するIピクチャのアクセス間隔を変えることで再生速度を変える。すなわち、復元が終了し、次に復元されるIピクチャにアクセスする際に、例えば、2倍速であれば1つおきのIピクチャを復元したり、10倍速であれば10個おきのIピクチャを復元したりすることで、要求された再生速度に対応している。
さらに次に、本第1の実施形態であるIピクチャスキップ再生処理の一実施形態の詳細を、図5、図8を用いて説明する。
図8は、本第1の実施形態で示す本発明によるIピクチャスキップ再生処理の一実施形態のフローチャートを示す図である。
本第1の実施形態におけるIピクチャスキップ再生処理の一実施形態の詳細を、図8のフローチャートに基づいて、図5の順方向倍速再生中に復元されて出力された画像を再度出力する処理の一実施形態を以下に説明する。
前述した倍速再生の一実施形態において、PLAY603の状態やPAUSE602の状態から、FFボタン207が押下されてFF/Rev604の状態に遷移し、すなわち、検索して復元した全てのIピクチャの位置情報を記憶しながら順方向倍速再生処理が行われ、その状態で一時停止ボタン209が押下される場合は、FF/RevPAUSE605の状態に遷移して、その状態を継続(S801)して、そのとき装置に対する処理要求がなければ、FF/RevPAUSE605の状態は引き続き継続する(S802のNo)。
しかしこのとき、装置に対する処理要求がなされ(S802のYes)、その要求がリモコンRCなどのRevスキップボタン208の入力による逆方向Iピクチャスキップ再生処理の要求である場合(S802のYes;Skip)は、前述した第1の実施形態による倍速再生処理においてRAM150cに記憶された、順次検索して復元した全てのIピクチャの位置情報の中から、次に復元されるIピクチャであって、その時点で最後に復元されて出力されたIピクチャの直前に存在するIピクチャの位置情報を、RAM150cから読み出す(S803)。
そして、RAM150cから読み出されたIピクチャの位置情報をアクセスターゲットとして、Iピクチャ検索手段150eにより、データ転送制御部114を制御して、その映像コンテンツのデータが保存されているHDD115や光ディスクODなどから検索して(S804)、さらに検索されたIピクチャのデータを読み出して信号処理部108へ出力する。
信号処理部108へ出力されたIピクチャのデータは、デコーダ108bによってMPEG復号化演算処理がなされて復元され、映像処理部110などへ出力されて、図示していない装置外部の映像表示器などに表示される(S805)。そして(S805)の処理の後は、一時停止状態であるFF/RevPAUSE605の状態を継続する処理(S801)へ移行する。
さらにこの状態で、装置に対する処理要求がなされ(S802のYes)、その要求が、またリモコンRCなどのRevスキップボタン208の入力による逆方向Iピクチャスキップ再生処理の要求である場合(S802のYes;Skip)には、前述した複数の処理が同様に行われる。つまり、一時停止状態を継続しながらIピクチャスキップ再生処理の要求があれば、記憶したIピクチャの情報を基に、その時点で出力されている画像の基となるIピクチャの位置情報の直前の位置情報のIピクチャの画像を復元して出力する、処理が繰り返される。
ところでFF/RevPAUSE605の状態を継続する(S801)時に、装置に対する処理要求がなされ(S802のYes)、その要求が、リモコンRCなどの再生ボタン206への入力による再生処理の要求や、一時停止ボタン209への入力による一時停止処理の要求、停止ボタン204への入力による停止処理の要求、またはRevボタン205やFFボタン207への入力による倍速再生処理の要求などがされた場合(S802のYes;通常再生/一時停止/停止/FF/Rev)には、要求された処理に応じた処理が行われる(S806)。
なお(S802)の処理は、リモコンRCのRevスキップボタン208だけでなく、操作部130に備えられた同じ動作を行うためのボタンによって行われてもよい。
また以上の説明では、順方向倍速再生処理が行われた後に逆方向Iピクチャスキップ再生処理を行うが、逆方向倍速再生処理が行われた後に順方向Iピクチャスキップ再生処理を行うことも可能であり、その場合は、(S802)の処理で、リモコンRCのFFスキップボタン210や、操作部130に備えられた同じ動作を行うためのボタンによって行われてもよい。
さらには、第1の実施形態において順方向倍速再生処理または逆方向倍速再生処理が行われる場合に、その処理中に検索して復元した全てのIピクチャの位置情報はRAM150cに記憶されていて、その情報を基にして検索されるIピクチャのデータは再度復元することが可能であるので、記憶されている位置情報の範囲内であれば、Revスキップボタン208またはFFスキップボタン210は交互に押下されてもよい。
すなわち図5においては、順方向倍速再生処理の一実施形態として、上述した、次に復元されるIピクチャの位置情報を計算する処理(S703)から、装置に対する処理要求確認処理(S707)までの処理が繰り返し行われる動作を示していて、すなわち、Iピクチャa501、Iピクチャb502、Iピクチャc503、Iピクチャd504、に順次アクセスして、アクセスした全てのIピクチャの位置情報を記憶しながら画像を復元する。つまり、(S703)から(S707)までの処理が繰り返し行われる最中に、一時停止処理の要求がなされて、一時停止処理が行われる(S708)動作を示していて、すなわち、Iピクチャa501の画像が出力されてから、Iピクチャc503の時点で一時停止処理の要求がなされて、そしてIピクチャd504とそれ以降に存在するIピクチャのデータが読み出されて一時停止処理が行われる。
そして、逆方向Iピクチャスキップ再生の一実施形態として、まずは一時停止状態(S801)で、Revスキップボタン208により、上述した装置に対する処理要求確認処理(S802)から一時停止状態を継続する処理(S801)へ移行するまでの処理が行われる動作を示していて、すなわち、RAM150cに記憶されている情報を基に、Iピクチャd504の画像が出力され一時停止状態となり、さらに2回目のRevスキップボタン208により、再度(S802)から(S801)へ移行する処理が行われて、RAM150cに記憶されている情報を基に、Iピクチャc503の画像が出力され一時停止状態となり、その後もRevスキップボタン208によって、Iピクチャb502、Iピクチャa501、と出力されて、従って順方向倍速再生中に復元されて出力された画像を再度出力することができる。
以上で説明した動作を、DVDレコーダ10の状態が遷移する様子として図6を用いて説明する。
図6は、リモコンRCや操作部130に備えられたボタンからの操作入力に応じた、DVDレコーダ10の状態遷移を示す図である。
まずはそれぞれの状態の説明をする。
PLAY603は、DVDレコーダ10が映像コンテンツを再生している状態である。
またSTOP601は、DVDレコーダ10が映像コンテンツの再生などを停止している状態である。
またPAUSE602は、DVDレコーダ10が映像コンテンツの再生などを一時停止している状態である。
さらにFF/Rev604は、DVDレコーダ10が映像コンテンツを順方向または逆方向に倍速再生している状態である。
またFF/RevPAUSE605は、PAUSE602と同様にDVDレコーダ10が映像コンテンツの再生などを一時停止している状態である。
次にそれぞれの状態遷移の説明をする。
各状態遷移は、一時停止ボタン209、停止ボタン204、再生ボタン206、Revボタン205やFFボタン207、Revスキップボタン208やFFスキップボタン210、などによって行われ、前述した状態間を遷移したり、再び同じ状態に遷移したりする。
例えば、PLAY603の状態やPAUSE602の状態で、Revボタン205やFFボタン207が押下されると、順方向または逆方向の倍速再生を開始し、つまりFF/Rev604の状態に遷移する。なおRevボタン205が押下された場合は逆方向の倍速再生、FFボタン207が押下された場合は順方向の倍速再生が行われる。
また、FF/Rev604の状態で一時停止ボタン209が押下されると、再生などを一時停止し、つまりFF/RevPAUSE605の状態に遷移する。
さらに、FF/RevPAUSE605の状態で、Revスキップボタン208やFFスキップボタン210が押下されると、前述したIピクチャスキップ再生を行い、再びFF/RevPAUSE605の状態に遷移する。なおRevスキップボタン208が押下された場合は逆方向のIピクチャスキップ再生、FFスキップボタン210が押下された場合は順方向のIピクチャスキップ再生が行われる。
以上説明した状態遷移以外にも、装置の状態と押下されたボタンに応じて、さまざまな状態遷移が行われる。
すなわち、図5の一実施形態を、図6のDVDレコーダ10の状態遷移を用いて説明すると、順方向倍速再生処理の一実施形態として、PLAY603の状態やPAUSE602の状態から、Revボタン205やFFボタン207が押下されてFF/Rev604の状態に遷移し、Iピクチャa501、Iピクチャb502、Iピクチャc503、Iピクチャd504に順次アクセスして、アクセスした全てのIピクチャの位置情報を記憶しながら画像を復元する。つまり、FF/Rev604の状態で、Iピクチャa501、Iピクチャb502、Iピクチャc503、の画像が順次出力されて、Iピクチャc503の時点で一時停止ボタン209が押下され、そしてIピクチャd504とそれ以降に存在するIピクチャのデータが読み出されて、FF/RevPAUSE605の状態に遷移する。
そして、逆方向Iピクチャスキップ再生の一実施形態として、FF/RevPAUSE605の状態から、Revスキップボタン208が押下されると、RAM150cに記憶されたIピクチャの位置情報を読み出してその位置情報を検索し、検索したデータの画像を復元して出力する処理によってIピクチャd504の画像が出力されて、再度FF/RevPAUSE605の状態に戻り、再度Revスキップボタン208が押下されると、同じ処理が繰り返し行われてIピクチャc503の画像が出力されてFF/RevPAUSE605の状態になる。その後もまた再度Revスキップボタン208によって、Iピクチャb502、Iピクチャa501、の画像が出力されてFF/RevPAUSE605の状態になる。その後は、図示していないが、再生ボタン206や一時停止ボタン209、停止ボタン204、Revボタン205やFFボタン207、が押下されると、それぞれのボタンに応じて、PLAY603の状態やPAUSE602の状態、STOP601の状態、FF/Rev604の状態に遷移する。
従って以上説明したように本第1の実施形態によれば、次に復元されるIピクチャの位置情報を記憶しながら倍速再生処理を行うので、倍速再生処理において出力した全ての画像の基データとなるIピクチャの位置情報が記憶されていて、その情報を基に、倍速再生処理において出力した画像の基データとなるIピクチャを特定することが可能となる。さらに、次に復元されるIピクチャの位置情報を記憶しながら行われる倍速再生処理中に一時停止処理が行われた後に、記憶されたIピクチャの位置情報を基にアクセスを行って、アクセスしたIピクチャの画像を復元して出力する処理を行うので、倍速再生処理において出力された任意のIピクチャの画像を、短時間でかつ確実に再度出力することが可能となる。
(第2の実施形態)
本発明による第2の実施形態として、映像再生装置であるDVDレコーダにおける、本発明の特徴である倍速再生処理の一実施形態について、さらに本発明の特徴であるIピクチャスキップ再生処理の一実施形態について、図1、図2、図5、図6、図9、図10を用いて説明する。
図9は、本発明による倍速再生処理の一実施形態のフローチャートを示す図である。
まずは、本第2の実施形態における倍速再生の一実施形態の詳細を、図9のフローチャートに基づいて、図5の順方向倍速再生中に復元されて出力された画像を再度出力する処理の一実施形態を以下に説明する。
なお、本第2の実施形態における倍速再生の一実施形態のフローチャートは、前述した本第1の実施形態における倍速再生の一実施形態のフローチャートとほぼ同じであって、その違いは、(S704)と(S904)の処理内容であるので、主にその違いについて説明をする。
図9において、MPEGで符号化された映像コンテンツのデータがHDD115や光ディスクODなどに保存されていて、その保存されたデータを再生するPLAY603の状態、もしくは、PAUSE602の状態が継続されている(S901)場合に、リモコンRCなどのFFボタン207への入力がなされて、順方向倍速再生処理の要求がなされる(S902のYes)と、次に復元されるIピクチャの位置情報が計算され(S903)、算出された位置情報などがRAM150cに記憶され(S904)て、その情報を基に該当するIピクチャが検索され(S905)て復元され(S906)、そして操作入力がなければ(S907のNo)、次に復元されるIピクチャの位置情報を計算する処理(S903)に移行して、それ以降は前述した複数の処理が同様に行われる、FF/Rev604の状態となる。
ところが本第2の実施形態における倍速再生においては、算出された位置情報をRAM150cに記憶する処理(S904)では、最後に算出して復元し出力した画像のIピクチャの位置情報だけでなく、さらにそのとき要求された順方向倍速再生処理の再生速度情報も一緒に記憶され、それらの情報は、画像が復元して出力されるたびに毎回上書きして記憶される。すなわち、算出されたIピクチャの位置情報と要求された再生速度情報は毎回記憶されず、毎回更新されて記憶されることになる。
なお、倍速再生処理の速度を任意に選択して変更できる形態である場合、算出されたIピクチャの位置情報と要求された再生速度情報が、毎回更新されながら記憶されていて、同様の処理が繰り返されているときに、新たな速度が選択されると、それまでとは異なる新たに選択された速度に応じた所定の位置情報間隔を基に、次に復元されるIピクチャの位置情報が計算される。そして、これまで毎回更新されながら記憶していた情報を上書きせずに、速度が変更された後に算出して復元し出力した画像のIピクチャの位置情報と、新たに要求された順方向倍速再生処理の再生速度情報とを新たに記憶する。
すなわち、倍速再生処理が複数種類の速度が選択されて実行される場合には、それぞれの速度において、最後に算出して復元し出力した画像のIピクチャの位置情報と、要求された倍速再生処理の再生速度情報が記憶されるので、記憶された一時情報と再生速度情報の組み合わせは、倍速再生処理で選択された速度分になる。
ところで(S906)の処理の後の一時停止状態で、リモコンRCなどの再生ボタン206への入力による再生処理の要求や、一時停止ボタン209への入力による一時停止処理の要求や、停止ボタン204への入力による停止処理の要求などがされた場合(S907のYes)には、要求された処理に応じた処理が行われる(S908)。
さらに次に、本第2の実施形態であるIピクチャスキップ再生処理の一実施形態の詳細を、図5、図10を用いて説明する。
図10は、本第2の実施形態で示す本発明によるIピクチャスキップ再生処理の一実施形態のフローチャートを示す図である。
本第2の実施形態におけるIピクチャスキップ再生処理の一実施形態の詳細を、図10のフローチャートに基づいて、図5の順方向倍速再生中に復元されて出力された画像を再度出力する処理の一実施形態を以下に説明する。
なお、本第2の実施形態におけるIピクチャスキップ再生処理の一実施形態のフローチャートは、前述した本第2の実施形態におけるIピクチャスキップ再生処理の一実施形態のフローチャートとほぼ同じであって、その違いは、(S803)と(S1003)の処理内容であるので、主にその違いについて説明をする。
前述した、本第2の実施形態における倍速再生の一実施形態において、PLAY603の状態やPAUSE602の状態から、FFボタン207が押下されてFF/Rev604の状態に遷移し、すなわち、最後に検索して出力したIピクチャの位置情報を上書きして記憶しながら順方向倍速再生処理が行われ、その状態で一時停止ボタン209が押下されると、FF/RevPAUSE605の状態に遷移する。
そしてその状態を継続(S1001)しているときに、リモコンRCのRevスキップボタン208の入力による逆方向Iピクチャスキップ再生処理の要求がなされ(S1002のYes;Skip)て、その要求が倍速再生処理後にFF/RevPAUSE605の状態になって1回目である場合には、前述した第2の実施形態による倍速再生処理において、最後に算出して復元し出力したIピクチャの位置情報が、次に復元されるIピクチャの位置情報として、RAM150cから読み出される(S1003)。
その後は、RAM150cから読み出された情報を基に、該当するIピクチャの位置情報を検索し(S1004)て復元し(S1005)、FF/RevPAUSE605の状態を継続する処理(S1001)へ移行する。
さらにこの状態で、再度、逆方向Iピクチャスキップ再生処理の要求がされる場合(S1002のYes;Skip)、つまり、その要求が倍速再生処理後にFF/RevPAUSE605の状態になって2回目である場合には、前述した本第2の実施形態における倍速再生において、最後に復元し出力した画像を算出した時点で要求された順方向倍速再生処理の再生速度情報をRAM150cから読み出し、RAM150cから読み出した再生速度情報に応じた所定の位置情報間隔と、このとき復元されて出力されている画像の基となるIピクチャの位置情報を基に、次に復元されるIピクチャの位置情報をIピクチャ位置情報計算手段150dによって計算する(S1003)。
そしてそれ以降は、前述した複数の処理が同様に行われるが、(S1003)の処理は、2回目のRevスキップボタン208の入力がされたときと同様の計算処理が行われる。
なお、倍速再生処理の速度を任意に選択して変更できる形態である場合で、例えば倍速再生処理の速度が処理途中で変更要求されて2種類で行われた場合には、まずは、RAM150cに記憶された、最後に算出して復元し出力した画像のIピクチャの位置情報と、後に要求された倍速再生処理の再生速度情報を基に、次に復元されるIピクチャの位置情報を計算しながらIピクチャスキップ再生処理が行われ、そして算出されたIピクチャの位置情報が、初めに要求された速度において、最後に算出して復元し出力した画像のIピクチャの位置情報と一致する場合には、それ以降は、初めに要求された速度に応じた所定の位置情報間隔を基に、次に復元されるIピクチャの位置情報を計算する。
すなわち、倍速再生処理の速度を複数選択した場合においても、速度の変化した位置情報と再生速度情報が記憶されているので、記憶された位置情報との比較処置を行いながら、次に復元されるIピクチャの位置情報を計算することが可能となる。
ところでFF/RevPAUSE605の状態を継続する(S1001)時に、装置に対する処理要求がなされ(S1002のYes)、その要求が、リモコンRCなどの再生ボタン206への入力による再生処理の要求や、一時停止ボタン209への入力による一時停止処理の要求、停止ボタン204への入力による停止処理の要求、またはRevボタン205やFFボタン207への入力による倍速再生処理の要求などがされた場合(S1002のYes;通常再生/一時停止/停止/FF/Rev)には、要求された処理に応じた処理が行われる(S1006)。
なお、以上の説明では、順方向倍速再生処理が行われた後にRevスキップボタン208によって逆方向Iピクチャスキップ再生処理を行うが、順方向倍速再生処理または逆方向倍速再生処理に応じて、Revスキップボタン208だけでなくFFスキップボタン210または、操作部130に備えられた同じ動作を行うためのボタンによって、逆方向Iピクチャスキップ再生処理または順方向Iピクチャスキップ再生処理が行われてもよい
すなわち図5においては、順方向倍速再生処理の一実施形態として、上述した、Iピクチャa501にアクセスしてその画像を復元するときには、Iピクチャa501の位置情報とIピクチャa501にアクセスしたきの倍速再生速度情報がRAM150cに記憶され、次にIピクチャb502にアクセスしてその画像を復元するときには、Iピクチャb502の位置情報Iピクチャb502にアクセスしたきの倍速再生速度情報がRAM150cに上書きして記憶されるので、そのときIピクチャa501の情報はRAM150cへは記録されていない。同様に、Iピクチャc503にアクセスしてその画像を復元するときにはIピクチャc503の位置情報と倍速再生速度情報が上書きして記憶され、Iピクチャd504にアクセスしてその画像を復元するときにはIピクチャd504の位置情報と倍速再生速度情報が上書きして記憶される。
そして、逆方向Iピクチャスキップ再生の一実施形態として、まず1回目のRevスキップボタン208の入力により、RAM150cからIピクチャd504の位置情報が読み出されて、その画像が復元されて出力され一時停止状態となり、さらに2回目のRevスキップボタン208の入力により、RAM150cから読み出された倍速再生処理が行われたときの再生速度情報に応じた所定のIピクチャ位置情報間隔と、Iピクチャd504の位置情報を基に、Iピクチャc503の位置情報を算出して、Iピクチャc503の画像を復元して出力して一時停止状態となり、その後もRevスキップボタン208の入力によって、2回目のRevスキップボタン208の入力がされたときと同様の計算が行われ、Iピクチャb502、Iピクチャa501、の画像を出力し、従って順方向倍速再生中に復元されて出力された画像を再度出力することができる。
従って以上説明したように本第2の実施形態によれば、次に復元されるIピクチャの位置情報と倍速再生速度情報を、再生速度が変わるたびに毎回上書きして記憶しながら倍速再生処理を行うので、倍速再生処理において最後に検索したIピクチャの位置情報が記憶されていて、その情報を基に、倍速再生処理において最後に復元して出力した画像の基データとなるIピクチャを特定することが可能となる。さらに、次に復元されるIピクチャの位置情報を記憶しながら行われる倍速再生処理中に一時停止処理が行われた後に、記憶された、倍速再生処置で最後に検索したIピクチャの位置情報を基にアクセスを行ったり、同様に記憶された、倍速再生処理の再生速度情報に応じた所定の位置情報間隔を基にアクセスを行ったりして、アクセスしたIピクチャの画像を復元して出力する処理を行うので、倍速再生処理において出力された任意のIピクチャの画像を、短時間でかつ確実に再度出力することが可能となる。
また本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
本発明による映像再生装置であるDVDレコーダの主要な構成要素を示す構成図。 リモコンの一実施形態を示す図。 MPEGデータのGOPレイヤにおけるGOP構成とピクチャ構成を示す図。 順方向倍速再生中に復元されて出力された画像を再度表示する処理の従来の一実施形態を示す図。 本発明による順方向倍速再生中に復元されて出力された画像を再度出力する処理の一実施形態を示す図。 リモコンに備えられたボタンの操作入力に応じた、DVDレコーダの状態遷移を示す図。 本発明による倍速再生処理の一実施形態のフローチャートを示す図。 本発明によるIピクチャスキップ再生処理の一実施形態のフローチャートを示す図。 本発明による倍速再生処理の一実施形態のフローチャートを示す図。 本発明によるIピクチャスキップ再生処理の一実施形態のフローチャートを示す図。
符号の説明
108…信号処理手段、115…HDD、116…光ディスクドライブ、150c…RAM、150d…Iピクチャ位置情報計算手段、150e…Iピクチャ検索手段、RC…リモコン、OD…光ディスク。

Claims (10)

  1. MPEG映像データに含まれ周期的に存在するIピクチャの画像を、再生速度の応じた所定間隔で順次出力する倍速再生を行う倍速再生手段と、
    前記倍速再生で順次出力した前記画像のIピクチャの位置情報を記憶する情報記憶手段と、
    前記倍速再生を一時停止する要求を受けて一時停止した後に、前記倍速再生で出力した前記画像がある向きへの再生を要求されたとき、前記情報記憶手段に記憶されている情報に基づいた、特定のIピクチャの画像を出力して、その状態を維持するスキップ再生を行うスキップ再生手段と、
    を具備する映像再生装置。
  2. 前記情報記憶手段は、前記倍速再生の再生速度の情報も記憶することを含む請求項1記載の映像再生装置。
  3. 前記情報記憶手段は、前記倍速再生においてIピクチャの画像を出力するたびに、出力した全てのIピクチャの位置情報を記憶することを含む請求項1記載の映像再生装置。
  4. 前記情報記憶手段は、前記倍速再生においてIピクチャの画像を出力するたびに、出力したIピクチャの位置情報を上書きして記憶することを含む請求項2記載の映像再生装置。
  5. 前記情報記憶手段は、前記倍速再生において再生速度が変更されたときは、前記位置情報および前記再生速度の情報を更新して記憶することを含む請求項4記載の映像再生装置。
  6. MPEG映像データに含まれ周期的に存在するIピクチャの画像を、再生速度の応じた所定間隔で順次出力する倍速再生を行い、
    前記倍速再生で順次出力した前記画像のIピクチャの位置情報を記憶し、
    前記倍速再生を一時停止する要求を受けて一時停止した後に、前記倍速再生で出力した前記画像がある向きへの再生を要求されたとき、記憶されている情報に基づいた、特定のIピクチャの画像を出力して、その状態を維持するスキップ再生を行う、映像再生方法。
  7. 前記倍速再生の再生速度の情報も記憶することを含む請求項6記載の映像再生方法。
  8. 前記倍速再生においてIピクチャの画像を出力するたびに、出力した全てのIピクチャの位置情報を記憶することを含む請求項6記載の映像再生方法。
  9. 前記倍速再生においてIピクチャの画像を出力するたびに、出力したIピクチャの位置情報を上書きして記憶することを含む請求項7記載の映像再生方法。
  10. 前記倍速再生において再生速度が変更されたときは、前記位置情報および前記再生速度の情報を更新して記憶することを含む請求項9記載の映像再生方法。
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