JP2010086863A - 車両用前照灯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シェード駆動系に不具合が生じた場合に迅速に予め定められた走行に適した配光パターンに移行できる車両用前照灯装置を提供することにある。
【解決手段】車両用前照灯装置は、複数の配光パターンを形成可能か回転シェード38とこの回転シェード38を回転駆動するシェード駆動アクチュエータ44とを接離可能に係合させるジョイント機構46を含む。そして、シェード駆動アクチュエータ44に不具合が生じた場合には、照射制御部は、ジョイント機構46による係合を解除して回転シェード38を優先回転機構48により所定の配光パターン形成位置に優先回転させて走行に適した配光パターンを優先的に形成する。例えば、シェード駆動アクチュエータに不具合が生じた場合に前方車両や前方歩行車にグレアを与えないような配光パターンに優先的に移行させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両用前照灯装置、特にシェードを用いてロービームとハイビームを切り換える車両用前照灯装置の構造に関する。
車両用前照灯は、光源からの光をリフレクタで前方へ反射させてロービームまたはハイビームを照射するようになっている。ロービームとハイビームとでは照射するビームの配光パターンが異なる。この場合、2つの光源を用いその点灯切換えを行うことによりロービームとハイビームとの切り換えを行うものがある。また、単一の光源により照射されるビームの一部を遮ることによりロービーム用の配光パターンを形成し、遮らないときにハイビーム用の配光パターンを形成する車両用前照灯も知られている。前者の場合は、4灯式前照灯であり、後者の場合は2灯式前照灯として構成することができる。
光源が単一の場合におけるビーム切換え方法の1つとして、シェードと呼ばれる遮光部材を移動させてビーム切換えを行う方法が知られている。この方法では、ソレノイド等のアクチュエータを備えたビーム切換装置により板状のシェードを移動させている。シェードは、光源からの入射光またはこのリフレクタからの反射光に対する遮蔽量が異なる値となる2位置間を移動するようになっている。また、水平軸回りに回転可能なシェードも提案されている。この回転式シェードは、モータ等のアクチュエータを備えたビーム切換装置により、シェードを回転させることにより複数のシェード形状の中からいずれか1つの形状を選択して所望の配光パターンを形成するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
上述したビーム切換装置のうち、板状のシェードを用いるものはビームを遮るか否かの2種類の配光パターンの切り換えが可能である。一方、回転式のシェードは回転軸の周面上に複数のシェード形状が形成可能で、2種類以上の配光パターンの切り換えができる。そのため、各種配光パターンを用いた多機能の前照灯装置を構成することができる。そのため、回転式のシェードの各種車両への採用が期待されている。
特開2004−349120号公報
前述したように、回転式のシェードの場合、シェードを切り換えるための回転はモータで行うことになる。シェード駆動系をモータで構成する場合、シェード駆動系が故障した場合のフェールセーフ対策を十分に行う必要がある。例えば、ハイビーム照射状態でモータが故障したり、モータを減速するギアに不具合が生じてスムーズな制御ができなくなった場合、ハイビーム照射状態が維持されてしまうことがある。この場合、対向車や歩行者にグレアを与えてしまう場合があり走行上好ましくない。そのため、シェード駆動系に異常が生じた場合には迅速にグレアを抑制できるような予め定めた配光パターンに移行させたいという要望がある。
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、シェード駆動系に不具合が生じた場合に迅速に予め定められた走行に適した配光パターンに移行できる車両用前照灯装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の車両用前照灯装置では、投影レンズを介して車両前方へ光を照射可能な光源と、前記光源の光を用いてロービーム用配光パターン及びそれ以外の配光パターンを複数形成可能であり、回転駆動することにより前記複数の配光パターンのうちいずれか1つを選択形成する回転シェードと、前記回転シェードを回転駆動させるシェード駆動アクチュエータと、前記回転シェードと前記シェード駆動アクチュエータとを接離自在に係合させるジョイント機構と、前記ジョイント機構により前記回転シェードと前記シェード駆動アクチュエータとが離別状態のときに前記回転シェードを所定の配光パターン形成位置に優先回転させる優先回転機構と、前記回転シェードの駆動状態に応じて前記ジョイント機構の接離状態を決定し照射状態を切り替える照射制御部と、を備えたことを特徴とする。
回転シェードは、市街地走行等で通常使用するロービーム用配光パターンと、それ以外の配光パターンとして、例えば、自車前方に車両や歩行者が存在しないときの使用に適した標準的なハイビーム用配光パターンや、ハイビーム用配光パターンの一部を遮蔽した配光パターンとしてもよい。これらの配光パターンは、回転シェードの円周上に形成されたシェードの形状によって定義付けることが可能で、所望の配光パターンを選択するには対応するシェード形状が光軸上に来るように回転シェードを回転させればよい。回転シェードとシェード駆動アクチュエータとを係合させるジョイント機構は、係合時にはシェード駆動アクチュエータからの動力を回転シェードに伝達し、離別時には回転シェードの自由回転を許容する。
この態様によれば、優先回転機構がジョイント機構の離別状態時に回転シェードを所定の配光パターン形成位置に優先回転させる。その結果、シェード駆動アクチュエータの状態に拘わらず配光パターンを所定の配光パターンに優先的に移行させて車両用前照灯装置による照射ができる。
また、上記態様において、前記優先回転機構は、定常時に前記回転シェードに対して前記所定の配光パターン形成位置に回転させる付勢力を付与し、前記照射制御部は、前記ジョイント機構により前記回転シェードと前記シェード駆動アクチュエータとを離別状態にしたとき、前記優先回転機構による前記回転シェードの前記所定の配光パターン形成位置への回転を許容するようにしてもよい。ここで定常時は、シェード駆動アクチュエータの駆動により回転シェードが正常に動作する状態の時を意味する。この態様によれば、ジョイント機構の離別制御のみ、回転シェードを所定の配光パターン形成位置に回転させることができるので、優先回転させる制御が容易であると共に、ジョイント機構及び優先回転機構の構造をシンプル化できる。
また、上記態様において、前記優先回転機構は、定常時に前記回転シェードに対し前記所定の配光パターン形成位置に回転させる付勢力の付与を抑制し、前記照射制御部は、前記ジョイント機構により前記回転シェードと前記シェード駆動アクチュエータとを離別状態にしたとき、前記優先回転機構が前記所定の配光パターン形成位置に前記回転シェードを回転させる付勢力の付与を許容すると共に前記回転シェードの前記所定の配光パターン形成位置への回転を許容するようにしてもよい。この態様によれば、定常時、回転シェードに付勢力が付与されないので、シェード駆動アクチュエータの動作能力を回転シェード自身を回転させるのに必要な最低限の値とすることが可能でシェード駆動アクチュエータの大型化や過剰能力化を回避できる。
また、上記態様において、前記所定の配光パターン形成位置は、標準的なロービーム用配光パターン形成位置であってもよい。この態様によれば、回転シェードとシェード駆動アクチュエータとが離別したときに配光パターンが標準的なロービーム用配光パターンに優先的に移行してその状態で固定できる。その結果、前方車両や前方歩行者にグレアを与えてしまうことが回避できる。
また、上記態様において、前記優先回転機構は、リターンスプリングの復元力により前記回転シェードを前記所定の配光パターン形成位置に回転させるようにしてもよい。この態様によれば、制御処理を必要としない容易な構成の優先回転機構を得ることができる。
本発明の車両用前照灯装置によれば、シェード駆動系に不具合が生じた場合でもシェード駆動系の状態に拘わらず回転シェードを予め定められた走行に適した配光パターン形成位置に回転することができる。
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)を、図面に基づいて説明する。
本実施形態の車両用前照灯装置は、複数の配光パターンを形成可能な回転シェードと、この回転シェードを回転駆動するシェード駆動アクチュエータと、を接離可能に係合させるジョイント機構と含む。そして、シェード駆動アクチュエータに不具合が生じた場合には、照射制御部は、ジョイント機構による係合を解除して回転シェードを優先回転機構により所定の配光パターン形成位置に優先回転させてあらゆる走行に適用できる配光パターンを優先的に形成する。例えば、シェード駆動アクチュエータに不具合が生じた場合に前方車両や前方歩行車にグレアを与えないようなロービーム用配光パターンに優先的に移行させる。
図1は、本実施形態の回転シェードユニットを備えた車両用前照灯装置10の概略構成を説明する構成図である。なお、以下の説明では左側通行が法規で定められた地域で主として利用する車両用前照灯装置を一例として説明する。
図1に示す車両用前照灯装置10は、車両の車幅方向の左右に1灯ずつ配置されるいわゆる配光可変式前照灯と呼ばれる車両用前照灯装置である。車両用前照灯装置10は、車両前方方向に開口部を有するランプボディ12とランプボディ12の開口部を覆う透明カバー14で形成される灯室16を有する。灯室16には、光を車両前方方向に照射するランプユニット18が収納されている。ランプユニット18の一部には、当該ランプユニット18の揺動中心となるピボット機構20aを有するランプブラケット20が形成されている。ランプブラケット20はランプボディ12の内壁面に立設されたボディブラケット22とネジ等の締結部材によって接続されている。したがって、ランプユニット18は灯室16内の所定位置に固定されると共に、ピボット機構20aを中心として、例えば前傾姿勢または後傾姿勢に姿勢変化可能となる。
また、ランプユニット18の下面には、当該ランプユニット18を下方から支持するユニットブラケット24が固定されている。このユニットブラケット24には、ランプボディ12の外部に配置されたレベリングアクチュエータ26が接続されている。このレベリングアクチュエータ26は例えばロッド26aを矢印F、R方向に伸縮させるモータなどで構成されている。ロッド26aが矢印F方向に伸長した場合、ランプユニット18はピボット機構20aを中心として後傾姿勢になるように揺動する。逆にロッド26aが矢印R方向に短縮した場合、ランプユニット18はピボット機構20aを中心として前傾姿勢になるように揺動する。ランプユニット18が後傾姿勢になると、光軸を上方に向けるレベリング調整ができる。また、ランプユニット18が前傾姿勢になると、光軸を下方に向けるレベリング調整ができる。なお、灯室16の内壁面、例えば、ランプユニット18の下方位置には、ランプユニット18の点消灯制御や配光パターンの形成制御を行う照射制御部28が配置されている。この照射制御部28はレベリングアクチュエータ26の制御も行う。
ランプユニット18はエーミング調整機構を備えることができる。例えば、レベリングアクチュエータ26のロッド26aとユニットブラケット24の接続部分に、エーミング調整時の揺動中心となるエーミングピボット機構を配置する。また、ボディブラケット22とランプブラケット20の接続部分には車両前後方向に進退する一対のエーミング調整ネジを車幅方向に間隔をあけて配置する。例えば2本のエーミング調整ネジを前方に進出させれば、ランプユニット18はエーミングピボット機構を中心に前傾姿勢となり光軸が下方に調整される。同様に2本のエーミング調整ネジを後方に引き戻せば、ランプユニット18はエーミングピボット機構を中心に後傾姿勢となり光軸が上方に調整される。また、車幅方向左側のエーミング調整ネジを前方に進出させれば、ランプユニット18はエーミングピボット機構を中心に右旋回姿勢となり右方向に光軸が調整される。また、車幅方向右側のエーミング調整ネジを前方に進出させれば、ランプユニット18はエーミングピボット機構を中心に左旋回姿勢となり左方向に光軸が調整される。このエーミング調整は、車両出荷時や車検時、車両用前照灯装置10の交換時に行われる。そして、車両用前照灯装置10が設計上定められた規定の姿勢に調整され、この姿勢を基準に本実施形態の配光パターンの形成制御が行われる。
ランプユニット18は、バルブ30、リフレクタ32、回転シェードユニット34、投影レンズ36を含んで構成される。光源であるバルブ30は、例えば、白熱球やハロゲンランプ、放電球、LEDなどが使用可能である。本実施形態では、一例としてハロゲンランプで構成されるバルブ30を示す。リフレクタ32はバルブ30から放射される光を反射して投影レンズ36へと導く。投影レンズ36は、車両前後方向に延びる光軸上に配置され、回転シェード38は投影レンズ36の後方焦点を含む焦点面である後方焦点面よりも後方側に配置される。投影レンズ36は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸非球面レンズからなり、後方焦点面上に形成される光源像を反転像として車両用前照灯装置10前方の仮想鉛直スクリーン上に投影する。
図2は、回転シェード38の概略斜視図である。回転シェード38は回転軸38aの軸方向に一部が切り欠かれた円筒形状の部材である。回転シェード38は、切欠部40以外の外周面38b上に板状のシェードプレート42を複数保持している。そして、回転角度に応じて後方焦点より後方に切欠部40または、シェードプレート42のいずれか1つを移動させることにより、光の遮光状態、つまり光源像を変化させて、対応する配光パターンを形成する。
図3は、回転シェード38のシェードプレート42の形状の一例を説明する説明図であり、図4は、回転シェード38の動作により形成される配光パターンの一例を説明する説明図である。図3(a)は、左側通行の地域で利用できるロービーム用配光パターンを形成するシェードプレート42の形状であり、回転シェード38の外周面上に軸方向に延びる稜線部を形成する。この稜線部が配光パターンの明暗の境界線になる。図4(a)は、実際に形成されるロービーム用配光パターンである。図1に示すように、本実施形態の投影レンズ36は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸非球面レンズであるため、後方焦点面上に形成される光源像を、上下左右の反転像として車両前方の仮想鉛直スクリーン上に投影する。図4(a)に示すように、ロービーム用配光パターンは、左側通行時に対向車や歩行者にグレアを与えないように配慮された配光パターンである。
図3(b)は、右側通行の地域で利用できるロービーム用配光パターンで、いわゆる「ドーバーロービーム」を形成するシェードプレート42の形状であり、図4(b)が対応するドーバーロービーム用配光パターンである。これは、右側通行時に対向車や歩行者にグレアを与えないように配慮された配光パターンである。図3(c)は、自車の直前位置に配光パターンを形成する水平カット用のシェードプレート42の形状であり、図4(c)が対応する水平カット用配光パターンである。これは、自車直前の視認性を特に向上させた配光パターンである。図3(d)は、自車線側のみハイビーム領域を照射する左片ハイ配光パターンを形成するシェードプレート42の形状であり、図4(d)が対応する左片ハイ配光パターンである。これは、左側通行の地域で、対向車または対向車線に歩行者が存在し、自車線に前走車が存在しない場合に、自車線側の視認性を向上させた配光パターンである。図3(e)は、対向車線側のみハイビーム領域を照射する右片ハイ配光パターンを形成するシェードプレート42の形状であり、図4(e)が対応する右片ハイ配光パターンである。これは、左側通行の地域で、対向車または対向車線に歩行者が存在せず、自車線に前走車が存在しない場合に、対向車線側の視認性を向上させた配光パターンである。なお、図4(f)は、回転シェード38の切欠部40を後方焦点の後方位置に移動した場合に形成されるハイビーム用の配光パターンであり、自車前方に車両や歩行者が存在しないときに広範囲の視認性を確保するのに適した配光パターンである。
このように、回転シェード38は回転駆動することにより様々な配光パターンを切り換えることが可能であり、車両周囲の様々な状況に対応して最適な照明が可能となる。ところで、回転シェード38の場合、所望のシェードプレート42または切欠部40を後方焦点の後方位置に正確に位置合わせする必要があるため、その回転駆動にモータが利用される。そのため、モータやそのモータを含む駆動系に何らかの不具合が生じた場合の対策を講じておく必要がある。例えば、ハイビーム用の配光パターンの形成時にモータやその駆動系に不具合を生じた場合、配光はハイビーム状態で固定されてしまい、自車前方車両や歩行者に不快な眩しさを伴うグレアを与えてしまう可能性がある。
そこで、本実施形態の車両用前照灯装置10の回転シェードユニット34は、回転シェード38の駆動系に不具合が生じた場合に、回転シェード38と駆動系との動力伝達経路を遮断して、回転シェード38が優先的に他の配光パターンを形成するような構造を有する。具体的には、ロービーム用配光パターンまたはそれに類似する配光パターンを形成するような構造を有する。
図5は、回転シェードユニット34の詳細構造図の一例を説明する説明図である。本実施形態において、回転シェードユニット34は、回転シェード38と、シェード駆動アクチュエータ44、ジョイント機構46、優先回転機構48とを含む。
シェード駆動アクチュエータ44は、モータ50と減速ギア52と動作軸54とで構成されている。本実施形態の場合、例えば4個の歯車で構成される減速ギア52によりモータ50の回転速度が減速されて回転シェード38と接続された動作軸54を所定の速度で回転させる。
動作軸54は、ジョイント機構46の一部にも含まれる棒状部材であり、軸の一部に減速ギア52と噛合する最終ギア56が固定されている。動作軸54の一端側には、軸と直交する断面形状が例えば略D字形状であり、回転シェード38の回転軸38aに形成された係合孔60と係合する接離部58が形成されている。従って、係合孔60は接離部58の形状より僅かに大きな実質的に相似形状で形成され、接離部58が係合孔60に挿入されることで、動作軸54の回転トルクをそのまま回転シェード38に伝達し、回転シェード38を回転させることができる。
また、動作軸54の他端側には、ソレノイド等で構成される離別アクチュエータ62により摺動させられる摺動部64が形成されている。離別アクチュエータ62は非通電時には内蔵する付勢部材66により摺動部64を矢印A方向に押し出し、動作軸54の接離部58を回転シェード38の係合孔60に挿入させて、シェード駆動アクチュエータ44の回転トルクを回転シェード38に伝達するようにしている。一方、離別アクチュエータ62に通電すると、摺動部64が離別アクチュエータ62内部に引き込まれる。その結果、動作軸54の接離部58が矢印B方向に移動し、回転シェード38の係合孔60から離別する。すなわち、回転シェード38とシェード駆動アクチュエータ44との接続が解除される。なお、最終ギア56は一段前の減速ギア52の中間ギア52a上を摺動できるように構成されている。また、離別アクチュエータ62の通電時に最終ギア56と中間ギア52aとの噛合が解除されるような構造を設けてもよい。
本実施形態において、回転シェード38の回転軸38aはランプユニット18の内壁と一体の固定壁68によって例えば、ドライベアリングやブッシュ等を介して回転自在に支持されている。前述したように、回転シェード38の一端側には、ジョイント機構46を介してシェード駆動アクチュエータ44が接続されている。そして、離別アクチュエータ62が非通電の場合、回転シェード38に動作軸54が係合している。一方、回転シェード38の他端側の回転軸38aには、図5、図6(a)に示すように、コイルばね等で構成されるリターンスプリング70が巻回されている。リターンスプリング70は、一端が回転シェード38の端面に植設されたシェード側係止ピン72に係止され、他端が固定壁68に植設された固定側係止ピン74に係止されている。そして、図5に示すように、接離部58と係合孔60とが接続された状態で、回転シェード38を矢印M方向に回転するように付勢している。ただし、接離部58と係合孔60とが接続されたこの状態では、回転シェード38はシェード駆動アクチュエータ44の回転制御によってのみ回転するようになっている。つまり、回転シェード38は、リターンスプリング70の付勢力を受けつつ、例えば、図4に示す配光パターンのいずれかを形成するように、例えば270°の範囲で回転する。なお、リターンスプリング70の付勢力による回転シェード38の回転終点位置は、例えば、左側通行の地域の場合、左側通行用のロービーム用配光パターンを形成する位置とすることが望ましい。リターンスプリング70の付勢力による回転シェード38の回転終点位置は、リターンスプリング70の係止調整によって定めてもよいし、固定壁68等に別途ストッパを設けてもよい。
前述したように、シェード駆動アクチュエータ44が正常に動作している場合は、モータ50の回転方向及び回転量を制御することにより回転シェード38を正確に回転させることが可能であり所望の配光パターンを形成できる。一方、シェード駆動アクチュエータ44が何らかの原因によりフェールした場合、回転シェード38を正確に回転制御できなくなる。例えば、回転シェード38がハイビーム用の配光パターンを形成している位置でシェード駆動アクチュエータ44がフェールした場合、車両用前照灯装置10がハイビーム状態で固定されてしまう。その結果、自車前方車両や前方歩行者等にグレアを与えてしまう可能性があり照射状態として好ましくない。
そこで、本実施形態においては、シェード駆動アクチュエータ44のフェールを検出した場合は、離別アクチュエータ62に通電してジョイント機構46の摺動部64を矢印B方向に摺動させて接離部58と係合孔60との接続を解除する。つまり、回転シェード38とシェード駆動アクチュエータ44とを離別させる。シェード駆動アクチュエータ44のフェールは、例えば、モータ50に対する制御量と実際の回転量との比較を行うことにより検出することができる。この他、別途フェール検出用のセンサを設けてもよい。このように、回転シェード38をシェード駆動アクチュエータ44による規制から開放することで、図6(b)に示すように、リターンスプリング70の付勢力により回転させることが可能になる。そして、予め設定された所定の配光パターン形成位置に優先回転させることができる。そして、例えばロービーム用配光パターンを優先的に形成することができる。
このように、本実施形態の回転シェードユニット34は、ジョイント機構46の離別制御のみで回転シェード38を所定の配光パターン形成位置に回転させることができるので、フェール発生時に回転シェード38をフェールセーフ側に優先回転させる制御が容易にできる。また、ジョイント機構46は単純な進退動作のみであり、優先回転機構はリターンスプリング70のみである。つまり、機構的にシンプルな構成、かつ低コストで良好なフェールセーフ機能を実現できる。
図7は、上述のように構成される車両用前照灯装置10の照射制御部28と車両100側の車両制御部102の構成を説明する機能ブロック図である。車両用前照灯装置10の照射制御部28は、車両100に搭載された車両制御部102の指示に従って電源回路76の制御を行いバルブ30の点灯制御を行う。また、照射制御部28は車両制御部102からの指示に従いモータ50を制御する回転駆動制御部78や離別アクチュエータ62を制御する離別駆動制御部80を制御する。
本実施形態の場合、車両用前照灯装置10によって形成される配光パターンは、運転者によるライトスイッチ104の操作内容に応じて切り替え可能であり、照射制御部28が回転駆動制御部78を介してモータ50を制御して回転シェード38を回転駆動させる。そして、ロービーム用配光パターンを形成するか他の配光パターンを形成するかを決定する。また、モータ50を含む回転シェード38の駆動系にフェールが生じた場合には、離別駆動制御部80により離別アクチュエータ62を駆動して、回転シェード38とシェード駆動アクチュエータ44との接続を解除する。そして、優先回転機構48で回転シェード38を優先的にロービーム用配光パターンを形成する位置に回転させる。このようなモードをフェールセーフモードということができる。モータ50等のフェールは回転駆動制御部78に含まれるフェール検出部82によって検出することができる。フェール検出部82は、例えば、モータ50に含まれる回転検出センサと回転駆動制御部78の指令値との差異によって検出することができる。また、モータ50の負荷や電流値、電圧値の変動等によってもフェール検出を行うこともできる。なお、このようなフェール処理を行った場合、照射制御部28は車両制御部102に対して、その旨を通知するようにしてもよい。そして、車両制御部102は、表示装置や音声出力装置を用いて、車両用前照灯装置10にフェールが生じて、優先的にロービーム用配光パターンを照射していることを運転者に通知するようにしてもよい。また、早急に点検や修理を行うことを通知してもよい。
なお、フェール検出部82の誤検出などによって誤ってフェールセーフモードに移行した場合のために、フェールリセットスイッチを設けてもよい。フェールリセットスイッチの操作により、離別アクチュエータ62が非通電となり動作軸54の接離部58は付勢部材66の付勢力により回転シェード38に付勢される。この状態で、モータ50により動作軸54を回転させれば、接離部58と係合孔60の形状が一致する位置で遊嵌し回転シェード38とシェード駆動アクチュエータ44の接続が回復する。
本実施形態の車両用前照灯装置10は、ライトスイッチ104の操作によらず、車両周囲の状況を各種センサで検出して、車両周囲状況に最適な配光パターンを形成するように自動制御するようにしてもよい。例えは、自車の前方に先行車や対向車、歩行者等が存在することが検出できた場合には、車両制御部102はロービーム用配光パターンを形成してグレアを防止するべきであると判断して照射制御部28を制御する。また、自車の前方に先行車や対向車、歩行者等が存在しないことが検出できた場合には、シェードによる遮光を伴わないハイビーム用配光パターンを形成して運転者の視界を向上させるべきであると判断して照射制御部28を制御する。同様に前走車が存在せず対向車または歩行者が存在する場合には左片ハイ配光パターンを形成し、前走車のみ存在し対向車または歩行者が存在しない場合には、右片ハイ配光パターンを形成する等の制御を行う。
このように前走車や対向車、歩行者などの対象物を検出するために車両100の車両制御部102には、対象物の認識手段として例えばステレオカメラなどのカメラ106が接続されている。車両制御部102は、カメラ106から提供される画像データの中に予め保持している車両や歩行者を示す特徴点を含む画像が存在する場合、その車両や歩行者を考慮した最適な配光パターンを形成するように照射制御部28に情報を提供する。なお、車両前方に車両用前照灯装置10による照射を抑制すべき対象物を検出する手段は適宜変更可能であり、カメラ106に代えてミリ波レーダや赤外線レーダなど他の検出手段を用いてもよい。また、それらを組み合わせてもよい。
また、車両制御部102は、車両100に通常搭載されているステアリングセンサ108、車速センサ110などからの情報も取得可能であり、車両100の走行状態や走行姿勢に応じて形成する配光パターンを選択するようにしてもよい。例えば、車両制御部102はステアリングセンサ108からの情報に基づき車両が旋回していると判定した場合、旋回方向の視界を向上させるように左片ハイまたは右片ハイ配光パターンを形成するようにしてもよい。また、エーミング制御をリアルタイムで行うようにしてランプユニット18を旋回方向に向けて旋回方向の視界を向上させてもよい。このような制御モードを旋回感応モードということもできる。また、夜間に高速走行しているときには、遠方から接近する対向車や前走車、道路標識やメッセージボードの認識をできるだけ早く行えるように前照灯による照明を行うことが好ましい。そこで、車両制御部102は車速センサ110からの情報に基づき高速走行のときに、ロービーム用配光パターンの一部の形状を変えたハイウェイモードのロービーム用配光パターンを形成するように制御してもよい。このような制御モードを速度感応モードということができる。
この他、車両制御部102は、ナビゲーションシステム112から道路の形状情報や形態情報、道路標識の設置情報などを取得することもできる。これらの情報を事前に取得することにより走行道路に適した配光パターンをスムーズに形成することもできる。このような制御モードをナビ感応モードという。
図8は、回転シェードユニット34の他の詳細構造図の例を説明する説明図である。図5で説明した優先回転機構48の場合、リターンスプリング70による付勢力がフェールが生じていない通常動作時でも回転シェード38に付与される構成になっている。従って、シェード駆動アクチュエータ44は、通常動作時にリターンスプリング70の付勢力を超える回転トルクを発生して回転シェード38を回転させる必要がある。つまり、本来回転シェード38の回転に必要な回転トルク以上の回転トルクを発生できるモータ50を準備する必要が生じてコストの増大や筐体の大型化を招く場合があり、この点で改善の余地がある。そこで、図8に示す構成では、通常動作時に回転シェード38側にリターンスプリングの付勢力が付与されない構成にしている。
本実施形態において、回転シェードユニット34は、回転シェード38と、シェード駆動アクチュエータ114、ジョイント機構116、優先回転機構118とを含む。
シェード駆動アクチュエータ114の基本構造は、図5に示すシェード駆動アクチュエータ44と同じであり、モータ50と減速ギア52と動作軸54とで構成されている。ただし、離別アクチュエータ62に相当する部分は、優先回転機構118側に設けられている。この実施形態の場合もシェード駆動アクチュエータ114は、例えば4個の歯車で構成される減速ギア52によりモータ50の回転速度が減速されて回転シェード38と接続された動作軸54を所定の速度で回転させている。
動作軸54は、ジョイント機構116の一部にも含まれる棒状部材であり、軸の一部に減速ギア52と噛合する最終ギア56が固定されている。動作軸54の一端側には、軸と直交する断面形状が例えば略D字形状であり、回転シェード38の回転軸38aに形成された係合孔60と係合する接離部58が形成されている。従って、係合孔60は接離部58の形状より僅かに大きな実質的に相似形状で形成され、接離部58が係合孔60に挿入されることで、動作軸54の回転トルクをそのまま回転シェード38に伝達し、回転シェード38を回転させることができる。
本実施形態において、回転シェード38の回転軸38aはランプユニット18の内壁と一体の固定壁68によって例えば、ドライベアリングやブッシュ等を介して回転自在かつ軸方向へスライド自在に支持されている。前述したように、回転シェード38の一端側には、ジョイント機構116を介してシェード駆動アクチュエータ114が接続されている。一方、回転シェード38の他端側には、回転シェード38の段付き部38cと固定壁68との間にスプリング等の付勢部材120が配置され、回転シェード38を常時シェード駆動アクチュエータ114側に付勢している。つまり、定常時は、回転シェード38とシェード駆動アクチュエータ114との接続を維持してシェード駆動アクチュエータ114からの回転トルクを回転シェード38に伝達するようにしている。
本実施例の場合、優先回転機構118には、離別アクチュエータ122が接続されている。離別アクチュエータ122は、モータ124、ウォームギア126、摺動軸128を含む。摺動軸128の表面にはネジ部が形成され、モータ124が回転してウォームギア126が駆動すると、モータ124の回転方向に応じて摺動軸128が矢印D、E方向に摺動する。摺動軸128は、一端が優先回転機構118内部に突出している。そして、摺動軸128の先端には、優先回転機構118内部に突出した回転シェード38の回転軸38aの先端に形成された略円筒状の軸離別フック130と係合可能な引込フランジ132が形成されている。従って、モータ124が回転して摺動軸128が矢印D方向に移動した場合、その移動に伴い、軸離別フック130と引込フランジ132とが係合し、付勢部材120の付勢力に逆らい回転シェード38を矢印D方向に移動させる。つまり、接離部58と係合孔60の接続を解除して回転シェード38をシェード駆動アクチュエータ114から離別させる。
一方、優先回転機構118は、そのハウジングの内部に例えば摺動軸128と平行な突起を有する固定ピン134が植設されている。また。摺動軸128の外周面には、例えば摺動軸128と平行な突起を有する係止ピン136が形成されている。そして、図9(a)に示すように、軸離別フック130の周囲には、固定ピン134と係止ピン136とに掛け渡され付勢力が発生した状態のコイルばね等で構成されるリターンスプリング138が巻回されている。従って、摺動軸128が軸離別フック130を引き込んでいない図8の状態では、リターンスプリング138の先端138aは係止ピン136に引っかかり、その付勢力は摺動軸128のみにかかり回転シェード38側にはかかっていないことになる。つまり、シェード駆動アクチュエータ114のモータ50は、回転シェード38を回転させるだけの回転トルクを発生できればよく、図5の構成のモータ50より低トルクのモータを利用することができる。その結果、シェード駆動アクチュエータ114のコストや筐体の大きさを図5の構造のものより低減できる。
一方、軸離別フック130には、係止ピン136と平行でリターンスプリング138の付勢方向に段違いで位置する操作ピン140が植設されている(図9(a)参照)。この構成において、シェード駆動アクチュエータ114側でフェールが発生して、回転シェード38の回転をスムーズに制御できなくなった場合、照射制御部28は離別駆動制御部80を介して離別アクチュエータ122を駆動して摺動軸128を矢印D方向に摺動させる。その結果、前述したように摺動軸128の引込フランジ132は軸離別フック130と係合して矢印D方向に回転シェード38を移動させて回転シェード38とシェード駆動アクチュエータ114との接続を解除する。本実施形態において、図8に示しように軸離別フック130と引込フランジ132とは隙間Pを介して対向しているので、離別アクチュエータ122が駆動した場合、まず摺動軸128のみが矢印D方向に移動する。その結果、係止ピン136がリターンスプリング138の先端138aから引く抜かれてリターンスプリング138の先端138aが付勢力により後方に突出した操作ピン140と係止される。つまり、リターンスプリング138の付勢力が回転シェード38側に付与されることになる。さらに、摺動軸128が矢印D方向に摺動すると前述したように回転シェード38とシェード駆動アクチュエータ114の接続が解除され、回転シェード38の回転が自由となる。その結果、図9(b)に示すように、リターンスプリング138の付勢力により回転シェード38が、例えば、図4に示す配光パターンのいずれかを形成するように回転する。なお、リターンスプリング138の付勢力による回転シェード38の回転終点位置は、例えば、左側通行の地域の場合、左側通行用のロービーム用配光パターンを形成する位置とすることが望ましい。リターンスプリング138の付勢力による回転シェード38の回転終点位置は、リターンスプリング138の係止調整によって定めてもよいし、優先回転機構118の内壁や固定壁68等に別途ストッパを設けてもよい。
前述したように、シェード駆動アクチュエータ114が正常に動作している場合は、モータ50の回転方向及び回転量を制御することにより回転シェード38を正確に回転させることが可能であり所望の配光パターンを形成できる。一方、シェード駆動アクチュエータ114が何らかの原因によりフェールした場合、回転シェード38を正確に回転制御できなくなる。例えば、回転シェード38がハイビーム用の配光パターンを形成している位置でシェード駆動アクチュエータ44がフェールした場合、車両用前照灯装置10がハイビーム状態で固定されてしまう。その結果、自車前方車両や前方歩行者等にグレアを与えてしまう可能性があり照射状態として好ましくない。
そこで、本実施形態においては、シェード駆動アクチュエータ114のフェールを検出した場合は、離別アクチュエータ122のモータ124を制御してジョイント機構116の接離部58と係合孔60との接続を解除する。つまり、回転シェード38とシェード駆動アクチュエータ44とを離別させる。シェード駆動アクチュエータ114のフェールは、例えば、モータ50に対する制御量と実際の回転量との比較を行うことにより検出することができる。この他、別途フェール検出用のセンサを設けてもよい。このように、回転シェード38をシェード駆動アクチュエータ114による規制から開放することで、図9(b)に示すように、リターンスプリング138の付勢力により回転させることが可能になる。そして、予め設定された所定の配光パターン形成位置に優先回転させることができる。そして、例えばロービーム用配光パターンを優先的に形成することができる。
上述した各実施形態によれば、シェード駆動アクチュエータにフェールが生じた場合、回転シェードとの接続を解除すると共にリターンスプリングの付勢力により直ちに回転シェードを所定の位置、例えばロービーム用配光パターン形成位置に回転させる。従って、シェード駆動系に不具合が生じた場合でもシェード駆動系の状態に拘わらず回転シェードを予め定められたあらゆる走行に適応できる配光パターン形成位置に回転させられる。
なお、図5や図8に示す構造は一例である。従って、シェード駆動アクチュエータにフェールが生じた場合、回転シェードとの接続を解除すると共にリターンスプリング等の付勢力により直ちに回転シェードを所定の位置に回転させることができれば、その構造は適宜変更可能である。また、回転シェード38を優先回転させる位置をロービーム用配光パターンの形成位置として説明したが、実質的にグレアを生じない配光パターンであれば、他の配光パターンの形成位置に優先回転させてもよい。また、フェールセーフ用の配光パターンを形成するシェードプレートを準備し、その位置に優先回転させてもよい。
本発明は、上述の各実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることも可能である。各図に示す構成は、一例を説明するためのもので、同様な機能を達成できる構成であれば、適宜変更可能であり、同様な効果を得ることができる。
本実施形態の回転シェードユニットを備えた車両用前照灯装置の概略構成を説明する構成図である。 本実施形態の回転シェードの形状を説明する斜視図である。 本実施形態の回転シェードの表面に形成されるシェードプレートの形状を説明する説明図である。 本実施形態の回転シェードの動作により形成される配光パターンの一例を説明する説明図である。 本実施形態の回転シェードユニットの詳細構造図の一例を説明する説明図である。 図5の構造におけるリターンスプリングの動作を説明する説明図である。 本実施形態の車両用前照灯装置の照射制御部と車両側の車両制御部の構成を説明する機能ブロック図である。 本実施形態の回転シェードユニットの他の詳細構造図の例を説明する説明図である。 図8の構造におけるリターンスプリングの動作を説明する説明図である。
符号の説明
10 車両用前照灯装置、 12 ランプボディ、18 ランプユニット、 28 照射制御部、 30 バルブ、 34 回転シェードユニット、 36 投影レンズ、 38 回転シェード、 42 シェードプレート、 44 シェード駆動アクチュエータ、 46 ジョイント機構、 48 優先回転機構、 50 モータ、 58 接離部、 60 係合孔、 62 離別アクチュエータ、 64 摺動部、 66 付勢部材、 70 リターンスプリング、 72 シェード側係止ピン、 74 固定側係止ピン、 100 車両、 102 車両制御部、 76 電源回路、 78 回転駆動制御部、 80 離別駆動制御部、 82 フェール検出部。

Claims (5)

  1. 投影レンズを介して車両前方へ光を照射可能な光源と、
    前記光源の光を用いてロービーム用配光パターン及びそれ以外の配光パターンを複数形成可能であり、回転駆動することにより前記複数の配光パターンのうちいずれか1つを選択形成する回転シェードと、
    前記回転シェードを回転駆動させるシェード駆動アクチュエータと、
    前記回転シェードと前記シェード駆動アクチュエータとを接離自在に係合させるジョイント機構と、
    前記ジョイント機構により前記回転シェードと前記シェード駆動アクチュエータとが離別状態のときに前記回転シェードを所定の配光パターン形成位置に優先回転させる優先回転機構と、
    前記回転シェードの駆動状態に応じて前記ジョイント機構の接離状態を決定し照射状態を切り替える照射制御部と、
    を備えたことを特徴とする車両用前照灯装置。
  2. 前記優先回転機構は、定常時に前記回転シェードに対して前記所定の配光パターン形成位置に回転させる付勢力を付与し、
    前記照射制御部は、前記ジョイント機構により前記回転シェードと前記シェード駆動アクチュエータとを離別状態にしたとき、前記優先回転機構による前記回転シェードの前記所定の配光パターン形成位置への回転を許容することを特徴とする請求項1記載の車両用前照灯装置。
  3. 前記優先回転機構は、定常時に前記回転シェードに対し前記所定の配光パターン形成位置に回転させる付勢力の付与を抑制し、
    前記照射制御部は、前記ジョイント機構により前記回転シェードと前記シェード駆動アクチュエータとを離別状態にしたとき、前記優先回転機構が前記所定の配光パターン形成位置に前記回転シェードを回転させる付勢力の付与を許容すると共に前記回転シェードの前記所定の配光パターン形成位置への回転を許容することを特徴とする請求項1記載の車両用前照灯装置。
  4. 前記所定の配光パターン形成位置は、標準的なロービーム用配光パターン形成位置であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用前照灯装置。
  5. 前記優先回転機構は、リターンスプリングの復元力により前記回転シェードを前記所定の配光パターン形成位置に回転させることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用前照灯装置。
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