JP2005166418A - ヘッドランプ - Google Patents

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英治 鈴木
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Abstract

【課題】2つの配光パターンしか得られないことである。
【解決手段】可動シェード10、11をロービーム姿勢とハイビーム姿勢とに切り替える第1ソレノイドおよびバネ部材7と、可動シェード10、11をロービーム姿勢とハイビーム姿勢との間のミッドビーム姿勢に停止させる停止手段5、34と、を備える。この結果、可動シェード10、11をハイビーム姿勢とロービーム姿勢とミッドビーム姿勢とに停止させることができるので、所定のすれ違い用の配光パターンLPと、所定のモータウエイ用の配光パターンMPと、所定の走行用の配光パターンHPとの3つの配光パターンが得られる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、可動シェードの姿勢を切り替えることにより、1個の光源で複数の異なる所定の配光パターンが得られるヘッドランプに関するものである。
この種のヘッドランプは、従来からある(たとえば、特許文献1参照)。以下、このヘッドランプについて説明する。このヘッドランプは、1個の光源(2)と、前記1個の光源(2)からの光を反射させるリフレクタ(3)と、前記リフレクタ(3)からの反射光を前方に照射する集光レンズ(4)と、前記集光レンズ(4)からの照射光をロービームとハイビームとに切り替える可動シェード(5)と、前記可動シェード(5)をロービーム姿勢とハイビーム姿勢とに切り替える切替手段としてのソレノイド(6)およびバネ部材(7)と、を備えるものである。
つぎに、前記の2灯式のヘッドランプの作用について説明する。光源(2)を点灯する。すると、光源(2)からの光がリフレクタ(3)で反射される。その反射光が集光レンズ(4)を経て前方に照射される。そして、切替手段としてのソレノイド(6)およびバネ部材(7)の作動により、可動シェード(5)を、ロービーム姿勢またはハイビーム姿勢に切り替える。すると、照射光がロービームまたはハイビームとに切り替わる。この結果、ロービームにより所定のすれ違い用の配光パターン、または、ハイビームにより所定の走行用の配光パターンがそれぞれ切り替わって得られる。ところが、前記のヘッドランプにおいては、所定のすれ違い用の配光パターンと所定の走行用の配光パターンとの2つの配光パターンしか得られないという課題がある。
特開2003−59311号公報
この発明が解決しようとする問題点は、2つの配光パターンしか得られないという点にある。
この発明は、可動シェードを第1姿勢と第2姿勢とに切り替える切替手段と、前記可動シェードを前記第1姿勢と前記第2姿勢との間の第3姿勢に停止させる停止手段と、を備えることを特徴とする。
この結果、この発明のヘッドランプは、可動シェードを第1姿勢と第2姿勢と第3姿勢とに停止させることができるので、3つの配光パターンが得られることとなる。
以下、この発明にかかるヘッドランプの実施例のうちの2例を添付図面を参照して説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1〜図13は、この発明にかかるヘッドランプの実施例1を示す。この例は、2灯式のプロジェクタタイプのヘッドランプについて説明する。
(実施例1の構成の説明)
図1および図2において、1はプロジェクタタイプのヘッドランプである。このヘッドランプ1には、1個の光源としての放電灯2と、リフレクタ3と、集光レンズ4と、固定部材としての固定シェード12と、可動シェード10、11と、切替手段としてのソレノイド6(以下、第1ソレノイド6と称する)およびバネ部材7と、停止手段5とを備える。
前記放電灯2は、いわゆる、メタルハライドランプなどの高圧金属蒸気放電灯、高輝度放電灯(HID)などである。前記放電灯2は、前記リフレクタ3にソケット機構8を介して着脱可能に取り付けられている。前記放電灯2の発光部分は、前記リフレクタ3の第1焦点F1近傍に位置する。
前記リフレクタ3の内凹面は、アルミ蒸着もしくは銀塗装などにより、回転楕円面を基調とする反射面、たとえば、図2の垂直断面が楕円面をなし、かつ、図示しない水平断面が放物面ないし変形放物面をなす反射面からなる。このために、前記リフレクタ3の反射面は、第1焦点F1と、第2焦点(水平断面上の焦線)F2とを有する。前記リフレクタ3は、ホルダ(フレーム)9に固定保持されている。
前記集光レンズ4は、図示されていないが、前記第2焦点F2よりも前方側(放電灯2に対して集光レンズ4側)に、物空間側の焦点面(メリジオナル像面)を有する。前記集光レンズ4は、ホルダ9に固定保持されている。
前記固定シェード12は、この例では、SUS(バネ鋼板)などの弾性を有する薄板構造からなる。前記固定シェード12は、図1および図3に示すように、正面から見て一部(下部)が切り欠いたリング形状の固定部17と、前記固定部17の切り欠いた部分に連結部18を介して配置されたシェード部19とから構成されている。
前記固定部17は、前記ホルダ9と前記リフレクタ3との間に、挟まれた状態でスクリュー20により固定されている。また、前記シェード部19は、前記リフレクタ3からの反射光を遮蔽する機能と、前記第1ソレノイド6に対して前記放電灯2からの熱を遮蔽する機能とを有するものである。
前記可動シェード10、11は、この例では、SUS(バネ鋼板)などの弾性を有する薄板構造からなる。なお、前記可動シェード10、11の板厚は、前記固定シェード12の板厚よりも薄い。前記可動シェード10、11は、前記集光レンズ4からの照射光を、図11に示す所定のすれ違い用の配光パターンLPが得られるロービームと、図12に示す所定のモータウエイ用の配光パターンMPが得られるミッドビームと、図13に示す所定の走行用の配光パターンHPが得られるハイビームとに、切り替えるものである。なお、図11〜図13は、この実施例1のヘッドランプ1から10m先のスクリーンに投影された配光パターンの説明図である。図における符号「HL−HR」は、スクリーンの左右の水平線を示し、符号「VU−VD」は、同じく、スクリーンの上下の垂直線を示す。
前記可動シェード10、11は、前記第1ソレノイド6および前記バネ部材7および前記停止手段5により、第1姿勢としてのロービーム姿勢と、第3姿勢としてのミッドビーム姿勢と、第2姿勢としてのハイビーム姿勢とに切り替えられる。前記可動シェード10、11がロービーム姿勢に切り替えられると、前記ロービームが得られて図11に示す所定のすれ違い用の配光パターンLPが得られる。また、前記可動シェード10、11がミッドビーム姿勢に切り替えられると、前記ミッドビームが得られて図12に示す所定のモータウエイ用の配光パターンMPが得られる。さらに、前記可動シェード10、11がハイビーム姿勢に切り替えられると、前記ハイビームが得られて図13に示す所定の走行用の配光パターンHPが得られる。前記可動シェード10、11は、前方側(集光レンズ4側)の薄板(すなわち、前方側可動シェード10)と後方側(放電灯2側)の薄板(すなわち、後方側可動シェード11)とをかしめ32(もしくは、リベット止めやスポット溶接など)により固定された2枚の薄板から構成されている。
前記可動シェード10、11のうち、後方側可動シェード11の上下方向の長さ(高さ)は、前記可動シェード10、11を前記第1ソレノイド6および前記バネ部材7によりロービーム姿勢とハイビーム姿勢との間を移動させるストロークと同じ長さ、もしくは、前記ストロークよりも若干長い長さを有する。また、前記可動シェード10、11のうち、前方側可動シェード10の上下方向の長さ(高さ)は、前記後方側可動シェード11の上下方向の長さ(高さ)の約2分の1である。さらに、前記可動シェード10、11の形状は、図示していないが、上から見て、中央部が前記放電灯2側に凸となる湾曲形状をなす。
2枚の薄板構造の前記可動シェード10、11の上縁(上端の縁)には、前記すれ違い用の配光パターンLPのカットラインCLを形成するエッジ部13がそれぞれ形成されている。前記エッジ部13は、図1に示すように、中央部において約45°の斜めの段差がある。この段差により、図11に示すように、すれ違い用の配光パターンLPにおいて、走行車線側と対向車線側との間に約45°の斜めのカットラインCLが形成される。前記第2焦点(水平断面上の焦線)F2は、前記2枚の薄板構造の可動シェード10、11のエッジ部13、13を結ぶ線分(前記第1焦点F1を通る前記リフレクタ3の反射面の光軸)のほぼ中間に位置する。前記第2焦点F2が2枚の薄板構造の可動シェード10、11のほぼ中間に位置することは、配光制御上好ましいが、第2焦点F2は、必ずしも、可動シェード10、11の中間に位置しなくとも良い。
前記可動シェード10、11および前記バネ部材7には、取付薄板部25が設けられている。すなわち、前記取付薄板部25は、前記後方側可動シェード11と一体に結合されている前記バネ部材7の上側中央部からなるものであって、前記可動シェード10、11の切替方向(垂直方向)に対してほぼ直行する水平な平板形状をなす。前記取付薄板部25には、取付孔(図示せず)が設けられている。前記取付孔の縁に前記第1ソレノイド6のプランジャ14の取付部(図示せず)を係合させることにより、前記第1ソレノイド6のプランジャ14の取付部と、前記可動シェード10、11および前記バネ部材7の取付薄板部25とは、相互に取り付けられることとなる。
前記切替手段としての第1ソレノイド6およびバネ部材7は、前記可動シェード10、11を、前記ロービームが得られるロービーム姿勢と、前記ハイビームが得られるハイビーム姿勢とに、切り替えるものである。
前記第1ソレノイド6は、円柱形状のプランジャ(進退ロッド)14を有する。前記第1ソレノイド6は、前記バネ部材7と共に前記ホルダ9にスクリュー16により固定されていて、前記可動シェード10、11の下方に配置されている。前記第1ソレノイド6のプランジャ14の先端部(上端部)には、括れた首部(図示せず)を介して取付部(図示せず)が設けられている。この首部および取付部は、たとえば、短い円柱形状をなす。この取付部の径(大きさ)は、前記首部の径よりも大きく、かつ、前記プランジャ14の径よりも小さい。この取付部が、前記可動シェード10、11と一体構造の前記バネ部材7に直接取り付けられている。
前記第1ソレノイド6は、通電時には前記バネ部材7のバネ力に抗して前記プランジャ14が後退して前記可動シェード10、11を直線的に下げて前記ロービーム姿勢から前記ハイビーム姿勢に切り替える。このように、前記第1ソレノイド6は、安価であり、かつ、効率がよい引っ張りタイプ(引き込み式)のソレノイドを使用することができる。なお、前記第1ソレノイド6のプランジャ14は、無通電時において、フリーの状態にある。すなわち、前進後退が自由である。
前記バネ部材7は、この例では、前記シェード5と同様に、SUS(バネ鋼板)などの弾性を有する薄板構造からなる。前記バネ部材7は、図1および図9に示すように、ドーム型構造をなす。また、前記バネ部材7の上側中央部と、前記後方側可動シェード11の下縁中央部とは、結合されている。
すなわち、薄板構造の前記後方側可動シェード11と同じく薄板構造の前記バネ部材7とは、プレス加工などにより、一体に形成されている。一方、薄板構造の前記前方側可動シェード10は、同じく、プレス加工などにより、別個に形成されている。このバネ部材7と一体の後方側可動シェード11と、別個の前方側可動シェード10とをかしめ32により固定する。これにより、2枚の薄板構造から構成されている可動シェード10、11と前記バネ部材7とは、一体構造となす。
前記バネ部材7は、通常時には前記可動シェード10、11を前記ハイビーム姿勢側から前記ロービーム姿勢側に付勢させるものである。また、前記バネ部材7は、前記第1ソレノイド6の通電時には前記プランジャ14の後退に伴なって撓み、前記第1ソレノイド6の通電遮断時には弾性復帰して前記可動シェード10、11を直線的に上げて前記ハイビーム姿勢から前記ロービーム姿勢に切り替える。
前記バネ部材7の下側中央部には、取付部分15が一体にかつ直交するように設けられている。前記取付部分15が前記第1ソレノイド6と共に前記ホルダ9にスクリュー16によりホルダ9に固定されている。なお、前記取付部分15は、バネ部材7の両端にそれぞれ形成されており、バネ部材7をドーム型に湾曲させて重ね合わせ、かつ、かしめ32により固定してなるものである。
前記停止手段5は、駆動部としてのソレノイド21(以下、第2ソレノイド21と称する)と、回転軸22と、ストッパ23とから構成されている。
前記第2ソレノイド21は、通電されるとプランジャ24が押されて前進する(突出する)プッシュ式のソレノイドを使用する。前記第2ソレノイド21は、前記固定シェード12と一体構造の固定部26にスクリュー27により固定されている。前記固定部26は、前記固定シェード12のリング形状の固定部17の側部に固定されている。
前記回転軸22は、前記固定シェード12の前記固定部17と一体構造の2個の軸受部28にそれぞれ回転可能に支持されている。前記回転軸22の一端部には、当て板29がスクリューやリベットなどにより固定されている。また、前記回転軸22の一端には、トーションスプリング30が巻装されている。前記トーションスプリング30の一端側は、前記回転軸22に固定されており、かつ、前記トーションスプリング30の他端側は、前記第2ソレノイド21に固定されている。
この結果、前記回転軸22には、前記トーションスプリング30のスプリング力により、図5中の矢印方向(反時計方向)の回転力がかかっている。これにより、前記回転軸22に固定されている前記当て板29は、前記第2ソレノイド21のプランジャ24の先端に弾性当接している。すなわち、前記回転軸22は、前記第2ソレノイド21に連結されることとなる。
前記ストッパ23(この例では、2個のストッパ)は、前記回転軸22に一体に設けられている。前記ストッパ23は、図7および図8の左側の図に示す非作動位置と、図7および図8の右側の図に示す作動位置との間を回転するロータリーストッパである。前記ロータリーストッパ23は、前記第2ソレノイド21の通電時には前記第2ソレノイド21の駆動により図6に示すようにプランジャ24が前記トーションスプリング30のスプリングに抗して前進して、前記非作動位置から前記作動位置に位置する。一方、前記ロータリーストッパ23は、前記第2ソレノイド21の無通電時には前記第2ソレノイド21の駆動停止により図5に示すようにプランジャ24が前記トーションスプリング30のスプリング力で後退して(引っ込んで)、前記作動位置から前記非作動位置に戻る。前記ロータリーストッパ23が前記非作動位置に位置すると、前記ロータリーストッパ23は、前記可動シェード10、11を前記ロービーム姿勢に停止させる。一方、前記ロータリーストッパ23が前記作動位置に位置すると、前記ロータリーストッパ23は、前記可動シェード10、11を前記ミッドビーム姿勢に停止させる。
前記ロータリーストッパ23は、図7に示すように、第1当接面部31と、第2当接面部33とを有する。前記ロータリーストッパ23は、図7に示すように、前記ロータリーストッパ23の回転中心Oから前記第1当接面部31までの距離L1と、前記ロータリーストッパ23の回転中心Oから前記第2当接面部33までの距離L2と、が異なるカム形状をなす。前記ロータリーストッパ23の回転中心Oから前記第1当接面部31までの距離L1は、図7および図8に示すように、前記ロータリーストッパ23の回転中心Oから前記第2当接面部33までの距離L2よりも若干短い。
この結果、前記ロータリーストッパ23が前記非作動位置に位置するときには、図7および図8の左側の図に示すように、前記第1当接面部31と前記可動シェード10、11の取付薄板部25とが相互に当接して前記可動シェード10、11を前記ロービーム姿勢に停止させる。一方、前記ロータリーストッパ23が前記作動位置に位置するときには、図7および図8の右側の図に示すように、前記第2当接面部33と前記可動シェード10、11の取付薄板部25とが相互に当接して前記可動シェード10、11を前記ミッドビーム姿勢に停止させる。なお、図7および図8に中において、取付薄板部25が二点鎖線で示されている状態は、前記可動シェード10、11がハイビーム姿勢に停止されている状態を示すものである。
前記ロービーム姿勢の前記取付薄板部25の上面と、前記ミッドビーム姿勢の前記取付薄板部25の上面との差Lは、前記ロータリーストッパ23の回転中心Oから前記第1当接面部31までの距離L1と、前記ロータリーストッパ23の回転中心Oから前記第2当接面部33までの距離L2との差(L2−L1)である。前記差Lは、前記ロービーム姿勢の前記可動シェード10、11のエッジ部13(図9および図10中の実線で示すエッジ部13)と、前記ミッドビーム姿勢の前記可動シェード10、11のエッジ部13(図9および図10中の一点鎖線で示すエッジ部13)との差でもある。
前記ヘッドランプ1の構成部品の放電灯2、リフレクタ3、集光レンズ4、固定シェード12、可動シェード10、11、第1ソレノイド6、バネ部材7、停止手段5、ソケット機構8およびホルダ9などがアウターレンズもしくはアウターカバー(図示せず)とランプハウジング(図示せず)とに区画された灯室(図示せず)内に配置されることにより、前記ヘッドランプ1が構成される。
(実施例1の作用の説明)
この実施例1におけるヘッドランプ1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
まず、放電灯2を点灯する。すると、放電灯2からの光は、リフレクタ3で反射される。その反射光は、リフレクタ3の第2焦点F2に集光され、かつ、その第2焦点F2を通って拡散され、さらに、集光レンズ4を経て前方に照射される。その照射光は、図11に示す所定のすれ違い用の配光パターンLPが得られるロービームとして、または、図12に示す所定のモータウエイ用の配光パターンMPが得られるミッドビームとして、または、図13に示す所定の走行用の配光パターンHPが得られるハイビームとして、それぞれ前方に照射される。
ここで、第1ソレノイド6と第2ソレノイド21とが共に無通電時においては、まず、トーションスプリング30のスプリング力により、回転軸22には反時計方向(図5中の矢印方向)の回転力がかかっている。このために、図5に示すように、当て板29が第2ソレノイド21のプランジャ24を押し、そのプランジャ24が後退した状態にある。また、ロータリーストッパ23が非作動位置(図7および図8の左側の図に示す位置)に位置している。一方、バネ部材7のバネ力により、可動シェード10、11の取付薄板部25の上面は、図7および図8の左側の図に示すように、非作動位置に位置しているロータリーストッパ23の第1当接面部31に弾性当接している。なお、このとき、第1ソレノイド6のプランジャ14は、前進した状態にある。この結果、可動シェード10、11は、ロービーム姿勢(図9および図10において、エッジ部13が実線で示されている状態の姿勢)にあり、かつ、このロービーム姿勢が保持されている。これにより、所定のすれ違い用の配光パターンLPが得られる。
すなわち、反射光のうち、集光レンズ4のほぼ上半部に進む反射光は、可動シェード10、11により遮断されて、一方、集光レンズ4のほぼ下半部に進む反射光は、ロービームとして前方に照射される。このために、図11に示すように、所定のすれ違い用の配光パターンLPが得られる。この所定のすれ違い用の配光パターンLPは、走行車線側(左側)のカットラインCLが左右水平線HL−HRよりも若干上方に位置し、対向斜線側(右側)のカットラインCLが左右水平線HL−HRよりも下方に位置するので、走行車線側の道路をやや遠方まで照明することができ、かつ、対向車線側の道路を主に手前側を照明することができる。これにより、この所定のすれ違い用の配光パターンLPは、自車両が対向車両とすれ違うときに最適な配光パターンである。
つぎに、第2ソレノイド21に通電する。すると、第2ソレノイド21のプランジャ24がトーションスプリング30のスプリング力およびバネ部材7のバネ力に抗して図6中の実線矢印の方向に前進する。それに伴なって、当て板29と回転軸22とロータリーストッパー23とが一体となって図6中の実線矢印方向(時計方向)に回転して、ロータリーストッパ23が作動位置(図7および図8の右側の図に示す位置)に位置することとなる。このとき、作動位置に位置するロータリーストッパ23の第2当接面部33は、図7および図8の右側の図に示すように、可動シェード10、11の取付薄板部25の上面に弾性当接して可動シェード10、11をバネ部材7のバネ力に抗して寸法Lの分下方に押し下げている。この結果、可動シェード10、11は、ロービーム姿勢からミッドビーム姿勢(図9および図10において、エッジ部13が一点鎖線で示されている状態の姿勢)に切り替わり、かつ、このミッドビーム姿勢が保持されている。これにより、所定のモータウエイ用の配光パターンMPが得られる。
すなわち、反射光のうち、集光レンズ4のほぼ上半部に進む反射光の大部分は、可動シェード10、11により遮断されて、一方、集光レンズ4のほぼ下半部に進む反射光は、ミッドビームとして前方に照射される。このために、図12に示すように、所定のモータウエイ用の配光パターンMPが得られる。この所定のモータウエイ用の配光パターンMPは、配光パターンの上縁が前記のすれ違い用の配光パターンLPのカットラインCLよりもやや上方に位置するので、前記のすれ違い用の配光パターンLPよりも道路の遠方を照明することができる。これにより、この所定のモータウエイ用の配光パターンMPは、自車両がモータウエイを走行するときに最適な配光パターンである。
そして、第2ソレノイド21への通電を遮断する。すると、撓んだ状態にあるトーションスプリング30は、スプリング力により元の状態に弾性復帰する。これに伴なって、回転軸22とロータリストッパ23と当て板29とが図5中の実線矢印方向(反時計方向)に回転して、ロータリストッパ23が非作動位置に位置することとなる。このとき、同様に、撓んだ状態にあるバネ部材7がバネ力により元の状態に弾性復帰する。このために、ロータリーストッパ23の第2当接面部33により寸法Lの分下方に押し下げられていた可動シェード10、11の取付薄板部25の上面が上がって非作動位置に位置しているロータリーストッパ23の第1当接面部31に弾性当接することとなる。これにより、可動シェード10、11は、ミッドビーム姿勢からロービーム姿勢に切り替わることとなる。
ここで、可動シェード10、11がロービーム姿勢のときまたはミッドビーム姿勢のときに、第1ソレノイド6を通電する。すると、第1ソレノイド6のプランジャ14がバネ部材7のバネ力に抗して後退する。それに伴なって、可動シェード10、11が直線的に下がって、ロービーム姿勢またはミッドビーム姿勢からハイビーム姿勢(図9および図10において、エッジ部13が二点鎖線で示されている状態の姿勢)に切り替わり、かつ、このハイビーム姿勢が保持されている。これにより、所定の走行用の配光パターンHPが得られる。
すなわち、反射光が集光レンズ4の全面に亘って進むので、ハイビームとして前方に照射される。このために、図13に示すように、所定の走行用の配光パターンHPが得られる。この所定の走行用の配光パターンHPは、配光パターンの上縁が前記のすれ違い用の配光パターンLPのカットラインCLおよび前記のモータウエイ用の配光パターンMPの上縁よりも大幅に上方に位置するので、前記のすれ違い用の配光パターンLPおよび前記のモータウエイ用の配光パターンMPよりも道路のされに遠方を照明することができる。これにより、この所定の走行用の配光パターンHPは、自車両が対向車がなく高速で走行するときに最適な配光パターンである。
なお、可動シェード10、11がハイビーム姿勢のとき、すなわち、第1ソレノイド6が通電状態のときに、第2ソレノイド21は、無通電状態でも通電状態でも良い。ただし、第2ソレノイド21が無通電状態であれば、省電力化を図ることができる。
そして、第1ソレノイド6への通電を遮断する。すると、撓んだ状態にあるバネ部材7は、バネ力により元の状態に弾性復帰する。これに伴なって、可動シェード10、11が直線的に上がって、ハイビーム姿勢からロービーム姿勢またはミッドビーム姿勢に切り替わる。このとき、第1ソレノイド6のプランジャ14は、前進する。この結果、図11に示す所定のすれ違い用の配光パターンLPまたは図12に示す所定のモータウエイ用の配光パターンMPが得られる。
(実施例1の効果の説明)
この実施例1におけるヘッドランプ1は、以上のごとき構成からなり、以下、その効果について説明する。
この実施例1におけるヘッドランプ1は、可動シェード10、11をロービーム姿勢とミッドビーム姿勢とハイビーム姿勢とに切り替えて停止させることができるので、図11に示す所定のすれ違い用の配光パターンLPと図12に示す所定のモータウエイ用の配光パターンMPと図13に示す所定の走行用の配光パターンHPとの3つの配光パターンが得られる。
この実施例1におけるヘッドランプ1は、従来からあるヘッドランプ(たとえば、特許文献1参照)の放電灯2、リフレクタ3、集光レンズ4、固定シェード12、可動シェード10、11、第1ソレノイド6およびバネ部材7に対して、停止手段5を新たに追加するものである。このために、この実施例に1におけるヘッドランプ1は、従来からあるヘッドランプをマイナーチェンジ(すなわち、停止手段5の新たな追加)するだけで3つの配光パターンが得られることとなる。
また、この実施例1におけるヘッドランプ1は、可動シェード10、11のロービーム姿勢とハイビーム姿勢とを切り替える第1ソレノイド6およびバネ部材7として従来からあるヘッドランプのものをそのまま使用するので、可動シェード10、11のロービーム姿勢またはミッドビーム姿勢とハイビーム姿勢との間の切替をスムーズに行うことができる。しかも、この実施例1におけるヘッドランプ1は、従来ある切替手段(第1ソレノイド6およびバネ部材7)に停止手段5を追加したものであるから、可動シェード10、11のロービーム姿勢とミッドビーム姿勢とハイビーム姿勢との間の相互切替をもスムーズに行うことができる。
さらに、この実施例1におけるヘッドランプ1は、停止手段5(特に、第2ソレノイド21)が何らかの原因で故障したりしても、切替手段としての第1ソレノイド6が故障してなければ、所定のすれ違い用の配光パターンLPと所定の走行用の配光パターンHPとが得られる。
特に、この実施例1におけるヘッドランプ1は、固定シェード12の側部に停止手段5を配置したものであるから、側部に空間があり、一方、上部またはおよび下部に空間がないヘッドランプなどに最適である。
図14〜図16は、この発明にかかるヘッドランプの実施例2を示す。図中、図1〜図13と同符号は、同一のものを示す。
この実施例2におけるヘッドランプは、前記の実施例1におけるヘッドランプ1と同様に、停止手段34を備える。前記停止手段34は、前記の実施例1におけるヘッドランプ1の停止手段5とほぼ同様に、駆動部としてのソレノイド35(以下、第2ソレノイド35と称する)と、回転軸36と、ストッパ37とから構成されている。
前記第2ソレノイド35は、通電されるとプランジャ38が押されて前進する(突出する)プッシュ式のソレノイドを使用する。前記第2ソレノイド35は、前記固定シェード12の固定部17の下部側に配置されている。
前記回転軸36は、固定シェード12のシェード部19と一体構造の2個の軸受部40にそれぞれ回転可能に支持されている。前記回転軸22の一端部には、当て板41がスクリューやリベットなどにより固定されている。また、前記回転軸36の一端には、トーションスプリング42が巻装されている。前記トーションスプリング42の一端側は、前記回転軸36に固定されており、かつ、前記トーションスプリング42の他端側は、前記第2ソレノイド35に固定されている。
この結果、前記回転軸36には、前記トーションスプリング42のスプリング力により、図15中の矢印方向(反時計方向)の回転力がかかっている。これにより、前記回転軸36に固定されている前記当て板41は、前記第2ソレノイド35のプランジャ38の先端に弾性当接している。すなわち、前記回転軸36は、前記第2ソレノイド35に連結されることとなる。
前記ストッパ37(この例では、2個のストッパ)は、一端部が前記回転軸36に一体に設けられている。前記可動ストッパ37は、図15および図16に示すように、他端部の停止部43と、中間部の当接部44とを有する。前記ストッパ37は、図15に示す非作動位置と、図16に示す作動位置との間を回転移動する可動ストッパである。前記可動ストッパ37は、前記第2ソレノイド35の通電時には前記第2ソレノイド35の駆動により図16に示すようにプランジャ38が前進して、前記非作動位置から前記作動位置に位置する。一方、前記可動ストッパ37は、前記第2ソレノイド35の無通電時には前記第2ソレノイド35の駆動停止により図15に示すようにプランジャ38が後退して(引っ込んで)、前記作動位置から前記非作動位置に戻る。
前記可動ストッパ37が前記非作動位置に位置すると、図15に示すように、可動シェード10、11がロービーム姿勢とハイビーム姿勢との間において切り替わる際に、前記可動ストッパ37は、可動シェード10、11の切替の妨げとならない。一方、前記可動ストッパ37が前記作動位置に位置すると、図16に示すように、前記可動ストッパ37は、可動シェード10、11をミッドビーム姿勢に停止させる。なお、可動シェード10、11のロービーム姿勢は、図15において、可動シェード10、11の取付薄板部25が実線で示されている状態の姿勢である。また、可動シェード10、11のハイビーム姿勢は、図15において、可動シェード10、11の取付薄板部25が二点鎖線で示されている状態の姿勢である。さらに、可動シェード10、11のミッドビーム姿勢は、図16において、可動シェード10、11の取付薄板部25が一点鎖線で示されている状態の姿勢である。
また、この実施例2のヘッドランプにおいては、固定シェード12に水平形状の固定ストッパ45が設けられている。前記固定ストッパ45は、前記第1ソレノイド6の無通電時において、前記バネ部材7により、前記可動シェード10、11の取付薄板部25を弾性当接させて前記可動シェード10、11をロービーム姿勢に停止させるものである。
この実施例2におけるヘッドランプは、以上のごとき構成からなり、以下その作用効果について説明する。
まず、第1ソレノイド6と第2ソレノイド35とが共に無通電時においては、まず、トーションスプリング42のスプリング力により、回転軸36には反時計方向(図15中の矢印方向)の回転力がかかっている。このために、図15に示すように、当て板41が第2ソレノイド35のプランジャ38を押し、そのプランジャ38が後退した状態にある。また、可動ストッパ37が非作動位置(図15に示す位置)に位置している。一方、バネ部材7のバネ力により、可動シェード10、11の取付薄板部25の上面は、図15に示すように、固定シェード12の固定ストッパ45の下面に弾性当接している。なお、このとき、第1ソレノイド6のプランジャ14は、前進した状態にある。この結果、可動シェード10、11は、ロービーム姿勢にあり、かつ、このロービーム姿勢が保持されている。これにより、所定のすれ違い用の配光パターンLPが得られる。
つぎに、第1ソレノイド6を通電する。すると、第1ソレノイド6のプランジャ14がバネ部材7のバネ力に抗して後退する。それに伴なって、可動シェード10、11が直線的に下がって、ロービーム姿勢からハイビーム姿勢に切り替わり、かつ、このハイビーム姿勢が保持されている。これにより、所定の走行用の配光パターンHPが得られる。
そして、第1ソレノイド6への通電を遮断する。すると、撓んだ状態にあるバネ部材7は、バネ力により元の状態に弾性復帰する。これに伴なって、可動シェード10、11が直線的に上がって、ハイビーム姿勢からロービーム姿勢に切り替わる。このとき、第1ソレノイド6のプランジャ14は前進する。この結果、所定のすれ違い用の配光パターンLPが得られる。
ここで、可動シェード10、11がハイビーム姿勢のときに、第2ソレノイド35を通電する。すると、第2ソレノイド35のプランジャ38がトーションスプリング42のスプリング力および第1ソレノイド6が可動シェード10、11を押し下げている力に抗して図16中の実線矢印の方向に前進する。この場合、可動ストッパ37のてこの作用(回転軸36の回転中心を支点とし、プランジャ38と当て板41との当接点を力点とし、可動シェード10、11の取付薄板部25と可動ストッパ37の停止部43との当接点を作用点とするてこの作用)により、第2ソレノイド35の作動力は、第1ソレノイド6の作動力よりも小さくて済む(もしくは、ほぼ同等で済む)。
第2ソレノイド35のプランジャ38が前進すると、当て板41と回転軸36と可動ストッパー37とが一体となって図16中の実線矢印方向(時計方向)に回転して、可動ストッパ37が作動位置に位置することとなる。このとき、作動位置に位置する可動ストッパ37の停止部43の上端は、図16に示すように、可動シェード10、11の取付薄板部25の下面に弾性当接して可動シェード10、11を第1ソレノイド6の作動力に抗して上方に押し上げている。この結果、可動シェード10、11は、ハイビーム姿勢からミッドビーム姿勢に切り替わり、かつ、このミッドビーム姿勢が保持されている。これにより、所定のモータウエイ用の配光パターンMPが得られる。しかも、可動ストッパ37が作動位置に位置しているときには、図16に示すように、可動ストッパ37の当接部44の上端が固定シェード12のシェード部19の下面に当接している。このために、可動シェード10、11のミッドビーム姿勢は、高精度に位置決めされる。
そして、第2ソレノイド35への通電を遮断する。すると、撓んだ状態にあるトーションスプリング42は、スプリング力により元の状態に弾性復帰する。これに伴なって、回転軸36と可動ストッパ37と当て板41とが図15中の実線矢印方向(反時計方向)に回転して、可動ストッパ37が非作動位置に位置することとなる。このために、可動ストッパ37の停止部43により上方に押し上げられていた可動シェード10、11の取付薄板部25が第1ソレノイド6の作動力で下方に下がる。これにより、可動シェード10、11は、ミッドビーム姿勢からハイビーム姿勢に切り替わることとなる。
また、可動シェード10、11がロービーム姿勢のときには、第1ソレノイド6と第2ソレノイド35とをほぼ同時に通電する。すると、第2ソレノイド35の作動により、可動ストッパ37が作動位置に位置し、一方、第1ソレノイド6の作動により、可動シェード10、11がロービーム姿勢の状態から下方に下がり、作動位置に位置する可動ストッパ37の停止部43の上端と可動シェード10、11の取付薄板部25の下面とが相互に弾性当接する。この結果、可動シェード10、11は、ロービーム姿勢からミッドビーム姿勢に切り替わり、かつ、このミッドビーム姿勢が保持されている。これにより、所定のモータウエイ用の配光パターンMPが得られる。
そして、第1ソレノイド6と第2ソレノイド35とへの通電をほぼ同時に遮断する。すると、撓んだ状態にあるトーションスプリング42は、スプリング力により元の状態に弾性復帰するので、可動ストッパ37が作動位置から非作動位置に位置する。このとき、同様に、撓んだ状態にあるバネ部材7がバネ力により元の状態に弾性復帰するので、可動シェード10、11がミッドビーム姿勢からロービーム姿勢に切り替わる。
この実施例2におけるヘッドランプは、前記の実施例1におけるヘッドランプ1とほぼ同様の作用効果を達成することができる。特に、この実施例2におけるヘッドランプは、固定シェード12の下部側に停止手段34を配置したものであるから、下部側に空間があり、一方、上部またはおよび側部に空間がないヘッドランプなどに最適である。
この発明にかかるヘッドランプの実施例1を示す正面図である。 図1におけるII−II線断面図である。 同じく、固定シェードおよび停止手段を示す正面図である。 図3におけるIV矢視図である。 図3におけるV矢視図であって、停止手段の第2ソレノイドの無通電状態を示す側面図である。 同じく、停止手段の第2ソレノイドの通電状態を示す側面図である。 同じく、停止手段のロータリーストッパが非作動位置に位置する状態を示す側面図および停止手段のロータリーストッパが作動位置に位置する状態を示す側面図である。 同じく、停止手段のロータリーストッパが非作動位置に位置する状態を示す正面図および停止手段のロータリーストッパが作動位置に位置する状態を示す正面図である。 同じく、可動シェードおよびバネ部材を示す正面図である。 同じく、可動シェードおよびバネ部材を示す側面図である。 同じく、所定のすれ違い用の配光パターンを示す説明図である。 同じく、所定のモータウエイ用の配光パターンを示す説明図である。 同じく、所定の走行用の配光パターンを示す説明図である。 この発明にかかるヘッドランプの実施例2を示す固定シェードおよび停止手段の正面図である。 図14におけるXV矢視図であって、停止手段の第2ソレノイドの無通電状態であって、停止手段の可動ストッパが非作動位置に位置する状態を示す側面図である。 同じく、停止手段の第2ソレノイドの通電状態であって、停止手段の可動ストッパが作動位置に位置する状態を示す側面図である。
符号の説明
1 ヘッドランプ
2 放電灯
3 リフレクタ
4 集光レンズ
5、34 停止手段
6 第1ソレノイド(切替手段)
7 バネ部材(切替手段)
8 ソケット機構
9 ホルダ
10 可動シェード(前方側可動シェード)
11 可動シェード(後方側可動シェード)
12 固定シェード(固定部材)
13 エッジ部
14 プランジャ
15 取付部分
16 スクリュー
17 固定部
18 連結部
19 シェード部
20 スクリュー
21、35 第2ソレノイド(駆動部)
22、36 回転軸
23、37 ストッパ(ロータリーストッパ、可動ストッパ)
24 プランジャ
25 取付薄板部
26 固定部
27 スクリュー
28、40 軸受部
29、41 当て板
30、42 トーションスプリング
31 第1当接面部
32 かしめ
33 第2当接面部
43 停止部
44 当接部
45 固定ストッパ
F1 第1焦点
F2 第2焦点
LP すれ違い用の配光パターン
MP モータウエイ用の配光パターン
HP 走行用の配光パターン
CL カットライン
O ロータリーストッパの回転中心
L1 ロータリーストッパの回転中心と第1当接面部との間の距離
L2 ロータリーストッパの回転中心と第2当接面部との間の距離
L ロータリーストッパの回転中心と第1当接面部との間の距離L1とロータリーストッパの回転中心と第1当接面部との間の距離L2との差(L2−L1)

Claims (3)

  1. 可動シェードの姿勢を切り替えることにより、1個の光源で複数の異なる所定の配光パターンが得られるヘッドランプにおいて、
    前記1個の光源と、
    前記1個の光源からの光を反射させるリフレクタと、
    前記リフレクタからの反射光を路面などに照射する集光レンズと、
    固定部材と、
    前記リフレクタと前記集光レンズとの間に配置され、かつ、前記固定部材に移動可能に取り付けられ、所定の配光パターンを形成する可動シェードと、
    前記可動シェードを第1姿勢と第2姿勢とに切り替える切替手段と、
    前記可動シェードを前記第1姿勢と前記第2姿勢との間の第3姿勢に停止させる停止手段と、
    を備え、
    前記停止手段は、
    前記固定部材に固定された駆動部と、
    前記固定部材に回転可能に支持され、かつ、前記駆動部に連結された回転軸と、
    前記回転軸に設けられ、前記駆動部の駆動により前記回転軸を介して非作動位置から作動位置に位置して前記可動シェードを前記第3姿勢に停止させ、かつ、前記駆動部の駆動停止により前記回転軸を介して前記作動位置から前記非作動位置に戻って位置するストッパと、
    から構成されている、
    ことを特徴とするヘッドランプ。
  2. 前記切替手段は、前記可動シェードを前記第2姿勢側から前記第1姿勢側に付勢させるバネ部材と、通電時において前記可動シェードを前記バネ部材のバネ力に抗して前記第1姿勢側から前記第2姿勢側に切り替えて停止させるソレノイドと、から構成されており、
    前記ストッパは、前記可動シェードを前記第1姿勢に停止させる前記非作動位置と、前記可動シェードを前記第3姿勢に停止させる前記作動位置との間を回転するロータリーストッパである、
    ことを特徴とする請求項1に記載されたヘッドランプ。
  3. 前記切替手段は、前記可動シェードを固定ストッパに弾性当接させて前記第1姿勢に停止させるバネ部材と、通電時において前記可動シェードを前記バネ部材のバネ力に抗して前記第1姿勢側から前記第2姿勢側に切り替えて停止させるソレノイドと、から構成されており、
    前記ストッパは、前記可動シェードを前記第1姿勢と前記第2姿勢との間において切り替える際の妨げとならない前記非作動位置と、前記可動シェードを前記第3姿勢に停止させる前記作動位置との間を移動する可動ストッパである、
    ことを特徴とする請求項1に記載されたヘッドランプ。
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