JP2006252926A - ヘッドランプ - Google Patents

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Eiji Suzuki
英治 鈴木
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Abstract

【課題】従来のヘッドランプでは上下方向の収納スペースを確保する必要があるという点である。
【解決手段】ソレノイド6の進退ロッド14が横方向(左右方向、水平方向)に進退する。この結果、ソレノイド6を横長に配置することができるので、上下方向の寸法を従来のヘッドランプと比較して小さくすることができ、その分、上下方向の収納スペースを小さくすることができる。また、進退ロッド14の進退方向を横方向にするので、車両の上下方向の振動が進退ロッド14に伝達されない。この結果、進退ロッド14と連結されているばね部材7を介してシェード5に車両の上下方向の振動が伝達されないので、配光パターンを正確にかつ確実に切り替えて制御することができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、プロジェクタタイプのヘッドランプであって、すれ違い用の配光パターンと走行用の配光パターンとが得られるヘッドランプに関するものである。
この種のヘッドランプは、従来からある(たとえば、特許文献1)。以下、この光源バルブ横差しタイプの車両用前照灯について説明する。なお、括弧つきの符号は、特許文献1にそれぞれ対応する。このヘッドランプ(1)は、光源(2)と、前記光源(2)からの光を反射させるリフレクタ(3)と、前記リフレクタ(3)からの反射光を前方に投影する投影レンズ(4)と、前記投影レンズ(4)からの光を、所定のすれ違い用の配光パターン(LP)が得られるロービームと所定の走行用の配光パターン(HP)が得られるハイビームとに切り替えるシェード(5)と、前記シェード(5)を前記ロービームが得られるロービーム姿勢と前記ハイビームが得られるハイビーム姿勢とに切り替える切り替え手段と、を備え、前記シェード(5)が薄板構造からなり、前記切り替え手段が前記シェード(5)に取り付けたソレノイド(6)とばね部材(7)とから構成されており、前記ばね部材(7)がいわゆるドームスプリングから構成されており、前記ソレノイド(6)の進退ロッド(14)が上下方向(縦方向、垂直方向)に進退するものである。
以下、前記のヘッドランプ(1)の作用について説明する。ソレノイド(6)が無通電状態のときには、ばね部材(7)のばね力により、ソレノイド(6)の進退ロッド(14)が前進して上方に位置していてシェード(5)がロービーム姿勢に位置する。このときに、光源(2)を点灯すると、すれ違い用の配光パターン(LP)が得られる。ソレノイド(6)を通電状態とすると、進退ロッド(14)がばね部材(7)のばね力に抗して後退して下方に下がり、それに伴ってシェード(5)も下がってロービーム姿勢からハイビーム姿勢に切り替わり、走行用の配光パターン(HP)が得られる。ソレノイド(6)への通電を遮断すると、進退ロッド(14)がばね部材(7)のばね力で前進して上方に上がり、それに伴ってシェード(5)も上がってハイビーム姿勢からロービーム姿勢に切り替わり、再びすれ違い用配光パターン(LP)が得られる。
ところが、前記の従来のヘッドランプ(1)は、ソレノイド(6)の進退ロッド(14)を上下に進退させるものであるから、ソレノイド(6)の長手方向が上下方向となり、ソレノイド(6)を縦長に配置することとなる。このために、前記の従来のヘッドランプ(1)は、上下方向の寸法が大きくなり、その分、上下方向の収納スペースを確保する必要があるという課題がある。
特開2003−59311号公報
この発明が解決しようとする問題点は、従来のヘッドランプでは上下方向の収納スペースを確保する必要があるという点である。
この発明(請求項1にかかる発明)は、ソレノイドの進退ロッドが横方向(左右方向、水平方向)に進退する、ことを特徴とする。
この発明(請求項2にかかる発明)は、ばね部材が横長の環状形状をなし、ソレノイドが横長の環状形状の前記ばね部材内に配置されている、ことを特徴とする。
この発明(請求項3にかかる発明)は、シェードに下水平エッジおよび斜めエッジおよび上水平エッジが設けられており、シェードのロービーム姿勢とハイビーム姿勢との切替移動方向が斜めエッジに対してほぼ直交方向である、ことを特徴とする。
この発明(請求項4にかかる発明)は、ばね部材が多角形の環状形状をなす、ことを特徴とする。
この発明(請求項1にかかる発明)のヘッドランプは、ソレノイドの長手方向を横方向にすることができるので、ソレノイドを横長に配置することができる。このために、この発明(請求項1にかかる発明)のヘッドランプは、上下方向の寸法を従来のヘッドランプと比較して小さくすることができ、その分、上下方向の収納スペースを小さくすることができる。これにより、この発明(請求項1にかかる発明)のヘッドランプは、たとえば、ソレノイドの下方にこの発明のヘッドランプを垂直軸回りに左右に回転させる機構を配置することができる。しかも、この発明(請求項1にかかる発明)のヘッドランプは、進退ロッドの進退方向を横方向にするので、車両の上下方向の振動が進退ロッドに伝達されない。この結果、進退ロッドと連結されているばね部材を介してシェードに車両の上下方向の振動が伝達されないので、配光パターンを正確にかつ確実に切り替えて制御することができる。
また、この発明(請求項2にかかる発明)のヘッドランプは、ソレノイドの長手方向を環状形状のばね部材の横長に合わせて横長に長くすることができるので、ソレノイドのコイルの巻き量が増大して、その分、ソレノイドの性能が向上される。
この発明(請求項3にかかる発明)のヘッドランプは、シェードが斜めエッジに対してほぼ直交する方向に移動するので、配光パターンが切り替わる際に配光パターンのカットオフラインが斜めカットオフラインに対してほぼ直交する方向に移動する。このために、この発明(請求項3にかかる発明)のヘッドランプは、シェードの移動量を小さくしても、配光パターンの切替を確実に行うことができる。これにより、この発明(請求項3にかかる発明)のヘッドランプは、シェードの移動量を小さくすることができるので、ソレノイドを小型化や低出力のものとすることができ、その分、製造コストを安価にすることができる。
この発明(請求項4にかかる発明)のヘッドランプは、多角形の環状形状をなすばね部材により、ばね部材の加工精度が向上されるので、配光パターンの切り替えを正確に行うことができる。
以下、この発明にかかるヘッドランプの実施例のうちの3例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。図面において、符号「F」は、車両の前方側(車両の前進方向側)を示す。符号「B」は、車両の後方側を示す。符号「U」は、ドライバー側から前方側を見た上側を示す。符号「D」は、ドライバー側から前方側を見た下側を示す。符号「L」は、ドライバー側から前方側を見た場合の左側を示す。符号「R」は、ドライバー側から前方側を見た場合の右側を示す。符号「VU−VD」は、スクリーンの上下の垂直線を示す。符号「HL−HR」は、スクリーンの左右の水平線を示す。
図1〜図5は、この発明にかかるヘッドランプの実施例1を示す。以下、この実施例1にかかるヘッドランプの構成について説明する。図において、符号1は、この実施例1にかかるヘッドランプである。前記ヘッドランプ1は、たとえば、プロジェクタタイプのヘッドランプである。前記ヘッドランプ1には、光源としての放電灯2と、リフレクタ3と、投影レンズ(集光レンズ)4と、シェード5と、切替手段としてのソレノイド6およびばね部材7とを備える。
前記放電灯2は、いわゆる、メタルハライドランプなどの高圧金属蒸気放電灯、高輝度放電灯(HID)などである。前記放電灯2は、前記リフレクタ3にソケット機構8を介して着脱可能に取り付けられている。前記放電灯2の発光部分は、前記リフレクタ3の第1焦点F1もしくはその近傍に位置する。なお、光源としては、前記放電灯3以外に、ハロゲン電球、白熱電球でも良い。
前記リフレクタ3の内凹面には、アルミ蒸着もしくは銀塗装などが施されていて、反射面が形成されている。前記リフレクタ3の反射面は、楕円を基調とした反射面、たとえば、回転楕円面や楕円を基本とした自由曲面(NURBS曲面)などの反射面(図2の垂直断面が楕円面をなし、かつ、図3の水平断面が放物面ないし変形放物面をなす反射面)からなる。このために、前記リフレクタ3の反射面は、第1焦点F1と、第2焦点(水平断面上の焦線)F2とを有する。前記リフレクタ3は、ホルダ(フレーム)9に固定保持されている。なお、前記リフレクタ3の反射面の自由曲面(NURBS曲面)は、「Mathematical Elemennts for Computer Graphics」(Devid F. Rogers、J Alan Adams)に記載されているNURBSの自由曲面(Non-Uniform Rational B-Spline Surface)である。
前記投影レンズ4は、非球面レンズの凸レンズである。前記投影レンズ4の前方側は、凸非球面をなし、一方、前記投影レンズ4の後方側は、平非球面をなす。前記投影レンズ4は、前記ホルダ9に固定保持されている。前記投影レンズ4は、図示されていないが、前記リフレクタ3の反射面の第2焦点F2よりも前側に物空間側の焦点面(メリジオナル像面)を有する。
前記シェード5は、前記リフレクタ3の反射面から前記投影レンズ4に向かう反射光を、図5(A)に示す所定のすれ違い用の配光パターンLPが得られるロービーム(すれ違いビーム)と、図5(B)に示す所定の走行用の配光パターンHPが得られるハイビーム(走行ビーム)とに、切り替えるものである。
一方、前記切替手段としてのソレノイド6およびばね部材7は、前記シェード5を、前記ロービームが得られるロービーム姿勢(すれ違い用の姿勢であって、図4中の実線で示す姿勢)と、前記ハイビームが得られるハイビーム姿勢(走行姿勢であって、図4中の点線で示す姿勢)とに、切り替えるものである。
前記シェード5は、前記ロービームと前記ハイビームとに切り替える切替部分としての可動シェード10、11と、その他の部分としての固定シェード12とから構成されている。前記可動シェード10、11と前記固定シェード12は、この例では、SUS(ばね鋼板)などの弾性を有する薄鋼板構造からなる。なお、前記可動シェード10、11の板厚は、前記固定シェード12の板厚よりも薄い。
前記可動シェード10、11は、前記固定シェード12に対して切替可能に取り付けられている。すなわち、前記可動シェード10、11は、前記ソレノイド6および前記ばね部材7によってロービーム姿勢とハイビーム姿勢とに切り替えられる部分である。前記可動シェード10、11は、図3に示すように、前方側(投影レンズ4側)の薄板(前方側可動シェード10)と後方側(放電灯2側)の薄板(後方側可動シェード11)とを加締め32(もしくは、リベット止めやスポット溶接など)により固定された2枚の薄板から構成されている。
前記後方側の可動シェード11の上下方向(ヘッドランプ1を自動車に搭載した際の垂直方向)の長さは、前記可動シェード10、11を前記ソレノイド6および前記ばね部材7により移動させるストロークの上下方向の成分の長さとほぼ同じである。また、前記可動シェード10、11の形状は、図3に示すように、上から見て、中央部が前記放電灯2側に凸となる湾曲形状をなす。
前記シェード5の前記可動シェード10、11の上縁には、前記配光パターンLP、HPの上水平カットオフラインCL1および斜めカットオフラインCL2および下水平カットオフラインCL3を形成するための下水平エッジ131および斜めエッジ132および上水平エッジ133がそれぞれ設けられている。前記斜めエッジ132により、特に前記すれ違い用の配光パターンLPにおいて、走行車線側の上水平カットオフラインCL1と対向車線側のした水平カットオフラインCL3との間に斜めカットラインCL2が形成される。
一方、前記固定シェード12は、前記ホルダ9に固定される部分である。前記固定シェードは、正面から見て一部(下部)が切り欠いたリング形状の固定部17と、この固定部17の切り欠いた部分に配置するストッパ手段としての平板形状の固定当接部18と、この固定当接部18から折り曲げてなるシェード部19とから構成されている。
前記固定部17は、前記ホルダ9と前記リフレクタ3との間に、挟まれた状態でスクリュー20により固定されている。また、前記固定当接部18は、前記ソレノイド6の無通電時において前記シェード5のロービーム姿勢を規制するストッパ手段である。さらに、前記シェード部19は、前記リフレクタ3からの反射光を遮蔽する機能と、前記ソレノイド6に対して前記放電灯2からの熱を遮蔽する機能とを有するものであって、このシェード部19の前記固定当接部18との付け根部の中央には、長方形の長切欠22が設けられている。
前記ばね部材7は、この例では、前記可動シェード10、11と同様に、SUS(ばね鋼板)などの弾性を有する薄鋼板構造からなる。前記ばね部材7は、図1、図4に示すように、左右に長い横長の環状形状、いわゆるドーム型構造、すなわち、ほぼ半円形の左右両端部と、ほぼ水平な上下中央部とから構成されている。
前記ばね部材7の上側中央部と、前記後方側の可動シェード11の下縁中央部とは、結合されている。すなわち、薄板構造の前記後方側の可動シェード11と同じく薄板構造の前記ばね部材7とは、プレス加工などにより、一体に形成されている。一方、薄板構造の前記前方側の可動シェード10は、同じく、プレス加工などにより、別個に形成されている。このばね部材7と一体の後方側の可動シェード11と、別個の前方側の可動シェード10とを加締め32により固定する。これにより、2枚の薄板構造の可動シェード10、11と前記ばね部材7とは、一体構造となす。
前記ばね部材7は、通常時には前記可動シェード10、11を前記ロービーム姿勢に保持し、また、前記ソレノイド6への通電時には撓み、さらに、前記ソレノイド6への通電遮断時には弾性復帰して前記可動シェード10、11を前記斜めエッジ132に対してほぼ直交する方向に斜め上に直線的に移動させて前記ハイビーム姿勢から前記ロービーム姿勢に切り替える手段である。そして、図4に示すように、前記ばね部材7の半円形の右端部中央部が前記ホルダ9にスクリューなどの固定手段16により固定されている。
前記可動シェード10、11および前記ばね部材7側には、ストッパ手段としての可動当接部(図示せず)が設けられている。この可動当接部は、薄板構造の前記ばね部材7の上側中央部、すなわち、平板形状をなす。前記可動当接部のうち、後方側の可動シェード11が位置する縁と反対側の縁には、ストッパ片30が折り曲げられて形成されている。このストッパ片30は、前記可動シェード10、11がロービーム姿勢のときに、前記長切欠22に挿入する。ここで、前記長切欠22の長さは、図3に示すように、前記可動シェード10、11(ストッパー片30)を前記ソレノイド6および前記ばね部材7により移動させるストロークの左右方向の成分の長さよりも長い。
前記ソレノイド6は、短手方向に比較して長手方向が長い本体15と、前記本体15の一端(この例では、左側端)から進退可能に設けられている進退ロッド(たとえば、円柱形状のプランジャー)14と、前記本体15中に設けられていて前記進退ロッド14を進退させるコイル(図示せず)とから構成されている。前記ソレノイド6は、図4に示すように、前記本体15の長手方向を横方向(左右方向、水平方向)に合わせた状態で、前記本体15の他端(この例では)右端)が前記ホルダ9にスクリューなどの固定手段(図示せず)により固定されている。この結果、前記ソレノイド6の前記進退ロッド14は、横方向(左右方向、水平方向)に進退する。前記ソレノイド6は、横長の環状形状の前記ばね部材7内に配置されている。前記ソレノイド6の進退ロッド14の先端部と、前記ばね部材7の半円形の左端部中央部とが相互に結合されている。
前記ソレノイド6は、通電時には前記ばね部材7のばね力に抗して前記進退ロッド14が前進して前記可動シェード10、11を前記斜めエッジ132に対してほぼ直交する方向に斜め下に直線的に移動させて前記ロービーム姿勢から前記ハイビーム姿勢に切り替える手段である。なお、前記ソレノイド6の進退ロッド14は、無通電時において、フリーの状態、すなわち、前進後退が自由である。
前記進退ロッド14と連結されている前記ばね部材7の可動当接部(図示せず)上に前記固定シェード12の前記固定当接部18を載置する。すると、前記ソレノイド6が無通電時においては、前記固定当接部18が前記シェード5の後方側の可動シェード11と前記ばね部材7のストッパ片30との間に挟まれている。また、前記ばね部材7のストッパ片30が前記固定シェード12の長切欠22に挿入されている。この結果、前記シェード5のロービーム姿勢は、ほぼ直交する3方向において規制されている。
前記ヘッドランプ1の構成部品の放電灯2、リフレクタ3、投影レンズ4、シェード5、ソレノイド6、ばね部材7、ソケット機構8およびホルダ9などがアウターレンズもしくはアウターカバー(図示せず)とランプハウジング(図示せず)とに区画された灯室(図示せず)内に配置されることにより、前記ヘッドランプ1が構成される。
この実施例1にかかるヘッドランプ1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
まず、放電灯2を点灯する。すると、放電灯2からの光は、リフレクタ3で反射される。その反射光は、リフレクタ3の第2焦点F2に集光され、かつ、その第2焦点F2を通って拡散され、さらに、投影レンズ4を経て前方に投影される。その投影光は、図5(A)に示す所定のすれ違い用の配光パターンLPが得られるロービームとして、または、図5(B)に示す所定の走行用の配光パターンHPが得られるハイビームとして、それぞれ前方に投影される。
ここで、ソレノイド6が無通電時においては、ばね部材7のばね力により、ソレノイド6の進退ロッド14が後退状態(図4中の実線で示す状態)にあり、固定当接部18の下面に可動当接部の上面が当たっている。そして、可動シェード10、11は、図4中の実線で示すロービーム姿勢にあり、かつ、このロービーム姿勢が保持されている。この結果、反射光のうち、投影レンズ4のほぼ上半部に進む反射光は、シェード5の可動シェード10、11により遮断されて、ロービームとして前方に投影される。このために、図5(A)に示す所定のすれ違い用の配光パターンLPが得られる。
つぎに、ソレノイド6に通電する。すると、ソレノイド6の進退ロッド14は、図4中の点線で示すように、ばね部材7のばね力に抗して前進する。それに伴なって、シェード5の可動シェード10、11が斜めエッジ132に対してほぼ直交する方向に左側の斜め下に直線的に移動して、図4中の実線で示すロービーム姿勢から図4中の点線で示すハイビーム姿勢に切り替わる。この結果、反射光の大部分は、ハイビームとして前方に投影される。このために、図5(B)に示す所定の走行用の配光パターンHPが得られる。
そして、ソレノイド6への通電を遮断する。すると、図4中の点線で示す撓んだ状態にあるばね部材7は、図4中の実線で示す元の状態に弾性復帰する。これに伴なって、ソレノイド6の進退ロッド14が後退する。それと共に、シェード5の可動シェード10、11が斜めエッジ132に対してほぼ直交する方向に右側の斜め上に直線的に移動して、図4中の点線で示すハイビーム姿勢から図4中の実線で示すロービーム姿勢に切り替わる。この結果、図5(A)に示すように、所定のすれ違い用の配光パターンLPが得られる。
この実施例1にかかるヘッドランプ1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施例1にかかるヘッドランプ1は、ソレノイド6の長手方向を横方向にすることができるので、ソレノイド6を横長に配置することができる。このために、この実施例1にかかるヘッドランプ1は、上下方向の寸法を従来のヘッドランプと比較して小さくすることができ、その分、上下方向の収納スペースを小さくすることができる。これにより、この実施例1にかかるヘッドランプ1は、たとえば、ソレノイド6の下方にこの実施例1にかかるヘッドランプ1を垂直軸回りに左右に回転させる機構を配置することができる。しかも、この実施例1にかかるヘッドランプ1は、進退ロッド14の進退方向を横方向にするので、車両の上下方向の振動が進退ロッド14に伝達されない。この結果、進退ロッド14と連結されているばね部材7を介してシェード5に車両の上下方向の振動が伝達されないので、配光パターンを正確にかつ確実に切り替えて制御することができる。
特に、この実施例1にかかるヘッドランプ1は、ソレノイド6の長手方向を環状形状のばね部材7の横長に合わせて横長に長くすることができるので、ソレノイド6のコイルの巻き量が増大して、その分、ソレノイド6の性能が向上される。
また、この実施例1にかかるヘッドランプ1は、シェード5が斜めエッジ132に対してほぼ直交する方向に移動するので、配光パターンが切り替わる際に配光パターンのカットオフライン131、132、133が斜めカットオフライン132に対してほぼ直交する方向に移動する。このために、この実施例1にかかるヘッドランプ1は、シェード5の移動量を小さくしても、配光パターンの切替を確実に行うことができる。これにより、この実施例1にかかるヘッドランプ1は、シェード5の移動量を小さくすることができるので、ソレノイド6を小型化や低出力のものとすることができ、その分、製造コストを安価にすることができる。
図6は、ばね部材の変形例を示す説明図である。(A)に示すばね部材70は、円形形状をなすばね部材であって、一端中央部がホルダ9に固定手段16により固定されており、他端中央部がソレノイド(図示せず)の進退ロッド(図示せず)に連結されている。通常は、点線で示す状態(すれ違い用の状態)にあり、ソレノイドの進退ロッドを前進させることにより、実線で示す状態(走行用の状態)となる。このとき、ばね部材70が撓むときに、縦方向の撓み量が横方向の撓み量よりも大きい。このために、進退ロッドの横方向の進退距離を小さくしても、シェード(図示せず)の縦方向(斜め方向)の移動距離を大きく確保することができ、配光パターンを確実に切り替えることができる。しかも、進退ロッドの横方向の進退距離を小さくすることができるので、ソレノイドを小型化や低出力のものとすることができ、その分、製造コストを安価にすることができる。
また、図6(B)に示すばね部材71は、ほぼ楕円形形状をなすばね部材であって、下水平部中央部がホルダ9に固定手段16により固定されており、他端中央部がソレノイド(図示せず)の進退ロッド(図示せず)に連結されている。通常は、点線で示す状態(すれ違い用の状態)にあり、ソレノイドの進退ロッドを前進させることにより、実線で示す状態(走行用の状態)となる。このとき、ばね部材71が撓むときに、縦方向の撓み量が横方向の撓み量よりも大きく、かつ、前記の図6(A)に示すばね部材70よりも大きい。
さらに、図6(C)に示すばね部材72は、上下の水平部が外側に凸でかつ左右の垂直部が内側に凸であるほぼ四角形形状をなすばね部材であって、一方の垂直部中央部がホルダ9に固定手段16により固定されており、他方の垂直部中央部がソレノイド(図示せず)の進退ロッド(図示せず)に連結されている。通常は、点線で示す状態(すれ違い用の状態)にあり、ソレノイドの進退ロッドを前進させることにより、実線で示す状態(走行用の状態)となる。
さらにまた、図6(D)に示すばね部材73は、ほぼ菱形形状をなすばね部材であって、一端の角部がホルダ9に固定手段16により固定されており、他端の角部がソレノイド(図示せず)の進退ロッド(図示せず)に連結されている。通常は、点線で示す状態(すれ違い用の状態)にあり、ソレノイドの進退ロッドを前進させることにより、実線で示す状態(走行用の状態)となる。
さらにまた、図6(E)に示すばね部材74は、ほぼ八角形形状をなすばね部材であって、一方の垂直部中央部がホルダ9に固定手段16により固定されており、他方の垂直部中央部がソレノイド(図示せず)の進退ロッド(図示せず)に連結されている。通常は、点線で示す状態(すれ違い用の状態)にあり、ソレノイドの進退ロッドを前進させることにより、実線で示す状態(走行用の状態)となる。
前記の図6(C)に示すほぼ四角形のばね部材72および前記の図6(D)に示すほぼ菱形のばね部材73および前記の図6(E)に示すほぼ八角形のばね部材74は、多角形の環状形状をなすばね部材であるから、ばね部材72、73、74の加工精度が向上されるので、配光パターンの切り替えを正確に行うことができる。
図7(A)および(B)は、この発明にかかるヘッドランプの実施例2を示す要部の正面図および側面図である。図中、図1〜図6と同符号は、同一のものを示す。
この実施例2にかかるヘッドランプは、前記の図6(B)に示すばね部材71とほぼ同等のばね部材を使用する。前記ばね部材71の上水平部中央部とシェード5とを連結部材23で連結する。前記シェード5の左右両端に軸部24をそれぞれ設ける。前記軸部24を軸受部25に回転可能にかつ軸方向に移動可能に装備する。
この実施例2にかかるヘッドランプは、以上のごとき構成からなるので、通常、実線で示す状態(すれ違い用の状態)にあり、ソレノイド6の進退ロッド14を前進させることにより、点線で示す状態(走行用の状態)となる。このとき、シェード5は、軸部24の中心線を中心として回転しながら軸部24の軸方向に移動する。
この実施例2にかかるヘッドランプは、以上のごとき構成および作用からなるので、前記の実施例1にかかるヘッドランプ1とほぼ同様の効果を達成することができる。
図8(A)および(B)は、この発明にかかるヘッドランプの実施例2を示す要部の正面図および側面図である。図中、図1〜図7と同符号は、同一のものを示す。
この実施例3にかかるヘッドランプは、前記の実施例2にかかるヘッドランプほぼ同様の構成からなる。この実施例3にかかるヘッドランプは、通常、実線で示す状態(すれ違い用の状態)にあり、ソレノイド6の進退ロッド14を後退させることにより、点線で示す状態(走行用の状態)となる。このとき、シェード5は、軸部24の中心線を中心として回転しながら軸部24の軸方向に移動する。
この実施例3にかかるヘッドランプは、以上のごとき構成および作用からなるので、前記の実施例1にかかるヘッドランプ1および前記の実施例2にかかるヘッドランプとほぼ同様の効果を達成することができる。特に、この実施例3にかかるヘッドランプは、ソレノイド6として、通電時にはバネ部材7のバネ力に抗して進退ロッド14が後退してシェード5ロービーム姿勢からハイビーム姿勢に切り替える引っ張りタイプ(引き込み式)のソレノイドを使用するので、安価であり、かつ、効率がよい引っ張りタイプ(引き込み式)のソレノイドを使用することができる。
なお、前記の実施例1、2、3においては、車両が左側通行の場合について説明するものである。車両が右側通行の場合においては、配光パターンのカットオフラインCL1、CL2、CL3やシェード5のエッジ131、132、133やシェード5の斜めの移動方向などがこの左側通行と左右逆となる。
また、前記の実施例1、2、3においては、図5(A)に示すすれ違い用の配光パターンLPと図5(B)に示す走行用の配光パターンHPとが切り替えられて得られるものである。ところが、この発明においては、走行用配光パターンとして、図5(B)に示す走行用の配光パターンHPのカットオフラインCL1、CL2、CL3を、図5(A)に示すすれ違い用の配光パターンLPのカットオフラインCL1、CL2、CL3よりも上方の位置まで近づけたいわゆるモータウエイ用の配光パターンとしても良い。このモータウエイ用の配光パターンは、高速走行でかつ対向車との遭遇の頻度が高い走行に適した配光パターンである。
この発明にかかるヘッドランプの実施例1を示す要部の正面図である。 図1におけるII−II線断面図である。 図1におけるIII−III線断面図である。 同じく、ロービーム姿勢状態およびハイビーム姿勢状態の可動シェードおよびソレノイドおよびばね部材を示す正面図である。 同じく、配光パターンを示す説明図である。 同じく、ばね部材を示す説明図である。 この発明にかかるヘッドランプの実施例2を示す説明図である。 この発明にかかるヘッドランプの実施例3を示す説明図である。
符号の説明
1 ヘッドランプ
2 放電灯
3 リフレクタ
4 投影レンズ
5 シェード
6 ソレノイド
7 ばね部材
8 ソケット機構
9 ホルダ
10、100 前方側の可動シェード
11、110 後方側の可動シェード
12 固定シェード
131、132、133 エッジ部
14 進退ロッド(プランジャー)
15 本体
16 固定手段
17 固定部
18 ストッパ部
19 シェード部
20 スクリュー
21 切欠
22 長切欠
23 連結部材
24 軸部
25 軸受部
30 ストッパ片
32 加締め
F1 第1焦点
F2 第2焦点
LP すれ違い用の配光パターン
HP 走行用の配光パターン
CL1、CL2、CL3 カットライン
F 前
B 後
U 上
D 下
L 左
R 右
VU−VD 上下垂直線
HL−HR 左右水平線

Claims (4)

  1. プロジェクタタイプのヘッドランプにおいて、
    光源と、
    前記光源からの光を反射させるリフレクタと、
    前記リフレクタからの反射光を前方に投影する投影レンズと、
    前記リフレクタから前記投影レンズに向かう反射光を、所定のすれ違い用の配光パターンが得られるロービームと、所定の走行用の配光パターンが得られるハイビームとに、切り替えるシェードと、
    前記シェードを、前記ロービームが得られるロービーム姿勢と、前記ハイビームが得られるハイビーム姿勢とに、切り替える切り替え手段と、
    を備え、
    前記シェードは、薄板構造からなり、
    前記切り替え手段は、前記シェードに取り付けたソレノイドとばね部材とから構成されており、
    前記ばね部材は、環状形状をなし、
    前記ソレノイドの進退ロッドは、横方向に進退する、
    ことを特徴とするヘッドランプ。
  2. 前記ばね部材は、横長の環状形状をなし、
    前記ソレノイドは、横長の環状形状の前記ばね部材内に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドランプ。
  3. 前記シェードには、前記配光パターンの上水平カットオフラインおよび斜めカットオフラインおよび下水平カットオフラインを形成するための下水平エッジおよび斜めエッジおよび上水平エッジが設けられており、
    前記シェードの前記ロービーム姿勢と前記ハイビーム姿勢との切替移動方向が、前記斜めエッジに対してほぼ直交方向である、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のヘッドランプ。
  4. 前記ばね部材は、多角形の環状形状をなす、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のヘッドランプ。
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