JP4239918B2 - 車両用前照灯 - Google Patents

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Description

この発明は、プロジェクタタイプの車両用前照灯であって、光源バルブを光軸に対して交差する方向に挿入セットする、いわゆる光源バルブ横差しタイプの車両用前照灯に関するものである。特に、この発明は、灯具全体を小型化することができ、しかも、理想の所定の配光パターンが得られる車両用前照灯に関するものである。
プロジェクタタイプの車両用前照灯であって、いわゆる光源バルブ横差しタイプの車両用前照灯は、従来からある(たとえば、特許文献1)。以下、この光源バルブ横差しタイプの車両用前照灯について説明する。なお、括弧つきの符号は、特許文献1にそれぞれ対応する。この光源バルブ横差しタイプの車両用前照灯は、リフレクタ(24)と、放電バルブ(22)と、投影レンズ(28)とから構成されている。放電バルブ(22)をリフレクタ(24)の光軸(Ax)に対して直交する方向に挿入セットすることにより、バルブ軸(Ax1)と光軸(Ax)とがほぼ水平断面上において交差する。
以下、この光源バルブ横差しタイプの車両用前照灯の作用について説明する。放電バルブ(22)を点灯すると、放電バルブ(22)からの光がリフレクタ(24)で反射され、その反射光が投影レンズ(28)を経て外部に所定の配光パターンで照射される。この光源バルブ横差しタイプの車両用前照灯は、光源バルブ縦差しタイプの車両用前照灯と比較して、灯具を前後方向において小型化することができる。
そして、前記の車両用前照灯は、放電バルブ(22)が横差しであるから、リフレクタ(24)の側方に放電バルブ(22)の挿入固定用の孔(24c)が形成されので、所定の配光パターンに影響がある。そこで、前記の従来の車両用前照灯は、放電バルブ(22)を光軸(Ax)に対して下方に位置させることにより、放電バルブ(22)の挿入固定用の孔(24c)による所定の配光パターンへの影響を抑えて所定の配光パターンが得られるものである。
ところが、前記の従来の車両用前照灯は、放電バルブ(22)を光軸(Ax)に対して下方に位置させるので、灯具の上下方向および左右方向の寸法が大きくなると言う灯具全体を小型化する点において課題がある。
特開2004−127830号公報
この発明が解決しようとする問題点は、前記の従来の車両用前照灯では、所定の配光パターンが得られるものの、灯具全体を小型化することができないと言う点である。
この発明は、バルブ軸がリフレクタの光軸を通るほぼ水平線上に位置し、光源バルブの発光部がリフレクタの光軸に対してバルブ軸の方向に光源バルブの挿入方向と反対側にオフセットされており、投影レンズの光軸がリフレクタの光軸に対してバルブ軸の方向に光源バルブの発光部のオフセット方向と逆方向にオフセットされている、ことを特徴とする。
この発明の車両用前照灯は、バルブ軸がリフレクタの光軸を通るほぼ水平線上に位置することにより、灯具の前後方向のみならず上下方向および左右方向の寸法を小さくすることができ、灯具全体を小型化することができる。しかも、この発明の車両用前照灯は、光源バルブの発光部がリフレクタの光軸に対してバルブ軸の方向に光源バルブの挿入方向と反対側にオフセットされ、かつ、投影レンズの光軸がリフレクタの光軸に対してバルブ軸の方向に光源バルブの発光部のオフセット方向と逆方向にオフセットされることにより、たとえば、図1(B)に示す配光パターン、すなわち、左側の拡散部の先端が約43°に、右側の拡散部の先端が約45°以上に拡散され、かつ、左右両側の拡散部の上下が上下に拡散された理想の所定の配光パターンが得られる。
以下、この発明にかかる車両用前照灯の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
以下、この実施例における車両用前照灯の構成について説明する。図面において、符号「F」は、車両の前方側(車両の前進方向側)を示す。符号「B」は、車両の後方側を示す。符号「U」は、ドライバー側から前方側を見た上側を示す。符号「D」は、ドライバー側から前方側を見た下側を示す。符号「L」は、ドライバー側から前方側を見た場合の左側を示す。符号「R」は、ドライバー側から前方側を見た場合の右側を示す。符号「VU−VD」は、スクリーンの上下の垂直線を示す。符号「HL−HR」は、スクリーンの左右の水平線を示す。また、図1(B)、図2(B)、図3(B)は、コンピュータのシミュレーションで得られたスクリーン上の配光パターンを簡略化して示す等光度曲線の説明図であって、中央の等光度曲線は、高光度帯であって、その他の曲線は、外に行くにしたがって低くなる光度帯である。さらに、この明細書および図面においては、車両が左側通行の場合について説明する。車両が右側通行の場合は、この左側通行と左右逆となる。
図1〜図5において、符号1は、この実施例における車両用前照灯である。この実施例における車両用前照灯1は、プロジェクタタイプのヘッドランプであって、図7に示すすれ違い用の配光パターンPLと、図6(C)に示す走行用の配光パターンPHとを照射する2灯式のヘッドランプである。前記車両用前照灯1(ヘッドランプ1)には、メインリフレクタ2と、光源バルブとしての放電灯3と、投影レンズ(集光レンズ)4と、サブリフレクタ5と、可動サブシェード6と、可動メインシェード7と、切替手段8とを備える。
前記メインリフレクタ2の内凹面には、アルミ蒸着もしくは銀塗装などが施されていて、前記メイン反射面9が形成されている。前記メイン反射面9は、楕円を基調とした反射面、たとえば、回転楕円面や楕円を基本とした自由曲面(NURBS曲面)などの反射面からなる。このために、前記メイン反射面9は、第1焦点F1と、第2焦点F2とを有する。前記メインリフレクタ2は、ホルダ(フレーム)10に固定保持されている。前記メインリフレクタ2の右側方には、前記放電灯3を挿入するための挿入孔11が設けられている。前記メインリフレクタ2の前記挿入孔11の縁には、前記放電灯3を着脱可能に取り付ける取付部(光源バルブマウント部)12および取付機構など(図示せず)が設けられている。
前記放電灯3は、いわゆる、メタルハライドランプなどの高圧金属蒸気放電灯、高輝度放電灯(HID)などである。前記放電灯3は、発光部13を有するガラスバルブ14と、ソケット機構15とから構成されている。なお、光源としては、前記放電灯3以外に、ハロゲン電球、白熱電球でも良い。
前記放電灯3は、前記メインリフレクタ2に着脱可能に取り付けられている。すなわち、前記放電灯3を前記メインリフレクタ2の光軸Z−Z(前記メイン反射面9の光軸Z−Z)に対して交差する方向に挿入セットすることにより、図1(A)に示すように、前記放電灯3のバルブ軸ZB−ZBと前記メインリフレクタ2の光軸Z−Zとがほぼ水平断面上において交差(ほぼ直交)する。また、図4および図5に示すように、前記バルブ軸ZB−ZBは、前記メインリフレクタ2の光軸Z−Zを通るほぼ水平線H−H上に位置する。さらに、図1(A)および図5に示すように、前記放電灯3の発光部13(発光部13の中心軸Z1−Z1)は、前記メインリフレクタ3の光軸Z−Zに対して、前記バルブ軸ZB−ZBの方向に前記放電灯3の挿入方向と反対側、すなわち、右側Rにオフセットされている。さらにまた、図1(A)および図4に示すように、前記放電灯3の発光部分13は、前記メインリフレクタ2のメイン反射面9の第1焦点F1および前記サブリフレクタ5のサブ反射面16の焦点F近傍に位置する。
前記投影レンズ4は、非球面レンズの凸レンズである。前記投影レンズ4の前方側は、凸非球面をなし、一方、前記投影レンズ4の後方側は、平非球面をなす。前記投影レンズ4は、前記ホルダ10に固定保持されている。前記投影レンズ4は、図示されていないが、前記メイン反射面9の第2焦点F2よりも前側に物空間側の焦点面(メリジオナル像面)を有する。また、図1(A)および図5に示すように、前記投影レンズ4の光軸Z2−Z2は、前記メインリフレクタ2の光軸Z−Zに対して、前記バルブ軸ZB−ZBの方向に前記放電灯3の発光部13のオフセット方向と逆方向、すなわち、左側Lにオフセットされている。
前記サブリフレクタ5は、前記メインリフレクタ2の上側Uに配置されている。前記サブリフレクタ5は、前記ホルダ10に固定保持されている。前記サブリフレクタ5の内凹面には、アルミ蒸着もしくは銀塗装などが施されていてサブ反射面16が形成されている。前記サブ反射面16は、前記メイン反射面9の第1焦点F1近傍を焦点Fとする放物線を基調とした反射面、たとえば、回転放物面、楕円放物面、放物柱面の組み合わせ、放物面を基本とした自由曲面(NURBS曲面)などの反射面からなる。前記メイン反射面9および前記サブ反射面16のNURBS曲面は、「Mathematical Elemennts for Computer Graphics」(Devid F. Rogers、J Alan Adams)に記載されているNURBSの自由曲面(Non-Uniform Rational B-Spline Surface)である。
前記サブリフレクタ5(前記サブリフレクタ5の前記サブ反射面16)は、図4中の実線矢印に示すように、前記放電灯3の前記発光部13からの光を反射させて前記投影レンズ4を通さずに外部に図6(B)に示すホットスポット用の配光パターンPSとして照射するものである。また、図1(A)および図5に示すように、前記サブリフレクタ5の光軸Z1−Z1は、前記放電灯3の前記発光部13と同様に、前記メインリフレクタ2の光軸Z−Zに対して、前記バルブ軸ZB−ZBの方向に前記放電灯3の挿入方向と反対側、すなわち、右側Rにオフセットされている。
前記可動サブシェード6は、前記放電灯3と前記サブリフレクタ5との間に、可動サブシェード用の切替手段(図示せず)を介して姿勢切替可能に配置されている。前記可動サブシェード6は、姿勢をすれ違い用の姿勢(図4中の二点鎖線に示す姿勢)に切り替えると、前記放電灯3の発光部13から前記サブリフレクタ5への光を遮断し、姿勢を走行用の姿勢(図4中の実線に示す姿勢)に切り替えると、前記放電灯3の発光部13からの光(図4中の実線矢印にて示す)を前記サブリフレクタ5に入射させる。なお、可動サブシェード用の切替手段としては、たとえば、ソレノイドなどを使用する。
前記可動メインシェード7は、前記投影レンズ4の光軸Z2−Z2と同様に、前記メインリフレクタ2の光軸Z−Zに対して、前記バルブ軸ZB−ZBの方向に前記放電灯3の発光部13のオフセット方向と逆方向、すなわち、左側Lにオフセットされている。また、前記可動メインシェード7は、前記メインリフレクタ2の第2焦点F2近傍に可動メインシェード用の前記切替手段8により姿勢切替可能に配置されている。さらに、前記可動メインシェード7の上縁には、図7に示すすれ違い用の配光パターンPLの上縁のカットラインCLを形成するエッジ部17が設けられている。
前記可動メインシェード7は、姿勢をすれ違い用の姿勢(図4中の実線に示す姿勢)に切り替えると、前記放電灯3の発光部13からの光であって前記メインリフレクタ2で反射された反射光の一部をカットオフして残りの反射光で前記投影レンズ4を通して外部に照射されるすれ違い用の配光パターンPL(図7を参照)を形成する。また、前記可動メインシェード7は、姿勢(図4中の二点鎖線に示す姿勢)を走行用の姿勢に切り替えると、前記放電灯3の発光部13からの光であって前記メインリフレクタ2で反射された反射光で前記投影レンズ4を通して外部に照射される走行用の配光パターンPW(図6(A)を参照)を形成する。
前記可動メインシェード用の切替手段8は、ソレノイド18およびドームスプリング19から構成されている。前記可動メインシェード用の切替手段8は、前記可動メインシェード7の姿勢を、すれ違い用の姿勢と走行用の姿勢とに切り替えるものである。すなわち、ソレノイド18が無通電状態のときには、ドームスプリング19のスプリング力により、可動メインシェード7がすれ違い用の姿勢に切り替えられている。また、ソレノイド18が通電されると、可動メインシェード7がドームスプリング19のスプリング力に抗して、すれ違い用の姿勢から走行用の姿勢に切り替えられる。さらに、ソレノイド18への通電を断つと、ドームスプリング19のスプリング力により可動メインシェード7が走行用の姿勢からすれ違い用の姿勢に切り替えられる。前記可動メインシェード用の切替手段8と、図示しない前記可動サブシェード用の切替手段とは、連動するように構成されている。
前記車両用前照灯1(ヘッドランプ1)の構成部品のメインリフレクタ2、放電灯3、投影レンズ4、サブリフレクタ5、可動サブシェード6、可動メインシェード7、切替手段8などがアウターレンズもしくはアウターカバー(図示せず)とランプハウジング(図示せず)とに区画された灯室(図示せず)内に配置されることにより、前記車両用前照灯1(ヘッドランプ1)が構成される。
この実施例における車両用前照灯1(ヘッドランプ1)は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
まず、可動メインシェード用の切替手段8および可動サブシェード用の切替手段により、可動メインシェード7および可動サブシェード6をすれ違い用の姿勢、すなわち、図4中、可動メインシェード7は実線に示す姿勢および可動サブシェード6は二点鎖線に示す姿勢にそれぞれ切り替えておく。
つぎに、放電灯3の発光部13を発光させる。すると、放電灯3の発光部13からの光の一部L1は、サブリフレクタ5に向けて放射されるが、すれ違い用の姿勢にある可動サブシェード6により遮断されてサブリフレクタ5には届かない。一方、放電灯3の発光部13からの光の大部分は、メインリフレクタ2のメイン反射面9で反射される。このメイン反射面9で反射された反射光は、メインリフレクタ2の第2焦点に進む。ここで、反射光の一部は、すれ違い用の姿勢にある可動メインシェード7によりカットオフされ、反射光の残りは、投影レンズ4を通って外部に、図7に示すすれ違い用の配光パターンPLとして照射される。
ここで、可動メインシェード用の切替手段8および可動サブシェード用の切替手段により、可動メインシェード7および可動サブシェード6を走行用の姿勢、すなわち、図4中、可動メインシェード7は二点鎖線に示す姿勢および可動サブシェード6は実線に示す姿勢にそれぞれ切り替える。
すると、サブリフレクタ5に向けて放射される放電灯3の発光部13からの光の一部L1は、サブリフレクタ5のサブ反射面16で反射される。このサブ反射面16で反射された反射光は、投影レンズ4を通らずに外部に、図6(B)に示すホットスポット用の配光パターンPSとして照射照射される。
一方、放電灯3の発光部13からの光の大部分は、メインリフレクタ2のメイン反射面9で反射される。このメイン反射面9で反射された反射光は、可動メインシェード7でカットオフされずにそのまま投影レンズ4を通って外部に、図6(A)に示す走行用の配光パターンPWとして照射される。
そして、図6(A)に示す走行用の配光パターンPWと図6(B)に示すホットスポット用の配光パターンPSとが合成されて、図6(C)に示す走行用の配光パターンPHが得られる。この図6(C)に示す走行用の配光パターンPHは、中央部の高光度帯が図6(A)に示す走行用の配光パターンPWの中央部の高光度帯よりも高いので、遠方の視認性が向上される。
この実施例における車両用前照灯1(ヘッドランプ1)は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施例における車両用前照灯1(ヘッドランプ1)は、バルブ軸ZB−ZBがメインリフレクタ2の光軸Z−Zを通るほぼ水平線H−H上に位置することにより、灯具の前後方向のみならず上下方向および左右方向の寸法を小さくすることができ、灯具全体を小型化することができる。
しかも、この実施例における車両用前照灯1(ヘッドランプ1)は、放電灯3の発光部13がメインリフレクタ2の光軸Z−Zに対してバルブ軸ZB−ZBの方向に放電灯3の挿入方向と反対側、すなわち、右側Rにオフセットされ、かつ、投影レンズ4の光軸Z2−Z2がメインリフレクタ2の光軸Z−Zに対してバルブ軸ZB−ZBの方向に放電灯3の発光部13のオフセット方向と逆方向、すなわち、左側Lにオフセットされている。この結果、この実施例における車両用前照灯1(ヘッドランプ1)は、たとえば、図1(B)に示す配光パターン、すなわち、左側の拡散部の先端が約43°に、右側の拡散部の先端が約45°以上に拡散され、かつ、左右両側の拡散部の上下が上下に拡散された理想の所定の配光パターンが得られる。
以下、図1(B)に示す理想の所定の配光パターンが得られる理由について説明する。いわゆる光源バルブ横差しタイプのプロジェクタヘッドランプ(車両用前照灯)は、メインリフレクタ2の右側方に挿入孔11が設けられているので、図3(A)に示すように、メインリフレクタ2の光軸Z−Zと、放電灯3の発光部13の中心軸Z1−Z1と、投影レンズ4の光軸Z2−Z2とが一直線上に合致する場合には、図3(B)に示すように、配光パターンに影響がある。この図3(B)に示す配光パターンは、左側の拡散部の先端が約40°で、右側の拡散部の先端が約43°で、かつ、左右両側の拡散部の上下巾が若干狭い。
そこで、メインリフレクタ2のメイン反射面9を有効に活用するために、図2(A)に示すように、放電灯3の発光部13の中心軸Z1−Z1をメインリフレクタ2の光軸Z−Zに対してバルブ軸ZB−ZBの方向に放電灯3の挿入方向と反対側、すなわち、右側Rにオフセットする。すると、図2(B)に示す配光パターンが得られる。この図2(B)に示す配光パターンは、左側の拡散部の先端が約41°で、右側の拡散部の先端が約41°で、かつ、左右両側の拡散部の上下巾が若干広がるが、中央の高光度帯が右方向に移動している。
そして、中央の高光度帯を元の位置に戻すために、図1(A)に示すように、投影レンズ4の光軸Z2−Z2をメインリフレクタ2の光軸Z−Zに対してバルブ軸ZB−ZBの方向に放電灯3の発光部13のオフセット方向と逆方向、すなわち、左側Lにオフセットする。すると、たとえば、図1(B)に示す配光パターンが得られる。この図1(B)に示す配光パターンは、中央の高光度帯が元の位置に戻り、左側の拡散部の先端が約43°に、右側の拡散部の先端が約45°以上に拡散され、かつ、左右両側の拡散部の上下が上下に拡散された理想の所定の配光パターンが得られる。
なお、図1(B)に示す配光パターンおよび図2(B)に示す配光パターンおよび図3(B)に示す配光パターンは、メインリフレクタ2および放電灯3および投影レンズ4により得られる配光パターンであって、サブリフレクタ5で得られる配光パターンおよび可動メインシェード7によりカットオフされる配光パターンを含まない。また、図1(B)、図2(B)、図3(B)に示す配光パターンは、メインリフレクタ2の右側方に挿入孔11を設けた場合の配光パターンであって、メインリフレクタ2の左側方に挿入孔11を設けた場合の配光パターンは、この図1(B)、図2(B)、図3(B)に示す配光パターンの左右ほぼ逆となる。
特に、この実施例における車両用前照灯1(ヘッドランプ1)は、可動メインシェード7を設けたので、この可動メインシェード7の姿勢を走行用の姿勢とすれ違い用の姿勢とに切り替えることにより、図6(C)に示す走行用の配光パターンPHと図7に示すすれ違い用の配光パターンPLとが得られる。しかも、この実施例における車両用前照灯1(ヘッドランプ1)は、可動メインシェード7を、投影レンズ4の光軸Z2−Z2と同様に、メインリフレクタ2の光軸Z−Zに対して、バルブ軸ZB−ZBの方向に放電灯3の発光部13のオフセット方向と逆方向、すなわち、左側Lにオフセットするものであるから、図7に示すすれ違い用の配光パターンPLのカットラインCLに何ら影響がなく、対向車に対してグレアを与えるようなことがない。
また、この実施例における車両用前照灯1(ヘッドランプ1)は、サブリフレクタ5および可動サブシェード6を設けたので、可動サブシェード6の姿勢を走行用の姿勢に切り替えることにより、放電灯3の発光部13からの光の一部L1がサブリフレクタ5に入射反射して、図6(B)に示すホットスポット用の配光パターンPSが得られる。この結果、この実施例における車両用前照灯1(ヘッドランプ1)は、放電灯3の発光部13からの光の大部分がメインリフレクタ2に入射反射して得られる図6(A)に示す走行用の配光パターンPWと、図6(B)に示すホットスポット用の配光パターンPSとが合成されて、図6(C)に示す走行用の配光パターンPHが得られる。この図6(C)に示す走行用の配光パターンPHは、中央部の高光度帯が図6(A)に示す走行用の配光パターンPWの中央部の高光度帯よりも高いので、遠方の視認性が向上される。
しかも、この実施例における車両用前照灯1(ヘッドランプ1)は、サブリフレクタ5の光軸Z1−Z1を、放電灯3の発光部13と同様に、メインリフレクタ2の光軸Z−Zに対して、バルブ軸ZB−ZBの方向に放電灯3の挿入方向と反対側、すなわち、右側Rにオフセットするものであるから、図5に示すように、サブリフレクタ5の光軸Z1−Z1と投影レンズ4の光軸Z2−Z2(メインリフレクタ2の光軸Z−Zに対して、バルブ軸ZB−ZBの方向に放電灯3の発光部13のオフセット方向と逆方向、すなわち、左側Lにオフセットされている)との間のオフセット量が大きい。このために、この実施例における車両用前照灯1(ヘッドランプ1)は、図5に示すように、サブリフレクタ5のサブ反射面16(図5中、楕円にて示す)が投影レンズ4のせりあがった上端部により大きく遮られることがない。これにより、この実施例における車両用前照灯1(ヘッドランプ1)は、サブリフレクタ5を小型化することができ、かつ、サブリフレクタ5のサブ反射面16を有効に活用することができる。
さらに、この実施例における車両用前照灯1(ヘッドランプ1)は、可動サブシェード6の姿勢をすれ違い用の姿勢に切り替えることにより、放電灯3の発光部13からの光の一部L1が可動サブシェード6により遮られてサブリフレクタ5に入射しない。このために、この実施例における車両用前照灯1(ヘッドランプ1)は、図7に示すすれ違い用の配光パターンPLが得られるときに、図6(B)に示すホットスポット用の配光パターンPS(サブリフレクタ5に放電灯3の発光部13からの光の一部L1が入射することにより得られる配光パターン)が発生しないので、対向車にグレアを与えるようなことがない。
なお、前記の実施例においては、図6(C)に示す走行用の配光パターンPHと図7に示すすれ違い用の配光パターンPLとが得られる2灯式のヘッドランプである。ところが、この発明においては、図6(A)に示す走行用の配光パターンPWと図7に示すすれ違い用の配光パターンPLとが得られる2灯式のヘッドランプであっても良いし、図6(C)に示す走行用の配光パターンPHが得られる4灯式のヘッドランプであっても良いし、図6(A)に示す走行用の配光パターンPWが得られる4灯式のヘッドランプであっても良いし、図7に示すすれ違い用の配光パターンPLが得られる4灯式のヘッドランプであっても良いし、フォグランプであっても良いし、近赤外線投光器であっても良い。
また、前記の実施例においては、挿入孔11をメインリフレクタ2の右側方に設けたものである。ところが、この発明においては、挿入孔11をメインリフレクタ2の左側方に設けても良い。
この発明にかかる車両用前照灯の実施例を示す説明図である。 放電灯をメインリフレクタに対してバルブ軸方向に右側にオフセットした車両用前照灯を示す説明図である。 メインリフレクタと放電灯と投影レンズとを一直線上に合致させた車両用前照灯を示す説明図である。 同じく、垂直縦断面図である。 同じく、正面図である。 同じく、走行用の配光パターンを示す等光度曲線の説明図である。 同じく、すれ違い用の配光パターンを示す等光度曲線の説明図である。
符号の説明
1 車両用前照灯(ヘッドランプ)
2 メインリフレクタ(リフレクタ)
3 放電灯(光源バルブ)
4 投影レンズ
5 サブリフレクタ
6 可動サブシェード
7 可動メインシェード
8 切替手段
9 メイン反射面
10 ホルダ
11 挿入孔
12 取付部
13 発光部
14 ガラスバルブ
15 ソケット機構
16 サブ反射面
17 エッジ部
18 ソレノイド
19 ドームスプリング
F 前方側
B 後方側
U 上側
D 下側
L 左側
R 右側
HL−HR 左右の水平線
VU−VD 上下の垂直線
PL すれ違い用の配光パターン
CL カットライン
PH、PW 走行用の配光パターン
PS ホットスポット用の配光パターン
Z−Z メインリフレクタの光軸
ZB−ZB バルブ軸
Z1−Z1 放電灯の発光部の中心軸、サブリフレクタの光軸
Z2−Z2 投影レンズの光軸
F1 第1焦点
F2 第2焦点
F 焦点

Claims (4)

  1. リフレクタと光源バルブと投影レンズとから構成されているプロジェクタタイプの車両用前照灯であって、前記光源バルブを前記リフレクタの光軸に対して交差する方向に挿入セットすることにより、前記光源バルブのバルブ軸と前記リフレクタの光軸とがほぼ水平断面上において交差する車両用前照灯において、
    前記バルブ軸は、前記リフレクタの光軸を通るほぼ水平線上に位置し、
    前記光源バルブの発光部は、前記リフレクタの光軸に対して、前記バルブ軸の方向に前記光源バルブの挿入方向と反対側にオフセットされており、
    前記投影レンズの光軸は、前記リフレクタの光軸に対して、前記バルブ軸の方向に前記光源バルブの発光部のオフセット方向と逆方向にオフセットされている、
    ことを特徴とする車両用前照灯。
  2. 前記リフレクタは、前記光源バルブの発光部からの光を反射させて前記投影レンズを通して外部に走行用の配光パターンとして照射するメインリフレクタであって、
    前記光源バルブの発光部からの光を反射させて前記投影レンズを通さずに外部にホットスポット用の配光パターンとして照射するサブリフレクタを備え、
    前記サブリフレクタの光軸は、前記光源バルブの発光部と同様に、前記メインリフレクタの光軸に対して、前記バルブ軸の方向に前記光源バルブの挿入方向と反対側にオフセットされている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  3. 前記光源バルブの発光部からの光であって前記リフレクタで反射された反射光の一部をカットオフして残りの反射光で前記投影レンズを通して外部に照射されるすれ違い用の配光パターンを形成するシェードを備え、
    前記シェードは、前記投影レンズの光軸と同様に、前記リフレクタの光軸に対して、前記バルブ軸の方向に前記光源バルブの発光部のオフセット方向と逆方向にオフセットされている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  4. 楕円を基調とするメイン反射面を有するメインリフレクタとしての前記リフレクタと、
    前記発光部が前記メインリフレクタの第1焦点近傍に位置する前記光源バルブと、
    前記光源バルブの発光部からの光であって前記メインリフレクタで反射された反射光を外部に所定の配光パターンで照射する前記投影レンズと、
    光軸が、前記光源バルブの発光部と同様に、前記メインリフレクタの光軸に対して、前記バルブ軸の方向に前記光源バルブの挿入方向と反対側にオフセットされており、前記光源バルブの発光部からの光を反射させて前記投影レンズを通さずに外部にホットスポット用の配光パターンとして照射するサブリフレクタと、
    前記光源バルブと前記サブリフレクタとの間に姿勢切替可能に配置されており、姿勢をすれ違い用の姿勢に切り替えると、前記光源バルブの発光部から前記サブリフレクタへの光を遮断し、姿勢を走行用の姿勢に切り替えると、前記光源バルブの発光部からの光を前記サブリフレクタに入射させる可動サブシェードと、
    前記投影レンズの光軸と同様に、前記メインリフレクタの光軸に対して、前記バルブ軸の方向に前記光源バルブの発光部のオフセット方向と逆方向にオフセットされており、かつ、前記メインリフレクタの第2焦点近傍に姿勢切替可能に配置されており、姿勢をすれ違い用の姿勢に切り替えると、前記光源バルブの発光部からの光であって前記メインリフレクタで反射された反射光の一部をカットオフして残りの反射光で前記投影レンズを通して外部に照射されるすれ違い用の配光パターンを形成し、姿勢を走行用の姿勢に切り替えると、前記光源バルブの発光部からの光であって前記メインリフレクタで反射された反射光で前記投影レンズを通して外部に照射される走行用の配光パターンを形成する可動メインシェードと、
    前記可動メインシェード、前記可動サブシェードをすれ違い用の姿勢と走行用の姿勢とに切り替える切替手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
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