JP2010085508A - 装飾模様付き表示体、及び該表示体の製造方法 - Google Patents
装飾模様付き表示体、及び該表示体の製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 透過性を有する基板裏面に所定の図柄を印刷により形成した印刷模様層と、印刷模様層の上に基板の屈折率よりも高い屈折率からなる薄膜と,基板の屈折率よりも低い屈折率からなる薄膜とを交互に積層してなる反射増加膜層と、反射増加膜層の上に着色層と、が形成されることによりなる。
【選択図】 図1
Description
上記従来技術の問題点に鑑み、要望に応じた色にて着色印刷しても、美麗な質感を有したモザイク模様が得られる装飾模様付き表示体、並びに該表示体を製造する方法を提供することを技術課題とする。
(1) 透過性を有する基板裏面に所定の図柄を印刷により形成した印刷模様層と、該印刷模様層の上に反射増加膜層と、該反射増加膜層の上に着色層と、が形成されることによりなることを特徴とする。
(2) (1)の装飾模様付き表示体において、前記反射増加膜層は前記基板の屈折率よりも高い屈折率からなる薄膜と,前記基板の屈折率よりも低い屈折率からなる薄膜とを交互に積層してなることを特徴とする。
(3) (2)の装飾模様付き表示体において、前記反射増加膜層による反射率は可視域において10%〜80%であることを特徴とする。
(4) 装飾模様付き表示体の製造方法において、透過性を有する基板裏面にスクリーン印刷又はオフセット印刷により透明インクを所定の図柄となるように盛り付け硬化させることにより印刷模様層を形成する第1ステップと、該第1ステップにより形成した印刷模様層上に高屈折率の薄膜と低屈折率の薄膜を交互に積層し反射増加膜を形成する第2ステップと、該第2ステップにより形成した反射増加膜層上に着色インクを用いて印刷により着色層を形成する第3ステップと、からなることを特徴とする。
(5) (4)の装飾模様付き表示体の製造方法において、前記高屈折率の薄膜の材料としてTiO2、ZrO2、Ta2O5、Nb2O5のいずれかを、前記低屈折率の薄膜の材料としてSiO2を用いることを特徴とする。
本実施形態に示す表示体10は、基板1の裏側となる面にうろこ状の図柄からなる装飾模様2が印刷により施されたものである。基板1は、表側から装飾模様2が目視できるように、プラスチック等の樹脂や、ガラス等の透過性を有する基板を用いる。なお、本実施形態では透明樹脂の基板を用いるものとしている。図1に示す装飾模様2は、基板1上でうろこ状に形成されているが、これに限るものではなく、亀甲状、角状、丸状、放射状等の任意形状の装飾模様として使用される図柄を選択することができる。このような図柄からなる装飾模様2は、スクリーン印刷やオフセット印刷により、図2に示すような多数の凹凸の線条2aにて形成される。装飾模様2を形成する凹凸の線条は、透明なインクを硬化させることにより成り、多数の凹凸の線条の形成角度が異なることにより、入射する光を乱反射させることができ、その結果、基板上において美麗な質感を伴ったモザイク模様等として目視されることとなる。
次に、このような装飾模様2が形成された表示体10を得る方法について説明する。
なお、本実施形態では反射増加膜層3の上に着色層4を形成するものとしている。このため、反射増加膜層3の膜設計においては、反射増加膜層3によって反射される中心波長の光と着色層4の色合いとを考慮したうえで、所望する色が得られるように膜設計を行うようにする必要がある。より具体的には、表示体10の全体の色合いを赤系としたい場合、着色層4の色は当然、赤色(赤系統の色)を用いることになるが、ここで反射増加膜層3の基準波長λを550nmにて設計すると、緑系の色が最もよく反射されることになってしまい、全体として所望する色合いが得られ難くなってしまう。このような場合には、基準波長を550nmではなく、600nm等のより長波長側(赤色側)に基準波長をおき、この基準波長を中心として所望する反射率が得られるように各薄膜の膜厚を変化させて反射増加膜層3を形成しなければならない。したがって、表示体10全体として所望される色が先ず決定され、次にこれに応じた着色層4の色を選択し、この着色層4の色合いを損ねないように、反射増加膜層3の膜設計がなされることととなる。
Claims (5)
- 透過性を有する基板裏面に所定の図柄を印刷により形成した印刷模様層と、該印刷模様層の上に反射増加膜層と、該反射増加膜層の上に着色層と、が形成されることによりなることを特徴とする装飾模様付き表示体。
- 請求項1の装飾模様付き表示体において、前記反射増加膜層は前記基板の屈折率よりも高い屈折率からなる薄膜と,前記基板の屈折率よりも低い屈折率からなる薄膜とを交互に積層してなることを特徴とする装飾模様付き表示体。
- 請求項2の装飾模様付き表示体において、前記反射増加膜層による反射率は可視域において10%〜80%であることを特徴とする装飾模様付き表示体。
- 透過性を有する基板裏面にスクリーン印刷又はオフセット印刷により透明インクを所定の図柄となるように盛り付け硬化させることにより印刷模様層を形成する第1ステップと、該第1ステップにより形成した印刷模様層上に高屈折率の薄膜と低屈折率の薄膜を交互に積層し反射増加膜を形成する第2ステップと、該第2ステップにより形成した反射増加膜層上に着色インクを用いて印刷により着色層を形成する第3ステップと、からなることを特徴とする装飾模様付き表示体の製造方法。
- 請求項4の装飾模様付き表示体の製造方法において、前記高屈折率の薄膜の材料としてTiO2、ZrO2、Ta2O5、Nb2O5のいずれかを、前記低屈折率の薄膜の材料としてSiO2を用いることを特徴とする装飾模様付き表示体の製造方法。
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