JP2010083636A - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【解決課題】
シート材にダメージを与えることなく、確実に画像形成部へ再度搬送することができるシート材搬送装置及び画像形成装置を提供すること。
【解決手段】
片面印刷の場合にはシート材Sが第1搬送路P1から第2搬送路P2に向かうようにガイドし、両面印刷の場合には第2搬送路P2からスイッチバックしてくるシート材Sが第1搬送路P1に向かわないように第1搬送路P1を遮蔽するとともにシート材Sを第3搬送路P3に向かうようにガイドするガイド部材60を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明はシート搬送装置及び画像形成装置に関するものである。特に、シート搬送経路の切り替えやシートを反転搬送する装置に関する。
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置においてシートの表裏両面に画像を形成することの出来る装置がある。このような画像形成装置で、シートの表裏両面に画像形成を行う場合には、まずシートの片面に画像形成を行った後に、裏面への画像形成を行うため、片面への画像形成が行われたシートを反転させて再度、画像形成部へ搬送を行い裏面への画像形成を行う。
このようにシートを反転させ再度搬送を行うためにシートをスイッチバックして搬送方向を逆転するスイッチバック構成が用いられる。スイッチバックを行い、搬送路を切り換える手段としてはローラ対等が用いられる。
図15を用いて、ローラ対を用いてスイッチバックを行う構成を説明する。図15は従来のシート搬送装置を備えた画像形成装置の一例であるレーザビームプリンタ (以下装置と称す)の概略構成図である。装置99はシートSの表裏両面への画像形成が可能であり、画像形成部91、定着部93およびシートSを反転させて再度、画像形成部へ搬送するシート搬送装置であるシート反転搬送部92を備えている。
この装置99によってシートSの表裏両面に画像形成する場合には、まず、画像形成部91によりシートSの片面へ画像形成を行い、次に定着部93へ送られ画像が定着される。その後、シートSは反転ローラ対924へ搬送される。シートSの後端が定着排出ローラ921と第1コロ922との第1ニップN1を通過すると、反転ローラ対924は一旦停止する。片面への画像形成が終了したシートSの後端は、定着排出ローラ921と第1コロ922との拘束から開放され、反転ローラ対924のニップ角度により、搬送路の外側に沿った状態で停止する。この後、反転ローラ対924が逆回転すると、シートSは定着排出ローラ921と第2コロ923との第2ニップN2へ向かって反転搬送され、第2ニップN2へ送り込まれる。そして、シートSは搬送ローラ対926により、再び画像形成部91へ搬送され、裏面に画像形成された後に、定着部93を経て排出ローラ対925により排出される。
シートSの後端が画像形成面側にカールしている場合に、第2ニップN2へ搬送するためにガイド形状を設けた構成が特許文献1に開示されている。しかしながら、この構成においてもカールの度合いによっては、シートSの先端部が第1ニップN1に向かうことがある。
また、このような装置99において表裏両面への画像形成を行わず、片面のみに画像形成を行う場合には排出トレイ927を開放し画像形成面を上向きにして排出することが可能である。この時には、定着排出ローラ921と第1コロ922とによる搬送によりシートSを排出することとなる。
特許第3058720
上述したように、従来のローラ対を用いてスイッチバックを行う構成においては、シートSは一般に定着部93を通過する際に定着部93によって付与された熱および圧力によりカールしていることが多い。例えば、シートSの後端が画像形成面側にカールしていると、反転ローラ対924による逆回転で第2ニップN2へ搬送される際に、シートSの端部は第1ニップN1や定着排出ローラ921、第1コロ922に向かう場合がある。この時、第1ニップN1はシートSを排出する方向に回転しているため、搬送不良が発生し、またシートS端部へダメージを与えることとなる。また、シートSの後端が非画像形成面側にカールしている場合には、同様に搬送不良やシートS端部を折り曲げた状態で第2ニップN2においてニップすることとなる。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、シートにダメージを与えること無く、確実に画像形成部へ再度搬送することが可能なシート搬送装置および画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明における代表的な手段は、画像形成部によって画像が形成されたシートを所定の搬送位置まで搬送するための第1の搬送路と、前記画像形成部によって画像が形成されたシートを排出する第1のシート排出部と、前記シートを前記所定の搬送位置から前記第1のシート排出部まで搬送するためであるとともに前記シートをスイッチバックにより表裏を反転させるための第2の搬送路と、前記第2の搬送路でスイッチバックにより表裏を反転させられた前記シートを前記画像形成部まで搬送するための第3の搬送路と、前記シートを前記画像形成部から前記第1の搬送路及び前記第2の搬送路を経由して前記第1のシート排出部まで搬送する第1の搬送手段と、前記シートを前記第1の搬送路から前記第2の搬送路に搬送してスイッチバックにより表裏を反転させて前記第3の搬送路を経由して前記画像形成部まで搬送する第2の搬送手段と、前記シートが前記第1の搬送手段によって搬送されているときには前記シートを前記第2の搬送路に向かうようにガイドし、前記シートが前記第2の搬送手段によって搬送されているときには前記第1の搬送路を遮蔽するとともに前記シートを前記第3の搬送路に向かうようにガイドするガイド部材と、を有し、前記第2の搬送路は開閉可能であり、前記ガイド部材は第2の搬送路が開放されたときに前記第2の搬送路から退避することを特徴とする。
本発明のシート搬送装置では、第2の搬送手段によって、シートが第2の搬送路から第3の搬送路に搬送される際には、ガイド部材が第1の搬送路を遮蔽する。したがって、シートがカール等することによって第1の搬送路に向かうことを防止することができる。そして、ガイド部材が第2の搬送路の開放時に搬送路から退避する構成とすることで、小型の装置構成で、シートにダメージを与えること無く、確実に画像形成部へ再度搬送することができる。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態に係るシート搬送装置及び画像形成装置をレーザビームプリンタに用いた場合を例示し、図面を参照して具体的に説明する。
図1は第1実施形態のレーザビームプリンタ(以下、装置本体と記す)の概略構成断面図である。図2、図3、図4、図5はシートの反転搬送時の動作を示す概略図である。図6はシートの画像形成面を上にした状態での排出動作を示す概略図である。図7はシートの反転搬送時のカール状態を示す概略図である。
[電子写真画像形成装置の全体構成]
まず、図1を参照しシートSの流れに沿って概略的な構成を説明する。装置本体Eは電子写真方式によって画像を形成するものである。そして、装置給送搬送手段によってシートSを画像形成手段へ搬送してトナー像を転写し、そのシートSを定着手段へ搬送してトナー定着したあと、排出部(第1のシート排出部)100へと排出するものである。具体的には、装置本体Eの下部にシートSを積載収納するカセット11が装填されている。シート給送部1内のカセット11内に積載収納されているシートSが、反時計回り方向に回転する給送ローラ12によって最上位のシートから順に繰り出され、搬送ローラ対13、14により画像形成部2に送られる。
画像形成部2は感光体22及び感光体22に作用するプロセス手段を一体的にカートリッジ化して、このプロセスカートリッジPを装置本体Eに着脱可能とするカートリッジ方式である。
画像形成部2近傍にはシートの通過を検知するセンサレバー15、フォトインタラプタ16が設けられており、シートSの通過を検知する。このシートSの通過を検知した後、所定時間経過後にレーザスキャナ21によって、画像情報に応じたレーザ光が時計回り方向に回転している感光体22上に照射され、感光体22上には静電潜像が形成される。この静電潜像はプロセスカートリッジP内の現像部にてトナー現像される。画像形成部2にて画像が未定着画像として転写され、定着部3に送られてくる。定着部3を通過して定着処理を終えたシートSは排出ローラ対55により搬送され排出される。また、排出トレイ(第2のシート排出部)56は開閉可能になっており、この排出トレイ56を開放し、シートSを装置本体Eの外へ排出することも可能な構成である。なお、図1の25は装置の電源部および、装置を制御する制御基板を有する電装部である。
次に、シートSの表裏両面印字時について説明する。シートSの両面に記録を行う場合には、前記定着部3を通過して表面側に画像記録されたシートSをスイッチバックすることで搬送ローラ対57、58により再度、画像形成部2に搬送してシートSの裏面側に画像記録を行った後に排出される。
[シート反転搬送部およびその近傍構成]
シート反転搬送部5およびその近傍の構成について図1を参照して説明する。定着部3により画像を定着されたシートSを搬送するために、定着部3のシート搬送方向の下流に一定方向に回転する定着排出ローラ51(第1の回転体)が配置されている。定着排出ローラ51とシートSを挟持して反転ローラ対54に搬送する第1コロ(第2の回転体)52が圧接するように設けられている。さらに、この定着排出ローラ51には、定着排出ローラ51とシートSを挟持して搬送ローラ対57、58に搬送する第2コロ(第3の回転体)53が圧接するように設けられている。
画像形成部2から定着排出ローラ51と第1コロ52との第1ニップ(所定の搬送位置)N1までの搬送路を第1搬送路(第1の搬送路)P1とする。第1ニップN1から排出ローラ対55、および排出ローラ対55から定着排出ローラ51と第2コロ53との第2ニップN2までを第2搬送路(第2の搬送路)P2とする。第2ニップN2から搬送ローラ対57、58を経由して画像形成部2までの搬送路を第3搬送路(第3の搬送路)P3とする。
第1搬送路P1中で、定着部3よりシート搬送方向下流側の位置に定着センサ59が設けられシートSの有無を検出する。ガイド手段はガイド部材60とガイドアーム61により構成されている。ガイド部材60は第1搬送路P1を遮蔽し、反転ローラ対54へガイド面60aによりシートSをガイドする。また、第2ニップN2へはガイド面60bによりシートSをガイドする。ガイド部材60の先端部にはガイドコロ64が回動自在に設けられており、このガイドコロ64は比較的接触角の大きいポリアセタールやフッ素樹脂を用いている。
ガイド部材60はガイドアーム61の支持部61b(破線)に回動自在に支持され、第1搬送路P1を遮蔽する方向(時計回り方向)に弾性部材(不図示)により付勢されている。この付勢力は、第2搬送路P2へ搬送されるシートの腰の強さにより、ガイド部材60が第1搬送路P1を遮蔽している位置から、シートを反転ローラ対54へ搬送可能な位置(退避位置)へ回動可能な大きさに設定されている。
ガイドアーム61は支持部61aを回動中心として回動自在に支持され、第1搬送路P1を開放する方向(時計回り方向)に弾性部材(不図示)により付勢されている。また、ガイドアーム61は、シート搬送領域外に配置されている。さらに、ガイドアーム61は支持部56aを中心に回動自在に設けられた排出トレイ56を閉じた状態で、排出トレイ56のガイドアーム押圧部(不図示)に押圧されることで、第1位置(図2の位置)に固定される。そして、排出トレイ56を開放すると、前記押圧部による押圧が解除され、弾性部材(不図示)により時計回りに回動して第2位置(図6の位置)となり、搬送路を開放する。
第2搬送路P2中の反転ローラ対54、排出ローラ対55は正逆回転可能でシートSの排出および反転・搬送を行う。また、シート反転搬送部5は反転ローラ対54、排出ローラ対55を正逆回転駆動する駆動手段(不図示)が設けられている。
第3搬送路P3中の搬送ローラ対57、58は、片面への画像形成済のシートSを再度、画像形成部2へ搬送する。排出トレイ56は支持部56aを中心に回動し、第2搬送路P2を開放することが可能で、画像形成面を上側にした状態でシートSを排出可能とする。
[シートの反転搬送]
次に上記構成においてシートの反転搬送時の動作について、図2、図3、図4、図5、及び図7を参照して説明する。
シートSの表裏両面へ画像形成を行う際、シートSは第1搬送路P1を搬送され片面への画像形成および定着がなされた後、第1ニップN1へ導かれる。この時、定着センサ59によりシートSの先端を検知する(図2)。シートSの先端部はガイド部材60のガイド面60aに当接しガイド部材60を反時計回りに回転させ搬送路から退避させる。ガイド部材60はシートの腰の強さにより退避するため、ガイド面60aがシートSの先端にダメージを与えることはない。その後、シートSの先端はガイド面60aから第2搬送路P2へスムーズに導かれる。
定着排出ローラ51と第1コロ52とにより第2搬送路P2への搬送中には、ガイド部材60の先端部がシートSと当接する。しかし、ガイド部材60の先端部のガイドコロ64が回動すること、およびガイド部材60が反時計回りに退避可能なため、たとえ画像形成面であってもダメージ等を与えることはない(図3)。さらに、反転ローラ対54の搬送速度が定着排出ローラ51の搬送速度より遅く、両ローラ間でシートがたるむような状態になった場合にも前述と同様に画像へダメージを与えることはない。
その後、シートSの後端が定着センサ59を抜け所定時間経過後に反転ローラ対54および排出ローラ対55はシートSを第2ニップN2および第3搬送路へ導くために逆回転を始める。ガイド部材60はシートSの後端がガイドコロ64を抜けるとすぐに弾性部材(不図示)により時計回り方向へ回転し初期位置へ戻る。この時、ガイド部材60およびガイドコロ64は第1搬送路P1を塞ぐ。また同時に、ガイド部材60の第2ニップN2へのガイド面60bがシートSの後端をガイドする位置となる(図4)。この様に、ガイド部材60を抜けてすぐに反転搬送可能となるため、搬送路を短くすることが出来、装置を小型化および高速化することが出来る。反転搬送開始時にシートSの後端が、図7に示すように定着部の影響でカールしている場合には、ガイド面60bによりシートSの端部を付勢することが出来る。ガイド面60bは、スムーズに第2ニップN2近傍までガイドしている。
この結果、画像形成面側または非画像形成面側のどちらへカールしているシートSにおいても、反転搬送時に第1搬送路P1側へ搬送されて搬送不良を起こすことはない。また、シートS端部が定着排出ローラ51へ突き当たりダメージを受けることもなく、確実かつスムーズに第2ニップN2へ導き、再び画像形成部2へ搬送することが出来る。
[シートの画像形成面を上にした状態での排出]
次に上記構成においてシートSの画像形成面を上にした状態での排出動作について、図6を参照して説明する。
シートSの表面のみへ画像形成を行い、画像形成面を上側にした状態でシートSを排出する際には、排出トレイ56を支持部56aを中心に回動させ、第2搬送路P2を開放し画像形成面を上側にした状態でシートSを排出可能な状態とする。
排出トレイ56を開放すると、前述したように排出トレイ56のガイドアーム押圧部(不図示)に押圧されていたガイドアーム61が開放され、弾性部材(不図示)によって時計回りに回転し、搬送路を開放する。このとき、ガイドアーム61に支持されているガイド部材60は第2搬送路から退避した状態となる。
シートSは第1搬送路P1を搬送されて片面への画像形成および定着がなされた後、第1ニップN1へ導かれる。この時、定着センサ59によりシートSの先端を検知する。第1ニップN1へ搬送されたシートSは、定着排出ローラ51と第1コロ52により搬送されるが、排出トレイ56を開放することによりガイド部材60が搬送路から退避しているため、確実に排出トレイ56のシート積載面へと搬送される。
すなわち、排出トレイ56の開閉動作に連動してガイド部材60が退避動作を行う。このように排出トレイ56の開閉動作に連動してガイド部材60の位置切り換えが可能なため、アクチュエータ等を必要とすることなく低コストで確実なシートのスイッチバックと、排出トレイ56を開放した状態でのシートSの確実な排出を行うことが可能である。
なお、定着部3、定着排出ローラ51、第1コロ52、反転ローラ対54、排出ローラ対55は第1の搬送手段を構成し、定着部3、定着排出ローラ51、第1コロ52、第2コロ53、搬送ローラ対14、57、58は第2の搬送手段を構成する。
〔第2実施形態〕
本発明の第2の実施形態について図面を参照して具体的に説明する。第1の実施形態で説明したものと同一の部分には同一の符号を付し重複する説明は省略する。
図8はシート搬送装置を備えた画像形成装置(本実施形態においてはレーザビームプリンタ、以下装置本体と称す)の概略構成断面図である。図9、図10、図11、図12はシートの反転搬送時の動作を示す概略図である。図13はシートの画像形成面を上にした状態での排出動作を示す概略図である。図14はシートの反転搬送時のカール状態を示す概略図である。
[シート反転搬送部およびその近傍構成]
シート反転搬送部5およびその近傍の構成について図8を参照して説明する。シート搬送路は次のように設けられている。画像形成部2から搬送路分岐点(所定の搬送位置)D1までの第1搬送路P1とする。搬送路分岐点D1から排出ローラ対55、および排出ローラ対55から搬送路分岐点D1までの第2搬送路P2とする。搬送路分岐点D1から搬送ローラ対58を介して画像形成部2までの第3搬送路P3とする。第1搬送路P1中で、定着部3よりシート搬送方向下流側の位置に定着センサ59が設けられシートSの有無を検出する。ガイド手段はガイド部材62とリンクアーム63により構成されている。リンクアーム63は説明の都合上破線にて示す。ガイド部材62は第1搬送路P1を遮蔽し、反転ローラ対54へガイド面62aによりシートをガイドする。また、搬送路分岐点D1へはガイド面62bによりシートSをガイドする。ガイド部材62はリンクアーム63の支持部63bに回動自在に支持され、第1搬送路P1を遮蔽する方向に弾性部材(不図示)により付勢されている。この付勢力は、第2搬送路P2へ搬送されるシートSの腰の強さにより、ガイド部材62が第1搬送路P1を遮蔽している位置から、シートSを反転ローラ対54へ搬送可能な位置(退避位置)へ回動可能な大きさに設定されている。リンクアーム63は支持部63aを回動中心として回動自在に支持され、突起部63cが排出トレイ56のリンク部56bと係合している。また、リンクアーム63はシート搬送領域外で構成されている。排出トレイ56とリンクアーム63は係合しているため、支持部56aを中心に回動自在に設けられた排出トレイ56を閉じた状態で、リンクアーム63は第1位置(図9の位置)に固定される。さらに、排出トレイ56を開放すると、リンク部56bに突起部63cが係合しているため、リンクアーム63は反時計回りに回動し第2位置(図13の位置)となり、ガイド部材62が搬送路を開放する。
第2搬送路P2中の反転ローラ対54、排出ローラ対55は正逆回転可能でシートSの排出および反転・搬送を行う。また、シート反転搬送部5は反転ローラ対54、排出ローラ対55を正逆回転駆動する駆動手段(不図示)が設けられている。
第3搬送路P3中の搬送ローラ対57、58は、片面への画像形成済のシートSを再度、画像形成部2へ搬送する。排出トレイ56は支持部56aを中心に回動し、第2搬送路P2を開放することが可能で、画像形成面を上側にした状態でシートSを排出可能とする。
[シートの反転搬送]
次に上記構成においてシートの反転搬送時の動作について、図9、図10、図11、図12、及び図14を参照して説明する。
シートSの表裏両面へ画像形成を行う際、シートSは第1搬送路P1を搬送され片面への画像形成および定着がなされた後、搬送路分岐点D1へ導かれる。この時、定着センサ59によりシートSの先端を検知する(図9)。シートSの先端部はガイド部材62のガイド面62aに当接しガイド部材62を反時計回りに回転させ搬送路から退避させる。ガイド部材62はシートの腰の強さにより退避するため、ガイド面62aがシートS先端にダメージを与えることはない。その後、シートSの先端はガイド面62aから第2搬送路P2へスムーズに導かれる。第2搬送路P2を搬送中には、シートSがガイド部材62と当接することでガイド部材62を退避させた状態とする。 反転ローラ対54の搬送速度が定着部3の搬送速度より遅く、両ローラ間でシートがたるむような状態になった場合には、ガイド部材62が反時計回りに退避可能である(図10)。
その後、シートSの後端が定着センサ59を抜け所定時間経過後に反転ローラ対54および排出ローラ対55はシートSを第3搬送路へ導くために逆回転を始める。ガイド部材62はシートSの後端が抜けるとすぐに弾性部材(不図示)により時計回り方向へ回転し初期位置へ戻る。この時、ガイド部材62は第1搬送路P1を塞ぐ。また同時に、ガイド部材62の第3搬送路へのガイド面62bがシートS後端をガイドする位置となる(図11)。この様に、ガイド部材62を抜けてすぐに反転搬送可能となるため、搬送路を短くすることが出来、装置を小型化および高速化することが出来る。反転搬送開始時にシートS後端が、図14に示すように定着部の影響でカールしている場合には、ガイド面62bによりシートSの端部を付勢することが出来る。ガイド面62bは、スムーズに搬送路分岐点D1までガイドしている。
この結果、画像形成面側または非画像形成面側のどちらへカールしているシートSにおいても、反転搬送時に第1搬送路P1側へ搬送されて搬送不良を起こすことはなく、確実かつスムーズに第3搬送路へ導き、再び画像形成部2へ搬送することが出来る。
[シートの画像形成面を上にした状態での排出]
次に上記構成においてシートの画像形成面を上にした状態での排出動作について、図13を参照して説明する。
シートSの表面のみへ画像形成を行い、画像形成面を上側にした状態でシートSを排出する際には、排出トレイ56を支持部56aを中心に回動させ、第2搬送路P2を開放し画像形成面を上側にした状態でシートSを排出可能な状態とする。排出トレイ56を開放すると、リンク部56bに突起部63cが係合しているため、リンクアーム63およびガイド部材62は反時計回りに回動し、ガイド部材62が搬送路から退避した状態となる。シートSは第1搬送路P1を搬送され片面への画像形成および定着がなされた後、搬送路分岐点D1へ導かれる。この時、定着センサ59によりシートSの先端を検知する。排出トレイ56を開放することによりガイド部材62が搬送路から退避しているため、確実にシートSを排出トレイ56のシート積載面へ搬送することが出来る。
上述のように、排出トレイ56の開閉動作に連動してガイド部材の位置切り換えが可能である。このため、アクチュエータ等を必要とすることなく低コストで確実なシートのスイッチバックと、排出トレイ56を開放した状態でのシートSの確実な排出を行うことが可能である。
また、ガイド部材62とシートSの当接面へ回転体を用いる構成、搬送路分岐点D1近傍へローラ対を用いる構成は上述した実施形態の構成へ適用できる。
なお、定着部3、反転ローラ対54、排出ローラ対55は第1の搬送手段を構成し、定着部3、搬送ローラ対14、57、58は第2の搬送手段を構成する。
上述した実施形態では画像形成装置としてレーザビームプリンタを例示したが、画像形成プロセスを用いて、記録シート、OHPシート、布等の記録媒体に画像を形成する装置に適用できる。例えば、複写機、プリンタ(例えば、LEDプリンタ、レーザビームプリンタ、インクジェットプリンタ等)、ファクシミリ装置、およびワードプロセッサ等の他の画像形成装置においても上述構成を適用できる。
さらには、画像形成装置のみならず、シート搬送装置を用いてシート搬送経路の切り替えやシートを反転搬送する装置においても上述構成を適用できる。
本発明の第1の実施形態のレーザビームプリンタの概略構成断面図である。 図1に示すレーザビームプリンタのシートの反転搬送時の動作を示す概略図である。 図1に示すレーザビームプリンタのシートの反転搬送時の動作を示す概略図である。 図1に示すレーザビームプリンタのシートの反転搬送時の動作を示す概略図である。 図1に示すレーザビームプリンタのシートの反転搬送時の動作を示す概略図である。 図1に示すレーザビームプリンタのシートの画像形成面を上にした状態での排出動作を示す概略図である。 図1に示すレーザビームプリンタのシートの反転搬送時のカール状態を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態のレーザビームプリンタの概略構成断面図である。 図8に示すレーザビームプリンタのシートの反転搬送時の動作を示す概略図である。 図8に示すレーザビームプリンタのシートの反転搬送時の動作を示す概略図である。 図8に示すレーザビームプリンタのシートの反転搬送時の動作を示す概略図である。 図8に示すレーザビームプリンタのシートの反転搬送時の動作を示す概略図である。 図8に示すレーザビームプリンタのシートの画像形成面を上にした状態での排出動作を示す概略図である。 図8に示すレーザビームプリンタのシートの反転搬送時のカール状態を示す概略図である。 従来のシート搬送装置を備えた画像形成装置の概略構成断面図である。
符号の説明
2 画像形成部
3 定着部
14 搬送ローラ対
51 定着排出ローラ
52 第1コロ
53 第2コロ
54 反転ローラ対
56 排出トレイ
57、58 搬送ローラ対
59 定着センサ
60、62 ガイド部材
60a、60b、62a、62b ガイド面
64 ガイドコロ
61 ガイドアーム
63 リンクアーム
100 排出部
D1 搬送路分岐点
N1 第1ニップ
P1 第1搬送路
P2 第2搬送路
P3 第3搬送路
S シート

Claims (5)

  1. 画像形成部によって画像が形成されたシートを所定の搬送位置まで搬送するための第1の搬送路と、
    前記画像形成部によって画像が形成されたシートを排出する第1のシート排出部と、
    前記シートを前記所定の搬送位置から前記第1のシート排出部まで搬送するためであるとともに前記シートをスイッチバックにより表裏を反転させるための第2の搬送路と、
    前記第2の搬送路でスイッチバックにより表裏を反転させられた前記シートを前記画像形成部まで搬送するための第3の搬送路と、
    前記シートを前記画像形成部から前記第1の搬送路及び前記第2の搬送路を経由して前記第1のシート排出部まで搬送する第1の搬送手段と、
    前記シートを前記第1の搬送路から前記第2の搬送路に搬送してスイッチバックにより表裏を反転させて前記第3の搬送路を経由して前記画像形成部まで搬送する第2の搬送手段と、
    前記シートが前記第1の搬送手段によって搬送されているときには前記シートを前記第2の搬送路に向かうようにガイドし、前記シートが前記第2の搬送手段によって搬送されているときには前記第1の搬送路を遮蔽するとともに前記シートを前記第3の搬送路に向かうようにガイドするガイド部材と、
    を有し、
    前記第2の搬送路は開閉可能であり、前記ガイド部材は第2の搬送路が開放されたときに前記第2の搬送路から退避することを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記ガイド部材は前記第1の搬送路を遮蔽する方向に付勢されていることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記第2の搬送路の開閉動作に連動して前記ガイド部材の位置を切り換えることで前記ガイド部材の退避動作を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記第1の搬送手段は、一定方向に回転する第1の回転体と、前記第1の回転体に当接し、前記第1の回転体とともに、前記第1の搬送路にあるシートを挟持して前記第2の搬送路へ搬送する第2の回転体とを有し、
    前記第2の搬送手段は、前記第1の回転体と、前記第1の回転体に前記第2の回転体とは異なる位置で当接し、前記第1の回転体とともに、前記第2の搬送路にある前記シートを挟持して前記第3の搬送路へ搬送する第3の回転体とを有すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  5. シートに画像を形成する画像形成部と、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート搬送装置と、
    を具備することを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020083601A (ja) * 2018-11-29 2020-06-04 株式会社沖データ ローラユニットおよびそれを備えた画像形成装置

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