JP2010082881A - 液滴吐出装置及び液体カートリッジ - Google Patents

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【課題】電磁誘導を利用しながらも、部品点数の増加を抑制し、スペース効率を向上させる。
【解決手段】カートリッジ装着部19は、インクカートリッジ20Aに向けて突出する軸52を有し、インクカートリッジ20Aは、カートリッジ装着部19に装着された状態で軸52が挿入される大気開放穴72aを有し、大気開放穴72aは軸52が挿入されるとインクカートリッジ20Aの内部の空気層を大気開放させる構成であり、カートリッジ装着部19における軸52の周囲に第1のコイル55が設けられ、インクカートリッジ20Aにおける大気開放穴72aの周囲に第2のコイル77が設けられ、軸52は磁性体53を含んでいる。
【選択図】図5

Description

本発明は、インクジェットプリンタ等のような液滴吐出装置及び液体カートリッジに関するものである。
従来、インクを貯留するインクカートリッジが着脱されるインクジェットプリンタとして、インクカートリッジ内のインク残量を検出するセンサが設けられているものがある。例えば、特許文献1には、インクカートリッジ内の回路に対して本体側から電磁誘導により給電し、非接触でインク残量を検出する技術が開示されている。
特開2002−1934号公報
一般に、電磁誘導による非接触給電の際には、対向する一対のコイルを貫通する磁心を設け、一方のコイルで発生した磁束が他方のコイルに伝達され易くなるようにし、給電効率を向上させることが行われる。しかしながら、近年のインクジェットプリンタは小型化される傾向にあり、磁心などの部品を新たに設けると、他部品にスペース上の制約を与えてしまうという問題がある
そこで本発明は、電磁誘導を利用しながらも、部品点数の増加を抑制し、スペース効率を向上させることを目的としている。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、本発明に係る液滴吐出装置は、内部に液体を貯留する液体カートリッジと、前記液体カートリッジが着脱可能に装着されるカートリッジ装着部と、前記カートリッジ装着部に装着された前記液体カートリッジから液体が供給され、その供給された液体を吐出する液滴吐出ヘッドと、を備え、前記カートリッジ装着部は、前記液体カートリッジに向けて突出する軸を有し、前記液体カートリッジは、前記カートリッジ装着部に装着された状態で前記軸が挿入される軸挿入穴を有し、前記軸挿入穴は前記軸が挿入されると前記液体カートリッジの内部の流体を前記液体カートリッジの外部に連通させる構成であり、前記カートリッジ装着部における前記軸の軸線を囲む位置に第1のコイルが設けられ、前記液体カートリッジにおける前記軸挿入穴の中心線を囲む位置に第2のコイルが設けられ、前記軸は磁性体を含んでいることを特徴とする。
前記構成によれば、第1のコイルに電流を流すことで生じる磁束は、磁性体を含む軸を通って第2のコイルに伝達され、電磁誘導により第2のコイルに起電力が発生する。即ち、磁束の伝達効率を向上させる磁性体が、液体カートリッジ内部の流体をその外部に連通させる軸を兼用している。したがって、部品点数の増加を抑制できるとともに、スペース効率を向上することができる。なお、第2のコイルに電流を流すことで生じる磁束により第1のコイルに起電力を発生させる構成としてもよい。
前記第2のコイルは、前記液体カートリッジが前記カートリッジ装着部に装着された状態で前記軸を囲む位置に設けられていてもよい。
前記構成によれば、磁性体を含む軸と第2のコイルとの間で効率良く電磁誘導が行うことができる。
前記第2のコイルは、前記液体カートリッジの前記第1のコイルと対向する位置に設けられていてもよい。
前記構成によれば、液体カートリッジをカートリッジ装着部に装着した際に第1のコイルと第2のコイルとが近接するため電磁誘導の効率が良好となる。
前記液体カートリッジは、前記第2のコイルを収容するコイル収容壁部を有し、前記液体カートリッジが前記カートリッジ装着部に装着された状態で、前記コイル収容壁部は前記カートリッジ装着部の壁に当接する構成であってもよい。
前記構成によれば、液体カートリッジのコイル収容壁部にカートリッジ装着部の壁に当接するストッパの役目を兼ねさせることができる。
前記軸挿入穴は、前記液体カートリッジの内部を前記大気開放するための大気開放穴であり、前記大気開放穴は、前記軸が挿入された状態で開放され、前記軸が挿入されていない状態で閉鎖される構成であってもよい。
前記構成によれば、軸及び軸挿入穴が、液体カートリッジの内部を大気開放するためのものと兼用されているので、部品点数増加の抑制およびスペース効率の向上を好適に図ることができる。
前記軸挿入穴は、前記液体カートリッジの内部の液体を前記液滴吐出ヘッドに向けて流出するための液体流出穴であり、前記軸は、前記液体流出穴と前記液滴吐出ヘッドとを連通させるための液体流入管であり、前記液体流出穴は、前記液体流入管が挿入された状態で開放され、前記液体流入管が挿入されていない状態で閉鎖される構成であってもよい。
前記構成によれば、軸及び軸挿入穴が、液体カートリッジの内部の液体を液滴吐出ヘッドに向けて流出させるためのものと兼用されているので、部品点数増加の抑制およびスペース効率の向上を好適に図ることができる。
前記第2のコイルには、前記第1のコイルから電磁誘導により給電され、前記液体カートリッジは、前記第2のコイルに接続されたヒータを有し、前記カートリッジ装着部は、前記液体カートリッジが装着された状態で前記ヒータの熱を検知可能に配置されたサーミスタを有し、前記サーミスタには、前記サーミスタからの信号に基づいて前記液体カートリッジ内の液体残量を求める残量演算部が接続されていてもよい。
前記構成によれば、液体カートリッジ内の液体がヒータで生じる熱を吸収する量は当該液体の残量に応じて変わるため、サーミスタで検知される温度により液体カートリッジ内の液体残量を求めることが可能となる。
前記ヒータは、前記カートリッジ装着部に装着された姿勢における前記液体カートリッジの下部に設けられていてもよい。
前記構成によれば、液体カートリッジ内の液体残量が残り少なくなった状態を良好に検出することができる。
前記カートリッジ装着部は、前記サーミスタを移動させるサーミスタ移動機構を有し、前記サーミスタ移動機構は、前記液体カートリッジの装着動作に連動して前記液体カートリッジの前記ヒータが設けられた部位の壁面に前記サーミスタを当接させ、前記液体カートリッジの離脱動作に連動して前記サーミスタを前記壁面から離反させる構成であってもよい。
前記構成によれば、液体カートリッジの装着状態においてサーミスタがヒータの温度を精度良く検出できるようにしながらも、サーミスタが液体カートリッジの装着/離脱動作の邪魔にならないようにすることが可能となる。
前記液体カートリッジは、複数種類設けられており、前記液体カートリッジの夫々は、その種別毎に、前記第1のコイルの巻数に対する前記第2のコイルの巻数の比、または、前記ヒータの抵抗値を異ならせており、前記サーミスタには、前記サーミスタからの信号に基づいて前記液体カートリッジの種別を判定するカートリッジ種別判定部が接続されていてもよい。
前記構成によれば、第1のコイルの巻数に対する第2のコイルの巻数の比、または、前記ヒータの抵抗値が異なるとヒータでの発熱量も異なるため、サーミスタでの検出温度により液体カートリッジの種別を判定することが可能となる。
本発明に係る別の液滴吐出装置は、内部に液体を貯留する液体カートリッジと、前記液体カートリッジが着脱可能に装着されるカートリッジ装着部と、前記カートリッジ装着部に装着された前記液体カートリッジから液体が供給され、その供給された液体を吐出する液滴吐出ヘッドと、を備え、前記液体カートリッジは、大気開放穴と、前記大気開放穴を開放/閉鎖するとともに前記大気開放穴を通って前記カートリッジ装着部の壁に向けて突出する軸を設けた大気開放弁とを有し、前記液体カートリッジが装着された状態で前記カートリッジ装着部における前記軸の軸線を囲む位置に第1のコイルが設けられ、前記液体カートリッジにおける前記軸挿入穴の中心線を囲む位置に第2のコイルが設けられ、前記軸は磁性体を含んでいることを特徴とする。
前記構成によれば、第1のコイルに電流を流すことで生じる磁束は、磁性体を含む軸を通って第2のコイルに伝達され、電磁誘導により第2のコイルに起電力が発生する。即ち、磁束の伝達効率を向上させる磁性体が、液体カートリッジ内部の流体をその外部に連通させる軸を兼用している。したがって、部品点数の増加を抑制できるとともに、スペース効率を向上することができる。なお、第2のコイルに電流を流すことで生じる磁束により第1のコイルに起電力を発生させる構成としてもよい。
本発明に係る液体カートリッジは、内部に液体を貯留し、液滴吐出装置のカートリッジ装着部に着脱可能に装着される液体カートリッジであって、前記カートリッジ装着部に装着された状態において前記カートリッジ装着部から突出する磁性体を含む軸が挿入される軸挿入穴と、前記軸挿入穴の中心線を囲む位置に設けられたコイルと、を備え、前記軸挿入穴は前記軸が挿入されると前記液体カートリッジの内部の流体を前記液体カートリッジの外部に連通させる構成であることを特徴とする。
前記構成によれば、軸挿入穴に挿入された軸に磁束が形成されたときに電磁誘導によりコイルに起電力が発生する。即ち、磁束の伝達効率を向上させる磁性体が挿入される部分が、液体カートリッジ内部の流体をその外部に連通させる軸挿入穴を兼用している。したがって、部品点数の増加を抑制できるとともに、スペース効率を向上することができる。
本発明に係る別の液体カートリッジは、内部に液体を貯留し、液滴吐出装置のカートリッジ装着部に着脱可能に装着される液体カートリッジであって、大気開放穴と、前記大気開放穴を開放/閉鎖するとともに、前記大気開放穴を通って前記カートリッジ装着部の壁に向けて突出する磁性体を含む軸を設けた大気開放弁と、前記軸の軸線を囲む位置に設けられたコイルと、を備え、前記軸が前記カートリッジ装着部の壁に当たって前記大気開放弁が押し開かれると前記液体カートリッジの内部の流体を前記液体カートリッジの外部に連通させる構成であることを特徴とする。
前記構成によれば、軸に磁束が形成されたときに電磁誘導によりコイルに起電力が発生する。即ち、磁束の伝達効率を向上させる磁性体が、液体カートリッジを大気開放するための大気開放弁の軸を兼用している。したがって、部品点数の増加を抑制できるとともに、スペース効率を向上することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、電磁誘導を利用しながらも、部品点数の増加を抑制し、スペース効率を向上させることができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタ3を有する複合機1を示す斜視図である。図1に示すように、複合機1は、プリンタ機能やスキャナ機能やコピー機能やファクシミリ機能を有するものであり、その筐体2の下部にインクジェットプリンタ3を有すると共にその筐体2の上部にスキャナ4を有している。筐体2の正面には開口5が形成されており、その開口5の下段にインクジェットプリンタ3の給紙トレイ6が設けられ、上段にインクジェットプリンタ3の排紙トレイ7が設けられている。インクジェットプリンタ3の正面側の右下部には開閉カバー8が設けられており、開閉カバー8の内側にはカートリッジ搭載部19(図2等参照)が設けられている。複合機1の上部正面側には、インクジェットプリンタ3やスキャナ4などを操作するためのボタンや表示画面9などを有するオペレーションパネル10が設けられている。また、複合機1は、外部のパーソナルコンピュータ(図示せず)の指示によっても動作可能となっている。
図2は図1に示すインクジェットプリンタ3を模式的に説明する平面図である。図2に示すように、インクジェットプリンタ3は、一対のガイドレール11,12が略平行に配設されており、そのガイドレール11,12に画像記録ユニット13が左右方向にスライド可能に支持されている。画像記録ユニット13は、一対のプーリー14,15に巻き掛けられたタイミングベルト16に接合されており、タイミングベルト16はガイドレール12の延在方向と略平行に配設されている。一方のプーリー15には正逆回転駆動するモータ(図示せず)が設けられており、そのプーリー15が正逆回転駆動されることでタイミングベルト16が往復移動し、画像記録ユニット13がガイドレール11,12に沿って走査される。
画像記録ユニット13は、ケーシングとなるキャリッジ17を有しており、そのキャリッジ17に4つのバッファタンク18が設けられている。また、ガイドレール12の右側手前にはカートリッジ搭載部19が設けられている。このカートリッジ搭載部19には、4色(ブラック、シアン、マゼンダ、イエロー)のインクが夫々貯蔵された4つのインクカートリッジ20A〜20Dが着脱自在に装着されている。カートリッジ搭載部19に装着されたインクカートリッジ20A〜20Dは、インク供給チューブ21を介してバッファタンク18に夫々接続されている。
図3は図1に示すインクジェットプリンタ3を模式的に説明する一部断面図である。図3に示すように、複合機1の底側には給紙トレイ6が配置されている。給紙トレイ6の上側には、給紙トレイ6に積載された記録用紙23のうち最上層のものを搬送路24へ供給する給紙駆動ローラ25が設けられている。搬送路24は、給紙トレイ6の背面側から上方へ向かった後に正面側へ向けてUターンし、印刷領域26を通過して排紙トレイ7(図1参照)へと導かれている。
印刷領域26には、画像記録ユニット13が設けられている。画像記録ユニット13の下方には、プラテン27が配設されている。画像記録ユニット13の上流側には、搬送路24を流れる記録用紙23を狭持してプラテン27上へ搬送する搬送ローラ28及びピンチローラ29が設けられている。画像記録ユニット13の下流側には、印刷が行われた記録用紙23を狭持して排紙トレイ7(図1参照)へ搬送する排紙ローラ30及びピンチローラ31が設けられている。
画像記録ユニット13は、多数のノズルからインクをプラテン27上の記録用紙に向けて吐出する公知のインク吐出ヘッド35と、インク吐出ヘッド35へ供給するインクを一時貯蔵するバッファタンク18と、インク吐出ヘッド35を駆動制御するヘッド制御基板34と、これらを搭載するキャリッジ17とを有している。インク吐出ヘッド35は、バッファタンク18より供給されるインクを多数のノズル(図示せず)まで導く複数の液体室を有する流路ユニット32と、その流路ユニット32の上面に積層されて流路ユニット32内のインクにノズルに向かう移送圧力を選択的に付与する圧電駆動式のアクチュエータ33とを有している。
開閉カバー8の内側にはカートリッジ搭載部19が設けられており、カートリッジ搭載部19には、4つのインクカートリッジ20A〜20Dが着脱自在に装着されている。そして、これらインクカートリッジ20A〜20Dが、インク供給チューブ36を介してバッファタンク18に夫々接続されている。また、カートリッジ搭載部19には、後述するように、第1のコイル55及びサーミスタ82が4つのインクカートリッジ20A〜20Dに夫々対応するように4つ設けられている。
第1のコイル55、サーミスタ82及びヘッド制御基板34には、コントローラ40が接続されている。このコントローラ40は、演算処理装置であるCPUや、CPUが実行するプログラム及びプログラムに使用されるデータが記憶されているROMや、プログラム実行時にデータを一時記憶するためのRAMや、書き換え可能なEEPROM等のメモリや、入出力インターフェースや、電源回路等で構成されている。機能的には、コントローラ40は、第1のコイル55に給電するための給電部41と、サーミスタ82及びヘッド制御基板34からの情報によりインクカートリッジ20A〜20Dのインク残量を検出する残量検出部42と、サーミスタ82からの情報によりインクカートリッジ20A〜20Dのインク種別を判定するカートリッジ種別判定部43とを備えている。
図4は図3に示すインクジェットプリンタ3におけるインクカートリッジ20Aの装着前の垂直断面図である。なお、4つのインクカートリッジ20A〜20D及びそれらに対応する部品の基本構造は略同一であるため、以下、1つのインクカートリッジ20Aについて代表して説明する。
図4に示すように、カートリッジ装着部19は、インクカートリッジ20Aが載置される底壁部19aと、外壁部19aの後端から上方に向けて立設する垂直壁部19bとを有している。垂直壁部19bの下部には、インクカートリッジ20Aに向けて水平に突出する管状のニードル50(液体流入管)が設けられている。ニードル50の前端部の周壁には、径方向に貫通する連通孔(図示せず)が形成されている。このニードル50の後端部には、前述したインク供給チューブ21が接続されている。垂直壁部19bの上部には、インクカートリッジ20Aに向けて水平に突出する軸52が設けられている。軸52は、軸状の磁性体53(例えば、鉄等)を樹脂54でモールドして形成されている。なお、軸52の磁性体にフェライト等の絶縁材料を用いる場合には、モールドせずに、磁性体のみで軸を形成してもよい。カートリッジ装着部19には、軸52を囲む位置に第1のコイル55が設けられている。この第1のコイル55は、コントローラ40の給電部41(図3参照)に接続されている。なお、第1のコイル55は、軸52の軸線を囲む位置にあれば、軸52を完全に囲む位置になくてもよい。
インクカートリッジ20Aは、インク100を貯蔵するためのインク貯留室57を有している。インク吐出ヘッド20Aの開閉カバー8と反対側(図4右側)の面の下部には、開口部58と、その開口部58に連続する筒状の弁収容室59とが設けられている。弁収容室59は、開口部58からインク貯留室57の内部に向かって延設されており、その弁収容室59にはインク供給弁60が収容されている。また、開口部58には環状のシール部材61が設けられており、その中心にインク流出穴61aが形成されている。また、インク供給弁60は、インク流出穴61aを閉鎖するようにバネ62でシール部材61に向けて付勢されている。弁収容室59の奥面には孔63が形成されており、その孔63の周囲からインク貯留室57の内部に向かって中空円錐状のカバー部64が突設されている。カバー部64の下部には孔65が形成されており、弁収容室59は孔63,65を介してインク貯留室57に連通している。
インクカートリッジ20Aの開閉カバー8と反対側(図4右側)の面の上部には、開口部70と、その開口部70に連続する筒状の弁収容室71とが設けられている。開口部70には環状のシール部材72が設けられており、シール部材72の中心には大気開放穴72a(軸挿入穴)が形成されている。弁収容室71は開口部70からインク貯留室57の内部に向かって延設されており、その弁収容室71には大気開放弁73が収容されている。大気開放弁73は、大気開放穴72aを閉鎖すべくシール部材72に接触するようにバネ74で付勢されている。弁収容室71の奥面には連通孔75が形成されており、弁収容室71は連通孔75を介してインク貯留室57の上層に形成される空気層に連通している。
インクカートリッジ20Aは、その上部の垂直壁部19bと対向する位置にコイル収容壁部78を有しており、そのコイル収容壁部78には、大気開放穴72aを囲むように第2のコイル77が収容されている。この第2のコイル77は、第1のコイル55と対向する位置に設けられている。第2のコイル77は、インク貯留室57を区画する側壁79(図6参照)に埋設された抵抗であるヒータ80に接続されている。ヒータ80は、カートリッジ装着部19に装着された姿勢におけるインクカートリッジ20Aの下部に設けられている。なお、第2のコイル77は、大気開放穴72aの中心線を囲む位置にあれば、大気開放穴72aを完全に囲む位置になくてもよい。
図5は図3に示すインクジェットプリンタ3におけるインクカートリッジ20Aの装着後の垂直断面図である。図5に示すように、インクカートリッジ20Aがカートリッジ装着部19に装着されると、ニードル50がインクカートリッジ20Aのシール部材61のインク流出穴61aに液密的に挿入されてインク供給弁60を押し開くことで、インクカートリッジ20Aのインク貯留室57とバッファタンク18とが連通される。また、軸52は、インクカートリッジ20Aのシール部材72の大気開放穴72aに挿入されて、大気開放弁73を押し開くことで、インクカートリッジ20Aのインク貯留室57の空気層が外部と連通して大気開放される。このとき、軸52の外周面とシール部材72の内周面との間にはエアが通過可能な隙間が形成されている。このインクカートリッジ20Aの装着状態では、コイル収容壁部78がカートリッジ装着部19の垂直壁部19bに当接し、第2のコイル77は軸52を囲む位置に配置される。
図6は図5に示すインクカートリッジ20Aの後方から見た断面図である。図6に示すように、カートリッジ装着部19には、インクカートリッジ20Aが装着された状態でヒータ80の熱を検知可能に配置されたサーミスタ82が設けられている。具体的には、サーミスタ82は、インクカートリッジ20Aの側壁79のうちヒータ80が埋設された部位の外面に当接可能に配置されている。なお、サーミスタ82は、ヒータ82に対してインク貯留室57を挟んだ反対側の側壁に当接するように配置されてもよい。
図7は図3に示すインクジェットプリンタ3におけるインクカートリッジ20Aのカートリッジ装着部19への装着動作を説明する平面図である。図7に示すように、カートリッジ装着部19は、垂直壁部19bと、垂直壁部19bから前方に突出した5つの仕切壁部19cとを有し、隣接する仕切壁部19cの間に形成される空間がカートリッジ装着空間Sである。カートリッジ装着部19には、サーミスタ82を移動させるサーミスタ移動機構81が設けられている。
サーミスタ移動機構81は、仕切壁部19cに支軸84を介して接続された揺動レバー83を有している。支軸84は、上下方向(図7紙面垂直方向)に軸線を有し、揺動レバー83は、その支軸84を支点として揺動する。揺動レバー83は、支軸84より前方に延びる前部83aと、支軸84より後方に延びる後部83bとを有している。前部83aの先端のカートリッジ装着空間S側にはサーミスタ82が固定されている。後部83bは、前部83aに対してカートリッジ装着空間S側に突出するように支軸84を基点に屈曲している。支軸84には図示しないコイルバネが巻装されており、そのコイルバネは、後部83bがインクカートリッジ20Aに干渉し、かつ、サーミスタ82がインクカートリッジ20Aから離れる方向に付勢している。
インクカートリッジ20Aをカートリッジ装着空間Sに挿入すると、後部83bがインクカートリッジ20Aに押されて揺動レバー83が支軸84を支点として揺動し、サーミスタ82がインクカートリッジ20Aのヒータ80が設けられた部位の壁面に当接する。即ち、インクカートリッジ20Aの装着動作に連動して、インクカートリッジ20Aの壁面にサーミスタ82が当接する。一方、インクカートリッジ20Aをカートリッジ装着空間Sから離脱させると、インクカートリッジ20Aが揺動レバー83の後部83bから離れて、揺動レバー83が前記コイルバネに付勢力により揺動し、サーミスタ82がインクカートリッジ20Aの壁面から離れる。即ち、インクカートリッジ20Aの離脱動作に連動して、サーミスタ82がインクカートリッジ20Aの壁面から離反する。
図8は図5に示すインクジェットプリンタ3における第1のコイル55と第2のコイル77との間で生じる電磁誘導を模式的に表した回路図である。図8に示すように、第1のコイル55に給電部41から電圧V1が印加されて電流I1が流れると、第2のコイル77には電磁誘導により電圧V2が発生して電流I2が流れるとする。その際、第1のコイル55の巻数をN1、第2のコイル77の巻数をN2とすると、次の数式1の関係が成り立つ。
[数1]
V1/V2=N1/N2
また、電流I2については、次の数式2の一般式が成り立つ。
[数2]
I2=V2/R
そして、数式1を数式2に代入すると、次の数式3が成り立つ。
[数3]
I2={V1(N2/N1)}/R
よって、ヒータ80を流れる電流I2は、給電部41により印加される入力側の電圧V1が一定であれば、第1のコイル55の巻数N1と第2のコイル77の巻数N2との比N2/N1に依存する。そこで、インクカートリッジ20A〜20Dの夫々は、後述するカートリッジ種別の判定のために、第1のコイル55の巻数に対する第2のコイルの巻数77の比N2/N1を互いに異ならせている。なお、インクカートリッジ20A〜20Dの夫々は、コイル巻数の比N2/N1を異ならせる代わりに、ヒータ80の抵抗値Rを互いに異ならせてもよいし、比N2/N1と抵抗値Rの両方を異ならせてもよい。
図9は図5に示すインクジェットプリンタ3におけるヒータ通電時間とサーミスタ検出温度との関係を表すグラフである。図9に示すように、第1のコイル55から第2のコイル77に電磁誘導により給電してヒータ80に通電すると、サーミスタ82が検出する温度が時間経過とともに増加して所定の値で一定となる。インクカートリッジ20A〜20D内にインクが十分に存在する場合には、インク貯留室57内におけるヒータ80の側方にはインクが存在し、ヒータ80からの熱をインクが吸収することとなる。一方、インクカートリッジ20A〜20Dのインク残量が所定量未満のエンプティ状態となってインク貯留室57内の水位がヒータ80よりも低くなると、インク貯留室57内におけるヒータ80の側方には空気が存在し、ヒータ80から熱はインクにより吸収されにくくなる。よって、インク残量がエンプティである状態においてサーミスタ82が検出する温度は、インク貯留室57内にインクが十分に存在する状態に比べて高くなる。コントローラ40の残量検出部42は、このようなヒータ通電時間とサーミスタ検出温度とインク残量との関係を予め記憶している。よって、残量検出部42は、サーミスタ82で検出される温度に基づいてインクカートリッジ20A〜20D内のインク残量を把握可能となっている。
また、前述したように、第1のコイル55の巻数N1に対する第2のコイル77の巻数N2の比N2/N1が、インクカートリッジ20A〜20Dごとに異なっているので、インク貯留室57内にインクが十分に存在する状態と、インク残量がエンプティである状態とにおけるサーミスタ82の検出温度は、それぞれインクカートリッジ20A〜20Dごとに異なるように設定される。コントローラ40のカートリッジ種別判定部43は、このようなヒータ通電時間とサーミスタ検出温度とカートリッジ種別との関係を予め記憶している。よって、カートリッジ種別判定部43は、サーミスタ82で検出される温度に基づいて、そのサーミスタ82が配置されたカートリッジ装着空間Sに装着されたインクカートリッジ20A〜20Dが何れのインク種別のものであるか把握可能となっている。
以上に説明した構成によれば、第1のコイル55に電流を流すことで生じる磁束は、磁性体53を含む軸52を通って第2のコイル77に伝達され、電磁誘導により第2のコイル77に起電力が発生する。即ち、磁束の伝達効率を向上させる磁性体53が、インクカートリッジ20A〜20Dのインク貯留室57を大気開放させる軸を兼用している。したがって、部品点数の増加を抑制できるとともに、スペース効率を向上することができる。また、第2のコイル77は、インクカートリッジ20A〜20Dの第1のコイル55と対向する位置に設けられているとともに、第1のコイル55及び第2のコイル77は、軸52を完全に囲む位置に設けられているので、効率良く電磁誘導が行うことができる。さらに、インクカートリッジ20A〜20Dがカートリッジ装着部19に装着された状態で、コイル収容壁部78はカートリッジ装着部19の垂直壁部19bに当接するので、コイル収容壁部78にストッパの役目を兼ねさせることができる。
また、インクカートリッジ20A〜20D内のインクがヒータ80で生じる熱を吸収する量はインク残量に応じて変わるため、サーミスタ82で検知される温度によりインクカートリッジ20A〜20Dのインク残量を求めることが可能となる。また、サーミスタ82は、インクカートリッジ20A〜20Dの装着/離脱動作に連動して、インクカートリッジ20A〜20Dのヒータ80が設けられた部位の壁面に当接/離反するので、サーミスタ82がヒータ80の温度を精度良く検出できるようにしながらも、サーミスタ82がインクカートリッジ20A〜20Dの装着/離脱動作の邪魔にならないようにすることができる。
(第2実施形態)
図10は本発明の第2実施形態に係るインクジェットプリンタにおけるインクカートリッジ120の装着後の垂直断面図である。図10に示すように、本実施形態では、インクカートリッジ120の開閉カバー8と反対側(図4右側)の面の上部に、カートリッジ装着部19の垂直壁部19bに向けて開口する凹部171と、その凹部171に収容される環状のシール部材172とが設けられている。シール部材172の中心には大気開放穴172a(軸挿入穴)が形成されている。この大気開放穴172aは、軸52が挿入されていない状態では、シール部材172の弾性力により閉鎖し、軸52が挿入されると押し広げられる。軸52は、大気開放穴172aに挿入された状態でシール部材172の内周面との間に隙間を形成する断面形状(例えば、断面十字形状)を呈している。なお、他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため同一符号を付して説明を省略する。
(第3実施形態)
図11は本発明の第3実施形態に係るインクジェットプリンタにおけるインクカートリッジの装着後の垂直断面図である。図11に示すように、本実施形態のインクカートリッジ220は、インク貯留室を区画する側壁が柔軟で、かつ、大気開放穴が存在せず、インク残量の減少と共に側壁が収縮してインク貯留室を減容する構成となっている。カートリッジ装着部119の垂直壁部119bには、インク供給チューブ21に接続された管状のニードル150がインクカートリッジ220に向けて突設されており、そのニードル150は磁性体からなる。カートリッジ装着部119には、給電部41(図4参照)に接続された第1のコイル155がニードル150を囲むように固定されている。
インクカートリッジ220は、その下部の垂直壁部119bと対向する位置にコイル収容壁部177を有しており、そのコイル収容壁部177には第2のコイル177が収容されている。この第2のコイル177は、第1のコイル155と対向する位置でインク流出穴61aを囲むように配置されている。第2のコイル177は、インク貯留室57を区画する側壁に埋設された抵抗であるヒータ80(図6も参照)に接続されている。
以上の構成によれば、磁束伝達効率を向上させる磁性体が、インクカートリッジ120内部のインクをバッファタンク18に流出させるためのニードル150と兼用されているので、部品点数増加の抑制およびスペース効率の向上を好適に図ることができる。なお、他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため同一符号を付して説明を省略する。
(第4実施形態)
図12は本発明の第4実施形態に係るインクジェットプリンタにおけるインクカートリッジの装着後の垂直断面図である。図12に示すように、本実施形態では、大気開放弁173が、バネ74を受けるフランジ部173aと、フランジ部173aから垂直壁部219bに向けて突出し、突出方向に沿って溝が設けられた軸部173bとを有している。この軸部173bは磁性体からなる。インクカートリッジ320の上部のシール部材72を囲む位置にはコイル収容壁部78が設けられており、コイル収容壁部78には第2のコイル77が収容されている。よって、第2のコイル77は、磁性体からなる軸部173bを囲む位置に配置される。
カートリッジ装着部219の垂直壁部219bには、インクカートリッジ320のコイル収容壁部78に対向するようにコイル収容壁部219cが設けられている。コイル収容壁部219cには、給電部41(図3参照)に接続された第1のコイル255が収容されている。インクカートリッジ320がカートリッジ装着部219に装着されると、コイル収容壁部78,219cが互いに当接するとともに、軸部173bの先端が垂直壁部219bに押されて大気開放弁173がシール部材72から離れる。なお、他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため同一符号を付して説明を省略する。
(第5実施形態)
図13は本発明の第5実施形態に係るインクジェットプリンタにおけるインクカートリッジの装着後の垂直断面図である。図13に示すように、本実施形態では、カートリッジ装着部19の垂直壁部19bには、図示しないコントローラに接続されたホール素子90が設けられている。インクカートリッジ420は、カートリッジ装着部19の垂直壁部19bに対向する壁部420aからインク貯留室57内に向けて突出する水平突出部420bと、水平突出部420bの先端から上方に突出する垂直突出部420cとを有している。垂直突出部420と壁部420aとの間には凹部99が形成されている。
垂直突出部420には第3のコイル93が埋設されており、その第3のコイル93は第2のコイル77に接続されている。この第3のコイル93は、ホール素子90に近接する位置に設けられている。第2のコイル77と第3のコイル93と接続する回路は、壁部420a及び水平突出部420bの内部に配線されており、当該回路には整流用ダイオード94が設けられている。
インクカートリッジ420には、支軸98を支点として揺動可能な揺動アーム96が設けられている。揺動アーム96は、支軸98の一方側に延びる第1アーム部96aと、支軸98の他方側に延びる第2アーム部96bとを有している。第1アーム部96aの先端には、断面逆凹形状の磁性部材97が設けられている。第2アーム部96bの先端には、中空状のフロート部96cが設けられている。
インク貯留室57にインクが十分充填された状態では、インクに浸漬されたフロート部96cに浮力が作用することで、揺動アーム96が支軸98を支点として時計回りに揺動する。その際、揺動アーム96に設けた磁性部材97は、第3のコイル93が埋設された垂直突出部420cを覆い、凹部99に進入する。この状態で、第2のコイル77から整流用ダイオード94を介して第3のコイル93に給電がなされると、第3のコイル93で生じる磁束が磁性部材97上に磁気回路を形成し、ホール素子90には磁束が到達しない。
図14は図13に示すインクジェットプリンタにおけるインク残量が減少した状態の垂直断面図である。図14に示すように、インクカートリッジ420内のインク残量が所定量未満のエンプティ状態となると、フロート部96cが降下して揺動アーム98が反時計回りに揺動し、磁性部材97が凹部99から退避するように上方に移動する。これにより、第3のコイル93とホール素子90との間に磁性部材97が介在しないこととなり、磁性部材97により磁気回路が形成されず、ホール素子90により第3のコイル93からの漏れ磁束が検出できる。そして、ホール素子90に接続されたコントローラ(図示せず)は、ホール素子90により磁束が検出されないときは、インク残量が所定量以上のインク有り状態であると判定し、ホール素子90により磁束が検出されたときは、インク残量が所定量未満のエンプティ状態であると判定する。また、複数のインクカートリッジ420の間で整流用ダイオード94の向きは異なっている。これにより、インクカートリッジ種別毎に発生する磁束の極性が異なり、ホール素子90で検出される磁束の極性によりインクカートリッジ種別が判定可能となっている。なお、他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
また、変形例として、インク残量が所定量以上のインク有り状態で、磁性部材97が第3のコイル93とホール素子90との間に介在せず、インク残量が所定量未満のエンプティ状態で、磁性部材97が第3のコイル93とホール素子90との間に介在するように構成してもよい。その場合には、ホール素子90により磁束が検出されないときはエンプティ状態であると判定し、ホール素子90により磁束が検出されたときはインク有り状態であると判定すればよい。
以上のように、本発明に係る液滴吐出装置及び液体カートリッジは、電磁誘導を利用しながらも、部品点数の増加を抑制し、スペース効率を向上できる優れた効果を有し、この効果の意義を発揮できるインクジェットプリンタやインクカートリッジ等に広く適用すると有益である。
本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタを有する複合機1を示す斜視図である。 図1に示すインクジェットプリンタを模式的に説明する平面図である。 図1に示すインクジェットプリンタを模式的に説明する一部断面図である。 図3に示すインクジェットプリンタにおけるインクカートリッジの装着前の垂直断面図である。 図3に示すインクジェットプリンタにおけるインクカートリッジの装着後の垂直断面図である。 図5に示すインクカートリッジの後方から見た断面図である。 図3に示すインクジェットプリンタにおけるインクカートリッジのカートリッジ装着部への装着動作を説明する平面図である。 図5に示すインクジェットプリンタにおける第1のコイルと第2のコイルとの間で生じる電磁誘導を模式的に表した回路図である。 図5に示すインクジェットプリンタにおけるヒータ通電時間とサーミスタ検出温度との関係を表すグラフである。 本発明の第2実施形態に係るインクジェットプリンタにおけるインクカートリッジの装着後の垂直断面図である。 本発明の第3実施形態に係るインクジェットプリンタにおけるインクカートリッジの装着後の垂直断面図である。 本発明の第4実施形態に係るインクジェットプリンタにおけるインクカートリッジの装着後の垂直断面図である。 本発明の第5実施形態に係るインクジェットプリンタにおけるインクカートリッジの装着後の垂直断面図である。 図13に示すインクジェットプリンタにおけるインク残量が減少した状態の垂直断面図である。
符号の説明
3 インクジェットプリンタ(液滴吐出装置)
19 カートリッジ装着部
20A〜20D インクカートリッジ(液体カートリッジ)
35 インク吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)
52 軸
53 磁性体
55 第1のコイル
61a インク流出穴(液体流出穴)
72a 大気開放穴(軸挿入穴)
77 第2のコイル
78 コイル収容壁
80 ヒータ
81 サーミスタ移動機構
82 サーミスタ
150 ニードル(液体流入管)

Claims (13)

  1. 内部に液体を貯留する液体カートリッジと、
    前記液体カートリッジが着脱可能に装着されるカートリッジ装着部と、
    前記カートリッジ装着部に装着された前記液体カートリッジから液体が供給され、その供給された液体を吐出する液滴吐出ヘッドと、を備え、
    前記カートリッジ装着部は、前記液体カートリッジに向けて突出する軸を有し、
    前記液体カートリッジは、前記カートリッジ装着部に装着された状態で前記軸が挿入される軸挿入穴を有し、前記軸挿入穴は前記軸が挿入されると前記液体カートリッジの内部の流体を前記液体カートリッジの外部に連通させる構成であり、
    前記カートリッジ装着部における前記軸の軸線を囲む位置に第1のコイルが設けられ、前記液体カートリッジにおける前記軸挿入穴の中心線を囲む位置に第2のコイルが設けられ、前記軸は磁性体を含んでいることを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記第2のコイルは、前記液体カートリッジが前記カートリッジ装着部に装着された状態で前記軸を囲む位置に設けられている請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記第2のコイルは、前記液体カートリッジの前記第1のコイルと対向する位置に設けられている請求項1又は2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記液体カートリッジは、前記第2のコイルを収容するコイル収容壁部を有し、
    前記液体カートリッジが前記カートリッジ装着部に装着された状態で、前記コイル収容壁部は前記カートリッジ装着部の壁に当接する構成である請求項1乃至3のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  5. 前記軸挿入穴は、前記液体カートリッジの内部を前記大気開放するための大気開放穴であり、
    前記大気開放穴は、前記軸が挿入された状態で開放され、前記軸が挿入されていない状態で閉鎖される構成である請求項1乃至4のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  6. 前記軸挿入穴は、前記液体カートリッジの内部の液体を前記液滴吐出ヘッドに向けて流出するための液体流出穴であり、
    前記軸は、前記液体流出穴と前記液滴吐出ヘッドとを連通させるための液体流入管であり、
    前記液体流出穴は、前記液体流入管が挿入された状態で開放され、前記液体流入管が挿入されていない状態で閉鎖される構成である請求項1乃至4のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  7. 前記第2のコイルには、前記第1のコイルから電磁誘導により給電され、
    前記液体カートリッジは、前記第2のコイルに接続されたヒータを有し、
    前記カートリッジ装着部は、前記液体カートリッジが装着された状態で前記ヒータの熱を検知可能に配置されたサーミスタを有し、
    前記サーミスタには、前記サーミスタからの信号に基づいて前記液体カートリッジ内の液体残量を求める残量演算部が接続されている請求項1乃至6のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  8. 前記ヒータは、前記カートリッジ装着部に装着された姿勢における前記液体カートリッジの下部に設けられている請求項7に記載の液滴吐出装置。
  9. 前記カートリッジ装着部は、前記サーミスタを移動させるサーミスタ移動機構を有し、
    前記サーミスタ移動機構は、前記液体カートリッジの装着動作に連動して前記液体カートリッジの前記ヒータが設けられた部位の壁面に前記サーミスタを当接させ、前記液体カートリッジの離脱動作に連動して前記サーミスタを前記壁面から離反させる構成である請求項7又は8に記載の液滴吐出装置。
  10. 前記液体カートリッジは、複数種類設けられており、
    前記液体カートリッジの夫々は、その種別毎に、前記第1のコイルの巻数に対する前記第2のコイルの巻数の比、または、前記ヒータの抵抗値を異ならせており、
    前記サーミスタには、前記サーミスタからの信号に基づいて前記液体カートリッジの種別を判定するカートリッジ種別判定部が接続されている請求項7乃至9のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  11. 内部に液体を貯留する液体カートリッジと、
    前記液体カートリッジが着脱可能に装着されるカートリッジ装着部と、
    前記カートリッジ装着部に装着された前記液体カートリッジから液体が供給され、その供給された液体を吐出する液滴吐出ヘッドと、を備え、
    前記液体カートリッジは、その内部を大気開放するための大気開放穴と、前記大気開放穴を開放/閉鎖するとともに前記大気開放穴を通って前記カートリッジ装着部の壁に向けて突出する軸を設けた大気開放弁とを有し、
    前記液体カートリッジが装着された状態で前記カートリッジ装着部における前記軸の軸線を囲む位置に第1のコイルが設けられ、前記液体カートリッジにおける前記軸挿入穴の中心線を囲む位置に第2のコイルが設けられ、前記軸は磁性体を含んでいることを特徴とする液滴吐出装置。
  12. 内部に液体を貯留し、液滴吐出装置のカートリッジ装着部に着脱可能に装着される液体カートリッジであって、
    前記カートリッジ装着部に装着された状態において前記カートリッジ装着部から突出する磁性体を含む軸が挿入される軸挿入穴と、
    前記軸挿入穴の中心線を囲む位置に設けられたコイルと、を備え、
    前記軸挿入穴は前記軸が挿入されると前記液体カートリッジの内部の流体を前記液体カートリッジの外部に連通させる構成であることを特徴とする液体カートリッジ。
  13. 内部に液体を貯留し、液滴吐出装置のカートリッジ装着部に着脱可能に装着される液体カートリッジであって、
    内部を大気開放するための大気開放穴と、
    前記大気開放穴を開放/閉鎖するとともに、前記大気開放穴を通って前記カートリッジ装着部の壁に向けて突出する磁性体を含む軸を設けた大気開放弁と、
    前記軸の軸線を囲む位置に設けられたコイルと、を備え、
    前記軸が前記カートリッジ装着部の壁に当たって前記大気開放弁が押し開かれると前記液体カートリッジの内部の流体を前記液体カートリッジの外部に連通させる構成であることを特徴とする液体カートリッジ。
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