JPH10217508A - インクジェットプリンタのインク残量検出装置 - Google Patents

インクジェットプリンタのインク残量検出装置

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JPH10217508A
JPH10217508A JP4012497A JP4012497A JPH10217508A JP H10217508 A JPH10217508 A JP H10217508A JP 4012497 A JP4012497 A JP 4012497A JP 4012497 A JP4012497 A JP 4012497A JP H10217508 A JPH10217508 A JP H10217508A
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JP
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ink
coil
remaining amount
cartridge
ink cartridge
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JP4012497A
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Motoshi Kishi
素志 岸
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク供給源のインクの残量を簡単な構成で
且つ確実に検出し得るようなインクジェットプリンタの
インク残量検出装置を提供すること。 【解決手段】 記録ヘッド42に一体形成されたインク
導入路43の略全長に亙ってコイル82が巻き付けられ
ており、このコイル82は発振回路に組み込まれている
ので、インクカートリッジ50内のインク57がインク
導入路43を経て記録ヘッド42に供給されるときに
は、コイル82のインダクタンスの値は、インク導入路
43のインク57の影響を受けて大きくなることから、
発振回路から出力される正弦波の発振周波数は小さくな
り、この正弦波に基づくパルス信号のパルス周期が大き
くなっている。しかし、インクカートリッジ50内のイ
ンク57の残量が少なくなり、インク導入路43にイン
ク57が無くなると、コイル82のインダクタンスの値
が急激に小さくなって、正弦波の発振周波数は大きくな
り、パルス信号のパルス周期が所定のしきい値以下に短
くなることから、インク無しが検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタのインク残量検出装置に関し、特にインク供給源
のインクを記録ヘッドに供給するインク供給路に巻き付
けたコイル、又はインクカートリッジを囲撓するように
装備したコイルのインダクタンスの変化でインクの残量
を検出するようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録ヘッドに設けた複数の噴射ノ
ズルからインクを噴射させながら、記録ヘッドを搭載し
たキャリッジを印字方向に移動することで、画像をドッ
トパターンで用紙に印字するようにしたインクジェット
記録装置においては、記録用のインクを収容したインク
タンクを設け、そのインクタンクのインクをインク供給
路を介して記録ヘッドに供給するようにしている。そこ
で、そのインクタンクのインクの残量を検出するように
したインク残量検出装置が実用に供されるととにも、種
々提案されている。
【0003】即ち、インクタンクの側壁や底壁に、タン
クの内部に対向状に突出させた1対の電極針や電極板を
設け、タンク内のインク量が多い程、両電極間の抵抗値
が小さくなることから、両電極間の抵抗値が基準抵抗値
よりも大きくなったときにインクの残量少ないことを検
出するようにしたインク残量検出装置が実用に供されて
いる。また、例えば、特開平7─125251号公報に
は、インク供給源であるインクカートリッジのインクを
記録ヘッドに供給するインク通路の途中部にインク液室
を設け、そのインク液室に気密状にダイヤフラムを設
け、このダイヤフラムに連結されたコアがインク液室の
インク圧に応じて上下動することで、コアの外側に設け
たコイルのインダクタンスの大きさが変化するので、そ
のインダクタンスの値によりインク残量を検出するよう
にしたインク残量検出装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、イン
クタンクの側壁や底壁に対向状の電極針や電極板を設
け、両電極間の抵抗値の変化によりインクの残量を検出
するようにしたインク残量検出装置においては、インク
タンクに電極を設けることから、インクタンクの製造工
程が複雑化し、製作コストが高くなること、インク内の
両電極間に通電することから、インクの組成変化が生じ
ること、などの問題がある。
【0005】また、特開平7─125251号公報に記
載のインク残量検出装置においては、インクカートリッ
ジのインクを記録ヘッドに供給するインク通路に、ダイ
ヤフラム、コアやコイル等を備えたインク液室を設ける
ので、インク液室が大型化することから、小型のインク
カートリッジを着脱自在に装着するようにしたキャリッ
ジに、インク液室を一体的に設けることができないとい
う問題がある。特に、カラー印字する為に複数のインク
カートリッジを設ける場合には、各インクカートリッジ
に対応させてインク液室を夫々設けることになり、イン
クジェットプリンタが大型化且つコスト高になるという
問題がある。
【0006】本発明の目的は、インク供給源のインクの
残量を簡単な構成で且つ確実に検出し得るようなインク
ジェットプリンタのインク残量検出装置を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るインクジ
ェットプリンタのインク残量検出装置は、インクジェッ
トプリンタのインク供給源からインクジェット式記録ヘ
ッドにインクを供給するインク供給路のインクを介して
インク供給源のインク残量を検出するインク残量検出装
置において、インク供給路の少なくとも一部を構成する
通路部材に巻き付けたコイルと、そのコイルを組み込ん
だ発振回路を備え且つインク供給路のインクの残量に応
じて変化するコイルのインダクタンスの変化からインク
残量を検出する検出制御手段とを備えたものである。
【0008】インク供給路の少なくとも一部を構成する
通路部材にコイルが巻き付けられているので、そのコイ
ルのインダクタンスの大きさはインク供給路のインクの
残量に応じて変化する。即ち、発振回路はそのインダク
タンスの変化に応じて発振周波数を変更するので、検出
制御手段は、その変更される発振周波数の変化に基づい
てインク供給源のインクの残量を検出する。
【0009】請求項2に係るインクジェットプリンタの
インク残量検出装置は、請求項1の発明において、イン
ク供給源がキャリッジに装備されるインクカートリッジ
であり、インク供給路がインクカートリッジから記録ヘ
ッドへインクを導入するインク導入路である。この場合
には、インク供給源としての小型のインクカートリッジ
をキャリッジに着脱自在に装着することができ、そのイ
ンクカートリッジのインクを記録ヘッド側に設けたイン
ク導入路を介して記録ヘッドへ容易に導入することがで
きる。その他、請求項1と同様の作用を奏する。
【0010】請求項3に係るインクジェットプリンタの
インク残量検出装置は、インクジェットプリンタに装備
されるインクカートリッジ内のインクの残量を検出する
インク残量検出装置において、インクカートリッジの少
なくとも一部を囲撓するように装備されたコイルと、コ
イルを組み込んだ発振回路を備え、インクカートリッジ
内のインクの残量に応じて変化するコイルのインダクタ
ンスの変化からインク残量を検出する検出制御手段とを
備えたものである。
【0011】インクカートリッジの少なくとも一部にコ
イルが囲撓されているので、そのコイルのインダクタン
スの大きさは、インクカートリッジ内のインクの残量が
少なくなるのに応じて連続的に徐々に変化する。即ち、
発振回路はそのインダクタンスの値の変化に応じて発振
周波数を変更するので、検出制御手段は、その変更され
る発振周波数の変化に基づいてインクカートリッジ内の
インクの残量を検出する。
【0012】請求項4に係るインクジェットプリンタの
インク残量検出装置は、請求項3の発明において、前記
コイルは、インクカートリッジの少なくとも一部が着脱
可能に挿入される筒体の内周側に装備されたものであ
る。この場合には、コイルは、インクカートリッジの少
なくとも一部が着脱可能に挿入される筒体の内周側に装
備されているので、インクカートリッジを、コイルに邪
魔されることなく筒体の内側において容易に着脱するこ
とができるとともに、コイルを筒体の内周側に確実に固
定することができ、コイルのインダクタンスの大きさ
を、筒体に邪魔されることなくインクカートリッジ内の
インクの残量に応じて確実に変化させることができる。
その他、請求項3と同様の作用を奏する。
【0013】請求項5に係るインクジェットプリンタの
インク残量検出装置は、請求項3又は4の発明におい
て、前記コイルは、インクカートリッジ内のインクの液
面と交差する面に沿って配設されたものである。この場
合、コイルは、インクカートリッジ内のインクの液面と
交差する面に沿って配設されているので、コイルのイン
ダクタンスの値は、インクカートリッジ内のインク量が
減るのに応じて連続的に変化することから、検出制御手
段により検出されるインク残量に基づいて、例えば「残
り少ない」などのインク残量の度合いを検出することが
できる。その他、請求項3又はと同様の作用を奏する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面に基づいて説明する。本実施形態は、着脱可能
に装着されたインクカートリッジに収容したインクをイ
ンクジェット式記録ヘッドに供給し、その記録ヘッドか
ら噴射するインク滴で記録用紙に印字するインクジェッ
トプリンタのインク残量検出装置に本発明を適用した場
合のものである。先ず、インクジェットプリンタ1につ
いて説明すると、図1に示すように、基本的に、本体カ
バー2内に設けた本体フレーム3に、ゴム製のプラテン
10と、キャリッジ21を駆動するキャリッジ駆動機構
20と、インクカートリッジ50に収容した記録用の黒
インク57を記録用紙Pに噴射するインク噴射機構40
とを設けたものである。
【0015】前記プラテン10は、図1・図2に示すよ
うに、左右方向向きに配設され、そのプラテン軸11は
左右両端部において、本体フレーム3の側壁板3a,3
cに夫々回転可能に枢支され、プラテン軸11の左端部
には、プラテンギヤ12が取り付けられている。側壁板
3cには、更にプラテンギヤ12に噛合する第1ギヤ1
4と第2ギヤ15とを有する複合ギヤ13が回転可能に
枢支され、その第2ギヤ15に噛合する駆動ギヤ16
は、側壁板3cに固着されたフィードモータ17のモー
タ軸に取付けられている。即ち、フィードモータ17が
所定回転方向に駆動されて駆動ギヤ16が回転すること
により、複合ギヤ13とプラテンギヤ12とを介してプ
ラテン10が所定の用紙送り方向に回転駆動される。
【0016】次に、キャリッジ駆動機構20について、
図1・図2に基づいて説明する。前記プラテン10の前
側には、キャリッジ21が水平状に配設され、そのキャ
リッジ21は後端部において、プラテン10と平行に配
設され、本体フレーム3の側壁板3a,3bに夫々に固
着されたガイドロッド22により左右方向移動自在に支
持されるとともに、その前端部において、本体フレーム
3の前端部のガイドレール部3dにより左右方向移動自
在に支持されている。
【0017】一方、キャリッジ21の移動範囲の左端部
には、従動プーリー23が側壁板3bに回転可能に枢支
されるとともに、その右端部には、ステッピングモータ
からなるキャリッジ駆動モータ25の駆動軸に取付けら
れた駆動プーリー24が設けられ、無端状のタイミング
ベルト26がこれら両プーリー23,24に亙って掛け
渡され、キャリッジ21の下端部においてこのタイミン
グベルト26に連結されている。そして、キャリッジ駆
動モータ25が駆動パルスにより回転駆動されると、こ
れら両プーリー23,24とタイミングベルト26とを
介して、キャリッジ21が、これらガイドロッド22及
びガイドレール部3dに支持されて、プラテン10と平
行な走査方向に往復移動駆動される。
【0018】ここで、キャリッジ21の下側には、図2
・図3に示すように、薄いフィルムからなり左右方向に
延びる帯状のエンコーダ部材30が水平に設けられ、そ
の左右両端部は、側壁板3a,3bに夫々固着されてい
る。そして、発光素子と受光素子とからなる光学センサ
であるフォトセンサ31が、そのエンコーダ部材30に
臨むようにキャリッジ21の下側に取付けられている。
【0019】次に、記録用紙Pにインク57を噴射して
印字するインク噴射機構40について、図1・図2に基
づいて説明する。前記キャリッジ21上には、上方及び
前方が開放状で箱状のヘッドホルダー41が装着されて
いる。そのヘッドホルダー41の後端の立壁部41aの
背面部には、複数の噴射ノズルが形成されたインクジェ
ット式記録ヘッド42が設けられるとともに、この記録
ヘッド42には、立壁部41aを挿通して一体形成され
た通路部材であるインク導入路43(インク供給路に相
当する)が設けられ、その前端部が立壁部41aから前
方へ突出している。
【0020】更に、そのインク導入路43の略全長に亙
って、図3に示すように、コイル82が巻き付けられて
おり、インク導入路43のインク57の有無をそのコイ
ル82のインダクタンスの変化で検出するようになって
いる。また、インクカートリッジ50をヘッドホルダー
41に装着する際には、インク導入路43の先端部が、
インクカートリッジ50のインク供給孔59に設けられ
たシール部材44に密着状に連結され、インク漏れが防
止されている。これにより、インクカートリッジ50の
インク57がインク供給孔59とインク導入路43とを
介して記録ヘッド42に供給され、記録ヘッド42の噴
射ノズルからインク57が噴射されて記録用紙Pに印字
される。
【0021】次に、インクカートリッジ50(インク供
給源に相当する)について、図3に基づいて簡単に説明
する。インクカートリッジ50は、合成樹脂製の上端開
放状のケース本体52と、ケース本体52の上端部を塞
ぐ蓋体53とからなるカートリッジケース51を有して
いる。ケース本体52には、フォーム室54とインク室
56とをその幅全体に亙って仕切る仕切り壁58が一体
形成され、フォーム室54にはインク57を含浸させた
多孔質部材55が収納され、またインク室56にはイン
ク57が充填されている。仕切り壁58の下端部の幅方
向中央部には、多孔質部材55のインク57をインク室
56に供給する為のインク通路58aが形成されてい
る。ここで、インク57は、磁性体微粒子を含むいわゆ
る磁性インクである。
【0022】カートリッジケース51の装着側の後端壁
51aの下端部には、インク導入路43にシール部材4
4を介してインク57を供給するインク供給孔59が形
成されるとともに、そのインク供給孔59には、細かい
メッシュ状のフィルタ(図示略)が設けられている。即
ち、インクカートリッジ50をヘッドホルダ41に装着
して、インク供給孔59をインク導入路43に連結させ
た使用状態においては、インク室56に充填されている
インク57がインク供給孔59とインク導入路43とを
介して記録ヘッド42に供給され、インク室56のイン
ク57が減少するのに応じて、フォーム室54の多孔質
部材55に含浸しているインク57がインク通路58a
を経てインク室56に補充される。
【0023】これにより、インクカートリッジ50内に
収容されているインク57の量、つまりインク残量が多
い状態とは、これらインク室56とフォーム室54のイ
ンク量が共に多い場合であり、インクカートリッジ50
内のインク残量が少ない状態とは、これら両室56,5
4のインク量が共に少ない場合である。そして、インク
カートリッジ50内のインク57が無くなった状態と
は、インクカートリッジ50内のインク57が無くなっ
て、インク導入路43にインク57が供給されない状態
である。次に、インクジェットプリンタ1の制御系は、
図4のブロック図に示すように構成されている。
【0024】第1制御部60は、複数の噴射ノズルから
インク噴射を実行する為の噴射駆動信号をヘッド駆動回
路61に出力する印字制御回路60aと、フォトセンサ
31から受けたパルス信号の立ち上がり及び立ち下がり
を検出するパルス信号検出回路60bとからなり、これ
ら印字制御回路60aとパルス信号検出回路60bと
は、ハードロジック回路からなる、所謂アプリケーショ
ン・スペシフィック・インテグレーテッド・サーキット
(ASIC)として夫々構成されている。
【0025】そして、印字制御回路60aは、記録ヘッ
ド42を駆動するヘッド駆動回路61に接続され、パル
ス信号検出回路60bはフォトセンサ31からパルス信
号を受けるように構成されている。第1制御部60は、
データバスなどのバス62を介して第2制御部65に接
続されるとともに、そのバス62には、ROM63やR
AM64が接続されている。ROM63には、画像印字
の為の各種の制御プログラムや、本願特有の後述するイ
ンク残量検出制御の制御プログラムが格納されている。
また、RAM64には、受信した画像データを格納する
画像データメモリ等、各種のメモリやバッファなどが設
けられている。
【0026】次に、第2制御部65について説明する
と、第2制御部65は、受信した画像データを画像処理
したり、種々の周辺回路を制御するように周辺入出力イ
ンターフェースを備えた1チップCPUであり、CPU
65aと、所謂プログラマブル・ペリフェラル・インタ
ーフェース(PPI)である周辺入出力インターフェー
ス65bとで構成されている。
【0027】PPI65bには、発振回路80から受け
た正弦波をパルス列に変換するパルス発生器66、キャ
リッジ駆動モータ25を駆動する為のキャリッジ駆動回
路68と、フィードモータ17を駆動する為の駆動回路
69と、電源スイッチや各種のスイッチ及び表示ランプ
やディスプレイなどが設けられた操作パネル70と、記
録用紙Pの有無やその先端位置を検知する用紙センサ7
1とが夫々接続されるとともに、ホストコンピュータな
どの外部電子機器73から送信される画像データを受信
可能な通信用インターフェース72が接続されている。
次に、前記コイル82を組み込んだ発振回路80につい
て、図5に基づいて説明する。
【0028】この発振回路80は、トランジスタ81を
用いた増幅回路に帰還回路が設けられ、その帰還回路
に、インク導入路43に巻き付けられたコイル82とコ
ンデンサCとを設けたコルピッツ型である。即ち、トラ
ンジスタ81のコレクタとベース間に直列状の2つのコ
ンデンサC1,C2が接続され、これら2つのコンデン
サC1,C2の接続点がエミッタに接続され、トランジ
スタ81の出力同調信号の一部を入力側へ帰還させるこ
とで、コイル82のインダクタンスの値とコンデンサC
の容量とに基づいて、所定の演算式により求められる周
波数fの正弦波を発振するようになっている。ここで、
コイル82を組み込んだ発振回路80や第2制御部65
などで検出制御手段が構成されている。
【0029】次に、インクジェットプリンタ1の第2制
御部65で行われるインク残量検出制御のルーチンにつ
いて、図6のフローチャートに基づいて説明する。尚、
以降に説明するフローチャートの符号Si(i=10、
11、12・・・・)は各ステップである。印字制御に
より記録用紙Pに1枚ずつ印字処理を実行する毎にこの
制御が実行され、先ずパルス発生器66からパルス信号
を受け、各パルス信号の立上がりのタイミングのときに
(S10:Yes )、タイマーのタイマー値Tをリセットす
るとともに、そのカウント作動が開始される(S11)。
【0030】そして、次のパルス信号の立上がりのタイ
ミングのときに(S12:Yes )、タイマー値Tが読み込
まれ(S13)、そのタイマー値Tが所定のしきい値t0
よりも大きいとき、つまりインクカートリッジ50内の
インク残量が多いときには(S14:No)、この制御を終
了してメインルーチンにリターンする。一方、タイマー
値Tが所定のしきい値t0以下になったときには(S1
4:Yes)、インクカートリッジ50内のインク残量が少
ないので、操作パネル58のディスプレイに警告メッセ
ージ「インク無し」を表示したり、警告ブザーを鳴動さ
せるなどの警告が実行され(S15)、同様にリターンす
る。
【0031】即ち、インク残量検出の作動を図7のタイ
ムチャートで説明すると、インクカートリッジ50内に
インク57の残量が多いときには、そのインク57がイ
ンク導入路43を経て記録ヘッド42に供給されるの
で、コイル82のインダクタンスの値は、インク導入路
43のインク57中の磁性体の影響を受けて大きくなっ
ていることから、発振回路80から出力される正弦波の
発振周波数fは小さくなり、パルス信号のパルス周期が
大きくなっている。しかし、インクカートリッジ50内
のインク57の残量が少なくなり、インク導入路43の
インク57が無くなると、コイル82のインダクタンス
の値が急激に小さくなって、正弦波の発振周波数は大き
くなり、パルス信号のパルス周期が所定のしきい値以下
に短くなることから、インク無しが検出される。
【0032】以上説明したように、ヘッドホルダ41に
取付けられた記録ヘッド42に一体形成され、インクカ
ートリッジ50に収容されたインク57を記録ヘッド4
2に供給するインク導入路43の略全長に亙ってコイル
82が巻き付けられ、そのコイル82を組み込んだ発振
回路80により、インク導入路43のインクの残量に応
じて変化するコイル82のインダクタンスの変化からイ
ンク残量を検出するので、インク導入路43にコイル8
2を巻き付けるだけの簡単な構成で、インクカートリッ
ジ50のインク残量を確実に且つ簡単に検出することが
できる。
【0033】ところで、図8に示すように、インクカー
トリッジ50Aの後端部分を着脱可能に挿入できる薄板
状の筒部材85(筒体に相当する)を、ヘッドホルダ4
1Aに一体形成し、コイル82Aを、インクカートリッ
ジ50A内のインクの液面と直交する鉛直面に沿うよう
に配設し、その筒部材85の内周側に、インクカートリ
ッジ50Aの後端部分を囲撓するように装備するように
してもよい。即ち、図9のタイムチャートで説明する
と、インクカートリッジ50A内のインクの残量が少な
くなるのに伴ってコイル82Aのインダクタンスが小さ
くなることから、発振回路80から出力される正弦波の
発振周波数fは徐々に小さくなり、パルス信号のパルス
周期も徐々に小さくなるので、パルス信号のパルス周期
が所定のしきい値以下に短くなったときに、インク残量
が少ないことを検出することができる。
【0034】この場合、インクカートリッジ50Aの後
端部分にコイル82Aを囲撓するだけの簡単な構成で、
コイル82Aのインダクタンスの変化からインクカート
リッジ50A内のインク残量を確実に且つ簡単に検出す
ることができる。また、コイル82Aは、インクカート
リッジ50Aの少なくとも一部が着脱可能に挿入される
筒部材85の内周側に装備されたので、インクカートリ
ッジ50Aを、コイル82Aに邪魔されることなく筒部
材85の内側において容易に着脱することができ、コイ
ル82Aを筒部材85の内周側に確実に固定することが
でき、またコイル82Aのインダクタンスの大きさを、
筒部材85に邪魔されることなくインクカートリッジ5
0A内のインクの残量に応じて確実に変化させることが
できる。
【0035】更に、コイル82Aは、インクカートリッ
ジ50A内のインクの液面と直交すなわち交差する面に
沿って配設されたので、コイル82Aがインクカートリ
ッジ50Aの全体をカバーしていなくても、コイル82
Aのインダクタンスの値は、インクカートリッジ50A
内のインク量が減るのに応じて連続的に変化することか
ら、検出制御手段により検出されるインク残量に基づい
て、例えば「半分使用」、「残り少ない」などのインク
残量の度合いを報知することができる。ところで、図1
0に示すように、ヘッドホルダ41Bが傾斜状に設けら
れ、それに伴ってインクカートリッジ50Bも同様に傾
斜して装着されるときでも、コイル82Bをインクカー
トリッジ50B内のインクの液面に対して交差状に装備
でき、インクカートリッジ5B内のインク液面がコイル
82B内に入った以降、インク残量の変化を遂次検出す
ることができる。
【0036】ここで、前記実施形態の変更態様として、
図11に示すように、筒部材85Cをインクカートリッ
ジ50Cの後端部まで延長して設け、コイル82Cをイ
ンクカートリッジ50C全体を包むように筒部材85C
の内周側に巻き付けてもよく、また、図12に示すよう
に、コイル82Dを、インクカートリッジ50Dのイン
ク面と直交する鉛直面に沿うように筒部材85Dの内周
側に巻き付けてもよい。また、前記コイル82をインク
導入路43以外の各種のインク供給路に巻き付けるよう
にしてもよく、またインク導入路43の一部にコイル8
2を巻き付けるようにしてもよく、また発振回路として
は、コルピッツ型以外にも、コイル82のインダクタン
スを帰還回路に用いた各種の発振回路で構成してもよ
い。また、複数のインクカートリッジをキャリッジに設
けてカラー印字が可能な各種のインクジェットプリンタ
のインク残量検出装置に本発明を適用し得ることは勿論
である。
【0037】
【発明の効果】請求項1に係るインクジェットプリンタ
のインク残量検出装置によれば、インクジェットプリン
タのインク供給源からインクジェット式記録ヘッドにイ
ンクを供給するインク供給路のインクを介してインク供
給源のインク残量を検出するインク残量検出装置におい
て、インク供給路の少なくとも一部を構成する通路部材
に巻き付けたコイルと、そのコイルを組み込んだ発振回
路を備え且つインク供給路のインクの残量に応じて変化
するコイルのインダクタンスの変化からインク残量を検
出する検出制御手段とを設けたので、インク供給路にコ
イルを巻き付けるだけの簡単な構成で、コイルのインダ
クタンスの変化からインク供給源のインク残量を確実に
且つ簡単に検出することができる。
【0038】請求項2に係るインクジェットプリンタの
インク残量検出装置によれば、請求項1と同様の効果を
奏するが、前記インク供給源がキャリッジに装備される
インクカートリッジであり、インク供給路がインクカー
トリッジから記録ヘッドへインクを導入するインク導入
路であるので、小型のインクカートリッジをキャリッジ
に着脱自在に装着することができ、そのインクカートリ
ッジのインクを記録ヘッド側に設けたインク導入路を介
して記録ヘッドへ導入することができる。
【0039】請求項3に係るインクジェットプリンタの
インク残量検出装置によれば、インクジェットプリンタ
に装備されるインクカートリッジ内のインクの残量を検
出するインク残量検出装置において、インクカートリッ
ジの少なくとも一部を囲撓するように装備されたコイル
と、コイルを組み込んだ発振回路を備え、インクカート
リッジ内のインクの残量に応じて変化するコイルのイン
ダクタンスの変化からインク残量を検出する検出制御手
段とを設けたので、インクカートリッジの少なくとも一
部にコイルを囲撓するだけの簡単な構成で、コイルのイ
ンダクタンスの変化からインクカートリッジ内のインク
残量を確実に且つ簡単に検出することができる。
【0040】請求項4に係るインクジェットプリンタの
インク残量検出装置によれば、請求項3と同様の効果を
奏するが、前記コイルは、インクカートリッジの少なく
とも一部が着脱可能に挿入される筒体の内周側に装備さ
れたので、インクカートリッジを、コイルに邪魔される
ことなく筒体の内側において容易に着脱することがで
き、コイルを筒体の内周側に確実に固定することがで
き、またコイルのインダクタンスの大きさを、筒体に邪
魔されることなくインクカートリッジ内のインクの残量
に応じて確実に変化させることができる。
【0041】請求項5に係るインクジェットプリンタの
インク残量検出装置によれば、請求項3又は4と同様の
効果を奏するが、前記コイルは、インクカートリッジ内
のインクの液面と交差する面に沿って配設されたので、
コイルのインダクタンスの値は、インクカートリッジ内
のインク量が減るのに応じて連続的に変化することか
ら、検出制御手段により検出されるインク残量に基づい
て、例えば「残り少ない」などのインク残量の度合いを
検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る、インクジェットプリ
ンタの概略斜視図である。
【図2】インクジェットプリンタの部分平面図である。
【図3】インクカートリッジとヘッドホルダの要部縦断
側面図である。
【図4】インクジェットプリンタの制御系のブロック図
である。
【図5】発振回路の概略回路図である。
【図6】インク残量検出制御のルーチンの概略フローチ
ャートである。
【図7】各種の信号のタイムチャートである。
【図8】変更形態に係る図3相当図である。
【図9】変更形態に係る図7相当図である。
【図10】インクカートリッジが傾斜状に設けられたと
きの図8相当図である。
【図11】変更形態に係る図8相当図である。
【図12】変更形態に係る図8相当図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 42 インクジェット式記録ヘッド 43 インク導入路 50,50A,50B,50C,50D インクカート
リッジ 65 第2制御部 80 発振回路 82,82A,82B,82C,82D コイル 85 筒部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェットプリンタのインク供給源
    からインクジェット式記録ヘッドにインクを供給するイ
    ンク供給路のインクを介してインク供給源のインク残量
    を検出するインク残量検出装置において、 前記インク供給路の少なくとも一部を構成する通路部材
    に巻き付けたコイルと、 前記コイルを組み込んだ発振回路を備え且つインク供給
    路のインクの残量に応じて変化するコイルのインダクタ
    ンスの変化からインク残量を検出する検出制御手段と、 を備えたことを特徴とするインクジェットプリンタのイ
    ンク残量検出装置。
  2. 【請求項2】 前記インク供給源がキャリッジに装備さ
    れるインクカートリッジであり、前記インク供給路がイ
    ンクカートリッジから記録ヘッドへインクを導入するイ
    ンク導入路であることを特徴とする請求項1に記載のイ
    ンクジェットプリンタのインク残量検出装置。
  3. 【請求項3】 インクジェットプリンタに装備されるイ
    ンクカートリッジ内のインクの残量を検出するインク残
    量検出装置において、 前記インクカートリッジの少なくとも一部を囲撓するよ
    うに装備されたコイルと、 前記コイルを組み込んだ発振回路を備え、インクカート
    リッジ内のインクの残量に応じて変化するコイルのイン
    ダクタンスの変化からインク残量を検出する検出制御手
    段と、 を備えたことを特徴とするインクジェットプリンタのイ
    ンク残量検出装置。
  4. 【請求項4】 前記コイルは、インクカートリッジの少
    なくとも一部が着脱可能に挿入される筒体の内周側に装
    備されたことを特徴とする請求項3に記載のインクジェ
    ットプリンタのインク残量検出装置。
  5. 【請求項5】 前記コイルは、インクカートリッジ内の
    インクの液面と交差する面に沿って配設されたことを特
    徴とする請求項3又は4に記載のインクジェットプリン
    タのインク残量検出装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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