JP2010082295A - X線画像診断装置及びx線画像表示方法 - Google Patents

X線画像診断装置及びx線画像表示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】マスク像として血管壁像と陰影像を使用した2つの3Dロードマップ像を切り替えて表示することができるX線画像診断装置及びX線画像作成方法を提供する。
【解決手段】X線発生部001と、X線を検出してX線投影データを生成するX線検出部002と、入力を受けて血管壁像又は陰影像のいずれかを選択するマップ切替部102と、X線検出部002で予め生成されたX線投影データを基に選択されたマップ像を生成するマップ像生成部112と、X線投影データに基づいて現在の透視画像を生成する透視画像生成部113と、現在の透視画像に選択及び生成されたマップ像を重ね合わせロードマップ像を生成するロードマップ生成部111と、ロードマップ像を表示手段に表示させる表示制御部007とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、血管壁像及び血管の陰影像などを使用した3Dロードマップ像を表示するX線診断装置に関する。さらに詳しくは、血管にカテーテルを通すときに画像を参照するためのX線診断装置及びX線画像作成方法に関する。
X線画像診断は、近年ではカテーテル手技の発展に伴い循環器分野を中心に進歩を遂げている。循環器領域におけるX線画像診断は心血管系をはじめ、全身の動静脈の診断を対象としている。また、X線画像診断の中には血管内に造影剤を注入した状態でX線透過像を撮影するものもある。
X線画像診断装置はX線透視もしくは血管撮影などを行うことにより、一般に特定の血管の病気の治療に利用される。このような診察を行う場合、カテーテルを患者の病気になった血管内に挿入する。そして、複雑に分岐する血管内にカテーテルを挿入するためには、血管の分岐点を正確に把握し送り込みたい血管に沿ってカテーテルを操作していく必要がある。さらに、より血管に挿入し易くするため、カテーテルにはより細いガイドワイヤというものが用いられることがある。このガイドワイヤはカテーテル本体よりも細いため血管に通すのが比較的容易である。そこで、ガイドワイヤを先に血管内に挿入し、ガイドワイヤに沿ってカテーテルを挿入していくことになる。以下ではこのガイドワイヤも含めてカテーテルと呼ぶ。
このカテーテルの挿入に際し、血管に造影剤を注入し、瞬間的に造影される血管像(以下「コントラスト画像」という。)を参照して血管の分岐点を把握し、カテーテルを送り込む技術がある。また、造影剤を被検体の体内に入れすぎることは健康を害するおそれがあるため、造影剤注入直前又は造影剤流出後の画像からコントラスト画像を減算してマップ像を作り、そのマップ像を記憶しておき、現在撮影されているX線による透視像にマップ像を重ね合わせて表示させるロードマップという技術がある。この、ロードマップを使用することで、カテーテルの血管への挿入をより正確に行うことが可能となる。このロードマップでは、造影剤を注入した血管を白く表示し、その中を黒く表示されたカテーテルが進む状態が表示されるのが一般的である。
このロードマップを使用してカテーテルを血管の中への挿入を容易にするためには、血管及びカテーテルの視認性を向上させる必要がある。従来、このロードマップによるカテーテルの挿入を容易にする方法として、X線による透視像に間欠的にフラッシュ像を重ね合わせる技術(例えば、特許文献1参照。)などが提案されている。
さらに、ロードマップを使用したカテーテルの血管への挿入の一連の手技の中で、術者の見たいものは状況により変化していく。そこで、見たいものが簡単に認識できる表示方法が必要となる。そのため、3Dデータを用いたロードマップに使用されるマップ像としては、透過処理による血管壁像又はボリュームレンダリング(Volume Rendering)による陰影像(solid像)という2種類のマップ像が作成可能である。血管壁像は血管の分岐や曲がっている方向を示す画像であり、カテーテルの上下左右の進行方向を決めるのに役に立つ画像である。また陰影像は陰影をつけて血管の状態を3次元的に表示する画像であり、血管の重なり具合が判断し易いため、血管が交差している部分などでカテーテルを手前に進めるか奥に進めるかの判断をするときに役に立つ画像である。ただし、陰影像においては血管表示部分にカテーテルが重なるため、一般的には血管壁像よりカテーテルの視認性が落ちる。そのため、1つのX線画像診断装置においてマップ像として血管壁像を使用せずに陰影像のみを使用することはない。
特開2002−237996号公報
しかし、特許文献1に記載のX線画像診断装置では、2D画像データからマップ像を作成したロードマップにおいて、時間間隔でマップ像を出したり消したりする技術であり、従来のX線画像診断装置と同様に血管の奥行き方向の視認性が低いため、正確に血管にカテーテルを挿入することは困難である。また、単に血管壁像及び陰影像を並べて表示したとしても、カテーテルの血管への挿入を行っているときには、術者は主に血管壁像を使用したロードマップに集中するため、視線を代えて他の画像を参照することは困難であるとともに、両方の画像においてどの点が一致する点かを瞬時に判断することはさらに困難である。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、マップ像として血管壁像と陰影像を使用した2つのマップ像を切り替えて表示することができるX線画像診断装置及びX線画像作成方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載のX線画像診断装置は、被検体にX線を照射するX線発生手段と、前記X線発生手段により照射され、前記被検体を透過した前記X線を検出してX線投影データを生成するX線検出手段と、入力を受けて血管のロードマップ像の作成に使用するマップ像として血管壁像又は陰影像のいずれかを選択するマップ選択手段と、造影剤を注入された前記被検体に対して照射された前記X線に基づいて前記X線検出手段で予め生成された第1のX線投影データを基に前記選択されたマップ像を生成するマップ像生成手段と、前記造影剤を注入しない前記被検体に対して照射された前記X線に基づく前記X線検出手段で生成された第2のX線投影データに基づいて現在の透視画像を生成する透視画像生成手段と、前記現在の透視画像に前記選択及び生成されたマップ像を重ね合わせ前記ロードマップ像を生成するロードマップ像生成手段と、前記ロードマップ像を表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とするものである。
請求項4に記載のX線画像表示方法は、X線発生手段を制御してX線を発生するX線発生段階と、入力を受けて血管のロードマップ像の作成に使用するマップ像として血管壁像又は陰影像のいずれかが選択されるマップ像選択段階と、造影剤を注入された被検体を透過した前記X線を検出して生成された第1のX線投影データを予め格納しておく段階と、前記格納された前記第1のX線投影データを基に前記選択された前記マップ像を生成するマップ像生成段階と、前記造影剤を注入しない前記被検体を透過した前記X線を検出して生成された第2のX線投影データを格納する段階と、前記格納された第2のX線投影データに基づいて現在の透視画像を生成する透視画像生成段階と、前記現在の透視画像に前記選択及び生成されたマップ像を重ね合わせ前記ロードマップ像を生成するロードマップ像生成段階と、前記ロードマップ像を表示手段に表示させる表示制御段階と、を有することを特徴とするものである。
請求項1に記載のX線画像診断装置及び請求項4に記載のX線画像表示方法によると、ロードマップのマップ像を血管壁像又は陰影像の一方から他方に容易に切り替えて表示することができる。これにより、操作者はカテーテルの血管への挿入に際し、血管の交差地点や分岐点などに応じて、より血管の状況を把握し易い画像を使用することができ、カテーテルの血管への挿入の精度を向上することが可能となる。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態に係るX線画像診断装置について説明する。図1は第1の実施形態に係るX線画像診断装置の機能を表すブロック図である。
(装置の構成)
第1の実施形態に係るX線画像診断装置は、X線を被検体033に対して照射するX線発生部001と、被検体033を透過したX線を2次元的に検出すると共に、このX線検出データに基づいてX線投影データを生成するX線検出部002と、X線発生部001とX線検出部002を保持する保持アーム005と、被検体033を載置する寝台034と、X線発生部001におけるX線照射に必要な高電圧を発生する高電圧発生部004を備えている。
また、本発明に係るX線画像診断装置は、保持アーム005あるいは寝台034などを移動させる機構部003と、X線検出部002において生成されたX線投影データに基づいてマップ像や透視画像、更にはロードマップ像の生成と保存を行なう画像演算・記憶部100と、この画像演算・記憶部100に保存されている上述の画像データの中から所望の画像データをモニタ074に表示させる表示制御部007を備えている。
さらに、本発明に係るX線画像診断装置は、被検体情報、撮影条件、表示条件などロードマップ像の表示に関する諸条件の選択や入力、種々のコマンドの入力を行なう操作部008と、X線画像診断装置の上記各ユニットを統括して制御するシステム制御部009を備えている。
X線発生部001は、被検体033に対しX線を照射するX線管011と、X線管011から照射されたX線に対してX線錘(コーンビーム)を形成するX線絞り器012を備えている。X線管011は、X線を発生する真空管であり、陰極(フィラメント)より放出された電子を高電圧によって加速させてタングステン陽極に衝突させX線を発生させる。一方、X線絞り器012は、X線管011と被検体033の間に位置し、X線管011から照射されたX線ビームを所定の照射視野のサイズに絞り込む機能を有している。このX線発生部001が本発明における「X線発生手段」にあたる。
X線を検出するには、X線を直接電荷に変換するものと、光に変換した後、電荷に変換するものとがあり、本実施例では前者を例に説明するが後者であっても構わない。X線検出部002は、被検体033を透過したX線を電荷に変換して蓄積する平面検出器021と、この平面検出器021に蓄積された電荷を読み出すためのゲートドライバ022と、読み出された電荷からX線投影データを生成する画像データ生成部020とを備えている。このX線検出部002が本発明におけるX線検出手段にあたる。
平面検出器021は、微小な検出素子を列方向及びライン方向に2次元的に配列して構成されており、各々の検出素子はX線を感知し入射X線量に応じて電荷を生成する光電膜と、この光電膜に発生した電荷を蓄積する電荷蓄積コンデンサと、電荷蓄積コンデンサに蓄積された電荷を所定のタイミングで読み出すTFT(薄膜トランジスタ)を備えている。
画像データ生成部020は、平面検出器021から読み出された電荷を電圧に変換する電荷・電圧変換器023と、この電荷・電圧変換器023の出力をデジタル信号に変換するA/D変換器024と、平面検出器021からライン単位でパラレルに読み出されデジタル変換されたX線投影データを時系列信号に変換するパラレル・シリアル変換器025とを備えている。
機構部003は、X線発生部001及びX線検出部002の平面検出器021を被検体033の体軸方向に相対的に移動させるために、寝台034を被検体033の体軸方向に直線移動する寝台移動機構032と、X線発生部001、X線検出部002及びこれらを保持する保持アーム005を被検体033の周囲の所定方向に所定角度回動する保持アーム移動機構031を備えている。また。X線画像診断装置は、保持アーム移動機構031及び寝台移動機構032を制御する機構制御部006を備えている。
そして、機構制御部006は、システム制御部009からの制御信号に従い、被検体033の診断対象部位に対して最適な画像倍率(即ち、X線管焦点―X線検出器間距離)を設定し、また、保持アーム移動機構031を制御して保持アーム005の回動あるいは寝台034の移動における方向や大きさ、更には速度などを設定する。
次に、高電圧発生部004は、X線管011の陰極から発生する熱電子を加速するために、陽極と陰極の間に印加する高電圧を発生させる高電圧発生器と、システム制御部009からの指示信号に従い、高電圧発生器における管電流、管電圧、照射時間等のX線照射条件の制御を行なうX線制御部を備えている。これらはいずれも図示していない。
画像演算・記憶部100は、画像演算回路110、画像データ記憶回路101、マップ切替部102、及び3D像記憶部103で構成されている。さらに、画像演算回路110は、ロードマップ生成部111、マップ像生成部112、及び透視画像生成部113を有している。3D像記憶部103は被検体に造影剤を注入した状態でX線放射が行われたときの画像データ生成部020よりライン単位で出力されるX線投影データ(以下、「3D像」という。)を記憶する。また、3D像記憶部103は、造影剤を注入した状態で生成された3D像とほぼ同じタイミングで生成された造影剤を注入しない状態での画像を記憶している。透視画像生成部113はモニタ074において表示される透視画像を生成する機能を有している。マップ像生成部112はモニタ074に表示されるマップ像を生成する機能を有している。ロードマップ生成部はモニタ074に表示されるロードマップ像を生成する機能を有している。
マップ切替部102は、操作部008からの入力を受けて、ロードマップを生成するのに使用するマップ像を血管壁像もしくは陰影像のいずれにするかを選択する。
マップ像生成部112は、マップ切替部102による選択に基づき、3D像記憶部103に記憶されている3D像の中から選択された3D像に対し、操作者から操作部008を利用して入力された透過率又は減衰率を基に画像処理を行い血管の状態を表わすコントラスト画像を生成する。さらに、マップ像生成部112は、造影剤注入前後のX線撮影において得られる画像とコントラスト画像との差分処理によってマップ像を作成する。このとき、マップ像生成部112は、操作部008で入力された透過率又は減衰率の値を基に、血管壁像がマップ像として選択された場合は透過率を調整して血管壁像を生成し、陰影像がマップ像として選択された場合は陰影像の減衰率を調整することで陰影像を生成し、これにより血管壁像又は陰影像のいずれかのマップ像を生成する。また、操作者が表示されている画像の透過率又は減衰率を変更したい場合には、操作者はその変更したい値を操作部008より入力することで、マップ像生成部112はその入力された値を基に3D像からマップ像を再度生成する。
透視画像生成部113は、X線検出部002の画像データ生成部020よりライン単位で出力されるX線投影データに対して種々の画像処理を行なって任意の撮影方向における透視画像を生成する。この透視画像生成部113が生成する透視画像でX線照射とほぼ同時に生成される透視画像が本発明における「現在の透視画像」である。
ロードマップ生成部111は、前記透視画像と、この透視画像と略同一の撮影方向におけるマップ像を重ね合わせることで、ロードマップ像を生成する。
ここで、マップ像は単にコントラスト画像を用いても良い。
このロードマップ生成部111が本発明における「ロードマップ像生成手段」にあたり、マップ像生成部112が本発明における「マップ像生成手段」にあたり、透視画像生成部113が本発明における「透視画像生成手段」にあたり、マップ切替部102が本発明における「マップ選択手段」にあたる。
ここで、マップ像生成部112による、血管壁像の透過率を変更した場合の画像及び陰影像の奥行き方向の減衰率を変更場合の画像について説明する。図2(A)(B)(C)は血管壁像の透過率を変更した場合の画像を説明するための図であり、図3(A)(B)(C)は陰影像の奥行き方向の減衰率を変更した場合の画像を説明するための図である。図2(A)は透過率が最も小さい場合の図であり、その次に小さい場合の図が図2(B)であり、図2(C)は透過率が最も大きい場合の図である。図2(C)に示すように透過率が大きすぎると血管の壁の表示が薄くなり血管の道筋が見難くなる。また、図2(A)に示すように透過率が小さい場合血管の壁の表示ははっきりするが、血管が骨などにかぶっていた場合、骨の画像もはっきりしてしまい血管の道筋がはっきりしなくなる。そこで、透過率を調整することで図2(B)のように適切に血管の道筋を把握できる状態にする必要がある。また、図3(A)は減衰率が最も大きい場合の図であり、その次に大きい場合の図が図3(B)であり、図3(C)は減衰率が最も小さい場合の図である。図3(C)に示すように減衰率が小さすぎると血管の陰影の差が小さくなり血管の奥行き方向の道筋や重なり具合が見難くなる。また、図3(A)に示すように減衰率が大きい場合血管の陰影の差は大きくなるが、奥にある血管が暗くなりすぎるため、奥の血管の状態を把握することが困難にある。そこで、減衰率を調整することで図3(B)のように適切に血管の奥行き方向の道筋や重なり具合を把握できる状態にする必要がある。
一方、画像データ記憶回路101は、上記X線投影データ、マップ像、透視画像、及び
ロードマップ像の保存を行なう。ただし、透視画像は通常は保存せず、保存したい場合にのみ保存するものである。また、ロードマップ像はマップ像と透視画像を重ねたものなので保存してもよいが、特に保存しなくてもよい。この画像データ記憶回路101は本発明における「記憶手段」を含む。また、画像データ記憶回路101は3D像記憶部103に3D像を記憶させる。さらに、画像データ記憶回路101は、操作者による操作部008から、ロードマップ像に使用する3D像の選択を受けて、3D像記憶部103から3D像を取り出し、マップ像生成部112へ出力する。
操作部008は、キーボード、トラックボール、ジョイスティック、マウスなどの入力デバイスや表示パネル、更には、各種スイッチ等を備えたインターラクティブなインターフェイスであり、被検体情報や撮影対象部位(対象臓器)の入力、X線照射条件や画像倍率、そして、保持アーム005の回動による撮影方向などの各種撮影条件の設定、各種コマンドの入力を行なう。尚、上記X線照射条件としてX線管011に印加する管電圧、管電流、X線の照射時間などがあり、被検体情報として年齢、性別、体格、検査部位、検査方法、過去の診断履歴などがある。また、操作部008は、血管壁像の透過率、及び陰影像の減衰率を入力することができる。この血管壁像の透過率、及び陰影像の減衰率の入力にはスライダを手で操作することで入力できる構成、モニタの表示をマウスで操作してスライダを動かす又は数値を直接入力する構成、又は、タッチパネルの表示を手で操作しスライダを動かす又は数値を直接入力構成などがある。さらに、これらの入力手段は血管壁像及び陰影像のそれぞれに対し1つずつ配置してもよいし、共通の入力手段を一つ配置してもよい。
さらに、操作部008は、マップ切替部102にマップの切り替えを行わせるための入力として、スイッチを操作、モニタの表示をマウスで操作、又はタッチパネルの表示を操作するなどの構成がある。さらに、これらの入力手段は血管壁像及び陰影像のそれぞれに対し1つずつ配置しても良いし、共通の入力手段を一つ配置しても良い。
表示制御部007は、画像演算・記憶部100の画像データ記憶回路101に保存されている透視画像や、透視画像及びマップ像から作成されたロードマップ像などの表示を行なうためのものであり、これらの画像データやその付帯情報である数字及び各種文字などを合成して表示用データを生成する表示回路073と、上記画像データや付帯情報データに対してD/A変換とTVフォーマット変換を行なって映像信号を生成する変換回路072とを備えている。表示制御部007は、上記画像や付帯情報などをモニタ074に表示させる。この表示制御部007が本発明における「表示制御手段」にあたる。
システム制御部009は、図示しないCPUと記憶回路を備え、操作部008から入力される操作者のコマンド信号や撮影条件などの情報を一旦記憶した後、これらの情報に基づいたX線投影データの生成、上述の各種画像データの生成と表示、あるいは移動機構に関する制御などシステム全体の制御を行なう。
(ロードマップの生成手順)
次に、図4を参照して本実施形態のX線画像診断装置におけるロードマップの生成手順と装置動作について説明する。図4は本実施形態に係るX線画像診断装置によるロードマップの生成手順と装置動作のフローチャートの図である。
ステップS001:予め被検体033に挿入されたカテーテルより造影剤が注入される。この場合の造影剤の注入は、操作者自身が行なってもよいが、システム制御部009から出力された造影剤注入の指示信号を受けた図示しない造影剤注入器によって自動的に行なわれてもよい。
ステップS002:システム制御部009は、注入された造影剤が所定領域に到達するタイミングに合わせてX線撮影のための駆動信号を高電圧発生部004に供給する。この駆動信号を受信した高電圧発生部004は、既に設定されているX線照射条件に基づいて高電圧をX線発生部001のX線管011に印加し、X線管011は、X線絞り器012を介し被検体033に対してパルスX線を照射する。そして、被検体033を透過したX線は、被検体033の後方に設けられたX線検出部002の平面検出器021によって検出される。平面検出器021は、ライン方向と列方向に2次元配列された検出素子から構成されており、検出素子は、被検体033を透過したX線を受信して、そのX線照射強度に比例した信号電荷を検出素子の電荷蓄積コンデンサに蓄積する。X線照射が終了すると、システム制御部009からクロックパルスが供給されたゲートドライバ022は、平面検出器021に対して駆動パルスを供給して検出素子の電荷蓄積コンデンサに蓄積されたライン方向の信号電荷を列方向に順次読み出す。読み出された信号電荷は、画像データ生成部020における電荷・電圧変換器023において電圧に変換され、更に、A/D変換器024においてデジタル信号に変換されてパラレル・シリアル変換器025のメモリにおいて投影データとして一旦保存される。そして、システム制御部009は、保存された投影データをライン単位でシリアルに順次読み出し、画像演算・記憶部100の画像データ記憶回路101に送る。画像データ記憶回路101は、3D像記憶部103に3D像データとして保存する。
ここで、図4に示すフローチャートではロードマップ像作成の直前にステップS001及びステップS002で3D像データを生成しているように説明しているが、この3D像データは事前に作成されて記憶されているものでもよい。
ステップS003:操作者は操作部008を使用して、血管のロードマップ像に使用する3D像を選択する。
ステップS004:画像演算回路110のマップ像生成部112は、3D像記憶部103に保存された3D像データを読み出し、透過率又は減衰率に基づき画像処理を行うことによってコントラスト画像を生成し、マップ像を生成する。操作者からの保存命令が有るなど必要な場合は、画像演算回路110は、生成したマップ像を画像データ記憶回路101の記憶領域に保存する。
ステップS005:システム制御部009は、X線発生部001、機構部003、及び画像データ生成部020の制御を行い操作者により設定された撮影方向においてX線投影データの生成を行なう。さらに、システム制御部009は画像データ記憶回路101にX線投影データを記憶させる。そして、透視画像生成部113は画像データ記憶回路101に記憶されたX線投影データに画像処理を施して透視画像を生成する。
ステップS006:ロードマップ生成部111は、選択されたマップ像と透視画像を合成することによってロードマップ像を生成する。
ステップS007:表示制御部007は、画像データ記憶回路101から生成されたロードマップ像を受信し、モニタ074に該ロードマップ像を表示させる。この表示を用いて血管へのカテーテルの挿入を進める。
ステップS008:手技終了の場合にはX線画像の生成を終了し、手技が終了しない場合にはステップS008及びステップS009に進む。ここで、ステップS009への流れはマップ像の切り替えによるロードマップの生成の流れであり、ステップS010への流れは透過率や減衰率変更によるロードマップ生成の流れである。このステップS009及びステップS010の両ステップは並行して行われる。
ステップS009:操作者はロードマップ像の生成に使用しているマップ像を切り替える場合、操作部008からマップ像切り替えの指示を入力する。これは、血管壁像を使用したロードマップ像を参照しているときに血管の奥行き方向の状態を正確に把握したい場合にはマップ像を陰影像に切り替える。または、陰影像を使用したロードマップ像を参照しているときに血管の分岐や曲がり具合を正確に把握したい場合にはマップ像を血管壁像に切り替えるといった場合である。マップ像を切り替える場合にはステップS005に進み、マップ像を切り替えない場合にはステップS007に進む。
ステップS010:操作者はロードマップ像の生成に使用している減衰率又は透過率を切り替える場合、操作部008から減衰率又は透過率の値を入力する。減衰率又は透過率を切り替える場合にはステップS005に進み、マップ像を切り替えない場合にはステップS007に進む。
以上の説明では、マップ像切り替え後に透過率及び減衰率の変更を行った上でマップ像を生成する構成で説明したが、これは予め決められた透過率及び減衰率を使用してマップ像を生成する構成でもよく、また、透過率又は減衰率のどちらか一方だけを変更できる構成でもよい。
以上で説明したように、本実施形態に係るX線画像診断装置では、操作者は血管壁像を使用したロードマップ像を参照しているときに血管の奥行き方向の状態を正確に把握したい場合にはマップ像を陰影像に切り替えられ、陰影像を使用したロードマップ像を参照しているときに血管の分岐や曲がり具合を正確に把握したい場合にはマップ像を血管壁像に切り替えられる。また、切り替えたマップ像に対し容易に透過率や減衰率の設定を行なうことができる。これにより、操作者はより正確な血管へのカテーテルの挿入を行うことが可能となり、本実施形態に係るX線画像診断装置はより正確なX線画像診断に寄与することが可能となる。
本発明に係るX線画像診断装置のブロック図 (A)(B)(C) 血管壁像の透過率を変更した場合の画像を説明するための図 (A)(B)(C) 陰影像の奥行き方向の減衰率を変更した場合の画像を説明するための図 第1の実施形態に係るX線画像診断装置による3Dロードマップ像の生成手順と装置動作のフローチャートの図
符号の説明
001 X線発生部
002 X線検出部
003 機構部
004 高電圧発生部
005 保持アーム
006 機構制御部
007 表示制御部
008 操作部
009 システム制御部
011 X線管
012 X線絞り器
020 画像データ生成部
021 平面検出器
022 ゲートドライバ
023 電荷・電圧変換器
024 AD変換器
025 パラレル・シリアル変換器
031 保持アーム移動機構
032 寝台移動機構
033 被検体
034 寝台
071 表示用画像メモリ
072 D/A変換器
073 表示回路
074 モニタ
100 画像演算・記憶部
101 画像データ記憶回路
102 マップ切替部
103 3D像記憶部
110 画像演算回路
111 ロードマップ生成部
112 マップ像生成部
113 透視画像生成部

Claims (4)

  1. 被検体にX線を照射するX線発生手段と、
    前記X線発生手段により照射され、前記被検体を透過した前記X線を検出してX線投影データを生成するX線検出手段と、
    入力を受けて血管のロードマップ像の作成に使用するマップ像として血管壁像又は陰影像のいずれかを選択するマップ像選択手段と、
    造影剤を注入された前記被検体に対して照射された前記X線に基づいて前記X線検出手段で予め生成された第1のX線投影データを基に前記選択されたマップ像を生成するマップ像生成手段と、
    前記造影剤を注入しない前記被検体に対して照射された前記X線に基づく前記X線検出手段で生成された第2のX線投影データに基づいて現在の透視画像を生成する透視画像生成手段と、
    前記現在の透視画像に前記選択及び生成されたマップ像を重ね合わせ前記ロードマップ像を生成するロードマップ像生成手段と、
    前記ロードマップ像を表示手段に表示させる表示制御手段と、
    を備えることを特徴とするX線画像診断装置。
  2. 前記マップ像生成手段は、前記血管壁像が選択された場合は、入力を受けて前記血管壁像の透過率の調整を行うことを特徴とする請求項1に記載のX線画像診断装置。
  3. 前記マップ像生成手段は、前記陰影像が選択された場合は、入力を受けて前記陰影像の奥行き方向の色の減衰率の調整を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のX線画像診断装置。
  4. X線発生手段を制御してX線を発生するX線発生段階と、
    入力を受けて血管のロードマップ像の作成に使用するマップ像として血管壁像又は陰影像のいずれかが選択されるマップ像選択段階と、
    造影剤を注入された被検体を透過した前記X線を検出して生成された第1のX線投影データを予め格納しておく段階と、
    前記格納された前記第1のX線投影データを基に前記選択された前記マップ像を生成するマップ像生成段階と、
    前記造影剤を注入しない前記被検体を透過した前記X線を検出して生成された第2のX線投影データを格納する段階と、
    前記格納された第2のX線投影データに基づいて現在の透視画像を生成する透視画像生成段階と、
    前記現在の透視画像に前記選択及び生成されたマップ像を重ね合わせ前記ロードマップ像を生成するロードマップ像生成段階と、
    前記ロードマップ像を表示手段に表示させる表示制御段階と、
    を有することを特徴とするX線画像表示方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014526334A (ja) * 2011-09-13 2014-10-06 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 小孔の可視化を伴う血管の輪郭描画
JP2016221053A (ja) * 2015-06-01 2016-12-28 東芝メディカルシステムズ株式会社 画像処理装置およびx線診断装置

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