JP2010080993A - インターホンシステム - Google Patents

インターホンシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2010080993A
JP2010080993A JP2008243428A JP2008243428A JP2010080993A JP 2010080993 A JP2010080993 A JP 2010080993A JP 2008243428 A JP2008243428 A JP 2008243428A JP 2008243428 A JP2008243428 A JP 2008243428A JP 2010080993 A JP2010080993 A JP 2010080993A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
visitor
unit
face
information
imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008243428A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsura Uchida
桂 内田
Hitoshi Watanabe
倫 渡邉
Hiroyuki Takada
博之 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2008243428A priority Critical patent/JP2010080993A/ja
Priority to PCT/JP2009/054739 priority patent/WO2010035524A1/ja
Publication of JP2010080993A publication Critical patent/JP2010080993A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M11/00Telephonic communication systems specially adapted for combination with other electrical systems
    • H04M11/02Telephonic communication systems specially adapted for combination with other electrical systems with bell or annunciator systems
    • H04M11/025Door telephones

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Interconnected Communication Systems, Intercoms, And Interphones (AREA)
  • Image Input (AREA)
  • Burglar Alarm Systems (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)
  • Collating Specific Patterns (AREA)

Abstract

【課題】来訪者の顔が認識できる画像が取得できない場合に、来訪者に適切な対処の指示を行うとともに、居住者に必要な警戒を促すことが可能なインターホンシステムを提供する。
【解決手段】子機のカメラによって、来訪者が撮像される。親機では、撮像された静止画では来訪者の顔領域が検出できない場合には(S101:NO)、子機のスピーカから来訪者に対して、子機の正面に立つように指示する音声が出力される(S120)。来訪者の顔領域は検出できたが(S101:YES)、顔の特徴点が抽出できない場合には(S103:NO)、子機のスピーカから来訪者に対して、隠されている顔の領域を見せるように指示する音声が出力される(S130)。さらに、親機の操作パネルに、検出エラーの場合は注意を促す情報を表示する注意モード画面、特徴抽出エラーの場合はより高レベルの警戒を促す情報を表示する警戒モード画面が表示される。
【選択図】図6

Description

本発明は、インターホンシステムに関し、より具体的には、室外に設置される子機と、室内に設置される親機とを備えたインターホンシステムに関する。
従来、例えば、住宅の室外に設置される子機と、室内に設置される親機とを備えたインターホンシステムが知られている。このうち、子機が備えるカメラで来訪者を撮像し、撮像された来訪者の画像を親機の備えるモニタに表示可能なものがある。このようなインターホンシステムは、室内に居る居住者が、モニタに表示された来訪者の顔を見て、来訪者が誰であるのかを確認し、適切な応対ができるようにすることを主な目的としている。よって、来訪者の顔を認識できる画像が取得できない場合には、来訪者に何らかの行動を求めるものがある。例えば、特許文献1には、撮像された画像から正常な顔が認識できない場合、子機のスピーカから、来訪者に所定位置への移動を指示する音声を出力するインターホン装置が開示されている。
特開2005−92262号公報
特許文献1に記載のインターホン装置は、撮像された画像から顔が認識できない原因は複数あるにもかかわらず、来訪者に対して常に同じ指示を行う。よって、来訪者が指示通り対処したとしても、適切な対処ではない可能性がある。また、来訪者があえて顔を認識できないように行動している場合には、指示に従わない可能性がある。また、居住者の側では、来訪者の顔が認識できない場合、来訪者が悪意を持った人物であっても何ら警戒せずに応対をしてしまう虞がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、来訪者の顔が認識できる画像が取得できない場合に、来訪者に適切な対処の指示を行うとともに、居住者に必要な警戒を促すことが可能なインターホンシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のインターホンシステムは、室外に設置された子機と、前記子機に接続され、室内に設置された親機とを備えたインターホンシステムであって、前記子機は、前記子機正面の所定の撮像範囲を撮像し、前記撮像範囲の画像の情報である撮像画像情報を出力する撮像手段と、来訪者を検知する来訪者検知手段と、前記来訪者に情報を通知する子機通知手段を備え、前記親機は、前記来訪者検知手段によって前記来訪者が検知された場合に、前記撮像手段から出力された前記撮像画像情報を取得する画像取得手段と、前記画像取得手段によって取得された前記撮像画像情報に基づいて、前記来訪者の顔が認識可能か否かを判断する認識判断手段と、前記認識判断手段によって、前記来訪者の前記顔が認識可能でないと判断された場合に、前記子機通知手段を制御して、認識を妨げる原因に応じて、前記来訪者に対して異なる行動を促す情報を通知させる子機通知制御手段と、前記室内に情報を通知する親機通知手段と、前記親機通知手段を制御して、前記原因に応じて異なるレベルの警戒を促す情報を通知させる第1の親機通知制御手段を備えている。
請求項2に係る発明のインターホンシステムでは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記認識判断手段は、前記画像取得手段によって取得された前記撮像画像情報に基づいて、前記撮像範囲内に前記来訪者の顔に相当する領域である顔領域が存在するか否かを判断する第1の判断手段と、前記第1の判断手段によって、前記撮像範囲内に前記来訪者の前記顔領域が存在すると判断された場合に、前記撮像画像情報に基づいて、前記来訪者の前記顔の特徴である来訪者顔特徴が抽出可能か否かを判断する第2の判断手段と、前記第1の判断手段による判断結果および前記第2の判断手段による判断結果のいずれかが否である場合に、前記第1の判断手段または前記第2の判断手段による判断結果に応じて前記原因を特定する原因特定手段を備えている。
請求項3に係る発明のインターホンシステムでは、請求項1または2に記載の発明の構成に加え、前記撮像手段は、異なる解像度での撮像、および異なる画角での撮像、および静止画および動画の撮像が可能であり、前記親機は、前記認識判断手段によって、前記来訪者の前記顔が認識可能でないと判断された場合に、前記撮像手段を制御して、前記原因に応じて前記撮像手段の撮像方法を変更させる撮像制御手段と、画像を表示する画像表示手段と、前記画像表示手段を制御して、前記画像取得手段によって取得された前記撮像画像情報に基づき、前記撮像範囲の画像を表示させる表示制御手段をさらに備えている。
請求項4に係る発明のインターホンシステムでは、請求項1〜3のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記親機は、前記認識判断手段によって、前記来訪者の前記顔が認識可能であると判断された場合に、前記撮像画像情報に基づいて、前記来訪者の前記顔の特徴である来訪者顔特徴を抽出する顔特徴抽出手段と、複数の人物の認識情報に対応づけて複数の顔の特徴を記憶する顔特徴記憶手段に記憶された前記複数の顔の特徴と、前記来訪者顔特徴とを照合し、前記複数の顔の特徴のいずれかが、前記来訪者顔特徴と一致するか否かを判断する一致判断手段と、前記親機通知手段を制御して、前記一致判断手段による判断結果に応じて異なるレベルの警戒を促す情報を通知させる第2の親機通知制御手段をさらに備えている。
請求項5に係る発明のインターホンシステムでは、請求項4に記載の発明の構成に加え、前記親機は、前記一致判断手段によって、前記来訪者顔特徴と一致すると判断された前記顔の特徴に基づき、前記複数の人物のいずれかを前記来訪者として特定する来訪者特定手段と、前記親機通知手段を制御して、前記来訪者特定手段によって特定された前記来訪者の情報を通知させる第3の親機通知制御手段をさらに備えている。
請求項6に係る発明のインターホンシステムでは、請求項4または5に記載の発明の構成に加え、前記一致判断手段は、前記顔特徴判断手段によって、前記来訪者特徴の一部が抽出された場合には、前記複数の顔の特徴の一部と、前記来訪者特徴の一部に基づいて判断を行い、前記親機は、前記一致判断手段によって、前記来訪者顔特徴の一部と一致すると判断された前記複数の顔の特徴の一部に基づき、前記複数の人物のいずれかを前記来訪者の候補として特定する候補特定手段と、前記親機通知手段を制御して、前記候補特定手段によって特定された前記来訪者の候補の情報を通知させる第4の親機通知制御手段をさらに備えている。
請求項1に係る発明のインターホンシステムによれば、来訪者が検知されると、取得された撮像画像情報から来訪者の顔が認識できるか否かが判断される。来訪者の顔が認識できない場合には、来訪者に認識を妨げる原因に応じた行動を促す情報が、子機通知手段によって来訪者に通知される。また、室内には、親機通知手段によって、認識を妨げる原因に応じたレベルの警戒を促す情報が通知される。したがって、来訪者は、通知された情報に従って、原因に応じた適切な対処をすることができ、室内にいる者は、通知された情報に従って、原因に応じた適切な警戒措置をとることができる。
請求項2に係る発明のインターホンシステムでは、撮像範囲内に来訪者の顔領域が存在するか否かの判断結果、または来訪者の顔の特徴が抽出可能か否かの判断結果に応じて、来訪者の顔の認識を妨げる原因が特定される。取得された撮像画像情報から来訪者の顔が認識できない場合、その原因は、主に、来訪者の顔領域が検出できないか、来訪者の顔の特徴が抽出できないかのいずれかである。したがって、請求項1に記載の発明の効果に加え、原因が上記2つのうちいずれなのかに応じて、来訪者に対する通知内容と、室内に通知される警戒のレベルを変え、来訪者への適切な指示と室内への適切な警告を行うことができる。
請求項3に係る発明のインターホンシステムによれば、来訪者の顔が認識できない場合には、その原因に応じて撮像手段の撮像方法が変更され、取得された撮像画像が親機の画像表示手段に表示される。したがって、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、室内にいる人間は、警戒が促された場合、原因に応じて異なる撮像画像を確認することができ、より適切な警戒措置をとることができる。
請求項4に係る発明のインターホンシステムによれば、来訪者の顔の認識が可能な場合には、来訪者の顔の特徴が、顔特徴記憶手段に記憶された複数の人物の顔の特徴と照合され、一致している人物がいるか否か、すなわち来訪者の顔の特徴が登録されているか否かが判断される。そして、判断結果に応じて異なるレベルの警戒を促す情報が通知される。したがって、請求項1〜3のいずれかに記載の発明の効果に加え、室内にいる人間は、来訪者が、警戒すべき人物か否かを知ることが出来、不用意な対応を避けることが容易となる。
請求項5に係る発明のインターホンシステムによれば、来訪者が顔特徴記憶手段に顔の特徴が記憶されている複数の人物のいずれかであると特定された場合には、来訪者の情報が通知される。したがって、請求項4に記載の発明の効果に加え、室内にいる人間は、来訪者の素性を確認することができ、来訪者が警戒すべき人物か否か、または既知の人物であるか否かを判断することがさらに容易となる。
請求項6に係る発明のインターホンシステムによれば、例えば、来訪者の顔の一部がマスクで隠されている場合等、来訪者の顔の特徴の一部しか抽出できない場合には、抽出された一部に基づいて照合が行われ、来訪者の候補が特定され、室内に通知される。したがって、請求項4または5に記載の発明の効果に加え、室内にいる人間は、来訪者の顔が全て見えなくとも推測がしやすくなる。
以下、本発明を具体化したインターホンシステム1の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、これらの図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載されている装置の構成、各種処理のフローチャートなどは、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
まず、図1〜図4を参照して、本実施形態に係るインターホンシステム1の全体構成、ならびに、インターホンシステム1の構成要素である子機10および親機20の構成について、順に説明する。図1は、インターホンシステム1の電気的構成を示すブロック図である。図2は、親機20の外観正面図である。図3は、親機20のフラッシュROM220が有する記憶エリアの説明図である。図4は、フラッシュROM220の顔特徴記憶エリア221に記憶されるデータの一例を示す説明図である。
図1を参照して、インターホンシステム1の概略構成について説明する。本実施形態のインターホンシステム1は、図1に示すように、信号線30を介して接続された子機10および親機20で構成されている。住宅、会社、ビル等において、子機10は室外に設置され、親機20は、室内に設置される。子機10と親機20との間で通話が可能であるため、室内に居る者(以下、室内対応者という)は、入口を開けることなく室外の来訪者に応対することができる。
図1を参照して、子機10について説明する。まず、子機10の物理的構成について説明する。詳細は図示しないが、子機10は、略直方体形状の筐体を備えており、筐体の正面(来訪者に対向する面)には、マイク111、スピーカ112、カメラ113、呼出ボタン114、および赤外LED照明117が設けられている。
図1を参照して、子機10の電気的構成について説明する。図1に示すように、子機10は、CPU101、ROM102、RAM103、マイク111、スピーカ112、カメラ113、呼出ボタン114、人感センサ115、赤外LED照明117、および通信装置150を備えており、これらはすべてバスで相互に接続されている。
CPU101は、子機10全体の制御を司る。ROM102は、子機10の基本的な動作に必要なプログラムやそのための設定値を記憶している。CPU101は、ROM102に記憶されたプログラムに従って、子機10の動作を制御する。RAM103は、各種データを一時的に記憶するための記憶装置である。
マイク111は、入力された来訪者の音声を音声信号に変換し、通信装置150を介して親機20に出力する機器である。スピーカ112は、親機20から入力された音声信号を、音声に変換して出力する機器である。
カメラ113は、例えば、周知のCCDカメラであり、子機10の正面の所定の撮像範囲を撮像し、撮像した画像の画像信号を、通信装置150を介して親機20に出力する。所定の撮像範囲は、例えば、通常倍率での撮像時に子機10の正面に対向して立った来訪者の顔が位置すると予測される領域を含むように予め設定されている。なお、本実施形態のカメラ113は、異なる解像度での撮像、異なる倍率、すなわち、ズーム機能を用いた異なる画角での撮像、静止画および動画の撮像が可能である。呼出ボタン114は、来訪者が室内対応者を呼び出すためのボタンである。呼出ボタン114が押下げられると、呼出信号が通信装置150を介して親機20に送信される。
人感センサ115は、子機10正面の所定領域内にある物体の動きを検知するセンサである。人感センサ115として、例えば、物体に対して赤外線を発射し、反射された赤外線の受光量の変化に基づいて物体を検知する赤外線センサを採用することができる。他に、超音波を利用する人感センサ等を採用してもよい。本実施形態では、人感センサ115は、常時、移動物の検知を行っており、その結果を示す信号を、第1通信装置250を介して親機20に送信している。
赤外LED照明117は照度センサを備えており、検出された照度が所定の閾値より低い場合に、子機10近傍を照明するために点灯する。通信装置150は、親機20との間で、信号線30を介して、制御信号、画像信号、および音声信号を含む各種信号の送受信を行う装置である。
次に、図1〜図4を参照して、親機20の構成について説明する。まず、図2を参照して、親機20の物理的構成について説明する。親機20は、略直方体形状の筐体205を備えている。筐体205の正面左下には、マイク211およびスピーカ212が設けられている。また、筐体205の正面左中央部には、表示モニタ214が設けられ、左上部には、警告ランプ216が設けられている。筐体205の正面右半分には、操作パネル215が設けられている。
マイク211は、室内対応者の音声を音声信号に変換し、第1通信装置250を介して子機10に出力する機器である。スピーカ212は、子機10から入力された音声信号を音声に変換して出力する機器である。表示モニタ214は、例えば、液晶パネルと駆動回路を備えた液晶モニタであり、子機10のカメラ113によって撮像された撮像領域の画像が表示される表示装置である。警告ランプ216は、例えば、LEDランプであり、後述するように、来訪者が特定できない場合に、室内対応者に警戒を促すために点灯される。
操作パネル215は、例えば、液晶パネル、液晶パネルを駆動する駆動回路、および入力位置を検知可能な入力装置であるタッチパッドが少なくとも一部に内蔵された表示装置である。操作パネル215には、例えば、図2に示すように、来訪者に関する情報を表示する来訪者情報表示領域311、および、室内対応者が指示を入力する各種の操作ボタンが表示される。操作ボタンには、例えば、図2に示す登録修正ボタン312、対応ボタン313、および拒否ボタン314がある。室内対応者が指で操作ボタンに触れると、その位置がタッチパッドにより検知され、対応する情報が出力される。なお、本実施形態では、操作パネル215には、来訪者の認識状況に応じて異なる表示が行われるが、詳細については後述する。
図1を参照して、親機20の電気的構成について説明する。図1に示すように、親機20は、CPU201、ROM202、RAM203、マイク211、スピーカ212、表示モニタ214、操作パネル215、警告ランプ216、フラッシュROM220、第1第1通信装置250、および第2通信装置260を備えており、これらはすべてバスで相互に接続されている。
CPU201は、親機20全体の制御を司る。ROM202は、後述するメイン処理を含む各種処理を親機20に実行させるために必要なプログラムや、そのための設定値を記憶している。CPU201は、ROM202に記憶されたプログラムに従って、親機20の動作を制御する。RAM203は、各種データを一時的に記憶するための記憶装置である。
マイク211、スピーカ212、表示モニタ214、操作パネル215、および警告ランプ216については前述した通りである。第1通信装置250は、子機10との間で、信号線30を介して、制御信号、画像信号、および音声信号を含む各種信号の送受信を行う装置である。第2通信装置260は、電話線50を介して公衆電話回線網5に接続されており、公衆電話回線網5を通して子機10との通話を外部の電話機に転送する装置である。
図3および図4を参照して、フラッシュROM220について説明する。フラッシュROM220は、不揮発性の半導体メモリである。フラッシュROM220は、例えば、図3に示すように、顔特徴記憶エリア221、表示画面記憶エリア222、通知音声記憶エリア223、設定情報記憶エリア224、動画記憶エリア225、および静止画記憶エリア226を含む複数の記憶エリアを備えている。
顔特徴記憶エリア221には、複数の人物の顔の特徴を示すデータである顔特徴データとその人物に関する情報である関連情報とが対応付けて記憶されている。例えば、図4に示すように、顔特徴記憶エリア221には、例えば、ID欄、顔特徴データ欄、氏名欄、関係欄、前回来訪日欄、およびメモ欄が設けられている。
ID欄には、各データを識別するための固有情報であるIDが記憶される。顔特徴データ欄には、顔特徴データとして、例えば、眉、目、鼻、口等の位置や形状を示す数値データが記憶されている。なお、本実施形態では、目、鼻、口に対応する特徴点のデータが、顔特徴データとして採用されているものとする。氏名欄には、顔特徴データの抽出元の人物(以下、登録者という)の氏名が記憶される。関係欄には、関係として、登録者と、親機20のユーザとの関係を示す情報が記憶される。親機20のユーザとは、例えば、インターホンシステム1が設置されているのが住宅であればその住民であり、インターホンシステム1が設置されているのが会社であれば、会社の従業員である。よって、例えば、関係を示す情報として、住民の親族、友人、および近隣の住民、または会社の従業員、顧客、および出入り業者といった情報が記憶される。
前回来訪日欄には、前回来訪日として、登録者が前回このインターホンシステム1が設置されている住宅や会社を訪問した日付が記憶される。メモ欄には、メモとして、登録者が来訪した際に室内対応者に通知される文面が記憶される。顔特徴記憶エリア221に顔特徴データに対応して記憶されている氏名、関係、前回来訪日、およびメモは、登録者の関連情報である。また、顔特徴記憶エリア221に記憶されている上記の情報のうち、前回来訪日以外は、適宜、親機20のユーザによって登録される。一方、前回来訪日は、後述するように、登録者が来訪したと認識された際、自動更新される情報である。
図3に示す表示画面記憶エリア222には、親機20の操作パネル215に表示させる画面のテンプレートが記憶されている。詳細は後述するが、操作パネル215には、例えば、図2に示すように、来訪者に関する情報や、親機20のユーザが各種指示を入力するための操作ボタンを有する画面が表示される。本実施形態では、操作パネル215に表示される画面は複数種類あるため、表示画面記憶エリア222には、複数の表示画面のテンプレートが記憶されている。
通知音声記憶エリア223には、親機20のスピーカ212または子機10のスピーカ112に出力させる音声の音声データが記憶されている。記憶されている音声データとして、例えば、子機10のスピーカ112から出力される、来訪者に対して所定の行動を促す音声の音声データが挙げられる。
設定情報記憶エリア224には、後述する各種処理で使用される各種の設定情報が記憶されている。記憶されている設定情報として、例えば、照合条件、子機10のカメラ113の撮像時の解像度、および倍率がある。照合条件とは、顔特徴データの照合において、目、鼻および口に対応する特徴点のデータの少なくとも1つがあれば照合を行うか、目、鼻および口に対応する特徴点すべてのデータが揃っている場合にのみ照合を行うかを示す情報である。なお、本実施形態では、解像度として、デフォルトの解像度である通常解像度と、通常解像度よりも高い解像度の2種類の値が記憶されている。また、倍率として、デフォルトの倍率である通常倍率、通常倍率より低い低倍率、および通常倍率より高い高倍率の3種類が記憶されている。
動画記憶エリア225には、撮像領域の動画が記憶されている。詳細は後述するが、本実施形態では、所定時間に亘って、人感センサ115により顔領域が検出できない物体が検出された場合に、カメラ113で撮像された動画が、動画記憶エリア225に記憶される。
以下に、図5〜図11を参照して、インターホンシステム1の親機20において実行される処理について説明する。図5は、親機20のメイン処理のフローチャートである。図6は、図5のメイン処理中に実行される認識判断処理のフローチャートである。図7は、図6の認識判断処理中に実行される検出エラー処理である。図8は、図6の認識判断処理中に実行される特徴抽出エラー処理である。図9は、図5のメイン処理中に実行される来訪者処理のフローチャートである。図10は、注意モード画面320を表示中の親機20の外観正面図である。図11は、警告モード画面330を表示中の親機20の外観正面図である。なお、以下に説明する処理は、ROM202に記憶されたプログラムに従って、CPU201が実行する。
図5に示すメイン処理は、親機20の電源がONにされると開始され、電源がONの間は継続して繰り返され、電源がOFFにされた時点で終了する。まず、リセット処理が行われる(S1)。具体的には、RAM203に記憶されている情報がすべて消去され、RAM203のフラグ記憶エリア(図示外)に記憶されている各種フラグがすべてOFFとされる。
なお、本実施形態では、ステップS1でOFFにされるフラグは、検知フラグ、検出エラーフラグ、特徴抽出エラーフラグである。検知フラグは、人感センサ115によって移動物が検知されたか否かを示すフラグである。具体的には、検知フラグがONの場合、移動物が検知されたことを示し、OFFの場合、検知されていないことを示す。検出エラーフラグは、顔領域の検出ができたか否かを示すフラグである。具体的には、検出エラーフラグがONの場合、顔領域の検出ができなかった、つまり検出エラーがあったことを示し、OFFの場合、顔領域の検出ができたことを示す。特徴抽出エラーフラグは、顔の特徴点すべての抽出ができたか否かを示すフラグである。具体的には、特徴抽出エラーフラグがONの場合、顔の特徴点すべての抽出ができなかった、つまり特徴抽出エラーがあったことを示し、OFFの場合、顔の特徴点すべての抽出ができたことを示す。
続いて、CPU201は、検知フラグがONであるか否かを判断する(S2)。最初の処理では、検知フラグはOFFである(S2:NO)。この場合、CPU201は、子機10の人感センサ115によって、移動物、すなわち来訪者と思われる物体が検知されたことを示す信号が子機10から親機20に入力されたか否かを判断する(S3)。移動物が検知されない間は、CPU201は待機する(S3:NO、S2:NO)。
人感センサ115によって移動物が検知されたことを示す信号が親機20に入力されると(S3:YES)、ステップS1でOFFとされた検知フラグがONとされる(S4)。続いて、第1通信装置250により、カメラ113による撮像を開始させるための制御信号と所定の撮像条件のデータが、信号線30を介して子機10に対して送信される(S5)。このとき送信される所定の撮像条件のデータには、フラッシュROM220の設定情報記憶エリア224に記憶されている、デフォルトの解像度である通常解像度と、デフォルトの倍率である通常倍率のデータとが含まれる。
親機20からの制御信号と所定の撮像条件のデータを受信した子機10では、受信した通常解像度および通常倍率に従って、カメラ113の解像度および倍率が設定される。本実施形態では、ステップS5で子機10が撮像開始の制御信号を受信した後、カメラ113は常時撮像を行う。カメラ113から出力された画像信号は、通信装置150により、信号線30を介して親機20に送信される。親機20では、別途実行されるプログラムに従って、第1通信装置250により受信された画像信号を表示モニタ214に表示可能なデータに変換する処理が行われる。つまり、子機10のカメラ113で撮像された画像がリアルタイムで表示モニタ214に表示可能な状態となる。
撮像開始の指示の後(S5)、すでに来訪者または来訪者の候補は特定済みか否かが判断される(S7)。最初の処理では、まだ来訪者または来訪者の候補は特定されていない(S7:NO)。そこで、認識判断処理が行われる(S10および図6)。以下に、図6〜図8を参照して、認識判断処理について説明する。
図6に示すように、CPU201はまず、子機10から送信され、第1通信装置250によって受信された画像信号の1フレームを取得し、静止画データを生成する(S100)。生成された静止画データを基に、顔領域の検出が可能か否かが判断される(S101)。顔領域の検出には、例えば、予め記憶した顔のパターンとのマッチングを行う方法や、肌色領域を検出する方法を採用することができるが、他のいかなる公知の方法を採用してもよい。静止画データから顔領域が可能な場合には(S101:YES)、顔領域が検出される(S102)。
続いて、顔の特徴点が抽出可能か否かが判断される(S103)。ここでは、目、鼻、口に対応する特徴点がすべて抽出可能な場合にのみ、顔の特徴点が抽出可能であると判断される(S103:YES)。この場合、顔領域から、顔の特徴点である目、鼻、口の特徴点が抽出され、これらの位置や形状を示す数値データが来訪者の顔特徴データとして求められる(S104)。
そして、フラッシュROM220の顔特徴記憶エリア221から登録者の顔特徴データが順に読み出され、来訪者の顔特徴データと照合される(S105)。照合の結果、現在の来訪者の顔特徴データが、いずれの登録者とも一致しないと判断された場合には(S106:NO)、来訪者は未登録者であると決定される(S109)。そして認識判断処理は終了して、図5に示すメイン処理に戻る。
一方、照合の結果、来訪者の顔特徴データが、いずれかの登録者の顔特徴データと一致すると判断された場合(S106:YES)、来訪者は顔特徴データが一致した登録者であると決定される(S107)。そして、来訪者であると特定された登録者の関連情報として顔特徴記憶エリア221に記憶されている前回来訪日が、現在の日付に更新される(S108)。これにより、次に同じ登録者が来訪した場合に、後述する登録者モード画面310(図2参照)に最新の来訪日を表示することができる。日付の更新後、認識判断処理は終了して、図5に示すメイン処理に戻る。
ステップS101において、生成された静止画から顔領域が検出できなかったと判断された場合(S101:NO)、来訪者の顔認識ができないのは、顔領域の検出ができないことに起因すると特定される。そこで、検出エラーが生じたとして、RAM203のフラグ記憶エリアに記憶されている検出エラーフラグがONにされる(S111)。そして、検出エラー処理が行われる(S120および図7)。検出エラー処理は、顔領域が検出できるように、来訪者に所定の行動を促す処理である。
図7に示すように、検出エラー処理では、人感センサ115によって移動物が検知されてから所定時間が経過したか否かが判断される(S121)。具体的には、例えば、図5に示すメイン処理のステップS4で検知フラグがONにされた時にタイマをスタートさせて経過時間を計測し、経過時間が所定の閾値を超えたか否かを判断すればよい。所定時間が経過していなければ(S121:NO)、その後、所定時間内に顔領域が特定される可能性があるため、そのまま検出エラー処理は終了し、図6に示す認識判断処理に戻り、さらに図5に示すメイン処理に戻る。
一方、来訪者が検知されてから所定時間が経過したと判断された場合(S121:YES)、所定時間中に検出された移動物が同一物体であるか否かが判断される(S122)。具体的には、例えば、所定期間中にカメラ113で撮像された複数の画像について、各画像の輝度分布を示すヒストグラムを生成し、これらのヒストグラムの比較結果に基づいて判断することができる。所定時間中に検出された移動物は同一物体ではないと判断された場合には(S122:NO)、そのまま検出エラー処理は終了し、図6に示す認識判断処理に戻り、さらに図5に示すメイン処理に戻る。
所定時間中に検出された移動物は同一物体であると判断された場合には(S122:YES)、この移動物は来訪者であるが、来訪者が適切な位置に立っていないために顔領域が検出できていない可能性がある。そこで、来訪者に対して、顔領域が検出できない場合の所定の行動を促す指示を子機10のスピーカ112から音声出力するための制御信号とデータが、子機10に送信される(S123)。具体的には、フラッシュROM220の通知音声記憶エリア223に記憶されている、所定の指示音声の音声データが読み出され、音声信号に変換されて、子機10に送信される。
その結果、子機10では、例えば、「御用の方は、子機の正面にお立ちください」というように、カメラ113により顔が撮影可能な位置に立つように指示する音声が出力される。これにより、来訪者は、音声による指示に従って、顔領域が検出できないという認識エラーに応じた適切な対処をすることができる。
また、所定時間中に検出された移動物は同一物体であると判断された場合には(S122:YES)、不審者が様子をうかがってうろついている可能性もある。そこで、ステップS123での音声指示に加え、録画が行われる。ただし、前の検出エラー処理ですでに録画が開始されており、録画中の場合は(S125:YES)、そのまま検出エラー処理は終了し、図6に示す認識判断処理に戻る。まだ録画が開始されていなければ(S125:NO)、所定時間分(例えば、1分)の録画が開始される(S126)。具体的には、CPU201は、子機10から送信された画像信号を取得して動画データを生成し、フラッシュROM220の動画記憶エリア225に記憶させる。
このように、不審者の可能性がある場合には動画を記録しておくことにより、後にその人物を特定できる可能性のある証拠を保存することができる。その後、CPU201は、警告ランプ216を点灯させることにより(S127)、特定できない来訪者の存在を室内の親機20のユーザに知らせる。そして、検出エラー処理は終了し、図6に示す認識判断処理に戻り、さらに図5に示すメイン処理に戻る。
なお、顔領域の検出エラーは、顔がカメラ113に近すぎて撮影領域に納まっていないことに起因する可能性がある。よって、ステップS126では、録画の代わりに、子機10に対して低倍率(広角)での静止画の撮像を指示し、得られた画像信号から低倍率の静止画を生成してもよい。このように倍率を変更することにより、室内対応者が目で見れば、来訪者の顔が認識できるようになる可能性がある。
図6に示す認識判断処理のステップS103において、顔領域から目、鼻、口の特徴点のうち少なくとも1つが抽出できなかったと判断された場合には(S103:NO)、来訪者の顔認識ができないのは、顔の特徴点が抽出できないことに起因すると特定される。そこで、特徴抽出エラーが生じたとして、RAM203のフラグ記憶エリアに記憶されている特徴抽出エラーフラグがONにされる(S112)。そして、特徴抽出エラー処理が行われる(S130および図8)。特徴抽出エラー処理は、顔の特徴点がすべて抽出できるように、来訪者に所定の行動を促す処理である。
図8に示すように、特徴抽出エラー処理では、まず、顔領域内のどの領域が隠されているのかが特定される(S131)。例えば、認識判断処理で抽出されなかった特徴点が、目、鼻、および口のいずれに対応するかによって、隠されているのは目領域、鼻領域、および口領域のいずれなのかを特定すればよい。あるいは、顔領域内の各画素の輝度値に基づいて特定してもよい。なお、いずれかの領域が隠されている場合とは、例えば、目領域が隠されていると特定された場合には、サングラスをかけている場合が想定される。鼻領域および口領域が隠されている場合には、マスクをかけている場合が想定される。
続いて、部分照合を行う設定がされているか否かが判断される(S132)。ここで、部分照合とは、目、鼻および口に対応する特徴点のすべてが抽出できなかった場合には、その一部のデータを用いて登録者の顔特徴データの一部との照合を行うことをいう。部分照合を行うか否かを示す情報である照合条件は、前述したように、ユーザの設定により、フラッシュROM220の設定情報記憶エリア224に記憶されている。
設定情報記憶エリア224に記憶されている照合条件が、部分照合を行わないことを示す場合には(S132:NO)、来訪者に対して、顔の特徴点が抽出できない場合の所定の行動を促す指示を子機10のスピーカ112から音声出力するための制御信号とデータが、子機10に送信される(S133)。具体的には、フラッシュROM220の通知音声記憶エリア223に記憶されている、所定の指示音声の音声データが読み出され、音声信号に変換されて、子機10に送信される。子機10では、例えば、目領域が隠されていると特定された場合には、「御用の方は、目を出してお立ちください」というように、隠されている領域を見せるように指示する音声が出力される。よって、来訪者は、音声による指示に従って、顔の特徴点が抽出できないという認識エラーに応じた適切な対処をすることができる。
続いて、子機10に対して高解像度で撮像する指示が送信される(S141)。具体的には、CPU201は、フラッシュROM220の設定情報記憶エリア224から読み出した高解像度をカメラ113の解像度として設定し、撮像させるための制御信号を、子機10に対して送信する。ここで高解像度での撮像を行うのは、通常解像度では顔の特徴点が抽出できないが、高解像度になれば、室内対応者が目で見て来訪者の顔を認識できる可能性があるからである。そして、CPU201は、子機10から送信された1フレームの画像信号を取得して高解像度の静止画を生成し、フラッシュROM220の静止画記憶エリア226に記憶させる(S142)。
なお、ステップS141では、CPU201は、高解像度での撮像を指示する代わりに、フラッシュROM220の設定情報記憶エリア224に記憶されている高倍率(ズーム)での撮像を指示してもよい。顔の特徴点が抽出できない場合、来訪者がカメラ113から遠すぎることが原因である可能性がある。よって、このように倍率を変更することにより、室内対応者が目で見れば、来訪者の顔が認識できるようになる可能性がある。
その後、CPU201は、カメラ113の解像度を通常解像度に戻す指示を子機10に送信する(S143)。具体的には、フラッシュROM220の設定情報記憶エリア224から読み出した通常解像度をカメラ113の解像度として設定し、撮像させるための制御信号を、子機10に対して送信する。その後、警告ランプ216を点灯させることにより(S144)、特定できない来訪者の存在を室内の親機20のユーザに知らせる。そして、特徴抽出エラー処理は終了し、図6に示す認識判断処理に戻り、さらに図5に示すメイン処理に戻る。
ステップS132において、設定情報記憶エリア224に記憶されている照合条件が、部分照合を行うことを示すと判断された場合には(S132:YES)、抽出できた一部の特徴点のみを用いて、顔特徴データとの照合が行われる(S135)。例えば、春の花粉飛散期には、花粉症対策としてマスクをかけている人が多くなるが、このような来訪者に対してマスクを外して鼻と口を出すように指示するのは酷である。よって、このような場合、照合条件を予め部分照合を行うように設定しておくことが可能である。
部分照合では、例えば、目に対応する特徴点は抽出できず、鼻と口に対応する特徴点のみが抽出できている場合、鼻と口に対応する特徴点から求められるデータと、登録者の顔特徴データのうち鼻と口のデータとが照合される。登録者のデータのいずれとも一致しない場合には(S136:NO)、前述したように、子機10に対して高解像度で撮像する指示が送信され(S141)、高解像度の静止画が静止画記憶エリア226に記憶され(S143)、警告ランプ216が点灯される(S144)。そして、特徴抽出エラー処理は終了し、図6に示す認識判断処理に戻り、さらに図5に示すメイン処理に戻る。
ステップS136において、抽出できた一部の特徴点のみを用いて顔特徴データとの照合が行われた結果、登録者の顔特徴データのいずれかと一致すると判断された場合には(S136:YES)、その登録者が来訪者の候補として特定される(S137)。ここで「候補」として特定されるのは、顔の特徴点の一部のみに基づいて照合を行った結果であるため、結果の信頼性はすべての特徴点を用いた場合ほど高くないためである。その後、特徴抽出エラー処理は終了し、図6に示す認識判断処理に戻り、さらに図5に示すメイン処理に戻る。
図5に示すメイン処理では、認識判断処理の後(S10)、来訪者によって子機10の呼出ボタン114が押下げられたか否かが判断される(S11)。具体的には、子機10から送信された呼出信号を受信したか否かが判断される。来訪者によって呼出ボタン114が押下げられていなければ(S11:NO)、来訪者が呼出ボタン114を押下げるまで処理を継続するために、処理はステップS2に戻る。
続くステップS2では、検知フラグがONとされているか否かが判断される。ステップS11の後でステップS2に処理が戻った場合、すでに一度移動物が検知されており、検知フラグはONである(S2:YES)。さらに、人感センサ115によって移動物が検知されたか否かが判断される(S23)。ここで移動物が検知されない場合(S23:NO)、一旦検知された移動物が、その後の処理が行われている間に、人感センサ115の検知範囲から外れたことを意味する。よって、この場合は来訪者がいなくなったものとして、ステップS1に戻る。そして、RAM203に記憶されている情報が消去され、各種フラグがOFFにされて、次の来訪者についての処理が、前述したように行われる。
一方、ステップS23で、移動物が検知された場合には(S23:YES)、移動物がそのまま検知範囲にとどまっている、すなわち、来訪者がまだ子機10近辺にいることを意味する。そこで、前の処理ですでに来訪者または来訪者の候補が特定されたか否かが判断される(S7)。すでに特定されていれば、再び認識判断処理を行う必要はないため、処理はそのままステップS11に進み、呼出ボタン114が押し下げられたか否かが判断される(S11)。一方、まだ前の処理で来訪者または来訪者の候補が特定されていなければ(S7:NO)、認識判断処理が再び行われる(S10)。そして、来訪者によって呼出ボタン114が押下げられるまで、同様の処理が繰り返される(S2〜S10)。
認識判断処理の後(S10)、呼出ボタン114が押下げられた場合には(S11:YES)、来訪者処理が行われる(S20および図9)。以下に、図2および図9〜図11を参照して来訪者処理の詳細について説明する。
図9に示すように、来訪者処理では、CPU201はまず、親機20のスピーカ212から呼出音を出力するとともに、子機10から送信された画像信号から生成された表示用のデータに基づき、図2に示すように、カメラ113によって撮像された画像を表示モニタ214に表示させる(S201)。さらに、操作パネル215に来訪者の認識状況に応じた表示を行うために、来訪者または来訪者の候補が特定されているか否かが判断される(S202)。
前述のように、認識判断処理において来訪者が登録者のいずれかであると特定された場合(図6のS107)、未登録者であると特定された場合(S109)、および特徴検出エラー処理において来訪者の候補として登録者のいずれかが特定された場合には(図8のS137)、来訪者またはその候補が特定されていると判断される(S202:YES)。この場合、CPU201は、図2に示す登録者モード画面310を操作パネル215に表示させる(S213)。
登録者モード画面310には、例えば、図2に示すように、来訪者情報表示領域311、登録修正ボタン312、対応ボタン313、拒否ボタン314が設けられている。なお、登録者モード画面310は、フラッシュROM220の表示画面記憶エリア222(図3参照)に記憶されたテンプレートに、来訪者または来訪者の候補に関する情報を流し込むことにより作成すればよい。以下に説明するその他の画面も同様である。
来訪者情報表示領域311には、来訪者または来訪者の候補に関する情報が表示される。具体的には、例えば、来訪者が登録者であると特定されている場合には、「来訪者は以下の登録者です」というメッセージが表示され、来訪者の候補が特定されている場合には、「来訪者の候補は以下の登録者です」というメッセージが表示される。あわせて、顔特徴記憶エリア221に関連情報として記憶されている登録者の氏名、関係、前回来訪日、およびメモが読み出され、表示される。
図2は、図4の顔特徴記憶エリア221にデータが記憶されている登録者のうち、ID「1」の登録者が来訪者として特定された場合の登録者モード画面310の例である。よって、この登録者の関連情報である来訪者の氏名「Aさん」、関係「パパの知り合い」、前回来訪日「2008年9月1日」、およびメモ「パパが帰るのを待ってもらって」が表示されている。
登録修正ボタン312は、室内対応者が、表示された登録者の関連情報を修正したい場合に、修正画面への移行の指示を入力するためのボタンである。対応ボタン313は、室内対応者が、来訪者に直接対応したい場合に、子機10との通話開始の指示を入力するためのボタンである。拒否ボタン314は、室内対応者が、来訪者に直接対応したくない場合に、代理応対の指示を入力するためのボタンである。
このように、来訪者または来訪者の候補が特定されている場合には、表示モニタ214に子機10から送信されるリアルタイムの画像が表示され、操作パネル215に来訪者または来訪者の候補の関連情報が表示される。よって、室内対応者は、来訪者が既知の人物なのか否か、また既知の人物であればその素性を容易に知ることができ、警戒すべき人物か否かを判断することが容易となる。また、顔の特徴点の一部のみで照合が行われた場合には、来訪者は、候補者として表示される。よって、室内対応者は、来訪者が誰なのかを容易に推測することができる。
一方、ステップS202において、来訪者または来訪者の候補が特定されていないと判断された場合には(S202:NO)、接続中である旨の通知音声を子機10のスピーカ112から出力するための制御信号とデータが、子機10に送信される(S203)。ここでは、例えば、「接続中です。少々お待ちください。」という音声が出力される。
続いて、認識判断処理において特徴抽出エラーが生じたか否かが判断される(S205)。具体的には、すべての顔の特徴点が抽出できず、特徴抽出エラーフラグがONとされていれば(図6のS112)、特徴抽出エラーがあったと判断される(S205:YES)。この場合、CPU201は、図10に示す注意モード画面320を操作パネル215に表示させる(S206)。
注意モード画面320には、例えば図10に示すように、注意情報表示領域321、高解像度画像表示領域322、警告解除ボタン323、および拒否ボタン314が設けられている。注意情報表示領域321には、来訪者に対する注意を促す情報が表示される。具体的には、例えば、「注意!来訪者の確認が必要です」というメッセージが表示される。高解像度画像表示領域322には、特徴抽出エラー処理において、すべての特徴点が抽出できない場合に生成され(図8のS142)、フラッシュROM220の静止画記憶エリア226に記憶されている高解像度の静止画が読み出され、表示される。
警告解除ボタン323は、室内対応者が、表示モニタ214に表示された通常解像度のリアルタイム画像と、高解像度画像表示領域322に表示された高解像度の静止画を確認した上で、来訪者に直接対応したい場合に、前述の対応ボタン313を表示させる指示を入力するためのボタンである。拒否ボタン314は、登録者モード画面310に関連して説明した通りである。
このように、来訪者の顔は検出されているのにすべての顔の特徴点が抽出できない場合には、表示モニタ214に子機10から送信されるリアルタイムの画像が表示されるとともに、操作パネル215に撮像領域の高解像度の静止画が表示される。よって、例えば図10に示すように、来訪者の顔の一部が隠されており、顔特徴データとの照合によって来訪者が特定できない場合であっても、室内対応者は、高解像度の静止画を見て、来訪者が実は登録者であるか否か、また、不審者か否かを判別することが容易となる。
ステップS205において、認識判断処理において特徴抽出エラーは生じていないと判断された場合には(S205:NO)、検出エラーが生じたか否かが判断される(S208)。具体的には、顔領域が検出できず、検出エラーフラグがONとされていれば(図6のS111)、検出エラーがあったと判断される(S208:YES)。この場合、CPU201は、図11に示す警告モード画面330を操作パネル215に表示させる(S209)。
警告モード画面330には、例えば図11に示すように、警告情報表示領域331、動画表示領域332、転送ボタン333、警告解除ボタン323および拒否ボタン314が設けられている。警告情報表示領域331には、来訪者が要注意人物であることを警告する情報が表示される。具体的には、例えば、「警告!!!要注意人物がいます」というメッセージが表示される。動画表示領域332には、検出エラー処理において、所定時間中同一物体が検出された場合に録画され(図7のS126)、フラッシュROM220の動画記憶エリア225に記憶されている動画が再生表示される。
転送ボタン333は、予め定められた転送先の電話機に、子機10から入力された音声データを転送する指示を入力するためのボタンである。警告解除ボタン323および拒否ボタン314は、それぞれ、注意モード画面320および登録者モード画面310に関連して説明した通りである。
このように、所定時間中、移動物が検出されているのに来訪者の顔領域が検出できない場合には、表示モニタ214に子機10から送信されるリアルタイムの画像が表示されるとともに、操作パネル215に録画されていた動画が表示される。よって、例えば図11に示すように、人がうろついている場合等にも、室内対応者は、カメラ113からのリアルタイム画像と録画された動画の両方によって、不審者であるのか否かを確認することができる。
ステップS208において、認識判断処理において検出エラーは生じていないと判断された場合には(S208:NO)、CPU201は、未登録モード画面(図示外)を操作パネル215に表示させる(S211)。未登録モード画面には、図2に示す登録者モード画面310の来訪者情報表示領域311に代えて、未登録者通知領域(図示外)が設けられており、来訪者が未登録者である旨が表示される。また、登録者モード画面310と同様、対応ボタン313および拒否ボタン314が設けられている。さらに、来訪者の顔特徴データ等を顔特徴記憶エリア221に新たに登録するための画面への移行指示を入力する登録ボタン等を設けてもよい。
以上に説明したように、操作パネル215に来訪者の認識状況に応じた表示が行われた後(S213、S206、S209、またはS211)、パネル操作がされたか否か、具体的には操作パネル215のタッチパッドからの入力が検知されたか否かが判断される(S216)。パネル操作がされていない場合(S216:NO)、所定時間(例えば、1分)が経過したか否かが判断される(S217)。例えば、呼出ボタン114の押下が検知された際スタートされるタイマによって経過時間を計測し、閾値を超えたか否かで判断すればよい。所定時間が経過しない間は(S217:NO)、CPU201は、パネル操作があったか否かの判断に戻り(S216)、処理を繰り返す。
所定時間が経過した場合は(S217:YES)、室内に人がおらず、応答がされないと考えられるので、来訪者処理はそのまま終了し、図5のメイン処理に戻る。この場合、メイン処理では、次の来訪者のためにリセット処理が行われる(S1)。
操作パネル215からの入力がされたと判断された場合(S216:YES)、表示されている画面とタッチパッドによって検出される入力位置に応じて、入力された指示が、対応ボタン313(図2参照)の選択による通話開始の指示か否かが判断される(S221)。対応ボタン313が選択された場合には(S221:YES)、CPU201は、通話開始の処理を行う(S222)。具体的には、CPU201は、別途、子機10との通話に関する親機20の動作を制御するためのプログラムを起動させる。これにより、子機10と親機20の間の通話路が形成され、来訪者と室内対応者の通話が可能となる。通話開始処理の後(S222)、来訪者処理は終了し、図5のメイン処理に戻る。メイン処理では、次の来訪者のためにリセット処理が行われる(S1)。
操作パネル215から入力された指示が、対応ボタン313の選択による通話開始の指示ではない場合(S221:NO)、拒否ボタン314(図2、図10および図11参照)の選択による代理応対の指示か否かが判断される(S224)。拒否ボタン314が選択された場合には(S224:YES)、CPU201は、代理応答の処理を行う(S225)。具体的には、直接応対できない旨の通知音声を子機10のスピーカ112から出力するための制御信号とデータが、子機10に送信される(S225)。その結果、子機10では、例えば、「今、取り込み中ですので、申し訳ありませんが応対できません」という音声が出力される。その後、来訪者処理は終了し、図5のメイン処理に戻る。メイン処理では、次の来訪者のためにリセット処理が行われる(S1)。
操作パネル215から入力された指示が、拒否ボタン314の選択による代理応対の指示ではない場合(S224:NO)、転送ボタン333(図11参照)の選択による転送の指示か否かが判断される(S227)。転送ボタン333が選択された場合には(S227:YES)、CPU201は、転送処理を行う(S228)。具体的には、予め転送先としてフラッシュROM220の所定の記憶エリア(図示外)に記憶されている電話番号に対して発呼がなされる。そして、対応する電話機(携帯電話でも固定電話でもよい)が応答して親機20との間で公衆電話回線網5を介して回線が通話状態となると、子機10と電話機との間で親機20を介して転送通話が可能となる。その後、来訪者処理は終了し、図5のメイン処理に戻る。メイン処理では、次の来訪者のためにリセット処理が行われる(S1)。
操作パネル215から入力された指示が、転送ボタン333の選択による転送の指示ではない場合には(S227:NO)、入力された指示に応じたその他の処理が行われる。
例えば、図10に示す注意モード画面320または図11に示す警告モード画面330で警告解除ボタン323が選択された場合には、警告解除ボタン323に代えて対応ボタン313(図2参照)を表示させる処理が行われる。その他の処理終了後、処理はステップS216に戻り、前述したように、操作パネル215の操作に応じた処理が行われる。
以上、説明したように、本実施形態のインターホンシステム1では、来訪者が検知されると、子機10のカメラ113による撮像が開始される。そして、子機10から取得された画像信号から生成される静止画から顔領域が検出され、顔領域から特徴点が抽出される。顔領域が検出できない場合、または特徴点が抽出できない場合、予めフラッシュROM220の顔特徴記憶エリア221に記憶されている複数の人物の顔特徴データとの照合による顔認識が不可能である。また、このような場合には、室内対応者がカメラ113によって撮像された画像を見たとしても、来訪者の顔が認識できない場合が多い。
よって、来訪者に認識を妨げる原因に応じた行動を促す指示がスピーカ112から音声出力されることにより、来訪者に通知される。したがって、来訪者は、通知された指示に従って、原因に応じた適切な対処をすることができる。また、認識を妨げる原因に応じて異なるレベルの警戒を促す情報を示す画面310〜330が操作パネル215に表示される。したがって、室内対応者は、通知された情報に従って、原因に応じた適切な警戒措置をとることができる。
本実施形態では、子機10のカメラ113が、本発明の「撮像手段」に相当し、人感センサ115が、「来訪者検知手段」に相当し、スピーカ112が、「子機通知手段」に相当する。また、親機20の操作パネル215本発明の「親機通知手段」および「画像表示手段」に相当する。図6のステップS100で、カメラ113から出力され、子機10から送信された画像信号を受信する第1通信装置250が、「画像取得手段」に相当する。
図6のステップS102で顔領域が検出できたか否かを判断するCPU201、およびステップS104で顔の特徴点が抽出できたか否かを判断するCPU201が、「認識判断手段」に相当する。このうち、ステップS102で顔領域が検出できたか否かを判断するCPU201が、「第1の判断手段」に相当し、ステップS104で顔の特徴点が抽出できたか否かを判断するCPU201が、「第2の判断手段」に相当する。ステップS111で検出エラーが生じたとして検出エラーフラグをONにするCPU201、およびステップS112で特徴抽出エラーが生じたとして特徴抽出エラーフラグをONにするCPU201が、「原因特定手段」に相当する。
図7のステップS126で、動画を記録させるCPU201および図8のステップS141で高解像度での撮像を指示するCPU201が、「撮像制御手段」に相当する。また、図7のステップS123で、子機10のスピーカ112から、子機10の正面に立つように来訪者に指示する音声を出力させるCPU201、および図8のステップS133で、子機10のスピーカ112から、隠されている顔の領域を見せるように来訪者に指示する音声を出力させるCPU201が、「子機通知制御手段」に相当する。
図9のステップS206とS209とで、認識判断処理でのエラーに応じて操作パネル215に異なるレベルの警戒を促す情報を表示させるCPU201が、「第1の親機制御手段」に相当する。図9のステップS206とS209とで、認識判断処理でのエラーに応じて操作パネル215に異なった画像を表示させるCPU201が、「表示制御手段」に相当する。
図6のステップS104で、顔の特徴点を抽出するCPU201が、「顔特徴抽出手段」に相当する。図6のステップS105または図8のS135で来訪者の顔特徴データと登録者の顔特徴データとを照合するCPU201が、「一致判断手段」に相当する。また、フラッシュROM220の顔特徴記憶エリア221が、「顔特徴記憶手段」に相当する。図9のステップS213、S206、S209およびS211で、顔特徴データの照合結果に応じて操作パネル215にそれぞれ警戒レベルが異なる情報を表示させるCPU201が、「第2の親機制御手段」に相当する。
図6のステップS107で登録者のいずれかを来訪者として特定するCPU201が、「来訪者特定手段」に相当し、図9のステップS213で特定された来訪者の情報を操作パネル215に表示させるCPU201が、「第3の親機制御手段」に相当する。図8のステップS137で登録者のいずれかを来訪者の候補として特定するCPU201が、「候補特定手段」に相当し、図9のステップS213で特定された来訪者の候補の情報を操作パネル215に表示させるCPU201が、「第4の親機制御手段」に相当する。
なお、前述の実施形態に示される構成や処理は例示であり、各種の変形が可能なことはいうまでもない。例えば、前述の実施形態では、認識判断処理(図6参照)において、来訪者の顔特徴データが得られた場合には、フラッシュROM220の顔特徴記憶エリア221に記憶された登録者の顔特徴データとの照合によって、来訪者の特定が試みられている。しかしながら、顔特徴データの照合による来訪者の特定は、必ずしも行う必要はない。つまり、図6の認識判断処理において、ステップS104〜S109の処理は行わなくてもよい。この場合、図5に示すメイン処理のステップS7の処理、図9に示す来訪者処理のステップS202およびステップS213の処理は行わなくてよい。すなわち、ステップS201の後、ステップS203に進む。そして、ステップS211の処理は行わなくてもよい。
つまり、特徴抽出エラーまたは検出エラーがあった場合は、エラーの種別に応じて注意モード画面320(図10参照)または警告モード画面330(図11参照)が表示されるが、顔領域の検出および顔の特徴点の抽出に成功している場合には、単にカメラ113によって撮像された画像が表示モニタ214に表示されることになる(図9のS201)。この場合でも、顔領域の検出および顔の特徴点の抽出に成功しているので、表示モニタ214に表示された画像を見ることにより、室内対応者は来訪者の顔を認識することができる。
前述の実施形態では、来訪者の顔の認識ができない場合に、その原因に応じて異なる行動を促す情報を、子機10のスピーカ112から音声によって通知している。しかしながら、来訪者への通知は必ずしも音声によって行う必要はない。代わりに、子機10に表示モニタを設け、来訪者の顔の認識ができない場合に、その原因に応じて異なる行動を促す情報を表示させてもよい。
前述の実施形態では、来訪者の顔の認識ができない原因に応じて異なる画面310〜330を親機20の操作パネル215に表示させることにより、室内対応者へ、異なるレベルの警戒を促す情報が通知されている。しかしながら、室内対応者への通知は必ずしも表示によって行う必要はない。代わりに、親機20のスピーカ212から、「パパの知り合いです」、「画像をよく確認してください」、「不審者と思われますので警戒してください」等、異なるレベルの警戒を促すメッセージを音声出力させてもよい。また、警戒レベル毎に異なる間隔で警告ランプ216を点滅させたり、発光色が互いに異なる警告ランプ216を複数設けて、異なる色の警告ランプ216を点灯させたりしてもよい。このような場合は、スピーカ212または警告ランプ216が「親機通知手段」に相当する。
前述の実施形態では、人感センサ115によって、子機10正面の移動物の検知を行っているが、必ずしも人感センサ115を子機10に設ける必要はない。代わりに、カメラ113によって撮像される画像を利用して、画像の変化によって移動物を検出する構成としてもよい。
前述の実施形態では、親機20がフラッシュROM220を備え、そこに記憶された指示音声のデータ等を子機10に送信することにより、子機10での音声出力が行われる。しかしながら、指示音声のデータは、必ずしも親機20に記憶しておく必要はなく、子機10にフラッシュROMを設けて記憶しておいてもよい。この場合、親機20からは、データを特定する指示のみが子機10に送信され、子機10のCPU101が、指示に従って音声出力を行う。
インターホンシステム1の電気的構成を示すブロック図である。 親機20の外観正面図である。 親機20のフラッシュROM220が有する記憶エリアの説明図である。 フラッシュROM220の顔特徴記憶エリア221に記憶されるデータの一例を示す説明図である。 親機20のメイン処理のフローチャートである。 図5のメイン処理中に実行される認識判断処理のフローチャートである。 図6の認識判断処理中に実行される検出エラー処理である。 図6の認識判断処理中に実行される特徴抽出エラー処理である。 図5のメイン処理中に実行される来訪者処理のフローチャートである。 注意モード画面320を表示中の親機20の外観正面図である。 警告モード画面330を表示中の親機20の外観正面図である。
符号の説明
1 インターホンシステム
10 子機
112 スピーカ
113 カメラ
115 人感センサ
20 親機
201 CPU
215 操作パネル

Claims (6)

  1. 室外に設置された子機と、前記子機に接続され、室内に設置された親機とを備えたインターホンシステムであって、
    前記子機は、
    前記子機正面の所定の撮像範囲を撮像し、前記撮像範囲の画像の情報である撮像画像情報を出力する撮像手段と、
    来訪者を検知する来訪者検知手段と、
    前記来訪者に情報を通知する子機通知手段を備え、
    前記親機は、
    前記来訪者検知手段によって前記来訪者が検知された場合に、前記撮像手段から出力された前記撮像画像情報を取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段によって取得された前記撮像画像情報に基づいて、前記来訪者の顔が認識可能か否かを判断する認識判断手段と、
    前記認識判断手段によって、前記来訪者の前記顔が認識可能でないと判断された場合に、前記子機通知手段を制御して、認識を妨げる原因に応じて、前記来訪者に対して異なる行動を促す情報を通知させる子機通知制御手段と、
    前記室内に情報を通知する親機通知手段と、
    前記親機通知手段を制御して、前記原因に応じて異なるレベルの警戒を促す情報を通知させる第1の親機通知制御手段を備えたことを特徴とするインターホンシステム。
  2. 前記認識判断手段は、
    前記画像取得手段によって取得された前記撮像画像情報に基づいて、前記撮像範囲内に前記来訪者の顔に相当する領域である顔領域が存在するか否かを判断する第1の判断手段と、
    前記第1の判断手段によって、前記撮像範囲内に前記来訪者の前記顔領域が存在すると判断された場合に、前記撮像画像情報に基づいて、前記来訪者の前記顔の特徴である来訪者顔特徴が抽出可能か否かを判断する第2の判断手段と、
    前記第1の判断手段による判断結果および前記第2の判断手段による判断結果のいずれかが否である場合に、前記第1の判断手段または前記第2の判断手段による判断結果に応じて前記原因を特定する原因特定手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のインターホンシステム。
  3. 前記撮像手段は、異なる解像度での撮像、および異なる画角での撮像、および静止画および動画の撮像が可能であり、
    前記親機は、
    前記認識判断手段によって、前記来訪者の前記顔が認識可能でないと判断された場合に、前記撮像手段を制御して、前記原因に応じて前記撮像手段の撮像方法を変更させる撮像制御手段と、
    画像を表示する画像表示手段と、
    前記画像表示手段を制御して、前記画像取得手段によって取得された前記撮像画像情報に基づき、前記撮像範囲の画像を表示させる表示制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のインターホンシステム。
  4. 前記親機は、
    前記認識判断手段によって、前記来訪者の前記顔が認識可能であると判断された場合に、前記撮像画像情報に基づいて、前記来訪者の前記顔の特徴である来訪者顔特徴を抽出する顔特徴抽出手段と、
    複数の人物の認識情報に対応づけて複数の顔の特徴を記憶する顔特徴記憶手段に記憶された前記複数の顔の特徴と、前記来訪者顔特徴とを照合し、前記複数の顔の特徴のいずれかが、前記来訪者顔特徴と一致するか否かを判断する一致判断手段と、
    前記親機通知手段を制御して、前記一致判断手段による判断結果に応じて異なるレベルの警戒を促す情報を通知させる第2の親機通知制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインターホンシステム。
  5. 前記親機は、
    前記一致判断手段によって、前記来訪者顔特徴と一致すると判断された前記顔の特徴に基づき、前記複数の人物のいずれかを前記来訪者として特定する来訪者特定手段と、
    前記親機通知手段を制御して、前記来訪者特定手段によって特定された前記来訪者の情報を通知させる第3の親機通知制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項4に記載のインターホンシステム。
  6. 前記一致判断手段は、前記顔特徴判断手段によって、前記来訪者特徴の一部が抽出された場合には、前記複数の顔の特徴の一部と、前記来訪者特徴の一部に基づいて判断を行い、
    前記親機は、
    前記一致判断手段によって、前記来訪者顔特徴の一部と一致すると判断された前記複数の顔の特徴の一部に基づき、前記複数の人物のいずれかを前記来訪者の候補として特定する候補特定手段と、
    前記親機通知手段を制御して、前記候補特定手段によって特定された前記来訪者の候補の情報を通知させる第4の親機通知制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項4または5に記載のインターホンシステム。
JP2008243428A 2008-09-23 2008-09-23 インターホンシステム Pending JP2010080993A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008243428A JP2010080993A (ja) 2008-09-23 2008-09-23 インターホンシステム
PCT/JP2009/054739 WO2010035524A1 (ja) 2008-09-23 2009-03-12 インターホンシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008243428A JP2010080993A (ja) 2008-09-23 2008-09-23 インターホンシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010080993A true JP2010080993A (ja) 2010-04-08

Family

ID=42059534

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008243428A Pending JP2010080993A (ja) 2008-09-23 2008-09-23 インターホンシステム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2010080993A (ja)
WO (1) WO2010035524A1 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013042357A (ja) * 2011-08-16 2013-02-28 Misawa Homes Co Ltd インターホンシステム
JP2013182325A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Toshiba Corp 顔登録装置、プログラムおよび顔登録方法
WO2014045670A1 (ja) * 2012-09-19 2014-03-27 日本電気株式会社 画像処理システム、画像処理方法及びプログラム
KR101492506B1 (ko) * 2013-08-09 2015-02-12 주식회사 시큐인포 가정용 블랙박스를 이용한 공동주택 보안 시스템과 그 운용 방법
JP2016154327A (ja) * 2016-02-01 2016-08-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 ドアホンシステムおよび通信方法
JP2016158170A (ja) * 2015-02-25 2016-09-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 インターホン用データベース生成装置およびそれを利用したインターホン室内装置、インターホンシステム
JP2018045435A (ja) * 2016-09-14 2018-03-22 株式会社東芝 検出装置、検出方法、および検出プログラム
JP2019083468A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 シャープ株式会社 出力制御装置、インターホン子機、およびインターホンシステム
EP3585053A1 (en) * 2018-06-19 2019-12-25 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Intercom door station, intercom system, control method, and program
JP2020030860A (ja) * 2018-10-30 2020-02-27 ディライテッド株式会社 受付システム、受付プログラム及び受付方法
JP2021040209A (ja) * 2019-09-02 2021-03-11 アイホン株式会社 インターホン装置
JP2021131619A (ja) * 2020-02-18 2021-09-09 アイメソフト ジェイエスシー 情報処理方法、情報処理装置及びプログラム
JP2022000608A (ja) * 2017-10-16 2022-01-04 株式会社パロマ 加熱調理器
KR102461858B1 (ko) * 2021-04-28 2022-11-01 주식회사 대림 사물인식이 가능한 도어폰, 이를 포함하는 시스템 및 이를 이용한 방법

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6602686B2 (ja) * 2016-02-18 2019-11-06 アイホン株式会社 インターホンシステム
TWI740475B (zh) * 2020-04-29 2021-09-21 中華電信股份有限公司 訪客認證方法及訪客認證裝置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2343945B (en) * 1998-11-18 2001-02-28 Sintec Company Ltd Method and apparatus for photographing/recognizing a face
JP2007037088A (ja) * 2005-06-24 2007-02-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd ドアホン装置
JP2007049551A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Fujifilm Holdings Corp 防犯装置、防犯方法及び防犯プログラム
JP4649687B2 (ja) * 2005-08-12 2011-03-16 富士フイルム株式会社 防犯装置、自動販売装置、防犯方法及び防犯プログラム
JP4862447B2 (ja) * 2006-03-23 2012-01-25 沖電気工業株式会社 顔認識システム

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013042357A (ja) * 2011-08-16 2013-02-28 Misawa Homes Co Ltd インターホンシステム
JP2013182325A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Toshiba Corp 顔登録装置、プログラムおよび顔登録方法
WO2014045670A1 (ja) * 2012-09-19 2014-03-27 日本電気株式会社 画像処理システム、画像処理方法及びプログラム
KR101492506B1 (ko) * 2013-08-09 2015-02-12 주식회사 시큐인포 가정용 블랙박스를 이용한 공동주택 보안 시스템과 그 운용 방법
JP2016158170A (ja) * 2015-02-25 2016-09-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 インターホン用データベース生成装置およびそれを利用したインターホン室内装置、インターホンシステム
JP2016154327A (ja) * 2016-02-01 2016-08-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 ドアホンシステムおよび通信方法
JP2018045435A (ja) * 2016-09-14 2018-03-22 株式会社東芝 検出装置、検出方法、および検出プログラム
JP2022000608A (ja) * 2017-10-16 2022-01-04 株式会社パロマ 加熱調理器
JP7299641B2 (ja) 2017-10-16 2023-06-28 株式会社パロマ 加熱調理器
JP2019083468A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 シャープ株式会社 出力制御装置、インターホン子機、およびインターホンシステム
EP3585053A1 (en) * 2018-06-19 2019-12-25 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Intercom door station, intercom system, control method, and program
TWI818035B (zh) * 2018-06-19 2023-10-11 日商松下知識產權經營股份有限公司 對講機門站、對講機系統、控制方法及程式
JP2020030860A (ja) * 2018-10-30 2020-02-27 ディライテッド株式会社 受付システム、受付プログラム及び受付方法
JP2021040209A (ja) * 2019-09-02 2021-03-11 アイホン株式会社 インターホン装置
JP7312061B2 (ja) 2019-09-02 2023-07-20 アイホン株式会社 インターホン装置
JP2021131619A (ja) * 2020-02-18 2021-09-09 アイメソフト ジェイエスシー 情報処理方法、情報処理装置及びプログラム
JP7127864B2 (ja) 2020-02-18 2022-08-30 アイメソフト ジェイエスシー 情報処理方法、情報処理装置及びプログラム
KR102461858B1 (ko) * 2021-04-28 2022-11-01 주식회사 대림 사물인식이 가능한 도어폰, 이를 포함하는 시스템 및 이를 이용한 방법

Also Published As

Publication number Publication date
WO2010035524A1 (ja) 2010-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2010035524A1 (ja) インターホンシステム
US8606316B2 (en) Portable blind aid device
CN107408028A (zh) 信息处理设备、控制方法以及程序
JP2018120644A (ja) 識別装置、識別方法およびプログラム
JP6339445B2 (ja) 人物識別装置
JP2010079609A (ja) 個人認証装置、個人認証プログラム、および個人認証装置を備えたインターホンシステム
JP2007184839A (ja) ドアホン及びドアホンの呼出音制御方法
JP2010074628A (ja) インターホンシステム
JP2008113396A (ja) ドアホンシステム及び玄関子機
JP2010114544A (ja) インターホンシステム、来訪者受付プログラムおよび来訪者受付方法
JP2007037088A (ja) ドアホン装置
JP2008305193A (ja) 個人識別通信システム及び個人識別通信システムにおいて実行されるプログラム
JP2010062797A (ja) インターホンシステム
JP4889568B2 (ja) 撮像装置及び携帯端末装置
JP2010152423A (ja) 個人認証装置、個人認証方法、および個人認証プログラム
KR20110137469A (ko) 얼굴 검출을 이용한 지능형 영상출입장치 및 그 출입제어방법
JP2017108343A (ja) インターホンシステムおよび玄関機
JP2011035644A (ja) インターホンシステム
JP2012085072A (ja) インターホン装置
KR20170026858A (ko) 장애인용 홈네트워크 시스템
JP6804510B2 (ja) 検知システムおよび検知システムの表示方法
JP2004266714A (ja) 個人照合装置
JP2020074506A (ja) 人物行動監視装置および人物行動監視システム
JP2007150511A (ja) インターホン装置
JP2012204949A (ja) ドアホンシステム、ドアホン屋外器、制御方法、及びプログラム