JP2010078848A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像器およびクリーニング部材のそれぞれが移動する構成において、部品点数の低減を図ることができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】現像カートリッジ41は、現像ローラ13が感光ドラム11に接触する接触位置と現像ローラ13が感光ドラム11から離間する離間位置とに移動可能である。クリーニングローラ71は、搬送ベルト18に接触する接触位置と搬送ベルト18から離間する離間位置とに移動可能である。1対の直動カム111が配置され、各直動カム111は、前後方向に沿って直線移動することによって、現像カートリッジ41に設けられた第1突起62、および、クリーニングローラ71に対する相対位置が固定された第2突起69に係合して、現像カートリッジ41およびクリーニングローラ71のそれぞれを接触位置と離間位置との間で移動させる。
【選択図】図10

Description

本発明は、電子写真方式等の画像形成装置に関する。
複数の感光体が所定方向に沿って並ぶように配置されたカラー画像形成装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1のカラー画像形成装置では、静電潜像が形成される4つの感光ドラムが水平方向に並ぶように配置されている。また、このカラー画像形成装置は、対応する感光ドラムに対して上から対向する現像ローラをそれぞれ備えた4つの現像ユニットと、4つの感光ドラムの下方に配置されて用紙を水平方向に沿って搬送する無端状の用紙搬送ベルトとを備えている。
このカラー画像形成装置では、各現像ユニットの現像ローラから供給されたトナーによって、対応する感光ドラムに形成された静電潜像が可視像化されてトナー像となる。そして、各感光ドラムのトナー像が、用紙搬送ベルトに搬送される用紙に順次重ねて転写されることによって、用紙には、カラー画像が形成される。
また、このカラー画像形成装置は、用紙搬送ベルトに付着した残留トナーを除去するためのクリーニング部を備えている。クリーニング部は、用紙搬送ベルトに接触するように配置された掻き取りブレードと、クリーニングボックスとを含んでおり、用紙搬送ベルトの残留トナーは、掻き取りブレードによって掻き取られた後に、クリーニングボックスに回収される。
特開2007−79445号公報
ここで、カラー画像形成装置において、モノクロ画像やカラー画像といった異なるタイプの画像を形成するために、現像ローラが感光ドラムに対して接離可能となるように各現像ユニットが移動しなければならない場合がある。また、用紙搬送ベルトによる用紙の円滑な搬送を実現するために、クリーニング部の掻き取りブレードが、用紙に干渉しないように、用紙搬送ベルトに対して接離可能に移動しなければならない場合がある。
これらの場合に、現像ユニットを移動させる部材と、掻き取りブレードを移動させる部材とを別々に設けると、部品点数(換言すればコスト)の増加が生じる。
そこで、本発明の目的は、現像器およびクリーニング部材のそれぞれが移動する構成において、部品点数の低減を図ることができる画像形成装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、画像形成装置であって、装置本体と、前記装置本体に設けられ、記録媒体を搬送する搬送部材と、前記搬送部材に対向配置され、前記搬送部材による記録媒体の搬送方向に沿って並ぶように複数設けられており、静電潜像が形成される感光体と、前記装置本体に対して着脱可能に装着され、前記搬送方向に沿って並ぶように複数設けられており、現像剤担持体を備え、前記現像剤担持体が対応する前記感光体に接触する接触位置と前記現像剤担持体が対応する前記感光体から離間する離間位置とに移動可能な現像器と、前記搬送部材に接触する接触位置と、前記搬送部材から離間する離間位置とに移動可能であり、接触位置で前記搬送部材から現像剤を除去するクリーニング部材と、各前記現像器に設けられ、前記現像剤担持体の軸方向における両外側へ突出する第1突出部と、前記クリーニング部材に対する相対位置が固定され、前記軸方向両外側へ突出する第2突出部と、前記現像器および前記クリーニング部材の前記軸方向両外側に配置され、前記搬送方向に沿って直線移動することによって、対応する前記第1突出部および前記第2突出部に係合して前記現像器および前記クリーニング部材のそれぞれを接触位置と離間位置との間で移動させる1対の直動部材とを備えていることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1突出部と前記第2突出部とは、前記搬送方向に沿って並んで配置されることを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記感光体を保持する保持部材を備え、各前記現像器は、前記保持部材に対して着脱可能に装着され、前記保持部材には、前記現像器の移動方向に沿って延び、前記現像器が前記保持部材に対して着脱されるときに、前記現像器から前記軸方向外側へ突出した前記第1突出部の端部をガイドする第1溝が形成されており、前記現像器が前記保持部材に装着されたとき、前記第1溝に前記第1突出部が受け入れられることを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記保持部材は、前記装置本体に対してスライド可能であることを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記保持部材は、前記装置本体に対して一体的に設けられていることを特徴としている。
また、請求項6に記載の発明は、請求項3ないし5のいずれかに記載の発明において、前記クリーニング部材を支持し、前記第2突出部が設けられた支持部材を備え、前記支持部材は、前記クリーニング部材および前記第2突出部において、前記保持部材によって、前記クリーニング部材の移動方向に沿ってスライド自在に支持されていることを特徴としている。
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記搬送方向における最上流側または最下流側の前記現像器によって支持されており、前記支持部材に対して着脱可能に装着され、前記クリーニング部材が前記搬送部材から除去した現像剤を収容するための容器を備えていることを特徴としている。
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記支持部材には、前記第1溝と平行に延び、前記容器が前記支持部材に対して着脱されるときに、前記容器から前記軸方向外側へ突出した凸部をガイドする第2溝が形成されていることを特徴としている。
また、請求項9に記載の発明は、請求項7または8に記載の発明において、前記現像器および前記クリーニング部材がそれぞれの接触位置へ向けて付勢されるように、前記現像器および前記容器のそれぞれの前記軸方向両端部を押圧する押圧部材を備えていることを特徴としている。
また、請求項10に記載の発明は、請求項7ないし9のいずれかに記載の発明において、水平面に対して上向きに傾斜した傾斜方向に沿って延び、前記クリーニング部材が前記搬送部材から除去した現像剤を、前記容器の上方部へ向けて前記傾斜方向に沿って搬送する第1搬送部材を備えていることを特徴としている。
また、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、略水平方向に沿って延び、前記クリーニング部材が前記搬送部材から除去した現像剤を、前記第1搬送部材の下端部へ向けて略水平方向に沿って搬送する第2搬送部材と、前記容器の上方部において略水平方向に沿って延び、前記第1搬送部材の上端部まで搬送されてきた現像剤を、前記容器において前記第1搬送部材の上端部に近い側から順に前記現像剤が落下して溜まるように、略水平方向に沿って搬送する第3搬送部材とを備えていることを特徴としている。
また、請求項12に記載の発明は、請求項1ないし11のいずれかに記載の発明において、各前記直動部材には、前記第1突出部が載置されることで前記現像器を離間位置に位置決めする第1載置部と、前記第1突出部が載置されることで前記現像器を接触位置に位置決めする第2載置部と、前記第2突出部が載置されることで前記クリーニング部材を離間位置に位置決めする第3載置部と、前記第2突出部が載置されることで前記クリーニング部材を接触位置に位置決めする第4載置部とが設けられていることを特徴としている。
また、請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の発明において、各前記直動部材は、前記第1突出部が前記第2載置部に載置されて前記第2突出部が前記第3載置部に載置される第1位置と、前記第1突出部が前記第1載置部に載置されて前記第2突出部が前記第4載置部に載置される第2位置とに移動可能であることを特徴としている。
また、請求項14に記載の発明は、請求項1ないし13のいずれかに記載の発明において、複数の前記感光体と接触位置にある前記クリーニング部材とは、前記搬送部材の同一面に対して接触することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、この画像形成装置では、装置本体において、複数の感光体が、搬送部材による記録媒体の搬送方向(以下では、単に「搬送方向」ということがある。)に沿って並ぶように、搬送部材に対向配置されている。
そして、現像剤担持体を備え、搬送方向に沿って並ぶように複数設けられた現像器は、接触位置と離間位置とに移動可能である。現像器は、接触位置では、現像剤担持体が感光体に接触して現像剤を供給することにより、感光体の静電潜像を可視像化することができ、離間位置では、現像剤担持体が感光体から離間することにより、感光体への現像剤の供給を停止することができる。
また、画像形成装置に備えられたクリーニング部材は、搬送部材に接触する接触位置と、搬送部材から離間する離間位置とに移動可能であり、接触位置で搬送部材から不要な現像剤を除去する。
ここで、各現像器には、現像剤担持体の軸方向(以下では、単に「軸方向」ということがある。)における両外側へ突出する第1突出部が設けられている。また、画像形成装置には、クリーニング部材に対する相対位置が固定され、軸方向両外側へ突出する第2突出部が備えられている。
そして、現像器およびクリーニング部材の軸方向両外側には、1対の直動部材が配置されている。各直動部材は、搬送方向に沿って直線移動することによって、対応する第1突出部および第2突出部に係合して現像器およびクリーニング部材のそれぞれを接触位置と離間位置との間で移動させる。
つまり、直動部材だけで現像器およびクリーニング部材の両方を移動させることができるので、この画像形成装置のように現像器およびクリーニング部材のそれぞれが移動する構成において、部品点数の低減を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、第1突出部と第2突出部とは、搬送方向に沿って並んで配置されるので、搬送方向に沿って直線移動する直動部材を、搬送方向に沿って細長く形成することができる。これにより、装置本体において直動部材が配置されるスペースを比較的小さくすることができるので、画像形成装置の小型化を図ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、各現像器は、感光体を保持する保持部材に対して着脱可能である。保持部材には、現像器が保持部材に対して着脱されるときに、現像器から軸方向外側へ突出した第1突出部の端部をガイドする第1溝が形成されている。そのため、現像器を接触位置と離間位置との間で移動させるために直動部材に係合される第1突出部は、現像器が保持部材に対して円滑に着脱されるように第1溝にガイドされる役割も兼ねる。
そして、現像器が保持部材に装着されたとき、第1溝に第1突出部が受け入れられる。この第1溝は、現像器の移動方向に沿って延びているので、現像器は、保持部材に装着されて第1溝に第1突出部が受け入れられた状態で、接触位置と離間位置とに円滑に移動することができる。
請求項4に記載の発明によれば、保持部材は、装置本体に対してスライド可能であるので、保持部材をスライドさせることによって、保持部材に装着された複数の現像器をまとめて装置本体外に引き出して交換することができ、使い勝手がよい。
請求項5に記載の発明によれば、保持部材は、装置本体に対して一体的に設けられているので、保持部材に保持された感光体を装置本体に対して精度よく位置決めすることができる。
請求項6に記載の発明によれば、画像形成装置には、クリーニング部材を支持し、第2突出部が設けられた支持部材が備えられているので、クリーニング部材に対する第2突出部の相対位置を確実に固定することができる。
そして、支持部材は、クリーニング部材および第2突出部において、保持部材によって、クリーニング部材の移動方向に沿ってスライド自在に支持されている。つまり、支持部材は、クリーニング部材および第2突出部という2箇所で保持部材に支持されており、1箇所で支持される場合に比べて、安定してスライドすることができる。そのため、支持部材に支持されたクリーニング部材は、接触位置と離間位置とに円滑に移動することができる。
請求項7に記載の発明によれば、クリーニング部材が搬送部材から除去した現像剤を収容するための容器が、搬送方向における最上流側または最下流側の現像器によって支持されている。現像器は、装置本体に対して着脱可能であるので、現像器を装置本体に対して着脱させることによって、搬送部材から除去された現像剤を限界まで収容した容器を空の容器に交換することもでき、使い勝手がよい。
そして、容器は、支持部材に対して着脱可能に装着されるので、支持部材に支持されたクリーニング部材の近くに配置されることとなり、クリーニング部材が搬送部材から除去した現像剤を漏れなく収容することができる。
請求項8に記載の発明によれば、支持部材には、容器が支持部材に対して着脱されるときに、容器から軸方向外側へ突出した凸部をガイドする第2溝が形成されている。凸部が第2溝にガイドされることによって、容器は、支持部材に対して円滑に着脱される。ここで、第2溝は、現像器が保持部材に対して着脱されるときに現像器の第1突出部をガイドする第1溝と平行に延びているので、容器を支持部材に着脱し、かつ、容器を支持する現像器を保持部材に対して着脱するときに、容器および現像器を同じ方向に動かすことができるので、容器および現像器を円滑に着脱することができる。
請求項9に記載の発明によれば、押圧部材は、現像器およびクリーニング部材がそれぞれの接触位置へ向けて付勢されるように、現像器および容器のそれぞれの軸方向両端部を押圧する。これにより、現像器およびクリーニング部材のそれぞれのホームポジションを接触位置に定めることができるので、現像器およびクリーニング部材の位置を正確に把握することができる。また、押圧部材が現像器および容器のそれぞれの軸方向両端部を押圧することから、現像器および容器は、安定した姿勢で、それぞれの接触位置へ向けて付勢される。
請求項10に記載の発明によれば、第1搬送部材は、水平面に対して上向きに傾斜した傾斜方向に沿って延びており、搬送部材から除去された現像剤を、容器の上方部へ向けて前記傾斜方向に沿って搬送する。そのため、現像剤を容器の上方部へ向けて真上に搬送する場合に比べて、現像剤(特に、流動性が優れることによりこぼれやすい現像剤であっても)をこぼすことなく円滑に搬送することができる。
請求項11に記載の発明によれば、第2搬送部材が、略水平方向に沿って延び、搬送部材から除去された現像剤を、第1搬送部材の下端部へ向けて略水平方向に沿って搬送する。第1搬送部材の下端部まで搬送された現像剤は、第1搬送部材によって、第1搬送部材の上端部へ向けて、水平面に対して上向きに傾斜した傾斜方向に沿って搬送される。そして、第3搬送部材が、容器の上方部において略水平方向に沿って延び、第1搬送部材の上端部まで搬送されてきた現像剤を、容器において第1搬送部材の上端部に近い側から順に現像剤が落下して溜まるように、略水平方向に沿って搬送する。
つまり、前記傾斜方向に沿って延びる第1搬送部材を備えて現像剤を容器の上方部から容器に収容する場合において、第2搬送部材および第3搬送部材を設けることによって、搬送部材から除去された現像剤を容器に円滑に収容することができる。
請求項12に記載の発明によれば、各直動部材に第1載置部、第2載置部、第3載置部および第4載置部を設けるだけの簡易な構成によって、第1載置部に第1突出部が載置されることで現像器を離間位置に位置決めでき、第2載置部に第1突出部が載置されることで現像器を接触位置に位置決めでき、第3載置部に第2突出部が載置されることでクリーニング部材を離間位置に位置決めでき、第4載置部に第2突出部が載置されることでクリーニング部材を接触位置に位置決めできる。
請求項13に記載の発明によれば、直動部材は、第1位置と第2位置とに移動可能である。
直動部材が第1位置にあるときには、第1突出部が第2載置部に載置されて第2突出部が第3載置部に載置されることにより、現像器が接触位置に配置されてクリーニング部材が離間位置に配置される。これにより、感光体の静電潜像を可視像化して現像剤像を形成し、搬送部材に搬送される記録媒体に現像剤像を転写して画像形成を行うことができる。ここで、クリーニング部材が離間位置に配置されて搬送部材から離間しているので、クリーニング部材が搬送部材による記録媒体の搬送を妨げることはない。
直動部材が第2位置にあるときには、第1突出部が第1載置部に載置されて第2突出部が第4載置部に載置されることにより、現像器が離間位置に配置されてクリーニング部材が接触位置に配置される。これにより、クリーニング部材は、搬送部材に接触して、搬送部材から不要な現像剤を除去することができる。ここで、現像器が離間位置に配置されて現像剤担持体が感光体から離間することにより、感光体への現像剤の供給が停止されているので、クリーニング部材が搬送部材から現像剤を除去している最中にもかかわらず感光体から搬送部材に現像剤が供給されることはない。
このように直動部材が第1位置と第2位置とに移動するだけの簡易な動作によって、画像形成と搬送部材のクリーニングとを切り換えて実行することができる。
請求項14に記載の発明によれば、複数の感光体と接触位置にあるクリーニング部材とは、搬送部材の同一面に対して接触するので、装置本体において複数の感光体とクリーニング部材とを搬送部材の同一面側に集約して配置することができるので、装置本体のスペースを有効利用でき、画像形成装置の小型化を図ることができる。また、複数の感光体とクリーニング部材とに接触される搬送部材の同一面を平坦にすることができるので、搬送部材は、この平坦な同一面において、記録媒体を円滑に搬送することができる。
1.プリンタの全体構成
図1は、本発明の画像形成装置の一例としてのプリンタの左側断面図である。
なお、以下の説明において、プリンタ1における前後方向、上下方向(高さ方向)、および、左右方向(幅方向)は、各図に示す方向矢印に沿うものとする。また、略水平方向には、前後方向および左右方向が含まれ、略垂直方向には、上下方向が含まれる。
図1に示すように、プリンタ1は、その外郭をなす装置本体の一例としての本体ケーシング2を備えている。
本体ケーシング2は、中空の略直方体形状である。詳しくは、幅方向から見たときの本体ケーシング2の輪郭は、略垂直方向に沿って延びる前壁3および後壁4と、略水平方向に沿って延びる上壁(天壁)5および下壁(底壁)6と、前壁3の上端から斜め後側上方へ延びて上壁5の前端に接続される傾斜壁7とによって区画されている。なお、上壁5の上側には、後述する画像読取ユニット25の押えカバー28が配置されている。
本体ケーシング2の内部には、区画壁8が設けられている。区画壁8は、傾斜壁7の下端部近傍から後壁4の手前まで略水平に延びた後に上方ヘ延びて上壁5に接続されており、左側断面視で略L字状である。詳しくは、区画壁8は、上壁5へ向かって上方ヘ延びる手前において、斜め後側下方へ向けて滑らかに湾曲している。
本体ケーシング2の内部空間は、区画壁8によって、下側の第1空間9と上側の第2空間10とに区画されている。詳しくは、第1空間9は、左側断面視で略L字状であり、第2空間10は、第1空間9の後側上端領域9Aの前側に位置している。区画壁8において上方ヘ延びて上壁5に接続される部分には、第1空間9(詳しくは後側上端領域9A)と第2空間10とを連通させる貫通穴8Aが形成されている。
第1空間9には、感光体の一例としての4つの感光ドラム11が、回転自在な状態で、前後方向に沿って並列配置されている。各感光ドラム11の回転軸(中心軸)は、幅方向に沿って延びている。以下では、4つの感光ドラム11を、各感光ドラム11で形成されるトナー像(後述する)の色(ブラック、シアン、マゼンタおよびイエロー)に応じて、感光ドラム11K(ブラック)、感光ドラム11C(シアン)、感光ドラム11M(マゼンタ)、感光ドラム11Y(イエロー)と区別する。このプリンタ1では、4つの感光ドラム11の中で、感光ドラム11Kが最も前側に配置されている。
各感光ドラム11には、スコロトロン型の帯電器12と、現像剤担持体の一例としての現像ローラ13と、ドラムクリーナ14とが対向配置されている。帯電器12は、感光ドラム11に対して、所定の間隔を隔てている一方で、現像ローラ13およびドラムクリーナ14は、感光ドラム11に対して接触している。
各感光ドラム11は、その表面が帯電器12によって一様に帯電された後、第1空間9の上部に設けられたスキャナユニット15から出射されたレーザビームBによって露光される。これにより、各感光ドラム11の表面には、画像データに基づく静電潜像が形成される。静電潜像は、各感光ドラム11に対応する現像ローラ13に担持される現像剤の一例としてのトナーによって可視像化され、各感光ドラム11の表面上には、対応する色のトナー像が形成される。
記録媒体の一例としての用紙Pは、第1空間9の底部に配置された給紙カセット16に、上下方向に積層された状態で収容されている。給紙カセット16に収容された用紙Pのうち、最上位の用紙Pは、給紙カセット16の前端部周辺に設けられた給紙部17の各種ローラに搬送されることによって前側から後側に方向を変えながら上昇し、搬送部材の一例としての搬送ベルト18に受け渡される。ここで、各種ローラには、1対のレジストローラ19が含まれており、レジストローラ19は、給紙カセット16からの用紙Pを所定のタイミングで搬送ベルト18へ向けて搬送する。
搬送ベルト18は、本体ケーシング2に設けられ、第1空間9において、感光ドラム11K、11C、11Mおよび11Yと、各感光ドラム11に対向する転写ローラ20との間に配置されている。つまり、各感光ドラム11は、搬送ベルト18に対向配置されている。
レジストローラ19から搬送ベルト18に搬送された用紙Pは、搬送ベルト18によって、各感光ドラム11と対応する転写ローラ20との間を順に通過するように、後側へ搬送される。これにより、各感光ドラム11の表面上のトナー像は、転写ローラ20に印加されたバイアスによって、搬送ベルト18に搬送されてきた用紙P上に転写され、順次重ね合わされる。この結果、用紙Pには、4色分のトナー像が重ねて転写されることで、カラー画像が形成される。
ここで、用紙Pへのトナー像の転写後に感光ドラム11の表面上に転写残トナーが残留する場合がある。転写残トナーは、ドラムクリーナ14に印加されたバイアスによってドラムクリーナ14に転写(捕獲)されることにより、感光ドラム11から除去される。
カラー画像が形成された用紙Pは、第1空間9において、搬送ベルト18によって、後側の定着部21に搬送される。用紙P上に転写されたトナー像は、定着部21で熱定着される。その後、用紙Pは、第1空間9において、定着部21と区画壁8の貫通穴8Aとの間に配置された各種ローラ22によって搬送される。これにより、用紙Pは、後側から前側に方向を変えながら第1空間9の後側上端領域9Aまで上昇した後に、区画壁8の貫通穴8Aを介して、第2空間10へ前向きに排出される。
ここで、本体ケーシング2の傾斜壁7には、第2空間10に連通する取出穴23が形成されている。取出穴23から第2空間10内に手を差し込むことによって、第2空間10に排出された用紙Pを取り出すことができる。なお、傾斜壁7の上面において、取出穴23の上方には、操作キー24が設けられており、操作キー24を操作することによって、プリンタ1の動作を制御することができる。
また、本体ケーシング2の上壁5には、原稿の画像情報を読み取るための画像読取ユニット25が取り付けられている。
画像読取ユニット25は、上面が露出されるように上壁5に埋設されてCCDセンサ26が内装された原稿台27と、原稿台27によって揺動自在に支持される押えカバー28とを備えている。原稿台27の上面は、ガラス面29とされる。押えカバー28は、その後端部に揺動軸を有しており、ガラス面29を前側上方へ露出させる開位置(図示せず)と、ガラス面29を上から覆う閉位置(図1参照)との間で揺動自在である。
押えカバー28を開位置まで揺動させることで原稿台27のガラス面29を露出させてから、ガラス面29に原稿を載置する。そして、押えカバー28を閉位置まで揺動させることでガラス面29を覆ってから、操作キー24を操作する。これにより、原稿台27のCCDセンサ26が、ガラス面29に載置された原稿に下から対向した状態で幅方向に沿ってスライドし、原稿の画像情報を読み取る。
プリンタ1では、CCDセンサ26が読み取った画像情報に基づいて、上述した画像データが作成される。
2.用紙搬送ユニットおよびプロセスユニット
ここでは、プリンタ1に備えられる用紙搬送ユニット30およびプロセスユニット31について説明する。用紙搬送ユニット30は、用紙Pを搬送するためのものであり、プロセスユニット31は、用紙Pに画像を形成するためのものである。
(1)用紙搬送ユニット
用紙搬送ユニット30は、第1空間9において、給紙カセット16の上側かつ4つの感光ドラム11の下側に配置されている。第1空間9では、用紙搬送ユニット30の前側に、上述したレジストローラ19が配置され、用紙搬送ユニット30の後側に、上述した定着部21が配置されている。
用紙搬送ユニット30は、上述した搬送ベルト18および転写ローラ20を備え、さらに、駆動ローラ32と、従動ローラ33と、補助ローラ34と、これらのローラを回転自在に支持するフレーム(図示せず)とを備えている。各ローラの回転軸(中心軸)は、幅方向に延びている。
駆動ローラ32および従動ローラ33は、前後方向に間隔を隔てて対向配置されている。駆動ローラ32は、従動ローラ33よりも後側に位置している。
搬送ベルト18は、用紙Pより幅広でポリカーボネート等の樹脂製のエンドレスベルトからなり、所定の張力が付与された状態で、駆動ローラ32と従動ローラ33との間に巻回されている。この状態における搬送ベルト18において、駆動ローラ32の上端部と従動ローラ33の上端部とをつなぐ部分(上側部分18Aという。)の上面は、略水平方向に沿っている。4つの感光ドラム11は、搬送ベルト18の上側部分18Aの上面に接触している。
転写ローラ20は、感光ドラム11の数に応じて4つ設けられている。これらの転写ローラ20は、駆動ローラ32と従動ローラ33との間に巻回されている搬送ベルト18の内側領域18Bに配置されている。これらの転写ローラ20は、対応する感光ドラム11に対して、搬送ベルト18の上側部分18Aを挟んで下から対向しつつ、前後方向に間隔を隔てて並んでいる。
補助ローラ34は、搬送ベルト18の内側領域18Bにおいて、最も前側の転写ローラ20に対して間隔を隔てて前から対向しつつ、搬送ベルト18の上側部分18Aに対して下側(内側)から接触している。補助ローラ34の機能については、以降で説明する。
画像形成時において、駆動ローラ32は、本体ケーシング2に設けられるモータ(図示せず)が発生する駆動力が伝達されることによって、回転する。これに伴い、搬送ベルト18が、左側面視で反時計回りの方向に周回移動するとともに、従動ローラ33が従動される。これにより、搬送ベルト18では、上側部分18Aが、略水平方向に沿って、前側から後側へ移動する。また、搬送ベルト18の内側領域18Bにおいて上側部分18Aに対して下側(内側)から接触している転写ローラ20および補助ローラ34は、上側部分18Aの移動に伴って、左側面視で反時計回りの方向に回転する。
ここで、給紙カセット16から搬送され、レジストローラ19を経て搬送ベルト18に受け渡された用紙Pは、搬送ベルト18の上側部分18A上に載置される。そして、この用紙Pは、搬送ベルト18の上側部分18Aによって前側から後側に向かって搬送され、その途中で、各感光ドラム11と上側部分18Aとの接触部分(転写位置)を順次通過する。このとき、上述したように、各感光ドラム11の表面上のトナー像が、用紙P上に順次転写されて重ね合わされる。このように、搬送ベルト18による用紙Pの搬送方向は、前後方向であり、詳しくは、略水平方向に沿って後方へ向かう方向である。
(2)プロセスユニット
図2は、図1において、プロセスユニットが本体ケーシングに対して着脱される第1の状態を示している。図3は、図1において、プロセスユニットが本体ケーシングに対して着脱される第2の状態を示している。
プロセスユニット31は、用紙搬送ユニット30の上側かつスキャナユニット15の下側に配置されている。プロセスユニット31は、本体ケーシング2に対して着脱自在である。なお、本体ケーシング2に対するプロセスユニット31の着脱については、以降で詳説する。
プロセスユニット31は、保持部材の一例としてのプロセスフレーム40と、現像器の一例としての4つの現像カートリッジ41と、クリーニングユニット42とを備えている。
(2−1)プロセスフレーム
図3に示すように、プロセスフレーム40は、前後方向に長手で上面および下面が開放された中空のボックス形状である。プロセスフレーム40は、幅方向において間隔を隔てて対向配置された1対の側板43と、各側板43の前端間に架設された前板44と、各側板43の後端間に架設された後板45とを一体的に備えている。なお、図3では、右側の側板43が図示されているものの、左側の側板43は図示されていない。
ここで、上述した4つの感光ドラム11は、前後方向に沿って並列配置された状態で、1対の側板43の下端部間に架設されている。各感光ドラム11の幅方向両端部が、対応する側板43の下端部によって回転自在に支持されている。つまり、4つの感光ドラム11は、側板43において、プロセスフレーム40に保持されている。この状態で、各感光ドラム11の下側外周面は、プロセスフレーム40において開放された下面から下方へ露出されている。
また、上述したように各感光ドラム11に対向配置される帯電器12およびドラムクリーナ14は、それぞれ、幅方向に沿って延び、1対の側板43間に架設されている。この状態で、帯電器12は、対応する感光ドラム11に対して斜め後側上方から対向しており、ドラムクリーナ14は、対応する帯電器12の斜め後側下方において、後側から感光ドラム11に対向(接触)している。ドラムクリーナ14は、ローラであり、その中心軸は、幅方向に沿って延びている。ドラムクリーナ14の幅方向両端部は、対応する側板43によって回転自在に支持されている。
このように、4つの感光ドラム11、ならびに、各感光ドラム11に対応する帯電器12およびドラムクリーナ14は、1対の側板43間に架設されてプロセスフレーム40に支持されることによって、プロセスユニット31の一部となっている。
なお、1つの感光ドラム11と、この感光ドラム11に対応する帯電器12およびドラムクリーナ14とがユニット化されてドラムユニット46を構成し(ドラムユニット46は全部で4つ存在することになる。)、各ドラムユニット46がプロセスフレーム40に対して着脱可能であってもよい。
そして、各側板43の幅方向における内側面(図3では右側の側板43の左側面が図示されている。)には、溝および第1溝の一例としての第1ガイド溝47が形成されている。各側板43の幅方向における内側面において、第1ガイド溝47は、4つの感光ドラム11に応じて4本形成されている。
各第1ガイド溝47は、対応する感光ドラム11の前上側の位置を始点として、側板43の上端縁まで上向き(詳しくはやや斜め前側上方)に直線的に延びている。幅方向から見て、第1ガイド溝47の溝幅は、上下方向におけるほとんどの領域において一定であるが、側板43の上端縁の近傍では、側板43の上端縁に近付くに従って広くなっている。第1ガイド溝47の下端は、幅方向から見て略U字状に丸められている。なお、以下では、やや斜め前側上方へ向かう方向を、第1ガイド溝47の延びる方向ということがある。
各第1ガイド溝47では、上端部だけが、対応する側板43を幅方向において貫通している。詳しくは、この上端部は、側板43を幅方向外側から見たときに、側板43の上端縁を略U字状に切欠いており(後述する図8ないし図10も参照)、切欠き部48とされる。
また、各側板43において、最も前側の第1ガイド溝47に対して所定距離だけ前側の位置には、側板43を幅方向に貫通する2つのガイド穴49が形成されている。各側板43において、2つのガイド穴49は、第1ガイド溝47の延びる方向に沿って並んでおり、この方向において長手である。2つのガイド穴49のうち、上側のガイド穴49を上ガイド穴49Aといい、下側のガイド穴49を下ガイド穴49Bという。
前板44および後板45は、第1ガイド溝47の延びる方向にほぼ沿って傾斜している。前板44の前面および後板45の上端部のそれぞれには、ハンドル50が一体的に設けられている。前板44の前面に設けられたハンドル50は、その下端部を中心として、前板44の前面に沿う位置(図1参照)と、前板44の前面から前側へ傾倒した位置(図2参照)との間で揺動自在である。
なお、上述した1対のレジストローラ19(図1参照)のうち、上側のレジストローラ19Aが、前板44の下側において1対の側板43間に架設され、プロセスフレーム40によって回転自在に支持されている。また、プロセスフレーム40には、用紙ガイド51が、レジストローラ19Aに対して後側から隣接するように設けられている。用紙ガイド51は、本体ケーシング2側にも設けられている。これらの用紙ガイド51は、上述したようにレジストローラ19によって搬送ベルト18へ搬送される用紙Pを、搬送ベルト18へ向けてガイドする(図1参照)。
(2−2)現像カートリッジ
4つの現像カートリッジ41は、図1では、前後方向に沿って並列配置された状態で、プロセスフレーム40に装着されている。ここで、4つの現像カートリッジ41を、上述したトナー像の色に応じて、現像カートリッジ41K(ブラック)、現像カートリッジ41C(シアン)、現像カートリッジ41M(マゼンタ)、現像カートリッジ41Y(イエロー)と区別する。現像カートリッジ41Kが感光ドラム11Kに対応し、現像カートリッジ41Cが感光ドラム11Cに対応し、現像カートリッジ41Mが感光ドラム11Mに対応し、現像カートリッジ41Yが感光ドラム11Yに対応している。
現像カートリッジ41Kは、4つの現像カートリッジ41において、最も前側に位置している。上述したように、搬送ベルト18による用紙Pの搬送方向は、略水平方向に沿って後方へ向かう方向であることから、現像カートリッジ41Kは、4つの現像カートリッジ41において、用紙Pの搬送方向における最上流側にある。
各現像カートリッジ41は、プロセスフレーム40に対して着脱可能に装着される。また、上述したようにプロセスユニット31が本体ケーシング2に対して着脱可能であることから、プロセスユニット31のプロセスフレーム40に対して着脱可能に装着される各現像カートリッジ41は、本体ケーシング2に対して着脱可能に装着される。なお、プロセスフレーム40(本体ケーシング2)に対する現像カートリッジ41の着脱については、以降で詳説する。
図3では、最も後側の現像カートリッジ41Yがプロセスフレーム40に対して完全に離脱された状態と、最も前側の現像カートリッジ41Kがプロセスフレーム40に対して着脱される途中の状態とが示されている。
以下では、現像カートリッジ41の説明に際し、主として図3の現像カートリッジ41Yを参照する。
ここで、現像カートリッジ41は、プロセスフレーム40に装着されたときには、上述した第1ガイド溝47の延びる方向に沿うように、垂直方向に対して前側へやや傾いている(現像カートリッジ41C、Mを参照)。図3では、プロセスフレーム40に完全に装着されていない現像カートリッジ41Kおよび現像カートリッジ41Yも、プロセスフレーム40に装着された他の現像カートリッジ41C、Mと同様に、傾いた状態で示されている。以下では、現像カートリッジ41を、このように傾いた状態を基準として説明する。
現像カートリッジ41は、その外郭をなす筐体の一例としての現像ケーシング52を備えている。
現像ケーシング52は、幅方向に長手で中空のボックス形状である。ただし、現像ケーシング52の幅方向寸法は、プロセスフレーム40の左右の側板43の幅方向における間隔よりも小さい。現像ケーシング52において、上面は、略水平方向に沿って平坦であり、前面および後面は、第1ガイド溝47の延びる方向にほぼ沿って傾斜している。
現像ケーシング52の内部における上下方向途中には、隔壁53が設けられている。現像ケーシング52の内部空間は、隔壁53によって、上側のトナー収容室54と下側の現像室55とに区画されている。隔壁53には、隔壁53を上下方向において貫通する連通穴56が形成されており、トナー収容室54と現像室55とは、連通穴56を介して互いに連通している。また、現像ケーシング52の下端部には、現像室55に連通して現像室55を外部に連通させる開口部57が形成されている。
トナー収容室54には、各現像カートリッジ41に対応する色のトナー(現像カートリッジ41Yではイエローのトナー)が収容されている。このトナーは、非磁性1成分の重合トナーであり、流動性が極めて良好であることから、このトナーを用いることによって、高画質の画像形成を達成することができる。
トナー収容室54には、アジテータ58が設けられている。アジテータ58は、現像ケーシング52の幅方向における側壁によって回転自在に支持されている。
現像室55には、上述した現像ローラ13と、供給ローラ59と、層厚規制ブレード60とが設けられている。
現像ローラ13および供給ローラ59の中心軸は、幅方向に沿って延びている。つまり、現像ローラ13および供給ローラ59の軸方向は、幅方向である。現像ローラ13および供給ローラ59は、それぞれ、現像ケーシング52の幅方向における両側壁間に架設されており、これらの両側壁によって回転自在に支持されている。
供給ローラ59は、隔壁53の連通穴56の下側に配置されている。現像ケーシング52の前面において、供給ローラ59の近傍の部分は、供給ローラ59の外周面に沿うように前側へ凸湾曲している。
現像ローラ13は、供給ローラ59に対して斜め後側下方から接触するように配置されている。現像ローラ13の下側外周面は、現像ケーシング52の下端部の開口部57を介して、下側へ露出されている。現像ローラ13には、バイアスが印加される。
層厚規制ブレード60は、幅方向に沿って延びる板状に形成されている。層厚規制ブレード60の基端部(後端部)は、現像ケーシング52の後壁に固定され、その遊端部(前端部)は、現像ローラ13の外周面に上から圧接している。
図4は、現像カートリッジとクリーニングユニットの廃トナーボックスとを左前側から見た斜視図である。
次に、図4を参照して、現像カートリッジ41について、さらに詳しく説明する。なお、図4では、最も前側の現像カートリッジ41K(図1参照)が、後述するクリーニングユニット42の容器の一例としての廃トナーボックス72と一体化された状態で示されている。以下では、現像カートリッジ41の説明に際し、図4の現像カートリッジ41Kを参照する。
図4に示すように、現像ケーシング52の左右の側面は、略垂直方向に沿って平坦である。
現像ケーシング52の左右の側面のそれぞれでは、アジテータ58および供給ローラ59のそれぞれの回転軸の幅方向における端面が露出されおり、また、現像ローラ13の回転軸の幅方向における端部13Aが、幅方向外側へ突出している。端部13Aに関連して、現像ケーシング52の左右の側面のそれぞれには、幅方向外側へ突出する円筒状のボス61が一体的に設けられている。端部13Aは、対応するボス61内に配置されており、これによって、端部13Aにおいて幅方向端面以外の部分がボス61によって被覆されている。
そして、現像ケーシング52の左右の側面のそれぞれにおいて上側に偏った位置には、第1突出部の一例として幅方向外側へ突出する円柱状の第1突起62が一体的に設けられている。つまり、各現像カートリッジ41には、幅方向両外側へ突出する第1突起62が設けられている。第1突起62は、対応する(現像ケーシング52において同じ側面にある)現像ローラ13の端部13Aおよびボス61よりも、現像ケーシング52から幅方向外側へ突出している。第1突起62は、上述した第1ガイド溝47(図3参照)の延びる方向において、対応する現像ローラ13の端部13Aおよびボス61と並ぶように、端部13Aおよびボス61の上方に配置されている。
ここで、現像カートリッジ41の左側壁には、カップリング部材63が備えられている。カップリング部材63は、出力部(図示せず)と入力部63Aとを一体的に含んでいる。
出力部(図示せず)は、ギヤであり、現像ケーシング52内において、現像ローラ13、供給ローラ59およびアジテータ58(図3参照)のそれぞれに設けられたギヤ(図示せず)に噛合することによって、現像ローラ13、供給ローラ59およびアジテータ58のそれぞれに連結されている。
入力部63Aは、出力部(図示せず)から連続し、現像ケーシング52の左側壁を貫通して現像ケーシング52の左側面から左側へ突出している。ただし、入力部63Aの左端縁は、左側のボス61の左端縁より右側(幅方向内側)にある。入力部63Aは、現像ケーシング52の左側面において、第1突起62と現像ローラ13の左側の端部13A(ボス61)との間、詳しくは、左側面視で第1突起62と端部13Aとをむすぶ直線X上に配置されている。この直線Xは、上述した第1ガイド溝47(図3参照)の延びる方向に沿って延びている。
カップリング部材63は、入力部63Aが現像ケーシング52の左側壁を貫通することで、現像ケーシング52の左側壁によって回転自在に支持されている。カップリング部材63の回転軸は、幅方向に延びている。
現像カートリッジ41が本体ケーシング2(図1参照)に装着された状態において、画像形成時には、カップリング部材63は、本体ケーシング2に設けられるモータ(図示せず)が発生する駆動力が入力部63Aから入力されることによって回転する。カップリング部材63が回転することによって、カップリング部材63の出力部(図示せず)に連結された現像ローラ13、供給ローラ59およびアジテータ58が回転する。
図1を参照して、アジテータ58の回転により、トナー収容室54内のトナーが攪拌されつつ、その一部が連通穴56を介して落下して現像室55内の供給ローラ59に供給される。供給ローラ59に供給されたトナーは、供給ローラ59の回転により、現像ローラ13に供給される。このとき、トナーは、供給ローラ59とバイアスが印加されている現像ローラ13との間で摩擦帯電される。こうして現像ローラ13に供給されたトナーは、現像ローラ13の回転に伴って、層厚規制ブレード60により厚さが規制され、一定厚さの薄層となって、上述したように現像ローラ13に担持される。
また、図4に示すように、現像ケーシング52の上面の幅方向両端部のそれぞれには、上向きに細くなる略円錐台形状のキャップ64が取り付けられている(図1も参照)。詳しくは、キャップ64と現像ケーシング52の上面との間には、ばね65が介挿されている。そのため、キャップ64は、上向きに伸びようとするばね65によって上向きに付勢されている。
そして、現像ケーシング52の上面において、左右のキャップ64の間には、ハンドル66が取り付けられている。ハンドル66は、その後端部を中心として、現像ケーシング52の上面に沿う位置(図3の現像カートリッジ41C、Mを参照)と、現像ケーシング52の上面から上側へ起立した位置(図3の現像カートリッジ41K、Yを参照)との間で揺動自在である。
(2−3)クリーニングユニット
図5は、図3のA−A矢視図である。図6は、図3のB−B矢視図である。
図3を参照して、クリーニングユニット42は、搬送ベルト18に付着したトナー(廃トナーということがある。)を除去するためのものである。
クリーニングユニット42は、支持部材の一例としてのクリーニングフレーム70と、クリーニングフレーム70に支持されるクリーニング部材の一例としてのクリーニングローラ71と、クリーニングフレーム70に対して着脱可能に装着される廃トナーボックス72とを備えている。
(2−3−1)クリーニングフレームおよびクリーニングローラ
クリーニングフレーム70は、幅方向に長手で、前面、後面、上面および下面が開放された中空のボックス形状である。ただし、クリーニングフレーム70の幅方向寸法は、プロセスフレーム40の左右の側板43の幅方向における間隔よりも小さい。クリーニングフレーム70は、上述した第1ガイド溝47の延びる方向に沿うように、垂直方向に対して前側へやや傾いている。
クリーニングフレーム70の左右の側壁73のそれぞれには、第2溝の一例としての第2ガイド溝74が形成されている。第2ガイド溝74は、対応する側壁73の下端縁より上側の部分の前後方向略中央位置を始点として、側壁73の上端縁まで上向き(詳しくはやや斜め前側上方)に直線的に延びている。上述したように、やや斜め前側上方へ向かう方向は、第1ガイド溝47の延びる方向であることから、第2ガイド溝74は、第1ガイド溝47と平行に延びている。第2ガイド溝74は、その全領域において、対応する側壁73を幅方向において貫通している。第2ガイド溝74の下端は、幅方向から見て略U字状に丸められている。
左右の側壁73のそれぞれには、第2突出部の一例として幅方向外側へ突出する円柱状の第2突起69が一体的に設けられている。つまり、第2突起69は、クリーニングフレーム70において幅方向両外側へ突出している。第2突起69は、各現像カートリッジ41の上述した第1突起62(図4参照)より大径である。第2突起69は、対応する側壁73の後側上端部において、第2ガイド溝74の上端部の後側に設けられている。
クリーニングローラ71は、幅方向に長手であり、その中心軸71Aは、幅方向に延びている。クリーニングローラ71は、搬送ベルト18、感光ドラム11および現像ローラ13のいずれよりも幅方向において長い。
クリーニングローラ71は、左右の側壁73の後側下端部によって回転自在に支持されている。詳しくは、クリーニングローラ71の中心軸71Aの左端部が、左側の側壁73の後側下端部によって回転自在に支持され、中心軸71Aの右端部が、右側の側壁73の後側下端部によって回転自在に支持されている。この状態において、幅方向から見ると、クリーニングローラ71の前上側に、第2ガイド溝74の下端部が位置している。クリーニングローラ71の下側外周面は、クリーニングフレーム70において開放された下面から下方へ露出されている。中心軸71Aの幅方向両端部は、クリーニングフレーム70の対応する側壁73から幅方向外側へ突出している。
ここで、クリーニングローラ71は、第2突起69より低い位置にあり、クリーニングローラ71(厳密にはクリーニングローラ71の中心軸71A)と第2突起69とは、第2ガイド溝74(第1ガイド溝47)の延びる方向に沿って並んでいる。上述したように、第2突起69は、クリーニングローラ71を支持するクリーニングフレーム70に設けられているので、クリーニングローラ71に対する第2突起69の相対位置は固定されている。
そして、クリーニングフレーム70は、クリーニングローラ71を回転自在に支持した状態で、プロセスフレーム40によって、スライド自在に支持されている。
詳しくは、クリーニングフレーム70は、プロセスフレーム40内に収容されている。この状態で、クリーニングフレーム70において、左側の第2突起69がプロセスフレーム40の左側の側板43の上ガイド穴49Aに右側から遊嵌され、右側の第2突起69が右側の側板43の上ガイド穴49Aに左側から遊嵌されている。そして、クリーニングフレーム70において、クリーニングローラ71の中心軸71Aの左端部が、左側の側板43の下ガイド穴49Bに右側から遊嵌され、中心軸71Aの右端部が右側の側板43の下ガイド穴49Bに左側から遊嵌されている。ここで、上述したように、各ガイド穴49(上ガイド穴49Aおよび下ガイド穴49B)は、第1ガイド溝47(第2ガイド溝74)の延びる方向において長手である。これにより、第2突起69およびクリーニングローラ71の中心軸71Aは、対応するガイド穴49に遊嵌された状態で、ガイド穴49の長手方向に沿ってスライド自在である。
そのため、クリーニングフレーム70は、クリーニングローラ71および第2突起69において、プロセスフレーム40によって、ガイド穴49の長手方向(第1ガイド溝47および第2ガイド溝74の延びる方向であり、中心軸71Aがガイド穴49に遊嵌されたクリーニングローラ71の移動方向)に沿ってスライド自在に支持されている。
ここで、各第2突起69は、対応する上ガイド穴49Aに遊嵌された状態において、プロセスフレーム40の対応する側板43から幅方向外側へ突出している(後述する図8ないし図10参照)。
(2−3−2)廃トナーボックス
廃トナーボックス72は、図4に示すように、現像カートリッジ41の現像ケーシング52よりやや幅広で下面が開放された中空のボックス形状である。ただし、廃トナーボックス72の幅方向寸法は、クリーニングフレーム70の左右の側壁73(図3参照)の幅方向における間隔よりも小さい。
廃トナーボックス72において、上面は、略水平方向に沿って平坦であり、左右の側面および前面は、略垂直方向に沿って平坦である。一方で、廃トナーボックス72の後面72Aは、図3に示すように、現像カートリッジ41Kの現像ケーシング52の前面と略平行となるように、第1ガイド溝47の延びる方向にほぼ沿ってやや斜め前側上方へ向かって傾斜している。そのため、幅方向から見たときの廃トナーボックス72の輪郭および廃トナーボックス72の内部空間は、上側へ向かって細くなっている。
また、廃トナーボックス72において、その内部空間を幅方向において区画する左右の側壁89は、それぞれ、中空体である(図5参照)。
廃トナーボックス72の内部において、上下方向中央より下側の位置には、略水平方向に延びる第1仕切板75が設けられている。第1仕切板75には、その前後方向略中央から下方へ延びる第2仕切板76が一体的に設けられている。第1仕切板75によって、廃トナーボックス72の内部空間は、上側の廃トナー収容室77と、下側の空間とに区画され、この下側の空間は、第2仕切板76によって、後側の第1回収室78と、前側の第2回収室79とに区画されている。上述した廃トナーボックス72の下面において開放された部分は、第1回収室78にのみ連通している。第2仕切板76には、第2仕切板76を前後方向に貫通する連通穴80が形成されており、第1回収室78と第2回収室79とは、連通穴80を介して互いに連通している。
廃トナーボックス72において、前面の左下端部には、第2回収室79にのみ連通する流出口81が形成され、前面の右上端部には、廃トナー収容室77にのみ連通する流入口82が形成されている(図5および図6も参照)。図6に示すように、流出口81および流入口82は、これらをつなぐ直線に沿って長手の略矩形状である。
廃トナーボックス72の前面には、流出口81と流入口82とをつなぐ連結パイプ83が一体的に設けられている(図4も参照)。
連結パイプ83は、水平面に対して上向きに傾斜した傾斜方向に沿って斜め右側上方ヘ直線的に延びている。連結パイプ83において、左端部(下端部)は、廃トナーボックス72の前面において流出口81を縁取る部分に隙間なく接続されており、右端部(上端部)は、廃トナーボックス72の前面において流入口82を縁取る部分に隙間なく接続されている。そのため、流出口81および流入口82は、外部に連通することなく、連結パイプ83の内部に連通している。連結パイプ83の幅方向両端部は、幅方向外側へ向かって細くなっている。
図3に示すように、廃トナーボックス72は、回収部材の一例としての回収ローラ84と、掻取ブレード85と、第2搬送部材の一例としての1次オーガ86と、第1搬送部材の一例としての2次オーガ87と、第3搬送部材の一例としての3次オーガ88とを備えている。
回収ローラ84は、第1回収室78に配置されている。回収ローラ84は、幅方向に長手であり、その中心軸84Aは、幅方向に延びている。
ここで、回収ローラ84の幅方向寸法とクリーニングローラ71の幅方向寸法とは、ほぼ同じであるが、上述したようにクリーニングローラ71は、現像ローラ13よりも幅方向において長い。そのため、クリーニングローラ71とほぼ同じ幅方向寸法を有する回収ローラ84を備える廃トナーボックス72は、現像ローラ13を備える現像カートリッジ41より幅広である(図4参照)。
回収ローラ84は、第1回収室78における廃トナーボックス72の左右の側壁89によって回転自在に支持されている。詳しくは、回収ローラ84の中心軸84Aの左端部が、左側の側壁89によって回転自在に支持され、中心軸84Aの右端部が、右側の側壁89によって回転自在に支持されている。この状態において、回収ローラ84では、下側外周面が、廃トナーボックス72において開放された下面から下方へ露出されている一方で、前側外周面が、第2仕切板76の連通穴80に後側から臨んでいる。中心軸84Aの幅方向両端部は、凸部の一例として機能し、対応する側壁89から幅方向外側へ突出している(図4ないし図6も参照)。
掻取ブレード85は、幅方向に沿って延びる板状に形成されている。掻取ブレード85の基端部(上端部)は、第2仕切板76において連通穴80を上から縁取る部分に固定され、その遊端部(下端部)は、回収ローラ84の前側外周面に圧接している。
1次オーガ86は、第2回収室79に配置されており、第2仕切板76の連通穴80に前側から臨んでいる。1次オーガ86は、図5に示すように、幅方向に延びて廃トナーボックス72の幅方向両側壁89に回転自在に支持される軸と、その軸の表面に形成される螺旋状の翼とを備えており、全体として略水平方向に沿って延びている。
1次オーガ86の翼の左端部は、流出口81に後側から臨んでいる(図3も参照)。1次オーガ86の軸の左端部には、ギヤ86Aが固定されている。ギヤ86Aは、廃トナーボックス72の左側の側壁89における中空部分の後側下端部に配置され、ギヤ86Aの前側部分は、左側の側壁89の外部(詳しくは前方)へ露出されている(図4および図6参照)。
2次オーガ87は、図6に示すように、連結パイプ83内に配置されている。2次オーガ87は、連結パイプ83と平行となるように連結パイプ83の傾斜方向に沿って斜め右側上方ヘ延びて連結パイプ83の幅方向両端部に回転自在に支持される軸と、その軸の表面に形成される螺旋状の翼とを備えている。
2次オーガ87の翼において、左端部(下端部)は、廃トナーボックス72の前面の流出口81に前側から臨んでおり、右端部(上端部)は、流入口82に前側から臨んでいる(図3も参照)。この状態において、2次オーガ87の軸の左端部は、連結パイプ83の左端部から左側に露出されており、2次オーガ87の軸の左端部には、ギヤ87Aが固定されている。また、2次オーガ87の軸の右端部は、連結パイプ83の右端部から右側に露出されており、2次オーガ87の軸の右端部には、ギヤ87Bが固定されている。
3次オーガ88は、図5に示すように、廃トナーボックス72の上方部である廃トナー収容室77の上端部に配置されている(図3も参照)。3次オーガ88は、幅方向に延びて廃トナーボックス72の幅方向両側壁89に回転自在に支持される軸と、その軸の表面に形成される螺旋状の翼とを備えており、全体として略水平方向に沿って延びている。
3次オーガ88の翼の右端部は、流入口82に後側から臨んでいる(図3も参照)。3次オーガ88の軸の右端部には、ギヤ88Aが固定されている。ギヤ88Aは、廃トナーボックス72の右側の側壁89における中空部分の後側上端部に配置され、ギヤ88Aの前側部分は、右側の側壁89の外部(詳しくは前方)へ露出されている(図6参照)。
図6に示すように、1次オーガ86のギヤ86Aと2次オーガ87のギヤ87Aとが噛合しており、2次オーガ87のギヤ87Bと3次オーガ88のギヤ88Aとが噛合している。そのため、1次オーガ86(図5参照)が所定方向へ回転すると、2次オーガ87が、1次オーガ86のギヤ86Aからの駆動力をギヤ87Aで受けて、1次オーガ86の回転方向とは逆の方向へ回転する。そして、2次オーガ87が回転すると、3次オーガ88(図5参照)が、2次オーガ87のギヤ87Bからの駆動力をギヤ88Aで受けて、2次オーガ87の回転方向とは逆の方向(換言すれば1次オーガ86の回転方向と同じ方向)へ回転する。
このように1次オーガ86、2次オーガ87および3次オーガ88のそれぞれが回転すると、1次オーガ86の翼は回転しながら左側へ移動するように見え、2次オーガ87の翼は回転しながら斜め右側上方へ移動するように見え、3次オーガ88の翼は回転しながら左側へ移動するように見える(図5も参照)。
ここで、図4に示すように、廃トナーボックス72の左右の側面(側壁89)のそれぞれでは、1次オーガ86および3次オーガ88のそれぞれの軸の幅方向における端面が露出されている。また、上述したように、回収ローラ84の中心軸84Aの幅方向における端部が、廃トナーボックス72の対応する側壁89から幅方向外側へ突出している(図5および図6も参照)。
回収ローラ84の中心軸84Aの幅方向における端部に関連して、廃トナーボックス72の左右の側面のそれぞれの下端部近傍には、幅方向外側へ突出する円筒状のボス90が一体的に設けられている。中心軸84Aの幅方向における端部は、対応するボス90内に配置されており、これによって、中心軸84Aの端部において幅方向端面以外の部分がボス90によって被覆されている。
廃トナーボックス72には、カップリング部材91が備えられている。カップリング部材91は、出力部(図示せず)と入力部91Aとを一体的に含んでいる。
出力部(図示せず)は、ギヤである。出力部(図示せず)は、廃トナーボックス72の左側の側壁89の中空部分(図5参照)において、回収ローラ84(図3参照)の左端部に設けられたギヤ(図示せず)および1次オーガ86のギヤ86A(図5も参照)に噛合している。これにより、カップリング部材91は、出力部(図示せず)において、回収ローラ84および1次オーガ86(図3参照)のそれぞれに連結されている。
入力部91Aは、出力部(図示せず)から連続し、左側の側壁89を貫通している。この状態で、入力部91Aの左端面は、廃トナーボックス72の左側面に露出されている。カップリング部材91は、入力部91Aが左側の側壁89を貫通することによって、左側の側壁89によって回転自在に支持されている。カップリング部材91の回転軸は、幅方向に延びている。
プリンタ1において搬送ベルト18(図1参照)のクリーニング(後述するベルトクリーニング)を行う際に、カップリング部材91は、本体ケーシング2(図1参照)に設けられるモータ(図示せず)が発生する駆動力が入力部91Aから入力されることによって回転する。カップリング部材91が回転することによって、カップリング部材91に連結された回収ローラ84および1次オーガ86が回転する。
廃トナーボックス72の上面の幅方向両端部のそれぞれには、上述した現像カートリッジ41のキャップ64と同形状のキャップ92が取り付けられている。詳しくは、キャップ64と廃トナーボックス72の上面との間には、ばね93が介挿されている(図3も参照)。そのため、キャップ92は、上向きに伸びようとするばね93によって上向きに付勢されている。
そして、廃トナーボックス72の左右の側壁89のそれぞれの後端部は、上下方向における全域に亘って、廃トナーボックス72の後面72Aよりも後側へ突出しており、突出部89Aとされる。そのため、左右の突出部89Aと後面72Aとは、平面視において、後側が開放された略U字状をなしている。左右の突出部89Aの間隔は、現像カートリッジ41の現像ケーシング52の左右の側面の間隔より大きい。
図7は、現像カートリッジと、現像カートリッジに支持された廃トナーボックスとを左側から見た側面図である。
図7に示すように、各突出部89Aの幅方向における内側面には、穴の一例として幅方向外側へ窪む2つのガイド凹部94が上下に並んで形成されている。換言すれば、廃トナーボックス72の上部および下部のそれぞれには、幅方向に間隔を隔てて1対のガイド凹部94が形成されている。
各突出部89Aにおいて、2つのガイド凹部94は、第1ガイド溝47および第2ガイド溝74(図3参照)の延びる方向に沿って並んでおり、この方向において長手である。各突出部89Aの2つのガイド凹部94のうち、上側のガイド凹部94を上ガイド凹部94Aといい、下側のガイド凹部94を下ガイド凹部94Bという。
ここで、4つの現像カートリッジ41(図1参照)のうち、最も前側にある現像カートリッジ41Kの現像ケーシング52の左右の各側面の前端部には、他の現像カートリッジ41と異なり、突起の一例として上下に並んで幅方向外側へ突出する2つのガイド突起95が一体的に設けられている。換言すれば、幅方向両外側へ突出する1対のガイド突起95が、現像カートリッジ41Kの現像ケーシング52の上部と下部とにそれぞれ設けられている。ガイド突起95は、現像ケーシング52によって回転自在に支持されるローラである。
現像カートリッジ41Kの現像ケーシング52の左右の各側面において、2つのガイド突起95は、第1ガイド溝47および第2ガイド溝74(図3参照)の延びる方向に沿って並んでいる。現像ケーシング52の左右の各側面の2つのガイド突起95のうち、上側のガイド突起95を上ガイド突起95Aといい、下側のガイド突起95を下ガイド突起95Bという。
廃トナーボックス72は、現像カートリッジ41Kの現像ケーシング52に前側から対向配置され、この現像ケーシング52によってスライド自在に支持されている。換言すれば、廃トナーボックス72と現像カートリッジ41Kとは、互いに相対移動可能な状態で、ユニット化されており、さらに換言すれば、廃トナーボックス72は、現像カートリッジ41Kの一部となっている。
詳しくは、現像カートリッジ41Kにおいて、左側の上ガイド突起95Aが廃トナーボックス72の左側の突出部89Aの上ガイド凹部94Aに右側から遊嵌され、右側の上ガイド突起95A(図示せず)が廃トナーボックス72の右側の突出部89Aの上ガイド凹部94A(図示せず)に左側から遊嵌されている。そして、現像カートリッジ41Kにおいて、左側の下ガイド突起95Bが廃トナーボックス72の左側の突出部89Aの下ガイド凹部94Bに右側から遊嵌され、右側の下ガイド突起95B(図示せず)が廃トナーボックス72の右側の突出部89Aの下ガイド凹部94B(図示せず)に左側から遊嵌されている。
上述したように、各ガイド凹部94(上ガイド凹部94Aおよび下ガイド凹部94B)は、第1ガイド溝47および第2ガイド溝74(図3参照)の延びる方向において長手である。これにより、各ガイド突起95は、対応するガイド凹部94に遊嵌された状態で、ガイド凹部94の長手方向(第1ガイド溝47および第2ガイド溝74の延びる方向)に沿ってスライド自在である。これにより、ガイド突起95を有する現像カートリッジ41Kと、ガイド凹部94が形成された廃トナーボックス72とは、ガイド凹部94の長手方向に沿って互いに相対移動可能な状態でユニット化されている。
このように、廃トナーボックス72は、現像カートリッジ41Kの前端部を、1対の突出部89Aによって幅方向外側から挟んでいる(図4参照)。そして、この状態で、廃トナーボックス72は、現像カートリッジ41Kによって、各ガイド凹部94において、ガイド凹部94の長手方向(第1ガイド溝47および第2ガイド溝74の延びる方向)に沿ってスライド自在に支持されている。これより、ガイド凹部94が、廃トナーボックス72の移動方向において長手であるとも言える。また、上述したように廃トナーボックス72を現像カートリッジ41Kの一部とみなす場合には、現像カートリッジ41Kの現像ローラ13および廃トナーボックス72の回収ローラ84は、現像カートリッジ41Kにおいて、現像ケーシング52および廃トナーボックス72のスライド方向(ガイド凹部94の長手方向)における一端側(下端側)にまとまって配置されている(図1参照)。
図7(a)では、ガイド突起95がガイド凹部94の上端にある下限位置まで廃トナーボックス72が現像カートリッジ41Kに対して相対的に下降した状態が示されている。このとき、廃トナーボックス72の上面は、現像カートリッジ41Kの現像ケーシング52の上面よりも下側に位置している。
図7(b)では、図7(a)の場合に比べて、ガイド突起95がガイド凹部94の上下方向略中央にある途中位置まで廃トナーボックス72が現像カートリッジ41Kに対して相対的に上昇した状態が示されている。このとき、廃トナーボックス72の上面は、現像カートリッジ41Kの現像ケーシング52の上面とほぼ面一になっている。
図7(c)では、図7(b)の場合に比べて、ガイド突起95がガイド凹部94の下端ある上限位置まで廃トナーボックス72が現像カートリッジ41Kに対して相対的に上昇した状態が示されている。このとき、廃トナーボックス72の上面は、現像カートリッジ41Kの現像ケーシング52の上面よりも上側に位置している。
このように現像カートリッジ41Kと廃トナーボックス72とがユニット化された状態において、図4に示すように、現像カートリッジ41Kの左側のキャップ64と、廃トナーボックス72の左側のキャップ92とは、幅方向において同じ位置にある。また、現像カートリッジ41Kの右側のキャップ64と、廃トナーボックス72の右側のキャップ92とは、幅方向において同じ位置にある。
そして、廃トナーボックス72は、図3に示すように、現像カートリッジ41Kとユニット化された状態で、クリーニングフレーム70に対して着脱自在であり、換言すれば、クリーニングフレーム70を支持するプロセスフレーム40に対して着脱自在である。プロセスフレーム40(クリーニングフレーム70)に対する廃トナーボックス72の着脱については、以降で詳説する。
(2−4)プロセスフレームに対する現像カートリッジおよび廃トナーボックスの着脱
次に、プロセスフレーム40に対する現像カートリッジ41および廃トナーボックス72の着脱について説明する。
まずは、図3の現像カートリッジ41Yを参照して、プロセスフレーム40に対する現像カートリッジ41単体の着脱について説明する。ここで、プロセスフレーム40(プロセスユニット31)は、本体ケーシング2から前側に引き出されているものとする。
プロセスフレーム40に現像カートリッジ41を装着する場合、現像カートリッジ41のハンドル66を起立させて掴む。次いで、プロセスフレーム40が本体ケーシング2から引き出されて略水平方向に沿った姿勢をとっている状態で、現像カートリッジ41を移動させてプロセスフレーム40の上方に配置する。
そして、現像カートリッジ41を、前後方向において、対応する感光ドラム11(現像カートリッジ41Yの場合には感光ドラム11Y)の近くまでずらした後に、プロセスフレーム40の開放された上面を介して、プロセスフレーム40内に上から挿入する。これにより、現像カートリッジ41では、現像ローラ13の回転軸の左右の端部13A(図4参照)のそれぞれが、ボス61(図4参照)に被覆された状態で、対応する第1ガイド溝47に受け入れられる。
その後、現像カートリッジ41を引き続き挿入すると、現像ローラ13の左右の端部13A(図4参照)が対応する第1ガイド溝47にガイドされることによって、現像カートリッジ41は、第1ガイド溝47の延びる方向に沿って、やや斜め後側下方へ移動する。
さらに現像カートリッジ41を挿入すると、カップリング部材63の入力部63Aおよび各第1突起62の幅方向外側端部(図4参照)が、この順番で、対応する第1ガイド溝47に受け入れられてガイドされる。このとき、各第1突起62の幅方向外側端部(図4参照)は、第1ガイド溝47において側板43を幅方向に貫通した切欠き部48を介して、プロセスフレーム40よりも幅方向外側へ突出している(後述する図8ないし図10も参照)。
その後も引き続き現像カートリッジ41を挿入すると、現像ローラ13の左右の端部13A(図4参照)が、対応する第1ガイド溝47の下端に到達する。これと同時に、各第1突起62の幅方向外側端部(図4参照)が、プロセスフレーム40よりも幅方向外側へ突出した状態で、対応する切欠き部48の下端に到達する(図8も参照)。また、現像ケーシング52の開口部57から下側へ露出された現像ローラ13の下側外周面が、対応する感光ドラム11の外周面に対して、やや斜め前側上方から接触する(現像カートリッジ41C、Mを参照)。
これにより、プロセスフレーム40に対する現像カートリッジ41単体の装着が完了する。ここで、上述したように、現像カートリッジ41の各第1突起62の幅方向外側端部(図4参照)は、対応する切欠き部48(第1ガイド溝47の一部)の下端に位置している(図8参照)。そのため、各第1突起62は、プロセスフレーム40に現像カートリッジ41が装着された状態において、引き続き、対応する第1ガイド溝47に受け入れられている。
この状態でプロセスフレーム40から現像カートリッジ41単体を離脱させる場合には、現像カートリッジ41のハンドル66を掴んで、現像カートリッジ41を上方ヘ引き上げる。
この際、現像カートリッジ41では、各第1突起62の幅方向外側端部、カップリング部材63の入力部63A、および、現像ローラ13の左右の端部13A(図4参照)が、対応する第1ガイド溝47にガイドされる。これにより、現像カートリッジ41は、第1ガイド溝47の延びる方向に沿って、やや斜め前側上方へ移動する。
そして、各第1突起62、カップリング部材63の入力部63A、および、現像ローラ13の左右の端部13A(図4参照)が、対応する第1ガイド溝47から外れると、プロセスフレーム40に対する現像カートリッジ41単体の離脱が完了する。
次に、プロセスフレーム40に対する、ユニット化された現像カートリッジ41Kおよび廃トナーボックス72の着脱について説明する。ここで、現像カートリッジ41Kおよび廃トナーボックス72のユニットを、現像ユニット96という。
現像ユニット96の装着に関し、現像カートリッジ41を単体でプロセスフレーム40に装着する場合と同様に、現像ユニット96において、現像カートリッジ41Kのハンドル66を起立させて掴む。次いで、プロセスフレーム40が本体ケーシング2から引き出されて略水平方向に沿った姿勢をとっている状態で、現像ユニット96を移動させてプロセスフレーム40の上方に配置する。
そして、現像ユニット96を、前後方向において、対応する感光ドラム11Kの近くまでずらした後に、プロセスフレーム40の開放された上面を介して、プロセスフレーム40内に上から挿入する。
これにより、現像ユニット96において、現像カートリッジ41Kでは、現像ローラ13の回転軸の左右の端部13A(図4参照)のそれぞれが、ボス61(図4参照)に被覆された状態で、対応する第1ガイド溝47に受け入れられる。また、現像ユニット96において、廃トナーボックス72は、クリーニングフレーム70内に上から挿入され、廃トナーボックス72では、回収ローラ84の中心軸84Aの幅方向両端部(図4参照)のそれぞれが、ボス90(図4参照)に被覆された状態で、クリーニングフレーム70において対応する第2ガイド溝74に受け入れられる。
その後、現像ユニット96を引き続き挿入すると、現像ローラ13の左右の端部13A(図4参照)が対応する第1ガイド溝47にガイドされることによって、現像カートリッジ41Kは、第1ガイド溝47の延びる方向に沿って、やや斜め後側下方へ移動する。また、回収ローラ84の中心軸84A(図4参照)の幅方向両端部が対応する第2ガイド溝74にガイドされることによって、廃トナーボックス72は、第2ガイド溝74の延びる方向に沿って、やや斜め後側下方へ移動する。第1ガイド溝47と第2ガイド溝74とは平行に延びているので、現像ユニット96全体は、第1ガイド溝47および第2ガイド溝74の延びる方向に沿って、やや斜め後側下方へ移動する。
さらに現像ユニット96を挿入すると、現像カートリッジ41Kでは、カップリング部材63の入力部63Aおよび各第1突起62の幅方向外側端部(図4参照)が、この順番で、対応する第1ガイド溝47に受け入れられてガイドされる。このとき、各第1突起62の幅方向外側端部(図4参照)は、第1ガイド溝47において側板43を幅方向において貫通した切欠き部48を介して、プロセスフレーム40よりも幅方向外側へ突出している(後述する図8ないし図10も参照)。また、回収ローラ84の中心軸84A(図4参照)の幅方向両端部は、対応する第2ガイド溝74に引き続きガイドされている。
その後も引き続き現像ユニット96を挿入すると、現像カートリッジ41Kでは、現像ローラ13の左右の端部13A(図4参照)が、対応する第1ガイド溝47の下端に到達する。これと同時に、各第1突起62の幅方向外側端部(図4参照)が、プロセスフレーム40よりも幅方向外側へ突出した状態で、対応する切欠き部48の下端に到達する(図8も参照)。また、現像ケーシング52の開口部57から下側へ露出された現像ローラ13の下側外周面が、対応する感光ドラム11Kの外周面に対して、やや斜め前側上方から接触する(図2参照)。
同時に、廃トナーボックス72では、回収ローラ84の中心軸84A(図4参照)の幅方向両端部が、対応する第2ガイド溝74の下端に到達する(図示せず)。また、廃トナーボックス72において開放された下面から下方へ露出された回収ローラ84の下側外周面が、クリーニングフレーム70に支持されたクリーニングローラ71の外周面に対して、やや斜め前側上方から接触する(図2参照)。
これにより、図2に示すように、プロセスフレーム40に対する現像ユニット96(ユニット化された現像カートリッジ41Kおよび廃トナーボックス72)の装着が完了する。プロセスフレーム40に現像ユニット96が装着されることで、廃トナーボックス72は、クリーニングフレーム70に装着されたことになる。クリーニングフレーム70に装着された廃トナーボックス72は、クリーニングフレーム70内に収容される。ここで、上述したように、現像カートリッジ41Kの各第1突起62の幅方向外側端部(図4参照)は、対応する切欠き部48(第1ガイド溝47の一部であり、図3参照。)の下端に位置している(図8参照)。そのため、現像カートリッジ41Kの各第1突起62は、プロセスフレーム40に現像ユニット96が装着された状態において、引き続き、対応する第1ガイド溝47に受け入れられている。
この状態でプロセスフレーム40から現像ユニット96を離脱させる場合には、図3に示すように、現像カートリッジ41Kのハンドル66を掴んで、現像ユニット96を上方ヘ引き上げる。
この際、現像カートリッジ41Kでは、各第1突起62の幅方向外側端部、カップリング部材63の入力部63A、および、現像ローラ13の左右の端部13A(図4参照)が、対応する第1ガイド溝47にガイドされる。これにより、現像カートリッジ41Kは、第1ガイド溝47の延びる方向に沿って、やや斜め前側上方へ移動する。また、回収ローラ84の中心軸84A(図4参照)の幅方向両端部がクリーニングフレーム70において対応する第2ガイド溝74にガイドされる。これにより、廃トナーボックス72は、第1ガイド溝47と平行な第2ガイド溝74の延びる方向に沿って、やや斜め前側上方へ移動する。つまり、現像ユニット96全体が、第1ガイド溝47および第2ガイド溝74の延びる方向に沿って、やや斜め前側上方へ移動する。
そして、各第1突起62、カップリング部材63の入力部63A、および、現像ローラ13の左右の端部13A(図4参照)が、対応する第1ガイド溝47から外れ、かつ、回収ローラ84の中心軸84Aの幅方向両端部が、対応する第2ガイド溝74から外れると、プロセスフレーム40に対する現像ユニット96の離脱が完了する。プロセスフレーム40から現像ユニット96が離脱されることで、廃トナーボックス72は、クリーニングフレーム70から離脱されたことになる。
そして、プロセスフレーム40に対して、上記手順によって4つすべての現像カートリッジ41および廃トナーボックス72(現像ユニット96)が装着されると、プロセスユニット31が完成する。
(2−5)本体ケーシングに対するプロセスユニットの着脱
次に、本体ケーシング2に対するプロセスユニット31の着脱について説明する。
ここで、本体ケーシング2に対するプロセスユニット31の着脱に関連して、本体ケーシング2内において、上下方向でスキャナユニット15と搬送ベルト18とに挟まれた領域には、プロセスユニット31を収容するための収容空間97が確保されている(図1および図2も参照)。
そして、本体ケーシング2の前壁3には、着脱されるプロセスユニット31を通過させる着脱口98が形成されている。着脱口98は、収容空間97に対して前側から連通している。前壁3には、カバー99が設けられている。カバー99は、着脱口98の下端を中心として、起立して着脱口98を前側から塞ぐ位置(図1参照)と、前側へ傾倒して着脱口98を前側へ開放する位置(図2および図3参照)とに間で揺動自在である。
また、本体ケーシング2において、収容空間97の上端部(スキャナユニット15の下側)には、押圧部材の一例としての1対の押圧レール100が設けられている。1対の押圧レール100は、幅方向において互いに間隔を隔てつつ、前後方向に沿って平行に延びている。各押圧レール100において、前端は、着脱口98近傍にあり、後端は、収容空間97の後端(詳しくは前後方向において搬送ベルト18の後端に近い位置)にある。各押圧レール100の下端縁は、その後端から前側の着脱口98へ向かって略水平に延び、着脱口98の近傍では、斜め前側上方ヘ延びてから、前端へ向かって略水平に延びた後に上側へ湾曲している。
本体ケーシング2に対するプロセスユニット31の装着に際し、まず、カバー99を前側へ傾倒させて着脱口98を前側へ開放した後に、前側のハンドル50を掴んで、プロセスユニット31を本体ケーシング2の着脱口98の前側に配置する。なお、図3において、プロセスフレーム40に全ての現像カートリッジ41および廃トナーボックス72が装着されてプロセスユニット31が完成しているものとする。
このとき、上述した1対の押圧レール100において、左側の押圧レール100は、プロセスユニット31の各現像カートリッジ41の左側のキャップ64および廃トナーボックス72の左側のキャップ92(図4参照)と、幅方向において一致する。また、右側の押圧レール100は、プロセスユニット31の各現像カートリッジ41の右側のキャップ64および廃トナーボックス72の右側のキャップ92(図4参照)と、幅方向において一致する。また、各キャップ64および92の上端は、対応する押圧レール100の下端縁よりも高い位置にある(図3の現像カートリッジ41CおよびMのキャップ64を参照)。
そして、プロセスユニット31を、着脱口98を介して、本体ケーシング2の収容空間97内に前から挿入する。プロセスユニット31は、収容空間97内に挿入される際、収容空間97に設けられたガイドレール(図示せず)にガイドされることによって、間隔を隔てて搬送ベルト18に上から臨んだ姿勢で、略水平方向に沿って後側へ進む。
ここで、プロセスユニット31を挿入する際において現像カートリッジ41のハンドル66が起立していた場合には(図3の現像カートリッジ41Yを参照)、プロセスユニット31が着脱口98を通過する際に、ハンドル66が、本体ケーシング2の前壁3において着脱口98を上から縁取る部分に前から接触して前側へ傾倒する。これにより、各現像カートリッジ41において、ハンドル66は、最終的に、現像ケーシング52の上面に沿う(図3の現像カートリッジ41CおよびMを参照)。
プロセスユニット31を引き続き挿入すると、後側の現像カートリッジ41から順に、各現像カートリッジ41の各キャップ64が、対応する押圧レール100に前から接触しつつ押圧レール100の下側へ移動する。これにより、各キャップ64は、対応する押圧レール100によって下方へ向けて押圧される。ここで、キャップ64は、上述したように上向きに細くなる略円錐台形状であることから、傾斜面を有している。この傾斜面が、対応する押圧レール100の下端縁において着脱口98の近傍で斜め前側上方ヘ延びた部分に対して略平行な状態で接触することにより、キャップ64は、押圧レール100に引っかかることなく、押圧レール100の下側へ円滑に移動する。
その後も引き続きプロセスユニット31を挿入し、図2に示すように、プロセスユニット31のほとんどが収容空間97内に収容されると、廃トナーボックス72の各キャップ92が、対応する押圧レール100に前から接触しつつ押圧レール100の下側へ移動する。これにより、各キャップ92は、対応する押圧レール100によって下方へ向けて押圧される。ここで、キャップ92は、現像カートリッジ41のキャップ64と同じ形状であることから、キャップ64と同様に、押圧レール100に引っかかることなく、押圧レール100の下側へ円滑に移動する。
このとき、すべての現像カートリッジ41のキャップ64と、廃トナーボックス72のキャップ92とが、対応する押圧レール100によって下方へ向けて押圧されている。そのため、各現像カートリッジ41では、下方へ向けて押圧されたキャップ64と現像ケーシング52の上面との間に介挿されたばね65が圧縮されており、このばね65が伸びようとする力が現像ケーシング52に対して下向きに作用する。これにより、現像ケーシング52が下向きに付勢される。また、廃トナーボックス72では、下方へ向けて押圧されたキャップ92と廃トナーボックス72の上面との間に介挿されたばね93が圧縮されており、このばね93が伸びようとする力が廃トナーボックス72に対して下向きに作用する。これにより、廃トナーボックス72が下向きに付勢される。
また、このようにプロセスユニット31が収容空間97内に完全に収容されていない状態では、引き続き、プロセスユニット31は、間隔を隔てて搬送ベルト18に上から臨んでおり、搬送ベルト18に接触していない。
そして、プロセスユニット31が収容空間97内に完全に収容されるまでプロセスユニット31を挿入すると、プロセスユニット31は、上述した収容空間97のガイドレール(図示せず)から外れて、図1に示すように少し下降する。その後、カバー99を起立させて着脱口98を前側から塞ぐと、本体ケーシング2に対するプロセスユニット31の装着が完了する。
なお、図2においてプロセスフレーム40の前板44の前面から前側へ傾倒ししていたハンドル50は、カバー99を起立させることによって、カバー99に前側から押圧され、図1に示すように、前板44の前面に沿うまで揺動し、収容空間97内に収容される。
本体ケーシング2にプロセスユニット31が装着された状態では、各感光ドラム11が、搬送ベルト18の上側部分18Aに対して上から接触し、上側部分18Aを挟んで、対応する転写ローラ20に対して上から対向している。また、クリーニングローラ71が、搬送ベルト18の上側部分18Aに対して上から対向し、上側部分18Aを挟んで、補助ローラ34に対して上から対向している。
また、すべての現像カートリッジ41のキャップ64と、廃トナーボックス72のキャップ92とが、対応する押圧レール100によって下方へ向けて引き続き押圧されている。そのため、本体ケーシング2にプロセスユニット31が装着された状態では、すべての現像カートリッジ41の現像ケーシング52および廃トナーボックス72は、下向きに付勢されている。これにより、各現像カートリッジ41では、現像ケーシング52に支持された現像ローラ13が、対応する感光ドラム11へ向けて下向きに付勢されており、廃トナーボックス72が装着されたクリーニングフレーム70に支持されたクリーニングローラ71は、搬送ベルト18の上側部分18Aへ向けて下向きに付勢されている。
そして、この状態で本体ケーシング2からプロセスユニット31を離脱させる場合には、まず、図2に示すように、カバー99を前側へ傾倒させて着脱口98を前側へ開放した後に、プロセスフレーム40の前側のハンドル50を掴んで、プロセスユニット31を前側へ引き出す。
詳しくは、プロセスユニット31を、各感光ドラム11が搬送ベルト18に接触した状態(図1参照)から一旦少し上昇させることによって上述した収容空間97のガイドレール(図示せず)に係合させる(図2参照)。その後、プロセスユニット31を、間隔を隔てて搬送ベルト18に上から臨んだ姿勢で、ガイドレール(図示せず)にガイドさせながら、略水平方向に沿って前側へ引き出す。そして、プロセスユニット31が着脱口98より前側まで移動すると(図3参照)、本体ケーシング2に対するプロセスユニット31の離脱が完了する。
以上のように、プロセスユニット31は、本体ケーシング2に対して前後方向に沿って着脱される。
ここで、プロセスユニット31において、プロセスフレーム40は、本体ケーシング2から完全に分離できなくてもよい(取り外せなくてもよい)。詳しくは、プロセスフレーム40は、上述した収容空間97のガイドレール(図示せず)によって、本体ケーシング2に対して前後方向にスライド可能に支持されている。プロセスフレーム40は、収容空間97に収容された収容位置(図1参照)と、着脱口98を介して収容空間97から前側に引き出された引出位置(図3参照)との間でスライドする。
そして、この場合、プロセスフレーム40は、収容位置にある場合はもちろんのこと、引出位置においても本体ケーシング2側の上述したガイドレール(図示せず)に係合しており、プロセスフレーム40を本体ケーシング2から完全に離脱することができない。そこで、図3に示すように、引出位置までプロセスフレーム40を引き出してから、このプロセスフレーム40に対して現像カートリッジ41を着脱して現像カートリッジ41の交換を行う。その後、プロセスフレーム40を収容位置まで移動させることによって現像カートリッジ41を本体ケーシング2に装着する(図1参照)。
3.接離機構
図8は、カラー画像形成を行う場合におけるプロセスユニット周辺の左側面図である。図9は、モノクロ画像形成を行う場合におけるプロセスユニット周辺の左側面図である。図10は、ベルトクリーニングを行う場合におけるプロセスユニット周辺の左側面図である。
以下では、特に言及がない限り、本体ケーシング2にプロセスユニット31が装着されているものとする。
このプリンタ1は、接離機構110(図8ないし図10参照)を備えている。
接離機構110に関連して、このプリンタ1には、画像形成に関し、上述したように4色分のトナー像を用紙P(図1参照)に重ねて転写してカラー画像を形成するカラーモードと、ブラックのトナー像だけを用紙Pに転写してモノクロ画像を形成するモノクロモードとがある。
カラーモードの画像形成(カラー画像形成)の場合には、図8に示すように、4つの感光ドラム11のそれぞれに対して、対応する現像ローラ13が接触しており、対応する現像ローラ13からトナーが供給されることによって、どの感光ドラム11においても表面上にトナー像が形成される。
モノクロモードの画像形成(モノクロ画像形成)の場合には、図9に示すように、感光ドラム11Kに現像ローラ13が接触している一方で、他の感光ドラム11には現像ローラ13が接触していない。そのため、モノクロ画像形成では、感光ドラム11Kのみに対して、対応する現像ローラ13からブラックのトナーが供給されることによって、プロセスユニット31においてブラックのトナー像のみが形成される。
ここで、後述するように、カラー画像形成およびモノクロ画像形成のいずれにおいても、クリーニングローラ71は、搬送ベルト18の上側部分18A上における用紙Pの搬送を阻害しないように、搬送ベルト18から上方へ離間している(図8および図9参照)。
また、このプリンタ1では、搬送ベルト18のクリーニング(ベルトクリーニング)を実行することができる。ベルトクリーニングとは、搬送ベルト18の外側表面(感光ドラム11に接触する面)に付着したトナー(廃トナー)を除去することである。ベルトクリーニングを実行する場合には、図10に示すように、クリーニングローラ71が搬送ベルト18の上側部分18Aの上面(搬送ベルト18の外側表面)に接触している。これと同時に、現像ローラ13のトナーが感光ドラム11を経由して搬送ベルト18に付着しないように、すべての現像ローラ13が、対応する感光ドラム11から上方へ離間している。
このように、カラー画像形成、モノクロ画像形成またはベルトクリーニングにおいて、各現像ローラ13は、対応する感光ドラム11に対して適宜接離し、クリーニングローラ71は、搬送ベルト18に対して適宜接離する。現像ローラ13の接離に伴って、現像ローラ13を備える現像カートリッジ41は、現像ローラ13と一体的に移動する。また、クリーニングローラ71の接離に伴って、クリーニングローラ71を支持するクリーニングフレーム70およびクリーニングフレーム70に装着された廃トナーボックス72は、クリーニングローラ71と一体的に移動する。
以下では、現像ローラ13が対応する感光ドラム11に接触しているときにおけるこの現像ローラ13を備える現像カートリッジ41の位置を接触位置とする(図8参照)。現像カートリッジ41が接触位置にある場合には、現像カートリッジ41に設けられた第1突起62が、プロセスフレーム40の対応する切欠き部48の下端に位置している(図8参照)。カラー画像形成の場合には、すべての現像カートリッジ41が接触位置にある一方で(図8参照)、モノクロ画像形成の場合には、現像カートリッジ41Kのみが接触位置にある(図9参照)。
一方、現像ローラ13が対応する感光ドラム11から上方へ離間しているときにおけるこの現像ローラ13を備える現像カートリッジ41の位置を離間位置とする(図10参照)。現像カートリッジ41が離間位置にある場合には、現像カートリッジ41に設けられた第1突起62が、プロセスフレーム40の対応する切欠き部48の下端から上方へずれた位置にある(図10参照)。ベルトクリーニングの場合には、すべての現像カートリッジ41が離間位置にある一方で(図10参照)、モノクロ画像形成の場合には、現像カートリッジ41K以外の3つの現像カートリッジ41が離間位置にある(図9参照)。
図9に示すように、離間位置にある現像カートリッジ41(現像カートリッジ41K以外の現像カートリッジ41を参照)は、接触位置にある場合(現像カートリッジ41Kを参照)よりも高い位置にある。
そして、以下では、搬送ベルト18に接触しているときにおけるクリーニングローラ71の位置を接触位置とする(図10参照)。クリーニングローラ71が接触位置にある場合には、クリーニングローラ71の中心軸71Aがプロセスフレーム40において対応する下ガイド穴49Bの下端に位置し、かつ、クリーニングフレーム70の第2突起69がプロセスフレーム40において対応する上ガイド穴49Aの下端に位置している(図10参照)。
一方、搬送ベルト18から上方へ離間しているときにおけるクリーニングローラ71の位置を離間位置とする(図8および図9参照)。クリーニングローラ71が離間位置にある場合には、クリーニングローラ71の中心軸71Aがプロセスフレーム40において対応する下ガイド穴49Bの上端に位置し、かつ、クリーニングフレーム70の第2突起69がプロセスフレーム40において対応する上ガイド穴49Aの上端に位置している(図8および図9参照)。
ベルトクリーニングの場合には、クリーニングローラ71は、接触位置にある一方で(図10参照)、カラー画像形成およびモノクロ画像形成の場合には、クリーニングローラ71は、離間位置にある(図8および図9参照)。
ここで、図10に示すように、接触位置にあるクリーニングローラ71は、搬送ベルト18の上側部分18Aの上面に接触している一方で、上述したように、4つの感光ドラム11も、搬送ベルト18の上側部分18Aの上面に接触している。つまり、これらの感光ドラム11と接触位置にあるクリーニングローラ71とは、搬送ベルト18の同一面(上側部分18Aの上面)に接触している。
そして、上述した接離機構110は、カラー画像形成、モノクロ画像形成およびベルトクリーニングのそれぞれにおいて、現像カートリッジ41およびクリーニングローラ71のそれぞれを接触位置または離間位置に適宜移動させる。
ここで、上述したように、現像カートリッジ41がプロセスフレーム40に装着された状態において、各現像カートリッジ41では、現像ローラ13の左右の端部13Aおよび1対の第1突起62(図4ないし図6参照)がプロセスフレーム40の対応する第1ガイド溝47(図3も参照)に受け入れられている。そのため、各現像カートリッジ41は、第1ガイド溝47の延びる方向に沿って、下側の接触位置(図8参照)と上側の離間位置(図10参照)とに移動する。つまり、第1ガイド溝47の延びる方向は、プロセスフレーム40に装着された現像カートリッジ41の移動方向と平行である。
そして、上述したように、クリーニングフレーム70は、クリーニングローラ71および第2突起69において、プロセスフレーム40によって、ガイド穴49の長手方向(第1ガイド溝47および第2ガイド溝74の延びる方向)に沿ってスライド自在に支持されている。そのため、クリーニングフレーム70に支持されたクリーニングローラ71は、第1ガイド溝47の延びる方向に沿って、下側の接触位置(図10参照)と上側の離間位置(図8および図9参照)とに移動する。
そして、図1に示すように、本体ケーシング2にプロセスユニット31が装着された状態では、上述したように、本体ケーシング2側の押圧レール100が、すべての現像カートリッジ41の対応するキャップ64と、廃トナーボックス72の対応するキャップ92とを、下方へ向けて押圧している。これにより、上述したように、すべての現像カートリッジ41の現像ケーシング52および廃トナーボックス72は、下向きに付勢されている。
現像カートリッジ41の現像ケーシング52が下向きに付勢されることで、現像ケーシング52に支持された現像ローラ13が、下降して感光ドラム11に接触しようとする。廃トナーボックス72が下向きに付勢されることで、廃トナーボックス72が装着されたクリーニングフレーム70に支持されたクリーニングローラ71が、下降して搬送ベルト18に接触しようとする。
つまり、押圧レール100は、各現像カートリッジ41およびクリーニングローラ71がそれぞれの接触位置へ向けて付勢されるように、各現像カートリッジ41および廃トナーボックスのそれぞれの幅方向両端部(詳しくは対応するキャップ64および92)を押圧する(図4参照)。
以上を踏まえて、接離機構110について説明する。
図8ないし図10に示すように、接離機構110は、直動部材の一例としての1対の直動カム111と、モータ112とを備えている。
図8を参照して、1対の直動カム111は、本体ケーシング2に装着されたプロセスユニット31を幅方向から挟むように、本体ケーシング2の収容空間97に配置されている。そのため、1対の直動カム111は、本体ケーシング2に装着されたプロセスユニット31の現像カートリッジ41およびクリーニングローラ71の幅方向両外側に配置されている。詳しくは、各直動カム111は、幅方向で対応する側の各第1突起62および第2突起69においてプロセスフレーム40よりも幅方向外側へ突出している部分に対して下側から対向している。
各直動カム111は、前後方向に長手の棒状であり、略水平方向に沿って前後方向に延びている。各直動カム111は、本体ケーシング2において収容空間97を幅方向から区画する内側面(図示せず)によって、前後方向にスライド自在に支持されている。各直動カム111は、前後方向に沿って略水平に直線移動する。
各直動カム111の後端部の下面には、ラックギヤ113が前後方向に亘って形成されている。
各直動カム111の上面は、略水平方向に沿って平坦である。各直動カム111の上面においてラックギヤ113よりも前側には、等しい深さで下方へ窪む5つの凹部114が、前後方向に間隔を隔てて並んで形成されている。
各凹部114は、幅方向において直動カム111を貫通しており、幅方向から見て下方へ向かって細くなる略等脚台形状である。
このような各直動カム111の上面は、凹部114が形成されておらず略水平方向に沿って延びる第1載置部および第3載置部の一例としての上側水平面115と、上側水平面115より低い位置で各凹部114を区画する面とを一体的に有している。
直動カム111の上面において各凹部114を区画する面は、略水平方向に沿って延びて対応する凹部114の最深部を区画する第2載置部および第4載置部の一例としての下側水平面116と、下側水平面116の後端から斜め後側上方ヘ延びて上側水平面115に接続される後側傾斜面117と、下側水平面116の前端から斜め前側上方ヘ延びて上側水平面115に接続される前側傾斜面118とを含んでいる。
ここで、各直動カム111において、後側4つの凹部114は、現像カートリッジ41(感光ドラム11)K、C、M、Yに対応しており、これら4つの凹部114を、後から順に、凹部114Y、凹部114M、凹部114C、凹部114Kと区別する。一方、残りの凹部114(最も前側の凹部114)を、凹部114Bという。
凹部114Y、M、Cは、対応する現像カートリッジ41の第1突起62の略下半分がちょうど嵌る程度の等しい大きさである。これに対し、凹部114Kは、前後方向において他の凹部114より大きく、現像カートリッジ41Kの第1突起62の略下半分を、前後に遊びを持って受け入れることができる。
そして、凹部114Bは、クリーニングフレーム70の第2突起69の略下半分がちょうど嵌る程度の大きさである(図10参照)。上述したように第2突起69が第1突起62より大径であることから、凹部114Bは、前後方向において凹部114Y、M、Cより大きい。しかし、凹部114Bは、前後方向において凹部114Kより小さい。
各直動カム111において、5つの凹部114の前後方向における間隔に関し、後側3つの凹部114Y、M、Cの間隔は、プロセスユニット31における前側3つの現像カートリッジ41Y、M、Cの第1突起62の前後方向における間隔とほぼ等しい。
後側から3つめの凹部114Cと後側から4つめの凹部114Kとの間隔については、凹部114Cと凹部114Kの前端部との間隔は、プロセスユニット31における後側から3つめの現像カートリッジ41Cの第1突起62と後側から4つめの現像カートリッジ41Kの第1突起62との前後方向における間隔とほぼ等しい。その一方で、凹部114Cと凹部114Kの後端部との間隔は、プロセスユニット31における現像カートリッジ41Cの第1突起62と現像カートリッジ41Kの第1突起62との間隔より狭い。つまり、凹部114Kは、上述したように前後方向において凹部114Cより大きく、これに対応して、凹部114Kの下側水平面116は、凹部114Cの下側水平面116より長い。
後側から4つめの凹部114Kと後側から5つめ(最も前側)の凹部114Bとの間隔は、プロセスユニット31における後側から4つめの現像カートリッジ41Kの第1突起62と、この現像カートリッジ41Kに対して前側から隣接配置されたクリーニングフレーム70の第2突起69との前後方向における間隔より大きい。
モータ112は、本体ケーシング2に設けられている。モータ112の出力軸に取り付けられたピニオンギヤ119が、直動カム111のラックギヤ113に対して下側から噛合している。
次に、上述したカラー画像形成、モノクロ画像形成およびベルトクリーニングのそれぞれを実行する場合における接離機構110の動作について説明する。なお、以下には、便宜上、現像カートリッジ41の第1突起62およびクリーニングフレーム70の第2突起69が対応する凹部114の下側水平面116に載置されると記載しているが、その場合、実際は、図8ないし図10で示しているように、第1突起62および第2突起69のそれぞれは、対応する下側水平面116から僅かに浮くように構成している。このように構成することで、キャップ64と現像ケーシング52の上面との間に介挿されたばね65の圧縮による復元力が、直動カム111の下側水平面116に加わることなく、現像ローラ13が感光ドラム11を圧接する力として働くことになる。同様に、ばね93の復元力も、クリーニングローラ71に働く。
まず、プロセスユニット31が本体ケーシング2に装着された直後では、図8に示すように、各現像カートリッジ41の各第1突起62が、対応する直動カム111の凹部114に上から嵌って下側水平面116に載置されている。
ここで、現像カートリッジ41Kの第1突起62は、凹部114Kに嵌った状態において凹部114Kの前端部にあり、凹部114Kの下側水平面116の前端部に載置されている。
一方で、クリーニングフレーム70の第2突起69は、対応する直動カム111において、凹部114Bに後側から隣接する上側水平面115に載置されており、凹部114Bに嵌っていない。
このときの各直動カム111の前後方向における位置をホームポジションという。
1対の直動カム111がホームポジションにあるとき、すべての現像カートリッジ41では、第1突起62が対応する凹部114の下側水平面116に載置されることで、プロセスフレーム40において対応する第1ガイド溝47の切欠き部48の下端に位置している。これにより、現像ローラ13が対応する感光ドラム11に対して上から接触し、すべての現像カートリッジ41は、接触位置に位置決めされている。
その一方で、クリーニングフレーム70の第2突起69が、下側水平面116より高い上側水平面115に載置されることで、プロセスフレーム40において対応する上ガイド穴49Aの上端に位置している。これにより、第2突起69が設けられたクリーニングフレーム70に支持されたクリーニングローラ71は、搬送ベルト18から上方ヘ離間し、離間位置に位置決めされている。
ここで、プロセスフレーム40の幅方向両側では、4つの第1突起62と第2突起69とが、前後方向に沿ってほぼ並んで配置されており、各突起の高さ方向における位置は、ほぼ同じである(厳密には、上側水平面115に載置された第2突起69が、下側水平面116に載置された4つの第1突起62より若干高い位置にある。)。
また、モータ112側のピニオンギヤ119は、直動カム111のラックギヤ113の前後方向略中央部分に噛合している。
このように、1対の直動カム111がホームポジションにあるときには、全ての現像カートリッジ41が接触位置にある一方で、クリーニングローラ71は離間位置にあるので、カラー画像形成が可能となる。
そして、直動カム111がホームポジションにある状態でモータ112を駆動させて、1対の直動カム111を、前側のフロントポジション(図9参照)までスライドさせる。図9に示すように、直動カム111がフロントポジションにあるとき、ピニオンギヤ119は、ラックギヤ113の後端部に噛合している。
図8を参照して、直動カム111のホームポジションからフロントポジションへのスライド途中において、後側3つの凹部114Y、M、Cに嵌っていた第1突起62は、対応する凹部114の後側傾斜面117によって後側から押されて持ち上げられる。これにより、3つの凹部114Y、M、Cに嵌っていた第1突起62は、対応する第1ガイド溝47の切欠き部48内を上方へ移動し、直動カム111がフロントポジションに到達すると、対応する後側傾斜面117の後側の上側水平面115に載置される(図9参照)。
一方、前後方向において凹部114Y、M、Cより大きい凹部114Kに嵌っていた第1突起62は、図9に示すように、直動カム111がフロントポジションに到達したときには、凹部114Kの後端部に位置して引き続き凹部114Kに嵌っており、凹部114Kの下側水平面116の後端部に載置されている。
直動カム111がフロントポジションに到達したとき、第2突起69は、凹部114Bに後側から隣接する上側水平面115(詳しくは直動カム111がホームポジションにあったときよりも凹部114Bから離れた位置)に引き続き載置されている。
直動カム111がフロントポジションにあるとき、現像カートリッジ41Y、M、Cの各第1突起62は、下側水平面116より高い上側水平面115に載置されていることで、プロセスフレーム40において対応する第1ガイド溝47の切欠き部48の下端から上方へずれた位置にある。これにより、現像カートリッジ41Y、M、Cは、直動カム111がホームポジションにあるときよりも高い離間位置に位置決めされている。そのため、現像カートリッジ41Y、M、Cの各現像ローラ13は、対応する感光ドラム11から上方ヘ離間している。
その一方で、現像カートリッジ41Kの第1突起62は、引き続き凹部114Kに嵌って下側水平面116に載置されているので、プロセスフレーム40において対応する第1ガイド溝47の切欠き部48の下端に位置している。そのため、現像カートリッジ41Kの上下方向における位置は変わっておらず、現像カートリッジ41Kは、引き続き接触位置にある。
また、第2突起69が、引き続き上側水平面115に載置され、プロセスフレーム40において対応する上ガイド穴49Aの上端に位置しているので、クリーニングローラ71は、引き続き離間位置にある。
ここで、プロセスフレーム40の幅方向両側では、4つの第1突起62と第2突起69とが、前後方向に沿ってほぼ並んで配置されており、各突起の高さ方向における位置は、ほぼ同じである(厳密には、下側水平面116に載置された現像カートリッジ41Kの第1突起62が、上側水平面115に載置された他の突起より若干低い位置にある。)。
このように、1対の直動カム111がフロントポジションにあるときには、現像カートリッジ41K以外の現像カートリッジ41およびクリーニングローラ71が離間位置にある一方で、現像カートリッジ41Kだけが接触位置にあるので、モノクロ画像形成が可能となる。フロントポジションにある直動カム111をホームポジションに戻すと、現像カートリッジ41K以外の現像カートリッジ41が接触位置に戻る(図8参照)。
そして、図8に示すように直動カム111がホームポジションにある状態でモータ112を駆動させて、1対の直動カム111を、後側のリアポジション(図10参照)までスライドさせる。図10に示すように、直動カム111がリアポジションにあるとき、ピニオンギヤ119は、ラックギヤ113の前端部に噛合している。
図8を参照して、直動カム111のホームポジションからリアポジションへのスライド途中において、後側3つの凹部114Y、M、Cに嵌っていた第1突起62と、凹部114Kに嵌った状態において凹部114Kの前端部にあった第1突起62とは、対応する凹部114の前側傾斜面118によって前側から押されて持ち上げられる。これにより、4つの凹部114Y、M、C、Kに嵌っていた第1突起62は、対応する第1ガイド溝47の切欠き部48内を上方へ移動し、直動カム111がリアポジションに到達すると、対応する前側傾斜面118の前側の上側水平面115に載置される(図10参照)。
一方、上側水平面115に載置されていた第2突起69は、直動カム111がリアポジションへ向けて後側へスライドすることに伴って、前後方向において凹部114Bと一致すると、図10に示すように、下降して凹部114Bに嵌り、凹部114Bの下側水平面116に載置される。
直動カム111がリアポジションにあるとき、全ての現像カートリッジ41の各第1突起62は、下側水平面116より高い上側水平面115に載置されていることで、プロセスフレーム40において対応する第1ガイド溝47の切欠き部48の下端から上方へずれた位置にある。これにより、全ての現像カートリッジ41は、直動カム111がホームポジションにあるときよりも高い離間位置に位置決めされている。そのため、全ての現像カートリッジ41の各現像ローラ13は、対応する感光ドラム11から上方ヘ離間している。
その一方で、上述したように第2突起69は、下降して凹部114Bに嵌って下側水平面116に載置されることで、プロセスフレーム40において対応する上ガイド穴49Aの下端に位置している。これにより、第2突起69が設けられたクリーニングフレーム70とクリーニングフレーム70に支持されたクリーニングローラ71とは、直動カム111がホームポジションにあるときに比べて、第2突起69が下降した分だけ低い位置にある。このとき、クリーニングローラ71は、接触位置に位置決めされ、搬送ベルト18に対して上方から接触している。
ここで、プロセスフレーム40の幅方向両側では、4つの第1突起62と第2突起69とが、前後方向に沿ってほぼ並んで配置されており、各突起の高さ方向における位置は、ほぼ同じである(厳密には、下側水平面116に載置された第2突起69が、上側水平面115に載置された4つの第1突起62より若干低い位置にある。)。
このように、直動カム111がリアポジションにあるときには、全ての現像カートリッジ41が離間位置にある一方で、クリーニングローラ71は接触位置にあるので、ベルトクリーニングが可能となる。リアポジションにある直動カム111をホームポジションに戻すと、すべての現像カートリッジ41が接触位置に戻り、クリーニングローラ71が離間位置に戻る(図8参照)。
なお、図8ないし図10に示すように、プロセスフレーム40の左側の側板43には、各現像カートリッジ41のカップリング部材63および廃トナーボックス72のカップリング部材91を露出させる5つの長穴125が形成されている。
各長穴125は、上述した接触位置と離間位置との間における現像カートリッジ41およびクリーニングローラ71の移動方向(換言すれば第1ガイド突起47の延びる方向)において長手である。そのため、各カップリング部材63およびカップリング部材91は、現像カートリッジ41およびクリーニングローラ71のそれぞれが接触位置と離間位置との間で移動する場合であっても、常に、プロセスフレーム40から露出されて、本体ケーシング2側から駆動力を受けることができる。
以上のように、各直動カム111は、少なくとも現像カートリッジ41Kの第1突起62が下側水平面116に載置されて第2突起69が上側水平面115に載置される第1位置(図8に示すホームポジションおよび図9に示すフロントポジション)と、全ての第1突起62が上側水平面115に載置されて第2突起69が下側水平面116に載置される第2位置(図10に示すリアポジション)とに直線移動可能である。そして、各直動カム111は、前後方向に沿って直線移動することによって、対応する第1突起62および第2突起69に係合して現像カートリッジ41およびクリーニングローラ71のそれぞれを接触位置と離間位置との間で移動させる(図8ないし図10参照)。
そして、ベルトクリーニングの際には、図10を参照して、搬送ベルト18が、左側面視において反時計回りの方向へ周回移動する。その一方で、接触位置にあるクリーニングローラ71が、本体ケーシング2側から駆動力を受けることによって、搬送ベルト18の周回移動方向と反対の方向へ回転する。これにより、クリーニングローラ71が、搬送ベルト18の上側部分18Aの上面に摺擦する。
このとき、クリーニングローラ71にはバイアスが印加されている。そのため、搬送ベルト18の表面に付着した廃トナーが、クリーニングローラ71に印加されたバイアスによって、搬送ベルト18の上側部分18Aの上面においてクリーニングローラ71の外周面に転写され、搬送ベルト18の表面から除去される。つまり、クリーニングローラ71は、接触位置で搬送ベルト18から廃トナーを除去する。ここで、搬送ベルト18の表面に付着した廃トナーには、各現像カートリッジ41のドラムクリーナ14(図1)に一旦捕獲された後に感光ドラム11に吐き出されて搬送ベルト18の表面に転写されたトナーも含まれる。
そして、図1を参照して、クリーニングローラ71に接触している回収ローラ84は、クリーニングローラ71と反対の方向へ回転している。回収ローラ84にはバイアスが印加されている。そのため、クリーニングローラ71によって搬送ベルト18から除去された廃トナーは、回収ローラ84に印加されたバイアスによって、クリーニングローラ71の外周面から回収ローラ84の外周面に転写(回収)される。
回収ローラ84に転写されたトナーは、回収ローラ84の前側外周面に圧接している掻取ブレード85によって、回収ローラ84の回転に伴って回収ローラ84の外周面から掻き取られた後に、連通穴80を経て第2回収室79に溜まる。
第2回収室79に溜まった廃トナーは、図5および図6を参照して、1次オーガ86の翼によって略水平方向に沿って左側へ搬送され、流出口81から前側の連結パイプ83内部に流入して2次オーガ87の翼の下端部に受け渡される(図1も参照)。
2次オーガ87の翼の下端部に受け渡されたトナーは、2次オーガ87の翼によって、廃トナーボックス72の上方部へ向けて、連結パイプ83の傾斜方向に沿って斜め右側上方ヘ搬送されて、2次オーガ87の翼の上端部(流入口82)に到達する。
2次オーガ87の翼の上端部まで搬送されてきた廃トナーは、流入口82から後側の3次オーガ88の翼の右端部に受け渡され、3次オーガ88の翼によって、廃トナー収容室77内を略水平方向に沿って左側へ搬送される(図1も参照)。
これにより、廃トナーは、廃トナー収容室77において、流入口82に近い右側から順に落下して溜まっていく。そのため、廃トナー収容室77では、右側の領域が廃トナーで一杯になると、左側の領域に廃トナーが溜まっていき、最終的には、全領域が廃トナーで一杯になる。このように、クリーニングローラ71が搬送ベルト18から除去した廃トナーは、廃トナーボックス72に収容される(図10参照)。
そして、廃トナー収容室77が廃トナーで一杯になった場合には、図3に示すように、プロセスユニット31を本体ケーシング2から離脱させる。その後、離脱されたプロセスユニット31のプロセスフレーム40から、現像ユニット96(現像カートリッジ41Kおよび廃トナーボックス72)を取り出し、この現像ユニット96を、廃トナー収容室77が空の新しい現像ユニット96に交換する。
4.作用効果
(1)図1に示すように、このプリンタ1では、本体ケーシング2において、複数の感光ドラム11が、搬送ベルト18による用紙Pの搬送方向である前後方向に沿って並ぶように、搬送ベルト18に対向配置されている。
そして、現像ローラ13を備え、前後方向に沿って並ぶように複数設けられた現像カートリッジ41は、接触位置と離間位置とに移動可能である。現像カートリッジ41は、図8に示す接触位置では、現像ローラ13が感光ドラム11に接触してトナーを供給することにより、感光ドラム11の静電潜像を可視像化することができる。現像カートリッジ41は、図10に示す離間位置では、現像ローラ13が感光ドラム11から離間することにより、感光ドラム11へのトナーの供給を停止することができる。
また、プリンタ1に備えられたクリーニングローラ71は、搬送ベルト18に接触する接触位置(図10参照)と、搬送ベルト18から離間する離間位置(図8および図9参照)とに移動可能であり、接触位置で搬送ベルト18から不要なトナー(廃トナー)を除去する。
ここで、各現像カートリッジ41には、現像ローラ13の軸方向である幅方向における両外側へ突出する第1突起62が設けられている。また、プリンタ1には、クリーニングローラ71に対する相対位置が固定され、幅方向両外側へ突出する第2突起69が備えられている。
そして、現像カートリッジ41およびクリーニングローラ71の幅方向両外側には、1対の直動カム111が配置されている。各直動カム111は、前後方向に沿って直線移動することによって、対応する第1突起62および第2突起69に係合して現像カートリッジ41およびクリーニングローラ71のそれぞれを接触位置と離間位置との間で移動させる。
つまり、直動カム111だけで現像カートリッジ41およびクリーニングローラ71の両方を移動させることができるので、このプリンタ1のように現像カートリッジ41およびクリーニングローラ71のそれぞれが移動する構成において、部品点数の低減を図ることができる。
(2)第1突起62と第2突起69とは、前後方向に沿って並んで配置されるので、前後方向に沿って直線移動する直動カム111を、前後方向に沿って細長く形成することができる。これにより、本体ケーシング2において直動カム111が配置されるスペースを比較的小さくすることができるので、プリンタ1の小型化を図ることができる。ここで、前後方向は、本体ケーシング2に対するプロセスユニット31の着脱方向と同じである(図3参照)。そのため、第1突起62と第2突起69とをプロセスユニット31の着脱方向に沿って並べることによって、着脱中のプロセスユニット31において本体ケーシング2に引っ掛かる部分が少なくなり、プロセスユニット31の円滑な着脱が可能となる。
(3)各現像カートリッジ41は、感光ドラム11を保持するプロセスフレーム40に対して着脱可能である。プロセスフレーム40には、現像カートリッジ41がプロセスフレーム40に対して着脱されるときに、現像カートリッジ41から幅方向外側へ突出した第1突起62の端部をガイドする第1ガイド溝47(図3も参照)が形成されている。そのため、現像カートリッジ41を接触位置(図8参照)と離間位置(図10参照)との間で移動させるために直動カム111に係合される第1突起62は、現像カートリッジ41がプロセスフレーム40に対して円滑に着脱されるように第1ガイド溝47にガイドされる役割も兼ねる。
そして、現像カートリッジ41がプロセスフレーム40に装着されたとき、第1ガイド溝47に第1突起62が受け入れられる。この第1ガイド溝47は、現像カートリッジ41の移動方向に沿って延びているので、現像カートリッジ41は、プロセスフレーム40に装着されて第1ガイド溝47に第1突起62が受け入れられた状態で、接触位置(図8参照)と離間位置(図10参照)とに円滑に移動することができる。
(4)図3に示すように、プロセスフレーム40は、本体ケーシング2に対してスライド可能であるので、プロセスフレーム40をスライドさせることによって、プロセスフレーム40に装着された複数の現像カートリッジ41をまとめて本体ケーシング2外に引き出して交換することができ、使い勝手がよい。
(5)ここで、プロセスフレーム40は、本体ケーシング2に対して一体的に設けられてもよい(図示せず)。その場合には、プロセスフレーム40に保持された感光ドラム11を本体ケーシング2に対して精度よく位置決めすることができる(図1参照)。なお、この場合には、たとえば、本体ケーシング2の上面が開放されることによって、現像カートリッジ41および廃トナーボックス72が、本体ケーシング2側のプロセスフレーム40に対して上側から着脱される(図1参照)。
(6)プリンタ1には、クリーニングローラ71を支持し、第2突起69が設けられたクリーニングフレーム70が備えられているので、クリーニングローラ71に対する第2突起69の相対位置を確実に固定することができる。
そして、クリーニングフレーム70は、クリーニングローラ71および第2突起69において、プロセスフレーム40によって、クリーニングローラ71の移動方向に沿ってスライド自在に支持されている。つまり、クリーニングフレーム70は、クリーニングローラ71および第2突起69という2箇所(幅方向両側では4箇所)でプロセスフレーム40に支持されており、1箇所で支持される場合に比べて、安定してスライドすることができる。そのため、クリーニングフレーム70に支持されたクリーニングローラ71は、接触位置(図10参照)と離間位置(図8および図9参照)とに円滑に移動することができる。
(7)クリーニングローラ71が搬送ベルト18から除去したトナーを収容するための廃トナーボックス72が、用紙Pの搬送方向(後方へ向かう方向)における最上流側の現像カートリッジ41Kによって支持されている。現像カートリッジ41は、本体ケーシング2に対して着脱可能であるので、現像カートリッジ41Kを本体ケーシング2に対して着脱させることによって、搬送ベルト18から除去されたトナーを限界まで収容した廃トナーボックス72を空の廃トナーボックス72に交換することもでき、使い勝手がよい。特に、廃トナーボックス72の交換頻度が増えるので、その分、廃トナーボックス72を小さくすることができ、これに伴い、プリンタ1自体の小型化を図ることもできる。
また、上述した実施形態では、搬送ベルト18による用紙P(図1参照)の搬送方向が、後方へ向かう方向であったので、廃トナーボックス72を支持する現像カートリッジ41Kは、4つの現像カートリッジ41において、用紙Pの搬送方向における最上流側に位置している。ここで、用紙Pの搬送方向が、前方へ向かう方向であれば、現像カートリッジ41Kは、用紙Pの搬送方向における最下流側に位置することになり、廃トナーボックス72は、用紙Pの搬送方向における最下流側の現像カートリッジ41に支持される。
そして、廃トナーボックス72は、クリーニングフレーム70に対して着脱可能に装着されるので、図1に示すように、クリーニングフレーム70に支持されたクリーニングローラ71の近くに配置されることとなり、クリーニングローラ71が搬送ベルト18から除去したトナーを漏れなく収容することができる。
このプリンタ1では、クリーニングローラ71は、現像カートリッジ41よりも低い位置にある。このような位置関係において、プロセスフレーム40内に配置されたクリーニングフレーム70内に廃トナーボックス72を収容するといった、いわゆる入れ子構造を採用し、クリーニングローラ71を支持するクリーニングフレーム70の上端部に第2突起69を設けることで(図3参照)、図8ないし図10に示すように、現像カートリッジ41の第1突起62と第2突起69とを前後方向に沿って並ぶように高さ方向(上下方向)においてほぼ同じ位置に配置している。
これにより、プロセスフレーム40の幅方向における片側において、1本の直動カム111が、前後方向にスライドするだけで、4つの現像カートリッジ41の各第1突起62と、クリーニングローラ71に対する相対位置が固定された第2突起69とに係合して、現像カートリッジ41およびクリーニングローラ71のそれぞれを動かすことができる。そして、第1突起62および第2突起69は、プロセスフレーム40の上端部に配置されているので、第1突起62および第2突起69に係合する直動カム111もプロセスフレーム40の上端部に寄せて配置することができ、プロセスフレーム40の幅方向両側のスペースにおいてプロセスフレーム40の上端部より下側の領域を有効利用することができる。
(8)図3に示すように、クリーニングフレーム70には、廃トナーボックス72がクリーニングフレーム70に対して着脱されるときに、廃トナーボックス72から幅方向外側へ突出した回収ローラ84の中心軸84Aをガイドする第2ガイド溝74が形成されている。中心軸84Aが第2ガイド溝74にガイドされることによって、廃トナーボックス72は、クリーニングフレーム70に対して円滑に着脱される。
ここで、第2ガイド溝74は、現像カートリッジ41がプロセスフレーム40に対して着脱されるときに現像カートリッジ41の第1突起62(図4参照)をガイドする第1ガイド溝47と平行に延びている。そのため、廃トナーボックス72をクリーニングフレーム70に着脱し、かつ、廃トナーボックス72を支持する現像カートリッジ41Kをプロセスフレーム40に対して着脱するときに、廃トナーボックス72および現像カートリッジ41Kを同じ方向に動かすことができる。これにより、廃トナーボックス72および現像カートリッジ41Kを円滑に着脱することができる。
(9)図1に示すように、押圧レール100は、現像カートリッジ41およびクリーニングローラ71がそれぞれの接触位置(図8ないし図10も参照)へ向けて付勢されるように、現像カートリッジ41および廃トナーボックス72のそれぞれの幅方向両端部(キャップ64、92)を押圧する。これにより、現像カートリッジ41およびクリーニングローラ71のそれぞれのホームポジションを接触位置に定めることができるので、現像カートリッジ41およびクリーニングローラ71の位置を正確に把握することができる。また、押圧レール100が現像カートリッジ41および廃トナーボックス72のそれぞれの幅方向両端部(図4参照)を押圧することから、現像カートリッジ41および廃トナーボックス72は、安定した姿勢で、それぞれの接触位置へ向けて付勢される。
(10)図6に示すように、2次オーガ87は、水平面に対して上向きに傾斜した傾斜方向に沿って延びており、搬送ベルト18から除去されたトナーを、廃トナーボックス72の上方部へ向けて前記傾斜方向に沿って搬送する。そのため、トナーを廃トナーボックス72の上方部へ向けて真上に搬送する場合に比べて、トナー(特に、流動性が優れることによりこぼれやすい重合トナーであっても)をこぼすことなく円滑に搬送することができる。
(11)図5および図6を参照して、1次オーガ86が、略水平方向に沿って延び、搬送ベルト18から除去されたトナーを、2次オーガ87の下端部(流出口81)へ向けて略水平方向に沿って搬送する。2次オーガ87の下端部まで搬送されたトナーは、2次オーガ87によって、2次オーガ87の上端部へ向けて、水平面に対して上向きに傾斜した傾斜方向に沿って搬送される。そして、3次オーガ88が、廃トナーボックス72の上方部において略水平方向に沿って延び、2次オーガ87の上端部まで搬送されてきたトナーを、廃トナーボックス72の廃トナー収容室77(図5参照)において2次オーガ87の上端部(流入口82)に近い側から順にトナーが落下して溜まるように、略水平方向に沿って搬送する。
つまり、前記傾斜方向に沿って延びる2次オーガ87を備えてトナーを廃トナーボックス72の上方部から廃トナーボックス72に収容する場合において、1次オーガ86および3次オーガ88を設けることによって、搬送ベルト18から除去されたトナーを廃トナーボックス72に円滑に収容することができる。また、1次オーガ86、2次オーガ87および3次オーガ88を用いることで廃トナーを積極的に廃トナーボックス72に収容することによって、廃トナーボックス72での廃トナーの回収効率を向上させることができる。
(12)図8ないし図10に示すように、各直動カム111に上側水平面115および下側水平面116を設けるだけの簡易な構成によって、上側水平面115に第1突起62が載置されることで現像カートリッジ41を離間位置に位置決めでき(図10参照)、下側水平面116に第1突起62が載置されることで現像カートリッジ41を接触位置に位置決めできる(図8参照)。また、上側水平面115に第2突起69が載置されることでクリーニングローラ71を離間位置に位置決めでき(図8参照)、下側水平面116に第2突起69が載置されることでクリーニングローラ71を接触位置に位置決めできる(図10参照)。
(13)直動カム111は、第1位置(図8および図9参照)と第2位置(図10参照)とに移動可能である。
直動カム111が第1位置にあるときには、図8および図9に示すように、現像カートリッジ41(少なくとも現像カートリッジ41K)の第1突起62が下側水平面116に載置されて第2突起69が上側水平面115に載置される。これにより、現像カートリッジ41(少なくとも現像カートリッジ41K)が接触位置に配置されてクリーニングローラ71が離間位置に配置される。そのため、感光ドラム11の静電潜像を可視像化してトナー像を形成し、搬送ベルト18に搬送される用紙P(図1参照)にトナー像を転写して画像形成を行うことができる。ここで、クリーニングローラ71が離間位置に配置されて搬送ベルト18から離間しているので、クリーニングローラ71が搬送ベルト18による用紙Pの搬送を妨げることはない。
直動カム111が第2位置にあるときには、図10に示すように、すべての第1突起62が上側水平面115に載置されて第2突起69が下側水平面116に載置されることにより、すべての現像カートリッジ41が離間位置に配置されてクリーニングローラ71が接触位置に配置される。これにより、クリーニングローラ71は、搬送ベルト18に接触して、搬送ベルト18から不要なトナーを除去することができる。ここで、すべての現像カートリッジ41が離間位置に配置されて現像ローラ13が感光ドラム11から離間することにより、すべての感光ドラム11へのトナーの供給が停止されている。そのため、クリーニングローラ71が搬送ベルト18からトナーを除去している最中にもかかわらず感光ドラム11から搬送ベルト18にトナーが供給されることはない。
このように直動カム111が第1位置と第2位置とに移動するだけの簡易な動作によって、画像形成と搬送ベルト18のクリーニングとを切り換えて実行することができる。
(14)複数の感光ドラム11と接触位置にあるクリーニングローラ71とは、搬送ベルト18の同一面(上側部分18Aの上面)に対して接触するので、本体ケーシング2において複数の感光ドラム11とクリーニングローラ71とを搬送ベルト18の同一面側に集約して配置することができるので、本体ケーシング2のスペースを有効利用でき、プリンタ1の小型化を図ることができる。また、複数の感光ドラム11とクリーニングローラ71とに接触される搬送ベルト18の同一面を平坦にすることができるので、搬送ベルト18は、この平坦な同一面において、用紙P(図1参照)を円滑に搬送することができる。
5.変形例
上記実施形態では、図1に示すように、感光ドラム11をレーザビームBによって露光させて静電潜像を形成する構成のプリンタを例示したが、本発明は、LEDで感光ドラム11を露光させる構成のプリンタにも適用可能であり、さらに、搬送ベルト18を用いて用紙Pを搬送させる全てタイプの画像形成装置に適用可能である。
また、クリーニングローラ71は、ローラに限らず、ブラシであってもよい。
また、図3を参照して、上述したドラムユニット46(感光ドラム11、帯電器12およびドラムクリーナ14のユニット)と、対応する現像カートリッジ41とが、ユニット化されて、プロセスカートリッジを構成してもよい。この場合、プロセスカートリッジでは、ドラムユニット46に対して現像カートリッジ41が相対移動可能であり、現像カートリッジ41の相対移動に伴って、現像ローラ13が感光ドラム11に対して接離する。
また、感光ドラム11が、プロセスフレーム40でなく、現像カートリッジ41に保持されていて、現像カートリッジ41と感光ドラム11とが一体となってプロセスフレーム40に着脱されてもよい。
また、クリーニングローラ71がクリーニングフレーム70でなく廃トナーボックス72に設けられていてもよい。この場合、廃トナーボックス72を交換するたびに、クリーニングローラ71も交換される。
本発明の画像形成装置の一例としてのプリンタの左側断面図である。 図1において、プロセスユニットが本体ケーシングに対して着脱される第1の状態を示している。 図1において、プロセスユニットが本体ケーシングに対して着脱される第2の状態を示している。 現像カートリッジとクリーニングユニットの廃トナーボックスとを左前側から見た斜視図である。 図3のA−A矢視図である。 図3のB−B矢視図である。 現像カートリッジと、現像カートリッジに支持された廃トナーボックスとを左側から見た側面図である。 カラー画像形成を行う場合におけるプロセスユニット周辺の左側面図である。 モノクロ画像形成を行う場合におけるプロセスユニット周辺の左側面図である。 ベルトクリーニングを行う場合におけるプロセスユニット周辺の左側面図である。
符号の説明
1 プリンタ
2 本体ケーシング
11 感光ドラム
13 現像ローラ
18 搬送ベルト
40 プロセスフレーム
41 現像カートリッジ
47 第1ガイド溝
62 第1突起
69 第2突起
70 クリーニングフレーム
71 クリーニングローラ
72 廃トナーボックス
74 第2ガイド溝
84A 中心軸
86 1次オーガ
87 2次オーガ
88 3次オーガ
100 押圧レール
111 直動カム
115 上側水平面
116 下側水平面
P 用紙

Claims (14)

  1. 装置本体と、
    前記装置本体に設けられ、記録媒体を搬送する搬送部材と、
    前記搬送部材に対向配置され、前記搬送部材による記録媒体の搬送方向に沿って並ぶように複数設けられており、静電潜像が形成される感光体と、
    前記装置本体に対して着脱可能に装着され、前記搬送方向に沿って並ぶように複数設けられており、現像剤担持体を備え、前記現像剤担持体が対応する前記感光体に接触する接触位置と前記現像剤担持体が対応する前記感光体から離間する離間位置とに移動可能な現像器と、
    前記搬送部材に接触する接触位置と、前記搬送部材から離間する離間位置とに移動可能であり、接触位置で前記搬送部材から現像剤を除去するクリーニング部材と、
    各前記現像器に設けられ、前記現像剤担持体の軸方向における両外側へ突出する第1突出部と、
    前記クリーニング部材に対する相対位置が固定され、前記軸方向両外側へ突出する第2突出部と、
    前記現像器および前記クリーニング部材の前記軸方向両外側に配置され、前記搬送方向に沿って直線移動することによって、対応する前記第1突出部および前記第2突出部に係合して前記現像器および前記クリーニング部材のそれぞれを接触位置と離間位置との間で移動させる1対の直動部材と
    を備えていることを特徴とする、画像形成装置。
  2. 前記第1突出部と前記第2突出部とは、前記搬送方向に沿って並んで配置されることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記感光体を保持する保持部材を備え、
    各前記現像器は、前記保持部材に対して着脱可能に装着され、
    前記保持部材には、前記現像器の移動方向に沿って延び、前記現像器が前記保持部材に対して着脱されるときに、前記現像器から前記軸方向外側へ突出した前記第1突出部の端部をガイドする第1溝が形成されており、
    前記現像器が前記保持部材に装着されたとき、前記第1溝に前記第1突出部が受け入れられることを特徴とする、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記保持部材は、前記装置本体に対してスライド可能であることを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記保持部材は、前記装置本体に対して一体的に設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記クリーニング部材を支持し、前記第2突出部が設けられた支持部材を備え、
    前記支持部材は、前記クリーニング部材および前記第2突出部において、前記保持部材によって、前記クリーニング部材の移動方向に沿ってスライド自在に支持されていることを特徴とする、請求項3ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記搬送方向における最上流側または最下流側の前記現像器によって支持されており、前記支持部材に対して着脱可能に装着され、前記クリーニング部材が前記搬送部材から除去した現像剤を収容するための容器を備えていることを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記支持部材には、前記第1溝と平行に延び、前記容器が前記支持部材に対して着脱されるときに、前記容器から前記軸方向外側へ突出した凸部をガイドする第2溝が形成されていることを特徴とする、請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記現像器および前記クリーニング部材がそれぞれの接触位置へ向けて付勢されるように、前記現像器および前記容器のそれぞれの前記軸方向両端部を押圧する押圧部材を備えていることを特徴とする、請求項7または8に記載の画像形成装置。
  10. 水平面に対して上向きに傾斜した傾斜方向に沿って延び、前記クリーニング部材が前記搬送部材から除去した現像剤を、前記容器の上方部へ向けて前記傾斜方向に沿って搬送する第1搬送部材を備えていることを特徴とする、請求項7ないし9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 略水平方向に沿って延び、前記クリーニング部材が前記搬送部材から除去した現像剤を、前記第1搬送部材の下端部へ向けて略水平方向に沿って搬送する第2搬送部材と、
    前記容器の上方部において略水平方向に沿って延び、前記第1搬送部材の上端部まで搬送されてきた現像剤を、前記容器において前記第1搬送部材の上端部に近い側から順に前記現像剤が落下して溜まるように、略水平方向に沿って搬送する第3搬送部材と
    を備えていることを特徴とする、請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 各前記直動部材には、前記第1突出部が載置されることで前記現像器を離間位置に位置決めする第1載置部と、前記第1突出部が載置されることで前記現像器を接触位置に位置決めする第2載置部と、前記第2突出部が載置されることで前記クリーニング部材を離間位置に位置決めする第3載置部と、前記第2突出部が載置されることで前記クリーニング部材を接触位置に位置決めする第4載置部とが設けられていることを特徴とする、請求項1ないし11のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. 各前記直動部材は、前記第1突出部が前記第2載置部に載置されて前記第2突出部が前記第3載置部に載置される第1位置と、前記第1突出部が前記第1載置部に載置されて前記第2突出部が前記第4載置部に載置される第2位置とに移動可能であることを特徴とする、請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 複数の前記感光体と接触位置にある前記クリーニング部材とは、前記搬送部材の同一面に対して接触することを特徴とする、請求項1ないし13のいずれかに記載の画像形成装置。
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