JP2010078708A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置において、定着装置の無端の帯状部材にしわが発生する可能性を低減させる。
【解決手段】加圧ロール55は無端ベルト50に接し、これを外側から加圧する。そして、支持ロール51〜53のいずれかが逆方向に回転させられることにより、第1支持ロール51は、矢線A41方向に回転し、この回転運動を受けて無端ベルト50は、矢線A40方向に周回する。この状態で熱源511は発熱し、第1支持ロール51の外周面を介して無端ベルト50を加熱する。これとともに、ヒートシンク56の回転ファンがモータにより回転させられ、定着部15内の熱せられた空気が画像形成装置1の外部へ放出される。温度計により定着部15内の予め定められた検出位置の温度が検出され、この検出温度に応じた信号が制御部20に出力される。制御部20は、内蔵する記憶装置に記憶された閾値を参照し、この検出温度が閾値を超えるまで、この動作を継続する。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置において、現像剤を加熱して溶融し、記録材に画像を定着させる定着装置が用いられている。このような定着装置の一例として、複数の支持ロールに、無端の帯状部材である無端ベルトを掛け回した定着装置がある。この定着装置は、例えば、複数の支持ロールのいずれかにハロゲンランプなどの熱源を備え、この熱源により、無端ベルトを加熱し、加熱された無端ベルトによって、記録材上の現像剤を加熱する。定着過程でムラが発生しないようにするためには、無端ベルトが均一に加熱されていることが望ましい。そこで、支持ロールを回転させて無端ベルトを周回させつつ、加圧ロールでその無端ベルトを外側から加圧しながら加熱を行う定着装置が開発されている。
このように加圧ロールと支持ロールに挟持された状態で、無端ベルトを加熱すると、無端ベルトにおいて加熱されて膨張した部分が加圧ロールと支持ロールとに挟まれることで、無端ベルトの表面にしわができることがある。このしわができると、画像を均一に加熱することができないため、記録材上の画像にムラが発生することがある。定着装置の無端ベルトにしわが発生することを防止する技術として、特許文献1には、第2の駆動ロールの周速度を第1の駆動ロールの周速度に比べて速くなるように設定する技術が開示されている。特許文献2には、ベルトの内周部に背面部材を設けてベルトに摺接させることによってベルト面のたるみやしわを防止し、ベルトの外周部には張設状態としたフィルム状部材を設けてベルトの外周面を摺接させる技術が開示されている。特許文献3には、ベルトの内周面に通気孔を備える押圧部材を摺接させ、ベルトのしわを防止し、外周面にはスリット状ガイド板を設け、両側から冷却する技術が開示されている。
特開2003−270987号公報 特開平5−165350号公報 特開平5−165353号公報
本発明の課題は、画像形成装置において、定着装置の無端の帯状部材にしわが発生する可能性を低減させることである。
上述した課題を解決するため、本発明の請求項1に係る画像形成装置は、潜像を現像剤で現像した画像を記録材に転写して、当該記録材の表面に画像を形成する画像形成手段と、正方向およびその逆方向に回転可能な複数のロールに掛け回された無端の帯状部材と、前記複数のロールのうちのいずれかのロールとの間で前記帯状部材を挟みこんで、当該帯状部材を加圧する加圧手段と、前記複数のロールのうち前記加圧手段とともに前記帯状部材を挟み込むロールに備えられた熱源と、前記記録材に形成された画像を定着させる前に、前記ロールを前記逆方向に回転させて前記帯状部材を周回させつつ前記熱源により当該帯状部材を加熱させ、前記記録材に形成された画像を定着させるときには、前記ロールを前記正方向に回転させて、加熱させられた前記帯状部材を周回させ、当該帯状部材に接する前記記録材に形成された画像を定着させるよう前記熱源および前記ロールの回転の制御を行う制御手段とを具備することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る画像形成装置は、請求項1に係る態様において、前記制御手段は、記録材に形成された画像を定着させる前に、前記ロールを前記逆方向に回転させて前記帯状部材を周回させつつ、前記熱源によって前記定着を行うときの温度又はそれ以上の温度で当該帯状部材を加熱することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る画像形成装置は、請求項1または請求項2に係る態様において、前記帯状部材の温度を検出する検出手段を具備し、前記制御手段は、前記検出手段によって検出された温度が閾値以上になると、前記ロールを前記正方向に回転させて、加熱させられた前記帯状部材を周回させ、当該帯状部材に接する記録材に形成された画像を定着させることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る画像形成装置によれば、本構成を有していない場合と比較し、無端の帯状部材にしわが発生する可能性を低減させることができる。
本発明の請求項2に係る画像形成装置によれば、本構成を有していない場合と比較し、無端の帯状部材にしわが発生する可能性を低減させつつ、この帯状部材を迅速に加熱することができる。
本発明の請求項3に係る画像形成装置によれば、無端の帯状部材にしわが発生する可能性を低減させつつ、温度に応じて記録材に形成された画像を定着させる処理を開始することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[A.構成]
[A−1.画像形成装置の構成]
図1は、本実施形態に係る画像形成装置1の構成を示す図である。同図に示すように、画像形成装置1は、用紙収容部12と、画像形成ユニット13Y,13M,13C,13K(以下、特に区別の必要がない場合は、これらを総称して「画像形成ユニット13」と記す)と、転写装置14と、定着部15と、搬送装置19および制御部20を備えている。これらの各構成は、制御部20によって制御されている。この制御部20は、CPU(Central Processing Unit)と(Read Only Memory)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の記憶装置を内蔵し、CPUが記憶装置に記憶されているプログラムを実行することにより、画像形成装置1全体を制御する。なお、符号のY,M,C,Kはそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーに対応した構成であることを意味している。
用紙収容部12は、A3やA4などの予め定められたサイズにカットされた用紙を収容する。用紙収容部12に収容されている用紙は、制御部20の指示により1枚ずつ取り出され、用紙搬送路を経由して転写装置14へと搬送される。
画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kは、それぞれ、感光体ドラム、帯電部、露光部、現像部、一次転写ロール及びクリーニング部材を備えており、対応するトナーを用いて画像データに応じたトナー像を形成し、中間転写ベルト41に重ねて転写する。この画像データは、図示せぬ画像読取装置によって原画像が読み取られたものであってもよいし、図示せぬコンピュータ装置から送信されてきたデータに基づいて生成されたものであってもよい。転写装置14は、中間転写ベルト41と、二次転写ロール42と、中間転写ベルト41を挟んで二次転写ロール42と対向する対向ロール43とを備えており、画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kによって形成されたトナー像を用紙に転写する転写手段である。中間転写ベルト41は、図示せぬ駆動ロールによって図中のA1方向に周回させられており、画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kによってトナー像が重ねて転写されると、そのトナー像を二次転写ロール42及び対向ロール43の位置へと搬送する。二次転写ロール42は、中間転写ベルト41との電位差によって、中間転写ベルト41上のトナー像を用紙収容部12から搬送されてきた用紙に転写させる。搬送装置19は、用紙が中間転写ベルト41からトナー像を転写される位置よりも下流かつ定着部15よりも上流の位置に設けられており、トナー像を転写された用紙を定着部15へ挿入する。
[A−2.定着部の構成]
図2は、定着部15を説明するための図である。定着部15は、無端ベルト50と、第1支持ロール51と、第2支持ロール52と、第3支持ロール53と、加圧ロール55と、ヒートシンク56と、対向ロール57A,57Bとを備える。無端ベルト50は、ゴム等の弾性のある材質で形成された無端状のベルト部材である。この無端ベルト50の内周側には、第1支持ロール51、第2支持ロール52および第3支持ロール53(以下、これらを総称して支持ロール51〜53という)が設けられている。また、ヒートシンク56は、この無端ベルト50の内周側において、その内周面に沿うように設けられている。無端ベルト50はこれらの支持ロール51〜53に掛け回されている。これらの支持ロール51〜53は、いずれも正方向およびその逆方向の両方に回転可能に構成されている。そして、これらのうち少なくともいずれか1つの支持ロール51〜53が図示せぬ駆動部によって、上記の正方向または逆方向に回転させられる。この回転運動が無端ベルト50に伝わることにより、無端ベルト50は正方向または逆方向に周回する。ここで、正方向とは、第1支持ロール51→第2支持ロール52→第3支持ロール53→第1支持ロール51という順序で無端ベルト50を周回させる方向をいう。第1支持ロール51は、その内部にハロゲンランプなどの熱源511を有し、接触面を通じて無端ベルト50を加熱する。加熱された無端ベルト50は用紙と接触し、用紙表面の温度を約90度に加熱する。
図3は、無端ベルト50と、第1支持ロール51および加圧ロール55との接触状態を説明するための図である。無端ベルト50は、第1支持ロール51の外周面の一部と接触している。具体的には第1支持ロール51の外周面のうち同図に示す領域R3に相当する部分が、無端ベルト50の内周面に接触している。ここで領域R3の第2支持ロール52側の境界位置が位置P32であり、第3支持ロール53側の境界位置が位置P33である。ここで上述した正方向とは、同図に示す矢線A32方向であり、逆方向とは、同図に示す矢線A33方向である。すなわち、無端ベルト50と第1支持ロール51との接触面において位置P33から位置P32へ向かう回転方向が、正方向である。
加圧ロール55は同図に示すように、矢線A3方向に移動して、破線位置に配置されて、第1支持ロール51とともに無端ベルト50を挟持する。第1支持ロール51が加圧ロール55との間で無端ベルト50を挟み込む位置は、第1支持ロール51と無端ベルト50とが接する内周面(すなわち、領域R3に相当する無端ベルト50の部分の内周面)のうち、第1支持ロール51の正方向下流側の部分(ここでは、位置P32の近傍)である。無端ベルト50の周回方向における位置P32前後には、周回方向にそって幅のある加圧領域が形成される。無端ベルト55は、正方向に周回している場合、加圧領域を出た時点で加圧ロール55とは接触しておらず、また第1支持ロールとも接触していない。
ヒートシンク56は、無端ベルト50の内周側に、その内周面に接するように設けられており、無端ベルト50を冷却する。このヒートシンク56は、無端ベルト50の内周面に接する基部と、基部の長手方向に対してほぼ垂直に設けられた複数のフィンと、基部及びフィンを覆うケース部と、画像形成装置1の開口部に設けられた2つの回転ファンと、これらの回転ファンを回転させる駆動源としてのモータ(図示略)とを備えている。基部やフィンは熱伝導性の良いアルミニウムなどで形成されており、基部が、用紙から無端ベルト50を介して伝わってくる熱を吸収して、フィンがその熱を放出する。このフィンにより、ヒートシンク56の空気と接する表面積が大きくなり、基部が吸収した熱を空気中に拡散する効率があがる。定着部15内の熱せられた空気は、回転する回転フィンによって画像形成装置1の外部へと放出される。対向ロール57A,57Bは、無端ベルト50の外周側において、ヒートシンク56に対向する位置に配置され、無端ベルト50を内周側方向へ押さえ付ける。
なお、定着部15には、内部の温度を検出し、検出した温度に応じた信号を出力する温度計が備えられている。画像形成装置1の制御部20は、この温度計から信号を受け取って、この信号に応じて支持ロール51〜53やモータを駆動する。
[B.動作]
次に画像形成装置1の動作について説明する。無端ベルト50により用紙を加熱して用紙上に形成された画像を定着させる定着時の動作と、この定着の前に第1支持ロール51により無端ベルト50を加熱する定着前の動作とに大別される。
[B−1.定着前の動作]
図4は、定着前の定着部15を説明するための図である。同図に示すように、加圧ロール55は図3における位置P32の近傍で無端ベルト50に接し、無端ベルト50を外側から加圧する。そして、支持ロール51〜53のいずれかが図示しない駆動部によって逆方向に回転させられることにより、第1支持ロール51は、矢線A41方向に回転する。そして、この回転運動を受けて無端ベルト50は、同図に示すように矢線A40方向に周回する。加圧ロール55は、無端ベルト50の周回に沿って、同図に示すように矢線A45方向に回転する。このように無端ベルト50が逆方向である矢線A40方向に周回している状態で、熱源511は発熱し、第1支持ロール51の外周面を介して無端ベルト50を加熱する。これとともに、ヒートシンク56の図示しない回転ファンがモータにより回転させられ、定着部15内の熱せられた空気が画像形成装置1の外部へ放出される。ここで、図示しない温度計により定着部15内の予め定められた検出位置の温度が検出され、この検出温度に応じた信号が制御部20に出力される。制御部20は、内蔵する記憶装置に記憶された閾値を参照し、この検出温度が閾値を超えるまで、この動作を継続する。ここでは一例として、閾値を90度とし、温度検出位置を無端ベルト50の表面とする。
なお、定着前の動作においては、熱源511の温度は、後述する定着を行うときの温度と同じかそれ以上の温度であるとよい。熱源511から被加熱物である第1支持ロール51や無端ベルト50へ流れる熱量は、熱源511とこれら被加熱物の温度差に比例する。したがって、定着前において、熱源511の温度を定着時の温度と同じかそれ以上にすることにより、それ以下にする場合に比べて熱量が増大し、加熱にかかる時間が短縮される。
[B−2.定着時の動作]
図5は、定着時の定着部15を説明するための図である。温度計から受け取った信号に示される、無端ベルト50の表面の検出温度が上述した閾値90度を超えると、制御部20はこれを検知して上述した定着前の動作を停止する。そして、制御部20は、同図に示すように、支持ロール51〜53のいずれかを正方向に回転させることによって、無端ベルト50を矢線A50方向に周回させる。この結果、第1支持ロール51は矢線A51方向に回転し、加圧ロール55は矢線A55方向に回転する。続いて、制御部20は、用紙収容部12と、画像形成ユニット13と、転写装置14を駆動し、用紙を搬送して用紙上に画像を形成させる。無端ベルト50が矢線A50方向(正方向)に周回しているときに、用紙が、転写装置14の二次転写ロール42から搬送されてくると、この用紙は、無端ベルト50と加圧ロール55の間に挿入され、熱と圧力とを加えられる。そして、無端ベルト50と加圧ロール55との間から排出されたこの用紙は、対向ロール57A,57Bによって無端ベルト50へ押さえ付けられる。この用紙は、無端ベルト50を介して第1支持ロール51によって加熱されている。そして、この用紙の熱は、対向ロール57A,57Bによって押さえ付けられた位置において、無端ベルト50を介してヒートシンク56に奪われる。これにより、定着部15は加熱した用紙から熱を奪って、その用紙を冷却する。その結果、用紙の表面に保持されたトナー像は溶融状態にされた後に冷却され、用紙に定着する。
[C.実験結果]
図6は、本実施形態に係る画像形成装置1を使用した際の実験結果を表した図である。同図には、従来装置(画像を定着させる前に無端ベルトを正方向に回転させつつ加熱した以外は、画像形成装置1と同様の構成および条件を備えた装置)を用いた2例と比較して、本実施形態の画像形成装置1の結果が記述されている。従来装置を用いた場合、加圧が「有」である(すなわち加圧ベルトによる無端ベルトへの加圧がある)と、しわも「有」になった(すなわち、しわが発生した)。また、従来装置で、加圧を「無」にすると、しわは「無」になったが、加熱時間が「30分」となった。従来装置では、支持ロールと無端ベルトとの間で滑りが生じないように支持ロールの回転速度を抑えなければならないからである。しかし、本実施形態の画像形成装置1を用いた場合には、加圧は「有」であるが、しわは「無」となり、しかも加熱時間は「7分」となった。したがって、無端ベルトにしわを発生させないように加熱するために必要な時間は、本実施形態に係る画像形成装置1を用いると、従来装置に比べて1/4以下になった。
加熱を受けた直後の無端ベルト50は膨張しており、また外力の影響を受けて変形しやすくなっている。そのため、この加熱直後の無端ベルト50を挟み込んで加圧すると、挟まれた部分にしわが発生しやすいと考えられる。しかし、本実施形態に係る画像形成装置1のように画像を定着させる前は無端ベルト50を逆回転させた場合、無端ベルト50の第1支持ロール(熱源を有するロール)に接して加熱された部分は、外側からの加圧ロール55による加圧が無い状態で第3支持ロール53→第2支持ロール52という順序で周回移動することになる。その結果、無端ベルト50が正方向に移動する場合よりも、無端ベルト50の加熱された部分が加圧ロール55により加圧されるまでの時間が長くなり、無端ベルト50のしわの発生は抑制されるものと推定される。
[D.変形例]
上述した実施形態を次の例のように変形してもよい。また、これらの変形例を組み合わせてもよい。
(1)上述した実施形態において、無端ベルト50の内周側に第1支持ロール51を備えており、この第1支持ロール51の内側に熱源511を備えていたが、定着部15の構成はこれに限らない。例えば、加圧ロール55の内側に熱源を備えることで、加圧ロール55により、無端ベルト50を加熱してもよい。要するに、加圧ロール55が、加熱手段を兼ねてもよい。また、第2支持ロール52と第3支持ロール53の内側に熱源を備えて、これらによって無端ベルト50を加熱してもよい。要するに、無端ベルト50は、外側から圧力が加えられている部分で熱も加えられていればよい。そして、定着前においてこの部分を通過した直後の無端ベルト50が、外側から圧力が加えられておらず内側のみが支持ロールに接している領域に移動するように支持ロール51〜53が回転されればよい。なお、上述した実施形態において、支持ロールは3つであったが、2つでも、4つ以上であってもよい。
(2)上述した実施形態では、加圧ロール55は、直接、無端ベルト50に接していたが、加圧ロール55による無端ベルト50の加圧の態様はこれに限られない。例えば、加圧ロール55は、他のロールとともに複数のロール群を構成しており、このロール群に掛け回された加圧ベルトによって、無端ベルト50を第1支持ロール51へ押し当てて加圧するようにしてもよい。また、この加圧ベルトは、ベルト部材と圧力パットとで構成されていてもよい。具体的には、この圧力パットがベルト部材を内側から支え、第1支持ロール51側に押し当てることにより、第1支持ロール51と加圧ベルトとの間を通る用紙に圧力を加えるようにしてもよい。
なお、上述した実施形態では、加圧ロール55は移動することにより、無端ベルト50と接触したり乖離したりすることが可能なように構成されていたが、加圧ロール55は移動せずに無端ベルト50を加圧し続けるように構成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、ヒートシンク56は、無端ベルト50の内周側においてその内周面に沿うように設けられていたが、この場合、この加圧ベルトの内周側においてその内周面に沿うように設けられていてもよい。さらに、ヒートシンク56は、無端ベルト50の内周側及びこの加圧ベルトの内周側の両方に設けられていてもよい。
また、実施形態では、冷却体としてヒートシンク56を用いていたが、これは用紙などの記録材を冷却する装置であれば何であってもよく、例えば、送風機や冷媒などを用いるものであってもよい。また、ヒートシンク56などを設けなくても、記録材を冷却できればよい。この場合、例えば、搬送中に充分に熱が拡散し、記録材が冷却されるに充分に長い無端ベルト50を用いてもよい。
(3)上述した実施形態では、温度計によって検出された温度が閾値以上になると、制御部20が定着前動作と定着動作の切り替えを行い、画像形成装置1の各部を駆動させていたが、制御部20による切り替えの制御はこれに限られない。例えば、制御部20は内蔵するタイマにより定着前動作を行っているときの経過時間を測定し、この経過時間が予め定めた閾値を超えたことを検知したときに、動作の切り替えを行ってもよい。この場合、この閾値は予め実験等によって固定値として設定されていてもよいし、利用者の操作に応じた値に設定されてもよい。また、制御部20が切り替えを行うときに参照する温度や時間などの閾値は、制御部20に備えられた記憶装置に複数、記憶されていてもよい。例えば、画像形成装置1が使用される季節に応じて複数の閾値が記憶されていてもよいし、画像形成装置1が使用する現像剤や記録材の種類に応じて複数の閾値が記憶されていてもよい。この場合、制御部20は季節や現像剤等の種類を示す情報をタイマやセンサ、あるいは利用者が操作する操作パネル等によって取得し、取得した情報に応じて複数の閾値の中から参照する閾値を特定すればよい。
(4)上述した実施形態では、記録材としてA3やA4などの予め定められたサイズにカットされた用紙を用いていたが、記録材は用紙に限らず、樹脂製のシートなどでもよく、カットされていないロール状の用紙を用いてもよい。
(5)上述した実施形態では、Y,M,C,Kのトナーを用いたが、透明トナーや発泡トナーを使用してもよい。特に通常のY,M,C,Kの画像に透明トナーや発泡トナーを更に用いる場合は画像の厚さが厚くなる場合があり、トナーが溶融しにくくなることがある。そのような場合には加熱状態にある時間を通常のY,M,C,Kのトナーを用いる場合よりも長くしてトナーを溶融しやすくすることが望ましい。また複数のトナーを使用すると個々のトナーが溶融する軟化温度の差が大きくなる場合もある。そのような場合にはトナー像の加熱温度をこれら全てのトナーの固化温度(例えば溶融温度や軟化温度)よりも高い状態に保ち、一気にこれら全てのトナーの固化温度よりも低い状態まで冷却させることが望ましい。また用紙としてコート紙を利用してもよい。その場合冷却装置に至るまで、コート紙の温度をコート層にトナーが入り込みやすい温度に保っておき、冷却装置で固化温度以下に冷却させてトナーを固化させることが望ましい。このような温度調整は、例えば、画像形成装置内に配置した温度センサで温度を周期的に測定し、測定された温度を基に熱源511の発熱量とヒートシンク56の回転ファンの回転数等を制御部20がフィードバック制御することで行ってもよい。また制御部20は、各機器や記録材などの配置や物性値などから数値計算によって求めた設定値に基づいてこれらを制御することでこの温度調整を行ってもよいし、測定された温度の範囲を複数に区分し、この区分ごとに予め定めた設定値を読み込むことで、各部を制御してこの温度調整を行ってもよい。
なお、画像形成装置1はカラーの画像を形成する必要は無く、黒色のみのトナーを用いる画像形成装置であってもよい。
本実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 定着部を説明するための図である。 無端ベルトの接触状態を説明するための図である。 定着前の定着部を説明するための図である。 定着時の定着部を説明するための図である。 本実施形態に係る画像形成装置を使用した際の実験結果を表した図である。
符号の説明
1…画像形成装置、12…用紙収容部、13…画像形成ユニット、14…転写装置、15…定着部、19…搬送装置、20…制御部、41…中間転写ベルト、42…二次転写ロール、43…対向ロール、50…無端ベルト、51…第1支持ロール、511…熱源、52…第2支持ロール、53…第3支持ロール、55…加圧ロール、56…ヒートシンク、57A,57B…対向ロール。

Claims (3)

  1. 潜像を現像剤で現像した画像を記録材に転写して、当該記録材の表面に画像を形成する画像形成手段と、
    正方向およびその逆方向に回転可能な複数のロールに掛け回された無端の帯状部材と、
    前記複数のロールのうちのいずれかのロールとの間で前記帯状部材を挟みこんで、当該帯状部材を加圧する加圧手段と、
    前記複数のロールのうち前記加圧手段とともに前記帯状部材を挟み込むロールに備えられた熱源と、
    前記記録材に形成された画像を定着させる前に、前記ロールを前記逆方向に回転させて前記帯状部材を周回させつつ前記熱源により当該帯状部材を加熱させ、前記記録材に形成された画像を定着させるときには、前記ロールを前記正方向に回転させて、加熱させられた前記帯状部材を周回させ、当該帯状部材に接する前記記録材に形成された画像を定着させるよう前記熱源および前記ロールの回転の制御を行う制御手段と
    を具備することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、記録材に形成された画像を定着させる前に、前記ロールを前記逆方向に回転させて前記帯状部材を周回させつつ、前記熱源によって前記定着を行うときの温度又はそれ以上の温度で当該帯状部材を加熱する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記帯状部材の温度を検出する検出手段を具備し、
    前記制御手段は、前記検出手段によって検出された温度が閾値以上になると、前記ロールを前記正方向に回転させて、加熱させられた前記帯状部材を周回させ、当該帯状部材に接する記録材に形成された画像を定着させる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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