JP2006243444A - 定着装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ウォームアップ時間の短縮及び待機時の熱損失を抑制し、消費電力を低減することができる定着装置及びこれを用いた画像形成装置を提供する。
【解決手段】 未定着トナー像が形成された記録媒体18を、加熱ローラ40と定着ベルト47及び加圧ローラ42とにより形成される定着ニップ部に挿通させて未定着トナー像を定着する定着装置101において、定常状態において、冷却手段46により未定着トナー像が定着された記録媒体18を定着ベルト47に接触させたまま所定の温度範囲に冷却して、画像形成面の光沢化処理を行なう光沢処理モードを備えていると共に、立ち上げ状態及び/又は待機状態において、冷却手段46の温度調節を行なう温度調節モードを備えていることを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置の定着装置に関し、より詳しくは、定着画像を無端状の定着ベルトを介して冷却する冷却装置を備える定着装置及びこれを用いた画像形成装置に係る。
特開2002−91048号公報 特開2002−99168号公報 特開2003−270987号公報
従来、電子写真方式を用いた画像形成装置において、定着ローラと従動ローラとの間に張架された無端状定着ベルトと、定着ローラに対向して設けられた加圧ローラとを備え、写真のような高光沢のプリントを得ることができるベルト式の定着装置が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
例えば、特許文献1では、記録紙を無端ベルトに当接させた状態で冷却手段により冷却してから剥離させる方式の定着装置において、記録紙の熱可塑性樹脂の粘度が、カラートナーの粘度より小さく、かつ、記録紙の熱可塑性樹脂の弾性が、カラートナーの弾性より小さくなるように定着ニップ部内の温度を設定した定着装置が開示されている。
また、特許文献2では、記録紙を無端ベルトに当接させた状態で冷却構造体により冷却してから剥離させる方式の定着装置であって、無端ベルトが冷却構造体の押圧冷却面と接触して離れるまでの間で曲げられる部位の曲げ角度が所定の角度範囲となるように冷却構造体を配設した定着装置が開示されている。
さらに、特許文献3では、記録紙を無端ベルトに当接させた状態で冷却手段により冷却してから剥離させる方式の定着装置であって、剥離ロール(第二の駆動ロール)の周速度を定着ロール(第一の駆動ロール)の周速度をよりも速くなるように設定した定着装置が開示されている。
しかしながら、上述の特許文献に開示されたベルト式定着装置において、高光沢な画像を得るためには、例えば、特許文献1に開示されているように、剥離部での記録紙の温度を一定範囲(例えば50℃〜80℃)に保つことが望ましい。そして、この温度は冷却手段(ヒートシンク)の温度によって決まってしまうため、例えば、ウォームアップ時には、ヒートシンクの温度が(50℃以上に)上昇するまで待たなければならないが、熱の供給源は定着装置で加熱された定着ベルトだけであるため、所定の温度に上昇するまでに時間がかかる。このことは定着ベルトの速度が遅いとき(定着速度が遅いとき)に顕著であり、定着装置が所定の温度まで上昇した後もしばらく待たねばならないという問題が生じていた。逆に、一旦ヒートシンクが暖まったのちは、待機時に定着ベルトからヒートシンクに運ばれる熱は冷却して捨てなければならず熱損失が発生し電力効率が悪いという問題が生じていた。
そこで、本発明は上述の従来技術の問題点に鑑みて、ウォームアップ時間の短縮及び待機時の熱損失を抑制し、消費電力を低減することができる定着装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の定着装置は、加熱ローラを含む複数のローラに張架され回転自在に駆動される無端状の定着ベルトと、該加熱ローラに対して定着ベルトを介して圧接する加圧ローラと、該加熱ローラ及び加圧ローラの下流側に前記定着ベルトの内周面と接触するように配設された冷却手段とを有し、未定着トナー像が形成された記録媒体を、前記加熱ローラと定着ベルト及び加圧ローラとにより形成される定着ニップ部に挿通させて未定着トナー像を定着する定着装置において、定常状態において、前記冷却手段により未定着トナー像が定着された記録媒体を定着ベルトに接触させたまま所定の温度範囲に冷却して、画像形成面の光沢化処理を行なう光沢処理モードを備えていると共に、立ち上げ状態及び/又は待機状態において、前記冷却手段の温度調節を行なう温度調節モードを備えていることを特徴とするものである。
ここで、立ち上げ状態とは、装置始動から所定の定着動作が可能となる状態(定常状態)に達するまでの状態をいい、待機状態とは、所定の定着動作に備えて待機している状態をいうものとする。
このように構成した本発明の定着装置によれば、定常状態において、冷却手段により未定着トナー像が定着された記録媒体を定着ベルトに接触させたまま所定の温度範囲に冷却して、画像形成面の光沢化処理を行なう光沢処理モードを備えていると共に、立ち上げ状態及び/又は待機状態において、冷却手段の温度調節を行なう温度調節モードを備えているので、温度調節手段の立ち上げ(ウォームアップ)時間の短縮を実現すると共に、待機状態における熱損失を効果的に抑制することができる定着装置を簡易な構成で安価に実現することができる。
ここで、立ち上げ状態における前記温度調節モードは、前記定着ベルトの回転速度を定常状態における回転速度よりも速くすることにより形成されていてもよい。
このように構成した場合には、立ち上げ状態における前記温度調節モードが、定着ベルトの回転速度を定常状態における回転速度よりも速くすることにより形成されているので、立ち上げ状態における温度調節モードを、新たな構成機器等を付加することなく、簡易に実現することができる。
また、前記冷却手段は、立ち上げ用加熱手段を含み、立ち上げ状態における前記温度調節モードは、該立ち上げ用加熱手段により所定の温度まで加熱することにより形成されていてもよい。
また、前記加熱手段は、電熱ヒータであってもよいし、電磁誘導加熱手段であってもよい。
このように構成した場合には、立ち上げ用加熱手段により立ち上げ時における温度調節モードを容易に実現することができる。
ここで、前記立ち上げ用加熱手段と、定着ニップ部における加熱手段との間で、排他的電力制御を行なってもよい。
このように構成した場合には、立ち上げ用加熱手段と、定着ニップ部における加熱手段との間で、排他的電力制御を行なうので、立ち上げ時の最大消費電力を所定の範囲内に抑制することができ、付帯的な温度調節モードにおける消費電力を効率的に分配して、消費電力の低減を図ることができる。
また、待機状態における前記温度調節モードは、前記定着ベルトの回転速度を定常状態における回転速度よりも遅くすることにより形成されていてもよい。
このように構成した場合には、待機状態における温度調節モードが、定着ベルトの回転速度を定常状態における回転速度よりも遅くすることにより形成されているので、待機状態における温度調節モードを、新たな構成機器等を付加することなく、簡易に実現することができる。
また、前記温度調節モードは、立ち上げ状態において、前記定着ベルトの回転速度を定常状態における回転速度よりも速くすると共に、待機状態において、前記定着ベルトの回転速度を定常状態における回転速度よりも遅くすることにより形成されていてもよい。
このように構成した場合には、温度調節モードが、立ち上げ状態において、定着ベルトの回転速度を定常状態における回転速度よりも速くすると共に、待機状態において、定着ベルトの回転速度を定常状態における回転速度よりも遅くすることにより形成されているので、立ち上げ状態及び待機状態における温度調節モードを、新たな構成を付加することなく、簡易に実現することができる。
さらに、前記冷却手段近傍の定着ベルトの温度を検出するベルト温度検出センサを備え、前記定着ベルトの回転速度の変更は、該ベルト温度検出センサの検出結果に基づいて行なわれてもよい。
このように構成した場合には、定着ベルトの回転速度の変更が、冷却手段近傍の定着ベルトの温度を検出するベルト温度検出センサの検出結果に基づいて行なわれるので、より精度の高い温度制御を簡易に実現することができる。
なお、本発明は、上述した現像装置に限られるものではなく、このような現像装置を備える画像形成装置をも対象とするものである。
立ち上げ時のウォームアップ時間を短縮すると共に待機時の熱損失を抑制し、消費電力を低減することができる定着装置及びこれを用いた画像形成装置を簡易な構成で安価に実現することができる。
<実施の形態1>
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明に係わるタンデム型カラー画像形成装置100の概略構成図である。
本実施の形態に係る画像形成装置100には、図1に示されるように、画像読み取り装置102より読み取られたカラー原稿のカラー画像情報や、不図示のパーソナルコンピュータ、画像データー入力装置等から送られてくるカラー画像情報等が入力され、入力された画像情報に基づいて所定の画像処理が行われるようになっている。
図1において、1Y,1M,1C,1Kはそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色トナー画像を形成する電子写真画像形成ユニットであり、複数の張架ロール10により張架された無端状の中間転写体9の進行方向に対して1Y,1M,1C,1Kの順で直列に配設されている。また中間転写体9は各電子写真画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの静電潜像担持体2Y,2M,2C,2Kとそれぞれに対向して配設された転写手段6Y,6M,6C,6Kとの間に挿通されている。
中間転写体9への画像形成動作について、イエロートナー画像を形成する電子写真画像形成ユニット1Yを代表例として説明する。
まず、静電潜像担持体2Yは、一様帯電器3Yによりその表面を一様に帯電される。次に露光器4Yによりイエロー画像に対応する像露光がなされ、静電潜像担持体2Yの表面にはイエロー画像に対応する静電潜像が形成される。
このイエロー画像に対応する静電潜像は現像装置5Yによってイエロートナー像となり、一次転写手段の一部を構成する一次転写ロール6Yの圧接力及び静電吸引力によって中間転写体9上に転写される。転写後の静電潜像担持体2Y上に残留したイエロートナーは、静電潜像担持体クリーニング装置7Yよって掻き取られる。静電潜担持体2Yの表面は除電装置8Yによって除電された後、次の画像形成サイクルのために一様帯電器3Yにより再び帯電される。
本実施の形態において、多色のカラー画像形成を行なう画像形成装置100では、各電子写真画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの相対的な位置の違いを考慮したタイミングで、上記と同様の画像形成工程が電子写真画像形成ユニット1M,1C,1Kにおいても行われ、中間転写体9上にフルカラートナー像が形成される。
中間転写体9上に形成されたフルカラートナー像は、所定のタイミングで二次転写位置へと搬送される記録紙18上に、中間転写体9を支持するバックアップロール13と、バックアップロール13に圧接する二次転写手段の一部を構成する二次転写ロール12の圧接力及び静電吸引力によって転写される。
記録紙18は、画像形成装置100内の下部に配置された記録紙収容部としての給紙カセット17から、所定のサイズのものが給紙ロール17aによって給紙される。次に、記録紙18は、複数の搬送ロール19及びレジストロール20によって、所定のタイミングで中間転写体9の二次転写位置まで搬送される。そして、記録紙18には、上述したように、二次転写手段としてのバックアップロール13と二次転写ロール12とによって、中間転写体9上からフルカラートナー像が一括して転写されるようになっている。
また、中間転写体9上からフルカラートナー像が転写された記録紙18は、中間転写体9から分離された後、二次転写手段の下流側に配設された一次定着装置15へと搬送され、この一次定着装置15によって熱及び圧力でトナー像が記録紙18上に定着される。
また、二次転写手段により記録紙18上に転写できなかった中間転写体9上の残トナーは、そのまま中間転写体9上に付着した状態で中間転写体クリーニング装置14まで搬送され、クリーニング装置14により、中間転写体9上から除去され次の画像形成に備える。
ここで、本発明に好適な記録紙の構成について、図2を参照して説明する。図2は、表面に熱可塑性の樹脂層を有する記録紙の断面図である。
本発明に好適な記録紙18としては、図2(a)に示されるように、記録紙18の基材18bの片面(または表面)に、ポリエステル等からなる熱可塑性樹脂を主成分としたものを、厚さ5〜20μmの範囲で、例えば10μmの厚さに被覆した透明な受像層(透明樹脂層)18aを設けた樹脂コート紙を用いることにより、用紙全面で均一な光沢感が得られる。なお、普通紙の場合には、トナー画像部分以外の光沢が低下する。
記録紙18のその他の例としては、プリント後に吸湿によるセルロースの膨張による画像面のひび割れ、カールの発生を防ぐために両面に防水樹脂を塗布した後に画像形成面側にトナー画像を埋め込むための樹脂層を塗布したものがある。この記録紙18は、図2(b)に示されるように、基材18bの表面、または表裏両面にポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン等のポリオレフィン樹脂被覆層18cを設けた支持体上にトナー像を担持する受容層を被覆したものである。ポリオレフィン樹脂被覆層は厚さ10〜30μm、トナー像を担持する受容層はポリエステル等からなる熱可塑性樹脂を主成分としたものを、厚さ5〜20μmの範囲で被覆した樹脂コート紙が用いられる。例えば、熱可塑性樹脂の受容層を、厚さ10μmの厚さに被覆した透明な受像層(透明樹脂層)18aを設けたものを用いることにより、用紙全面で均一な光沢感が得られる。
図3は、表面に樹脂層18aを塗布した記録紙18を定着した際のイメージ図であるが、図示したようにトナー画像は記録紙18表面の樹脂層18aに埋め込まれ段差間がなく高光沢な画像が得られる。このように、表面に熱可塑性樹脂層18aを有する記録紙18では、定着によって記録紙全面に光沢が得られ、銀塩写真と同等の品質を得ることができる。
次に、本発明に係るベルト定着装置の構成について、図4を参照して説明する。
図4に示されるように、ベルト定着装置101は、熱源を有し駆動ロールも兼ねる加熱定着ロール40と、剥離ロール44と、ステアリングロール45と、これらのロールに巻き回され、加熱定着ロール40に従動回転するように形成された定着ベルト47と、加熱定着ロール40と剥離ロール44との間の領域における定着ベルト47の内周面に配設された冷却手段46と、定着ベルト47を介して加熱定着ロール40に押圧してニップ部を形成する加圧ロール42とを備えている。
ここで、定着ベルト47としては、熱硬化型ポリイミドの無端状フィルム上に、表面が平滑な厚さ35μmのシリコーンゴム層等を被覆したものが用いられる。消費電力の面からはベルトは薄いものが望ましいが、強度的な観点からポリイミド基材は75μm以上、記録紙上のトナー画像に密着して定着させる観点からシリコーンゴム層は30μm以上が必要である。
加熱定着ロール40は、熱伝導性の高い金属製のコア40aの表面に、PFAチューブ等のフッ素樹脂層からなる離型層40bを形成し、コア40a中に、ハロゲンランプなどの加熱源41を備え、加熱定着ロール40の表面温度が所定の温度になるように加熱し、定着ベルト47とトナー像が形成された記録紙18とを加熱する。
加圧ロール42は、熱伝導性の高い金属製のコア42aの周囲に、ゴム硬度(JIS−A)が40°程度のシリコーンゴム等からなる弾性体層42bを被覆し、さらに、この弾性体層42bの表面にPFAチューブ等のフッ素樹脂層からなる離型層42cを形成し、コア42a中に、ハロゲンランプなどの加熱源43を備え、加圧ロール42の表面温度が所定の温度になるように加熱し、定着時の記録紙18に圧力を印加させると同時に、記録紙18を裏面から加熱する。また、加圧ロール42は、記録紙18を定着する所定時間前に定着ベルト47を介して加熱定着ロール40に加圧を行い、記録紙18が加圧ロール42と加熱定着ロール40との間を定着ベルト47に接して通過することでトナー画像が記録紙18の表面に定着される。
なお、加熱定着ロール40と加圧ロール42の構成は上述した構成に限定されるものではなく、記録紙18上に形成されたトナー画像を、定着ベルト47を介して記録紙18上に定着できる構成であればよい。
剥離ロール44は、定着ベルト47から記録紙18を記録紙18自身の剛性により剥離させる原理であり、その外径形状(寸法)は定着ベルト47と記録紙18の付着力及び定着ベルト47の剥離ロール44への巻き付け角度によって決定される。
ステアリングロール45は、定着ベルト47を回転させることにより発生する片寄りによるベルト端部の破損を防止するためのものであり、一方の軸が固定され、他方の軸を図示しない駆動装置により加熱定着ロール40に対して傾かせることで、定着ベルト47が片寄った場合逆方向にベルトの進行方向を変える役割を果たす。
排出ロール48は、剥離ロール44によって定着ベルト47から剥離した記録紙18を第二の記録紙排出口23を通して、高光沢モード用排紙トレイ26に排出させる。
本実施の形態において、冷却手段46は、定着ベルト47の内周面で、且つ、記録紙18の搬送方向に沿って、加熱定着ロール40の下流側、剥離ロール44の上流側に配設され、定着ベルト47の内周面に接触して定着ベルト47の熱を吸収するようになっている。具体的には、この冷却手段46は、内部に冷却用フィンFと、この冷却用フィンFの周囲に配設された不図示のファンと、定着ベルト47との対向部近傍に配設された温度センサSとを備え、この温度センサSの検出結果に基づいて、不図示のファンにより冷却用フィンFに供給される空気量を、例えば、不図示の装置コントローラにより制御することで、定常状態において定着ベルト47と密着して搬送される記録紙18を所定の温度範囲(例えば、50℃〜80℃)に冷却維持するようになっている。
さらに、本発明に係る定着装置101は、通常の定着状態において、上述のように記録媒体の温度を所定の温度範囲に冷却して高光沢な画像形成を行なう処理(以下、光沢処理モードともいう)に加えて、立ち上げ状態及び/又は待機状態おいて、冷却手段46の温度調節を行う温度調節モードを備えている。具体的には、本実施の形態に係る定着装置101においては、温度センサS及び処理モードに応じて、例えば、不図示の装置コントローラにより、駆動ロールの回転速度、すなわち、定着ベルト47の回転速度を変更するように構成されている。
以下に、各処理モードにおける動作を説明する。
まず、通常の定着状態における光沢処理モードでは、搬送ロール24(図1参照)によって搬送されてきたトナーを担持した記録紙18は、そのトナー画像が形成された面が定着ベルト47と接するようにニップ部に搬送されて加熱加圧定着され、冷却手段46で定着ベルト47及び記録紙18が所定の温度範囲(例えば、50℃〜80℃)に冷却維持された後に、記録紙18が定着ベルト47から剥離される。
このような光沢処理モードにより、加熱定着ロール40と加圧ロール42とにより溶融された記録紙18のトナー像を冷却手段46により冷却し、画像表面全体を定着ベルト47表面にならわせて平滑な状態で凝固させることで、高光沢なプリント画像を得ることが可能になる。なお、このような高光沢な画像を得るために、定着ベルト47の表面は高光沢に仕上げられている。
次に、立ち上げ状態における温度調節モードでは、定着ベルト47の駆動ロール(本例では、加熱定着ロール40)の回転速度を定常状態における定着ベルト47の回転速度より上げるように、例えば、不図示の装置コントローラにより制御する。すなわち、定着ベルト47の回転速度を定常状態における回転速度よりも速くすることで、定着ベルト47から冷却手段46へ供給される熱量を増大させて、冷却手段46の温度上昇を早めてウォームアップ時間を短縮する。
一方、待機状態における温度調節モードでは、定着ベルト47の駆動ロール(本例では、加熱定着ロール40)の回転速度を定常状態における定着ベルト47の回転速度より下げるように、例えば、不図示の装置コントローラにより制御する。すなわち、定着ベルト47の回転速度を定常状態における回転速度よりも遅くすることで、定着ベルト47が冷却手段46を通過する際に、定着ベルト47から冷却手段46に逃げる熱量を抑制し、これにより、冷却手段46における冷却電力を低減(熱損失を低減)して、装置全体の消費電力の低減を図る。
なお、上述の定着ベルト47の回転速度の変更による温度調節モードは、立ち上げ状態のみに実施してもよいし、待機状態のみに実施してもよいし、組み合わせて実施してもよい。
また、本実施の形態においては、温度センサSを、冷却手段46に取り付けたが、このような温度センサSの取り付け箇所は、冷却手段46に限定されるものではなく、例えば、図5に示されるように、定着ベルト47の冷却手段46との対向面近傍(本例では、定着ベルト47の冷却手段46と剥離ロール44との間の延在領域)に取り付けてもよい。
このように定着ベルト47の温度を直接検出するように温度センサSを配置することにより、より精度の高い温度制御が可能となる。
<実施の形態2>
次に、本発明に係る定着装置の実施の形態2について、図6を参照して説明する。
なお、本実施の形態は、先の実施の形態における冷却手段に立ち上げ用の加熱手段を設け、立ち上げ時の温度調節モードの際に、該立ち上げ用加熱手段により冷却手段を加熱して、ウォーミングアップ時間の短縮を図ったものであり、先の実施の形態と同様な機能を有する部材には、同様な符号を付し、その説明は省略する。また、本実施の形態に係る定着装置が適用可能な画像形成装置も先の実施の形態と同様であるため、その説明は省略する。
図6に示されるように、本実施の形態に係る定着装置101Aは、冷却手段46のフィン部Fの定着ベルト47近傍に、立ち上げ用加熱手段である電熱ヒータ49を備えている。
このように構成された定着装置101Aにおいては、立ち上げ状態において、温度センサSの検出結果に基づいて、電熱ヒータ49により、所定の温度(例えば、50℃程度)まで加熱して、冷却手段46のウォーミングアップ時間の短縮を図り、これにより装置全体の生産性を簡易な構成で向上させることができる。
なお、電熱ヒータ49の設置個数、設置箇所等は任意に設定可能であり、他の構成機器のウォーミングアップ時間と同等な時間で冷却手段46がスタンバイ可能なように構成すればよい。
また、本実施の形態に係る加熱手段の変形例としては、として、例えば、図7に示されるような、電磁誘導加熱手段50を用いてもよい。このような電磁誘導加熱手段50を用いた場合には、より効率的にウォームアップ時間の短縮を図ることができる。
さらに、本実施の形態においては、最大消費電力の低減を図る観点から、定着部における加熱手段と冷却手段46における立ち上げ用加熱手段49,50との間で、排他的な電力制御を行っている。具体的には、定着部(例えば、加熱定着ロール40や加圧ロール42、一次定着装置15)においてヒータ加熱を行っている際には、立ち上げ用加熱手段49,50による加熱を行わず、若しくは、所定の定格電力から定着部における加熱電力を差し引いた余剰電力により、立ち上げ用加熱手段49,50によるウォーミングアップ加熱を行うように排他的に制御する。すなわち、定着部における加熱電力と冷却手段46の立ち上げ用加熱手段49,50における加熱電力との総和が所定の定格電力以下となるように制御する。
このような排他的電力制御を行うことにより、消費電力の低減を図りつつ付帯的な温度調節モードである冷却手段の立ち上げ用加熱を効率的に実現することができる。
本発明に係る画像形成装置の構成を示す概略構成図である。 本発明に好適な記録紙の構成を示す模式図である。 樹脂層を有する記録紙にトナー像が定着される際の様子を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態1に係る定着装置の構成を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態1に係る定着装置の変形例を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態2に係る定着装置の構成を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態2に係る定着装置の変形例を示す概略構成図である。
符号の説明
1Y,1M,1C,1K:電子写真画像形成ユニット、2Y,2M,2C,2K:静電潜像担持体、3Y,3M,3C,32K:帯電器、4Y,4M,4C,4K:露光器、5Y,5M,5C,5K:現像装置、6Y,6M,6C,6K:一次転写ロール、7Y,7M,7C,7K:クリーニング装置、8Y,8M,8C,8K:除電装置、9:中間転写体、10:張架ロール、12:二次転写ロール、13:バックアップロール、14:クリーニング装置、15:一次定着装置、17:給紙カセット、17a:給紙ロール、18:記録紙、18a:熱可塑性樹脂層、18b:基材、18c:ポリオレフィン樹脂被覆層、20:レジストロール、40:加熱定着ロール、40a:コア、40b:離型層、41:加熱源、42:加圧ロール、42a:コア、42b:弾性体層、42c:離型層、43:加熱源、44:剥離ロール、45:ステアリングロール、46:冷却手段、47:定着ベルト、48:排出ロール、49:電熱ヒータ、50:電磁誘導加熱手段、100:画像形成装置、101,101A:ベルト定着装置、F:冷却用フィン、S:温度センサ

Claims (10)

  1. 加熱ローラを含む複数のローラに張架され回転自在に駆動される無端状の定着ベルトと、該加熱ローラに対して定着ベルトを介して圧接する加圧ローラと、該加熱ローラ及び加圧ローラの下流側に前記定着ベルトの内周面と接触するように配設された冷却手段とを有し、未定着トナー像が形成された記録媒体を、前記加熱ローラと定着ベルト及び加圧ローラとにより形成される定着ニップ部に挿通させて未定着トナー像を定着する定着装置において、
    定常状態において、前記冷却手段により未定着トナー像が定着された記録媒体を定着ベルトに接触させたまま所定の温度範囲に冷却して、画像形成面の光沢化処理を行なう光沢処理モードを備えていると共に、立ち上げ状態及び/又は待機状態において、前記冷却手段の温度調節を行なう温度調節モードを備えていることを特徴とする定着装置。
  2. 立ち上げ状態における前記温度調節モードは、前記定着ベルトの回転速度を定常状態における回転速度よりも速くすることにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記冷却手段は、立ち上げ用加熱手段を含み、立ち上げ状態における前記温度調節モードは、該立ち上げ用加熱手段により所定の温度まで加熱することにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記加熱手段は、電熱ヒータであることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記加熱手段は、電磁誘導加熱手段であることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  6. 前記立ち上げ用加熱手段と、定着ニップ部における加熱手段との間で、排他的電力制御を行なうことを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 待機状態における前記温度調節モードは、前記定着ベルトの回転速度を定常状態における回転速度よりも遅くすることにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  8. 前記温度調節モードは、立ち上げ状態において、前記定着ベルトの回転速度を定常状態における回転速度よりも速くすると共に、待機状態において、前記定着ベルトの回転速度を定常状態における回転速度よりも遅くすることにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  9. 前記冷却手段近傍の定着ベルトの温度を検出するベルト温度検出センサを備え、前記定着ベルトの回転速度の変更は、該ベルト温度検出センサの検出結果に基づいて行なわれることを特徴とする請求項8に記載の定着装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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