JP2010078134A - 流体軸受装置、およびこれを備えたスピンドルモータ、情報装置 - Google Patents

流体軸受装置、およびこれを備えたスピンドルモータ、情報装置 Download PDF

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Abstract

【課題】軸受を組み立てる際に、連通路を確実に確保すると共に、被接着部材間で十分な接着強度を確保してかつ充填された潤滑流体が接着領域内に入り込んで行くことを確実に防止できる流体軸受装置を提供する。
【解決手段】軸方向連通路6を軸方向から見た断面形状は、円周方向に扁平であり、かつ連通路の断面中心部から円周方向両端に近づくにつれ断面積が徐々に狭くなるよう形成して接着剤流入部2fを構成し、スリーブ2とカバー部材7を接着剤で接着する際、接着剤を接着剤流入部2fに積極的に流入させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ハードディスク装置などの磁気ディスク装置、光ディスク装置、レーザスキャナ装置などの情報装置に用いられ、上記装置のディスクやポリゴンミラーなどのロータを回転駆動するスピンドルモータに搭載される流体軸受装置に関するものである。
従来から、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等のディスク状の記録媒体やポリゴンミラーなどを回転駆動する各種情報装置において使用されるスピンドルモータの軸受として、シャフトとスリーブとの間に介在させたオイル等の潤滑流体の流体圧力を利用して両者を相対回転自在に支持する流体軸受装置が提案されている。
流体軸受装置においては、潤滑流体が軸受構成部材間から漏れないようにすることが設計上非常に重要である。そのため、軸受内の圧力不均衡の解消を目的として軸受内部に連通路を設けると共に、軸受を構成する部材を固定封止するために接着剤が用いられている構成に関して多くの提案がなされてきている。
例えば、特許文献1に示すように、軸受部材としてのスリーブとそれを保持するハウジング部材との接着において、ハウジング部材の内周面とスリーブの外周面との間に連通路を形成し、その円周方向周囲に軸方向に延伸する接着剤溜まり部を形成した構成が開示されている。この構成では、接着剤溜まり部において接着剤を捕捉することで、連通路内に接着剤が入り込んでしまうことを防止している。
また、連通路の他の構成としては、例えば、特許文献2に示すように、軸受部材としてのスリーブの内周に隙間を介して外筒部材を回転自在に挿入し、この外筒部材の内周にロータハブと一体形成された内側軸を挿入して固定した構成がある。ここでは、内側軸と外筒部材との間に螺旋状の連通路と接着溝を設け、接着溝に接着剤を塗布した後で互いに嵌合して両者を固定している。これにより、接着剤が連通路に入ることを防止することができる。
特開2003−120662号公報 特開2004−135419号公報
しかしながら、特許文献1、2のいずれも、連通路内に接着剤が入り込まないように、接着剤溜まり部、または螺旋状の接着溝を設けた構成となっている。このため、余剰の接着剤が連通路にはみ出さないように、換言すると、接着剤が接着剤溜まり部または接着溝を完全に塞いでしまわないように、接着剤の量を加減する必要がある。この結果、連通路は確保されたとしても、接着剤が不足する部分では、組み立て初期段階において、すでに接着強度が不足してしまう。さらに、本来、接着剤が存在するべき部分で接着剤が不足していると、そこに潤滑流体がしみ込んでいく場合がある。このとき、その状態でヒートサイクルもしくはヒートショックが加わると、接着剤と被接着部材との間に潤滑流体が楔効果によって入り込んで、接着が徐々に剥がれていってしまうおそれがある。その結果、長期的な観点でも、接着強度を下げていってしまうことになる。また、潤滑流体が接着隙間に入り込んでいってしまうために、軸受内で潤滑流体が早期に不足してしまうおそれがある。
本発明は、連通路を有する軸受部材を接着組み立てする際に連通路を確実に確保すると共に、被接着部材間で十分な接着強度を確保し、かつ充填された潤滑流体が接着領域内に入り込んで行くことを確実に防止することが可能な流体軸受装置、およびこれを備えたスピンドルモータ、情報装置を提供することを目的とする。
第1の発明における流体軸受装置は、シャフトと、スリーブと、カバー部材と、連通路と、潤滑流体と、動圧軸受部と接着剤流入部と、を備えている。スリーブは、微小隙間を介してシャフトを相対回転可能に挿通する軸受孔を有する。カバー部材は、スリーブの軸方向の一端側端面の少なくとも一部またはスリーブの外周側円筒面の少なくとも一部を覆うように、接着剤を用いてスリーブに固定される。連通路は、スリーブの外周円筒面とカバー部材の内周面との間に形成され一端側端面から軸方向他端側端面に向けた軸方向に貫通する、またはスリーブの一端側端面とカバー部材との間に形成され軸受孔からスリーブの半径方向外周側との間を貫通する。潤滑流体は、少なくとも微小隙間と連通路とを含む空間に充填されている。動圧軸受部は、シャフトとスリーブが相対回転することによりシャフトをスリーブに対して相対的に回転浮上させる。接着剤流入部は、連通路の周方向における両側に配置されており、スリーブとカバー部材とを固定する接着剤が流入する。
第2の発明に係る流体軸受装置は、第1の発明に係る流体軸受装置であって、接着剤流入部は、連通路を延伸方向から見た断面形状が円周方向に扁平であり、かつ断面中心部から円周方向両端に近づくにつれ断面積(言い換えると、隣接する壁面の間隔)が徐々に狭くなるように形成されている。
第3の発明に係る流体軸受装置は、第1の発明に係る流体軸受装置であって、連通路を構成するスリーブ側とカバー部材側との壁面の内で、連通路をその延伸方向から見たときの曲率半径が小さい方が、未硬化状態における接着剤との接触角が小さい。
第4の発明に係る流体軸受装置は、第1の発明に係る流体軸受装置であって、連通路を構成するスリーブ側とカバー部材側との壁面の内で、連通路をその延伸方向から見たときの曲率半径が小さい方が、表面粗さが大きい。
第5の発明に係る流体軸受装置は、第1の発明に係る流体軸受装置であって、スリーブの熱膨張係数は、カバー部材の熱膨張係数より大きい。
第6の発明に係る流体軸受装置は、中心軸部材と、外筒部材と、スリーブと、連通路と、潤滑流体と、接着剤流入部と、を備えている。中心軸部材は、少なくとも軸方向一端側に鍔部を有する。外筒部材は、中心軸部材に外嵌されて接着剤を用いて中心軸部材に固定される。スリーブは、微小隙間を介して外筒部材を相対回転可能に挿通する軸受孔を有する。連通路は、外筒部材と中心軸部材との間に形成されて軸方向一端側から軸方向他端側に向けて貫通する、または中心軸部材の鍔部と外筒部材端部との間に形成され、軸受孔から外筒部材の内周面との間を半径方向に貫通する。潤滑流体は、少なくとも微小隙間と連通路とを含む微小空間に充填されている。接着剤流入部は、連通路の周方向における両側に配置されており、中心軸部材と外筒部材とを固定する接着剤が流入する。
第7の発明に係る流体軸受装置は、第6の発明に係る流体軸受装置であって、接着剤流入部は、連通路を延伸方向から見た断面形状が円周方向に扁平であり、かつ断面中心部から円周方向両端に近づくにつれ断面積(言い換えると、隣接する壁面の間隔)が徐々に狭くなるよう形成されている。
第8の発明に係る流体軸受装置は、第6の発明に係る流体軸受装置であって、連通路を構成する中心軸部材側と外筒部材側との壁面の内で、連通路をその延伸方向から見たときの曲率半径が小さい方が、未硬化状態における接着剤との接触角が小さい。
第9の発明に係る流体軸受装置は、第6の発明に係る流体軸受装置であって、連通路を構成する中心軸部材側と外筒部材側との壁面の内で、連通路をその延伸方向から見たときの曲率半径が小さい方が、表面粗さが大きい。
第10の発明に係る流体軸受装置は、第6の発明の流体軸受装置であって、中心軸部材の熱膨張係数は、外筒部材の熱膨張係数より大きい。
第11の発明に係る流体軸受装置は、第1の発明の流体軸受装置であって、連通路は、スリーブにおける一端側端面から軸方向他端側端面に向けて貫通する軸方向連通路と、カバー部材とスリーブの一端側端面との間の隙間に形成され、軸受孔と軸方向連通路との間を半径方向に貫通する半径方向連通路と、を含んでいる。接着剤にかかる毛管力は、半径方向連通路の円周方向両端部の方が、軸方向連通路の円周方向両端部よりも強い。
第12の発明に係る流体軸受装置は、第1の発明の流体軸受装置であって、連通路は、スリーブにおける一端側端面から軸方向他端側端面に向けて貫通する軸方向連通路と、カバー部材とスリーブの一端側端面との間の隙間に形成され、軸受孔と軸方向連通路との間を半径方向に貫通する半径方向連通路と、を含んでいる。軸方向連通路の軸方向断面の等価直径Daは、半径方向連通路の半径方向断面の等価直径Drよりも大きく、かつ軸方向連通路の軸方向断面の周囲長Laは、半径方向連通路の半径方向断面の周囲長Lrよりも小さい。等価直径Daおよび等価直径Drは、軸方向連通路の軸方向断面積Aa,半径方向連通路の半径方向断面積Arを軸方向連通路の軸方向断面の周囲長La,半径方向連通路の半径方向断面の周囲長Lrでそれぞれ除した値の4倍の値であり、以下の関係式(1)で示される。
Figure 2010078134
第13の発明に係る流体軸受装置は、第6の発明の流体軸受装置であって、連通路は、中心軸部材と外筒部材端面との間の隙間に形成され、軸方向一端側から軸方向他端側に向けて貫通する軸方向連通路と、中心軸部材と外筒部材端面との間の隙間に形成され、軸受孔と軸方向連通路との間を半径方向に貫通する半径方向連通路と、を含んでいる。潤滑流体にかかる毛管力は、半径方向連通路の円周方向両端部の方が軸方向連通路よりも強い。
第14の発明に係る流体軸受装置は、第6の発明の流体軸受装置であって、連通路は、中心軸部材と外筒部材端面との間の隙間に形成され、軸方向一端側から軸方向他端側に向けて貫通する軸方向連通路と、中心軸部材と外筒部材端面との間の隙間に形成され、軸受孔と軸方向連通路との間を半径方向に貫通する半径方向連通路と、を含んでいる。軸方向連通路の軸方向断面の等価直径Daは、半径方向連通路の半径方向断面の等価直径Drよりも大きく、かつ軸方向連通路の軸方向断面の周囲長Laは、半径方向連通路の半径方向断面の周囲長Lrよりも小さい。等価直径Daおよび等価直径Drは、軸方向連通路の軸方向断面積Aa,半径方向連通路の半径方向断面積Arを軸方向連通路の軸方向断面の周囲長La,半径方向連通路の半径方向断面の周囲長Lrでそれぞれ除した値の4倍の値であり、以下の関係式(1)で示される。
Figure 2010078134
第15の発明に係る流体軸受装置は、第11から第14の発明のいずれか1つの流体軸受装置であって、軸方向連通路を軸方向から見た時の円周方向両端部とスリーブの中心軸とをそれぞれ結んで形成される2本の線分の中心軸に対する開き角度は、半径方向連通路を軸方向から見たときの円周方向両端部とスリーブの中心軸とをそれぞれ結んで形成される2本の線分の中心軸に対する開き角度よりも小さい。
第16の発明に係る流体軸受装置は、第11から第14の発明のいずれか1つの流体軸受装置であって、軸方向連通路を軸方向から見た時の円周方向両端部とスリーブの中心軸とをそれぞれ結んで形成される2本の線分は、半径方向連通路を軸方向から見たときの円周方向両端部とスリーブの中心軸とをそれぞれ結んで定義される2本の直線に挟まれた範囲内である。
第17の発明に係る流体軸受装置は、第2または第7の発明の流体軸受装置であって、半径方向連通路は、半径方向から見たときの円周方向両端部形状が鋭角をなす。
第18の発明に係る流体軸受装置は、第17の発明の流体軸受装置であって、半径方向連通路は、半径方向から見たときの円周方向両端部のなす角度が2度以上60度以下である。
第19の発明に係る流体軸受装置は、第11または第12の発明の流体軸受装置であって、スリーブの一端側端面上であって、半径方向連通路の円周方向端部と軸方向連通路との間に、半径方向連通路の円周方向端部と軸方向連通路の軸方向断面における図心とを結ぶ線分に対して交差するように設けられた接着剤溜まり溝を、さらに備えている。
第20の発明に係る流体軸受装置は、第13または第14の発明の流体軸受装置であって、外筒部材の一端側端面上であって、半径方向連通路の円周方向端部と軸方向連通路との間に、半径方向連通路の円周方向端部と軸方向連通路の軸方向断面における図心とを結ぶ線分に対して交差するように設けられた接着剤溜まり溝を、さらに備えている。
第21の発明に係るスピンドルモータは、第1または第6の発明にかかる流体軸受装置を搭載している。
第22の発明に係る情報装置は、第21の発明に係るスピンドルモータを搭載している。
本発明によれば、連通路の中心部分で確実に連通させるようにするとともに、被接着部材間で接着剤が不足することが無く、組み立て直後において十分な接着強度を持つだけでなく、ヒートサイクルやヒートショックなどを加味した長期的視点においても接着剤と被接着部材間に潤滑流体がしみ込んでいき接着部を破壊して接着強度の低下を招くことがなく、またそれによる動圧軸受部における潤滑流体の不足を回避することができる。
以下に、本発明の流体軸受装置の実施の形態を図面とともに詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施形態における流体軸受装置を備えたハードディスク装置用のスピンドルモータの断面図、図2は、同流体軸受装置の断面図である。なお、以下の説明は、便宜上、図1および図2に示すように、スリーブ2の軸受穴2aにおける開口端が上方に、閉鎖端が下方に配置された状態で説明するが、実際に使用する場合はこの配置に限られるものではない。
このスピンドルモータに搭載された流体軸受装置は、開口する上側の円形の開口端と閉鎖された下側の閉鎖端とを有する軸受穴2aを有する円筒状のスリーブ2に、円柱状のシャフト1が所定の間隙(空間)を介して回転自在な状態で挿入されている。
シャフト1の下端部には、円板状で大径のスラストフランジ3が、外嵌結合やねじ止め、あるいは溶接などによって固定されている。この大径のスラストフランジ3は、軸受穴2aにおける閉鎖端側である円形段状の大径孔部2acに、この大径孔部2acの上面に対して軸方向に間隙を介して配置されている。さらに、スラストフランジ3の下面と対向するように、スリーブ2の底部には円板状のスラスト板4が固定されている。こうして、シャフト1とスラストフランジ3とは、スリーブ2とスラスト板4とに対して相対回転自在な状態で保持される。
さらに、スリーブ2の上端面2b(開口端側端面)と外周側面とを覆うとともに、外気に通じる1つの気泡排出用の通気孔13を有する有天円筒状のカバー部材7が設けられている。そして、この流体軸受装置において、スリーブ2における外周側面上に、軸心Oと平行に延びる1つの軸方向連通路6が形成されている。この軸方向連通路6は、例えば、直径0.2mm〜0.6mm程度の円形連通穴に相当する面積を有する略円弧形状もしくはDカット形状等の縦溝等であり、中心部から円周方向両端部に近づくにつれて断面積(言い換えると、隣接する壁面の間隔)が徐々に狭くなるように形成されている。
この軸方向連通路6によって、軸受穴2aの閉鎖端側に設けられた大径孔部2ac(閉鎖端面側の空間領域)と、スリーブ2の開口端側端面である上端面2bとの間が連通される。
また、カバー部材7とスリーブ2との間、およびスリーブ2の内部の空間(すなわち、シャフト1の外周面とスリーブ2の内周面との間の空間、軸受穴2aの大径孔部2ac内の空間、軸受穴2aの大径孔部2acと軸方向連通路6との間の連通箇所の空間、軸方向連通路6内の空間、スリーブ2の上端面2bとカバー部材7との間の空間(ただし、通気孔13は除く))に潤滑流体が充填されている。潤滑流体としては、エステル系オイル
や、フッ素系オイル、高流動性グリスやイオン性流体等も同様に使用可能である。
また、スリーブ2の内周面には、ヘリングボーン形状またはスパイラル形状の1段または2段のラジアル動圧溝2cが形成されている。なお、ラジアル動圧溝は、シャフト1の外周円柱側面に設けてもよい。そして、モータによる回転駆動力によってシャフト1とスリーブ2とが相対的に回転すると、ラジアル動圧溝2cにより潤滑流体は動圧を発生させて、シャフト1とスリーブ2をラジアル方向に回転自在に支持するラジアル流体軸受が構成される。
また、スラスト板4の上面には、スパイラル形状またはヘリングボーン形状のスラスト動圧溝4cが形成されており、スラスト軸受を構成している。そして、モータの回転駆動力によってシャフト1に取り付けられたスラストフランジ3とスラスト板4とが相対的に回転すると、潤滑流体はスラスト動圧溝4cにおいて動圧を発生させ、シャフト1とスリーブ2とをスラスト方向(軸心方向)に回転自在に支持するスラスト流体軸受が構成される。なお、スラスト動圧溝は、スラストフランジ3の下面、またはスリーブ2の下面とスラストフランジ3の上面との間の隙間にも設けてもよい。
また、図1に示すように、シャフト1上の円柱状の突出軸部1aには、その外周に、例えば、磁気記録ディスクが固定される回転部材としての略逆カップ状のハブ16が、圧入や接着、溶接等の手段によって固定されている。さらに、ハブ16外周の円筒状垂下壁部内周にロータマグネット17が取り付けられている。また、ベース20には、ロータマグネット17に対向するように、ステータコイル18が巻かれたステータコア19が、ロータマグネット17と一定の隙間を有する状態で取り付けられている。そして、このロータマグネット17とステータコア19とによって、シャフト1とスリーブ2との間に回転駆動力を与えるスピンドルモータの回転駆動部が構成される。
上記構成において、スピンドルモータの回転駆動力によりシャフト1とスリーブ2とが相対的に回転すると、ラジアル軸受とスラスト軸受で発生する動圧により、シャフト1がスリーブ2に対して所定の隙間を保った状態で回転支持される。ここで、図2に示すように、ラジアル流体軸受は潤滑流体が閉塞端側に向かって送られるような非対称なラジアル動圧溝2cを有している。これにより、シャフト1とスリーブ2との間の潤滑流体が閉塞端側に送りこまれる。さらに、潤滑流体は、スラストフランジ3とスリーブ2との間の空間、スリーブ2とスラスト板4との間の半径方向連通路8、軸方向連通路6内の空間、導入用隙間部11および軸受穴外周最小隙間部12を順に通り、再びシャフト1とスリーブ2との間の空間に流入し、これらの空間の間を潤滑流体が循環する。ここで、軸方向連通路6から導入用隙間部11内に導入された潤滑流体の一部は、流体溜まり空間部14にも流入する。そしてその後で、再度、軸受穴外周最小隙間部12を介してシャフト1とスリーブ2との間の空間に流入する。
したがって、ラジアル動圧溝2cやスラスト動圧溝などで気泡が発生した場合でも、循環流によって、潤滑流体とともに気泡が循環する。このとき、気泡は、軸方向連通路6から導入用隙間部11を通った際に、圧力の低い流体溜まり空間部14に流入する。圧力の低い第1の流体溜まり空間部14に気泡が流入すると、その気泡は膨張して大きくなるので、圧力の高い導入用隙間部11や軸受穴外周最小隙間部12に再度入ることができなくなる。この結果、気泡は、流体溜まり空間部14において潤滑流体から分離され、通気孔13から流体軸受装置の外に排出される。
ここで、スリーブ下端コーナ部40近傍に関して、図3(a)〜図3(c)を用いて説明する。図3(a)は、スリーブ下端コーナ部40近傍の横断面図である。図3(b)は、同部を半径方向外側(図3(a)に示すR方向)から見た半径方向連通路8近傍の矢視図である。また、図3(c)は、同部を軸方向外側(図3(a)に示すT方向)から見た軸方向連通路6近傍の矢視図である。図3(a)〜図3(c)に示すように、スリーブ2の下端に設けた当接面2eにはスラスト板4が当接している。このスラスト板4とカバー部材7とスリーブ2とを互いに固定するために、嫌気性接着剤やエポキシ系熱硬化型等の接着剤25が使用されている。
ここで、図3(b)に示すように、接着剤25が半径方向連通路8の円周方向両側に保持されるように、接着剤流入部2dが当接面2eに連続して設けられている。この接着剤流入部2dは、半径方向連通路8の延伸方向(半径方向)から見て円周方向に扁平であり、かつ半径方向連通路8の断面中心Grから円周方向両端B1に近づくにつれて断面積(言い換えると、隣接する壁面の間隔)が徐々に狭くなるように楔型に形成されている。半径方向連通路8の形成に際しては、スリーブ2の端面をプレス、鍛造などによって加工して形成する。または、カバー部材7の端面にプレス加工などで形成してもよい。なお、図3(b)では、半径方向連通路8は台形形状としたが、円弧形状などであってもよい。
また、図3(c)に示すように、接着剤25が軸方向連通路6の円周方向両側に保持されるように、接着剤流入部2fがカバー部材7の内周面に隣接して設けられている。この接着剤流入部2fは、軸方向連通路6の延伸方向(軸方向)から見て円周方向に扁平であり、かつ軸方向連通路6の断面中心Gaから円周方向両端B2に近づくにつれて断面積(言い換えると、隣接する壁面の間隔)が徐々に狭くなるよう楔型に形成されている。軸方向連通路6の形成に際しては、スリーブ2の外径壁面を切削、あるいはプレス、鍛造などによって角溝や半円または半円よりも浅い窪みに加工して形成する。または、カバー部材7の内周面にプレス加工などで形成してもよい。
以上のように、接着剤流入部2d,2fは、両端部B1,B2において楔形状になっている。そして、硬化前における接着剤25が、その毛管力によって両端部B1,B2に集まるように構成されている。よって、軸受装置完成後の状態において、スリーブ2とスラスト板4との間の軸方向接合部21aや、スリーブ2とカバー部材7との間の半径方向接合部21rに潤滑流体が浸透してヒートサイクルやヒートショックなどが掛かっても相互間の接着強度を低下させることがない。また、半径方向接合部21r,軸方向接合部21aは、十分に接着剤が塗布された状態になるため接着強度を十分に大きくできる。
また、接着剤25がその毛管力によって両端部B1,B2に集まるため、断面中心Gr,Ga付近には、潤滑流体を循環させるための連通路を確実に確保することができる。
ここで、スリーブ2を銅合金を主要な成分とする材料によって形成し、さらにカバー部材を鉄系合金を主要な成分とする材料によって形成した場合には、内側部材(スリーブ2)の熱膨張係数は外側部材(カバー部材7)の熱膨張係数よりも大きくなる。ここで、接着剤25が熱硬化方式の接着剤である場合には、高温チャンバー内で熱硬化させる時に、2部材間の熱膨張係数の差によって、2部材間の半径隙間ΔRは狭くなる。したがって、硬化前の常温状態で、図4(a)に示すように、接着剤25の塗布量が少なかったとしても、高温チャンバー内で硬化する直前には、図4(b)に示すように、接着剤25は軸方向連通路6の接着剤流入部2fに入り込む。よって、潤滑流体が半径方向接合部21rに浸透して接着強度を低下させることを確実に防止することができる。
また、図5(a)に示すように、軸方向連通路6は2つの円弧状の壁面WS,WLとで構成されているものとする。ここで、壁面WSは小さい曲率半径RSを有し、壁面WLは大きい曲率半径RLを有する。なお、図5(a)および図5(b)における曲率半径RS,RLおよび軸方向連通路6の溝深さDpは、それぞれ等しいものとする。
ここで、硬化前の状態における接着剤25と壁面WS,WLとの濡れ性のみが、図5(a)、図5(b)とで互いに異なるものとする。すなわち、図5(a)は壁面WSの方が壁面WLよりも硬化前における接着剤との濡れ性が良く、壁面WSの接触角度αSが壁面WLの接触角度αLよりも小さい場合を示す模式図である。一方、図5(b)は、壁面WLが壁面WSよりも硬化前における接着剤との濡れ性が良く、壁面WLの接触角度αLが壁面WSの接触角度αSよりも小さい場合を示す模式図である。
ここで、図5(a)および図5(b)は、軸方向連通路6の両端(図の上下端)から接着剤があふれて、図中の白矢印のように接近し合い、点P1・P2で接着剤が互いに接触しあった瞬間の状態を意味する。この状態において、ハッチング部で示す接着剤25の面積をそれぞれS1,S2とする。ここで、面積S1とS2とを比較すると、数学的な証明はここでは省略するがS1の方が大きくなる。このことは、図5(a)に示すように、曲率半径が小さい面の接着剤に対する濡れ性を、曲率半径が大きい面の濡れ性よりも良くすることで、より多くの接着剤が接着剤流入部2fに保持されることになる。したがって、曲率半径が小さい面の接着剤に対する濡れ性を良くすることで、軸方向連通路6が接着剤で埋まってしまうことをより確実に防止することができる。
なお、接触角度を小さくしてより濡れ性を良くするには、表面粗さを大きくすることが効果的である。したがって、カバー部材7の内周を円筒状に加工して、スリーブ2の外周に縦溝を形成して軸方向連通路6を構成する場合、カバー部材7の内周面をより粗さが小さくなるように加工すればよい。これにより、縦溝の面粗さを大きくして、図5(a)に近い形態にすることができる。
その他の手法としては、接着剤を塗布する前にスリーブ2の外周に紫外線やオゾン等を照射して表面活性状態にして、その後すみやかに接着剤を塗布して組み立てるようにしても良い。これにより、接着剤の濡れ性を向上させることが可能になる。
なお、上記の説明は軸方向連通路6を例にとって説明したが、半径方向連通路8においても同様に成立することは言うまでもない。
本実施形態の流体軸受装置では、以上のように、連通路を延伸方向から見た断面形状を、円周方向に扁平であり、かつ連通路の断面中心部から円周方向両端に近づくにつれ断面積(言い換えると、隣接する壁面の間隔)が徐々に狭くなるよう形成して接着剤流入部を構成している。
これにより、接着剤を接着剤流入部に積極的に流入させて保持させることで、連通路の中心部分で確実に連通させるようにすることができる。また、被接着部材間で接着剤が不足することが無く、組み立て直後において十分な接着強度を持つことができる。さらに、長期的視点においても、ヒートサイクルなどが加わっても接着剤と被接着部材間に潤滑流体がしみ込んでいき接着部を破壊して接着強度の低下を招くことがない。また、それによる動圧軸受部における潤滑流体の不足を生じないという効果も奏することができる。
なお、上記実施の形態においては、カバー部材はスリーブ2の外周円筒面全体と、スリーブの一端側端面全体とを覆うように、断面L字形状の場合を例に挙げて説明したが、本願発明はこれに限定されるものではない。例えば、カバー部材は、円筒部分と平坦部分とに分かれた構成であってもよい。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2における流体軸受装置を備えたスピンドルモータの軸受装置周辺の断面図である。
ここでは、シャフト51に外筒部材30が接着によって固定されており、ラジアル軸受は外筒部材30の外周とスリーブ92との間の微小隙間部に形成される。ここで、ステンレス鋼よりなるシャフト51の外周円筒面には、螺旋状の軸方向連通路36が形成されている。また、外筒部材30は、ジルコニア、炭化珪素、アルミナ等のセラミックスからなり、上端には半径方向連通路38が形成されている。
本実施の形態においても、上記実施の形態1と同様に、連通路の延伸方向から見た断面形状は円周方向に扁平であり、かつ連通路の断面中心部から円周方向両端に近づくにつれ断面積(言い換えると、隣接する壁面の間隔)が徐々に狭くなるよう形成して接着剤流入部が構成されている。そして、接着剤を接着剤流入部に積極的に流入させて保持させている。
これにより、連通路の中心部分を確実に連通させるようにすると共に、被接着部材間で接着剤が不足することが無く組み立て直後において十分な接着強度を持つことができる。さらに、長期的視点においても、ヒートサイクルなどが加わっても接着剤と被接着部材間に潤滑流体がしみ込んでいき接着部を破壊して接着強度の低下を招くことがない。また、それによる動圧軸受部における潤滑流体の不足を生じないという効果を奏することができる。
(実施の形態3)
図7は、本発明の第3の実施の形態における流体軸受装置を備えたハードディスク装置用のスピンドルモータの断面図、図8は、同流体軸受装置の断面図である。なお、以下の説明は、便宜上、図7および図8に示すように、スリーブ102の軸受穴102aにおける開口端が上方に、閉鎖端が下方に配置された状態で説明するが、実際に使用する場合はこの配置に限られるものではない。
このスピンドルモータの流体軸受装置は、図8に示すように、開口する上側の円形の開口端と閉鎖された下側の閉鎖端とを有する軸受穴102aを有する円筒状のスリーブ102に、円柱状のシャフト101が所定の間隙(空間)を介して回転自在な状態で挿入されている。シャフト101の下端部には、円板状で大径のスラストフランジ103が、外嵌結合やねじ止め、あるいは溶接などによって固定されている。この大径のスラストフランジ103は、軸受穴102aにおける閉鎖端側である円形段状の大径孔部102acに、この大径孔部102acの上面に対して軸方向に間隙を介して配置されている。さらに、スラストフランジ103の下面と対向するようにスリーブ102の底部に円板状のスラスト板104が固定されている。よって、シャフト101とスラストフランジ103は、スリーブ102とスラスト板104とに対して相対回転自在な状態に保持される。
さらに、スリーブ102の上端面102b(開口端側端面)と外周側面を覆うとともに、外気に通じる一つの気泡排出用の通気孔113を有した有天円筒状のホルダー107が設けられている。そして、この流体軸受装置において、スリーブ102における外周側面上に、軸心Oと平行に延びる一つの軸方向連通路106(例えば、直径0.2mm〜0.6mm程度の円形連通穴に相当する面積を有する略円弧形状もしくはDカット形状等の縦溝等)が形成されている。この軸方向連通路106によって、軸受穴102aの閉鎖端側に設けられた大径孔部102ac(閉鎖端面側の空間領域)と、スリーブ102の開口端側端面である上端面102bとの間が連通されている。
また、ホルダー107とスリーブ102との間、およびスリーブ102の内部の空間(すなわち、シャフト101の外周面とスリーブ102の内周面との間の空間、軸受穴102aの大径孔部102ac内の空間、軸受穴102aの大径孔部102acと軸方向連通路106との間の連通箇所の空間、軸方向連通路106内の空間、スリーブ102の上端面102bとホルダー107との間の空間(ただし、通気孔113は除く))に潤滑油などの潤滑流体が充填されている。潤滑流体としては、エステル系オイルや、それ以外に、フッ素系オイル、高流動性グリスやイオン性流体等も同様に使用可能である。
また、スリーブ102の内周面もしくはシャフト101の外周円柱側面には、ヘリングボーン形状の一つまたは二つのラジアル動圧溝が形成されている。そして、モータによる回転駆動力によってシャフト101とスリーブ102とが相対的に回転すると、この動圧溝により発生する潤滑流体の力によって、シャフト101とスリーブ102とがラジアル方向に所定間隙を介して回転自在に支持されるラジアル流体軸受が構成される。
また、スラストフランジ103の下面またはスラスト板104の上面には、スパイラル形状またはヘリングボーン形状のスラスト動圧溝が形成され、スラスト軸受が構成される。そして、モータの回転駆動力によってシャフト101に取り付けられたスラストフランジ103とスラスト板104とが相対的に回転すると、このスラスト動圧溝において発生する潤滑流体の力によって、シャフト101とスリーブ102とをスラスト方向(軸心方向)に所定間隙を介して回転自在に支持するスラスト流体軸受が構成される。なお、スラストフランジ103の動圧溝は、スリーブ102の下面とスラストフランジ103の上面との間の隙間にも設けてもよい。
図7に示すように、スリーブ102の軸受穴102aから突出しているシャフト101上の円柱状の突出軸部101aには、その外周に、例えば、磁気記録ディスクが固定される回転部材としての略逆カップ状のハブ116が圧入や接着、溶接等の手段で固定されている。本実施の形態では、ハブ116の外周の円筒状垂下壁部内周にロータマグネット117が取り付けられている。また、ベース120には、ロータマグネット117に対向するように、ステータコイル118が巻かれたステータコア119がロータマグネット117と一定の隙間を有する状態で取り付けられている。そして、このロータマグネット117とステータコア119とによって、シャフト101とスリーブ102との間に回転駆動力を与えるスピンドルモータの回転駆動部が構成されている。
上記構成において、スピンドルモータの回転駆動力によってシャフト101とスリーブ102とが相対的に回転されると、ラジアル流体軸受の動圧溝において発生する潤滑流体の力と、スラスト流体軸受の動圧溝により発生する潤滑流体の力により、シャフト101がスリーブ102に対して所定の隙間を保った状態で支持される。また、図8に示すように、ラジアル流体軸受の上側の非対称な動圧溝により発生する潤滑流体の力によって、シャフト101とスリーブ102との間の潤滑流体が下方に送られる。これに伴って、潤滑流体が、スラストフランジ103とスリーブ102との間の空間、スリーブ102とスラスト板104との間の半径方向連通路108、軸方向連通路106内の空間、導入用隙間部111および軸受穴外周最小隙間部112を順に通り、再度、シャフト101とスリーブ102との間の空間に流入し、これらの空間の間を潤滑流体が循環する。また、軸方向連通路106から導入用隙間部111内に導入された潤滑流体の一部は、流体溜まり空間部114にも流入しながら、再度、軸受穴外周最小隙間部112を介してシャフト101とスリーブ102との間の空間に流入する。
したがって、ラジアル流体軸受の動圧溝やスラスト流体軸受の動圧溝などで気泡が発生した場合でも、上記循環流によって、潤滑流体とともに気泡が循環し、軸方向連通路106から導入用隙間部111を通った際に、圧力の低い流体溜まり空間部114に流入する。圧力の低い第1の流体溜まり空間部114に気泡が流入すると、その気泡は膨張して大きくなるので、圧力の高い導入用隙間部111や軸受穴外周最小隙間部112に再度入ることができなくなる。この結果、気泡は、流体溜まり空間部114において潤滑流体から分離され、通気孔113から流体軸受装置の外に排出される。
ここで、軸方向連通路106と半径方向連通路108との流路断面形状に関して理解し易いように、スリーブ下端コーナ部140近傍の横断面図を図9(a)に、また半径方向外側(図9(a)に示すR方向)から見た半径方向連通路8近傍の矢視図を図9(b)に、さらに軸方向外側(図9(a)に示すT方向)から見た軸方向連通路106近傍の矢視図を図9(c)にそれぞれ示す。図9(a)〜図9(c)に示すように、スリーブ102の下端に設けた当接面102eにはスラスト板104が当接している。このスラスト板を固定するために、接着剤125が使用されている。
ここで、接着剤125が軸受内部で所定の位置に留まるように、接着剤保持部102dが当接面102eに連続して設けられている。接着剤保持部102dは、接着剤125が硬化するまでの間に意図しない場所に流れていかないように、接着剤125に対する毛管力が大きくなるように、狭い隙間(図においては楔状)を形成している。一方、軸方向連通路106は、接着剤125が留まりにくいように、接着剤保持部102dよりも毛管力が小さくなるように形状が設定されている。接着剤保持部102dが当接面102eとなす角度αは、図9(b)に示すように、例えば、30度以下の小さな鋭角をなしている。その一方、軸方向連通路106は、図9(c)に示すように、スリーブ102の外周円筒面と交差する部分では、その交差角度βを、例えば60度として、α<βとすることで毛細管力を制御している。
次に、図10(a)〜図10(c)によって、連通路における毛管力を調整するために、等価直径の概念を用いる方法を説明する。等価直径とは、任意の断面形状を有する流路を円形の断面を有する流路として仮定した場合の円形流路断面の直径のことであり、次式(2)で表される。
Figure 2010078134
ここで、De;等価直径、A;流路断面積、L;流路断面の周囲長である。例えば、図10(a)に示すように、直径Dの円形断面であれば、A=πD2/4であり、L=πDであるから、De=Dとなる。
また、図10(b)に示すように、断面が横幅a、高さbの長方形の場合、A=ab、L=2(a+b)であるから、De=2ab/(a+b)となる。ここで、a=bであれば、De=aとなる。
さらに、図10(c)に示すように、両端が楔状に狭くなった扁平な形状では、たとえ同じ面積であっても、等価直径Deは円形や正方形の場合に比べて小さくなる。
このように、等価直径Deが小さい流路の場合、隙間が狭く楔状になった部分に接着剤125が溜まりやすくなる。ここでさらに、等価直径Deが同じ場合、周囲長Lが長い方がより扁平な状態になるので毛管力がより強くなる。
したがって、接着剤125が軸方向連通路106への流れ込むことを抑制して、半径方向連通路108も接着剤125で塞がれないようにするには、軸方向連通路の毛管力よりも半径方向連通路108の毛管力を大きくすることが効果的である。すなわち、軸方向連通路106の等価直径Daを半径方向連通路108の等価直径Drよりも大きくすると共に、軸方向連通路106の断面周囲長Laよりも半径方向連通路108の断面周囲長Lrよりも小さくすれば良い。
図11(a)および図11(b)に、本実施形態における連通路の形状の具体例を示す。スリーブ102の外周には、図11(a)に示すように、円弧形状の軸方向連通路106が形成されている。ここで、例えばスリーブの外周半径Rsは2.6mm、円弧形状の半径R6は0.8mmであり、スリーブ102の外周側面からの円弧の深さY6は0.3mmである。ここで、軸方向連通路106の等価直径Daを計算する。まず、軸方向連通路106の流路断面積Aaは、0.2336mm2である。また、断面周囲長Laは2.4105mmである。したがって、等価直径Daは、式(2)により0.3876mmとなる。
一方、図11(b)に示すように、例えば、半径方向連通路108は下底W8Lが1.4mmで、上底W8Uが2.2mmで、高さH8が0.15mmの台形である。この場合、流路断面積Arは0.27mm2である。また、断面周囲長Lrは、4.4544mmである。したがって、等価直径Drは0.2425mmとなる。
以上の結果により、Lr>LaとDa>Drが満たされているため、図8におけるスラスト板をスリーブ102とホルダー107とに固定する際に接着剤を用いても、半径方向連通路108の円周方向両端に接着剤が溜まっていく。その結果、半径方向連通路108が接着剤で塞がれないようにすることができるため、半径方向連通路108における潤滑流体の流動を妨げることを抑制できる。また、半径方向連通路108の方が軸方向連通路106よりも毛管力が大きくなるため、接着剤125が軸方向連通路106への流れ込むことを抑制することができ、軸方向連通路106を塞いでしまうことも防止できる。
さらに、図12〜図18には、本実施形態における連通路の形状の他の実施例として実施例1〜実施例7を示す。
実施例1は、図12に示すように、軸方向連通路106と半径方向連通路108が図11に示す具体例よりも扁平なものである。
軸方向連通路106の具体寸法としては、例えば、スリーブ102の外周半径Rsは2.85mm、スリーブ102の外周側面からの円弧の深さY6は0.2mm、軸方向連通路106の円周方向の横幅W6は1.2mmである。ここで、軸方向連通路106の流路断面積Aaは0.1612mm2である。また、断面周囲長Laは2.4498mmである。したがって、等価直径Daは、式(2)により0.2632mmとなる。
また、半径方向連通路108は半径方向断面形状が矩形形状であり、その具体寸法としては、例えば、幅W8は1.5mmで、高さH8は0.1mmである。ここで、流路断面積Arは、0.15mm2である。また、断面周囲長Lrは3.2mmである。したがって、等価直径Drは、0.1875mmとなる。
したがって、実施例1においてDa>Dr、Lr>Laが成立している。
また、図13に示す実施例2は、図11に示す具体例と比較すると、半径方向連通路108と軸方向連通路106が共に図11に示す具体例の方が扁平なものである。そして、軸方向連通路106は円弧状ではなく、単純な円筒形状である。接着剤保持部102dの角度θは、例えば、60度である。なおここで、半径方向連通路の隙間である高さH8が0.2mm以上である場合に楔効果を得るためには、この角度θを60度以下にすることが望ましい。
ここで、軸方向連通路106は、例えば、直径が0.4mmである。したがって、軸方向連通路106の流路断面積Aaは、0.1257mm2である。また、断面周囲長Laは、1.2566mmである。また、等価直径Daは、式(2)により0.4mmとなる。
また、半径方向連通路108は、例えば、下底W8Lが0.4mmで、上底W8Uが0.6877mmで、高さH8が0.25mmの台形である。この場合、流路断面積Arは0.1361mm2である。また、断面周囲長Lrは1.6660mmである。したがって、等価直径Drは0.3267mmとなる。
この場合も、Da>Dr、Lr>Laが成立している。
図14に示す実施例3は、実施例2を更に変形したものである。
ここで、軸方向連通路106は、例えば、直径が0.4mmである。したがって、軸方向連通路106の流路断面積Aaは0.1257mm2である。また、断面周囲長Laは1.2566mmである。また、等価直径Daは、式(2)により0.4mmとなる。
また、半径方向連通路108は、半径方向断面形状が矩形形状であり、その具体寸法としては、例えば、幅W8は1.5mmで、高さH8は0.2mmである。ここで、流路断面積Arは0.3mm2である。また、断面周囲長Lrは3.4mmである。したがって、等価直径Drは0.3529mmとなる。
この場合も、Da>Dr、Lr>Laが成立している。
図15(a)〜図15(c)に示す実施例4は、実施例1〜3と異なり、図15(c)にスリーブ102を斜視図として示すように、接着剤保持部102dは、図の上方に向かって大きく広がっている。接着剤は、当接面102eでスラストプレートを固定するために当接面に塗布される。ここで、実施例4の場合、接着剤保持部102dの角度θは、例えば、2度であって、楔効果を強くしている。また、軸方向連通路106は、スリーブ102上に2箇所設けられている。
ここで、軸方向連通路106は、例えば、直径が0.3mmである。したがって軸方向連通路106の流路断面積Aaは0.0707mm2である。また、断面周囲長Laは0.9425mmである。また、等価直径Daは、式(2)により0.3mmとなる。
一方、半径方向連通路108の具体的寸法は、例えば、次の通りである。接着剤保持部102dの外径Dsは5.3mm、高さH8は0.1mmである。また、図15(a)に示すように、接着剤保持部102dは軸方向連通路106を中心に開き角度ψだけ開き、180度の範囲にわたって形成されている。ここで、半径方向連通路8を展開すると、図15(b)に示すように、台形形状になり、その下底の長さW8LはDs*ψ/2である。具体的には、ψが56度、W8Lは2.5900mmである。そして、上底の長さはπDsで表され、16.6504mmである。
なお、実施例1〜3では、半径方向からみた投影図(断半径方向面)の形状で評価してきたが、この実施例に示すように、半径方向連通路の円周方向の開き角度が大きい場合(おおよそ60度以上)は、円周方向長さを用いてもよい。ここで、流路断面積Arは0.5462mm2である。また、断面周囲長Lrは16.6539mmである。したがって、等価直径Drは0.1312mmとなる。
この場合も、Da>Dr、Lr>Laが成立している。
図16に示す実施例5は、実施例1における半径方向連通路を変形したものである。
軸方向連通路106の具体寸法としては、例えば、スリーブ102の外周半径Rsは2.85mm、スリーブ102の外周側面からの円弧の深さY6は0.2mm、軸方向連通路106の円周方向の横幅W6は1.2mmである。ここで、軸方向連通路106の流路断面積Aaは0.1612mm2である。また、断面周囲長Laは、2.4498mmである。したがって、等価直径Daは、式(2)により0.2632mmとなる。
また、半径方向連通路108は、半径方向断面形状が矩形形状であり、その具体寸法としては、例えば、幅W8は1.3mmで、高さH8は0.2mmである。ここで、流路断面積Arは0.26mm2である。また、断面周囲長Lrは、3.0mmである。したがって、等価直径Drは、0.3467mmとなる。
ここでは、半径方向連通路108の等価直径Drが軸方向連通路106の等価直径Daより大きくなっており、Dr>Da,Lr>Laである。後述するように、この実施例5では、接着剤が軸方向連通路106にまで漏れ出てしまう。
図17に示す実施例6では、実施例1における半径方向連通路を変形したものである。
軸方向連通路106の具体寸法としては、例えば、スリーブ102の外周半径Rsは2.85mm、スリーブ102の外周側面からの円弧の深さY6は0.2mm、軸方向連通路106の円周方向の横幅W6は1.2mmである。ここで、軸方向連通路106の流路断面積Aaは0.1612mm2である。また、断面周囲長Laは2.4498mmである。したがって、等価直径Daは、式(2)により0.2632mmとなる。
また、半径方向連通路108は半径方向断面形状が矩形形状であり、その具体寸法としては、例えば、幅W8は1.0mmで、高さH8は0.18mmである。ここで、流路断面積Arは0.18mm2である。また、断面周囲長Lrは2.36mmである。したがって、等価直径Drは0.3051mmとなる。
ここでは、半径方向連通路108の等価直径Drが軸方向連通路106の等価直径Daより大きくなっており、また軸方向連通路106の断面周囲長Laは半径方向連通路108の断面周囲長Lrよりも大きくなっている。すなわち、Dr>Da,Lr<Laである。後述するように、本実施例5では、接着剤が軸方向連通路6にまで漏れ出てしまう。
図18に示す実施例7では、実施例1における半径方向連通路を変形したものである。
軸方向連通路106の具体寸法としては、例えば、スリーブ102の外周半径Rsは2.85mm、スリーブ102の外周側面からの円弧の深さY6は0.2mm、軸方向連通路106の円周方向の横幅W6は1.2mmである。ここで軸方向連通路106の流路断面積Aaは0.1612mm2である。また、断面周囲長Laは、2.4498mmである。したがって、等価直径Daは式(2)により0.2632mmとなる。
また、半径方向連通路108は、半径方向断面形状が矩形形状であり、その具体寸法としては、例えば、幅W8は1.0mmで、高さH8は0.14mmである。ここで流路断面積Arは0.14mm2である。また、断面周囲長Lrは2.28mmである。したがって、等価直径Drは0.2456mmとなる。
ここでは、軸方向連通路106の断面周囲長Laは、半径方向連通路108の断面周囲長Lrよりも大きくなっている。すなわち、Dr<Da,Lr<Laである。後述するように、この実施例5では接着剤が軸方向連通路106にまで漏れ出てしまう。
以上、実施例1〜7の形状と、接着剤の連通路への漏れだしを実験的に評価した結果を整理すると、表1のようになる。
Figure 2010078134
表1をグラフ化すると、図19に示すように、Da>DrでかつLr>Laならば漏れ出しがないことがわかる。一方、それ以外の関係においては、接着剤が軸方向連通路106にまで大きく漏れ出してしまった。
このことから、Da>DrでかつLr>Laが成立すれば、接着剤が意図しない部分である軸方向連通路に流れ出すことを抑制することができる。
ここで、図9(c)に示すように、軸方向から見たときの軸方向連通路106の円周方向の開き角度ξは、半径方向連通路108の円周方向の開き角度γよりも小さくするとよい。
ここで開き角度ξは、軸方向連通路106を軸方向から見た時の円周方向両端部B1,B2と前記シャフトの中心軸Oとをそれぞれ結んで形成される2本の線分の前記中心軸Oに対する開き角度である。また、開き角度γは、半径方向連通路108を軸方向から見た時の円周方向両端部C1,C2と前記シャフトの中心軸Oとをそれぞれ結んで形成される2本の線分の中心軸Oに対する開き角度である。
また、軸方向から見たときの軸方向連通路106は、半径方向連通路108が円周方向に開く範囲内にあるように設定している。このため、接着剤が軸方向連通路106に侵入することを確実に防止できる。すなわち、開き角度ξの範囲は、開き角度γの範囲内であることが望ましい。
なお、実施例1〜7の形状は、表1および上記実施例の説明に記載の数値に限定されるものではない。
(実施の形態4)
図20は、実施の形態4における流体軸受装置の断面図であって、実施の形態3において、軸方向連通路106を円筒形状としたものであり、連通路の形状が前記実施例2などに類似したものである。
ここでスリーブ102は、図21(a)、図21(b)に示すように、半径方向連通路108は半径方向断面が幅W、高さHの半円弧形状である。また、図22(a)、図22(b)に示すスリーブ102のように、半径方向連通路108は幅W,高さHの円形状を成すものであっても良い。
いずれの場合でも、Da>DrでかつLr>Laが成立すれば、接着剤が意図しない部分である連通路に流れ出すことを抑制することができる。
(実施の形態5)
図23は、図8に示すホルダー107の代わりに、カバー部材105によってスリーブ182の開口部を覆ったものである。
このような構成においても、スリーブ182とカバー部材105との間に形成される半径方向連通路108と軸方向連通路106がDa>DrでかつLr>Laを満足すれば、接着剤が意図しない部分である連通路に流れ出すことを抑制することができる。
(実施の形態6)
図24(a)、図24(b)及び図24(c)、図24(d)は、半径方向連通路108の円周方向端部と軸方向連通路106との間に、半径方向連通路108の円周方向端部102p、102q、102r、102sと軸方向連通路106の図心106aとを結ぶ直線に対して交差するようにスリーブ102の水平底面上に凹部である接着剤溜まり溝115を設けたものである。
ここで、図心とは、centroid、もしくはcenter of figureのことであり、図形の重心に一致する。
接着剤溜まり溝115は、図24(a)、図24(b)のように二つに分けてもよいし、図24(c)、図24(d)のように連続したものであってもよい。
これによって、余剰な接着剤が軸方向連通路6に侵入して完全に塞いでしまうことを防ぐことができる。
(実施の形態7)
ここでは、図25(a)に示すシャフト201に、図25(b)に示す外筒部材130を接着によって固定したものであり、ラジアル軸受は外筒部材130の外周と、スリーブ192との間の微小隙間部に形成されるものである。
ここで、外筒部材130の内周には螺旋状の軸方向連通路136が形成され、更に上端には半径方向連通路138が形成されている。
本実施形態でも、半径方向連通路138の流路断面の等価直径Drと軸方向連通路の流路断面の等価直径Daを比較したとき、Da>Drであり、また半径方向の断面周囲長Lrは軸方向断面長Laと比較したとき、Lr>Laである。
これにより、余剰な接着剤が軸方向連通路106に侵入することを防ぐことができる。
本発明の流体軸受装置は、磁気ディスク駆動装置、光ディスク駆動装置などに特に好適であるが、これに限るものではない。例えば、回転ヘッド駆動装置、ポリゴンミラー用スピンドルモータや、CPUクーラー等、流体軸受機構を使用するものに関して広く適用可能である。
実施の形態1における流体軸受装置を備えたスピンドルモータの断面図。 実施の形態1における流体軸受装置の断面図。 (a)、(b)、(c)は、それぞれ実施の形態1における流体軸受装置のスリーブ下端コーナ部の断面図、同部の半径方向矢視図、および同部の軸方向矢視図。 (a)は常温時における接着剤硬化前の状態を示す模式図、(b)は高温時における接着剤硬化時の状態を示す模式図。 (a)は曲率半径が小さい壁面の接触角度が小さい場合の模式図、(b)は曲率半径が大きい壁面の接触角度が小さい場合の模式図。 実施の形態2における流体軸受装置を備えたスピンドルモータの軸受装置周辺の断面図。 実施の形態3における流体軸受装置を備えたスピンドルモータの断面図。 実施の形態3における流体軸受装置の断面図。 実施の形態3における流体軸受装置のスリーブ下端コーナ部の断面図、同部の半径方向矢視図、および同部の軸方向矢視図。 等価直径の考え方を示す流路断面形状図。 実施の形態3における連通路近傍の軸方向矢視図と半径方向矢視図。 実施例1における連通路近傍の軸方向矢視図と半径方向矢視図。 実施例2における連通路近傍の軸方向矢視図と半径方向矢視図。 実施例3における連通路近傍の軸方向矢視図と半径方向矢視図。 実施例4における連通路近傍の軸方向矢視図と半径方向矢視図、およびスリーブ斜視図。 実施例5における連通路近傍の軸方向矢視図と半径方向矢視図。 実施例6における連通路近傍の軸方向矢視図と半径方向矢視図。 実施例7における連通路近傍の軸方向矢視図と半径方向矢視図。 実施例1〜7における流路パラメータと接着剤流れ出し評価結果の関係を示す図。 実施の形態4における流体軸受装置の断面図。 実施の形態4における流体軸受装置のスリーブの平面図と斜視図。 実施の形態4の変形例における流体軸受装置のスリーブの平面図と斜視図。 実施の形態5における流体軸受装置の断面図。 実施の形態6における連通路近傍の平面図と斜視図、および同変形例における連通路近傍の平面図と斜視図。 実施の形態7におけるスピンドルモータの断面図と同スピンドルモータに用いる外筒部材の斜視図。
符号の説明
1,51 シャフト
1a シャフト突出軸部
2,92 スリーブ
2a 軸受穴
2ac 大径孔部
2b 上端面
2d、2f 接着剤流入部
2e 当接面
3 スラストフランジ
4 スラスト板
6,36 軸方向連通路
6a 図心
7 カバー部材
8,38 半径方向連通路
11 導入用隙間部
12 軸受穴外周最小隙間部
13 通気孔
14 流体溜まり空間部
16 ハブ
17 ロータマグネット
18 ステータコイル
19 ステータコア
20 ベース
30 外筒部材
40 スリーブ下端コーナ部
101,201 シャフト
101a 突出軸部
102,182,192 スリーブ
102a 軸受穴
102ac 大径孔部
102b 上端面
102d 接着剤保持部
102e 当接面
103 スラストフランジ
104 スラスト板
105 カバー部材
106,136 軸方向連通路
106a 図心
107 ホルダー
108,138 半径方向連通路
111 導入用隙間部
112 軸受穴外周最小隙間部
113 通気孔
114 流体溜まり空間部
115 接着剤溜まり溝
116 ハブ
117 ロータマグネット
118 ステータコイル
119 ステータコア
120 ベース
125 接着剤
130 外筒部材
140 スリーブ下端コーナ部
141 スリーブ上端コーナ部

Claims (22)

  1. シャフトと、
    微小隙間を介して前記シャフトを相対回転可能に挿通する軸受孔を有するスリーブと、
    前記スリーブの軸方向の一端側端面の少なくとも一部または前記スリーブの外周側円筒面の少なくとも一部を覆うように、接着剤を用いて前記スリーブに固定されるカバー部材と、
    前記スリーブの外周円筒面と前記カバー部材の内周面との間に形成され前記一端側端面から軸方向他端側端面に向けた軸方向に貫通する、または前記スリーブの前記一端側端面と前記カバー部材との間に形成され前記軸受孔から前記スリーブの径方向外周側との間を貫通する連通路と、
    少なくとも前記微小隙間と前記連通路とを含む空間に充填された潤滑流体と、
    前記シャフトと前記スリーブが相対回転することにより前記シャフトを前記スリーブに対して相対的に回転浮上させる動圧軸受部と、
    前記連通路の周方向における両側に配置されており、前記スリーブと前記カバー部材とを固定する前記接着剤が流入する接着剤流入部と、
    を備えている流体軸受装置。
  2. 前記接着剤流入部は、前記連通路を延伸方向から見た断面形状が円周方向に扁平であり、かつ断面中心部から円周方向両端に近づくにつれ断面積が徐々に狭くなるように形成されている、
    請求項1に記載の流体軸受装置。
  3. 前記連通路を構成する前記スリーブ側と前記カバー部材側との壁面の内で、前記連通路をその延伸方向から見たときの曲率半径が小さい方が、未硬化状態における前記接着剤との接触角が小さい、
    請求項1に記載の流体軸受装置。
  4. 前記連通路を構成する前記スリーブ側と前記カバー部材側との壁面の内で、前記連通路をその延伸方向から見たときの曲率半径が小さい方が、表面粗さが大きい、
    請求項1に記載の流体軸受装置。
  5. 前記スリーブの熱膨張係数は、前記カバー部材の熱膨張係数より大きい、
    請求項1に記載の流体軸受装置。
  6. 少なくとも軸方向一端側に鍔部を有する中心軸部材と、
    前記中心軸部材に外嵌されて接着剤を用いて前記中心軸部材に固定される外筒部材と、
    微小隙間を介して前記外筒部材を相対回転可能に挿通する軸受孔を有するスリーブと、
    前記外筒部材と前記中心軸部材との間に形成されて前記軸方向一端側から前記軸方向他端側に向けて貫通する、または前記中心軸部材の前記鍔部と前記外筒部材端部との間に形成され、前記軸受孔から前記外筒部材の内周面との間を半径方向に貫通する連通路と、
    少なくとも前記微小隙間と前記連通路とを含む微小空間に充填された潤滑流体と、
    前記連通路の周方向における両側に配置されており、前記中心軸部材と前記外筒部材とを固定する前記接着剤が流入する接着剤流入部と、
    を備えた流体軸受装置。
  7. 前記接着剤流入部は、前記連通路を延伸方向から見た断面形状が円周方向に扁平であり、かつ断面中心部から円周方向両端に近づくにつれ断面積が徐々に狭くなるよう形成されている、
    請求項6に記載の流体軸受装置。
  8. 前記連通路を構成する前記中心軸部材側と前記外筒部材側との壁面の内で、前記連通路をその延伸方向から見たときの曲率半径が小さい方が、未硬化状態における前記接着剤との接触角が小さい、
    請求項6に記載の流体軸受装置。
  9. 前記連通路を構成する前記中心軸部材側と前記外筒部材側との壁面の内で、前記連通路をその延伸方向から見たときの曲率半径が小さい方が、表面粗さが大きい、
    請求項6に記載の流体軸受装置。
  10. 前記中心軸部材の熱膨張係数は、前記外筒部材の熱膨張係数より大きい、
    請求項6に記載の流体軸受装置。
  11. 前記連通路は、前記スリーブにおける前記一端側端面から軸方向他端側端面に向けて貫通する軸方向連通路と、前記カバー部材と前記スリーブの前記一端側端面との間の隙間に形成され、前記軸受孔と前記軸方向連通路との間を半径方向に貫通する半径方向連通路と、を含み、
    前記接着剤にかかる毛管力は、前記半径方向連通路の円周方向両端部の方が、前記軸方向連通路の円周方向における両端部よりも強い、
    請求項1に記載の流体軸受装置。
  12. 前記連通路は、前記スリーブにおける前記一端側端面から軸方向他端側端面に向けて貫通する軸方向連通路と、前記カバー部材と前記スリーブの前記一端側端面との間の隙間に形成され、前記軸受孔と前記軸方向連通路との間を半径方向に貫通する半径方向連通路と、を含み、
    前記軸方向連通路の軸方向断面の等価直径Daは前記半径方向連通路の半径方向断面の等価直径Drよりも大きく、かつ前記軸方向連通路の軸方向断面の周囲長Laは前記半径方向連通路の半径方向断面の周囲長Lrよりも小さく、
    前記等価直径Daおよび前記等価直径Drは、前記軸方向連通路の軸方向断面積Aa,前記半径方向連通路の半径方向断面積Arを前記軸方向連通路の軸方向断面の周囲長La,前記半径方向連通路の半径方向断面の周囲長Lrでそれぞれ除した値の4倍の値であり、以下の関係式(1)で示される、
    請求項1に記載の流体軸受装置。
    Figure 2010078134
  13. 前記連通路は、前記中心軸部材と前記外筒部材端面との間の隙間に形成され、前記軸方向一端側から軸方向他端側に向けて貫通する軸方向連通路と、前記中心軸部材と前記外筒部材端面との間の隙間に形成され、前記軸受孔と前記軸方向連通路との間を半径方向に貫通する半径方向連通路と、を含み、
    前記接着剤にかかる毛管力は、前記半径方向連通路の円周方向両端部の方が前記軸方向連通路よりも強い、
    請求項6に記載の流体軸受装置。
  14. 前記連通路は、前記中心軸部材と前記外筒部材端面との間の隙間に形成され、前記軸方向一端側から軸方向他端側に向けて貫通する軸方向連通路と、前記中心軸部材と前記外筒部材端面との間の隙間に形成され、前記軸受孔と前記軸方向連通路との間を半径方向に貫通する半径方向連通路と、を含み、
    前記軸方向連通路の軸方向断面の等価直径Daは前記半径方向連通路の半径方向断面の等価直径Drよりも大きく、かつ前記軸方向連通路の軸方向断面の周囲長Laは前記半径方向連通路の半径方向断面の周囲長Lrよりも小さく、
    前記等価直径Daおよび前記等価直径Drは、前記軸方向連通路の軸方向断面積Aa,前記半径方向連通路の半径方向断面積Arを前記軸方向連通路の軸方向断面の周囲長La,前記半径方向連通路の半径方向断面の周囲長Lrでそれぞれ除した値の4倍の値であり、以下の関係式(1)で示される、
    請求項6に記載の流体軸受装置。
    Figure 2010078134
  15. 前記軸方向連通路を軸方向から見た時の円周方向両端部と前記スリーブの中心軸とをそれぞれ結んで形成される2本の線分の前記中心軸に対する開き角度は、前記半径方向連通路を軸方向から見たときの円周方向両端部と前記スリーブの中心軸とをそれぞれ結んで形成される2本の線分の前記中心軸に対する開き角度よりも小さい、
    請求項11から14のいずれか1項に記載の流体軸受装置。
  16. 前記軸方向連通路を軸方向から見た時の円周方向両端部と前記スリーブの中心軸とをそれぞれ結んで形成される2本の線分は、前記半径方向連通路を軸方向から見たときの円周方向両端部と前記スリーブの中心軸とをそれぞれ結んで定義される2本の直線に挟まれた範囲内である、
    請求項11から14のいずれか1項に記載の流体軸受装置。
  17. 前記半径方向連通路は、半径方向から見たときの円周方向両端部形状が鋭角をなす、
    請求項2または7に記載の流体軸受装置。
  18. 前記半径方向連通路は、半径方向から見たときの円周方向両端部のなす角度が2度以上60度以下である、
    請求項17に記載の流体軸受装置。
  19. 前記スリーブの前記一端側端面上であって、前記半径方向連通路の円周方向端部と前記軸方向連通路との間に、前記半径方向連通路の円周方向端部と前記軸方向連通路の軸方向断面における図心とを結ぶ線分に対して交差するように設けられた接着剤溜まり溝を、
    さらに備えている、
    請求項11または12に記載の流体軸受装置。
  20. 前記外筒部材の前記一端側端面上であって、前記半径方向連通路の円周方向端部と前記軸方向連通路との間に、前記半径方向連通路の円周方向端部と前記軸方向連通路の軸方向断面における図心とを結ぶ線分に対して交差するように設けられた接着剤溜まり溝を、
    さらに備えている、
    請求項13または14に記載の流体軸受装置。
  21. 請求項1または6に記載の流体軸受装置を搭載したスピンドルモータ。
  22. 請求項21に記載のスピンドルモータを搭載した情報装置。
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