JP2010076593A - 自動車用乗員保護装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両に搭載され車両の衝突を推定する衝突推定手段15と、衝突推定手段15により車両の衝突が推定されると、車両衝突前に乗員に対して筋肉を刺激して筋肉を収縮させる筋肉刺激手段14とを有する
【選択図】 図1
Description
このようなプリクラッシュセーフティシステムとしては、例えば自動車の前部にミリ波レーダやレーザレーダ或いはステレオカメラ等を設け、これらレーダやカメラ等によって検出されるデータに基づいて自車の衝突可能性を予測するように構成されている。具体的には、カメラで得られた障害物や先行車と自車との距離をレーダからの情報に基づいて求めるとともに、自車との相対速度を算出し、これらの情報に基づいて、何秒後に障害物(又は先行車)と衝突するかを算出する。
なお、下記特許文献1には、車両に衝撃が入力される可能性がある状況のときに、乗員が衝撃に備えた耐ショック姿勢であるか否かを判断するとともに、耐ショック姿勢であると判断すると車両に搭載された安全装置を作動させるようにした技術が開示されている。
例えば、衝突の可能性が高い状況下においては、ドライバや乗員は反射的に筋肉を収縮させて衝突に備えることになり、筋肉が緊張することにより人体が受けるダメージを少しでも低減させている。一方、乗員の覚醒状態が低いと、衝撃が入力される可能性がある状況であるにも関わらず、これを認知することができないため、筋肉が比較的弛緩した状態となっている。このような状況で予期しない衝撃(又はG)が加わると、覚醒状態に比較して、例えば頭部では移動加速度が大きくなり、人体が受けるダメージが大きくなる。また、覚醒度が低いと着座姿勢が崩れてしまい、シートベルトの正確な着用姿勢が得られない。
また、該筋肉刺激手段は、該車両の座席に設けられた電極であって、該衝突予測時には該電極に電流を流すことで該乗員の筋肉を収縮させるのが好ましい。
また、該衝突予測時には該電極に電流を流すとともに、該プリクラッシュセーフティシステムに搭載されたシートベルト巻き上げ装置を作動させるのが好ましい。
また、該衝突予測時には該電極に電流を流すとともに、該プリクラッシュセーフティシステムに搭載された自動ブレーキ装置を作動させるのが好ましい。
また、衝突予測時に電流を流すことにより乗員の筋肉を収縮させるので、瞬時に筋肉を緊張させることができ、いわゆるタイムラグを最小限とすることができる。
また、衝突予測時にはシートベルト巻き上げ装置や自動ブレーキ装置を同時に作動させることにより、より安全性を高めることができる。
図1に示すように、車両20は、操舵機構22と、フットレスト23と、安全装置の一例としてブレーキユニット24とシートベルトユニット(シートベルト巻き上げ装置)25と、運転席(座席)26となどを備えている。
また、車両20は公知のプリクラッシュセーフティエシステム10を備えている。図2はプリクラッシュセーフティエシステム10を示すブロック図であって、図2に示すように、プリクラッシュセーフティエシステム10は、車両前方の景色を撮影するステレオカメラ11と、車両前方の障害物あるいは先行車を捕捉するミリ波レーダ12と、コントローラ(衝突推定手段)15と、ブレーキユニット24と、シートベルトユニット25とを備えている。
また、シートベルトユニット25は、シートベルト25aと、巻き取りモータ25bとを備えている。巻き取りモータ25bは、後述されるコントローラ15に接続されており、コントローラ15の制御によって駆動されてシートベルト25aを巻き取り可能に構成されている。
また、コントローラ15には、上述したようにシートベルトユニット25及びブレーキユニット24が接続されており、コントローラ15により車両の衝突が予測されると、シートベルトユニット25の巻き取りモータ25bを駆動してシートベルト25aを巻き上げて乗員を拘束し安全な姿勢に保持するとともに、自動ブレーキシステム24bを作動させて車両を減速させるようになっている。
次に、本発明の要部構成について説明すると、図1において符号14は運転席26のシートバック26aに内蔵された電極(筋肉刺激手段)であって、本実施形態においては左右方向にそれぞれ正極と負極との2つの電極が配設されている。また、これらの電極14は少なくともその表面の一部がシートバック26aから露出するように配設されている。なお、図では運転席26についてのみ電極を示しているが、このような電極14は各座席に運転席と同様に設けられている。
また、すでに覚醒している乗員にとっては、上述のような軽い電気ショックにより正しい着座姿勢を促すことができ、やはり衝突時のダメージ低減を図ることができる。
ところで、衝突時に最も大きなGが作用するのは頭部Hであり、頭部Hの移動量を抑制するためには首の筋肉を緊張させることが効果的である。したがって、このような観点から電極14を首に近い位置に配設しても良い。ただし、首に近い位置に電極14を配設し、且つ乗員に電極14を当接させるのは困難である。そこで、この場合にはヘッドレスト26cに電極14を埋設しておき、衝突予測時に電極14を乗員の首に向けて突出するように構成するのが好ましい。この場合、電極14が突出したときに乗員が負傷しないように、電極14が突出する際の速度及び突出量や電極14の形状を適切に設定する。このような構成によれば、乗員の頭部移動量を確実に抑制でき、頭部Hへのダメージをさらに低減することができる。
本発明の一実施形態に係る自動車用乗員保護装置は、上述のように構成されているので、その作用について図3を用いて説明すると以下のようになる。
ステップS2で障害物又は先行車有りと判定されると、ステップS3に進み、障害物までの距離や相対速度等に基づいて衝突の可能性が判断され、衝突可能性がない場合には、Noのルートを通ってリターンする。
以上詳述したように、本発明の一実施形態に係る自動車用乗員保護装置によれば、車両20の衝突が予測されると、電極14に通電して衝突前に乗員の筋肉を刺激することで筋肉の反応を促すので、衝突が予測される状況において乗員の覚醒状態に関わらず筋肉を緊張させることができ、衝突時に被るダメージを低減することができるという利点がある。また、通電による軽い電気ショックにより、正しい着座姿勢に促すことができ、安全性を高めることができる。また、電流を流して乗員の筋肉を収縮させるので、瞬時に筋肉を緊張させることができ、いわゆるタイムラグを最小限とすることができる。
10 プリクラッシュセーフティシステム
11 ステレオカメラ
12 ミリ波レーダ
14,14′ 電極(筋肉刺激手段)
20 車両
22 操舵機構
24b 自動ブレーキシステム(自動ブレーキ装置)
25 シートベルトユニット(シートベルト巻き上げ装置)
25a シートベルト
26 運転席(座席)
Claims (5)
- 車両に搭載され該車両の衝突を推定する衝突推定手段と、
該衝突推定手段により該車両の衝突が推定されると、該車両衝突前に乗員に対して筋肉を刺激して筋肉を収縮させる筋肉刺激手段とを有する
ことを特徴とする、自動車用乗員保護装置。 - 該筋肉刺激手段は、該車両の座席に設けられた電極であって、該衝突予測時には該電極に電流を流すことで該乗員の筋肉を収縮させる
ことを特徴とする、請求項1記載の自動車用乗員保護装置。 - 該衝突推定手段が、該車両に搭載されたプリクラッシュセーフティシステムのコントローラである
ことを特徴とする、請求項1又は2記載の自動車用乗員保護装置。 - 該衝突予測時には該電極に電流を流すとともに、該プリクラッシュセーフティシステムに搭載されたシートベルト巻き上げ装置を作動させる
ことを特徴とする、請求項3記載の自動車用乗員保護装置。 - 該衝突予測時には該電極に電流を流すとともに、該プリクラッシュセーフティシステムに搭載された自動ブレーキ装置を作動させる
ことを特徴とする、請求項3又は4記載の自動車用乗員保護装置。
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---|---|---|---|
JP2008247023A JP2010076593A (ja) | 2008-09-26 | 2008-09-26 | 自動車用乗員保護装置 |
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JP2008247023A JP2010076593A (ja) | 2008-09-26 | 2008-09-26 | 自動車用乗員保護装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010076593A true JP2010076593A (ja) | 2010-04-08 |
Family
ID=42207536
Family Applications (1)
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