JP2010072540A - 防眩フィルム、偏光板、透過型液晶ディスプレイ - Google Patents

防眩フィルム、偏光板、透過型液晶ディスプレイ Download PDF

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Abstract

【課題】高い防汚性能を表面に備え、適度な防眩性を備え、且つ、白ボケがなく、ゆず肌形態を有さない防眩フィルムを提供することを課題とする。
【解決手段】防眩層が多官能(メタ)アクリルモノマーと、水酸基を有する(メタ)アクリルモノマーと、光ラジカル重合開始剤と、重合性基を有する含フッ素化合物を含むバインダマトリックス成分とアクリル−スチレン共重合体粒子を備える防眩層形成用組成物を硬化して形成されるものであり、且つ、粒子の平均粒径を防眩層の平均膜厚で除した値が0.30以上0.80以下の範囲内であり、且つ、粒子の屈折率からバインダマトリックスの屈折率を引いた値と、防眩層中におけるバインダマトリックスの含有量で共重合体粒子の含有量を除した値との積が0.0015以上0.003以下の範囲内であり、且つ、防眩層の表面自由エネルギーが15以上20mN/m以下の範囲内であることを特徴とする防眩フィルムとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、窓やディスプレイなどの表面に設けられる防眩フィルムに関する。特に、液晶ディスプレイ(LCD)、CRTディスプレイ、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ(ELD)、プラズマディスプレイ(PDP)、表面電界ディスプレイ(SED)、フィールドエミッションディスプレイ(FED)などのディスプレイの表面に設けられる防眩フィルムに関する。
液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ、ELディスプレイ、および、プラズマディスプレイなどのディスプレイにおいては、視聴時にディスプレイ表面に外光が映りこむことによる視認性の低下を防ぐために、表面に凹凸構造を備える防眩フィルムをディスプレイの表面に設けることが知られている。
防眩フィルムとしては、例えば、下記の技術が知られている。
・エンボス加工法により防眩フィルム表面に凹凸構造を形成する技術
・バインダマトリックス形成材料中に粒子を混入させた塗液を塗布し、バインダマトリックス中に粒子を分散させることにより、防眩フィルム表面に凹凸構造を形成する技術
このようにして形成される凹凸構造を表面に備える防眩フィルムにおいては、表面凹凸構造により防眩フィルム入射する外光が散乱することにより、外光の像が不鮮明となり、ディスプレイ表面に外光が移りこむことによる視認性の低下を防ぐことが可能となる。
ここで、エンボス加工により表面に凹凸が形成されている防眩フィルムは、表面凹凸を完全に制御できる。そのため、再現性が良い。しかし、エンボスロールに欠陥または異物付着があるとロールのピッチで延々欠陥が出るといった問題がある。
一方、バインダマトリックスと粒子を用いた防眩フィルムは前記エンボス加工を用いた防眩フィルムよりも工程数が少ない。よって、安価に製造できる。そのため、バインダマトリックス中に粒子を分散させた様々な態様の防眩フィルムが知られている(特許文献1)。
バインダマトリックスと粒子を用いた防眩フィルムにあってはさまざまな技術が開示されており、例えば、以下のような技術が開示されている。
・バインダマトリックス樹脂と球形粒子と不定形粒子を併用する技術(特許文献2)
・バインダマトリックス樹脂と複数の粒径の異なる粒子を用いる技術(特許文献3)
・表面凹凸を有し、凹部の断面積を規定した技術(特許文献4)
また、以下のような技術も開示されている。
・内部の散乱と表面の散乱を併用し、防眩層の内部ヘイズ(曇度)を1〜15%とし、表面ヘイズ(曇度)を7〜30%とする技術(特許文献5)
・バインダー樹脂と粒径0.5〜5μmの粒子を用い、樹脂と粒子の屈折率差を0.02〜0.2とし、樹脂100重量部に対し粒子を10より大きく30重量部未満配合する技術(特許文献6)
・バインダー樹脂と粒径1〜5μmの粒子を用い、樹脂と粒子の屈折率差を0.05〜0.15とする技術。さらに、用いる溶媒、表面粗さなどを所定の範囲とした技術(特許文献7)
・バインダー樹脂と複数の粒子を用い、樹脂と粒子の屈折率差を0.03〜0.2とする技術(特許文献8)
・また視野角を変化させたときのコントラストの低下、色相変化等を低減することを目的とし、表面ヘイズ(曇度)を3以上、法線方向のヘイズ値と±60°方向のヘイズ値の差が4以下とする技術(特許文献9)
このように様々な目的で様々な構成の防眩フィルムが開示されている。ディスプレイの前面に用いられる防眩フィルムの性能は様々である。言い換えると、ディスプレイの解像度や使用目的などにより最適な防眩フィルムは異なる。したがって、目的に応じた形で多様な防眩フィルムが求められる。
また、これらの防眩フィルムの適用アプリケーションが液晶テレビ、ノートパソコンなどに大きく広がるにつれて防眩機能だけでなく、埃が付きにくい帯電防止機能、指紋等が拭取れる防汚機能などの特性も要求されるようになってきた。液晶テレビ、ノートパソコンなどの表面では、人が使用することによって、指紋、皮脂、汗、化粧品などの汚れが付着する場合が多く、防汚機能を有する防眩フィルムが要求される。
そこで、これら汚れの問題を解決する手段として、汚れが付着しにくく、付着しても拭き取りやすい性能を持つ防汚層を光学部材の表面の形成する技術が種々提案されている。
例えば、特許文献10には、基材の表面に、主として二酸化ケイ素からなる反射防止膜を設け、更にその表面に有機ケイ素置換基を含む化合物で処理した防汚性、耐摩擦性の反射防止物品が提案されている。特許文献11には、同様に基材表面を末端シラノール有機ポリシロキサンで被覆した防汚性、耐摩擦性のCRTフィルターが提案されている。また、特許文献12には、ポリフルオロアルキル基を含むモノ及びジシラン化合物及び、ハロゲン、アルキルまたはアルコキシのシラン化合物を含有する反射防止膜をその表面に有する防汚性・低反射性プラスチックが提案されている。
特開平6−18706号公報 特開2003−260748号公報 特開2004−004777号公報 特開2003−004903号公報 特開平11−305010号公報 特開2002−207109号公報 特開2000−338310号公報 特開2000−180611号公報 特開平11−160505号公報 特開平1−086101号公報 特開平4−338901号公報 特開昭61−247743号公報
防眩フィルムは、ノートパソコンやデスクトップパソコンあるいはテレビ用モニターのディスプレイの表面に設けられる。テレビ用モニターのディスプレイにあっては近年使用者とディスプレイとの距離が離れた位置から視認されることが多く、それにともない、ディスプレイ表面に設けられる防眩フィルムにあっては映り込みを抑制するための防眩性だけでなく、高い視認性および高いコントラストが求められるようになっている。
また、ディスプレイ表面に設けられる防眩フィルムにあっては、指紋、皮脂、汗、化粧品等の汚れの拭き取りを容易におこなうことができる防汚性能を表面に備え、さらには、使用によって防汚性能が低下しない防汚耐久性を有することが求められている。
本発明にあっては、(1)指紋等の汚れの拭き取りを容易におこなうことができる高い防汚性能を表面に備え、且つ、(2)ディスプレイ画面に対して垂直方向、すなわち、正面方向においてディスプレイ表面に入射する外光の像を不鮮明にし、外光の像が映りこむことを防ぐことのできる適度な防眩性を備え、且つ、(3)コントラスト低下を抑制するために、外光、特に、蛍光灯等の照明がディスプレイ表面に入射した際に白茶ける現象(白ボケ)がなく、(4)高い視認性を得るために防眩層を備える側の表面がゆず肌形態を有さない防眩フィルムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために請求項1にかかる発明としては、透明基材上に防眩層を備える防眩フィルムであって、防眩層がバインダマトリックス中にアクリル−スチレン共重合体粒子を含み、前記防眩層が多官能(メタ)アクリルモノマー(A成分)と、水酸基を有する(メタ)アクリルモノマー(B成分)と、光ラジカル重合開始剤(C成分)と、重合性基を有する含フッ素化合物(D成分)を含むバインダマトリックス成分と前記アクリル−スチレン共重合体粒子を備える防眩層形成用組成物を硬化して形成されるものであり、且つ、前記アクリル−スチレン共重合体粒子の平均粒径(R)を防眩層の平均膜厚(H)で除した値(R/H)が0.30以上0.80以下の範囲内であり、且つ、アクリル−スチレン共重合体粒子の屈折率(n)からバインダマトリックスの屈折率(n)を引いた値と、該防眩層中におけるバインダマトリックスの含有量(w)でアクリル−スチレン共重合体粒子の含有量(w)を除した値との積((n−n)×w/w)が0.0015以上0.003以下の範囲内であり、且つ、前記防眩層の表面自由エネルギーが15mN/m以上20mN/m以下の範囲内であることを特徴とする防眩フィルムとした。
また、請求項2にかかる発明としては、前記防眩層形成用組成物に含まれる水酸基を有する(メタ)アクリルモノマー(B成分)の含有量が、前記バインダマトリックス成分100重量部に対して10重量部以上95重量部以下の範囲内であることを特徴とする防眩フィルムとした。
また、請求項3にかかる発明としては、前記防眩層形成用組成物に含まれる重合性基を有する含フッ素化合物(D成分)の含有量が、バインダマトリックス成分100重量部に対して0.01重量部以上10重量部以下の範囲内であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の防眩フィルムとした。
また、請求項4にかかる発明としては、前記防眩層形成用組成物に含まれる光ラジカル重合開始剤(C成分)の含有量が、バインダマトリックス成分100重量部に対して0.01重量部以上10重量部以下の範囲内であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の防眩フィルムとした。
また、請求項5にかかる発明としては、前記防眩層の平均膜厚(H)が3μm以上30μm以下の範囲内であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の防眩フィルムとした。
また、請求項6にかかる発明としては、前記透明基材が三酢酸セルロースであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の防眩フィルムとした。
また、請求項7にかかる発明としては、請求項1から6のいずれかに記載の防眩フィルムと、前記防眩フィルムの透明基材の防眩層形成面と反対側の面に偏光層と、透明基材を備えることを特徴とする偏光板とした。
また、請求項8にかかる発明としては、観察者側から順に、請求項1から6のいずれかに記載の防眩フィルム、偏光板、液晶セル、偏光板、バックライトユニットをこの順に備え、防眩層が観察者側の表面にあることを特徴とする透過型液晶ディスプレイとした。
また、請求項9にかかる発明としては、観察者側から順に、請求項7に記載の偏光板と、液晶セル、偏光板、バックライトユニットをこの順に備え、防眩層が観察者側の表面にあることを特徴とする透過型液晶ディスプレイとした。
本発明の防眩フィルムとすることにより、(1)高い防汚性と、(2)正面方向での適度な防眩性と、(3)白ボケがないことと、(4)防眩層を備える側の表面がゆず肌外観を持たないことを兼ね備えた防眩フィルムとすることができた。本発明の防眩フィルムは、テレビモニター用の透過型液晶ディスプレイ表面に好適に用いることができる。
以下、本発明の防眩フィルムについて説明する。
図1に本発明の防眩フィルムの断面模式図を示した。本発明の防眩フィルムにあっては、本発明の防眩フィルム(1)は透明基材(11)の少なくとも一方に防眩層(12)を備える。本発明の防眩フィルム(1)の防眩層(12)はバインダマトリックス(120)とアクリル−スチレン共重合体粒子(121)を含む。本発明の防眩フィルム(1)にあっては防眩層(12)は防眩フィルムの最外層に位置する。本発明においてバインダマトリックス(120)は、防眩層に含まれる粒子以外の成分をさす。
本発明の防眩フィルムにあっては、(a)防眩層がバインダマトリックス中にアクリル−スチレン共重合体粒子を含み、前記防眩層が多官能(メタ)アクリルモノマー(A成分)と、水酸基を有する(メタ)アクリルモノマー(B成分)と、光ラジカル重合開始剤(C成分)と、重合性基を有する含フッ素化合物(D成分)を含むバインダマトリックス成分とアクリル−スチレン共重合体粒子を備える防眩層形成用組成物を硬化して形成されるものであり、且つ、(b)アクリル−スチレン共重合体粒子の平均粒径(R)を防眩層の平均膜厚(H)で除した値(R/H)が0.30以上0.80以下の範囲内であり、且つ、
(c)アクリル−スチレン共重合体粒子の屈折率(n)からバインダマトリックスの屈折率(n)を引いた値と、防眩層中におけるバインダマトリックスの含有量(w)でアクリル−スチレン共重合体粒子の含有量(w)を除した値との積((n−n)×w/w)が0.0015以上0.003以下の範囲内であり、(d)防眩層の表面自由エネルギーが20mN/m以下であることを特徴とする。
本発明の防眩フィルムは、上記の(a)〜(d)の要件をすべて満たす防眩フィルムである。上記の(a)〜(d)の要件をすべて満たすことにより(1)高い防汚性と、(2)正面方向での適度な防眩性と、(3)白ボケがないことと、(4)防眩層を備える側の表面がゆず肌外観を持たないことを兼ね備えた防眩フィルムとすることができる。
本発明の防眩フィルムにあっては、(a)防眩層がバインダマトリックス中にアクリル−スチレン共重合体粒子を含み、前記防眩層が多官能(メタ)アクリルモノマー(A成分)と、水酸基を有する(メタ)アクリルモノマー(B成分)と、光ラジカル重合開始剤(C成分)と、重合性基を有する含フッ素化合物(D成分)を含むバインダマトリックス成分とアクリル−スチレン共重合体粒子を備える防眩層形成用組成物を透明基材上に塗布し、硬化して形成されることを特徴とする。
本発明の防眩フィルムにあっては、透明基材上に防眩層形成用組成物(塗液)を塗布することにより、透明基材上に塗膜が形成され、該塗膜に対して紫外線を照射することにより防眩層が形成される。
本発明の防眩フィルムにあっては、防眩層形成用組成物に含まれるバインダマトリックス成分として多官能(メタ)アクリルモノマー(A成分)と、水酸基を有する(メタ)アクリルモノマー(B成分)と、光ラジカル重合開始剤(C成分)と、重合性基を有する含フッ素化合物(D成分)を含む。紫外線を照射した際に、主に多官能(メタ)アクリルモノマー(A成分)と、水酸基を有する(メタ)アクリルモノマー(B成分)が硬化反応してマトリックスを形成し、ディスプレイ表面に設けた際に十分な表面硬度を備える防眩フィルムとすることができる。また、光ラジカル重合開始剤(C成分)を防眩層形成用組成物に添加することにより紫外線を照射した際に、多官能(メタ)アクリルモノマー(A成分)や水酸基を有する(メタ)アクリルモノマー(B成分)の硬化反応を開始することができる。
また、重合性基を有する含フッ素化合物(D成分)は形成される防眩フィルムの防眩層表面に防汚性を付与する。そして、含フッ素化合物が重合性基を有することにより、防眩層を形成する過程において紫外線を照射させた際に、多官能(メタ)アクリルモノマー(A成分)および水酸基を有する(メタ)アクリルモノマー(B成分)と反応し、マトリックスを形成することができる。そしてA成分およびB成分とマトリックスを形成することにより、含フッ素化合物が使用によって防汚層表面から欠落しにくくなり、使用によって防汚性能が低下しない防汚耐久性を備える防眩フィルムとすることができる。
本発明の防眩フィルムにあっては、バインダマトリックス中に水酸基を有する(メタ)アクリルモノマー(B成分)を用いることにより、重合性基を有する含フッ素化合物(D成分)を添加することによる防眩層形成用組成物(塗液)の白濁化を防ぐことができる。重合性基を有する含フッ素化合物(D成分)にあっては多官能(メタ)アクリルモノマー(A成分)との相溶性が不十分であり、高い防汚性を発現するように重合性基を有する含フッ素化合物(D成分)を防眩層形成用組成物に添加した場合には、防眩層形成用組成物が白濁したり、また、沈殿物が発生する傾向にあった。白濁した防眩層形成用組成物及び値電物が発生した防眩層形成用組成物は、防眩層形成用組成物として適さない。
本発明者らは、水酸基を有する(メタ)アクリルモノマー(B成分)を用いることにより重合性基を有する含フッ素化合物(D成分)を添加することによる防眩層形成用組成物(塗液)の白濁化及び沈殿の発生を防ぐことを見出し本発明に至った。
また、本発明の防眩フィルムにあっては、防眩層がバインダマトリックス中にアクリル−スチレン共重合体粒子を含み、防眩層形成用組成物にアクリル−スチレン共重合体粒子を含む。
防眩フィルムは、防眩層表面に凹凸構造を備えることにより、防眩フィルム表面に入射する外光を散乱させ、防眩フィルム表面に映りこむ外光の像を不鮮明とするものである。防眩層がバインダマトリックスと粒子からなる場合、防眩層表面の凹凸は粒子が単独あるいは複数が凝集して表面から突出することによって形成される。
本発明者らは、粒子としてアクリル−スチレン共重合体粒子を用い、バインダマトリックスに水酸基を有する(メタ)アクリルモノマー(B成分)を含有させることにより、バインダマトリックス中で粒子の凝集を防ぎ、形成される防眩層表面の凹凸構造を過剰とすることにより発生する白ボケを抑制できることを見出した。
これは、粒子としてアクリル−スチレン共重合体粒子を用い、バインダマトリックス中に水酸基を有する(メタ)アクリルモノマー(B成分)を用いることにより、アクリル−スチレン共重合体粒子のアクリル部位に存在するカルボニル基とバインダマトリックス中に存在する水酸基の相互作用により粒子が凝集することを防ぐことができることによるものと考えられる。
表面に凹凸構造を備える防眩フィルムにおいては、表面に形成される凸部を大きくすることにより、外光が映りこんだ際に外光の像が不鮮明で強い防眩性を得ることができる。しかしながら、防眩層表面の凹凸構造が過剰となった場合には、蛍光灯等の照明が映りこんだ際に「白ボケ」と呼ばれるディスプレイ全体が白茶ける現象が発生する。白ボケは、防眩層表面に形成された過剰な凹凸構造により、防眩層表面に入射する蛍光灯等の照明が過剰に散乱することによって発生する。
また、本発明の防眩フィルムにあっては、(b)アクリル−スチレン共重合体粒子の平均粒径(R)を防眩層の平均膜厚(H)で除した値(R/H)が0.30以上0.80以下の範囲内であることを特徴とする。R/Hが0.30に満たない場合、防眩層表面に凹凸を形成することが困難となり、防眩性が低下し、外光の映り込みを十分に防ぐことができなくなってしまう。一方、R/Hが0.80を超えるような場合、防眩層表面に大きな凸部が形成され、表面凹凸が過剰となり、外光が映りこんだ際に白ボケが発生してしまう。
なお、本発明において、防眩層の平均膜厚(H)とは表面凹凸のある防眩層の膜厚の平均値のことである。平均膜厚は、電子マイクロメーター、全自動微細形状測定機により求めることができる。また、本発明に用いられるアクリル−スチレン共重合体粒子の平均粒子径は、光散乱式粒子径分布測定装置により求められる。
また、本発明の防眩フィルムにあっては、(c)アクリル−スチレン共重合体粒子の屈折率(n)からバインダマトリックスの屈折率(n)を引いた値(n−n)と、防眩層中におけるバインダマトリックスの含有量(w)でアクリル−スチレン共重合体粒子の含有量(w)を除した値との積((n−n)×w/w)が0.0015以上0.003以下の範囲内であることを特徴とする。
((n−n)×w/w)が0.0014に満たない場合にあっては、防眩層表面に凹凸を形成することが困難となり、防眩性が低下し、外光の映り込みを十分に防ぐことができなくなる。一方、((n−n)×w/w)が0.003を超えるような場合、粒子の偏在によりユズ肌外観を呈するようになる。((n−n)×w/w)が0.003を超えるような場合にあっては、防眩層を形成する際にアクリル−スチレン共重合体粒子が偏在する傾向を示し、アクリル−スチレン共重合体粒子によって形成される防眩層表面の凹凸構造の近接する凸部間のピッチが大きくなる。このとき、形成される防眩層はユズ肌外観を示す。
アクリル−スチレン共重合体粒子の屈折率(n)とバインダマトリックスの屈折率(n)の屈折率差(n−n)は、アクリル−スチレン共重合体粒子とバインダマトリックスの相溶性の指標となる。これは、アクリル―スチレン共重合体粒子のアクリル成分が多くなるほど屈折率差(n−n)が小さくなり、一方、アクリル―スチレン共重合体粒子のスチレン成分が多くなるほど屈折率差(n−n)が大きくなることによる。したがって、屈折率差(n−n)が小さくなるほどアクリル−スチレン共重合体粒子とバインダマトリックスは良好な相溶性を示し、屈折率差(n−n)が大きくなるほどバインダマトリックス中でアクリル−スチレン共重合体粒子は偏在するようになる。一方、バインダマトリックス中に存在するアクリル−スチレン共重合体粒子の重量割合(n−n)が大きくなるほど、バインダマトリックス中でアクリル−スチレン共重合体粒子は偏在するようになる。
本発明者らは、アクリル−スチレン共重合体の粒子の屈折率(n)とバインダマトリックスの屈折率(n)の屈折率差(n−n)とバインダマトリックス中に存在するアクリル−スチレン共重合体粒子の重量割合(w/w)を掛け合わせたパラメーター((n−n)×w/w)を0.0014以上0.0030以下の範囲内とすることにより、十分な防眩性を示し、且つ、ユズ肌外観の無い防眩フィルムとすることができた。
なお、本発明において、バインダマトリックスの屈折率(n)とはバインダマトリックスで膜を形成した後の膜の屈折率を意味する。すなわち、防眩層においてアクリル−スチレン共重合体粒子を除いた箇所での屈折率がバインダマトリックスの屈折率となる。なお、バインダマトリックスの屈折率(n)及びアクリル−スチレン共重合体粒子の屈折率(n)はベッケ線検出法(液浸法)により求めることができる。
また、本発明の防眩フィルムにあっては、(d)防眩層の表面自由エネルギーが20mN/m以下であることを特徴とする。防汚特性の評価方法の指標として、表面自由エネルギーがあり、この表面自由エネルギーにより防眩層表面の防汚性の有無・大小を推測することが出来る。この表面自由エネルギーは表面接触角から拡張Fowkesの式で求めることができ、この値が小さいほうが防汚特性が良好である。本発明の防眩フィルムにあっては、防眩層の表面自由エネルギーを20mN/m以下とすることにより高い防汚性を備える防眩フィルムとすることができる。防眩フィルムの表面自由エネルギーが20N/mを超える場合にあっては、十分な防汚性を備える防眩フィルムとすることができない。一方、防眩層表面の表面自由エネルギーを15mN/mであることを実現するには、重合性基を有する含フッ素化合物(D成分)を多量に添加する必要があり、このとき防眩層形成用組成物(塗液)の白濁化及び沈殿の発生が起こる傾向にある。したがって、防眩層の表面自由エネルギーが15mN/m以上であることが好ましい。
また、本発明の防眩フィルムにあっては、防眩層形成用組成物に含まれる水酸基を有する(メタ)アクリルモノマー(B成分)の割合が、前記バインダマトリックス成分100重量部に対して10重量部以上95重量部以下の範囲内であることが好ましい。防眩層形成用組成物に含まれる水酸基を有する(メタ)アクリルモノマー(B成分)の割合が10重量部に満たない場合にあっては、アクリル−スチレン共重合体粒子の凝集を防ぐことが出来ない場合がある。さらに重合性基を有する含フッ素化合物(D成分)の相溶性が十分でなく、防眩層形成用組成物の白濁化、沈殿物の発生が起きてしまい、保存安定性が良好な防眩層形成用組成物を得るという点で不十分な場合がある。一方、防眩層形成用組成物に含まれる水酸基を有する(メタ)アクリルモノマー(B成分)の割合が95重量部を超える場合にあっては、防眩フィルムの可とう性が低下してしまい、防眩フィルム作製時、または、ディスプレイ作製時の工程内において、防眩層にヒビあるいはクラック等が発生し不都合を招く場合がある。
本発明の防眩層形成用組成物(塗液)に含まれるバインダマトリックス成分の重量とは、防眩層形成用組成物に含まれる固形分のうち、粒子の重量を除いた重量である。防眩層形成用組成物(塗液)が溶媒を含む場合にあっては、バインダマトリックス成分の重量は防眩層形成用組成物の重量から粒子と溶媒の重量を除いた重量である。
また、本発明の防眩フィルムにあっては、防眩層形成用組成物に含まれる重合性基を有する含フッ素化合物(D成分)の含有量が、バインダマトリックス成分100重量部に対して0.01重量部以上10重量部以下の範囲内であることが好ましい。重合性基を有する含フッ素化合物(D成分)の含有量が0.01重量部に満たない場合は十分な防汚特性を発現せず、表面エネルギーも20mN/mよりも大きい値を示す場合があり、十分な防汚性を備える防眩フィルムとすることができない場合がある。また、重合性基を有する含フッ素化合物(D成分)の含有量が10重量部を超える場合は、防眩層形成用組成物(塗液)の白濁化、沈殿物の発生が起こることがあり、防眩層形成用組成物として適さなくなってしまうことがある。
また、本発明の防眩フィルムにあっては、防眩層形成用組成物に含まれる光ラジカル重合開始剤(C成分)の含有量が、バインダマトリックス成分100重量部に対して0.01重量部以上10重量部以下の範囲内であることが好ましい。光ラジカル重合開始剤(C成分)の含有量が0.01重量部よりも少ない場合は電離放射線を照射した際に十分な硬化反応が進行しないことがあり、防眩層がディスプレイ表面に設けるだけの十分な表面硬度を備えることができなくなってしまう。一方、光ラジカル重合開始剤(C成分)の含有量が10重量部を超える場合は防眩層下部まで十分に電離放射線が届かなくなってしまうことがあり、このとき硬化が不十分となり、防眩層が十分な表面硬度を備えることができなくなってしまう。
また、本発明の防眩フィルムにあっては、防眩層の平均膜厚(H)が3μm以上30μm以下の範囲内であることが好ましい。防眩層の平均膜厚が3μmを下回る場合、得られる防眩フィルムはディスプレイ表面に設けられるだけの十分な硬度を得ることができなくなってしまうことがある。一方、防眩層の平均膜厚が30μmを超えるような場合、コスト高になり、また、得られる防眩フィルムのカールの度合いが大きくなってしまいディスプレイ表面に設けるための加工工程に適さないことがある。なお、より好ましい防眩層の平均膜厚は4μm以上20μm以下の範囲内である。
また、本発明の防眩フィルムにあっては、透明基材が三酢酸セルロースであることが好ましい。三酢酸セルロースフィルムは複屈折が少なく、透明性が良好であることから好適に用いることができ、特に、本発明の防眩フィルムを液晶ディスプレイ表面に設けるにあっては、透明基材として三酢酸セルロースフィルムを用いることが好ましい。
なお、本発明の防眩フィルムは、必要に応じて、反射防止性能、帯電防止性能、電磁波シールド性能、赤外線吸収性能、紫外線吸収性能、色補正性能等を有する機能層が設けられる。これらの機能層としては、反射防止層、帯電防止層、電磁波遮蔽層、赤外線吸収層、紫外線吸収層、色補正層等が挙げられる。なお、これらの機能層は単層であってもかまわないし、複数の層であってもかまわない。機能層は1層で複数の機能を有していても構わない。また、これらの機能層は、透明基材と防眩層の間、もしくは防眩層形成面と反対側の透明基材上に設けられる。これらの機能層を設けるにあっては、各種層間の接着性向上のために、各層間にプライマー層や接着層等を設けても良い。
次に、本発明の透過型液晶ディスプレイ及び偏光板について説明する。
図2に本発明の防眩フィルムを用いた透過型液晶ディスプレイの模式図を示した。図2(a)の透過型液晶ディスプレイにおいては、防眩フィルム(1)、偏光板(3)、液晶セル(4)、偏光板(5)、バックライトユニット(6)をこの順に備えている。このとき、防眩フィルム(1)側が観察側すなわちディスプレイ表面となる。
バックライトユニット(6)は、光源と光拡散板を備える。液晶セル(4)は、一方の透明基材に電極が設けられ、もう一方の透明基材に電極及びカラーフィルターを備えており、両電極間に液晶が封入された構造となっている。液晶セル(4)を挟むように設けられる偏光板にあっては、透明基材(31、32、51、52)間に偏光層(33、53)を挟持した構造となっている。
図2(a)にあっては、防眩フィルム(1)の透明基材(11)と偏光板(3)の透明基材を別々に備える透過型液晶ディスプレイとなっている。一方、図2(b)にあっては、
防眩フィルム(1)の透明基材(11)の防眩層の反対側の面に偏光層(33)が設けられており、透明基材(11)が防眩フィルム(2)の透明基材と偏光板(3)の透明基材を兼ねる構造となっている。即ち、本発明の防眩フィルム(1)の防眩層(12)形成面と反対側の面に偏光層(33)と透明基材(32)を順に備え、偏光板を形成している。
また、本発明の透過型液晶ディスプレイにあっては、他の機能性部材を備えても良い。他の機能性部材としては、例えば、バックライトから発せられる光を有効に使うための、拡散フィルム、プリズムシート、輝度向上フィルムや、液晶セルや偏光板の位相差を補償するための位相差フィルムが挙げられるが、本発明の透過型液晶ディスプレイはこれらに限定されるものではない。
次に、本発明の防眩フィルムの製造方法について説明する。
本発明に用いられる防眩フィルムの透明基材としては、透光性を有するフィルム状のものが好ましく、透明基材として適度の透明性、機械強度を有していれば良い。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、三酢酸セルロース(TAC)、ジアセチルセルロース、アセチルセルロースブチレート、ポリエチレンナフタレート(PEN)、シクロオレフィンポリマー、ポリイミド、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)等のフィルムを用いることができる。中でも、液晶ディスプレイの前面にハードコートフィルムを設ける場合、三酢酸セルロース(TAC)は光学異方性がないため、好ましく用いられる。
本発明の防眩フィルムにあっては、透明基材上に防眩層形成用組成物(塗液)が塗布され透明基材上に塗膜が形成され、必要に応じて乾燥をおこない、さらに、塗膜に対して紫外線を照射することにより防眩層が形成される。
防眩層形成用組成物(塗液)にあっては、多官能(メタ)アクリルモノマー(A成分)と、水酸基を有する(メタ)アクリルモノマー(B成分)と、光ラジカル重合開始剤(C成分)と、重合性基を有する含フッ素化合物(D成分)を含むバインダマトリックス成分とアクリル−スチレン共重合体粒子を含む。
本発明の防眩層形成用組成物を構成する多官能(メタ)アクリルモノマー(A成分)とは、1分子中に2個以上のアルコール性水酸基を有する多価アルコールの該水酸基が、2個以上の(メタ)アクリル酸のエステル化物となっている化合物が好ましい。その他にはアクリル系樹脂骨格に反応性のアクリル基が結合されたものを始めとして、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレートおよびポリエーテルアクリレートなどであり、また、メラミンやイソシアヌル酸などの剛直な骨格にアクリル基を結合したものなども用いられ得るが、本発明では特に、多官能(メタ)アクリルモノマー(A成分)として、ウレタン(メタ)アクリレートモノマーを用いると防眩層の硬度ならびに可撓性を著しく向上させることができる。
なお、本発明において「(メタ)アクリルモノマー」とは「アクリルモノマー」と「メタクリルモノマー」の両方を示している。たとえば、「多官能(メタ)アクリルモノマー」は「多官能アクリルモノマー」と「多官能メタクリルモノマー」の両方を示している。また、本発明の多官能(メタ)アクリルモノマー(A)および水酸基を有する(メタ)アクリルモノマー(B)はオリゴマーであっても構わない。
本発明にて好ましい多官能(メタ)アクリルモノマー(A成分)として用いられるウレタンアクリレートとしては、一般にポリエステルポリオールにイソシアネートモノマー、もしくはプレポリマーを反応させて得られた生成物に水酸基を有するアクリレートモノマーを反応させ容易に形成されるものを挙げることができる。
具体的な例としては、ペンタエリスリトールトリアクリレートヘキサメチレンジイソシアネートウレタンプレポリマー、ジペンタエリスリトールペンタアクリレートヘキサメチレンジイソシアネートウレタンプレポリマー、ペンタエリスリトールトリアクリレートトルエンジイソシアネートウレタンプレポリマー、ジペンタエリスリトールペンタアクリレートトルエンジイソシアネートウレタンプレポリマー、ペンタエリスリトールトリアクリレートイソホロンジイソシアネートウレタンプレポリマー、ジペンタエリスリトールペンタアクリレートイソホロンジイソシアネートウレタンプレポリマーなどを用いることができる。また、これらの単量体は、1種または2種以上を混合して使用することができる。また、これらは塗液においてモノマーであってもよいし、一部が重合したオリゴマーであってもかまわない。
市販されている多官能アクリル系モノマーとしては三菱レイヨン株式会社;(商品名“ダイヤビーム”シリーズなど)、ナガセケムテックス株式会社;(商品名“デナコール”シリーズなど)、新中村化学工業株式会社;(商品名“NKエステル”シリーズなど)、DIC株式会社;(商品名“UNIDIC”シリーズなど)、東亜合成株式会社;(商品名“アロニックス”シリーズなど)、日本油脂株式会社;(商品名“ブレンマー”シリーズなど)、日本化薬株式会社;(商品名“KAYARAD”シリーズなど)、共栄社化学株式会社;(商品名“ライトエステル”シリーズ、“ライトアクリレート”シリーズなど)などの製品を利用することができる。
本発明の防眩層形成用組成物を構成する水酸基を有する(メタ)アクリレート化合物(B)としては、多官能(メタ)アクリレートが好ましく、多官能(メタ)アクリレート化合物であると重合性基を有する含フッ素化合物(D)との相溶性が向上し、ハードコート塗液の白濁・沈殿等の問題が発生しない。また、アクリル−スチレン共重合体粒子のアクリル部位に存在するカルボニル基とバインダマトリックス中に存在する水酸基を有する(メタ)アクリレート化合物の相互作用により共重合体粒子が凝集することを防ぐことができる。好適はヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、あるいはジペンタエリスリトールペンタアクリレートである。
本発明の防眩層形成用組成物を構成する光ラジカル重合開始剤(C)としては、電離放射線を照射することでラジカルを発生し、多官能(メタ)アクリルモノマー(A成分)、水酸基を有する(メタ)アクリルモノマー(B成分)及び重合性基を有する含フッ素化合物(D)の重合反応を開始する化合物を用いることができる。
光ラジカル重合開始剤(C)の具体的な例としては、アセトフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、p−ジメチルアセトフェノン、p−ジメチルアミノプロピオフェノン、ベンゾフェノン、2−クロロベンゾフェノン、4,4’−ジクロロベンゾフェノン、4,4’−ビスジエチルアミノベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンジル、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、p−イソプロピル−α−ヒドロキシイソブチルフェノン、α−ヒドロキシイソブチルフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンなどのカルボニル化合物、テトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、チオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−メチルチオキサントンなどの硫黄化合物などを用いることができる。これらの光重合開始剤は単独で使用してもよいし、2種以上組み合せて用いてもよい。
本発明の防眩層形成用組成物を構成する重合性基を有する含フッ素化合物(D)としては、フッ素系添加剤を加えることで防眩層表面に防汚特性を付与することが可能であるが、重合性基を有しないフッ素系添加剤では添加剤が防眩層表面に浮いて存在する状態となるため、布等で拭くことで防眩フィルム表面から取り去られてしまうこととなる。このことから、一度布等で表面を拭取ってしまうと、防汚性が無くなるという欠点を有している。本発明では、防汚特性を有するフッ素化合物に重合性基を持たせることで、紫外線照射時に多官能(メタ)アクリルモノマー(A成分)、水酸基を有する(メタ)アクリルモノマー(B成分)とあわせて重合することとなり、布等で表面を拭いても防汚特性が維持されるという利点を有している。
本発明の重合性基を有する含フッ素化合物(D)としては、さらに好ましくはこの重合性基が(メタ)アクリレート基を有する化合物である。これは多官能(メタ)アクリレート化合物と共重合することも可能となり、電離放射線によるラジカル重合によって高硬度化が図れるためである。
このような重合性基を有する含フッ素化合物(D)としては、オプツールDAC(ダイキン工業(株)製)、SUA1900L10、SUA1900L6(新中村化学(株)製)、UT3971(日本合成化学製)、ディフェンサTF3001、ディフェンサTF3000、ディフェンサTF3028(大日本インキ(株)製)、ライトプロコートAFC3000(共栄社化学(株)製)、KNS5300(信越シリコーン(株)製)、UVHC1105、UVHC8550(GE東芝シリコーン(株)製)などが挙げられる。
本発明の防眩層形成用組成物を構成するアクリルースチレン共重合体粒子としては、メタクリル酸メチル(MMA)とスチレンの共重合体粒子を挙げることができる。モノマーであるメタクリル酸メチル(MMA)とスチレンを出発原料とし懸濁重合をおこなうことにより球状のMMAとスチレンの共重合体を得ることができる。そして、出発原料であるMMAとスチレンの重量比率を変化させることにより、屈折率を変化させたメタクリル酸メチル(MMA)とスチレンの共重合体粒子を得ることができる。
また、本発明で用いられ防眩層形成用組成物には必要に応じて溶媒が加えられる。溶媒としては、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、ジプロピルケトン、シクロペンタノン、メチルシクロヘキサノン、エチルシクロヘキサノン、2−ブタノン、蟻酸エチル、蟻酸プロピル、蟻酸n−ペンチル、酢酸メチル、酢酸エチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、酢酸n−ペンチル、およびγ−プチロラクトン、酢酸イソブチル、酢酸ブチル、トルエン、キシレン、2−プロパノール、1−ブタノール、シクロペンタノール、ジアセトンアルコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジブチルエーテル、ジメトキシメタン、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、プロピレンオキシド、ジオキサン、ジオキソラン、トリオキサン、テトラヒドロフラン、アニソール、フェネトール、メチルセロソルブ、セロソルブ、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテート、ジクロロメタン、トリクロロメタン、トリクロロエチレン、エチレンクロライド、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、N,N−ジメチルホルムアミド、クロロホルム等を用いることができる。なお、溶媒は1種類に限定されるものではなく、複数の溶媒を混合して混合溶媒としてもよい。
本発明で用いられる防眩層形成用組成物には、製造時の熱重合や貯蔵中の暗反応を防止するために、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテルまたは2,5−t−ブチルハイドロキノンなどの熱重合防止剤を加えることが望ましい。熱重合防止剤の添加量は、バインダマトリックス成分100重量部に対して0.005重量部以上0.05重量部以下の範囲内であることが好ましい。
また本発明では、防眩層の改質剤として塗布性改良剤、消泡剤、増粘剤、帯電防止剤、無機系粒子、有機系粒子、有機系潤滑剤、有機高分子化合物、紫外線吸収剤、光安定剤、染料、顔料あるいは安定剤などを防眩層形成用組成物に添加することができる。これらの改質剤は紫外線による反応を損なわない範囲内で防眩層形成用組成物に添加され、用途に応じて防眩層の特性を改良することができる。
調整された防眩層形成用組成物は透明基材上に塗布され、透明基材上に塗膜が形成される。防眩層形成用組成物の塗布方法としては、防眩層形成用組成物をバーコーター、アプリケーター、ドクターブレード、ロールコーター、ダイコーター、コンマーコーター等の公知の塗布手段を用いて塗布することができる。
防眩層形成用組成物が塗布され塗膜が形成された透明基材は、必要に応じて、溶媒を除去するために乾燥がおこなわれる。乾燥は、加熱乾燥、熱風乾燥、送風乾燥によりおこなわれる。さらに、透明基材上の塗膜には紫外線が照射され、透明基材上に防眩層が形成される。紫外線照射においては、400nm以下の波長を含む光であれば良く、例えば超高圧水銀灯、高圧水銀灯、中圧水銀灯、低圧水銀灯、キセノンランプ、ハロゲンランプ等を用いることができる。また、必要に応じて、紫外線照射後に加熱工程を設けても良い。
以上により本発明の防眩フィルムは製造される。
以下に、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例により限定されるものではない。
・(実施例1)
透明基材としてトリアセチルセルロースフィルム(富士写真フィルム(株)製TD−80U)を用いた。防眩層形成用組成物のうちバインダマトリックス成分として、(A成分)ウレタンアクリレート:UA−306H(共栄社化学(株)製) 50.0重量部、(B成分)アクリルモノマー:PE−3A(ペンタエリスリトールトリアクリレート、共栄社化学(株)製) 44.5重量部、(C成分)光ラジカル重合開始剤:イルガキュア184(チバ・ジャパン(株)製)5.0重量部、(D成分)フッ素系添加剤:オプツールDAC(ダイキン工業(株)製)0.5重量部を用意した。また、アクリル−スチレン共重合体粒子として平均粒子径6.0μm、屈折率1.56のアクリル−スチレン共重合体粒子を9.0重量部用意した。溶媒としては、酢酸エチル100重量部を用意した。なお、アクリル−スチレン共重合体粒子はメタクリル酸メチル(MMA)とスチレンの共重合体粒子である。
これらの、バインダマトリックス成分とアクリル−スチレン共重合体粒子と溶媒を調整した防眩層形成用組成物をダイコーター塗布装置を用い、トリアセチルセルロースフィルム上に塗布し、塗膜を得た。得られた塗膜に対し、乾燥をおこない塗膜に含まれる溶媒を除去し、その後、高圧水銀灯を用いて400mJ/cmの紫外線照射により、塗膜を硬化させて、トリアセチルセルロースフィルム上に防眩層を備える(実施例1)の防眩フィルムを作製した。
・(実施例2)〜(実施例11)
(実施例1)で用意したバインダマトリックス成分の他に、(A成分)として多官能(メタ)アクリルモノマーとして1700B(日本合成化学(株)製)、(B成分)としてヒドロキシエチルメタアクリレート(HEMA)(共栄社化学(株)製)、光ラジカル重合開始剤(C成分)としてダロキュアTPO(チバ・ジャパン(株)製)を用意し、(表1)に示したようにこれらの防眩層形成用組成物の重量比及びアクリル−スチレン共重合体粒子の平均粒子径(R)、屈折率(n)、添加量(w)を変化させ、それぞれの防眩層形成用組成物を作製した。これらの防眩層形成用組成物を用い、(実施例1)と同様にして、トリアセチルセルロースフィルム上に防眩層を備える防眩フィルムを作製した。このとき、防眩層形成用組成物の塗布量を変化させ、形成される防眩層の平均膜厚(H)も変化させた。
・(比較例1)〜(比較例7)
(実施例1)で用意したバインダマットリックス成分の他に、(B成分)と比較するために水酸基を有さない(メタ)アクリルモノマーとしてトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)(共栄社化学(株)製)、(D成分)と比較するために重合性基を有しない含フッ素化合物としてメガファックF470(DIC(株)製)を用意し、(表2)に示したように、これらの防眩層形成用組成物の重量比及びアクリル−スチレン共重合体粒子の平均粒子径(R)、屈折率(n)、添加量(w)を変化させ、それぞれの防眩層形成用組成物を作製した。これらの防眩層形成用組成物を用い、(実施例1)と同様にして、トリアセチルセルロースフィルム上に防眩層を備える防眩フィルムを作製した。このとき、防眩層形成用組成物の塗布量を変化させて、形成される防眩層の平均膜厚(H)も変化させた。なお、(比較例1)及び(比較例2)にあっては、調液された防眩層形成用組成物が白濁したため、防眩フィルムの作製をおこなわなかった。
(表1)及び(表2)に、(実施例1)〜(実施例11)、(比較例1)〜(比較例7)の防眩層形成用組成物の組成及び形成される防眩層の平均膜厚(H)を記載した。防眩層の平均膜厚Hは電子マイクロメーター(アンリツ製K351C)により測定した。また、アクリル−スチレン共重合体粒子の平均粒径は、光散乱式粒径分布測定装置(SALD−7000 島津製作所製)を用いて測定した。また、アクリル−スチレン共重合体粒子の屈折率はベッケ線検出法(液浸法)により測定した。また、バインダマトリックスの屈折率は、アクリル−スチレン共重合体粒子を除いた形で、バインダマトリックス形成材料を塗布、乾燥、紫外線硬化させたものを用い、ベッケ線検出法(液浸法)により測定した。
Figure 2010072540
Figure 2010072540
(実施例1)〜(実施例11)、(比較例1)〜(比較例7)で得られた防眩フィルムについて、以下の方法で表面エネルギー、防汚特性、防眩性、白ボケ、ユズ肌外観の評価をおこなった。
・表面自由エネルギーの測定:
接触角計(CA−X型:協和界面科学(株)製)を用いて、乾燥状態(20℃−65%RH)で直径1.8mmの液滴を針先に作り、これを試料である防眩フィルム(固体)の防眩層表面に接触させて液滴を作った。接触角とは、固体と液体とが接触する点における液体表面に対する接線と固体表面とがなす角であり、液体を含む側の角度で定義した。液体としては、蒸留水及びn−ヘキサデカンをそれぞれ使用した。 この2種類の溶液の接触角を元に拡張Fowkes計算式にて求めた。
・防汚特性の評価:
防眩層表面に指紋をつけ、セルロース製不織布(ベンコットM−3:旭化成(株)製)を用いて250g/cmの荷重をかけながら指紋を拭取り、その取れ易さを目視判定にて行った。判定基準は次の通りとした。
丸印 :指紋を完全に拭き取ることができる
三角印 :指紋の拭き取り跡が残る
バツ印 :指紋を拭き取ることができない
・防眩性の評価:
実施例にて得られた防眩フィルムを黒色のプラスティック板に粘着剤を介して貼り付けた状態で、1m離れた地点から観察し目視評価した。判定基準は次の通りとした。
二重丸印:自らの顔が全く気にならない
丸印 :自らの顔が確認されるものの許容される
バツ印 :自らの顔が鮮明に写りこむ
・白ボケの評価:
実施例で得られた防眩フィルムを粘着剤を介して黒色のプラスティック板に貼り付けた状態で、蛍光灯を映りこませ、防眩フィルムの光の拡散具合を目視で評価した。判定基準は次の通りとした。
丸印 :光の拡散具合が小さく、防眩フィルムに白っぽさを感じない
バツ印 :白っぽさを感じ、許容できない
・ユズ肌の評価:
実施例及び比較例において得られた防眩フィルムを粘着剤を介して黒色のプラスティック板に貼り付けた状態で目視により観察し、ユズ肌外観を評価した。判定基準は次の通りとした。
丸印 :目視レベルで平滑な表面を持つもの
バツ印 :ユズ肌感が強く、許容できない
(表2)に、(実施例1)〜(実施例11)、(比較例1)〜(比較例7)で得られた防眩フィルムの表面自由エネルギー、防汚特性、防眩性、白ボケ、ユズ肌外観の評価結果を示す。なお、あわせて、アクリル−スチレン共重合体粒子の平均粒径(R)を防眩層の平均膜厚(H)で除した値(R/H)、および、アクリル−スチレン共重合体の粒子の屈折率(n)からバインダマトリックスの平均屈折率(n)を引いた値と該防眩層中におけるバインダマトリックスの含有量(w)でアクリル−スチレン共重合体粒子の含有量(w)を除した値との積((n−n)×w/w)を示す。
Figure 2010072540
以上の結果、(実施例1)〜(実施例8)にあっては、(比較例1)〜(比較例15)の防眩フィルムと比較して、高い防汚性を有し、高い防眩性有し、白ボケがなく、ユズ肌外観の無い防眩フィルムとすることができた。
図1は本発明の防眩フィルムの断面模式図である。 図2は本発明の防眩フィルムを用いた透過型液晶ディスプレイの模式図である。
符号の説明
1 防眩フィルム
11 透明基材
12 防眩層
120 バインダマトリックス
121 アクリル−スチレン共重合体粒子
R アクリル−スチレン共重合体粒子の平均粒径
H 防眩層の平均膜厚
3 偏光板
31 透明基材
32 透明基材
33 偏光層
4 液晶セル
5 偏光板
51 透明基材
52 透明基材
53 偏光層
6 バックライトユニット

Claims (9)

  1. 透明基材上に防眩層を備える防眩フィルムであって、
    防眩層がバインダマトリックス中にアクリル−スチレン共重合体粒子を含み、前記防眩層が多官能(メタ)アクリルモノマー(A成分)と、水酸基を有する(メタ)アクリルモノマー(B成分)と、光ラジカル重合開始剤(C成分)と、重合性基を有する含フッ素化合物(D成分)を含むバインダマトリックス成分と前記アクリル−スチレン共重合体粒子を備える防眩層形成用組成物を硬化して形成されるものであり、且つ、
    前記アクリル−スチレン共重合体粒子の平均粒径(R)を防眩層の平均膜厚(H)で除した値(R/H)が0.30以上0.80以下の範囲内であり、且つ、
    アクリル−スチレン共重合体粒子の屈折率(n)からバインダマトリックスの屈折率(n)を引いた値と、該防眩層中におけるバインダマトリックスの含有量(w)でアクリル−スチレン共重合体粒子の含有量(w)を除した値との積((n−n)×w/w)が0.0015以上0.003以下の範囲内であり、且つ、
    前記防眩層の表面自由エネルギーが15mN/m以上20mN/m以下の範囲内である
    ことを特徴とする防眩フィルム。
  2. 前記防眩層形成用組成物に含まれる水酸基を有する(メタ)アクリルモノマー(B成分)の含有量が、前記バインダマトリックス成分100重量部に対して10重量部以上95重量部以下の範囲内であることを特徴とする防眩フィルム。
  3. 前記防眩層形成用組成物に含まれる重合性基を有する含フッ素化合物(D成分)の含有量が、バインダマトリックス成分100重量部に対して0.01重量部以上10重量部以下の範囲内であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の防眩フィルム。
  4. 前記防眩層形成用組成物に含まれる光ラジカル重合開始剤(C成分)の含有量が、バインダマトリックス成分100重量部に対して0.01重量部以上10重量部以下の範囲内であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の防眩フィルム。
  5. 前記防眩層の平均膜厚(H)が3μm以上30μm以下の範囲内であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の防眩フィルム。
  6. 前記透明基材が三酢酸セルロースであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の防眩フィルム。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の防眩フィルムと、前記防眩フィルムの透明基材の防眩層形成面と反対側の面に偏光層と、透明基材を備えることを特徴とする偏光板。
  8. 観察者側から順に、請求項1から6のいずれかに記載の防眩フィルム、偏光板、液晶セル、偏光板、バックライトユニットをこの順に備え、防眩層が観察者側の表面にあることを特徴とする透過型液晶ディスプレイ。
  9. 観察者側から順に、請求項7に記載の偏光板と、液晶セル、偏光板、バックライトユニットをこの順に備え、防眩層が観察者側の表面にあることを特徴とする透過型液晶ディスプレイ。
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