JP2010071499A

JP2010071499A - 空気調和機

Info

Publication number: JP2010071499A
Application number: JP2008237304A
Authority: JP
Inventors: Shinji Takeuchi; 伸至武内
Original assignee: Hitachi Appliances Inc
Current assignee: Hitachi Appliances Inc
Priority date: 2008-09-17
Filing date: 2008-09-17
Publication date: 2010-04-02

Abstract

【課題】
従来の風向制御羽根では風向を水平方向に近づけるにつれ、風向制御羽根に結露しやすくなる問題があった。
【解決手段】
比較的Ｒが大きく化粧カバーの外形Ｒに合わせた曲線断面形状とした風向制御羽根１、そして比較的Ｒの小さい曲線断面形状とした風向制御羽根２を風向制御羽根１の風上側に配置し、水平に気流を送る際は風向制御羽根２が風向制御羽根１までの気流の案内の役割をし、風向制御羽根１の風下側表面にも気流を流すことにより、気流を円滑にかつ、結露を抑えて運転することを可能とした。また、２枚の羽根角度を個別に制御することにより、風路を絞って気流到達距離を伸ばすこと、運転停止時に羽根が閉じた際は２枚が連続した曲線を形成し、大きな開口がなく外観をよくすることを可能とした。
【選択図】図１

Description

本発明は、天井埋め込み形空気調和機の風向制御羽根の構造に関し、２枚の風向制御羽根により、羽根表面への結露を防止しながら円滑に水平方向に気流を送ることが可能で、また、各々の羽根角度を制御し風路断面積を絞ることにより気流の到達距離を伸ばすことを可能とした気流の制御構造に関するものである。

一般的な空気調和機における気流制御としては一枚の風向制御羽根１で水平に近い方向から垂直に近い方向まで駆動させて、気流を制御するもの、二枚羽根で、それぞれが気流を下に向ける羽根，上に向ける羽根として機能し、水平に近い方向から垂直に近い方向まで駆動させて、気流を制御するものなどがある。

また、特許文献１に記載のように一枚の可動羽根と固定の補助羽根を持ち、補助羽根で貫流ファンからきた風を可動羽根両面へ導くことにより、結露なく円滑に気流Ａを水平方向に送ることが可能なものもあった。

特開平１０−１９７０４５号公報

従来の技術において、一枚羽根のものにおいても、二枚羽根においても、水平に近い方向に気流を送る場合、羽根の風上側が吐出空気により冷やされ、熱伝導により風下側の表面まで冷やされた状態となる一方、風下側表面に空気の流動がないため、常温の空気が羽根表面の風下側に触れて結露が起き易くなる問題があった。

また、特許文献１の固定補助羽根により風を案内させるものについては、可動羽根が１枚しかないため風路断面積を狭くして気流の到達距離を伸ばすことができなかった。また、運転停止して羽根が閉じた際には開口部分が大きく外観が悪いという問題があった。

上記目的を達成するために、本発明では、図１のように比較的Ｒが大きく化粧カバーの外形Ｒに合わせた曲線断面形状とした風向制御羽根１、そして比較的Ｒの小さい曲線断面形状とした風向制御羽根２を風向制御羽根１の風上側に配置し、水平に気流を送る際は風向制御羽根２が風向制御羽根１までの気流の案内の役割をし、風向制御羽根１の風下側表面にも気流を流すことにより、気流を円滑にかつ、結露を抑えて運転することを可能とした。また、２枚の羽根を可動にすることで、気流到達距離を伸ばすこと、羽根が閉じた際は大きな開口がなく外観をよくすることを可能とした。

本発明によれば、風向制御羽根に結露させることなく、気流を水平方向，垂直方向に円滑に制御し、必要に応じて羽根角度を個別に変えることにより風路断面積を絞って気流の到達距離を伸ばすことができ、羽根が閉じた際は大きな開口がなく外観のよい空気調和機を提供することができる。

以下、本発明を具体化した実施例について説明する。

図１において水平に近い方向に気流を送る場合について説明する。水平に近い方向に気流を送る時は風向制御羽根１を水平近くまで向けて、風向制御羽根２は風向制御羽根１に対して若干下に向けて配置する。貫流ファンから送られてきた風Ａは風向制御羽根２の曲面に案内されて、風向制御羽根１の風下側表面および風上側表面に導かれる。また、直接的に風向制御羽根１の風上側表面にも風が通り、風Ａは吐出口から水平に近い方向へ流れていく。その際に風向制御羽根１および風向制御羽根２の両面に沿って風が流れるため羽根表面への結露は発生しない。

図２において垂直に近い方向に気流を送る場合について説明する。垂直に近い方向に気流を送るときは風向制御羽根１および風向制御羽根２を垂直に近い角度まで向ける。貫流ファンから送られてきた風Ａは各風向制御羽根に沿って下向きに導かれる。

図３において上記機構を使って気流の到達距離を伸ばす方法について説明する。

風向制御羽根１と風向制御羽根２をそれぞれの風下側先端同士が風上側端部同士に対して狭くなる方向に角度を向けることにより風路断面積を絞ることにより風速を上げ気流の到達距離を伸ばす。この動作の際、風速は増加する反面、各風速制御羽根の風下側表面への気流が少なくなるため結露が起き易い傾向となるが、運転開始後数時間程度に限定した急冷運転等に非常に有効である。また使用者のリモコン操作により、一定期間任意に動作させるというような使い方も可能である。

上記図１，図２，図３の動作は気流の制御としては暖房運転時においても有効である。

運転停止時に各風速制御羽根は化粧カバー外形に合わさる格好に閉じる動作となるが、その際は図４のように２枚の羽根が連続した円弧の面を形成し、大きな開口がなく、外観上一体に見える格好となる。

水平に近い方向に気流を送る状態の断面図。垂直に近い方向に気流を送る状態の断面図。風路を絞って到達距離を伸ばす際の断面図。運転停止して２枚の羽根が閉じた際の断面図。従来技術における空気調和機の構造図。

符号の説明

１，２風向制御羽根
３化粧カバー
４気流
５天井面

Claims

室内天井の内部に埋め込まれた室内機に熱交換器，送風機，露受け皿，風向制御羽根，風向制御羽根を有する天井埋め込み形の空気調和機において、水平に近い方向に送風する際に、風向制御羽根を水平近くまで向けて、風向制御羽根は風向制御羽根よりも若干下に向けて風の案内をさせ、結露なく円滑に気流Ａを水平方向に導くことを特徴とした空気調和機。
垂直に近い方向に送風する際に、風向制御羽根を垂直近くまで向けて、風向制御羽根も垂直に近い方向に向けて、気流Ａを垂直に導くことを特徴とする請求項１の空気調和機。
風向制御羽根と風向制御羽根をそれぞれの風下側先端同士が風上側端部同士に対して近くなる方向に角度を向けて風路を絞ることにより風速を速くし、気流Ａの到達距離を伸ばすことを特徴とした請求項１の空気調和機。
運転停止時に風向制御羽根と風向制御羽根が閉じた状態になった際に、２枚の羽根が連続した曲線を形成することを特徴とした空気調和機。