JP2008122003A - 空気調和機 - Google Patents

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護 竹内
Satoshi Tokura
聡 十倉
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Abstract

【課題】腕部という複雑な駆動部により駆動される風向変更羽根を、精度よく所定の運転位置に移動させることにより、所望の気流を構築し、より快適性が向上した空気調和機を提供することを目的とする。
【解決手段】変動可能な腕部31と、この腕部31を介することで、吹出口6から吹出す上下方向の風向を制御する風向変更羽根30と、腕部31を駆動する第1の駆動手段34と、風向変更羽根30を駆動する第2の駆動手段35と、少なくとも第1、第2の駆動手段34、35の駆動を制御する駆動手段制御部とを具備し、駆動手段制御部が第1の駆動手段34と第2の駆動手段35とを駆動することで、風向変更羽根30が所定の運転位置へと移動する場合、風向変更羽根30が基準とする基準位置へ移動した後、所定の運転位置へと移動することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和機に関するものであり、室内機に設けた風向変更羽根を精度よく所定の位置に移動することに関する。
従来より、使用者、いわゆる顧客からの要望として、空気調和機による快適性向上というものがある。
代表的なものとしては、暖房運転時において、使用者の足元へ如何に温風を届けるのか、という技術的課題につながっている。
また、冷房運転時には、人に直接冷風を当てることのない、いわゆる気流感のない空調が望まれている。
一般的に、空気調和機の室内機から吹出す風の流れ(いわゆる「気流」)を任意の方向に向けるためには、室内機の吹出口近傍に設ける風向変更羽根の大きさ、具体的には風の流れを方向付けるために吹出す風の流れに沿う風向変更羽根の面積を大きくすればよいことが知られている。
また、その目的を実現する手段として、風向変更羽根を複数枚設けるものや、標準的な風向変更羽根の面積よりも大きなものを用いるなどした空気調和機が種々提案されている。
近年、上記した課題を解決するものとして、室内機に設けた吹出口において、変動可能な腕部を介して上下方向の風向を制御する風向変更羽根を具備するものが提案されている(以下、「腕部を有する空気調和機」と記す)。
その結果、冷房時には気流感がなく、暖房時には頭寒足熱を実現することで快適な住環境を創り出す空気調和機が実現できるというものである。(例えば特許文献1参照)。
特開2002−31400号公報
ところで、広く従来から用いられている空気調和機では、風向変更羽根は室内機の吹出口、いわゆる筐体を構成する部材(以下、「基盤」と記す)の一部に取付けられており、風向変更羽根を回動するだけで、所定の方向に対する気流を導くことが可能であった。
しかしながら、上記した腕部を有する空気調和機では、風向変更羽根の回転動作に加えて、この風向変更羽根を吹出口に対して前後、あるいは上下させる腕部の動作が加わるため、次のような困難さがあった。
つまり、モータなどを用いて可動する部分が複数となるので、所定位置に風向変更羽根を位置させるための各部の制御が相互に影響を及ぼすため、複雑になるという課題を有していた。
特に、空気調和機として稼働している状態、すなわち、吹出口から風が出ている最中に、風向変更羽根の羽根角度の変更や、冷房運転から暖房運転への運転モード切替に伴う風
向変更羽根の動作位置の変更が発生した場合、風向変更羽根に対して風力を受けながらの変更となり、次のような課題を有していた。
すなわち、各運転モード、運転時の風量に加え、室内機各々が設置されている居室の大きさや、設置位置など、不確定な要素が多く、一義的に補正値を設定して対応することは困難であるという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、空気調和機の運転時において、風向変更羽根を精度よく所定の位置に移動させることにより、所望の気流を構築し、より快適性が向上した空気調和機を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明の空気調和機は、変動可能な腕部と、この腕部を介することで、吹出口から吹出す上下方向の風向を制御する風向変更羽根と、腕部を駆動する第1の駆動手段と、風向変更羽根を駆動する第2の駆動手段と、少なくとも第1、第2の駆動手段の駆動を制御する駆動手段制御部とを具備し、駆動手段制御部が第1の駆動手段と第2の駆動手段とを駆動することで、風向変更羽根が所定の運転位置へと移動する場合、風向変更羽根が基準とする基準位置へ移動した後、所定の運転位置へと移動するというものである。
本構成とすることで、風向変更羽根の駆動手段として腕部を設けるという複雑な構成を有する空気調和機においても、安定した変更風向羽根の動作を得ることが可能となる。
本発明の空気調和機は、所定の運転位置へと風向変更羽根が移動する場合、この風向変更羽根が基準とする基準位置を経由して所定の運転位置へと移動することとしたので、事前の運転条件に拘らず、快適な気流を創造するために必要とされる風向変更羽根の高精度な移動、設置が可能となった。
その結果、使用者が望む気流を創造することができるので、より快適性が向上した空気調和機を提供することが可能となる。
第1の発明は、変動可能な腕部と、この腕部を介することで、吹出口から吹出す上下方向の風向を制御する風向変更羽根と、前記腕部を駆動する第1の駆動手段と、前記風向変更羽根を駆動する第2の駆動手段と、少なくとも前記第1、第2の駆動手段の駆動を制御する駆動手段制御部とを具備し、前記駆動手段制御部が前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段とを駆動することで、前記風向変更羽根が所定の運転位置へと移動する場合、前記風向変更羽根が基準とする基準位置へ移動した後、前記所定の運転位置へと移動する
こととしたので、
事前の運転状態に拘らず、風向変更羽根を所定の運転位置へと移動することができる。
その結果、より高度な快適性を向上した気流を実現することができる。
第2の発明は、基準位置を、腕部と風向変更羽根とが当接する位置としたものである。
本構成のように、各動作に共通した基準位置を設けることで、各運転動作間の移動を円滑に行うことができ、運転条件切替え時の風向変更羽根の移動時間を短くすることが可能となる。
第3の発明は、基準位置を、吹出口に設けた第1の当て部と風向変更羽根とが当接する位置としたものである。
本構成とすることで、最終設定される風向変更羽根の設置位置に近い場所で位置決めできるため、最終的な風向変更羽根が到達する位置が安定する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における空気調和機の室内機の横断面図、図2は同空気調和機の室内機の正面図である。
空気調和機の室内機10は、その本体内部に熱交換器1と、送風ファン2と、水受け皿3と、ディフューザー4とを有している。熱交換器1は、後述する風回路において、送風ファン2の上流側に配置され、水受け皿3は、熱交換器1の下端部側に配置している。ディフューザー4は、後述する風回路において、送風ファン2の下流側の通風路を形成している。
空気調和機の室内機10は、その本体の前面上部と上面に吸込口5を形成し、その本体の前面下部から下面にかけて吹出口6を形成している。熱交換器1は、吸込口5に対向する位置に配置され、ディフューザー4の下流側端部によって囲まれる仮想面が吹出口6を構成する。
ここで吹出口6は、その上端6hが下端6bよりも前方側に位置するように構成されている。
空気調和機の室内機10は、前面の吸込口5を開閉するパネル20と、吹出口6を開閉する風向変更羽根30と、前面の吸込口5の吹出口6側で開閉する中羽根40とを備えている。
風向変更羽根30は1枚で構成されており、一端部30aから他端部30bにかけて孤を描く横断面形状で湾曲形状あるいは略湾曲形状であり、一方の面は湾曲凹面が形成され、他方の面は湾曲凸面が形成されている。
パネル20、風向変更羽根30、及び中羽根40が全て閉塞した状態では、中羽根40の少なくとも上端側はパネル20によって覆われ、中羽根40の少なくとも下端側は風向変更羽根30によって覆われる。
また、中羽根40は、開状態では、パネル20の下端側から吸込口5に流入する空気を阻止する。風向変更羽根30が閉塞した状態では、風向変更羽根30の一端部30aは、吹出口6の下端6bと当接または略当接する。
腕部31は、その一端側を空気調和機の室内機10の本体内に回動自在に保持され、その他端側に風向変更羽根30を回動自在に保持している。
なお、腕部31は、図1に示すように、溝部31aと腕部材31bとで構成することが望ましい。
腕部材31bの一端側は、空気調和機の室内機10の吹出口6近傍に設けた溝部31a内で回動自在に保持されている。そして腕部材31bの他端側は、風向変更羽根30を回動自在に保持している。
風向変更羽根30は、閉塞時に空気調和機の室内機10の本体側となる裏面に回転支持部32を形成している。腕部材31bの他端側とこの回転支持部32とが回動自在に連結されている。
腕部31は、図2に示すように、空気調和機の室内機10の本体の両側部に設けられ、それぞれの腕部31は、連結棒33によって連結されている。また、一方の腕部31の側部には第1の駆動手段である腕部用モータ34が配置されている。
腕部用モータ34の回動は、一方の腕部31だけでなく、連結棒33によって他方に配置された腕部31にも伝達される。一方の腕部31の側部には第2の駆動手段である羽根用モータ35も配置されている。羽根用モータ35は、駆動伝達機構(図示せず)によって、その回転を腕部材31bの他端側と回転支持部32との回動支点に伝達し、腕部31に対して風向変更羽根30を回動させる。
なお、風向変更羽根30の回動は、吹出口6の外側、いわゆる前方に腕部材31bの他端側と回転支持部32との回動支点を配置させた状態で、前記風向変更羽根30を回動させる。
回転支持部32は、図2に示すように、風向変更羽根30の両端部から所定寸法を有して風向変更羽根30の裏面の両側部に設けられている。なお、図2では、一対の回転支持部32を示しているが、風向変更羽根30の長さに応じて一対の回転支持部32の間に更に他の回転支持部32を設けてもよい。
中羽根駆動機構41は、中羽根40の背面側に設けられ、吸込口5を開閉するように中羽根40を動作する。中羽根駆動機構41とパネル駆動機構21との動作タイミングは、動作制御部(図示せず)によって制御される。また、この動作制御部は駆動手段制御部も含んでおり、腕部用モータ34及び羽根用モータ35の駆動も行う。
以上の構成をした空気調和機の室内機10に対する制御について図3から図9を用いて説明する。
まず、図3に空気調和機の室内機10の風向変更羽根30の制御概念を表す制御フローを示す。
そして、図4から図9には、上記図1、図2を用いて説明した空気調和機の室内機10の吹出口6近傍の要部拡大図を示す。
最初に、基本的な運転モードの説明として「暖房運転」の場合を例に挙げながら、風向変更羽根30の動きを図3から図6を用いて説明する。
図4は、室内機10の停止状態を表している。
図に示すように、吹出口6の下端6b近傍には、第1の当て部として当てリブ50を設けており、この当てリブ50と風向変更羽根30の一端部30aが当接することにより、風向変更羽根30の位置決めがなされた状態で、吹出口6が閉じられている。
この状態で、図示しない遠隔操作装置などにより、使用者から空気調和機に対して「暖房運転」を行うよう指示される(図3中、「運転開始」)。
空気調和機は、この運転指令を受け、室内機10に設けた動作制御部からの指示により
、「暖房運転」に応じた位置に向けて風向変更羽根30を移動させる。
そのとき、最初に行う動作は、風向変更羽根30が基準位置にいることの確認動作である(図3中、S1。以下同じ)。
本実施の形態1では、図5に示すように、風向変更羽根30の一端部30aが腕部材31bと当接する位置を基準位置としている。
この一端部30aが腕部材31bと当接したことは、動作制御部が検知する、あるいは、当接するに充分な羽根用モータ(35、図3から図9には図示せず。以下同じ)の移動を行うことで実現できる。
その後、図4の停止状態から、腕部用モータ(34、図3から図9には図示せず。以下同じ)の駆動力により、溝部31aに沿って腕部材31bが移動し、図5から図6に掛けて風向変更羽根30が羽根用モータの駆動力により、図面上反時計回りに回動することで、「暖房運転」に応じた所定位置のひとつである、下吹出し位置へと移動する(S2)。
そして、空気調和機は、使用者の指示した空調条件を満たすように暖房運転を行う。
その後、使用者の指示や、タイマー設定を用いた運転など、空気調和機が停止する場合は、上述した図4から図6の流れとは逆、すなわち、図6から図4の流れに基づき、空気調和機が停止状態へと戻る。
すなわち、図3の概念を表す制御フローを用いて説明すると、S2の「暖房運転」状態から特段の変更がない(図3中、S3の“No”)ため、停止動作に移る。
このとき、図6から図5へ向けて、風向変更羽根30が羽根用モータの駆動力により、図面上時計回りに回動する。
そして、図5に示すように、風向変更羽根30の一端部30aが腕部材31bに当接し、基準位置に戻ったことを確認する(S6)。
その後、羽根用モータ、腕部用モータを駆動させることにより、当てリブ50と風向変更羽根30の一端部30aが当接する位置、つまり図4に示す停止位置へと戻ってくる(S7)。
以上が、通常使われる運転モードを実現する際の一連の動作である。
なお、「冷房運転」であれば、図6に示した風向変更羽根30の向きが「冷房運転」に適した位置となるだけであり、基本的な動きは、上述した動作を踏襲することになる。
また、本実施の形態1では、基準位置を風向変更羽根30の一端部30aと腕部材31bが当接する位置としたが、この位置に固執することなく、室内機10の吹出口6近傍を構成する部材の形状により、他の位置に置き換えることが可能であることはいうまでもない。
このように、風向変更羽根30を駆動する腕部31を設けるという複雑な機構で、腕部材31bを駆動するという複雑な動作を行う場合であっても、空気調和機の運転開始時と停止時において、風向変更羽根30が基準位置にいることを確認することで、風向変更羽根30を各運転状態に応じた所定の位置に精度よく移動させることが可能となる。
その結果、細やかな気流を創造することが可能となり、より快適な空調を提供することができる。
なお、上記した動作を用いれば、空気調和機を稼動中に、使用者が手を用いて任意に風向変更羽根30の向きを変更した場合でも、運転停止時に基準位置を通ることにより、使用者から加えられた変更分をリセットすることができ、次回使用時には、なんら支障をきたすこともない。
(実施の形態2)
次に、図3を用いて実施の形態2について説明する。
その内容は、図3中、S3からS5を中心とした動作に関するものである。
例えば、実施の形態1にて説明したように、S1からS3の動作を経て、「冷房運転」を行っている空気調和機に対し、風向変更羽根30の風向角度を変更するような指示がなされたとする(S3の“Yes”からS4の“Yes”)。
このときには、風向変更羽根30が角度を変更すだけなので、基準位置へ移動することなく、指示された角度への回動を行うのみである。
同様に、「冷房運転」を行っている空気調和機に対し、「送風運転」への切替指示がなされた場合は、つぎのようになる(S3の“Yes”からS4の“No”)。
つまり、動作制御部には、運転モードごとに風向変更羽根30が位置する所定角度を定めたデータテーブルが格納されている。
そして、上述した切替指示に応じて、「冷房運転」と「送風運転」とで使用するデータテーブルを比較するというものである。
その結果、「冷房運転」と「送風運転」とでこのデータテーブルを共用するようであれば、図3中、S2に進み、基準位置を経ることなく「送風運転」に切り替わるとともに、必要とされる位置を実現する角度に風向変更羽根30が移動する。
また、「冷房運転」から「暖房運転」への切替指示がなされた場合には、つぎのようになる。
つまり、「冷房運転」と「暖房運転」とは、冷たい空気と暖かい空気を制御することの違いから、風向変更羽根30の向きが天井方向を中心とした角度と、居室壁面から床面への吹出しを中心とした角度という異なるデータテーブルを使用することにしている。
従って、図3中、S5に示す「風向テーブルの変更」が必要となる。
このような場合には、風向変更羽根30が大きく移動することになるため、一度、基準位置へと移動した後、「暖房運転」として指示された気流を創造する位置へと風向変更羽根30を移動させることになる。
以上のごとく、必要とする風向変更羽根30の移動量とその内容に応じて、基準位置を経由する場合と、基準位置を経由しない場合とを切替えることにより、一方で、スピーディな風向変更羽根30の移動を実現しつつ、他方で、風向変更羽根30の精度よい移動を
実現することができる。
その結果、速やかに気流が変更できるという、使用者にとって使い心地のよい空調を実現するとともに、細やかな気流を創造することが可能となり、さらに快適な空調を提供することができる。
(実施の形態3)
次に、図7から図9を用いて、本実施の形態3が実現できる快適気流の詳細について説明する。
まず、第1の気流として、クリーニング運転がある。
このクリーニング運転は、例えば、冷房運転終了後、次のような動作を繰り返すことで熱交換器1をきれいにするというものである。
すなわち、冷房運転により結露した熱交換器1に対して、ドライ運転、暖房運転、送風運転を順次繰り返すことにより、熱交換器1を乾燥させるというものである。
このクリーニング運転時の注意点としては、冷房運転を行うことで冷却した居室内の温度を上げることなく、暖房運転を行うことにある。
この目的を達成するために、クリーニング運転を実現する手順は、次のようになる。
なお、風向変更羽根30が停止状態あるいは冷房運転状態から基準位置へと移動する動作については、実施の形態1と同様のため、その説明は、実施の形態1の記載内容を援用する。
そして、基準位置を経由した風向変更羽根30は、図5から図7の状態へと移動するために、当てリブ50に対して風向変更羽根30の一端部30aを当接させることで、位置決めを行う。
その後、この位置決めに基づき、風向変更羽根30の他端部30bが吹出口6の上端6hから所定の距離h1を取ることで、クリーニング運転に必要となる風の流れ70を構築することができる。
具体的には、風向変更羽根30の一端部30aが吹出口6に設けた当てリブ50と当接することにより、室内機10から居室方向へと流れる風の流れが発生することを防止している。
そして、風向変更羽根30の他端部30bが、吹出口6の上端6hから所定の距離h1を取るとともに、図1に記載したパネル20の吹出口6側のみを開口することで、前面の吸込口5から熱交換器1へと導く風の流れ(図示せず)、いわゆるショートサーキットを構築する。
このように、吹出口6から前面の吸込口5へと流れる風の流れを実現することにより、クリーニング運転の一環として暖房運転を行ったとしても、上記した風の流れから居室内へと暖かい空気が漏れることを抑制できるため、居室内の温度をあげることなく、熱交換器1の乾燥ができるというものである。
なお、風向変更羽根30を、腕部31を用いて制御するという複雑な構造でありながら
、本願出願人は、この制御を用いることで、h1の寸法を15mm±10%程度という高精度な制御を実現しており、居室内の室温を上げることなく、熱交換器1をクリーニングするという快適性の向上を果たしている。
なお、望ましくは、図示していないが、室内機10の背面側などから居室の壁面に設けた室外機との連通穴などを介して排気を行う風の流れを構築すれば、より居室内の清潔度は高い状態で保たれることになる。
なお、上述した内容は、上記詳細に囚われることなく、同様の効果を得ることができれば、位置決めの位置などは他の場所でもよい。
また、クリーニング運転も除湿(ドライ)運転後や、任意操作により起動してもよい。
次に第2の気流として、天井方向へと吹出す、天井気流運転がある。
この天井気流運転は、例えば、冷房運転時において、居室内の急速冷却が終了した後、室温が安定した状態で、使用者に直接風を当てることなく、室温を維持する際に用いるものである。
以下、図8を用いて説明する。
なお、上記説明と同様、基準位置までの動作については、実施の形態1に記載の内容を援用する。
図8に示すように、基準位置を経た風向変更羽根30は、略水平となる角度へと回動した後、吹出口6の下端6bと風向変更羽根30との位置関係が、所定の寸法h2、h3を実現する位置へと移動する。
上述したように、風向変更羽根30は、一端部30aから他端部30bにかけて孤を描く横断面形状で湾曲形状を形成しているため、以上の構成で、つぎのような風の流れを構築することができる。
すなわち、吹出口6から流れ出す風の流れ71は、風向変更羽根30の形状に沿って、室内機10に対してやや上方、つまり天井方向への風の流れ71を構築することができる。
このとき、吹出口6の下端6bと風向変更羽根30との位置関係において、所定の寸法h2、h3を確保することで、吹出口6から、本体下部4aと風向変更羽根30の一端部30aとの間を流れる風の流れ74をも構築することができる。
この風の流れ74を創り出す目的としては、本体下部4aでの結露の発生防止にある。
つまり、吹出口6の下端6bと風向変更羽根30の一端部30aとを隙間なく閉じることは、現実のものづくりにおいて、非常な困難を伴う。
この現実を省みず、実使用状態において、吹出口6の下端6bと風向変更羽根30の一端部30aとを当接する仕様とした場合、ものづくり上、発生する隙間から漏れ出した風の流れにより、本体下部4aに結露が生じることになる。
従って、天井方向へと流れる主たる風の流れ71を充分確保するとともに、本体下部4
aに結露が生じない程度の風の流れ74を創り出す必要がある。
このような理由により、本願出願人が実験して導き出した結果が、h2、h3の寸法が4mm、というものである。
すなわち、本願出願人は、風向変更羽根30を、腕部31を用いて制御するという複雑な構造でありながら、本実施の形態3に示したこの制御を用いることで、h2、h3の寸法を4mm程度に収めるという高精度な制御を実現しており、本体下部4aに結露を生じることなく、安定した室温維持を行うという、快適な気流を実現している。
次に、第3の気流として、ある条件を満たす場合に使用する、この天井気流運転の派生運転(結露防止天井気流運転)を説明する。
例えば、梅雨時など、相対湿度が高い場合に、第2の気流である天井気流運転のみを続けた場合、風向変更羽根の下面30c(反回転支持部32側)に結露が生じる恐れがある。
そこで、風向変更羽根の下面30cに風を当てることで、第2の気流で実現した居室内の温度を維持しつつ、結露の発生を防止する、という気流を創出する。
つまり、図8に示した天井気流運転位置から、図9に示す結露防止天井気流運転位置へと風向変更羽根30を移動させることで、この気流を実現するというものである。
具体的には、図示していないが、室内機10などに設けたセンサーを用い、居室内の温度と相対湿度を測定し、各々が一定時間所定値以上(または、以下)であることを検知した場合、この結露防止天井気流運転を行うようにしている。
この気流を実施する際の注意点は、主たる風の流れ73の風量をあまり低減することなく、風向変更羽根の下面30cに結露を生じない程度の風量を確保した風の流れ74を構築することにある。
本願出願人は、風向変更羽根30を駆動する手段である、腕部31を製造する上で発生するばらつきを考慮して、実験を繰り返した結果、図9に示す寸法h4を5mmとすれば、よいことを確認した。
しかしながら、この5mmという寸法を精度よく実現するために、次のような制御を必要とする。
すなわち、図8に示す天井気流位置から図9に示す結露防止天井気流位置へと風向変更羽根を移動させる場合、風向変更羽根30の角度を回動させることのみで実現するのではなく、一度、図5に示す基準位置を経るというものである。
そして、溝部31aの近傍に設けた第2の当て部であるふところ部51に対し、風向変更羽根30の一端部30aを当接することで位置決めを行い、上記気流を創造する位置へと風向変更羽根30を移動させるというものである。
このような構成を実現することにより、居室内の温度を維持するための天井気流運転において、居室内が所定の条件を満たすことになっても、風向変更羽根の下面30cを結露させない結露防止天井気流運転を創造することができ、引き続き快適な気流を得ることができるというものである。
なお、風向変更羽根30を駆動する腕部31の製造上発生するばらつきや、制御の精度を向上させることで、図5に示した基準位置を経ることなく、図8から図9に位置決めに直接移行することも可能となる。
また、上記実施の形態にて示した詳細寸法は、本願出願人が開発した空気調和機において有効な寸法であり、吹出口6の形状や、風向変更羽根30の大きさや取付位置などによっては、上記寸法以外でも有効となる寸法が存在することはいうまでもない。
以上のように、本発明にかかる空気調和機は壁掛け用の空気調和機だけでなく、天井埋め込み型の空気調和機でも同様の効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1における空気調和機の室内機の断面図 本発明の実施の形態1における空気調和機の室内機の正面図 本発明の実施の形態1における風向変更羽根の制御概念を表す制御フローチャート 本発明の実施の形態1の吹出口近傍の要部を拡大した断面図 本発明の実施の形態1の吹出口近傍の要部を拡大した断面図 本発明の実施の形態1の吹出口近傍の要部を拡大した断面図 本発明の実施の形態3の吹出口近傍の要部を拡大した断面図 本発明の実施の形態3の吹出口近傍の要部を拡大した断面図 本発明の実施の形態3の吹出口近傍の要部を拡大した断面図
符号の説明
6 吹出口
30 風向変更羽根
31 腕部
34 腕部用モータ(第1の駆動手段)
35 羽根用モータ(第2の駆動手段)
50 当てリブ(第1の当て部)

Claims (3)

  1. 変動可能な腕部と、この腕部を介することで、吹出口から吹出す上下方向の風向を制御する風向変更羽根と、前記腕部を駆動する第1の駆動手段と、前記風向変更羽根を駆動する第2の駆動手段と、少なくとも前記第1、第2の駆動手段の駆動を制御する駆動手段制御部とを具備し、前記駆動手段制御部が前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段とを駆動することで、前記風向変更羽根が所定の運転位置へと移動する場合、前記風向変更羽根が基準とする基準位置へ移動した後、前記所定の運転位置へと移動することを特徴とする空気調和機。
  2. 前記基準位置は、前記腕部と前記風向変更羽根とが当接する位置としたことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記基準位置は、前記吹出口に設けた第1の当て部と前記風向変更羽根とが当接する位置としたことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
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