JP2010070275A - エレベータ用ゴンドラの手摺装置 - Google Patents

エレベータ用ゴンドラの手摺装置 Download PDF

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幸司 古瀬
Hidekazu Ueda
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Abstract

【課題】ゴンドラへ乗り降りする者の移動を的確にサポートして乗り降り時における高い安全性を確保するとともに、汎用性及び使用上の利便性の高いエレベータ用ゴンドラの手摺装置を提供する。
【解決手段】直状の手摺本体部2と、該手摺本体部2の上端に連続する上側支持部3と、該手摺本体部2の下端に連続する下側支持部4を備え、手摺本体部2を前面壁11の対面視において出入口14の縦周縁14aに略合致して上下方向へ延出するように配置するとともに、上側支持部3の先端部3aを出入口14の縦周縁14aよりも外側に位置する前面壁11の袖部15に固定し、下側支持部4の先端部4aをゴンドラ10の床壁13に固定する。係る構成によれば、ゴンドラ10に乗り降りする者は、手摺本体部2を容易且つ的確に把持しその体勢を保持することで安全に移動することができ、特にその者が高齢者とか身体障害者等の足腰に不安の有る者である場合にはその効果が顕著である。
【選択図】図3

Description

本願発明は、エレベータのゴンドラの内部に設置される手摺装置に関するものである。
一般に、エレベータは、建屋に設けた昇降路内を昇降するゴンドラを備えて構成され、所要の停止階にゴンドラが到達してこれが停止したとき、該停止階の乗降口に設けた外扉と上記ゴンドラの出入口に設けた内扉が内外方向に重合し且つ連動して開閉され、利用者はこれら内扉と外扉を通って上記ゴンドラに乗り降りするようになっている。
このゴンドラに乗り降りする利用者をサポートするために、上記建屋側の乗降口の近傍に手摺が配置される(例えば、特許文献1参照)とともに、上記ゴンドラ内にも出入口をその幅方向に挟んで対向する左右一対の側面壁等に略水平方向へ延出する手摺が設けられることが多い(特許文献2参照)。
ところが、特許文献1に記載の外部手摺と特許文献2に記載の内部手摺を組み合わせて考えた場合、外部手摺は建屋側の乗降口に、上記内部手摺は上記ゴンドラ側の出入口の内側に設置され、これら両者の間隔は比較的長く、従って、例えば、外部からゴンドラに乗り込む場合には、外部手摺を伝って乗降口まで移動した利用者は、ここで一旦、外部手摺から手を離し、自立歩行のまま上記乗降口及び上記ゴンドラ側の出入口を通って該ゴンドラ内に進入した後、該ゴンドラの側面壁に設置された内部手摺を把持するという動作を取らざるをえ得ず、特に利用者が高齢者とか身体障害者等の足腰に不安の有る者である場合には、足元がふら付いて転倒することも考えられ、エレベータにおける利用者保護という観点からして好ましくない。
このような問題に対して有効と思われる技術として、特許文献3に示されるものがある。この特許文献3に示される手摺装置は、乗降時において乗降動作の完了を待たずに外扉及び内扉が閉じて利用者が扉に挟まれるのを未然に回避することを目的とするものであって、ゴンドラに乗り降りする利用者の移動時の安全性の確保を直接的な目的とするものではないが、ゴンドラの出入口の縦周縁部分に上下方向に延びる手摺が配置されていることから、少なくとも、ゴンドラに乗り降りする利用者の移動時の安全性を確保するという点においては有効なものと考えることができる。
特開平10−218516号公報 特開2002−179366号公報
ところで、上掲の特許文献3では、ゴンドラの前面壁の幅方向中央に出入口を設け、該出入口の幅方向外側部分を袖部とし、この袖部の内壁面と上記出入口の内壁面とのコーナ部分、即ち、上記出入口の内側の縦周縁部分に、断面L形に凹入して上下方向の延びる入隅部を設け、この入隅部に縦方向に延びる手摺を配置している。
ところが、この手摺装置では、手摺が上記入隅部に対応して設けられていることから、該手摺の裏側(入隅部)に手を入れてこれを把持しようとすれば、該入隅部の角部が邪魔になって手を入れにくく、また手摺と入隅部の間に手を入れる場合、袖部側から差し入れる場合も、出入口側から差し入れる場合も、その差し入れ方向の前方に必ず入隅部の壁面が差し入れ方向に直交するように存在することから、ここに手を入れて手すりを把持することが難しい。このため、手摺を把持する場合は、反入隅部側(ゴンドラの内部側あるいは出入口の内部側)から把持する必要があるなど、把持方向が制約され、例えば、ゴンドラへの乗り降りに際して咄嗟に手摺を把持する必要が生じた場合(例えば、足元のふらつきによって反射的に手摺を把持するような場合)には、的確な把持が困難となるなど使用勝手が悪く、体勢をサポートするという本来手摺としては、満足できるものではない。
また、上掲の特許文献3では、手摺を、出入口をその幅方向に挟んでその両側に位置する左右一対の袖部のうち、操作パネルが設けられていない一方の袖部側のみに設けているので、例えば、他方の袖部側を通って利用者が乗り降りする場合には把持すべき手摺がなく、移動の安全な性が損なわれることになる。
しかも、上記手摺と操作パネルが別々の袖部部分に設けられていることから、例えば、利用者が一人であるような場合には、手摺を把持し体勢をサポートさせた状態で操作パネルを操作するということができず、係る使用上の欠点は、利用者が高齢者とか身体障害者等の足腰に不安の有る者である場合には、看過し難いものである。
さらに、上記手摺は、製造時に形成される上記入隅部に対して取付けられるビルトイン構造であることから、係る入隅部が設けられていない既設のエレベータのゴンドラには適用しにくく、その汎用性は低いものとなる。
そこで本願発明は、ゴンドラへ乗り降りする利用者の移動を的確にサポートして乗り降り時における高い安全性を確保するとともに、汎用性及び使用上の利便性の高いエレベータ用ゴンドラの手摺装置を提供することを目的としてなされたものである。
本願発明では、上記課題を解決するために以下のような構成を採用している。
本願の第1の発明では、建屋40側の乗降口42に対応する前面壁11に出入口14が設けられたエレベータ用ゴンドラ10の内部に設置される手摺装置において、直状に延びる手摺本体部2と、該手摺本体部2の上端に連続する上側支持部3であって該手摺本体部2の軸方向からの平面視において略直交状に屈曲する上側支持部3と、該手摺本体部2の下端に連続する下側支持部4であって該手摺本体部2の軸方向からの平面視において上記上側支持部3の延出方向と略同方向へ延出したのち該手摺本体部2の軸方向と略同方向へ屈曲する下側支持部4を備え、上記手摺本体部2を上記前面壁11の対面視において上記出入口14の縦周縁14aに略合致して上下方向へ延出するように配置するとともに、上記上側支持部3はその先端部3aを上記出入口14の縦周縁14aよりも外側に位置する上記前面壁11の袖部15に固定し、上記下側支持部4はその先端部4aを上記ゴンドラ10の床壁13に固定することを特徴としている。
本願の第2の発明では、上記第1の発明に係るエレベータ用ゴンドラの手摺装置において、上記下側支持部4を、平面視において上記手摺本体部2から先端部4aに向けて上記袖部15に接近するように傾斜配置したことを特徴としている。
本願の第3の発明では、上記第1又は第2の発明に係るエレベータ用ゴンドラの手摺装置において、上記袖部15の対面視において、上記手摺本体部2と上記上側支持部3及び上記下側支持部4で囲まれた部位を操作パネル16の配置スペースとしたことを特徴としている。
本願発明では次のような効果が得られる。
(a)本願の第1の発明に係るエレベータ用ゴンドラの手摺装置によれば、直状に延びる手摺本体部2と、該手摺本体部2の上端に連続する上側支持部3であって該手摺本体部2の軸方向からの平面視において略直交状に屈曲する上側支持部3と、該手摺本体部2の下端に連続する下側支持部4であって該手摺本体部2の軸方向からの平面視において上記上側支持部3の延出方向と略同方向へ延出したのち該手摺本体部2の軸方向と略同方向へ屈曲する下側支持部4を備え、上記手摺本体部2を上記前面壁11の対面視において上記出入口14の縦周縁14aに略合致して上下方向へ延出するように配置するとともに、上記上側支持部3はその先端部3aを上記出入口14の縦周縁14aよりも外側に位置する上記前面壁11の袖部15に固定し、上記下側支持部4はその先端部4aを上記ゴンドラ10の床壁13に固定するようにしている。
従って、この手摺装置1によれば、上記手摺本体部2が、上記前面壁11の対面視において上記出入口14の縦周縁14aに略合致する位置で、且つ平面視において上記縦周縁14aからその手前側へ上記上側支持部3の屈曲形体に対応する寸法だけ離間した位置で、上下方向へ延出するように配置されているので、
(イ) 上記出入口14を通って上記ゴンドラ10に乗り降りする利用者は、上記ゴンドラ10への乗り込み時には、該出入口14に最も近い位置で上記手摺本体部2を把持してその体勢を保持したまま上記ゴンドラ10内の側面壁12側に設けられた他の手摺に移行することができ、また上記出入口14を通って上記ゴンドラ10から建屋40側へ降りる時には、該出入口14に最も近い位置で上記手摺本体部2を把持してその体勢を保持したまま建屋40側の乗降口42の近傍に設置された他の手摺に移行することができ、
(ロ)また、上記手摺本体部2が上記上側支持部3の屈曲形体によって上記縦周縁14aから離間して配置されているので、該縦周縁14aと接触することなく該縦周縁14aと手摺本体部2の間に容易に手指を差し入れることができ、しかも手指の差し入れ方向前方側が常に開放され差し入れ動作の障害となるものが存在しないことから、上記手摺本体部2を容易に且つ的確に把持することができ、
これら(イ)、(ロ)の相乗効果として、上記ゴンドラ10への乗り降り時における利用者の移動上の安全性が確保され、特に利用者が高齢者とか身体障害者等の足腰に不安の有る者である場合にはその効果は顕著なものとなる。
さらに、上記手摺装置1は、上記ゴンドラ10の袖部15と床壁13に固定されるものであることから、例えば、既設のエレベータのゴンドラ10に事後的に取付けることができ、例えば、手摺がビルトイン構造とされている場合に比して、その汎用性が高く、該手摺装置1を備えるという安価な対応によって、既設のエレベータを利用者保護性能に優れたエレベータに容易に改変することができる。
(b)本願の第2の発明に係るエレベータ用ゴンドラの手摺装置によれば、上記(a)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記下側支持部4を、平面視において上記手摺本体部2から先端部4aに向けて上記袖部15に接近するように傾斜配置しているので、上記出入口14の近傍に上記手摺装置1を配置した構成に拘らず、該出入口14近傍の足元スペースを確保することができ、その結果、ゴンドラ10への出入時における安全性が確保され、延いてはエレベータ使用上における信頼性が向上する。
(c)本願の第3の発明に係るエレベータ用ゴンドラの手摺装置よれば、上記(a)又は(b)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記袖部15の対面視において、上記手摺本体部2と上記上側支持部3及び上記下側支持部4で囲まれた部位を操作パネル16の配置スペースとしているので、該配置スペースに操作パネル16が配置されることで、上記ゴンドラ10に搭乗した利用者は、一方の手で上記手摺本体部2を把持したまま他方の手で上記操作パネル16の操作を行うことができ、例えば、この利用者が高齢者とか身体障害者等の足腰に不安の有る者であっても、安定した姿勢で且つ安心感をもって操作パネル16の操作を行うことができ、これによってエレベータにおける利用者保護機能がより一層高められる。
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
図1及び図2には、本願発明の実施形態に係る手摺装置1を示している。この手摺装置1は、図3及び図4に示すように、エレベータのゴンドラ10内に設置されるものである。
上記ゴンドラ10は、建屋40内に設けた昇降路41(図4参照)内を昇降し、各階の所定の位置に停止され、この停止状態において利用者が乗り降りするもので、図3に示すように、矩形の閉鎖空間状の形体をもち、その前面壁11の幅方向中央部には、その下端が床壁13に至る縦長矩形の出入口14が設けられる。この前面壁11の上記出入口14の左右両側部分は袖部15、15とされ、該各袖部15、15の外側端はそれぞれ側面壁12、12に連続している。この実施形態では、上記一対の袖部15,15のうち、上記出入口14に向かって右側に位置する袖部15に、縦長形状をもち操作パネル16が配置されている。
また、上記ゴンドラ10の上記前面壁11の外面側には、図3〜図5に示すように、上記出入口14を開閉する内扉20が配置されている。この内扉20は、上記各袖部15,15のそれぞれに対応するように配置された左右一対の扉体20A、20Bで構成され、該各扉体20A、20Bは、その開時には上記各扉体20A、20Bが上記各袖部15,15側に後退収納されて上記出入口14を全開とする一方、その閉時には上記各扉体20A、20Bがそれぞれ上記各袖部15,15側から上記出入口14の幅方向中央側へ前進して中央で衝合されることで上記出入口14を全閉とする。
一方、上記建屋40の各階には、図3〜図5に示すように、上記昇降路41に臨んで開口する乗降口42が設けられている。この乗降口42は上記ゴンドラ10側の上記出入口14に対応する形状寸法とされ、上記ゴンドラ10が各階の停止位置で停止した状態では、上記出入口14と上記乗降口42が重合するように設定されている。この乗降口42の上記昇降路41側の面には、外扉43が配置されている。
上記外扉43は、上記乗降口42の左右両側に位置するように配置された左右一対の扉体43A、43Bで構成され、該各扉体43A、43Bは、その開時には上記各扉体43A、43Bが上記乗降口42の側方へ後退して該乗降口42を全開とする一方、その閉時には上記各扉体43A、43Bがそれぞれ上記乗降口42の幅方向中央側へ前進して中央で衝合されることで上記乗降口42を全閉とする。なお、この外扉43と上記内扉20は連動して開閉される。
さらに、この実施形態では、図4に示すように、上記乗降口42の外側には外部手摺18を設けられているが、この外部手摺18は上記乗降口42の周辺状況とか主たる利用者の範囲等の条件によっては、設置されない場合もある。これに対して、上記ゴンドラ10の側面壁12には(場合によっては後面壁にも)所定高さで略水平方向に延びる側部手摺17が配置される。この場合、上記外部手摺18と上記側部手摺17とは上記乗降口42及び出入口14を隔てて配置されることから、これら両者間の距離が比較的長く、従って、例えば、高齢者とか身体障害者等の足腰に不安の有る利用者が上記ゴンドラ10に乗り降りする場合、手摺による体勢のサポート機能が上記乗降口42及び出入口14の部分において途切れ、場合によっては上記利用者に不安感を与えることも考えられる。
また、上記操作パネル16の操作を行う場合においても、手摺によって体勢をサポートしたまま安全に操作をしたいという要求もある。
このような要請に応えるものが、本願発明に係る手摺装置1である。以下、この手摺装置1を具体的に説明する。
上記手摺装置1は、図3及び図4に示すように、上記ゴンドラ10の上記前面壁11の左右の袖部15,15部分にそれぞれ設けられるが、ここでは上記操作パネル16が配置された右側の袖部15に配置される手摺装置1を例にとって説明する。なお、左側の袖部15に設置される手摺装置1は、右側の袖部15に設置される手摺装置1とは反対勝手の構成とされる。
上記手摺装置1は、図1及び図2に示すように、手摺本体部2と上側支持部3及び下側支持部4を備えて構成される。
上記手摺本体部2は、所定長さの直棒体とされ、例えば、ステンレス管等の金属管とか木製棒で構成され、必要に応じてその表面に適宜の滑り止め加工が施される。
上記上側支持部3は、上記手摺本体部2の上端部を上記前面壁11の袖部15側に固定支持するものであって、例えば、ステンレス管等の金属管を屈曲形成して構成される。即ち、この上側支持部3は、上記手摺本体部2との接続部分となる第1管部3Aと、該第1管部3Aの上端から略直交方向へ延出する第2管部3Bと、該第2管部3Bの先端から該第2管部3Bと同一面に沿って略直交方向に延出する第3管部3Cで構成され、直交する二つの屈曲面をもつ二重屈曲管とされる。また、上記第3管部3Cの先端部、即ち、上記上側支持部3の先端部3aには、固定具5が取付けられる。
上記下側支持部4は、上記手摺本体部2の下端部を上記床壁13側に固定支持するものであって、例えば、ステンレス管等の金属管を屈曲形成して構成される。即ち、この下側支持部4は、上記手摺本体部2との接続部分となる第1管部4Aと、該第1管部4Aの下端から鈍角状に傾斜延出する第2管部4Bと、該第2管部4Bの先端から上記第1管部4Aと略平行となるように鈍角状に傾斜延出する第3管部4Cで構成され、一の屈曲面をもつ二重屈曲管とされる。また、上記第3管部4Cの先端部、即ち、上記下側支持部4の先端部4aには固定具6が取付けられる。
なお、上記手摺本体部2及び下側支持部4の長さ寸法は、図1に示すように、上記手摺装置1を上記前面壁11の袖部15と上記床壁13に跨って設置したとき、上記操作パネル16が上記手摺本体部2の側方に位置するように設定される。
上記手摺本体部2と上側支持部3及び下側支持部4は、以下のように組み付けられる。即ち、手摺本体部2の上端には、上記上側支持部3の第1管部3Aが、下端には上記下側支持部4の第1管部4Aが、それぞれ接続固定され、これら三者2、3A,4Aは直線状に延出する。一方、上記上側支持部3における上記第2管部3Bの上記第1管部3Aの軸心位置からの延出方向と、上記下側支持部4における上記第2管部4Bの上記第1管部4Aの軸心位置からの延出方向とは、上記上側支持部3の第3管部3Cの延出側へ所定の角度だけ偏位されている。換言すれば、上記手摺装置1の平面視において、上記下側支持部4の第2管部4Bは、上記上側支持部3の第2管部3Bよりもその第3管部3C寄りに傾斜している。
以上のように構成された上記手摺装置1は、図1〜図3に示すように、上記前面壁11の対面視において上記手摺本体部2を上記出入口14の縦周縁14aに略合致させた状態で、上記上側支持部3の第3管部3Cの先端を上記袖部15に垂直に当接させるとともに、上記下側支持部4の第3管部4Cの先端を上記床壁13に対して垂直に当接させた姿勢で配置され、且つ上記上側支持部3の先端部3aを上記固定具5によって、上記下側支持部4の先端部4aを上記固定具6によって、それぞれ固定することで、上記ゴンドラ10側に固定設置される。
従って、この手摺装置1の上記ゴンドラ10への設置状態においては、上記手摺本体部2は、図1に示すように、上記手摺本体部2が上記前面壁11の対面視において上記出入口14の縦周縁14a上で、且つ上記袖部15の表面から上記上側支持部3の第3管部3Cの屈曲長さに対応した寸法S1を隔てた位置で上下方向へ延出することになる。また、上記上側支持部3の上記袖部15への平面視における固定位置は、上記縦周縁14aから上記袖部15の面方向へ、上記第2管部3Bの屈曲長さに対応した寸法Wだけ離間した位置とされる。さらに、上記下側支持部4の上記床壁13への平面視における固定位置は、上記縦周縁14aから上記袖部15の面方向へ、上記第2管部4Bの屈曲長さに対応した寸法Wだけ離間した位置で(図1参照)、且つ上記袖部15から垂直方向へ寸法S2(図2参照)だけ離間した位置とされる。
このような設置形態で上記手摺装置1が設置されることで、上記手摺本体部2と上記出入口14の縦周縁14aとの間に、ここに手を差し入れて上記手摺本体部2を把持するに十分なスペースが確保される。
以上のような構成及び設置構造を持つことで、この実施形態の手摺装置1によれば、以下のような作用効果が得られる。
この実施形態の手摺装置1では、上記出入口14を通って上記ゴンドラ10に乗り降りする利用者は、上記ゴンドラ10への乗り込み時には、該出入口14に最も近い位置で上記手摺本体部2を把持してその体勢を保持したまま上記ゴンドラ10内の側面壁12側に設けられた側部手摺17に移行することができ、また上記出入口14を通って上記ゴンドラ10から建屋40側へ降りる時には、該出入口14に最も近い位置で上記手摺本体部2を把持してその体勢を保持したまま建屋40側の乗降口42の近傍に設置された外部手摺18に移行することができ、この移動範囲において上記手摺装置1によって利用者の体勢を確実にサポートすることができる。
また、上記手摺本体部2が、上記縦周縁14aとの間に、該手摺本体部2を把持するに十分なスペースを確保した状態で配置されているので、該縦周縁14aと接触することなく該縦周縁14aと上記手摺本体部2の間に容易に手指を差し入れることができ、しかも手指の差し入れ方向前方側が常に開放され差し入れ動作の障害となるものが存在しないことから、上記手摺本体部2を容易に且つ的確に把持することができ、例えば、ゴンドラ10への乗り降りに際して咄嗟に上記手摺本体部2を把持する必要が生じた場合(例えば、足元のふらつきによって反射的に手摺を把持するような場合)にも、何等支障なく該手摺本体部2を的確に把持して体勢をサポートすることができ、その結果、高水準の利用者保護機能が発揮されるものである
これら両者の相乗効果として、上記ゴンドラ10への乗り降り時における利用者の移動上の安全性が確保され、特に利用者が高齢者とか身体障害者等の足腰に不安の有る者である場合にはその効果は極めて顕著なものとなる。
また、上記手摺装置1は、上記ゴンドラ10の袖部15と床壁13に固定されるものであることから、例えば、既設のエレベータのゴンドラ10に上記手摺装置1を事後的に取付けることも容易であり、例えば、手摺がビルトイン構造とされている場合に比して、その汎用性が高く、その結果、上記手摺装置1を備えるという安価な対応によって、既設のエレベータを利用者保護性能に優れたエレベータに容易に改変することができる。
さらに、この実施形態の手摺装置1によれば、上記下側支持部4の上記床壁13側への固定位置が、平面視において上記手摺本体部2の位置よりも上記袖部15寄りに偏位した位置とされているので、上記出入口14の近傍に上記手摺装置1を配置した構成に拘らず、該出入口14近傍における足元スペースが十分に確保され、その結果、ゴンドラ10への出入時における安全性が高められ、延いてはエレベータ使用上における信頼性がさらに向上することになる。
また、上述のように、この実施形態の手摺装置1では、上記操作パネル16が上記手摺本体部2の偏位によって生じるスペース内に設置されているので、上記ゴンドラ10に搭乗した利用者は、一方の手で上記手摺本体部2を把持したまま他方の手で上記操作パネル16の操作を行うことも容易であり、例えば、この利用者が高齢者とか身体障害者等の足腰に不安の有る者であっても、安定した姿勢で且つ安心感をもって操作パネル16の操作を行うことができ、これによってエレベータにおける利用者保護機能がさらに高められることになる。
本願発明に係るエレベータ用ゴンドラの手摺装置の正面図である。 図1のII−II矢視図である。 図1に示した手摺装置のゴンドラ内への設置状態を示す斜視図である。 図3のIV−IV断面図である。 図5のV部の拡大図である。
符号の説明
1 ・・手摺装置
2 ・・手摺本体部
3 ・・上側支持部
4 ・・下側支持部
5 ・・固定具
6 ・・固定具
10 ・・ゴンドラ
11 ・・前面壁
12 ・・側面壁
13 ・・床壁
14 ・・出入口
15 ・・袖部
16 ・・操作パネル
17 ・・側部手摺
18 ・・外部手摺
20 ・・内扉
40 ・・建屋
41 ・・昇降路
42 ・・乗降口
43 ・・外扉
44 ・・乗降口床面

Claims (3)

  1. 建屋(40)側の乗降口(42)に対応する前面壁(11)に出入口(14)が設けられたエレベータ用ゴンドラ(10)の内部に設置される手摺装置であって、
    直状に延びる手摺本体部(2)と、該手摺本体部(2)の上端に連続する上側支持部(3)であって該手摺本体部(2)の軸方向からの平面視において略直交状に屈曲する上側支持部(3)と、該手摺本体部(2)の下端に連続する下側支持部(4)であって該手摺本体部(2)の軸方向からの平面視において上記上側支持部(3)の延出方向と略同方向へ延出したのち該手摺本体部(2)の軸方向と略同方向へ屈曲する下側支持部(4)を備え、
    上記手摺本体部(2)が上記前面壁(11)の対面視において上記出入口(14)の縦周縁(14a)に略合致して上下方向へ延出するように配置されるとともに、上記上側支持部(3)はその先端部(3a)が上記出入口(14)の縦周縁(14a)よりも外側に位置する上記前面壁(11)の袖部(15)に固定され、上記下側支持部(4)はその先端部(4a)が上記ゴンドラ(10)の床壁(13)に固定されることを特徴とするエレベータ用ゴンドラの手摺装置。
  2. 請求項1において、
    上記下側支持部(4)は、平面視において上記手摺本体部(2)から先端部(4a)に向けて上記袖部(15)に接近するように傾斜配置されたことを特徴とするエレベータ用ゴンドラの手摺装置。
  3. 請求項1又は2において、
    上記袖部(15)の対面視において、上記手摺本体部(2)と上記上側支持部(3)及び上記下側支持部(4)で囲まれた部位が操作パネル(16)の配置スペースとされていることを特徴とするエレベータ用ゴンドラの手摺装置。
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