JP2010069693A - 積層体及びその製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基材の移動により基材に塵埃が付着してしまうことのない積層体及びその製造装置を提供する。
【解決手段】長尺な基板Bを送り出すとともに、基板B上に下地層及び薄膜が成膜された積層体を巻き取る送出兼巻取機22と、基材B上に塗布液を塗布して塗布膜を設ける塗布装置24と、からなるAゾーンと、塗布膜を加熱処理する乾燥装置26からなるBゾーンと、下地層上に薄膜を成膜する真空成膜装置29と、下地層が成膜された基板Bを巻き取るとともに送り出す巻取兼送出機32と、からなるCゾーンと、で構成された積層体の製造装置20により解決する。
【選択図】図3

Description

本発明は、積層体及びその製造装置に関し、特に、基材上に下地層を設け、その下地層上に真空成膜法により薄膜を設ける積層体及びその製造装置に関する。
光学素子、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示装置、半導体装置、薄膜太陽電池など、各種の装置に、ガスバリアフィルム、保護フィルム、光学フィルタや反射防止フィルム等の光学フィルムなど、各種の機能性フィルム(機能性シート)が利用されている。
また、これらの機能性フィルムの製造に、スパッタリングやプラズマCVD等の真空成膜法による成膜(薄膜形成)が利用されている。
真空成膜法によって、効率良く、高い生産性を確保して成膜を行なうために、長尺な基材に連続的に成膜することが行われている。
このような成膜方法を実施する設備として、長尺な基材(ウェブ状の基材)をロール状に巻回してなる供給ロールと、成膜済の基材をロール状に巻回する巻取りロールとを用いる、いわゆるロール・ツー・ロール(Roll to Roll)の成膜装置が知られている。このロール・ツー・ロールの成膜装置は、プラズマCVDによって基材に成膜を行なう成膜室を通過する所定の経路で、供給ロールから巻取りロールまで長尺な基材を挿通し、供給ロールからの基材の送り出しと、巻取りロールによる成膜済基材の巻取りとを同期して行いつつ、成膜室において、搬送される基材に連続的に成膜を行なう。
ところで、ガスバリアフィルムや保護フィルム等の機能性フィルムは、単層であるとは限らず、例えば、プラスチックフィルム等の基材上に、ポリマーを主成分とする有機膜を成膜し、その上に無機物からなる無機膜を成膜してなる機能性フィルム(積層フィルム)も知られている。
一例として、特許文献1には、6官能のアクリレ−トもしくはメタクリレ−トのモノマーもしくはオリゴマーを含む組成物を硬化させた有機膜と、アルミニウム酸化物、ケイ素酸化物、インジウムとスズの複合酸化物、インジウムとセリウムの複合酸化物等の中から選ばれた酸化物からなる無機膜を積層したガスバリアフィルムが開示されている。
特開2002−264274号公報
ところで、プラスチックフィルム等の基材上に、下地層を設け、その下地層に真空成膜法により薄膜を設けた積層体を製造するには、塗布は大気圧下、真空製膜は真空下で行う必要があるため、基材を大気圧下にある下地層の成膜装置から真空環境にすることができる薄膜の成膜装置へと移動させる必要があり、その基材の移動により基材に塵埃が付着してしまうという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、下地層上に薄膜を設けた積層体及びその製造装置において、基材の移動により基材に塵埃が付着してしまうことのない積層体及びその製造装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、長尺な基板を基板ロールから送り出すとともに、長尺な基板上に下地層及び薄膜が成膜された積層体を巻き取る送出兼巻取機と、基材上に塗布液を塗布して塗布膜を設ける塗布装置と、からなるAゾーンと、前記塗布膜を加熱処理する乾燥装置からなるBゾーンと、真空成膜法により前記下地層上に薄膜を成膜する真空成膜装置と、前記下地層が成膜された長尺な基板を巻き取るとともに送り出す巻取兼送出機と、からなるCゾーンと、で構成されていることを特徴とする積層体の製造装置を提供する。
請求項1によれば、基材の移動により基材に塵埃が付着してしまうことのない積層体の製造装置を提供することができる。なお、この積層体の製造装置では、下地層が成膜される際には、前記全てのゾーンを略大気圧とし、AゾーンからBゾーン、BゾーンからCゾーンと前記長尺な基板を搬送し、前記薄膜が成膜される際には、前記全てのゾーンを真空引きした減圧下とし、CゾーンからBゾーン、BゾーンからAゾーンと前記長尺な基板を搬送することで積層体を製造する。
請求項2の発明は請求項1において、前記塗布液は、放射線硬化性のモノマー又はオリゴマーが含有されており、前記Cゾーンに、前記加熱処理後の塗布膜を放射線により硬化させて下地層を成膜する紫外線照射装置が設けられていることを特徴とする。
請求項2によれば、Cゾーンに紫外線照射装置が設けられていることで、放射線硬化性のモノマー又はオリゴマーが含有されている塗布液で下地層を成膜することができる。
請求項3の発明は請求項1又は2において、前記基材の搬送は、複数のフラットローラで搬送するとともに、該複数のフラットローラが、成膜された面の裏面が接触し、成膜された面が地面の方向(下の方向)に向いて搬送されるように設置されていることを特徴とする。
このように、複数のフラットローラで、基材の成膜された面の裏面が接触するように、成膜された面が地面の方向(下の方向)に向くように基材を搬送することで、エアによる浮上搬送ローラなどを用いることなく基材を搬送するよりもコストが掛からず、また、積層体の製造装置内で成膜された面に塵埃が付着し難いようになる。
請求項4の発明は請求項1〜3の何れか1において、前記下地層が成膜される際に、前記Aゾーンの上部から洗浄エアを前記Cゾーンに流し、前記薄膜が成膜される際に、該エアを前記Cゾーンの下部から排気する構造であることを特徴とする。
このようなエアの流れとすることで、更に、積層体の製造装置内で成膜された面に塵埃が付着し難いようになる。
請求項5の発明は、請求項1〜4の何れか1に記載の積層体の製造装置で前記下地層及び薄膜からなる積層が多重に形成されたことを特徴とする積層体である。
本発明の積層体の製造装置は、下地層及び薄膜からなる積層が多重に形成されている積層体を製造する場合に特に有効である。
本発明によれば、基材の移動により基材に塵埃が付着してしまうことのない積層体及びその製造装置を提供することができる。
以下添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について説明する。本発明は以下の好ましい実施の形態により説明されるが、本発明の範囲を逸脱すること無く、多くの手法により変更を行うことができ、本実施の形態以外の他の実施の形態を利用することができる。従って、本発明の範囲内における全ての変更が特許請求の範囲に含まれる。また、本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を含む範囲を意味する。
以下、本発明の積層体の製造装置について説明する。なお、以下積層体の基材がフィルムの場合について説明するが、本発明の積層体は積層フィルムに限定されず、積層体の基材がシートの場合についても成り立つ。
図1に、積層体の製造装置によって製造される積層フィルムの概念図を示す。
図1に示すように、積層体の製造装置は、基材B(フィルム原反)の表面に、所定のポリマーを主成分とする下地層12を成膜(形成)し、この下地層12の上に真空成膜法によって薄膜14を成膜して、積層体(以下、積層フィルムともいう。)10を製造するものである。また、本発明の積層体の製造装置は、図示しないが、下地層12と薄膜14が多重に形成された積層体を製造することもできる。
積層体の製造は、一例として、基材Bの表面に有機膜(下地層)12を成膜する有機成膜と、有機膜12の上(表面)に無機膜(薄膜)14を成膜する無機成膜とによって積層体(積層フィルム)10を製造するものである。
図2に、本発明の積層体の製造装置20の一例を概念的に示す。
本発明の積層体の製造装置20は、図2に示すようにAゾーン、Bゾーン、及び、Cゾーンの3つのゾーンからなる。
Aゾーンには、長尺な基板Bを基板ロールから送り出すとともに、長尺な基板B上に下地層12及び薄膜14が成膜された積層体を巻き取る送出兼巻取機22と、基材上に放射線硬化性のモノマー又はオリゴマーが含有された塗布液を塗布して塗布膜を設ける塗布装置24と、が設けられている。
そして、Bゾーンには、塗布装置24で塗布された塗布膜を加熱処理する乾燥装置26が設けられている。
また、Cゾーンには、乾燥装置26で加熱処理された塗布膜を放射線により硬化させて下地層を成膜する紫外線照射装置28と、真空成膜法により下地層上に薄膜を成膜する真空成膜装置30と、下地層が成膜された長尺な基板Bを巻き取るとともに送り出す巻取兼送出機32と、が設けられている。
図3(a)は、基材Bの表面に下地層12を成膜する場合について示したものである。
下地層12が成膜される際には、Aゾーン、Bゾーン、Cゾーンの全てを略大気圧とし、AゾーンからBゾーン、BゾーンからCゾーンと長尺な基板Bを搬送する。
有機成膜を成膜するには、塗布装置24、乾燥装置26、及び、紫外線照射装置28を用い、予め調製した放射線硬化性のモノマー又はオリゴマーが含有された塗布液を基材Bに塗布装置24で塗布し、乾燥装置26で乾燥して、紫外線照射装置28で重合することにより、下地層12を成膜する。
この有機成膜は、ロール・ツー・ロールによって下地層を成膜するもので、基材Bは、基材ロール40として送出兼巻取機22に装填され、長手方向に搬送されつつ下地層を成膜され、下地層を成膜した基材Bをロール42として巻取兼送出機32に巻き取られる。
送出兼巻取機22により基材ロール40から送り出された基材Bは、最初に塗布装置24に搬送される。塗布装置24では、基材Bの表面に、予め調製した下地層12となる放射線硬化性のモノマー又はオリゴマーが含有された塗布液を塗布する。この塗布液の塗布は、通常の液体塗布方法が全て利用可能である。
基材Bは、次いで、Bゾーンの乾燥装置26に搬送される。乾燥装置26では、塗布装置24が塗布した塗布液中の溶媒を乾燥する。塗布液の加熱方法には、特に限定はなく、ヒータによる加熱、温風による加熱等、基材Bの搬送速度等に応じて、紫外線照射装置28に至る前に、塗布液を加熱可能なものであれば、公知の加熱手段が全て利用可能である。
基材Bは、次いで、Cゾーンの紫外線照射装置28に搬送される。Cゾーンのドラム29は、中心線を中心に図中時計方向に回転する。
紫外線照射装置28では、塗布装置24が塗布し乾燥装置26で加熱乾燥した塗布液に、UV(紫外線)を照射することにより、放射線硬化性のモノマー又はオリゴマーを重合させて、下地層12を成膜する。
下地層12が成膜される際には、Aゾーンの上部のエア供給手段48から洗浄エアを供給し、Cゾーンの方向に流れるようにすることが好ましい。
なお、ここで、下地層12が成膜される際には、真空成膜装置30は使用されない。
次いで、図3(b)に示すように、下地層12を成膜した基材Bを巻回した基材ロール42は、巻取兼送出機32に装填されたまま、今度は巻取兼送出機32によって下地層を成膜した基材Bを基材ロール42から送り出すことで薄膜を成膜する。
薄膜が成膜される際には、Aゾーン、Bゾーン、Cゾーンの全てを真空引きした減圧下とし、CゾーンからBゾーン、BゾーンからAゾーンと長尺な基板Bを搬送することで本発明の積層体を製造する。Aゾーン、Bゾーン、Cゾーンには、それぞれ真空排気手段を有する。そして、Cゾーンでは真空排気手段50は下部に有することが好ましい。なお、真空排気手段は公知の物を用いればよい。
無機成膜も、有機成膜と同様に、ロール・ツー・ロールによる成膜を行なうもので、基材ロール42から下地層12が成膜された基材Bを送り出し、長手方向に搬送しつつ薄膜14を成膜して、下地層12と薄膜14とを成膜した積層体10を送出兼巻取機22によってロール状に巻き取る。
無機成膜において、下地層12を成膜してなる基材Bを巻回した基材ロール42は、真空成膜装置30により、薄膜14を成膜する。
巻取兼送出機32からの基材Bの送り出しと、送出兼巻取機22における積層体10の巻き取りとを同期して行なって、長尺な基材Bを所定の搬送経路で長手方向に搬送しつつ、基材Bに薄膜14の成膜を連続的に行なう。
Cゾーンで、基材Bの表面(すなわち下地層12の表面)に、真空成膜装置30により、真空成膜法によって薄膜14を成膜(形成)する。真空成膜装置30が、スパッタリングやプラズマCVD等による成膜をおこなうものである場合には、Cゾーンには、さらに、高周波電源等も設置される。Cゾーンのドラム29は、中心線を中心に図中反時計方向に回転する。
また、スパッタリングやプラズマCVD等による成膜をおこなうものである場合には、ドラム29は、対向電極としても作用するように、接地(アース)されてもよく、あるいは高周波電源に接続されてもよい。
真空成膜装置30は、真空成膜法によって、基材Bの表面(下地層12の表面)に薄膜(無機膜)14を成膜するためのものである。ここで、本発明においては、無機膜14の形成方法には、特に限定は無く、CVD、プラズマCVD、スパッタリング、真空蒸着、イオンプレーティング等、公知の真空成膜法(気相堆積法)が、全て、利用可能である。
ドラム29に支持/搬送されつつ、真空成膜装置30によって無機膜14を成膜された基材Bすなわち積層体は、ガイドローラ27によって所定経路に案内されて、Bゾーンを通り、Aゾーンに搬送されて、送出兼巻取機22によってロール状に巻き取られる。
なお、ここで、薄膜(無機膜)14が成膜される際には、紫外線照射装置28、乾燥装置26、及び、塗布装置24は使用されない。
ロール状に巻き取られた積層体ロール40Aは、更に上記したように下地層と薄膜とを同様に成膜することができるし、または、本発明の積層体の製造装置20から取り出されて次の工程に供される。
なお、ガイドローラ27、27…は、フラットローラであることが好ましく、複数のフラットローラが、成膜された面の裏面が接触し、成膜された面が地面の方向(下の方向)に向いて搬送されるように設置されていることが好ましい。すなわち、図2に示したように、ガイドローラ27、27…を配置することで、ガイドローラ27、27…が下地層12や薄膜14と接触することなく基材B裏面を支持して搬送することができ、成膜された面に塵埃が付着しても重力で落ちることができるので、基材に塵埃が付着してしまうことを抑制できる。
以上のように、本発明の積層体の製造装置によれば、長尺な基板を基板ロールから送り出すとともに、長尺な基板上に下地層及び薄膜が成膜された積層体を巻き取る送出兼巻取機と、基材上に放射線硬化性のモノマー又はオリゴマーが含有された塗布液を塗布して塗布膜を設ける塗布装置と、からなるAゾーンと、前記塗布膜を加熱処理する乾燥装置からなるBゾーンと、前記加熱処理後の塗布膜を放射線により硬化させて下地層を成膜する紫外線照射装置と、真空成膜法により前記下地層上に薄膜を成膜する真空成膜装置と、前記下地層が成膜された長尺な基板を巻き取るとともに送り出す巻取兼送出機と、からなるCゾーンと、で構成されることで、製造装置内で一貫して下地層と薄膜とを成膜することができるので、基材の移動により基材に塵埃が付着してしまうことのない積層体の製造装置を提供することができる。
下地層(有機膜)12は、平滑で、膜硬度が高いことが好ましい。下地層12の平滑性は10μm角の平均粗さ(Ra値)として10nm以下であることが好ましく、2nm以下であることがより好ましい。
下地層(有機膜)12の膜硬度はある程度以上の硬さを有することが好ましい。好ましい硬さとしては、ナノインデンテーション法で測定したときの押し込み硬度として100N/mm2 以上が好ましく、200N/mm2以上がより好ましい。また、鉛筆硬度としてはHB以上の硬さを有することが好ましく、H以上の硬さを有することがより好ましい。
本発明において、下地層12および薄膜14を成膜される基材Bには、特に限定はなく、PETフィルム等の各種の樹脂フィルム、アルミニウムシートなどの各種の金属シートなど、後述する下地層12および真空成膜による薄膜14の成膜が可能なものであれば、ガスバリアフィルム、光学フィルム、保護フィルムなどの各種の機能性フィルムに利用されている各種の基材(ベースフィルム)が、全て利用可能である。
また、基材Bは、表面に、保護膜や接着膜など、各種の膜が形成されているものであってもよい。
下地層(有機膜)12を形成する塗布膜は、放射線硬化性のモノマー又はオリゴマーを主成分とする膜である。具体的には、使用されるモノマー又はオリゴマーとしては、エチレン性不飽和二重結合を2個以上有し、光の照射によって付加重合するモノマー又はオリゴマーであることが好ましい。そのようなモノマー及びオリゴマーとしては、分子中に少なくとも1個の付加重合可能なエチレン性不飽和基を有し、沸点が常圧で100℃以上の化合物を挙げることができる。その例としては、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート及びフェノキシエチル(メタ)アクリレートなどの単官能アクリレートや単官能メタクリレート;ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリアクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジアクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(アクリロイルオキシプロピル)エーテル、トリ(アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、トリ(アクリロイルオキシエチル)シアヌレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート;トリメチロールプロパンやグリセリン等の多官能アルコールにエチレンオキシド又はプロピレンオキシドを付加した後(メタ)アクリレート化したもの等の多官能アクリレートや多官能メタクリレートを挙げることができる。
更に特公昭48−41708号公報、特公昭50−6034号公報及び特開昭51−37193号公報に記載されているウレタンアクリレート類;特開昭48−64183号公報、特公昭49−43191号公報及び特公昭52−30490号公報に記載されているポリエステルアクリレート類;エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸の反応生成物であるエポキシアクリレート類等の多官能アクリレートやメタクリレートを挙げることができる。
これらの中で、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートが好ましい。
また、この他、特開平11−133600号公報に記載の「重合性化合物B」も好適なものとして挙げることができる。
使用される光重合開始剤又は光重合開始剤系としては、米国特許第2367660号明細書に開示されているビシナルポリケタルドニル化合物、米国特許第2448828号明細書に記載されているアシロインエーテル化合物、米国特許第2722512号明細書に記載のα−炭化水素で置換された芳香族アシロイン化合物、米国特許第3046127号明細書及び同第2951758号明細書に記載の多核キノン化合物、米国特許第3549367号明細書に記載のトリアリールイミダゾール2量体とp−アミノケトンの組み合わせ、特公昭51−48516号公報に記載のベンゾチアゾール化合物とトリハロメチル−s−トリアジン化合物、米国特許第4239850号明細書に記載されているトリハロメチル−トリアジン化合物、米国特許第4212976号明細書に記載されているトリハロメチルオキサジアゾール化合物等を挙げることができる。特に、トリハロメチル−s−トリアジン、トリハロメチルオキサジアゾール及びトリアリールイミダゾール2量体が好ましい。
また、この他、特開平11−133600号公報に記載の「重合開始剤C」も好適なものとしてあげることができる。光重合開始剤の使用量は、塗布液の固形分の0.01〜20質量%であることが好ましく、0.5〜10質量%であることがさらに好ましい。液晶性化合物の重合のための光照射は、紫外線を用いることが好ましい。照射エネルギーは、20mJ/cm〜50J/cmであることが好ましく、100〜2000mJ/cmであることがさらに好ましい。光重合反応を促進するため、加熱条件下で光照射を実施してもよい。
下地層12の成膜方法としては、通常の溶液塗布法を挙げることができる。溶液塗布法としては、例えばディップコート法、エアーナイフコート法、カーテンコート法、ローラーコート法、ワイヤーバーコート法、グラビアコート法、スライドコート法、或いは、米国特許第2681294号明細書に記載のホッパ−を使用するエクストル−ジョンコート法により塗布することができる。
なお、アクリレートやメタクリレートは、空気中の酸素によって重合阻害を受ける。従って、本発明において、有機膜12としてこれらを利用する場合には、重合時の酸素濃度もしくは酸素分圧を低くすることが好ましい。窒素置換法によって重合時の酸素濃度を低下させる場合、酸素濃度は2%以下が好ましく、0.5%以下がより好ましい。減圧法により重合時の酸素分圧を低下させる場合、全圧が1000Pa以下であることが好ましく、100Pa以下であることがより好ましい。また、100Pa以下の減圧条件下で2J/cm以上のエネルギーを照射して紫外線重合を行うのが特に好ましい。
本発明において、モノマーの重合率は80%以上であることが好ましく、85%以上であることがより好ましく、90%以上であることがさらに好ましい。ここでいう重合率とはモノマー混合物中の全ての重合性基(例えばアクリレートやメタクリレートであれば、アクリロイル基およびメタクリロイル基)のうち、反応した重合性基の比率を意味する。
積層フィルムとして、有機ELディスプレイや液晶ディスプレイのような表示装置など、各種のデバイスや装置の保護フィルムを製造する際には、薄膜14として、酸化ケイ素膜等を成膜すればよい。
さらに、積層フィルムとして、光反射防止フィルム、光反射フィルム、各種のフィルタ等の光学フィルムを製造する際には、薄膜14として、目的とする光学特性を有する、あるいは発現する材料からなる膜を成膜すればよい。
中でも特に、有機膜12の優れた表面平滑性により、ガスバリア性の優れた薄膜14を成膜できるので、本発明は、ガスバリアフィルムの製造に最適である。
なお、薄膜14は、単層に限定はされず、複数層であってもよい。薄膜を複数層形成する場合には、各層は、同じものであっても、互いに異なるものであってもよい。
以上、本発明の積層体の製造装置について詳細に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行なってよい。例えば、上記実施形態では、塗布液に放射線硬化性のモノマー又はオリゴマーが含有されている場合について説明したが、本発明に係る下地層は放射線硬化性のモノマー又はオリゴマーが含有されている場合には限られず、下地層を形成する塗布液が熱硬化型樹脂であってもよい。この場合には、図2と図3に示した積層体の製造装置20の紫外線照射装置28は不要である。
積層体の製造装置によって製造される積層フィルムを示す図 積層体の製造装置を示す図 積層体の製造装置での有機成膜と無機成膜とを示す図
符号の説明
10…積層フィルム(積層体)、12…下地層(有機膜)、14…薄膜(無機膜)、20…積層体の製造装置、22…送出兼巻取機、24…塗布装置、26…乾燥装置、27…ガイドローラ、28…紫外線照射装置、29…ドラム、30…真空成膜装置、48…エア供給手段、50…真空排気手段

Claims (5)

  1. 長尺な基板を基板ロールから送り出すとともに、長尺な基板上に下地層及び薄膜が成膜された積層体を巻き取る送出兼巻取機と、基材上に塗布液を塗布して塗布膜を設ける塗布装置と、からなるAゾーンと、
    前記塗布膜を加熱処理する乾燥装置からなるBゾーンと、
    真空成膜法により前記下地層上に薄膜を成膜する真空成膜装置と、前記下地層が成膜された長尺な基板を巻き取るとともに送り出す巻取兼送出機と、からなるCゾーンと、で構成されていることを特徴とする積層体の製造装置。
  2. 前記塗布液は、放射線硬化性のモノマー又はオリゴマーが含有されており、
    前記Cゾーンに、前記加熱処理後の塗布膜を放射線により硬化させて下地層を成膜する紫外線照射装置が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の積層体の製造装置。
  3. 前記基材の搬送は、複数のフラットローラで搬送するとともに、
    該複数のフラットローラが、成膜された面の裏面が接触し、成膜された面が地面の方向(下の方向)に向いて搬送されるように設置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層体の製造装置。
  4. 前記下地層が成膜される際に、前記Aゾーンの上部から洗浄エアを前記Cゾーンに流し、前記薄膜が成膜される際に、該エアを前記Cゾーンの下部から排気する構造であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1に記載の積層体の製造装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1に記載の積層体の製造装置で前記下地層及び薄膜からなる積層が多重に形成されたことを特徴とする積層体。
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