JP2010068397A - 原稿読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の動作状況に応じて、白レベル調整に要する時間を短縮することができる原稿読取装置を提供すること目的とする。
【解決手段】キャリッジに搭載されて読取位置が移動する読取光学系を備えた原稿読取装置であって、前記キャリッジが所定のホームポジションに位置していることを検出するホームポジション検出手段と、前記キャリッジが前記ホームポジションに位置しているときに読み取り可能な位置に設けられ、所定の基準白画像を形成する基準白背景部と、電源投入時または省エネモードからの復帰時、前記基準白背景部の濃度レベルを検出して、原稿画像を読み取る利得を補正する補正手段を備えた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、キャリッジに搭載されて読取位置が移動する読取光学系を備えた原稿読取装置に関する。
一般に、原稿台上の原稿画像をCCDイメージセンサに結像する走査光学系と、前記CCDイメージセンサの後段に利得を持つ信号処理回路およびアナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータとを持つ原稿読取装置では、電源投入時または省エネモードからの復帰時に、白レベル調整を行っている。
ここで、「白レベル調整」とは、CCDイメージセンサから出力されるアナログ信号出力に対してA/Dコンバータのダイナミックレンジを有効利用するため、基準となる白板の読み取りレベルを設計時の目標レベルに設定する処理のことであり、基準となる白板(以下、「基準白板」という)を読み取り、ピーク値を検出する。そして得られたピーク値が目標レベルとなる様に最適な補正利得値を乗算処理する。決定した利得は原稿画像読取時の読み取りレベルの補正利得とする。
一般的に白レベル調整を行うに当たって、走査光学系のキャリッジが所定のホームポジションに位置している事を確認し、ホームポジションから基準白板まで移動させ、基準白板の濃度データを読み込むに当たっては、走査光学系のランプを点灯させる必要がある。ランプは点灯させてから光量安定まで規定の待ち時間を要するので、規定の待ち時間後、基準白板濃度データを読み取った後に再びキャリッジをホームポジションへ戻し、白レベル調整終了となる。
このような白レベル調整方法としては、例えば、電源投入時または省エネモードから復帰時に行う初期設定において、白レベル調整(AGC)においてキャリッジがHP(ホームポジション)に位置している場合、HPに対向し位置する基準白背景部により白レベル調整(ピーク値検出、利得値決定)処理の一つであるピーク検出を行う。その際、使用する利得値は前回正常に白レベル調整ができた時の値を用いることで、初期設定開始時に直ちにランプ点灯を可能とし、従来行っていたキャリッジのホーミング動作と、白レベル調整を省略する事が可能となり原稿読み取り可能となるスキャナスタンバイまでの時間短縮が可能としたものが提案されている(特許文献1,2参照)。
また、白レベル調整を行う基準白背景部および基準白ベルトの汚れ検出を行う。汚れが検出された場合には、基準背景板または基準白ベルトにおける調整位置をずらすといった位置の選択、またはキャリジを基準白板位置へ移動させ白レベル調整をするといった調整箇所の選択を行うようにしている(特許文献2参照)。
特開2007−288685号公報 特開2007−288685号公報
しかしながら、これらの従来方法では、前回白レベル調整時からの原稿読取装置の使用頻度が少なくランプ光量低下が殆ど無い場合等においても、通常の白レベル調整動作を行っているので、スキャナスタンバイまでに要する初期設定時間が不要に長くなり、ユーザーにとっては極めて煩わしい待ち時間となっていた。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、装置の動作状況に応じて、白レベル調整に要する時間を短縮することができる原稿読取装置を提供すること目的とする。
本発明は、キャリッジに搭載されて読取位置が移動する読取光学系を備えた原稿読取装置であって、前記キャリッジが所定のホームポジションに位置していることを検出するホームポジション検出手段と、前記キャリッジが前記ホームポジションに位置しているときに読み取り可能な位置に設けられ、所定の基準白画像を形成する基準白背景部と、電源投入時または省エネモードからの復帰時、前記基準白背景部の濃度レベルを検出して、原稿画像を読み取る利得を補正する補正手段を備えたものである。
また、さらに前記補正手段の補正値を記憶する不揮発性記憶手段を備え、前記基準濃度検出手段の結果と、前記不揮発性記憶手段の補正値により、前記基準濃度検出手段により検出を行った結果、予め設定された範囲にならない場合は、前記原稿画像を読み取る利得の補正値を再設定するようにしたものである。
また、前記不揮発性記憶手段に記憶される補正値は、前回の補正時に採用した前回補正値と、当該前回補正値を基準として設定される複数の参照補正値が含まれるものである。
また、原稿台に載置された読取原稿を1枚ずつ読取位置へ搬送する自動原稿読取装置をさらに備え、前記自動原稿読取装置の読取原稿の搬送手段に、前記基準白背景部を設けたものである。
したがって、本発明によれば、基準白板読み取り位置をホームポジション位置にしているので、原稿読取装置に電源が投入された、または省エネモードから復帰した時、従来のようにキャリッジをホームポジションから基準白板読み取り位置へ移動し、再度、ホームポジションへ移動させると言うキャリッジの移動を省略することができ、また、キャリッジがホームポジションに位置している事が確認でき次第、直ちに光量安定までに時間を要するランプ点灯を行うことができるので、電源投入時または省エネモードから復帰してから、ユーザの読取原稿を読み取り可能となるまでの時間を短縮することができるという効果を得る。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例にかかる原稿読取装置の概略構成の一例を示している。この原稿読取装置1は、読取原稿を原稿台2から1枚ずつ分離して読取位置RLへ搬送する自動原稿搬送ユニット(ADF)1aと、読取位置の原稿画像を1ラインずつ読み取る画像読取ユニット1bからなる。また、画像読取ユニット1bは、シートスキャン型の原稿読取機能(シートスキャンモード)と、ブックスキャン型の原稿読取機能(ブックスキャンモード)の2つの原稿読取機能を備える。
自動原稿搬送ユニット1aにおいて、原稿台2に載置された読取原稿PPは、その最上部に位置するものがピックアップコロ3により取り出されて、分離ユニット4に送り出され、この分離ユニット4により1枚ずつに分離されて送り出しコロ5に送り出される。送り出しコロ5は、1枚の読取原稿をガイド部材GGを通して搬送方向へ送り出す。
それにより、読取原稿PPは、搬送ローラ6と搬送ドラム7に挟持され、また、搬送ドラム7の表面に密着した状態で搬送され、読取位置RLを通過して、排出ローラ8へと搬送され、排出ローラ8により、排紙トレイ9へと排紙される。
また、原稿読取ユニット1bでは、読取位置RLに対応して、シートスキャン用のコンタクトガラス10が配設されている。このコンタクトガラス10の副走査方向の寸法は、4(mm)程度である。
また、コンタクトガラス10の右側には、ブックスキャン用のコンタクトガラス11が配設されている。また、基準白板WLaは、シェーディング補正用の白基準画像を構成するためのものである。
ランプ12は、読取原稿PPの原稿面を照明するものであり、この読取原稿PPからの反射光は、第1ミラー13、第2ミラー15、および、第3ミラー16を順次反射して、レンズ18に導かれ、レンズ18により集束されて、基板19に設けられたCCDラインイメージセンサ20に照射される。
また、ランプ12と第1ミラー13は、第1キャリッジ14に搭載されて副走査方向SSへ往復移動されるとともに、第2ミラー15および第3ミラー16は、第2キャリッジ17に搭載されて副走査方向SSへ往復移動する。また、コンタクトガラス10からCCDラインイメージセンサ20までの光路長を維持するために、第2キャリッジ17は、第1キャリッジ16の1/2の速度で移動される。
また、スキャナモータ21は、第1キャリッジ14および第2キャリッジ17を駆動するためのものであり、ホームポジションセンサHSは、第1キャリッジ14の読取位置が所定のホームポジションに位置していることを検出するためのものである。
また、自動原稿搬送ユニット1aは、全体がコンタクトガラス11に対して開閉する構造となっており、コンタクトガラス11に対向する部分は、ブック原稿等をコンタクトガラス11に圧接するための圧板部材を構成している。また、この圧板部材において、キャリッジによるランプ12のスキャン範囲には、原稿の裏面写り防止のための基準白背景部WLbが配設されている。
また、コンタクトガラス10に対向する搬送ドラム7の表面は、白色に彩色され、それにより、搬送ドラム7の表面は、基準白背景部を構成している。
また、ブックスキャンモードでは、キャリッジを副走査方向SSへ移動しながら、CCDラインイメージセンサ20を駆動して、コンタクトガラス11上の原稿画像を読み取る。
また、シートスキャンモードでは、連続して複数枚の原稿を読み取ることが可能であり、この場合は、キャリッジは移動せず、ランプ12は読取位置RLで停止された状態となる。
図2は、本発明の一実施例にかかる原稿読取装置の概略構成の他の例を示している。なお、同図において、図1と同一部分には、同一符号を付して、その説明を省略する。
この実施例では、図1の構成から自動原稿搬送ユニット1aを除いた構成となっており、画像読取ユニット1bは、ブックスキャン型の原稿読取機能のみを備える。また、読取原稿をコンタクトガラス11に圧接する圧板部材BPが設けられており、この圧板部材BPには、キャリッジ14による読み取り光源のスキャン範囲に、原稿の裏面写り防止のための基準白背景部WLb’が配設されている。
図3は、本発明の一実施例にかかる原稿読取装置の制御系の一例を示している。
同図において、CPU(中央処理装置)31は、この原稿読取装置の各部の動作を制御したり、他の装置との間の通信を行う機能を実現するためのものであり、ROM(リード・オンリ・メモリ)32は、CPU31が実行するプログラムデータやシステムに必要な各種データを記憶するものであり、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)33は、CPU31のワークエリア等を構成するためのものである。
操作表示部34は、ユーザがこの原稿読取装置を操作するための操作キーや、ユーザに装置の状態等を表示する等の表示装置などからなり、ユーザ・インタフェースを構成するハードウェア資源であり、外部インタフェース回路35は、外部装置(例えば、ホスト装置など)と接続し、外部装置との間で種々のデータをやりとりするためのものである。
入出力制御部36は、コンタクトガラス11の近傍に配設され、コンタクトガラス11に載置された原稿のサイズを検知するための原稿サイズ検知センサ37、自動原稿搬送ユニット1aまたは圧板BPがコンタクトガラス11に密着しているか(閉じているか)、または、自動原稿搬送ユニット1aまたは圧板BPがコンタクトガラス11から離れているか(開いている)を検出するためのADF(圧板)開閉センサ38、スキャナモータ21などを駆動するためのモータ駆動部39、ランプ12を点灯駆動するためのランプ駆動部40、CCDラインイメージセンサ20を駆動して、読取画像データを形成する原稿読み取り部41、および、キャリッジが所定のホームポジションに位置しているか否かを検出するためのホームポジションセンサHSとの間で種々のデータをやりとりするためのものである。
また、NVRAM(不揮発性メモリ)42は、システムが保持しておきたいデータ、例えば、利得テーブル(後述)などを記憶するためのものである。
これらのCPU31、ROM32、RAM33、操作表示部34、外部インタフェース回路35、入出力制御部36、および、NVRAM42は、内部バス37に接続されており、これらの各要素間のデータのやりとりは、主として、この内部バス37を介して行われる。
また、電源ユニット45は、原稿読取装置の各要素へ電源を供給すると共に、省エネモードと通常動作モードで電源の供給先の切換を行う機能を備えており、通常動作モードから省エネモードへの移行と、省エネモードから通常動作モードへの復帰については、CPU31により制御される。
図4は、原稿読み取り部41の概略構成を示している。
同図において、タイミング発生部51は、CCDラインイメージセンサ20を駆動するための種々のタイミング信号を出力するものであり、CCDラインイメージセンサ20から出力されるアナログ画像信号は、アナログ信号処理部52に加えられている。また、タイミング発生部51からアナログ信号処理部52およびA/D(アナログ/デジタル)変換器53には、必要な種々のタイミング信号が出力されている。
アナログ信号処理部52は、CCDラインイメージセンサ20から1ライン毎に出力されるアナログ画像信号を入力し、アナログ画像信号に対して、オフセットクランプ、サンプル/ホールド(S/H)、黒オフセット補正、および、信号増幅などのアナログ信号処理を適用するものであり、その出力信号は、A/D変換器53に加えられている。
A/D変換器53は、アナログ信号処理部52の出力信号を対応するデジタル画像信号(デジタルデータ)に変換すると共に、所定のシェーディング補正処理を行うものである。
ここで、黒オフセット補正は、任意の期間の黒レベルを検出し、そのレベルが指定した黒目標値になるようにフィードバック補正する機能であり、この黒レベルの検出を空転送領域(後述)で行っている場合がある(空転送画素は物理的な画素ではないのでOPB領域に対して広い期間確保できる)。
制御部100は、CCDラインイメージセンサ20の読取動作を制御するために、タイミング発生部51を適宜に制御するとともに、この原稿読取装置の他の要素を適宜に制御する機能を備えている。
また、タイミング発生部51は、アナログ信号処理部52のレジスタ制御も行っている(図示略)。
ところで、原稿読取装置に電源投入、および省エネモードから復帰した場合には10基準白板の濃度データを読み取る白レベル調整という初期設定処理を行う必要がある。
図5は、本実施例にかかる原稿読取装置における白レベル調整動作の一例を示している。なお、白レベル調整については、上述しているので、詳細な説明を省略する。
まず、白レベル調整開始命令が出た際、直ちにランプ12を点灯する(ステップ101)。次いで、ホームポジションセンサHSがオンであることを確認する(ステップ102)。もしもキャリッジ(第1キャリッジ12と第2キャリッジ17を総称したもの)がホームポジションに位置していない場合、ホームポジションセンサHSはオフであり、ステップ102の結果がNOになるので、ホーミング処理(キャリッジをホームポジションへ移動する動作)を行い(ステップ103)、再度ホームポジションセンサHSがオンになることを確認する(ステップ102)。
その後、ホームポジションセンサHSがオンになり、ステップ102の結果がYESになるときには、ステップ101で点灯させたランプ12の光量が安定するまでの必要時間待ち(ステップ104)、ホームポジション位置から読み取る事が可能な基準白背景部WLb’、または、搬送ドラム7の表面の基準白背景部の濃度検出を行う(ステップ105)。
基準白板濃度検出結果、ピーク値を検出し、ピーク値が予め設定した調整目標値になる様に利得を決定する(ステップ106)。利得決定を行った後、キャリッジはホームポジションに位置しているため調整終了となり、それにより、直ちに原稿画像の読み取りに移行することができる。
このようにして、この場合には、白レベル調整処理が終了した時点で、キャリッジがホームポジションに位置しているので、直ちに原稿画像の読取動作を行うことができ、読取動作開始までの待ち置換を短縮することができる。
図6は、電源投入時または省エネモードからの復帰時において行われる白レベル調整動作の処理の一例を示している。
まず、電源投入時または省エネモードからの復帰時に、白レベル調整開始命令が出た際、直ちにランプ12を点灯する(ステップ201)。次いで、ホームポジションセンサHSがオンであることを確認する(ステップ202)。もしもキャリッジがホームポジションに位置していない場合、ホームポジションセンサHSはオフであり、ステップ202の結果がNOになるので、ホーミング処理(キャリッジをホームポジションへ移動する動作)を行い(ステップ203)、再度ホームポジションセンサHSがオンになることを確認する(ステップ202)。
その後、ホームポジションセンサHSがオンになり、ステップ202の結果がYESになるときには、ステップ201で点灯させたランプ12の光量が安定するまでの必要時間待ち(ステップ204)、ホームポジション位置から読み取る事が可能な基準白背景部WLb’の濃度検出を行う(ステップ205)。
ここで、白レベル調整開始命令のトリガが省エネモードからの復帰であったかどうかを調べ(ステップ206)、ステップ206の結果がYESになるときには、調整目標値生成におけるピーク値に乗算する補正利得は前回正常に調整が終了した時の値とする(ステップ207)。
一方、白レベル調整開始命令のトリガが電源投入であった場合には、何らかの影響を受けて、前回使用した利得値では目標値にならない場合が考えられる。その様な場合に備え、NVRAM42に保存した利得テーブルの中から、利得値を選択し、ピーク値に乗算する値とする(ステップ208)。
このようにして、ピーク値に乗算する利得値が決まった事で調整目標値が決まり(ステップ209)、調整終了となる。
利得テーブルの一例を図7に示す。
この利得テーブルは、前回使用した利得値である前回使用利得値と、その前回使用利得値に値α、β、γ・・・を加えた値、あるいは、前回使用利得値から値α、β、γ・・・をを減じた値を要素として持つものであり、例えば、ステップ209で調整目標値が決定されると、前回使用利得値が定まるのでこの利得テーブルの内容が更新される。
このようにして、省エネからの復帰時には、前回使用した利得値を選択するようにしているので、白レベル調整に要する時間を大幅に短縮することができる。また、電源投入時の際には、利得テーブルから取り出した値を利得値として選択するようにしているので、白レベル調整に要する時間を大幅に短縮することができる。
図8は、電源投入時または省エネモードからの復帰時において行われる白レベル調整動作の処理の他の例を示している。
まず、電源投入時または省エネモードからの復帰時に、白レベル調整開始命令が出た際、直ちにランプ12を点灯する(ステップ301)。次いで、ホームポジションセンサHSがオンであることを確認する(ステップ302)。もしもキャリッジがホームポジションに位置していない場合、ホームポジションセンサHSはオフであり、ステップ202の結果がNOになるので、ホーミング処理(キャリッジをホームポジションへ移動する動作)を行い(ステップ303)、再度ホームポジションセンサHSがオンになることを確認する(ステップ302)。
その後、ホームポジションセンサHSがオンになり、ステップ302の結果がYESになるときには、ステップ301で点灯させたランプ12の光量が安定するまでの必要時間待ち(ステップ304)、ホームポジション位置から読み取る事が可能な基準白背景部WLb’の濃度検出を行う(ステップ305)。
ここで、白レベル調整開始命令のトリガが省エネモードからの復帰であったかどうかを調べ(ステップ306)、ステップ306の結果がYESになるときには、調整目標値生成におけるピーク値に乗算する補正利得は前回正常に調整が終了した時の値とする(ステップ307)。
一方、白レベル調整開始命令のトリガが電源投入であった場合には、何らかの影響を受けて、前回使用した利得値では目標値にならない場合が考えられる。その様な場合に備え、NVRAM42に保存した利得テーブルの中から、利得値を選択し、ピーク値に乗算する値とする(ステップ308)。
ここで、ステップ307,308で選択した利得値による調整値が目標範囲内におさまっているかどうかを調べる(ステップ309)。ステップ309の結果がNOになるときには、ステップ308に戻り、利得テーブルから、ステップ307,308で選択した利得値から、ステップ309の判定結果において利得値が低い場合は、上の値方向に補正された利得値を取り出し、また、ステップ309の判定結果において利得値が高い場合は、下の値方向に補正された利得値を取り出し、利得値を再度選択する。そして、ステップ309に進み、再度、ステップ308で選択した利得値による調整値が目標範囲内におさまっているかどうかを調べる(低い場合は負方向に補正された利得値)の選択を行う。ステップ309の結果がYESになるまで、この利得値の調整を繰り返し行う。
ステップ309の結果がYESになり、ピーク値に乗算する利得値が決まっると、調整目標値が決まり(ステップ310)、調整終了となる。
ところで、図1に示したような自動原稿搬送ユニット1aを備えた原稿読取装置の場合には、搬送ドラム7の表面に形成されている基準白背景部を読み取ることにより、図5,6,8の調整動作を行うことができる。
図9は、図2のように自動原稿搬送ユニット1aを備えていない原稿読取装置が、省エネモードへ移行する際の処理の一例を示している。
一定時間、ユーザーから原稿読取装置に対して処理命令がなされなかった時、原稿読取装置は省エネモードに移行する様に命令が下される。それにより、原稿読取装置は白レベル調整において参照している基準白背景部WLb’にゴミ等の汚れが付着していないか検出を開始する(ステップ401)。ゴミ等の汚れが付着しているにも関わらず、基準白背景部WLb’を参照し白レベル調整を行うと、基準白背景部WLb’よりも白レベル濃度の高い読取原稿を読み取った時に読み取り値が飽和してしまう懸念がある。
汚れ検出を開始されると、ランプ12を点灯し(ステップ402)、最初に原稿読取直前にシェーディングデータ生成の為に必要な基準白板WLaの読み取れる位置へキャリッジを移動させる(シェーディングに関しては周知である事より、ここでは説明を省略する)(ステップ403)。
基準白板読み取り可能な位置でキャリッジを停止させ、基準白板WLaを読み取り(ステップ404)、得られたデータから比較基準となるピーク値1の検出を行い(ステップ405)、ピーク値1に対する利得補正値を演算し記憶しておく(ステップ406)。その後、キャリッジを読取窓位置10へ移動させ(ステップ407)、基準白背景部WLb’の読み取りを行い(ステップ408)、基準白背景部WLb’におけるピーク値2の検出を行う(ステップ409)。
次に、基準白板WLaで得られたピーク値1に基づいて、基準白背景部WLb’に汚れ等が付着していないか判断する。
ここで、得られるピーク値2はノイズ等の影響によりバラツキはあるものの、基準白背景部WLb’に汚れの付着していた場合には、低くなったピーク値となり、利得値を乗算しても白レベル目標値に達しない事が予想される。
一方、何かしらの影響によって高いピーク値となった場合、利得値を乗算する事で目標値を越えてしまう懸念がある。
したがって、ピーク値1を基にバラツキを考慮し(ここでは仮にバラツキ量を±Aとする)、ピーク値2が許容範囲であるか判定する(ステップ410)。ピーク値2がピーク値1に対し許容範囲にあったならば(ステップ410の結果がYES)、ピーク値2に対する利得補正値を演算・記憶しておく(ステップ411)。
次いで、基準白背景部WLb’に汚れ無し/許容濃度として判定し(ステップ412)、ランプ12を消灯し(ステップ413)、キャリッジを読取窓10の下に停止させた状態で、省エネモードに移行する。
一方、ピーク値2が許容範囲外であった場合で、ステップ410の結果がNOになるときには、基準白背景部WLb’の読み取った箇所をずらす。すなわち、読み取りラインの変更を行うためにキャリッジを移動させる(ステップ414,415)。
キャリッジ移動距離が確実に基準白背景部WLb’を読み取れる読取窓10を超えない様に移動可能距離を予め設定しておく(本実施例では仮に距離Bとする)。キャリッジ移動距離がB以下である時(ステップ416の結果がYES)、移動させた読み取り可能位置で基準白背景部WLb’の読み取りを行う(ステップ417)。ステップ417の結果、ピーク値の検出を行い(ステップ418)、得られたピーク値をピーク値2として更新し(ステップ419)、ステップ409へ進み、それ以降の処理を実行する。
キャリッジを距離B以上移動させてもピーク値2が許容範囲内に収まらない場合で、ステップ416の結果がNOになるときには、基準白背景部WLb’の汚れと判定し(ステップ420)、キャリッジを基準白板WLaへ移動させ(ステップ421)、ランプ12を消灯し(ステップ422)、省エネモードへ移行する。キャリッジが基準白板WLaに位置している状態で下で省エネモードに移行させているので、省エネモードから復帰直後ランプ12を点灯させると、その場で調整が可能となり、時間短縮が可能である。
また、キャリッジが基準白背景部WLb’に位置している状態で、省エネモードから復帰した時には、ステップ411で記憶している利得補正値を使用し、キャリッジが基準白板WLaに位置している状態で、省エネモードから復帰した時には、ステップ406で記憶した利得補正値を使用する事ができる。
このようにして、基準白背景部に汚れ付着部分があっても、汚れ付着部分の無い適切な白レベル調整値を得られる検出可能位置を探す事ができる。また、省エネ移行時に基準白背景部の汚れ検出を行っているので、ユーザにとって使用の妨げにならずに、適切な基準濃度検出位置を得る事ができる。また、適切な検出位置でキャリッジを停止させ、省エネモードに移行するため、省エネモードからの復帰後直ちに白レベル調整を行う事ができる。
図10は、図1のように自動原稿搬送ユニット1aを備えている原稿読取装置が、省エネモードへ移行する際の処理の一例を示している。
一定時間、ユーザーから原稿読取装置に対して処理命令がなされなかった時、原稿読取装置は省エネモードに移行する様に命令が下される。それにより、原稿読取装置は白レベル調整において参照している基準白背景部にゴミ等の汚れが付着していないか検出を開始する(ステップ501)。ゴミ等の汚れが付着しているにも関わらず、基準白背景部を参照し白レベル調整を行うと、基準白背景部よりも白レベル濃度の高い読取原稿を読み取った時に読み取り値が飽和してしまう懸念がある。
汚れ検出を開始されると、ランプ12を点灯し(ステップ502)、最初に原稿読取直前にシェーディングデータ生成の為に必要な基準白板WLaの読み取れる位置へキャリッジを移動させる(シェーディングに関しては周知である事より、ここでは説明を省略する)(ステップ503)。
基準白板読み取り可能な位置でキャリッジを停止させ、基準白板WLaを読み取り(ステップ504)、得られたデータから比較基準となるピーク値1の検出を行い(ステップ505)、ピーク値1に対する利得補正値を演算し記憶しておく(ステップ506)。その後、キャリッジを読取窓位置10へ移動させ(ステップ507)、搬送ドラム7の表面の基準白背景部の読み取りを行い(ステップ508)、基準白背景部におけるピーク値2の検出を行う(ステップ509)。
次に、基準白板WLaで得られたピーク値1に基づいて、基準白背景部に汚れ等が付着していないか判断する。
ここで、得られるピーク値2はノイズ等の影響によりバラツキはあるものの、基準白背景部に汚れの付着していた場合には、低くなったピーク値となり、利得値を乗算しても白レベル目標値に達しない事が予想される。
一方、何かしらの影響によって高いピーク値となった場合、利得値を乗算する事で目標値を越えてしまう懸念がある。
したがって、ピーク値1を基にバラツキを考慮し(ここでは仮にバラツキ量を±Aとする)、ピーク値2が許容範囲であるか判定する(ステップ510)。ピーク値2がピーク値1に対し許容範囲にあったならば(ステップ510の結果がYES)、ピーク値2に対する利得補正値を演算・記憶しておく(ステップ511)。
次いで、基準白背景部に汚れ無し/許容濃度として判定し(ステップ512)、ランプ12を消灯し(ステップ513)、キャリッジを読取窓10の下に停止させた状態で、省エネモードに移行する。
一方、ピーク値2が許容範囲外であった場合で、ステップ510の結果がNOになるときには、基準白背景部の読み取った箇所をずらす。すなわち、読み取りラインの変更を行うために搬送ドラム7を回転させる(ステップ514,515)。但し、汚れが搬送ドラム7の全体に付着しており一回転させても許容濃度を得られない場合も考えられるため搬送ドラム7の回転量をモニタしておく必要がある。
搬送ドラム7の回転量がB以下の時には(ステップ516の結果がYES)、搬送ドラム7の表面の基準白背景部の読み取りを行う(ステップ517)。ステップ517の結果、ピーク値の検出を行い(ステップ518)、得られたピーク値をピーク値2として更新し(ステップ519)、ステップ509へ進み、それ以降の処理を実行する。
搬送ドラム7の回転量がBを超えてもピーク値2が許容範囲内に収まらない場合で、ステップ516の結果がNOになるときには、基準白背景部の汚れと判定し(ステップ520)、キャリッジを基準白板WLaへ移動させ(ステップ521)、ランプ12を消灯し(ステップ522)、省エネモードへ移行する。キャリッジが基準白板WLaに位置している状態で下で省エネモードに移行させているので、省エネモードから復帰直後ランプ12を点灯させると、その場で調整が可能となり、時間短縮が可能である。
また、キャリッジが読取窓10通して基準白背景部に位置している状態で、省エネモードから復帰した時には、ステップ511で記憶している利得補正値を使用し、キャリッジが基準白板WLaに位置している状態で、省エネモードから復帰した時には、ステップ506で記憶した利得補正値を使用する事ができる。
本発明の一実施例にかかる原稿読取装置の概略構成の一例を示した概略構成図。 本発明の他の実施例にかかる原稿読取装置の概略構成の一例を示した概略構成図。 本発明の一実施例にかかる原稿読取装置の制御系の一例を示したブロック図。 原稿読み取り部41の概略構成を示したブロック図。 白レベル調整動作の一例を示したフローチャート。 電源投入時または省エネモードからの復帰時において行われる白レベル調整動作の処理の一例を示したフローチャート。 利得テーブルの一例を示した概略図。 電源投入時または省エネモードからの復帰時において行われる白レベル調整動作の処理の他の例を示したフローチャート。 図2のように自動原稿搬送ユニット1aを備えていない原稿読取装置が、省エネモードへ移行する際の処理の一例を示したフローチャート。 図1のように自動原稿搬送ユニット1aを備えている原稿読取装置が、省エネモードへ移行する際の処理の一例を示したフローチャート。
符号の説明
1a 自動原稿搬送部
1b 画像読取ユニット
7 搬送ドラム
10 読取窓
14 第1キャリッジ
17 第2キャリッジ
20 CCDラインイメージセンサ
31 CPU(中央処理装置)
32 ROM(リード・オンリ・メモリ)
33 RAM(ランダム・アクセス・メモリ)
42 NVRAM(不揮発性メモリ)
45 電源ユニット
51 タイミング発生部
52 アナログ信号処理部
53 A/D変換器
HS ホームポジションセンサ
WLa 基準白板
WLb、WLb’ 基準白背景部

Claims (4)

  1. キャリッジに搭載されて読取位置が移動する読取光学系を備えた原稿読取装置であって、
    前記キャリッジが所定のホームポジションに位置していることを検出するホームポジション検出手段と、
    前記キャリッジが前記ホームポジションに位置しているときに読み取り可能な位置に設けられ、所定の基準白画像を形成する基準白背景部と、
    電源投入時または省エネモードからの復帰時、前記基準白背景部の濃度レベルを検出して、原稿画像を読み取る利得を補正する補正手段を備えたことを特徴とする原稿読取装置。
  2. さらに前記補正手段の補正値を記憶する不揮発性記憶手段を備え、
    前記基準濃度検出手段の結果と、前記不揮発性記憶手段の補正値により、前記基準濃度検出手段により検出を行った結果、予め設定された範囲にならない場合は、前記原稿画像を読み取る利得の補正値を再設定することを特徴とする請求項1記載の原稿読取装置。
  3. 前記不揮発性記憶手段に記憶される補正値は、前回の補正時に採用した前回補正値と、当該前回補正値を基準として設定される複数の参照補正値が含まれることを特徴とする請求項2記載の原稿読取装置。
  4. 原稿台に載置された読取原稿を1枚ずつ読取位置へ搬送する自動原稿読取装置をさらに備え、
    前記自動原稿読取装置の読取原稿の搬送手段に、前記基準白背景部を設けることを特徴とする請求項1乃至3記載の原稿読取装置。
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