JP2010068362A - 受動光網システムおよびその障害特定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
PONシステムに備えたOLTから特定のONUもしくは支線光ファイバに生じた通信障害を速やかに特定して対策(修復措置)を講じる事が可能な構成のPONシステム、あるいは、OLT、あるいは、それらの運用方法(障害特定方法)を提供する。
【解決手段】
親局と複数の子局とを光スプリッタおよび複数の光ファイバから成る光ファイバ網で接続した受動光網システムの親局に、複数の子局の各々からの光信号を0または1に識別する閾値を用いて受信する受信回路、ならびに、前記複数の子局の各々が光信号を送信するタイミングを決定する帯域設定部と閾値および複数の子局から受信した光信号の強度を記憶する記憶部と送信タイミングに対応して記憶された閾値を受信回路に設定して光信号の受信を制御する制御部を備え、この制御部に、複数の子局の各々からの光信号受信タイミングにおいて受信した信号の強度と記憶部に記憶した情報を比較して、子局もしくはこの子局と接続された光ファイバの障害を検出特定する機能も備えた。
【選択図】 図10

Description

本発明は、複数の加入者接続装置が光伝送回線を共有する受動光網システムの構成、ならびに、該システムで生じる障害の特定方法に関する。
近年FTTH(Fiber To The Home)と称される加入者を収容するアクセス回線への光ファイバの導入が進み、この光アクセス網で提供される通信サービスが伝送容量の拡大に伴い多様化している。
光アクセス網としては、光受動網(Passive Optical Network:以下PONと称する)システムと呼ばれる光通信網が広く導入されるようになってきた。これは、PONシステムが、光ファイバを複数のユーザで共有し、局側に設置する加入者収容装置では複数のユーザからの通信を多重して受信し、それぞれのユーザ加入者装置との通信を一括管理できるという特徴を備え、光アクセス網の設備コスト、保守管理コストともに低減できるためである。
PONシステムの導入に伴い標準化も進み、例えば、国際電気通信連合(ITU−T)で標準化されたGPON(Gigabit capable PON)が代表的なPONシステムとして普及してきている(非特許文献1〜3)。このGPONは、データ伝送制御のために周期が125μ秒のフレームを使用して、従来の専用線サービスで用いられてきたE1やT1回線など一定レート・一定周期での情報配信、ならびに、データ通信で用いられてきたイーサネット(Ethernet(登録商標:以下同様))に代表される可変帯域のベストエフォート型通信を実施することができる。尚、GPON以外にも、イーサネットプロトコルに特化したベストエフォート型の通信をサポートするGEPONも導入が進み、さらには、今後の帯域需要に呼応する形で10Gbit/秒といった高速信号を扱うPONの標準化も進められている。
PONシステムは、ユーザサイトに設置される複数の加入者接続装置(Optical Network Unit:以下ONUと称する)と、通信キャリア局に設置される加入者収容装置(Optical Line Terminator:以下OLTと称する)とを光ファイバで接続する。ONUとOLTとを接続する光ファイバの間にはスプリッタが備えられる。スプリッタから各ONUをそれぞれ支線光ファイバで接続し、スプリッタからOLTを集線光ファイバで接続する構成である。PONシステムでは、下り通信に使用する光信号の波長と上り通信に用いる光信号の波長を変える構成が一般的に採用され、上りと下りの通信が同じ光ファイバ上で衝突することを回避している。OLTからONUへの下り信号は、PON区間(以下、OLTとONUの間の光ファイバを含む部分をこのように称することがある)をヘッダとペイロードから構成されるフレームで転送され、ONUでヘッダ情報を参照して必要な情報を取り込むように送信される。また、ONUからOLTへの上り信号には、全てのONUで同じ波長の光信号を用い、個々のONUに送信タイムスロットを割当て、時間多重によって信号を送信する。各ONUから支線光ファイバを介して送られる上り信号は、スプリッタによって時分割光多重により集線光ファイバ上に一旦集められた後にOLTへ送られる。
現在、PONシステムでは、通信キャリアがONUを加入者に配布する形態でサービスが行われているが、将来的には、ユーザ自身がONUを購入して自宅に設置された光接続用のコンセント若しくは光接続用のターミナル装置に接続するという利用形態が考えられている。例えば、光ネットワークを介してTV放送を受信するためのセットトップボクスとONUとを一体化した装置が一般の電気店などで販売され、PONシステムへの加入を希望するユーザは、これを購入してキャリアが提供するOLTに接続してPONシステムを利用する構成である。このように、ONUをユーザ自身が購入する場合、光区間の一部をユーザに解放する形になり、キャリア以外の第3者が提供するONUの品質と、ユーザの利用方法によっては、通信キャリア側でONUやPONシステム全体を管理することが困難なケースが発生する可能性が高くなる。
ITU−T勧告 G984.1 ITU−T勧告 G984.2 ITU−T勧告 G984.3
上記のような管理困難な状況が起こるケースとして考えられるのが通信障害の発生である。一例として、ONUの光信号送信モジュールの故障や、第3者が故意にサービス妨害を意図して連続信号を光ファイバに入力する等、OLTが予期しないタイミングでの特定ONUからの光信号入力が考えられる。しかし、現在運用されているPONシステムの基本構成は、PONシステム全体を運用するキャリアによって、OLTが配下の全ONUの状態を把握し、各ONUとの通信を制御管理するようになっている。具体的には、現在のPONシステムは、OMCI(ONU Management and Control Interface)によるONU管理機能とDBA(Dynamic Bandwidth Assignment)によるPON区間の通信タイミング(加入者装置毎のタイムスロット)制御機能を備え、各ONUはOLTの指示を受けて動作することが前提となっている。したがって、上記のような通信障害に対応するための技術が十分検討されているとは言えず、あるONUに装置故障が発生した場合の該ONUの特定やOLTからの該ONUの制御を実施する詳細な構成や手順が定まっていない。
ONUの故障時に当該ONUを制御できないと、最悪の場合、当該ONUが連続発光して他のONUとOLTとの通信を妨害するということも起こってしまう。このとき、上り信号に全ONU共通の波長を使用するので、現状の局側のOLTは連続発光するONUが具体的にどの装置であるかを特定できない。もちろん、PONシステムの設置された現地に行ってONUを順次交換する、あるいは、支線光ファイバの光信号を遮断するというような措置をとれば、通信障害発生要因の特定と対策が可能であるが、全ONUや支線光ファイバの診断を現地に出かけて順次行なう手順では、多大な時間と費用とを要する。上述のような状況が起こっても、PONシステムを管理するキャリアに備えたOLTから、速やかにPONシステムに生じた通信障害を特定する機能や方法が求められる。より具体的には、PONシステムに備えたOLTから特定のONUもしくは支線光ファイバに生じた通信障害を速やかに特定して対策(修復措置)を講じる事が可能な構成のPONシステム、あるいは、OLT、あるいは、それらの運用方法(障害特定方法)が求められる。
上記課題を解決するために、本発明の親局と複数の子局とを光スプリッタおよび複数の光ファイバから成る光ファイバ網で接続した受動光網システムは、親局に複数の子局の各々からの光信号を0または1に識別する閾値を用いて受信する受信回路、ならびに、複数の子局の各々が光信号を送信するタイミングを決定する帯域設定部と、閾値および複数の子局から受信した光信号の強度を記憶する記憶部と、送信タイミングに対応して記憶された閾値を受信回路に設定して光信号の受信を制御する制御部とを備え、さらに、複数の子局の各々からの光信号受信タイミングにおいて受信した信号の強度と記憶部に記憶した情報を比較して、子局もしくはこの子局と接続された光ファイバの障害を検出・特定する機能も備える構成とした。
そして、親局は、光信号受信タイミング以外のタイミングで受信した光信号の第2の強度も測定記憶しておき、複数の子局の各々が正常な状態において受信して記憶した光信号の第1の強度と第2の強度と閾値を用いて受信回路を制御することで子局もしくはこの子局と接続された光ファイバの障害を検出・特定する機能も備える構成とした。
具体的な親局と複数の子局とを光スプリッタおよび複数の光ファイバから成る光ファイバ網で接続した受動光網システムの構成と障害の検出および特定方法としては、
親局に複数の子局の各々からの光信号を0または1に識別する閾値を用いて受信する受信回路、ならびに、複数の子局の各々が光信号を送信するタイミングを決定する帯域設定部と閾値および複数の子局から受信した光信号の強度を記憶する記憶部と送信タイミングに対応して記憶された閾値を受信回路に設定して光信号の受信を制御する制御部を備え、
システムが正常な状態において、複数の子局の各々から受信した光信号の第1の強度と決定タイミング以外の時間に受信した光信号の第2の強度と複数の子局に対応した閾値とを記憶しておき、
ある子局もしくは光ファイバに障害が発生して親局が複数の子局からの光信号の受信の異常を検出すると、
複数の子局の各々からの信号受信タイミングにおいて受信回路に設定する閾値を記憶した閾値に第2の強度を加えた値に変更設定して光信号の受信を実施し、第1の強度と受信した信号の強度との比較で正常受信を確認すると閾値を変更した子局を正常と判定し、
複数の子局から閾値の設定変更によっても正常と判定されなかった子局を障害の発生した子局もしくは該子局と接続された前記光ファイバを特定するようにした。
本発明のPONシステムならびに運用方法によれば、任意のONUが故障した場合に、当該ONUを特定してPONシステムの運用とは切り離すことで、他のONUとの通信への影響を最小限に抑えることが可能となる。さらに、PONシステムの保守を実施する作業員が対応する上での対応時間も短縮し、システム運用上の費用削減と保守作業効率向上が図れる。
第3者が故意に連続光をPONシステムに入射することでサービス妨害を意図する場合にも、当該ONUや入射位置を速やか、かつ、容易に特定することで、該当部分をOLTから切断することが出来るのでシステム運用における安定性と信頼性を高めることができる。
以下、図面を用いて本発明によるPONシステムの構成と動作を、ITU−T勧告G984で規定されたGPONの構成と動作を例にとり詳細に説明する。
図1は、本発明のPONシステムを用いた光アクセス網の構成例を示した網構成図である。
光アクセス網1は、OLT10、複数個のONU20−1〜20−n、光スプリッタ30、集線光ファイバ100、複数本の支線光ファイバ110−1〜110−nからなるPON区間2000と、各ONU20に接続される加入者網50(あるいは、PC120や電話130等の端末)と、上位の通信網であるアクセス網1000とで構成される。
OLT10は、PON区間2000とアクセス網1000の双方に対してインタフェースを備える通信装置で、上位の通信網とアクセス網1000を介して情報の送受信を行い、該情報をさらにONUへ送受信する装置である。尚、アクセス網1000は、IPルータやイーサネットスイッチなどで構成されるパケット通信網を用いたが、これ以外の通信網であっても構わない。ONU20は、ユーザの家庭や企業のサイトに設置されもので、それぞれ規模の対象は異なるが、LAN等の加入者網50に接続される形態が一般的である。各加入者網50には、IP電話や既存の電話サービスを提供する電話端末130やPC/携帯端末等の情報端末120が接続される。
PON区間2000では、OLT10と各ONU20−1〜20−nとの間で光信号によって通信が行われている。尚、先にも述べたように、使用される光信号の波長を、上りλupと下りλdownと異なる波長にして光ファイバ100と110やスプリッタ30において信号が干渉しないようにしてある。
OLT10が送信した下り信号は、スプリッタ30で分岐され、PONシステムに収容される全ONU20−1〜20−nに到達する。例えばGPONでは、OLT10からの下り信号は、PON区間2000の通信に用いるフレーム(以下、GEMフレームと称する)を用いて送信される。このGEMフレームは、それぞれヘッダとペイロードから構成され、各ヘッダには、個々のGEMフレームの宛先となるONU20の識別子(ONU−ID)が挿入されている。各ONU20−1〜20−nは、GEMフレームのヘッダを抽出し、当該フレームの宛先が自分自身であった場合にフレーム処理を行い、他のONU20宛てのフレームであった場合は当該フレームを廃棄する。
各ONU20−1〜20−nからの上り通信には、全て同じ波長λupの光信号を用いる。尚、信号の形式はONU毎のヘッダとペイロードから構成される可変長のパケット(以下、GEMパケットと称する)であり、各ONU20からのGEMパケットが集線光ファイバ100上で衝突しないように、GEMヘッダで個々のONU20を識別できるようにした上で、各ONU20が送信タイミングをずらすようにして出力する。具体的には、(1)レンジングという技術でOLT10から各ONU20−1〜20−nまでの距離を測定した上で信号の遅延量を調整し、(2)DBAという技術で、OLT10から各ONU20−1〜20−nに送信待ちのデータ量を申告させ、該申告に基づき、各ONU20−1〜20−nの上り信号送信タイミングと送信可能なデータ量を指示する構成である。
図2は、PONシステムの上り信号時分割多重化の様子を示す信号構成図である。
先に説明したように、OLT10が配下にあるONU20からの通信帯域要求(申告)に応じてDBAによって各ONU20のGEMパケットの信号送信タイミングを決定し、各ONU20−1〜20−nは、該決定に基づき各支線光ファイバ110−1〜110−nに上り信号を送信する。同図は、ONU20側からOLT10側へ上り信号が送信・多重化される様子を示し、点線の周期がフレーム周期(125μ秒)を示している。
各ONU20−1〜20−nからそれぞれ支線光ファイバ110−1〜110−nを用いて送信されたGEMパケット301は、スプリッタ30を通過して一本の集線光ファイバ100に時分割光多重される。図中、301−1〜301−nは、各ONU20−1〜20−nより送信された上りGEMパケットの送信位置及び送信データサイズを示している。また、同図では、OLT10がONU20から受信する光信号の強度に差があることを示している。図中ではONU20−1からの受信信号の光の強度が最も強く、次にONU20−n、次いでONU20−2の順に光の強度が強いことを示している。この光信号の強度の関係は、スプリッタ30透過後の集線光ファイバ100上においても維持されつつ時間多重によって情報が伝達される。
図3は、OLT10で受信する上り信号の様子を示す信号構成図である。
同図は、OLT10の配下に接続されるONU20が全て正常に動作している状態を示したもので、スプリッタ30通過後に集線光ファイバ100上に時分割光多重される上り信号の様子(図2参照)を拡大したものである。
OLT10がフレーム周期(以下DBA制御周期と称することがある)300毎に配下のONU20−1〜20−nに上り信号の送信タイミングを指示すると、各ONU20が該指示に従ったタイミングでGEMパケットを送信する。同図は、ONU20−1、ONU20−2,ONU20−nから送信されたGEMパケット501、502がOLT10で受信される様子を示している。尚、同図で示した550、560は空き帯域と称される部分で、OLT10のDBAの結果、各ONU20からOLT10へ送信する上り信号がない部分(正常なら無光の部分)を示している。また、各ONU20からの信号の境目には、550,560と同様な無光部分が存在するが、これは、各ONU20からのGEMパケットの区切りとしてOLT10が使用するガードタイムである。OLT10は、このガードタイムも考慮してDBAによるGEMパケットの送信タイミング指定を行なうものである。
各ONU20とOLT10との距離が異なっているため、同図で示したように、OLT10が受信する上り信号の強度は個々のONU20によって異なっている。そこでOLT10では、上りGEMパケットを送信するONU20が変わる度に、その信号を正しく受信する為の信号の閾値を調整することが必要となる。同図の521,522(破線)は、各ONU20から受信した信号を正しく“0”と“1”の2値に識別するための閾値を示している。この閾値は信号を受信するONU20対応に変更されるもので、詳細は後述するが、本発明のPONシステムでは、OLT10が各ONU20−1〜20−n対応の閾値を記憶しておき、OLT10が指示したタイミングでこの閾値も変えて、各ONU20からのGEMパケットの信号を正しく識別する構成である。尚、この閾値521,522は、受信した光信号の強度が閾値を超えた場合に、当該上り信号を正しく受信するための値であり、その設定値を超えない強度の光信号を受信した場合には、“0”、超えた場合には“1”であることを判定するための閾値である。具体的には、これらの閾値は、ATC(Automatic Threshold Control)機能と呼ばれ、上りGEMパケット(バースト信号)を受信すると、当該信号のプリアンブル部分を利用して受信バースト信号の最大強度と最小強度を求め、閾値をその中間値に設定する機能をシステムの立上げ時に運用してOLT10に記憶しておく構成とした。尚、受信する光信号の強度が既知であれば、予めOLT10に設定しておく構成をとることも可能である。
本発明のPONシステムは、先に述べたようにシステムで発生した通信障害を容易に見つける機能を備えたPONシステムで、特に障害が発生したONUからの連続的な光信号の出力を速やかに見つけて対応する機能を有するものである。以下で、図面を用いて更に詳細に説明するが、本発明のPONシステムでは、上記の閾値を適宜制御することで障害を見つけるものである。具体的には、上り信号を受信していない時間は、原理的には上り光信号は存在してない無光状態なので、空き帯域550、560における閾値520(以下、無光(信号)区間の信号強度に関するのでノイズレベルと称することもある)を低く設定する。すなわち、上り信号が無光のタイミングでノイズレベル520を超える強度の信号をOLT10が受信した場合、PONシステムのどこかに異常が発生していることを意味するので、OLT10で閾値を変えることで光信号の強度の異常な箇所(ONU20や支線光ファイバ110)等の障害を見つけていくものである。
図4も、OLT10で受信する上り信号の様子を示す信号構成図である。但し、同図では、OLT10の配下に接続されるONU20−nに異常が発生して連続的に光信号を出力するようになった状態を示したもので、図3と同様に、スプリッタ30通過後に集線光ファイバ100上に時分割光多重される上り信号の様子を示したものである。
同図が示すように、OLT10で受信する全ての光信号の強度がONU20−nが連続的に出力する光信号600の分だけ増加して見える。尚、この光信号600は、正規の光信号とは異なるので、以下ノイズ成分600と称することがある。
OLT10での光信号受信判定は、DBAで定めた各ONU20からの信号受信タイミングや空き帯域等の無光タイミングにおいて、予め記憶しておいた閾値521,522やノイズレベル520と実際に受信した光信号の強度とを比較し、先にも説明したように、閾値を超えた場合に何らかの信号を受信したと見做すことである。ここで、上り信号受信期間711のように、OLT10が予定した上りGEMパケット受信タイミングで、閾値521・522をまたがる強度の光を検知した場合は、該当するONU20−2からの上り信号を受信したことが分かり、“0”と“1”の識別も可能である。しかし、その他のタイミングにおいては、閾値521、522を超えているので何らかの光信号が受信されていることは判るが、これらのタイミングで信号の識別を試みたとしても、受信した光信号の強度が閾値を常時超えていて全“1”信号と見做すため、上りGEMパケットを正常に再現することは不可能である。例えば、上り信号受信期間710においては、閾値521より強度が強い光信号が検出されているので何らかの信号を受信したことが分かるが、先に述べたように、正しいデジタル信号を取得することはできない。また、受信期間720においては、OLT10では空き帯域として認識しているが、ノイズレベル520より強度が強い光信号が検出されているので何らかの信号を受信したと見做され、実際に上り信号が存在しない状態であると断定することはできない。
図4で示したように、任意のONU20からの連続的な光信号の出力が発生すると、OLT10で観測される光信号の大きな特徴は、ノイズ成分600だけ全区間での光の強度が大きくなることと、故障したONUから受信した光信号の強度が当該ONUに対して想定される強度の最大値に等しくなるということである。すなわち、図4で示したように、正常稼動時に想定されるONU20−nからの受光タイミング710と無信号区間720とは略同一の強度として観測され、このときの強度は、実はONU20−nに対して想定される受信信号の強度に略等しい。また、これ以外のONU20に対する受信信号の強度は、想定される強度にノイズ成分600を加えた強度が観測される。
本発明のOLT10は、上記PONの特性に着目して、OLT10で光信号の異常を検出し、さらに、異常検出時には閾値を適宜変えることで光信号の強度の異常な箇所(ONU20や支線光ファイバ110)等の障害を見つけていくものである。以下、更に図面を用いて本発明のOLTの構成や、該OLTを用いたPONシステムの運用方法(障害検出方法)の実施形態を詳細に説明する。
図5は、OLTの構成例を示すブロック構成図である。
本発明のOLT10は、アクセス網1000と接続するための上位網側インタフェース(Service Network Interface:以下SNIと称する)に、1以上のパケット網インタフェース(以下、これもSNIと称することがある)1710−1〜1710−nを備えた。パケット伝送プロトコルとしては、10/100M〜1Gbpsのイーサネットプロトコルを用いる構成とした。このSNIが図示しないLayer2スイッチやルータと接続されパケットが送受信される構成である。尚、SNIとしては、パケット網インタフェースに限定する必要はなく、先にも示したようなE1あるいはT1のような回線交換網を用いても構わない。以下、下り通信と上り通信に分けてOLT10の構成と動作を説明する。
PONシステムの加入者(ONU20)へのデータは、アクセス網1000を介してSNI1710−1〜1710−nのいずれかに入力される。受信データは、受信処理部1721に転送されパケットヘッダ情報が解析される。具体的には、パケットヘッダに含まれる宛先情報、送信元情報、経路情報を含むフロー識別情報に基づいて、受信パケットの転送先ONU20が決定される。宛先が決定すると、必要に応じて受信パケットのヘッダ情報変換や付与が行われる。尚、上述の動作は、受信処理部1721に備えたる下り経路情報データベース(DB)17211を参照して行う構成とした。このDB17211には、受信パケットのヘッダ情報として含まれる1以上のパラメータをトリガとしてパケット処理を決定するためのデータが設定されている構成である。フレーム生成部1722は、受信処理部1721で決定されたヘッダ処理内容に従い受信フレームをPON区間2000で伝送するフレームのフォーマットに変更する。
GPONでイーサネットプロトコルを利用する場合であれば、DB17211を検索することにより、受信したイーサネットフレームに対するVLANタグ処理(変換、削除、透過、付与)及びその転送先を決定し、フレーム生成部1722で転送先ONU20に設定されているPort−IDを含むGEMヘッダを生成し、該GEMヘッダを受信パケットに付与して送信する。すなわち、イーサネットフレームをGEMフレームとしてカプセリングする処理を行う。
送信処理部1723は、フレーム生成部1722が生成したGEMフレームを送信するための手続きを行う。この手続きには、フレーム処理優先度を考慮したキューイング及び読み出し処理、PON区間用の下りフレーム生成と送信が含まれる。GPONの場合、125μ秒毎の下りフレーム送信周期があり、周期(下りフレーム)の始めには、ONU20で下りフレームを同期して取り込むための固定パターンを含む下りフレームヘッダが付加される。このフレームヘッダに続き、複数のGEMフレームを組み合わせることによって下りフレームが形成される。そして、送信処理部1723からの下りフレームはE/O1731で電気信号から光信号に変換され、波長多重分離器(WDM)1750と集線光ファイバ100を介して各ONU20−1〜nへ送信される。
PONシステムの加入者(ONU20)からのデータは、上述した下り信号処理の逆順で処理される。PONでは、各ONU20−1〜nの上り信号がOLT10から指定されたタイミングで送信され、集線光ファイバ100上で時間分割光多重される。すなわち、各ONU20−1〜nからの光信号はONU20毎に間歇的に送信されるバースト状のパケットとなる。
集線光ファイバ100からWDM1750を介して受信した光信号は、受信した各バースト信号(GEMパケット)の先頭に付加されたプリアンブル及びデリミタと呼ばれるパターンに基づき、O/E1732で光信号から電気信号への変換と、変換後の電気信号からのクロック同期と信号値判定(“0”と“1”の識別)が行われる。この信号値判定は、1/0判定部17321で閾値に基づいて実施され、“0”と“1”の2値からなるデジタルデータが出力される。
次に、受信処理部1741でデジタルデータのフレーム同期をとり、受信したGEMパケットの先頭位置を確認する。このフレーム先頭位置は、OLT10のPON制御部1700に備えたDBA情報データベース(DB)17011を参照して確認できる。すなわち、DBAで指示された送信タイミングの情報が事前にDB17011へ設定されているので、この値と実際に確認された先頭位置とを比較し、DBAで指示したタイミングでGEMパケットを受信できているか否かを確認する。尚、確認の結果、先頭位置が予測値とずれていれば、PON制御部1700にずれを通知し、当該ONU20とのデータ遅延量を調整する。受信処理部1741は、更に、GEMパケットのヘッダ情報解析を行い、該パケットのヘッダ情報処理内容とその転送先を決定する。この時の転送先決定は、先に説明した下り信号と同様に、上り経路情報データベース(DB)17411を参照して実施する構成とした。
フレーム生成部1742は、受信処理部1741で処理されたGEMパケットをパケット転送プロトコル(例えばイーサネットプロトコル)に従うフォーマットに変換して、送信処理部1743へ転送する。尚、PON制御部1700からの制御に基づき、フレーム生成部1742で新たなパケットを構成して送信処理部1743へ転送する場合もある。GPONでイーサネットプロトコルを利用する場合であれば、DB17411を検索することにより、GEMパケットを分解してイーサネットパケットを取り出す処理を行う。送信処理部1743は、下り送信処理部1723と同様で、ここから読み出されたデータは、SNI1710−1〜1710−nのいずれかを介してアクセス網1000に送信される。
PON制御部1700は、OLT10ならびにPONシステム全体の管理や制御を行なうもので、先にも説明したように、OMCIによるONU管理機能とDBAによるPON区間の通信タイミング制御機能とを備えるものである。図5のOLTにおいては、DBA部1701が、DBAによるPON区間の通信タイミング制御と管理を行い、ONU状態及び上り通信管理部(以下、ONU管理部と称する)1702が、ONU20−1〜nの立上げ処理及び上り信号受信状態の管理を行う構成とした。もちろん、以下で説明する機能動作が実現できるものであれば、この機能分割以外の構成としても構わない。
DBA制御部1701は、各ONU20からの帯域割当要求(送信待ちデータ量の申告)と予めPONシステム加入時に定めた契約に基づき、動的に各ONUへのデータ送信許可を与えることで帯域の割当を行う。帯域の割当結果(送信開始時間、許容データ量、送信終了時間等)の情報は、各ONU20に通知され実際の制御に用いられる他、DBA情報データベース(DB)17011に記憶され、実際のONU20からの信号受信状況の確認や後述する本発明のPONの制御(障害検出他)に使用される。ONU管理部1702は、各ONU20の状態、とりわけ、OLTへの信号送信状態を制御管理するもので、各ONU20からの信号の状態(受信信号の強度)や信号受信に必要な情報(閾値等)の管理を行う。受信レベル情報データベース(DB)17022は、各ONU20−1〜20−nからの上り信号の通信状態を管理記憶するデータベースで、上りの受信制御部1741で検出した上り受信信号の強度の値を記録する他、後述する制御動作に用いる各ONU20−1〜20−nの上り信号に関する情報を記憶する。また、閾値情報DB17021は、受信信号の“0”と“1”の識別に必要な閾値521,522やノイズレベル520を各ONU20−1〜20−nやDBAの結果に対応して格納する。この閾値やノイズレベルは、先に説明したようにONUの立上げ時にATCを利用して算出記憶するか、予め保守者の操作等によって記憶させておくものである。
図6は、PON制御部1700で記憶して後述する制御に使用するパラメータの一例を示したメモリ構成図である。具体的には、以降の障害検出動作で使用する帯域割り付け情報と上り信号(受信信号)の強度情報を管理するための情報の構成例を示す。同図では、これらの情報を判りやすく纏めて説明するために、テーブルの構成にして説明するが、実際の装置(OLTのPON制御部)において、物理的にこのようなテーブル(メモリ)を準備する必要はなく、上述した各種DBの情報を用いて必要な情報を読み出したり書き込んだりすれば充分である。
制御情報は、DBAによって周期的に作成・更新される上り帯域割当て情報群(以下、DBAテーブルと称する)1210と、ONU対応で受信される信号の状態によって作成・更新される上り受信光モニタ情報群(以下、上り受信光モニタ情報テーブルと称する)1220とから構成される。
GPONを例にとれば、DBAテーブル1210は、DBAの基本単位であるAlloc−ID(Allocation ID)1211単位での信号の送信開始位置1212と送信終了開始位置1213を時間またはバイト数で記憶するものである。また、詳細は後述するが。個々のAlloc−ID1211で識別されるエントリが有効か否かを示すフラグ1214を含む構成とした。尚、Alloc−ID1211は、各ONU20の夫々に対して複数個割当可能である。帯域指示を受けたONU20は、Alloc−ID1211毎に上りGEMパケットを生成して送信する。また、上り受信光モニタ情報テーブル1220には、Alloc−ID1211を割り付けたONU20を識別するONU−ID1221、個々のONU20に対して初期設定値若しくは直前の正常な上りGEMパケット(光信号)から取得した受信信号の強度を参考に、次のGEMパケット受信時に予測される受信信号の強度を記録しておく。また、Alloc−ID1211もしくはONU−ID1221毎の受信信号の状況(正常か異常か)、また当該エントリが有効か無効か、等の補足情報を示すフラグ1223も備える構成とした。
本発明のOLT10は、上りGEMフレームを同期できない場合、受信処理部1741が信号検出不能である旨をPON制御部1700に通知する。同期できない理由は、1/0判定部17321での受信信号の強度のずれや受信処理部1741での受信タイミングずれ等複数の要素が関係する。PON制御部1700は、このような複数の箇所で検出される上り信号受信状況をONU管理部1702に一旦集約し、それらの情報から以下で説明するような各ONU20の状態把握及び異常連続光検出時の対応処理を実施する。一例を挙げれば、ONU管理部1702の判断でLOF(Loss of Frame)警報を出力し、更に上り受信レベル情報DB17022を更新して受信状況に応じたONU20への対応方針を決定する。
図7は、PONシステムの動作例を示す動作フロー図で、GPONでOLT10がONU20を立ち上げる際および以降の動作処理例を示したものである。
ONU20の電源を投入すると、ONU20は、OLT10から受信した下り信号に含まれる信号パターンを抽出し、当該信号パターンを上りGEMパケットに挿入してOLT10に送信する。尚、OLT10では、新規に接続されるONU20が存在する限り、該新規ONU20が上り信号を送信できるタイムスロットを予め空けておく構成である(図示せず)。
当該タイムスロットでONU20からの信号を受信し、下りフレームで指示すた特定の信号パターンが含まれている場合、新規ONU20が正しく接続されたものとして検出する(S201)。
当該ONU20から受信した光信号の強度を測定し、必要であれば上り信号の強度を調整するようONU20へ指示する。当該ONU20の上り信号の強度(OLT10での受信号の強度)が決定したら、この値やATCで求めた閾値をOLT10内に備えるDB17022(あるいは、図7:1222の記憶領域)やDB17021へ記録する(S202)。
次に、レンジングによりONU20迄の距離測定を行い(S203)、等価遅延(以下、EqDと称する)を算出してONU20に設定、該ONU20の応答タイミングの基準時刻(論理的距離)を既に接続されているONUとが等しくなるよう調整する。具体的には、EqDをONU20に通知して、ONUが以降この値で信号出力タイミングを調整することで実施される(S204)。この時点で新規に接続したONU20は、運用状態900に入る。
運用状態900では、まずONU20に必要な帯域の申告を指示し(S205)、各ONU20からの帯域要求に基づきDBAで割当て帯域を決定する(S206)。帯域決定後、各ONU20へ該帯域情報を通知する他、DB17011(あるいは、図7:1210の記憶領域)に帯域情報を記憶する(S207)。尚、上り帯域の要求、DBA処理、ONUへの通知を含む一連の上記処理は周期的に繰り返される。毎周期のDBA処理に従い、ONU20から受信する光信号について、OLT10では、各DB17011,17021,17022に記憶した値との比較を行ない、その受信タイミングと受信強度を確認する(S208)。
ステップS208で何らかの異常が検知された場合、例えば、急にONU20から受信する信号の強度が低下したり、信号自体が受信出来なくなるという状況が発生し得る。これらの現象にはいくつかの要因が考えられるが、原因を特定して通信状態を回復する可能性があるか否かをまず判定する(S209)。復帰可能性がある場合、所定の時間内に通信が回復するか、冗長系を構成するシステムであれば予備系への切替を実施する。通信回復後、ONU20からの送信タイミングを修正すれば良い場合は再度距離調整を行うためS204へ移行し、送信タイミングの修正が不要な場合はS205からの処理を繰り返す(S211)。
所定の時間内に回復しない場合で、ONU20自身からの運用終了要求若しくは管理者レベルでの運用終了指示がある場合はステップS210から運用を終了する。運用を継続する必要がある場合は、ONU20の再立上げを行いうためにステップS201からの処理を再施行する。
図8も、PONシステムの動作例を示す動作フロー図で、図7のONU動作確認ステップS208の詳細を示す図である。同図は、本発明のOLT10で実施するPON障害検出動作の一例を示したもので、図中の破線で囲んだ部分が図7のS208に対応する。
OLT10は、DBAの結果に基づき各ONU20−1〜20−nからの上り信号受信タイミングに合せてO/E1732の0/1判定部17321の受信信号を識別する閾値(図3:520,521,522)を設定する(S301)。具体的には、DBA情報DB17011に記憶されたタイミングで、閾値情報DB17021に記憶された閾値を設定する。また、S301では、予め上り受信レベル情報DB17022に記憶しておいた強度を読み出して実際に受光された信号の強度との比較を後のステップで実施出来るようにしておく。閾値設定後、受信処理部1741で受信信号のフレーム同期が可能か否かを確認する(S303)。フレーム同期が可能な状態は、光信号が正常に認識できていることを意味する。一方、フレーム同期ができない場合、受信光信号の強度の異常、あるいは、受信タイミングのズレが要因として考えられる。そこで、まず当該タイミングにおける受信光信号の強度を後述する手順で確認する(S310)。受信信号の強度が適正であればONU20での送信タイミングの修正が必要となる。尚、光信号は正しく受信できているがフレーム同期ができない状態であるため、LOF警報を出力するしておく(S311)。受信信号の強度が異常であれば何らかの原因により当該ONU20からの送信信号の強度が失われた(あるいは、図4で示したような連続光によって受信器で受光可能な強度を超えた)と判断し、後述する手順で受信状況の調査を実施する(S312)。その後フレーム同期ができていないのでLOFを出力する(S311)。
フレーム同期が可能な場合でも、当該ONUとの通信に支障は無いが、通信状態を管理するため受信信号の強度を測定する(S304)。尚、ここで受信信号の強度がステップS301で参照した予測値と一定値以上異なっている場合、DB17022(あるいは、図7:1222の記憶領域)に受信した信号の強度を記録しておく(S308)。また、当該ONU20との通信が可能なので、当該ONU20の出力信号の強度がOLT10から制御可能な構成であれば、ONU20の送信パワーを変更するよう通知する(S309)。尚、受信信号の強度を記録するステップS308は、強度が異常値でなくても、毎回記録するようにしておく構成としても良い。
フレーム同期が可能で強度も適正である場合、当該上り信号の受信タイミングを確認する(S305)。ここで、OLT10が指定したタイミングからずれていれば、光ファイバの伸縮等によりONUに設定したEqDの値が適正でなくなった可能性があるので、この修正値をONU20へ通知するか、レンジング処理の再施行を実施する(S307)。
最後に、当該ONUの状態を記憶しておく各DB17011,17021,17022において、更新が必要なデータを更新して処理を完了する(S306)。ここで、更新が必要なデータの項目は、受信信号の強度及びタイミングを示すパラメータと、通信時刻、及び当該上りフレームの受信成否を示すフラグを含む、通信状況モニタ情報である。より具体的な例を挙げれば、ONU20毎のEqD、OLT10からの送信タイミングあるいはOLT10で予測した受信タイミング(図6:1210に記憶する項目)、実際に受信した上りフレームの受信タイミング、予測される受信光信号の強度、実際に受信した信号の強度、当該フレームを受信した時刻とその通信の成否といったデータが挙げられる。
図9も、PONシステムの動作例を示す動作フロー図で、図8の受信信号の強度確認ステップS310の詳細を示す図である。
先ず、受信した上り信号の強度を測定する(S401)。図8のステップS301でDB17022(あるいは、図6:1222)から取得しておいた帯域割り当て情報と連動した受信すべき信号の強度予測値とS401で測定した強度とを照合して(S402)、当該フレームの強度と登録値(予測値)との差が所定の範囲以内か否かを確認する(S403)。所定範囲内であれば受信光は正常と判定して処理を終了する(図8のステップS310のY方向へ移行して処理を継続する)。強度が予測値と一定値以上異なることが確認された場合、受信状況の詳細な調査を実施するためステップS404(図8:S312)に進む。
図10も、PONシステムの動作例を示す動作フロー図で、図8:S312または図9:S404の受信状況調査ステップの詳細を示す図である。
実際に受信した信号の強度が予測された値と所定値以上異なっていた場合、受信信号の強度が異常値であると判断して、実際に測定された上り信号の強度とDB17022等に記憶してある登録値との差を算出する(S501)。この差を強度のデータベース登録値からの誤差とする。
次に、DB17011等に記憶してあるDBA情報から、空き帯域となっている箇所、あるいは、レンジング処理のために上り通信を禁止している箇所、あるいは、新規に接続するONU20を検出するために上り通信用に帯域を割当てていない箇所など、上り信号を受信しない無光状態が想定されるタイミングを選択し、該タイミングでの受信信号の強度を測定する。この値は後の障害発生箇所解析で使用するので、OLT10のどこか、例えば、図6の上り受信光モニタ情報テーブル1220を構成する記憶領域に一時記憶しておく(S502)。尚、以下では、上記無光状態の区間を非通信区間と称する。
ここで、非通信区間において測定された実際の受信信号の強度と、予測される非通信区間の強度(略0のはずである)との差を算出し、この強度差とステップS501で取得した誤差とを比較する(S503)。上記非通信区間で測定した強度差と、ONUとの通信区間に誤差との差異が略同等(所定値より小さい)であるのは、PON区間2000に何らかの形で上りの連続光が入力されている状態である。そこで、連続光を出力するONU20もしくは連続光の集線光ファイバ100への入力元となっている支線光ファイバ110を特定するための処理を開始する(S504)。ここでONU20や支線光ファイバ110が特定されたら、当該ONUの動作を停止するか、支線光ファイバの切り離す等の処理を行い、システム全体の動作を確認する作業に入る(S508)。
一方、受信光強度の誤差が、あるONU20の通信区間における値と非通信区間における値で所定値以上異なっていた場合、当該ONU20の故障か、当該ONUが接続される支線光ファイバにおける障害等が原因として考えられる。そこで、続くステップにおいて実行可能な対応を探る(S505)。まず当該ONU20に対して送信パワー調整を行うためのメッセージを通知して当該ONU20が送信する信号の強度を変更できるか否かを試す。そこでONU20で強度が変更可能であれば出力信号の強度の設定を変更するようメッセージを送付し、改めて受信する信号の強度を調整する(S506)。もちろん、調整後の強度をDB17022等に記憶する。ステップS505でONUの強度の設定が変更不可であった場合、当該ONUの動作を停止するか、切り離す等の処理を行い、システム全体の動作を確認する作業に入る(S507)。このようなケースに至る例として、故意による連続光入力は勿論、ONU自体の光モジュールに故障が発生している場合、またONU自体に光信号の強度調整機能を備えていない場合などが挙げられる。
図11も、PONシステムの動作例を示す動作フロー図で、図10:S504のONU特定処理ステップの詳細を示す図である。
図10のS503で、PON区間2000に何らかの形で上りの連続光が入力されている状態であると判定された場合、特定のONU20の障害で連続光が出される、あるいは、支線光ファイバ110に故意に連続光を入射する等の状況が想定される。このような状況ではOLT10から該当ONU20を制御出来ないことがある。したがって、本発明のPONあるいはOLT10では、上述したような異常を検出すると、OLT10から正常に稼動している制御可能なONU20を特定していき、残った制御不能なONU20もしくは該ONUに接続された支線光ファイバ110を故障中であると判断するものである。
図10のS502で非通信区間の受信信号の強度が測定・記憶されているので、この値を読み出し、DB17022等に登録(記憶)されている個々のONU20からの受信信号の強度の値ならびにDB17021に登録(記憶)されている個々のONU20からの信号を受信するための閾値に加算する。すなわち、登録されている個々のONU20からの受信信号の強度に異常発生によって測定された連続光成分を加算する(S602)。
個々のONU20−1〜20−nに対して試験パターンの送付を指示する(S603)。この試験パターンは、個々のONU20−1〜20−nが正しくOLT10の指示に従う信号を出しているか否かについて、受信信号の強度とタイミングの両者から確認するために実施する。ここで、試験パターンは、個別にONUを識別できるものを予めPONシステムで決めておけば何でも良い。例えば、レンジング処理を行うためのメッセージ(GPONならONU−IDを含むPLOAMメッセージ)を用いれば良い。
ONU20から試験パターンを受信し(S604)、指示通りの試験パターンを正常に受信出来たか否かを確認する。尚、ここでの信号の受信確認は、先に図8で説明した信号の受信確認と同様である(S605)。あるONU20からの信号の正常受信が確認された場合、当該ONU20に対する正常性確認済フラグをセットする(S606)。具体的には、図6で示したような制御パラメータ記憶領域に、このようなフラグを記憶する領域1223を設けてセットする構成とした。正常受信が確認出来ない場合、やはり受信信号の強度の異常や受信タイミングの異常、あるいは、OLT10からの制御不能等が疑われるため、当該ONU20に対する被疑フラグを設定する(S607)。上記S603〜607の処理は、PONシステムのOLT10に登録されている全てのONU20−1〜20−nについて実施される(S608)。
全ONUの試験後に、被疑フラグが設定されたONU20が存在する場合、少なくとも、当該フラグが設定されたONUの動作異常もしくは当該ONUが接続された支線光ファイバ110あるいは集線光ファイバ100のいずれかが運用中に発生した可能性が高い。したがって、図10のS508で説明したように、当該ONUの動作を停止するか、支線光ファイバの切り離す等の処理を行う。尚、未確認のONU20が存在しない場合には、何らかの異常な手段によってPON区間2000の上り方向に連続光が入射されている可能性が高い。この場合は、確認済みのONU20が接続されていない支線光ファイバ110や集線光ファイバ100に異常が無いかどうかを確認する作業に入る(S609)。
以上の処理により、動作異常が疑われるONU20を絞り込むことができるので、本処理を終了して異常連続光への対処作業に移る。
尚、実際のPONシステムの運用に際しては、上り受信レベル情報DB17022に登録した情報を一時的に障害状況に対応するよう変更するため、データベースのバックアップをとっておくことが望ましい。また、ONU20の特定あるいは切り離し処理後に、運用を中止したONU20に関する情報(例えば、非通信区間の変更等)確認して、各DB17011,17021,17022の登録内容を変更したり、空き帯域550、560における受信信号の強度情報を用いて、上り受信レベル情報DB17022の登録した情報を元に戻す処理が必要となる。
図12は、OLT10で受信する上り信号の様子を示す信号構成図で、OLT10の配下に接続されるONU20−nに異常が発生して連続的に光信号を出力するようになった状態を示したものである。尚、同図は、図3および図4と同様に、スプリッタ20通過後に集線光ファイバ100上に時分割光多重される上り信号の様子を示したものであるが、図11で説明したONU特定処理時の様子で、異常発生によって測定された連続光成分が実際に受信した信号や設定すべき閾値に加算された状態を示している。図11のS605では、DB14021から読み出された閾値521,522に連続光成分が加算された新しい閾値1521,1522を0/1判定部17321に設定して受信信号を判定する等の受信信号の正常性を確認する。同図では、S605で各ONU20からの受信信号の正常性確認を行なうと、障害が発生して連続光を出力するONU20−nについては閾値1521−nの設定によって信号が正常に受信されない(無光/無信号)と判定され、正常なONU20−1やONU20−2については閾値1521−1や1521−2の設定によって連続光が加算された光信号を受信しても正常に“0”と“1”の識別ができて信号が正常に受信されていると判定される状態であることを示している。
図13も、PONシステムの動作例を示す動作フロー図で、図10:S507/508のONU操作停止処理ステップの詳細を示す図である。
尚、図13の処理は、障害と特定されたONU20がOLT10からの制御指示に応答できる場合に有効であり、ONU20が制御不可能な場合は、OLT10が以下の動作を行なってもONU20で無効となるものである。例えば、ONUの送信側光モジュールが制御不能でも、その他の部分が正常稼動している場合、以下の方法でONUから送信される上り信号を停止することが出来る。
OLT10からのDACTメッセージによる制御が可能な場合(S701)、該メッセージを該当ONU20に送信して異常動作するONU20の動作を停止させる。一方、DACTメッセージによる制御が不能であれば、代替として、ONU20の登録を抹消して上り帯域の使用を不許可にするDisable SN(Serial Number)メッセージを送付する(S702)。該メッセージによる制御が可能であれば、当該ONU20の構成に依存するが、ONUから上りGEMパケットが来なくなるので、実質的にONUを停止したと同じ状態になる。一方、該メッセージによる制御が不能であれば、更なる代替として、OLT10からONU20のパワーオフ制御を実施する(S703)。この制御も不可能であれば、別途ONU20の設置場所に行って人手等によりONUを削除する等のシステム強制停止(S704)を行なうことになる。
図14は、ONU20の構成例を示すブロック構成図である。
本発明のONU20は、OLT10と対向して動作することでPONシステムを構成するものであるため、データの流れを処理するために備えた各機能ブロックの構成と動作は、OLT10のSNI1710−1〜1710−nの代わりにユーザ50と接続するためのユーザ網インタフェース(User Network Interface:以下UNIと称する)として、1以上のパケット網インタフェース(以下、これもUNIと称することがある)1810−1〜1810−nを備えた点と上り/下りの信号方向が逆になる点を除けば略同じである。すなわち、下り方向に、0/1判定部18321を備えたO/E1831、下り経路情報DB18411を備えた受信処理部1841、フレーム生成部1842、送信処理部1843とを備え、上り方向に、上り経路情報DB18211を備えた受信処理部1821、フレーム生成部1822、送信処理部1823、E/O1831を備え、PON制御部1800の制御に基づきWDM1850と支線光ファイバ110を介してOLT10とデータの送受信を行なうものである。尚、PON制御部1800は、OLT10からの制御に基づきONU20の管理や制御を行なうもので、DBA情報DB18011でOLT10が実施したDBAの結果等を記憶して、該記憶内容に基づき上りGEMパケットを送信させる上り送信制御部1801と、ONU状態を記憶管理するONU状態監理部1802とを備える構成とした。尚、本ONU20の基本的な構成とデータ処理方法は図5で示したOLT10と略同様であるので、以下では詳細な説明を省略し、OLT10でONUからの上り信号に異常であると判定された時、該ONUの動作を停止する構成と動作について説明する。
ONU20では、図13で説明したようなOLT10からの各種指示に応じて動作内容を変える機能を備えた。具体的には、DACTメッセージ、Disabled SNメッセージ、遠隔パワーオフ指示のそれぞれに対応できるように、複数の各機能ブロック対応の電源管理機能1890,18310等を備える構成とした。
OLT10から送信されるメッセージや指示は、O/E1832で受信されると受信処理部1841でフレーム同期がとられて解析される。受信処理部1841は、当該メッセージや指示がONUの動作停止や切り離しに該当するものであると、これをPON制御部1800へ通知する。PON制御部1800ではONU状態管理部1802がこれらの指示を受け取り処理を行う構成とした。尚、PON制御部1800へ通知する必要があるメッセージとして、上記以外に、OLT10が発行するDBA情報、ONU立上げ等PONシステム運用に関わる制御情報等がある。
OLT10からONU20が制御可能であると以下のように動作する。先ず、DACTメッセージを受信すると、ONU状態態管理部1802が光モジュールへ送信停止を指示する。具体的には、電源管理部18310を制御してE/O1831の電源をOFFにして上り信号の出力を停止する。DACTメッセージによる制御が出来なければ、次にDisable SNメッセージを受信する。本メッセージを受け取った場合、OLT10での当該ONU20の登録が抹消されるので、以後一切のOLT10との通信を受け付けられない状態となるものである。したがって、ONU20は、当該メッセージを受信すると全ての信号送信を中断する。更に、ONU状態態管理部1802が光モジュール(E/O1831)の電源をOFFにするように動作する。更に、上述した制御が上手く行かない場合は、ONU20全体の電源を強制的にOFFにすることを試みる。具体的には、遠隔からの電源制御指示を受けたONU管理部1802がONU20全体を対象とする電源管理部1890に信号を通知してONU全体を停止させる。
図15は、PON区間2000の下り信号(GEMフレーム)の構成例を示す信号構成図である。
本発明のPONで用いる信号は、GPONで規定されたPLOAMフレームの構成を基本としたもので、全ONU20−1〜20−nで受信される下りフレームのヘッダ1910を利用する。ヘッダ1910に含まれるPLOAMd1913は、ONU20の立上げ(ONU−IDやAlloc−IDの割当等)や運用中の距離や障害監視などの制御に使用するフィールドである。本発明のPONシステム(OLT10)では、先に説明したONU20の動作停止や切り離しのために、このPLOAMd1913のデータフィールドを使用する構成とした。具体的には、PLOAMd1913には、宛先ONUを示すONU−ID19131、PONシステムを運用する運用者が独自に定めたメッセージでがあることを示すMessage−ID19132の後に、ONU20で実施する停止レベルを示す識別子19133や関連制御パラメータ(フラグ等)19134からなるデータフィールド19135を入れ、このフィールド19135を見たONUが上述した動作を行なうことで、ONUの動作停止や切り離しを行う構成とした。尚、OLT10では、PON制御部1700に備えたONU管理部1702が、DACTメッセージ送信指示、Disabled SNメッセージ送付指示、遠隔パワーオフ送付指示を発行し、これを受けたフレーム生成部1722が下りフレームのデータフィールド19135に当該指示を挿入し、送信処理部1723が当該フレームを指示された優先度に従って読み出してPON区間2000に送信する構成とした。
図16も、PONシステムの動作例を示す動作フロー図で、図10:S504のONU特定処理ステップにおける別の制御手順を示す図である。
本手順は、OLT10からONU20の制御が可能で、図13で説明したようなONU20の停止動作が出来る場合の手順を示している。具体的には。各ONUの動作停止が可能なことを利用し、OLT10が受信信号の異常を検出した場合にOLT10に登録されたONU20を順に稼動停止しながら上り信号の受信光を監視することで、連続光を発信するONU20を特定するものである。
まず、適当なONU20を選択して動作停止指示を送信する(S801)。この処理は、図13で説明した手順を実施すれば良い。図10の手順で説明したような、既に記憶してある本来非通信区間であるタイミングで測定された受信信号の強度を読み出し、この値と受信信号の強度を比較して信号が正常に受信出来るか否かを判定する(S802)。ONUからの受信信号の強度が予定値よりも高い状態(読み出した記憶値に非通信区間における受信信号の強度が加算された状態)が継続するようであれば、当該ONU20は故障していない可能性があるので、当該ONUに対して確認済フラグをセットする(S803)。逆に、非通信区間の受信信号の強度が正常値に戻ったことが確認されると当該ONU20が故障している可能性があるので、当該ONUに対して被疑フラグを設定する(S804)。この一連の処理を、全ONU20−1〜nについて実施する(S805)。以降の動作S806とS807は、図11で説明した手順S608とS609と同様である。
図17も、PONシステムの動作例を示す動作フロー図で、図10:S504のONU特定処理ステップにおける他の制御手順示す図である。
先ず、個々のONU20に対して試験パターンを送付するよう指示を出し(S902)、該ONU20から試験パターンを受信すると、その試験パターン受信時(と想定されるタイミング)における光信号の強度を測定する(S902)。DB17022には、予め該ONU20から受信する信号の強度(予測値)が登録されているので、測定した強度と予測値とを比較して誤差を求める(S903)。この誤差が、図10の手順で説明したような、既に記憶してある本来非通信区間であるタイミングで測定された強度と略等しい場合は、当該ONU20の信号に別のONUからの信号が加算されていることを示すため、当該ONU20は正常であると見做せ、当該ONUに対して確認済フラグをセットする(S905)。逆に、受信信号の強度が障害検知前の想定値と変化していない場合は、当該ONU20が連続光を出力している可能性が高いので、当該ONUに対して被疑フラグを設定する(S906)。この一連の処理を、全ONU20−1〜nについて実施する(S907)。以降の動作S908とS909は、図11で説明した手順S608とS609と同様である。
本発明のPONシステムならびに運用方法によれば、OLTに簡単な制御手順を追加して、選択したONUからの信号受信時にOLTの受信状態を変更するだけで容易に障害が発生したONUを特定することが可能となる。また、選択したONUの動作状況を制御しても、容易に障害が発生したONUの特定が可能となる。すなわち、任意のONUが故障した場合にも、OLTからの簡単な制御手順を実行するだけで容易に当該ONUを特定してPONシステムの運用とは切り離すことが可能となる。したがって、他のONUとの通信への影響を最小限に抑えることも可能となる。さらに、PONシステムの保守を行なう作業員が対応する上での対応時間も短縮し、システム運用上の費用削減と保守作業効率向上が図れる。更に、故意に連続光をPONシステムに入射することでサービス妨害を意図された場合でも、当該ONUや光の入射位置を速やかかつ容易に特定してOLTから切り離すことが出来るので、システム運用における安定性と信頼性を高めることができる。
PONシステムを用いた光アクセス網の構成例を示した網構成図である。 PONシステムの上り信号の時分割多重化の様子を示す信号構成図である。 OLTで受信する上り信号の様子を示す信号構成図(1)である。 OLTで受信する上り信号の様子を示す信号構成図(2)である。 OLTの構成例を示すブロック構成図である。 PON制御部で記憶する制御パラメータの一例を示したメモリ構成図である。 PONシステムの動作例を示す動作フロー図(1)である。 PONシステムの動作例を示す動作フロー図(2)である。 PONシステムの動作例を示す動作フロー図(3)である。 PONシステムの動作例を示す動作フロー図(4)である。 PONシステムの動作例を示す動作フロー図(5)である。 OLTで受信する上り信号の様子を示す信号構成図(3)である。 PONシステムの動作例を示す動作フロー図(5)である。 ONUの構成例を示すブロック構成図である。 PON区間の下り信号(GEMフレーム)構成例を示す信号構成図である。 PONシステムの動作例を示す動作フロー図(6)である。 PONシステムの動作例を示す動作フロー図(7)である。
符号の説明
10・・・OLT、 20・・・ONU、 30・・・光スプリッタ、
100・・・集線光ファイバ、 110・・・支線光ファイバ、
1700・・・PON制御部、 301,501,502・・・上り光信号
521,522・・・閾値、 520・・・ノイズレベル。

Claims (9)

  1. 親局と複数の子局とを光スプリッタおよび複数の光ファイバから成る光ファイバ網で接続した受動光網システムであって、
    前記親局は、前記複数の子局の各々からの光信号を0または1に識別する閾値を用いて受信する受信回路と、
    前記複数の子局の各々が光信号を送信するタイミングを決定して該複数の子局の各々に通知する帯域設定部と、前記閾値ならびに前記複数の子局から受信した光信号の強度を記憶する記憶部と、該タイミングに対応して記憶された閾値を前記受信回路に設定して光信号の受信を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記複数の子局の各々からの光信号受信タイミングにおいて受信した信号の強度と前記記憶部に記憶した情報を比較して、該子局もしくは該子局と接続された前記光ファイバの障害を検出する機能を備えたことを特徴とする受動光網システム。
  2. 前記親局は、前記光信号受信タイミング以外のタイミングで受信した光信号の第2の強度も測定記憶し、前記複数の子局の各々が正常な状態において受信して記憶した光信号の第1の強度と第2の強度と閾値を用いて前記受信回路を制御することを特徴とする請求項1に記載の受動光網システム。
  3. 前記親局は、前記複数の子局が送信する光信号を制御する機能も備え、前記障害検出時に任意の子局を選択して該子局が送信する光信号の強度を制御することで、障害の発生した子局もしくは該障害の発生した子局が接続された光ファイバを特定することを特徴とする請求項2に記載の受動光網システム。
  4. 前記親局で検出する障害は、連続する光の出力を伴う障害であることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載の受動光網システム。
  5. 親局と複数の子局とを光スプリッタおよび複数の光ファイバから成る光ファイバ網で接続した受動光網システムに生じた障害の特定方法であって、
    前記親局は、前記複数の子局の各々からの光信号を0または1に識別する閾値を用いて受信する受信回路、ならびに、該複数の子局の各々が光信号を送信するタイミングを決定して該複数の子局の各々に通知する帯域設定部と、前記閾値ならびに前記複数の子局から受信した光信号の強度を記憶する記憶部と、該タイミングに対応して記憶された閾値を前記受信回路に設定して光信号の受信を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記システムが正常な状態において、該複数の子局の各々から受信した光信号の第1の強度と該タイミング以外の時間に受信した光信号の第2の強度と該複数の子局に対応した閾値とを記憶し、
    ある子局もしくは光ファイバに障害が発生して、前記親局が前記複数の子局からの光信号の受信の異常を検出すると、
    前記制御部は、前記複数の子局の各々からの信号受信タイミングにおいて前記受信回路に設定する閾値を前記記憶した閾値に前記第2の強度を加えた値に変更設定して光信号の受信を実施し、前記第1の強度と受信した信号の強度との比較で正常受信を確認すると該閾値を変更設定した子局を正常と判定し、
    前記複数の子局から前記閾値の変更によって正常と判定されなかった子局を選択することにより障害の発生した子局もしくは該子局と接続された前記光ファイバを特定する
    ことを特徴とする受動光網システムの障害特定方法。
  6. 前記親局は、複数の子局が送信する光信号を制御する機能も備え、前記受信の異常を検出すると任意の子局を選択して該子局が送信する光信号の強度を制御することで、障害の発生した子局もしくは該障害の発生した子局が接続された光ファイバを特定することを特徴とする請求項5に記載の障害特定方法。
  7. 前記親局で検出する障害は、連続する光の出力を伴う障害であることを特徴とする請求項5もしくは請求項6のいずれかに記載の受動光網システム。
  8. 親局と複数の子局とを光スプリッタおよび複数の光ファイバから成る光ファイバ網で接続した受動光網システムの親局であって、
    前記複数の子局の各々からの光信号を0または1に識別する閾値を用いて受信する受信回路と、
    前記複数の子局の各々が光信号を送信するタイミングを決定して該複数の子局の各々に通知する帯域設定部と、前記閾値ならびに前記複数の子局から受信した光信号の強度を記憶する記憶部と、該タイミングに対応して記憶された閾値を前記受信回路に設定して光信号の受信を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記複数の子局の各々からの光信号受信タイミングにおいて受信した信号の強度と前記記憶部に記憶した情報を比較して、該子局もしくは該子局と接続された前記光ファイバの障害を検出する機能を備えたことを特徴とする受動光網システムの親局。
  9. 前記制御部は、前記光信号受信タイミング以外のタイミングで受信した光信号の第2の強度も測定記憶し、前記複数の子局の各々が正常な状態において受信して記憶した光信号の第1の強度と第2の強度と閾値を用いて前記受信回路を制御することを特徴とする請求項8に記載の受動光網システムの親局。
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