JP2010065761A - 転がり軸受ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】転がり軸受の全周にわたりほぼ均等に接着剤を分散せ、溝深さを浅くしても接着剤の量を確保して接着力を向上すること。
【解決手段】同軸上に配置された内輪5aと外輪7aとの間の円環状空間に周方向に間隔をあけて複数個の転動体9を内蔵する転がり軸受3Aと、転がり軸受3Aの内輪5aに嵌合された状態で接着されるシャフト13と、転がり軸受3Aの外輪7aを嵌合させた状態で接着される嵌合孔25を有するスリーブ23とを備え、シャフト13の外周面またはスリーブ23の嵌合孔25の内面の少なくとも一方に、周方向および軸方向に延びるシャフト溝10Aまたはスリーブ溝20Aが形成されている転がり軸受ユニット1を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、転がり軸受ユニットに関するものである。
従来、転がり軸受の内輪とシャフト、または、転がり軸受の外輪とスリーブとが圧入または接着により固定されている転がり軸受ユニットが知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
接着剤により固定されている転がり軸受ユニットにおいては、固定力を高めるため、内輪とシャフトとの間や外輪とスリーブとの間に接着剤を溜める環状の接着剤溜まり溝が設けられている。例えば、特許文献1に記載の転がり軸受ユニットには、転動体の直径程の長さの環状の中間凹部が軸の外径面およびハウジングの内径面に1箇所ずつ設けられている。また、特許文献2に記載の転がり軸受ユニットには、比較的幅の狭い環状の接着溝が固定軸の外周面に複数設けられている。
特開平8−184322号公報 特開平8−275434号公報
しかしながら、特許文献1に記載の転がり軸受ユニットでは、内輪および外輪の中間凹部に対向する位置において集中的に固定力を高めることができるが、接着剤の収縮により転がり軸受に歪みが発生して転走面が変形し、トルク変動が大きくなるという不都合がある。また、特許文献2に記載の転がり軸受ユニットのように、環状の接着溝を複数設けたとしても、嵌合時に接着剤が扱き出され、各接着溝に含有される接着剤量が不均一になる場合がある。この場合、接着溝ごとの固定力にばらつきが生じ、結果として転がり軸受に歪みが発生するという不都合がある。
さらに、接着剤のアウトガスを除去するためのヒートサイクルにおいて転がり軸受が高温にさらされたり、転がり軸受ユニットの使用環境が高温であったりする場合には、接着剤の不均一が原因で転がり軸受に歪みが発生し、トルク変動が悪化するおそれがある。また、熱硬化性接着剤を用いた場合には、硬化時の加熱により転走面に変形が生じるおそれがある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、転がり軸受の全周にわたりほぼ均等に接着剤を分散せ、溝深さを浅くしても接着剤の量を確保して接着力を向上することができる転がり軸受ユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は同軸上に配置された内輪と外輪との間の円環状空間に周方向に間隔をあけて複数個の転動体を内蔵する転がり軸受と、該転がり軸受の前記内輪に嵌合された状態で接着される第1の部材と、前記転がり軸受の前記外輪を嵌合させた状態で接着される嵌合孔を有する第2の部材とを備え、前記第1の部材の外周面または前記第2の部材の前記嵌合孔の内面の少なくとも一方に、周方向および軸方向に延びる接着剤溜まり溝が形成されている転がり軸受ユニットを提供する。
本発明によれば、接着剤を転がり軸受の周方向に行き渡らせるだけでなく、軸方向へと行き渡らせることができる。したがって、嵌合時等に接着剤が一部に偏ることなく転がり軸受の周方向および軸方向に均等に分散させることができる。これにより、接着剤溜まり溝の深さを浅くしても接着剤の量を均等に確保して接着力を向上することができる。
また、接着剤のムラによって転がり軸受に歪みが発生してしまうのを防ぎ、転走面が変形することによるトルク変動を抑制することができる。これにより、ヒートサイクル等により転がり軸受が高温にさらされる環境下でも、接着剤の不均一による転がり軸受の歪みを防止し、トルク変動の悪化を防ぐことができる。
上記発明においては、前記接着剤溜まり溝が螺旋状に形成されていることとしてもよい。
このように構成することで、旋盤加工により接着剤溜まり溝を簡易に形成することができ、加工時間の短縮およびコストの低減を図ることができる。
また、上記発明においては、前記接着剤溜まり溝が格子状に形成されていることとしてもよい。
このように構成することで、接着剤を広範囲に均等に広め易くすることができる。
また、上記発明においては、前記接着剤溜まり溝が、周方向に延び軸方向に間隔をあけて配置された複数の周溝と、これら周溝を軸方向に連結する連結溝とを備えることとしてもよい。
このように構成することで、連結溝により、周溝ごとの接着剤を軸方向に隣接する他の周溝に分散させ易くすることができる。連結溝は、周溝に対して直交する方向に延びることとしてもよいし、あるいは、周溝に対して斜めに交差する方向に延びることとしてもよい。
本発明によれば、転がり軸受の全周にわたりほぼ均等に接着剤を分散せ、溝深さを浅くしても接着剤の量を確保して接着力を向上することができるという効果を奏する。
以下、本発明の一実施形態に係る転がり軸受ユニット1について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る転がり軸受ユニット1は、図1に示すように、軸方向に所定の間隔をあけて配置される第1の転がり軸受3Aおよび第2の転がり軸受3B(以下、第1の転がり軸受3Aと第2の転がり軸受3Bとを合わせて「転がり軸受3A,3B」という。)と、これらの転がり軸受3A,3Bに嵌合されるシャフト(第1の部材)13と、転がり軸受3A,3Bを嵌合させる嵌合孔25を有する円筒状のスリーブ(第2の部材)23とを備えている。
転がり軸受3A,3Bは、シャフト13とスリーブ23とを相対的に回転させるためのものである。第1の転がり軸受3Aは、同軸上に配置された内輪5aおよび外輪7aと、これら内輪5aと外輪7aとの間の円環状空間に周方向に間隔をあけて内蔵される複数個の転動体9とを備えている。
第1の転がり軸受3Aの内輪5aの外周面には、深溝型若しくはアンギュラ型の内輪軌道が設けられ、また、外輪7aの内周面には、深溝型若しくはアンギュラ型の外輪軌道が設けられている。
なお、第2の転がり軸受3Bは、第1の転がり軸受3Aと同じ構成であり、説明を省略する。
シャフト13は、略円筒状部材であって、一端に軸方向に延びるネジ孔15、他端に軸方向に突出する雄ねじ形成用の突起17を備えている。シャフト13の前記他端には、全周にわたって半径方向外方に突出する鍔状のフランジ部(鍔部)19が設けられている。
シャフト13には、フランジ部19側から順に第1の転がり軸受3Aおよび第2の転がり軸受3Bが嵌め込まれている。シャフト13の外周面の転がり軸受3A,3Bの内輪5a,5bに対応する位置には、図2に示すように、それぞれ周方向および軸方向に延びる1本の螺旋状のシャフト溝(接着剤溜まり溝)10A,10Bが設けられている。
シャフト溝10A,10Bは、それぞれシャフト13と内輪5a,5bとを接着固定するための接着剤を溜めておくものである。これらシャフト溝10A,10Bは、内輪5a,5bに対応する領域の軸方向の一端から他端に向かい複数巻きにわたって螺旋状に形成されている。シャフト溝10A,10Bには、全域にわたりほぼ均等に接着剤が塗布されており、シャフト13の外周面と内輪5a,5bの内周面とがそれぞれ接着固定されている。
スリーブ23の嵌合孔25の内面には、軸方向の略中央に内側に向かって突出する凸部27が設けられている。この嵌合孔25には、凸部27を挟んで軸方向の一方に第1の転がり軸受3A、他方に第2の転がり軸受3Bがそれぞれ嵌め込まれており、外輪7a,7bの互いに対向する端面が凸部27に突き当てられている。以下、嵌合孔25の第1の転がり軸受3Aが嵌め込まれている部分を「第1の嵌合部29a」、第2の転がり軸受3Bが嵌め込まれている部分を「第2の嵌合部29b」といい、これら第1の嵌合部29aと第2の嵌合部29bを合わせて「嵌合部29a,29b」という。
嵌合部29a,29bの内周面の転がり軸受3A,3Bの外輪7a,7bに対応する位置には、図3に示すように、それぞれ周方向および軸方向に延びる1本の螺旋状のスリーブ溝(接着剤溜まり溝)20A,20Bが設けられている。これらスリーブ溝20A,20Bは、それぞれ第1の嵌合部29aと外輪7a、第2の嵌合部29bと外輪7bとを接着固定するための接着剤を溜めておくものである。
スリーブ溝20A,20Bは、外輪7a,7bに対応する領域の軸方向の一端から他端に向かい複数巻きにわたって螺旋状に形成されている。これらスリーブ溝20A,20Bには、全域にわたりほぼ均等に接着剤が塗布されている。
嵌合部29a,29bの内周面と外輪7a,7bの外周面とは、内輪5a,5bが相互に近接する方向に押圧された状態で接着されている。これにより、転がり軸受3A,3Bには予圧がかけられた状態となり、内輪5a,5bおよび外輪7a,7bと転動体9とが隙間なく接触させられている。
以下、このように構成される本実施形態の転がり軸受ユニット1の組み立て方法について説明する。なお、シャフト溝10A,10Bとスリーブ溝20A,20Bを合わせて「接着溝10A,10B,20A,20B」という。
まず、スリーブ23の第2の嵌合部29bの内周面のスリーブ溝20Bに接着剤を塗布し、第2の転がり軸受3Bの外輪7bを嵌合させる。そして、嵌合孔25の凸部27に外輪7bの端面を突き当てた状態で、外輪7bの外周面と第2の嵌合部29bの内周面とを接着する。
この場合に、スリーブ溝20Bが螺旋状に繋がっているので、接着剤をスリーブ23の周方向に行き渡らせるとともに、軸方向に隣接する隣の段へと行き渡らせることができる。したがって、第2の嵌合部29bの内周面と外輪7bの外周面との間で、接着剤が一部に偏ることなく周方向および軸方向に均等に分散させることができる。
次に、シャフト13の外周面のシャフト溝10Aに接着剤を塗布する。そして、第1の転がり軸受3Aの内輪5aにシャフト13を嵌合させ、フランジ部19に内輪5aの端面を突き当てる。この場合も同様に、シャフト溝10Aが螺旋状に繋がっているので、シャフト13の外周面と内輪5aの内周面との間で、接着剤が一部に偏ることなく周方向および軸方向に均等に分散させることができる。
続いて、スリーブ23の第1の嵌合部29aの内周面のスリーブ溝20Aに接着剤を塗布する。また、シャフト13の外周面のシャフト溝10Bに接着剤を塗布する。そして、第1の転がり軸受3Aに嵌め込まれたシャフト13をネジ孔15が鉛直上向きになるように固定した状態で、スリーブ23を嵌め合わせる。
具体的には、第2の嵌合部29bに嵌め込まれている第2の転がり軸受3Bの内輪5bにシャフト13を嵌合させ、また、第1の嵌合部29aに第1の転がり軸受3Aの外輪7aを嵌合させて、外輪7aの端面を凸部27に突き当てる。シャフト溝10Bおよびスリーブ溝20Aはそれぞれ螺旋状に繋がっているので、シャフト13の外周面と内輪5bの内周面との間、および、第1の嵌合部29aの内周面と外輪7aの外周面との間で、それぞれ接着剤を周方向および軸方向に均等に分散させることができる。
続いて、第2の転がり軸受3Bとシャフト13との嵌合部分、および、第1の転がり軸受3Aと第1の嵌合部29aとの嵌合部分がそれぞれ完全に接着する前に、転がり軸受3A,3Bに予圧をかける。この場合に、転がり軸受3A,3Bの外輪7a,7b間の間隔は凸部27の長さによって決定されているので、内輪5a,5bどうしを近接させる方向に押圧するだけで予圧をかけることができる。
また、第1の転がり軸受3Aの内輪5aがフランジ部19に突き当てられているので、第1の転がり軸受3Aに対して軸方向の反対側に配置された第2の転がり軸受3Bの内輪5bを軸方向に押圧するだけで、第1の転がり軸受3Aおよび第2の転がり軸受3Bに予圧をかけることができる。
そこで、第2の転がり軸受3Bの内輪5bを軸方向に押圧し、第1の転がり軸受3Aおよび第2の転がり軸受3Bに予圧をかける。そして、予圧をかけた状態で、第2の転がり軸受3Bの内輪5bとシャフト13の外周面、および、第1の転がり軸受3Aの外輪7aと第1の嵌合部29aの内周面をそれぞれ完全に接着させる。
これにより、簡易な方法で2つの転がり軸受3A,3Bの内輪5a,5bおよび外輪7a,7bと各転動体9との隙間をなくし、転がり軸受ユニット1の剛性確保および回転精度の向上を図ることができる。また、接着により予圧をかけた状態に維持されるので、予圧抜けを防ぎ、転がり軸受ユニット1の回転精度の悪化を防止することができる。また、シャフト13およびスリーブ23を2つの転がり軸受3A,3Bによって支持することで、例えば、1つの転がり軸受だけで支持する場合に比べて、転がり軸受3A,3Bの1つ当たりにかかる負荷を小さくすることができる。
以上、本実施形態に係る転がり軸受ユニット1によれば、嵌合時等に接着剤を転がり軸受3A,3Bの周方向および軸方向に均等に分散させることができ、転がり軸受3A,3B全体にかかる固定力を略均一にすることができる。したがって、接着溝10A,10B,20A,20Bの深さを浅くしても接着剤の量を均等に確保して接着力を向上することができる。また、接着剤のムラによって転がり軸受3A,3Bに歪みが発生してしまうのを防ぎ、転走面が変形することによるトルク変動を抑制することができる。
また、ヒートサイクル等により転がり軸受3A,3Bが高温にさらされたり、転がり軸受ユニット1の使用環境が高温であったりしても、接着剤の不均一による転がり軸受3A,3Bの歪みを防止し、トルク変動の悪化を防ぐことができる。また、接着溝10A,10B,20A,20Bを螺旋形状にすることで旋盤加工により簡易に形成することができ、加工時間の短縮およびコストの低減を図ることができる。
なお、本実施形態においては、転がり軸受ユニット1が、シャフト13のシャフト溝10A,10Bまたスリーブ23のスリーブ溝20A,20Bのどちらか一方を備えることとしてもよい。
また、本実施形態においては、接着溝10A,10B,20A,20Bがそれぞれ1本の螺旋溝によって構成されていることとしたが、例えば、複数条の螺旋溝によって構成することとしてもよい。
また、例えば、図4〜図6に示すように、接着溝10A,10B,20A,20Bをそれぞれ軸方向に2つの螺旋溝に分け、接着溝10A,10B,20A,20Bより深さが深く軸方向に広い環状接着溝12A,12B,22A,22Bを2つの螺旋溝の間に設けることとしてもよい。このようにすることで、シャフト13の外周面と内輪5a,5bの内周面、および、スリーブ23の内周面と外輪7a,7bの外周面との間で、接着溝10A,10B,20A,20Bにより接着剤を広範囲に分散させるとともに、環状接着溝12A,12B,22A,22Bにより軸方向の中央付近において固定力を高めることができる。
また、本実施形態は以下のように変形することができる。
例えば、本実施形態においては、接着溝10A,10B,20A,20Bをそれぞれ螺旋状に形成したが、第1の変形例に係る転がり軸受ユニット101は、図7〜図9に示すように、シャフト(第1の部材)113およびスリーブ(第2の部材)123が、周方向に延び軸方向に間隔をあけて配置された複数の周溝110A,110B,120A,120Bと、これら周溝110A,110B,120A,120Bに対して直交する方向に延び、周溝110A,110B,120A,120Bを軸方向に連結する連結溝115A,115B,125A,125Bとを備えることとしてもよい。このようにすることで、転がり軸受ユニット101は、連結溝115A,115B,125A,125Bにより、周溝110A,110B,120A,120Bごとの接着剤を軸方向に隣接する他の周溝110A,110B,120A,120Bに分散させ易くすることができる。
また、例えば、図10および図11に示すように、周溝110A,110B,120A,120Bに対して斜めに交差する方向に延びる連結溝117A,117B,127A,127Bにより、周溝110A,110B,120A,120Bを軸方向に連結することとしてもよい。
また、第2の変形例としては、例えば、図12および図13に示すように、シャフト(第1の部材)213およびスリーブ(第2の部材)223が、内輪5a,5bまたは外輪7a,7bに対応する領域の軸方向の一端から他端にかけて傾斜する方向に延び、周方向に間隔をあけて配置された複数の斜め溝210A,210B,220A,220Bを備えることとしてもよい。
また、第3の変形例としては、例えば、図14および図15に示すように、シャフト(第1の部材)313およびスリーブ(第2の部材)323が、内輪5a,5bまたは外輪7a,7bに対応する領域の軸方向の一端から他端にかけて傾斜する方向に延び、互い違いに交差するように格子状に組み合わせられた複数の斜め溝310A,310B,320A,320Bを備えることとしてもよい。このようにすることで、接着剤を広範囲に均等に広め易くすることができる。
以上、本発明の各実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではない。
例えば、上記各実施形態においては、2つの転がり軸受3A,3Bを備える転がり軸受ユニット1等を例示して説明したが、軸方向に所定の間隔をあけて配置された複数の転がり軸受を備えることとしてもよいし、あるいは、1つの転がり軸受で構成することとしてもよい。
また、本発明を上記の実施形態に適用したものに限られることなく、これらの実施形態を適宜組み合わせた実施形態に適用してもよく、特に限定するものではない。
本発明の一実施形態に係る転がり軸受ユニットの縦断面図である。 図1のシャフトの縦断面図である。 図1のスリーブの縦断面図である。 図1の軸受ユニットに環状接着溝を加えた転がり軸受ユニットの縦断面図である。 図4のシャフトの縦断面図である。 図4のスリーブの縦断面図である。 本発明の一実施形態の第1の変形例に係る転がり軸受ユニットの縦断面図である。 図7のシャフトの縦断面図である。 図7のスリーブの縦断面図である。 第1の変形例に係る転がり軸受ユニットの別の形態のシャフトの縦断面図である。 第1の変形例に係る転がり軸受ユニットの別の形態のスリーブの縦断面図である。 本発明の一実施形態の第2の変形例に係るシャフトの縦断面図である。 本発明の一実施形態の第2の変形例に係るスリーブの縦断面図である。 本発明の一実施形態の第3の変形例に係るシャフトの縦断面図である。 本発明の一実施形態の第3の変形例に係るスリーブの縦断面図である。
符号の説明
1,101 転がり軸受ユニット
3A 第1の転がり軸受
3B 第2の転がり軸受
5a,5b 内輪
7a,7b 外輪
9 転動体
10A,110A,210A,310A シャフト溝(接着剤溜まり溝)
10B,110B,210B,310B シャフト溝(接着剤溜まり溝)
13,113,213,313 シャフト(第1の部材)
20A,120A,220A,320A スリーブ溝(接着剤溜まり溝)
20B,120B,220B,320B スリーブ溝(接着剤溜まり溝)
23,123,223,323 スリーブ(第2の部材)
25 嵌合孔

Claims (4)

  1. 同軸上に配置された内輪と外輪との間の円環状空間に周方向に間隔をあけて複数個の転動体を内蔵する転がり軸受と、
    該転がり軸受の前記内輪に嵌合された状態で接着される第1の部材と、
    前記転がり軸受の前記外輪を嵌合させた状態で接着される嵌合孔を有する第2の部材とを備え、
    前記第1の部材の外周面または前記第2の部材の前記嵌合孔の内面の少なくとも一方に、周方向および軸方向に延びる接着剤溜まり溝が形成されている転がり軸受ユニット。
  2. 前記接着剤溜まり溝が螺旋状に形成されている請求項1に記載の転がり軸受ユニット。
  3. 前記接着剤溜まり溝が格子状に形成されている請求項1に記載の転がり軸受ユニット。
  4. 前記接着剤溜まり溝が、周方向に延び軸方向に間隔をあけて配置された複数の周溝と、これら周溝を軸方向に連結する連結溝とを備える請求項1に記載の転がり軸受ユニット。
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