JP2010065625A - 電動圧縮機 - Google Patents

電動圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP2010065625A
JP2010065625A JP2008233757A JP2008233757A JP2010065625A JP 2010065625 A JP2010065625 A JP 2010065625A JP 2008233757 A JP2008233757 A JP 2008233757A JP 2008233757 A JP2008233757 A JP 2008233757A JP 2010065625 A JP2010065625 A JP 2010065625A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
terminal
insulating
sealed container
insertion hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008233757A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4991664B2 (ja
Inventor
Sei Nagagawa
聖 永川
Takeshi Mizufuji
健 水藤
Shinya Nakamura
伸也 中村
Masayoshi Aoki
正義 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Taiko Denki Co Ltd
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Taiko Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp, Taiko Denki Co Ltd filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2008233757A priority Critical patent/JP4991664B2/ja
Publication of JP2010065625A publication Critical patent/JP2010065625A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4991664B2 publication Critical patent/JP4991664B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Compressor (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

【課題】ハウジング内と密閉容器内とを均圧にしつつ、導電部材、配線の導電部及び端子接続部と、密閉容器との間の絶縁抵抗を高めることができる電動圧縮機を提供する。
【解決手段】クラスタブロック37におけるハウジング40は、本体部41に蓋部42を組み付けて形成されている。ハウジング40には、配線35が引出された挿通孔37b,37cと配線35との間をシールするシール部材39が設けられている。また、本体部41には、通路形成凹部50が凹設されるとともに、蓋部42には嵌合凸部42bが形成されている。そして、通路形成凹部50と嵌合凸部42bとが嵌合することにより、ハウジング40には、ハウジング40内の金属端子31、配線35の導電部及び端子接続部Sと、密閉容器11との絶縁距離を延長するとともにハウジング40内と密閉容器11内との圧力を均等にする絶縁距離延長通路50aが形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動圧縮機に関する。
一般に、電動圧縮機には、該電動圧縮機の密閉容器に形成された貫通孔内に配置される端子本体と、電動モータとインバータとを電気的に接続する導電部材(端子ピン)と、導電部材を端子本体に対し絶縁しつつ固定するための絶縁部材(ガラス絶縁体)とからなる気密端子(ハーメチックターミナル)が設けられている。密閉容器内において、気密端子の導電部材には、クラスタブロックが接続され、クラスタブロックのハウジングにより、導電部材と、電動モータ側の配線が接続された接続端子との端子接続部が覆われている(例えば、特許文献1参照)。
電動圧縮機は、運転を停止した際に、圧縮機内部に残留した冷媒ガスが冷却され、液化した冷媒(液冷媒)が圧縮機内部に溜まる場合がある。この場合、クラスタブロックのハウジング内に液冷媒が浸入し、密閉容器の内側に位置する導電部材が液冷媒に浸漬すると、導電部材と密閉容器とが液冷媒を介して導通してしまい、導電部材と密閉容器との間を絶縁できなくなってしまう。この状態で電動圧縮機を運転開始すると、導電部材に供給した電流が液冷媒を介して密閉容器に漏洩してしまう虞がある。
そこで、特許文献2の電動圧縮機においては、密閉容器の内側に位置する導電部材を、絶縁部材を含めて絶縁性樹脂によって被覆することで、導電部材が液冷媒に浸漬しても、絶縁性樹脂によって密閉容器との絶縁距離を延長させ、導電部材と密閉容器との間の絶縁抵抗を高めている。
特開2005−307798号公報 特開2001−182655号公報
また、特許文献1や特許文献2において、導電部材を囲むハウジング内又は絶縁性樹脂内と密閉容器内との間をシールし、導電部材が液冷媒に浸漬しないようにする。そうすることで、液冷媒を介した導電部材、配線の導電部及び端子接続部と、密閉容器との導通を防止して、導電部材、配線の導電部及び端子接続部と、密閉容器との間の絶縁抵抗を高めることが考えられている。しかしながら、導電部材を囲むハウジング内又は絶縁性樹脂内と密閉容器内との間をシールすることで、導電部材を囲むハウジング内又は絶縁性樹脂内が密閉状態となる。そのため、液冷媒が密閉容器内に溜まったとき、導電部材を囲むハウジング内又は絶縁性樹脂内の圧力と密閉容器内の圧力との間に差ができてしまい、導電部材を囲むハウジング又は絶縁性樹脂が圧力差に耐えることができなくなる虞がある。そこで、導電部材を囲むハウジング内又は絶縁性樹脂内と密閉容器内とを連通させる貫通孔を、導電部材を囲むハウジング又は絶縁性樹脂に形成することで、ハウジング内又は絶縁性樹脂内の圧力と密閉容器内の圧力とを均等にすることが考えられる。しかし、導電部材に供給された電流が、ハウジング内又は絶縁性樹脂内に浸入した液冷媒を介して貫通孔から密閉容器へ漏洩してしまい、導電部材、配線の導電部及び端子接続部と、密閉容器との間が絶縁できなくなる虞がある。
本発明の目的は、ハウジング内と密閉容器内とを均圧にしつつ、導電部材、配線の導電部及び端子接続部と、密閉容器との間の絶縁抵抗を高めることができる電動圧縮機を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮部と、前記圧縮部を駆動させる電動モータと、前記圧縮部及び前記電動モータを収納する金属材料製の密閉容器と、前記電動モータを駆動させるためのインバータと、前記電動モータと前記インバータとを電気的に接続する導電部材と、前記密閉容器に形成された貫通孔内に配置される端子本体と、前記導電部材を前記端子本体に対し絶縁しつつ固定する絶縁部材と、前記導電部材と接続される接続端子と、前記接続端子と前記電動モータとを電気的に接続するための配線と、前記導電部材と前記接続端子との端子接続部を収容する絶縁性を有するハウジングと、を有する電動圧縮機であって、前記ハウジングには、前記導電部材が挿入可能な挿入孔が形成されるとともに、前記配線が引出される挿通孔が形成され、前記挿通孔と前記配線との間にはシール部材が配設されており、前記挿入孔が形成された前記ハウジングの外壁面と前記絶縁部材との間は、前記密閉容器と前記導電部材との間を絶縁しつつ、前記挿入孔と前記導電部材との間のシール性が確保されており、さらに、前記ハウジングには、前記ハウジング内と前記密閉容器内とを連通するとともに、前記導電部材、前記配線の導電部及び前記端子接続部と、前記密閉容器との間の絶縁距離を延長する絶縁距離延長通路が形成されていることを要旨とする。
この発明によれば、挿入孔と導電部材との間のシール性が確保されるとともに、シール部材により挿通孔と配線との間のシール性が確保されることにより、ハウジング内と密閉容器内との間がシールされ、絶縁距離延長通路以外の部位からハウジング内へ液冷媒が浸入することを防止することができる。よって、導電部材、配線の導電部及び端子接続部と、密閉容器とが絶縁距離延長通路を介さずハウジング内からハウジング外へ流れる液冷媒を介して導通することをなくすことができ、導電部材、配線の導電部及び端子接続部と、密閉容器との間を絶縁することができる。また、挿入孔と導電部材との間のシール性が確保されるとともに、シール部材により挿通孔と配線との間のシール性が確保されることにより、ハウジング内が密閉状態となるが、密閉容器内の圧力が絶縁距離延長通路を介してハウジング内へ導かれ、ハウジング内と密閉容器内とを均圧にすることができる。さらに、導電部材、配線の導電部及び端子接続部と、密閉容器とは、絶縁距離延長通路内に滞留する液冷媒を介して導通している。このため、例えば、ハウジングの壁を貫通して形成された貫通孔を介してハウジング内の導電部材、配線の導電部及び端子接続部と、密閉容器とが導通する場合と比較して、本発明では、絶縁距離延長通路の長さ分だけ液冷媒を介した導通距離を長くできる。よって、ハウジング内と密閉容器内とを均圧にしつつ、導電部材、配線の導電部及び端子接続部と、密閉容器との間の絶縁抵抗を高めることができる。なお、ここで、「配線の導電部」とは、配線と導電部材とを接続端子を介して電気的に接続するために、配線において、接続端子と電気的に接続可能な部分を意味する。例えば、配線としてリード線を用いた場合、リード線における絶縁被膜が形成されていない部分を意味する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ハウジングは、前記接続端子を支持する第1のハウジング構成体と、該第1のハウジング構成体に組み付けられるとともに前記挿入孔が形成された第2のハウジング構成体と、前記第1のハウジング構成体に組み付けられる第3のハウジング構成体とから構成されるとともに、前記第1のハウジング構成体及び前記第3のハウジング構成体のうちの少なくとも一方には通路形成溝が凹設されており、前記通路形成溝は、一端が前記第1のハウジング構成体及び前記第3のハウジング構成体のうちの少なくとも一方の外側に向けて開口するとともに、他端が前記第1のハウジング構成体に形成された貫通孔を介して前記第1のハウジング構成体内に連通しており、前記絶縁距離延長通路は、前記通路形成溝を前記第1のハウジング構成体と前記第3のハウジング構成体とを組み付けて覆うことにより形成されていることを要旨とする。
この発明によれば、2つのハウジング構成体を組み付けるだけで絶縁距離延長通路を形成することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ハウジングは、前記接続端子を支持する第1のハウジング構成体と、該第1のハウジング構成体に組み付けられるとともに、前記挿入孔が形成された第2のハウジング構成体とから構成されており、前記第1のハウジング構成体及び前記第2のハウジング構成体のうちの少なくとも一方に、該ハウジング構成体の外側に向けて開口し、且つ、前記ハウジング構成体内に延びる通路形成凹部が凹設されるとともに、他方のハウジング構成体には、前記通路形成凹部を覆う被覆部が形成され、前記絶縁距離延長通路は、前記通路形成凹部が前記被覆部によって覆われることにより形成されていることを要旨とする。
この発明によれば、2つのハウジング構成体を組み付けるだけでハウジングを形成しつつ、絶縁距離延長通路を形成することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記絶縁距離延長通路は、前記ハウジング内において、前記接続端子よりも外側であり、且つ、前記ハウジング内の周縁部に沿って延びるように形成されていることを要旨とする。
この発明によれば、例えば、絶縁距離延長通路がハウジングの中央を直線状に貫通するように形成されている場合と比較して、絶縁距離延長通路を長く設けることができ、ハウジング内の導電部材、配線の導電部及び端子接続部と、密閉容器との間の絶縁抵抗をより大きくすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記第2のハウジング構成体はゴム材料よりなり、前記第2のハウジング構成体には、前記絶縁部材が嵌合可能な嵌合凹部が前記挿入孔を囲むように形成されていることを要旨とする。
この発明によれば、第2のハウジング構成体がゴム材料よりなることから、絶縁部材を嵌合凹部に嵌合し、第2のハウジング構成体と絶縁部材とを密着させることで、挿入孔と導電部材との間のシール性を確保することができる。よって、挿入孔と導電部材との間をシールするシール部材を第2のハウジング構成体に別途設ける必要がない。
この発明によれば、ハウジング内と密閉容器内とを均圧にしつつ、導電部材、配線の導電部及び端子接続部と、密閉容器との間の絶縁抵抗を高めることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の電動圧縮機を具体化した第1の実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。
図1(a)に示すように、電動圧縮機10の密閉容器11は、金属材料製であるとともに、モータハウジング12と吐出ハウジング13とからなり、モータハウジング12と吐出ハウジング13との間には吐出室15が区画形成されている。吐出ハウジング13の端壁には、吐出ポート16が形成されている。吐出ポート16は、図示しない外部冷媒回路と接続されている。モータハウジング12の端壁には、吸入ポート17が形成されている。吸入ポート17は、図示しない外部冷媒回路と接続されている。モータハウジング12内には、冷媒を圧縮するための圧縮部18と、圧縮部18を駆動するための電動モータ19とが収容されている。
まず、圧縮部18について説明する。圧縮部18は、モータハウジング12内に固定された固定スクロール20と、固定スクロール20に対向配置された可動スクロール21とで構成されている。固定スクロール20と可動スクロール21との間には容積変更可能な圧縮室22が区画形成されている。モータハウジング12内には、回転軸23が収容されている。回転軸23はモータハウジング12によって回転可能に支持されている。
次に、電動モータ19について説明する。モータハウジング12内には、ロータ24(回転子)と、ステータ25(固定子)とが設けられている。モータハウジング12内において、ロータ24は、回転軸23と一体的に回転するように回転軸23の外周に固定されている。ロータ24は、回転軸23に止着されたロータコア241と、ロータコア241の周面に設けられた複数の永久磁石242とからなる。ステータ25は、全体として略円環状をなしている。ステータ25は、モータハウジング12の内周面に固定されたステータコア251のティース(図示せず)にコイル26が巻回されて構成されている。
モータハウジング12の外周面121には、一面が開放された箱状をなすとともに導電性を有するアルミニウム製のインバータカバー71が固設されている。インバータカバー71がモータハウジング12の外周面121に固設された状態において、モータハウジング12の外周面121の一部分は、インバータカバー71の底面となっている。よって、外周面121の一部分とインバータカバー71とによって空間を区画形成するとともに、該空間には電動モータ19を駆動させるためのインバータ70(二点鎖線で示す)が収納されている。
上記構成の電動圧縮機10では、インバータ70から電動モータ19に電力が供給されることにより、ロータ24とともに回転軸23を回転させる。すると、圧縮部18において、可動スクロール21と固定スクロール20との間の圧縮室22が容積減少する。そして、外部冷媒回路から吸入ポート17を介して、モータハウジング12内に冷媒が吸入される。モータハウジング12内に吸入された冷媒は、吸入通路27を経由して圧縮室22へ吸入されるとともに、圧縮室22で圧縮される。圧縮室22内で圧縮された冷媒は、固定スクロール20に形成された吐出通路28から吐出弁29を押し退けて吐出室15へ吐出される。吐出室15内の冷媒は、吐出ポート16を介して外部冷媒回路へ流出して、モータハウジング12内へ還流する。
図1(b)に示すように、密閉容器11におけるモータハウジング12の側壁であって、インバータカバー71によって覆われた位置には貫通孔12aが形成されている。貫通孔12aは、密閉容器11の内側寄りが小径部12bとなっており、小径部12bよりも密閉容器11の外側寄りが、小径部12bよりも大径の大径部12cとなっている。小径部12bと大径部12cとの間には、段差部12dが設けられている。貫通孔12aには、密閉容器11の一部を構成する金属製の端子本体33が嵌合されるとともに、この端子本体33は、段差部12dに支持されており、端子本体33により貫通孔12aが閉鎖されている。また、端子本体33は、貫通孔12aの大径部12cから抜け落ちないようにサークリップ80によって抜け止めされている。大径部12cの内周面と端子本体33の外周面との間には、両面の間を気密にするためのシール部材34が設けられている。端子本体33には、挿通孔33aが3つ(図1では1つだけ図示)形成されている。各挿通孔33aには、導電部材としての金属端子31が挿通されるとともに、この金属端子31は、ガラス製の絶縁部材32により端子本体33に対し絶縁しつつ固定されている。金属端子31の一端は、配線Rを介してインバータ70に電気的に接続されている(図1(a)参照)。そして、金属端子31,絶縁部材32及び端子本体33は、気密端子30を構成する。
気密端子30における金属端子31の他端は、密閉容器11内に配設されるとともにクラスタブロック37に接続されている。このクラスタブロック37は、密閉容器11内における気密端子30の下方に配設されている。図2又は図3に示すように、本実施形態においては、クラスタブロック37は、絶縁性を有する材料(合成樹脂材料)により細長四角箱状に形成されたハウジング40を備えている。
図2に示すように、ハウジング40は、各金属端子31の他端に接続される3つの接続端子36を収容し支持する第1のハウジング構成体としての本体部41と、本体部41に組み付けられるとともに、金属端子31が挿通可能な挿入孔37aが形成された第2のハウジング構成体としての蓋部42とから構成されている。
本体部41は、本体部41の外壁を構成するとともに上面(一面)が開口する有底箱状のケース412と、ケース412内に収容されるとともに接続端子36を収容する端子収容部411とから構成されている。端子収容部411及びケース412において、ハウジング40の長手方向(図2に示す矢印Xの方向)における両端が、上面視すると、3段付き状になっている。ケース412におけるハウジング40の長手方向の一方の端壁には挿通孔37bが形成されている。また、図1(b)に示すように、ケース412の底側には、端子収容部411が嵌合する嵌合部K1が形成されている。さらに、ケース412において、嵌合部K1より開口側には、嵌合部K1よりも外側に広がる拡大部K2が形成されている。拡大部K2は、ケース412の内側面における挿通孔37b側の側面を除く全ての内側面に形成されている。また、図2に示すように、ケース412において、挿通孔37bが形成された一方の端面には、連通口412aが形成されるとともに、この連通口412aを介してケース412の内側と外側とが連通している。
端子収容部411は、嵌合部K1と嵌合可能な外形を有している。端子収容部411内には、3つの接続端子36を個別に収容する収容室411bが設けられるとともに、隣り合う収容室411b同士は、連通孔411cによって連通している。また、図1(b)に示すように、端子収容部411におけるハウジング40の長手方向の一方の端壁には挿通孔37cが形成されている。端子収容部411がケース412における嵌合部K1に嵌合された状態において、端子収容部411における挿通孔37cと、ケース412における挿通孔37bとは、それぞれ重合するように形成されている。そして、図2に示すように、端子収容部411の各収容室411b内には、接続端子36が収容されるとともに、挿通孔37b,37cからは接続端子36に接続された配線35がケース412外へ引出されている。この配線35は、電動モータ19に電気的に接続されている。また、挿通孔37b,37cには、シール部材39が設けられ、このシール部材39は、挿通孔37b,37cと配線35との間をシールしている。
また、端子収容部411における側壁の一部には、端子収容部411の収容室411b内とケース412の内部とを連通させる切欠411aが形成されている。切欠411aは、端子収容部411における深さ方向に沿って形成されている。端子収容部411が嵌合部K1に嵌合された状態において、端子収容部411の外側面における挿通孔37c側の外側面を除く全ての外側面と拡大部K2の内側面との間には、通路形成凹部50が本体部41内の周縁部に沿って延びるように形成されている。この通路形成凹部50は、連通口412aにより一端が本体部41の外側に向けて開口するとともに、他端が端子収容部411の切欠411aを介して端子収容部411の収容室411b内と連通している。そして、通路形成凹部50は本体部41の上面から凹設されている。
次に、蓋部42について説明する。蓋部42はゴム材料により板状に形成されるとともに、ハウジング40の長手方向における両端が、上面視すると3段付き状になっており、ケース412と上面視、略同一形状をしている。蓋部42には、各金属端子31の他端部が挿通可能な挿入孔37aが3つ形成されている。そして、図1(b)に示すように、挿入孔37aの内周面が、金属端子31の周面に密接して挿入孔37aと金属端子31との間のシール性が確保されている。さらに、蓋部42には、挿入孔37aそれぞれを囲むように嵌合凹部42aが形成されている。嵌合凹部42aは、絶縁部材32の一部(絶縁部材32における密閉容器11内側の先端部)と嵌合可能である。そして、絶縁部材32が嵌合凹部42aに嵌合され、絶縁部材32が挿入孔37aを覆うように嵌合凹部42aに密着することで、挿入孔37aと金属端子31との間のシール性が確保されている。すなわち、挿入孔37aが形成された蓋部42の外壁面と絶縁部材32との間は、嵌合凹部42aに絶縁部材32が嵌合されることによってシールされている。よって、蓋部42及び嵌合凹部42aにより、密閉容器11と金属端子31との間が絶縁されるとともに、挿入孔37aと金属端子31との間のシール性が確保されている。
図2に示すように、蓋部42の周縁部には、蓋部42の下面と直交する方向に突出する被覆部としての嵌合凸部42bが形成されている。そして、図1(b)及び図3に示すように、嵌合凸部42bが通路形成凹部50に嵌合することにより、嵌合凸部42bによって通路形成凹部50が上側から覆われている。嵌合凸部42bと通路形成凹部50の内面との間には高さHの絶縁距離延長通路50aが形成されている。絶縁距離延長通路50aは、ハウジング40内において、接続端子36よりも外側であり、且つ、ハウジング40内の周縁部に沿って延びるように形成されている。絶縁距離延長通路50aは、一端が連通口412aを介して密閉容器11内に連通するとともに、他端が切欠411aを介して収容室411b内に連通している。よって、絶縁距離延長通路50aによりハウジング40内と密閉容器11内とが連通している。
図1(b)に示すように、上記構成のクラスタブロック37に対し、金属端子31の他端は、挿入孔37aを介してハウジング40内へ挿入されるとともに、接続端子36の接続孔36aに挿し込まれている。そして、金属端子31の他端が接続端子36に電気的に接続されることにより、金属端子31を介してインバータ70と接続端子36とが電気的に接続されるとともに、配線35を介して接続端子36と電動モータ19とが電気的に接続されている。また、絶縁部材32は、絶縁部材32の一部が嵌合凹部42aに圧入されることで嵌合凹部42aと嵌合され、金属端子31における密閉容器11内側の部位の露出が防止されている。そして、ハウジング40は、ハウジング40内の金属端子31、配線35の導電部及び金属端子31と接続端子36との端子接続部Sを覆っている。なお、ここで、「配線35の導電部」とは、配線35と金属端子31とを接続端子36を介して電気的に接続するために、配線35において、接続端子36と電気的に接続可能な部分を意味する。例えば、配線としてリード線を用いた場合、リード線における絶縁被膜が形成されていない部分を意味する。
さて、このように構成された電動圧縮機10において、運転を停止した際に、密閉容器11内部に残留した気体冷媒が冷却され、液化した冷媒が密閉容器11内部に溜まる場合がある。このとき、挿入孔37aを形成した蓋部42の内周面が金属端子31に密接しているとともに、絶縁部材32が嵌合凹部42aに嵌合しているため、液冷媒を介して密閉容器11と金属端子31とが導通することが防止され、密閉容器11と金属端子31との間が絶縁される。また、蓋部42と絶縁部材32及びシール部材39によって、絶縁距離延長通路50a以外の部位から液冷媒がハウジング40内へ浸入することが防止される。このため、絶縁距離延長通路50aを介さずにハウジング40内から密閉容器11内へ流れる液冷媒を介したハウジング40内の金属端子31、配線35の導電部及び端子接続部Sと、密閉容器11との間の導通がなくなる。よって、ハウジング40内の金属端子31、配線35の導電部及び端子接続部Sと、密閉容器11との間の絶縁抵抗が高められる。また、蓋部42と絶縁部材32及びシール部材39によって、ハウジング40内が密閉状態となるが、絶縁距離延長通路50aによって、密閉容器11内の圧力がハウジング40内へ導かれ、ハウジング40内の圧力と密閉容器11内の圧力とが均圧となる。また、絶縁距離延長通路50aがハウジング40内の周縁部に沿って延びるように設けられていることで、ハウジング40内の金属端子31、配線35の導電部及び端子接続部Sと、密閉容器11との導通経路が、絶縁距離延長通路50a内に滞留する液冷媒を介す分だけ長くなる。よって、ハウジング40内の金属端子31、配線35の導電部及び端子接続部Sと、密閉容器11との間の絶縁抵抗が高められる。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)蓋部42の嵌合凹部42aに対する絶縁部材32の嵌合及びシール部材39により、ハウジング40内と密閉容器11内との間がシールされている。このため、金属端子31から端子接続部Sに供給された電流が、絶縁距離延長通路50a以外の部位においてハウジング40内から密閉容器11内へ液冷媒を介して密閉容器11に漏洩してしまうことを防止することができる。また、ハウジング40に絶縁距離延長通路50aを形成したため、ハウジング40内の金属端子31、配線35の導電部及び端子接続部Sと、密閉容器11との間の絶縁距離を確保し、絶縁抵抗を高めることができる。そして、絶縁距離延長通路50aを、ハウジング40内と密閉容器11内とを連通するように設けることで、ハウジング40内と密閉容器11内とを均圧にすることができ、ハウジング40内と密閉容器11内との圧力差によって、ハウジング40がその圧力差に耐えることができずに損傷することを防止することができる。
(2)絶縁距離延長通路50aが、接続端子36よりも外側であり、且つ、ハウジング40内の周縁部に沿って延びるような構成は、例えば、絶縁距離延長通路50aがハウジング40内の中央を直線状に貫通するように延びる構成と比較して、絶縁距離延長通路50aを長く設けることができる。また、ハウジング40内において、絶縁距離延長通路50aを接続端子36が収容される部分よりも外側に形成しているので、ハウジング40内に接続端子36を収容するスペースを確保しつつ、絶縁距離延長通路50aを長く設けることができる。
(3)絶縁距離延長通路50aがハウジング40内における周縁部に沿って延びるように形成されていることで、液冷媒を介したハウジング40内の金属端子31、配線35の導電部及び端子接続部Sと、密閉容器11との導通経路が、絶縁距離延長通路50a内に滞留する液冷媒を介す分だけ長くなる。よって、ハウジング40内の金属端子31、配線35の導電部及び端子接続部Sと、密閉容器11との間の絶縁最短距離を延長することができ、ハウジング40内の金属端子31、配線35の導電部及び端子接続部Sと、密閉容器11との間を絶縁することができる。
(4)蓋部42がゴム材料よりなることから、絶縁部材32を嵌合凹部42aに嵌合し、蓋部42と絶縁部材32とを密着させることで、挿入孔37aと金属端子31との間のシール性を確保することができる。よって、挿入孔37aと金属端子31との間をシールするシール部材を蓋部42に別途設ける必要がない。
(第2の実施形態)
以下、本発明の電動圧縮機を具体化した第2の実施形態を図4及び図5にしたがって説明する。なお、以下に説明する第2の実施形態では、既に説明した第1の実施形態と同一構成について同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略する。
図5に示すように、クラスタブロック37は、絶縁性を有する材料(合成樹脂材料)により細長四角箱状に形成されたハウジング60を備えている。ハウジング60は、第1のハウジング構成体としての本体部61と、本体部61における上面に組み付けられる第2のハウジング構成体としての蓋部62と、本体部61における下面に組み付けられる第3のハウジング構成体としての座部63とから構成されている。
図4に示すように、本体部61は、第1の実施形態における本体部41の端子収容部411とほぼ同じ構成となっている。なお、本実施形態における本体部61には、第1の実施形態における端子収容部411に形成された切欠411aは形成されていない。また、図4にて一部を破断して示すように、本体部61の底壁61aには、貫通孔61bが底壁61aを貫通して形成されている。
蓋部62は、第1の実施形態における蓋部42とほぼ同一形状をなしている。なお、本実施形態における蓋部62には、第1の実施形態における蓋部42の周縁部に形成された嵌合凸部42bは形成されていない。
座部63は、ゴム材料により板状に形成されるとともに、座部63(ハウジング60)の長手方向(図4に示す矢印Xの方向)における両端が、上面視すると3段付き状になっており、本体部61及び蓋部62と上面視略同一形状をしている。
座部63の上面63c(本体部61側の面)には、通路形成溝65が凹設されている。通路形成溝65は、座部63の長手方向における一方の端面63aから他方の端面63bに向かって直線状に延びるように形成されている。通路形成溝65は、一端65aが座部63の一方の端面63aから外側に向けて開口しているとともに、他端65bは他方の端面63bまで延びていない。ハウジング60において、通路形成溝65は、他端65bが貫通孔61bを介して本体部61内と連通するように形成されている。そして、図5に示すように、ハウジング60を形成することにより、通路形成溝65が本体部61の底壁61aによって覆われることで、ハウジング60に絶縁距離延長通路67が形成されている。
なお、蓋部62と本体部61とは、蓋部62と本体部61とを組み合わせた状態で形成される蓋部62の外面と本体部61の外面との連続面に、接着剤を塗付することによって接着されている。また、座部63と本体部61とは、座部63と本体部61とを組み付けた状態で形成される座部63の外面と本体部61の外面との連続面に、接着剤を塗付することによって接着されている。
したがって、第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果(1)及び(4)と同様の効果に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
(5)蓋部62と本体部61及び座部63と本体部61とは、互いに組み合わせた状態で形成される外面の連続面に、接着剤を塗付することによって接着されている。このため、接着剤は、蓋部62と本体部61及び座部63と本体部61を組み合わせた後に使用される。よって、蓋部62と本体部61及び座部63と本体部61の接着後にそれぞれの接着状態を視認できる。また、例えば、収容室411bの内周面に沿って接着剤を塗付する場合のように、収容室411bに接着剤が流れ込んでしまうことがなくなり、収容室411bへの接続端子36の収容をスムーズに行うことができる。
(6)通路形成溝65は、座部63の長手方向における一方の端面63aから他方の端面63bに向かって直線状に延びるように形成されている。よって、第1の実施形態のようにケース412の周縁部に通路形成凹部50を形成した場合と比較して、通路形成凹部50を形成するための幅を確保する必要がない分、ハウジング60の長手方向及び短手方向への長さを短くすることができ、ハウジング60をコンパクトにすることができる。
(7)第1の実施形態では、ケース412に通路形成凹部50が形成されるとともに、蓋部42に嵌合凸部42bが形成されていた。そのため、ケース412や蓋部42の金型が複雑になるとともに、モールド成形する際に歩留まりが低下する虞があった。しかし、座部63は、その上面63cに通路形成溝65を凹設するだけで形成されるとともに、本体部61は、収容室411bを凹設するだけで形成されている。このため、第1の実施形態に比べて、座部63や本体部61を成形するための金型の構成を簡単にすることができ、座部63や本体部61を安価に製造することができるとともに、歩留まりを良好にすることができる。
なお、本実施形態では以下のような実施形態も可能である。
○ 各実施形態において、蓋部42,62はゴム製に限らず、例えば、プラスチック製でもよい。この場合、蓋部42,62と絶縁部材32との間に密閉容器11と金属端子31との間を絶縁しつつ、挿入孔37aと金属端子31との間のシール性を確保するシール部材を別途設ける必要がある。
○ 第1の実施形態において、絶縁距離延長通路50aをハウジング40内における周縁部以外を通過するように形成してもよく、例えば、端子収容部411内を蛇行するような絶縁距離延長通路を形成してもよい。
○ 第1の実施形態において、ハウジング40外へ開口する連通口412aを二つ以上形成し、各連通口412aに繋がる絶縁距離延長通路を2つ以上形成してもよい。
○ 第1の実施形態において、蓋部42に嵌合凸部42bを設ける代わりに、蓋部42の外側に向けて開口し、且つ、蓋部42内を延びる通路形成凹部を蓋部42の下面側に形成し、本体部41の通路形成凹部50と蓋部42の通路形成凹部とを重合させることで、ハウジング40内に絶縁距離延長通路を形成するようにしてもよい。この場合、蓋部42の通路形成凹部が本体部41の通路形成凹部50を覆う被覆部を構成している。
○ 第1の実施形態において、蓋部42に嵌合凸部42bを設ける代わりに、蓋部42の外側に向けて開口し、且つ、蓋部42内を延びる通路形成凹部を蓋部42の下面側に形成し、また、本体部41に通路形成凹部50を設ける代わりに、蓋部42の通路形成凹部と嵌合可能な被覆部としての嵌合凸部を形成してもよい。そして、蓋部42の通路形成凹部と本体部41の嵌合凸部とが嵌合することで、ハウジング40内に絶縁距離延長通路を形成するようにしてもよい。
○ 第2の実施形態において、蓋部62と本体部61との接触面及び座部63と本体部61との接触面にそれぞれ接着剤を塗付して、蓋部62と本体部61及び座部63と本体部61をそれぞれ接着してもよい。
○ 第2の実施形態において、座部63に形成した通路形成溝65は直線状に延びたものを例示したが、通路形成溝65を蛇行するものにしてもよい。この場合、通路形成溝65が直線状に延びたものと比較して、より長い絶縁距離延長通路67を得ることができる。
○ 第2の実施形態において、座部63に通路形成溝65を凹設する代わりに、本体部61の下面(座部63と対向する面)側に通路形成溝を凹設してもよい。そして、本体部61の通路形成溝が座部63の上面63cによって覆われることで、ハウジング60に絶縁距離延長通路を形成するようにしてもよい。この場合、本体部61の通路形成溝は、貫通孔61bを介して本体部61内と連通している。
○ 第2の実施形態において、本体部61の下面(座部63と対向する面)側における座部63の通路形成溝65と重合する位置にも通路形成溝を凹設してもよい。そして、座部63の通路形成溝65と本体部61の通路形成溝とを重合させるとともに、互いの通路形成溝を覆うことで、ハウジング60に絶縁距離延長通路を形成するようにしてもよい。
○ また、第2の実施形態において、本体部61の下面(座部63と対向する面)側における座部63の通路形成溝65とは重合しない位置にも通路形成溝を凹設してもよい。そして、本体部61の通路形成溝が座部63の上面63cによって覆われることで、ハウジング60に絶縁距離延長通路を形成するようにしてもよい。この場合、本体部61の底壁61aには、本体部61に形成された通路形成溝と本体部61内とを連通させるための貫通孔を別途形成する。すなわち、ハウジング60に絶縁距離延長通路が二つ設けられていてもよい。
○ 第2の実施形態において、蓋部62の下面(本体部61と対向する面)側にも、挿入孔37aを避けつつ、且つ本体部61の収容室411bを避けるようにして、通路形成溝を凹設してもよい。そして、蓋部62の通路形成溝が本体部61によって覆われることで、ハウジング60に絶縁距離延長通路を形成するようにしてもよい。
○ 各実施形態において、圧縮部18は、固定スクロール20と可動スクロール21とで構成されるタイプに限定されるものではなく、例えば、ピストンタイプやベーンタイプなどに変更してもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)前記挿入孔を形成する第2のハウジング構成体の内面が、前記導電部材に密接している請求項5に記載の電動圧縮機。
(a)は第1の実施形態の電動圧縮機を示す縦断面図、(b)は金属端子と接続端子との端子接続部を拡大した断面図。 第1の実施形態の本体部及び蓋部を示す斜視図。 第1の実施形態の本体部と蓋部とを組み付けた状態を示す斜視図。 第2の実施形態の本体部、蓋部及び座部を示す斜視図。 第2の実施形態の本体部、蓋部及び座部を組み付けた状態を示す斜視図。
符号の説明
10…電動圧縮機、11…密閉容器、12a…密閉容器に形成された貫通孔、18…圧縮部、19…電動モータ、31…導電部材としての金属端子、32…絶縁部材、33…端子本体、35…配線、36…接続端子、37a…挿入孔、37b,37c…挿通孔、39…シール部材、40,60…ハウジング、41,61…第1のハウジング構成体としての本体部、42,62…第2のハウジング構成体としての蓋部、42a…嵌合凹部、42b…被覆部としての嵌合凸部、50…通路形成凹部、50a,67…絶縁距離延長通路、61b…本体部の底壁に形成された貫通孔、63…第3のハウジング構成体としての座部、65…通路形成溝、65a…通路形成溝の一端、65b…通路形成溝の他端、70…インバータ、S…端子接続部。

Claims (5)

  1. 冷媒を圧縮して吐出する圧縮部と、
    前記圧縮部を駆動させる電動モータと、
    前記圧縮部及び前記電動モータを収納する金属材料製の密閉容器と、
    前記電動モータを駆動させるためのインバータと、
    前記電動モータと前記インバータとを電気的に接続する導電部材と、
    前記密閉容器に形成された貫通孔内に配置される端子本体と、
    前記導電部材を前記端子本体に対し絶縁しつつ固定する絶縁部材と、
    前記導電部材と接続される接続端子と、
    前記接続端子と前記電動モータとを電気的に接続するための配線と、
    前記導電部材と前記接続端子との端子接続部を収容する絶縁性を有するハウジングと、を有する電動圧縮機であって、
    前記ハウジングには、前記導電部材が挿入可能な挿入孔が形成されるとともに、前記配線が引出される挿通孔が形成され、前記挿通孔と前記配線との間にはシール部材が配設されており、
    前記挿入孔が形成された前記ハウジングの外壁面と前記絶縁部材との間は、前記密閉容器と前記導電部材との間を絶縁しつつ、前記挿入孔と前記導電部材との間のシール性が確保されており、
    さらに、前記ハウジングには、前記ハウジング内と前記密閉容器内とを連通するとともに、前記導電部材、前記配線の導電部及び前記端子接続部と、前記密閉容器との間の絶縁距離を延長する絶縁距離延長通路が形成されていることを特徴とする電動圧縮機。
  2. 前記ハウジングは、前記接続端子を支持する第1のハウジング構成体と、該第1のハウジング構成体に組み付けられるとともに前記挿入孔が形成された第2のハウジング構成体と、前記第1のハウジング構成体に組み付けられる第3のハウジング構成体とから構成されるとともに、
    前記第1のハウジング構成体及び前記第3のハウジング構成体のうちの少なくとも一方には通路形成溝が凹設されており、
    前記通路形成溝は、一端が前記第1のハウジング構成体及び前記第3のハウジング構成体のうちの少なくとも一方の外側に向けて開口するとともに、他端が前記第1のハウジング構成体に形成された貫通孔を介して前記第1のハウジング構成体内に連通しており、
    前記絶縁距離延長通路は、前記通路形成溝を前記第1のハウジング構成体と前記第3のハウジング構成体とを組み付けて覆うことにより形成されている請求項1に記載の電動圧縮機。
  3. 前記ハウジングは、前記接続端子を支持する第1のハウジング構成体と、該第1のハウジング構成体に組み付けられるとともに、前記挿入孔が形成された第2のハウジング構成体とから構成されており、
    前記第1のハウジング構成体及び前記第2のハウジング構成体のうちの少なくとも一方に、該ハウジング構成体の外側に向けて開口し、且つ、前記ハウジング構成体内に延びる通路形成凹部が凹設されるとともに、他方のハウジング構成体には、前記通路形成凹部を覆う被覆部が形成され、
    前記絶縁距離延長通路は、前記通路形成凹部が前記被覆部によって覆われることにより形成されている請求項1に記載の電動圧縮機。
  4. 前記絶縁距離延長通路は、前記ハウジング内において、前記接続端子よりも外側であり、且つ、前記ハウジング内の周縁部に沿って延びるように形成されている請求項3に記載の電動圧縮機。
  5. 前記第2のハウジング構成体はゴム材料よりなり、前記第2のハウジング構成体には、前記絶縁部材が嵌合可能な嵌合凹部が前記挿入孔を囲むように形成されている請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の電動圧縮機。
JP2008233757A 2008-09-11 2008-09-11 電動圧縮機 Expired - Fee Related JP4991664B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008233757A JP4991664B2 (ja) 2008-09-11 2008-09-11 電動圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008233757A JP4991664B2 (ja) 2008-09-11 2008-09-11 電動圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010065625A true JP2010065625A (ja) 2010-03-25
JP4991664B2 JP4991664B2 (ja) 2012-08-01

Family

ID=42191414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008233757A Expired - Fee Related JP4991664B2 (ja) 2008-09-11 2008-09-11 電動圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4991664B2 (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011211876A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Toyota Industries Corp 電動圧縮機
JP2012082719A (ja) * 2010-10-07 2012-04-26 Toyota Industries Corp 電動圧縮機
WO2013108675A1 (ja) * 2012-01-20 2013-07-25 サンデン株式会社 電動圧縮機
JP2013164011A (ja) * 2012-02-10 2013-08-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 電動圧縮機及び収納部材
JP2013245555A (ja) * 2012-05-23 2013-12-09 Panasonic Corp 電動圧縮機
WO2014068914A1 (ja) 2012-10-30 2014-05-08 パナソニック株式会社 電動圧縮機
KR20140095798A (ko) * 2013-01-25 2014-08-04 한라비스테온공조 주식회사 전동 압축기
JP2014522935A (ja) * 2011-06-30 2014-09-08 株式会社ヴァレオジャパン 電動コンプレッサを電気的に接続するための装置
JP2016142166A (ja) * 2015-02-02 2016-08-08 ジョンソンコントロールズ ヒタチ エア コンディショニング テクノロジー(ホンコン)リミテッド 密閉型圧縮機
WO2017183783A1 (ko) * 2016-04-22 2017-10-26 한온시스템 주식회사 압축기
KR20170120775A (ko) * 2016-04-22 2017-11-01 한온시스템 주식회사 압축기
FR3058582A1 (fr) * 2016-11-10 2018-05-11 Valeo Japan Co., Ltd. Connecteur de raccordement electrique pour un compresseur d'une installation de conditionnement d'air d'un vehicule automobile
JP2019528665A (ja) * 2016-08-25 2019-10-10 ハンオン システムズ クラスタ組立体及びそれを含む電動式圧縮機
JP2019178668A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 株式会社豊田自動織機 電動圧縮機
FR3095899A1 (fr) * 2019-05-06 2020-11-13 Valeo Japan Co. Ltd. Connecteur de raccordement électrique pour un compresseur d’une installation de conditionnement d'air d'un véhicule automobile
JP2021055592A (ja) * 2019-09-27 2021-04-08 株式会社豊田自動織機 電動圧縮機
WO2021153307A1 (ja) * 2020-01-28 2021-08-05 三菱重工業株式会社 電動圧縮機
DE102014200113B4 (de) 2013-01-10 2022-03-24 Ihi Corporation Elektrischer Turbolader

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5518169B1 (ja) 2012-12-12 2014-06-11 三菱重工業株式会社 電動圧縮機およびその組立方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001182655A (ja) * 1999-12-22 2001-07-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電動圧縮機及びその製造方法
JP2005023934A (ja) * 2003-06-11 2005-01-27 Denso Corp 密閉型電動圧縮機
JP2005307798A (ja) * 2004-04-20 2005-11-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 密閉型電動圧縮機
JP2006220032A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Sanden Corp 電動圧縮機

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001182655A (ja) * 1999-12-22 2001-07-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電動圧縮機及びその製造方法
JP2005023934A (ja) * 2003-06-11 2005-01-27 Denso Corp 密閉型電動圧縮機
JP2005307798A (ja) * 2004-04-20 2005-11-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 密閉型電動圧縮機
JP2006220032A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Sanden Corp 電動圧縮機

Cited By (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9028225B2 (en) 2010-03-30 2015-05-12 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Motor-driven compressor
JP2011211876A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Toyota Industries Corp 電動圧縮機
JP2012082719A (ja) * 2010-10-07 2012-04-26 Toyota Industries Corp 電動圧縮機
CN102444584A (zh) * 2010-10-07 2012-05-09 株式会社丰田自动织机 电动压缩机
KR101236128B1 (ko) 2010-10-07 2013-02-21 가부시키가이샤 도요다 지도숏키 전동 압축기
US9246320B2 (en) 2010-10-07 2016-01-26 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Motor-driven compressor
JP2014522935A (ja) * 2011-06-30 2014-09-08 株式会社ヴァレオジャパン 電動コンプレッサを電気的に接続するための装置
WO2013108675A1 (ja) * 2012-01-20 2013-07-25 サンデン株式会社 電動圧縮機
JP2013148037A (ja) * 2012-01-20 2013-08-01 Sanden Corp 電動圧縮機
JP2013164011A (ja) * 2012-02-10 2013-08-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 電動圧縮機及び収納部材
JP2013245555A (ja) * 2012-05-23 2013-12-09 Panasonic Corp 電動圧縮機
JPWO2014068914A1 (ja) * 2012-10-30 2016-09-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 電動圧縮機
CN104603460A (zh) * 2012-10-30 2015-05-06 松下知识产权经营株式会社 电动压缩机
EP2916004A4 (en) * 2012-10-30 2015-12-30 Panasonic Ip Man Co Ltd ELECTRIC COMPRESSOR
WO2014068914A1 (ja) 2012-10-30 2014-05-08 パナソニック株式会社 電動圧縮機
US9590462B2 (en) 2012-10-30 2017-03-07 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Electric compressor
DE102014200113B4 (de) 2013-01-10 2022-03-24 Ihi Corporation Elektrischer Turbolader
KR20140095798A (ko) * 2013-01-25 2014-08-04 한라비스테온공조 주식회사 전동 압축기
KR101936102B1 (ko) 2013-01-25 2019-01-09 한온시스템 주식회사 전동 압축기
JP2016142166A (ja) * 2015-02-02 2016-08-08 ジョンソンコントロールズ ヒタチ エア コンディショニング テクノロジー(ホンコン)リミテッド 密閉型圧縮機
WO2017183783A1 (ko) * 2016-04-22 2017-10-26 한온시스템 주식회사 압축기
KR102517731B1 (ko) 2016-04-22 2023-04-05 한온시스템 주식회사 압축기
CN107709786A (zh) * 2016-04-22 2018-02-16 翰昂汽车零部件有限公司 压缩机
KR20170120775A (ko) * 2016-04-22 2017-11-01 한온시스템 주식회사 압축기
US10454334B2 (en) 2016-04-22 2019-10-22 Hanon Systems Compressor
CN107709786B (zh) * 2016-04-22 2019-08-13 翰昂汽车零部件有限公司 压缩机
JP2019528665A (ja) * 2016-08-25 2019-10-10 ハンオン システムズ クラスタ組立体及びそれを含む電動式圧縮機
EP3322043A1 (fr) * 2016-11-10 2018-05-16 Valeo Japan Co., Ltd. Connecteur de raccordement électrique pour un compresseur d'une installation de conditionnement d'air d'un véhicule automobile
CN108075253A (zh) * 2016-11-10 2018-05-25 法雷奥日本株式会社 用于机动车辆的空调装置的压缩机的电连接连接器
FR3058582A1 (fr) * 2016-11-10 2018-05-11 Valeo Japan Co., Ltd. Connecteur de raccordement electrique pour un compresseur d'une installation de conditionnement d'air d'un vehicule automobile
JP2019178668A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 株式会社豊田自動織機 電動圧縮機
FR3095899A1 (fr) * 2019-05-06 2020-11-13 Valeo Japan Co. Ltd. Connecteur de raccordement électrique pour un compresseur d’une installation de conditionnement d'air d'un véhicule automobile
JP2021055592A (ja) * 2019-09-27 2021-04-08 株式会社豊田自動織機 電動圧縮機
WO2021153307A1 (ja) * 2020-01-28 2021-08-05 三菱重工業株式会社 電動圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
JP4991664B2 (ja) 2012-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4991664B2 (ja) 電動圧縮機
JP4998527B2 (ja) 電動圧縮機
JP4998377B2 (ja) 電動圧縮機
JP5407991B2 (ja) 電動圧縮機
KR101236128B1 (ko) 전동 압축기
JP6156705B2 (ja) 電動圧縮機
JP2014114795A (ja) 電動圧縮機およびその組立方法
WO2013108675A1 (ja) 電動圧縮機
US9068563B2 (en) Electric connector for cooling a compressor drive circuit
KR20180018282A (ko) 인버터 일체형 bldc 모터
JP6881378B2 (ja) 電動圧縮機
JP4749729B2 (ja) 電動圧縮機
JP2006220000A (ja) ターミナルカバー及びそのターミナルカバーを備えた密閉型電動圧縮機及びその密閉型電動圧縮機により冷媒回路が構成される冷媒サイクル装置
US20160290347A1 (en) Electric compressor
WO2021210528A1 (ja) 気密端子、これを用いた電動圧縮機および接続方法
JP6881377B2 (ja) 電動圧縮機
JP2014055545A (ja) 電動圧縮機
JP5687226B2 (ja) 電動圧縮機及び収納部材
JP6402678B2 (ja) 電動圧縮機
JP2022131941A (ja) 電動圧縮機
JP2012107565A (ja) 電動圧縮機
JP2024037419A (ja) 電動圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120417

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120507

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4991664

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees