JP4749729B2 - 電動圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮機構駆動用の電動モータを内蔵した電動圧縮機に関し、とくに車両用冷凍システム等に好適な、ハイブリッド圧縮機を含む電動圧縮機における、モータ端子接続部の電気絶縁性向上構造に関する。
圧縮機構駆動用の電動モータを内蔵した電動圧縮機、とくに車両用冷凍システム等に用いられる電動圧縮機においては、通常、高電圧モータを使用しているので、安全面等からモータの端子部およびその接続部とモータハウジング部および圧縮機ハウジング部(つまり、ボディ部)との間が絶縁され、漏電のおそれのない構造が必要とされる。このような電動圧縮機においては、通常、内蔵されている電動モータへの給電用外部側端子と電動モータのステータからのリード線の端部との接続部が設けられ、該接続部が圧縮機ハウジング内、とくに、外方に向けて延びる中空突出部内に収容される構造を採用することが多い(たとえば、特許文献1)。
このような従来の電動圧縮機においては、たとえば図4に示すような接続部構造が採用されている。図4において、101は、圧縮機ハウジングとしての上記のような中空突出部を形成する外部ケースを示しており、この中に、絶縁体からなる端子ガイド102に支持された外部電源接続用端子103の端部に接合された外部側端子104と、圧縮機内部側へと延びる電動モータへのモータリード線105の端部に接合されたモータ側端子106との接続部107が配置されている。モータ側端子106は絶縁体(たとえば、樹脂製の絶縁体)からなるコネクタ108内に保持、収容されており、各モータ側端子106が対応する外部側端子104にコネクタ方式で一体的に接続できるようになっている。
このように、従来の電動圧縮機では、内蔵モータと外部電源とを端子で接続し、端子を絶縁性のコネクタで固定するとともに絶縁性を確保している。多くの電動圧縮機では、上記端子接続部107は導体剥き出しで、特別な電気絶縁性の確保は施されていない。ただし、敢えて絶縁性を確保する場合には、端子接続部周りを絶縁性の樹脂で注型密閉し、冷媒の侵入を防止する方式が採用されることもある。
特開2004−270614号公報
ところが、図4に示したような従来の接続部構造においては、たとえば低温環境等で圧縮機内に液化した冷媒が溜まり、それが端子部に侵入すると、導電性の高い液冷媒を介して、端子部と外部ケースとの電気絶縁性が低下し、漏電を引き起こすおそれが生じる。とくに、図4に示したような構造では、コネクタ108に設けられたリード線105挿通用の孔を通して、導体剥き出しの接続部107と外部ケース101との間に形成される導通経路109を、それほど長くとることは困難であり、この部分に高い電気絶縁性を持たせることが難しい。
また、電気絶縁性低下の抑制として、前述の如く樹脂注型により密閉する方法もあるが、その場合、樹脂の硬化に時間がかかるので、生産性が低下するとともに、熱劣化や振動によって境界部が剥離する可能性がある。
このような接続部に関する問題は、圧縮機構駆動用の電動モータを内蔵した単純な電動圧縮機のみならず、内蔵電動モータと、それとは別の外部駆動源(たとえば、車両走行用エンジン)とを圧縮機構の駆動源としたハイブリッド圧縮機においても、同様に存在する。
たとえば、車両用冷凍システム等に使用するハイブリッド圧縮機として、車両用原動機のみにより駆動されるスクロール型の第1圧縮機構と、内蔵電動モータのみにより駆動されるスクロール型の第2圧縮機構とを、両圧縮機構の固定スクロールを背中合わせにして一体的に組み込んだハイブリッド圧縮機が提案されている(上記特許文献1)。このようなハイブリッド圧縮機により、それぞれの圧縮機構を単独で、あるいは同時に運転することが可能になり、そのときの要求に応じて最適な吐出性能を得ることが可能となる。このようなハイブリッド圧縮機においても、内蔵電動モータのための端子接続部において、上記のような問題が存在する。
そこで本発明の課題は、電動モータを内蔵した電動圧縮機において、従来のコネクタ方式を踏襲して良好な生産性を確保しつつ、モータ端子接続部の電気絶縁性を向上可能な電動圧縮機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る電動圧縮機は、圧縮機構駆動用の電動モータを内蔵し、電動モータへの給電用外部側端子と電動モータのステータからのリード線の端部に接合されたモータ側端子との接続部を、圧縮機ハウジング内に収容した電動圧縮機において、前記圧縮機ハウジング内に、前記接続部に対し、前記リード線の端部とモータ側端子との接合部よりも高位まで延びる堰壁を有する有底容器状の第1の絶縁体を設け、前記堰壁の頂部を経由しつつ該堰壁の壁面両側に沿って前記リード線を配置したことを特徴とするものからなる。
この電動圧縮機においては、上記圧縮機ハウジング内に、上記堰壁との間に上記リード線配置用間隔を形成する第2の絶縁体が、前記堰壁の壁面両側と対向するように設けられていることが好ましい。そして、第1の絶縁体および第2の絶縁体が、上記モータ側端子保持して上記外部側端子に接続可能なコネクタとして構成されていることが好ましい。
上記接続部は、電動モータを収納し上記ステータが固定されるハウジングに形成され外方に向けて延びる中空突出部内に配置されている構成とすることが好ましい。この中空突出部は、圧縮機外部に対して実質的に密閉されている形態とすることができる。
このような接続部構造においては、モータリード線は、モータ側端子と外部電源側端子を介して電気的接続を行っている。なお、モータリード線は絶縁皮膜で覆われており、剥き出しになっているのは端子接続部のみである。従って漏電のおそれがある部位は剥き出しの端子部と外部ケース(圧縮機ハウジング)との間となる。とくに液冷媒は導電性が高いので、端子部が液冷媒に浸漬されると、端子部と外部ケース間で導通しやすくなり、圧縮機の電気絶縁抵抗が低下する。前述したような従来構造では端子部に液冷媒が入り易く、また外部ケースとの絶縁距離も短いため、絶縁抵抗が低下し易い。しかし本発明構造では、たとえば接続部の周囲に、つまり、従来のコネクタ構造の外壁側に、リード線の端部とモータ側端子との接合部よりも高位まで延びる堰壁を設け、該堰壁の頂部を経由しつつ該堰壁の壁面両側に沿ってリード線を配置したものであるので、たとえ液面が上昇しても堰壁の高さまで冷媒が侵入することを防止できる。
とくに、該堰壁を有する有底容器状の第1の絶縁体の形態を採るので、該第1の絶縁体には、導通経路を短くする従来構造のようなリード線挿通用孔を設ける必要はなくなり、導通経路としては、曲がりくねった長い経路となる。したがって、たとえ液冷媒が接続部に侵入した場合にあっても、堰壁高さ2倍分だけ、端子部と外部ケース間の経路を長くとることができ、絶縁性を大幅に向上できることになる。
この本発明構造では、従来の生産工程を実質的に変えることなく、上記のような良好な電気絶縁性を確保できる。また、樹脂による注型、密閉をしないため、樹脂硬化時間が不必要で、かつ経時劣化による密閉不良も防止できる。
本発明に係る端子接続部の絶縁性向上構造は、電動モータを内蔵する電動圧縮機であればいかなるタイプの電動圧縮機にも適用可能であり、いわゆるハイブリッド圧縮機にも適用可能である。たとえば、電動圧縮機が、上記内蔵電動モータとは別の第1駆動源のみにより駆動される第1圧縮機構と、第2駆動源としての上記内蔵電動モータのみにより駆動される第2圧縮機構とが並設されて一体的に組み付けられたハイブリッド圧縮機からなる場合にも適用できる。
このようなハイブリッド圧縮機においては、たとえば、上記第1圧縮機構および第2圧縮機構がスクロール型圧縮機構からなり、両圧縮機構の固定スクロールが背中合わせに配置されている構成を採用できる。この背中合わせに配置された両固定スクロールは一体形成された固定スクロール部材からなる構造とすることもできる。また、上記第1駆動源としては、車両用原動機、たとえば、車両走行用のエンジンや、上記内蔵電動モータとは別の電動モータを使用することができる。
このような本発明に係る電動圧縮機によれば、特定の堰壁を設けてモータリード線を、導通短絡経路(リード線挿通用孔)を形成することなくモータ側端子、ひいては外部側端子との接続部まで延設することができるので、液冷媒等が接続部に極めて進入しにくい構造とすることができ、かつ、従来構造に比べて端子接続部とハウジングとの間の導通経路を長くとることができるので、圧縮機の電気絶縁性を大幅に向上できる。
また、接続部に対して、基本的にコネクタ方式を採用できるので、従来の生産工程を実質的に変えることなく、良好な絶縁性を確保できる。さらに、樹脂注型は不要であるので、樹脂硬化時間が不要であり、かつ、経時劣化による密閉不良が生じることもなく、良好な生産性を維持できる。
以下に、本発明の望ましい実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施態様に係る電動圧縮機を示しており、とくに、本発明をハイブリッド圧縮機に適用した場合を示している。図2、図3は、図1に示したハイブリッド圧縮機の内蔵電動モータの端子接続部の絶縁性向上構造を示したものであるが、この図2、図3に示した構造は、ハイブリッド圧縮機に限らず、単に内蔵電動モータのみを駆動源として有する電動圧縮機にも適用できる構造である。
まず、図1に示したハイブリッド圧縮機について説明するに、ハイブリッド圧縮機1はスクロール型の圧縮機からなり、第1圧縮機構2と第2圧縮機構3とを備えている。第1圧縮機構2は、固定スクロール10と、固定スクロール10とかみ合って複数対の作動空間(流体ポケット)12を形成する可動スクロール11と、可動スクロール11に係合して可動スクロール11を旋回運動させる駆動軸13と、第1駆動源としての車両走行用の原動機(図示略)からの駆動力が伝達されるプーリ14と駆動軸13との間の駆動力伝達をオン、オフする電磁クラッチ15と、可動スクロール11の自転を阻止するボールカップリング16と、ケーシング17に形成された吸入ポート18とを備えている。吸入ポート18から吸入通路19を通して吸入室20へと吸入された被圧縮流体(たとえば、冷媒ガス)は、作動空間12内に取り込まれ、作動空間12が体積を減少させつつ固定スクロール10の中心へ向けて移動されることにより、作動空間12内の冷媒ガスが圧縮される。固定スクロール10の中央部には吐出穴21が形成されており、圧縮された冷媒ガスは吐出穴21、吐出通路22、吐出ポート23を介して外部冷媒回路の高圧側へ流出される。
一方、第2圧縮機構3は、固定スクロール30と、固定スクロール30とかみ合って複数対の作動空間(流体ポケット)32を形成する可動スクロール31と、可動スクロール31に係合して可動スクロール31を旋回運動させる駆動軸33と、可動スクロール31の自転を阻止するボールカップリング34とを備えている。この第2圧縮機構3の駆動軸33を駆動するために、電動モータ35が内蔵されている。電動モータ35は、駆動軸33に固定された回転子36と、ステータ37とを有しており、ステータ37は、ステータハウジング38に、または圧縮機ハウジングの一部として形成されたステータハウジング38に固定されるとともに、電動モータ35全体がステータハウジング38内に収納されている。この第2圧縮機構3においては、吸入ポート18から第1圧縮機構2の吸入室20へと吸入された被圧縮流体(たとえば、冷媒ガス)が、連通路39を通して第2圧縮機構3の吸入室40に吸入され、作動空間32内に取り込まれ、作動空間32が体積を減少させつつ固定スクロール30の中心へ向けて移動されることにより、作動空間32内の冷媒ガスが圧縮される。固定スクロール30の中央部には吐出穴41が形成されており、圧縮された冷媒ガスは吐出穴41、吐出通路42を介して外部冷媒回路の高圧側へ流出される。
本実施態様では、第1圧縮機構2の固定スクロール10と第2圧縮機構3の固定スクロール30とは背中合わせに配設されており、かつ、両固定スクロール10、30は一体化された固定スクロール部材43として形成されている。
ハイブリッド圧縮機1の第1圧縮機構2のみが稼働される場合には、第2圧縮機構3を駆動する電動モータ35には電力は供給されず、電動モータ35は回転しない。従って第2圧縮機構3は作動しない。ハイブリッド圧縮機1が電動モータ35のみにより駆動される場合には、電動モータ35がオンされて回転し、電動モータ35の回転が第2圧縮機構3の駆動軸33へ伝達され、駆動軸33により可動スクロール31が旋回駆動される。このとき、第1圧縮機構2の電磁クラッチ15には通電されず、第1駆動源としての車両用原動機の回転は第1圧縮機構2へは伝達されない。従って第1圧縮機構2は作動しない。両圧縮機構2、3が同時駆動される場合には、車両用原動機からの駆動力が第1圧縮機構2の可動スクロール11に伝達されるとともに、電動モータ35がオンされてその駆動力が第2圧縮機構3の可動スクロール31に伝達される。
このように構成されたハイブリッド圧縮機1においては、電動モータ35の端子部50は、搭載形態におけるハイブリッド圧縮機1の上部に配置されている。この端子部50の詳細は図2にも示すように、電動モータ35への外部電源接続用端子51の端部に接合された外部側端子52と電動モータ35のステータ37からのモータリード線53(絶縁皮膜有り)の端部に接合されたモータ側端子54との接続部55(電気絶縁的には剥き出し状態)を有している。接続部53は、ステータハウジング38に形成され外方に向けて延びる中空突出部56(外部ケース)内に配置されており、該中空突出部56は外部に対し実質的に密閉されている。外部電源接続用端子51は、絶縁体からなる端子ガイド57に支持されている。
上記接続部53に対して、本発明に係る絶縁性向上構造が採用される。本実施態様では、上記接続部53に対し、リード線53の端部とモータ側端子54との接合部58よりも高位まで延びる堰壁59を有する有底容器状の第1の絶縁体60(たとえば、樹脂からなる第1の絶縁体60)が設けられており、堰壁59に沿ってリード線53が配置されている。また、この第1の絶縁体60に対し、堰壁59との間にリード線配置用間隔を形成する第2の絶縁体61(たとえば、樹脂からなる第2の絶縁体61)が設けられており、リード線53は、これら絶縁体60、61間の間隙を曲がりくねって延びるように配置、保持されている。これら第1の絶縁体60および第2の絶縁体61は、モータ側端子54を保持して上記外部側端子52に実質的にワンタッチで接続可能なコネクタ62として構成されている。有底容器状の第1の絶縁体60には、図4に示したようなリード線挿通用の孔は設けられていない。
このように構成された本実施態様に係る絶縁性向上構造においては、第1の絶縁体60にリード線挿通用の孔は設けられておらず、モータリード線53は堰壁59に沿って引き回されているので、図3に示すように、接続部55(モータ側端子54)と外部ケース56との間の導通経路63は、図4に示した構造に比べ大幅に延長され、電気絶縁性が大幅に向上される。また、液冷媒が接続部55へと極めて進入しにくくなり、この面からも電気絶縁性が大幅に向上される。
また、上記のような良好な絶縁性は、接続部55に対してコネクタ構造を採用したまま達成できるので、絶縁性向上のための樹脂注型を行う必要はなく、樹脂の硬化時間が不要であり、かつ、経時劣化による密閉不良発生のおそれもない。コネクタ構造の採用、樹脂注型の不要化により、良好な生産性が維持される。
本発明は、圧縮機構駆動用の電動モータを内蔵したあらゆる電動圧縮機に適用可能であり、とくに内蔵電動モータとそれとは別の駆動源により各圧縮機構を駆動できるようにしたハイブリッド圧縮機からなる電動圧縮機にも適用できる。
本発明の一実施態様に係る電動圧縮機としてのハイブリッド圧縮機の縦断面図である。 図1のハイブリッド圧縮機の端子部の拡大縦断面図である。 図2の構造における導通経路を示す拡大部分縦断面図である。 従来の端子部構造の一例を示す縦断面図である。
符号の説明
1 電動圧縮機としてのハイブリッド圧縮機
2 第1圧縮機構
3 第2圧縮機構
10、30 固定スクロール
11、31 可動スクロール
12、32 作動空間
13、33 駆動軸
15 電磁クラッチ
18 吸入ポート
20、40 吸入室
21、41 吐出穴
22、42 吐出通路
35 電動モータ
36 回転子
37 ステータ
38 ステータハウジング
39 連通路
43 固定スクロール部材
50 端子部
51 外部電源接続用端子
52 外部側端子
53 モータリード線
54 モータ側端子
55 接続部
56 中空突出部(外部ケース)
57 端子ガイド
58 リード線の端部とモータ側端子との接合部
59 堰壁
60 第1の絶縁体
61 第2の絶縁体
62 コネクタ
63 導通経路

Claims (7)

  1. 圧縮機構駆動用の電動モータを内蔵し、電動モータへの給電用外部側端子と電動モータのステータからのリード線の端部に接合されたモータ側端子との接続部を、圧縮機ハウジング内に収容した電動圧縮機において、前記圧縮機ハウジング内に、前記接続部に対し、前記リード線の端部とモータ側端子との接合部よりも高位まで延びる堰壁を有する有底容器状の第1の絶縁体を設け、前記堰壁の頂部を経由しつつ該堰壁の壁面両側に沿って前記リード線を配置したことを特徴とする電動圧縮機。
  2. 前記圧縮機ハウジング内に、前記堰壁との間に前記リード線配置用間隔を形成する第2の絶縁体が、前記堰壁の壁面両側と対向するように設けられている、請求項1の電動圧縮機。
  3. 前記接続部が、前記電動モータを収納し前記ステータが固定されるハウジングに形成され外方に向けて延びる中空突出部内に配置されている、請求項1または2に記載の電動圧縮機。
  4. 前記電動圧縮機が、前記内蔵電動モータとは別の第1駆動源のみにより駆動される第1圧縮機構と、第2駆動源としての前記内蔵電動モータのみにより駆動される第2圧縮機構とが並設されて一体的に組み付けられたハイブリッド圧縮機からなる、請求項1〜のいずれかに記載の電動圧縮機。
  5. 前記第1圧縮機構および第2圧縮機構がスクロール型圧縮機構からなり、両圧縮機構の固定スクロールが背中合わせに配置されている、請求項の電動圧縮機。
  6. 背中合わせに配置された両固定スクロールは一体形成された固定スクロール部材からなる、請求項の電動圧縮機。
  7. 前記第1駆動源が車両用原動機からなる、請求項のいずれかに記載の電動圧縮機。
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