JP5510490B2 - インバータ一体型電動圧縮機 - Google Patents
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Description
これによれば、底部の長辺方向に交差する方向(短辺方向)に溝部を形成する場合と比べると、底部に形成できる溝部の長さが長くなり、底部の変形量をより大きくすることができる。このため、底部の固有振動数も大きく変化させて、インバータ一体型電動圧縮機の振動源の固有振動数から確実にずらすことができる。
これによれば、複数の溝部のうち、中央に位置する溝部が長ければ、底部の中央付近が変形しやすくなり、溝部が長ければ、底部が変形しやすくなる。よって、溝部の長さ及び位置を設定することで、底部をより変形しやすくして、共振点をずらしやすくなる。
これによれば、インバータカバーに溝部を形成しても、溝部は絶縁シートに対し干渉することがないため、絶縁シートによってインバータとインバータカバーとを好適に絶縁することができる。また、例えば、絶縁シートを用いないでインバータとインバータカバーとを絶縁するには、インバータとインバータカバーとの距離を大きく取らなければならず、インバータ一体型電動圧縮機が軸方向に大型化してしまう。しかし、絶縁シートを用いることで、インバータとインバータカバーとの距離を大きく取らなくても絶縁することができ、インバータ一体型電動圧縮機が軸方向に大型化することがなく、しかも、底部に溝部を形成することで、インバータカバーの振動及び異音発生を抑制することができる。
これによれば、溝部と防振材との併用によって、底部の固有振動数を変更することができる。また、圧縮機構の固有振動数に対し、底部の固有振動数をずらす際、溝部によって固有振動数を変更し、さらに、防振材を使用して、共振点からずれるように固有振動数の変更の微調整を行うことができる。
図1(a)に示すように、車両に搭載されるインバータ一体型電動圧縮機10(以下、単に電動圧縮機10と記載する)は、金属材料製のハウジング11を有し、ハウジング11は、一端が開口された有底筒状をなすセンタハウジング12と、このセンタハウジング12の開口端に連結された吐出ハウジング13とから形成されている。センタハウジング12の開口側には圧縮機構18が配設されるとともに、この圧縮機構18と吐出ハウジング13との間には吐出室15が区画形成されている。吐出ハウジング13の端壁(図1(a)の左端)には吐出ポート16が形成されるとともに、吐出ポート16には図示しない外部冷媒回路が接続されている。センタハウジング12の周壁には図示しない吸入ポートが形成されるとともに、吸入ポートには外部冷媒回路が接続されている。
図1(b)に示すように、金属製のインバータカバー51は、回転軸23と同軸上に位置し、かつ回転軸23と直交する方向に延在する薄板状及び縦長形状の底部52と、この底部52の周縁から立設された周壁部53とから、一端に開口する有底箱状に形成されている。そして、インバータカバー51は、周壁部53の開口端をセンタハウジング12の環状壁12c(周縁部)に当接させた状態でセンタハウジング12に固定されている。
さて、車両バッテリから接続端子を介してインバータ60に電力が供給されるとともに、インバータ60により電動モータ19の駆動が制御されると、圧縮機構18が駆動される。すると、圧縮機構18及び電動モータ19の駆動に伴い振動が発生し、この振動が回転軸23及びセンタハウジング12を伝ってインバータカバー51に伝わり、インバータカバー51が振動する。このとき、溝部52aを底部52に形成することによって、底部52が振動しても、その固有振動数が圧縮機構18及び電動モータ19(振動源)の固有振動数からずれているため、底部52の固有振動数と振動源の固有振動数との共振点がずれ、共振することが防止される。
(1)インバータカバー51の底部52を薄板状に形成するとともに、収容空間51aに対向する底部52の内面に溝部52aを形成した。そして、底部52に溝部52aを形成することで、その溝部52aによって、圧縮機構18及び電動モータ19を振動源とする振動に基づく底部52の変形量が、溝部52aが形成されない場合に比べて大きくなる。そして、底部52の変形量が大きくなるのに合わせて底部52の固有振動数も変化する。よって、電動圧縮機10の振動源(圧縮機構18及び電動モータ19)と底部52との固有振動数の共振点をずらすことができる。その結果、振動源からの振動が底部52に伝わって、底部52が振動しても、共振点のピークを下げることができ、インバータカバー51の振動及び異音発生を抑制することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態では、圧縮機構18をスクロール型に具体化したが、圧縮機構18はベーン型やその他の形式に変更してもよい。
Claims (8)
- ハウジング内に圧縮機構、及び該圧縮機構を駆動させる電動モータが収容されるとともに、前記圧縮機構と前記電動モータが、該電動モータの回転軸の軸方向に並んで連結されており、
前記ハウジングの軸方向端部にインバータカバーが周縁部において連結され、前記インバータカバーと前記ハウジングにより、前記電動モータを駆動させるためのインバータを収容する収容空間を区画するインバータ一体型電動圧縮機であって、
前記インバータカバーは金属製であるとともに、前記回転軸と同軸上に位置し、かつ前記回転軸と交差する方向に延在する薄板状の底部を有し、
前記底部に、該底部に延在する溝部が形成されており、
前記溝部によって、前記圧縮機構を振動源とする振動に基づく前記底部の変形を許容し、前記圧縮機構と、前記インバータカバーとの固有振動数の共振点をずらしたことを特徴とするインバータ一体型電動圧縮機。 - 前記溝部は、前記インバータカバーにおいて前記収容空間と対向する面に形成されている請求項1に記載のインバータ一体型電動圧縮機。
- 前記底部は縦長に形成され、前記溝部は、前記底部の長辺方向に延びるように形成されている請求項1又は請求項2に記載のインバータ一体型電動圧縮機。
- 前記溝部は複数であり、並列に配設されている請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のインバータ一体型電動圧縮機。
- 前記複数の溝部のうち、中央に位置する溝部はその他の溝部より延在方向への長さが長く形成されている請求項4に記載のインバータ一体型電動圧縮機。
- 前記収容空間には、前記インバータカバーと前記インバータとの絶縁を確保する絶縁シートが設けられている請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載のインバータ一体型電動圧縮機。
- 前記溝部には防振材が充填されている請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載のインバータ一体型電動圧縮機。
- 前記溝部は、前記インバータカバーにおいて前記収容空間と対向する面と反対面に形成されている請求項1に記載のインバータ一体型電動圧縮機。
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