JP4063253B2 - 密閉型電動圧縮機 - Google Patents

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本発明は、主として車両に用いられる電動型の冷媒圧縮機に関する。
従来から、主として車両の空調の為の冷凍サイクル内を循環する冷媒を圧縮する為の電動タイプの圧縮機がある。
この電動圧縮機は、密閉容器内に、冷媒を圧縮する圧縮機部と、この圧縮機部を駆動する電動モータ部とからなり、どちらも密閉型の容器に収容されている。
そして、圧縮機部を駆動する為に回転する電動モータ部の冷却の為に、密閉容器内に流入する冷媒を用いる場合が多い。
この時に流入する冷媒は、冷凍サイクルの上流に位置するエバポレータから気体となった冷媒である。
しかし、例えば冬季などの低温時には、冷凍サイクル内の気体冷媒は凝縮し、液冷媒に状態が遷移する事がある。
一般的に、冷媒は気体状態の時は、導電性が低く抵抗値が高いと言う特徴があるが、液化した冷媒は、導電性が高く抵抗値も低くなる。
また、電動圧縮機は冷凍サイクルを成す他の構成要素よりも下方に設置されていることが多く、冷凍サイクル内で凝縮した液冷媒は電動圧縮機の密閉容器内に流入し、密閉容器内の液冷媒の液面が上昇する。その為、液冷媒が、密閉容器内の導電性部品と接触しないように、様々な手法が用いられている。
その1つとして、液化した冷媒は重力に従って、密閉容器の下方に貯えられるので、密閉容器の上方に導電性部品を配置するように設計した密閉型電動圧縮機がある。
また、別の手法としては、導通性部品を樹脂などで完全にモールドし、防水性を高めた密閉型電動圧縮機もある(例えば、特許文献1)。
特開平10−318173号公報
しかし、上述した密閉容器内の導電性部品を、密閉容器の底部に貯えられる液冷媒と接触し得ない程の上方向の位置に配置する設計の場合、昨今の小型化の要望に応える事が難しくなる。
また、導電性部品を樹脂などで完全にモールドする場合は、密閉容器に導電性部品を組み付けた状態でモールド処理をせねばならず、手間、工数ともに掛かると言う問題があった。
本発明は、上記の点を鑑みてなされたものである。すなわち冬季などの低温時において冷凍サイクルを成す他の構成要素から電動圧縮機内に液冷媒が流入し、電動圧縮機内の液冷媒の液面が上昇した場合に、簡易な構造でもって液冷媒と導電性部品との接触を防止し、短絡による電動圧縮機の作動停止を防ぐ事が可能な密閉型電動圧縮機を提供する事を目的とする。
冷媒が流入する冷媒吸入口、および前記冷媒が吐出される冷媒吐出口が形成された密閉容器と、前記密閉容器内に、前記冷媒吸入口から流入する前記冷媒を圧縮する圧縮機部と、前記圧縮機部を駆動する電動モータ部と、前記密閉容器内の上側に設けられて前記電動モータ部を前記密閉容器外の電気回路と接続する導電端子部、および前記導電子端部を、耐冷媒性および耐油性のある素材で覆う端子ケースからなる接続部とを収容してなる密閉型電動圧縮機であって、前記端子ケースは、前記密閉容器の内壁に気密に固定されるとともに、前記導電端子部が配置される位置よりも、下方に向かって所定の長さの位置に、前記密閉容器の内部と連通し、前記端子ケースの容積1200mm3に対して2mm2以下で開口した開口部が形成され、前記開口部の絞り作用によって、液冷媒が前記端子ケース内に侵入し難く、前記液冷媒の液面上昇速度を遅くすることができ、過渡的には前記端子ケース外部に比べて前記端子ケース内部の液面を低くすることができる事を特徴とする。
この発明により、冷凍サイクル内で凝縮した液冷媒が密閉容器内に流入し、密閉容器の底部に徐々に貯えられてその液面が端子ケースに接近しても、端子ケースに形成される端子ケースの容積1200mm に対して2mm 以下で開口した開口部によって、液冷媒の端子ケース内への流入を確実に阻止し、液冷媒の液面上昇速度を遅くすることができ、過渡的には端子ケース外部に比べて端子ケース内部の液面を低くすることができる。これにより、導電端子部を実用上問題無く絶縁することができる。したがって、簡易な構造でもって液冷媒と導電端子部との接触を防止し、短絡による電動圧縮機の作動停止を防ぐことが可能となる。
また、端子ケースの内外の圧力を同程度に保つことができ、密閉容器を真空引きする際に、端子ケースの内部と外部に大きな圧力差が生じることを防止することができる。
請求項2に記載の密閉型電動圧縮機は、前記開口部は、前記導端子部の位置よりも、下方に向かって所定の長さの側面に形成される事を特徴とする。
端子部とは、密閉容器外の電力供給回路と、電動モータ部とを実質的に接続している箇所の事である。電力供給回路から供給された電力は、この導端子部を介して、電動モータ部から延びるリード線に伝達されている。
端子部は、電動モータ部の略上方に位置している場合が多いので、もし、このリード線に、下方向、すなわち電動モータ部側から下方向にテンションが加われば、導端子部は実質的な接続が維持出来ず、言わば、抜け落ちる可能性がある。
その為、この発明により、導端子部と電動モータ部とを接続するリード線が挿通する開口部を、端子ケースの側面に設け、端子ケース側面に設けた開口部に、リード線を挿通する事によって、リード線は、導端子部の下方向への延長線に対して、略直交するように曲がる。
これにより、リード線に、下方向へのテンションが加わっても導端子部の実質的な接続を維持し易くする事が可能となる。
請求項3に記載の密閉型電動圧縮機は、前記密閉容器は、前記端子ケースを上方と下方とから挟み込むように形成される事を特徴とする。
この発明により、端子ケースと密閉容器とを固定する手段を別途設ける必要がなくなるので、簡易に端子ケースを固定する事が可能となる。
請求項4に記載の密閉型電動圧縮機は、前記端子ケースの上面と、前記密閉容器の内壁との間に、弾性体を挟み込み、気密に固定する事を特徴とする。
一般的に、密閉容器はアルミで、一方、端子ケースは樹脂で、それぞれ形成されている。
そのため、この2つの部材を直接的に密着しても、密閉容器内壁と端子ケース上面との間の気密性は望ましいものとは言えない。
しかし、密閉容器内壁と、端子ケース上面との間に、弾性体、例えばゴムなどを挟み込むと言う、この発明により、端子ケース内の気密性を確保する事が出来るとともに、液冷媒の液面が、外側から端子ケース上面まで到達しても、端子ケース上面から端子ケース内(導電端子部)への液冷媒の侵入の防止を一層確かな物にする事が可能になる。
請求項5に記載の密閉型電動圧縮機は、前記弾性体に、前記端子ケースを左右方向から挟み込むロック機構が形成される事を特徴とする。
この発明により、弾性体側から端子ケースを気密に固定する事が可能になるので、端子ケースの下面を支えるように密閉容器の内壁を形成する必要がなくなり、簡易に端子ケースを固定する事が可能になる。
請求項6に記載の密閉型電動圧縮機は、前記導電端子部を構成する導通引き出し用のピンに、Oリングを挿通し、前記Oリングを、前記弾性体と、前記端子ケースとの間の位置に配置する事を特徴とする。
この発明により、端子ケース内の気密性を一層高める事が可能になるとともに、液冷媒が外側から端子ケース上面にまで浸透してきたとしても、導電端子部に挿入されているOリングによって、液冷媒と導電端子部との接触を防ぐ事が可能となるので、液冷媒による短絡を防ぐ事が可能となる。
請求項7に記載の密閉型電動圧縮機は、前記端子ケースの上面は、十点平均あらさにおいて、25Z以下で、かつ、平面度において、0.2mm以下に形成される事を特徴とする。
この発明により、端子ケースの上面と弾性体、または端子ケースの下面と端子ケース用孔の底面との密着性をそれぞれ高める事が出来るので、端子ケース内の気密性をより一層確保する事が可能となる。
請求項8に記載の密閉型電動圧縮機は、前記端子ケースは、上面の外周に沿って、凸状の突起を有する事を特徴とする。
この発明により、液冷媒の液面が上昇し、端子ケース上面にまで液冷媒が浸透しても、端子ケース上面の外周一円に形成された凸状の突起によって、端子ケース内部にまで液冷媒が浸透する事を防ぐ事ができ、端子ケース内の気密性を確保する事が可能になる。
請求項9に記載の密閉型電動圧縮機は、請求項1に記載の密閉型電動圧縮機において、端子ケースには、導電端子部から電動モータ部に通じるリード線が通るリード線孔が設けられており、開口部は、リード線孔にリード線が通った後に残る開口部であることを特徴とする。
これにより、リード線孔を流用して開口部を容易に形成することができる。
尚、請求項10に記載の密閉型電動圧縮機のように、開口部は、上記のリード線孔とは別に設けられたものとしても良い。
(第一実施形態)
本発明の第一の実施形態にかかる密閉型電動圧縮機100について図を用いて説明する。図1は本発明の密閉型電動圧縮機100の構成の概略を示した説明図である。
図1において、10は密閉型電動圧縮機100の密閉容器である。この密閉容器10には、冷媒が流入する冷媒吸入口11と、圧縮された冷媒が吐出される冷媒吐出口12とが形成されている。
また、密閉容器10内には、冷媒吸入口11から流入する冷媒を圧縮し、冷媒吐出口12から圧縮した冷媒を吐出する圧縮機部20と、この圧縮機部20に冷媒を圧縮する為の動力(回転動力)を発生、伝達している電動モータ部30と、この電動モータ部30と、密閉容器10の外部(通常は密閉容器10の上部)に配置されるインバータ回路50とを接続する接続部40とが収納されている。
そして、この接続部40を介して電動モータ部30に整流電圧を供給しているのが、インバータ回路50であり、主として、上述した密閉容器10、圧縮機部20、電動モータ部30、接続部40、そしてインバータ回路50とで密閉型電動圧縮機100は構成されている。ちなみにこのインバータ回路50は、請求項で示す電気回路に相当する。
この接続部40の構造の詳細を示したものが、図2である。
図2に示す接続部40は、後述する導電端子部48を覆う樹脂にて構成された端子ケース42と、この端子ケース42を固定する基礎となるベースハウジング43と、ベースハウジング43を、密閉容器10に固定する固定ボルト44と、端子ケース42と、ベースハウジング43との間に挟み込み、端子ケース42の上面側の気密を高める弾性体にて構成される固定ブロックゴム45と、ベースハウジング43と、固定ブロックゴム45との間の気密を高める為に、両者の間に挟み込まれるガスケット46と、電動モータ部30から接続部40まで延びるリード線31と、インバータ回路50から接続部40まで延びるピン51とを、上下方向で挟み込むように電気的に接続するソケット端子47とからなる。
上述したリード線31は、被膜部31aとリード部31bとから構成されており、ソケット端子47にてピン51と挟み込まれるのは、被膜部31aが剥かれ、言わば裸身状態になったリード部31bである。
上述したソケット端子47にて、ピン51とリード部31bとを挟み込み、実質的に電気的接続を維持している部位を、導電端子部48と称する。端子ケース42は、この導電端子部48を冷媒その他の侵入による短絡から守る為に、導電端子部48を覆うように形成されている。また、ベースハウジング43と固定ブロックゴム45には、ピン51の数だけ、ピン51が挿通されるベースハウジング43用ピン孔43aと、固定ブロックゴム45用ピン孔45aが穿設されている。
ちなみに、この固定ブロックゴム45は、耐冷媒性に優れるゴム材(例えば、H−NBR等)としており、請求項で示す弾性体に相当する。
上述した端子ケース42、ベースハウジング43、固定ボルト44、固定ブロックゴム45、ガスケット46は、密閉容器10に穿設された専用の収容孔41に収容されている。収容孔41が穿設されただけの密閉容器10の断面を示す説明図を図3に示す。
図3に示す収容孔41は、密閉容器10の外側から内側へと、3段階に内径が小さい孔となる構造になっており、一番外側に位置する、内径が最大のベースハウジング43用孔41aは、上述したベースハウジング43が収容される孔である。
そして、ベースハウジング43用孔41aと、その直下にて連通し、ベースハウジング43用孔41aよりも、内径が小さい端子ケース42用孔41bには、固定ブロックゴム45と、端子ケース42とが収容される。
また、端子ケース42用孔41bの直下には、端子ケース42用孔41bよりも内径が小さい、リード線31用孔41cが、端子ケース42用孔41bと連通するように設けられている。
このリード線31用孔41cは、上述したリード線31が収容される為だけに設けられるものではなく、端子ケース42用孔41bに収容される固定ブロックゴム45と、端子ケース42とが、重力に従って、端子ケース42用孔41bから落下しないように、固定ブロックゴム45と、端子ケース42とを支える為に、端子ケース42用孔41bよりも内径の小さい孔として設けられている。
図2において、上述した端子ケース42には、その下面42βにリード線31を端子ケース42内に進入させるとともに、密閉容器10内部と連通させる為の端子ケース孔49が設けられている。
この端子ケース孔49は、リード線31を通す事によって気密される訳ではなく、リード線31を通した後も端子ケース42の内外の気圧を同程度に保つ程度の大きさ(具体的には端子ケース容積1200mmに対して1mm〜2mm程度の微小面積)の開口面積が残されている。この端子ケース孔49の残された開口部が請求項で示す開口部に相当する。
また、端子ケース42の上面42αは、固定ブロックゴム45と密着する事で端子ケース42内の気密性を保っているが、この端子ケース42の上面42αの表面粗さは、十点平均あらさ法において、略25z以下で、かつ平面度は0.2mm以下である事が好適である。
上述した表面粗さと平面度とを備える端子ケース42の上面42αであれば、固定ブロックゴム45との間で、高い気密性を維持する密着が可能となる。
上述した構成の接続部40を備える密閉型電動圧縮機100において、例えば低温時、冷凍サイクルを成す他の構成要素内の冷媒が、凝縮し、液冷媒と化し、密閉容器10内に流入して密閉容器10の底部に貯えられ、その液冷媒の液面が接続部40にまで到達し、端子ケース42が液冷媒の液面に浸漬しても、端子ケース42の上面42αは、固定ブロックゴム45、ガスケット46、そしてベースハウジング43にて気密されているので、液冷媒が、端子ケース42の上面42αから侵入する事は難しい。
そして、端子ケース42には、端子ケース孔49以外に液冷媒の侵入口が設けられていない事から、微小面積に開口した端子ケース孔49の絞り作用によって、液冷媒は端子ケース42内には侵入し難い。
このため、端子ケース42の外側に比べ、端子ケース42の内側は液冷媒の液面の上昇速度が遅く、液冷媒の液面が導電端子部48に接触する位置までの時間を遅らせることが可能となる。液冷媒の液面上昇によって導電端子部48が短絡することで発生する絶縁不良が問題となるのは冬季において特に気温が低くなる夜間である。
従って、端子ケース42内の導通端子部48を、端子ケース孔49から侵入した液冷媒の液面が一晩かけて上昇するであろうと予想される位置よりも、当初から上方に配置する、言い換えれば、端子ケース孔49を、導電端子部48よりも、所定の長さ分だけ下方向の位置に形成する事で、液冷媒と導通端子部48との接触を防ぐ事が可能となり、密閉型電動圧縮機100の短絡を防止する事が可能となる。
(第二実施形態)
上述した第一実施形態では、電動モータ部30から接続部40に到達するリード線31は、略上下方向に配線されていた。
しかし、この構成では、例えば接続部40よりも下方にて、リード線31に、下方向へのテンションが掛かると、そのテンションは直接的にソケット端子47に掛かり、リード部31bとピン51とを挟み込むようにして電気的接続をなしているソケット端子47は、下方向から掛かるそのテンションによって、その挟み込み構成を維持できなくなり、電気的接続が断線してしまう可能性がある。
その為、図4に示すように、端子ケース42の側面42γに端子ケース孔49を穿設しても良い。
この図4では、端子ケース孔49が端子ケース42の側面42γに穿設されているので、ここを通って電動モータ部30へ至るリード線31は、端子ケース42の下面42βにて略90度曲がる事になる。
リード線31が、導電端子部48の手前で略90度曲がっているので、もし、リード線30が下方に向かってテンションが掛かっても、そのテンションによってソケット端子47の挟み込み構造が損なわれる可能性は少なくなる。
もちろん、端子ケース42の側面42γに穿設された端子ケース孔49の穿設位置は、導通端子部48よりも、下方向に所定の長さ分離れた位置である。
(第三実施形態)
上述した第一、第二実施形態で示す構成では、固定ブロックゴム45と、端子ケース42とが、重力に従って端子ケース42用孔41bから落下しないように、端子ケース42用孔41bよりも内径の小さいリード線31用孔41cが連通して設けられている。
この為、密閉容器10に穿設される収容孔41は、内径の異なる3つの孔として形成しなければならず、加工上、手間である。
そこで、固定ブロックゴム45に、端子ケース42を左右方向から挟み込む事が出来るロック機構45bを設け、このロック機構45bで端子ケース42の落下を防ぎ、リード線31用孔41cを形成する必要をなくし、収容孔41の加工の手間を減らしても良い。
図5に、ロック機構45bを設けた固定ブロックゴム45にて構成される接続部40の説明図を示す。
固定ブロックゴム45のロック機構45bによって、端子ケース42と気密に密着する事が可能になるとともに、端子ケース42が、下方への落下を防止する事が可能になるので、端子ケース42用孔41bよりも小さな内径の孔を端子ケース42用孔41bの直下に設ける必要がなくなり、収容孔41の加工を簡易にする事が可能になる。
(第四実施形態)
上述した各実施形態に用いる端子ケース42の上面42αは、固定ブロックゴム45と気密に密着している。
また、端子ケース42の下面42βは、固定ブロックゴム45にロック機構45bが設けられているか否かによって、端子ケース42用孔41bの底面と気密に密着するか否かが別れる。
本実施形態では、固定ブロックゴム45にロック機構45bが設けられておらず、端子ケース42の落下を防ぐ為に、端子ケース42用孔41bの直下に連通したリード線31用孔41cが設けられている収容孔41に収容される接続部40について、提案する。
端子ケース42の上面42αの、外周一円に、輪状の突起を形成する事で、端子ケース42の上面42αと、固定ブロックゴム45との密着性を向上させる事が可能となる。
図6に、上面42αの外周一円に、輪状に形成された突起42aを設けた端子ケース42にて構成される接続部40の説明図を示す。
図6は、液冷媒の液面が、端子ケース孔49を侵入した所を示しているが、液冷媒の液圧が上昇すると、端子ケース42の側面42γと、端子ケース42用孔41bとの接合面、すなわち端子ケース42の外側から液冷媒が上方に向かって浸透する事が考えられる。
もし、液冷媒が、端子ケース42の上面42αにまで到達したとしても、端子ケース42の上面42αに設けられた突起42aにより、液冷媒が端子ケース42内に侵入する事を防ぐ事が可能となる。
上述した、端子ケース42の上面42αに設けられる突起42aは、一重の輪状として示したが、これに限るものではなく、同心円に何十に突起を設けても良い。
(第五実施形態)
上述した各実施形態で示す接続部40の気密性を更に高める手法として、固定ブロックゴム45を貫通するピン51に対し、Oリング51aを挿入し、そのOリング51aを固定ブロックゴム45と、端子ケース42との間に位置するように、配置しても良い。
図7に、Oリング51aにピン51を挿入し、Oリング51aを固定ブロックゴム45と、端子ケース42との間に配置した接続部40の説明図を示す。
液冷媒が、固定ブロックゴム45と、端子ケース42の上面42αとの間にまで浸透すると、それ以上の浸透を防ぐのは、固定ブロック45と、端子ケース42との密着性以外存在しない。
その為に、予めOリング51aにピン51を挿入し、このOリング51aを固定ブロックゴム45と、端子ケース42との間に位置するように配置する事で、端子ケース42内の気密性を更に高める事が可能になるとともに、固定ブロックゴム45と、端子ケース42の上面42αの接合面にまで液冷媒が浸透しても、液冷媒とピン51とが接触し、密閉型電動圧縮機100が短絡状態になる事を防ぐ事が可能となる。
(第六実施形態)
上述した第一から第五実施形態では、固定ブロックゴム45は、端子ケース42の上面42α全体に密着して端子ケース42内の気密性を保持するものとしたが、これに限らず、図8に示すように、各ピン51が挿通されて、各導電端子部48およびその外側領域にそれぞれ密着されるチューブ状のものとしても良い。
(他の実施形態)
上述した第一から第六実施形態では、請求項で示す開口部として、リード線31を通した後に端子ケース孔49に残される開口部を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、図9に示すように、リード線31が通ることで完全に塞がれる大きさのリード線孔を専用に設け、このリード線孔とは別に、請求項で示す開口部(49a)を端子ケース容積1200mmに対して1mm〜2mm程度の微小面積と成るように設けるようにしても良い。
密閉型電動圧縮機100の構成の概略を示す説明図である。 本発明の第一実施形態における接続部40の構成の概略を示す説明図である。 本発明の第一実施形態における密閉型電動圧縮機100の密閉容器10に設けられた収容孔41を示す説明図である。 本発明の第二実施形態における接続部40の構成の概略を示す説明図である。 本発明の第三実施形態における接続部40の構成の概略を示す説明図である。 本発明の第四実施形態における接続部40の構成の概略を示す説明図である。 本発明の第五実施形態における接続部40の構成の概略を示す説明図である。 本発明の第六実施形態における接続部40の構成の概略を示す説明図である。 本発明のその他の実施形態における接続部40の構成の概略を示す説明図である。
符号の説明
10 密閉容器
11 冷媒吸入口
12 冷媒吐出口
20 圧縮機部
30 電動モータ部
31 リード線
40 接続部
41 収容孔
42 端子ケース
42α 上面
42γ 側面
42a 突起
43 ベースハウジング
44 固定ボルト
45 固定ブロックゴム(弾性体)
45b ロック機構
46 ガスケット
47 ソケット端子
48 導電端子部
49 端子ケース孔(開口部)
50 インバータ回路(電気回路)
51 ピン
51a Oリング
100 密閉型電動圧縮機

Claims (10)

  1. 冷媒が流入する冷媒吸入口、および前記冷媒が吐出される冷媒吐出口が形成された密閉容器と、前記密閉容器内に、前記冷媒吸入口から流入する前記冷媒を圧縮する圧縮機部と、前記圧縮機部を駆動する電動モータ部と、前記密閉容器内の上側に設けられて前記電動モータ部を前記密閉容器外の電気回路と接続する導電端子部、および前記導電子端部を、耐冷媒性および耐油性のある素材で覆う端子ケースからなる接続部とを収容してなる密閉型電動圧縮機であって、
    前記端子ケースは、前記密閉容器の内壁に気密に固定されるとともに、前記導電端子部が配置される位置よりも、下方に向かって所定の長さの位置に、前記密閉容器の内部と連通し、前記端子ケースの容積1200mm3に対して2mm2以下で開口した開口部が形成され
    前記開口部の絞り作用によって、液冷媒が前記端子ケース内に侵入し難く、前記液冷媒の液面上昇速度を遅くすることができ、過渡的には前記端子ケース外部に比べて前記端子ケース内部の液面を低くすることができる事を特徴とする密閉型電動圧縮機。
  2. 前記開口部は、前記導通端子部の位置よりも、下方に向かって所定の長さの側面に形成される事を特徴とする請求項1に記載の密閉型電動圧縮機。
  3. 前記密閉容器は、前記端子ケースを上方と下方とから挟み込むように形成される事を特徴とする請求項1または2に記載の密閉型電動圧縮機。
  4. 前記端子ケースの上面と、前記密閉容器の内壁との間に、弾性体を挟み込み、気密に固定する事を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の密閉型電動圧縮機。
  5. 前記弾性体に、前記端子ケースを左右方向から挟み込むロック機構が形成される事を特徴とする請求項4に記載の密閉型電動圧縮機。
  6. 前記導電端子部を構成する導通引き出し用のピンに、Oリングを挿通し、前記Oリングを、前記弾性体と、前記端子ケースとの間の位置に配置する事を特徴とする請求項4または5に記載の密閉型電動圧縮機。
  7. 前記端子ケースの上面は、十点平均あらさにおいて、25Z以下で、かつ、平面度において、0.2mm以下に形成される事を特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の密閉型電動圧縮機。
  8. 前記端子ケースは、上面の外周に沿って、凸状の突起を有する事を特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載の密閉型電動圧縮機。
  9. 前記端子ケースには、前記導電端子部から前記電動モータ部に通じるリード線が通るリード線孔が設けられており、
    前記開口部は、前記リード線孔に前記リード線が通った後に残る開口部であることを特徴とする請求項1に記載の密閉型電動圧縮機。
  10. 前記端子ケースには、前記導電端子部から前記電動モータ部に通じるリード線が通るリード線孔が設けられており、
    前記開口部は、前記リード線孔とは別に設けられた開口部であることを特徴とする請求項1に記載の密閉型電動圧縮機。
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