JP2010065485A - 建物の内部壁構造およびその施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 解体・再構築が容易な建物の内部壁構造およびその施工方法を提供する。
【解決手段】 鋼製の上辺枠材11と、複数の上部固定金物21と、複数の吊り下げ金物22と、鋼製の上辺枠材、下辺枠材12、および複数の縦枠材13と、下辺枠材12を床面に固定する下部固定金物23と、各枠材11〜13からなる壁下地枠組体10に張られる壁面材14,15とを備える。上部固定金物21は、上辺枠材11の長手方向複数箇所の上面に取付けられる。吊り下げ金物22は、上部固定金物21上に取付けられて天井材支持フレーム1Aに取付けられる。上部固定金物21は上面板部21aaを有し、この上面板部21aaに切欠部25を有する。吊り下げ金物22は、下面から突出して上部固定金物21の切欠部25に挿通されるボルト28を有し、上面板部21aaの下方からボルト28に螺合する固定ナット29により固定される。
【選択図】 図2

Description

この発明は、建物の内部に解体・再構築可能に設けられる間仕切り壁等の内部壁構造とその内部壁構造の施工方法に関する。
建物の内部壁の従来工法として一般的なものは、鋼製下地材(軽鉄下地材)を縦横に組んだ後、この下地組体に石膏ボード等の面材をビス止めするという工法であり、最も安価に内部壁を構築できる。この場合、前記面材上に、壁紙、クロス、化粧板等の仕上げ材を貼って内部壁が仕上げられる。
特開2001−182200号公報 特開2002−106093号公報
しかし、上記した工法により構築された内部壁の場合、その構成部材を内部壁として再利用しようとしても、再利用可能に解体することが困難である。すなわち、例えば、面材となる石膏ボードからビスを取り外し、下地組体を分解して鋼製下地材(軽鉄下地材)を再利用することは可能であるが、非常に手間を要してしまう。そのため、壁面を構成する資材の一部としての再利用は想定できても、全部材を内部壁として再利用するのは現実的ではない。
また、解体・再利用を想定した壁構造として、パーティション等の後付けの間仕切り壁を用いるものが知られているが、壁面パネルとしては非常に高価な製品であり、部材として運搬する際の輸送費も加わるため、コスト面の観点から上記構造からの置き換えが困難である。
この発明の目的は、初回建築時には部材単位で建築が行え、また天井を先に施工した場合にも適用でき、解体時には枠組体の形態に解体が行えて、その枠組体を再構築にそのまま利用でき、解体・再構築が容易な建物の内部壁構造およびその施工方法を提供することである。
この発明の建物の内部壁構造は、上辺枠材と、この上辺枠材の長手方向複数箇所の上面にそれぞれ取付けられた複数の上部固定金物と、これら各上部固定金物上に取付けられて天井材支持フレームに取付けられる複数の吊り下げ金物と、前記上辺枠材の下方に配置された下辺枠材と、この下辺枠材を床面に固定する下部固定金物と、前記上辺枠材と下辺枠材とに上下端が接合された複数の縦枠材と、これら上辺枠材、下辺枠材、および縦枠材からなる壁下地枠組体に張られた壁面材とを備え、前記上辺枠材、下辺枠材、および縦枠材はそれぞれ鋼製であり、前記上部固定金物は、上辺枠材の上面から離れた上面板部を有しこの上面板部に切欠部を有し、前記吊り下げ金物は、下面にボルトが突出してこのボルトが前記上部固定金物の上面板部の切欠部に挿通されかつ上面板部の下方から固定ナットにより固定されるものである。
この構成によると、次の工程より、建物の内部壁構造を容易に構築できる。すなわち、上辺枠材の上面に上部固定金物を取付け、吊り下げ金物を上部固定金物に取付け、この吊り下げ金物を天井材支持フレームに取付ける。床面の上に下部固定金物を取付け、この下部固定金物に下辺枠材を取付ける。下辺枠材と上辺枠材に渡って縦枠材を組み、各枠材からなる壁下地枠組体の両面に壁面材を張る。また、天井材支持フレームに吊り下げ金物および上部固定金物を介して上辺枠材を取付ける構造であるため、天井を先に施工した場合にも適用することができる。
構築後の解体時には、前記壁下地枠組体から壁面材を分離し、下部固定金物への下辺枠材の接合を解く。吊り下げ金物のボルトから固定ナットを取り外して上部固定金物への吊り下げ金物の取付けを解除し、壁下地枠組体を水平にスライドさせることで、天井材支持フレームに残された吊り下げ金物のボルトを、上部固定金物の切欠部から係合解除する。これにより、壁下地枠組体を、枠組体の状態で建物の躯体から容易に解体することができる。この解体した壁下地枠組体は、枠組体の状態であるため、そのまま、再度の枠組過程を必要とせずに、内部壁の再構築に用いることができる。
この発明において、前記天井材支持フレームは、立片およびこの立片の下端の両側に延びる横片を有し前記横片に天井面材が載せられる逆T字状の断面形状のTバーからなり、前記吊り下げ金物は、リップ部が前記Tバーの横片の上面側縁に係合する上向きの断面リップ溝形のクリップ部を有するものとしても良い。
この構成の場合、クリップ部で係合させることで、Tバーからなる天井材支持フレームに吊り下げ金物を結合でき、天井材支持フレームへの吊り下げ金物の取付けを容易に行うことができる。
この発明において、前記吊り下げ金物は、前記天井材支持フレームの下面に張られた天井面材の下面から固着具により前記天井材支持フレームに取付けられるものとしても良い。このように天井面材の下面から固着具により固着する場合、天井材支持フレームの形状に係わらずに、この建物の内部壁構造を適用することができる。
この発明の建物の内部壁構造の施工方法は、前記発明の建物の内部壁構造を施工する方法であって、前記天井材支持フレームに前記吊り下げ金物および上部固定金物を介して前記上辺枠材を固定する過程と、この上辺枠材の下方に位置して床面上に前記下辺枠材を前記下部固定金物で固定する過程と、上辺枠材と下辺枠材とに縦枠材を接合して壁下地枠組体を組む過程と、この組まれた壁下地枠組体に壁面材を張る過程とを含む方法である。
この施工方法によると、吊り下げ金物および上部固定金物を介して天井材地フレームに上辺枠材を固定し、床面上に下部固定金物を固定し、上辺枠材と下辺枠材とに縦枠材を接合して壁下地枠組体を組み、組まれた壁下地枠組体に壁面材を張ることにより、内部壁構造を容易に構築できる。構築後の解体時には、壁下地枠組体から壁面材を分離し、下部固定金物への下辺枠材の接合を解き、吊り下げ金物のボルトから固定ナットを取り外して上部固定金物への吊り下げ金物の取付けを解除し、壁下地枠組体を水平にスライドさせることで、天井材支持フレームから壁下地枠組体を分離でき、容易に内部壁構造を分解できる。このため、解体・再構築が容易に行なえる。
この発明の建物の内部壁構造は、上辺枠材と、この上辺枠材の長手方向複数箇所の上面にそれぞれ取付けられた複数の上部固定金物と、これら各上部固定金物上に取付けられて天井材支持フレームに取付けられる複数の吊り下げ金物と、前記上辺枠材の下方に配置された下辺枠材と、この下辺枠材を床面に固定する下部固定金物と、前記上辺枠材と下辺枠材とに上下端が接合された複数の縦枠材と、これら上辺枠材、下辺枠材、および縦枠材からなる壁下地枠組体に張られた壁面材とを備え、前記上辺枠材、下辺枠材、および縦枠材はそれぞれ鋼製であり、前記上部固定金物は、上辺枠材の上面から離れた上面板部を有しこの上面板部に切欠部を有し、前記吊り下げ金物は、下面にボルトが突出してこのボルトが前記上部固定金物の上面板部の切欠部に挿通されかつ上面板部の下方から固定ナットにより固定されるものとしたため、初回建築時には部材単位で建築が行え、また天井を先に施工した場合にも適用でき、解体時には枠組体の形態に解体が行えて、その枠組体を再構築にそのまま利用でき、建物の内部壁を解体・再構築することが容易となる。
この発明の建物の内部壁構造の施工方法は、前記発明の建物の内部壁構造を施工する方法であって、前記天井材支持フレームに前記吊り下げ金物および上部固定金物を介して前記上辺枠材を固定する過程と、この上辺枠材の下方に位置して床面上に前記下辺枠材を前記下部固定金物で固定する過程と、上辺枠材と下辺枠材とに縦枠材を接合して壁下地枠組体を組む過程と、この組まれた壁下地枠組体に壁面材を張る過程とを含む方法としたため、初回建築時には部材単位で建築が行え、また天井を先に施工した場合にも適用でき、解体時には枠組体の形態に解体が行えて、その枠組体を再構築にそのまま利用でき、建物の内部壁を解体可能に容易に構築することができる。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図12と共に説明する。図1(A)は、この実施形態の建物の内部壁構造における壁面パネルと天井材支持フレームとの配置関係を示した斜視図である。天井材支持フレームは、天井面材3を支持する部材であり、図1(B)に断面図で示すように、立片1aおよびこの立片1aの下端の両側に延びる横片1bを有する逆T字状の断面形状のTバー1A,1Bからなる。この場合、天井材支持フレームは、メインTバー1Aと、このメインTバー1Aに対して直角方向に延びる直交Tバー1Bとでなる。第1の天井材支持フレームであるメインTバー1Aは、図示しない吊木材から吊ボルト4で支持され、その端部が接合金物5を介して廻縁7に締結される。第2の天井材支持フレームである直交Tバー1Bは、その端部が接合金物6を介してメインTバー1Aの側面に締結される。メインTバー1Aと直交Tバー1Bで囲まれたグリッドに天井面材3が載せ掛けられる。
図2(A),(B)は、この実施形態の建物の内部壁構造の部分破断正面図および部分破断側面図を示す。この内部壁構造は、上辺枠材11と、下辺枠材12と、複数の縦枠材13と、複数の上部固定金物21と、複数の吊り下げ金物22と、複数の下部固定金物23と、前記上辺枠材11、下辺枠材12、および縦枠材13からなる壁下地枠組体10に張られた壁面材14,15とを組み合わせて構成される。壁下地枠組体10を構成する各枠材11〜13は、例えば軽鉄(すなわち鋼板のプレス加工品からなる鉄骨である軽量形鋼)製のものが使用される。壁下地枠組体10は同一平面上に並べて複数設けられる。
図1(A)の壁面パネル2は、図2のように、鋼製の壁下地枠組体10に壁面材14,15を張って構成される。壁下地枠組体10は、上辺枠材11、下辺横枠材12,およびこれら上辺横枠材11と下辺横枠材12間に渡って組まれた複数本の縦枠材13とでなる。この壁下地枠組体10の両面に壁面材14,15が張られて、壁面パネル2が構成される。
このうち、上辺枠材11と下辺枠材12とは、例えば、それぞれ下向きおよび上向きの溝形のものとされる。縦枠材13は例えば角パイプ状のものとされ、上下端が溝形の上辺枠材11および下辺枠材12に嵌合して、ビス30により接合される。片面の壁面材14は例えば化粧板からなり、もう片面の壁面材15は例えば石膏ボードからなる。
図3(A),(B),(C)は、前記上部固定金物21の平面図、正面図、および側面図を示す。上部固定金物21は、前記壁下地枠組体10の構成部材である上辺枠材11のの長手方向複数箇所の上面に、所定の間隔を隔てて取付けられる金物であり、正面形状がハット形とされる。すなわち、上部固定金物21は、上方に突出する断面逆U字上の突部21aと、この突部21aの両下端から外側に向けて水平に延びる一対の取付片部21bとを有し、突部21aの上端部分が平板状の上面板部21aaとされている。突部21aには、ボルト挿通用の切欠部25が設けられる。この切欠部25は、両取付片部21bの並び方向に延びて、突部21aの上面板部21aaから片方の側面板部21abに渡って形成されている。この上部固定金物21は、その両取付片部22bをビス26で上辺枠材11の上面に固定することにより、その切欠部25が壁下地枠組体10の配置方向に向く姿勢となるように上辺枠材11に取付けられる。
なお、図3(A)〜(C)の上部固定金物21の代わりに、図3(D)〜(F)に示す上部固定金物21Aを用いても良い。同図の上部固定金物21Aは、図3(A)〜(C)の上部固定金物21に対して、ボルト挿通用の切欠部25が両取付片部21bの並び方向と直交する方向に形成されている。上部固定金物21Aのその他の構成は、図3(A)〜(C)の上部固定金物21と同じである。
これら2種類の上部固定金物21,21Aの選択は、内部壁の構築後の解体撤去時に、壁パネル2をどちらに移動させて撤去するかに応じて行われる。すなわち、壁パネル2を撤去するには、上部固定金物21,21Aの切欠部25から後述のボルト28が外れるように壁パネル2をスライド移動させる。このときに、壁パネル2をその幅方向に沿って移動させて撤去したい場合は、図3(A)〜(C)の上部固定金物21を用い、壁パネル2をその面に垂直方向に移動させて撤去したい場合は、図3(D)〜(F)の上部固定金物21Aを用いる。
図4(A),(B),(C)は、前記吊り下げ金物22の平面図、正面図、および側面図を示す。吊り下げ金物22は、前記各上部固定金物21の上に取付けられて、天井材支持フレームであるメインTバー1Aに取付けられる金物である。この吊り下げ金物22は、リップ部27a,27bが前記メインTバー1Aの横片1b(図1(B))の上面両縁に係合する上向きの断面リップ溝形のクリップ部27と、このクリップ部27の底面部27cから下向きに突出し前記上部固定金物21の切欠部25に挿通されるボルト28とでなる。上部固定金物21の切欠部25に挿通させた前記ボルト28に、上部固定金物21の突部上面板部21aaの下方から固定ナット29を螺合させることで、上部固定金物21の突部上面板部21aaに吊り下げ金物22が固定される。
下部固定金物23は、前記壁下地枠組体10の構成部材である下辺枠材12を建物の床面8上に固定する金物である。この下部固定金物23は、図2(B)のように、前記下辺枠材12が嵌合する上向き溝形に形成され、床面固定鋲24で床面8上に固定される。
この構成の建物の内部壁構造の施工方法を、図5〜図9を参照して以下に説明する。ここでは、図1(A)のように前記壁面パネル2を前記メインTバー1Aに沿う方向に配置して内部壁構造を構築する場合を例示する。
先ず、図5(B)〜図5(E)のように、壁下地枠組体10の構成部材である上辺枠材11の上面に、その長手方向に沿って所定の間隔を隔てて2つの上部固定金物21をビス26で固定する。この場合、各上部固定金物21の切欠部25は同じ向きとなるように揃えられる。図5(A)は、壁面パネル2が取付けられる前の天井材支持フレームであるメインTバー1Aの側面図を示す。なお、図3では、上部固定金物21の突部21aの幅寸法を取付片部21bよりも狭くした場合を示したが、図5では突部21aの幅寸法を取付片部21bと等しくしている。
次に、図6(B)〜図6(E)のように、図4に示した吊り下げ金物22を前記各上部固定金物21に仮止めする。具体的には、吊り下げ金物22のボルト28を上部固定金物21の切欠部25に挿入し、上部固定金物21の突部上面板部21aaの下方から前記ボルト28に固定ナット29を緩く螺合させる。このとき、各吊り下げ金物22のクリップ部27は、その両リップ部27a,27bで挟まれる隙間が、上辺枠材11の長手方向に向く姿勢に揃える。
次に、図7(A)〜図7(C)のように、前記各吊り下げ金物22を天井材支持フレームであるメインTバー1Aに取付ける。具体的には、吊り下げ金物22のクリップ部27内にメインTバー1Aの横片1bを挿通させて、その横片1bの上面側縁に前記クリップ部27の両リップ部27a,27bを係合させる。その後、吊り下げ金物22のボルト25に緩く螺合させていた固定ナット29を締めて、固定ナット29とクリップ部27の間に上部固定金物21の突部上面板部21aaを挟み付ける。これにより、上辺枠材11は、上部固定金物21および吊り下げ金物22を介してメインTバー1Aに沿う姿勢でメインTバー1Aに固定される。
次に、図8(A)〜図8(C)のように、メインTバー1Aの延長方向に沿って床面8の上に複数の下部固定金物23を床面固定鋲24で取付け、これらの下部固定金物23に壁下地枠組体10の構成部材である下辺枠材12を取付け、さらに下辺枠材12と上辺枠材11に渡って縦枠材13を組み、壁下地枠組体10を構成する。縦枠材13は、溝形の下辺枠材12と上辺枠材11とに両端を嵌合させ、その嵌合部分を下辺枠材12および上辺枠材11にビス30で接合する。下端の嵌合部分では、下部固定金物23と共にビス30で接合する。
次に、図9(A)〜図9(C)のように、壁下地枠組体10の片面に化粧板からなる壁面材14を面ファスナ等の接合材で貼り付け、壁下地枠組体1の他の片面に石膏ボードからなる壁面材15をビスなどの固着具(図示せず)で接合して壁面パネル2を完成させる。壁面パネル2の下辺部は、下部固定金物23や下辺枠材12が隠れるように、幅木31で納める。このようにして、建物の内部壁構造を、部材単位で組み立てて容易に構築することができる。また、天井勝ちの工法、つまり天井を先に施工した後に内部壁を構築する工法にも適用することができる。
図10〜図12は、上記のように施工された建物の内部壁構造の解体手順を示す。
この解体作業では、先ず図10(A)〜図10(C)のように、壁面パネル2の幅木31や化粧板からなる片面の壁面材14を壁下地枠組体10から分離する。石膏ボードからなるもう片面の壁面材15は分離しない。
次に、図11(A)〜図11(C)のように、下部固定金物23と共に下辺枠材12と縦枠材13の下端を接合するビス30を取り外し、さらに上部固定金物21の突部上面板部21aaを吊り下げ金物22のクリップ部に締め付け固定する固定ナット29をボルト28から取り外す。
次に、図12(A)〜図12(C)のように、上部固定金物21および壁面材15を取付けたままの壁下地枠組体10を、その面に沿う方向つまりメインTバー1Aに沿って水平にスライドさせて、メインTバー1Aに残された吊り下げ金物22のボルト28を、上部固定金物21の切欠部25から係合解除する。これにより、壁下地枠組体10を、片面の壁面材15が接合された壁面パネルとして容易に解体することができ、これを内部壁の再構築に用いることができる。再構築のときには、上記壁面材15付きの壁面パネルを、解体時の手順と逆の手順で天井材支持フレームであるメインTバー1Aに固定することにより、内部壁構造を再構築することができる。
図13および図14は、図1〜図12に示した実施形態において、壁面パネル10を図13のように直交Tバー1Bに沿う方向、つまりメインTバー1Aと直交する方向に配置した場合の内部壁構造の例を示す。この例では、図14のように、上部固定金物21の突部上面板部21aaに吊り下げ金物22を仮止めする場合に、吊り下げ金物22のクリップ部27の両リップ部27a,27b(図4)で挟まれる隙間の方向が、上辺枠材11の長手方向と直交する方向、つまりメインTバー1Aに沿う方向となるように吊り下げ金物22の姿勢を設定する。これにより、壁面パネル10をメインTバー1Aと直交する方向に配置した状態で、吊り下げ金物22のクリップ部27内にメインTバー1Aの横片1bを挿通させて、クリップ部27の両リップ部27a,27bをメインTバー1Aの横片1bの上面側縁に係合させることができる。なお、この実施形態においても、解体撤去時に壁パネル2を移動させたい方向に応じて、図3(D)〜(F)の上部固定金物21Aを、上記上部固定金物21の代わりに用いても良い。その他の構成および施工方法は、図1〜図12に示した場合と同様であり、ここではその説明を省略する。
図15および図16は、この発明の他の実施形態を示す。この実施形態の建物の内部壁構造は、図1〜図14に示した実施形態において、上部固定金物21に取付けられる吊り下げ金物22を、図16のように、下向きに突出する断面U字状の突部37aと、この突部37aの両上端から外側に水平に延びる一対の取付片部37bとを有する金物本体37と、この金物本体37の突部37aから下向きに突出させたボルト38とでなる。この場合、吊り下げ金物22は、天井材支持フレームである天井野縁9の下面に張られた例えば石膏ボードからなる天井面材3の下面から、固着具として例えばビス32を用いて前記天井野縁9に取付けられる。天井野縁9は例えば軽量鉄骨の溝形鋼からなる。上部固定金物21への吊り下げ金物22の取付構造、およびその他の構造は図1〜図14に示した実施形態の場合と同様であり、分解手順も図10〜図12に示した場合と同様である。
(A)はこの発明の一実施形態に係る建物の内部壁構造の壁面パネルと天井材支持フレームの配置例の斜視図、(B)は同天井材支持フレームの断面図である。 (A)は同内部壁構造の部分破断正面図、(B)は同部分の破断側面図である。 (A)は同内部壁構造に用いられる上固定金物の平面図、(B)は同正面図、(C)は同側面図、(D)は上固定金物の変形例の平面図、(E)は同正面図、(F)は同側面図である。 (A)は同内部壁構造に用いられる内部壁支持金物の平面図、(B)は同平面図、(C)は同側面図である。 同内部壁構造の施工の第1段階の説明図である。 同内部壁構造の施工の第2段階の説明図である。 同内部壁構造の施工の第3段階の説明図である。 同内部壁構造の施工の第4段階の説明図である。 同内部壁構造の施工の最終段階の説明図である。 同内部壁構造の解体手順の第1段階の説明図である。 同内部壁構造の解体手順の第2段階の説明図である。 同内部壁構造の解体手順の最終段階の説明図である。 同内部壁構造の壁面パネルと天井材支持フレームの他の配置例の斜視図である。 (A)は同配置例での建物の内部壁構造の部分破断正面図、(B)は同部分破断側面図である。 (A)はこの発明の他の実施形態にかかる建物の内部壁構造の部分破断正面図、(B)は同部分破断側面図である。 (A)は同内部壁構造に用いられる内部壁支持金物の平面図、(B)は同平面図、(C)は同側面図である。
符号の説明
1A,1B…Tバー(天井材支持フレーム)
1a…立片
1b…横片
3…天井面材
9…天井野縁(天井材支持フレーム)
10…壁下地枠組体
11…上辺枠材
12…下辺枠材
13…縦枠材
14,15…壁面材
21…上部固定金物
21aa…上面板部
22…吊り下げ金物
23…下部固定金物
25…切欠部
27…クリップ部
27a,27b…リップ部
28…ボルト
29…固定ナット
37…金物本体
37a…金物本体の突部
37b…金物本体の取付片部
38…ボルト

Claims (4)

  1. 上辺枠材と、この上辺枠材の長手方向複数箇所の上面にそれぞれ取付けられた複数の上部固定金物と、これら各上部固定金物上に取付けられて天井材支持フレームに取付けられる複数の吊り下げ金物と、前記上辺枠材の下方に配置された下辺枠材と、この下辺枠材を床面に固定する下部固定金物と、前記上辺枠材と下辺枠材とに上下端が接合された複数の縦枠材と、これら上辺枠材、下辺枠材、および縦枠材からなる壁下地枠組体に張られた壁面材とを備え、
    前記上辺枠材、下辺枠材、および縦枠材はそれぞれ鋼製であり、
    前記上部固定金物は、上辺枠材の上面から離れた上面板部を有しこの上面板部に切欠部を有し、前記吊り下げ金物は、下面にボルトが突出してこのボルトが前記上部固定金物の上面板部の切欠部に挿通されかつ上面板部の下方から固定ナットにより固定される、
    建物の内部壁構造。
  2. 請求項1において、前記天井材支持フレームは、立片およびこの立片の下端の両側に延びる横片を有し前記横片に天井面材が載せられる逆T字状の断面形状のTバーからなり、前記吊り下げ金物は、リップ部が前記Tバーの横片の上面側縁に係合する上向きの断面リップ溝形のクリップ部を有する建物の内部壁構造。
  3. 請求項1において、前記吊り下げ金物は、前記天井材支持フレームの下面に張られた天井面材の下面から固着具により前記天井材支持フレームに取付けられる建物の内部壁構造。
  4. 請求項1記載の建物の内部壁構造を施工する方法であって、前記天井材支持フレームに前記吊り下げ金物および上部固定金物を介して前記上辺枠材を固定する過程と、この上辺枠材の下方に位置して床面上に前記下辺枠材を前記下部固定金物で固定する過程と、上辺枠材と下辺枠材とに縦枠材を接合して壁下地枠組体を組む過程と、この組まれた壁下地枠組体に壁面材を張る過程とを含む建物の内部壁構造の施工方法。
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