JP2006070556A - 二重床 - Google Patents

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【課題】 簡易迅速に構築することができ、かつ、重量物を設置しても歪みや撓みが発生し難い二重床を提供することを課題とする。
【解決手段】 床スラブS上に並設された複数列の支持脚構造体L,L,…と、隣り合う支持脚構造体L,L間に架設された複数の床パネルP,P,…とを備える二重床であって、各支持脚構造体Lは、各床パネルPの端部が載置される梁材20と、この梁材20と床スラブSとの間に介設される少なくとも三つの束材10とを備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、床スラブ上に構築される二重床に関する。
従来、フリーアクセスフロアと呼ばれる二重床が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この二重床は、床スラブ上に立設された複数の支持脚と、縦横に並べられた複数の床パネルと、を備えて構成されている。
特願2004−100751号公報(図4)
この二重床は、各床パネルの四隅のそれぞれを束材で支持する構成であることから、床パネルの枚数に比例して束材の本数が増大してしまう。さらに、この二重床において、その床面(すなわち、各床パネルの上面)を水平にするためには、膨大な本数の束材の総てについてその高さを揃える必要がある。つまり、従来の二重床では、その構造がシンプルではあるものの、結局のところ、その設置作業や高さ調節作業に多大な手間と時間とを要してしまう。また、各床パネルは、その四隅のみで支持されていることから、中央部に重量物を載置すると、大きな撓みが発生してしまうという問題もある。
そこで、本発明は、簡易迅速に構築することができ、かつ、重量物を設置しても歪みや撓みが発生し難い二重床を提供することを課題とする。
このような課題を解決することができる本発明の二重床は、床スラブ上に並設された複数列の支持脚構造体と、隣り合う前記支持脚構造体間に架設された複数の床パネルとを備える二重床であって、前記各支持脚構造体は、前記各床パネルの端部が載置される梁材と、当該梁材と前記床スラブとの間に介設される少なくとも三つの束材とを備えていることを特徴とする。
この二重床は、要するに、三つ以上の束材に支持された梁材を介して複数の床パネルを支持するものであり、梁材を水平に設置すれば、各床パネルの上面を水平にすることができるが、この梁材を水平にするには、束材の本数の多少にかかわらず、いずれか二つの束材について高さを調節すればよく、残りの束材については、前記の二つの束材に倣って(すなわち、水平にした梁材を基準にして)高さを調節するだけでよい。つまり、三つ以上の束材を梁材で連結してなる支持脚構造体を利用する本発明に係る二重床によれば、束材の本数が膨大であったとしても、これらの高さを容易に揃えることができ、結果として、二重床を簡易迅速に構築することが可能となる。また、各床パネルを梁材で支持する構成としたので、床パネルの四隅に束材を配置する必要はなく、したがって、従来よりも束材の本数を少なくすることも可能となる。さらに、各床パネルは、対向する二辺が梁材により支持されているので、四隅のみが支持されている従来の二重床に係る床パネルに比べて、中央部に生じる撓みが小さくなる。つまり、この二重床は、その上面に重量物を設置した場合であっても、歪みや撓みが発生し難い。
また、本発明に係る二重床においては、前記各支持脚構造体は、長手方向に連設された複数の支持脚ユニットを含んで構成されており、当該各支持脚ユニットには、前記梁材の一部となる梁構成材と、当該梁構成材の一端に取り付けられた前記束材と、前記梁構成材の中間部分に取り付けられた少なくとも一つの前記束材とが含まれており、前記梁構成材の他端が隣接する他の前記支持脚ユニットの前記束材に支持されているものであってもよい。
この二重床によると、長手方向に連設した複数の支持脚ユニットで支持脚構造体を構成したので、支持脚構造体が長大であっても、これを分割して運搬することができ、さらには、施工現場での取り扱いも容易になる。また、床スラブ上に設置した既設の支持脚ユニットの上面(梁構成材の上面)を水平にしたうえで、これに隣接する支持脚ユニットを設置すると、この支持脚ユニットの上面を簡易迅速に水平にすることが可能となる。つまり、この二重床は、各支持脚ユニットの梁構成材の他端が隣接する他の支持脚ユニットの一端側の束材に支持される構成である故、他の支持脚ユニットの上面を水平にしておけば、この隣りに設置する支持脚ユニットについては、複数の束材の一つについてその高さを調節するだけで、その梁構成材の上面を水平にすることができ、残りの束材については、水平にした梁構成材を基準にして高さを調節することができる。
なお、本発明に係る二重床においては、前記各支持脚構造体が前記梁材の長手方向に隣り合う二つの前記束材同士を連結するブレース材を備えていてもよい。
このようにすると、各支持脚構造体の剛性が向上するので、地震等に起因する揺れに対して強い抵抗力を発揮する二重床を提供することが可能となる。
また、本発明に係る二重床は、隣り合う二つの前記支持脚構造体同士が互いに連結されているものであってもよい。
このようにすると、隣り合う二つの支持脚構造体が一体になるので、地震等に起因する揺れに対して強い抵抗力を発揮する二重床を提供することが可能となる。
さらに、本発明に係る二重床においては、前記支持脚構造体に沿って配置された押え部材をさらに備えており、当該押え部材によって複数の前記床パネルの側端部が前記梁材に固定されているものであってもよい。
このようにすると、梁材の長手方向に連設された複数の床パネルの側端部が押え部材によって一括して固定されることになるので、床パネルの設置作業を簡易迅速に行うことが可能となる。
また、本発明に係る二重床においては、前記支持脚構造体を挟んで隣り合う左右の前記床パネルの側端部が、前記押え部材によって前記梁材に固定されているものであってもよい。
このようにすると、一つの押え部材で支持脚構造体を挟んで対向する左右の床パネルを同時に固定することができるので、床パネルの設置作業を簡易迅速に行うことが可能となる。
さらに、本発明に係る二重床においては、前記各床パネルは、パネル本体と、当該パネル本体の端部に取り付けられた固定部材とを備えており、前記固定部材の下端部には、前記パネル本体の側端面よりも側方に張り出す張出部が形成されており、当該張出部が前記押え部材によって下側に押え付けられており、前記押え部材の上面が前記各パネル本体の上面と面一になっているものであってもよい。
このようにすると、二重床の床面全体が平坦になるので、その上面の任意の位置に機器等を自由に設置することが可能となる。
本発明に係る二重床によると、その構築作業を簡易迅速に行うことが可能となり、しかも、重量物を設置しても歪みや撓みが発生し難くなる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、添付した図面を参照しつつ詳細に説明する。
本実施形態に係る二重床は、図1に示すように、床スラブS上に並設された複数列の支持脚構造体L,L,…と、隣り合う支持脚構造体L,L間に架設された複数の床パネルP,P,…とを備えており、本実施形態では、さらに、支持脚構造体Lに沿って配置された押え部材Cを備えている。なお、本実施形態に係る二重床においては、隣り合う支持脚構造体L,L同士が複数の連結体J,J,…により互いに連結されている。
(支持脚構造体)
支持脚構造体Lは、図2に示すように、床スラブSの上方に配置される梁材20と、この梁材20と床スラブSとの間に介設される少なくとも三つの束材10,10,…とを備えており、本実施形態では、さらに、梁材20の長手方向に隣り合う二個一組の束材10,10を互いに連結する一対のブレース材30,30を複数組備えている。
束材10は、図3に示すように、床スラブSに固定されるベース部11と、梁材20が載置される梁載置部12と、ベース部11と梁載置部12との間に介設される柱部13と、ブレース材30が接続される下側接続部14および上側接続部15と、を備えている。
ベース部11は、図4に示すように、床スラブSの上面に固定される下板111と、この下板111の上面の中央部に立設された下ネジ棒112とを備えている。下板111は、矩形形状を呈しており、その四隅に挿通孔111a,111a,…が穿設されている。なお、ベース部11は、各挿通孔111aと対応する位置において床スラブSに打ち込まれたアンカーボルトAnおよびナットNaを利用して固定される。
梁載置部12は、梁材20(図3参照)の下面に固定される上板121と、この上板121の下面の中央部に垂設された上ネジ棒122とを備えている。上板121は、矩形形状を呈しており、その四隅に挿通孔121a,121a,…が穿設されている。
柱部13は、柱本体131と、この柱本体131の上下に配置された緩止め用のナット132,132とを備えている。柱本体131の下端面には、ベース部11の下ネジ棒112が螺入されるネジ孔131aが穿設されており、柱本体131の上端面には、梁載置部12の上ネジ棒122が螺入されるネジ孔131bが穿設されている。なお、柱部13は、所謂ターンバックル構造になっていて、柱本体131を適宜な方向へ回転させてネジ孔131aへの下ネジ棒112の挿入量とネジ孔131bへの上ネジ棒122の挿入量とを適宜調節すると、束材10全体の高さ寸法が調節される。
下側接続部14は、互いに直交するように配置された上下一対のブラケット141,141と、上側のブラケット141の上側に配置されたナット142とを備えている。各ブラケット141は、ベース部11の下ネジ棒112に環装される矩形形状の基片141aと、この基片141aの一辺から斜め上方に張り出す張出片141bと、この張出片141bの先端部から上方に立ち上がる接続片141cとを備えている。接続片141cには、その中央部分に挿通孔141dが形成されている。
上側接続部15は、互いに直交するように配置された上下一対のブラケット151,151と、下側のブラケット151の下側に配置されたナット152とを備えて構成されている。各ブラケット151は、梁載置部12の上ネジ棒122に環装される矩形形状の基片151aと、この基片151aの一辺から斜め下方に向かって張り出す張出片151bと、この張出片151bの先端部から下方に延びる接続片151cとを備えている。接続片151cには、その中央部分に挿通孔151dが形成されている。
なお、束材10を床スラブS上に設置するには、ベース部11の下板111を床スラブS上に載置したうえで、その四隅に形成した挿通孔111aから床スラブSにアンカーボルトAnを打ち込み、アンカーボルトAnの下板111から突出した部分にナットNaを螺合すればよい。なお、束材10を構成する部材を予め一体にした状態でベース部11を床スラブS上に固定してもよく、あるいは、ベース部11を他の部位と分離した状態で床スラブS上に固定し、その後にベース部11に他の部材を取り付けてもよい。
梁材20は、図2に示すように、長手方向に連設された複数の梁構成材20’,20’,…からなる。
梁構成材20’は、三つの束材10,10,10の上面に固定されるものであり、図5に示すように、中空の梁本体部21と、この梁本体部21の下端部分の両側に形成された一対のボルト収容部22,22と、梁本体部21の内側上部に形成されたナット収容部23と、梁本体部21の上面の中央に対向して立設された一対の係止部24,24と、を備えている。また、梁構成材20’は、アルミニウム合金製の押出形材からなる。梁構成材20’をアルミニウム合金製の押出形材とすると、強度の割に軽量で、腐食しにくいというアルミニウム合金のメリットに加えて、二重床の組立や改造等が容易になるというメリットも期待できる。しかも、押出形材を所定の長さで切断するだけで長さの異なる梁構成材20’を製作することができるので、製作コストを削減することができる。
ボルト収容部22には、梁構成材20’を束材10に固定する際に使用されるボルトB1の頭部が収容される。ボルト収容部22は、梁構成材20’の長手方向(形材の押出方向;図5において紙面垂直方向)に連続しており、その下面が開口している。このようにすると、ボルトB1の頭部をボルト収容部22の内部に収容したままで、このボルトB1を梁構成材20’の長手方向に移動させることが可能になるので、束材10の設置位置に誤差が生じている場合であっても、容易に対応することができ、さらには、二重床の供用後において新たな束材10を増設する場合にも、新たな挿通孔等を形成する必要がないので、容易に対応することができる。なお、ボルト収容部22の内面には、ボルトB1の頭部に当接してその回動を規制する突条22aが形成されている。また、ボルト収容部22の内幅は、ボルトB1の軸部に環装される長方形の板ワッシャW1の短辺幅と等しくなっている。なお、図示は省略するが、板ワッシャW1の下面には、ボルト収容部22の長手方向と直交する方向に刃部が形成されており、ボルトB1を締め付けると、この刃部がボルト収容部22の内面に食い込み、ボルトB1の移動が阻止されるようになっている。また、図示は省略するが、ボルト収容部22の下面の開口部は、適宜な箇所において拡幅されており、この拡幅部からボルトB1の頭部や板ワッシャW1を挿入できるようになっている。なお、ボルトB1の頭部や板ワッシャW1は、ボルト収容部22の端部からその内部に挿入しておくこともできる。
ナット収容部23には、押え部材Cを梁構成材20’に固定する際に使用されるナットN2が収容される。ナット収容部23は、梁構成材20’の長手方向に連続しており、その上面が開口している。このようにすると、ナットN2をナット収容部23の内部に収容したままで、このナットN2を梁構成材20’の長手方向に移動させることが可能になる。なお、ナット収容部23の内幅は、ナットN2の径よりも若干大きくなっている。
係止部24,24は、ナット収容部23の開口部の縁部に沿って形成されており、互いに対向した状態で梁構成材20’の長手方向に連続している。
なお、梁構成材20’を束材10の上面に固定するには、各ボルト収容部22にボルトB1の頭部を収容した状態で束材10の梁載置部12上に梁構成材20’を載置し、ボルトB1の軸部を梁載置部12の上板121に形成された挿通孔121a(図4参照)に挿通したうえで、上板121の下側に突出したボルトB1の軸部をナットN1で締結すればよい。なお、梁構成材20’の端部は、束材10の上板121の前半分あるいは後半分に載置され(図3参照)、左右一つずつ合計二つのボルトB1で上板121に固定される。一方、梁構成材20’の中間部分は、束材10の上板121の全面に載置され、左右二つずつ合計四つのボルトB1で上板121に固定される。
ブレース材30は、図6に示すように、梁材20の長手方向に隣り合う束材10,10同士を連結するものであり、両端にネジ山が形成された棒材31と、この棒材31の両端のそれぞれに二つずつ配置された合計四つのナット32とを備えている。
棒材31は、その一端が束材10の下側接続部14に接続され、その他端が上側接続部15に接続される。なお、棒材31の端部は、下側接続部14を構成するブラケット141の接続片141cの挿通孔141d(図4参照)あるいは上側接続部15を構成するブラケット151の接続片151の挿通孔151d(図4参照)に挿通される。
ナット32は、二個一組で使用されるものであり、下側接続部14を構成するブラケット141の接続片141c(図4参照)を挟んだ状態で棒材31の端部に螺合され、同様に、上側接続部15を構成するブラケット151の接続片151c(図4参照)を挟んだ状態で棒材31の端部に螺合される。
このように、各支持脚構造体Lにおいて梁構成材20’の長手方向に隣り合う束材10,10同士を一対のブレース材30,30で互いに連結すると、各支持脚構造体Lの剛性が向上するので、地震等に起因する揺れに対して強い抵抗力を発揮する二重床を提供することが可能となる。
なお、図示は省略するが、ブレース材30は、所謂ターンバックル構造のものであってもよい。
(連結体)
図2に示すように、隣り合う支持脚構造体L,L同士を連結する連結体Jは、束材10,10同士を互いに連結する一対のブレース材J1,J1からなる。
ここで、ブレース材J1の構成は、前記したブレース材30と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
このように、隣り合う支持脚構造体L,L同士を連結体Jで一体にすると(図2参照)、地震等に起因する揺れに対して強い抵抗力を発揮する二重床を提供することが可能となる。
(床パネル)
図1に示す床パネルPは、隣り合う支持脚構造体L,L間に架設されるものであり、図7に示すように、アルミニウム合金製の押出形材を適宜な長さで切断することで形成される板状のパネル本体P1と、このパネル本体P1の端部に取り付けられる固定部材P2とを備えている。
パネル本体P1には、複数の中空部P11,P11,…が形成されており、固定部材P2は、この中空部11を利用して取り付けられる。
固定部材P2は、ブロック状の部材であり、中空の押出形材を適宜な長さで切断することにより形成される。固定部材P2は、パネル本体P1の中空部P11に挿入される挿入部P21と、この挿入部P21の下端部に形成された張出部P22とを備えている。挿入部P21は、中空部P11の内部にちょうど収まる形状に成形されている。また、図8の(a)に示すように、張出部P22は、その先端が挿入部P21の下面よりも下側に突出している。このようにすると、挿入部P21をパネル本体P1の中空部P11に挿入したときに、張出部P22がパネル本体P1の側端面に引っ掛かり、その結果、張出部P22がパネル本体P1の側端面よりも側方に張り出すことになる。
なお、各床パネルPは、その端部が梁構成材20’の上面に載置される。より詳細には、床パネルPは、その張出部P22を梁構成材20’の係止部24に突き当てた状態で梁構成材20’の上面に載置され、その側端面が梁構成材20’に載置される他の床パネルPの側端面と隙間をあけて対向している。つまり、左右方向(梁構成材20’の長手方向に直交する方向)に隣り合う床パネルP,Pは、梁構成材20’の係止部24,24を挟んで対向しており、その側端面間に押え部材Cを挿入可能な隙間が形成されている。
そして、左右の床パネルP,Pは、図8の(b)に示すように、張出部P22,P22を押え部材Cで同時に下側に押え付けることによって梁構成材20’に一括して固定される。つまり、各床パネルPは、その張出部P22が押え部材Cによって下側に押え付けられており、これにより梁構成材20’(梁材20)の上面に固定される。
また、本実施形態に係る二重床においては、各床パネルPを梁構成材20’(梁材20)で支持する構成としたので、床パネルPの四隅に束材10を配置する必要はなく、したがって、従来よりも束材10の本数を少なくすることが可能となる。さらに、各床パネルPは、対向する二辺が梁構成材20’により支持されているので、四隅のみが支持されている従来の二重床に係る床パネルに比べて、中央部に生じる撓みが小さくなる。つまり、この二重床は、その上面に重量物を設置した場合であっても、歪みや撓みが発生し難い。
(押え部材)
図1に示す押え部材Cは、支持脚構造体Lの両側に配置された複数枚の床パネルP,P,…を梁構成材20’(図2参照)に一括して固定するためのものであり、支持脚構造体Lを挟んで対向する左右の床パネルP,P間に配置されている。
押え部材Cは、断面矩形を呈するアルミニウム合金製の押出形材からなり、図10に示すように、梁構成材20’(図2参照)の長手方向に連なる複数枚(本実施形態では6枚)の床パネルP,P,…に亘る長さを有している。また、図11に示すように、押え部材Cの内部は、仕切壁C1によって上下二層に分割されており、その上層部には、この押え部材Cを梁構成材20’に固定するためのボルトB2の頭部が収容される。また、押え部材Cの上面には、ボルトB2の頭部を挿通可能な挿通孔C11が形成されており、仕切壁C1および押え部材Cの下面には、それぞれボルトB2の軸部を挿通可能な挿通孔C12,C13が形成されている。
なお、図8の(b)に示すように、本実施形態では、押え部材Cの高さ寸法は、押え部材Cを床パネルP,P間に配置したときに、その上面がパネル本体P1の上面と面一になるように設定されている。このようにすると、二重床の床面全体が平坦になるので、その上面の任意の位置に機器等を自由に設置することが可能となる。
(二重床の構築方法)
次に、二重床の構築方法を説明する。
二重床を構築するには、図1に示すように、複数の支持脚構造体L,L,…を床スラブS上に立設し、隣り合う二つの支持脚構造体L,L同士を連結体Jで互いに連結して二個一組にしたうえで、隣り合う支持脚構造体L,L間に複数の床パネルP,P,…を敷設すればよい。
ここで、支持脚構造体Lの構築方法を、図9を参照してより詳細に説明する。
支持脚構造体Lを構築するには、例えば、支持脚ユニットUを利用するとよい。この支持脚ユニットUは、図9の(a)に示すように、梁材20の一部となる梁構成材20’と、この梁構成材20’の一端(図9の(a)において右端)に取り付けられた境界用の束材10Aと、梁構成材20’の中間部分に取り付けられた中間用の束材10Bとを備えており、梁構成材20’の他端が隣接する他の支持脚ユニットUの境界用の束材10Aに載置可能な構成になっている。なお、境界用の束材10Aと中間用の束材10Bの構成が図3等に示す束材10と同一の構成であることはいうまでもない。また、本実施形態では、一つの支持脚ユニットUについて、一本の中間用の束材10Bが備えられているが、二本以上の中間用の束材10Bが備えられているものであっても勿論よい。
そして、この支持脚ユニットUを利用して支持脚構造体Lを構築するには、複数の支持脚ユニットU,U,…を長手方向に順次連設すればよい。つまり、床スラブS上に設置してある前段の支持脚ユニットUの境界用の束材10A上に、後段の支持脚ユニットUの梁構成材20’の他端を載置しつつ、この後段の支持脚ユニットUの境界用の束材10Aおよび中間用の束材10Bを床スラブSに立設すればよい。
より詳細には、まず、図9の(a)および(b)に示すように、前段の支持脚ユニットUの上面(すなわち、梁構成材20’の上面)を水平にしたうえで、後段の支持脚ユニットUの梁構成材20’の他端を前段の支持脚ユニットUの境界用の束材10A上に載置し、次いで、後段の支持脚ユニットUにおいて、境界用の束材10Aを床スラブS上に固定するとともに、この境界用の束材10Aの高さを調節して梁構成材20’の上面を水平にし、その後、梁構成材20’の上面を水平に保ちつつ中間用の束材10Bの高さを調節すると、図9の(c)に示すように、後段の支持脚ユニットUを前段の支持脚ユニットUと同じ高さに、かつ、水平に設置することができる。
ここで、図9の(b)に示すように、支持脚ユニットUを床スラブS上に設置する前は、その中間用の束材10Bの長さ(高さ)を境界用の束材10Aのよりも短くしておくと、境界用の束材10Aの高さを調節する際に、中間用の束材10Bが邪魔になることがない。
なお、本実施形態においては、後段の支持脚ユニットUにおいて梁構成材20’の上面を水平にする際に、境界用の束材10Aの高さを調節する場合を例示したが、これに限定されることはなく、中間用の束材10Bの高さを調節して梁構成材20’の上面を水平にし、その後、梁構成材20’の上面を水平に保ちつつ境界用の束材10Aの高さを調節してもよい。また、支持脚ユニットUが三つ以上の束材10を備えている場合には、そのうちの一つの束材10の高さを調節して梁構成材20’の上面を水平にし、その後、梁構成材20’の上面を水平に保ちつつ残りの束材10の高さを調節すればよい。
また、ブレース材30は、支持脚ユニットUに予め一体に取り付けておいてもよいし、支持脚ユニットUを床スラブS上に設置した後に取り付けてもよい。
このように、支持脚ユニットUを利用すると、支持脚構造体Lを簡易迅速に構築することが可能となり、ひいては、効率よく二重床を構築することが可能となる。つまり、複数の支持脚ユニットU,U,…のうちの一つについてその上面を水平にしておけば、これを基準にして残りの支持脚ユニットU,U,…の上面を順次水平にすることができる。しかも、高さ調節の完了した前段の支持脚ユニットUの境界用の束材10Aに、後段の支持脚ユニットUの梁構成材20’の他端を載置する場合には、後段の支持脚ユニットUにおいては、複数の束材10(境界用の束材10Aおよび中間用の束材10B)のいずれか一つについてその高さを調節するだけで、梁構成材20’の上面を水平にすることができ、残りの束材10については、水平にした梁構成材20’を基準にして高さを調節することができる。
なお、図示は省略するが、支持脚ユニットUを利用しないで支持脚構造体Lを構築してもよい。図2を参照して説明すると、床スラブS上の適所において複数の束材10,10,…を所定の間隔をあけて一直線上に立設固定したうえで、これらの上面に複数の梁構成材20’,20’,…を固定して支持脚構造体Lを構築してもよい。このとき、隣り合う梁構成材20’,20’の境界部に束材10を位置させるとよい。また、一の梁構成材20’を三つ以上の束材10に亘って設置する場合には、いずれか二つの束材10の上面に梁構成材20’を固定し、この二つの束材10の高さを調節して梁構成材20の上面を水平にしたうえで、残りの束材10の高さを調節すると、この残りの束材10については、水平になった梁構成材20’を基準にすることができるので、都合がよい。
続いて、床パネルPの敷設方法を図10および図11を参照して説明する。
まず、床スラブS上に複数列の支持脚構造体L,L,…を構築した後に、図10に示すように、隣り合う支持脚構造体L,L間に複数の床パネルP,P,…を架け渡す。このとき、左右に隣り合う床パネルP,Pは、支持脚構造体L上において隙間をあけて対向させておく。次に、支持脚構造体Lの右側に配置された複数の床パネルP,P,…と左側に配置された複数の床パネルP,P,…によって支持脚構造体L上に形成された溝(隙間)に押え部材Cを挿入する。そして、図11に示すように、押え部材Cの上面に形成された挿通孔C11から押え部材Cの内部にボルトB2を挿入してその軸部の先端を梁構成材20’のナット収容部23の内部に突出させ、予めナット収容部23に収容しておいたナットN2に螺合させると、右側の複数の床パネルP,P,…と左側の複数の床パネルP,P,…とが一括して梁構成材20’の上面に固定される。
このように、本実施形態に係る二重床によると、支持脚構造体Lの両側に配置された複数の床パネルP,P,…を一つの押え部材Cで同時に固定することができるので、床パネルPの設置作業を簡易迅速に行うことが可能となる。
本発明に係る二重床を示す斜視図である。 図1の拡大図である。 束材を示す斜視図である。 束材の構成を説明するための分解斜視図である。 梁材(梁構成材)の断面図である。 支持脚構造体の側面図である。 床パネルの構成を説明するための分解斜視図である。 梁材(梁構成材)、床パネルおよび押え部材の取り合いを説明するための断面図であって、(a)は押え部材を取り外した状態を示す図であり、(b)は押え部材を取り付けた状態を示す図である。 支持脚構造体の構築方法を説明するための側面図である。 床パネルの敷設方法を説明するための分解斜視図である。 図10の拡大図である。
符号の説明
L 支持脚構造体
10 束材
20 梁材
20’ 梁構成材
30 ブレース材
C 押え部材
P 床パネル
P1 パネル本体
P2 固定部材
P22 張出部
J 連結体
S 床スラブ

Claims (7)

  1. 床スラブ上に並設された複数列の支持脚構造体と、隣り合う前記支持脚構造体間に架設された複数の床パネルとを備える二重床であって、
    前記各支持脚構造体は、前記床体の端部が載置される梁材と、当該梁材と前記床スラブとの間に介設される少なくとも三つの束材とを備えていることを特徴とする二重床。
  2. 前記各支持脚構造体は、長手方向に連設された複数の支持脚ユニットを含んで構成されており、
    当該各支持脚ユニットには、前記梁材の一部となる梁構成材と、当該梁構成材の一端に取り付けられた前記束材と、前記梁構成材の中間部分に取り付けられた少なくとも一つの前記束材とが含まれており、前記梁構成材の他端が隣接する他の前記支持脚ユニットの前記束材に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の二重床。
  3. 前記各支持脚構造体は、前記梁材の長手方向に隣り合う二つの前記束材同士を連結するブレース材を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の二重床。
  4. 隣り合う二つの前記支持脚構造体同士が互いに連結されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の二重床。
  5. 前記支持脚構造体に沿って配置された押え部材をさらに備えており、
    当該押え部材によって複数の前記床パネルの側端部が前記梁材に固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の二重床。
  6. 前記支持脚構造体を挟んで隣り合う左右の前記床パネルの側端部が、前記押え部材によって前記梁材に固定されていることを特徴とする請求項5に記載の二重床。
  7. 前記各床パネルは、パネル本体と、当該パネル本体の端部に取り付けられた固定部材とを備えており、
    前記固定部材の下端部には、前記パネル本体の側端面よりも側方に張り出す張出部が形成されており、
    当該張出部が前記押え部材によって下側に押え付けられており、
    前記押え部材の上面が前記各パネル本体の上面と面一になっていることを特徴とする請求項6に記載の二重床。
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